JP5992799B2 - 微分手段を用いて送信側情報を取得する受信装置、通信システム、プログラム及び方法 - Google Patents

微分手段を用いて送信側情報を取得する受信装置、通信システム、プログラム及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、クロック・データ再生(CDR:Clock and Data Recovery)機能を備えた通信システムにおける通信技術に関する。
デジタル通信では、受信側でデジタル信号の各データビットを正しいタイミングで判定する必要がある。このため、従来、データを送信する伝送路とは別の伝送路を用いて、タイミング情報(クロック)を送信することが多く行われてきた。
これに対し、近年の高速シリアルデータ通信では、クロックを送信する伝送路を別に設けることなく、データ信号にクロックを重畳して送信する方法がよく利用されている。この場合、受信側には、データにクロックを重畳させた信号からクロックを抽出し、抽出したクロックを用いてデータをリタイミングして再生するクロック・データ再生(CDR)回路が設けられる。また、CDRの実施には相当の時間が必要となるため、送信側では、CDRを実施するのに十分な期間をデータ信号の前にプリアンブルとして挿入する。
一方、データ内容の判別を必要としない用途では、CDRを実施せずに信号の判定を行う取り組みが行われている。例えば、特許文献1には、クロック抽出フィルタを通す前の信号を入力する位置に設けられ、入力信号の有無を検出して入力信号が無い場合にロス出力する信号断検出回路を具備するクロック・データ再生装置が開示されている。
また、特許文献2には、バースト光信号の無入力時に不要なノイズが後段のCDR回路へ送出されることを防止するために設けられた、バースト光信号の有無を判定する信号検出回路を具備するバースト光受信回路が開示されている。
さらに、特許文献3には、入力信号(光信号)の有無を的確に検出するために設けられた、CDR回路の上段のリミッティングアンプと並列に接続される光信号断検出回路が開示されている。
特開2001−292179号公報 特開2006−254061号公報 特開2011−166659号公報
しかしながら、CDR機能を備えた従来の通信システムにおいては、送受信手段の間で2値の論理信号をやり取りして所定の情報を伝送するために、必ず送信側でCDRを実施するのに必要な期間が信号にプリアンブルとして挿入され、さらに受信側でこの信号に対してCDRを実施することによって情報を取得せざるを得ない。
例えば、特許文献1〜3に開示された技術でも、送信側からは、必ずCDR実施のための期間を設けた信号が送信され、受信側では、必ず受信した信号のCDRが実施されてデータの判別が行われる。
ここで、受信装置が、複数の送信装置と通信を行う一般的な状況を考察する。この場合、受信装置は、CDR実施のための期間を設けた信号を複数受信し、それぞれの信号から送信側情報を取得する必要がある。そのため、相当の信号長を有するこれらの信号を衝突させずに確実に受信できるように、相当の受信時間帯域を予め確保しておかなければならない。その結果、肝心のデータ通信に使用すべき時間帯域が制限を受ける場合も生じてしまい、帯域利用率が低減しがちとなる。
尚、特許文献1〜3に開示された通信装置では、確かに、CDRを実施せずに信号の有無を判定する信号断検出手段がCDR回路と併設されている。しかしながら、これらの信号断検出手段は、通信の異常を検出したり、無信号時に後段のCDR回路へ不要なノイズが送出されることを防いだりするための手段である。即ち、特許文献1〜3では、開示された信号断検出手段を、通信用途に利用することは何ら想定されていない。
そこで、本発明は、CDR実施のための期間をプリアンブルとして設けた複数の信号を、より狭い時間帯域でCDRを実施せずに処理することができる受信装置、通信システム、プログラム及び方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の送信装置に送信開始時刻を通知して、これらの送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生するデータ再生手段を有する受信装置であって、
送信側の情報を含んでおり送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する帯域制御手段と、
受信された重畳した送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段と、
送信装置の各々に対応した受信開始時刻におけるパルス信号の有無を判定する信号有無判定手段と、
パルス信号有りと判定された送信装置に対して使用される受信系統として、データ再生手段と信号微分手段及び信号有無判定手段とのうち、データ再生手段を選択する受信系統選択手段と
を有する受信装置が提供される。
この本発明による受信装置において、受信系統選択手段は、
パルス信号有りと判定された送信装置に対し、次いで送信された送信開始時刻から決定される受信開始時刻における受信系統として、データ再生手段を選択し、パルス信号無しと判定された送信装置に対し、次いで送信された送信開始時刻から決定される送信開始時刻における受信系統として、信号微分手段及び信号有無判定手段を選択することも好ましい。
また、本発明の受信装置における一実施形態として、本受信装置は、受信された重畳した送信側情報信号の高周波成分を遮断し、高周波成分を遮断された重畳した送信側情報信号を信号微分手段に出力する低域通過フィルタ手段を更に有することも好ましい。
さらに、本発明による受信装置において、帯域制御手段は、送信装置の各々から送信される送信側情報信号順次ずれたタイミングで且つ互いに重畳した状態で受信されるように送信開始時刻を決定することも好ましい。
また、本発明の受信装置における他の実施形態として、受信されたクロック重畳データ信号をAGC(Automatic Gain Control)処理し、AGC処理されたクロック重畳データ信号をデータ再生手段に出力するAGC手段を更に有することも好ましい。
さらに、本発明の受信装置における他の実施形態として、受信系統選択手段は、
送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、送信装置の各々に送信開始時刻が通知された場合、送信装置に通知した送信開始時刻から決定される受信開始時刻における受信系統として、信号微分手段及び信号有無判定手段を選択することも好ましい。
本発明によれば、さらに、複数の送信装置と、これらの送信装置に送信開始時刻を通知して、これらの送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生するデータ再生手段を有する受信装置とを備えた通信システムであって、
上記送信装置は、
クロック重畳データ信号を生成し送信するフレーム送信手段と、
フレーム送信手段に対し、送信すべきデータを有する場合に送信側の情報を含む送信側情報信号を送信させ、その後受信した送信開始時刻に基づいてクロック重畳データ信号を送信させ、送信すべきデータを有しない場合には送信側情報信号を送信させない送信制御手段と
を有し、
上記受信装置は、
送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する帯域制御手段と、
受信された重畳した送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段と、
送信装置の各々に対応した受信開始時刻におけるパルス信号の有無を判定する信号有無判定手段と、
パルス信号有りと判定された送信装置に対して使用される受信系統として、データ再生手段と信号微分手段及び信号有無判定手段とのうち、データ再生手段を選択する受信系統選択手段と
を有する通信システムが提供される。
本発明によれば、さらにまた、複数の送信装置に送信開始時刻を通知して、これらの送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生するデータ再生手段を有する受信装置に搭載されたコンピュータを機能させる通信プログラムであって、
送信側の情報を含んでおり送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する帯域制御手段と、
受信された重畳した送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段と、
送信装置の各々に対応した受信開始時刻におけるパルス信号の有無を判定する信号有無判定手段と、
パルス信号有りと判定された送信装置に対して使用される受信系統として、データ再生手段と信号微分手段及び信号有無判定手段とのうち、データ再生手段を選択する受信系統選択手段と
してコンピュータを機能させる通信プログラムが提供される。
本発明によれば、さらに、複数の送信装置に送信開始時刻を通知して、これらの送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生する装置における通信方法であって、
送信側の情報を含んでおり送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する第1のステップと、
受信された重畳した送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する第2のステップと、
送信装置の各々に対応した受信開始時刻におけるパルス信号の有無を判定する第3のステップと、
パルス信号有りと判定された送信装置に対して使用される受信系統として、データ信号をリタイミングして再生する受信系統と第2及び第3のステップを実行する受信系統とのうち、データ信号をリタイミングして再生する受信系統を選択する第4のステップと
を有する通信方法が提供される。
本発明の受信装置、通信システム、プログラム及び方法によれば、CDR実施のための期間をプリアンブルとして設けた複数の信号を、より狭い時間帯域でCDRを実施せずに処理することができる。これにより、シグナリングにおいてCDRに要する時間を低減することができる。また、それ故に、データ信号を時間軸上でより密に配置することができるので、伝送効率の向上が可能となる。
従来のPON(Passive Optical Network)における信号の送受信例を示す、比較例としての動作図、及び本発明の受信装置を含む通信システムの一実施形態としてのPONにおける、信号の送受信例を示す動作図である。 10G−EPON(10 Gigabit-Ethernet Passive Optical Network)におけるREPORTフレームのオーバヘッドを説明するための概略図、及び本発明に係る重畳したREPORTフレームを説明するための概略図である。 本発明に係る重畳したREPORTフレームに対して、LPF処理及び微分処理を実施した経過を示すグラフである。 本発明による通信方法を10G−EPONに適用した一実施形態を示すシーケンス図である。 本発明による受信装置の一実施形態を示す機能構成図である。 PONシステムにおけるONUの台数変化を示す説明図、及び本発明に係る重畳させたREPORTフレームを利用したDBA動作、及び従来の単体REPORTフレームを利用したDBA動作における使用帯域のONU台数依存性を示すグラフである。
本発明の受信装置は、クロック信号をデータ信号に重畳させた「クロック重畳信号」を送信する複数の送信装置に向けて「送信開始時刻」を通知して、所定のタイミングで信号を受信できるようにする装置である。さらに、「クロック重畳信号」を受信してCDR(Clock and Data Recovery:クロック信号の抽出、データ信号のリタイミング・再生)を実施するデータ再生部を有する。
また、本発明の受信装置に接続される複数の送信装置としては、「クロック重畳信号」を送信可能である既存の送信装置を使用することができる。即ち、本発明は、複数の送信装置から「クロック重畳信号」を受信する受信装置に対し、以下に示す特徴的構成を付与することによって、広く実施可能となる。
この本発明に係る受信装置は、
(a)送信側情報を含んでおり送信装置の各々から送信される「送信側情報信号」が互いに重畳した状態で受信されるように、送信装置の各々に通知する「送信開始時刻」を調整・決定する帯域制御手段と、
(b)重畳した「送信側情報信号」を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段、及び送信装置の各々に対応した「受信開始時刻」における「パルス信号」の有無を判定する信号有無判定手段と、
(c)パルス信号有りと判定された送信装置に対して使用される受信系統として、データ再生手段と信号微分手段及び信号有無判定手段とのうち、データ再生手段を選択する受信系統選択手段とを有する。
このように、本発明のCDR機能を備えた受信装置は、複数の送信装置から送信された複数の「送信側情報信号」を敢えて重畳させて受信する。また、受信された重畳した「送信側情報信号」を微分処理することによって、送信側情報としてのパルス信号を生成する。その結果、本発明では、「送信側情報信号」を、より狭い時間帯域でCDRを実施せずに処理して、送信側情報を取得することができる。これにより、シグナリングにおいてCDRに要する時間を低減することができる。また、それ故に、データ信号を時間軸上でより密に配置することができるので、伝送効率の向上が可能となるのである。
以下、以上に説明した本発明による実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1(A)は、従来のPON(Passive Optical Network)における信号の送受信例を示す、比較例としての動作図である。また、図1(B)は、本発明の受信装置を含む通信システムの一実施形態としてのPONにおける、信号の送受信例を示す動作図である。尚、図1(B)の送受信例はあくまで本発明の一適用例であって、本発明を何ら制約するものではなく、特に、本発明の態様をPONに限定するものではない。
