JP6004514B2 - 漏電検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、漏電の有無を検出する漏電検出装置に関する。
従来、漏電の有無を検出する漏電検出装置として、例えば特許文献1に開示されている地絡検出回路がある。
この地絡検出回路は、マイクロコンピュータと、発振出力部と、出力インピーダンス素子と、カップリングコンデンサとを備えている。マイクロコンピュータは、所定周波数のパルス電圧を発生する。発振出力部は、マイクロコンピュータの出力するパルス電圧を増幅し出力する。発振出力部の出力するパルス電圧は、出力インピーダンス素子及びカップリングコンデンサを介して高電圧バッテリに印加される。高電圧バッテリは、対地絶縁抵抗と対地寄生容量からなる絶縁インピーダンスを有している。そのため、出力インピーダンス素子とカップリングコンデンサの接続点には、出力インピーダンス素子と高電圧バッテリの絶縁インピーダンスによって分圧されたパルス電圧が生じる。出力インピーダンス素子とカップリングコンデンサの接続点に生じるパルス電圧の波高値は、高電圧バッテリの絶縁状態によって変化する。マイクロコンピュータは、出力インピーダンス素子とカップリングコンデンサの接続点に生じるパルス電圧の波高値に基づいて高電圧バッテリにおける地絡の有無を判定する。
特開2003−274504号公報
ところで、出力インピーダンス素子とカップリングコンデンサの接続点に生じるパルス電圧の波高値は、高電圧バッテリの絶縁状態だけでなく、地絡検出回路を構成する素子の劣化や周囲温度によっても変化する。そのため、地絡検出回路を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況によっては、地絡しているにも関わらず地絡していないと判断したり、地絡しないにも関わらず地絡していると判断したりするような誤検出が発生し、地絡を適切に検出できなくなる可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、漏電検出装置を構成する素子の劣化や周囲温度に影響されることなく漏電を適切に検出することができる漏電検出装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、基準インピーダンス回路を設け、基準インピーダンス回路を接続した際の交流信号の波高値を検出して基準波高値とし、この基準波高値に基づいて判定することで、漏電検出装置を構成する素子の劣化や周囲温度に影響されることなく漏電を適切に検出できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の漏電検出装置は、交流信号を出力する交流信号出力回路と、所定のインピーダンスに設定され、一端が交流信号出力回路の出力端に接続されるインピーダンス回路と、一端がインピーダンス回路の他端に、他端が漏電検出対象にそれぞれ接続されるカップリングコンデンサと、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値に基づいて、漏電検出対象の漏電の有無を判定する漏電判定回路と、を備えた漏電検出装置において、漏電検出対象は、車両に搭載され、車体から絶縁されており、カップリングコンデンサと漏電検出対象の間、又は、インピーダンス回路とカップリングコンデンサの間に設けられ、カップリングコンデンサと漏電検出対象の間に設けられている場合には、カップリングコンデンサの他端を漏電検出対象に接続することでインピーダンス回路の他端を、カップリングコンデンサを介して漏電検出対象に接続、又は、カップリングコンデンサの他端を漏電検出対象から切断することでインピーダンス回路の他端を漏電検出対象から切断し、インピーダンス回路とカップリングコンデンサの間に設けられている場合には、インピーダンス回路の他端をカップリングコンデンサの一端に接続することでインピーダンス回路の他端を、カップリングコンデンサを介して漏電検出対象に接続、又は、インピーダンス回路の他端をカップリングコンデンサの一端から切断することでインピーダンス回路の他端を漏電検出対象から切断する第1切替え回路と、並列接続された抵抗とコンデンサからなり、インピーダンスが、漏電していると判定する際の絶縁抵抗及び浮遊容量の合成インピーダンスに設定された基準インピーダンス回路と、第1切替え回路がカップリングコンデンサと漏電検出対象の間に設けられている場合には、カップリングコンデンサの他端を基準インピーダンス回路に接続することでインピーダンス回路の他端を、カップリングコンデンサを介して基準インピーダンス回路に接続、又は、カップリングコンデンサの他端を基準インピーダンス回路から切断することでインピーダンス回路の他端を基準インピーダンス回路から切断し、第1切替え回路がインピーダンス回路とカップリングコンデンサの間に設けられている場合には、インピーダンス回路の他端を基準インピーダンス回路に接続、又は、インピーダンス回路の他端を基準インピーダンス回路から切断する第2切替え回路と、を有し、漏電判定回路は、漏電の有無を判定する際の基準となる、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値である漏電波高値と、所定条件における基準波高値が予め設定されており、第1切替え回路を制御してインピーダンス回路の他端を漏電検出対象から切断するとともに、第2切替え回路を制御してインピーダンス回路の他端を基準インピーダンス回路に接続し、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値を検出して基準波高値とし、所定条件における基準波高値と検出した基準波高値の変化率に基づいて漏電波高値を補正し、その後、第2切替え回路を制御してインピーダンス回路の他端を基準インピーダンス回路から切断するとともに、第1切替え回路を制御してインピーダンス回路の他端を漏電検出対象に接続し、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値と補正した漏電波高値に基づいて漏電検出対象の漏電の有無を判定することを特徴とする。
インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値は、漏電検出対象の絶縁状態だけでなく、漏電検出装置を構成する素子の劣化や周囲温度によっても変化する。そのため、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値に基づいて漏電の有無を判定した場合、漏電検出装置を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況によっては、漏電しているにも関わらず漏電していないと判断したり、漏電していないにも関わらず漏電していると判断したりするような誤検出が発生し、漏電を適切に検出できなくなる可能性がある。しかし、この構成によれば、漏電判定回路は、インピーダンス回路の他端に基準インピーダンス回路を接続し、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値を検出して基準波高値とする。基準波高値は、漏電検出装置を構成する素子の劣化や周囲温度によって変化する。そのため、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値と基準波高値に基づいて判定することで、漏電検出装置を構成する素子の劣化や周囲温度の影響を抑え、漏電の有無を判定することができる。従って、これらに影響されることなく、車両に搭載され、車体から絶縁されている漏電検出対象の漏電を適切に検出することができる。しかも、漏電判定回路には、漏電の有無を判定する際の基準となる、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値である漏電判定波高値と、所定条件における基準波高値が予め設定されている。検出した基準波高値は、漏電検出装置を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況によって変化する。そのため、所定条件における基準波高値と検出した基準波高値によって、漏電検出装置を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況に応じて漏電判定波高値を補正することができる。従って、インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値と補正した漏電判定波高値に基づいて判定することで、漏電検出装置を構成する素子の劣化や周囲温度の影響を受けることなく漏電を確実に検出することができる。
請求項2に記載の漏電検出装置は、基準インピーダンス回路は、カップリングコンデンサのインピーダンスを考慮して設定されていることを特徴とする。この構成によれば、カップリングコンデンサのインピーダンスを考慮しない場合に比べ、漏電の検出精度を向上させることができる。
第1参考形態における漏電検出装置の回路図である。 図1に示す漏電検出装置の漏電判定用基準波高値の検出動作を説明するための回路図である。 図1に示す漏電検出装置の漏電判定動作を説明するための回路図である。 第3実施形態における漏電検出装置の回路図である。 基準インピーダンス回路のインピーダンスについて説明するための説明図である。 第2参考形態における漏電検出装置の回路図である。 図6に示す漏電検出装置の漏電判定用基準波高値の検出動作を説明するための回路図である。 図6に示す漏電検出装置の漏電解除用基準波高値の検出動作を説明するための回路図である。 図6に示す漏電検出装置の漏電判定動作を説明するための回路図である。 第3参考形態における漏電検出装置の回路図である。
次に、各種形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。各形態では、本発明に係る漏電検出装置を、ハイブリッド車両に搭載された高電圧バッテリの漏電を検出する漏電検出装置に適用した例を示す。
第1参考形態
次に、第1参考形態の漏電検出装置について説明する。まず、図1を参照して第1参考形態の漏電検出装置の構成について説明する。ここで、図1は、第1参考形態における漏電検出装置の回路図である。
図1に示す漏電検出装置1(漏電検出装置)は、ハイブリッド車両に搭載された高電圧バッテリB1(漏電検出対象)の漏電を検出する装置である。ここで、高電圧バッテリB1は、ハイブリッド車両において、駆動力を発生するためのモータに電力を供給する電源である。高電圧バッテリB1は、車体から絶縁されている。そのため、高電圧バッテリB1と車体との間に、絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgが存在する。絶縁抵抗Rgの一端は高電圧バッテリB1に接続され、他端は車体に接地されている。また、浮遊容量Cgの一端及び他端は、絶縁抵抗Rgの一端及び他端にそれぞれ接続されている。漏電検出装置1は、交流信号出力回路10と、抵抗11(インピーダンス回路)と、カップリングコンデンサ12と、第1切替えスイッチ13(第1切替え回路)と、基準インピーダンス回路14と、第2切替えスイッチ15(第2切替え回路)と、フィルタ回路16と、漏電判定回路17とを備えている。
交流信号出力回路10は、所定周波数の交流信号を出力する回路である。具体的には、矩形波状のパルス信号を出力する回路である。交流信号出力回路10の出力端は、抵抗11に接続されている。
