JP5970968B2 - 鞍乗型車両の収納構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シート下方に設けられた収納ボックスにバッテリやヘルメット等の物品を収納し保持する鞍乗型車両の収納構造に関する。
乗員用の着座シートの下方に配置され、この着座シートで開閉可能に構成されてバッテリやヘルメット等の物品を収納する収納ボックスを備えた鞍乗型車両としての自動二輪車が、特許文献1に開示されている。
特開2006−96133号公報
ところが、特許文献1に開示された自動二輪車では、収納ボックス内部の収納空間にバッテリが突出し、収納空間の有効領域が狭まると共に、突出したバッテリが、ヘルメット等の大型物品を収納空間へ出し入れする際の障害になってしまう。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、収納ボックス内の収納空間を効率良く確保できると共に、ヘルメット等の物品の収納空間への出し入れを容易に実施できる鞍乗型車両の収納構造を提供することにある。
本発明に係る鞍乗型車両の収納構造は、メインフレーム、左右一対のリアフレーム及び左右一対のサブフレームを備えた車体フレームと、乗員が着座するシートと、このシートの下方で前記車体フレームに設置され、バッテリやヘルメット等の物品を収納する収納ボックスと、を有する鞍乗型車両であって、前記メインフレームはヘッドパイプから後下方へ延び、前記リアフレームは、前記メインフレームの後部から後上方へ延び、前記サブフレームは、前記リアフレームの下方に位置して前記メインフレーム及び前記リアフレームに結合され、前記バッテリは、前記収納ボックスの最下部に前記収納ボックスの内側後壁面の下部に沿って位置づけられると共に、電極端子を備えたバッテリ上面の法線と前記内側後壁面の下部とが、車両後方へ傾斜し且つ車両側面視で前記サブフレームと平行になるように配置され、前記収納ボックス内には、前記ヘルメット等を収納する収納空間と前記バッテリを収納する空間とを仕切り且つ前記バッテリを保持するバッテリカバーが設置され、このバッテリカバーは、前記収納空間に対向する前側平面部を備え、この前側平面部は、その延長面が前記収納ボックスの前記内側後壁面の上部と交差する前下がり勾配となるように構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、バッテリは、収納ボックスの最下部に収納ボックスの内側後壁面に沿って位置づけられると共に、バッテリ上面の法線が、車両後方へ傾斜し且つ車両側面視でサブフレームと平行になるように配置されている。収納ボックスの内側後壁面も、サブフレームの形状に依存してその形状が決定されるので、収納ボックスの内部に収納されたバッテリは、収納ボックスの内部でヘルメット等の物品を収納する収納空間への突出が抑制される。この結果、収納ボックスの収納空間を効率良く確保できると共に、ヘルメット等の物品の収納空間への出し入れを容易に実施できる。
本発明に係る鞍乗型車両の収納構造における一実施形態が適用された自動二輪車を示す左側面図。 図1の自動二輪車の後半部を、フレームカバーを取り外して示す左側面図。 図1の車体フレームを示す左側面図。 図3の車体フレームの平面図。 図3の車体フレームを斜め前方から示す斜視図。 図2のVI矢視図。 図6のVII−VII線に沿う断面図。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図。 図2及び図6の収納ボックスを示す平面図。 図9の収納ボックスを示す正面図。 図9の収納ボックスを斜め前方から示す斜視図。 図9の収納ボックスを斜め後方から示す斜視図。 図9の収納ボックスにおいてバッテリカバーを取り外して示す平面図。 図7及び図9のバッテリカバーを示す斜視図。 図14のバッテリカバーを示す正面図。 図14のバッテリカバーを示す平面図。 図14のバッテリカバーを示す側面図。 図17のXVIII矢視図。 図7に示すヘルメットを示し、(A)は側面図、(B)は平面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る鞍乗型車両の収納構造における一実施形態が適用された自動二輪車を示す左側面図である。図2は、図1の自動二輪車の後半部を、フレームカバーを取り外して示す左側面図である。図3は、図1の車体フレームを示す左側面図である。本実施形態において、前後、左右、上下の表現は、自動二輪車乗車時の運転者を基準にしたものである。
