JP6002595B2 - 無段変速機 - Google Patents

無段変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP6002595B2
JP6002595B2 JP2013021297A JP2013021297A JP6002595B2 JP 6002595 B2 JP6002595 B2 JP 6002595B2 JP 2013021297 A JP2013021297 A JP 2013021297A JP 2013021297 A JP2013021297 A JP 2013021297A JP 6002595 B2 JP6002595 B2 JP 6002595B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
rotation
input shaft
continuously variable
variable transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013021297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014152823A (ja
Inventor
優史 西村
優史 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013021297A priority Critical patent/JP6002595B2/ja
Publication of JP2014152823A publication Critical patent/JP2014152823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6002595B2 publication Critical patent/JP6002595B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、てこクランク機構を用いた四節リンク機構型の無段変速機に関する。
従来、車両に設けられたエンジン等の走行用駆動源からの駆動力が伝達される入力軸と、入力軸と平行に配置された出力軸と、複数のてこクランク機構とを備える四節リンク機構型の無段変速機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のてこクランク機構は、入力軸を中心として回転するように設けられた回転半径調節機構と、出力軸に軸支される揺動リンクと、一方の端部に回転半径調節機構に回転自在に外嵌された入力側環状部を有していて他方の端部が揺動リンクの揺動端部に連結されたコネクティングロッドとで構成されている。
揺動リンクと出力軸との間には、出力軸に対して一方側に相対回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを固定し、他方側に相対回転しようとするときに出力軸に対して揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構としての一方向クラッチが設けられている。
回転半径調節機構は、中心から偏心して穿設された貫通孔を有する円盤形状の回転部と、貫通孔の内周面に設けられたリングギヤと、入力軸に固定されリングギヤに噛合する第1ピニオンと、調節用駆動源からの駆動力が伝達されるキャリアと、キャリアによって自転及び公転自在にそれぞれ軸支されるとともにリングギヤにそれぞれ噛合する2つの第2ピニオンとで構成される。第1ピニオンと2つの第2ピニオンは、それらの中心を頂点とする三角形が正三角形となるように配置されている。
そして、この回転半径調節機構は、走行用駆動源で回転する入力軸と調節用駆動源で回転するキャリアの回転速度が同一の場合は、入力軸の回転中心軸線に対する回転部の中心の偏心量は維持され、回転半径調節機構の回転半径も一定のまま維持される。一方、入力軸とキャリアの回転速度が異なる場合は、入力軸の回転中心軸線に対する回転部の中心の偏心量が変化し、回転半径調節機構の回転半径も変化する。
したがって、この回転半径調節機構は、その回転半径を変化させることによって、揺動リンクの揺動端部の振れ幅、ひいては、変速比を変化させ、入力軸に対する出力軸の回転速度を制御する。
このような無段変速機では、3つのピニオンの中心を頂点とする正三角形の中心と入力軸の回転中心軸線との間の距離を、この正三角形の中心と回転部の中心との間の距離と等しく設定していれば、入力軸の回転中心軸線と回転部の中心とを重ね合わせて偏心量を「0」にすることができる。偏心量が「0」の場合には、入力軸が回転している場合であっても揺動リンクの揺動端部の振れ幅が「0」となり、出力軸が回転しない状態となる。
