JP5991020B2 - 炭化珪素単結晶を主材料とする半導体装置 - Google Patents

炭化珪素単結晶を主材料とする半導体装置 Download PDF

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Description

本明細書では、トレンチゲート電極でオン・オフを切換えるスイッチング素子が形成されている範囲と、トレンチショットキー電極を利用するダイオードが形成されている範囲をあわせ持っており、炭化珪素単結晶を主材料とする半導体装置を開示する。
高い絶縁破壊強度を持っている炭化珪素単結晶を主材料とする半導体装置が知られている。その半導体装置の一種に、トレンチゲート電極を備えており、トレンチゲート電極に印加する電圧を切換えることによってオン状態とオフ状態を切換えるスイッチング素子が形成されている半導体装置が知られている。さらに、スイッチング素子がオフされたときに生じる還流電流が流れることを許容するダイオードを併せ持っている半導体装置が知られている。上記の半導体装置の一例が、特許文献1の第8〜第10実施例に記載されている(段落0122〜0173、図50〜68)。
上記の半導体装置は、スイッチング素子のドレイン電極がダイオードのカソード電極を兼用し、スイッチング素子のソース電極がダイオードのアノード電極を兼用する。上記の半導体装置では、ドレイン電位がソース電位よりも高い状態ではスイッチング素子がスイッチング機能を発揮し、スイッチング素子がオンであればドレインとソース間に電流が流れ、スイッチング素子がオフであればドレインとソース間に電流が流れることを阻止するとともに、ソース電位がドレイン電位よりも高い状態ではダイオードに順方向電流が流れるという特性が求められる。
上記の半導体装置の場合、スイッチング素子がオフであればドレインとソース間の電圧差が大きくてもドレインとソース間に電流が流れることを阻止する必要がある。本明細書では、スイッチング素子がオフであるにも係らず、オフ状態が敗れてドレインとソース間に電流が流れてしまう際のドレインとソース間の電圧差を耐圧という。スイッチング素子でオン・オフする回路に加えられる電圧が増大しており、半導体装置に必要とされる耐圧が増大している。
特開2009−302510号公報
特許文献1の半導体装置でオン・オフできる電圧がなおも不十分であり、半導体装置をオフにしておいてもドレイン電圧を上げていくとドレイン電流が増大してしまう。本明細書では、半導体装置の耐圧を上昇させ、半導体装置をオフにしておけば、ドレイン電圧を上げてもドレイン電流が増大しない半導体装置を実現する技術を開示する。
半導体装置の耐圧を上昇させるために、半導体装置をオフにしておいてもドレイン電圧を上げていくとドレイン電流が増大してしまう原因を研究した。その結果、ショットキー電極の周囲に位置するn型単結晶層(いわゆる耐圧層として機能する層)内に電界集中領域が形成され、その電界集中領域でアバランシェブレークダウンが発生し、そのためにドレイン電流が増大することが判明した。本明細書で開示する半導体装置は、アバランシェブレークダウンの発生を防止する手段を備えている。
本明細書で開示する半導体装置は、炭化珪素のn型単結晶層と、n型単結晶層上に積層されている炭化珪素のp型単結晶層を備えている。また、p型単結晶層の表面からp型単結晶層を貫通してn型単結晶層に達しているとともにゲート絶縁膜でn型単結晶層とp型単結晶層から絶縁されているトレンチゲート電極と、ゲート絶縁膜を介してトレンチゲート電極に対向するとともにp型単結晶層でn型単結晶層から分離された位置に形成されている炭化珪素のn型単結晶領域を備えている。さらに、p型単結晶層の表面からp型単結晶層を貫通してn型単結晶層に達しているトレンチショットキー電極と、トレンチショットキー電極の外形が屈曲している範囲に対向する領域のn型単結晶層内に形成されている炭化珪素のp型単結晶領域を備えている。
なお、ここでいうn型の表現は不純物濃度に限定されるものでない。いわゆるn型からn型を総称するものである。p型についても同様である。
トレンチゲート電極とn型単結晶領域が形成されている範囲では、n型単結晶領域がソース領域となり、p型単結晶層がボディ層となり、n型単結晶層が耐圧層となり、トレンチゲート電極の電位によって、トレンチゲート電極に対向する範囲のp型単結晶領域内に反転領域が形成される状態と反転領域が形成されない状態が切換えられる。n型のソース領域とn型の耐圧層の間が導通状態と非導通状態の間で切換えられるスイッチング素子領域となる。