図1(A)及び(B)の送受信例では、IEEE802.3avとして標準化が行われた10G−EPON(10 Gigabit-Ethernet Passive Optical Network)において、動的帯域割当(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)を機能させることを前提にしている。
10G−EPONでは、1台の局側光終端装置(OLT:Optical Line Terminal)が、光伝送路を介して複数台の加入者側ユニット(ONU:Optical Network Unit)と接続する。ここで、OLTを受信装置とし、ONUを送信装置として扱うことによって本発明を適用できる。
図1(A)に示す従来のDBAの動作においては、OLTから送信される制御フレームの1つであるGATEフレームを受信した各ONU(ONU#1、ONU#2、・・・)は、送信すべきデータのデータ量(送信要求量)を、制御フレームの1つであるREPORTフレームを用いてOLTに通知する。REPORTフレームは、送信側の情報を含む送信側情報信号であり、ポーリング周期で規定される時間間隔でOLTに収集される。次いで、OLTは、REPORTフレームの形で受信した各ONUの送信要求量に基づいて、DBA機能により各ONUに割り当てる送信許可量を演算する。次いで、送信開始時刻と送信許可量(送信期間)とを、GATEフレームを用いて各ONUへ通知する。
各ONUは、GATEフレームによって通知された送信開始時刻と送信期間とをもって、データフレームとREPORTフレームとを合わせたフレームをOLTに送信する。当該フレームを受信したOLTは、当該フレームの発信元であるONUに対して次に割り当てるべき送信期間の演算を完了させた後、GATEフレームの送信を行い、次のデータフレーム及びREPORTフレームの収集を行う。
一方、各ONUは、送信すべきデータを有さない(送信すべきデータの送信を完了した)場合、REPORTフレームを送信しないように設定されている。ここで、各ONUは、IEEE P1904.1(SIEPON)に規定された、低消費電力化のために間欠的にスリープ状態に入る機能と、Early Wake-up機能とを実装している。このIEEE P1904.1は、IEEE802.3avでは標準の対象外であった、システムレベルの相互接続性確立のための標準規定であり、この中の1つとして、省電力化プロトコルが規定されている。また、Early Wake-up機能は、スリープ期間中のONUに到着するトラフィックの遅延を抑制するためのウェイク・アップ機能である。
Early Wake-up機能を実装したONUは、スリープ期間中、送信すべきデータを有さない場合にはREPORTフレームを送信せずにスリープを継続し、一方、送信すべきデータを有する場合にスリープから通常起動モードに復帰して、REPORTフレームを送信する。これにより、トラフィック遅延を抑制しつつ、REPORTフレーム送信に伴う電力消費を削減する。しかしながら、OLT側では、ONUがいつ送信すべきデータを有するか分からず、ポーリング周期毎にREPORTフレームの送信期間分の帯域を確保しておく必要があるため、帯域利用率の向上には何ら貢献しない。
因みに、各ONUにおいて、ポーリング周期を長くすれば、帯域利用率は向上する。しかしながら、ポーリング周期を長くするほど、送信すべきデータが発生した際のデータ送信の遅延が増大してしまう。
以上に説明した従来のDBA動作に対し、図1(B)に示す本発明を適用したDBA動作においては、受信装置としてのOLTは、送信装置としての各ONU(ONU#1、ONU#2、・・・)から、REPORTフレームを、互いに衝突させ重畳させた状態で受信する。即ち、従来のOLTは、REPORTフレームの重畳が発生しないように、各PRPORTフレームの送信期間分の帯域を個別に確保するのに対し、本発明のOLTは、敢えて各ONUからのREPORTフレームを衝突させるように、各ONUに対する帯域の割当てを行う。
具体的に、OLTから送信される制御フレームの1つであるGATEフレームを受信したONUは、送信すべきデータを有する場合、GATEフレームによって通知された送信開始時刻にREPORTフレームを送信する。このREPORTフレームの送信開始時刻は、REPORTフレームが互いに衝突・重畳し、且つREPORTフレームのOLTに受信されるタイミングが少しずつ順次ずれていくように設定される。
尚、この受信タイミング(受信開始時刻)は、一定時間間隔で生じるように調整されることも好ましい。しかしながら、データフレームの帯域割当状況や各ONUとの距離(ラウンドトリップタイム)によってはそのような調整ができない場合もあり、受信タイミングは必ずしも一定時間間隔でなくてもよい。
また、ONUは、Early Wake-up機能を実装した従来のONUであり、送信すべきデータの送信を完了してから次に送信すべきデータが発生するまでの(送信すべきデータを有さない)スリープ期間では、REPORTフレームをOLTに送信することはない。
OLTは、次いで、受信した重畳したREPORTフレームを微分処理して、パルス信号を生成する。尚、より検出し易いパルス信号を取得するために、PEPORTフレームをLPF処理してから微分処理することも好ましい。ここで、OLTがONU毎に指定した時間帯から予測される受信開始時刻、即ち、「ONUに指定した送信開始時刻」に「伝送遅延時間」を加算した時刻において、パルス信号を検出した場合には、当該ONUに送信すべきデータが有る、と判断し、パルス信号を検出しなかった場合には、当該ONUに送信すべきデータは無い、と判断する。
同じく図1(B)において、OLTは、送信すべきデータが有ると判断したONUに対し、他のフレームと衝突することのない送信開始時刻と送信期間とをGATEフレームを用いてONUに通知する。このGATEフレームを受信したONUは、GATEフレームによって通知された送信開始時刻と送信期間とをもって、データフレーム及びREPORTフレームをOLTに送信する。
ここで、本発明に係るDBA動作では、図1(A)の従来例とは異なり、OLTは、当初受信したREPORTフレームの中身を見ないため、この段階では送信要求量を認識しない。従って、REPORTフレームの中身を見るまでの間、OLTがGATEフレームで当該ONUに割り当てる送信期間は、予め規定された固定値となる。
次いで、OLTは、各ONUから受信したREPORTフレームに含まれる送信要求量を考慮して、次の送信期間(及び送信開始時刻)を設定する。その後、これらの設定された送信開始時刻と送信期間とを、GATEフレームを用いて各ONUに通知する。