抵抗11は、所定の抵抗値(所定のインピーダンス)に設定され、交流信号を分圧するための素子である。抵抗110の一端は交流信号出力回路10の出力端に、他端はカップリングコンデンサ12及びフィルタ回路16にそれぞれ接続されている。
カップリングコンデンサ12は、直流成分を遮断し、一端側と他端側を直流的に絶縁するための素子である。カップリングコンデンサ12の一端は抵抗110の他端に、他端は第1切替えスイッチ13及び第2切替えスイッチ15にそれぞれ接続されている。
第1切替えスイッチ13は、抵抗11の他端を高電圧バッテリB1に接続又は高電圧バッテリB1から切断するための素子である。第1切替えスイッチ13は、カップリングコンデンサ12と高電圧バッテリB1の間に設けられている。第1切替えスイッチ13の一端はカップリングコンデンサ12の他端に、他端は高電圧バッテリB1にそれぞれ接続されている。また、制御端は、漏電判定回路17に接続されている。
基準インピーダンス回路14は、漏電していると判定する際の基準となるインピーダンスに設定された回路である。基準インピーダンス回路14は、抵抗140と、コンデンサ141とを有している。抵抗140の一端は第2切替えスイッチ15に接続され、他端は車体に接地されている。コンデンサ141の一端及び他端は、抵抗140の一端及び他端にそれぞれ接続されている。ここで、基準インピーダンス回路14のインピーダンスは、常温において、漏電していると判定する際の絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgの合成インピーダンスである漏電判定インピーダンスに設定されている。
第2切替えスイッチ15は、抵抗11の他端を基準インピーダンス回路14に接続又は基準インピーダンス回路14から切断するための素子である。第2切替えスイッチ15は、カップリングコンデンサ12と第1切替えスイッチ13の間に接続されている。第2切替えスイッチ15の一端はカップリングコンデンサ12の他端に、他端は抵抗140及びコンデンサ141の一端にそれぞれ接続されている。また、制御端は、漏電判定回路17に接続されている。
フィルタ回路16は、抵抗11の他端における交流信号に含まれる高周波成分を除去するための回路である。フィルタ回路16は、抵抗160と、コンデンサ161とを有している。抵抗160の一端は抵抗11の他端に、他端は漏電判定回路17にそれぞれ接続されている。コンデンサ161の一端は抵抗160の他端に接続され、他端は車体に接地されている。
漏電判定回路17は、フィルタ回路16によって高周波成分の除去された、抵抗11の他端における交流信号の波高値に基づいて高電圧バッテリB1の漏電の有無を判定する回路である。具体的には、漏電の判定に先立って、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を高電圧バッテリB1から切断するとともに、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を基準インピーダンス回路14に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値を検出して漏電判定用の基準波高値とする。その後、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を基準インピーダンス回路14から切断するとともに、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を高電圧バッテリB1に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値と検出した漏電判定用の基準波高値の比較結果に基づいて高電圧バッテリB1の漏電の有無を判定する。漏電検出回路17の入力端は、抵抗160の他端及びコンデンサ161の一端に接続されている。また、出力端は、第1切替えスイッチ13の制御端及び第2切替えスイッチ15の制御端にそれぞれ接続されている。
次に、図1〜図3を参照して漏電検出装置の動作について説明する。ここで、図2は、図1に示す漏電検出装置の漏電判定用基準波高値の検出動作を説明するための回路図である。図3は、図1に示す漏電検出装置の漏電判定動作を説明するための回路図である。
図1に示す交流信号出力回路10は、所定周波数の矩形波状のパルス信号を出力する。
漏電判定回路17は、高電圧バッテリB1の漏電の判定に先立って、図2に示すように、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を高電圧バッテリB1から切断するとともに、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を、カップリングコンデンサ12を介して基準インピーダンス回路14に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値を検出して漏電判定用の基準波高値とする。
その後、漏電判定回路17は、図3に示すように、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を基準インピーダンス回路14から切断するとともに、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を、カップリングコンデンサ12を介して高電圧バッテリB1に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値と検出した漏電判定用の基準波高値の比較結果に基づいて高電圧バッテリB1の漏電の有無を判定する。具体的には、抵抗11の他端における交流信号の波高値が検出した漏電判定用の基準波高値以下であるとき、絶縁抵抗Rgと浮遊容量Cgからなる絶縁インピーダンスが低下し漏電していると判定する。
次に、効果について説明する。抵抗11の他端における交流信号の波高値は、高電圧バッテリB1の絶縁状態だけでなく、漏電検出装置1を構成する素子の劣化や周囲温度によっても変化する。そのため、抵抗11の他端における交流信号の波高値に基づいて漏電の有無を判定した場合、漏電検出装置1を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況によっては、漏電しているにも関わらず漏電していないと判断したり、漏電していないにも関わらず漏電していると判断したりするような誤検出が発生し、漏電を適切に検出できなくなる可能性がある。しかし、第1参考形態によれば、漏電判定回路17は、抵抗11の他端に基準インピーダンス回路14を接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値を検出して基準波高値とする。基準波高値は、漏電検出装置1を構成する素子の劣化や周囲温度によって変化する。そのため、抵抗11の他端における交流信号の波高値と基準波高値に基づいて判定することで、漏電検出装置1を構成する素子の劣化や周囲温度の影響を抑え、漏電の有無を判定することができる。従って、漏電検出装置1を構成する素子の劣化や周囲温度に影響されることなく、ハイブリッド車両に搭載され、車体から絶縁されている高電圧バッテリB1の漏電を適切に検出することができる。
また、第1参考形態によれば、基準インピーダンス回路14は、漏電の有無を判定する際の基準となるインピーダンスに設定されている。そのため、検出した基準波高値は、漏電検出装置1を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況に応じて変化する、漏電の有無を判定する際の基準となる。従って、抵抗11の他端における交流信号の波高値と検出した基準波高値の比較結果に基づいて判定することで、漏電検出装置1を構成する素子の劣化や周囲温度の影響を受けることなく漏電を確実に検出することができる。
さらに、第1参考形態によれば、第1切替えスイッチ13は、カップリングコンデンサ12と高電圧バッテリB1の間に設けられ、第2切替えスイッチ15は、カップリングコンデンサ12と第1切替えスイッチ13の間に接続されている。そのため、カップリングコンデンサ12のインピーダンスを考慮した基準波高値を検出することができる。従って、漏電の検出精度を向上させることができる。
第1実施形態
次に、第1実施形態の漏電検出装置について説明する。第1実施形態の漏電検出装置は、第1参考形態の漏電検出装置が、抵抗の他端における交流信号の波高値と検出した基準波高値の比較結果に基づいて漏電を判定するのに対して、検出した基準波高値に基づいて予め設定されている漏電判定波高値を補正し、抵抗の他端における交流信号の波高値と補正した漏電判定波高値に基づいて漏電を判定するようにしたものである。第1実施形態の漏電検出装置は、基準インピーダンス回路のインピーダンスと漏電判定回路の動作を除いて第1参考形態の漏電検出装置と同一構成である。そのため、図1を参照して第1実施形態の漏電検出装置の構成及び動作について説明する。
図1に示す基準インピーダンス回路14のインピーダンスは、常温において、所定のインピーダンスに設定されている。第1参考形態のように、漏電判定インピーダンスに設定されている必要はない。
漏電判定回路17には、漏電していると判定する際の基準となる、抵抗11の他端における交流信号の波高値である漏電判定波高値(漏電波高値)が予め設定されている。また、常温(所定条件)における基準波高値が予め設定されている。
漏電判定回路17は、漏電の判定に先立って、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を高電圧バッテリB1から切断するとともに、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を、カップリングコンデンサ12を介して基準インピーダンス回路14に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値を検出して基準波高値とする。そして、予め設定されている常温における基準波高値と検出した基準波高値に基づいて漏電判定波高値を補正する。具体的には、予め設定されている常温における基準波高値と検出した基準波高値の変化率に基づいて漏電判定波高値を補正する。
その後、漏電判定回路17は、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を基準インピーダンス回路14から切断するとともに、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を、カップリングコンデンサ12を介して高電圧バッテリB1に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値と補正した漏電判定波高値の比較結果に基づいて高電圧バッテリB1の漏電の有無を判定する。具体的には、抵抗11の他端における交流信号の波高値が補正した漏電判定波高値以下であるとき、絶縁抵抗Rgと浮遊容量Cgからなる絶縁インピーダンスが低下し漏電していると判定する。
