JP5973264B2 - 放送受信機及び放送局リスト管理方法 - Google Patents
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Description
図4は、マイクロコンピュータ109により実行される受信可能局データベース109DBの更新処理のフローチャートを示す。説明の便宜上、本明細書中の説明並びに図面において、処理ステップは「S」と省略して記す。なお、受信可能局データベース109DBは、放送番組の再生処理又は録画処理と並行にStation Check コマンドが実行されたり、ユーザの操作に従って通常のチャンネルサーチ処理が実行されたりした結果、90.0MHz(放送局A)、90.2MHz(放送局B)、90.4MHz(放送局C)のLevelが第1及び第2の閾値(後述)以上あるため、図5(a)の状態に更新されているものとする。すなわち、受信可能局データベース109DBには、受信状態が良好と判断された3つの周波数チャネルについて、Level、PTYが格納されると共に、RCが第1の規定値(=3)にセットされ、DDCが第2の規定値(=5)にセットされている。このとき、ディスプレイ111の表示画面には、3つの周波数チャネル及びPTYをリストした放送局リストが表示される(図5(b)参照)。
マイクロコンピュータ109は、チューナ102を用いてチューニング動作を行う。マイクロコンピュータ109は、例えばStation Check コマンドにより、放送番組の再生処理又は録画処理の合間に周波数チャネルの受信状態をチェックする。
マイクロコンピュータ109は、図4のS1の処理(チューニング処理)にてチェックされた周波数チャネルのLevelが第1の閾値以上あるか否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、チェックされた周波数チャネルのLevelが第1の閾値以上の場合(S2:YES)、当該周波数チャネルの受信が良好であるとして、処理を図4のS7(RCのリセット処理)に進める。チェックされた周波数チャネルのLevelが第1の閾値に満たない場合(S2:NO)には、当該周波数チャネルの受信が困難であるとして、処理を図4のS3(RCのデクリメント処理)に進める。なお、第1の閾値は、例えばサーチ時やシーク時の有局判定に用いる閾値と同じである。
マイクロコンピュータ109は、図4のS2の処理(受信判定処理)にて周波数チャネルのLevelが第1の閾値に満たないと判定されると、当該周波数チャネルのRCのカウント値を1デクリメントする。カウント値が既に0の場合は、デクリメントしない。
ここで、放送局リストは、各周波数チャネルのレコードがLevelの項目に格納されている値の高い順にソートされて、ディスプレイ111の表示画面に表示される。また、放送局リストにリスト可能なレコード数は例えば最大で10である。マイクロコンピュータ109は、受信困難とされる周波数チャネルのレコードを積極的に放送局リストの下位にソートし又は放送局リストから除外するため、RCのカウント値が1デクリメントされた周波数チャネルのLevelの値を10で除算し、除算して得られた値を格納(上書き保存)する。除算処理に用いる値(ここでは10)は、電界強度を検出する素子の性能(例えば何dBで飽和するか等)や、サーチ時・シーク時の有局判定に用いる閾値等を総合的に考慮して設定される。
マイクロコンピュータ109は、RCのカウント値が0か否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、RCのカウント値が0の場合(S5:YES)、処理を図4のS6(チャンネル情報の表示消去処理)に進める。RCのカウント値が0でない場合(S5:NO)には、処理を図4のS9(DDC設定条件判定処理)に進める。
RCのカウント値が0にまでデクリメントされた周波数チャネルは、本フローチャートの処理が3回実行され、各回の図4のS2の処理(受信判定処理)において(つまり3回連続して)Levelが第1の閾値に満たないと判定されていることから、現在受信が困難な状況にある(ユーザの視聴に耐える状態にない)と確定される。そのため、マイクロコンピュータ109は、RCのカウント値が0の周波数チャネルについて、ディスプレイ111の表示画面上での放送局リストからその情報(ここでは周波数チャネル及びPTY等のチャンネル情報)の表示を消去する。次いで、マイクロコンピュータ109は、処理を図4のS9(DDC設定条件判定処理)に進める。
マイクロコンピュータ109は、図4のS2の処理(受信判定処理)にて周波数チャネルのLevelが第1の閾値以上と判定されると、受信状態が良好である(困難でない)から、RCのカウント値を第1の規定値(=3)にリセットする。
マイクロコンピュータ109は、RCのカウント値が第1の規定値(=3)にリセットされると、図4のS1の処理(チューニング処理)にてチェックされた周波数チャネルのLevelを格納する。
マイクロコンピュータ109は、図4のS1の処理(チューニング処理)にてチェックされた周波数チャネルのLevelが所定の第2の閾値以上あるか否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、チェックされた周波数チャネルのLevelが第2の閾値以上の場合(S9:YES)、RDSデータを正常にデコードできるとして、処理を図4のS13(DDCのリセット処理)に進める。チェックされた周波数チャネルのLevelが第2の閾値に満たない場合(S9:NO)には、RDSデータのデコードが困難であるとして、処理を図4のS10(DDCのデクリメント処理)に進める。なお、ユーザの視聴に耐える(聴感上許容される)Levelと、RDSデータのデコードが可能なLevelは、必ずしも一致しない。本実施形態では、第2の閾値を第1の閾値よりも高い値に設定している。但し、別の実施形態では、第2の閾値を第1の閾値と同じ値に設定してもよく又は低い値に設定してもよい。
マイクロコンピュータ109は、図4のS2の処理(受信判定処理)にて周波数チャネルのLevelが第2の閾値に満たないと判定されると、当該周波数チャネルのDDCのカウント値を1デクリメントする。カウント値が既に0の場合は、デクリメントしない。
マイクロコンピュータ109は、DDCのカウント値が0か否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、DDCのカウント値が0の場合(S11:YES)、処理を図4のS12(チャンネル情報の削除処理)に進める。DDCのカウント値が0でない場合(S11:NO)には、処理中の周波数チャネルについて本フローチャートの処理を終了させ、次の周波数チャネルについて本フローチャートの処理を実行する。
DDCのカウント値が0にまでデクリメントされた周波数チャネルは、本フローチャートの処理が5回実行され、各回の図4のS9の処理において(つまり5回連続して)Levelが第2の閾値に満たないと判定されていることから、RDSデータのデコードが困難な状況にあると確定される。そのため、マイクロコンピュータ109は、現在の受信状態を受信可能局データベース109DBに正確に反映させるため、DDCのカウント値が0の周波数チャネルについて、受信可能局データベース109DBに登録されているRDSデータを削除する。次いで、マイクロコンピュータ109は、処理中の周波数チャネルについて本フローチャートの処理を終了させ、次の周波数チャネルについて本フローチャートの処理を実行する。
マイクロコンピュータ109は、図4のS9の処理(DDC設定条件判定処理)にて周波数チャネルのLevelが第2の閾値以上と判定されると、RDSデータのデコードが可能であるから、DDCのカウント値を第2の規定値(=5)にリセットし、処理中の周波数チャネルについて本フローチャートの処理を終了させ、次の周波数チャネルについて本フローチャートの処理を実行する。
図6(a)及び図7(a)に、図4の更新処理により更新された受信可能局データベース109DBを例示する。受信可能局データベース109DBは、図5(a)に示される内容を基点として、90.0MHz(放送局A)、90.2MHz(放送局B)、90.4MHz(放送局C)の各周波数チャネルに対して図4の更新処理が3回実行され、90.0MHz(放送局A)については3回連続でLevelが第1及び第2の閾値以上であり、90.2MHz(放送局B)については3回連続でLevelが第1及び第2の閾値未満であり、90.4MHz(放送局C)については3回連続でLevelが第1の閾値以上かつ第2の閾値未満である場合に、図6(a)の内容に更新される。図6(a)に示されるように、90.0MHz(放送局A)については、RC、DDCが共に規定値に維持されており、それぞれ、「3」、「5」となっている。また、90.2MHz(放送局B)については、RC、DDCが共に規定値より3デクリメントされており、それぞれ「0」、「2」となっている。また、90.4MHz(放送局C)については、RCが規定値に維持されている一方、DDCが規定値より3デクリメントされており、それぞれ「3」、「2」となっている。
RDS方式に適合して設計された放送受信機は、例えば車両の移動に伴い、現在受信している放送局の放送エリアを外れると(受信状態が劣化すると)、RDSデータに含まれるAFリストを参照して同一の又は関連する番組を放送する放送局(代替局)をサーチし、受信可能な代替局への受信切替を自動的に行う。この代替局サーチは、受信可能な代替局がサーチされるまで継続する。そのため、代替局の受信状態が悪い場合は代替局サーチが終了せず、受信可能局データベース109DBに登録された、代替局以外の放送局の周波数チャネルについて図4の更新処理を行うことができない。このような不都合を解消するため、別の実施形態では、代替局サーチと図4の更新処理とを一連の処理で実行する。図8に、かかる処理のフローチャートを示す。
マイクロコンピュータ109は、現在受信中の周波数チャネル(例えば電界強度やデコード結果)をモニタリングして、受信状態が悪化したか否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、受信状態が悪化していないと判定される場合(S101:NO)、本フローチャートの処理を終了させる。受信状態が悪化したと判定される場合(S101:YES)は、処理を図8のS102(代替局の設定処理)に進める。
マイクロコンピュータ109は、RDSデータに含まれるAFリストに基づいてサーチ対象の代替局を設定する。
マイクロコンピュータ109は、図8のS102の処理(代替局の設定処理)にて設定された1つの代替局に対して図4の更新処理を実行する。
マイクロコンピュータ109は、図8のS103の処理(設定された代替局に対する更新処理)にて代替局の受信が可能(例えばLevelが第1の閾値以上)と判定された場合(S104:YES)、処理を図8のS105(代替局の受信処理)に進める。図8のS103の処理(設定された代替局に対する更新処理)にて代替局の受信が困難(例えばLevelが第1の閾値未満)と判定された場合(S104:NO)は、一定期間待機後、処理を図8のS106(終了判定処理)に進める。
マイクロコンピュータ109は、放送番組の再生処理又は録画処理を行う周波数チャネルを、図8のS101の処理(受信状態悪化判定処理)にて受信状態が悪化したと判定された周波数チャネルから、受信可能と判定された上記代替局に変更して、本フローチャートの処理を終了させる。
マイクロコンピュータ109は、AFリストに含まれる全ての代替局に対して図8のS103の処理(設定された代替局に対する更新処理)等を実行したか否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、全ての代替局に対して図8のS103の処理(設定された代替局に対する更新処理)等を実行したと判定した場合(S106:YES)、処理を図8のS107(カウンタの設定処理)に進める。図8のS103の処理(設定された代替局に対する更新処理)等が未実行の代替局が残存すると判定した場合(S106:NO)は、処理を図8のS102(代替局の設定処理)に戻す。
マイクロコンピュータ109は、所定のカウンタのカウント値ZをAFリストに含まれる代替局の数に応じて設定する。カウント値Zは、AFリストにリストされた代替局の数が多いほど大きな値に設定される。一例として、カウント値ZはAFリスト内の代替局の数と同じ値に設定される。
マイクロコンピュータ109は、カウント値Zが0か否かを判定する。マイクロコンピュータ109は、カウント値Zが0の場合(S108:YES)、本フローチャートの処理を終了させる。カウント値Zが0でない場合(S108:NO)は、処理を図8のS109(周波数チャネルの設定処理)に進める。
マイクロコンピュータ109は、受信可能局データベース109DBに登録されている代替局以外の放送局の周波数チャネルの中から、サーチ対象を設定する。
マイクロコンピュータ109は、図8のS109の処理(周波数チャネルの設定処理)にて設定された1つの周波数チャネルに対して図4の更新処理を実行する。
マイクロコンピュータ109は、図8のS110(代替局以外の放送局に対する更新処理)にて1つの周波数チャネルに対する更新処理が終了すると、カウント値Zを1デクリメントして一定期間待機後、処理を図8のS108(カウント値Zの判定処理)に戻す。マイクロコンピュータ109は、図8のS108〜S111の処理をZ回繰り返すことにより、代替局以外のZ局数分の周波数チャネルについて受信可能局データベース109DBの更新を行うことができる。
101 アンテナ
102 チューナ
103 ラジオ信号処理回路
104 オーディオ信号処理回路
105 パワーアンプ
106 スピーカ
107 RDS復調器
108 PLL回路
109 マイクロコンピュータ
110 入力インタフェース
111 ディスプレイ
Claims (9)
- 放送局リストを構成する周波数チャネルのチャンネル情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたチャンネル情報に基づいて所定の表示画面に前記放送局リストを表示する表示制御手段と、
受信する周波数チャネルを間欠的に変化させて各周波数チャネルの電界強度を検出する電界強度検出手段と、
前記電界強度検出手段により検出された電界強度に基づいて前記放送局リストを更新する更新手段と、
を備え、
前記更新手段は、
前記電界強度検出手段により検出された電界強度に基づいて周波数チャネルの受信が困難か否かを判定し、
前記放送局リストを構成するチャンネル情報のうち、前記受信が困難と判定された連続回数が第1の所定回数に達した周波数チャネルに対応するチャンネル情報の表示を前記放送局リストから消去することを特徴とする、放送受信機。 - 前記更新手段は、
前記電界強度検出手段により検出された電界強度に基づいて周波数チャネルから前記チャンネル情報を取得するのが困難か否かを判定し、
前記放送局リストを構成するチャンネル情報のうち、前記取得が困難と判定された連続回数が第2の所定回数に達した周波数チャネルに対応するチャンネル情報を前記記憶手段から削除することを特徴とする、請求項1に記載の放送受信機。 - 前記更新手段は、
前記困難でないと判定したとき、該周波数チャネルについて、前記困難と判定された連続回数をリセットすることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の放送受信機。 - 前記電界強度検出手段により検出された電界強度を記憶する電界強度記憶手段
を備え、
前記更新手段は、
前記電界強度検出手段により検出された電界強度に基づいて前記放送局リストにリストするチャンネル情報を決定することを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の放送受信機。 - 前記電界強度記憶手段は、
前記更新手段により前記受信が困難と判定された周波数チャネルの電界強度を所定の値で除算した上で記憶し、
前記更新手段は、
前記放送局リストにおいて、前記電界強度記憶手段により記憶された電界強度が高い順に前記チャンネル情報をソートすることを特徴とする、請求項4に記載の放送受信機。 - 受信中の周波数チャネルの放送局に対応する代替局をサーチする代替局サーチ手段と、
前記放送局に対応する代替局の数に応じて、前記電界強度検出手段による電界強度の検出が予定される、該代替局以外の周波数チャネルの数を決定する決定手段と、
を備え、
前記電界強度検出手段は、
前記代替局サーチ手段により受信可能な代替局がサーチされない場合に、前記決定手段により決定された数の、該代替局以外の周波数チャネルについて、電界強度の検出を行い、
前記更新手段は、
前記電界強度検出手段により検出された、代替局以外の周波数チャネルの電界強度に基づいて、前記放送局リストを更新することを特徴とする、請求項1から請求項5の何れか一項に記載の放送受信機。 - 移動体に搭載されたことを特徴とする、請求項1から請求項6の何れか一項に記載の放送受信機。
- 放送局リストを構成する周波数チャネルのチャンネル情報を所定の記憶媒体に記憶する記憶ステップと、
前記記憶媒体に記憶されたチャンネル情報に基づいて所定の表示画面に前記放送局リストを表示する表示制御ステップと、
受信する周波数チャネルを間欠的に変化させて各周波数チャネルの電界強度を検出する電界強度検出ステップと、
前記電界強度検出ステップにて検出された電界強度に基づいて前記放送局リストを更新する更新ステップであって、該電界強度に基づいて周波数チャネルの受信が困難か否かを判定し、該放送局リストを構成するチャンネル情報のうち、前記受信が困難と判定された連続回数が第1の所定回数に達した周波数チャネルに対応するチャンネル情報の表示を前記放送局リストから消去する、更新ステップと、
を含む、放送局リスト管理方法。 - 前記更新ステップにて、
前記電界強度検出ステップにて検出された電界強度に基づいて周波数チャネルから前記チャンネル情報を取得するのが困難か否かを判定し、
前記放送局リストを構成するチャンネル情報のうち、前記取得が困難と判定された連続回数が第2の所定回数に達した周波数チャネルに対応するチャンネル情報を前記記憶媒体から削除する、請求項8に記載の放送局リスト管理方法。
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JP2012153856A JP5973264B2 (ja) | 2012-07-09 | 2012-07-09 | 放送受信機及び放送局リスト管理方法 |
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