JP6002205B2 - クッションパッドの傾き確認装置及び方法 - Google Patents

クッションパッドの傾き確認装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明はクッションパッドの傾き確認装置及び方法に係り、特にダイクッション装置におけるシム調整を適正かつ効率よく行うための技術に関する。
図15(A)及び(B)は、それぞれダイクッション装置を備えたプレス機械を示す概略図であり、プレス成形開始前及びプレス成形中に関して示している。プレス機械のスライド104の下面には上型120が装着され、ボルスタ108の上面には下型122が装着されており、プレス機械は、材料のプレス成形時にスライド104を下降させることで、上型120と下型122の間で材料を成形する。
ダイクッション装置は、上型120と下型122(ブランクホルダ206)とが材料を介して密着した状態で、ダイクッション待機位置からプレス下死点に至るダイクッションストローク間にクッションパッド202(即ち、ブランクホルダ206)に対してダイクッション力を付与する。
一般にプレス機械のスライド104とボルスタ108は、それぞれ水平になるように構成され、また、クッションパッド202が待機位置で保持されている状態では、クッションパッド202(クッションピン208を介して支持されるブランクホルダ206)の平面は、プレス機械のスライド104(上型120を装着する平面)に対して平行になるように設定されている。
上記構成のプレス機械において、ダイクッション装置を使用する金型での成形中に不良品が発生した際又は製品の試し打ちの際に、良品を成形するための修正方法として、シム(スペーサ)を金型に挿入して調整(シム調整)する事がある。
図15は、ブランクホルダ206の上部のシム調整位置(図15上で、ブランクホルダ206の左側のシム調整位置)に所望の厚みのシム207を入れた場合に関して示している。
シム調整を行うと、上型120とブランクホルダ206とが平行でなくなり、図15(B)に示すように成形中に上型120とブランクホルダ206とが密着状態になった際に、クッションパッド202は、クッションピン208を介してブランクホルダ206によって傾けられる。
図15(A)に示すようにクッションパッド202が水平のダイクッション待機位置で待機している状態から、図15(B)に示すようにダイクッション力制御が行われる状態に遷移すると、クッションパッド202は、シム調整により傾いたブランクホルダ206に倣って傾き、特にダイクッション力の制御が開始(上型・下型が衝突)した瞬間に急激に傾く。そして、図15(B)に示すようにダイクッション力の制御の開始時(衝突時)に、クッションパッド202の左右のダイクッション力に大きな差異が生じ、ダイクッション力の制御の安定性に支障を来たし、左右間で非同調的になっていた。この左右のダイクッション力作用の差異は、材料を破断させる原因になったり、成形性(特に遅れて作用する左側の成形性)に悪影響を及ぼし、平面内で強弱のムラが発生する原因となり、成形上好ましくない。
従来、上記の問題点を解決するために、成形中のクッションパッド202の傾斜に関する情報を、複数のダイクッション位置検出手段により検出し、ダイクッション待機位置において、スライドに装着された上型の下面に対してクッションパッドが平行になるように待機させるようにしたダイクッション装置が提案されている(特許文献1)。
特開2014−140871号公報
ところで、良品を成形するためのシム調整は、成形された製品(不良品)を見ながら、経験と感により、ブランクホルダ206上の複数のシム調整位置において、適宜の厚みのシムを挿入することにより行われるが、このシム調整により成形時にクッションパッド202が許容範囲を越えて傾く場合があり(図15(B)参照)、この場合、シム調整により良品の成形が可能になっても、クッションパッド202が許容範囲を越えて傾いた状態で成形が行われるため、クッションピン208のかじりやクッションパッド202を駆動する油圧シリンダ204の摺動部の磨耗などを引き起こし、ダイクッション装置の寿命を低下させ、あるいは装置を破損させるという問題点があった。
一方、特許文献1に記載のダイクッション装置は、スライドに装着された上型の下面に対してクッションパッドが平行になるように待機させるようにしたため、クッションパッドが、ダイクッション力の制御が開始(上型・下型が衝突)した瞬間に急激に傾くという問題を解消することができるが、クッションパッドが傾いた状態で成形が行われることにより生じる、ダイクッション装置への悪影響を解消することはできない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、クッションパッドの傾きを確認することができ、これによりシム調整に際してダイクッション装置に悪影響を及ぼすシム調整を回避することができるとともに、シム調整の容易化を図ることができるクッションパッドの傾き確認装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明の一の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置は、クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、を備えている。
本発明の一の態様によれば、プレス機械の使用者が、調整時や成形時にクッションパッドの傾きに関する情報を確認することができ、これにより良品を成形するためのシム調整を効率良く行うことができ、クッションパッドが許容範囲を越えて傾くようなシム調整を未然に防止することができ、シム調整に際してダイクッション装置に悪影響を及ぼすことなく、成形を安全に行うことができる。
