JP5958246B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光束を変調する光変調装置、および変調した光束を投写する投写レンズを備えたプロジェクターが知られている。そして、ユーザーがプロジェクターを移動させずに投写された画像を移動できるように、投写レンズを移動させるレンズシフト機構を備えたプロジェクターが提案されている。
また、何らかの原因で投写レンズが移動して投写された画像の位置がずれてしまうことがないように、レンズシフト機構にロック機構を設けた技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のロック機構は、ユーザーがスライド操作するレバー部材と、レバー部材のスライド操作に応じて、水平操作ダイアルの裏面の平歯車に係脱可能に噛合し、水平操作ダイアルを操作不能或いは操作可能とする水平ロック部材と、垂直操作ダイアルの裏面の平歯車に係脱可能に噛合し、垂直操作ダイアルを操作不能或いは操作可能とする垂直ロック部材と、各ロック部材を各平歯車に接近する方向に付勢するトーションバネと、を備えている。
また、水平ロック部材および垂直ロック部材は、係脱する平歯車の回転中心軸と平行な軸を中心に回転することにより平歯車に係脱するように構成されている。
特開2007−78729号公報
しかしながら、特許文献1に記載のレンズシフト機構は、ロック機構が操作ダイアルの平歯車の回転中心軸と平行な軸に水平ロック部材および垂直ロック部材を組み付ける構成のため、構造が複雑で製造が煩雑になることや、回転中心軸に直交する方向に水平ロック部材および垂直ロック部材を配置することによるロック機構の大型化や、他の部材の配置に制約が生じるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、投写レンズ、および前記投写レンズを移動させるレンズシフト機構を備え、投写面に画像を投写するプロジェクターであって、前記レンズシフト機構は、前記投写レンズを支持し、前記投写レンズの光軸に直交する面内で互いに直交する第1方向および第2方向に移動可能な可動部と、前記可動部を前記第1方向に移動させる駆動力を手動操作により発生させる第1操作部と、前記可動部を前記第2方向に移動させる駆動力を手動操作により発生させる第2操作部と、前記第1操作部による駆動力が伝達されて回転する第1回転部と、前記第2操作部による駆動力が伝達されて回転する第2回転部と、前記第1回転部および前記第2回転部を係止する係止状態と、前記第1回転部および前記第2回転部を回転可能とする非係止状態と、を切り替え可能なロック機構と、を備え、前記ロック機構は、前記第1回転部の回転中心軸に沿って移動し、前記第1回転部を係止可能な第1係止部材と、前記第2回転部の回転中心軸に沿って移動し、前記第2回転部を係止可能な第2係止部材と、前記第1係止部材および前記第2係止部材を移動させ、前記係止状態と前記非係止状態とを切り替えるレバー機構と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、レンズシフト機構は、上述したように構成されたロック機構を備え、ロック機構は、レバー機構によって第1係止部材および第2係止部材が移動して、第1回転部および第2回転部を係止する係止状態と非係止状態とが切り替えられる。
第1回転部および第2回転部は、第1操作部、第2操作部による駆動力がそれぞれ伝達されて回転するので、係止状態では、第1操作部および第2操作部の回転操作ができない状態となる。一方、非係止状態では、第1回転部および第2回転部の係止が解除されるので、第1操作部および第2操作部の回転操作ができる状態となる。
これによって、非係止状態で第1操作部や第2操作部を操作して投写レンズを移動し、係止状態で第1操作部および第2操作部の回転操作ができない状態にして投写レンズを所望の位置で固定することが可能となる。よって、誤って第1操作部や第2操作部に触れて投写レンズを移動させてしまうことを防ぐことや、振動等で投写レンズが移動してしまうのではないかという不安感をユーザーから取り除くことが可能となる。
また、ロック機構は、第1係止部材、第2係止部材が係止する部材の第1回転部、第2回転部それぞれの回転中心軸に沿って移動することによって、係止状態と非係止状態とを切り替える構成なので、構造の簡素化や回転中心軸に直交する方向(第1回転部、第2回転部の周囲)の省スペース化を図ったロック機構が可能となる。特に、投写レンズを2方向において移動可能とするレンズシフト機構においては、構造が複雑になるので、効果が顕著になる。よって、大型化や製造の煩雑さを抑制して投写レンズの移動、および所望の位置で投写レンズを固定できるレンズシフト機構を備えたプロジェクターの提供が可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記第1操作部および前記第2操作部は、回転操作されることにより前記駆動力を発生し、前記第1回転部は、前記第1操作部と同じ回転中心軸を有し、前記第1操作部と共に回転する歯車であり、前記第2回転部は、前記第2操作部と同じ回転中心軸を有し、前記第2操作部と共に回転する歯車であることが好ましい。
この構成によれば、第1係止部材、第2係止部材は、第1操作部、第2操作部それぞれの回転中心軸と同軸で、歯車として形成された第1回転部、第2回転部を係止可能に構成されることとなる。これによって、第1操作部、第2操作部の駆動力が複数の伝達歯車によって伝達され、第1操作部、第2操作部の回転中心軸とは異なる軸を中心とする伝達歯車を係止する構成に比べ、バックラッシュの影響が小さいので、係止状態における第1操作部、第2操作部のがたつきを小さくすることができる。よって、所望の位置でより確実に投写レンズを固定することが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記ロック機構は、前記第1係止部材を前記第1回転部の回転中心軸方向に付勢する付勢部材と、前記第2係止部材を前記第2回転部の回転中心軸方向に付勢する付勢部材と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、ロック機構は、上述する付勢部材を備えているので、第1係止部材および第2係止部材は、プロジェクターの設置姿勢(例えば机上等に据え置かれる据置き設置や、据置き設置に対してプロジェクターが上下反転されて天井等に設置される天吊り設置等)に影響されることなく、安定した位置に位置付けられることとなる。よって、設置姿勢に影響されずに投写レンズを所望の位置で固定できるプロジェクターの提供が可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記レバー機構は、回転によって前記第1係止部材を前記第1回転部の回転中心軸に沿って移動させる第1移動部材と、回転によって前記第2係止部材を前記第2回転部の回転中心軸に沿って移動させる第2移動部材と、スライドにより前記第1移動部材および前記第2移動部材を回転させるレバーと、を備えることが好ましい。
