JP5963836B2 - mTOR阻害剤を使用する神経内分泌腫瘍処置 - Google Patents

mTOR阻害剤を使用する神経内分泌腫瘍処置 Download PDF

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Description

本発明は、有機化合物、より具体的には神経内分泌腫瘍処置におけるmTOR阻害剤の
使用に関する。
本明細書で使用されるmTOR阻害剤は細胞内mTOR(“哺乳動物のラパマイシンの
標的”)を標的とする化合物である。mTORはホスファチジルイノシトール3−キナー
ゼ(P13−キナーゼ)関連キナーゼのファミリーメンバーである。化合物ラパマイシン
および他のmTOR阻害剤はその細胞内受容体FKBP12(FK506結合タンパク質
12)との複合体を介してmTOR活性を阻害する。mTORはいくつかの異なる翻訳タ
ンパク質、主に4E−PB1、P70S6K(p70S6キナーゼ1)およびeEF2の
リン酸化状態の調節を介して特定のmRNAの翻訳を調節する。
ラパマイシンは式
Figure 0005963836
で示されるストレプトミセス属ヒグロスコピクスにより製造される既知のマクロライド系
抗生物質である。
他のmTOR阻害剤は、ラパマイシン誘導体、例えば40および/または16および/
または32位で置換されているラパマイシンを含む。
他のmTOR阻害剤の例は、40−O−アルキル−ラパマイシン誘導体、例えば、40
−O−ヒドロキシアルキル−ラパマイシン誘導体、例えば、40−O−(2−ヒドロキシ
)−エチル−ラパマイシン(エベロリムス)、
40位をヘテロシクリルにより置換されているラパマイシン誘導体、例えば、40−エピ
−(テトラゾリル)−ラパマイシン(ABT578としても既知)、
32−デオキソ−ラパマイシン誘導体および32−ヒドロキシ−ラパマイシン誘導体、例
えば、32−デオキソラパマイシン、
16−O−置換ラパマイシン誘導体、例えば、16−ペンタ−2−イニルオキシ−32−
デオキソラパマイシン、16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒド
ロ−ラパマイシン、16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、
酸素基で40位をアシル化されているラパマイシン誘導体、例えば、40−[3−ヒドロ
キシ−2−(ヒドロキシ−メチル)−2−プロピオン酸メチル]−ラパマイシン(CCI
779またはテムシロリムスとしても既知)、
例えば、AP23573、例えば、40−O−ジメチルホスフィニル−ラパマイシンを含
む、WO9802441またはWO0114387に記載されているようなラパマイシン
誘導体(ときどきラパログとも称される)
40−O−(2−エトキシ)エチル−ラパマイシン、およびTAFA−93、AP234
64、AP23675またはAP23841の名の下に記載されている化合物を含むバイ
オリムス(バイオリムスA9)の下に記載されている化合物;または
例えば、WO2004101583、WO9205179、WO9402136、WO9
402385およびWO9613273に記載されているようなmTOR阻害剤を含む。
好ましいmTOR阻害剤は、
ラパマイシン、および/または
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−ラパマイシン、およ
び/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−40−0−(2−ヒ
ドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
40−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシ−メチル)−2−プロピオン酸メチル]−ラ
パマイシン(CCI779としても既知)および/または
40−エピ−(テトラゾリル)−ラパマイシン(ABT578としても既知)、および/
または
例えば、WO9802441、WO0114387およびWO0364383に記載され
ている、AP23573、AP23464、AP23675またはAP23841、例え
ば、AP23573、いわゆるラパログ、および/または
TAFA−93の名の下に記載されている化合物、および/または
バイオリムスの名の下に記載されている化合物を含む。
さらに好ましくはmTOR阻害剤は、
ラパマイシン、および/または
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−ラパマイシン、およ
び/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−40−0−(2−ヒ
ドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
40−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシ−メチル)−2−プロピオン酸メチル]−ラ
パマイシン(CCI779としても既知)および/または
40−エピ−(テトラゾリル)−ラパマイシン(ABT578としても既知)、および/
または
AP23573、
例えば、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンからなる群から選択される
観察される活性に基づいて、mTOR阻害剤が、例えば、急性同種移植片拒絶反応の処
置における、例えば、免疫抑制剤として有用であり、さらに、特に固形腫瘍、とりわけ進
行性固形腫瘍の処置に対する癌化学療法のためにそれらを有用とする強力な抗増殖特性を
有することが見いだされている。
内分泌、例えば、神経内分泌腫瘍(NET)は内分泌系で見られる。カルチノイド腫瘍
は、腫瘍、一般に内分泌腫瘍として分類される腫瘍の特定の型である。カルチノイド腫瘍
は神経内分泌細胞系由来である神経内分泌腫瘍のファミリーに属する。腸管において、こ
れらの腫瘍は粘膜の奥深くで発症し、ゆっくり増殖し、下にある粘膜下組織および粘膜面
に拡がる。これが腸管腔へ突き出る小さな堅い塊の形成を生じる。以前はAPUDom(
アミン前駆物質取り込み脱カルボキシル化系の腫瘍)として分類されていた膵臓の神経内
分泌腫瘍(島細胞腫)は、すべての神経内分泌腫瘍の半分未満およびすべての膵臓腫瘍の
わずか1−2%を構成する。膵臓NETは膵臓(インスリノーマ、グルカゴノーマ、非機
能性膵臓NET、高カルシウム血症と関連する膵臓NET)または膵臓および膵臓外部分
の両方(ガストリノーマ、VIPomas、ソマトスタチノーマ、GRFomas)のい
ずれかで発生し得る。膵臓NETにより分泌されるホルモンは起源の細胞に依存し、自己
分泌、傍分泌、内分泌および神経伝達物質伝達のネットワークに生理学的に関連している
。ホルモン分泌は膵臓NETの全ての場合において観察されないが、明らかに“非機能性
”(すなわち、非分泌)膵臓NETはより侵襲性の傾向があり、巨大腫瘍の症状が存在す
る(例えば、Barakat et al, Endocrine-related cancer 2004;11:1-18 and Tomassetti
et al, Ann Oncol 2001;12(Suppl 2):S95-S99参照)。
インスリノーマの90%を除くすべての膵臓NETは、長期転移能を有する。多数は明
らかに診断の時期で悪性であり、60%またはそれ以上は肝臓転移と共に存在する。膵臓
NET由来の死のもっとも一般的な原因は肝不全である(Warner RRP、Gastroenterology
2005;128:1668-16842005)。
最近のレビューにおいて、膵臓NETを有する一連の83人の患者における5年の生存
率は55.3%と報告され、それは、1コース以上の化学療法後に疾患が進行している膵
臓NETを有する患者における継続的な治療について医学的ニーズが満たされていない証
拠となる。
胚発生における起源点にしたがって、カルチノイド腫瘍は歴史的に前腸(例えば、気管
支、肺または胃カルチノイド)、中腸(例えば、小腸または虫垂カルチノイド)または後
腸(例えば、経直腸カルチノイド)から発生するとおりに分類されてきた。例えば、Kulk
e M., Cancer Treatment Reviews 2003;29:363-370参照。
原発性前腸腫瘍は胸腺、肺、胃および十二指腸に限定されている。
中腸カルチノイドは遠位回腸、盲腸および近接結腸に位置する。このグループの1つの
興味ある小集団は虫垂カルチノイドであり、これはしばしば良性であり、まれに転移性疾
患を引き起こす。特にカルチノイド症候群が存在するとき、中腸カルチノイドは悪性カル
チノイド腫瘍を支配する。
後腸腫瘍は最初に遠位結腸および直腸に位置する。
データは肺および胃カルチノイドの発症が過去20年間で増加していることを示唆する
組織病理学的基準にしたがって、カルチノイドは定型(TC)および非定型(AC)カ
ルチノイドに分配できる。カルチノイドは、低い悪性のTCから中程度の悪性のAC、高
度悪性の大細胞神経内分泌癌腫および小細胞肺癌腫の範囲にわたる神経内分泌腫瘍の領域
に入り得る。
カルチノイド肺腫瘍は、例えば、神経内分泌癌腫、Kulchitsky細胞癌腫(K
CC)、気管支カルチノイド腫瘍、気管支アデノーマ、定型カルチノイド、非定型カルチ
ノイド、カルチノイド症候群、小細胞癌腫、Kulchitsky細胞、銀親和細胞、肺
カルチノイド、神経内分泌肺腫瘍、(原発性)肺腫瘍、気管支肺カルチノイド腫瘍、肺新
生物、肺(lung)癌、肺(pulmonary)癌、気管支内塊を含む。
気管支カルチノイド腫瘍は気管支粘膜の神経分泌細胞から生じ、以前は気管支アデノー
マとして分類されていた。現在、局所侵入を引き起こす可能性、局所再発に対する傾向お
よび胸郭外部へのまれな転移のため、気管支カルチノイドは低悪性度新生物として分類さ
れる。
気管支カルチノイドは、範囲の一端では気管支カルチノイドから、他端では小細胞癌腫
または恐らく大細胞神経内分泌腫瘍に至る様々な腫瘍を含む、神経内分泌腫瘍の群に属す
る。それらは、ペプチドホルモンおよび神経アミン、特に副腎皮質刺激ホルモン(ACT
H)、セロトニン、ソマトスタチンおよびブラジキニンを合成および分泌する可能性を含
む幅広い臨床学的および生物学的挙動を立証する。
気管支カルチノイド腫瘍は気管支粘膜内でKulchitsky細胞(銀親和細胞)か
ら生じる。細胞の主な分布は葉気管支の分岐点で起こると思われている。これらの細胞は
神経分泌細胞であり、これはアミン前駆物質取り込み脱カルボキシル化(APUD)系に
属する。これらはセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン)、5−ヒドロキシトリプタ
ファン、ACTH、ノルエピネフリン、ボンベシン、カルシトニン、抗利尿ホルモン(A
DH)およびブラジキニンを合成する能力を有する。
肺の大細胞神経内分泌癌腫は最近認識された臨床病理学的疾患単位であり、これは小細
胞癌腫と異なり、そして予後不良である。
肺定型カルチノイド腫瘍は、肺神経内分泌腫瘍の高分化型で、生物侵襲性が最も小さい
型を示す。これらの腫瘍は特徴的にゆっくり増殖し、まれにしか転移しない傾向がある。
非定型カルチノイド腫瘍はより侵襲性の組織学的および臨床学的な像を有する。それらは
定型カルチノイド腫瘍よりも非常に高い割合で転移する。カルチノイド症候群は非常に大
きな気管支肺カルチノイド腫瘍との関連においてか、または転移性疾患の存在において報
告された。肺起源のカルチノイドと関連しては、胃腸管内に発生するものより遙かに少な
い頻度でしか記されていない。肺の小細胞癌腫との関連が見いだされている内分泌症候群
は、肺のカルチノイド腫瘍ほど一般的には見られない;しかしながら、いくつかの内分泌
異常は定型および非定型肺カルチノイド腫瘍の両方によるものであった。
GI管のカルチノイド腫瘍は、特に大腸、胃および小腸に位置するときの腺癌と同様の
侵襲性生物学を示し得る(例えば、Modlin IM et al, Gastroenterology 2005;128:1717-
1751参照)。肝臓における転移性疾患のためにカルチノイド症候群のもっとも頻度の高い
原因である小腸カルチノイドに関して、転移の発生率は原発性腫瘍のサイズに比例して増
加する(Tomassetti et al 2001, ibidem)。
利用できる発生および生存データは、中腸カルチノイド腫瘍を有する患者における新た
な抗癌剤の臨床試験が、増加しているカルチノイドを有する患者集団における満たされて
いない医学的ニーズに対処する機会を提供し得ることを示唆する。
カルチノイド症候群は、腫瘍細胞による、キニン、プロスタグランジン、サブスタンス
P、ガストリン、コルチコトロピンおよびクロモグラニンAを含む多くのホルモン生成物
の過剰分泌により引き起こされる(例えば、Davis et al, Gynecology & Obstetrics 197
3;137:637-644参照)。様々な内分泌または神経内分泌症候群は、定型または非定型肺カ
ルチノイド腫瘍のいずれかの最初に臨床的顕在化であり得る。カルチノイド症候群、副腎
皮質機能亢進症およびクッシング症候群、ADHの不適当な分泌、過剰MSHに続発する
色素増加および低血糖に至る異所性インスリン生産は他の点では無症候性である患者にお
ける肺カルチノイド腫瘍により生じ得る内分泌障害の一部である。
最も一般的な症状は喀血、咳、再発する肺感染、熱、胸部不快感および胸痛、片側性喘
鳴、および息切れ、紅潮ならびに下痢である。新生物随伴症候群はまれであり、カルチノ
イド症候群、クッシング症候群および異所性成長ホルモン関連ホルモン分泌を含む。
他のあまり頻繁でない症状は心内膜の線維症に続発する心臓症状を含み(Jacobsen MB
et al, Eur Heart J 1995;16:263-268)、これは種々の程度で心臓症状を有する患者にお
いて心不全を伴う、弁膜逆流(弁膜心疾患)をもたらし得る。喘鳴または喘息様症状、過
角化症を伴うペラグラ様皮膚損傷、腹痛、毛細血管拡張症および発作性低血圧はまた多く
の患者に見られる。肺カルチノイドを有する患者は、しばしば再発する肺炎、咳、喀血ま
たは胸痛のような症状を示す。肺カルチノイド腫瘍の大部分は肺門である。肺カルチノイ
ド腫瘍からのコルチコトロピンの異所性分泌はまたクッシング症候群の主な原因となり得
る。この経過の初期、症状は通常一時的であり、ストレス、カテコールアミンおよび食物
またはアルコールの摂取により引き起こされ得る。急性発作性中、心収縮期血圧は一般的
に20から30mmHgに落ちる。心内膜線維症は弁膜心疾患を引き起こし、通常、三尖
弁および肺動脈弁の近位側に影響し、三尖弁閉鎖不全症および二次的に右側心不全を引き
起こし得る。
カルチノイドの化学療法処置の最近の再調査で、様々な細胞毒性剤に対するこれらの腫
瘍の感受性が低く、そして組合せはこれらの有効性を増加しないことを報告している。ダ
カルバジン/フルオロウラシルまたは5−フルオロウラシル/エピルビシンを含む様々な
組合せ治療のこれらの再調査に基づいて、著者はそれらをGI管の高分化神経内分泌悪性
腫瘍を有する患者に対して特定の化学療法レジメンに推奨できないと結論付けている(Ar
nold R, Rinke A et al, Clinical Gastroenterology 2005;19(4):649-656)。現在利用
できる治療に対するこのような腫瘍の明らかな難治性は、この患者集団の処置のための満
たされていない医学的ニーズを証明する。