本発明の他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記出力部は、前記クッションパッドの傾きに関する情報を表示器に表示させ、又はプリンタにより紙媒体に印刷させることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記傾き計測部は、前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの平面式を算出する平面式算出部を含み、前記出力部は、前記平面式算出部により算出された平面式に基づいて前記クッションパッドの傾きを示す情報を視認可能に出力することが好ましい。クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置(一直線上にない3点以上の高さ位置)が検出されると、公知の平面の方程式を解くこと(平面式を算出すること)ができ、クッションパッドの面を特定することができる。このようにしてクッションパッドの面を特定することにより、クッションパッドの傾きを示す情報を視認可能に出力することができる。また、クッションパッドの水平方向に異なる2点の位置の高さ位置が検出されると、高さ位置が異なる2点を結ぶ直線の方程式を解くことができ、クッションパッドの傾きを示す情報を視認可能に出力することができる。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記クッションパッドの水平方向の1乃至複数の任意の位置を指定する位置指定器を更に備え、前記傾き計測部は、前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの平面式を算出する平面式算出部と、前記平面式算出部により算出した前記平面式と前記位置指定器により指定された任意の位置とに基づいて前記指定された任意の位置の高さ位置を算出する高さ位置算出部と、を含み、前記出力部は、前記位置指定器により指定された前記任意の位置の、前記高さ位置算出部により算出された高さ位置を示す情報を視認可能に出力することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記出力部は、前記クッションパッドの傾きに関する情報を、前記プレス機械に取り付けられた金型に関連付けて記憶部に出力し、該記憶部に記憶させることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記プレス機械に取り付けられる金型に基づいて前記記憶部から前記金型に関連付けた記憶された前記クッションパッドの傾きに関する情報を読み出す入力部を備え、前記出力部は、前記入力部により読み出された前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力することが好ましい。これによれば、プレス機械に金型を取り付けた場合、取り付けた金型に関連してクッションパッドの傾きに関する情報が前記記憶部に記憶されている場合には、クッションパッドの複数の高さ位置の検出等を行うことなく、前記記憶部に記憶されたクッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力することができる。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報が許容範囲を越えるか否かを判別する判別部と、前記判別部により前記クッションパッドの傾きに関する情報が前記許容範囲を越えたと判別されると、警告を報知し、又は前記プレス機械を停止させる制御部と、を備えることが好ましい。これによれば、クッションパッドの傾きが許容範囲を越えた状態で、プレス機械が運転されることにより発生するダイクッション装置の寿命の低下や装置の破損を未然に防止することができる。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記複数の高さ位置検出器は、前記スライドに装着された上型と、複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出することが好ましい。スライドに装着された上型が磨耗や誤差等により傾いている場合、上型に密着したブランクホルダ(即ち、クッションパッド)は上型に倣って同様に傾くからである。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記複数の高さ位置検出器は、プレス成形中に前記上型と前記ブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出することが好ましい。プレス成形中は、上型とブランクホルダとは一定圧以上の圧力が加えられた状態で密着するため、クッションパッドの複数の位置の高さ位置を精度よく検出することができるからである。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認装置において、前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報と、前記クッションパッドの傾きに関する情報の許容範囲とに基づいて、シム調整位置におけるシム調整量の限界値を算出する限界値算出部を備え、前記出力部は、前記限界値算出部により算出された前記シム調整位置におけるシム調整量の限界値を視認可能に出力することが好ましい。これにより、クッションパッドの傾きが許容範囲を越えないようにシム調整を行うことができる。
更に他の態様に係る発明は、クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置に使用されるクッションパッドの傾き確認方法であって、複数の高さ位置検出器が、前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出するステップと、傾き計測部が、前記検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測するステップと、前記計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力するステップと、を含んでいる。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認方法において、前記複数の高さ位置検出器は、前記スライドに装着された上型と、複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認方法において、前記複数の高さ位置検出器は、プレス成形中に前記上型と前記ブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認方法において、前記クッションパッド昇降機構により前記ブランクホルダが、プレス成形域に達するまで前記クッションパッドを移動させて停止させるステップと、前記スライドに装着された上型が、前記ブランクホルダに密着するまで前記スライドを下降させ、前記ブランクホルダに一定圧をかけた状態で前記スライドを停止させるステップと、を含み、前記複数の高さ位置検出器は、前記一定圧がかけられた状態で前記上型と前記ブランクホルダとが密着して停止しているときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出することが好ましい。スライドに装着された上型からブランクホルダに一定圧が加わり、ブランクホルダが上型に倣って密着するからである。