この構成によれば、レバーがスライドされることによって、第1移動部材および第2移動部材が回転し、両部材の回転によって、第1係止部材および第2係止部材が移動して係止状態と非係止状態とが切り替えられる。つまり、レバーをスライドさせる操作力は、回転トルクとして第1移動部材および第2移動部材に伝達され、第1係止部材および第2係止部材を移動させることとなる。これによって、レバーをスライドさせる操作力が直線的に第1係止部材および第2係止部材に伝達される構成に比べ、第1係止部材および第2係止部材を滑らかに移動させることや、レバーの移動量を小さく設定することが可能となる。よって、操作性の向上や、省スペース化を図ったロック機構が可能となる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記第1操作部および前記第2操作部は、回転操作されることにより前記駆動力を発生し、それぞれの回転中心軸方向における一方の端部、およびそれぞれの前記回転中心軸から離間する外周部の少なくとも一部が、当該プロジェクターの外装を構成する外装筐体から露出していることが好ましい。
この構成によれば、回転中心軸に直交する方向に省スペース化を図ってロック機構が構成されるので、第1操作部および第2操作部を外装筐体の縁部に配置しても、プロジェクターは、このロック機構を搭載することができる。そして、第1操作部および第2操作部は、回転中心軸方向における一方の端部、および外周部の少なくとも一部が外装筐体から露出している。これによって、プロジェクターの設置姿勢(例えば、据置き設置や、天吊り設置等)に対応して、ユーザーは、一方の端部および外周部のいずれか操作し易い方を選択することができるので、投写レンズを移動する際の操作性の向上が可能となる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記第1操作部および前記第2操作部は、前記外周部の少なくとも一部が、前記外装筐体の前記投写面に対向する側に露出し、前記一方の端部が当該プロジェクターが据え置かれる据置き設置における前記外装筐体の上側に露出していることが好ましい。
この構成によれば、第1操作部および第2操作部は、上述したように配置されているので、外装筐体の投写面に対向する側、および据置き設置における上側からの操作で投写レンズを移動させることができる。
[適用例7]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記レバー機構は、前記係止状態と前記非係止状態とを切り替える操作を受け付けるレバー操作部を備え、前記レバー操作部は、前記第1操作部および前記第2操作部それぞれの前記一方の端部の間に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、レバー操作部は、据置き設置における上側から露出する第1操作部と第2操作部との間に配置されることになる。これによって、投写レンズを移動するために操作する箇所、および投写レンズを固定するために操作する箇所をユーザーに容易に認識させることが可能となる。また、第1操作部、第2操作部およびレバー操作部を整然と配置することが可能となり、プロジェクターのデザイン性向上が図れる。
本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態のプロジェクターの外観の一部を示す斜視図。 本実施形態の投写レンズ、レンズシフト機構およびヘッド体の斜視図。 本実施形態の第1輪列機構、および第2輪列機構を示す斜視図。 本実施形態の第1輪列機構、第2輪列機構、およびロック機構の一部を示す斜視図。 本実施形態の第1ロック部を上方斜めから見た分解斜視図。 本実施形態の第1ロック部を下方斜めから見た分解斜視図。 本実施形態の第1ロック部を下方斜めから見た斜視図。 本実施形態の非係止状態における第1移動部材および第1係止部材の状態を示す分解斜視図。 本実施形態の係止状態における第1移動部材および第1係止部材の状態を示す分解斜視図。
以下、本実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面に画像を投写する。
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31および投写レンズ36を有する光学ユニット3を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光源装置31や制御部に電力を供給する電源装置、光学ユニット3等を冷却する冷却装置等が配置されている。
本実施形態のプロジェクター1は、投写レンズ36を移動させるレンズシフト機構5を備え、スクリーン等に投写された画像を移動できるように構成されている。また、本実施形態のプロジェクター1は、所望の位置に位置付けられた投写レンズ36が誤って移動されたりすることが無いようにロック機構を備えている。なお、以下では、説明の便宜上、投写レンズ36から光束が射出される方向を前側、プロジェクター1が机上等に据え置かれた据置き設置における上方を上側として記載する。
図2は、プロジェクター1の外観の一部を示す斜視図であり、投写レンズ36近傍を示す図である。
外装筐体2は、合成樹脂製であり、図2に示すように、外装筐体2の上部を形成するアッパーケース21、下部を形成するロアーケース(図示省略)、および前部を形成するフロントケース22等を備えており、これらは、ネジ等により固定されている。
フロントケース22は、図2に示すように、中央部から投写レンズ36の先端部が露出するように形成されている。そして、アッパーケース21およびフロントケース22は、双方の部材の境界部にレンズシフト機構5を操作するための第1操作部としてのダイアル61、および第2操作部としてのダイアル161が露出するように形成されている。また、アッパーケース21の上面には、図2に示すように、ダイアル61とダイアル161との間に、ロック機構を操作するレバー操作部121が露出する開口部211が設けられている。
また、図示は省略するが、外装筐体2には、外気を取り込むための吸気口、および外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御等を行う。