なお、特許文献1のてこクランク機構では、キャリアと第2ピニオンとによってカム部が構成されている。すなわち、入力軸とカム部とが一体となるようには構成されておらず、カム部に調節用駆動源からの駆動力が伝達されるように構成されている。
特開2012−1048号公報
ところで、上記従来の無段変速機は、変速比の変更をするためにカム部に対して回転部が相対回転すると、入力軸の回転中心軸線と回転部の重心位置との距離も変化する。
そのため、その距離の変化に応じて入力軸周りの回転部の慣性モーメントも変化してしまい、その結果、入力軸に加わる回転負荷が変化して振動が発生する可能性があった。
その振動を防止する方法としては、回転半径調節機構の回転部に重心調整部を設け、回転部の重心を、3つのピニオンの中心を頂点とする正三角形の中心と一致させる方法が考えられる。
さらに、無段変速機の部品を潤滑させる方法としては、変速機ケース内の下部に溜められる潤滑油の油溜に重心調整部の一部を油没させることによって、潤滑油を掻き揚げさせる方法が考えられる。
しかし、このような無段変速機の場合、回転半径調節機構の回転半径を変化させると、回転部から潤滑油の油溜の油面までの距離も変化することになるので、回転部に設けられた重心調整部の油没量も変化してしまうことになる。
その結果、回転半径調節機構の回転半径によって、重心調整部の油溜に油没する部分の表面積が大きく変化し、重心調整部が油溜を通過する際に受ける抵抗(以下、「撹拌抵抗」という)も大きく変化してしまうというおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑み、撹拌抵抗の安定化を図ることができる重心調整部を有する無段変速機を提供することを目的とする。
本発明の無段変速機は、走行用駆動源の駆動力が伝達される入力軸と、入力軸と平行に配置された出力軸と、出力軸に軸支された揺動リンクを有し、入力軸の回転運動を出力軸に対する揺動リンクの揺動運動に変換する複数のてこクランク機構と、揺動リンクと出力軸との間に設けられ、出力軸に対して一方側に相対回転しようとする場合に出力軸に該揺動リンクを固定し、他方側に相対回転しようとする場合に出力軸に対して該揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構と、内部に潤滑油の油溜を有する変速機ケースとを備え、てこクランク機構が、調節用駆動源と、入力軸を中心として回転可能であり回転半径を該調節用駆動源の駆動力を用いて調節自在な回転半径調節機構と、該回転半径調節機構と揺動リンクとを連結するコネクティングロッドとを有する無段変速機であって、回転半径調節機構は、回転部を有し、回転部は、中心から偏心して穿設された受入孔が形成されており、回転部の重心を受入孔の中心に位置させる又は近づけるとともに回転部の受入孔に対する偏心方向とは反対方向に張り出した重心調整部が設けられ、重心調整部は、中心が受入孔の中心と一致し、中心角θが以下の条件式を満足する扇形形状部を備えていることを特徴とする。
2arccos((r−x)/r)≦θ
ただし、rは扇形形状部の半径、xは最大油没状態の油溜の油面から扇形形状部の円弧までの距離である。
本発明の無段変速機の重心調整部は、上記のような扇形形状部を備えるので、回転半径調節機構の回転半径が変化しても、重心調整部の扇形形状部の中心(受入孔の中心)が最も下方に位置する最大油没状態の油面から重心調整部の先端(扇形形状部の円弧)までの距離を一定にすることができる。
また、扇形形状部は、その中心角θが条件式(1)を満足するように設定されているので、最大油没状態において、重心調整部の両端部は、油溜の油面よりも上方に位置することになる。
したがって、本発明の無段変速機は、回転半径調節機構の回転半径が変化しても、最大油没状態の重心調整部の油没する部分の表面積を一定とすることができるので、撹拌抵抗の安定化を図ることができる。
また、本発明の無段変速機においては、揺動リンクの揺動端部は、油溜に油没するように出力軸よりも下方に配置されており、重心調整部は、揺動リンクの揺動角が所定の角度以上の場合に、油溜の油面よりも上方で回転するように構成されていることが好ましい。
このように構成すると、本発明の無段変速機は、揺動リンクの揺動端部が油溜に油没しているので、揺動リンクの揺動角が所定の角度以上の場合、すなわち、揺動端部の揺動運動が大きい場合には、揺動リンクの揺動運動によって、潤滑油を油溜から十分に掻き揚げることができる。
また、揺動リンクの揺動角が所定の角度以上の場合には、重心調整部が油溜よりも上方で回転するように構成されているので、重心調整部による過剰な掻き揚げの防止と撹拌抵抗の低減を図ることができる。
また、本発明の無段変速機においては、扇形形状部の中心角θは、以下の条件式を満足するように設定することができる。
θ=θ1+θ2 ・・・(2)
arccos((r−xGN)/r)≦θ1 ・・・(3)