本発明の更に他の態様に係るクッションパッドの傾き確認方法において、前記スライドに装着された上型が、プレス成形域に達するまで前記スライドを移動させて停止させるステップと、前記クッションパッド昇降機構により前記ブランクホルダが前記上型と密着するまで前記クッションパッドを上昇させ、前記ブランクホルダに一定圧をかけた状態で前記クッションパッドを停止させるステップと、を含み、前記複数の高さ位置検出器は、前記一定圧がかけられた状態で前記上型と前記ブランクホルダとが密着して停止しているときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出することが好ましい。スライドに装着された上型から一定圧の反力がブランクホルダに加わり、ブランクホルダが上型に倣って密着するからである。
本発明によれば、クッションパッドの傾きに関する情報を確認することができ、これによりシム調整に際してダイクッション装置に悪影響を及ぼすシム調整を回避することができるとともに、シム調整の容易化を図ることができる。
図1は本発明に係るクッションパッドの傾き確認装置及び方法が適用される、ダイクッション装置を備えたプレス機械の実施形態を示す構成図である。 図2は図1に示した矢印2−2に沿う矢視図である。 図3はクッションパッドにおける高さ位置検出器及び油圧シリンダの位置を示す図である。 図4は油圧シリンダを駆動する油圧機械及び油圧機械を制御するダイクッション制御装置の実施形態を示す図である。 図5は本発明に係るクッションパッドの傾き確認装置の実施形態を示すブロック図である。 図6はクッションパッドの傾きに関する情報の第1の表示例を示す図である。 図7はクッションパッドの傾きに関する情報の第2の表示例を示す図である。 図8はクッションパッドの傾きに関する情報の第3の表示例を示す図である。 図9はクッションパッドの傾きに関する情報の第4の表示例を示す図である。 図10はクッションパッドの傾きに関する情報の第5の表示例を示す図である。 図11は本発明に係るクッションパッドの傾き確認方法の第1の実施形態を示すフローチャートである。 図12(A)及び(B)はそれぞれダイクッション装置を備えたプレス機械を示す概略図であり、スライドとブランクホルダとが密着する前及び密着した後を示す図である。 図13は本発明に係るクッションパッドの傾き確認方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。 図14は油圧シリンダ及び高さ位置検出器の他の実施形態を示す図である。 図15(A)及び(B)はそれぞれダイクッション装置を備えたプレス機械を示す概略図であり、プレス成形開始前及びプレス成形中を示す図である。
以下添付図面に従って本発明に係るクッションパッドの傾き確認装置及び方法の好ましい実施形態について詳説する。
<プレス機械の構造>
図1は本発明に係るクッションパッドの傾き確認装置及び方法が適用される、ダイクッション装置を備えたプレス機械の実施形態を示す構成図である。
図1に示すプレス機械100は、コラム(フレーム)102、スライド104、ベッド106上の固定されたボルスタ108、クランク軸110、コンロッド112等を有し、スライド104は、コラム102に設けられたガイド部により鉛直方向に移動自在に案内されている。また、クランク軸110は、コンロッド112を介してスライド104に連結されている。このクランク軸110には、図示しないサーボモータ及び減速ギア機構を介して回転駆動力が伝達されるようになっており、サーボモータによりクランク軸110が回転すると、スライド104は、クランク軸110及びコンロッド112を介して加えられる駆動力により、図1上で上下方向に移動させられる。
スライド104の下面には金型を構成する上型120及び下型122のうちの上型120が装着され、ボルスタ108の上面には、下型122が装着される。
スライド104とボルスタ108とは、それぞれ水平になるように構成され、上型120が取り付けられるスライド104の下面と、下型122が取り付けられるボルスタ108の上面とは平行になっている。また、ボルスタ108を基準にしたスライド104の位置は、図示しないスライド位置検出器により検出できるようになっている。
<ダイクッション装置の構造>
ダイクッション装置200は、主としてクッションパッド202と、クッションパッド202を支持する4本の油圧シリンダ204(油圧シリンダ204LF、204RF、204LB、204RB(図3参照))と、図4に示す各油圧シリンダ204に圧油を供給する油圧機械250と、油圧機械250を制御するダイクッション制御器280とから構成されている。
油圧シリンダ204及び油圧機械250は、クッションパッド202を昇降動作させるクッションパッド昇降機構として機能するとともに、スライド104の下降時にクッションパッド202にダイクッション力を発生させるダイクッション力発生器として機能する。
上型120と下型122との間にはブランクホルダ206があり、ブランクホルダ206の下側が複数本のクッションピン208を介してクッションパッド202で支持される。
図2は、図1に示した矢印2−2に沿う矢視図であり、特にブランクホルダ206の平面を示している。
図2に示すようにブランクホルダ206は、6箇所のシム調整位置206a〜206fを有し、シム調整位置206a〜206fは任意の厚みのシムが挿入できるようになっている。
一般にシム調整時には、上型120とブランクホルダ206との間の当たり具合を製品から判断し、シム調整位置206a〜206fのうちの当たりの弱い位置に対応するシム調整位置に適当な厚みのシムを挿入することで、当たり具合を調整する。これにより、良品を成形できるようにする。尚、シム調整位置の数や位置は、この実施形態に限らず、種々のものがある。また、シム調整位置は、ブランクホルダ206の上面に限らず、ブランクホルダ206とクッションピン208との間に設けられているものもある。
また、ダイクッションフレーム210とクッションパッド202との間には、複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器220(220LF,220RF,220LB)が設けられている。
高さ位置検出器220(220LF,220RF,220LB)は、図3に示すようにクッションパッド202の水平方向(xy平面)にそれぞれ異なる、一直線上にない3つの位置の垂直方向(z方向)の位置である高さ位置を検出するもので、本例では、それぞれ油圧シリンダ204LF、204RF、204LBの近傍の位置に設けられ、これらの3つの位置(x,y)の、クッションパッド202の高さ位置(z)を検出する。また、高さ位置検出器220は、磁気スケールをクッションパッド202側に固定した磁気検出ヘッドで読み取るリニアスケールであるが、本発明はこれに限定されない。更に、高さ位置検出器220は、ベッド106とクッションパッド202との間に設けるようにしてもよい。