鞍乗型車両としての自動二輪車1の車体フレーム2はアンダーボーン型であり、前頭部に位置するヘッドパイプ3からメインフレーム4が後斜め下方へ延び、このメインフレーム4の後部から左右一対のリアフレーム5が後斜め上方へ延び、このリアフレーム5を支持する左右一対のサブフレーム6が、リアフレーム5の下方に配置されて構成される。更に、メインフレーム4には、リアフレーム5との結合部付近に懸架ブラケット7が取り付けられると共に、メインフレーム4の後部に、左右一対のピボットプレート8が結合されて下方へ延出されている。
ヘッドパイプ3には前輪9を軸支するフロントフォーク10が、ハンドルバー11やヘッドランプ12、フロントフェンダ13等とともに左右回動自在に枢支される。一方、ピボットプレート8に架設された後述のピボットパイプ15には後輪16を軸支するスイングアーム17が上下方向に揺動自在に支持される。このスイングアーム17の後部は、一端がリアフレーム5に取り付けられたリアクッションユニット18に支持される。
左右一対の前記ピボットプレート8には、図4及び図5に示すように、ピボットパイプ15が貫通して固定されると共に、このピボットパイプ15の前上方に上側エンジン支持部20、ピボットパイプ15の前下方に下側エンジン支持部21がそれぞれ形成されている。これらのエンジン支持部20及び21にエンジンユニット22(図2)の後部が支持され、前記懸架ブラケット7にエンジンユニット22の前上部が支持されて、エンジンユニット22が車体フレーム2に懸架される。
エンジンユニット22は、図1に示すように、クランクケース23からシリンダアッセンブリ24(シリンダ25及びシリンダヘッド26)が略水平方向に延設されたエンジン27と、このエンジン27からの回転力を変速する変速機28等が一体化されて構成されたものである。変速機28等からの出力が、チェーンケース29内の図示しないドライブチェーンを経て後輪16に伝達され、この後輪16が駆動される。
メインフレーム4とリアフレーム5との結合部付近の上部には合成樹脂製で上面が開口する有底箱状の収納ボックス30が配置されている。この収納ボックス30の後方に燃料タンク31が、左右のリアフレーム5間に支持されて設けられている。収納ボックス30は、バッテリ62やヘルメット54(共に後述)等の物品を収納可能な容量を持つ。
これらの収納ボックス30と燃料タンク31の上部を覆うように、乗員が着座する着座シート32が設けられる。この着座シート32の前端部は、シートヒンジ33を介して収納ボックス30の前上部に軸支される。着座シート32は、シートヒンジ33を軸に後端が上方に持ち上げられることで開閉され、これにより、着座シート32の下方に設けられた収納ボックス30への物品の出し入れや燃料タンク31への給油等が行われる。
車体フレーム2の前部は、フロントカバー34及びレッグシールド35で覆われる。また、着座シート32の下方且つ収納ボックス30及び燃料タンク31の左右両側は、左右一対のフレームカバー36によって覆われる。これらのフロントカバー34、レッグシールド35及びフレームカバー36は合成樹脂製であり、レッグシールド35とフレームカバー36との間に足通し空間39が形成される。更に、燃料タンク31の下方に、後輪16を上方から覆うリアフェンダ37が配置されている。このリアフェンダ37も、前記フロントフェンダ13と共に合成樹脂製である。また、フレームカバー36の後端部にテールランプ38が設置されている。
図3〜図5に示すように、メインフレーム4、リアフレーム5及びサブフレーム6は、断面四角形状の角形パイプで形成され、このうちのサブフレーム6は、メインフレーム4及びリアフレーム5に結合される。即ち、左右それぞれのサブフレーム6は、それらの下部が内側に曲げられて車幅方向中央に寄せられ、互いに対向する側面が接触した状態でメインフレーム4の後端部40に結合(溶接)され、更にそれぞれの下端が、ピボットプレート8に架設されたピボットパイプ15に結合(溶接)されている。また、左右それぞれのサブフレーム6の上端は、リアクッションユニット18の取付部付近でリアフレーム5に結合(溶接)される。尚、図3及び図5中の符号41は、リアフレーム5及びサブフレーム6に固定されてリアクッションユニット8の上端を取り付けるリアクッションユニット取付部である。