ホルモンを調節する内分泌系の一部として、下垂体は分泌を介して他の腺の多くを調節
する。我々の“支配的腺(master gland)”である下垂体はいくつかのホルモンを作るだ
けでなく、また脳と他の内分泌腺との仲介役として作用する。我々のホルモンおよび下垂
体は骨成長および子宮収縮のような多数の恒常性維持および特殊化した機能を果たす。
ニューロンは下垂体と視床下部とのホルモンの生産に関する信号を送る。両方とも脳の
基底に位置し、骨の周りの部分に寄り添って位置する。それらは漏斗と呼ばれる神経束に
より接続している。共に、血流で循環し、成長および髪色素のような事を制御するそれら
は全てのホルモンを調節するために働く。ホルモンは活性になるか、または不活性を維持
するとき、細胞に知らせることができる長距離メッセンジャーである。下垂体は、エンド
ウ豆ほどの大きさしかないが、甲状腺、副腎腺、卵巣および精巣を調節する。
下垂体の種々の部分が選択的機能を有する。神経性下垂体と呼ばれる後葉は、ホルモン
バソプレシンおよびオキシトシンを放出するが、製造しない。バソプレシンは腎臓がどの
ように水を吸収するかを制御する抗利尿剤である。オキシトシンは出産時にのみ存在する
特別なホルモンであり、収縮を速める。下垂体の前葉は下垂体前葉と呼ばれる。それは様
々なホルモン、例えば、女性において乳分泌を刺激するプロラクチンを生産する。メラニ
ン細胞は身体を刺激し、皮膚および髪色素に対してメラニンを生産する。卵胞刺激ホルモ
ンは、発育時にいつどこで髪を成長させるべきかを指示する。非常に重要な成長ホルモン
は、とりわけ思春期に活発であり、身長を決定する骨成長を制御する。ホルモンは、その
上、腺を制御する。甲状腺は甲状腺刺激ホルモンに反応し、副腎腺は副腎皮質刺激ホルモ
ンにより刺激され、そして生殖腺は黄体形成ホルモンにより影響される。下垂体は我々の
成熟の多数の段階および局面に対して役割を果たす。
下垂体腫瘍は、脳腫瘍の10%のみを構成し、一般的に非癌性(良性)である。しかし
ながら、頭骨の基底部に下垂体が位置するため、下垂体腫瘍は上方へ成長する。そして、
結局、多数の下垂体腫瘍が視神経に対して圧力をかけ、視覚問題を引き起こす。症状はど
のような腫瘍が成長するか、および下垂体のどのような領域が冒されているかに依存して
変化する。下垂体腫瘍は、下垂体ホルモンの過剰生産により引き起こされる症状および下
垂体ホルモンの減少した生産により引き起こされる症状を引き起こす。他の症状は、例え
ば、失明に至る視神経のような局所脳構造へのこれらの腫瘍の近接のためであり得る。そ
れぞれの個体は、また、異なった症状を経験し、該症状は他の状態または医学的問題に似
ているかもしれない。
下垂体腫瘍のもっとも一般的な型は、患者が過剰ホルモン由来古典的下垂体症候群、例
えば、先端巨大症を有さないため、臨床的に機能しない腫瘍と呼ばれる。これらの型の腫
瘍は二次的な問題の評価中に検出され得る。臨床的に機能しない腫瘍は下垂体機能低下症
または異常に不活発な下垂体を引き起こし得、これは疲労に加えて、性機能の不全、***
生産の減少、および女性の月経期間の停止を引き起こし得る。
他の一般的な下垂体腫瘍はプロラクチンホルモンを生産する良性腫瘍であるプロラクチ
ノーマである。プロラクチンは出産後に母乳生産を刺激する。プロラクチノーマを有する
女性は母乳生産に加えて月経周期の減少または欠失を有し得る。
一般的でない下垂体腫瘍は過剰な成長ホルモン生産(正常な幼体成長のために必要であ
るホルモン)を引き起こし、先端巨大症を引き起こす。成体において、このような腫瘍は
過剰な身体成長および複数の全身的な医学的結果を引き起こす。他の一般的でない下垂体
腫瘍は過剰なステロイド生産の疾患であるクッシング病を引き起こす。
多発性内分泌腫瘍症1(MEN1)は比較的一般的ではない遺伝病である。MEN1に
対する遺伝子を受け継いだ個体は、ある種の内分泌腺の過剰活性および肥大の発症の高い
危険性を有する。MEN1によりもっとも一般的に冒される内分泌腺は副甲状腺、膵臓お
よび下垂体である。MEN1を受け継いだほとんど全ての個体が生存中のいくつかの段階
で副甲状腺の過剰活性(副甲状腺機能亢進症)を発症する。他の内分泌腺はあまり過剰活
性にならないが、しかしながら、MEN1を受け継いだ人は通常、2種以上の内分泌腺に
おいて過剰活性を発症する。異なる内分泌腺における過剰活性が生存中に同時にまたは別
々に起こり得る。MEN1は過剰活性および上記3種の内分泌腺(副甲状腺、膵臓および
下垂体の内分泌腺)の肥大を引き起こし得る。MEN1に対する遺伝子を受け継いだ人は
副甲状腺、下垂体および膵臓からのホルモン生産の過剰活性を発症する素因がある(医師
はそれぞれの特定のホルモンの過剰生産を調査するために血液中のホルモンを測定する)
。増加したホルモン生産は通常、これらの腺の肥大と関連する。内分泌腺肥大およびホル
モン過剰生産は通常、同時期に内分泌腺の全ての場所で起こらない。いくつかの部分の過
剰活性内分泌腺は他よりも速く成長し、同じ腺の他の部分よりホルモンを多く生産する。
最も早く成長する内分泌腺の部分は“塊”になる。これらの塊は通常、良性である。内分
泌腺における良性の塊はアデノーマとして既知である。
アデノーマは良性であり(癌でない)、身体の他の部分に拡がらない。下垂体アデノー
マ(下垂体腫瘍、神経系腫瘍)は神経損傷、成長障害およびホルモンバランスの変化を引
き起こし得る。下垂体アデノーマの症状は、腫瘍が種々のホルモンの1種またはそれ以上
を分泌するかどうかに大きく依存して、大きく変化する。たとえ腫瘍がホルモンを生産し
ないとしても、それが脳の基底部に位置すると重篤な症状を引き起こし得る。症状は、例
えば、複視または視力障害、周辺視野の喪失、突然の失明、頭痛、目まい、意識消失、嘔
吐、脱力感、原因不明の体重の変化、無月経、男性の***障害、とりわけ男性での性的欲
求の減少、頭骨、手および足の成長、声の低音化、容貌の変化(顔骨の変化による)、す
きっ歯、関節痛、発汗増加、腹部における紫色の皮膚線条、増加した髪の成長、首が脊柱
と接する場所の脂肪沈着、むら気または鬱病、容易な内出血、動悸(速いか、または不規
則な心拍)、振戦、食欲増加、温かいまたは熱い感覚、入眠障害、不安感、頻回の排便、
首の前面の塊(肥大した甲状腺)を含む。
WO9802441 WO0114387 WO2004101583 WO9205179 WO9402136 WO9402385 WO9613273 WO0364383
Barakat et al, Endocrine-related cancer 2004;11:1-18 Tomassetti et al, Ann Oncol 2001;12(Suppl 2):S95-S99 Warner RRP、Gastroenterology 2005;128:1668-16842005 Kulke M., Cancer Treatment Reviews 2003;29:363-370 Modlin IM et al, Gastroenterology 2005;128:1717-1751 Davis et al, Gynecology & Obstetrics 1973;137:637-644 Jacobsen MB et al, Eur Heart J 1995;16:263-268 Arnold R, Rinke A et al, Clinical Gastroenterology 2005;19(4):649-656
mTOR阻害剤が腫瘍のこのような特定の型を処置するために使用できることを見いだ
した。
特定の発見によって、本発明は、いくつかの下記の局面を提供する:
1.1 内分泌腫瘍を処置するための方法であって、それらの処置を必要とする対象に治
療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
1.2 内分泌腫瘍の増殖を阻害するための方法であって、それらの処置を必要とする対
象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
1.3 内分泌腫瘍を抑制または制御するための方法であって、それらの処置を必要とす
る対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
1.4 内分泌腫瘍の緩解、例えば、腫瘍質量低減を誘導するための方法であって、それ
らの処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
1.5 内分泌腫瘍侵襲性またはこのような腫瘍増殖と関連する症状を処置するための方
法であって、それらの処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与するこ
とを含む方法。
1.6 内分泌腫瘍の転移拡散を予防または微小転移の増殖を予防もしくは阻害するため
の方法であって、それらの処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与す
ることを含む方法。
1.7 内分泌腫瘍と関連する障害を処置するための方法であって、それらの処置を必要
とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
1.8 上記1.1から1.7のいずれかに記載の方法において使用するための薬剤の製
造のためのmTOR阻害剤の使用。
1.9 上記1.1から1.7のいずれかに記載の方法または使用において使用するため
の、mTOR阻害剤を少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤、例えば、増量剤、結
合剤、崩壊剤、フロー調節剤、滑剤、糖または甘味剤、芳香剤、防腐剤、安定剤、湿潤剤
および/または乳化剤、可溶化剤、浸透圧を調節するための塩および/バッファーを含む
、例えば、適当な担体および/または希釈剤と一緒に含む医薬組成物。
本明細書に記載の内分泌腫瘍は、例えば、カルチノイド腫瘍、膵臓の神経内分泌腫瘍な
らびに副甲状腺、膵臓および下垂体における腫瘍を含む、例えば、神経内分泌腫瘍を含む
本明細書に記載のカルチノイド腫瘍は、例えば、低級悪性定型から中間体非定型、高級
大細胞神経内分泌癌腫および小細胞肺癌腫までの定型および非定型カルチノイドを含む;
例えば、下記のカルチノイドを含む、
−例えば、胸腺、肺、胃および十二指腸に限定される原発性前腸腫瘍を含む、前腸、例え
ば、気管支、肺または胃カルチノイド;例えば、大腸、胃または小腸に位置するGI管の
、例えば、カルチノイド腫瘍、例えば、小腸カルチノイド、例えば、下記を含む、
−例えば、遠位回腸、盲腸および近接結腸に位置する、中腸、例えば、小腸または虫垂カ
ルチノイド、または
−後腸、例えば、経直腸カルチノイド。
本明細書に記載のカルチノイド肺腫瘍は、例えば、気管支アデノーマ、例えば、小細胞
癌腫および大細胞神経内分泌腫瘍、大型気管支肺カルチノイド腫瘍または小細胞癌腫と関
連する定型カルチノイドまたは非定型カルチノイド、肺カルチノイド、神経内分泌肺腫瘍
、肺の大細胞神経内分泌癌腫、(原発性)肺腫瘍、気管支肺カルチノイド腫瘍、肺新生物
、肺(lung)癌、肺(pulmonary)癌、気管支内塊を含む、例えば、神経内分泌癌腫、K
ulchitsky細胞癌腫(KCC)(Kulchitsky細胞、銀親和細胞)、気
管支カルチノイド腫瘍、気管支アデノーマを含む。
本明細書に記載の膵臓の神経内分泌腫瘍は、例えば、島細胞腫、アプドーマ、インスリ
ノーマ、グルカゴノーマ、非機能性膵臓NET、高カルシウム血症と関連する膵臓NET
、ガストリノーマ、ビポーマ、ソマトスタチノーマ、グリフォーマ(GRFomas)を含む。
本明細書に記載の内分泌または神経内分泌腫瘍症状は、例えば、喀血、咳、再発する肺
感染、熱、胸部不快感および胸痛、片側性喘鳴、および息切れ、紅潮ならびに下痢、内分
泌または神経内分泌症候群、カルチノイド症候群、例えば、定型または非定型肺カルチノ
イド腫瘍の発症、クッシング症候群、ADHの不適当な分泌、過剰MSHに続発する色素
増加および異所性インスリン生産低血糖、異所性増殖ホルモン関連ホルモン分泌、コルチ
コトロピンの異所性分泌、心内膜(心内膜線維症)の線維症、弁膜逆流(弁膜心疾患)、
三尖弁閉鎖不全症、二次的な右側心不全、喘鳴または喘息様症状に続発する心臓症状、過
角化症を伴うペラグラ様皮膚損傷、腹痛、毛細血管拡張症および発作性低血圧、再発する
肺炎、咳、胸痛を含む。
本明細書に記載の副甲状腺、膵臓および下垂体における腫瘍は、例えば、下垂体腫瘍、
神経系腫瘍、例えば、アデノーマ、多発性内分泌腫瘍症1(MEN1)を含む。
本明細書に記載の下垂体腫瘍症状は、下垂体ホルモンの過剰生産と関連する症状および
下垂体ホルモンの減少した生産により引き起こされる症状、失明、臨床的に非機能性の腫
瘍、例えば、異常に不活発な下垂体である下垂体機能低下症と関連する症状、例えば、疲
労に加えて、性機能の不全、***生産の減少、および女性の月経期間の停止、プロラクチ
ノーマ、プロラクチンホルモンを生産する良性腫瘍、先端巨大症と関連する症状、例えば
、過剰な身体成長および複数の全身的な医学的結果、クッシング病、神経損傷、成長障害
、ホルモンバランスの変化、複視または視力障害、周辺視野の喪失、突然の失明、頭痛、
目まい、意識消失、嘔吐、脱力感、原因不明の体重の変化、無月経、男性の***障害、と
りわけ男性での性的欲求の減少、頭骨、手および足の成長、声の低音化、容貌の変化(顔
骨の変化による)、すきっ歯、関節痛、発汗増加、腹部における紫色の皮膚線条、増加し
た髪の増殖、首が脊柱と接する場所の脂肪沈着、むら気または鬱病、容易な内出血、動悸
(速いか、または不規則な心拍)、振戦、食欲増加、温かいまたは熱い感覚、睡眠障害、
不安感、頻回の排便、首の前面の塊(肥大した甲状腺)と関連する症状を含む。
上記および下記に腫瘍、腫瘍疾患、癌腫または癌が記載されているとき、元の臓器また
は組織および/または他の位置の転移はまた、腫瘍および/または転移の位置がどこであ
れ、代替的に代わりにまたは追加的に包含される。
内分泌腫瘍と関連する障害は上記のような内分泌または神経内分泌腫瘍症状および下垂
体腫瘍症状を含む。
障害は疾患を含む。
mTOR阻害剤は、単独または1種またはそれ以上、少なくとも1種の第2の薬剤と組
み合わせて、例えば、本明細書に記載の1.1から1.8のいずれかの方法で使用できる
他の局面において、本発明は下記を提供する、
2.1 例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載において使用するための、mT
OR阻害剤と少なくとも1種の第2の薬剤の組合せ。
2.2 例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載において使用するための、mT
OR阻害剤を少なくとも1種の第2の薬剤と組み合わせて含む医薬組合せ。
2.3 例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載において使用するための、mT
OR阻害剤を少なくとも1種の第2の薬剤および1種またはそれ以上の薬学的に許容され
る賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物。
2.4 例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載において使用するための、第2
の薬剤と組み合わせて使用するための薬剤を製造するためのmTOR阻害剤の使用。
2.5 例えば、医薬組合せまたは組成物の形態で、同時にまたは連続して、治療有効量
のmTOR阻害剤および少なくとも1種の第2の薬剤を共投与することを含む、上記1.
