JP5992239B2 - 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 - Google Patents
潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5992239B2 JP5992239B2 JP2012159674A JP2012159674A JP5992239B2 JP 5992239 B2 JP5992239 B2 JP 5992239B2 JP 2012159674 A JP2012159674 A JP 2012159674A JP 2012159674 A JP2012159674 A JP 2012159674A JP 5992239 B2 JP5992239 B2 JP 5992239B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composite short
- short fiber
- shrinkable polyester
- mol
- polyester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Description
4≦Ma(モル%)≦10 ・・・(I)
7≦Mb(モル%)≦40 ・・・(II)
Mc(モル%)≦2.0 ・・・(III)
11≦Ma+Mb(モル%)≦45 ・・・(IV)
Ma:ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体の含有率
Mb:ネオペンチルグリコールの含有率
Mc:ジエチレングリコールの含有率
E=(L−L1)/L ×100
ここに、E:伸長弾性率(%)
L:50%伸長時の伸び(mm)
L1:残留伸び(mm)
高熱収縮性ポリエステル(A)からなるチップを用い、重水素化ヘキサフルオロイソプロパノールと重水素化クロロホルムとを容量比1/20で混合した混合溶媒に溶解させ、日本電子社製LA−400型NMR装置にて1H−NMRを測定し、得られたチャートの各共重合成分のプロトンのピークの積分強度から求めた。
ウベローデ型粘度計を用い、フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒として、温度20℃で測定した。
セイコー電子工業社製示差走査熱量計SSC5200を用いて、10℃/分の昇温速度で測定した。
JIS L 1015 正量繊度のA法により測定した。
JIS L 1015 引張強さ及び伸び率により測定した。
短繊維とする前の、スタッフィングボックスで機械捲縮をかけた糸条束から複合繊維をサンプリングし、JIS L 1015 けん縮数により測定した。
不織布を構成する前の原綿の状態の複合短繊維を、オーブンの中に1本ずつ収縮しても緊張しないように十分に弛ませた状態でセットし、雰囲気温度170℃で15分間熱処理し、該処理後に発現するスパイラル捲縮の数を、JIS L 1015 けん縮数により測定した。本発明において必要とする潜在捲縮数は100個以上/25mmであることから、これを満たすものを合格とした。
JIS L 1015 8 10Bの方法に準じ、不織布の50%伸長時の弾性率を測定した。得られた不織布を裁断して幅2.5cm、試料長15cmの試料を作成し、つかみ間隔10cm、引張り速度10cm/分の条件で50%まで引き伸ばし、1分間放置する。次に、同じ速度で徐重し3分間放置後同じ速度で一定伸びまで引き伸ばす。記録した荷重−伸長曲線から残留伸びを測り、次の式によって伸長弾性率(%)を算出し、5回の平均値を求めた。
E=(L−L1)/L ×100
ここに、E:伸長弾性率(%)
L:50%伸長時の伸び(mm)
L1:残留伸び(mm)
なお、伸長弾性率が50%以上のものを合格とした。
JIS L 1085 単位面積当たりの質量に準じて、20cm×20cmの試料質量を測定し、1m2当たりの質量(g/m2)に換算して算出した。
得られた不織布の風合い(柔軟性、触感等)を5人のパネラーによる官能評価を行った。各々の試料で風合いが良好なもの(柔らかい、表面が滑らか)を10点満点として1〜10点の10段階で評価し5人の平均値で示した(6点以上を合格とした)。
高熱収縮性ポリエステル(A)としてエチレンテレフタレート単位を主体とし、BPAEOとしてビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが2モル部付加した化合物(前述の化学式(1)中、m+n=2であるBPAEO)を全多価アルコール成分に対し7モル%、NPG9モル%、ジエチレングリコール1.7モル%を含む極限粘度0.74のポリエステルを用い、低熱収縮性ポリエステル(B)として極限粘度0.64のPETを用いた。
高熱収縮性ポリエステル(A)におけるBPAEOの含有率及び高熱収縮性ポリエステル(A)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮性ポリエステル(A)におけるBPAEO及びNPGの含有率並びに高熱収縮性ポリエステル(A)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
低収縮性ポリエステル(B)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮性ポリエステル(A)におけるNPGの含有率及び高熱収縮性ポリエステル(A)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
BPAEOとして、ビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが2モル部付加した化合物に替えて、ビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが4モル部付加した化合物(前述の化学式(1)中、m+n=4)を用いた以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
BPAEOとして、ビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが2モル部付加した化合物に替えて、ビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが1モル部付加した化合物(前述の化学式(1)中、m+n=1)を用いた以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
BPAEOとして、ビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが2モル部付加した化合物に替えて、ビスフェノールA1モル部にエチレンオキサイドが3モル部付加した化合物(前述の化学式(1)中、m+n=3)を用いた以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮性ポリエステル(A)におけるBPAEO及びNPGの含有率並びに高熱収縮性ポリエステル(A)の極限粘度を表1に示したように変更し、製糸工程にて延伸後の緊張熱処理をおこなわなかった以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮性ポリエステル(A)におけるBPAEO及びNPGの含有率並びに高熱収縮性ポリエステル(A)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮性ポリエステル(A)におけるNPGの含有率及び高熱収縮性ポリエステル(A)の極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮ポリエステル(A)の構成成分であるNPGをIPAに変更し、極限粘度を表1に示したように変更した以外は、実施例1と同様にしておこない、複合短繊維及び不織布を得た。
高熱収縮ポリエステル(A)の構成成分であるBPAEOをビスフェノールA(以下、BPOと略することがある。)に変更した以外は実施例1と同様にしておこなった。
Claims (4)
- 多塩基酸成分としてテレフタル酸を含み、多価アルコール成分としてエチレングリコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体、ネオペンチルグリコール及びジエチレングリコールを含む高熱収縮性ポリエステル(A)と、ポリエチレンテレフタレート又はエチレンテレフタレート単位を主体とするポリエステルからなる低熱収縮性ポリエステル(B)とがサイドバイサイド型又は偏心芯鞘型に接合した潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維であって、