前述のように、左右それぞれのリアフレーム5は下端がメインフレーム4の後部に結合され、更に、上述のように、左右それぞれのサブフレーム6は、上端が左右それぞれのリアフレーム5に結合され、下部がメインフレーム4に結合されている。これにより、メインフレーム4とリアフレーム5とサブフレーム6は、左右それぞれで、車両側面視において略三角形状に形成されて、車体フレーム2の強度の向上が図られている。
更に、リアフレーム5の左右それぞれは、メインフレーム4との結合部からサブフレーム6との結合部までが、車両側面視において略直線状に延びるリアフレーム中間部5Aとされる。更に、リアフレーム5の左右それぞれは、メインフレーム4との結合部付近の前側部分が、車両後方へ延びるに従って車幅方向外方へ漸次広がる形状のリアフレーム拡幅部5Bとされる。このリアフレーム拡幅部5Bは、リアフレーム中間部5Aの一部として構成される。
左右それぞれのリアフレーム5におけるリアフレーム拡幅部5Bは、図4、図5及び図8に示すように、メインフレーム4との結合部付近で、収納ボックス30取付用の前側取付ブラケット42により連結される。この前側取付ブラケット42は、メインフレーム4にも結合されることで、メインフレーム4と左右のリアフレーム5のそれぞれのリアフレーム拡幅部5Bとの3者を結合する。また、図3及び図5に示すように、左右それぞれのリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aには、サブフレーム6との結合部付近に、収納ボックス30取付用の後側取付ブラケット43が固定されている。
収納ボックス30は、図9〜図11に示すように、車両前後方向において、中央部から前部へ向かって幅が漸次狭くなり、車両上下方向において、上部から下部へ向かって幅が漸次狭くなるよう構成されている。そして、収納ボックス30の下部である底部44の前側に取付面45が形成され、収納ボックス30の上部の左右後側に取付凸部46が突設されている。図6及び図7に示すように、収納ボックス30は、取付面45が固定部47を用いて前側取付ブラケット42に固定され、左右の取付凸部46が固定部48を用いて左右の後側取付ブラケット43に固定されて、車体フレーム2に3点で固定される。
前記固定部47及び48、例えば図8に示す固定部47は、収納ボックス30の取付面45に装着されたクッション材49にスペーサ50が貫通して配置され、このスペーサ50内に固定ボルト51が挿通され、この固定ボルト51にナット52が螺装されてスペーサ50が前側取付ブラケット42に固定されることで、収納ボックス30の底部44の前側を前側取付ブラケット42に防振状態で固定する。収納ボックス30の取付凸部46も、固定部48によって後側取付ブラケット43に同様に防振状態で固定される。
このうち、収納ボックス30の底部44の前側を前側取付ブラケット42に固定する固定部47は、図7に示すように、車両側面視において、収納ボックス30の底部44で収納ボックス30の内側前壁面53の近傍に位置づけられる。従って、この前側取付ブラケット42に固定される固定部47は、収納ボックス30内部の収納空間30Aにヘルメット54を収納したときに、隙間55となる位置に配置されることになる。
前記ヘルメット54は、収納ボックス30の収納空間30A内で前下がり方向に収納される。このとき、収納ボックス30は、ヘルメット54の下縁56のうち、ヘルメット54の前後方向略中央部から後端部までのヘルメット後部54Bの下縁56が、車両側面視で左右それぞれのリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aよりも上方に位置するように、ヘルメット54を収納する。
