JP5970977B2 - カバー装置と工作機械 - Google Patents

カバー装置と工作機械 Download PDF

Info

Publication number
JP5970977B2
JP5970977B2 JP2012144398A JP2012144398A JP5970977B2 JP 5970977 B2 JP5970977 B2 JP 5970977B2 JP 2012144398 A JP2012144398 A JP 2012144398A JP 2012144398 A JP2012144398 A JP 2012144398A JP 5970977 B2 JP5970977 B2 JP 5970977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
elastic body
screw
cover device
pressing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012144398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014008541A (ja
Inventor
安井 義人
義人 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012144398A priority Critical patent/JP5970977B2/ja
Priority to CN201320372203.4U priority patent/CN203401352U/zh
Publication of JP2014008541A publication Critical patent/JP2014008541A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5970977B2 publication Critical patent/JP5970977B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Description

本発明はカバー装置と当該カバー装置を備える工作機械に関する。
工作機械はカバー装置を備える。カバー装置は複数のカバーを順次入れ子状に重ね合わせて全体を伸縮自在に形成する。カバー装置は送り機構を覆って保護する。送り機構は工作機械のコラム又はテーブル等を移動する。故に工作機械は被加工物の加工中に飛散する切屑及び切削液の飛沫等が送り機構内に侵入するのを防止できる。特許文献1に記載の伸縮自在カバーは複数のカバーボックス及びワイパーシールを備える。複数のカバーボックスは互いに摺動自在に係合し夫々が上壁、左右壁及び後壁を有する。ワイパーシールはゴム等の弾性材料で形成し、中央部、リップ部、緩衝部を備える。中央部は平板状に形成する。リップ部は中央部の前側に形成し隣接するカバーボックスの上壁に当接する。緩衝部は中央部の後ろ側に形成し硬度を他部分よりも低くする。ワイパーシールは中央部に当板を当て、中央部及びカバーボックス前端部を貫通するビスで固定する。互いに隣接して重なる複数のカバーボックスを一方向に引き出した時に、前記一方向において後ろ側のカバーボックスの上壁先端側に設けたワイパーシールの緩衝部は、前側のカバーボックスの後壁に当接する。緩衝部は後壁からの衝撃を緩和する。
実用新案登録第3086540号公報
後壁から緩衝部にかかる応力は中央部を貫通するビスに伝わる。伸縮カバーが伸縮を何度も繰り返した場合、緩衝部にかかる応力はビスに何度も伝わる。故にビスは徐々に緩み又は破損する可能性があった。
本発明の目的は、伸縮を繰り返してもカバーに弾性体を固定する螺子の緩みや破損を防止できるカバー装置と工作機械を提供することである。