ただし、θ1は回転部の中心から受入孔の中心方向に延びる直線を境界線として扇形形状部部を2分割した場合における変速中に入力軸の回転中心軸線が位置する側の扇形の中心角、θ2は分割した残りの扇形の中心角、xGNは変速比が無限大となる場合の回転半径調節機構の回転半径における最大油没状態の油溜の油面から扇形形状部の円弧までの距離である。
また、本発明の無段変速機においては、前記中心角θは、以下の条件式(2)、(4)、(5)を満足することが好ましい。
θ=θ1+θ2 ・・・(2)
θ1≦90° ・・・(4)
θ2≦90° ・・・(5)
ただし、θ1は回転部の中心から受入孔の中心方向に延びる直線を境界線として扇形形状部を2分割した場合における変速中に入力軸の回転中心軸線が位置する側の扇形の中心角、θ2は分割した残りの扇形の中心角である。
このように構成すると、本発明の無段変速機は、回転部の重心位置を好適に調整しやすい。
本発明の無段変速機の実施形態を示す断面図。 本実施形態の回転半径調節機構、コネクティングロッド、揺動リンク、カウンターウェイトを軸方向から示した模式図。 本実施形態の回転半径調節機構の回転半径の変化を説明する模式図。 本実施形態の回転半径調節機構の回転半径の変化と、揺動リンクの揺動運動の揺動角の関係を示す模式図であり、(a)は回転半径が最大、(b)は回転半径が中、(c)は回転半径が小である場合の揺動リンクの揺動運動の揺動角をそれぞれ示している。 本実施形態の回転半径調節機構の回転半径の変化に対する揺動リンクの角速度ωの変化を示すグラフ。 本実施形態の無段変速機において、それぞれ60°ずつ位相を異ならせた6つのてこクランク機構によって出力軸が回転される状態を示すグラフ。 本実施形態の回転半径調節機構の回転半径が「0」(変速比が無限大)である場合の重心調整部の油没状態を示す模式図。 本実施形態の回転半径調節機構の回転半径が所定の半径未満である場合の重心調整部の油没状態を示す模式図。 本実施形態の回転半径調節機構の回転半径が最大(変速比が最小)である場合の重心調整部の油没状態を示す模式図。 本実施形態の重心調整部の扇形形状部の中心角と半径の関係を示す模式図。
以下、本発明の無段変速機の実施形態を説明する。本実施形態の無段変速機は、四節リンク機構型の無段変速機であり、変速比i(i=入力軸の回転速度/出力軸の回転速度)を無限大(∞)にして出力軸の回転速度を「0」にできる変速機、所謂IVT(Infinity Variable Transmission)の一種である。
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態の無段変速機の構成について説明する。
本実施形態の無段変速機1は、入力軸2と、出力軸3と、6つの回転半径調節機構4とを備える。
入力軸2は、中空の部材であり、内燃機関であるエンジンや電動機等の走行用駆動源からの回転駆動力を受けることで入力軸2の回転中心軸線P1を中心に回転する。
出力軸3は、入力軸2に平行に配置されており、図外のデファレンシャルギヤやプロペラシャフト等を介して車両の駆動輪等の駆動部に回転動力を伝達させる。
回転半径調節機構4の各々は、入力軸2の回転中心軸線P1を中心として回転するように設けられており、カム部としてのカムディスク5と、回転部としての回転ディスク6と、ピニオンシャフト7とを有する。
カムディスク5は、円盤形状であり、入力軸2の回転中心軸線P1から偏心して入力軸2と一体的に回転するように入力軸2に2個1組で設けられている。なお、各1組のカムディスク5は、それぞれ位相を60°異ならせて、6組のカムディスク5で入力軸2の周方向を一回りするように配置されている。
回転ディスク6は、その中心から偏心した位置に受入孔6aが設けられた円盤形状をしており、その受入孔6aを介して、各1組のカムディスク5に対して、回転自在に外嵌している。
回転ディスク6の受入孔6aは、その中心が、入力軸2の回転中心軸線P1からカムディスク5の中心P2(受入孔6aの中心)までの距離Raとカムディスク5の中心P2から回転ディスク6の中心P3までの距離Rbとが同一となるように形成されている。また、回転ディスク6の受入孔6aには、1組のカムディスク5の間に位置させて内歯6bが設けられている。
ピニオンシャフト7は、中空の入力軸2内に、入力軸2と同心に配置されており、入力軸2と相対回転自在となっている。また、ピニオンシャフト7の外周には、回転ディスク6に対応する個所に外歯7aが設けられている。
なお、入力軸2には、1組のカムディスク5の間に、カムディスク5の回転ディスク6に対しての偏心方向に対向する個所に内周面と外周面とを連通させる切欠孔2aが形成されている。その入力軸2の切欠孔2aを介して、ピニオンシャフト7の外周に設けられた外歯7aは、回転ディスク6の受入孔6aの内周に設けられた内歯6bと噛合している。