ここで、図19に示すように、ヘルメット54は、前後方向略中央位置で最大幅Wを有し、この略中央位置よりも前方のヘルメット前部54Aは、ヘルメット後部54Bに比べてヘルメット幅が比較的狭く形成されている。更に、本実施形態のヘルメット54は、ヘルメット前端部につば57が形成されている。
また、図7に示すように、収納ボックス30は、比較的幅の狭いヘルメット前部54Aの一部(下縁56側部分)が車両側面視で左右それぞれのリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aと重なるように、ヘルメット54を前下がり方向に収納空間30Aに収納する。この状態では特に、ヘルメット54のヘルメット前部54Aの一部(下縁56側部分)は、車両平面視で楕円の弧に似た形状となる左右のリアフレーム拡幅部5B(図4参照)と車両側面視で重なることが好ましい。
図7に示すように、上述の如くヘルメット54を収納する収納ボックス30の収納空間30Aは、収納ボックス30内に設置されたバッテリカバー61によって形成される。つまり、収納ボックス30はバッテリカバー61によって、ヘルメット54等の物品を収納する収納空間30Aと、バッテリ62等を収納する空間30Bとに仕切られる。このバッテリカバー61は、バッテリ62及び電装部品(後述)を覆うと共に、後述の如くバッテリ62を保持し、且つ工具等の積載物63を保持する。
バッテリ62は空間30Bにおいて、収納ボックス30の底部44における最下部に、収納ボックス30の内側後壁面59の下部59Aに沿って位置づけられて設置される。この内側後壁面59の下部59Aは、車体フレーム2におけるサブフレーム6の形状に依存してその形状が決定、即ちサブフレーム6に平行に形成される。従って、この内側後壁面59の下部59Aに沿って位置づけられるバッテリ62は、そのバッテリ上面62Aの法線Pが、車両後方へ傾斜し、且つ車両側面視でサブフレーム6と平行になるように配置される。
更にバッテリ62は、図13に示すように、その長手方向が車幅方向と平行に配置される。このとき、バッテリ62の車幅方向の中心Qは、自動二輪車1の中心Oに対して左右いずれか一方にオフセットして配置される。これにより、少なくとも一つの電装部品(例えばスタータモータリレー64やヒューズ65など)が、収納ボックス30の空間30B内で車幅方向にバッテリ62に隣接して配置される。
このバッテリ62のバッテリ上面62Aには、車幅方向両側に電極端子(正極端子66、負極端子67)が設置される。本実施形態では、正極端子66の近傍に前記電装部品であるスタータモータリレー64及びヒューズ65が配置されている。そして、これらのスタータモータリレー64及びヒューズ65がハーネス65を用いて、正極端子66及び負極端子67に接続される。ここで、正極端子66及び負極端子67は、バッテリ上面62Aにおける車両前方側に設置されている。
前記収納ボックス30の内側後壁面59には、図7及び図12に示すように、内側後壁面59の上部に、車両後方へ膨出する段差部69が車幅方向に形成される。これにより、内側後壁面59の上部には、図7及び図13に示すように、隣接する内側後壁面59よりも上方を向く段差面60が、段差部69に連続して車幅方向に形成される。この段差面60の一部は、バッテリカバー61の前側平面部70(後述)の延長面70Aに対して略同一または上方に位置するように形成されている。
前記バッテリカバー61は、図14〜図17に示すように、前下がり勾配に形成された前側平面部70と、この前側平面部70の後上方に略水平に形成された後側上面部71と、前側平面部70の前方に連続して略鉛直方向に形成された前端面部72とを有して構成される。前端面部72の下端に、取付片73が連続して略水平に形成される。この取付片73が取付ねじ74(図7、図9)を用いて、収納ボックス30の底部44における凹部58(後述)に固定されることで、バッテリカバー61が収納ボックス30に取り付けられる。
前側平面部70は、図9及び図14に示すように、収納ボックス30の一方の側壁面75から反対側の他方の側壁面76まで、略平坦形状で車幅方向に延在して構成される。そして、この前側平面部70は、バッテリカバー61が収納ボックス30内に設置された状態で、図7に示すように、後側上面部71及び前端面部72と共に収納空間30Aに対向する。