図4は、油圧シリンダ204を駆動する油圧機械250及び油圧機械250を制御するダイクッション制御器280の実施形態を示す図である。尚、4つの油圧シリンダ204は、それぞれ独立して制御されるが、図4では1つの油圧シリンダ204の制御に関して示している。
油圧機械250は、油圧ポンプ/モータ252、油圧ポンプ/モータ252の回転軸に接続された電動サーボモータ254、電動サーボモータ254の駆動軸の角速度(サーボモータ角速度ω)を検出する角速度検出器256、及び圧力検出器258から構成されている。
油圧ポンプ/モータ252の一方のポート(吐出口)は、油圧シリンダ204のダイクッション圧力発生室(下室)204aに接続され、他方のポートはタンク260に接続されている。
油圧シリンダ204の下室204aに作用する圧力は、圧力検出器258により検出され、電動サーボモータ254の駆動軸の角速度は角速度検出器256により検出される。
[ダイクッション力制御の原理]
ダイクッション力は、4つの油圧シリンダ204の下室204aの圧力とシリンダ面積の積で表すことができるため、ダイクッション力を制御することは、4つの油圧シリンダ204の下室204aの圧力を制御することを意味する。
いま、ダイクッション圧力:P
サーボモータトルク:T
電動サーボモータの駆動電流:I
比例定数:ka、k2、k4
とすると、次の[数1]式〜[数3]式が成立する。
[数1]
T=ka・I
[数2]
P=k2・T
[数3]
P=k2・ka・I=k4・I
[数3]式に示すように、ダイクッション圧力Pは、電動サーボモータ254の駆動電流に比例する。したがって、電動サーボモータ254に加える電流Iを制御することにより、ダイクッション圧力Pを制御することができる。
ダイクッション制御器280は、大別して成形時に行われるダイクッション力制御と、成形後に製品を下型122から離脱(ノックアウト)させるとともに、ダイクッション待機位置に待機させるためのダイクッション位置制御とを行う。
ダイクッション制御器280は、ダイクッション力制御時には、ダイクッション力指令どおりにダイクッション力(ダイクッション圧)を制御するために、圧力検出器258により検出された油圧シリンダ204の下室204aの圧力を示すダイクッション圧力検出信号を入力し、ダイクッション力指令と圧力検出器258により検出されるダイクッション圧力検出信号とに基づいて電動サーボモータ254を制御するための制御信号を出力する。
制御信号は、増幅器282を介して電動サーボモータ254に出力され、電動サーボモータ254の駆動を制御する。電動サーボモータ254に駆動軸が接続された油圧ポンプ/モータ252は、電動サーボモータ254から加えられる駆動トルクにより回転し、油圧シリンダ204の下室204aに圧油を供給し、又は下室204aから圧油を排出させる。
ダイクッション制御器280は、角速度検出器256により検出される電動サーボモータ254の駆動軸の角速度(サーボモータ角速度(ω))を示すサーボモータ角速度信号を入力し、ダイクッション力の動的安定性を確保するための角速度フィードバック信号として使用している。
ダイクッション制御器280は、ダイクッション位置制御時には、クッションパッド202を初期位置であるダイクッション待機位置に待機させるためのダイクッション位置指令と、高さ位置検出器(ダイクッション位置検出器)220により検出される高さ位置検出信号とに基づいて電動サーボモータ254を制御するための制御信号を出力する。
[クッションパッドの傾き確認装置]
図5は本発明に係るクッションパッドの傾き確認装置の実施形態を示すブロック図である。
図5に示すようにクッションパッドの傾き確認装置300は、主として3つの高さ位置検出器220(220LF,220RF,220LB)、傾き計測部310、位置指定器320、入力部及び出力部(入/出力部)330、表示器340、プリンタ350、及び記憶部360から構成されている。
3つの高さ位置検出器220(220LF,220RF,220LB)は、図3に示したようにクッションパッド202の水平方向にそれぞれ異なる3つの位置の垂直方向の位置である高さ位置を検出し、それぞれ検出した高さ位置を示す高さ位置検出信号を傾き計測部310に出力する。
傾き計測部310には、ダイクッション制御器280(図4)から高さ位置検出指令信号が加えられるようになっており、傾き計測部310は、ダイクッション制御器280から高さ位置検出指令信号を入力すると、3つの高さ位置検出器220から出力される高さ位置検出信号を取り込む。尚、ダイクッション制御器280は、上型120とブランクホルダ206とが密着した状態にあるときに、高さ位置検出指令信号を傾き計測部310に出力するが、高さ位置検出指令信号の出力タイミングの詳細については後述する。
傾き計測部310は、上型120とブランクホルダ206とが密着状態にあるときのクッションパッド202の傾きに関する情報を計測するもので、平面式算出部312及び高さ位置算出部314を含んで構成されている。尚、クッションパッド202の傾きに関する情報とは、クッションパッド202の傾きを示す情報、又はクッションパッド202の任意の位置の高さ位置を示す情報を含む。
平面式算出部312は、3つの高さ位置検出器220LF,220RF,220LBから取得した3つの高さ位置検出信号に基づいて、3つの高さ位置により定まるクッションパッド202の平面を示す平面式を算出する。
ここで、xyz空間上の平面式は、次式により表すことができる。
[数4]
ax+by+cz+d=0
但し、a〜dは、平面式の係数である。平面式算出部312は、xyz空間の3点の位置(3つの高さ位置検出器220LF,220RF,220LBのxy平面上の位置(x,y)と、検出した高さ位置(z))が与えられると、これらの3点を通る平面式を算出する(即ち、[数4]式に示した平面式の係数a〜dを求める)。
傾き計測部310は、平面式算出部312により平面式が算出されると、算出された平面式に基づいてクッションパッド202の傾きを算出する。クッションパッド202の傾きとしては、クッションパッド202の最大傾き角と最大傾きの方向とを求める場合と、クッションパッド202の各軸(x,y)方向の傾きを求める場合とが考えられる。
また、位置指定器320は、使用者の操作に応じてクッションパッド202の水平方向の1乃至複数の任意の位置を示す情報を傾き計測部310に出力する。
高さ位置算出部314は、平面式算出部312により算出した平面式と位置指定器320により指定された任意の位置を示す位置情報とに基づいて、クッションパッド202の任意の位置の高さ位置を算出する。即ち、高さ位置算出部314は、[数4]式に示した平面式に任意の位置(x,y)を代入し、任意の位置(x,y)の高さ位置(z)を算出する。