1から1.8のいずれかに記載の方法。
2.6 例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載の方法で使用するための、薬剤
の製造において使用するための少なくとも1種の第2の薬剤と組み合わせたmTOR阻害
剤。
2.7 mTOR阻害剤を断続的に投与する、上記2.1から2.6のいずれかに記載の
方法。
組合せはmTOR阻害剤および少なくとも1種の第2の薬剤が同じ製剤中である固定さ
れた組合せ;別々の製剤でmTOR阻害剤および少なくとも1種の第2の薬剤を同じパッ
ケージ中で、例えば、共投与の指示書と一緒に提供するキット;およびmTOR阻害剤お
よび少なくとも1種の第2の薬剤が別々にパッケージングされているが、同時にまたは連
続して投与するための指示書が与えられる、自由な組合せを含む。
他の局面において、本発明は、下記を提供する、
例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載において使用するための、
2.8 mTOR阻害剤である第1の薬剤および少なくとも1種の第2の薬剤と組合せ投
与のための指示書を含む医薬パッケージ;
2.9 mTOR阻害剤と少なくとも1種の第2の薬剤と組合せ投与するための指示書を
含む医薬パッケージ;
2.10 少なくとも1種の第2の薬剤とmTOR阻害剤と組合せ投与するための指示書
を含む医薬パッケージ。
本発明の組合せ処置は単剤処置と比較しての改善を提供する。
他の局面において、本発明は、下記を提供する
例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記載において使用するための、
2.11 相乗治療効果を得るために適当な量のmTOR阻害剤および第2の薬剤を含む
医薬組合せ。
2.12 例えば、同時にまたは連続して、治療有効量のmTOR阻害剤および第2の薬
剤を共投与することを含むmTOR阻害剤の治療有用性を改良するための方法。
2.13 例えば、同時にまたは連続して、治療有効量のmTOR阻害剤および第2の薬
剤を共投与することを含む、第2の薬剤の治療有用性を改良するための方法。
上記2.11から2.13の方法において、mTOR阻害剤または第2の薬剤の活性を
単剤処置と比較して増強することができ、例えば、上記1.1から1.8のいずれかに記
載の方法で使用するとき、例えば、組合せ処置は相乗効果をもたらすか、またはTOR阻
害剤または化学療法剤に対する抵抗性を克服できる。
2.1から2.13に記載の(医薬)組合せ、例えば、組成物は下記を含む
a)mTOR阻害剤である第1の薬剤および
b)例えば、上記または下記に定義の化学療法剤である、共薬剤としての第2の薬剤。
本明細書で使用される障害(疾患)の処置は処置および防止(予防)を含む。
このような処置に関して、適当な用量はもちろん、例えば、使用される本発明の化合物
の化学的性質および薬物動態学的データ、個々の宿主、投与経路および処置される状態の
性質および重症度に依存して変化する。しかし、一般に、大型哺乳類、例えばヒトにおい
て満足のいく結果のための指示される1日用量は
−約0.0001gから約1.5g、例えば0.001gから1.5g、
−約0.001mg/kg体重から約20mg/kg体重、例えば0.01mg/kg体
重から20mg/kg体重、
の範囲を含み、
例えば1日に4回までの分割用量で投与される。
本発明により提供される方法、使用、組合せ、医薬組合せまたは医薬組成物において、
mTOR阻害剤、例えば、ラパマイシンまたはラパマイシン誘導体は、適当、例えば、m
TOR阻害剤に対して既知である用量で、投与形路、例えば、経腸的、例えば、経口的、
または非経腸的のいずれかにより投与できる。例えば、エベロリムスは、例えば、経口的
に、0.1mgから15mg、例えば、0.1mgから10mg、例えば、0.1mg、
0.25mg、0.5mg、0.75mg、1mg、2.5mg、5mg、または10m
g、より好ましくは0.5mgから10mgの用量で、例えば、(分散できる)錠剤で;
例えば、固体分散体の形態でエベロリムスを含んで投与でき;例えば、1週間の用量は処
置すべき疾患に依存して70mgまで、例えば、10から70、例えば、30から50m
gであり得る。ラパマイシンまたは例えば、テムシロリムスは非経腸的に同じ用量範囲で
投与できる。
第2の薬剤は、適当に、例えば、慣用の方法に従って、例えば、特定の薬剤で単剤処置
のために与えられた投与指示に準じて、組合せ治療において投与できる。
本発明の第2の薬剤は、なんらかの慣用の経路で、例えば、経鼻、経口内、経直腸、経
口投与を例えば含む経腸;静脈内、動脈内、筋肉内、心臓内、皮下、骨内注入、経皮(表
皮を介する拡散)、経粘膜(粘膜を介する拡散)、吸入投与を含む非経腸で;腹腔内(腹
腔への注入または注射)に;硬膜外(epidural)(硬膜上腔への注射または注入)に;髄
腔内(髄液への注射または注入)に;硝子体内(眼を介する投与)に;または、例えば、
局所送達のための医療デバイス、例えば、ステントを介して
例えば、被覆または非被覆錠剤、カプセル、(注射)溶液、注入溶液、固溶体、懸濁液、
分散体、固体分散体の形態で;例えば、アンプル剤、バイアルの形態で、クリーム、ゲル
、ペースト、吸入粉末、泡状物、チンキ剤、リップスティック、ドロップ、スプレー状の
形態で、または座薬の形態で投与できる。
本発明の第2の薬剤は、薬学的に許容される塩形、または遊離形;所望により溶媒和物
形で投与できる。
本発明の医薬組成物は、慣用の方法にしたがって、例えば、準じて、例えば、混合、造
粒、被覆、溶解または凍結乾燥法により製造できる。単位用量形は、例えば、約0.1m
gから約1500mg、例えば、1mgから約1000mgを含み得る。
本発明の組合せを含む医薬組成物および本明細書に記載のとおりの第2の薬剤を含む医
薬組成物は、適当なとき、例えば、慣用の方法にしたがって、例えば、準じて、または本
発明の医薬組成物に対して本明細書で記載のとおりで提供される。
本明細書で使用される“第2の薬剤”なる用語は化学療法剤、第1の薬剤以外のmTO
R阻害剤またはmTOR阻害剤以外の化学療法剤のいずれか、好ましくはmTOR阻害剤
以外の化学療法剤を意味する。
例えば、本明細書で使用される第2の薬剤は、例えば、下記を含む、
−抗癌剤、好ましくは抗内分泌腫瘍剤、
−抗炎症および/または免疫調節および/または抗アレルギー剤、
−抗癌剤と抗炎症および/または免疫調節剤および/または抗アレルギー剤の組合せ。
第2の薬剤はまたカルチノイド腫瘍と関連する症状、例えば、カルチノイド関連下痢(
例えば、サイプロヘプタジン)、カルチノイド関連喘鳴(例えば、気管支拡張剤)、カル
チノイド関連心不全(例えば、利尿剤、セロトニン阻害剤)の処置において有用である薬
剤を含む。
他の局面において、本発明は下記を提供する
3.mTOR阻害剤がラパマイシンまたはラパマイシン誘導体、例えば、
ラパマイシン、および/または
40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン(エベロリムスとしても既知)、お
よび/または
32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32−デオキソラパマイシン、および/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−ラパマイシン、およ
び/または
16−ペンタ−2−イニルオキシ−32(SまたはR)−ジヒドロ−40−0−(2−ヒ
ドロキシエチル)−ラパマイシン、および/または
40−[3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシ−メチル)−2−プロピオン酸メチル]−ラ
パマイシン(CCI779としても既知)および/または
40−エピ−(テトラゾリル)−ラパマイシン(ABT578としても既知)、および/
または
例えば、WO9802441、WO0114387およびWO0364383、AP23
573、AP23464、AP23675またはAP23841、例えば、AP2357
3に記載されている、いわゆるラパログ、および/または
TAFA−93の名の下に記載されている化合物、および/または
バイオリムスの名の下に記載されている化合物、
例えば40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシン(本明細書において“化合物
A”とも称する)から選択される、上記1.1から1.9および2.1から2.13に記
載のいずれかの方法、組合せ、医薬組合せ、医薬組成物または使用。
好ましい局面において、本発明は、神経内分泌腫瘍を処置するための上記1.1から1
.9および2.1から2.13に記載のいずれかの方法、組合せ、医薬組合せ、医薬組成
物または使用を提供する。
他の好ましい局面において、本発明は、カルチノイド腫瘍を処置するための上記1.1
から1.9および2.1から2.13に記載のいずれかの方法、組合せ、医薬組合せ、医
薬組成物または使用を提供する。
別の好ましい局面において、本発明は、下垂体腫瘍を処置するための上記1.1から1
.9および2.1から2.13に記載のいずれかの方法、組合せ、医薬組合せ、医薬組成
物または使用を提供する。
mTOR阻害剤との組合せパートナーとして有用でありそうな、例えば、本発明で有用
でありそうな抗癌剤は、例えば、下記を含む
i.ステロイド;例えば、プレドニゾン。
ii.アデノシンキナーゼ阻害剤;これは核酸塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチドおよび
核酸代謝物を標的、減少または阻害する、例えば、5−ヨードツベルシジン(lodotuberc
idin)、これは7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン、5−ヨード−7−
β−D−リボフラノシル−(9Cl)としても既知である。
iii.アジュバント;これは5−FU−TS結合を増強するならびにアルカリホスファ
ターゼを標的、減少または阻害する化合物、例えば、ロイコボリン、レバミゾール。
iv.副腎皮質アンタゴニスト;これは副腎皮質の活性を標的、減少または阻害し、コル
チコステロイドの末梢代謝を変化させ、17−ヒドロキシコルチコステロイドの減少をも
たらす、例えば、ミトタン。
v.AKT経路阻害剤;例えば、タンパク質キナーゼB(PKB)としても既知であるA
ktを標的、減少または阻害する化合物、例えば、デグエリン、これは3H−ビス[1]
ベンゾピラノ[3,4−b:6’,5’−e]ピラン−7(7aH)−オン、13,13
a−ジヒドロ−9,10−ジメトキシ−3,3−ジメチル−、(7aS、13aS)−(
9Cl)としても既知である;およびトリシリビン、これは1,4,5,6,8−ペンタ
アザアセナフチレン−3−アミン、1,5−ジヒドロ−5−メチル−1−β−D−リボフ
ラノシル−(9Cl)としても既知である。
vi.アルキル化剤;これはDNAのアルキル化を中断し、DNA分子の破壊ならびに二
重らせんの架橋をもたらし、DNA複製およびRNAの転写を妨げる、例えば、クロラム
ブシル、シクロホスファミド、ダカルバジン、ロムスチン、例えば、塩酸塩形態のプロカ
ルバジン、チオテパ、メルファラン、テモゾロマイド(TEMODAR(登録商標))、
カルムスチン、イフォスファミド、マイトマイシン、アルトレタミン、ブスルファン、塩
酸マクロレサミン(machlorethamine)、ニトロソウレア(BCNUまたはGliade
l)、ストレプトゾシン、エストラムスチン。シクロホスファミドはCYCLOSTIN
(登録商標);およびイフォスファミドは、HOLOXAN(登録商標)の下に、例えば
市販の形態で投与できる。
vii.血管形成阻害剤;これは新規血管の製造を標的、減少または阻害する、例えば、
これはメチオニンアミノペプチダーゼ−2(MetAP−2)、マクロファージ炎症性タ
ンパク質−1(MIP−1α)、CCL5、TGF−β、リポキシゲナーゼ、シクロオキ
シゲナーゼ、およびトポイソメラーゼを標的とするか、またはこれはp21、p53、C
DK2およびコラーゲン合成を間接的に標的とする、例えば、2,4,6,8−デカテト
ラエン二酸、モノ[(3R,4S,5S,6R)−5−メトキシ−4−[(2R,3R)
−2−メチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル]−1−オキサスピロ[
2.5]オクタ−6−イル]エステル、(2E,4E,6E,8E)−(9CI)として