〔光学ユニットの構成〕
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光束を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置31に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、光学装置4、投写レンズ36、ヘッド体37、レンズシフト機構5、およびこれらの部材を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体38を備えている。
光学ユニット3は、図1に示すように平面視略L字状に形成され、一方の端部に光源装置31が着脱可能に配置され、他方の端部に投写レンズ36が配置される。なお、以下では、説明の便宜上、光源装置31から光束が射出される方向を+X方向、プロジェクター1から投写される光が射出される方向を+Y方向(前方向)、上方向を+Z方向として記載する。また、±X方向を左右方向とする。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311およびリフレクター312等を備え、光源311から射出された光束をリフレクター312にて反射し、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備え、光源装置31から射出された光束が後述する液晶ライトバルブ43の表面に略均一に照射されるように、また有効利用されるように構成されている。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光束を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の液晶ライトバルブ43まで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
光学装置4は、各色光用に設けられた電気光学装置40(R光用の電気光学装置を40R、G光用の電気光学装置を40G、B光用の電気光学装置を40Bとする)、および色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム41を備えている。
各電気光学装置40は、入射側偏光板42、光変調装置としての液晶ライトバルブ43、および射出側偏光板44を備え、各色光を画像情報に応じて変調する。
クロスダイクロイックプリズム41は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム41は、誘電体多層膜が電気光学装置40R,40Bにて変調された色光を反射し、電気光学装置40Gにて変調された色光を透過して、各色光を合成する。
投写レンズ36は、光軸36jに沿って配置される複数のレンズ(図示省略)を有し、クロスダイクロイックプリズム41にて合成された光をスクリーン上に拡大投写する。
図3は、投写レンズ36、レンズシフト機構5およびヘッド体37の斜視図である。
レンズシフト機構5は、詳細な構成は後で説明するが、ダイアル61,161が手動操作によって回転されることにより、投写レンズ36を光軸36jに直交する面内で互いに直交する第1方向(上下方向)および第2方向(左右方向)に移動させる。
ヘッド体37は、レンズシフト機構5を支持し、光学部品用筐体38に取り付けられる。ヘッド体37には、投写レンズ36の上下方向および左右方向の移動を規制する規制部(図示省略)が設けられており、投写レンズ36は、この規制部に規制させる範囲で移動可能に構成されている。
〔レンズシフト機構の構成〕
ここで、レンズシフト機構5について詳細に説明する。
レンズシフト機構5は、図3に示すように、第1可動部51、第2可動部(図示省略)、第1輪列機構53、第2輪列機構54、およびロック機構7を備えている。
第1可動部51は、ヘッド体37の前方に配置され、投写レンズ36を支持する部材である。投写レンズ36は、板バネ等を利用したバヨネット構造、あるいはネジ等によって第1可動部51に固定されている。
第1可動部51は、ダイアル61が回転操作されることにより、ヘッド体37に対し、投写レンズ36と共に光軸36jに直交する上下方向(±Z方向)に移動可能に構成されている。第1可動部51は、ヘッド体37に設けられた規制部(図示省略)により上下方向の移動が規制されており、この規制部で規制される間で自在に移動可能に構成されている。
第2可動部は、ヘッド体37と第1可動部51との間に配置されている。第2可動部は、第1可動部51の上下方向(±Z方向)への移動を案内し、ダイアル161が回転操作されることにより、第1可動部51と共に光軸36jに直交する左右方向(±X方向)に移動可能に構成されている。つまり、第1可動部51に支持される投写レンズ36は、第2可動部に対して上下方向に移動可能に構成され、第2可動部と共に左右方向に移動可能に構成されることとなる。また、第2可動部は、ヘッド体37に設けられた規制部(図示省略)により左右方向の移動が規制されており、この規制部で規制される間で自在に移動可能に構成されている。
図4、図5は、第1輪列機構53、第2輪列機構54、およびロック機構7の一部を示す斜視図である。具体的に、図4は、第1輪列機構53および第2輪列機構54における後述する支持部55,56を省略した図であり、図5は、第1輪列機構53および第2輪列機構54を構成する部材の一部を省略した図である。
第1輪列機構53は、第1可動部51を上下方向に移動させる機構であり、図4、図5に示すように、ダイアル61、第1伝達部8、および支持部55を備えている。
ダイアル61は、ユーザーの回転操作によって、第1可動部51を上下方向に移動させるための駆動力を発生する。ダイアル61は、図3に示すように、レンズシフト機構5の+X側端部近傍の上側に配置される。
ダイアル61は、図4に示すように、円錐形の先端部分が切断されたような形状を有し、上下方向に沿う回転中心軸61jを中心に回転可能に配置される。ダイアル61の上面、つまり、回転中心軸61j方向における一方の端部には、凹部が設けられており、この凹部の中央部には、ユーザーが抓むことが可能なリブ611が形成されている。そして、回転中心軸61jから離間するダイアル61の外周部(側面612)には、ユーザーが操作する際の滑り止めのための凹凸が設けられている。