入/出力部330は、傾き計測部310により計測されたクッションパッド202の傾きに関する情報(クッションパッド202の傾き、あるいはクッションパッド202の任意の位置の高さ位置を示す情報)を、使用者が視認できるように表示器340又はプリンタ350に出力し、表示器340の画面にクッションパッド202の傾きに関する情報を表示させ、又はプリンタ350により紙媒体に印刷させる。
また、入/出力部330は、傾き計測部310により計測されたクッションパッド202の傾きに関する情報を、現在プレス機械100に取り付けられた金型(上型120、下型122)に関連付けて記憶部360に出力し、記憶部360に記憶させる。
更に、入/出力部330は、現在プレス機械100に取り付けられた金型に関連付けてクッションパッド202の傾きに関する情報が、記憶部360に記憶されている場合には、記憶部360から前記取り付けられた金型に関連付けられたクッションパッド202の傾きに関する情報を読み出し、読み出したクッションパッド202の傾きに関する情報を表示器340又はプリンタ350に出力することができる。これにより、過去にクッションパッド202の傾きに関する情報が計測され、記憶部360に記憶されている場合には、改めてクッションパッド202の高さ位置の検出及び傾き計測等を行うことなく、クッションパッド202の傾きに関する情報を、表示器340に表示させ、又はプリンタ350により紙媒体に印刷させることができる。
尚、クッションパッド202の傾きに関する情報を、現在プレス機械100に取り付けられた金型に関連付けて記憶部360に記憶させる場合には、シム調整前に取得したクッションパッド202の傾きに関する情報を記憶部360に記憶させることが好ましい。シム調整が行われると、ブランクホルダとクッションパッドとの平行度が変化するためである。また、シム調整後のクッションパッド202の傾きに関する情報を記憶部360に記憶させる場合には、シム調整位置及び調整量を併せて記憶させることが好ましい。
[クッションパッドの傾きに関する情報の第1の表示例]
図6は、クッションパッドの傾きに関する情報の第1の表示例を示す図である。
前述したように上型120とブランクホルダ206とが密着した状態において、高さ位置検出器220LF,220RF,220LBによりクッションパッド202の水平方向にそれぞれ異なる3つの位置(x,y)の高さ位置(z)が検出されると、平面式算出部312は、xyz空間の3点の位置を通る平面式を算出することができる。
いま、平面式算出部312により、次式の平面式が算出されたものとする。
[数5]
0.1x+0.2y+1.0z+30=0
ここで、図6の表に示すようにクッションパッド202の水平方向の平面(xy面)上の任意の6つの位置A〜Fが指定されると、高さ位置算出部314は、[数5]式の平面式から6つの位置A〜Fの高さ位置(z)を算出することができる。このようにして6つの位置A〜Fのxyz空間内の位置(座標)を求めることができる。
入/出力部330は、図6に示したクッションパッドの傾きに関する情報(6つの位置A〜Fの座標の一覧表、及びxy平面上の6つの位置A〜F)を、表示器340に表示させ、又はプリンタ350により紙媒体に印刷させる。
使用者は、表示器340に表示され、又はプリンタ350により紙媒体に印刷された、図6に示したクッションパッドの傾きに関する情報から、クッションパッド202の傾きを確認することができる。例えば、クッションパッド202の中心の位置Aの高さ位置に対し、第1象限及び第2象限の位置B,C,Fの高さ位置は低くなっており、第3象限及び第4象限の位置D,Eの高さ位置は高くなっていることが分かり、クッションパッド202が、どの方向にどの程度傾いているかを確認することができる。
[クッションパッドの傾きに関する情報の第2の表示例]
図7は、クッションパッドの傾きに関する情報の第2の表示例を示す図である。
平面式算出部312により、[数5]式に示した平面式が算出されると、xyz空間におけるクッションパッド202の平面を特定することができる。
図7は、特定されたクッションパッド202の平面を直感的に表した表示例であり、xy面上の高さ位置(z)の等高線を直線で表し、高さ位置(z)を等高線別に数値で表している。
使用者は、表示器340に表示され、又はプリンタ350により紙媒体に印刷された、図7に示したクッションパッドの傾きに関する情報から、クッションパッド202の傾きを確認することができる。即ち、クッションパッド202は、直線で表された等高線と直交する方向に傾いており、その傾きの大きさは、等高線の幅及び数値により確認することができる。
[クッションパッドの傾きに関する情報の第3の表示例]
図8は、クッションパッドの傾きに関する情報の第3の表示例を示す図である。
平面式算出部312により、[数5]式に示した平面式が算出されると、xyz空間におけるクッションパッド202の平面を特定することができる。
図8は、特定されたクッションパッド202の平面の傾きをグラフィック表示した例であり、クッションパッド202の傾き方向(最大傾斜の向き)とその傾き(大きさ)を表している。
使用者は、表示器340に表示され、又はプリンタ350により紙媒体に印刷された、図8に示したクッションパッドの傾きに関する情報から、クッションパッド202の傾きを確認することができる。図8に示す第3の表示例では、クッションパッド202は、xy平面上で、α方向に傾斜しており、その最大傾斜がβであることが分かる。
尚、クッションパッド202の傾きは、最大傾斜の向きと大きさとにより表す場合に限らず、x方向の傾きとy方向の傾きとにより表すようにしてもよい。
[クッションパッドの傾きに関する情報の第4の表示例]
図9は、クッションパッドの傾きに関する情報の第4の表示例を示す図である。
平面式算出部312により、[数5]式に示した平面式が算出されると、xyz空間におけるクッションパッド202の平面を特定することができる。
図9に示すように、位置指定器320(図5)により任意の位置の座標(x,y)を入力すると、その位置の高さ位置(z座標)が表示される。複数点の入力も可能である。また、表示器340をタッチパネル付きの表示器とすることにより、タッチパネル付きの表示器に表されたクッションパッドの任意の位置をタッチすることで、タッチした位置の高さ位置を表示できるようにしてもよい。
また、入力した位置のシム調整量の限界値を算出する限界値算出部を設けることにより、入力した位置のシム調整量の限界値を表示することが可能である。
ダイクッション装置200によるダイクッション力作用時における、クッションパッド202の傾きの許容範囲を設定しておくことにより、限界値算出部は、測定されたクッションパッド202の傾きとクッションパッド202の傾きの許容範囲とにより、任意の位置のシム調整量の限界値を算出することができる。
