JP5980456B1 - 制御装置および制御方法 - Google Patents

制御装置および制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5980456B1
JP5980456B1 JP2015563002A JP2015563002A JP5980456B1 JP 5980456 B1 JP5980456 B1 JP 5980456B1 JP 2015563002 A JP2015563002 A JP 2015563002A JP 2015563002 A JP2015563002 A JP 2015563002A JP 5980456 B1 JP5980456 B1 JP 5980456B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
permanent magnet
phase
short
synchronous machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015563002A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016092910A1 (ja
Inventor
史朗 高木
史朗 高木
貴彦 小林
貴彦 小林
雅宏 家澤
雅宏 家澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5980456B1 publication Critical patent/JP5980456B1/ja
Publication of JPWO2016092910A1 publication Critical patent/JPWO2016092910A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/14Estimation or adaptation of machine parameters, e.g. flux, current or voltage
    • H02P21/141Flux estimation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/60Controlling or determining the temperature of the motor or of the drive
    • H02P29/66Controlling or determining the temperature of the rotor
    • H02P29/662Controlling or determining the temperature of the rotor the rotor having permanent magnets

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

従来の制御装置では、三相短絡運転時の磁石温度推定において、回転速度が低い場合にはq軸電流が流れるために、誘起電圧の推定精度が低いという課題があった。この発明は、三相短絡運転時において磁石磁束または磁石温度をd軸電流のみを用いる場合よりも高い精度で推定することを目的とするものである。制御装置(1)は、永久磁石を有する永久磁石式同期機(10)の三相端子(51−1)〜(51−3)を短絡させる相短絡部(50)を備え、相短絡部(50)によって三相端子(51−1)〜(51−3)を短絡させて永久磁石式同期機(10)を運転する三相短絡運転時には、d軸特性およびq軸特性に基づいて、永久磁石の磁石状態を推定するものである。

Description

この発明は、永久磁石式同期機の制御装置および制御方法に関する。
永久磁石を有するモータにおいて高負荷運転を継続する場合、モータの温度上昇による永久磁石の過熱から、永久磁石が保護されることが重要である。磁石温度が過度に上昇すると、永久磁石の磁力が不可逆的に減少し、磁石温度が常温に戻っても、磁力が元に戻らない。このため、同一電流を通流した場合に同期機から得られるトルクが、磁力が元に戻らなかった分だけ減少してしまう。このような事態をさけるため、モータの温度上昇による過熱から永久磁石が保護される必要がある。
永久磁石を過熱から保護する方法は、いかなる運転状況であっても永久磁石が過熱しないように放熱に予め余裕を持たせて設計する方法と、磁石温度を検知して加熱時には運転負荷を緩めたり冷却器を作動させたりして運転制御する方法とに大別される。
さらに、運転制御する方法において、磁石温度を検知する方法は、温度センサまたは磁石温度に応じて変動する磁束を検出するセンサを別途設置して磁石温度を検知するものと、モータの運転時の電流や電圧などから磁石温度を推定するものとに大別される。
また、モータの運転時の電流や電圧などから磁石温度を推定する方法において、磁石温度が上昇しやすい運転の例としては、モータが大電流による大トルクで高速回転される状況以外に、モータが三相短絡運転される状況が挙げられる。ここで、三相短絡運転とは、モータの三相端子を仮想的に短絡させる運転である。
三相短絡運転時における従来の磁石温度推定手法としては、三相短絡状態における電流検出値をd軸座標およびq軸座標の値に変換し、変換されたd軸電流と所定のd軸インダクタンスとから誘起電圧定数を求め、その誘起電圧定数から磁石温度に換算する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、参考として、三相短絡運転以外の状況で磁石温度を推定する手法として、下記の2つの手法がある。
第1の手法としては、磁束基本波と高調波の比率が、基準時とくらべてどう変わったかという情報に基いて、磁石温度を推定するものである(例えば、特許文献2参照)。
第2の手法としては、実際の電圧と、制御器内部で所持するモータモデルから計算した電圧とのずれから、磁石磁束や磁石温度を推定するものである。(例えば、特許文献3および特許文献4参照)。
特開2006−280141 特開2014−007851 特開2001−186800 特開2005−192325
永久磁石を過熱から保護するため、いかなる運転状況であっても永久磁石が過熱しないように放熱に予め余裕を持たせて設計する方法においては、モータや放熱器の容量を大きくせざるを得ず、永久磁石式同期機であるモータの小型化や軽量化が困難であるという課題があった。
また、温度センサ(あるいは、磁石温度に応じて変化する磁束を検出するセンサ)を設置して磁石温度を検知する場合、設置するセンサに応じたスペースを必要とし、設置場所の制約を受けるため、永久磁石式同期機であるモータまたは制御装置の小型化や軽量化が困難であるという課題があった。
特許文献1に示された従来の制御装置においては、三相短絡運転時の磁石温度推定に使用する電流値としてd軸電流のみを用いているが、回転速度が低い場合にはq軸電流が流れるために、誘起電圧の推定精度が低いという課題があった。
また、特許文献2に示された三相短絡運転以外の状況で磁石温度を推定する第1の手法においては、電流高調波による磁束高調波と、磁石温度変化による磁束高調波の区別をつけがたく、磁石温度の推定精度が低いという課題があった。
また、特許文献3に示された三相短絡運転以外の状況で磁石温度を推定する第2の手法においては、磁石温度と巻線温度が同一と仮定することで、推定値を一意に決定しているが、実際には磁石温度と巻線温度が異なることが通常である。
特許文献4に示された三相短絡運転以外の状況で磁石温度を推定する第2の手法においては、磁石温度が巻線温度のα倍という関係を仮定することで、推定値を一意に決定しているが、αの値を正確に決定する方法については記載されていない。環境温度やモータの駆動状態によって、αの値は時々刻々と変化するのが通常であるため、予めαの値を設定した場合には推定精度の劣化が起こる。
特許文献3および特許文献4のいずれにおいても、電圧のずれが、磁石磁束や磁束変化によるものか、それとも、巻線の温度変化による巻線抵抗変化によるものかを区別しがたく、磁石磁束の推定精度が低いという課題があった。
本発明は、前述のような課題を解決するためになされたものであり、温度センサや磁束センサなどの別段のセンサ類を必要とせず永久磁石式同期機または制御装置の小型化を可能とし、三相短絡運転時において磁石磁束または磁石温度をd軸電流のみを用いる場合よりも高い精度で推定することを目的とするものである。
この発明に係る制御装置は、永久磁石を有する永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる相短絡部を備え、相短絡部によって三相端子を短絡させて永久磁石式同期機を運転する三相短絡運転時には、三相短絡運転時に永久磁石式同期機に流れるd軸電流、三相短絡時に永久磁石式同期機に流れるq軸電流、および永久磁石式同期機の磁気特性に基づいて、永久磁石の磁石状態を推定するものである。
また、この発明に係る制御方法は、永久磁石を有する永久磁石式同期機の運転中において永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる三相短絡ステップと、三相短絡ステップで三相端子が短絡された場合に、永久磁石式同期機のd軸電流およびq軸電流を検出する検出ステップと、検出ステップで検出されたd軸電流およびq軸電流、並びに前記永久磁石式同期機の磁気特性に基づいて、永久磁石の磁石状態を推定する磁石状態推定ステップとをプロセッサが実行するものである。
上記のように構成された制御装置および制御方法は、三相短絡運転時において、別段の温度センサ等を必要とせず永久磁石式同期機または制御装置の小型化を可能とし、d軸電流のみを用いる場合よりも、磁石磁束または磁石温度を精度よく推定することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る制御装置を備える同期機システムのハードウエア構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置、および永久磁石式同期機の全体の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置における電圧出力器およびドライバ回路の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置に用いられるd軸インダクタンスLdの設定例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置に用いられるq軸インダクタンスLqの設定例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置に用いられる磁石温度の単位変化あたりの磁石磁束の変化率の設定例を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御装置における磁石状態推定部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る制御方法におけるフロー図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置における三相短絡電流軌跡の例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置における三相短絡電流軌跡の例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置における三相短絡電流軌跡の近似曲線のパラメータの例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置において三相短絡電流軌跡を用いて、d軸電流idおよびq軸電流iqに基づいて磁石磁束推定値を得るための説明図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置における三相短絡電流軌跡を用いて、d軸電流idおよびq軸電流iqに基づいて磁石温度推定値を得るための説明図である。 この発明の実施の形態2に係る制御装置に用いられる磁石磁束を表す残留磁束密度の温度依存性を示す図である。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る制御装置を備える同期機システムのハードウエア構成を示す図である。
図1において、同期機システム200は、上位のコントローラ102と、制御装置1と、永久磁石式同期機10と、回転角度検出器11とを備える。
制御装置1は、ハードウエアとして、プロセッサ100と、記憶装置101と、電圧出力器4と、電流検出器5とを備える。
記憶装置101は、図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを具備する。また、記憶装置101は、図示していないが、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、不揮発性の補助記憶装置の代わりにハードディスク等の補助記憶装置とを具備してもよい。
プロセッサ100は、記憶装置101から入力されたプログラムを実行する。記憶装置101が補助記憶装置と揮発性記憶装置とを具備するため、プロセッサ100に、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプログラムが入力される。また、プロセッサ100は、演算結果等のデータを記憶装置101の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置に前記データを保存してもよい。
図1におけるハードウエアの構成要素間におけるデータ等の入出力については、後述する。
図2は、この発明を実施するための実施の形態1に係る制御装置、および永久磁石式同期機の全体の構成を示す図である。図2を用いて、本実施の形態にかかる制御装置1の構成を説明する。制御装置1は、電流制御器2と、dq/uvw変換器3と、電圧出力器4と、電流検出器5と、uvw/dq変換器6と、回転速度算出器7と、磁石状態推定部8と、加算減算器12と、ドライバ回路41とを備えている。制御装置1は、図示していない上位のコントローラ102からのd軸電流指令id*、q軸電流指令iq*および三相短絡指令、並びに永久磁石式同期機10に設置された回転角度検出器11から得られる回転角度θを入力とし、永久磁石式同期機10に入力され三相電圧指令に相当する電圧、および磁石状態を出力としている。なお、制御装置1は、上位のコントローラ102からトルク指令などを入力としてもよい。この場合、制御装置1は、トルク指令などをd軸電流指令id*およびq軸電流指令iq*に換算する。
永久磁石式同期機10は、図示していないが、三相電圧指令に相当する電圧によって生じる三相電流が流れる巻線を有する固定子と、永久磁石によって形成され回転軸に対して周方向に交互に配置された異なる磁極を有する回転子とを備えている。回転角度検出器11は、永久磁石式同期機10の回転子に設置されており、回転子の回転角度θを検出する。
電流制御器2は、制御装置1の外部の装置(例えば、図示していない上位のコントローラ102)によって与えられるd軸電流idおよびq軸電流iqを、加算減算器12によってd軸電流指令id*、q軸電流指令iq*から減算したものと、永久磁石式同期機10の回転子の回転速度ωとを受け取る。そして、電流制御器2は、これらの入力を受けて、d軸電圧指令vd*およびq軸電圧指令vq*を出力する。d軸電圧指令vd*およびq軸電圧指令vq*は、永久磁石式同期機10に流れるd軸電流idおよびq軸電流iqをd軸電流指令id*およびq軸電流指令iq*に追従させる値に設定される。
dq/uvw変換器3は、永久磁石式同期機10の回転子における周方向を示すθに基づいて、周知の座標変換の手法を用いて、d軸電圧指令vd*およびq軸電圧指令vq*を三相電圧指令vu*、vv*、vw*に変換する。
ドライバ回路41は、三相電圧指令vu*、vv*、vw*または三相短絡指令を受け取り、後述するスイッチング素子を駆動するスイッチング信号を電圧出力器4に送る。
電圧出力器4は、前記スイッチング信号を受けて、三相電圧指令vu*、vv*、vw*に相当する電圧を出力するとともに、図示していない上位のコントローラ102から三相短絡指令を受け取った場合に、電圧出力器4の後述するスイッチング素子を導通させることにより永久磁石式同期機10の三相端子を短絡させる。
電流検出器5は、例えば、電圧出力器4と永久磁石式同期機10とを接続する導線に設置された抵抗などの電流センサであり、電圧出力器4から永久磁石式同期機10に流れる三相電流iu、iv、iwを検出する。
uvw/dq変換器6は、周知の座標変換の手法を用いて、電流検出器5で検出された三相電流iu、iv、iwをd軸電流idおよびq軸電流iqに変換する。
回転速度算出器7は、永久磁石式同期機10に設置された回転角度検出器11から得られる回転子の回転角度θに基づいて、永久磁石式同期機10の回転子の回転速度ωを出力する。
磁石状態推定部8は、三相短絡指令の受信時において、uvw/dq変換器6から得られるd軸電流idおよびq軸電流iqに基づいて、永久磁石式同期機10の磁石状態を推定する。
ここで、磁石状態とは、永久磁石の磁石温度や磁石磁束を指す。また、磁石状態は、磁石磁束とほぼ等価である誘起電圧定数やトルク定数を含む。
また、図2の電流制御器2、dq/uvw変換器3、uvw/dq変換器6、回転速度算出器7、磁石状態推定部8、加算減算器12およびドライバ回路41は、記憶装置101に記憶されたプログラムを実行するプロセッサ100、または図示していないシステムLSI等の処理回路により実現される。また、複数のプロセッサ100および複数の記憶装置101が連携して上記機能を実行してもよいし、複数の処理回路が連携して上記機能を実行してもよい。また、複数のプロセッサ100および複数の記憶装置101と、複数の処理回路との組み合わせにより連携して上記機能を実行してもよい。
図3は、本実施の形態に係る制御装置における電圧出力器およびドライバ回路の構成を示す図である。図3には、本実施例の電圧出力器4の具体的な構成例が示されている。電圧出力器4には、バッテリ等の電源52から直流電力が供給されている。電圧出力器4は、図3に示すように、6個のスイッチング素子42〜47を有する三相ブリッジ回路を具備している。ドライバ回路41は、スイッチング素子42〜47を駆動するスイッチング信号を送る。
電圧出力器4の三相ブリッジ回路は、それぞれ、例えばMOSFETのような6個のスイッチング素子42〜47を用いたブリッジで構成されている。三相ブリッジ回路では、スイッチング素子42、45が直列接続され、スイッチング素子43、46が直列接続され、スイッチング素子44、47が直列接続されて、さらにこの3組のスイッチング素子が並列に接続されている。
また、下側の3つのスイッチング素子45、46、47のGND54(グランド)側には、図示していないがそれぞれシャント抵抗が電流検出器5として1つずつ接続されていてもよい。これらのシャント抵抗は、電圧出力器4から永久磁石式同期機10に流れる三相電流iu、iv、iwの検出に用いられる。なお、シャント抵抗は、3個の例を示したが、2個のシャント抵抗であってもよいし、1個のシャント抵抗であっても電流検出は可能であり、そのような構成であってもよい。
ただし、電流検出器5として1個のシャント抵抗が用いられる場合であっても、通常のいわゆる1シャント方式とは異なり、スイッチング素子45、46、47のGND54側が電気的に接続された接続部分53とGND54との間に、1個のシャント抵抗が設置されることはない。このように設置された1個のシャント抵抗は、三相短絡時の電流を検出できないためである。よって、1個のシャント抵抗が用いられる場合であっても、スイッチング素子45、46、47のいずれかのGND54側と接続部分53との間にシャント抵抗が設置される必要がある。
また、電流検出器5として1個のシャント抵抗が用いられる場合において、図示していないが、電流検出器5は、位相同期回路であるPLL等によって電流位相を検出し、三相電流が概ね平衡しているという仮定に基づいて、三相電流を推定する。
三相電流iu、iv、iwは、スイッチング素子42とスイッチング素子45との間からバスバー等を通じて永久磁石式同期機10のU相端子51−1へ、スイッチング素子43とスイッチング素子46との間からバスバー等を通じて永久磁石式同期機10のV相端子51−2へ、スイッチング素子44とスイッチング素子47との間からバスバー等を通じて永久磁石式同期機10のW相端子51−3へそれぞれ流れて永久磁石式同期機10に供給される。
また、これらのバスバー等には、カレントトランス等を1つずつ接続してもよい。これらのカレントトランス等は、電圧出力器4から永久磁石式同期機10に流れる三相電流iu、iv、iwの検出に用いられる。最も好適な実施の形態として、図2には、3個のカレントトランスと周辺アンプ回路から構成される電流検出器5を示している。
なお、カレントトランスは2個でもよい。この場合、電流検出器5は、三相電流の和がゼロであることを用いて残りの1相の電流値を得る。
また、カレントトランスは1個でもよい。この場合、電流検出器5は、前述と同様に電流位相検出と三相電流が概ね平衡しているとの仮定とから、三相電流を得る。
あるいは、コスト的な観点から、カレントトランスに代えて、バスバー等に直列にシャント抵抗を接続してもよい。
ドライバ回路41は、PWM回路49と、相短絡部50とを有している。
PWM回路49は、三相電圧指令vu*、vv*、vw*に相当する電圧に応じてスイッチング素子42〜47をスイッチングさせる波形からなるスイッチング信号を、スイッチング素子42〜47に送る。
相短絡部50は、図示されない上位のコントローラ102から三相短絡指令を受け取った場合に、スイッチング素子42〜47のうち特定のグループのみを導通させる三相短絡スイッチング信号をスイッチング素子42〜47に送る。三相短絡スイッチング信号としては、上アーム導通による三相短絡スイッチング信号と、下アーム導通による三相短絡スイッチング信号とがある。上アーム導通による三相短絡スイッチング信号とは、スイッチング素子42〜44を導通させ、スイッチング素子45〜47を導通させない信号を指す。下アーム導通による三相短絡スイッチング信号とは、スイッチング素子45〜47を導通させ、スイッチング素子42〜44を導通させない信号を指す。
また、電流検出器5として、スイッチング素子45、46、47のGND54側に置いたシャント抵抗を用いる場合、必ず下アーム導通による三相短絡スイッチング信号を出力する必要がある。
また、電流検出器5として、前述のバスバー等に接続されるカレントトランス等による構成とした場合、上アーム導通と下アーム導通とのいずれであっても差し支えない。
三相短絡スイッチング信号を受けたスイッチング素子42〜44および45〜47のいずれかが導通されることによって、永久磁石式同期機10の三相端子であるU相端子51−1、V相端子51−2およびW相端子51−3がそれぞれ短絡される。すなわち、相短絡部50は、永久磁石式同期機10の三相端子であるU相端子51−1、V相端子51−2およびW相端子51−3を短絡させる。
磁石状態推定部8は、uvw/dq変換器6から得られたd軸電流idおよびq軸電流iqと、予め設定されたd軸インダクタンスLdおよびq軸インダクタンスLqとを用いて、下記の数式に基づいて磁石状態としての磁石磁束の磁石磁束推定値ΦPMを演算する。
Figure 0005980456
図4は、本実施の形態に係る制御装置に用いられるd軸インダクタンスLdの設定例を示す図である。図4の横軸は、d軸電流idを表し、図4の縦軸は、q軸電流iqを表し、図4の高さ軸は、d軸インダクタンスLdを表している。図5は、本実施の形態に係る制御装置に用いられるq軸インダクタンスLqの設定例を示す図である。図5の横軸は、d軸電流idを表し、図5の縦軸は、q軸電流iqを表し、図5の高さ軸は、q軸インダクタンスLqを表している。予め設定されるd軸インダクタンスLdおよびq軸インダクタンスLqは、一定の値ではなく、図4および図5に示すように、d軸電流idおよびq軸電流iqに応じたマップとして設定してもよい。これらの設定値は、制御装置1の駆動対象である永久磁石式同期機10によって異なる。
また、磁石状態推定部8は、式(1)の代替的な計算方法として、d軸インダクタンスLdおよびq軸インダクタンスLqを陽に用いることなく、直接d軸磁束Φdおよびq軸磁束Φqを用いてもよい。具体的には、磁石状態推定部8は、d軸電流idおよびq軸電流iqから、d軸磁束Φdおよびq軸磁束Φqをマップによって求め、下記の数式に基づいて磁石磁束推定値ΦPMを演算してもよい。
Figure 0005980456
さらに、式(2)の演算に加えて、磁石状態推定部8が、その内部で演算した磁石磁束推定値ΦPMから、磁石温度推定値TPMを演算する方法を以下に述べる。