差動機構8は、ピニオンシャフト7に接続されている。なお、差動機構8は、遊星歯車機構として構成されており、サンギヤ9と、入力軸2に連結された第1リングギヤ10と、ピニオンシャフト7に連結された第2リングギヤ11と、サンギヤ9及び第1リングギヤ10と噛合する大径部12aと、第2リングギヤ11と噛合する小径部12bとから成る段付きピニオン12を自転及び公転自在に軸支するキャリア13とを有している。
差動機構8のサンギヤ9は、ピニオンシャフト7用の電動機から成る調節用駆動源14の回転軸14aに連結されている。
そのため、調節用駆動源14の回転速度を入力軸2の回転速度に同一した場合、サンギヤ9と第1リングギヤ10とが同一速度で回転することとなり、サンギヤ9、第1リングギヤ10、第2リングギヤ11及びキャリア13の4つの要素が相対回転不能なロック状態となって、第2リングギヤ11と連結するピニオンシャフト7が入力軸2と同一速度で回転する。
なお、調節用駆動源14の回転速度を入力軸2の回転速度よりも遅くした場合、サンギヤ9の回転数をNs、第1リングギヤ10の回転数をNR1、サンギヤ9と第1リングギヤ10のギヤ比(第1リングギヤ10の歯数/サンギヤ9の歯数)をjとすると、キャリア13の回転数が(j・NR1+Ns)/(j+1)となる。また、サンギヤ9と第2リングギヤ11のギヤ比((第2リングギヤ11の歯数/サンギヤ9の歯数)×(段付きピニオン12の大径部12aの歯数/小径部12bの歯数))をkとすると、第2リングギヤ11の回転数が{j(k+1)NR1+(k−j)Ns}/{k(j+1)}となる。
したがって、調節用駆動源14の回転速度を入力軸2の回転速度よりも遅くした場合であって、カムディスク5が固定された入力軸2の回転速度とピニオンシャフト7の回転速度とが同一である場合には、回転ディスク6はカムディスク5とともに一体に回転する。一方で、入力軸2の回転速度とピニオンシャフト7の回転速度とに差がある場合には、回転ディスク6はカムディスク5の中心P2を中心にカムディスク5の周縁を回転する。
なお、図2に示すように、回転ディスク6は、カムディスク5に対して、P1とP2の距離RaとP2とP3の距離Rbとが同一となるように偏心されている。そのため、回転ディスク6の中心P3を入力軸2の回転中心軸線P1と同一線上に位置させて、入力軸2の回転中心軸線P1と回転ディスク6の中心P3との距離、すなわち、偏心量R1を「0」にすることもできる。
回転半径調節機構4、具体的には回転半径調節機構4の回転ディスク6の周縁には、コネクティングロッド15が回転自在に外嵌されている。
コネクティングロッド15は、一方の端部に大径の大径環状部15aを有し、他方の端部に大径環状部15aの径よりも小径の小径環状部15bを有している。なお、コネクティングロッド15の大径環状部15aは、ボールベアリングからなるコンロッド軸受16を介して、回転ディスク6に外嵌されている。
出力軸3には、一方向回転阻止機構としての一方向クラッチ17を介して、揺動リンク18が軸支されている。
一方向クラッチ17は、出力軸3に対して一方側に相対回転しようとする場合に出力軸3に揺動リンク18を固定し、他方側に相対回転しようとする場合に出力軸3に対して揺動リンク18を空転させる。
揺動リンク18は、コネクティングロッド15の小径環状部15bに連結される揺動端部18aが設けられている。揺動端部18aには、小径環状部15bを軸方向で挟み込むように突出した一対の突片18bが設けられている。一対の突片18bには、小径環状部15bの内径に対応する貫通孔18cが穿設されている。貫通孔18c及び小径環状部15bに連結ピン19が挿入されることによって、コネクティングロッド15と揺動リンク18とが連結されている。
なお、本実施形態においては、一方向回転阻止機構として一方向クラッチ17を用いているが、本発明の一方向回転阻止機構は、これに限らず、揺動リンク18から出力軸3にトルクを伝達可能な揺動リンク18の出力軸3に対する回転方向を切換自在に構成される二方向クラッチ(ツーウェイクラッチ)で構成してもよい。
次に、図1〜図6を用いて、本実施形態の無段変速機のてこクランク機構について説明する。
図2に示すように、本実施形態の回転半径調節機構4、コネクティングロッド15、揺動リンク18は、てこクランク機構20(四節リンク機構)を構成している。このてこクランク機構20によって、入力軸2の回転運動は、揺動リンク18の揺動運動に変換される。なお、本実施形態の無段変速機1は、図1に示すように、合計6個のてこクランク機構20を備えている。
このてこクランク機構20では、回転半径調節機構4の偏心量R1が「0」でない場合に、入力軸2とピニオンシャフト7を同一速度で回転させると、各コネクティングロッド15が、60度ずつ位相を変えながら、入力軸2と出力軸3との間で出力軸3側に押したり、入力軸2側に引いたりを交互に繰り返して、揺動リンク18を揺動させる。
