JP2013193196A - ワイパ保持カバー及び工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動するカバー部材との角度差を無くす為に、開き角度を容易に変更できるワイパ保持カバー及び工作機械を提供する。
【解決手段】ワイパ保持カバー50は一対の背板51,52、延出部60、保持部71,72を備える。背板51,52は工作機械のコラム下部の開口の上縁部に沿って固定する。延出部60は前方に延出する。背板51,52は延出部60と連結する。保持部71,72はワイパ81,82を保持する。背板51,52は互いに正面視山型形状を形成する。背板51の左端部54Cと、背板52の右端部57Cとは頂点90を形成する。頂点90は上部に上部隙間91を備える。上部隙間91は上方に開く略扇形状である。故に作業者はワイパ保持カバー50の開き角度を変更できる。
【選択図】図2

Description

本発明はワイパ保持カバー及び工作機械に関する。
工作機械は加工室内の摺動部のシール性を確保する必要がある。接触式のシール方法は、シール性を増す為に例えばシールの押し付け力を強化する。故に、接触摺動抵抗は増加する。接触摺動抵抗の増加は、機械の停止精度に悪影響を与える。停止精度は動作中の機械が停止すべき位置の精度である。シール性と機械停止精度は対立関係にある。
例えば特許文献1が開示する工作機械はテーブルとY軸後ろカバーを備える。テーブルはワークを載置可能で且つガイド部に沿って移動可能である。ガイド部は工作機械のコラムの前後方向に延設する。Y軸後ろカバーは、テーブルとコラム前面の間においてガイド部を上方から覆い且つテーブルに追従して移動する。Y軸後ろカバーはコラムの前後方向に平行な稜線で折れ曲がる山型形状である。
コラムは下部においてコラム前面に開口し且つコラム後方に移動するY軸後ろカバーを収納する収納部を備える。コラムは収納部の縁部に沿ってワイパ保持カバーを固定する。ワイパ保持カバーはY軸後ろカバー上面のコラム前面側の部分を覆う。ワイパ保持カバーはワイパを保持する。ワイパは弾性体である。Y軸後ろカバーが移動すると、ワイパはY軸後ろカバー上面を相対的に摺動する。ワイパ保持カバーはY軸後ろカバーの形状に沿って折れ曲がる山型形状である。Y軸後ろカバーとワイパ保持カバーは上記摺動部を構成する。
特開2007−61952号公報
Y軸後ろカバーとワイパ保持カバーの夫々の山型の角度精度はばらつくことがある。双方の角度差が大きいと、Y軸後ろカバーとワイパの間に空間が生じ、シール性の確保が困難となる。作業者は双方のシール性を確保する為にワイパ保持カバーの角度を調整するが、ワイパ保持カバーが一枚の板金で形成されているので容易に角度を調整することができなかった。
本発明の目的は、移動するカバー部材との角度差を無くす為に、開き角度を容易に変更できるワイパ保持カバー及び工作機械を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明のワイパ保持カバーは、工作機械のベースと、前記ベース上に設けたコラムと、前記コラム前面に沿って昇降可能であって工具を装着可能な主軸を回転する主軸機構と、前記ベース上において前記コラムの前後方向に延設されたガイド部と、前記ガイド部に沿って移動し、且つワークを支持するテーブルと、前記テーブルと前記コラム前面との間において前記ガイド部を上方から覆い且つ前記テーブルに追従して移動し前記コラムの前後方向に平行な稜線で折れ曲がるカバー部材と、前記コラム下部に設け、前記ガイド部に沿って前記テーブルに追従して前記コラム側に移動する前記カバー部材を前記コラム内に収納可能に少なくとも前記コラム前面において開口する収納部とを備える前記工作機械の前記収納部の前記コラム前面において開口する縁部に沿って固定し、前記収納部から前記コラム前方に突出する前記カバー部材の上面の少なくとも前記コラム前面側の部分を覆い、且つ弾性体であって前記カバー部材の少なくとも上面を摺動するワイパを保持可能なワイパ保持カバーにおいて、前記縁部に沿って固定する板状の固定部と、前記固定部と接続し前記ワイパを保持する保持部とを備え、前記固定部は、前記カバー部材の形状に沿って折れ曲がる第一折曲部を備え、前記第一折曲部は、上部において離間する上部隙間を備える。
請求項1に記載のワイパ保持カバーでは、ワイパはカバー部材の上面に接触する。作業者はワイパ保持カバーをカバー部材の上面形状に合わせる必要がある。固定部は第一折曲部に沿って開き角度を自由に変更可能である。第一折曲部は上部隙間を備えている。故に固定部は第一折曲部において弾性変形可能な程度の剛性にできる。故にワイパ保持カバーは開き角度を容易に変更できる。
請求項2に係る発明のワイパ保持カバーは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記固定部の前記開口側に向く端部側に固定し、前記端部から前記コラム前方に延出する板状の延出部を備え、前記保持部は前記延出部の前端部に設け、前記延出部は、前記コラムの前後方向に平行な稜線で折れ曲がる前記カバー部材の形状に沿って折れ曲がる第二折曲部を備える。故に延出部は収納部からコラム前方に突出するカバー部材上面の少なくともコラム前面側の部分を覆うことができる。ワイパ保持カバーは収納部内に切粉や切削液等の異物が侵入するのを防止できる。
請求項3に係る発明のワイパ保持カバーは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記固定部は、板状の一対の背板部を備え、前記一対の背板部は、前記第一折曲部の折れ曲がり形状に対応して傾斜して夫々配置し、前記第一折曲部は、前記一対の背板の互いに隣り合う一対の端部で形成し、前記上部隙間は、前記一対の端部同士の間に設けている。ワイパ保持カバーは固定部を板状の一対の背板部で構成する。故に上部隙間を容易に形成できる。
請求項4に係る発明のワイパ保持カバーは、請求項1から3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記第一折曲部は、前記上部隙間よりも下部において離間する下部隙間を備える。故にワイパ保持カバーは上下方向において開き角度を容易に変更できる。
請求項5に係る発明のワイパ保持カバーは、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記第一折曲部は、少なくとも前記延出部の板厚で繋がっている。故にワイパ保持カバーは固定部と延出部との連結性を保持でき且つワイパ保持カバー全体の剛性を保持できる。
請求項6に係る発明の工作機械は、請求項2又は5に記載の発明の構成に加え、前記カバー部材は、前記コラム前方から見たときの形状が山型の上面を備え、前記延出部は、前記カバー部材の上面における前記稜線に対応する位置に、前記第二折曲部を備える。故に山型の上面を備えたカバー部材との角度差を無くす為に、開き角度を容易に変更できる
請求項7に係る発明の工作機械は、請求項1から6の何れかに記載のワイパ保持カバーを備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の工作機械では、請求項1から6の何れかに記載のワイパ保持カバーを備えているので、上記請求項1から6の何れかに記載の効果を得ることができる。カバー部材とワイパ保持カバーとのシール性を容易に向上できる。
工作機械1の斜視図。 ワイパ保持カバー50の斜視図。 ワイパ保持カバー50の正面図。 ワイパ保持カバー50の平面図。 ワイパ保持カバー50の底面図。 ワイパ保持カバー50の背面図。 図2の頂点付近90付近の部分拡大斜視図。 図6の頂点付近90付近の部分拡大図。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1の左斜め下方、右斜め上方、右斜め下方、左斜め上方は、夫々、工作機械1の前方、後方、右方、左方である。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向を、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向とする。図1に示す工作機械1はワークと工具の相対移動によりワークを切削する。