も既知であるフマギリン;1,4−ナフタレンジオン、5,8−ジヒドロキシ−2−[(
1R)−1−ヒドロキシ−4−メチル−3−ペンテニル]−(9CI)としても既知であ
るシコニン;安息香酸、2−[[3−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−2
−プロペニル]アミノ]−(9Cl)としても既知であるトラニラスト;スラミン;ベン
ガミドまたはその誘導体、サリドマイド、TNP−470を含む。
viii.抗アンドロゲン;これは良性および悪性前立腺組織の増殖を刺激する副腎およ
び精巣起源のアンドロゲンの作用をブロックする、例えば、ニルタミド;例えば、US4
636505に記載のとおりに製造できるビカルタミド(CASODEX(登録商標))
ix.抗エストロゲン;これはエストロゲン受容体濃度でエストロゲンの作用に拮抗する
、例えば、エストロゲン生産、例えば、エストロンおよびエストラジオール各々に対する
基質であるアンドロステンジオンおよびテストステロンの変換を阻害するアロマターゼ阻
害剤、例えば、アタメスタン、エキセメスタン、フォルメスタン、アミノグルテチミド、
ログレチミド、ピリドグルテチミド、トリロスタン、テストラクトン、ケトコナゾール、
ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾール、レトロゾール、トレミフェン;ビカル
タミド;フルタミド;タモキシフェン、クエン酸タモキシフェン;タモキシフェン;フル
ベストラント;ラロキシフェン、塩酸ラロキシフェン。タモキシフェンは、例えば、市販
されている形態、例えば、NOLVADEX(登録商標)で;および塩酸ラロキシフェン
はEVISTA(登録商標)として投与できる。フルベストラントはUS4659516
に記載のとおりに調剤でき、FASLODEX(登録商標)として販売されている。
x.抗高カルシウム血症剤;これは高カルシウム血症を処置するために使用する、例えば
、硝酸ガリウム(III)水和物;およびパミドロン酸ナトリウム。
xi.代謝拮抗剤;これは細胞死をもたらすDNAの合成を阻害または崩壊させる、例え
ば、6−メルカプトプリン;シタラビン;フルダラビン;フレクスリジン;フルオロウラ
シル;5−フルオロウラシル(5−FU)、フロクスリジン(5−FUdR)、カペシタ
ビン;ラルチトレキセド;メトトレキサート;クラドリビン;ゲムシタビン;塩酸ゲムシ
タビン;チオグアニン;6−チオグアニン、ヒドロキシウレア;DNA脱メチル化剤、例
えば、5−アザシチジンおよびデシタビン;エダトレキサート;葉酸アンタゴニスト、例
えば、ペメトレキセド。カペシタビンおよびゲムシタビンは、例えば、市販の形態、例え
ば、XELODA(登録商標)およびGEMZAR(登録商標)で投与できる。
xii.アポトーシス誘導物;これは、例えば、哺乳動物のX連鎖アポトーシス阻害タン
パク質(XIAP)を選択的に誘導するか、または、例えば、BCL−xLを下方制御し
細胞死へ導く細胞の正常な一組の事象を誘導する;例えば、エタノール、2−[[3−(
2,3−ジクロロフェノキシ)プロピル]アミノ]−(9Cl);ガンボジック酸;2,
5−シクロヘキサジエン−1,4−ジオン、2,5−ジヒドロキシ−3−ウンデシル−(
9CI)としても既知であるエンベリン;三酸化ヒ素。
xiii.オーロラキナーゼ阻害剤;これはG2/Mチェックポイントから有糸***チェ
ックポイントおよび後期有糸***までの細胞周期の後期を標的、減少または阻害する;例
えば、メタンイミドアミド、N’−[1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−
シアノ−1H−ピラゾール−5−イル]−N,N−ジメチル−(9CI)としても既知で
あるビヌクレイン(binucleine)2。
xiv.ブルートンチロシンキナーゼ(BTK)阻害剤;これはヒトおよびマウスB細胞
成長を標的、減少または阻害する;例えば、テレイック酸。
xv.カルシニューリン阻害剤;これはT細胞活性化経路を標的、減少または阻害する、
例えば、シクロプロパンカルボン酸、3−(2,2−ジクロロエテニル)−2,2−ジメ
チル−,シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステル(9Cl)としても既知であ
るシペルメトリン;シクロプロパンカルボン酸、3−(2,2−ジブロモエテニル)−2
,2−ジメチル−(S)−シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステル、(1R,
3R)−(9Cl)としても既知であるデルタメトリン;ベンゼン酢酸、4−クロロ−α
−(1−メチルエチル)−,シアノ(3−フェノキシフェニル)メチルエステル(9Cl
)としても既知であるフェンバレレート;およびチルホスチン8(ただし、シクロスポリ
ンまたはFK506を除く)。
xvi.CaMキナーゼII阻害剤;これはホスホリラーゼキナーゼ、ミオシン軽鎖キナ
ーゼ、およびCaMキナーゼI−IVを含む構造的に関連のある酵素のファミリーを構成
するCaMキナーゼを標的、減少または阻害する;例えば、5−イソキノリンスルホン酸
、4−[(2S)−2−[(5−イソキノリニルスルホニル)メチルアミノ]−3−オキ
ソ−3−(4−フェニル−1−ピペラジニル)プロピル]フェニルエステル(9CI);
ベンゼンスルホンアミド、N−[2−[[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロペニ
ル]メチル]アミノ]メチル]フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メトキ
シ−(9Cl)。
xvii.CD45チロシンホスファターゼ阻害剤;これは様々な炎症性および免疫性障
害の処置において働くSrc−ファミリータンパク質−チロシンキナーゼにおける脱リン
酸調節pTyr残基を標的、減少または阻害する;例えば、ホスホン酸、[[2−(4−
ブロモフェノキシ)−5−ニトロフェニル]ヒドロキシメチル]−(9Cl)。
xviii.CDC25ホスファターゼ阻害剤;これは腫瘍において過剰発現した脱リン
酸化サイクリン依存性キナーゼを標的、減少または阻害する;例えば、1,4−ナフタレ
ンジオン、2,3−ビス[(2−ヒドロキシエチル)チオ]−(9Cl)。
xix.CHKキナーゼ阻害剤;これは抗アポトーシスタンパク質Bcl−2の過剰発現
を標的、減少または阻害する;例えば、デブロモヒメニアルジシン。CHKキナーゼ阻害
剤の標的はCHK1および/またはCHK2である。
xx.ゲニステイン、オロモウシンおよび/またはチルホスチンを調節するための調節剤
;例えば、4H−1−ベンゾピラン−4−オン、7−ヒドロキシ−3−(4−ヒドロキシ
フェニル)−(9Cl)としても既知であるダイゼイン;イソ−オロモウシン、およびチ
ルホスチン1。
xxi.シクロオキシゲナーゼ阻害剤;例えば、Cox−2阻害剤;これは酵素cox−
2(シクロオキシゲナーゼ−2)を標的、減少または阻害する;例えば、1H−インドー
ル−3−アセトアミド、1−(4−クロロベンゾイル)−5−メトキシ−2−メチル−N
−(2−フェニルエチル)−(9Cl);5−アルキル置換2−アリールアミノフェニル
酢酸および誘導体、例えば、セレコキシブ(CELEBREX(登録商標))、ロフェコ
キシブ(VIOXX(登録商標))、エトリコキシブ、バルデコキシブ;または5−アル
キル−2−アリールアミノフェニル酢酸、例えば、5−メチル−2−(2’−クロロ−6
’−フルオロアニリノ)フェニル酢酸、ルミラコキシブ;およびセレコキシブ。
xxii.cRAFキナーゼ阻害剤;これはTNFにより誘導されるEセレクチンおよび
血管接着分子1の上方制御を標的、減少または阻害する;例えば、3−(3,5−ジブロ
モ−4−ヒドロキシベンジリデン)−5−ヨード−1,3−ジヒドロインドル−2−オン
;およびベンズアミド、3−(ジメチルアミノ)−N−[3−[(4−ヒドロキシベンゾ
イル)アミノ]−4−メチルフェニル]−(9Cl)。Rafキナーゼは細胞分化、増殖
およびアポトーシスにおいて細胞外シグナル調節キナーゼとして重要な役割を果たす。c
RAFキナーゼ阻害剤の標的は、限定はしないが、RAF1を含む。
xxiii.サイクリン依存性キナーゼ阻害剤;これは哺乳動物細胞周期の調節において
役割を果たすサイクリン依存性キナーゼを標的、減少または阻害する;例えば、N9−イ
ソプロピル−オロモウシン;オロモウシン;安息香酸、2−クロロ−4−[[2−[[(
1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ]−9−(1−メチル
エチル)−9H−プリン−6−イル]アミノ]−(9CI)としても既知であるプラバラ
ノールB;ロスコビチン(roascovitine);2H−インドル−2−オン、3−(1,3−
ジヒドロ−3−オキソ−2H−インドル−2−イリデン)−1,3−ジヒドロ−(9CI
)としても既知であるインディルビン;インドロ[3,2−d][1]ベンズアゼピン−
6(5H)−オン、9−ブロモ−7,12−ジヒドロ−(9CI)としても既知であるケ
ンパウロン;1−ブタノール、2−[[6−[(3−クロロフェニル)アミノ]−9−(
1−メチルエチル)−9H−プリン−2−イル]アミノ]−3−メチル−、(2R)−(
9CI)としても既知であるプラバラノールA;インディルビン−3’−モノオキシム。
細胞周期進行はサイクリン依存性キナーゼ(Cdks)およびサイクリンの活性化そして
その後不活性化を含む一連の事象により調節される。Cdksはサイクリンである制御サ
ブユニットに結合することにより活性ヘテロ二量体複合体を形成するセリン/スレオニン
キナーゼのグループである。サイクリン依存性キナーゼ阻害剤の標的の例は、限定はしな
いが、CDK、AHR、CDK1、CDK2、CDK5、CDK4/6、GSK3βおよ
びERKを含む。
xxiv.システインプロテアーゼ阻害剤;これは哺乳動物の細胞代謝回転およびアポト
ーシスにおける不可欠な役割を果たすシステインプロテアーゼを標的、減少または阻害す
る;例えば、4−モルホリンカルボキサミド,N−[(1S)−3−フルオロ−2−オキ
ソ−1−(2−フェニルエチル)プロピル]アミノ]−2−オキソ−1−(フェニルメチ
ル)エチル]−(9Cl)。
xxv.DNA挿入剤;これはDNAに結合し、DNA、RNAおよびタンパク質合成を
阻害する;例えば、プリカマイシン、ダクチノマイシン。
xxvi.DNA鎖破壊剤;これはDNA鎖切断を引き起こし、DNA合成の阻害、RN
Aおよびタンパク質合成の阻害をする;例えば、ブレオマイシン。
xxvii.E3リガーゼ阻害剤;これはプロテアソームでそれらを崩壊するためにマー
キングするユビキチン鎖のタンパク質への移動を阻害するE3リガーゼを標的、減少また
は阻害する;例えば、N−((3,3,3−トリフルオロ−2−トリフルオロメチル)プ
ロピオニル)スルファニルアミド。
xxviii.内分泌ホルモン;主に下垂体腺において作用するこれは男性において、正
味の影響は去勢レベルまでのテストステロンの減少であるホルモンの抑制を引き起こす、
;女性において、卵巣エストロゲンおよびアンドロゲン両方の合成が阻害される;例えば
、ロイプロライド;メゲストロール、酢酸メゲストロール。
xxix.上皮細胞増殖因子ファミリーの受容体チロシンキナーゼ(ホモまたはヘテロ二
量体としてのEGFR、ErbB2、ErbB3、ErbB4)の活性を標的、減少また
は阻害する化合物、例えば、EGF受容体チロシンキナーゼファミリー、例えば、EGF
受容体、ErbB2、ErbB3およびErbB4のメンバーを阻害するか、またはEG
FまたはEGF関連リガンドに結合する化合物、タンパク質または抗体、特にWO970
2266、例えば、実施例39の化合物に一般的に具体的に記載されている化合物、タン
パク質またはモノクローナル抗体、EP0564409、WO9903854、EP05
20722、EP0566226、EP0787722、EP0837063、US57
47498、WO9810767、WO9730034、WO9749688、WO97
38983および、とりわけ、WO9630347、例えば、CP358774として既
知の化合物、WO9633980、例えば、ZD1839として既知の化合物;およびW
O9503283、例えば、ZM105180として既知の化合物に記載されているもの
、例えば、トラスツマブ(HERCEPTIN(登録商標))、セツキシマブ、イレッサ
、OSI−774、CI1033、EKB−569、GW−2016、E1.1、E2.