そして、揺動リンク18と出力軸3との間には一方向クラッチ17が設けられているので、揺動リンク18が押された場合又は引かれた場合のいずれか一方の場合には、揺動リンク18が固定されて出力軸3に揺動リンク18の揺動運動の力が伝達されて出力軸3が回転し、他方の場合には、揺動リンク18が空回りして出力軸3に揺動リンク18の揺動運動の力が伝達されない。なお、6つの回転半径調節機構4は、それぞれを60度ずつ位相を変えて配置されているので、出力軸3は6つの回転半径調節機構4で順に回転させられる。
また、本実施形態の無段変速機1では、図3に示すように、偏心量R1を変えることによって、回転半径調節機構4の回転半径を調節自在としている。
なお、図3(a)は、偏心量R1を「最大」とした状態を示しており、入力軸2の回転中心軸線P1とカムディスク5の中心P2と回転ディスク6の中心P3とが一直線に並ぶように、ピニオンシャフト7と回転ディスク6とが位置する。この場合の変速比iは最小となる。図3(b)は、偏心量R1を図3(a)よりも小さい「中」とした状態を示しており、図3(c)は、偏心量R1を図3(b)よりも更に小さい「小」とした状態を示している。変速比iは、図3(b)では図3(a)の変速比iよりも大きい「中」となり、図3(c)では図3(b)の変速比iよりも大きい「大」とした状態を示している。図3(d)は、偏心量R1を「0」とした状態を示しており、入力軸2の回転中心軸線P1と、回転ディスク6の中心P3とが同心に位置する。この場合の変速比iは無限大(∞)となる。
また、図4は、本実施形態の回転半径調節機構4の回転半径、すなわち、偏心量R1の変化と、揺動リンク18の揺動運動の揺動角の関係を示す模式図である。
なお、図4(a)は偏心量R1が図3(a)の「最大」である場合(変速比iが最小である場合)、図4(b)は偏心量R1が図3(b)の「中」である場合(変速比iが中である場合)、図4(c)は偏心量R1が図3(c)の「小」である場合(変速比iが大である場合)の、回転半径調節機構4の回転運動に対する揺動リンク18の揺動範囲φ2を示している。
この図4から明らかなように、偏心量R1が小さくなるにつれ、揺動リンク18の揺動範囲φ2が狭くなり、偏心量R1が「0」になった場合には、揺動リンク18は揺動しなくなる。
また、図5は、無段変速機1の回転半径調節機構4の回転角度φを横軸、揺動リンク18の角速度ωを縦軸として、回転半径調節機構4の偏心量R1の変化に伴う角速度ωの変化の関係を示す図である。
この図5から明らかなように、偏心量R1が大きい(変速比iが小さい)ほど揺動リンク18の角速度ωが大きくなることが分かる。
また、図6は、60度ずつ位相を異ならせた6つの回転半径調節機構4を回転させた場合(入力軸2とピニオンシャフト7とを同一速度で回転させた場合)の回転半径調節機構4の回転角度φ1に対する、各揺動リンク18の角速度ωを示す図である。
この図6から、6つのてこクランク機構20によって出力軸3がスムーズに回転されることが分かる。
次に、図2及び図7〜図10を用いて、本実施形態の無段変速機の重心調整部としてのカウンターウェイトについて説明する。なお、図1及び図3においてはカウンターウェイトを図示省略している。
図7は、本実施形態の回転半径調節機構4の回転半径が「0」(変速比iが無限大)である場合のカウンターウェイト21の油没状態を示す図である。図8は、本実施形態の回転半径調節機構4の回転半径が所定の半径未満である場合のカウンターウェイト21の油没状態を示す図である。図9は、本実施形態の回転半径調節機構4の回転半径が最大(変速比iが最小)である場合のカウンターウェイト21の油没状態を示す図である。
なお、図7(a)、図8(a)及び図9(a)は、カムディスク5の位相が同じ状態を示す図となっている。同様に、図7(b)、図8(b)及び図9(b)が同じ位相の状態を示し、図7(c)、図8(c)及び図9(c)が同じ位相の状態を示し、図7(d)、図8(d)及び図9(d)が同じ位相の状態を示す図となっている。また、図7(c)及び図8(c)は、最大油没状態の図である。
また、図10は、本実施形態の重心調整部の扇形形状部の中心角と半径の関係を示す模式図である。
本実施形態の無段変速機1は、変速比を変更するためにカムディスク5に対して回転ディスク6を相対回転させると、入力軸2の回転中心軸線P1と回転ディスク6の中心P3との距離が変化する。
そのため、その距離の変化に応じて入力軸2周りの回転ディスク6の慣性モーメントも変化してしまい、その結果、入力軸2に加わる回転負荷が変化して振動が発生する可能性があった。
その振動を防止するため、本実施形態の無段変速機1では、図2に示すように、回転ディスク6の受入孔6aに対する偏心方向とは反対方向に張り出した重心調整部であるカウンターウェイト21を、カウンターウェイト21の一方の端部から延びるアーム部21aに形成された孔とカウンターウェイト21の他方の端部側に形成された孔とを介してボルト等によって、回転ディスク6に軸方向側から左右一対で固定している。