これによれば、シム調整量の限界値を越えない範囲でシム調整を行うことができ、クッションパッド202の傾きが許容範囲を越えないようにすることができる。
[クッションパッドの傾きに関する情報の第5の表示例]
図10は、クッションパッドの傾きに関する情報の第5の表示例を示す図である。
平面式算出部312により、[数5]式に示した平面式が算出されると、xyz空間におけるクッションパッド202の平面を特定することができる。
図10に示すように、ブランクホルダには8箇所のシム調整位置1〜8が設けられており、使用者はシム調整位置1〜8の座標を入力することができる。そして、位置指定器320(図5)により使用者が基準位置の座標(x,y)を入力すると、その位置の高さ位置(z座標)が認識できる。その高さ位置を基準(0)としたときの各シム調整位置の高さ位置(z座標)が表示される。すなわち、各シム調整位置1〜8に入れるべきシム厚さが自動的に算出され、表示される。
また、使用者が基準位置のシム厚さと基準位置の座標とを入力すると、基準位置に入れるシム厚さに対して各シム調整位置1〜8に入れるべきシム厚さが自動的に算出され、表示される。各シム調整位置1〜8に入れるべきシム厚さの算出に際し、シム調整を行わない2点のシム調整位置又はシム調整量を固定した2点のシム調整位置を指定する。
また、図9に示した画面から図10に示した画面への切り換えを可能にし、図9に示した画面上で入力した任意の位置の座標を、図10に示した画像上で入力するシム調整位置の座標としてもよい。
<クッションパッドの傾き確認方法>
図11は、本発明に係るクッションパッドの傾き確認方法の第1の実施形態を示すフローチャートである。
以下の処理は、プレス機械のスライド104に上型120が装着され、ボルスタ108に下型122が装着された後、プレス機械100により材料を成形して製品を量産する前に行われる。
図12において、ダイクッション装置200のダイクッション制御器280(図4)は、ダイクッション位置制御状態となり、クッションパッド202を移動(上昇)させる(ステップS10)。
続いて、ダイクッション制御器280は、ブランクホルダ206がプレス成形域に達したか(例えば、クッションパッド202がダイクッション待機位置に達したか)を、高さ位置検出器220により検出される高さ位置検出信号により判別する(ステップS12)。
ブランクホルダ206がプレス成形域に達したことが判別されると(「Yes」の場合)、ダイクッション制御器280は、クッションパッド202を停止させる(ステップS14)。
次に、プレス機械100を制御してスライド104を下降させる(ステップS16)。ダイクッション制御器280は、スライド104の下降中にブランクホルダ206に一定圧が加わったか否かを、圧力検出器258の検出出力に基づいて判別する(ステップS18)。ブランクホルダ206に一定圧が加わったことが判別されると(「Yes」の場合)、スライド104を停止させる(ステップS20)。
図12(A)は、ブランクホルダ206がプレス成形域に位置し、スライド104が上死点に位置している場合に関して示しており、図12(B)は、スライド104からブランクホルダ206に一定圧が加わった状態に関して示している。
図12(B)に示す状態では、一定圧がかけられた状態でスライド104に装着された上型120とブランクホルダ206とが密着し、その結果、スライド104に装着された上型120が磨耗や誤差等により傾いている場合、上型120に密着したブランクホルダ206(即ち、クッションパッド202)は上型120に倣って同様に傾く。
図11に戻って、一定圧がかけられた状態で上型120とブランクホルダ206とが密着して停止しているときに、ダイクッション制御器280は、高さ位置検出指令信号を出力する。この高さ位置検出指令信号の出力タイミングに同期して、高さ位置検出器220LF,220RF,220LBによりクッションパッド202の水平方向にそれぞれ異なる3つの位置の高さ位置が検出され、傾き計測部310に取り込まれる(ステップS22)。
傾き計測部310に含まれる平面式算出部312は、高さ位置検出器220LF,220RF,220LBにより検出された3つの高さ位置に基づいて、クッションパッド202の平面を表す平面式を算出する(ステップS24)。
平面式が算出されると、算出された平面式に基づいて図6から図10に示したようにクッションパッド202の傾きや、クッションパッド202の任意の位置(x,y)の高さ位置(z)を表示器340に表示させ、あるいはプリンタ350により紙媒体に印刷させる(ステップS26)。
その後、プレス機械により材料を成形して製品を量産する際に、まず、成形された製品を見てその製品が良品か否かを判断し、良品でない場合には、上型120とブランクホルダ206との間の当たり具合を調整するシム調整を行う。
一般にシム調整は、上型120とブランクホルダ206との間の当たりが弱い位置の当たりを強くするために、当たりの弱い位置に対応するシム調整位置に適当な厚みのシムを挿入することにより行われるが、このシム調整によりクッションパッド202が過度に傾き、ダイクッション装置に悪影響を及ぼすおそれがあるが、本発明によれば、クッションパッドの傾きに関する情報を事前に確認できるようにしたため、良品を成形するためのシム調整をアシストすることができ、シム調整を効率良く行うことができる。また、クッションパッド202が許容範囲を越えて傾くようなシム調整を未然に防止することができ、シム調整に際してダイクッション装置に悪影響を及ぼすことなく、成形を安全に行うことができる。
図13は、本発明に係るクッションパッドの傾き確認方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。尚、図11に示したフローチャートと共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13に示す第2の実施形態のクッションパッドの傾き確認方法は、図11に示した第1の実施形態のクッションパッドの傾き確認方法と比較して、スライド104に装着された上型120とクッションパッド202とを密着させる方法が異なる。
図13に示すように第2の実施形態のクッションパッドの傾き確認方法は、まず、スライド104を移動(下降)させる(ステップS50)。
続いて、スライド104に装着された上型120がプレス成形域に達したかを判別する(ステップS52)。この判別は、スライド104の高さ位置を検出する高さ位置検出器、又はクランクプレスの場合には、クランク軸の角度を検出する角度検出器の検出出力に基づいて行うことができる。
上型120がプレス成形域に達したことが判別されると(「Yes」の場合)、スライド104を停止させる(ステップS54)。