次に、効果について説明する。第1実施形態によれば、漏電判定回路17には、漏電していると判定する際の基準となる、抵抗11の他端における交流信号の波高値である漏電判定波高値と、常温における基準波高値が予め設定されている。検出した基準波高値は、漏電検出装置1を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況によって変化する。そのため、予め設定されている常温における基準波高値と検出した基準波高値によって、漏電検出装置1を構成する素子の劣化状態や周囲温度の状況に応じて漏電判定波高値を補正することができる。従って、抵抗11の他端における交流信号の波高値と補正した漏電判定波高値に基づいて判定することで、漏電検出装置1を構成する素子の劣化や周囲温度の影響を受けることなく漏電を確実に検出することができる。
第2実施形態
次に、第2実施形態の漏電検出装置について説明する。第2実施形態の漏電検出装置は、第1実施形態の漏電検出装置が、予め設定されている漏電判定波高値を補正し、補正した漏電判定波高値に基づいて漏電を判定するのに対して、漏電判定波高値以外に漏電解除波高値が予め設定されており、予め設定されている漏電判定波高値と漏電解除波高値を補正し、補正した漏電判定波高値と漏電解除波高値に基づいて漏電を判定するようにしたものである。第2実施形態の漏電検出装置は、漏電判定回路の動作を除いて第1実施形態の漏電検出装置と同一構成である。そのため、第1実施形態の場合と同様に、図1を参照して第2実施形態の漏電検出装置の構成、動作及び効果について説明する。
漏電判定回路17には、漏電していると判定する際の基準となる、抵抗11の他端における交流信号の波高値である漏電判定波高値(漏電波高値)が予め設定されている。また、漏電していないと判定する際の基準となる、抵抗11の他端における交流信号の波高値である漏電判定波高値よりも大きい漏電解除波高値(漏電波高値)が予め設定されている。さらに、常温(所定条件)における基準波高値が予め設定されている。
漏電判定回路17は、漏電の判定に先立って、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を高電圧バッテリB1から切断するとともに、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を、カップリングコンデンサ12を介して基準インピーダンス回路14に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値を検出して基準波高値とする。そして、予め設定されている常温における基準波高値と検出した基準波高値に基づいて漏電判定波高値と漏電解除波高値を補正する。具体的には、予め設定されている常温における基準波高値と検出した基準波高値の変化率に基づいて漏電判定波高値と漏電解除波高値を補正する。
その後、漏電判定回路17は、第2切替えスイッチ15を制御して抵抗11の他端を基準インピーダンス回路14から切断するとともに、第1切替えスイッチ13を制御して抵抗11の他端を、カップリングコンデンサ12を介して高電圧バッテリB1に接続し、抵抗11の他端における交流信号の波高値と補正した漏電波高値の比較結果に基づいて高電圧バッテリB1の漏電の有無を判定する。具体的には、抵抗11の他端における交流信号の波高値が補正した漏電判定波高値以下であるとき、絶縁抵抗Rgと浮遊容量Cgからなる絶縁インピーダンスが低下し漏電していると判定する。また、抵抗11の他端における交流信号の波高値が補正した漏電解除波高値以上になると、漏電状態から正常状態に復帰したと判定する。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
第3実施形態
次に、第3実施形態の漏電検出装置について説明する。第3実施形態の漏電検出装置は、第1実施形態の漏電検出装置が、カップリングコンデンサの他端側、つまり高電圧バッテリ側に第1切替えスイッチ、基準インピーダンス回路及び第2切替えスイッチを有するのに対して、カップリングコンデンサの一端側、つまり反高電圧バッテリ側に第1切替えスイッチ、基準インピーダンス回路及び第2切替えスイッチを有するようにしたものである。
まず、図4及び図5を参照して第3実施形態の漏電検出装置の構成について説明する。ここで、図4は、第3実施形態における漏電検出装置の回路図である。図5は、基準インピーダンス回路のインピーダンスについて説明するための説明図である。
図4に示す漏電検出装置4は、交流信号出力回路40と、抵抗41(インピーダンス回路)と、カップリングコンデンサ42と、第1切替えスイッチ43(第1切替え回路)と、基準インピーダンス回路44と、第2切替えスイッチ45(第2切替え回路)と、フィルタ回路46と、漏電判定回路47とを備えている。
交流信号出力回路40、抵抗41、フィルタ回路46及び漏電判定回路47は、第1実施形態の交流信号出力回路10、抵抗11、フィルタ回路16及び漏電判定回路17と同一構成である。
第1切替えスイッチ43の一端は抵抗41の他端に、他端はカップリングコンデンサ42にそれぞれ接続されている。また、制御端は、漏電判定回路47に接続されている。カップリングコンデンサ42の一端は第1切替えスイッチ43の他端に、他端は高電圧バッテリB4にそれぞれ接続されている。つまり、第1切替えスイッチ43は、抵抗41とカップリングコンデンサ42の間に設けられている。
第2切替えスイッチ45の一端は抵抗41の他端に、他端は抵抗440及びコンデンサ441の一端にそれぞれ接続されている。つまり、第2切替えスイッチ45は、抵抗41と第1切替えスイッチ43の間に接続されている。
基準インピーダンス回路44のインピーダンスは、カップリングコンデンサ42のインピーダンスを考慮した上で、常温において、漏電していると判定する際の絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgの合成インピーダンスである漏電判定インピーダンスに設定されている。具体的には、基準インピーダンス回路44のインピーダンスが、図5に示すように、カップリングコンデンサ42、絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgからなる回路のインピーダンスと等しくなるように、抵抗440の抵抗値及びコンデンサ441の容量が設定されている。その際、カップリングコンデンサ42のインピーダンスを抵抗440側に含むように設定してもよいし、コンデンサ441側に含むように設定してもよい。