本発明の請求項1に係るカバー装置は、複数のカバーを順次入れ子状に重ね合わせて全体を伸縮自在に形成し、可動体を駆動するための送り機構を保護する工作機械のカバー装置であって、前記複数のカバーは、外側カバーと、前記外側カバーの内側に重なる内側カバーとを少なくとも備え、前記複数のカバーを前記入れ子状に重ね合わせた状態で、前記内側カバーの外面に対向する前記外側カバーの内面のうち、前記カバー装置が伸長する場合に、前記内側カバーに対して相対的に移動する前記外側カバーの移動方向の後端側には、前記内側カバーの前記外面のうち前記移動方向の前端側に設けたストッパ部に対向し、前記カバー装置が伸長した場合に前記ストッパ部に当接する当接部を備える弾性体を前記カバーに固定する固定手段を設け、前記固定手段は、前記弾性体を前記カバーの前記内面に対して押さえる押さえ板と、前記押さえ板を、前記弾性体を介して前記カバーの前記内面に固定する螺子とを備え、前記弾性体は前記螺子を挿入する貫通穴を、前記当接部よりも前記移動方向の後端側に備え、前記カバーの前記内面には、前記貫通穴の内側において、前記螺子と前記当接部との間に介在する遮蔽部が固定されていることを特徴とする

カバー装置が伸長する場合、外側カバーは内側カバーに対して相対的に移動する。外側カバーの内面に設けた弾性体の当接部は、内側カバーの外面に設けたストッパ部に勢いよく衝突する。当接部はストッパ部から応力を受ける。遮蔽部は当接部と螺子の間に介在する。当接部にかかる応力は遮蔽部が吸収するので螺子に影響しない。故にカバー装置は螺子の緩み及び破損等を防止できる。
本発明の請求項2に係るカバー装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記弾性体は、前記貫通穴を中央に挟んで前記当接部とは反対側の位置に、前記カバー装置が伸縮する時に前記内側カバーの前記外面を摺動する摺動部を備え、前記遮蔽部は、前記貫通穴の内側において、前記螺子を取り囲む筒状に形成してもよい。遮蔽部は螺子を取り囲んでいる。故に遮蔽部は当接部からの応力のみならず、摺動部が内側カバーの外面を摺動する際に、摺動部にかかる応力からも螺子を保護できる。
本発明の請求項3に係るカバー装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記弾性体は、前記押さえ板を押し当てる位置に、凹状に形成し且つ前記押さえ板を内側に収容する凹部を備え、前記凹部の内側に前記押さえ板を押し当て、前記螺子で前記カバーの前記内面に固定した状態において、前記凹部のうち前記当接部側の内側面と、前記押さえ板の前記当接部側に対向する端部との間に所定の隙間を設けてもよい。凹部の当接部側の内側面と、押さえ板の当接部側に対向する端部との間は、所定の隙間で互いに離間する。故に当接部がストッパ部に衝突する際に当接部にかかる応力は押さえ板に伝わらない。故にカバー装置は当接部にかかる応力が押さえ板を介して螺子に影響するのを防止できる。
本発明の請求項4に係る工作機械は、請求項1から3の何れかに記載のカバー装置を備える。故に工作機械は請求項1から3の何れかに記載の発明の効果を得ることができる。
工作機械1の斜視図。 伸縮カバー装置12の斜視図。 カバーボックス41と42が重なる部分の平面図。 カバーボックス41と42が重なる部分の拡大斜視図。 弾性体20の斜視図。 弾性体20の断面図。 カバーボックス41と42が重なる部分の断面図。 図7のW1に囲まれた領域の拡大図。
本発明の一実施形態である工作機械1を図面を参照して説明する。以下説明において、図1の左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方、左斜め上方を、夫々、工作機械1の前方、後方、右方、左方とする。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向を、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向とする。
図1を参照し、工作機械1の構造を簡単に説明する。工作機械1は、基台部2、コラム5、主軸ヘッド6、主軸(図示略)、テーブル7、自動工具交換装置(以下、「ATC」と呼ぶ。)10等を備える。基台部2はY軸方向に長い鉄製部材である。基台部2は下部四隅に脚3を各々備える。基台部2は上面後部に台座部4を備える。コラム5は台座部4上面に立設する。コラム5は柱状鉄製部材である。コラム5は前面下部に収納部(図示略)を設ける。収納部は後述するY軸後ろカバー15を収納する開口部である。主軸ヘッド6はコラム5前面にZ軸方向に移動可能に設ける。主軸は主軸ヘッド6下部に設け、工具を装着し且つ高速回転する。ATC10は主軸ヘッド6前方に設け、主軸に装着する工具を他の工具と自動的に交換する。