4、E2.5、E6.2、E6.4、E2.11、E6.3またはE7.6.3、例えば
、WO03013541に記載されている7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン誘導
体、エルロチニブ、ゲフィチニブ。エルロチニブは、例えば、TARCEVA(登録商標
)として、ゲフィチニブはイレッサ(登録商標)として市販されている形態、ABX−E
GFRを含む上皮細胞増殖因子受容体に対するヒトモノクローナル抗体を投与できる。
xxx.EGFR、PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤;例えば、チルホスチン23、チ
ルホスチン25、チルホスチン47、チルホスチン51およびチルホスチンAG825を
含むEGFRキナーゼ阻害剤;2−プロペンアミド、2−シアノ−3−(3,4−ジヒド
ロキシフェニル)−N−フェニル−(2E)−(9Cl);チルホスチンAg1478;
ラベンダスチンA;3−ピリジンアセトニトリル、α−[(3,5−ジクロロフェニル)
メチレン]−、(αZ)−(9Cl);EGFR、PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤の
例は、例えば、チルホスチン46を含む。PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤はチルホス
チン46を含む。EGFRキナーゼ阻害剤の標的はグアニル酸シクラーゼ(GC−C)H
ER2、EGFR、PTKおよびチューブリンを含む。
xxxi.ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤;これはRasタンパク質を標的、減
少または阻害する;例えば、a−ヒドロキシファーネシルホスホン酸;ブタン酸、2−[
[(2S)−2−[[(2S,3S)−2−[[(2R)−2−アミノ−3−メルカプト
プロピル]アミノ]−3−メチルペンチル]オキシ]−1−オキソ−3−フェニルプロピ
ル]アミノ]−4−(メチルスルホニル)−,1−メチルエチルエステル、(2S)−(
9cl);マヌマイシンA;L−744,832またはDK8G557、ティピファニブ
(R115777)、SCH66336(ロナファニブ)、BMS−214662。
xxxii.Flk−1キナーゼ阻害剤;これはFlk−1チロシンキナーゼ活性を標的
、減少または阻害する;例えば、2−プロペンアミド、2−シアノ−3−[4−ヒドロキ
シ−3,5−ビス(1−メチルエチル)フェニル]−N−(3−フェニルプロピル)−(
2E)−(9Cl)。Flk−1キナーゼ阻害剤の標的は、限定はしないが、KDRを含
む。
xxxiii.グリコーゲン合成キナーゼ−3(GSK3)阻害剤;これはグリコーゲン
合成キナーゼ−3(GSK3)を標的、減少または阻害する;例えば、インディルビン−
3’−モノオキシム。高度に保存され、普遍的に発現するセリン/スレオニンタンパク質
キナーゼであるグリコーゲン合成キナーゼ−3(GSK−3;タウタンパク質キナーゼI
)は多数の細胞過程のシグナル形質導入カスケードに関連する。これらはタンパク質合成
、細胞増殖、細胞分化、微小管重合/分解、およびアポトーシスを含む様々な細胞機能の
調節に関することを示したタンパク質キナーゼである。
xxxiv.ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤;これはヒストンデアセチラー
ゼを阻害し、抗増殖活性を有する;例えば、WO0222577に記載の化合物、とりわ
けN−ヒドロキシ−3−[4−[[(2−ヒドロキシエチル)[2−(1H−インドル−
3−イル)エチル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミド、および
N−ヒドロキシ−3−[4−[[[2−(2−メチル−1H−インドル−3−イル)−エ
チル]−アミノ]メチル]フェニル]−2E−2−プロペンアミドおよびそれらの薬学的
に許容される塩;スベロイラニリドハイドロザミック酸(SAHA);[4−(2−アミ
ノ−フェニルカルバモイル)−ベンジル]−カルバミン酸ピリジン−3−イルメチルエス
テルおよびその誘導体;酪酸、ペロキサミド、トリコスタチンA、オキサムフラチン、ア
ピシジン、デプシペプチド;デプデシン;トラポキシン、シクロ[L−アラニル−D−ア
ラニル−(□S,2S)−□−アミノ−□−オキソオキシランオクラノイル−D−プロリ
ル](9CI)としても既知であるHCトキシン;フェニル酪酸ナトリウム、ビスヒドロ
キサム酸スベロイル;トリコスタチンA、BMS−27275、ピロキサミド、FR−9
01228、バルプロ酸。
xxxv.HSP90阻害剤;これはHSP90の内因性ATPアーゼ活性を標的、減少
または阻害する;ユビキチンプロテアソーム経路を介してHSP90クライアントタンパ
ク質を分解、標的、減少または阻害する。HSP90の内因性ATPアーゼ活性を標的、
減少または阻害する化合物は、とりわけHSP90のATPアーゼ活性を阻害する化合物
、タンパク質または抗体、例えば、17−アリルアミノ、17−デメトキシゲルダナマイ
シン(17AAG)、ゲルダナマイシン誘導体;他のゲルダナマイシン関連化合物;ラジ
シコールおよびHDAC阻害剤である。HSP90阻害剤の可能性のある間接的な標的は
、FLT3、BCR−ABL、CHK1、CYP3A5*3および/またはNQ01*2
を含む。
xxxvi.I−κB−αキナーゼ阻害剤(IKK);これはNF−κBを標的、減少ま
たは阻害する、例えば、2−プロペンニトリル、3−[(4−メチルフェニル)スルホニ
ル]−(2E)−(9Cl)。
xxxvii.インスリン受容体チロシンキナーゼ阻害剤;これはホスファチジルイノシ
トール3−キナーゼ、微小管関連タンパク質およびS6キナーゼの活性を調節する;例え
ば、ヒドロキシル−2−ナフタレニルメチルホスホン酸、LY294002。
xxxviii.c−Jun N−末端キナーゼ(JNK)阻害剤;これはJun N−
末端キナーゼを標的、減少または阻害する;例えば、ピラゾールアントロンおよび/また
はエピガロカテキンガレート。Jun N−末端キナーゼ(JNK)、セリン−指向性タ
ンパク質キナーゼはc−JunおよびATF2のリン酸化および活性化に関連し、代謝、
成長、細胞分化およびアポトーシスにおける重要な役割を果たす。JNKキナーゼ阻害剤
に対する対象は、限定はしないが、DNMTを含む。
xxxix 微小管結合剤;これは有糸***および間期細胞機能に対して必須である微少
管ネットワークを崩壊させることにより作用する;例えば、ビンブラスチン、ビンブラス
チン硫酸塩;ビンカアルカロイド、例えば、ビンクリスチン、ビンクリスチン硫酸塩;ビ
ンデシン;ビノレルビン;タキサン類、例えば、ドセタキセル;パクリタキセル;ディス
コデルモライド;コルヒチン、エポチロンおよびその誘導体、例えば、エポチロンBまた
はその誘導体。パクリタキセルはTAXOL(登録商標)として;ドセタキセルはTAX
OTERE(登録商標)として;硫酸ビンブラスチンはVINBLASTIN R.P(
登録商標)として;および硫酸ビンクリスチンはFARMISTIN(登録商標)として
市販されている。また、一般形式のパクリタキセルならびに様々な投与形のパクリタキセ
ルを含む。一般形式のパクリタキセルは、限定はしないが、塩化ベタキソロールを含む。
様々な投与形のパクリタキセルは、限定はしないが、ABRAXANE(登録商標);O
NXOL(登録商標)、CYTOTAX(登録商標)として市販されているアルブミンナ
ノ粒子パクリタキセルを含む。ディスコデルモライドは、例えば、US5010099に
記載のとおりに得ることができる。また、US6194181、WO98/0121、W
O9825929、WO9808849、WO9943653、WO9822461およ
びWO0031247に記載されているエポチロン誘導体を含む。とりわけ好ましくはエ
ポチロンAおよび/またはBである。
xl.マイトージェン−活性タンパク質(MAP)キナーゼ−阻害剤;これはマイトージ
ェン−活性タンパク質を標的、減少または阻害する、例えば、ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−[[[3−(4−クロロフェニル)−2−プロペニル]メチル]アミノ]メチ
ル]フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)−4−メトキシ−(9Cl)。マイトー
ジェン−活性タンパク質(MAP)キナーゼは様々な細胞外刺激に対する応答において活
性化するタンパク質セリン/スレオニンキナーゼのグループであり、細胞表面から核への
シグナル形質導入を仲介する。それらは炎症、アポトーシス細胞死、発癌性形質転換、腫
瘍細胞浸潤および転移を含むいくつかの生理学および病理学細胞現象を調節する。
xli.MDM2阻害剤;これはMDM2とp53腫瘍サプレッサーの相互作用を標的、
減少または阻害する;例えば、トランス−4−ヨード、4’−ボラニル−カルコン。
xlii.MEK阻害剤;これはMAPキナーゼMEKのキナーゼ活性を標的、減少また
は阻害する;例えば、Nexavar(登録商標)(ソラフェニブ トシラート)、ブタ
ンジニトリル、ビス[アミノ[2−アミノフェニル)チオ]メチレン]−(9Cl)。M
EK阻害剤の標的は、限定はしないが、ERKを含む。MEK阻害剤の間接的な標的は、
限定はしないが、サイクリンD1を含む。
xliii:マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤;これは腫瘍の周りの組
織構造の喪失の促進ならびに腫瘍増殖、血管形成および転移の促進に関連する酵素MMP
−2およびMMP−9を含むポリペプチド結合の加水分解を選択的に触媒するプロテアー
ゼ酵素のクラスを標的、減少または阻害する、例えば、ブタンジアミド、N−4−ヒドロ
キシ−N1−[(1S)−1−[[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピロリジ
ニル]カルボニル]−2−メチルプロピル]−2−ペンチル−、(2R)−(9CI);
エピガロカテキンガレートとしても既知であるアクチノニン;コラーゲンペプチド模倣お
よび非ペプチド模倣阻害剤;テトラシクリン誘導体、例えば、ヒドロキサメートペプチド
模倣薬阻害剤、バチマスタット;およびその生物学的に経口利用可能な類似体、マリマス
タット、プリノマスタット、メタスタット、ネオバスタット、タノマスタット、TAA2
11、BMS−279251、BAY12−9566、MMI270BまたはAAJ99
6。MMP阻害剤の標的は、限定はしないが、ポリペプチド脱ホルミル酵素を含む。
xliv.NGFRチロシン−キナーゼ−阻害剤;これは神経増殖因子依存p140c−
trkチロシンリン酸化を標的、減少または阻害する;例えば、チルホスチンAG879
。NGFRチロシン−キナーゼ−阻害剤の標的は、限定はしないが、HER2、FLK1
、FAK、TrkA、および/またはTrkCを含む。間接的な目的はRAF1の発現を
阻害する。
xlv.SAPK2/p38キナーゼ阻害剤を含むp38MAPキナーゼ阻害剤;これは
MAPKファミリーメンバーであるp38−MAPKを標的、減少または阻害する、例え
ば、フェノール、4−[4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−ピリジニル)−1H
−イミダゾール−2−イル]−(9Cl)。SAPK2/p38キナーゼ阻害剤の例は、
限定はしないが、ベンズアミド、3−(ジメチルアミノ)−N−[3−[(4−ヒドロキ
シベンゾイル)アミノ]−4−メチルフェニル]−(9Cl)を含む。MAPKファミリ
ーメンバーはチロシンおよびスレオニン残基のリン酸化により活性化されるセリン/スレ
オニンキナーゼである。このキナーゼはリン酸化され、多数の細胞ストレスおよび炎症性
刺激により活性化され、重要な細胞応答、例えば、アポトーシスおよび炎症応答の調節に
関連すると考えられる。
xlvi.p56チロシンキナーゼ阻害剤;これはT細胞成長および活性化に対して重要
であるリンパ特異的srcファミリーチロシンキナーゼである酵素であるp56チロシン
キナーゼを標的、減少または阻害する;例えば、2−アントラセンカルボキシアルデヒド
,9,10−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−1メトキシ−9,10−ジオキソ−(9Cl)
、チルホスチン46としても既知であるダムナカンタール。p56チロシンキナーゼ阻害
剤の標的は、限定はしないが、Lckを含む。LckはCD4、CD8およびIL−2受
容体のβ鎖の細胞質ドメインと関連し、そしてTCR介在T細胞活性化の最初の段階に関
連すると考えられる。
xlvii.PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤;C−kit受容体チロシンキナーゼ(
PDGFRファミリーの一部)の活性を標的、減少または阻害する、例えば、c−Kit
受容体チロシンキナーゼファミリーの活性を標的、減少または阻害する、とりわけc−K
it受容体を阻害する。PDGFRチロシンキナーゼ阻害剤の標的の例は、限定はしない
が、PDGFR、FLT3および/またはc−KIT;例えば、チルホスチンAG129
6;チルホスチン9;1,3−ブタジエン−1,1,3−トリカルボニトリル,2−アミ