ダイアル61は、図2に示すように、リブ611が外装筐体2の上面から露出し、側面612の一部が外装筐体2の前側(投写面に対向する側)から露出するように配置される。そして、ダイアル61は、リブ611が抓まれての回転操作(上面操作)、および側面612への接線方向への押圧による回転操作(側面操作)が可能に形成されている。
第1伝達部8は、図4に示すように、歯車81,82,83、およびリードスクリュー84を備えている。
歯車81は、図4に示すように、ダイアル61の回転中心軸61jを同軸として、ダイアル61の下側に配置されており、ダイアル61側に位置する上歯車81a、および上歯車81aの下方に積層された下歯車81bを有している。下歯車81bの外径は、上歯車81aの外径より大きく形成されている。
そして、ダイアル61と歯車81とは、一体的に回転するように組み立てられ、ダイアル61の回転操作による駆動力は、歯車81に伝達され、歯車81は、ダイアル61と共に回転する。下歯車81bは、後述する第1係止部材711によって係止される第1回転部に相当する。
歯車82は、歯車81の後方(−Y側)に配置され、上歯車81aに噛合する下歯車82a、および下歯車82aの上方に積層された上歯車82bを有している。
歯車83は、歯車82の後方(−Y側)に配置され、上歯車82bに噛合している。
リードスクリュー84は、外周にネジ溝が形成されており、一方の端部が歯車83の中央部に設けられた挿通孔に挿通され、歯車83とネジ溝との間、および他方の端部がヘッド体37に支持される。そして、歯車83およびリードスクリュー84は、上下方向に沿う回転中心軸を同軸として一体的に回転可能に配置される。
支持部55は、ダイアル61、歯車81,82,83を支持し、ヘッド体37に取り付けられる。支持部55は、図5に示すように、上側支持部材551、および上側支持部材551の下方に位置する下側支持部材552を備えている。
上側支持部材551および下側支持部材552は、板金からプレス加工等によって形成されており、ダイアル61は、上側支持部材551の上方に位置し、歯車81,82,83は、上側支持部材551と下側支持部材552との間に位置するように支持される。上側支持部材551と下側支持部材552とは、ネジにより固定される。なお、下側支持部材552は、ロック機構7を支持する機能を有し、この機能に関する構成については、後で詳細に説明する。
リードスクリュー84には、第1可動部51を牽引する牽引部材(図示省略)が噛合されており、この牽引部材には、上下方向において第1可動部51に係止される突出部が設けられている。
ダイアル61が回転されると、歯車81,82,83を介してリードスクリュー84が回転し、リードスクリュー84に噛合されている牽引部材がダイアル61の回転方向に応じて移動する。その結果、第1可動部51、つまり、第1可動部51に支持されている投写レンズ36は、上下方向に移動することとなる。本実施形態のレンズシフト機構5は、上方から見てダイアル61が時計回りに回転されると投写レンズ36が上方に移動し、ダイアル61が反時計回りに回転されると、投写レンズ36が下方に移動するように構成されている。
第2輪列機構54は、第2可動部を左右方向に移動させることにより第1可動部51、つまり、投写レンズ36を左右方向に移動させる機構であり、図4、図5に示すように、ダイアル161、第2伝達部9、および支持部56を備えている。
ダイアル161は、ダイアル61と共通の部材で構成され、ユーザーの回転操作によって、第2可動部を左右方向に移動させるための駆動力を発生する。ダイアル161は、図3に示すように、レンズシフト機構5の−X側端部近傍の上側に、ダイアル61と同様に、上下方向に沿う回転中心軸161j(図4参照)を中心に回転可能に配置される。
ダイアル161は、図2に示すように、ダイアル61と同様に、リブ1611が外装筐体2の上側から露出し、側面1612の一部が外装筐体2の前側から露出するように配置される。そして、ダイアル161は、ダイアル61と同様に、上面操作や側面操作によって回転するように構成されている。
第2伝達部9は、図4に示すように、歯車91,92,93,94、カサ歯車95、およびリードスクリュー96を備えている。
歯車91,92は、第1伝達部8の歯車81,82と共通の部材で形成され、歯車91は、上歯車91aおよび下歯車91bを有し、歯車92は、下歯車92aおよび上歯車92bを有している。
歯車91は、歯車81と同様に、ダイアル161の回転中心軸161jを同軸とし、ダイアル161と一体的に回転するように組み立てられている。ダイアル161の回転操作による駆動力は、歯車91に伝達され、歯車91は、ダイアル161と共に回転する。下歯車91bは、後述する第2係止部材721によって係止される第2回転部に相当する。
歯車92は、歯車91の後方(−Y側)に、下歯車92aが上歯車91aに噛合して配置される。
歯車93は、歯車92の後方(−Y側)に、上歯車92bに噛合して配置される。
歯車94は、歯車93の後方(−Y側)に配置され、歯車93に噛合する歯車941、および歯車941の回転中心軸を同軸とし、歯車941の下方に設けられたカサ歯車942を有している。
カサ歯車95は、カサ歯車942に噛合するように形成され、回転中心軸が左右方向に沿うように配置される。
カサ歯車95の中央部には、挿通孔が設けられており、この挿通孔にリードスクリュー96の一方の端部が挿入され、カサ歯車95およびリードスクリュー96は、左右方向に沿う中心軸を同軸として一体的に回転可能に構成されている。
リードスクリュー96は、外周にネジ溝が形成されており、カサ歯車95とネジ溝との間、およびカサ歯車95が配置されている側とは反対側の端部がヘッド体37に支持される。
支持部56は、ダイアル161、歯車91,92,93,94を支持し、ヘッド体37に取り付けられる。支持部56は、図5に示すように、上側支持部材561、および上側支持部材561の下方に位置する下側支持部材562を備えている。
上側支持部材561および下側支持部材562は、板金からプレス加工等によって形成されており、ダイアル161は、上側支持部材561の上方に位置し、歯車91,92,93,94は、上側支持部材561と下側支持部材562との間に位置するように支持される。上側支持部材561と下側支持部材562とは、ネジにより固定される。なお、下側支持部材562は、下側支持部材552同様に、ロック機構7を支持する機能を有し、この機能に関する構成については、後で詳細に説明する。
リードスクリュー96には、第2可動部を牽引する牽引部材(図示省略)が噛合されており、この牽引部材には、左右方向において第2可動部に係止される突出部が設けられている。