テーブル7は基台部2上面中央に設ける。テーブル7は上面に被加工物を配置可能である。基台部2は上面中央に送り機構を備える。送り機構はテーブル7をX軸方向とY軸方向に移動する。送り機構はY軸送り機構、運搬体8、X軸送り機構を備える。Y軸送り機構は基台部2上面に設ける。Y軸送り機構は運搬体8をY軸方向に移動する。Y軸送り機構は一対のY軸レール(図示略)、Y軸ボール螺子(図示略)、Y軸モータ(図示略)を備える。Y軸レールとY軸ボール螺子はY軸方向に延設する。Y軸ボール螺子は一対のY軸レールの間に設ける。運搬体8はY軸レールに沿って移動可能である。運搬体8は直方体状の金属製筺体である。運搬体8は下面にナット(図示略)を備える。ナットはY軸ボール螺子に螺合する。Y軸モータはY軸ボール螺子を回転し、運搬体8をナットと共にY軸方向に移動する。
X軸送り機構は運搬体8上面に設ける。X軸送り機構はテーブル7をX軸方向に移動する。X軸送り機構は一対のX軸レール(図示略)、X軸ボール螺子(図示略)、X軸モータ(図示略)等を備える。X軸レール、X軸ボール螺子はX軸方向に延設する。X軸ボール螺子は一対のX軸レールの間に配置する。テーブル7はX軸レールに沿って移動可能である。テーブル7は下面にナット(図示略)を備える。ナットはX軸ボール螺子に螺合する。X軸モータはX軸ボール螺子を回転し、テーブル7をナットと共にX軸方向に移動する。テーブル7は運搬体8を介してY軸方向に移動する。即ちテーブル7はX軸送り機構、Y軸送り機構、運搬体8によりX軸方向とY軸方向に移動可能となる。工作機械1はテーブル7に配置する被加工物と工具の相対移動により被加工物を切削できる。
テーブル7は右側に伸縮カバー装置12、左側に伸縮カバー装置13を備える。伸縮カバー装置12はテーブル7右側部から右側において外部に露出するX軸駆動機構を覆う。伸縮カバー装置12は三個のカバーボックス41〜43を順次入れ子状に重ね合わせた構造を備える。カバーボックス41〜43は夫々が上壁、右側壁、左側壁を有し且つ互いに摺動自在に係合する。カバーボックス41が最も大きく、カバーボックス42、43の順に小さくなっている。
カバーボックス41はテーブル7の右側部に固定する。故にテーブル7は右方向に移動すると、カバーボックス41、42を右方向に順次押し込む。カバーボックス41〜43は入れ子状に重なるので、伸縮カバー装置12全体は収縮する。テーブル7は左方向に移動すると、カバーボックス41、42を外側に引き出す。伸縮カバー装置12全体は伸長する。
伸縮カバー装置13はテーブル7から左側部から左側において外部に露出するX軸送り機構を覆う。伸縮カバー装置13は伸縮カバー装置12と同様の構造を備え、テーブル7のX軸方向への移動に追従して伸縮する。運搬体8は前側に伸縮カバー装置14、後ろ側にY軸後ろカバー15を備える。伸縮カバー装置14は運搬体8(テーブル7)のY軸方向への移動に追従して伸縮する。Y軸後ろカバー15は断面山型状の板金である。Y軸後ろカバー15は運搬体8(テーブル7)と共にY軸方向に移動する。Y軸後ろカバー15はコラム5側に移動した場合、コラム5の収容部内に収納可能である。
図2を参照し、伸縮カバー装置12の構造を具体的に説明する。図2の左方、右方、右斜め下方、左斜め上方、上方、下方を、夫々、伸縮カバー装置12の前方、後方、右方、左方、上方、下方とする。伸縮カバー装置13、14は伸縮カバー装置12と同様の構造であるので説明を省略する。伸縮カバー装置12は三個のカバーボックス41〜43を順次入れ子状に重ね合わせた構造を備える。
カバーボックス41は上壁51、右側壁52、左側壁53を備え、全体が断面略逆U字状である。右側壁52は下部に右下壁54を備える。右下壁54は右側壁52下部から左方に略直角に折り返して設ける。左側壁53は下部に左下壁55を備える。左下壁55は左側壁53下部から右方に略直角に折り返して設ける。弾性体20は上壁51内面後端部に沿って押さえ板25(図7、図8参照)で固定する。弾性体20の形状と固定構造、押さえ板25の形状は後述する。固定板56はカバーボックス41の前端部に設ける。固定板56はテーブル7の右側部に固定する。故にカバーボックス41はテーブル7と一体して移動可能である。