トレンチショットキー電極とn型単結晶層が形成されている範囲では、ショットキーダイオードが形成され、アノード電極を兼用するソース電極にカソード電極を兼用するドレイン電極よりも高電位が印加されると、順方向電流が流れる。ドレイン電極にソース電極によりも高電位が印加された場合は、トレンチショットキー電極とn型単結晶層の間に電流が流れるのを阻止する。
n型単結晶層内にp型単結晶領域が形成されていない場合、ドレイン電極に高電位が印加されると、ドレイン電流が増大する。研究の結果、前記したように、ドレイン電極に高電位が印加されると、ショットキー電極の周囲に位置するn型単結晶層内に電界集中領域が形成され、その電界集中領域でアバランシェブレークダウンが発生し、そのためにドレイン電流が増大することが判明した。特に、トレンチショットキー電極の外形が屈曲している範囲(トレンチショットキー電極の側面から底面に屈曲するような範囲)に対向する領域のn型単結晶層内に、電界集中領域が形成されることが判明した。
本明細書に開示する半導体装置では、トレンチショットキー電極の外形が屈曲している範囲に対向する領域のn型単結晶層内にp型単結晶領域が形成されている。上記の位置にp型単結晶領域が形成されていると電界集中が緩和され、アバランシェブレークダウンの発生が抑制される。この結果、ドレイン電極に高電位が印加されても、アバランシェブレークダウンが発生せず、ドレイン電流は増大しない。
本明細書に開示する半導体装置では、n型単結晶層内にp型単結晶領域を形成しているので、半導体装置をオフにしておけば、ドレイン電圧を上げてもドレイン電流が増大しない。半導体装置の耐圧を高めることができる。
トレンチショットキー電極の底面がトレンチゲート電極の底面よりも浅いことが好ましい。
半導体装置がオフされている状態では、トレンチゲート電極が形成されている範囲内のn型単結晶層とp型単結晶層の界面からn型単結晶内に空乏層が広がる。トレンチショットキー電極の底面がトレンチゲート電極の底面よりも浅いと、その空乏層がトレンチショットキー電極の下方に向けて滑らかに伸び、アバランシェブレークダウンの防止に有利に作用する。
トレンチショットキー電極の底面は、p型単結晶層の底面に一致していてもいし、それより深くてもよい。
この場合、トレンチショットキー電極は直接にn型単結晶層に接する。安定したショットキー効果が得られる。
p型単結晶領域が、トレンチゲート電極の底面よりも浅いレベルから深いレベルに亘っていることが好ましい。この場合、トレンチゲート電極が存在する範囲内のn型単結晶層に形成されている空乏層が、p型単結晶領域の下方に向けて伸び、アバランシェブレークダウンの防止に有利に作用する。
1チップを平面視したときに、トレンチゲート電極の合計面積がトレンチショットキー電極の合計面積よりも広いことが好ましい。
ショットキーダイオードの特性は、主としてドレイン電極(カソード電極を兼用している)の面積で決まる。トレンチショットキー電極の形成面積は、ショットキーダイオードの特性にあまり影響しない。一方、スイッチング素子の特性は、トレンチゲート電極の形成面積によって大きく影響される。そこで、1チップの面積が限られている場合、スイッチング素子とダイオードの特性を両立させるには、トレンチゲート電極の形成面積を広くとり、トレンチショットキー電極の形成面積を狭く取るのが有利である。すなわち、トレンチゲート電極の合計面積がトレンチショットキー電極の合計面積よりも広いことが好ましい。
本明細書に記載する技術によると、トレンチショットキー電極の外形が屈曲している範囲に対向する領域のn型単結晶層内にp型単結晶領域が形成されているために、スイッチング素子がオフ状態にあるときにトレンチショットキー電極の周囲に存在しているn型単結晶層内に形成される電界集中が緩和され、アバランシェブレークダウンの発生が抑制される。炭化珪素の高い絶縁破壊電界を活用して半導体装置の耐圧を高めることができる。
実施例1の半導体装置の一部断面図。 実施例1の半導体装置の平面図。 実施例1の半導体装置の断面図に電界分布を加筆した図。 ドレイン電圧とドレイン電流の関係を示す図。 図4の拡大図。 実施例2の半導体装置の一部断面図。 実施例2の半導体装置の平面図。 実施例3の半導体装置の平面図。 実施例3の半導体装置の構造を立体的に示す図。 実施例4の半導体装置の平面図。 実施例5の半導体装置の平面図。