ダイアル161が回転されると、歯車91,92,93,94、カサ歯車95を介してリードスクリュー96が回転し、リードスクリュー96に噛合されている牽引部材がダイアル161の回転方向に応じて移動する。その結果、第2可動部、つまり、第1可動部51を介して第2可動部に支持されている投写レンズ36は、左右方向に移動することとなる。本実施形態のレンズシフト機構5は、上方からみてダイアル161が時計回りに回転されると投写レンズ36が+X方向に移動し、ダイアル161が反時計回りに回転されると、投写レンズ36が−X方向に移動するように構成されている。
〔ロック機構の構成〕
ロック機構7は、第1回転部としての下歯車81b、および第2回転部としての下歯車91bを係止する係止状態と、係止状態を解除する非係止状態とを切り替え可能に構成されている。つまり、ロック機構7は、係止状態で下歯車81b,91bを係止することによって、ダイアル61,161の回転操作ができないようにし、投写レンズ36の位置が変更されないよう、すなわち投写レンズ36が固定されるように構成されている。そして、ロック機構7は、非係止状態において、下歯車81b,91bの係止を解除し、ダイアル61,161の回転操作ができ、投写レンズ36の位置が変更できるように構成されている。
ロック機構7は、図4に示すように、下歯車81bの回転を係止する第1ロック部71、下歯車91bの回転を係止する第2ロック部72、および図5に示すように、第1ロック部71と第2ロック部72とを動作させるレバー機構10を備えている。
第1ロック部71および第2ロック部72は、共通の部材で構成されており、ここでは、第1ロック部71に注目して説明する。
図6、図7は、第1ロック部71の分解斜視図であり、図6は、上方斜めから見た図、図7は、下方斜めから見た図である。図8は、第1ロック部71を下方斜めから見た斜視図である。
第1ロック部71は、図6〜図8に示すように、第1係止部材711および付勢部材としてのコイルバネ713を備えている。
第1係止部材711は、図6、図7に示すように、歯車81の下方に配置されている。第1係止部材711は、回転中心軸61jに沿って移動可能に構成され、回転中心軸61jの方向における所定の位置で下歯車81bを係止する。
第1係止部材711は、円柱状の本体部7111、および本体部7111から下方に突出する一対の突出部7112を有している。
本体部7111の上面には、図6に示すように、下歯車81bが挿入可能な凹部が形成され、この凹部の内周面には、下歯車81bと噛合する歯部711Gが設けられている。
歯部711Gは、凹部の内周面に間引いて形成されており、図6に示すように、複数の歯部711Gで構成される歯群711Grが回転中心軸61jを中心とする円周に沿って120°の等間隔で3つ設けられている(図6においては、1つの歯群711Grは図示省略)。そして、歯部711Gは、回転中心軸61jを中心にバランスよく下歯車81bに噛合するように形成されている。なお、歯群711Grは、3つに限らず、例えば回転中心軸61jを中心とする円周方向に90°の等間隔で4つ設けてもよい。また、凹部の内周面の全周に歯部711Gを設けるように構成してもよい。
そして、凹部の底面には、回転中心軸61jを中心とする丸孔711Hが形成されている。
本体部7111の下面には、図7に示すように、凹部711Aおよび凸部711Bが設けられている。
凹部711Aは、回転中心軸61j上に位置し、回転中心軸61jに直交する方向に延出しており、凸部711Bは、この凹部711Aの両側に設けられている。また、凹部711Aと凸部711Bとの間には、斜面711Cが形成され、本体部7111の下面は、斜面711Cにより凹部711Aと凸部711Bとが滑らかに繋がるように形成されている。
一対の突出部7112は、下側支持部材552に挿入される部位であり、第1係止部材711の回転を規制すると共に、第1係止部材711の回転中心軸61j方向の移動を案内する機能を有している。
一対の突出部7112は、円柱状に形成されており、凹部711Aの両側の凸部711Bからそれぞれ下方に延出し、先端には、ネジ孔7112Sが設けられている。なお、一対の凸部711B、斜面711Cおよび一対の突出部7112は、回転中心軸61jに対して180°回転対称となるように形成されている。
下側支持部材552は、第1ロック部71およびレバー機構10の後述する第1移動部材14を支持する機能を有している。
下側支持部材552には、図6、図7に示すように、第1係止部材711および第1移動部材14を軸支する支持ピン552pが設けられている。また、下側支持部材552には、一対の突出部7112が挿通される挿通孔5521、および回転中心軸61jを中心とする円弧状のガイド孔5522が形成されている。また、下側支持部材552の下面には、図7に示すように、突起5523が設けられている。
第1係止部材711は、第1移動部材14を介して下側支持部材552の上面側に配置される。具体的に、第1係止部材711は、突出部7112が挿通孔5521に挿通され、丸孔711Hに支持ピン552pが挿通されて、支持ピン552pに支持される。
コイルバネ713は、挿通孔5521に挿通された突出部7112の下側支持部材552の下面から突出した部分に挿入され、この下面とネジ孔7112Sに取り付けられるネジSCとの間に配置される(図8参照)。そして、コイルバネ713は、第1係止部材711を回転中心軸61j方向、具体的には、第1係止部材711を下歯車81bから離間する方向(下側支持部材552側)に付勢する。
第2ロック部72は、図4、図5に示すように、第1ロック部71と同様に形成された、第2係止部材721、および付勢部材としてのコイルバネ723を備えている。下側支持部材562は、詳細な図は省略するが、下側支持部材552に設けられた支持ピン552p、挿通孔5521、ガイド孔5522および突起5523と同様の支持ピン、挿通孔、ガイド孔および突起を有している。
そして、第2係止部材721は、第1係止部材711と同様に、コイルバネ723に付勢されて下側支持部材562に支持される。そして、第2係止部材721は、回転中心軸161jに沿って移動可能に構成され、所定の位置で下歯車91bを係止する。
レバー機構10は、第1係止部材711および第2係止部材721を移動させ、係止状態と非係止状態とを切り替える。レバー機構10は、図5に示すように、第1移動部材14、第2移動部材15、レバー11、レバー補助体12およびシャフト13(図3参照)を備えている。
第1移動部材14は、図5に示すように、第1係止部材711と下側支持部材552との間に配置され、レバー11が操作されることによって回転し、第1係止部材711を回転中心軸61jに沿って移動させる。