以上説明したように、従来のDBA動作と本発明による一実施形態としてのDBA動作とは、当初のREPORTフレームを受信する際の帯域確保の点で大きく相違する。これは、REPORTフレームの有するオーバヘッド分を従来通りに受信してCDR処理等を実施するか否かの顕著な相違に結びつく。そこで、次にREPORTフレームのオーバヘッドを考察する。
図2(A)は、10G−EPONにおけるREPORTフレームのオーバヘッドを説明するための概略図である。また、図2(B)は、本発明に係る重畳したREPORTフレームを説明するための概略図である。
図2(A)に示した10G−EPONのREPORTフレームは、本来64バイトの固定長フレームである。しかしながら、一般に、REPORTフレームを含めた上り方向のフレーム通信には、オーバヘッドが必要となる。
10G−EPONでは、前方誤り訂正(FEC:Forward Error Correction)が必須機能となっており、上り方向の最小データ単位は、216バイトのFECペイロード(図2(A)の5.)に32バイトのFECパリティ(図2(A)の6.)を付加した248バイトのFECコードワード単位である。このため、データ長の短いREPORTフレームのみを送信する場合には、非常に多くの無駄が生じる。
さらに、このFECコードワードには、先頭に、
1.レーザオン(Laser ON)、2.AGC(Automatic Gain Control)、
3.CDR(Clock and Data Recovery),4.BD(Burst Delimiter)
が付与され、末尾には、
7.EOB(End of Burst Delimiter)、8.レーザオフ(Laser OFF)
が付与される。
このため、上り通信の帯域利用率は、FEC符号化によるオーバヘッドの分、及びバースト信号によるオーバヘッド(レーザオン、AGC、CDR、BD、EOB、レーザオフ)の分だけ低減することになる。ここで、上述した各オーバヘッドの基準値又は最大値(MAX)は、図2(A)に示した通り、IEEE802.3avで規定されている。
さらに、複数のONUから送信された各REPORTフレームに対して、個別に帯域を確保せねばならないので、帯域利用率は、REPORTフレームの数だけのオーバーヘッド分によって更に限定される。但し、レーザオフと次のフレームのレーザオンとは、図2(A)に示したようにデッドゾーン(Dead Zone)以上の時間を設けておけば重畳させてもよいので、その分、帯域の消費を抑えることは可能である。
一方、図2(B)に示したように、本発明においては、後の信号微分処理によって各REPORTフレームの立ち上りピークが検出可能となるような時間間隔をもって、REPORTフレームを順次ずらしながら重畳させる。例えばデッドゾーン(384ns)分の間隔を開けた後、次のREPORTフレームを重畳させる。
尚、あるREPORTフレームのレーザオフで信号強度が弱くなるタイミングと次のREPORTフレームのレーザオンで信号強度が強くなるタイミングが重なった際には、立ち上りピークを適切に検出できなくなる可能性があるため、この場合、さらに余分に間隔を開ける必要がある。従って、最小でデッドゾーンの間隔、最大で(レーザオフで信号が立ち下りピークに達するまでの時間+デッドゾーン+レーザオンで信号が立ち上りピークに達するまでの時間)分の間隔を開ける。この最大の場合でも当然に、REPORTフレーム毎に送信期間分の個別帯域の確保を行う従来形態(図2(A))と比較して、オーバヘッドが大幅に削減される。
このように、重畳させたREPORTフレームをDBA動作に利用することによって、オーバヘッドが大幅に削減できる分、結果的に、伝送路上にデータフレームをより密に配置することが可能となる。これにより、従来のDBA動作と比較して、より高い帯域利用率を実現することができるのである。
図3は、本発明に係る重畳したREPORTフレームに対して、LPF処理及び微分処理を実施した経過を示すグラフである。
図3(A)は、複数のREPORTフレームが重畳して形成された受信信号の波形を示す。この受信信号では、1つのREPORTフレームが衝突した瞬間に信号強度が高くなり、当該フレームの受信が終了した瞬間に信号強度は低下する。その結果、この受信信号は、高周波の雑音が重畳することも相まって、複雑な強度変化を示す信号となっている。
次いで、図3(B)は、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)処理を実施された受信信号の波形を示す。LPF処理を実施された受信信号では、雑音成分の除去(高周波成分の減衰)及びサンプル間隔の増大(サンプリングを荒くすること)が実現している。
次いで、図3(C)は、LPF処理を行った受信信号を更に微分処理した際の波形を示す。ここで、微分処理とは、ある時刻の受信信号強度と、当該時刻から単位時間経過後の受信信号強度との差を算出する処理である。このLPF処理及び微分処理を実施された受信信号によれば、1つのREPORTフレームを受信した瞬間に立ち上りピークが現れ、当該フレームの受信が終了した瞬間に立ち下りピークが現れる。その結果、この立ち上りピークを、1つのREPORTフレーム(送信側情報信号)を受信したことを示すパルス信号として扱うことができる。
ここで、ONU(送信装置)は、上述したように、送信すべきデータを有する場合にREPORTフレームを送信し、送信すべきデータを有さない場合には送信しない。また、OLT(受信装置)は、各ONUに対し、送信開始時刻(及び送信期間)を通知し、所定のタイミング、即ち「受信開始時刻」、で信号を受信できるようにしている。ここで、「受信開始時刻」は、送信開始時刻に予め算出された伝送遅延時間を加算した時刻となる。
これにより、LPF処理及び微分処理を実施された受信信号において、各ONUに対応した「受信開始時刻」で立ち上りピークを検出できるか否かを判定することによって、各ONUとの間で2値の論理情報の通信が可能となる。
例えば、図3(C)では、「受信開始時刻」1〜3、5及び8において立ち下りピークが検出され、「受信開始時刻」4、6及び7において検出されない。この結果から、「受信開始時刻」1〜3、5及び8のそれぞれに対応するONU#1〜#3、#5及び#8が送信すべきデータを有し、「受信開始時刻」4、6及び7のそれぞれに対応するONU#4、#6及び#7が送信すべきデータを有しない、との送信側情報を取得することができる。
尚、LPF処理及び微分処理を実施された受信信号では、立ち上りピークからREPORTフレーム長(送信期間)経過後に、立ち下がりピークが現れる。この立ち下がりピークの絶対値を利用することによって、判定の信頼性を高めることも可能である。例えば、立ち上がりピーク及び立ち下がりピークにおける信号強度の差の絶対値が所定閾値以内である両ピークの組を検出して初めて、対応するONUが送信データを有する、と判定することも可能である。
図4は、本発明による通信方法を10G−EPONに適用した一実施形態を示すシーケンス図である。同図において、送信装置としてのONUは2台となっているが、当然に3台以上であってもよい。