下記で説明する実施例の主要な特長を以下に例示する。各特長は、他の特徴と組み合わせることで利点を発揮する他、その特徴自体で独立した利点を発揮する。
(特長1)ソース電極がアノード電極を兼用し、ドレイン電極がカソード電極を兼用している。
(特徴2)ソース電極が、ボディコンタクト領域を介してボディ層に導通し、ソース領域に導通し、ショットキー電極に導通している。
(特徴3)ショットキー電極は、側面と底面を持つ柱状であり、側面から底面に移行する境界に沿って、p型単結晶領域が形成されている。
(特徴4)特徴3のp型単結晶領域に加えて、ショットキー電極の底面に接する(側面には接しない)p型単結晶領域が形成されている。
図1は、実施例1の半導体装置の断面図の一部を示している。図示のAの範囲を単位とし、その単位が図示の左右方向に複数単位繰り返されている。参照符号10はドレイン電極(カソード電極を兼用している)、8はn型単結晶層、6はn型単結晶層、24はp型単結晶領域、4はp型単結晶層、14はp型単結晶領域、16はn型単結晶領域、22はゲート絶縁膜、20はトレンチゲート電極、18は層間絶縁膜、12はトレンチショットキー電極、2はソース電極(アノード電極を兼用している)である。上記の単結晶層と単結晶領域は、炭化珪素の単結晶で形成されている。p型単結晶層4は、n型単結晶層6上に積層されている。
トレンチゲート電極20は、p型単結晶層4の表面からp型単結晶層4を貫通してn型単結晶層6に達している。トレンチゲート電極20は、ゲート絶縁膜22によって、n型単結晶層6とp型単結晶層4から絶縁されている。
ショットキー電極12も、p型単結晶層4の表面からp型単結晶層4を貫通してn型単結晶層6に達している。ショットキー電極12は絶縁層で被覆されていない。
n型単結晶領域16は、絶縁膜22を介してトレンチゲート電極20に対向するとともに、p型単結晶層4でn型単結晶層6から分離された位置に形成されている。
通常は、ドレイン電極10に高電位を印加し、ソース電極2を負荷を介して接地する。この状態では、n型単結晶層6とショットキー電極12間で電流が流れない。トレンチゲート電極20の電位がローであれば、n型単結晶領域16とn型単結晶層6の間がp型単結晶層4で絶縁される。トレンチゲート電極20の電位がハイであれば、p型単結晶層4のトレンチゲート電極20に対向する部分がn型に反転し、n型単結晶領域16とn型単結晶層6の間が導通する。n型単結晶領域16とトレンチゲート電極20が形成されている範囲Bに形成されている半導体構造は、スイッチング素子(MOSFET)として動作する。n型単結晶領域16はソース領域として機能し、p型単結晶領域14はボディコンタクト領域として機能し、p型単結晶層4はボディ層として機能し、n型単結晶層6はドリフト層(耐圧層)として機能し、n型単結晶層8はドレインコンタクト層として機能する。
スイッチング素子で電流をオン・オフする負荷が誘導成分を持っている場合、スイッチング素子で電流をオフしたときに負荷の誘導成分によってソース電極(アノード電極)2にドレイン電極(カソード電極)10よりも高電位が印加されることがある。この場合、ソース電極(アノード電極)2とドレイン電極(カソード電極)10の間で電流が流れる。トレンチショットキー電極12が形成されてp型単結晶層4が除去されている範囲Cに形成されている半導体構造は、ショットキーダイオードとして動作する。ショットキーダイオードが、素子に過大な電圧が印加されることを防止する。
ドレイン電極10が高電位であり、ソース電極2が接地されており、トレンチゲート電極20の電位がローである場合、p型単結晶層4とn型単結晶層6の界面からn型単結晶層6に空乏層が広がり、その空乏層が耐圧を上昇させる。その場合、n型単結晶層6内に電界が発達する。ドレイン電極10の電位が上昇するほど、n型単結晶層6内の電界集中が顕著になる。
電界が集中し過ぎると、電界集中箇所でアバランシェブレークダウンが発生し、ドレイン電流が増大する。ドレイン電極10の電位が上昇すると、スイッチング素子がオフ状態を維持できなくなる。研究の結果、ショットキー電極12の側面と底面が接する位置、すなわちショットキー電極12の外形が屈曲する範囲の近傍に位置するn型単結晶層6内に電界集中が発達してアバランシェブレークダウンが発生することが判明した。
図3のXは、電界集中が発達してアバランシェブレークダウンが発生する位置を示している。