次に、ダイクッション制御器280は、クッションパッド202を上昇させる制御を行う(ステップS56)。ダイクッション制御器280は、クッションパッド202の上昇中にブランクホルダ206に一定圧が加わったか否かを、圧力検出器258の検出出力に基づいて判別する(ステップS58)。ブランクホルダ206に一定圧が加わったことが判別されると(「Yes」の場合)、クッションパッド202を停止させる(ステップS60)。
以上の手順にしたがってスライド104とクッションパッド202とを動作させることにより、一定圧がかけられた状態で上型120とブランクホルダ206とを密着させることができる。
その後、図11に示した第1の実施形態と同様に、高さ位置の検出(ステップS22)、平面式の算出(ステップS24)、及びクッションパッドの傾き等の表示(ステップS26)の処理が行われる。
[その他]
図14は、油圧シリンダ204’及び高さ位置検出器220’の他の実施形態を示す図である。
図14に示す油圧シリンダ204’は、その内部に高さ位置検出器220’を備えている。高さ位置検出器220’を構成する磁気スケールは、ダイクションフレーム210(シリンダ側)に固定され、磁気スケールを読み取る磁気検出ヘッドは、ピストンロッド204’b側に固定されている。
これにより、高さ位置検出器220’は、ピストンロッド204’bの位置(即ち、ピストンロッド204’bの先端部が取り付けられたクッションパッド202の位置(x,y)の高さ位置(z))を、検出することができる。
また、本例のダイクッション装置は、4本の油圧シリンダによりクッションパッドにダイクッション力を付与するものであるが、本発明は2本の油圧シリンダによりクッションパッドにダイクッション力を付与するものにも適用できる。この場合、クッションパッドに対しては、2本の油圧シリンダの位置又はその近傍に2つの高さ位置検出器を設ければよい。また、[数4]式に示した平面式のうちのyの項は0になるため、2つの高さ位置検出器により検出される2つの高さ位置により、[数4]式に示した平面式(即ち、yの項が0の直線の式)を算出することができる。
また、クッションパッドの傾き確認装置により検出されたクッションパッドの傾きが、クッションパッドの傾きの許容範囲を越えているか否かを判別する判別部を設け、クッションパッドの傾きが許容範囲を越えていると判別された場合には、表示器により警告を報知し、又はプレス機械を停止させる制御部を、クッションパッドの傾き確認装置に設けることが好ましい。この場合、使用者は、クッションパッドの傾きが許容範囲に入るようにシム調整を行うことで、警告等を回避することができる。
更に、複数の高さ位置検出器は、プレス成形中に上型とブランクホルダとが密着した状態にあるときに、クッションパッドの複数の位置の高さ位置をそれぞれ検出するようにしてもよい。例えば、スライドが下死点に達した時点に、複数の高さ位置検出器によりクッションパッドの複数の位置の高さ位置をそれぞれ検出させる。プレス成形中は、上型とブランクホルダとは一定圧以上の圧力が加えられた状態で密着するため、クッションパッドの複数の位置の高さ位置を精度よく検出することができる。
また、この実施形態では、ダイクッション装置のクッションパッドにダイクッション力を発生させ、また、クッションパッドを昇降させるクッションパッド昇降手段として、油圧シリンダを使用しているが、本発明は油圧シリンダに限らず、他のクッションパッド昇降手段を適用してもよい。例えば、クッションパッドに複数のボールねじ機構を配設し、複数の電動サーボモータにより各ボールねじ機構を駆動することによりダイクッション力制御やダイクッション位置制御を行うようにしてもよい。
更に、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいことは言うまでもない。
100…プレス機械、104…スライド、120…上型、122…下型、200…ダイクッション装置、202…クッションパッド、204、204LF、204RF、204LB、204RB、204’…油圧シリンダ、206…ブランクホルダ、208…クッションピン、220、220LF、220RF、220LB、220’…高さ位置検出器、300…クッションパッドの傾き確認装置、310…傾き計測部、312…平面式算出部、314…高さ位置算出部、320…位置指定器、330…入/出力部、340…表示器、350…プリンタ、360…記憶部

Claims (14)

  1. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、を備え、
    前記傾き計測部は、前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの平面式を算出する平面式算出部を含み、
    前記出力部は、前記平面式算出部により算出された平面式に基づいて前記クッションパッドの傾きを示す情報を視認可能に出力するクッションパッドの傾き確認装置。
  2. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、
    前記クッションパッドの水平方向の1乃至複数の任意の位置を指定する位置指定器と、を備え、
    前記傾き計測部は、前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの平面式を算出する平面式算出部と、前記平面式算出部により算出した前記平面式と前記位置指定器により指定された任意の位置とに基づいて前記指定された任意の位置の高さ位置を算出する高さ位置算出部と、を含み、
    前記出力部は、前記位置指定器により指定された前記任意の位置の、前記高さ位置算出部により算出された高さ位置を示す情報を視認可能に出力するクッションパッドの傾き確認装置。
  3. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、を備え、
    前記出力部は、前記クッションパッドの傾きに関する情報を、前記プレス機械に取り付けられた金型に関連付けて記憶部に出力し、該記憶部に記憶させるクッションパッドの傾き確認装置。
  4. 前記プレス機械に取り付けられる金型に基づいて前記記憶部から前記金型に関連付けた記憶された前記クッションパッドの傾きに関する情報を読み出す入力部を備え、
    前記出力部は、前記入力部により読み出された前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する請求項に記載のクッションパッドの傾き確認装置。
  5. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報が許容範囲を越えるか否かを判別する判別部と、
    前記判別部により前記クッションパッドの傾きに関する情報が前記許容範囲を越えたと判別されると、警告を報知し、又は前記プレス機械を停止させる制御部と、