図6は、本実施の形態に係る制御装置に用いられる磁石温度の単位変化あたりの磁石磁束の変化率の設定例を示す図である。図6の横軸は、d軸電流idを表し、図6の縦軸は、q軸電流iqを表し、図6の高さ軸は、磁石温度の単位変化あたりの磁石磁束の変化率を表している。磁石状態推定部8は、式(2)で演算した磁石磁束推定値ΦPMから、さらに下記の数式に基づいて磁石状態としての磁石温度の磁石温度推定値TPMを演算する。
Figure 0005980456
ここで、ΦPM0は、予め設定される基準磁石磁束を示し、基準磁石温度TPM0における磁石磁束に相当する値である。kは、磁石温度の単位変化あたりの磁石磁束の変化率を示し、予め設定される値である。ただし、kは、一定の値として設定される必要はなく、図6に示すように、d軸電流idとq軸電流iqに応じたマップとして設定してもよい。kの設定値は、制御装置1の駆動対象である永久磁石式同期機10によって異なる。
図7は、本実施の形態に係る制御装置における磁石状態推定部の構成を示す図である。kをマップで求めてから式(3)に基づいて磁石温度推定値TPMを計算する代わりに、図7の磁石状態推定部8に示すように、式(1)および式(2)に基づいて求めた磁石磁束推定値ΦPM、d軸電流idおよびq軸電流iqに基づいて、直接に磁石温度推定値TPMを得ることもできる。
図7の磁石状態推定部8による磁石温度推定の動作を説明する。図7において、q軸磁束マップ81は、d軸電流idおよびq軸電流iqからq軸磁束Φqを求める。d軸磁束マップ82は、d軸電流idおよびq軸電流iqからd軸磁束Φdを求める。乗算除算器83は、q軸磁束Φqをd軸電流idで除し、q軸電流iqを乗じる。減算器84は、乗算除算器83の出力値の符号を反転させたものと、d軸磁束マップ82の出力値の符号を反転させたものとを足し合わせる。減算器84の出力値は、式(2)に示す磁石磁束推定値ΦPMと等価である。
温度推定マップ85では、d軸電流id、q軸電流iqおよび減算器84の出力値である磁石磁束推定値ΦPMから、磁石温度推定値TPMが求められる。温度推定マップ85は、式(3)に相当するものである。一方で、式(3)のkおよびΦPM0が、d軸電流idおよびq軸電流iqに応じて若干変化する場合があることから、温度推定マップ85は、これらの変化を考慮した上でマップとして実装されたものである。
スイッチ86は、三相短絡指令が有効の場合のみ磁石温度推定値TPMを出力する。
図8は、本実施の形態に係る制御方法におけるフロー図である。図8において、本実施の形態に係る制御方法では、永久磁石式同期機10の運転が開始された後から永久磁石式同期機10の運転が終了するまでの間に、三相短絡ステップS301と、検出ステップS302と、磁石状態推定ステップS303とをプロセッサ100が順に実行する。
まず、三相短絡ステップS301では、永久磁石式同期機10の三相端子であるU相端子51−1、V相端子51−2およびW相端子51−3をそれぞれ短絡させる。
次に、検出ステップS302では、永久磁石式同期機10のd軸特性としてd軸電流id、およびq軸特性としてq軸電流iqを検出する。
最後に、磁石状態推定ステップS303では、検出ステップS302で検出されたd軸特性であるd軸電流idおよびq軸特性であるq軸電流iqに基づいて、式(1)、または式(2)を用いて、永久磁石の磁石状態としての磁石磁束の磁石磁束推定値ΦPMを推定する。また、検出ステップS302で検出されたd軸電流idおよびq軸電流iqに基づいて、式(3)、図6、または図7を用いて、永久磁石の磁石状態としての磁石温度の磁石温度推定値TPMを推定する。
したがって、本実施の形態に係る制御装置1は、相短絡部50によって三相端子51−1〜51−3を短絡させて永久磁石式同期機10を運転する三相短絡運転時には、d軸電流id、予め設定されたd軸インダクタンスLd、q軸電流iqおよび予め設定されたq軸インダクタンスLqに基づいて、永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値ΦPMを算出する。
すなわち、三相短絡運転時には、d軸電流idおよび予め設定されたd軸インダクタンスLdであるd軸特性、並びにq軸電流iqおよび予め設定されたq軸インダクタンスLqであるq軸特性に基づいて、永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態を推定する。
この構成によって、別段の温度センサ等を必要とせず永久磁石式同期機または制御装置の小型化を可能とし、q軸電流iqが流れる場合であっても、d軸電流idのみを用いる場合よりも、磁石磁束を精度よく推定することが可能となる。また、放熱設計に余裕が少ない小型化した永久磁石式同期機であっても、永久磁石を過熱から保護することが可能となる。
一般に、三相短絡時において、永久磁石式同期機の巻線の温度上昇などにより、巻線抵抗が変化すると、d軸電流もまた変化する。このため、d軸電流のみを用いる場合、磁石温度の変化によりd軸電流が変化したのか、あるいは、巻線抵抗の変化によりd軸電流が変化したのかを区別することが通例は困難である。これが可能となるのは、巻線抵抗の変化によるd軸電流の変化が十分小さくなる場合である。具体的には、高回転速度(永久磁石式同期機の特性によるので一概には言えないが、実験に用いた永久磁石式同期機の場合、約2000rpm以上)で回転している場合のみである。
一方、本実施の形態の構成のように、q軸電流も用いることにより、巻線抵抗の変化による電流変化と磁石状態の変化による電流変化とを区別して、d軸電流を用いる場合よりも、より低回転速度(永久磁石式同期機の特性によるので一概には言えないが、実験に用いた永久磁石式同期機の場合、約300rpm以上)で精度よく磁石状態を推定することが可能となる。
ところで、モータの回転を停止させるために制動動作をする場合、回転方向とは逆の方向のトルクが発生するように駆動するが、ある一定以下の回転速度にまで減速すると、モータの三相を短絡させることで制動のためのトルクを発生させる場合がある。このようなとき、本実施の形態に係る制御装置1は、三相短絡で制動トルクを発生させるような低回転速度の場合でも、磁石状態の十分な推定精度を得ることができる。
あるいは、例えば、自動車用オルタネータのように、動力源につながれることで発電をする場合、動力源の回転速度(例えば、車速に応じたエンジンの回転速度)から同期機の運転中の回転速度も決まるのが通例である。このようなとき、中程度の回転速度(例えば1000rpm)でも永久磁石の過熱を招く場合があるために、磁石状態を推定し続ける必要がある。
d軸電流のみで推定した場合は、中程度の回転速度で磁石状態の十分な推定精度が得られないため、このような運転状態において磁石状態を推定できないという欠点があった。このため、中程度の回転速度では永久磁石が過熱しないような放熱設計とする必要があり、例えば永久磁石式同期機の体格が大きくなるという欠点があった。
本実施の形態に係る制御装置1は、中程度の回転速度の場合でも、磁石状態の十分な推定精度を得ることができる。そして、磁石状態の推定精度が向上した分、放熱設計に余裕ができ、例えば永久磁石式同期機の体格を小さくすることが可能となるという利点がある。
また、本実施の形態に係る制御装置1は、三相短絡運転時には、d軸電流id、d軸磁束Φd、q軸電流iqおよびq軸磁束Φqに基づいて、永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値ΦPMを算出する。
すなわち、三相短絡運転時には、d軸電流idおよびd軸磁束Φdであるd軸特性、並びにq軸電流iqおよびq軸磁束Φqであるq軸特性に基づいて、永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態を推定する。
この構成によっても、予め設定されたd軸インダクタンスLdおよび予め設定されたq軸インダクタンスLqに基づいて、磁石磁束推定値ΦPMを推定した前述の場合と同様の効果を奏する。