図7及び図17に示すように、バッテリカバー61の前側平面部70及び後側上面部71には、バッテリ62を保持する第1バッテリ保持手段77が、また、バッテリカバー61の前側平面部70には、バッテリ62を保持する第2バッテリ保持手段78が、それぞれ前側平面部70またはその延長面70Aに対して収納空間30Aと反対側の面、即ち空間30Bを臨むバッテリカバー61の裏面79に形成されている。
第1バッテリ保持手段77は、図17及び図18に示すように、前側平面部70及び後側上面部71に対応するバッテリカバー61の裏面79に、例えば等間隔に配置された板状の複数枚の突起である。これらの第1バッテリ保持手段77は、バッテリカバー61の裏面79から下方へ延出されて、図7に示すバッテリ62のバッテリ上面62Aを押圧してバッテリ62を保持する。
また、第2バッテリ保持手段78は、図17及び図18に示すように、前側平面部70に対応するバッテリカバー61の裏面79に、例えば等間隔に配列された板状の複数枚の突起である。これらの第2バッテリ保持手段78は、バッテリカバー61の裏面79から下方へ延出されて、図7に示すバッテリ62のバッテリ前面62Bを押圧してバッテリ62を保持する。
図14及び図17に示すように、バッテリカバー61の後側上面部71には、収納空間30Aを臨む側の表面80に積載物保持手段81が設置される。この積載物保持手段81は、図7及び図9に示すように積載物63を保持するものであるが、このとき、図7に示すように、バッテリカバー61の前側平面部70の延長面70Aに対する下方に積載物63を保持する。
バッテリカバー61の前端面部72は、図7に示すように、収納ボックス30の底部44に形成された凹部58内に位置づけられ、この凹部58と共に収納凹部82を形成する。収納ボックス30の収納空間30Aへのヘルメット54の収納時に、ヘルメット54のつば57を含む前端部が収納凹部82内に収容される。
収納ボックス30の底部44における凹部58は、収納ボックス30の車体フレーム2への取り付け状態で前側取付ブラケット42の後方近傍に位置づけられ、車幅方向に直線状に延在する。この凹部58は更に、前側取付ブラケット42の取付面42Aよりも下方に窪み、メインフレーム4の上面近傍に至る。
収納ボックス30の収納空間30Aに収納されるヘルメット54は、つば57を含むヘルメット54の前端部が、収納ボックス30の凹部58とバッテリカバー61の前端面部72とで形成された収納凹部82内に収容され、ヘルメット前部54Aの下縁56がバッテリカバー61の前側平面部70に支持され、ヘルメット後部54Bの下縁56が収納ボックス30の内側後壁面59の段差面60に支持されることで、収納空間30A内に保持される。この状態で、ヘルメット54の下縁56は、バッテリカバー61の前側平面部70及びその延長面70Aに対して略平行に、バッテリカバー61に近接して保持されることになる。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(11)を奏する。
(1)図7に示すように、バッテリ62は、収納ボックス30の底部44における最下部に、収納ボックス30の内側後壁面59の下部59Aに沿って位置づけられると共に、バッテリ表面62Aの法線Pが、車両後方へ傾斜し且つ車両側面視でサブフレーム6と平行になるように配置されている。収納ボックス30の内側後壁面59の下部59Aも、サブフレーム6と平行に形成されるので、収納ボックス30の空間30Bに収容されたバッテリ62は、収納ボックス30の内部でヘルメット54等の物品を収納する収納空間30Aへの突出が抑制される。この結果、収納ボックス30の収納空間30Aを効率良く確保できると共に、ヘルメット54等のような大型物品の収納空間30Aへの出し入れを容易に実施できる。
(2)バッテリ62は、収納ボックス30における底部44の最下部に配置されるので、自動二輪車1の重心が低くなって、この自動二輪車1の安定性を向上させることができる。