このカウンターウェイト21を設けたことによって、回転ディスク6の重心を、回転ディスク6の受入孔6aの中心(カムディスク5の中心P2)と一致させることができる。
これにより、変速比を変更するときの回転ディスク6の慣性モーメントの変化を防止し、回転半径調節機構4が回転した場合に回転ディスク6の偏心に起因して生じる振動を、防止又は抑制することができる。
なお、回転ディスク6の重心は、受入孔6aの中心に必ずしも一致させる必要はなく、回転ディスク6の慣性モーメントの変化による振動を抑制できるように、受入孔6aの中心(カムディスク5の中心P2)に近づけるだけでも構わない。
また、図2、図7及び図8に示すように、このカウンターウェイト21は、揺動リンク18の揺動端部18aの揺動角が所定の角度未満の場合、回転半径調節機構4が回転する際に周期的に、その先端(円弧状の部分)の一部が変速機ケース30の下部に溜められる潤滑油の油溜40に油没するように構成されている。そのため、この場合には、潤滑油はカウンターウェイト21によって掻き揚げられる。
そして、本実施形態におけるカウンターウェイト21は、その中心が回転ディスク6の受入孔6aの中心(カムディスク5の中心P2)と一致し、その中心角θが以下の条件式(1)を満足する扇形形状部21bを備えるように形成されている。
2arccos((r−xGN)/r)≦θ ・・・(1)
ただし、rは扇形形状部21bの半径、xGNは変速比が無限大となる場合の回転半径調節機構4の回転半径における最大油没状態の油溜40の油面40aからカウンターウェイト21の先端(扇形形状部21bの円弧)までの距離である。
そのため、本実施形態のカウンターウェイト21は、回転半径調節機構4の回転半径を変化させても、図7や図8に示すように、回転半径調節機構4の回転半径が所定の半径未満の場合には、最大油没状態の油没量、具体的には油没する部分の表面積が一定になり、カウンターウェイト21が油溜40から受ける撹拌抵抗も一定になる。
なお、回転半径が所定の半径以上の場合、すなわち、揺動リンク18の揺動角が所定の角度以上の場合、例えば、図9に示している変速比が最小の状態の場合には、カウンターウェイト21は油溜40の油面40aよりも上方で回転するため、カウンターウェイト21が撹拌抵抗を受けることはないが、潤滑油はカウンターウェイト21によって掻き揚げられない。
しかし、揺動リンク18の揺動端部18aが油没するように出力軸3よりも下方に配置されているため、回転半径が所定の半径以上の場合には、揺動リンク18の揺動端部18aの揺動角が大きいので、その揺動端部18aの揺動運動によって、潤滑油は十分に掻き揚げられることになる。
その結果、回転半径調節機構4の回転半径がどのような状態であっても、潤滑油は、安定的に掻き揚げられる。また、揺動リンク18の揺動端部18aによって掻き揚げられる場合には、カウンターウェイト21による過剰な掻き揚げの防止や撹拌抵抗の低減を図ることができる。
また、本実施形態の無段変速機1においては、変速中における入力軸2の回転中心軸線P1の回転ディスク6に対する相対的な移動軌跡は、カムディスク5の中心P2を中心として回転ディスク6の中心P3と対称となる位置と回転ディスク6の中心P3との間で、図2において入力軸2が存在する側(図2の右下側)で半円を描くように構成されている。
そして、このカウンターウェイト21は、中心角θが、以下の条件式(2)、(3)を満足するように形成されている。
θ=θ1+θ2 ・・・(2)
arccos((r−xGN)/r)≦θ1 ・・・(3)
ただし、図2に示すように、θ1は回転ディスク6の中心P3から受入孔6aの中心方向に延びる直線を境界線としてカウンターウェイト21の中心角θを2分割した場合における変速中に入力軸2の回転中心軸線P1が位置する側の角度、θ2は2分割した中心角θの残りの角度、xGNは変速比が無限大となる場合の回転半径調節機構4の回転半径における最大油没状態の油溜40の油面40aからカウンターウェイト21の先端(扇形形状部21bの円弧)までの距離である。
このように構成され、かつ、中心角θが十分に大きい場合には、本実施形態のカウンターウェイト21は、入力軸2側の端面21cが油没しないため、油没開始時の撹拌抵抗が大きく変化することがない。
また、このカウンターウェイト21は、中心角θが、以下の条件式(2)、(4)、(5)を満足するように形成されている。
θ=θ1+θ2 ・・・(2)
θ1≦90° ・・・(4)
θ2≦90° ・・・(5)
ただし、θ1は回転ディスク6の中心P3から受入孔6aの中心方向に延びる直線を境界線としてカウンターウェイト21の中心角θを2分割した場合における変速中に入力軸2の回転中心軸線P1が位置する側の角度、θ2は2分割した中心角θの残りの角度である。
このように構成しているので、本実施形態のカウンターウェイト21は、回転ディスク6の重心位置を好適に調整しやすい。