(S400)受信装置としてのOLT1は、送信開始時刻Tsi(i=a,b)と固定値をとる送信期間ΔTs1i(i=a,b)とを含むGATEフレームを、送信装置としてのONU2a(i=a)及びONU2b(i=b)に送信する。
さらに、送信開始時刻Tsi(i=a,b)は、次いでONU2a及び2bから送信されるフレームが少しずれたタイミングで互いに重畳(衝突)して受信されるように調整された上で通知される。
(S401a、S401b)ONU2a及び2bはそれぞれ、送信すべきデータが有るか否かを判定する。これは、例えば、下位のユーザネットワークを介して上りデータがONU2a(2b)に受信され、ONU2a(2b)内のバッファに蓄積されているか否かを判定するものであってもよい。ここで、偽の判定、即ち送信すべきデータが無いとの判定が行われた場合、ONU2a(2b)は、REPORTフレームをOLT1に送信しない。
(S402)一方、ステップS401a(S401b)で真の判定、即ち送信すべきデータが有るとの判定、が行われた場合、ONU2a(2b)は、指定された送信開始時刻Tsa(Tsb)から送信期間ΔTs1a(ΔTs1b)の間で、送信すべきデータ有りとの送信側情報であるREPORTフレームをOLT1に送信する。
(S403)OLT1は、REPORTフレームが少しずれたタイミングで互いに重畳して受信されるように調整された送信開始時刻Tsi(i=a,b)をONU2a及び2bに通知しているので、受信開始時刻から使用する受信系統として、信号微分部及び信号有無判定部を選択する。ここで、受信開始時刻は、ONU2a及び2bにそれぞれ指定した送信開始時刻Tsa及びTsbに予め算出されたそれぞれの伝送遅延時間を加算した時刻である。OLT1は、重畳して受信されるREPORTフレームを受信するため、算出された中で最も早い受信開始時刻から(信号微分部及び信号有無判定部を用いて)受信を実行する。
(S404)OLT1は、受信された重畳したREPORTフレームに対し、LPF処理を実施する。
(S405)OLT1は、LPF処理されたREPORTフレームに対し、微分処理を実施する。
(S406)OLT1は、ONU2a及び2bに対応する受信開始時刻それぞれにおいて、パルス信号が検出されるか否かを判定する。ここで、パルス信号が検出されないと判定されたONUに対しては、送信すべきデータが無いと判断し、ステップS400に戻って最初のGATEフレームを送信する。一方、パルス信号が検出されたと判定されたONU(図4ではONU2a及び2b)に対しては、次のステップS407に移行する。
(S407)OLT1は、固定値をとる送信期間ΔTs2i(i=a,b)を含むGATEフレームを、ONU2a及び2bに送信する。このGATEフレームに同じく含まれる送信開始時刻は、この時刻を基にしてONU2a及び2bから送信される(データを含む)フレームが衝突して受信されることのないように調整される。
(S408a、S408b)ONU2a(2b)は、指定された送信開始時刻から送信期間ΔTs2a(ΔTs2b)の間で、データフレーム及びREPORTフレームをOLT1に送信する。
(S409)OLT1は、送信データ有りと判断した上で送信期間ΔTs2iをONU2a及び2bに通知しているので、ONU2a及び2bにそれぞれ指定した送信開始時刻に予め算出された伝送遅延時間を加算した時刻(受信開始時刻)から、ONU2a及び2bにそれぞれ指定した送信期間ΔTs2a及びΔTs2bの間、受信系統として(AGC部及び)CDR部を選択する。次いで、これらの送信期間の間に、データフレーム及びREPORTフレームを受信する。
(S410)OLT1は、受信したデータフレーム及びREPORTフレームにAGC(自動利得制御)処理を実施する。AGC処理は、受信した信号の振幅レベルを一定値に調整する処理である。特に、PONの場合、入力可能な光信号のレベルの範囲が広く、受信系統には広ダイナミックレンジ特性を有することが求められるので、AGC処理が必要となる。
(S411)OLT1は、CDR(クロック・データ再生)処理を実施する。
(S412)OLT1は、再生されたデータフレームと、ONU2a及び2bの送信要求量とを取得し、この後、例えば、当該データ信号(フレーム)を上位のネットワークに転送する。
(S413)OLT1は、ONU2a及び2bに割り当てられた送信期間ΔTs3i(i=a,b)を含むGATEフレームをそれぞれONU2a及び2bに送信する。ここで、送信期間ΔTs3iは、それぞれONU2a及び2bからの送信要求量に基づいて算出される。
ステップS413以降、GATEフレームを受信したONU2a(2b)は、上述したステップS408a(S408b)〜S413を繰り返して、データの続きをOLT1に送信することになる。また、データの送信が完了し、送信すべきデータを有さない場合、ONU2a(2b)は、受信したGATEフレームによって指定された送信開始時刻となっても何のフレームをもOLTに送信しない。
一方、OLT1は、GATEフレームを用いて通知した送信開始時刻に伝送遅延時間を加算した時刻(受信開始時刻)から、通知した送信期間の間、ONU2a(2b)から何の信号をも受信しない場合、ONU2a(2b)は送信すべきデータの送信を完了した、又は送信すべきデータを有さない、との判断を行う。この場合、OLT1は、ステップ400に戻って、再び固定値をとる送信期間ΔTs1iを含むGATEフレームをONU2a(2b)に送信する。
図5は、本発明による受信装置1の一実施形態を示す機能構成図である。同図では、送信装置2の機能構成も合わせて示されている。
図5に示すように、受信装置1は、送信装置2との通信接続を仲介して送信装置2からの信号を受信装置1内に転送し、さらに信号を送信装置2に転送する通信インタフェース100と、プロセッサ・メモリとを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、プログラムを実行することによってその機能を実現させる。受信装置1は、さらに、上位のネットワークとの通信接続を仲介する通信インタフェース101を有することも好ましい。
また、プロセッサ・メモリは、機能構成部として、分離部110と、AGC部111と、CDR部112と、LPF部113と、信号微分部114と、信号有無判定部115と、受信系統選択部116と、送信側情報取得部117と、帯域制御部118とを有する。さらに、通信インタフェース101が設置されている場合、受信系統選択部116から出力されたデータ信号を通信インタフェース101を介して上位のネットワークに転送するフレーム転送部119が設けられていることも好ましい。
分離部110は、通信インタフェース100から入力した信号を常時AGC部111とLPF部113との双方に出力するスプリッタであってもよく、受信系統選択部116による制御の下、AGC部111及びLPF部113のいずれかに出力を切り替えるスイッチであってもよい。
AGC部111は、通信インタフェース100及び分離部110を介して、クロック重畳データフレームを入力(受信)し、AGC処理を実施する。