図1を参照して、工作機械1の構造について説明する。工作機械1は、基台部2、コラム5、主軸ヘッド7、主軸(図示略)、テーブル10、自動工具交換装置(以下「ATC」と呼ぶ)30等を備える。
基台部2はY軸方向に長い矩形箱状鉄製部材である。基台部2は下部四隅に脚3を夫々備える。基台部2は上面後部に台座部4を備える。台座部4は例えば略直方体状である。
コラム5は台座部4上面に立設する。コラム5は柱状鉄製部材である。コラム5は背面に制御箱9を備える。制御箱9は数値制御部(図示略)を備える。数値制御部は工作機械1の動作を制御する。
コラム5は前面にZ軸移動機構を備える。Z軸移動機構は主軸ヘッド7をZ軸方向に移動する。Z軸移動機構は一対のZ軸レール(図示略)、Z軸ボールネジ(図示略)、Z軸モータ(図示略)等を備える。Z軸レール、Z軸ボールネジはZ軸方向に延設する。Z軸ボールネジは一対のZ軸レールの間に配置する。主軸ヘッド7はZ軸レールに沿って移動可能である。主軸ヘッド7は背面にナット(図示略)を備える。ナットはZ軸ボールネジに螺合する。Z軸モータがZ軸ボールネジを回転すると、主軸ヘッド7はZ軸方向に移動する。Z軸モータは主軸ヘッド7上部後側に固定してある。保護カバー28は主軸ヘッド7上部後側に固定してある。保護カバー28はZ軸モータを覆っている。
コラム5は前面にZ軸カバー27及び前面板26を備える。Z軸カバー27は主軸ヘッド7と共に上下動する。Z軸カバー27は例えば一枚の板金である。前面板26はコラム5前面下側に固定してある。前面板26はコラム5前面略下半分を覆う。Z軸カバー27は前面板26前面に沿って昇降する。故にZ軸カバー27は前面板26と干渉しない。Z軸カバー27及び前面板26はZ軸移動機構内に切粉及び切削液が侵入するのを防止する。
コラム5は前面下部に収納部(図示略)及びワイパ保持カバー50を備える。収納部はコラム5前面下部において開口する。収納部の上縁部は正面(X軸方向前側)から見た場合、幅方向中央で折れ曲がる山型形状である。収納部は後述するY軸後ろカバー19をコラム5内に収納する。
ワイパ保持カバー50は前面板26を介して収納部の上縁部に沿って固定してある。ワイパ保持カバー50はコラム5前方に延出する。ワイパ保持カバー50は後述するY軸後ろカバー19上面の少なくともコラム5前面側の部分を覆う。ワイパ保持カバー50は下面前端側にワイパ81,82(図2参照)を保持する。ワイパ81,82はY軸後ろカバー19上面を摺動する。ワイパ保持カバー50は収納部内に切粉等の異物が侵入するのを防止する。ワイパ保持カバー50の具体的構造については後述する。
図1を参照して、テーブル10について説明する。テーブル10は基台部2上面中央に設けてある。テーブル10は上面にワークを載置可能である。基台部2は上面中央に移動機構を備える。移動機構はテーブル10をX軸方向及びY軸方向に移動する。移動機構はY軸移動機構、運搬体12、及びX軸移動機構を備える。Y軸移動機構は基台部2上面に設けてある。Y軸移動機構は運搬体12をY軸方向に移動する。Y軸移動機構は一対のY軸レール(図示略)、Y軸ボールネジ(図示略)、Y軸モータ(図示略)を備える。Y軸レール及びY軸ボールネジはY軸方向に延設する。Y軸ボールネジは一対のY軸レールの間に設けてある。運搬体12はY軸レールに沿って移動可能である。運搬体12は例えば所定厚を有する金属製板部材である。運搬体12は下面にナット(図示略)を備える。ナットはY軸ボールネジに螺合する。Y軸モータはY軸ボールネジを回転して、運搬体12をナットと共にY軸方向に移動する。