(3)収納ボックス30内に配置されて収納空間30Aと空間30Bとを仕切るバッテリカバー61の前側平面部70は、前下がり勾配に構成されると共に、平坦形状に形成されている。このため、収納ボックス30の収納空間30Aにヘルメット54等の物品を収納する際に、このヘルメット54等の物品をバッテリカバー61の前側平面部70に載せることで、ヘルメット54等の物品が前側平面部70に沿って収納位置まで自重で滑り落ちるので、ヘルメット54等の物品の収納を容易化できる。更に、バッテリカバー61の前側平面部70が平坦形状であるため、ヘルメット54等の物品の出し入れ時に、この物品がバッテリカバー61に引っ掛からず、その出し入れを容易化できる。
(4)収納ボックス30の内側後壁面59の上部に段差面60が車幅方向に形成され、この段差面60の一部がバッテリカバー61の前側平面部70の延長面70Aに対して略同一または上方に位置づけられている。このため、収納ボックス30の収納空間30Aに収納されるヘルメット54は、その下縁56がバッテリカバー61の前側平面部70及び収納ボックス30の内側後壁面59の段差面60に載って、ヘルメット54の前端部及び後端部が保持されるので、収納空間30内でガタツキなく確実に保持される。
このとき、ヘルメット54の下縁56が、バッテリカバー61の前側平面部70及びその延長面70Aに略平行となって、バッテリカバー61に近接するので、ヘルメット54とバッテリカバー61の不要な隙間を減少できる。この結果、収納ボックス30の収納空間30Aを省スペース化できる。
(5)バッテリカバー61には、第1バッテリ保持手段77及び第2バッテリ保持手段78が、前側平面部70またはその延長面70Aに対して収納空間30Aと反対側のバッテリカバー61の裏面79に形成されている。このため、バッテリカバー61では、前側平面部70、後側上面部71及び前端面部72の前方及び上方に突出物が存在しないので、ヘルメット54等の物品を収納ボックス30の収納空間30A内に、突起物に引っ掛かることなく容易に出し入れすることができる。
(6)図18に示すように、バッテリカバー61に形成される第1バッテリ保持手段77及び第2バッテリ保持手段78は、複数枚の板状の突起で構成される。このため、バッテリ62を広い範囲で押圧しながらも、バッテリ62の成形時に素材のヒケによる凹凸がバッテリカバー61に発生し難くなる。これにより、バッテリカバー61の表面80を良好に平坦化できる。
(7)図7に示すように、バッテリカバー61の後側上面部71に設けられた積載物保持手段81は、バッテリカバー61の前側平面部70の延長面70Aに対して下方に積載物63を保持する。このため、この積載物保持手段81に保持された積載物63が、収納ボックス30の収納空間30Aに収納されたヘルメット54等の物品と接触することを防止できる。更に、収納空間30Aへの物品の出し入れ時にも、この物品が、積載物保持手段81に保持された積載物63に引っ掛かることがない。
(8)図13に示すように、バッテリ62のバッテリ上面62Aに設置される正極端子66及び負極端子67は、バッテリ上面62Aにおける車両前方側に設置されている。このため、これらの正極端子66及び負極端子67は、収納ボックス30の内部で車両前後方向中央側に位置づけられるので、ハーネス68との接続作業を容易化できる。
(9)収納ボックス30内には、車幅方向においてバッテリ62に隣接して、スタータモータリレー64及びヒューズ65等の電装部品が設置され、この電装部品は、バッテリ62のバッテリ上面62Aの車幅方向両側に設けられた正極端子66と負極端子67のいずれか一方(本実施形態では正極端子66)に近接して配置される。このため、スタータモータリレー64及びヒューズ65と正極端子66、負極端子67とを接続するハーネス68の長さを最小限にできると共に、その接続作業を容易化できる。
(10)収納ボックス30は、図9〜図11に示すように、ヘルメット54を前下がり方向に収納するので、車両前後方向における幅が、車両中央部から前方へ向かって漸次狭くなり、車両上下方向における幅が、上部から下部へ向かって漸次狭くなるように形成されている。これにより、収納ボックス30の下部の容量を小さくでき、収納ボックス30を小型化できる。