CDR部112は、入力したクロック重畳データフレームにCDR処理を実施するデータ再生部である。具体的には、通信インタフェース100、分離部110及びAGC部111を介して、クロック重畳データフレームを入力(受信)し、当該信号から位相情報をクロック信号として抽出し、抽出したクロック信号と、受信装置1の(プロセッサ・メモリにおける)システムクロックとを同期させ、これによりデータ信号(フレーム)をリタイミングして再生する。
LPF部113は、低域通過フィルタ機能部であり、分離部110からの出力信号の高周波成分を遮断し、サンプル間隔を増大させる。ここで、サンプル間隔の増大は、強度が徐々に強くなる受信信号を微分した際に信号強度の変動が観測され難くなる事態を回避するために実施される。LPF処理された信号は、信号微分部114に出力される。
信号微分部114は、LPF部113からのLPF処理された出力信号に対し、微分処理(ある時刻の信号強度と、当該時刻から単位時間経過後の信号強度との差を算出する処理)を行い、同処理後の信号を信号有無判定部115に出力する。
信号有無判定部115は、信号微分部114の出力信号に基づいて、信号の有無を判定する。また、このように送信装置2からの信号の有無を判定することによって、パルス信号を受信することができるパルス信号受信手段としても機能する。
信号有無判定部115は、例えば、コンパレータとDフリップフロップとで構成される。この場合、コンパレータは、信号微分部114の出力信号と、予め設定された閾値電圧とを比較して、閾値以上の振幅を持つ場合はHレベル、当該閾値未満の場合はLレベルの2値を出力する。Dフリップフロップは、受信装置1の(プロセッサ・メモリにおける)システムクロックのタイミングをもって、コンパレータからの入力値を出力する。
受信系統選択部116は、送信装置2に通知した送信開始時刻及び送信期間ΔTに基づいて、送信開始時刻に伝送遅延時間を加算した時刻(受信開始時刻)から、送信期間の間において利用する受信系統を選択する。具体的には、
a1)直前に送信装置2からの制御フレーム、例えばREPORTフレーム、を受信していない場合、または、a2)1つの送信装置2における受信開始時刻から送信期間ΔTの間に、別の送信装置2における受信開始時刻が重畳するように送信開始時刻及び送信期間ΔTを通知した場合、その後の受信開始時刻から使用する受信系統として、(LPF部113、信号微分部114及び)信号有無判定部115を選択し、
b1)送信装置2からの制御フレーム、例えばREPORTフレーム、によって送信装置2に送信すべきデータ有りと判定した場合、または、b2)1つの送信装置2における受信開始時刻から送信期間ΔTの間に、別の送信装置2における受信開始時刻が重畳しないように送信開始時刻及び送信期間ΔTを通知した場合、その後の受信開始時刻から使用する受信系統として、(AGC部111及び)CDR部112を選択することも好ましい。
送信側情報取得部117は、信号有無判定部115を介して入力(受信)したパルス信号から、送信装置2が送信すべきデータを有する等の、送信側情報を取得する。具体的には、受信系統選択部116が信号有無判定部213の使用を選択した際、送信装置2に対応する受信開始時刻にパルス信号を受信した場合に、送信装置2は送信すべきデータを有していると判定し、当該時刻にパルス信号を受信しない場合、送信装置2は送信すべきデータを有していないと判定する。
送信側情報取得部117は、また、CDR部112で処理された送信装置1からの制御フレーム、例えばREPORTフレーム、の内容を取得する。さらに、送信側情報取得部117は、受信装置1と送信装置2との間の伝送距離で決まる、送信装置2についての伝送遅延時間を把握することも好ましい。
帯域制御部118は、制御フレーム、例えばREPORTフレーム、を受信していない複数の送信装置2に対する各送信開始時刻Tを、次いでこれらの送信装置2から送信されるフレームが少しずれたタイミングで互いに重畳(衝突)して受信されるような値に調整する。
帯域制御部118は、また、送信側情報取得部117から入力した送信側情報、即ち、
(a)信号有無判定部115から供給されたパルス信号の有無(送信装置2に送信すべきデータが有るか否か)の判定結果、
(b)送信装置2からの制御フレームの内容(例えば送信要求量)、
(c)送信装置2についての伝送遅延時間
等に基づいて、送信装置1に対する送信開始時刻及び送信期間を決定し管理する。また、決定した送信開始時刻及び送信期間を通信インタフェース100に出力し、送信装置2に通知させる。
以上に説明した受信装置1は、自身に接続される複数の送信装置2と共に通信システムを構成する。ここで、送信装置2としては、クロック重畳データ信号を送信可能な従来の送信装置を採用することができる。以下、念のため、送信装置2の機能構成を説明する。
送信装置2は、受信装置1との通信接続を仲介して信号を受信装置1に転送し、さらに受信装置1からの信号を送信装置2内に転送する通信インタフェース200と、プロセッサ・メモリとを有する。ここで、プロセッサ・メモリは、プログラムを実行することによってその機能を実現させる。送信装置2は、さらに、下位のユーザネットワークとの通信接続を仲介する通信インタフェース201を有することも好ましい。
また、プロセッサ・メモリは、機能構成部として、フレーム送信部210と、送信制御部211とを有する。さらに、通信インタフェース201が設置されている場合、下位のユーザネットワークから通信インタフェース201を介して転送された信号を、フレーム送信部210に出力するフレーム転送部212が設けられていることも好ましい。
フレーム送信部111は、データ信号にクロックを重畳させ、データ信号をリタイミングして再生するのに必要な時間(CDR処理に必要な時間)及びAGC処理に必要な時間をプリアンブルに挿入したクロック重畳データフレームを生成し、通信インタフェース200を介して受信装置1に送信する。ここで、データ信号は、フレーム転送部212が設けられている場合、フレーム転送部212から入力されることも好ましい。
送信制御部113は、通信インタフェース200を介して受信装置1から取得した送信開始時刻及び送信期間ΔTに基づいて、送信装置2の送信タイミング及び送信期間を調整する。また、送信装置2が保持する情報(例えばバッファに上りデータが蓄積されているか否か等)に基づいて、パルス信号を送信するか否かの送信要否判定を行う。具体的には、送信すべきデータを有する場合に制御フレーム、例えばREPORTフレーム、を送信させ、送信すべきデータを有しない場合には制御フレームを送信させないことが好ましい。
送信制御部113は、具体的に、IEEE P1904.1(SIEPON)に規定されたスリープ機能及びEarly Wake-up機能を実装しており、スリープ期間中、ポーリング周期毎にREPORTフレームの送信期間分の帯域の確保は行うものの、送信すべきデータを有さない場合にREPORTフレームを送信しない。一方、送信すべきデータを有する場合にはREPORTフレームを送信する。
図6(A)は、PONシステムにおけるONUの台数変化を示す説明図である。また、図6(B)は、本発明に係る重畳させたREPORTフレームを利用したDBA動作、及び従来の単体REPORTフレームを利用したDBA動作における使用帯域のONU台数依存性を示すグラフである。
図6(A)に示すように、PONシステムでは、1台のOLT1が、光幹線路3、光カプラ4及び光分岐路5を介して複数のONU2を収容する。現在のPONシステムは、一般に、上り方向(ONU→OLT)通信に、単一波長を用いて各ONU2からの光信号を時間軸上で多重する時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)方式を採用している。ここで、OLT1は、ONU2毎の発光タイミング(送信開始時刻)及び発光時間(送信期間)を各ONU2に指定することによって、共有される光幹線路3上で複数のONU2からの上り信号が衝突する事態を回避している。
現在、このような特性を有するPONシステムにおいて、更なる性能向上の達成にとって大きなハードルとなっているのは、OLT1の(ONU1台当たりの)機器コストや、光ファイバの敷設コストである。そこで、これらのコストを低減させるために、次世代のPONシステムである10GE-PON等において、ロスバジェットを拡大し、1つの光幹線路をできるだけ多くのONU2で共有させて、1台のOLT1に接続可能なONU2の台数を増加させるための研究開発が行われている。
因みに、現在普及しているGE-PONでは、1台のOLT1に接続可能なONU2の最大数を64台としているが、将来、1台のOLT1に数百台以上又は千台以上のONU2が接続される可能性も高い。
このようにONU2の台数を増加させた場合、以下図6(B)を用いて説明するように、本発明に係るパルス信号を利用したDBA動作を適用することによって、従来のREPORTフレームを利用したDBA動作において重大な問題となるデータ通信帯域の圧迫を解消することが可能となる。
図6(B)のグラフは、送信すべきデータを有しないONU(データ無しONU)の台数を、16台から1024台まで変化させた際の、
(「○」印)本発明に係る重畳させたREPORTフレームを利用したDBA動作における、パルス信号が占める帯域と、
(「△」印)従来の単体REPORTフレームを利用したDBA動作における、REPORTフレームが占める帯域と
を示している。同グラフの横軸はデータ無しONUの台数を示し、縦軸は帯域を示す。ここで、ポーリング周期は2ms(ミリ秒)とした。また、「○」印において、レーザオフで信号が立ち下りピークに達するまでの時間及びレーザオンで信号が立ち上りピークに達するまでの時間をそれぞれ16nsと仮定した。
さらに、重畳させたREPORTフレームでのオーバヘッドは、最小値、即ちデッドゾーンと、最大値、即ち(デッドゾーン)+(レーザオフで信号が立ち下がりピークに達するまでの時間)+(レーザオンで信号が立ち上がりピークに達するまでの時間)とを平均した値にONU台数を乗算して、REPORTフレーム1つ分のオーバヘッドを加算したものとした。
図6(B)に示すように、従来の単体REPORTフレームを用いた場合、ONUの台数が多くなると、REPORTフレームのみで占められる帯域が数〜10Gbps程度に達し、通信帯域がREPORTフレームによって相当に圧迫されることが分かる。その結果、ONUの台数が多くなると、データ通信に割り当てる帯域を確保し難くなり、帯域利用率が大幅に低下してしまう。
これに対して、本発明に係る重畳させたREPORTフレームを用いた場合、占められる帯域は、データ無しONUが1024台と膨大な数であっても2Gbps程度であり、通信帯域のパルス信号による圧迫は限定的となることが分かる。その結果、ONUの台数が多くなったとしても、データ通信に割り当てる帯域を十分に確保でき、従来に比べて帯域利用率を大幅に向上させることが可能となる。
このように、本発明による通信方法は、微分処理によって得られた送信期間の短いパルス信号によって、送信すべきデータの有無(送信側情報)の通知をする方法に相当するので、1台の受信装置に接続する送信装置の台数を増大させるほど、帯域利用率の向上等のメリットが、より顕著となる。
尚、図6(B)のグラフに示したような帯域を算出するにあたって、ポーリング周期を変化させたり、既存発明を適用してレーザオン・AGC・CDR・レーザオフの時間を短縮したり、更にはREPORTフレームを重畳させる間隔を変化させたりした場合、占める帯域の絶対値は変化する。しかしながら、これらの場合でも、重畳させたREPORTフレーム及び単体REPORTフレームの占める帯域の相対関係は、概ね図6(B)のグラフと同傾向になる。
以上詳細に説明したように、本発明の通信システム及び通信方法によれば、重畳させた送信側情報信号を微分することでパルス信号を生成する。次いで、信号有無判定手段がCDRを実施することなくこのパルス信号の有無を判別する。その結果、CDRを実施せずとも、より狭い時間帯域を使用した重畳させた送信側情報信号から、2値の論理情報の通信を行うことができる。これにより、(CDR実施のための期間をプリアンブルとして含む)複数の送信側情報信号を、より狭い時間帯域でCDRを実施せずに処理することができるのである。
また、本発明によれば、シグナリングにおいてCDRに要する時間を低減することが可能となる。さらに、送信装置と受信装置とを接続する伝送路上において、データ信号を時間軸上でより密に配置することができるので、伝送効率の向上が可能となる。
さらにまた、10GE-PON等の次世代のPONシステムで想定される、OLT1台当たりに数百台以上又は千台以上のONUが接続される状況においても、本発明に係るREPORTフレームの重畳形態を適用することによって、通信帯域のREPORTフレームによる圧迫を限定的なものにすることができる。その結果、データ通信に割り当てる帯域を十分に確保でき、従来に比べて帯域利用率を大幅に向上させることが可能となる。
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
1 受信装置(OLT)
100、101、200、201 通信インタフェース
110 分離部
111 AGC部
112 CDR部
113 LPF部
114 信号微分部
115 信号有無判定部
116 受信系統選択部
117 送信側情報取得部
118 帯域制御部
119、212 フレーム転送部
2 送信装置(ONU)
210 フレーム送信部
211 送信制御部
3 光幹線路
4 光カプラ
5 光分岐路

Claims (9)

  1. 複数の送信装置に送信開始時刻を通知して、当該送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生するデータ再生手段を有する受信装置であって、