また、式(2)のように磁石磁束を陽に用いることによって、d軸インダクタンスLdおよびq軸インダクタンスLqの磁気飽和による変化を考慮することができるため、大きな電流が流れる場合であっても、磁石磁束を精度よく推定することが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御装置1は、三相短絡運転時には、予め設定された基準磁石温度TPM0、基準磁石温度TPM0において予め設定された基準磁石磁束ΦPM0、および磁石温度の単位変化あたりにおいて予め設定された磁石磁束の変化率kを用いて、磁石磁束推定値ΦPMに基づいて、さらに永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態として磁石温度の磁石温度推定値TPMを算出する。
この構成によって、別段の温度センサ等を必要とせず永久磁石式同期機または制御装置の小型化を可能とし、q軸電流iqが流れる場合であっても、d軸電流idのみを用いる場合よりも、磁石磁束に加えてさらに磁石温度を精度よく推定することが可能となる。また、放熱設計に余裕が少ない小型化した永久磁石式同期機であっても、永久磁石を過熱から保護することが可能となる。
また、流す電流の大きさが同一であっても、磁石温度により永久磁石式同期機10のトルクや発電量が変動する。このトルクや発電量の変動を磁石温度推定値TPMで補正することが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御装置1は、三相短絡運転時には、予め設定された温度推定マップ85を用いて、d軸電流id、q軸電流iqおよび磁石磁束推定値ΦPMに基づいて、さらに永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態として磁石温度の磁石温度推定値TPMを算出する。
この構成によっても、予め設定された基準磁石温度TPM0、基準磁石温度TPM0において予め設定された基準磁石磁束ΦPM0、および磁石温度の単位変化あたりにおいて予め設定された磁石磁束の変化率kを用いて、磁石磁束推定値ΦPMに基づいて、磁石温度推定値TPMを算出した前述の場合と同様の効果を奏する。
この構成が必要となるのは、磁石温度の単位変化あたりの磁石磁束の変化率kが一定でなく、補正する必要が生じた場合である。
また、磁石温度および磁石磁束が、d軸電流idおよびq軸電流iqに対して非線形となる場合も温度推定マップ85によって考慮することができるため、磁石温度推定値TPMの精度が向上する。
実施の形態2.
図9は、この発明を実施するための実施の形態2に係る制御装置における三相短絡電流軌跡の例を示す図である。図9の横軸は、d軸電流idを表し、図9の縦軸は、q軸電流iqを表している。本実施の形態に係る制御装置1は、以下に述べる点で実施の形態1と異なる。本実施の形態における磁石状態推定部8は、uvw/dq変換器6から得られたd軸電流id、q軸電流iqおよび予め設定された三相短絡電流軌跡に基づいて、磁石状態を演算する。
ここで、三相短絡電流軌跡とは、制御装置1の駆動対象である永久磁石式同期機10の三相端子51−1〜51−3を短絡させた状態において、永久磁石式同期機10の回転子を外部より回転させ、回転速度をゆっくりと変化させた時のd軸電流idおよびq軸電流iqをdq軸座標平面に描いた軌跡を指す。すなわち、回転速度毎に異なるd軸電流idおよびq軸電流iqの定常値によって構成される曲線を指す。三相短絡電流軌跡は、永久磁石式同期機10の磁石状態の違いによって異なる軌跡となる。
図9において、実測した三相短絡電流軌跡の例として、磁石温度が28℃の場合における三相短絡電流軌跡71と、磁石温度が57℃の場合における三相短絡電流軌跡72が示されている。永久磁石式同期機10の三相端子51−1〜51−3を短絡させた状態において、永久磁石式同期機10の回転子を外部から回転させると、静止時にはd軸電流idおよびq軸電流iqが流れないが、回転子の回転速度が増すにつれて、d軸電流idおよびq軸電流iqの絶対値が大きくなっていく。回転速度を変化させた時のこれらのd軸電流idおよびq軸電流iqをdq軸座標平面上にプロットしたものが図9である。
図9に示すように、三相短絡電流軌跡72のq軸電流iqの絶対値は、同じd軸電流idにおける三相短絡電流軌跡71のq軸電流iqの絶対値よりも小さく、三相短絡電流軌跡71および72の形状は、磁石温度により異なる形状となる。これは、磁石温度の変化により永久磁石の磁石磁束が変化し、磁石磁束の回転によって誘起される電圧もまた変化するため、流れるd軸電流idおよびq軸電流iqが異なってくるためである。
図10は、本実施の形態に係る制御装置における三相短絡電流軌跡の例を示す図である。図10の横軸は、d軸電流idを表し、図10の縦軸は、q軸電流iqを表している。図10において、細線で示される三相短絡電流軌跡71は、磁石温度28℃において回転速度を変化させながら記録したものである。図10において太線で示される三相短絡電流軌跡73は、回転速度700[rpm]で一定速度にしたまま巻線の温度を上昇させることで巻線抵抗を漸増させた時のd軸電流idおよびq軸電流iqをプロットしたものである。図10において、三相短絡電流軌跡71および73の両方が重なっている。
三相短絡電流軌跡71の特筆すべき特徴として、永久磁石式同期機10の巻線抵抗などの電気的な抵抗が変化しても、三相短絡電流軌跡71の形状が変化しない点がある。図10は、この特徴を実験的に確認したものである。
巻線抵抗が上昇した状態での三相短絡電流軌跡71は、巻線抵抗が小さい状態での三相短絡電流軌跡71と重なる。さらに詳述すると、巻線抵抗が上昇した状態での三相短絡電流軌跡71のうち、より高回転速度で回転した場合における点が、巻線抵抗が小さい状態での三相短絡電流軌跡71のうち、より低回転速度で回転した場合における点と重なる。具体的には、巻線抵抗をR、回転子の回転速度をωとすると、三相短絡電流軌跡71のうち、R÷ωが等しい点同士が重なる。
図10において、三相短絡電流軌跡71および73の両方が重なることから、巻線抵抗が変化しても、三相短絡電流軌跡71の形状が変化しないことの傍証となっている。
続いて、磁石状態推定部8における三相短絡電流軌跡の設定内容を説明する。
図11は、本実施の形態に係る制御装置における三相短絡電流軌跡の近似曲線のパラメータの例を示す図である。
測定された三相短絡電流軌跡の形状を曲線近似するため、曲線近似された近似曲線のパラメータを設定する。具体的には、例えば、パラメータp1〜p5、q1〜q4、m、sの11個の定数値を設定して、三相短絡電流軌跡の形状を下記の有理関数によって曲線近似する。
Figure 0005980456
ただし、式(4)のXは正規化されたd軸電流idを指し、下記の数式で与えられる。
Figure 0005980456
設定した11個のパラメータの具体的数値例が図11に示されている。図11における高温側のパラメータは、磁石温度が高温の57℃の時に取得された三相短絡電流軌跡に対応する近似パラメータである。図11における低温側のパラメータは、磁石温度が低温の28℃の時に取得した三相短絡電流軌跡に対応する近似パラメータである。高温側のパラメータは、図9における三相短絡電流軌跡72に対応する。低温側のパラメータは、図9における三相短絡電流軌跡71に対応する。
続いて、磁石状態推定部8が、予め設定された三相短絡電流軌跡を用いて、d軸電流idおよびq軸電流iqとに基づいて、磁石状態を推定する手法について説明する。
図12は、本実施の形態に係る制御装置において三相短絡電流軌跡を用いて、dq軸電流値に基づいて磁石磁束推定値を得るための説明図である。図12の横軸は、d軸電流idを表し、図12の縦軸は、q軸電流iqを表している。図12において、三相短絡運転時のd軸電流idおよびq軸電流iqをプロットした点をAとする。この時、原点OからAに向けて半直線OAを引き、半直線OAが予め設定された三相短絡電流軌跡74と交わる点をBとする。このとき、三相短絡運転時の磁石磁束推定値ΦPMと三相短絡電流軌跡74を取得した時の磁石磁束ΦPM,Bとの比は、OAとOBとの長さの比に等しい。よって、三相短絡運転時の磁石磁束推定値ΦPMは、三相短絡電流軌跡74を取得した時のBに対応する磁石磁束の値、すなわち三相短絡電流軌跡74に対応する磁石磁束基準値ΦPM,Bを、OBの長さで除してOAの長さを乗じることで求まる。
なお、磁石磁束基準値ΦPM,Bは、三相短絡電流軌跡74を取得した時の磁石磁束を指し、予め設定される値であるのが望ましい。この設定値としては、駆動対象となる永久磁石式同期機10の設計値を用いる。設計値を利用できない場合は、無負荷誘起電圧試験(同期機の回転子を外部から与えたトルクにより機械的に回転させ、その際の誘起電圧から磁石磁束を測定する試験)などの手法によって、別途測定した値が設定される。
また、三相短絡電流軌跡に対応する磁石磁束基準値ΦPM,Bは、予め設定された値に限らず、実施の形態1における式(1)または式(2)によって算出された磁石磁束推定値ΦPMであってもよい。
次に磁石温度を推定する手法について説明する。前述において求めた磁石磁束推定値ΦPMと、実施の形態1に記載の方法とを用いて、磁石温度すなわち磁石温度推定値を算出できる。例えば実施の形態1の式(3)において、磁石磁束推定値ΦPMには図12における三相短絡運転時の磁石磁束推定値ΦPMを、基準磁石磁束ΦPM0には図12における三相短絡電流軌跡74に対応する磁石磁束基準値ΦPM,Bを、基準磁石温度TPM0には図12における後述する三相短絡電流軌跡74に対応して予め設定された磁石温度基準値TPM,Bを当てはめることによって、点Aの三相短絡運転時の磁石温度推定値TPMを算出できる。
したがって、1つの三相短絡電流軌跡に対応する磁石温度基準値に基づいて、磁石温度推定値TPMを推定できる。
また以降では、本実施の形態に特有の2つ以上の三相短絡電流軌跡を用いて磁石温度を推定する手法について、図13を参照して説明する。
図13は、本実施の形態に係る制御装置における三相短絡電流軌跡を用いて、d軸電流およびq軸電流に基づいて磁石温度推定値を得るための説明図である。図13の横軸は、d軸電流idを表し、図13の縦軸は、q軸電流iqを表している。図13において、三相短絡運転時のd軸電流idおよびq軸電流iqをプロットした点をAとする。この時、原点OからAに向けて半直線OAを引き、半直線OAが予め設定された高温側の三相短絡電流軌跡76と交わる点をBとし、予め設定された低温側の三相短絡電流軌跡75と交わる点をCとする。このとき、線分ABの長さと線分ACの長さとの比が、三相短絡運転時の磁石温度推定値TPM,Aから低温側の三相短絡電流軌跡75を取得した時の磁石温度TPM,Cを引いた差と、高温側の三相短絡電流軌跡76を取得した時の磁石温度TPM,Bから三相短絡運転時の磁石温度推定値TPM,Aを引いた差との比に対応する。ただし、点Aが点Bより原点Oに近い場合は、線分ABの長さを負とし、点Aが点Cより原点Oから遠い場合は、線分ACの長さを負とする。上述の内容を用いて点Aの磁石温度推定値TPM,Aを計算するには、例えば下記の数式を計算すればよい。
Figure 0005980456
ここで、TPM,Bは、高温側の三相短絡電流軌跡76を取得したときの磁石温度、すなわち三相短絡電流軌跡76に対応して予め設定された磁石温度基準値を示す。TPM,Cは、低温側の三相短絡電流軌跡75を取得した時の磁石温度、すなわち三相短絡電流軌跡75に対応して予め設定された磁石温度基準値を示す。id,Bは点Bのd軸電流、id,Cは点Cのd軸電流、idは三相短絡運転時のd軸電流を示す。なお、式(6)のid,B、id,C、idに代えて、点Bのq軸電流iq,B、点Cのq軸電流iq,C、三相短絡運転時のq軸電流iqを用いても良い。
また、三相短絡電流軌跡75、76に対応する磁石温度基準値TPM,B、TPM,Cは、予め設定された値に限らず、実施の形態1における式(3)または図7によって算出された磁石温度推定値TPMであってもよい。
また、実施の形態1の式(3)と1つの三相短絡電流軌跡とを用いて磁石温度推定値TPMを推定する場合には、d軸電流idおよびq軸電流iqと、磁石磁束との関係の非線形性、すなわち磁束飽和の影響を考慮できない場合がある。
一方、2つの三相短絡電流軌跡75,76を用いて磁石温度推定値TPM,Aを推定する場合には、2つの三相短絡電流軌跡75,76が、d軸電流idおよびq軸電流iqと、磁石磁束との関係の非線形性、すなわち磁束飽和の影響を含んだ軌跡であるため、磁束飽和の影響を考慮して磁石温度推定値TPM,Aを推定できる。
したがって、1つの三相短絡電流軌跡を用いて磁石温度推定値TPM,Aを推定する場合よりも、2つの三相短絡電流軌跡を用いた場合において、磁石温度推定値TPM,Aの推定精度が向上する。
また、三相短絡電流軌跡に対応する磁石温度基準値の個数は、上述のように2つである場合に限らず、2つ以上すなわち複数である場合でも、磁石温度推定値TPM,Aを算出することが可能である。
例えば、3つの磁石温度基準値TPM,B、TPM,C、TPM,Dが予め設定されており、三相短絡運転時のd軸電流idおよびq軸電流iqをプロットした点をAとした場合を想定する。点Aが点Bおよび点Cとの間にある場合、すなわち点Aのd軸電流idおよびq軸電流iqが、点Bのd軸電流idおよびq軸電流iqと、点Cのd軸電流idおよびq軸電流iqとの間にある場合には、2つの磁石温度基準値TPM,B、TPM,Cを用いて磁石温度推定値TPM,Aを式(6)によって推定する。
また、点Aが点Cおよび点Dとの間にある場合、すなわち点Aのd軸電流idおよびq軸電流iqが、点Cのd軸電流idおよびq軸電流iqと、点Dのd軸電流idおよびq軸電流iqとの間にある場合には、2つの磁石温度基準値TPM,C、TPM,Dを用いて磁石温度推定値TPM,Aを式(6)によって推定する(式(6)の添字BがCに、添字CがDに置き換えられる)。
したがって、複数の三相短絡電流軌跡のそれぞれに対応する磁石温度基準値の場合でも、磁石温度推定値TPM,Aを推定できる。
さらに、2つの三相短絡電流軌跡の場合よりも磁石温度推定値TPM,Aの推定精度が向上する。推定精度が向上する理由としては、磁石磁束(および磁石磁束によって決まる三相短絡電流軌跡)と磁石温度との間の関係の非線形性が補正されるためである。
図14は、本実施の形態に係る制御装置に用いられる磁石磁束を表す残留磁束密度の温度依存性を示す図である。図14の横軸は、磁石温度を表し、図14の縦軸は、代表的な材質の永久磁石の残留磁束密度の実測値を表している。図14に示すように、当該磁石では、特に高温になるほど磁石磁束密度と磁石温度との関係が線形ではなくなるが、3つ以上の三相短絡電流軌跡を用いることで、磁石磁束密度と磁石温度との関係の非線形性を補正することが可能となる。
続いて、式(4)によって近似された三相短絡電流軌跡と、原点から三相短絡運転時のd軸電流およびq軸電流をプロットした点に伸ばした半直線との交点を求めるための演算内容について以下に記す。
磁石状態推定部8は、Newton−Raphson法による繰り返し計算によって演算を行う。具体的には、磁石状態推定部8は、下記の数式による演算を繰り返す。
Figure 0005980456
Figure 0005980456
ここで、式(7)中の記号は、式(8)で与えられ、id,0は三相短絡運転時のd軸電流、iq,0は三相短絡運転時のq軸電流を示す。
磁石状態推定部8は、Xの変化がほぼゼロになると、式(7)の繰り返し計算を終了させる。なお、前記の繰り返し計算の回数を5回と固定してもよい。
また、Xの初期値は、下記の数式で決定される。
Figure 0005980456
ここで、id,minは三相短絡電流軌跡の中で最小となるd軸電流を示す。
なお、三相短絡電流軌跡71〜76を、実測に限らず、解析で求めても良い。
したがって、本実施の形態に係る制御装置1は、予め設定された三相短絡電流軌跡74を用いて、三相短絡運転時のd軸電流idおよびq軸電流iq、並びに三相短絡電流軌跡に対応するd軸電流id、q軸電流iqおよび磁石磁束基準値ΦPM,Bに基づいて、磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値ΦPMを算出する。
すなわち、三相短絡運転時には、d軸電流idであるd軸特性、およびq軸電流iqであるq軸特性に基づいて、永久磁石式同期機10の永久磁石の磁石状態を推定する。
この構成によって、本実施の形態に係る制御装置1は、d軸電流id、予め設定されたd軸インダクタンスLd、q軸電流iqおよび予め設定されたq軸インダクタンスLqに基づいて、磁石磁束推定値ΦPMを算出する実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。
さらに、三相短絡電流軌跡の事前測定という比較的簡易な事前準備にもかかわらず、磁束変化の非線形性を考慮して磁石状態として磁石磁束を推定することができるため、実施の形態1よりも高精度に磁石磁束を推定することが可能となる。
また、本実施の形態に係る制御装置1は、予め設定された三相短絡電流軌跡75,76を用いて、三相短絡運転時のd軸電流idおよびq軸電流iq、並びに三相短絡電流軌跡75,76に対応する磁石温度基準値TPM,B、TPM,Cに基づいて、磁石状態として磁石温度の磁石温度推定値TPM,Aを算出する。
この構成によっても、本実施の形態に係る制御装置1は、d軸電流id、q軸電流iq、予め設定された三相短絡電流軌跡74、および三相短絡電流軌跡74に対応する磁石磁束基準値ΦPM,Bを用いて、磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値ΦPMを算出する前述の場合と同様の効果を奏する。
さらに、三相短絡電流軌跡の事前測定という比較的簡易な事前準備にもかかわらず、磁束変化の非線形性を考慮して磁石状態としての磁石温度を推定することができるため、実施の形態1よりも高精度に磁石温度を推定することが可能となる。
また、流す電流の大きさが同一であっても、磁石温度により永久磁石式同期機10のトルクや発電量が変動する。このトルクや発電量の変動を磁石温度推定値TPM,Aで補正することが可能となる。
1 制御装置、2 電流制御器、3 dq/uvw変換器、4 電圧出力器、5 電流検出器、6 uvw/dq変換器、7 回転速度算出器、8 磁石状態推定部、10 永久磁石式同期機、11 回転角度検出器、12 加算減算器、41 ドライバ回路、42〜47 スイッチング素子、49 PWM回路、50 相短絡部、51−1 U相端子、51−2 V相端子、51−3 W相端子、52 電源、53 接続部分、54 GND、71〜76 三相短絡電流軌跡、81 q軸磁束マップ、82 d軸磁束マップ、83 乗算除算器、84 減算器、85 温度推定マップ、86 スイッチ、100 プロセッサ、101 記憶装置、102 上位のコントローラ、200 同期機システム、S301 三相短絡ステップ、S302 検出ステップ、S303 磁石状態推定ステップ。

Claims (9)

  1. 永久磁石を有する永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる相短絡部を備え、
    前記相短絡部によって前記三相端子を短絡させて前記永久磁石式同期機を運転する三相短絡運転時には、前記三相短絡運転時に前記永久磁石式同期機に流れるd軸電流、前記三相短絡運転時に前記永久磁石式同期機に流れるq軸電流、および前記永久磁石式同期機の磁気特性に基づいて、前記永久磁石の磁石状態を推定する制御装置。
  2. 前記永久磁石式同期機の磁気特性は、前記永久磁石式同期機のインダクタンスに対応した磁気特性である請求項1に記載の制御装置。
  3. 永久磁石を有する永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる相短絡部を備え、
    前記相短絡部によって前記三相端子を短絡させて前記永久磁石式同期機を運転する三相短絡運転時には、
    前記三相短絡運転時に前記永久磁石式同期機に流れる前記d軸電流、予め設定されたd軸インダクタンス、前記三相短絡運転時に前記永久磁石式同期機に流れる前記q軸電流、および予め設定されたq軸インダクタンスに基づいて、前記永久磁石の磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値を算出する制御装置。
  4. 永久磁石を有する永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる相短絡部を備え、
    前記相短絡部によって前記三相端子を短絡させて前記永久磁石式同期機を運転する三相短絡運転時には、
    前記三相短絡運転時に前記永久磁石式同期機に流れる前記d軸電流、d軸磁束、前記三相短絡運転時に前記永久磁石式同期機に流れる前記q軸電流、およびq軸磁束に基づいて、前記永久磁石の磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値を算出する制御装置。
  5. 前記三相短絡運転時には、予め設定された基準磁石温度、前記基準磁石温度において予め設定された基準磁石磁束、および磁石温度の単位変化あたりにおいて予め設定された前記磁石磁束の変化率を用いて、前記磁石磁束推定値に基づいて、さらに前記磁石状態として前記磁石温度の磁石温度推定値を算出する請求項または請求項に記載の制御装置。
  6. 前記三相短絡運転時には、予め設定された温度推定マップを用いて、前記d軸電流、前記q軸電流および前記磁石磁束推定値に基づいて、さらに前記磁石状態として磁石温度の磁石温度推定値を算出する請求項または請求項に記載の制御装置。
  7. 永久磁石を有する永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる相短絡部を備え、
    前記相短絡部によって前記三相端子を短絡させて前記永久磁石式同期機を運転する三相短絡運転時には、
    前記永久磁石式同期機の三相端子を短絡させ前記永久磁石式同期機の回転速度を変化させた時のd軸電流およびq軸電流の軌跡であって予め設定された三相短絡電流軌跡を用いて、前記三相短絡運転時の前記d軸電流および前記q軸電流、並びに前記三相短絡電流軌跡に対応する磁石磁束基準値に基づいて、前記永久磁石の磁石状態として磁石磁束の磁石磁束推定値を算出する制御装置。
  8. 永久磁石を有する永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる相短絡部を備え、
    前記相短絡部によって前記三相端子を短絡させて前記永久磁石式同期機を運転する三相短絡運転時には、
    前記永久磁石式同期機の三相端子を短絡させ前記永久磁石式同期機の回転速度を変化させた時のd軸電流およびq軸電流の軌跡であって予め設定された三相短絡電流軌跡を用いて、前記三相短絡運転時の前記d軸電流および前記q軸電流、並びに前記三相短絡電流軌跡に対応する磁石温度基準値に基づいて、前記永久磁石の磁石状態として磁石温度の磁石温度推定値を算出する制御装置。
  9. 永久磁石を有する永久磁石式同期機の運転中において前記永久磁石式同期機の三相端子を短絡させる三相短絡ステップと、
    前記三相短絡ステップで前記三相端子が短絡された場合に、前記永久磁石式同期機のd軸電流おびq軸電流を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップで検出された前記d軸電流および前記q軸電流、並びに前記永久磁石式同期機の磁気特性に基づいて、前記永久磁石の磁石状態を推定する磁石状態推定ステップと、をプロセッサが実行する制御方法。
JP2015563002A 2014-12-12 2015-08-26 制御装置および制御方法 Active JP5980456B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014251585 2014-12-12
JP2014251585 2014-12-12
PCT/JP2015/073979 WO2016092910A1 (ja) 2014-12-12 2015-08-26 制御装置および制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5980456B1 true JP5980456B1 (ja) 2016-08-31
JPWO2016092910A1 JPWO2016092910A1 (ja) 2017-04-27

Family

ID=56107107

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015563002A Active JP5980456B1 (ja) 2014-12-12 2015-08-26 制御装置および制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10622925B2 (ja)
JP (1) JP5980456B1 (ja)
WO (1) WO2016092910A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6214711B2 (ja) * 2016-04-12 2017-10-18 三菱電機株式会社 回転電機の制御装置
GB2574416A (en) * 2018-06-05 2019-12-11 Bombardier Transp Gmbh A method and an apparatus for determining a temperature of a rotor

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280141A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両用モータの定数検出装置およびハイブリッド車両用モータの制御装置
JP2009278692A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2010200515A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Nissan Motor Co Ltd 電動機の磁石温度推定装置
JP2010268566A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Nissan Motor Co Ltd 独立車輪駆動電動車の制御装置
WO2013108877A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 三菱電機株式会社 永久磁石電動機の制御装置および制御方法
JP2013198340A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Mitsubishi Electric Corp 同期機制御装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4548886B2 (ja) 1999-12-27 2010-09-22 東洋電機製造株式会社 永久磁石型同期電動機の制御装置
JP2005192325A (ja) 2003-12-25 2005-07-14 Yaskawa Electric Corp 永久磁石電動機の減磁検出方法
JP4988374B2 (ja) * 2007-02-15 2012-08-01 三洋電機株式会社 モータ制御装置
WO2009057188A1 (ja) * 2007-10-29 2009-05-07 Mitsubishi Electric Corporation 電動機の制御装置
JP4883151B2 (ja) * 2009-08-05 2012-02-22 株式会社デンソー 回転機の制御装置
JP5656775B2 (ja) * 2011-08-31 2015-01-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP5652664B2 (ja) * 2011-10-21 2015-01-14 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機制御装置
US9000701B2 (en) * 2011-12-30 2015-04-07 GM Global Technology Operations LLC Methods, systems and apparatus for generating voltage commands used to control operation of a permanent magnet machine
JP2014007851A (ja) 2012-06-25 2014-01-16 Nissan Motor Co Ltd 電動機の制御装置及び電動機の制御方法
JP6158115B2 (ja) * 2013-02-21 2017-07-05 株式会社東芝 磁石磁束量推定装置、異常減磁判定装置、同期電動機駆動装置および電動車両
JP5693652B2 (ja) * 2013-05-13 2015-04-01 三菱電機株式会社 同期機制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280141A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両用モータの定数検出装置およびハイブリッド車両用モータの制御装置
JP2009278692A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP2010200515A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Nissan Motor Co Ltd 電動機の磁石温度推定装置
JP2010268566A (ja) * 2009-05-13 2010-11-25 Nissan Motor Co Ltd 独立車輪駆動電動車の制御装置
WO2013108877A1 (ja) * 2012-01-20 2013-07-25 三菱電機株式会社 永久磁石電動機の制御装置および制御方法
JP2013198340A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Mitsubishi Electric Corp 同期機制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016092910A1 (ja) 2016-06-16
JPWO2016092910A1 (ja) 2017-04-27
US20170331404A1 (en) 2017-11-16
US10622925B2 (en) 2020-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4379702B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置
JP6333772B2 (ja) 同期電動機の温度推定装置
CN105471346B (zh) 估算转子磁体温度的方法和其***
CN107134940B (zh) 用于分离传导损失和切换损失的并联逆变器
JP6011324B2 (ja) 回転電機制御装置
BR112016018514B1 (pt) Método e sistema para controlar uma máquina de corrente alternada
JPWO2011024935A1 (ja) 永久磁石型同期電動機の異常検出装置
JP5402403B2 (ja) 電動機制御システム
EP3537601A1 (en) Motor control method and motor control device
JP2015116021A (ja) 永久磁石同期モータの制御装置
JP6954149B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP5193012B2 (ja) 電動機の温度推定装置
JP6954150B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP5316551B2 (ja) 回転機の制御装置
US9154070B2 (en) Controller for AC motor
JP4781933B2 (ja) 電動機の制御装置
JP5980456B1 (ja) 制御装置および制御方法
JP2011135713A (ja) 電動機駆動制御装置
JP2017103918A (ja) 回転電機の制御装置およびその制御方法
JP2013146155A (ja) 巻線温度推定装置及び巻線温度推定方法
JP2010268599A (ja) 永久磁石モータの制御装置
JP2020014266A (ja) 電動機の制御装置
JP2019122188A (ja) モータ制御装置及び減磁判定回路
JP2023048833A (ja) モータユニットの状態推定方法及び状態推定装置
JP5332301B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160726

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5980456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250