ノ−4−(1H−インドル−5−イル)−(9Cl);N−フェニル−2−ピリミジン−
アミン誘導体、例えば、イマチニブ、イレッサ(登録商標)を含む。PDGFは細胞増殖
、走化性、および正常細胞の生存ならびに様々な疾患状態、例えば、癌、アテローム性動
脈硬化症および線維症の調節において中心的な役割を果たす。PDGFファミリーは二量
体アイソフォーム(PDGF−AA、PDGF−BB、PDGF−AB、PDGF−CC
およびPDGF−DD)からなり、これは特異的に2個の受容体チロシンキナーゼに結合
することによりこれらの細胞性効果を発揮する。PDGFR−およびPDGFR−βはそ
れぞれ170および180kDaの分子量を有する。
xlviii.ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ阻害剤;これはPI3−キナー
ゼを標的、減少または阻害する;例えば、3H−フロ[4,3,2−de]インデノ[4
,5−h]−2−ベンゾピラン−3,6,9−トリオン、11−(アセチルオキシ)−1
,6b,7,8,9a,10,11,11b−オクタヒドロ−1−(メトキシメチル)−
9a,11b−ジメチル−、(1S,6bR,9aS,11R,11bR)−(9CI)
としても既知であるウォルトマンニン;8−フェニル−2−(モルホリン−4−イル)−
クロメン−4−オン;ケルセチン、ケルセチン二水和物。PI3−キナーゼ活性は、イン
スリン、血小板由来増殖因子、インシュリン様増殖因子、上皮細胞増殖因子、コロニー刺
激因子および肝細胞増殖因子を含む多くのホルモンおよび成長因子刺激に対する応答の増
加を示し、細胞増殖および形質転換に関連するプロセスに影響を与えている。ホスファチ
ジルイノシトール3−キナーゼ阻害剤の標的の例は、限定はしないが、Pi3Kを含む。
xlix.ホスファターゼ阻害剤;これはホスファターゼを標的、減少または阻害する;
例えば、カンタリジン酸;カンタリジン;およびL−ロイシンアミド、N−[4−(2−
カルボキシエテニル)ベンゾイル]グリシル−L−α−グルタミル−(E)−(9Cl)
。ホスファターゼはホスホリル基を除去し、タンパク質を最初の脱リン酸化状態に戻す。
したがって、リン酸化−脱リン酸化サイクルは分子の“オン−オフ”のスイッチと見なす
ことができる。
l.白金剤;これは白金を含み、DNA分子のインターストランドおよびインターストラ
ンド架橋を形成することによるDNA合成を阻害する;例えば、カルボプラチン;シスプ
ラチン;オキサリプラチン;シスプラスチン;サトラプラチンおよびZD0473のよう
な白金剤。例えば、カルボプラチンは、例えば、CARBOPLAT(登録商標)の下に
、例えば市販の形態で;および、オキサリプラチンは、ELOXATIN(登録商標)の
下に、例えば市販の形態で投与できる。
li.PP1およびPP2阻害剤ならびにチロシンホスファターゼ阻害剤を含むタンパク
質ホスファターゼ阻害剤;これはタンパク質ホスファターゼを標的、減少または阻害する
。PP1およびPP2A阻害剤の例はカンタリジン酸および/またはカンタリジンを含む
。チロシンホスファターゼ阻害剤の例は、限定はしないが、シュウ酸L−P−ブロモテト
ラミソール;2(5H)−フラノン,4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)−3−
(1−オキソヘキサデシル)−、(5R)−(9Cl);およびベンジルホスホン酸を含
む。
本明細書で使用される“PP1またはPP2阻害剤”なる用語は、Ser/Thrタン
パク質ホスファターゼを標的、減少または阻害する化合物に関する。PP1を含むI型ホ
スファターゼは阻害剤1(I−1)および阻害剤2(I−2)として既知である2つの熱
安定なタンパク質により阻害される。これらは選択的にホスホリラーゼキナーゼのサブユ
ニットを脱リン酸化する。II型ホスファターゼは自然反応性(PP2A)、CA2+
存(PP2B)およびMg2+依存(PP2C)ホスファターゼクラスに分類される。
本明細書で使用される“チロシンホスファターゼ阻害剤”なる用語は、チロシンホスフ
ァターゼを標的、減少または阻害する化合物に関する。タンパク質チロシンホスファター
ゼ(PTP)は比較的最近ホスファターゼファミリーに加えられた。それらはタンパク質
のリン酸化チロシン残基由来のリン酸基を除去する。PTPは様々な構造特性を示し、細
胞増殖、分化、細胞接着および運動の制御、ならびに細胞骨格機能における重要な役割を
果たす。チロシンホスファターゼ阻害剤の標的の例は、限定はしないが、アルカリホスフ
ァターゼ(ALP)、ヘパラナーゼ、PTPase、および/または前立腺酸性ホスファ
ターゼを含む。
lii.PKC阻害剤およびPKCδキナーゼ阻害剤:本明細書で使用される“PKC阻
害剤”なる用語は、タンパク質キナーゼCならびにそのイソ酵素を標的、減少または阻害
する化合物に関する。遍在するリン脂質依存酵素であるタンパク質キナーゼC(PKC)
は、細胞増殖、分化およびアポトーシスと関連するシグナル形質導入に関連する。PKC
阻害剤の標的の例は、限定はしないが、MAPKおよび/またはNF−κBを含む。PK
C阻害剤の例は、限定はしないが、1−H−ピロロ−2,5−ジオン,3−[1−[3−
(ジメチルアミノ)プロピル]−1H−インドル−3−イル]−4−(1H−インドル−
3−イル)−(9Cl);ビスインドリルマレイミドIX;4−オクタデカン−1,3−
ジオール、2−アミノ−、(2S,3R,4E)−(9CI)としても既知であるスフィ
ンゴシン;9,13−エポキシ−1H,9H−ジインドロ[1,2,3−gh:3’,2
’,1’−lm]ピロロ[3,4−j][1,7]ベンゾジアゾニン−1−オンとしても
既知であるスタウロスポリン、例えば、EP0296110に記載のスタウロスポリン誘
導体、例えば、ミドスタウリン;2,3,10,11,12,13−ヘキサヒドロ−10
−メトキシ−9−メチル−11−(メチルアミノ)−、(9S,10R,11R,13R
)−(9CI);チルホスチン51;およびフェナントロ[1,10,9,8−opqr
a]ペリレン−7,14−ジオン、1,3,4,6,8,13−ヘキサヒドロキシ−10
,11−ジメチル−、立体異性体(6CI,7CI,8CI,9CI)としても既知であ
るヒペリシン、UCN−01、サフィンゴール、BAY43−9006、ブリオスタチン
1、ペリフォシン;イルモフォジン;RO318220およびRO320432;GO6
976;Isis3521;LY333531/LY379196を含む。本明細書で使
用される“PKCδキナーゼ阻害剤”なる用語は、PKCのδイソ酵素を標的、減少また
は阻害する化合物に関する。δイソ酵素は慣用のPKCイソ酵素であり、Ca2+依存で
ある。PKCδキナーゼ阻害剤の例は、限定はしないが、2−プロペン−1−オン、1−
[6−[(3−アセチル−2,4,6−トリヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]
−5,7−ジヒドロキシ−2,2−ジメチル−2H−1−ベンゾピラン−8−イル]−3
−フェニル−、(2E)−(9CI)としても既知であるロッテルリンを含む。
liii.ポリアミノ合成阻害剤;これはポリアミンスペルミジンを標的、減少または阻
害する;例えば、(−)−2−ジフルオロメチルオルニチンとしても既知であるDMFO
;N1、N12−ジエチルスペルミン4HCl。ポリアミンスペルミジンおよびスペルミ
ンは細胞増殖に対して非常に重要であるが、それらの作用の正確なメカニズムは明らかで
ない。腫瘍細胞は生合成酵素の活性を増加することおよびポリアミンプールを増加するこ
とにより影響する変化したポリアミンホメオスタシスを有する。
liv.プロテアソーム阻害剤;これはプロテアソームを標的、減少または阻害する、例
えば、アクラシノマイシンA;グリオトキシン;PS−341;MLN341;ボルテゾ
ミブ;ベルケイド。プロテアソーム阻害剤の標的の例は、限定はしないが、O(2)(−
)−産生NADPHオキシダーゼ、NF−カッパB、および/またはファーネシルトラン
スフェラーゼ、ゲラニルトランスフェラーゼIを含む。
lv.PTP1B阻害剤;これはPTP1Bを標的、減少または阻害する、タンパク質チ
ロシンキナーゼ阻害剤;例えば、L−ロイシンアミド、N−[4−(2−カルボキシエテ
ニル)ベンゾイル]グリシル−L−α−グルタミル−,(E)−(9Cl)。
lvi.SRCファミリーチロシンキナーゼ阻害剤;Sykチロシンキナーゼ阻害剤;な
らびにJAK−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤を含むタンパク質チ
ロシンキナーゼ阻害剤。
本明細書で使用される“タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤”なる用語は、タンパク質
チロシンキナーゼを標的、減少または阻害する化合物に関する。タンパク質チロシンキナ
ーゼ(PTK)は細胞増殖、分化、代謝、遊走および生存の調節において重要な役割を果
たす。それらは受容体PTKおよび非受容体PTKとして分類されている。受容体PTK
は膜貫通領域を有する単ポリペプチド鎖を含む。この細胞外末端部分は高い親和力のリガ
ンド結合ドメインを含み、一方、細胞質末端は触媒コアおよび調節塩基配列を含む。チロ
シンキナーゼ阻害剤の標的の例は、限定はしないが、ERK1、ERK2、ブルトンチロ
シンキナーゼ(Btk)、JAK2、ERK1/2、PDGFR、および/またはFLT
3を含む。間接的な標的の例は、限定はしないが、TNFα、NO、PGE2、IRAK
、iNOS、ICAM−1、および/またはE−セレクチンを含む。チロシンキナーゼ阻
害剤の例は、限定はしないが、チルホスチンAG126;チルホスチンAg1288;チ
ルホスチンAg1295;ゲルダナマイシン;およびゲニステインを含む。
非受容体チロシンキナーゼはSrc、Tec、JAK、Fes、Abl、FAK、Cs
kおよびSykファミリーメンバーを含む。それらは細胞質ならびに核に位置する。それ
らは明確なキナーゼ制御、基質リン酸化および機能を示す。これらのキナーゼの脱制御は
またいくつかのヒト疾患に関連してきた。
本明細書で使用される“SRCファミリーチロシンキナーゼ阻害剤”なる用語は、SR
Cを標的、減少または阻害する化合物に関する。SRCファミリーチロシンキナーゼ阻害
剤の例は、限定はしないが、1H−ピラゾール[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、
1−(1,1−ジメチルエチル)−3−(1−ナフタレニル)−(9CI)としても既知
であるPP1;および1H−ピラゾール[3,4−d]ピリミジン−4−アミン、3−(
4−クロロフェニル)−1−(1,1−ジメチルエチル)−(9CI)としても既知であ
るPP2を含む。
本明細書で使用される“Sykチロシンキナーゼ阻害剤”なる用語は、Sykを標的、
減少または阻害する化合物に関する。Sykチロシンキナーゼ阻害剤に対する標的の例は
、限定はしないが、Syk、STAT3、および/またはSTAT5を含む。Sykチロ
シンキナーゼ阻害剤の例は、限定はしないが、1,2−ベンゼンジオール、4−[(1E
)−2−(3,5−ジヒドロキシフェニル)エテニル]−(9CI)としても既知である
ピセアタンノールを含む。
本明細書で使用される“Janus(JAK−2および/またはJAK−3)チロシン
キナーゼ阻害剤”なる用語は、janusチロシンキナーゼを標的、減少または阻害する
化合物に関する。Janusチロシンキナーゼ阻害剤は抗血栓、抗アレルギーおよび免疫
抑制特性を有する抗白血病剤を示す。JAK−2および/またはJAK−3チロシンキナ
ーゼ阻害剤の標的は、限定はしないが、JAK2、JAK3、STAT3を含む。JAK
−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤の間接的な標的は、限定はしない
が、CDK2を含む。JAK−2および/またはJAK−3チロシンキナーゼ阻害剤の例
は、限定はしないが、チルホスチンAG490;および2−ナフチルビニルケトンを含む
c−Ablファミリーメンバーおよびそれらの遺伝子融合生成物の活性を標的、減少ま
たは阻害する化合物、例えば、PD180970;AG957;またはNSC68041
0。
lvii.レチノイド;これはレチノイド依存性受容体を標的、減少または増加する;例
えば、イソトレチノイン、トレチノイン。
lviii.RNAポリメラーゼII伸長阻害剤;これはCHO細胞のインスリン刺激核
および細胞質p70S6キナーゼを標的、減少または阻害する;カゼインキナーゼIIに
依存しているRNAポリメラーゼII転写を標的、減少または阻害する;そしてウシ卵母
細胞の卵核胞崩壊を標的、減少または阻害する;例えば、5,6−ジクロロ−1−β−D
−リボフラノシルベンゾイミダゾール。
lvix.セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤;これはセリン/スレオニンキナーゼを阻
害する;例えば、1H−プリン−2−アミン(9Cl)としても既知である2−アミノプ
リン。セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤の標的の例は、限定はしないが、dsRNA依
存性タンパク質キナーゼ(PKR)を含む。セリン/スレオニンキナーゼ阻害剤の間接的
な標的の例は、限定はしないが、MCP−1、NF−κB、elF2α、COX2、RA
NTES、IL8,CYP2A5、IGF−1、CYP2B1、CYP2B2、CYP2