X軸移動機構は運搬体12上面に設けてある。X軸移動機構はテーブル10をX軸方向に移動する。X軸移動機構は一対のX軸レール(図示略)、X軸ボールネジ(図示略)、X軸モータ(図示略)等を備える。X軸レール、X軸ボールネジはX軸方向に延設する。X軸ボールネジは一対のX軸レールの間に配置する。テーブル10はX軸レールに沿って移動可能である。テーブル10は下面にナット(図示略)を備える。ナットはX軸ボールネジに螺合する。X軸モータはX軸ボールネジを回転して、テーブル10をナットと共にX軸方向に移動する。テーブル10は運搬体12を介してY軸方向に移動する。即ちテーブル10はY軸移動機構、X軸移動機構、運搬体12によりX軸方向及びY軸方向に移動可能となる。
テーブル10は右側に保護カバー16、左側に保護カバー17を備える。保護カバー16はテーブル10右側面から右側において露出するX軸移動機構を覆う。保護カバー17はテーブル10左側面から左側において露出するX軸移動機構を覆う。保護カバー16,17はテーブル10のX軸方向への移動に追従して伸縮する。
運搬体12は前側にY軸前カバー18,背面側にY軸後ろカバー19を備える。Y軸前カバー18は運搬体12(テーブル10)のY軸方向への移動に追従して伸縮する。Y軸後ろカバー19は断面山型に折り曲げた一枚の板金で形成してある。Y軸後ろカバー19の山型形状は、コラム5前面下部に設けた収納部の上縁部形状に対応する。Y軸後ろカバー19は運搬体12(テーブル10)と共にY軸方向に移動する。Y軸後ろカバー19はコラム5側に移動する。コラム5の収納部はY軸後ろカバー19を収納する。
図1を参照して、ATC30について説明する。ATC30は主軸ヘッド7前方に支持してある。ATC30は工具マガジン31、複数の把持部32、マガジンモータ33等を備える。工具マガジン31は連結部35,36を介してコラム5前面に支持してある。把持部32は工具マガジン31外周に沿って列設する。把持部32は工具Tを把持可能である。工具マガジン31の最下部に位置する把持部32の位置は工具交換位置である。ATC30は工具交換位置にある把持部32が把持する工具Tを主軸に装着してある工具Tと交換する。
図2〜図6を参照して、ワイパ保持カバー50の構造について説明する。ワイパ保持カバー50は、一対の背板51,52、延出部60、保持部71,72、ワイパ81,82等を備える。
一対の背板51,52について説明する。図2〜図4の如く、背板51はワイパ保持カバー50の右側、背板52は左側に位置する。背板51,52は一枚の金属板を折り曲げて形成してある。
背板51は固定部54と連結部55を備える。固定部54はコラム5に設けた収納部の上縁部に沿って固定する部分である。図2,図3の如く、固定部54は縦方向部54Aと傾斜部54Bとを備える。縦方向部54Aは正面視右側において上下方向に延出する。傾斜部54Bは縦方向部54Aの上端部から左斜め上方に傾斜して延出する。固定部54は傾斜部54Bに沿って二つの固定穴56を備える。固定穴56はビス(図示略)でコラム5前面に留める為の穴である。固定穴56は上下方向に長い長孔である。固定部54の左端部54Cは、後述する背板52の右端部57Cと互いに隣接する。連結部55は傾斜部54Bの下端部から前方に延出する。連結部55は平面視横長長方形状である。
図2〜図4の如く、背板52は背板51と左右対称形状である。背板52は固定部57と連結部58を備える。固定部57はコラム5に設けた収納部の上縁部に沿って固定する部分である。固定部57は縦方向部57Aと傾斜部57Bを備える。縦方向部57Aは正面視左側において上下方向に延出する。傾斜部57Bは縦方向部57Aの上端部から右斜め上方に傾斜して延出する。固定部57は傾斜部57Bに沿って二つの固定穴59を備える。連結部58は傾斜部57Bの下端部から前方に延出する。連結部58は平面視横長長方形状である。
固定穴59はビス(図示略)でコラム5前面に留める為の穴である。固定穴59は上下方向に長い長孔である。連結部55,58は延出部60と連結する部分である。