図2〜図4に示す如く、カバーボックス42はカバーボックス41よりも一回り小さく且つ同形状であり、上壁61、右側壁62、左側壁63、右下壁64、左下壁65を備える。ストッパ板30は上壁61の前端部に設ける。図4に示す如く、ストッパ板30は正面視略長方形状の金属部材である。ストッパ板30は下端部の左右方向中央部に山型の切り欠き部31を設ける。カバーボックス42の移動時、切り欠き部31はX軸送り機構との干渉を避ける。緩衝部29はストッパ板30前面且つ左右両側に各々設ける。緩衝部29は例えばゴム又は樹脂等である。伸縮カバー装置12が収縮する際に、一対の緩衝部29はカバーボックス41の固定板56の背面に夫々当接する。緩衝部29はカバーボックス41と42の衝突時の衝撃を緩和する。図4に示す如く、ストッパ板30の上端部は上壁61上面よりもやや上方に突出する。故にカバーボックス41の弾性体20はカバーボックス42のストッパ板30の上端部に当接可能である。図2に示す如く、弾性体20は上壁61内面後端部に沿って固定する。
カバーボックス43は、カバーボックス42よりも一回り小さく且つ同形状であり、上壁71、右側壁72、左側壁73、右下壁74、左下壁75を備え、さらに背壁76を後端部に備える。背壁76はカバーボックス43の後端側の開口を塞ぐ。ストッパ板30は上壁71の前端部にも設ける。なおカバーボックス43のストッパ板30にも上述の緩衝部(図示略)を設ける。カバーボックス43のストッパ板30は、カバーボックス42の弾性体20に係止可能である。
カバーボックス41の右下壁54と左下壁55の各上面に、カバーボックス42の右下壁64と左下壁65の各下面が摺動する。カバーボックス42の右下壁64と左下壁65の各上面に、カバーボックス43の右下壁74と左下壁75の各下面が摺動する。故に伸縮カバー装置12は直線上を伸縮可能である。
図5、図6を参照し、弾性体20の形状を説明する。弾性体20は伸縮カバー装置12(図4参照)の左右方向に延設し、平面視細長の略長方形状に形成する。弾性体20は例えばゴム又は樹脂であり、弾性を有する材質であれば何でもよい。弾性体20は当接部21、摺動部22、貫通穴23、凹部24を備える。当接部21は弾性体20の前端部に所定間隔毎に五つ設ける。当接部21は前方向に向かって凸状に突出し頂点部は平坦に形成する(図3参照)。故に弾性体20の前端部は平面視波形状である。伸縮カバー装置12が伸長する際、五つの当接部21はストッパ板30に当接する。
摺動部22は弾性体20の後端部に沿って設ける。摺動部22は後方に対し斜め下方に延設し且つ上下の幅が漸次小さくなる形状を備える。故に摺動部22の先端はカバーボックス42(43)上面を摺動可能である。貫通穴23は五つの当接部21に各々対応して設ける。貫通穴23は弾性体20の厚さ方向に貫通し且つ弾性体20の左右方向に径が長い長穴である。凹部24は弾性体20の下面20Bに設ける。凹部24は下面20Bの前後方向中央において弾性体20の左右方向に沿って設ける。各貫通穴23は凹部24の位置に対応する。図6に示す如く、凹部24は底面24A、内側面24B、24Cを備える。内側面24Bは弾性体20の前端側、内側面24Cは弾性体20の後端側に夫々に位置し且つ互いに対向する。
図7、図8を参照し、押さえ板25の形状を説明する。押さえ板25は平面視細長長方形状であり且つ弾性体20の凹部24の形状に対応する。押さえ板25は金属部材である。押さえ板25は五つの固定穴25Aを備える。各固定穴25Aは押さえ板25の左右方向において所定間隔毎に設け且つ弾性体20に設けた五つの貫通穴23に夫々対応する。固定穴25Aの内周面は上から下に向けて径が大きくなるテーパ状である。故に後述する螺子26の頭部は固定穴25Aに係止する。押さえ板25は、弾性体20をカバーボックス41(42)の上壁51(61)内面に押さえた状態で、五本の螺子26でカバーボックス41(42)の上壁51(61)内面に固定する。
図7、図8を参照し、カバーボックス41における弾性体20の固定構造を説明する。図7に示す如く、カバーボックス41の上壁51の後端側は後方に対し斜め下方に傾斜する。上壁51は五つの穴34を備える。各穴34は上壁51の後端部に所定間隔毎に設ける。穴34の直径は螺子26の直径よりもやや大きい。上壁51は各穴34の左右両側に一対の溶接穴35を設ける。上壁51は内面において五つの穴34に夫々対応する位置に筒状の遮蔽壁27を各々備える。遮蔽壁27は上壁51内面に例えば溶接等で固定する。遮蔽壁27は内側に螺子穴27Aを備える。螺子穴27Aと上壁51の穴34は夫々同一位置に並んで対向する。