H1、ALAS−1、HIF−1、エリスロポエチン、および/またはCYP1A1を含
む。
lx.ステロール生合成阻害剤;これはステロール、例えば、コレステロールの生合成を
阻害する;例えば、テルビナフォン(terbinadine)。ステロール生合成阻害剤の標的の
例は、限定はしないが、スクアレンエポキシダーゼ、およびCYP2D6を含む。
lxi.トポイソメラーゼ阻害剤;トポイソメラーゼI阻害剤およびトポイソメラーゼI
I阻害剤を含む。トポイソメラーゼI阻害剤の例は、限定はしないが、トポテカン、ギマ
テカン、イリノテカン、カンプトテカンおよびその類似体、9−ニトロカンプトテシンお
よび巨大分子カンプトセシン接合体PNU−166148(WO99/17804の化合
物A1);10−ヒドロキシカンプトテシン酢酸塩;エトポシド;塩酸イダルビシン;塩
酸イリノテカン;テニポシド;トポテカン、塩酸トポテカン;ドキソルビシン;エピルビ
シン、塩酸エピルビシン;ミトキサントロン、塩酸ミトキサントロン;ダウノルビシン、
塩酸ダウノルビシン、ダサチニブ(BMS−354825)を含む。イリノテカンは、例
えば、CAMPTOSAR(登録商標)の名の下に販売されている形態で投与できる。ト
ポテカンは、例えば、HYCAMTIN(登録商標)の名の下に販売されている形態で投
与できる。本明細書で使用する“トポイソメラーゼII阻害剤”は、限定はしないが、ア
ントラサイクリン、例えば、ドキソルビシン(リポソーム製剤、例えばCAELYX(登
録商標)を含む)、ダウノルビシン(リポソーム製剤、例えば、DAUNOSOME(登
録商標)を含む)、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン;アントラキノン類
ミトキサントロンおよびロソキサントロン;ならびにポドフィロトキシン類エトポシドお
よびテニポシドを含む。エトポシドはETOPOPHOS(登録商標)として;テニポシ
ドはVM26−BRISTOL(登録商標)は;ドキソルビシンはADRIBLASTI
N(登録商標)またはADRIAMYCIN(登録商標)として;エピルビシンはFAR
MORUBICIN(登録商標)として、イダルビシンはZAVEDOS(登録商標)と
して;およびミトキサントロンはNOVANTRON(登録商標)として販売されている
lxii.VEGFRチロシンキナーゼ阻害剤;これは既知の血管生成成長因子ならびに
正常なおよび病的な血管形成の調節に関与しているサイトカインを標的、減少および/ま
たは阻害する。VEGFファミリー(VEGF−A、VEGF−B、VEGF−C、VE
GF−D)およびそれらの対応する受容体チロシンキナーゼ[VEGFR−1(Flt−
1)、VEGFR−2(Flk−1、KDR)、およびVEGFR−3(Flt−4)]
は血管生成およびリンパ管生成過程の多相の調節における主要なおよび必要不可欠な役割
を果たす。VEGFRチロシンキナーゼ阻害剤の例は3−(4−ジメチルアミノベンジリ
デニル)−2−インドリノンを含む。VEGFRの活性を標的、減少または増加する化合
物は、とりわけVEGF受容体チロシンキナーゼを阻害するか、VEGF受容体を阻害す
るか、またはVEGFに結合する化合物、タンパク質または抗体であり、特にWO983
5958に一般的に具体的に記載されている化合物、タンパク質またはモノクローナル抗
体であり、例えば、1−(4−クロロアニリノ)−4−(4−ピリジルメチル)フタラジ
ンまたはその医薬的に許容される塩、例えば、コハク酸塩、またはWO0009495、
WO0027820、WO0059509、WO9811223、WO0027819お
よびEP0769947に記載のもの;例えば、M. Prewett et al in Cancer Research
59 (1999) 5209-5218、F. Yuan et al in Proc. Natl. Acad. Sci. USA, vol. 93, pp. 1
4765-14770, Dec. 1996、Z. Zhu et al in Cancer Res. 58,1998,3209-3214、およびJ. M
ordenti et al in Toxicologic Pathology, Vol. 27, no. 1, pp 14-21,1999;WO00
37502およびWO9410202に記載のもの; M. S. O'Reilly et al, Cell 79,1
994,315-328に記載のアンジオスタチン; M. S. O'Reilly et al, Cell 88,1997,277-285
に記載のエンドスタチン;アントラニル酸アミド;ZD4190;ZD6474;SU5
416;SU6668;または抗VEGF抗体または抗VEGF受容体抗体、例えば、R
huMab(ベバシズマブ)である。それらが所望の生物学的活性を示す限り、抗体は完
全モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、少なくとも2個の完全抗体から形成される
多特異的抗体、および抗体フラグメントを意味する。VEGF−R2阻害剤の例は、例え
ば、アクシチニブを含む。
lxiii.ゴナドレリンアゴニスト、例えば、アバレリクス、ゴセレリン、酢酸ゴセレ
リン。
lxiv.細胞分化工程を誘導する化合物、例えば、レチノイン酸、α−、γ−もしくは
8−トコフェロールまたはα−、γ−もしくは8−トコトリエノール。
lxv.ビスホスホネート、例えば、エトリドン酸、クロドロン酸、チルドロン酸、パミ
ドロン酸、アレンドロン酸、イバンドロン酸、リセドロン酸およびゾレドロン酸。
lxvi.ヘパラナーゼ阻害剤、これはヘパリン硫酸塩分解を阻害する、例えば、PI−
88。
lxvii.生体応答修飾物質、好ましくはリンホカインまたはインターフェロン、例え
ば、インターフェロンα。
lxviii.テロメラーゼ阻害剤、例えば、テロメスタチン。
lxix.カテコール−O−メチルトランスフェラーゼのメディエーター、例えば、阻害
剤、例えば、エンタカポン。
lxx:イスピネシブ、ペメトリキセド(Alimta(登録商標))、スニチニブ(S
U11248)、ジエチルスチルベストロール(DES)、BMS224818(LEA
29Y)。
lxxi.ソマトスタチンまたはソマトスタチン類似体、例えば、オクトレオチド(サン
ドスタチン(登録商標)またはサンドスタチンLAR(登録商標))。
lxxii.成長ホルモン受容体アンタゴニスト、例えば、ペグビソマント、フィルグラ
スチムまたはペグフィルグラスチム、またはインターフェロンα。
例えば、本明細書に記載の、所望により抗癌剤と組み合わせてmTOR阻害剤での内分
泌腫瘍の処置のような癌の処置は、放射線治療と関連し得る。所望により抗癌剤と組み合
わせたmTOR阻害剤での内分泌腫瘍処置は、第2の処置、例えば、後に他の抗癌剤での
処置をし得る。
内分泌腫瘍処置における第2の薬剤としての好ましい抗癌剤は、例えば、5−フルオロ
ウラシル、ダカルバジン、ストレプトゾトシン、PDGFR、C−kit、およびVEG
F受容体を含む活性の範囲を含む受容体チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、SU0112
48、成長ホルモン受容体アンタゴニスト、例えば、ペグビソマント、フィルグラスチム
またはペグフィルグラスチム、インターフェロンαまたはソマトスタチンまたはソマトス
タチン類似体、例えば、オクトレオチドを含む。
好ましくは第2の薬剤は、ソマトスタチンまたはソマトスタチン類似体、例えば、商標
名サンドスタチン(登録商標)またはサンドスタチンLAR(登録商標)の下に販売され
ているオクトレオチドである。
mTOR阻害剤と組み合わせて有用でありそうな、例えば、本発明にしたがって有用で
ありそうな抗炎症性剤および/または免疫調節剤は、例えば、下記を含む
−カルシニューリンのメディエーター、例えば、阻害剤、例えば、シクロスポリンA、F
K506;
−免疫抑制特性を有するアスコマイシン、例えば、ABT−281、ASM981;
−コルチコステロイド;シクロホスファミド;アザチオプレン;レフルノミド;ミゾルビ
ン;
−ミコフェノール酸または塩;ミコフェノール酸モフェチル;
−15−デオキシスペルグアリンまたはそれらの免疫抑制性相同物、類似体もしくは誘導
体;
−bcr−ablチロシンキナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤;
−c−kit受容体チロシンキナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤;
−PDGF受容体チロシンキナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤、例えば、グ
リーベック(イマチニブ);
−p38MAPキナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤、
−VEGF受容体チロシンキナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤、
−PKC活性のメディエーター、例えば、阻害剤、例えば、WO0238561またはW
O0382859に記載されているような、例えば、実施例56または70の化合物;
−JAK3キナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤、例えば、N−ベンジル−3
,4−ジヒドロキシ−ベンジリデン−シアノアセトアミドα−シアノ−(3,4−ジヒド
ロキシ)−]N−ベンジルシンナムアミド(チルホスチンAG490)、プロジギオシン
25−C(PNU156804)、[4−(4’−ヒドロキシフェニル)−アミノ−6,
7−ジメトキシキナゾリン](WHI−P131)、[4−(3’−ブロモ−4’−ヒド
ロキシルフェニル)−アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン](WHI−P154)、
[4−(3’,5’−ジブロモ−4’−ヒドロキシルフェニル)−アミノ−6,7−ジメ
トキシキナゾリン]WHI−P97、KRX−211、遊離形または薬学的に許容される
塩形の、例えば、一クエン酸塩の3−{(3R,4R)−4−メチル−3−[メチル−(
7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−アミノ]−ピペリジン−1−イル
}−3−オキソ−プロピオニトリル(CP−690,550とも呼ばれる)、またはWO
2004052359またはWO2005066156に記載されているような化合物;
−S1P受容体活性のメディエーター、例えば、アゴニストまたはモジュレーター、例え
ば、所望によりリン酸化されているFTY720またはそれらの類似体、例えば、所望に
よりリン酸化されている2−アミノ−2−[4−(3−ベンジルオキシフェニルチオ)−
2−クロロフェニル]エチル−1,3−プロパンジオールまたは1−{4−[1−(4−
シクロヘキシル−3−トリフルオロメチル−ベンジルオキシイミノ)−エチル]−2−エ
チル−ベンジル}−アゼチジン−3−カルボン酸またはその薬学的に許容される塩;
−免疫抑制性モノクローナル抗体、例えば、白血球受容体、例えば、Blys/BAFF
受容体、MHC、CD2、CD3、CD4、CD7、CD8、CD25、CD28、CD
40、CD45、CD52、CD58、CD80、CD86、IL−12受容体、IL−
17受容体、IL−23受容体またはそれらのリガンドに対するモノクローナル抗体;
−他の免疫調節化合物、例えば、CTLA4の少なくとも細胞外部分またはそれらの変異
体を有する、例えば、非CTLA4タンパク質配列に結合しているCTLA4の少なくと
も細胞外ドメイン部分またはそれらの変異体を有する、組み換え結合分子、例えば、CT
LA4Ig(例えば、ATCC68629で示される)またはそれらの変異体、例えば、
LEA29Y;
−接着分子活性のメディエーター、例えば、阻害剤、例えば、LFA−1アンタゴニスト
、ICAM−1または−3アンタゴニスト、VCAM−4アンタゴニストまたはVLA−
4アンタゴニスト、
−CCR9活性のメディエーター、例えば、アンタゴニスト、
−MIF活性のメディエーター、例えば、阻害剤、
−5−アミノサリチル酸(5−ASA)剤、例えば、スルファサラジン、アザルフィジン
(登録商標)、アサコール(登録商標)、ジペンタム(登録商標)、ペンタサ(登録商標
)、ロワサ(登録商標)、カナサ(登録商標)、コラザール(登録商標)、例えば、メサ
ラジン含有薬剤;例えば、ヘパリンと組み合わせたメサラジン;
−TNF−α活性のメディエーター、例えば、阻害剤、例えば、TNF−αに結合する抗
体、例えば、インフリキシマブ(レミケード(登録商標))、サリドマイド、レナリドマ
イド、
−酸化窒素放出非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)、例えば、NO供与型COX阻害
剤(CINOD);
−ホスホジエステラーゼ、例えば、PDE4B活性のメディエーター、例えば、阻害剤、
−カスパーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤、
−Gタンパク質共役受容体、GPBAR1のメディエーター、例えば、アゴニスト、
−セラミドキナーゼ活性のメディエーター、例えば、阻害剤、
−‘多機能性抗炎症’剤(MFAID)、例えば、グリコサミノグリカンと関連している