本実施例では、上記現象の発生を防止するために、n型単結晶層6内にp型単結晶領域24が形成されている。p型単結晶領域24は、ショットキー電極12の側面と底面が接する位置の近傍に形成されており、側面と底面が接する位置を覆っている。図3のXの位置を含むようにp型単結晶領域24が形成されている。p型単結晶領域24の不純物濃度は、p型単結晶層4の不純物濃度と同等またはp型単結晶層4よりも若干濃いことが好ましい。
p型単結晶層24が上記の位置に形成されていると、図3に示した電界集中の発達が抑制され、アバランシェブレークダウンの発生を防止できる。
本実施例では、後記の順で深くなっている。
a)p型単結晶層4とn型単結晶層6の境界a(p型単結晶領域24の最浅部)
b)トレンチショットキー電極12とn型単結晶層6の境界b
c)トレンチゲート電極20とn型単結晶層6の境界c(絶縁膜22の膜厚は薄い)
d)p型単結晶領域24の最深部。
レベルbがレベルcよりも浅く、レベルdがレベルcよりも深いと、p型単結晶層4とn型単結晶層6の境界からn型単結晶層6内に広がる空乏層が、p型単結晶領域24とトレンチショットキー電極12の下方に向けて広く広がる。これもまた、図3に示した電界集中の発達を抑制する。
図4のカーブC1は、本実施例の半導体装置による場合の、ドレイン電圧(ソース電極2は接地されている)と、ドレイン電極10とソース電極2間に流れる電流(ドレイン電流)の関係を示している。ドレイン電圧が1000ボルト以上となってもドレイン電流は増大しない。高い耐圧を備えていることが確認される。
図4のカーブC2とC3は、p型単結晶領域24が形成されていない場合のドレイン電圧とドレイン電流の関係を示している。カーブC3は、トレンチショットキー電極12とn型単結晶層6の境界bがトレンチゲート電極20とn型単結晶層6の境界cよりも深い場合の結果を示している。カーブC2は、トレンチショットキー電極12とn型単結晶層6の境界bがトレンチゲート電極20とn型単結晶層6の境界cと等しい場合の結果を示している。図5は、図4のVの範囲の横軸を拡大した図を示している。カーブC3の場合、ドレイン電圧が100ボルト以下でドレイン電流が増大してしまう。トレンチショットキー電極12とn型単結晶層6の境界bがトレンチゲート電極20とn型単結晶層6の境界cよりも深いと、耐圧が低下することがわかる。カーブC2でも、ドレイン電圧が200ボルト以下でドレイン電流が増大してしまう。p型単結晶領域24が形成されていないと、半導体装置の耐圧が確保されないことが確認される。
図2は、トレンチゲート電極20とトレンチショットキー電極12の存在高さにおける半導体装置(1チップ分の)の平面図を示している。トレンチゲート電極20とトレンチショットキー電極12が交互に出現する列が2列用意されている。参照番号26は、1チップ分の半導体基板の輪郭であり、28は素子領域と周辺領域の境界であり、30はゲートパッドである。ゲートパッド30は、トレンチゲート電極20に接続されている。トレンチゲート電極20とトレンチショットキー電極12の存在範囲には、ソース電極2が形成されている。ソース電極2とトレンチゲート電極20は層間絶縁膜18で絶縁されている。
ショットキーダイオードの特性は、主としてドレイン電極(カソード電極を兼用している)10の面積で決まる。トレンチショットキー電極の形成面積(図1のCの範囲の面積)は、ショットキーダイオードの特性にあまり影響しない。一方、スイッチング素子の特性は、トレンチゲート電極の形成面積(図1のBの範囲の面積)によって大きく影響される。そこで、1チップの面積が限られている場合、スイッチング素子とダイオードの特性を両立させるには、トレンチゲート電極の形成範囲(図1のBの範囲)の面積を広くとり、トレンチショットキー電極の形成範囲(図1のC範囲)の面積を狭く取るのが有利である。
図6と図7の実施例は、8本のトレンチゲート電極20の両サイドに、トレンチショットキー電極12を形成した実施例を示している。図1に示した場合よりも、トレンチゲート電極の形成範囲(図1のBの範囲)の面積が広く、トレンチショットキー電極の形成範囲(図1のCの範囲)の面積が狭い。それでも、ショットキーダイオードに必要な特性を確保することができ、スイッチング素子の特性を改善することができる。トレンチゲート電極の形成範囲(図1のBの範囲)の面積と、トレンチショットキー電極の形成範囲(図1のCの範囲)の面積の比は、ショットキーダイオードに必要な特性とスイッチング素子に必要な特性から、適値に調整することができる。