動作については、第1実施形態と同様であるので省略する。
次に、効果について説明する。第3実施形態によれば、第1切替えスイッチ43は、抵抗41とカップリングコンデンサ42の間に設けられ、第2切替えスイッチ45は、抵抗41と第1切替えスイッチ43の間に接続されている。そのため、第1切替えスイッチ43、基準インピーダンス回路44及び第2切替えスイッチ45が、カップリングコンデンサ42によって高電圧バッテリB4から直流的に絶縁される。そのため、第1切替えスイッチ43、基準インピーダンス回路44及び第2切替えスイッチ45の耐圧を抑えることができる。従って、コストを抑えることができる。
また、第3実施形態によれば、基準インピーダンス回路44は、カップリングコンデンサ42のインピーダンスを考慮して設定されている。そのため、カップリングコンデンサ42のインピーダンスを考慮しない場合に比べ、漏電の検出精度を向上させることができる。
第2参考形態
次に、第2参考形態の漏電検出装置について説明する。第2参考形態の漏電検出装置は、第1参考形態の漏電検出装置が、検出した漏電判定用の基準波高値に基づいて漏電を判定するのに対して、漏電判定用の基準波高値以外に漏電解除用の基準波高値を検出し、検出した漏電判定用の基準波高値と漏電解除用の基準波高値に基づいて漏電の有無を判定するようにしたものである。
まず、図6を参照して第2参考形態の漏電検出装置の構成について説明する。ここで、図6は、第2参考形態における漏電検出装置の回路図である。
図6に示す漏電検出装置5は、交流信号出力回路50と、抵抗51(インピーダンス回路)と、カップリングコンデンサ52と、第1切替えスイッチ53(第1切替え回路)と、基準インピーダンス回路54(基準インピーダンス回路)と、第2切替えスイッチ55(第2切替え回路)と、基準インピーダンス回路56(基準インピーダンス回路)と、第3切替えスイッチ57(第2切替え回路)と、フィルタ回路58と、漏電判定回路59とを備えている。交流信号出力回路50、抵抗51、カップリングコンデンサ52、第1切替えスイッチ53、基準インピーダンス回路54、第2切替えスイッチ55及びフィルタ回路58は、第1参考形態の交流信号出力回路10、抵抗11、カップリングコンデンサ12、第1切替えスイッチ13、基準インピーダンス回路14、第2切替えスイッチ15及びフィルタ回路16と同一構成である。
基準インピーダンス回路56は、漏電していないと判定する際の基準となるインピーダンスに設定された回路である。基準インピーダンス回路56は、抵抗560と、コンデンサ561とを有している。抵抗560の一端は第3切替えスイッチ57に接続され、他端は車体に接地されている。コンデンサ561の一端及び他端は、抵抗560の一端及び他端にそれぞれ接続されている。ここで、基準インピーダンス回路56のインピーダンスは、常温において、漏電していないと判定する際の絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgの合成インピーダンスである、漏電判定インピーダンスより大きい漏電解除インピーダンスに設定されている。
第3切替えスイッチ57は、抵抗51の他端を基準インピーダンス回路56に接続又は基準インピーダンス回路56から切断するための素子である。第3切替えスイッチ57は、カップリングコンデンサ52と第1切替えスイッチ53の間に接続されている。第3切替えスイッチ57の一端は、カップリングコンデンサ52の他端に、他端は抵抗560及びコンデンサ561の一端にそれぞれ接続されている。また、制御端は、漏電判定回路59に接続されている。
漏電判定回路59は、フィルタ回路58によって高周波成分の除去された、抵抗51の他端における交流信号の波高値に基づいて高電圧バッテリB5の漏電の有無を判定する回路である。具体的には、漏電の判定に先立って、第1切替えスイッチ53及び第3切替えスイッチ57を制御して抵抗51の他端を高電圧バッテリB5及び基準インピーダンス回路56から切断するとともに、第2切替えスイッチ55を制御して抵抗51の他端を、カップリングコンデンサ52を介して基準インピーダンス回路54に接続し、抵抗51の他端における交流信号の波高値を検出して漏電判定用の基準波高値とする。
その後、漏電判定回路59は、第1切替えスイッチ53及び第2切替えスイッチ55を制御して抵抗51の他端を高電圧バッテリB5及び基準インピーダンス回路54から切断するとともに、第3切替えスイッチ57を制御して抵抗51の他端を、カップリングコンデンサ52を介して基準インピーダンス回路56に接続し、抵抗51の他端における交流信号の波高値を検出して漏電解除用の基準波高値とする。
そして、漏電判定回路59は、第2切替えスイッチ55及び第3切替えスイッチ57を制御して抵抗51の他端を基準インピーダンス回路54、56から切断するとともに、第1切替えスイッチ53を制御して抵抗51の他端を、カップリングコンデンサ52を介して高電圧バッテリB5に接続し、抵抗51の他端における交流信号の波高値と検出した漏電判定用及び漏電解除用の基準波高値との比較結果に基づいて高電圧バッテリB5の漏電の有無を判定する。
漏電検出回路59の入力端は、抵抗580の他端及びコンデンサ581の一端に接続されている。また、出力端は、第1切替えスイッチ53、第2切替えスイッチ55及び第3切替えスイッチ57の制御端にそれぞれ接続されている。