    送信側の情報を含んでおり当該送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、当該送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する帯域制御手段と、
    受信された重畳した当該送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段と、
    当該送信装置の各々に対応した受信開始時刻における当該パルス信号の有無を判定する信号有無判定手段と、
    パルス信号有りと判定された当該送信装置に対して使用される受信系統として、前記データ再生手段と前記信号微分手段及び前記信号有無判定手段とのうち、前記データ再生手段を選択する受信系統選択手段と
    を有することを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信系統選択手段は、
    パルス信号有りと判定された当該送信装置に対し、次いで送信された送信開始時刻から決定される受信開始時刻における受信系統として、前記データ再生手段を選択し、パルス信号無しと判定された当該送信装置に対し、次いで送信された送信開始時刻から決定される送信開始時刻における受信系統として、前記信号微分手段及び前記信号有無判定手段を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 受信された重畳した当該送信側情報信号の高周波成分を遮断し、高周波成分を遮断された該重畳した送信側情報信号を前記信号微分手段に出力する低域通過フィルタ手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記帯域制御手段は、当該送信装置の各々から送信される送信側情報信号順次ずれたタイミングで且つ互いに重畳した状態で受信されるように当該送信開始時刻を決定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の受信装置。
  5. 受信されたクロック重畳データ信号をAGC(Automatic Gain Control)処理し、AGC処理された該クロック重畳データ信号を前記データ再生手段に出力するAGC手段を更に有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の受信装置。
  6. 前記受信系統選択手段は、
    当該送信装置の各々から送信される当該送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、当該送信装置の各々に送信開始時刻が通知された場合、当該送信装置の各々に通知された送信開始時刻から決定される受信開始時刻における受信系統として、前記信号微分手段及び前記信号有無判定手段を選択することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 複数の送信装置と、当該送信装置に送信開始時刻を通知して、当該送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生するデータ再生手段を有する受信装置とを備えた通信システムであって、
    当該送信装置は、
    当該クロック重畳データ信号を生成し送信するフレーム送信手段と、
    前記フレーム送信手段に対し、送信すべきデータを有する場合に送信側の情報を含む送信側情報信号を送信させ、その後受信した送信開始時刻に基づいて当該クロック重畳データ信号を送信させ、送信すべきデータを有しない場合には当該送信側情報信号を送信させない送信制御手段と
    を有し、
    前記受信装置は、
    当該送信装置の各々から送信される当該送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、当該送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する帯域制御手段と、
    受信された重畳した当該送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段と、
    当該送信装置の各々に対応した受信開始時刻における当該パルス信号の有無を判定する信号有無判定手段と、
    パルス信号有りと判定された当該送信装置に対して使用される受信系統として、前記データ再生手段と前記信号微分手段及び前記信号有無判定手段とのうち、前記データ再生手段を選択する受信系統選択手段と
    を有することを特徴とする通信システム。
  8. 複数の送信装置に送信開始時刻を通知して、当該送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生するデータ再生手段を有する受信装置に搭載されたコンピュータを機能させる通信プログラムであって、
    送信側の情報を含んでおり当該送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、当該送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する帯域制御手段と、
    受信された重畳した当該送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する信号微分手段と、
    当該送信装置の各々に対応した受信開始時刻における当該パルス信号の有無を判定する信号有無判定手段と、
    パルス信号有りと判定された当該送信装置に対して使用される受信系統として、前記データ再生手段と前記信号微分手段及び前記信号有無判定手段とのうち、前記データ再生手段を選択する受信系統選択手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする通信プログラム。
  9. 複数の送信装置に送信開始時刻を通知して、当該送信装置より受信したクロック重畳データ信号からクロック信号を抽出し、データ信号をリタイミングして再生する装置における通信方法であって、
    送信側の情報を含んでおり当該送信装置の各々から送信される送信側情報信号が互いに重畳した状態で受信されるように、当該送信装置の各々に通知する送信開始時刻を決定する第1のステップと、
    受信された重畳した当該送信側情報信号を微分して、パルス信号を生成する第2のステップと、
    当該送信装置の各々に対応した受信開始時刻における当該パルス信号の有無を判定する第3のステップと、
    パルス信号有りと判定された当該送信装置に対して使用される受信系統として、データ信号をリタイミングして再生する受信系統と第2及び第3のステップを実行する受信系統とのうち、データ信号をリタイミングして再生する受信系統を選択する第4のステップと
    を有することを特徴とする通信方法。
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