図8に示す如く、弾性体20の上面20Aは上壁51内面後端側に沿って密着する。弾性体20の摺動部22の上面は上壁51の後端側の傾斜する内面に密着する。故に弾性体20は上壁51の後端側の傾斜する内面から後方にずれない。上壁51に設けた各遮蔽壁27は弾性体20に設けた貫通穴23の内側に挿入する。
押さえ板25は弾性体20の凹部24の内側に配置し且つ上壁51内面に対して押さえる。押さえ板25の固定穴25A、遮蔽壁27の螺子穴27A、上壁51の穴34は夫々同一位置に並んで対向する。螺子26は押さえ板25の下方から固定穴25Aを介して、螺子穴27Aに締結する。螺子26のフランジ状の頭部は先端に向けて縮径するテーパ面を有する。故に螺子26の頭部は固定穴25Aの内周面のテーパに係止する。螺子26の頭部は固定穴25Aから外部に突出しないので、カバーボックス42の上壁61の上面に当たらない。押さえ板25は弾性体20を間に挟み込んだ状態で上壁51内面に固定する。故に弾性体20は押さえ板25によって上壁51内面に固定する。各溶接穴35は栓溶接を行う。栓溶接は溶接材を各溶接穴35に流し込こんで固化して行う溶接方法である。故に遮蔽壁27は上壁51に強固に固定できる。
図7に示す如く、弾性体20の凹部24の内側において、押さえ板25上面は遮蔽壁27の下端部に接触する。押さえ板の前端部45は、弾性体20の凹部24の内側面24Bに対向する。前端部45と内側面24Bの間は所定の隙間33を形成する。なおカバーボックス42における弾性体20の固定構造も上記構造と同じである。
上記構成を備える伸縮カバー装置12の伸縮動作を説明する。図1に示す如く、伸縮カバー装置12はテーブル7のX軸方向の移動に伴い伸縮する。テーブル7が右方向に移動すると、運搬体8はカバーボックス41、42を右方向に順次押し込む。カバーボックス41〜43は入れ子状に重なるので、伸縮カバー装置12全体は収縮する。
テーブル7が左方向に移動すると、運搬体8はカバーボックス41、42を順次外側に引き出す。カバーボックス41はカバーボックス42内側から引き出し、カバーボックス42はカバーボックス43内側から引き出す。カバーボックス41〜43全体は除々に伸長する。
図7に示す如く、カバーボックス41の後端側とカバーボックス42の前端側とが重なる部分において、カバーボックス41に固定した弾性体20の当接部21は、カバーボックス42の前端に設けたストッパ板30に徐々に接近する。テーブル7の移動速度に応じて、弾性体20の当接部21はストッパ板30に勢いよく衝突する。当接部21はストッパ板30から応力を受ける。遮蔽壁27は当接部21と螺子26の間に配置する。遮蔽壁27は当接部21が受けた応力を受ける。螺子26は当接部21と当接していないので、当接部21が受けた応力の影響を受けない。
さらに、弾性体20の凹部24では、内側面24Bと押さえ板25の前端部は隙間33で離間するので、当接部21が受けた応力は隙間33において当接部21の弾性力で吸収できる。故に押さえ板25も当接部21が受けた応力の影響を受けないので、押さえ板25を固定する螺子26にも影響しない。螺子26は当接部21が受けた応力の影響を受けない。故に当接部21がストッパ板30に勢いよく何度も衝突した場合でも、螺子26は緩んだり又は破損することがないので、弾性体20をカバーボックス41の上壁51内面に対して強固に固定できる。
なお上記実施形態では、カバーボックス41の後端側とカバーボックス42の前端側とが重なる部分におけるストッパ板30と弾性体20の作用について説明したが、カバーボックス42の後端側とカバーボックス43の前端側とが重なる部分におけるストッパ板30と弾性体20の作用についても同じである。
上記説明において、図2に示すカバーボックス41と42の関係では、カバーボックス41は本発明の外側カバーに相当し、カバーボックス42は本発明の内側カバーに相当する。カバーボックス42と43の関係では、カバーボックス42は本発明の外側カバーに相当し、カバーボックス43は本発明の内側カバーに相当する。図7に示すストッパ板30は本発明のストッパ部に相当する。遮蔽壁27は本発明の遮蔽部に相当する。