次に、図6〜図9を参照して漏電検出装置の動作及び効果について説明する。ここで、図7は、図6に示す漏電検出装置の漏電判定用基準波高値の検出動作を説明するための回路図である。図8は、図6に示す漏電検出装置の漏電解除用基準波高値の検出動作を説明するための回路図である。図9は、図6に示す漏電検出装置の漏電判定動作を説明するための回路図である。
図6に示す交流信号出力回路50は、所定周波数の矩形波状のパルス信号を出力する。
漏電判定回路59は、高電圧バッテリB5の漏電の判定に先立って、図7に示すように、第1切替えスイッチ53及び第3切替えスイッチ57を制御して抵抗51の他端を高電圧バッテリB5及び基準インピーダンス回路56から切断するとともに、第2切替えスイッチ55を制御して抵抗51の他端を、カップリングコンデンサ52を介して基準インピーダンス回路54に接続し、抵抗51の他端における交流信号の波高値を検出して漏電判定用の基準波高値とする。
その後、図8に示すように、漏電判定回路59は、第1切替えスイッチ53及び第2切替えスイッチ55を制御して抵抗51の他端を高電圧バッテリB5及び基準インピーダンス回路54から切断するとともに、第3切替えスイッチ57を制御して抵抗51の他端を、カップリングコンデンサ52を介して基準インピーダンス回路56に接続し、抵抗51の他端における交流信号の波高値を検出して漏電解除用の基準波高値とする。
そして、図9に示すように、漏電判定回路59は、第2切替えスイッチ55及び第3切替えスイッチ57を制御して抵抗51の他端を基準インピーダンス回路54、56から切断するとともに、第1切替えスイッチ53を制御して抵抗51の他端を、カップリングコンデンサ52を介して高電圧バッテリB5に接続し、抵抗51の他端における交流信号の波高値と検出した漏電判定用及び漏電解除用の基準波高値との比較結果に基づいて高電圧バッテリB5の漏電の有無を判定する。具体的には、抵抗51の他端における交流信号の波高値が漏電判定用の基準波高値以下であるとき、絶縁抵抗Rgと浮遊容量Cgからなる絶縁インピーダンスが低下し漏電していると判定する。また、抵抗51の他端における交流信号の波高値が漏電解除用の基準波高値以上になると、漏電状態から正常状態に復帰したと判定する。これにより、第1参考形態と同様の効果を得ることができる。
第3参考形態
次に、第3参考形態の漏電検出装置について説明する。第3参考形態の漏電検出装置は、第2参考形態の漏電検出装置が、カップリングコンデンサの他端側、つまり高電圧バッテリ側に第1切替えスイッチ、基準インピーダンス回路、第2切替えスイッチ及び第3切替えスイッチを有するのに対して、カップリングコンデンサの一端側、つまり反高電圧バッテリ側に第1切替えスイッチ、基準インピーダンス回路、第2切替えスイッチ及び第3切替えスイッチを有するようにしたものである。
まず、図10を参照して第3参考形態の漏電検出装置の構成、動作及び効果について説明する。ここで、図10は、第3参考形態における漏電検出装置の回路図である。
図10に示す漏電検出装置6は、交流信号出力回路60と、抵抗61(インピーダンス回路)と、カップリングコンデンサ62と、第1切替えスイッチ63(第1切替え回路)と、基準インピーダンス回路64(基準インピーダンス回路)と、第2切替えスイッチ65(第2切替え回路)と、基準インピーダンス回路66(基準インピーダンス回路)と、第3切替えスイッチ67(第2切替え回路)と、フィルタ回路68と、漏電判定回路69とを備えている。交流信号出力回路60、抵抗61、フィルタ回路68及び漏電判定回路69は、第2参考形態の交流信号出力回路50、抵抗51、フィルタ回路58及び漏電判定回路59と同一構成である。
第1切替えスイッチ63の一端は抵抗61の他端に、他端はカップリングコンデンサ62にそれぞれ接続されている。また、制御端は、漏電判定回路69に接続されている。カップリングコンデンサ62の一端は第1切替えスイッチ63の他端に、他端は高電圧バッテリB6にそれぞれ接続されている。つまり、第1切替えスイッチ63は、抵抗61とカップリングコンデンサ62の間に設けられている。
第2切替えスイッチ65の一端は抵抗61の他端に、他端は抵抗640及びコンデンサ641の一端にそれぞれ接続されている。また、第3切替えスイッチ67の一端は抵抗61の他端に、他端は抵抗660及びコンデンサ661の一端にそれぞれ接続されている。つまり、第2切替えスイッチ65及び第3切替えスイッチ67は、抵抗61と第1切替えスイッチ63の間に接続されている。
基準インピーダンス回路64のインピーダンスは、カップリングコンデンサ62のインピーダンスを考慮した上で、常温において、漏電していると判定する際の絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgの合成インピーダンスである漏電判定インピーダンスに設定されている。具体的には、基準インピーダンス回路64のインピーダンスが、カップリングコンデンサ62、絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgからなる回路のインピーダンスと等しくなるように、抵抗640の抵抗値及びコンデンサ641の容量が設定されている。その際、カップリングコンデンサ62のインピーダンスを抵抗640側に含むように設定してもよいし、コンデンサ641側に含むように設定してもよい。