    を備えたクッションパッドの傾き確認装置。
  6. 前記複数の高さ位置検出器は、前記スライドに装着された上型と、複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出する請求項1からのいずれか1項に記載のクッションパッドの傾き確認装置。
  7. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、を備え、
    前記複数の高さ位置検出器は、プレス成形中に前記スライドに装着された上型と、複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出するクッションパッドの傾き確認装置。
  8. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報と、前記クッションパッドの傾きに関する情報の許容範囲とに基づいて、シム調整位置におけるシム調整量の限界値を算出する限界値算出部と、を備え、
    前記出力部は、前記限界値算出部により算出された前記シム調整位置におけるシム調整量の限界値を視認可能に出力するクッションパッドの傾き確認装置。
  9. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、を備え、
    前記クッションパッドの傾きに関する情報は、前記クッションパッドを表す平面上の高さ位置毎の等高線と、前記等高線別の高さ位置を示す数値とを示す情報であるクッションパッドの傾き確認装置。
  10. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置において、
    前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出する複数の高さ位置検出器と、
    前記複数の高さ位置検出器により検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測する傾き計測部と、
    前記傾き計測部により計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力する出力部と、を備え、
    前記クッションパッドの傾きに関する情報は、前記クッションパッドの傾き方向と前記クッションパッドの傾き角とを示す情報であるクッションパッドの傾き確認装置。
  11. 前記出力部は、前記クッションパッドの傾きに関する情報を表示器に表示させ、又はプリンタにより紙媒体に印刷させる請求項1から10のいずれか1項に記載のクッションパッドの傾き確認装置。
  12. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置に使用されるクッションパッドの傾き確認方法であって、
    複数の高さ位置検出器が、前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出するステップと、
    傾き計測部が、前記検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測するステップと、
    前記計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力するステップと、を含み、
    前記複数の高さ位置検出器は、プレス成形中に前記スライドに装着された上型と、複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダとが密着した状態にあるときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出するクッションパッドの傾き確認方法。
  13. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置に使用されるクッションパッドの傾き確認方法であって、
    複数の高さ位置検出器が、前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出するステップと、
    傾き計測部が、前記検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測するステップと、
    前記計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力するステップと、
    前記クッションパッド昇降機構により複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダが、プレス成形域に達するまで前記クッションパッドを移動させて停止させるステップと、
    前記スライドに装着された上型が、前記ブランクホルダに密着するまで前記スライドを下降させ、前記ブランクホルダに一定圧をかけた状態で前記スライドを停止させるステップと、を含み、
    前記複数の高さ位置検出器は、前記一定圧がかけられた状態で前記上型と前記ブランクホルダとが密着して停止しているときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出するクッションパッドの傾き確認方法。
  14. クッションパッドを支持し、プレス機械のスライドの下降時にダイクッション力を発生させるクッションパッド昇降機構を有するダイクッション装置に使用されるクッションパッドの傾き確認方法であって、
    複数の高さ位置検出器が、前記クッションパッドの水平方向にそれぞれ異なる複数の位置の、垂直方向の位置である複数の高さ位置をそれぞれ検出するステップと、
    傾き計測部が、前記検出された前記複数の高さ位置に基づいて前記クッションパッドの傾きに関する情報を計測するステップと、
    前記計測した前記クッションパッドの傾きに関する情報を視認可能に出力するステップと、
    前記スライドに装着された上型が、プレス成形域に達するまで前記スライドを移動させて停止させるステップと、
    前記クッションパッド昇降機構により複数本のクッションピンを介して前記クッションパッドと連結されたブランクホルダが前記上型と密着するまで前記クッションパッドを上昇させ、前記ブランクホルダに一定圧をかけた状態で前記クッションパッドを停止させるステップと、を含み、
    前記複数の高さ位置検出器は、前記一定圧がかけられた状態で前記上型と前記ブランクホルダとが密着して停止しているときに、前記複数の高さ位置をそれぞれ検出するクッションパッドの傾き確認方法。
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