以上説明したように、本実施形態の工作機械1は伸縮カバー装置12を備える。伸縮カバー装置12はX軸送り機構を覆う。X軸送り機構はテーブル7をX軸方向に移動する機構である。伸縮カバー装置12は三個のカバーボックス41〜43を順次入れ子状に重ね合わせた構造を備える。カバーボックス41はテーブル7の右側部に固定する。故にテーブル7は右方向に移動すると、カバーボックス41、42を右方向に順次押し込む。カバーボックス41〜43は入れ子状に重なるので、伸縮カバー装置12全体は収縮する。テーブル7は左方向に移動すると、カバーボックス41、42を外側に引き出す。伸縮カバー装置12全体は伸長する。
伸縮カバー装置12が伸長する場合、カバーボックス41の後端側とカバーボックス42の前端側とが重なる部分において、カバーボックス41に固定した弾性体20の当接部21は、カバーボックス42の前端に設けたストッパ板30に衝突する。当接部21はストッパ板30から応力を受ける。当接部21が受けた応力は遮蔽壁27で吸収できる。遮蔽壁27内に挿入する螺子26は当接部21が受けた応力の影響を受けない。故に伸縮カバー装置12は螺子26の緩み及び破損等を防止できる。
また、遮蔽壁27は螺子26を取り囲んでいる。故に遮蔽壁27は当接部21からの応力のみならず、摺動部22がカバーボックス43の上壁71の上面を摺動する際に、摺動部22に係る応力からも螺子26を保護できる。また、弾性体20の凹部24に収容される押さえ板25の前端部45と凹部24の内側面24Bとの間には隙間33がある。故に当接部21がストッパ板30に衝突する際に当接部21にかかる応力は押さえ板25に伝わらない。故に伸縮カバー装置12は当接部21にかかる応力が押さえ板25を介して螺子26に影響するのを防止できる。
なお本発明は上記実施形態に限らず、様々な変形が可能である。上記実施形態では、図8に示す如く、螺子26は下方から上方に向かって、押さえ板25の固定穴25A、遮蔽壁27の螺子穴27A、カバーボックス41の上壁51の穴34に対して挿入及び締結しているが、上方から下方に向かって挿入及び締結してもよい。その場合、少なくとも押さえ板25の固定穴25Aは螺子穴にすればよく、穴34は螺子山の無い単なる固定穴にすればよい。
また上記実施形態では、遮蔽壁27は螺子穴27Aを備えるが、その代わりに螺子山の無い単なる固定穴にし、穴34を螺子穴にしてもよい。
また上記実施形態では、穴34は螺子山の無い単なる固定穴であるが、螺子穴27Aを備える遮蔽壁27と同様に穴34も螺子穴にしてもよい。
また上記実施形態では、弾性体20の当接部21の頂点部は平坦に形成されているが、これに限らない。例えば、当接部21の頂点部は三角形状に形成され先端が尖っていてもよい。
また上記実施形態では、伸縮カバー装置12は三つのカバーボックス41〜43を備えているが、少なくとも二つのカバーボックスを備えていればよい。
また上記実施形態では、カバーボックス41〜43は断面略逆U字状であるが、これ以外の形状でもよく、例えば上壁が屈折した山型形状、又は上壁が円弧状に湾曲した形状であってもよい。
また上記実施形態において、弾性体20の凹部24の内側面24Bと押さえ板25の前端部45との間の隙間33はなくてもよい。
また上記実施形態では、遮蔽壁27は筒状に形成し且つ螺子26の周囲を覆っているが、少なくとも、螺子26と当接部21の間を遮蔽する形状(例えば平板状)であればよい。
1 工作機械
7 テーブル
8 運搬体
12 カバー装置
20 弾性体
21 当接部
22 摺動部
23 貫通穴
24 凹部
24B 内側面
26 螺子
27 遮蔽壁
30 ストッパ板
41〜43 カバーボックス
45 前端部

Claims (4)

  1. 複数のカバーを順次入れ子状に重ね合わせて全体を伸縮自在に形成し、可動体を駆動するための送り機構を保護する工作機械のカバー装置であって、
    前記複数のカバーは、
    外側カバーと、前記外側カバーの内側に重なる内側カバーと
    を少なくとも備え、
    前記複数のカバーを前記入れ子状に重ね合わせた状態で、前記内側カバーの外面に対向する前記外側カバーの内面のうち、前記カバー装置が伸長する場合に、前記内側カバーに対して相対的に移動する前記外側カバーの移動方向の後端側には、
    前記内側カバーの前記外面のうち前記移動方向の前端側に設けたストッパ部に対向し、前記カバー装置が伸長した場合に前記ストッパ部に当接する当接部を備える弾性体を前記カバーに固定する固定手段を設け、
    前記固定手段は、
    前記弾性体を前記カバーの前記内面に対して押さえる押さえ板と、
    前記押さえ板を、前記弾性体を介して前記カバーの前記内面に固定する螺子と
    を備え、
    前記弾性体は前記螺子を挿入する貫通穴を、前記当接部よりも前記移動方向の後端側に備え、
    前記カバーの前記内面には、前記貫通穴の内側において、前記螺子と前記当接部との間に介在する遮蔽部が固定されていることを特徴とするカバー装置。
  2. 前記弾性体は、前記貫通穴を中央に挟んで前記当接部とは反対側の位置に、前記カバー装置が伸縮する時に前記内側カバーの前記外面を摺動する摺動部を備え、
    前記遮蔽部は、前記貫通穴の内側において、前記螺子を取り囲む筒状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のカバー装置。
  3. 前記弾性体は、
    前記押さえ板を押し当てる位置に、凹状に形成し且つ前記押さえ板を内側に収容する凹部を備え、
    前記凹部の内側に前記押さえ板を押し当て、前記螺子で前記カバーの前記内面に固定した状態において、前記凹部のうち前記当接部側の内側面と、前記押さえ板の前記当接部側に対向する端部との間に所定の隙間を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカバー装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のカバー装置を備えることを特徴とする工作機械。
JP2012144398A 2012-06-27 2012-06-27 カバー装置と工作機械 Active JP5970977B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144398A JP5970977B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 カバー装置と工作機械
CN201320372203.4U CN203401352U (zh) 2012-06-27 2013-06-26 罩装置和机床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144398A JP5970977B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 カバー装置と工作機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014008541A JP2014008541A (ja) 2014-01-20
JP5970977B2 true JP5970977B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=49937295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012144398A Active JP5970977B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 カバー装置と工作機械

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5970977B2 (ja)
CN (1) CN203401352U (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6711308B2 (ja) * 2017-03-31 2020-06-17 ブラザー工業株式会社 緩衝部材、カバー装置、工作機械
CN107378627A (zh) * 2017-08-25 2017-11-24 江门市奥斯龙机械有限公司 一种双层护罩防屑装置
CN108000228A (zh) * 2017-12-29 2018-05-08 科德数控股份有限公司 一种卧式复合五轴加工中心的中央排屑内防护结构
JP7199919B2 (ja) * 2018-11-05 2023-01-06 セイコーインスツル株式会社 カバー構造
CN110449976B (zh) * 2019-09-18 2024-04-26 河北速博机械制造有限公司 铠甲式护罩及机床
CN110449978B (zh) * 2019-09-18 2024-03-08 河北速博机械制造有限公司 铠甲式护罩及机床
JP7032841B1 (ja) * 2021-10-06 2022-03-09 株式会社ジャバラ テレスコピックカバー

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5377379A (en) * 1994-04-22 1995-01-03 Lo; Neng S. Device for clearing iron chips produced during a mechanical working process
JP3004666U (ja) * 1994-05-26 1994-11-22 能樹 羅 機械加工時に生じる鉄屑等の除去装置
JP2805134B2 (ja) * 1994-09-12 1998-09-30 オークマ株式会社 ワイパー
JP3086540U (ja) * 2001-12-07 2002-06-28 大阪テック株式会社 ワイパーシールおよびこのワイパーシールを用いた伸縮自在カバー
JP3863556B1 (ja) * 2006-04-25 2006-12-27 ニッタ株式会社 工作機械用ワイパー
JP5060795B2 (ja) * 2007-02-14 2012-10-31 オークマ株式会社 ワイパー装置
JP2009184026A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Naberu:Kk テレスコピックカバー

Also Published As

Publication number Publication date
CN203401352U (zh) 2014-01-22
JP2014008541A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5970977B2 (ja) カバー装置と工作機械
KR101312037B1 (ko) 공작 기계의 채터링 진동 억제장치
JP6374458B2 (ja) テレスコピックカバーおよびテレスコピックカバーの位置調整方法
JP5369215B2 (ja) ワイヤ放電加工機に使用される複数枚の板状ワークの保持具
JP6581170B2 (ja) 工作機械
JP5811599B2 (ja) 工作機械
JP5638112B1 (ja) 切粉が機械内部に侵入するのを防止するストッパを備えた工作機械
JP2014233808A (ja) ワークの把持装置
JP2013193196A (ja) ワイパ保持カバー及び工作機械
JP2015077651A (ja) カバーを持つ工具交換装置
JP2003287027A (ja) シール構造
JP6093812B2 (ja) 工作機械
JP5819124B2 (ja) 加工装置および加工方法
KR101736267B1 (ko) 댐핑유닛을 포함하는 리니어 스테이지
JP5811598B2 (ja) 工作機械
JP6711308B2 (ja) 緩衝部材、カバー装置、工作機械
KR101953606B1 (ko) 채터링 방지장치를 포함한 공구대
US20170151615A1 (en) Circular saw
JP2011088159A (ja) レーザ加工機の加工ヘッド
JP2014223686A (ja) 保護カバーを有する工作機械
JP6281272B2 (ja) 支持装置及び工作機械
CN109570533B (zh) 机床
JP5922554B2 (ja) 工作機械のテレスコピックカバー装置
JP6590765B2 (ja) ワイヤ放電加工機
JP3198290U (ja) ワイヤ放電加工用治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5970977

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150