基準インピーダンス回路66のインピーダンスは、カップリングコンデンサ62のインピーダンスを考慮した上で、常温において、漏電していないと判定する際の絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgの合成インピーダンスである漏電解除インピーダンスに設定されている。具体的には、基準インピーダンス回路66のインピーダンスが、カップリングコンデンサ62、絶縁抵抗Rg及び浮遊容量Cgからなる回路のインピーダンスと等しくなるように、抵抗660の抵抗値及びコンデンサ661の容量が設定されている。その際、カップリングコンデンサ62のインピーダンスを抵抗660側に含むように設定してもよいし、コンデンサ661側に含むように設定してもよい。
動作については、第2参考形態と同様であるため省略する。これにより、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
1、4〜6・・・漏電検出装置、10、40、50、60・・・交流信号出力回路、11、41、51、61・・・抵抗(インピーダンス回路)、12、42、52、62・・・カップリングコンデンサ、13、43、53、63・・・第1切替えスイッチ(第1切替え回路)、14、44、54、56、64、66・・・基準インピーダンス回路、140、440、540、560、640、660・・・抵抗、141、441、541、641、661・・・コンデンサ、15、45、55、65・・・第2切替えスイッチ(第2切替え回路)、16、46、58、68・・・フィルタ回路、160、460、580、680・・・抵抗、161、461、581、681・・・コンデンサ、17、47、59、69・・・漏電判定回路、57、67・・・第3切替えスイッチ(第2切替え回路)、B1、B4〜B6・・・高電圧バッテリ(漏電検出対象)、Rg・・・絶縁抵抗、Cg・・・浮遊容量

Claims (2)

  1. 交流信号を出力する交流信号出力回路と、
    所定のインピーダンスに設定され、一端が前記交流信号出力回路の出力端に接続されるインピーダンス回路と、
    一端が前記インピーダンス回路の他端に、他端が漏電検出対象にそれぞれ接続されるカップリングコンデンサと、
    前記インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値に基づいて、前記漏電検出対象の漏電の有無を判定する漏電判定回路と、
    を備えた漏電検出装置において、
    前記漏電検出対象は、車両に搭載され、車体から絶縁されており、
    前記カップリングコンデンサと前記漏電検出対象の間、又は、前記インピーダンス回路と前記カップリングコンデンサの間に設けられ、前記カップリングコンデンサと前記漏電検出対象の間に設けられている場合には、前記カップリングコンデンサの他端を前記漏電検出対象に接続することで前記インピーダンス回路の他端を、前記カップリングコンデンサを介して前記漏電検出対象に接続、又は、前記カップリングコンデンサの他端を前記漏電検出対象から切断することで前記インピーダンス回路の他端を前記漏電検出対象から切断し、前記インピーダンス回路と前記カップリングコンデンサの間に設けられている場合には、前記インピーダンス回路の他端を前記カップリングコンデンサの一端に接続することで前記インピーダンス回路の他端を、前記カップリングコンデンサを介して前記漏電検出対象に接続、又は、前記インピーダンス回路の他端を前記カップリングコンデンサの一端から切断することで前記インピーダンス回路の他端を前記漏電検出対象から切断する第1切替え回路と、
    並列接続された抵抗とコンデンサからなり、インピーダンスが、漏電していると判定する際の絶縁抵抗及び浮遊容量の合成インピーダンスに設定された基準インピーダンス回路と、
    前記第1切替え回路が前記カップリングコンデンサと前記漏電検出対象の間に設けられている場合には、前記カップリングコンデンサの他端を前記基準インピーダンス回路に接続することで前記インピーダンス回路の他端を、前記カップリングコンデンサを介して前記基準インピーダンス回路に接続、又は、前記カップリングコンデンサの他端を前記基準インピーダンス回路から切断することで前記インピーダンス回路の他端を前記基準インピーダンス回路から切断し、前記第1切替え回路が前記インピーダンス回路と前記カップリングコンデンサの間に設けられている場合には、前記インピーダンス回路の他端を前記基準インピーダンス回路に接続、又は、前記インピーダンス回路の他端を前記基準インピーダンス回路から切断する第2切替え回路と、
    を有し、
    前記漏電判定回路は、漏電の有無を判定する際の基準となる、前記インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値である漏電波高値と、所定条件における基準波高値が予め設定されており、前記第1切替え回路を制御して前記インピーダンス回路の他端を前記漏電検出対象から切断するとともに、前記第2切替え回路を制御して前記インピーダンス回路の他端を前記基準インピーダンス回路に接続し、前記インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値を検出して基準波高値とし、前記所定条件における基準波高値と前記検出した基準波高値の変化率に基づいて前記漏電波高値を補正し、その後、前記第2切替え回路を制御して前記インピーダンス回路の他端を前記基準インピーダンス回路から切断するとともに、前記第1切替え回路を制御して前記インピーダンス回路の他端を前記漏電検出対象に接続し、前記インピーダンス回路の他端における交流信号の波高値と前記補正した漏電波高値に基づいて前記漏電検出対象の漏電の有無を判定することを特徴とする漏電検出装置。
  2. 前記基準インピーダンス回路は、前記カップリングコンデンサのインピーダンスを考慮して設定されていることを特徴とする請求項1に記載の漏電検出装置。
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