細胞質型ホスホリパーゼA2(cPLA2)阻害剤、例えば、膜結合型ホスホリパーゼA
2阻害剤;
−抗生物質、例えば、ペニシリン、セファロスポリン、エリスロマイシン、テトラシクリ
ン、スルホンアミド、例えば、スルファジアジン、スルフイソキサゾール;スルホン、例
えば、ダプソーン;プレウロムチリン、フルオロキノロン、例えば、メトロニダゾール、
キノロン、例えば、シプロフロキサシン;レボフロキサシン;プロバイオティクスおよび
共生細菌、例えば、乳酸菌;
−抗ウイルス剤、例えば、リビビリン、ビダラビン、アシクロビア、ガンシクロビル、ザ
ナミビル、リン酸オセルタミビル、ファムシクロビル、アタザナビル、アマンタジン、デ
ィダノシン、エファビレンツ、フォスカルネット、インジナビル、ラミブジン、ネルフィ
ナビル、リトナビル、サクイナビル、スタブジン、バラシクロビル、バルガンシクロビル
、ジドブジン。
mTOR阻害剤と組み合わせて有用でありそうな、例えば、本発明にしたがって有用で
ありそうな抗炎症剤は、例えば、非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)、例えば、プロ
ピオン酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロクス酸、カルプロフ
ェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブ
プロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキ
サプロジン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン酸、お
よびチオキサプロフェン)、酢酸誘導体(インドメタシン、アセメタシン、アルクロフェ
ナック、クリダナク、ジクロフェナク、フェンクロフェナック、フェンクロジン酸、フェ
ンチアザク、フロフェナック、イブフェナック、イソキセパク、オキシピナク、スリンダ
ク、チオピナク、トルメチン、ジドメタシン、およびゾメピラック)、フェナム酸誘導体
(フルフェナム酸、メクロフェナミン酸、メフェナム酸、ニフルム酸およびトルフェナム
酸)、ビフェニルカルボン酸誘導体(ジフルニサルおよびフルフェニサール)、オキシカ
ム(イソキシカム、ピロキシカム、スドキシカムおよびテノキシカン)、サリチレート(
アセチルサリチル酸、スルファサラジン)およびピラゾロン(アパゾン、ベズピペリロン
、フェプラゾン、モフェブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン);シクロ
オキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤、例えば、セレコキシブ;ホスホジエステラー
ゼIV型(PDE−IV)の阻害剤;ケモカイン受容体のアンタゴニスト、とりわけCC
R−1、CCR−2、およびCCR−3;コレステロール低下剤、例えば、HMG−Co
Aレダクターゼ阻害剤(ロバスタチン、シンバスタチンおよびプラバスタチン、フルバス
タチン、アトルバスタチン、および他のスタチン)、金属イオン封鎖剤(コレスチラミン
およびコレスチポール)、ニコチン酸、フェノフィブリック酸誘導体(ジェムフィブロジ
ル、クロフィブラート、フェノフィブレートおよびベンザフィブレート)、およびプロブ
コール;抗コリン剤、例えば、ムスカリン性アンタゴニスト(臭化イプラトロピウム);
他の化合物、例えば、テオフィリン、スルファサラジンおよびアミノサリチル酸、例えば
、5−アミノサリチル酸およびそれらのプロドラッグ、抗リウマチ剤を含む。
mTOR阻害剤と組み合わせて有用でありそうな、例えば、本発明にしたがって有用で
ありそうな抗アレルギー剤は、例えば、抗ヒスタミン剤(H1−ヒスタミンアンタゴニス
ト)、例えば、ブロモフェニラミン、クロロフェニラミン、デクスクロフェニラミン、ト
リプロリジン、クレマスチン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、トリペレナミ
ン、ヒドロキシジン、メトジラジン、プロメタジン、トリメプラジン、アザタジン、サイ
プロヘプタジン、アンタゾリン、フェニラミン、ピリラミン、アステミゾール、テルフェ
ナジン、ロラタジン、セチリジン、フェキソフェナジン、デスカルボエトキシロラタジン
、および非ステロイド系抗喘息剤、例えば、β2−アゴニスト(テルブタリン、メタプロ
テレノール、フェノテロール、イソエタリン、アルブテロール、ビトルテロール、サルメ
テロールおよびピルブテロール)、テオフィリン、クロモグリク酸ナトリウム、アトロピ
ン、臭化イプラトロピウム、ロイコトリエンアンタゴニスト(ザフィルカスト、モンテル
カスト、プランルカスト、イラルカスト、ポビルカスト、SKB−106,203)、ロ
イコトリエン生合成阻害剤(ジレウトン、BAY−1005);気管支拡張剤、抗喘息剤
(肥満細胞安定剤)を含む。
特許出願または科学刊行物が引用されたそれぞれの場合において、その化合物に関連す
る主題発明を、出典明示により本明細書に包含する、例えば、薬学的に許容されるそれら
の塩、対応するラセミ体、ジアステレオマー、エナンチオマー、互変異性体ならびに、存
在するとき上記化合物の対応する結晶変態、例えば、溶媒和物、水和物および多形(これ
らはそれらの中に開示されている)を同様に含む。本発明の組合せにおける活性成分とし
て使用される化合物は、それぞれ、引用文献または商品の説明書きにおいて記載されたよ
うに製造および投与され得る。また、上記2を超える別々の活性成分の組合せも本発明の
範囲内である、すなわち、本発明の範囲内の医薬組合せは、3またはそれ以上の活性成分
を含み得る。さらに、第1の剤および共薬剤の両方が同一の成分ということはない。
コードナンバー、一般名または商標名により特定される活性化剤の構造は、標準概論“
The Merck Index”の現版またはデータベース、例えばPatents
International(例えばIMS World Publications)または上記および下記文
献から得ることができる。それらの対応する内容を出典明示により本明細書に包含させる
上記内分泌腫瘍の処置におけるmTOR阻害剤の有用性は、例えば、下記方法にしたが
って、インビトロで動物試験法ならびに臨床的法で立証できる。
A.インビトロ
A.1 他の薬剤と組合せた抗増殖活性
細胞株、例えば、化合物A耐性A549株(低nMの範囲のIC50)対比較用化合物
A耐性KB−31およびHCT116株(μMの範囲のIC50)を、96−ウェルプレ
ート(100μl培地中、1,500細胞/ウェル)に加え、そして24時間インキュベ
ートする。その後、各化合物(化合物A以外のmTOR阻害剤または既知の化学療法剤)
の2倍希釈シリーズを、単独でまたは対の組合せのどちらかにて別のチューブ中で(8×
各化合物のIC50で開始して)調製し、そして希釈液をウェルに加える。
次に細胞を3日間、再びインキュベートする。メチレンブルー染色を4日目に行い、結
合した染料の量(染料に結合する生存細胞の数に比例)を測定する。IC50を、Cal
cusynプログラムを用いて測定し、相互作用、すなわち、いわゆる非排他的組合せイ
ンデックス(CI)の測定を提供し、ここで:CI〜1=相互作用はほとんど相加的;0
.85−0.9=やや相乗的;<0.85=相乗的である。本アッセイにおいて、例えば
、化合物AであるmTOR阻害剤は、別の化学療法剤との組合せにおいて、例えば、上記
定義のとおりの、例えば、ソマトスタチンまたはソマトスタチン類似体との組合せにおい
て興味深い抗増殖活性を示す。
B.インビトロアッセイ
下流のマーカーS6のリン酸化状態(S6K1活性の阻害)を、例えば、p70S6キ
ナーゼ1(S6K1)アッセイにおいて、mTOR阻害剤の即時の薬力学的効果を反映す
る読み取り値として使用する、例えば、WO2005064343参照。
カルチノイド効力はとりわけカルチノイド細胞で過剰分泌しているクロモグラニンAを
測定することにより測定できる、例えば、Davis et al, Gynecology & Obstetrics 1973;
137:637-644参照。
C.インビトロ試験
化合物Aは、内分泌剤処置に耐性のある細胞におけるエストロゲン阻害剤および/また
はアロマターゼ阻害剤のような内分泌剤の活性を回復することができる。
いくつかの試験は、乳癌腫瘍は内分泌治療に非応答であることにより、重要なメカニズ
ムとしてAktキナーゼの異常な活性を示した。
D.臨床試験
カルチノイドまたは島細胞癌を有する患者を含む臨床試験において、S6K1活性の阻
害およびクロモグラニンAの減少が化合物A単独またはサンドスタチンLAR(登録商標
)(1日30mg)および化合物A(1日5mg)の組合せのいずれかで投与するときに
観察できる。応答評価は12週ごとに実施できる。試験期間:6ヶ月。
また、このような組合せは相乗効果がある。
単剤療法で1日5mgまたは10mg(週5から70mg)の量の化合物を、および、
組合せ療法で例えば、1日30mgのサンドスタチンLAR(登録商標)を使用するさら
なる臨床試験を以下の通り行う。
例えば進行性の中腸カルチノイド腫瘍に対してサンドスタチンLAR(登録商標)で治療
を受けている420人の患者に化合物Aの無作為、二重盲検、プラセボ対照試験。患者は
基準サンドスタチンLAR(登録商標)治療を続け、10mg/日の化合物Aまたはプラ
セボの投与について無作為化される。主要評価項目は無進行生存率(PFS)である。副
次的評価項目は全生存、紅潮および下痢のカルチノイド関連症状、医薬動力学および医薬
動態学を含む。効力評価において、進行および応答をRECIST基準にしたがい評価す
る。神経内分泌腫瘍の性質のため、すべての患者が3相CTスキャンまたはMRIを受け
なければならない。スキャンは2ヶ月ごとに繰り返す。目的:進行性(advanced progres
sing)中腸腫瘍(カルチノイド腫瘍)の処置のためのサンドスタチンLAR(登録商標)
と組み合わせた化合物A。
単剤療法として細胞毒性化学療法失敗後の適度の進行性(転移または切除不可能(unre
sentable))膵臓神経内分泌腫瘍(島細胞腫)を有する100人の患者における10mg
/日の化合物Aの単一アームプラセボ対照試験。主要な目的は応答率を測定することであ
る。分泌性膵臓腫瘍に対してサンドスタチンLAR(登録商標)で慢性処置を受けている
44人の患者の集団は、サンドスタチンLAR(登録商標)に加えて1日10mgの化合
物Aでも処置する。

上記の開示によって提供される本願発明の具体例として、以下の発明が挙げられる。
[1] 内分泌腫瘍を処置するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[2] 内分泌腫瘍の増殖を阻害するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[3] 内分泌腫瘍を抑制または制御するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[4] 内分泌腫瘍の緩解を誘導するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[5] 内分泌腫瘍侵襲性またはこのような腫瘍増殖と関連する症状を処置するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[6] 内分泌腫瘍の転移拡散を予防または転移の増殖を予防もしくは阻害するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[7] 内分泌腫瘍と関連する障害を処置するための方法であって、その処置を必要とする対象に治療有効量のmTOR阻害剤を投与することを含む方法。
[8] さらに治療有効量の少なくとも1種の第2の薬剤を投与することを含む、[1]から[7]のいずれかに記載の方法。
[9] 第2の薬剤がソマトスタチン(somastatin)またはソマトスタチン類似体である、[8]に記載の方法。
[10] [1]から[9]のいずれかに記載の方法において使用するための薬剤の製造のためのmTOR阻害剤の使用。
[11] mTOR阻害剤がラパマイシンまたはラパマイシン誘導体から選択される、[1]から[9]のいずれかに記載の方法、または請求項10に記載の使用。
[12] mTOR阻害剤が40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンである、[10]に記載の方法。

Claims (4)

  1. 前腸、中腸又は後腸から発生するカルチノイド腫瘍を処置するための、40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンを含有する医薬組成物。
  2. 前記カルチノイド腫瘍が前腸から発生する、請求項1に記載の医薬組成物。
  3. 前記腫瘍が、胃、胸腺、十二指腸、小腸、虫垂、遠位回腸、盲腸、近接結腸、遠位結腸、又は直腸に位置する、請求項1に記載の医薬組成物。
  4. 少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤と組み合せて40−O−(2−ヒドロキシエチル)−ラパマイシンを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の医薬組成物。
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