第2移動部材15は、図5に示すように、第2係止部材721と下側支持部材562との間に配置され、レバー11が操作されることによって回転し、第2係止部材721を回転中心軸161jに沿って移動させる。
第1移動部材14および第2移動部材15は、共通の部材であり、ここでは、第1移動部材14に注目して説明する。
第1移動部材14は、図6、図7に示すように、本体部141およびガイドピン142を有している。
本体部141は、回転中心軸61jを中心とする円柱状に形成され、中央部には、回転中心軸61jを中心とする丸孔14Hが形成され、上面には、上方に突出する一対の押圧部14Aが設けられている。
一対の押圧部14Aは、第1係止部材711を回転中心軸61jに沿って下歯車81bが配置される方向に移動させるために、第1係止部材711を押圧する部位であり、第1移動部材14の凹部711Aに当接可能な大きさに形成されている。
ガイドピン142は、レバー11に牽引される部位であり、本体部141下面の縁部から下方に延出し、円柱状に形成されている。
第1移動部材14は、ガイドピン142の先端が下側支持部材552の下面から突出するようにガイド孔5522に挿通され(図8参照)、丸孔14Hに支持ピン552pが挿通されて、回転可能に支持ピン552pに支持される。
このように、第1移動部材14は、コイルバネ713によって下側支持部材552側に付勢された第1係止部材711と、下側支持部材552とに挟持され、回転可能に支持ピン552pに支持される。
レバー11は、図5に示すように、第1ロック部71と第2ロック部72との間に跨って形成され、左右方向(±X方向)にスライド可能に構成されている。
レバー11は、板金からプレス加工等によって形成されている。レバー11は、第1ロック部71と第2ロック部72との間に位置する中央部111、中央部111の+X側端部から下方に屈曲された屈曲部112、中央部111の−X側端部から下方に屈曲された屈曲部113、下側支持部材552の下面上に配置される牽引部114、および下側支持部材562の下面上に配置される牽引部115を有している。
中央部111は、図5に示すように、X−Y平面に沿うように形成されており、前方に突出する突出部111Aを有している。
屈曲部112,113には、後方(−Y側)に開口するU字状の切欠き112A,113Aが形成されている。
牽引部114は、図8に示すように、第1移動部材14のガイドピン142を±X方向において係止する切欠き114A、および下側支持部材552の突起5523が挿入され、レバー11の左右方向のスライドを案内するガイド孔114Bが形成されている。
牽引部115は、図示は省略するが、牽引部114に形成された切欠き114A、ガイド孔114Bと同様の切欠き、およびガイド孔を有している。
レバー補助体12は、合成樹脂製で、図5に示すように、レバー11の突出部111Aの上面に固定される。
レバー補助体12上面の中央には、上方に突出し、ユーザーによる操作を受け付けるレバー操作部121が形成されている。レバー操作部121の中央部には、さらに上方に突出するノブ121Aが設けられている。
レバー操作部121は、図2に示すように、外装筐体2から露出し、ダイアル61とダイアル161との間に位置するように配置されている。
シャフト13は、上側支持部材561に設けられた挿通孔561H、およびレバー11の切欠き112A,113A(いずれも図5参照)に挿通され、レバー11の左右方向の移動を案内する。
レバー機構10は、ノブ121Aにユーザーの指がかけられて左右方向に押圧されることによってレバー11がシャフト13に案内されて押圧された方向に移動する。
〔ロック機構の動作〕
ここで、ロック機構7の動作について説明する。
ロック機構7は、レバー操作部121が操作されることによって、レバー11が移動し、第1移動部材14、第2移動部材15を介して第1係止部材711および第2係止部材721を動作させ、第1伝達部8における下歯車81b、および第2伝達部9における下歯車91bを係止する係止状態と、係止状態を解除する、すなわち下歯車81bおよび下歯車91bが回転可能な非係止状態とを切り替える。
レバー11が移動されることにより、第1移動部材14および第2移動部材15は同様に動作し、第1係止部材711および第2係止部材721も同様に動作するので、ここでは、第1移動部材14および第1係止部材711の動作に注目して説明する。
図9は、非係止状態における第1移動部材14および第1係止部材711の状態を示す分解斜視図である。図10は、係止状態における第1移動部材14および第1係止部材711の状態を示す分解斜視図である。
図2に示すように、本実施形態のロック機構7は、レバー操作部121が開口部211の−X側に位置する場合に、非係止状態となるように設定されている。
具体的に、レバー操作部121が開口部211の−X側に位置する場合、レバー11は、移動可能な範囲内で最も−X側に位置する状態となる。
レバー11が最も−X側に位置する場合、図9に示すように、第1移動部材14は、レバー11の切欠き114Aに牽引されたガイドピン142が、図9の図面視においてガイド孔5522の左側に位置する状態となる。この状態で、下側支持部材552側に付勢されている第1係止部材711は、凹部711Aが第1移動部材14の押圧部14Aに当接し、歯部711G(図6参照)が歯車81の下歯車81bから離間する状態となる。
詳細な図は省略するが、第2ロック部72においても、レバー11が最も−X側に位置する場合、第2係止部材721は、歯部が歯車91の下歯車91bから離間する状態となる。つまり、ロック機構7は、レバー操作部121が開口部211の−X側に位置する場合に、第1係止部材711および第2係止部材721が下歯車81b,91bをそれぞれ係止しない非係止状態となり、ダイアル61,161の回転操作により投写レンズ36を移動させることが可能な状態となる。
一方、非係止状態からレバー操作部121が+X方向に移動されると、レバー11は、+X方向に移動し(図10における矢印M1参照)、第1移動部材14は、ガイドピン142がレバー11の切欠き114Aに牽引され、回転中心軸61jを中心として、図9の図面視における反時計回りに回転する(図10における矢印M2参照)。第1係止部材711は、突出部7112が挿通孔5521に挿通されていることにより回転が規制されており、また第1移動部材14の押圧部14Aが係止状態で当接する凹部711Aと凸部711Bの間に斜面711Cが形成されているので、第1移動部材14の回転に伴い、押圧部14Aは、第1係止部材711に対して、凹部711Aから斜面711C、凸部711Bに順次当接する箇所を変えつつ、第1係止部材711は、押圧部14Aに押圧されて上方に移動する(図10における矢印M3参照)。