(11)図7に示すように、収納ボックス30の底部44に形成された凹部58とバッテリカバー61の前端面部72とにより、つば57を含めたヘルメット54の前端部の一部を収容する収納凹部82が構成され、凹部58は、前側取付ブラケット42の取付面42Aよりも下方に窪み、メインフレーム4の上面付近に至る。これにより、後下がりに配置されたメインフレーム4の上方の空き空間を有効に利用できると共に、ヘルメット54のつば57が収納凹部82内に収容されることで、ヘルメット54の全体を収納ボックス30及びバッテリカバー61によって支持でき、つば57に負荷を集中させずにヘルメット54を収納ボックス30の収納空間30Aに収納し保持できる。
以上実施形態について説明してきたが、本発明は、上述したような各実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 メインフレーム
5 リアフレーム
6 サブフレーム
30 収納ボックス
30A 収納空間
30B 空間
32 着座シート
44 収納ボックスの底部
53 収納ボックスの内側前壁面
54 ヘルメット
60 段差面
61 バッテリカバー
62 バッテリ
62A バッテリ上面
63 積載物
70 バッテリカバーの前側平面部
70A 延長面
71 バッテリカバーの後側上面部
77 第1バッテリ保持手段
78 第2バッテリ保持手段
81 積載物保持手段
P バッテリ上面の法線

Claims (6)

  1. メインフレーム、左右一対のリアフレーム及び左右一対のサブフレームを備えた車体フレームと、乗員が着座するシートと、このシートの下方で前記車体フレームに設置され、バッテリやヘルメット等の物品を収納する収納ボックスと、を有する鞍乗型車両であって、
    前記メインフレームはヘッドパイプから後下方へ延び、前記リアフレームは、前記メインフレームの後部から後上方へ延び、前記サブフレームは、前記リアフレームの下方に位置して前記メインフレーム及び前記リアフレームに結合され、
    前記バッテリは、前記収納ボックスの最下部に前記収納ボックスの内側後壁面の下部に沿って位置づけられると共に、電極端子を備えたバッテリ上面の法線と前記内側後壁面の下部とが、車両後方へ傾斜し且つ車両側面視で前記サブフレームと平行になるように配置され、
    前記収納ボックス内には、前記ヘルメット等を収納する収納空間と前記バッテリを収納する空間とを仕切り且つ前記バッテリを保持するバッテリカバーが設置され、このバッテリカバーは、前記収納空間に対向する前側平面部を備え、この前側平面部は、その延長面が前記収納ボックスの前記内側後壁面の上部と交差する前下がり勾配となるように構成されたことを特徴とする鞍乗型車両の収納構造。
  2. 前記バッテリカバーの前側平面部は、収納ボックスの一方の側壁面から他方の側壁面まで、略平坦形状で車幅方向に延在して構成されたことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  3. 前記収納ボックスの内側後壁面の上部には、隣接する前記内側後壁面よりも上方を向く段差面が車幅方向に形成され、この段差面の一部が、バッテリカバーの前側平面部の延長面に対して略同一または上方に位置するよう構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  4. 前記バッテリカバーには、バッテリを保持するバッテリ保持手段が、前側平面部またはその延長面に対して収納空間と反対側に形成されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  5. 前記バッテリカバーには、積載物保持手段を備えた後側上面部が形成され、前記積載物保持手段は、前記バッテリカバーの前側平面部の延長面に対して下方に積載物を保持するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の収納構造。
  6. 前記バッテリ保持手段は、バッテリカバーにおける収納空間と反対側の裏面に配列された複数の板状の突起であり、車両下方へ延びてバッテリを押圧するよう構成されたことを特徴とする請求項4または5に記載の鞍乗型車両の収納構造。
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