なお、本発明における重心調整部の扇形形状部は、本実施例のカウンターウェイト21の扇形形状部21bのような形状に限られず、少なくとも、油溜に油没する部分の形状が、扇形形状部の円弧部分の形状と一致していればよい。例えば、周方向両端部に重心調整用の突片を有していてもよい。
また、本実施形態では、xを変速比が無限大のときの最大油没状態の油溜の油面から重心調整部の先端までの距離であるxGNとして説明したが、本発明のxはxGNに限られない。例えば、xを変速比が無限大ではない最大変速比(例えば、図3(c)の状態)の最大油没状態の油溜の油面から重心調整部の先端までの距離としてもよい。
また、本実施形態の無段変速機1においては、上記のように、変速中における入力軸2の回転中心軸線P1の移動軌跡は、図2において入力軸2が存在する側(図2の右下側)で半円を描くように構成されている。
しかし、本発明の無段変速機は、変速中における入力軸2の回転中心軸線P1の回転ディスク6に対する相対的な移動軌跡が円を描くように構成することもできる。
この場合、θ1をθ2と同一角度に設定すればよく、例えば、
θ=180°
θ1=θ2=90°
に設定することができる。
1 無段変速機
2 入力軸
2a 切欠孔
3 出力軸
4 回転半径調節機構
5 カムディスク(カム部)
6 回転ディスク(回転部)
6a 受入孔
6b 内歯
7 ピニオンシャフト
7a 外歯
8 差動機構
8a 差動機構ケース
9 サンギヤ
10 第1リングギヤ
11 第2リングギヤ
12 段付きピニオン
12a 大径部
12b 小径部
13 キャリア
14 調節用駆動源
14a 回転軸
15 コネクティングロッド
15a 大径環状部
15b 小径環状部
15c 潤滑油孔
16 コンロッド軸受
17 一方向クラッチ(一方向回転阻止機構)
18 揺動リンク
18a 揺動端部
18b 突片
18c 貫通孔
19 連結ピン
20 てこクランク機構
21 カウンターウェイト(重心調整部)
21a アーム部
21b 扇形形状部
21c 入力軸側の端面
30 変速機ケース
40 油溜
40a 油面
P1 入力軸の回転中心軸線
P2 カムディスクの中心
P3 回転ディスクの中心
Ra P1とP2の距離
Rb P2とP3の距離
R1 P1とP3の距離(偏心量)
θ 重心調整部の中心角
φ1 回転半径調節機構の回転角度
φ2 揺動範囲

Claims (4)

  1. 走行用駆動源の駆動力が伝達される入力軸と、
    前記入力軸と平行に配置された出力軸と、
    前記出力軸に軸支された揺動リンクを有し、前記入力軸の回転運動を前記揺動リンクの揺動運動に変換する複数のてこクランク機構と、
    前記揺動リンクと前記出力軸との間に設けられ、前記出力軸に対して一方側に相対回転しようとする場合に前記出力軸に該揺動リンクを固定し、他方側に相対回転しようとする場合に前記出力軸に対して該揺動リンクを空転させる一方向回転阻止機構と、
    内部に潤滑油の油溜を有する変速機ケースとを備え、
    前記てこクランク機構が、調節用駆動源と、前記入力軸を中心として回転可能であり回転半径を該調節用駆動源の駆動力を用いて調節自在な回転半径調節機構と、該回転半径調節機構と前記揺動リンクとを連結するコネクティングロッドとを有する無段変速機であって、
    前記回転半径調節機構は、回転部を有し、
    前記回転部は、該回転部の中心から偏心して穿設された受入孔が形成されており、該回転部の重心を前記受入孔の中心に位置させる又は近づけるとともに該回転部の前記受入孔に対する偏心方向とは反対方向に張り出した重心調整部が設けられ、
    前記重心調整部は、中心が前記受入孔の中心と一致し、中心角θが以下の条件式を満足する扇形形状部を備えることを特徴とする無段変速機。
    2arccos((r−x)/r)≦θ
    ただし、rは前記扇形形状部の半径、xは最大油没状態の前記油溜の油面から前記扇形形状部の円弧までの距離である。
  2. 請求項1に記載の無段変速機であって、
    前記揺動リンクの揺動端部は、前記油溜に油没するように前記出力軸よりも下方に配置されており、
    前記重心調整部は、前記揺動リンクの揺動角が所定の角度以上の場合に、前記油溜の油面よりも上方で回転することを特徴とする無段変速機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の無段変速機であって、
    前記中心角θは、以下の条件式を満足することを特徴とする無段変速機。
    θ=θ1+θ2
    arccos((r−xGN)/r)≦θ1
    ただし、θ1は前記回転部の中心から前記受入孔の中心方向に延びる直線を境界線として前記扇形形状部を2分割した場合における変速中に前記入力軸の回転中心軸線が位置する側の扇形の中心角、θ2は分割した残りの扇形の中心角、xGNは変速比が無限大となる場合の前記回転半径調節機構の回転半径における最大油没状態の前記油溜の油面から前記扇形形状部の円弧までの距離である。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無段変速機であって、