そして、レバー11が移動可能な範囲内で最も+X側に位置する状態になると、図10に示すように、第1移動部材14は、ガイドピン142が図10の図面視においてガイド孔5522の右側に位置し、押圧部14Aは、凸部711Bに当接する状態となる。
そして、第1係止部材711は、下歯車81bの外周を覆い、歯部711G(図6参照)が下歯車81bに噛合し係止状態となる。
詳細な図は省略するが、第2ロック部72においても、レバー11が最も+X側に位置する場合、第2係止部材721は、歯部が下歯車91bに噛合する状態となる。つまり、ロック機構7は、レバー操作部121が開口部211の+X側に位置する場合に、下歯車81b,91bを係止する係止状態となる。下歯車81b,91bは、それぞれがダイアル61,161からの駆動力が伝達されるように構成されているので、係止されると、ダイアル61,161の回転操作ができない状態、つまり投写レンズ36が固定された状態となる。
また、係止状態から、レバー操作部121が開口部211の−X側に移動されると、第1移動部材14および第2移動部材15は、レバー11に牽引されて非係止状態から係止状態に至るときの回転に対し、反対方向に回転する。そして、第1係止部材711および第2係止部材721は、下歯車81b,91bからそれぞれ離間して非係止状態となる。
このように、ロック機構7は、レバー操作部121が操作されることによって、投写レンズ36の2方向における移動が可能な状態と、移動ができない状態とが切り替えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)レンズシフト機構5は、前述したように構成されたロック機構7を備えているので、非係止状態でダイアル61,161を操作して投写レンズ36を移動し、係止状態でダイアル61,161の回転操作ができない状態にして投写レンズ36を所望の位置で固定することが可能となる。よって、誤ってダイアル61,161に触れて投写レンズ36を移動させてしまうことを防ぐことや、振動等で投写レンズ36が移動してしまうのではないかという不安感をユーザーから取り除くことが可能となる。
また、ロック機構7は、第1係止部材711、第2係止部材721が係止する部材(歯車81,91)それぞれの回転中心軸61j,161jに沿って移動することによって、係止状態と非係止状態とを切り替える構成なので、構造の簡素化や回転中心軸61j,161jに直交する方向(歯車81,91の周囲)の省スペース化を図ったロック機構7が可能となる。特に、投写レンズ36を2方向(上下方向および左右方向)において移動可能とするレンズシフト機構5においては、構造が複雑になるので、効果が顕著になる。よって、大型化や製造の煩雑さを抑制して投写レンズ36の移動、および所望の位置で投写レンズ36を固定できるレンズシフト機構5を備えたプロジェクター1の提供が可能となる。
(2)第1係止部材711、第2係止部材721は、ダイアル61,161それぞれの回転中心軸61j,161jと同軸の歯車81,91を係止可能に構成されている。これによって、第1伝達部8における歯車81以外の部材、第2伝達部9における歯車91以外の部材を係止する構成に比べ、バックラッシュの影響が小さいので、係止状態におけるダイアル61,161のがたつきを小さくすることができる。よって、所望の位置でより確実に投写レンズ36を固定することが可能となる。
(3)第1係止部材711および第2係止部材721は、コイルバネ713,723によって、それぞれ回転中心軸61j,161j方向に付勢される。これによって、第1係止部材711および第2係止部材721は、プロジェクター1の設置姿勢(例えば、据置き設置や天吊り設置等)に影響されることなく、安定した位置に位置付けられることとなる。よって、設置姿勢に影響されずに投写レンズ36を所望の位置で固定できるプロジェクター1の提供が可能となる。
(4)レバー11をスライドさせる操作力は、回転トルクとして第1移動部材14および第2移動部材15に伝達され、第1係止部材711および第2係止部材721を移動させることとなる。これによって、レバー11をスライドさせる操作力が直線的に第1係止部材711および第2係止部材721に伝達される構成に比べ、第1係止部材711および第2係止部材721を滑らかに移動させることや、レバーの移動量を小さく設定することが可能となる。よって、操作性の向上や、省スペース化を図ったロック機構7が可能となる。
(5)第1係止部材711、第2係止部材721は、係止状態において、下歯車81b,91bを覆い、バランスよく係止するように形成されているので、歯車81,91には、傾斜するような力が抑制される。よって、係止状態においてダイアル61,161に過度な回転操作力が加えられた場合であっても、レンズシフト機構5の破損を抑制することが可能となる。
(6)回転中心軸61j,161jに直交する方向に省スペース化を図ってロック機構7が構成されるので、ダイアル61,161を外装筐体2の縁部に配置しても、プロジェクター1は、このロック機構7を搭載することができる。そして、ダイアル61は、リブ611が外装筐体2の上面から露出し、側面612の一部が外装筐体2の前側から露出するように配置される。これによって、プロジェクター1の設置姿勢(例えば、据置き設置や、天吊り設置等)に対応して、ユーザーは、上面操作および側面操作のいずれか操作し易い方を選択することができるので、投写レンズ36を移動する際の操作性の向上が可能となる。
(7)レバー操作部121は、外装筐体2の上面から露出するダイアル61とダイアル161との間に配置される。これによって、投写レンズ36を移動するために操作する箇所、および投写レンズ36を固定するために操作する箇所をユーザーに容易に認識させることが可能となる。また、ダイアル61,161およびレバー操作部121を整然と配置することが可能となり、プロジェクター1のデザイン性向上が図れる。
(8)ロック機構7は、1つのレバー11がスライドされることによって、2つの係止部材(第1係止部材711、第2係止部材721)を非係止状態と係止状態とに切り替えるので、2方向(上下方向および左右方向)において投写レンズ36を移動可能とする状態と、投写レンズ36を固定する状態とを容易に切り替えることができる
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態では、係止状態で歯車81,91を係止するように構成されているが、第1伝達部8における歯車81以外の部材、および第2伝達部9における歯車91以外の部材を係止するように構成してもよい。
前記実施形態では、第1係止部材711、第2係止部材721は、係止状態において下歯車81b,91bを覆うように形成されているが、下歯車81b,91bを係止できれば、下歯車81b,91bが露出するように形成してもよい。
前記実施形態では、付勢部材としてコイルバネ713,723を用いているが、板バネ等を付勢部材として構成してもよい。
前記実施形態の第1移動部材14、第2移動部材15に替えてレバー11の牽引部114,115に上下方向に傾斜する斜面を有する押圧部を設け、第1係止部材、第2係止部材の下面側にこの斜面に対応する斜面を有する受圧部を形成し、レバー11がスライドされることにより押圧部が受圧部を押圧することにより、第1係止部材、第2係止部材が移動するように構成してもよい。
前記実施形態の第1操作部および第2操作部は、回転操作されることによって駆動力を発生するように構成されているが、第1操作部および第2操作部のスライドによって駆動力を発生するように構成してもよい。そして、ラック等を利用して伝達歯車にその駆動力を伝達し、この伝達歯車を係止可能とするように構成してもよい。
前記実施形態では、レバー操作部121が左右方向に移動されることによって、レバー11がスライドするように構成されているが、レバー操作部の回転によりレバー11がスライドするように構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置として透過型の液晶ライトバルブ43を用いているが、反射型の液晶ライトバルブを利用したものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラーアレイを用いたデバイス等を利用したものであってもよい。
光源311は放電型のランプに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、2…外装筐体、3…光学ユニット、5…レンズシフト機構、7…ロック機構、8…第1伝達部、9…第2伝達部、10…レバー機構、11…レバー、14…第1移動部材、14A…押圧部、15…第2移動部材、21…アッパーケース、22…フロントケース、36…投写レンズ、36j…光軸、51…第1可動部、55,56…支持部、61,161…ダイアル、61j,161j…回転中心軸、81,82,83,91,92,93,94…歯車、81a,91a…上歯車、81b,91b…下歯車、84,96…リードスクリュー、114,115…牽引部、121…レバー操作部、121A…ノブ、611,1611…リブ、612,1612…側面、711…第1係止部材、711G…歯部、713,723…コイルバネ、721…第2係止部材。

Claims (7)

  1. 投写レンズ、および前記投写レンズを移動させるレンズシフト機構を備え、投写面に画像を投写するプロジェクターであって、
    前記レンズシフト機構は、
    前記投写レンズを支持し、前記投写レンズの光軸に直交する面内で互いに直交する第1方向および第2方向に移動可能な可動部と、
    前記可動部を前記第1方向に移動させる駆動力を手動操作により発生させる第1操作部と、
    前記可動部を前記第2方向に移動させる駆動力を手動操作により発生させる第2操作部と、
    前記第1操作部による駆動力が伝達されて回転する第1回転部と、
    前記第2操作部による駆動力が伝達されて回転する第2回転部と、
    前記第1回転部および前記第2回転部を係止する係止状態と、前記第1回転部および前記第2回転部を回転可能とする非係止状態と、を切り替え可能なロック機構と、
    を備え、
    前記ロック機構は、
    前記第1回転部の回転中心軸に沿って移動し、前記第1回転部を係止可能な第1係止部材と、
    前記第2回転部の回転中心軸に沿って移動し、前記第2回転部を係止可能な第2係止部材と、
    前記第1係止部材および前記第2係止部材を移動させ、前記係止状態と前記非係止状態とを切り替えるレバー機構と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記第1操作部および前記第2操作部は、回転操作されることにより前記駆動力を発生し、
    前記第1回転部は、前記第1操作部と同じ回転中心軸を有し、前記第1操作部と共に回転する歯車であり、
    前記第2回転部は、前記第2操作部と同じ回転中心軸有し、前記第2操作部と共に回転する歯車であることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記ロック機構は、
    前記第1係止部材を前記第1回転部の回転中心軸方向に付勢する付勢部材と、
    前記第2係止部材を前記第2回転部の回転中心軸方向に付勢する付勢部材と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記レバー機構は、
    回転によって前記第1係止部材を前記第1回転部の回転中心軸に沿って移動させる第1移動部材と、
    回転によって前記第2係止部材を前記第2回転部の回転中心軸に沿って移動させる第2移動部材と、
    スライドにより前記第1移動部材および前記第2移動部材を回転させるレバーと、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記第1操作部および前記第2操作部は、回転操作されることにより前記駆動力を発生し、それぞれの回転中心軸方向における一方の端部、およびそれぞれの前記回転中心軸から離間する外周部の少なくとも一部が、当該プロジェクターの外装を構成する外装筐体から露出していることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項5に記載のプロジェクターであって、
    前記第1操作部および前記第2操作部は、前記外周部の少なくとも一部が、前記外装筐体の前記投写面に対向する側に露出し、前記一方の端部が当該プロジェクターが据え置かれる据置き設置における前記外装筐体の上側に露出していることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項5または請求項6に記載のプロジェクターであって、
    前記レバー機構は、前記係止状態と前記非係止状態とを切り替える操作を受け付けるレバー操作部を備え、
    前記レバー操作部は、前記第1操作部および前記第2操作部それぞれの前記一方の端部の間に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
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