延出部60について説明する。図2〜図4の如く、延出部60は一枚の金属板を三箇所で折り曲げて形成してある。延出部60は正面視山型形状である。延出部60は稜線61〜63を備える。稜線61は延出部60の幅方向中央部に位置する。稜線62は延出部60の幅方向右側に位置する。稜線63は延出部60の幅方向左側に位置する。延出部60は正面視右側から左側に向かって順に第一〜第四延出部65〜68を備える。
第一延出部65と第二延出部66は稜線62で折曲して連結する。第二延出部66と第三延出部67は稜線61で折曲して連結する。第三延出部67と第四延出部68は稜線63で折曲して連結する。第一延出部65と第四延出部68は上下方向に立設する。第二延出部66は正面視右側から中央に向かって斜め上方に傾斜する。第三延出部67は正面視左側から中央に向かって斜め上方に傾斜する。背板51の連結部55上面は第二延出部66下面と溶接により連結する。背板52の連結部58上面は第三延出部67下面と溶接により連結する。
保持部71,72について説明する。図2,図5の如く、保持部71は第一延出部65と第二延出部66の各下面前端側に沿って設けてある。保持部71は複数のネジ孔(図示略)を備える。作業者はワイパ81を取り付ける為のビス85(図7参照)をネジ孔に締結する。保持部72は第三延出部67と第四延出部68の各下面前端側に沿って設けてある。保持部72は複数のネジ孔(図示略)を備える。作業者はワイパ82を取り付ける為のビス85をネジ孔に締結する。ワイパ81,82は例えば帯状である。ワイパ81,82の材質の一例はゴム及び樹脂等である
図6〜図8を参照して、上部隙間91及び下部隙間92について説明する。一対の背板51,52は互いに正面視山型形状を形成する。背板51の左端部54Cと、背板52の右端部57Cとは頂点90を形成する。頂点90は上部に上部隙間91、下部に下部隙間92を形成する。
上部隙間91は上方に開く略扇形状である。背面図である図8の如く、左端部54Cは例えば鉛直方向に対して右側(図8の左側)に5°傾いている。右端部57Cは例えば鉛直方向に対して左側(図8の右側)に5°傾いている。故に上部隙間91は10°の開き角度を有する。尚上部隙間91の開き角度は一例である。
下部隙間92は下方に開く略扇形状である。図8の如く、下部隙間92はテーパ部54Dとテーパ部57Dで形成してある。テーパ部54Dは左端部54Cの下部に設けてある。テーパ部57Dは右端部57Cの下部に設けてある。テーパ部54Dは例えば鉛直方向に対して右側(図8の左側)に35°傾いている。テーパ部57Dは例えば鉛直方向に対して左側(図8の右側)に35°傾いている。故に下部隙間92は70°の開き角度を有する。尚下部隙間92の開き角度は一例である。
図7,図8の如く、近接部95は上部隙間91と下部隙間92の間に位置する。近接部95は左端部54Cと右端部57Cが最も近接する部分である。背板51,52は近接部95において延出部60の板厚で少なくとも連結する。故にワイパ保持カバー50は、頂点90において背板51と背板52が離間していても全体の剛性を保持できる。
図3,図7,図8を参照して、ワイパ保持カバー50の開き角度の調整について説明する。ワイパ保持カバー50の下側における開き角度を大きくする場合、作業者は背板51の右端側を、近接部95を中心に上方に回動する(図3中A1方向)。作業者は背板52の左端側を、近接部95を中心に上方に回動する(図3中A2方向)。上部隙間91は狭くなり、下部隙間92は広くなる。
ワイパ保持カバー50の下側における開き角度を小さくする場合、作業者は背板51の右端側を、近接部95を中心に下方に回動する(図3中B1方向)。作業者は背板52の左端側を、近接部95を中心に下方に回動する(図3中B2方向)。下部隙間92は狭くなり、上部隙間91は広くなる。左端部54Cと右端部57Cは互いに干渉しない。
延出部60は背板51,52の開き角度に合わせて稜線61(図7参照)で折れ曲がる。故に作業者はワイパ保持カバー50の開き角度を容易に調整できる。
ワイパ保持カバー50の開き角度の調整は、例えばコラム5前面に仮固定した状態で行うとよい。作業者はワイパ保持カバー50の背板51,52に設けた固定穴56,59にビスを緩めた状態でコラム5前面に仮固定する。作業者はワイパ保持カバー50のワイパ81,82がY軸後ろカバー19の上面に均等に密着するように、ワイパ保持カバー50の開き角度を調節する。固定穴56,59は上下方向に長い長孔である。故にワイパ保持カバー50はコラム5前面に仮固定した状態で開き角度を所定範囲内で変更できる。作業者は開き角度を決定した状態でビスを締め、ワイパ保持カバー50を固定する。故に作業者はワイパ保持カバー50の取付作業を迅速かつ効率良く行うことができる。
以上説明において、図1に示す主軸ヘッド7は本発明の主軸機構の一例である。テーブル10のY軸移動機構は本発明のガイド部の一例である。Y軸後ろカバー19は本発明のカバー部材の一例である。一対の背板51,52は本発明の固定部の一例である。図7に示す頂点90は第一折曲部の一例である。延出部60の稜線61は本発明の第二折曲部の一例である。
以上説明したように、本実施形態の工作機械1はY軸後ろカバー19及びワイパ保持カバー50を備える。Y軸後ろカバー19はテーブル10と共にコラム5との間をY軸方向に移動する。Y軸後ろカバー19は山型形状である。Y軸後ろカバー19はテーブル10のY軸移動機構を覆う。ワイパ保持カバー50はコラム5の収納部の上縁部に沿って固定してある。収納部はコラム5前面下部に設けた開口である。ワイパ保持カバー50はコラム5前方に延出する。ワイパ保持カバー50は収納部からコラム5前方に突出するY軸後ろカバー19上面の少なくともコラム5前面側の部分を覆う。ワイパ保持カバー50は下面前端側にワイパ81,82(図2参照)を保持する。ワイパ81,82はY軸後ろカバー19上面を摺動する。ワイパ保持カバー50は収納部内に切粉等の異物が侵入するのを防止する。
ワイパ保持カバー50は一対の背板51,52、延出部60、保持部71,72等を備える。背板51,52はコラム5の収納部の上縁部に沿って固定する部分である。延出部60は前方に延出する部分である。背板51,52は延出部60と連結する。保持部71,72は延出部60下面前端側に設けてある。保持部71,72はワイパ81,82を保持する。
背板51,52は互いに正面視山型形状を形成する。背板51の左端部54Cと、背板52の右端部57Cとは頂点90を形成する。頂点90は上部に上部隙間91を備える。上部隙間91は上方に開く略扇形状である。作業者はワイパ保持カバー50の下側における開き角度を大きくすることができる。故に作業者は、ワイパ保持カバー50の開き角度を調節することにより、ワイパ81,82をY軸後ろカバー19の上面に均等に密着することができる。
上記実施形態は特に、頂点90は下部に下部隙間92を備える。下部隙間92は下方に開く略扇形状である。故に作業者はワイパ保持カバー50の下側における開き角度を小さくできる。故に作業者はワイパ保持カバー50の開き角度を自由に調節できるので作業効率が向上する。
上記実施形態は特に、頂点90は少なくとも延出部60の板厚で繋がっている。故にワイパ保持カバー50全体の剛性を確保できる。
上記実施形態は特に、Y軸後ろカバー19は山型の上面を備える。延出部60はY軸後ろカバー19の上面における稜線に対応する位置に稜線61を備えた山型形状である。故に、ワイパ保持カバー50をY軸後ろカバー19の上面形状に沿わせることができる。
尚本発明は上記実施形態に限らず、様々な変形が可能である。上記実施形態のワイパ保持カバー50は頂点90に上部隙間91と下部隙間92を備えているが、下部隙間92は無くてもよい。
上記実施形態では、一対の背板51,52で本発明の固定部を構成し、それらは頂点90において互いに離間しているが、繋がっていてもよい。例えば下部隙間92を無くし、双方を接続してもよい。その場合に固定部は少なくとも上部隙間を備えるので、頂点90において弾性変形可能な程度の剛性にできる。故にワイパ保持カバーの開き角度を容易に変更できる。本発明の固定部は一枚の金属板で形成してもよい。
上記実施形態では、ワイパ保持カバー50は、背板51,52と保持部71,72の間に延出部60を介在する。例えば延出部60を省略したワイパ保持カバーにも本発明は適用可能である。例えば背板部の下部に保持部を設けるとよい。保持部に保持したワイパはY軸後ろカバー19の上面に接触できる。
また上記実施形態では、Y軸後ろカバー19及びワイパ保持カバー50は稜線を三つ備える正面視山型形状であったが、例えば三つ以上の稜線で折れ曲がる多角形状でもよく、二つの稜線で折れ曲がる四角形状であってもよい。少なくとも一つの稜線で折れ曲がるものであればよい。
上部隙間91と下部隙間92にシール部材、例えばゴムシート等を設けてもよい。
1 工作機械
2 基台部
5 コラム
7 主軸ヘッド
10 テーブル
19 Y軸後ろカバー
50 ワイパ保持カバー
51,52 背板
60 延出部
61 稜線
71,72 保持部
81,82 ワイパ
90 頂点
91 上部隙間
92 下部隙間

Claims (7)

  1. 工作機械のベースと、
    前記ベース上に設けたコラムと、
    前記コラム前面に沿って昇降可能であって工具を装着可能な主軸を回転する主軸機構と、
    前記ベース上において前記コラムの前後方向に延設されたガイド部と、
    前記ガイド部に沿って移動し、且つワークを支持するテーブルと、
    前記テーブルと前記コラム前面との間において前記ガイド部を上方から覆い且つ前記テーブルに追従して移動し前記コラムの前後方向に平行な稜線で折れ曲がるカバー部材と、
    前記コラム下部に設け、前記ガイド部に沿って前記テーブルに追従して前記コラム側に移動する前記カバー部材を前記コラム内に収納可能に少なくとも前記コラム前面において開口する収納部と
    を備える前記工作機械の前記収納部の前記コラム前面において開口する縁部に沿って固定し、且つ弾性体であって前記カバー部材の少なくとも上面を摺動するワイパを保持可能なワイパ保持カバーにおいて、
    前記縁部に沿って固定する板状の固定部と、
    前記固定部と接続し前記ワイパを保持する保持部と
    を備え、
    前記固定部は、前記カバー部材の形状に沿って折れ曲がる第一折曲部を備え、
    前記第一折曲部は、上部において離間する上部隙間を備えたことを特徴とするワイパ保持カバー。
  2. 前記固定部の前記開口側に向く端部側に固定し、前記端部から前記コラム前方に延出する板状の延出部を備え、
    前記保持部は前記延出部の前端部に設け、
    前記延出部は、前記コラムの前後方向に平行な稜線で折れ曲がる前記カバー部材の形状に沿って折れ曲がる第二折曲部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のワイパ保持カバー。
  3. 前記固定部は、板状の一対の背板部を備え、
    前記一対の背板部は、前記第一折曲部の折れ曲がり形状に対応して傾斜して夫々配置し、
    前記第一折曲部は、前記一対の背板の互いに隣り合う一対の端部で形成し、
    前記上部隙間は、前記一対の端部同士の間に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のワイパ保持カバー。
  4. 前記第一折曲部は、前記上部隙間よりも下部において離間する下部隙間を備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のワイパ保持カバー。
  5. 前記第一折曲部は、少なくとも前記延出部の板厚で繋がっていることを特徴とする請求項2に記載のワイパ保持カバー。
  6. 前記カバー部材は、前記コラム前方から見たときの形状が山型の上面を備え、
    前記延出部は、前記カバー部材の上面における前記稜線に対応する位置に、前記第二折曲部を備えたことを特徴とする請求項2又は5に記載のワイパ保持カバー。
  7. 請求項1から6の何れかに記載のワイパ保持カバーを備えたことを特徴とする工作機械。
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