    前記中心角θは、以下の条件式を満足することを特徴とする無段変速機。
    θ=θ1+θ2
    θ1≦90°
    θ2≦90°
    ただし、θ1は前記回転部の中心から前記受入孔の中心方向に延びる直線を境界線として前記扇形形状部を2分割した場合における変速中に前記入力軸の回転中心軸線が位置する側の扇形の中心角、θ2は分割した残りの扇形の中心角である。
JP2013021297A 2013-02-06 2013-02-06 無段変速機 Expired - Fee Related JP6002595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021297A JP6002595B2 (ja) 2013-02-06 2013-02-06 無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021297A JP6002595B2 (ja) 2013-02-06 2013-02-06 無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014152823A JP2014152823A (ja) 2014-08-25
JP6002595B2 true JP6002595B2 (ja) 2016-10-05

Family

ID=51574892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013021297A Expired - Fee Related JP6002595B2 (ja) 2013-02-06 2013-02-06 無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6002595B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6029568B2 (ja) * 2013-11-25 2016-11-24 本田技研工業株式会社 無段変速機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005502543A (ja) * 2001-09-26 2005-01-27 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト 駆動装置
JP4909322B2 (ja) * 2008-07-24 2012-04-04 本田技研工業株式会社 変速機
JP2012251620A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Honda Motor Co Ltd 車両用動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014152823A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012251620A (ja) 車両用動力伝達装置
JP5882478B2 (ja) 無段変速機
JP6002595B2 (ja) 無段変速機
JP2015001266A (ja) 無段変速機
JP6072730B2 (ja) 車両用動力伝達装置
JP2012251609A (ja) 無段変速機
JP6096565B2 (ja) 無段変速機
JP2015017699A (ja) 無段変速機
JP5694859B2 (ja) 四節リンク型無段変速機
JP2014173613A (ja) 無段変速機
JP2015021558A (ja) 無段変速機
JP6033760B2 (ja) 軸受及びそれを用いた無段変速機
JP6100609B2 (ja) 無段変速機
JP6087320B2 (ja) 無段変速機
JP6087307B2 (ja) 無段変速機
JP5896868B2 (ja) 四節リンク機構型無段変速機
JP5982558B2 (ja) 無段変速機
JP6141757B2 (ja) 無段変速機
JP6002608B2 (ja) 無段変速機
JP6132751B2 (ja) 動力伝達装置
JP6144121B2 (ja) 軸受及び無段変速機
JP6132689B2 (ja) 無段変速機
JP5807040B2 (ja) 無段変速機
JP6155230B2 (ja) 無段変速機
JP6033204B2 (ja) 無段変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6002595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees