JP5971863B2 - クロスボルト緩み止め組み合わせ嵌合ナット部材 - Google Patents
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Description
これは、一つの雄ねじに対して2個のナットを用い、互いのナット間の押圧摩擦にて緩みを防止するものであるが、振動の多い場所ではこのダブルナットにても緩みの完全防止は得られず、根本的な解決手段が見あたらないのが現状である。
本案は、以上のような従来からのナット緩み防止手段に関わる課題を解決するために発明されたもので、シンプルな構成にて上述の目的を達することのできる新規かつ有用なる手段を提供することを目的としたものである。
すなわち、左雄ねじと右雄ねじを同一外面に刻設したクロスボルトに螺合させて用いるナットにおいて、左雌ねじを刻設した六角ナットを設けるとともに、該雌ねじ下部に雌ねじより大径の環状溝による嵌入溝を形成してなる嵌合ナット凹型を設け、一方、右雌ねじを刻設してなる六角ナットを設けるとともに、該ナット上部に嵌入凸部を設けてなる嵌合ナット凸型を設け、以上の嵌合ナット凹型は上方に設けられており、嵌合ナット凸型は下方に設けられており、嵌合ナット凹型と嵌合ナット凸型は、嵌入溝と嵌入凸部との嵌入にて上下に緊密に組み合わせられており、一方、左雌ねじを刻設したクロスナットを設けるとともに、該クロスナット下部に縮径となる段部による下延ねじ部を設けて、この下延ねじ部に左雄ねじを刻設し、該クロスナットは下延ねじ部の左雄ねじが嵌合ナット凹型の雌ねじに螺合されており、右雌ねじを刻設した標準ナットを設けるとともに、該標準ナット上部に縮径となる段部による上延ねじ部を設けて、この上延ねじ部に右雄ねじを刻設し、該標準ナットは上延ねじ部の右雄ねじが嵌合ナット凸型の雌ねじに螺合されており、以上の構造にてクロスボルトにクロスナットおよび標準ナットが螺合されているとともに、クロスナットに該クロスナットに隣り合う嵌合ナット凹型が標準ナットに該標準ナットに隣り合う嵌合ナット凸型が各々螺合されていることにより、クロスボルトに対する既述の各ナットの緩みを防止するよう構成したことを特徴とする。
本発明は以上の構成よりなるクロスボルト緩み止め組み合わせ嵌合ナット部材である。
1.ナットを上下に嵌入することにて、双方のナットの上下間距離を一定に保つことがで きるので、クロスボルト、クロスナット、標準ナットを各々併用することにて、ナット のボルトに対する緩み止め効果を得ることができる。
2.ナットを嵌入溝に膨大部を嵌入する方式のため、一度嵌入したナットの相互分離を防 止することができる。
3.クロスボルトによる右ねじと左ねじを用いた緩み止め方式のため、単一ねじ方式に比 べてより大なる緩み止め効果を得ることができる。
図において、1は嵌合ナット凹型で、六角ナットの外形を有するとともに、左雌ねじ2が刻設されている。この左雌ねじ下部には嵌入溝3が設けられる。この嵌入溝は左雌ねじより大径の環状凹部よりなる大径部4の下方に、大径部よりやや小径の小径部5が設けられている。6は嵌合ナット凸型で、嵌合ナット凹型と同サイズの六角ナット外形を有するナットで、右雌ねじ7が刻設されている。該ナットの上面には嵌入凸部8が設けられる。この嵌入凸部は、3個のスリット9により、平面視にて三分割されている。
各嵌入凸部は、正面視における円弧状曲面の膨大部10と、この膨大部よりやや小径にてその下方に連続する基部11により形成される。
前記の嵌入溝と嵌入凸部は対応関係にあり、嵌入溝大径部内に嵌入部が嵌入されるものである。従って、大径部上下寸法に比べ膨大部上下寸法はわずかに小さく、膨大部最大径部寸法は大径部内径寸法よりわずかに小さく設けられる。
この双方のクロスナットは図6にて示すように、押圧にて嵌入されるが、これは押圧時に膨大部が歪んで変形することによりなされ、嵌入後は膨大部がその弾性にて元の形に復帰して、双方のナットは相互に回動可能でありながら上下に離れることはない関係となる。なお、嵌入時の歪みを助長するために、スリット部を設けており、既述例では3個としたが、より多数分割として4個以上に設けてもよい。
クロスボルトは右雄ねじ21を刻設した上に左雄ねじ22を刻設したものであり、互いのねじピッチおよびねじ傾斜角は異なっている。クロスナット30は、一般ナットと同じく六角形状であって左雌ねじが貫通して刻設されており、この左雌ねじは前記のクロスボルトに螺合する。このクロスナット下部には下延ねじ部31が設けられて左雄ねじが刻設されており、この左雄ねじは前記の嵌合ナット凹型の雌ねじに螺合する。
標準ナット40は、一般ナットと同じく六角形状であって、右雌ねじが貫通して刻設されており、この右雌ねじは前記クロスボルトに螺合する。この標準ナット上部には上延ねじ部41が設けられて右雄ねじが刻設されており、この右雄ねじは前記の嵌合ナット凸型の雌ねじに螺合する。
この嵌入にて嵌入凸部は嵌入溝に嵌入する。すなわち、膨大部が大径部内に入り込む。
押圧前には膨大部外径は小径部内径より少し大径であるが、押圧にてこの膨大部は弾性変形して小径部をくぐり抜けて大径部に到達し、圧力から解放されてその弾性にて復元され、元の形状へと戻り、大径部からの脱落は阻止される。また、嵌入凸部はスリットにて分割されているので、この押圧変形は助長される。
そしてこのクロスボルト凹型の上からクロスナットを回し入れて、下延ねじ部は嵌合ナット凹型に螺合し、締め込んでクロスナットと嵌合ナット凹型は一体化する。
以上にて、4個の部品がクロスボルトを介して一体化的に位置することとなる。
この状態が図7である。
また、嵌合ナット凹型と凸型は相互に回動可能関係にあるので、クロスナットと標準ナットが直に影響し合うことがない。以上により、クロスボルトに対する標準ナットの緩みを防止する効果的な手段を得ることが可能となる。
なお、本発明は右ねじの標準ナットに対して左ねじのクロスナットを、嵌合ナット凹型と凸型を介して重ねて用いるが、右ねじナットのピッチは左ねじナットのピッチに比べて小さい。これは、まず右ねじナットにて固定対象物を強固に押圧固定し、左ねじナットを締め込んで双方のナットを一体化的にするためにピッチを変えて設けたのである。
以上記したように、本発明はクロス雄ねじを利用し、互いに逆ねじとなるナットを用いる方式のために、ナット締め込みによる双方ナットの固定にて各ナットの緩みを防止することができる。なお、ナット材質は、金属、合成樹脂などにて適度の弾性と剛性を有するものが望ましい。
以上のごとく、本発明によって緩み止め効果大なるナット部材を得ることができる。
2 左雌ねじ
3 嵌入溝
4 大径部
5 小径部
6 嵌合ナット凸型
7 右雌ねじ
8 嵌入凸部
9 膨大部
10 基部
20 クロスボルト
21 右雄ねじ
22 左雄ねじ
30 クロスナット
31 下延ねじ部
40 標準ナット
41 上延ねじ部
Claims (1)
- 左雄ねじと右雄ねじを同一外面に刻設したクロスボルトに螺合させて用いるナットにおいて、左雌ねじを刻設した六角ナットを設けるとともに、該雌ねじ下部に雌ねじより大径の環状溝による嵌入溝を形成してなる嵌合ナット凹型を設け、一方、右雌ねじを刻設してなる六角ナットを設けるとともに、該ナット上部に嵌入凸部を設けてなる嵌合ナット凸型を設け、以上の嵌合ナット凹型は上方に設けられており、嵌合ナット凸型は下方に設けられており、嵌合ナット凹型と嵌合ナット凸型は、嵌入溝と嵌入凸部との嵌入にて上下に緊密に組み合わせられており、一方、左雌ねじを刻設したクロスナットを設けるとともに、該クロスナット下部に縮径となる段部による下延ねじ部を設けて、この下延ねじ部に左雄ねじを刻設し、該クロスナットは下延ねじ部の左雄ねじが嵌合ナット凹型の雌ねじに螺合されており、右雌ねじを刻設した標準ナットを設けるとともに、該標準ナット上部に縮径となる段部による上延ねじ部を設けて、この上延ねじ部に右雄ねじを刻設し、該標準ナットは上延ねじ部の右雄ねじが嵌合ナット凸型の雌ねじに螺合されており、以上の構造にてクロスボルトにクロスナットおよび標準ナットが螺合されているとともに、クロスナットに該クロスナットに隣り合う嵌合ナット凹型が標準ナットに該標準ナットに隣り合う嵌合ナット凸型が各々螺合されていることにより、クロスボルトに対する既述の各ナットの緩みを防止するよう構成したことを特徴とするクロスボルト緩み止め組み合わせ嵌合ナット部材。
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