トレンチショットキー電極12の底面が広い場合、図6に示すように、トレンチショットキー電極12の底面に沿って、断続的に、複数個のp型単結晶領域24a,24b,24c・・・を形成することが有用である。この場合、トレンチショットキー電極12の底面に沿った広い範囲において、電界集中が発達するのを防止することができる。
以上の実施例では、トレンチゲート電極とトレンチショットキー電極がストライプ上に伸びている。トレンチゲート電極とトレンチショットキー電極の形状は、種々の形を取ることができる。
図8は、トレンチゲート電極20が、チップ26の外周に沿って一巡しており、その中央開口内にショットキー電極12が形成されている場合を示している。ショットキー電極12の側面と底面の境界は、平面視すると4角形である。図9に示すように、p型の単結晶領域24は、その4角形の輪郭に沿う範囲に形成されている。この実施例によっても、電界集中の発達を防止でき、アバランシェブレークダウンの発生を防止でき、半導体装置の耐圧を向上させることができる。
図10は、図8と図9に示す単位構造が、1チップ内に複数配置された実施例を示している。この場合、連続しているトレンチゲート電極に囲まれた単結晶領域内に、ショットキー電極が形成されることになる。
図11は、トレンチゲート電極に囲まれた単結晶領域の平面形状が8角形である場合を例示している。トレンチゲート電極の形状、トレンチゲート電極に隣接する単結晶領域の形状、ショットキー電極の形状は種々に変形することができる。
図1では、トレンチの側面におけるゲート絶縁膜22の厚みと、トレンチの底面におけるゲート絶縁膜22の厚みが等しい場合を例示している。実際には、トレンチ底面におけるゲート絶縁膜22の厚みを、側面における厚みよりも厚くしてもよい。トレンチ底面におけるゲート絶縁膜22の厚みを厚くすると、耐圧向上効果が得られる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
また下記に記載する特許請求の範囲の技術的範囲は、実施例に限定されない。実施例はあくまで実施例を例示するものである。
2:ソース電極(アノード電極兼用)
4:p型単結晶層(ボディ層)
6:n型単結晶層(耐圧層)
8:n型単結晶層(ドレインコンタクト層)
10:ドレイン電極(カソード電極兼用)
12:ショットキー電極
14:p型単結晶領域(ボディコンタクト領域)
16:n型単結晶領域(ソース領域)
18:層間絶縁膜
20:トレンチゲート電極
22:ゲート絶縁膜
24:p型単結晶領域
26:チップ外形
28:素子領域と周辺領域の境界
30:ゲートパッド

Claims (4)

  1. 炭化珪素のn型単結晶層と、
    n型単結晶層上に積層されている炭化珪素のp型単結晶層と、
    p型単結晶層の表面からp型単結晶層を貫通してn型単結晶層に達しているとともに、ゲート絶縁膜でn型単結晶層とp型単結晶層から絶縁されているトレンチゲート電極と、
    ゲート絶縁膜を介してトレンチゲート電極に対向するとともに、p型単結晶層でn型単結晶層から分離された位置に形成されている炭化珪素のn型単結晶領域と、
    隣り合うトレンチゲート電極の間に配置されており、p型単結晶層の表面からp型単結晶層を貫通してn型単結晶層に達しているトレンチショットキー電極と、
    トレンチショットキー電極の外形が屈曲している範囲に対向する領域のn型単結晶層内に形成されており、p型単結晶層に接触している炭化珪素のp型単結晶領域
    を備えており、
    トレンチショットキー電極の底面が、トレンチゲート電極の底面よりも浅いことを特徴とする、
    半導体装置。
  2. トレンチショットキー電極の底面が、p型単結晶層の底面に一致しているか、あるいはそれよりも深いことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. p型単結晶領域が、トレンチゲート電極の底面よりも浅いレベルから深いレベルに亘っていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 1チップを平面視したときに、トレンチゲート電極の合計面積がトレンチショットキー電極の合計面積よりも広いことを特徴とする請求項1からのいずれかの1項に記載の半導体装置。
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