前記高熱収縮性ポリエステル(A)における全多価アルコール成分に対する前記ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体の含有率(Ma(モル%))が式(I)を満たし、
前記高熱収縮性ポリエステル(A)における全多価アルコール成分に対する前記ネオペンチルグリコールの含有率(Mb(モル%))が式(II)を満たし、
前記高熱収縮性ポリエステル(A)における全多価アルコール成分に対する前記ジエチレングリコールの含有率(Mc(モル%))が式(III)を満たし、
前記ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体の含有率と前記ネオペンチルグリコールの含有率の合計(Ma+Mb(モル%))が式(IV)を満たすことを特徴とする潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
4≦Ma(モル%)≦10 ・・・(I)
7≦Mb(モル%)≦40 ・・・(II)
Mc(モル%)≦2.0 ・・・(III)
11≦Ma+Mb(モル%)≦45 ・・・(IV)
Ma:ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体の含有率
Mb:ネオペンチルグリコールの含有率
Mc:ジエチレングリコールの含有率 - 前記ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体が下記化学式(1)で表される化合物からなることを特徴とする請求項1記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
- 170℃における無荷重下の熱処理で100個以上/25mmのスパイラル捲縮を発現する潜在捲縮性能を有することを特徴とする請求項1又は2記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維からなる不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012159674A JP5992239B2 (ja) | 2012-07-18 | 2012-07-18 | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012159674A JP5992239B2 (ja) | 2012-07-18 | 2012-07-18 | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014019971A JP2014019971A (ja) | 2014-02-03 |
JP5992239B2 true JP5992239B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=50195207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012159674A Active JP5992239B2 (ja) | 2012-07-18 | 2012-07-18 | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5992239B2 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6028937B2 (ja) * | 1979-06-12 | 1985-07-08 | 東洋紡績株式会社 | 耐熱性が優れたポリエステルミシン糸 |
JP3583402B2 (ja) * | 1993-08-06 | 2004-11-04 | 株式会社クラレ | ポリエステル繊維 |
ES2132414T3 (es) * | 1993-08-06 | 1999-08-16 | Kuraray Co | Fibra de poliester. |
JP3680418B2 (ja) * | 1996-04-26 | 2005-08-10 | 東洋紡績株式会社 | 複合繊維及びその製造法 |
JPH10204726A (ja) * | 1997-01-16 | 1998-08-04 | Nippon Ester Co Ltd | 潜在捲縮性ポリエステル複合繊維 |
JPH10310965A (ja) * | 1997-05-09 | 1998-11-24 | Unitika Ltd | ポリエステル短繊維不織布 |
JP4988484B2 (ja) * | 2007-09-06 | 2012-08-01 | 日本エステル株式会社 | 短繊維不織布 |
-
2012
- 2012-07-18 JP JP2012159674A patent/JP5992239B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014019971A (ja) | 2014-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4872630B2 (ja) | 捲縮糸およびそれらを用いてなる繊維構造体ならびに貼付剤。 | |
JP6099325B2 (ja) | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 | |
JP5893475B2 (ja) | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維及びその不織布 | |
JP5992239B2 (ja) | 潜在捲縮性ポリエステル複合短繊維およびその不織布 | |
JP2013209785A (ja) | 潜在捲縮性ポリエステル複合繊維糸条 | |
JP6591765B2 (ja) | 潜在捲縮性複合繊維 | |
JP2004107860A (ja) | 熱接着性芯鞘型複合短繊維及び短繊維不織布 | |
JP3879289B2 (ja) | クッション材用ポリエステル短繊維の製造方法およびクッション材の製造方法 | |
JP5992238B2 (ja) | 潜在捲縮性ポリエステル複合繊維糸条及びその織編物 | |
JPH06101116A (ja) | 複合繊維 | |
JP4559044B2 (ja) | 潜在捲縮性繊維用ポリエステル樹脂、及びこれを用いた潜在捲縮性ポリエステル複合繊維 | |
JP6004759B2 (ja) | 潜在捲縮性複合繊維 | |
JP4628808B2 (ja) | 低収縮性熱接着性繊維 | |
JP2022143330A (ja) | 潜在捲縮性能を有する複合繊維およびそれからなる不織布 | |
JP6054077B2 (ja) | 潜在捲縮性ポリエステル複合繊維糸条及びその織編物 | |
JP3583402B2 (ja) | ポリエステル繊維 | |
JP4699072B2 (ja) | ストレッチ性ポリエステル複合繊維 | |
JP2001064828A (ja) | ポリエステル系複合繊維及び不織布 | |
JP2006118066A (ja) | 熱接着性複合繊維 | |
JP2004270044A (ja) | 熱接着性繊維 | |
JP3759236B2 (ja) | 潜在捲縮繊維を含有する紡績糸 | |
JP2006118067A (ja) | 熱接着性複合繊維の製造方法 | |
JPH11217731A (ja) | 熱接着性複合繊維とその製造方法 | |
JPH07150429A (ja) | 伸縮性を有する紡績糸および織物 | |
JP2005273056A (ja) | ポリエステル系複合糸 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150608 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160817 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Ref document number: 5992239 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |