JP2017044945A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で投写用開口部を開閉する開閉機構を備えたプロジェクターを提供する。【解決手段】プロジェクターは、投写光学装置から投写された光が通過する投写用開口部を有する外装筐体と、投写用開口部を開閉する開閉機構4と、を備える。開閉機構4は、投写光学装置の光軸36Axに沿う方向に互いに重なる状態を有し、光軸36Axに交差する第1方向のスライドにより投写用開口部を開閉する第1カバー41および第2カバー42と、光軸36Axおよび第1方向に交差する第2方向において、投写用開口部の外側に配置され、第1カバー41および第2カバー42を第1方向にスライド可能に支持する支持軸45と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源と、光源から射出された光を変調する光変調装置と、光変調装置で変調された光を射出する投写光学装置と、これらの装置を収納する外装筐体とを備え、スクリーン等の投写面に画像を投写するプロジェクターが知られている。また、投写光学装置の保護等を目的として、投写光学装置から射出された光が通過する外装筐体の開口部を開閉する機構を備えたプロジェクターが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている機構は、レンズカバー、カバー案内部、およびモーターを有する駆動部を備える。
レンズカバーは、第1カバー、第2カバー、第1固定板、および第2固定板を備える。第1固定板、第2固定板それぞれには、ガイド軸が設けられ、第1固定板は、第1カバーの端部に取り付けられ、第2固定板は第2カバーの端部に取り付けられている。
カバー案内部は、案内本体部、上案内部および下案内部を備え、上案内部および下案内部それぞれには、2本のレールが設けられている。
そして、第1カバーは、一方の端部側のガイド軸が上案内部の2本のレールのうちの一方のレールに挿入され、他方の端部が下案内部の2本のうちの一方のレールに挿入される。第2カバーは、一方の端部側のガイド軸が上案内部の2本のレールのうちの他方のレールに挿入され、他方の端部が下案内部の2本のうちの他方のレールに挿入される。
そして、特許文献1に記載されている機構は、駆動部の駆動力が伝えられてスライドする第1カバー、および第1カバーに牽引されてスライドする第2カバーによって投写用開口部(外装筐体の開口部)を開閉する。
特開2012−194227号公報
しかしながら特許文献1の機構は、構成が複雑であることや、第1カバーおよび第2カバーが複数の部材を介してレールに案内される構成なので、構成部品や組立の精度を高めないと第1カバーおよび第2カバーを安定してスライドさせることが難しいという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源と、前記光源から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置とを備えたプロジェクターであって、前記投写光学装置を収納し、前記投写光学装置から投写された光が通過する投写用開口部を有する外装筐体と、前記投写用開口部を開閉する開閉機構と、を備え、前記開閉機構は、前記投写光学装置の光軸に沿う方向に互いに重なる状態を有し、前記光軸に交差する第1方向のスライドにより前記投写用開口部を開閉する第1カバーおよび第2カバーと、前記光軸および前記第1方向に交差する第2方向において、前記投写用開口部の外側に配置され、前記第1カバーおよび前記第2カバーを前記第1方向にスライド可能に支持する支持軸と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、開閉機構は、互いに重なる状態を有し、共通の支持軸に支持された第1カバーおよび第2カバーを備える。そして、投写用開口部は、第1カバーおよび第2カバーのスライドによって開閉される。これによって、スライドする方向における第1カバーおよび第2カバーの収納スペースを小さくできると共に、構成部材を高精度で加工する必要がなく、また簡素な構造で第1カバーおよび第2カバーが確実にスライドする開閉機構を備えたプロジェクターを提供することが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記支持軸は、前記第1カバーおよび前記第2カバーを回転可能に支持し、前記開閉機構は、前記第2方向において、前記投写用開口部を挟んで前記支持軸の反対側に設けられた案内部を有し、前記案内部は、前記第1カバーおよび前記第2カバーの前記支持軸に対する回転を規制し、前記第1カバーおよび前記第2カバーの前記第1方向におけるスライドを案内することが好ましい。
この構成によれば、第2方向において、第1カバーおよび第2カバーの一方の端部側には、支持軸が配置され、他方の端部側には案内部が配置される。そして、支持軸は、第1カバーおよび第2カバーを回転可能に支持し、案内部は、第1カバーおよび第2カバーの回転を規制し、第1カバーおよび第2カバーのスライドを案内する。これによって、開閉機構は、第1カバーおよび第2カバーを軽負荷でスライドさせることが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記第1カバーは、前記支持軸が挿入される軸受部を有し、前記第1方向へのスライドにより、所定の位置で前記軸受部が前記第2カバーに当接して前記第2カバーをスライドさせることが好ましい。
この構成によれば、第1カバーは、軸受部が所定の位置で第2カバーに当接して第2カバーをスライドさせる。これによって、第1カバーをスライドさせることで投写用開口部を開閉することができる。
また、軸受部が第2カバーに当接する構成なので、支持軸を支点として第1カバーおよび第2カバーに作用するモーメントを小さなものとすることができる。
したがって、開閉機構の簡素化を図りつつ、第1カバーおよび第2カバーを軽負荷でスライドさせる構成が可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記開閉機構は、前記投写用開口部を開放する開放状態、および前記投写用開口部を閉塞する閉塞状態を有し、前記軸受部は、前記第1カバーが前記開放状態から前記閉塞状態にスライドさせる際に前記第2カバーに当接する第1軸受部、および前記第1カバーが前記閉塞状態から前記開放状態にスライドされる際に前記第2カバーに当接する第2軸受部を有していることが好ましい。
この構成によれば、第1カバーは、2箇所(第1軸受部および第2軸受部)で支持軸に支持されるので、より滑らかなスライドが可能となる。
また、第1カバーは、開放状態から閉塞状態にスライドされる際に、第1軸受部が第2カバーに当接し、閉塞状態から開放状態にスライドされる際に、第2軸受部が第2カバーに当接する。これによって、第1カバーの開放状態と閉塞状態との間の双方向のスライドで第2カバーを確実にスライドさせ、投写用開口部を開閉することができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記第1カバーは、前記第2カバーの前記投写光学装置側に配置されていることが好ましい。
この構成によれば、投写用開口部における外装筐体の内側(投写光学装置側)に第1カバーおよび第2カバーが配置される構成において、第1カバーおよび第2カバーと投写用開口部との隙間を小さなものとすることが可能となる。すなわち、第1カバーが第2カバーの外側(投写光学装置側とは反対側)に配置される構成においては、第1カバーをスライドさせるためのスペースが第2カバーの外側に必要となるため、閉塞状態において第1カバーから露出する第2カバーと投写用開口部との間に大きな隙間(第1カバーをスライドさせるためのスペース)が生じてしまう。これに対し、本適用例の第1カバーが第2カバーの内側に配置された構成においては、第1カバーをスライドさせるためのスペースは、第2カバーの内側に必要となり、第2カバーから露出する第1カバーに対しては外装筐体に突起を設けることで隙間を小さなものとすることができる。
よって、閉塞状態における第1カバーおよび第2カバーと投写用開口部との隙間を小さなものとすることが可能なので、閉塞状態における投写用開口部からプロジェクター外部の塵埃の侵入を抑制すると共に、投写用開口部周囲の外観性を向上させることが可能となる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記開閉機構は、前記第1カバーを電動でスライドさせる駆動部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、開閉機構は、電動式の駆動部を備えているので、プロジェクターに設けられた操作ボタンによる操作や、プロジェクターが天井等に天吊りされた状態でも、リモコン等の遠隔操作によって開閉機構を動作させ、投写用開口部を容易に開閉できる。
[適用例7]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記駆動部は、駆動力を出力する出力部と、前記駆動力を前記第1カバーに伝達する伝達歯車と、を備え、前記第1カバーは、前記第2方向における前記支持軸側に設けられたラックを有し、前記ラックは、前記第1方向に沿って設けられ、当該ラックの前記投写光学装置側に配置された前記伝達歯車と噛合するように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第1カバーのラックを支持軸近傍に設け、このラックに駆動部からの駆動力を伝達することができる。よって、支持軸を支点とする第1カバーへのモーメントを小さくして出力部からの駆動力を第1カバーに伝えることが可能となる。よって、出力部からの駆動力を効率良く第1カバーに伝えて第1カバーを滑らかにスライドさせることが可能となる。
また、ラックは、このラックの投写光学装置側に配置された伝達歯車と噛合するように形成されている。これによって、プロジェクター外部から第1カバーに外力が加えられても、伝達歯車とラックとの噛合を維持することが可能となる。すなわち、第1カバーは、外力が加えられると、支持軸の中心軸を中心として回転しようとするため、ラックも回転しようとするが、ラックおよび伝達歯車は、上述したように配置されているので、ラックが伝達歯車から離間することを防止することが可能となる。よって、開閉機構は、第1カバーに外力が加えられるような取扱いが行われた場合であっても、投写用開口部の開閉が可能となる。
本実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 本実施形態のプロジェクターの外観における前側の一部を示す斜視図。 本実施形態のフロントケースの一部および開閉機構の斜視図。 本実施形態の開閉機構の斜視図。 本実施形態の前方斜めから見た開閉機構の分解斜視図。 本実施形態の後方斜めから見た開閉機構の分解斜視図。 本実施形態の開閉機構の断面図。 本実施形態の駆動取付部に取り付けられた状態の駆動部の斜視図。 本実施形態の開閉機構における第1カバーおよび伝達歯車を示す断面図。 本実施形態のラックとは異なる位置に形成されたラックを有するカバー、および伝達歯車を示す断面図。 本実施形態の開閉機構の斜視図であり、第1の中間状態を示す図。 本実施形態の開閉機構の閉塞状態を示す斜視図。
以下、本施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。
〔プロジェクターの主な構成〕
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2、制御部(図示省略)、光源装置31および投写光学装置としての投写レンズ36を有する光学ユニット3、光源装置31や制御部等に電力を供給する電源装置PS、および開閉機構4を備えている。なお、図示は省略するが、外装筐体2の内部には、さらに、光学ユニット3等を冷却する冷却装置が配置されている。また、以下では、説明の便宜上、机上等に載置されたプロジェクター1において、投写面側を+Y側(前側)、投写面に対向する側からみた左側を+X側、鉛直方向上側を+Z側として記載する。
図2は、プロジェクター1の外観における前側の一部を示す斜視図である。
外装筐体2は、図2に示すように、フロントケース21、アッパーケース22、および図示しないロアーケース、ランプ蓋等を備えている。
フロントケース21は、図2に示すように、前側を形成する前面部21F,上側を形成する上面部21Uを有し、前面部21Fには、平面視円形の投写用開口部211が形成されている。投写レンズ36から投写された光は、この投写用開口部211を通過する。なお、図2は、開閉機構4が投写用開口部211を閉塞する閉塞状態を示す図である。また、投写用開口部211は、平面視円形に限らず、例えば矩形状であってもよい。また、図示は省略するが、外装筐体2には、外気を取り込むための吸気口、および外装筐体2内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御を行う。本実施形態のプロジェクター1は、機器本体に備えられた操作パネル(図示省略)によって各種操作が可能であるとともに、リモコンによる遠隔操作も可能に構成されている。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置31から射出された光束を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置31、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、リレー光学系34、光学装置35、投写レンズ36、およびこれらの光学部品を光路上の所定位置に配置する光学部品用筐体37を備える。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311、およびリフレクター312等を備える。光源装置31は、光源311から射出された光をリフレクター312にて反射し、インテグレーター照明光学系32に向けて射出する。
インテグレーター照明光学系32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。
第1レンズアレイ321は、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有しており、光源装置31から射出された光を複数の部分光に分割する。第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324とともに、部分光を後述する液晶パネルの表面に略重畳させる。偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム光を液晶パネルで利用可能な略1種類の偏光光に揃える。
色分離光学系33は、2枚のダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333を備え、インテグレーター照明光学系32から射出された光束を赤色光(以下「R光」という)、緑色光(以下「G光」という)、青色光(以下「B光」という)の3色の色光に分離する機能を有する。
リレー光学系34は、入射側レンズ341、リレーレンズ343、および反射ミラー342,344を備え、色分離光学系33で分離されたR光をR光用の光変調装置351Rまで導く機能を有する。なお、光学ユニット3は、リレー光学系34がR光を導く構成としているが、これに限らず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
光学装置35は、各色光用に設けられた光変調装置351(R光用の光変調装置を351R、G光用の光変調装置を351G、B光用の光変調装置を351Bとする)、および色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム352を備えている。
各光変調装置351は、透過型の液晶パネル、液晶パネルの光入射側に配置された入射側偏光板、および液晶パネルの光射出側に配置された射出側偏光板を備え、図示しないケーブルを介して制御部に接続されている。光変調装置351R,351G,351Bは、供給された画像信号に基づいて、色分離光学系33から射出された各色光を変調し、各色の画像光を形成する。
クロスダイクロイックプリズム352は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム352は、光変調装置351R,351Bそれぞれにて変調されたR光およびB光を反射し、光変調装置351Gにて変調されたG光を透過して、3色の画像光を合成する。
投写レンズ36は、光軸36Axに沿って配置される複数のレンズ(図示省略)を備え、クロスダイクロイックプリズム352にて合成された光をスクリーン上に拡大投写する。
図3は、フロントケース21の一部および開閉機構4の斜視図であり、プロジェクター1の内部側から見た図である。なお、図3は、開閉機構4が閉塞状態の場合を示す図である。
開閉機構4は、図3に示すように、第1カバー41および第2カバー42を備え、フロントケース21の内部に配置される。そして、開閉機構4は、第1カバー41および第2カバー42が光軸36Axに交差するX方向にスライドすることにより投写用開口部211(図2参照)を開閉する。X方向は、第1方向に相当する。
開閉機構4は、プロジェクター1が使用されない際の投写レンズ36の保護、および投写用開口部211からプロジェクター1外部の塵埃の侵入を抑制する。
〔開閉機構の構成〕
ここで開閉機構4について詳細に説明する。
図4は、開閉機構4の斜視図であり、投写用開口部211(図2参照)を開放する開放状態における開閉機構4を前方斜めから見た図である。
開閉機構4は、図4に示すように、第1カバー41および第2カバー42に加え、本体部43、フレーム44、支持軸45、案内部46、モーター51を有する駆動部5、および検出スイッチ6a,6bを備える。モーター51は、駆動力を出力する出力部に相当し、図示しないケーブルを介して制御部に接続されている。
開閉機構4は、ユーザーの操作パネルやリモコンによる操作に基づいて制御部の指示によって駆動部5が駆動し、第1カバー41および第2カバー42をスライドさせる。このように、開閉機構4は、第1カバーおよび第2カバーを電動でスライドさせる駆動部5を備える。
図5は、前方斜めから見た開閉機構4の分解斜視図である。図6は、後方斜めから見た開閉機構4の分解斜視図である。
本体部43は、図5、図6に示すように、Z方向よりX方向が長い平面視矩形状のベース部430を有し、ベース部430の中央には、平面視円形の開口部431、および開口部431に繋がる平面視矩形状の凹部432が形成されている。
開口部431は、投写用開口部211(図2参照)の内側に位置し、投写レンズ36から射出される光が通過する。また、開口部431の周縁部431aは、−Y方向に突出している。
凹部432は、開口部431の−X側に位置し、−Y方向に凹んで形成されている。凹部432は、X−Z平面に沿い、周縁部431aの先端と略同じ位置に形成された底面部432a、および底面部432aと周縁部431aとに繋がる側壁432bを有している。
また、ベース部430には、図5、図6に示すように、+Z側端部近傍に複数のボス433が形成され、−Z側端部近傍に複数のボス434が形成されている。
ボス433は、円柱形状を有してベース部430の−Y側から−Y方向に突出し、中央には、ネジ穴が形成されている。ボス434は、円柱形状を有してベース部430から+Y方向および−Y方向に突出し、+Y側の面には、ネジ穴が形成されている。
また、図5に示すように、ベース部430は、+Z側の+X側端部近傍が平面視矩形状に突出しており、この突出する部位の−X側端部には、−Y方向に突出する突起部435が設けられている。
フレーム44は、支持軸45、駆動部5、および検出スイッチ6a,6bを支持する。フレーム44は、ベース部430の−Y側に取り付けられ、図3に示すように、フロントケース21の上面部21Uと、本体部43における周縁部431aとの間に配置される。具体的に、フレーム44は、板金製であり、Y方向およびZ方向よりX方向が長い長尺状に形成されている。フレーム44は、図5、図6に示すように、X−Z平面に沿う取付部441、取付部441の−Z側からベース部430に向かって屈曲された下壁部442、および取付部441の+Z側からベース部430に向かって屈曲された上壁部443を有している。
取付部441は、図6に示すように、複数のボス433のネジ穴にそれぞれ対応する複数の丸孔441aが形成されている。フレーム44は、複数の丸孔441aそれぞれに挿通されたネジSCがボス433のネジ穴に挿入されて本体部43に取り付けられる。
図5、図6に示すように、上壁部443には、駆動部5が取り付けられる駆動取付部4431が設けられている。駆動取付部4431は、図3に示すように、本体部43における側壁432bの+Z方向に位置するように形成されている。駆動取付部4431は、図6に示すように、取付部441より−Y方向に突出する輪列取付部4431a、および輪列取付部4431aの−X側から下壁部442に向かって屈曲されたモーター取付部4431bを有している。なお、取付部441および下壁部442には、駆動取付部4431を形成するための開口部が形成されている。
また、フレーム44には、図5に示すように、X方向における上壁部443の両端それぞれから−Z方向に屈曲された支持部444a,444b、および上壁部443の+Y側端部から+Z方向に屈曲された屈曲部445が形成されている。
上壁部443の−X側に設けられた支持部444aには、丸孔が形成されている。上壁部443の+X側に設けられた支持部444bには、支持部444aの丸孔より内径が大きく、この丸孔の中心軸と同軸の丸孔が形成されている。
屈曲部445の−X側の端部には、平面視矩形状の突起部445aが形成されている。屈曲部445の+X側の端部には、平面視矩形状の突起部445bが形成されている。突起部445a,445bは、後で詳細に説明するが、第2カバー42のスライド可能な範囲を規制する。
支持軸45は、断面が円形の軸であり、一端がテーパー加工されている。前述した、支持部444aの丸孔の内径は、テーパー加工された一端側の先端の外径より大きく、テーパー加工されていない支持軸45の本体部の外径より小さく形成されている。支持部444bの丸孔は、支持軸45が挿入可能な大きさに形成されている。すなわち、支持軸45は、テーパー加工された一端側が支持部444bの丸孔、支持部444aの丸孔に順次挿入される。そして、支持軸45は、一端側が支持部444aの丸孔に挿入され、他端側が支持部444bの丸孔に挿入されてフレーム44に支持される。
支持軸45は、テーパー加工された部位が支持部444aの丸孔に係止して、フレーム44に対する−X方向の移動が規制される。フレーム44に対する+X方向については、図4に示すように、本体部43における突起部435によって移動が規制される。
そして、支持軸45は、X方向(第1方向)に延出するように配置される。また、支持軸45は、光軸36AxおよびX方向(第1方向)交差するZ方向において、投写用開口部211の外側に配置される。Z方向は第2方向に相当する。
第1カバー41および第2カバー42は、X方向(第1方向)にスライド可能に支持軸45に支持されている。第1カバー41および第2カバー42は、第1カバー41が第2カバー42の投写レンズ36側に位置し、光軸36Axに沿う方向に互いに重なる状態を有して配置される。
第1カバー41は、図5、図6に示すように、閉塞部411、被支持部412およびガイド部415を有している。
閉塞部411は、Z方向がX方向より大きな平面視矩形状を有し、Z方向において開口部431および投写用開口部211を覆う大きさに形成されている。また、閉塞部411の+Y側の面には、図4、図5に示すように、+X側端部寄りの中央部に、ユーザーの指掛けが可能な窪み部411aが形成されている。この窪み部411aが形成されていることにより、ユーザーが手動で第1カバー41をスライドし易くなっている。
被支持部412は、図5、図6に示すように、閉塞部411の+Z側、すなわち第1カバー41のZ方向(第2方向)における支持軸45側に形成され、X方向において、閉塞部411の+X側の端部から閉塞部411の−X側の端部より−X方向に飛び出して形成されている。
被支持部412は、台座部412a、2つの軸受部(第1軸受部413a、第2軸受部413b)、およびラック形成部414を有している。
台座部412aは、板状に形成され、閉塞部411の+Z側端部から−Y方向に突出している。
図5に示すように、第1軸受部413aは、台座部412aの−X側端部から+Z方向に起立し、第2軸受部413bは、台座部412aの+X側端部から+Z方向に起立している。第1軸受部413aおよび第2軸受部413bは、互いに対向する位置に形成され、それぞれに支持軸45の本体部が挿入される孔が形成されている。第1カバー41は、第1軸受部413a、第2軸受部413bそれぞれの孔に支持軸45が挿入され、支持軸45に回転可能に支持される。また、第1軸受部413aおよび第2軸受部413bは、X方向(第1方向)において、第2カバー42の両側に配設されている。
図7は、+X側から見た開閉機構4の断面図である。
ラック形成部414は、図5、図7に示すように、台座部412a、第1軸受部413a、および第2軸受部413bの−Y側を接続する部位、およびこの部位の−Y側に形成されたラック41Gを有している。
ラック41Gは、図7に示すように、第1カバー41のZ方向(第2方向)における支持軸45側で、支持軸45より−Y側(投写レンズ36側)に突出している。ラック41Gは、X方向(第1方向)に沿って設けられ、このラック41Gの−Y側(投写レンズ36側)に配置された後述する伝達歯車532と噛合する。
ガイド部415は、図5、図7に示すように、閉塞部411の−Z側端部に設けられ、X方向において閉塞部411に倣い、Y方向において閉塞部411より僅かに−Y側にずれた形状を有している。
第2カバー42は、図5、図6に示すように、閉塞部421、被支持部422、およびガイド部424を有している。
閉塞部421は、Z方向がX方向より大きな矩形状を有し、第1カバー41の閉塞部411とで開口部431および投写用開口部211を覆うことが可能な大きさに形成されている。
被支持部422は、閉塞部421の+Z側に設けられ、図6、図7に示すように、−Y側が開口する箱状に形成されている。被支持部422は、図7に示すように、支持軸45と台座部412aとの間に位置する壁部422a、および支持軸45の+Z側に位置する壁部422b、および軸受部423a,423bを有している。
軸受部423aは、壁部422aの−X側と壁部422bの−X側とを接続し、軸受部423bは、壁部422aの+X側と壁部422bの+X側とを接続するように形成されている。軸受部423aと軸受部423bとは、互いに対向する位置に形成され、それぞれに支持軸45の本体部が挿入される孔が形成されている。第2カバー42は、軸受部423a,423bそれぞれの孔に支持軸45が挿入され、支持軸45に回転可能に支持される。
ガイド部424は、図6、図7に示すように、閉塞部421の−Z側に、閉塞部421に倣って延出し、X方向において閉塞部421より小さく形成されている。
案内部46は、X方向に延出する長尺状に形成され、ベース部430の+Y側における下端部近傍に配置される。すなわち、案内部46は、Z方向(第2方向)において、投写用開口部211を挟んで支持軸45の反対側に配置される。そして、案内部46は、第1カバー41および第2カバー42の支持軸45に対する回転を規制し、第1カバー41および第2カバー42のX方向(第1方向)におけるスライドを案内する。
具体的に、案内部46は、図5、図7に示すように、ベース部430とで第1カバー41のガイド部415を挟装する基部461、および基部461の+Y側に並設される溝形成部462を有している。
基部461には、図5に示すように、複数のボス434のネジ穴にそれぞれ対応する複数の丸孔461aが形成されている。案内部46は、複数の丸孔461aそれぞれに挿通されたネジSCがボス434のネジ穴に挿入されて本体部43に取り付けられる。
溝形成部462は、図7に示すように、基部461とで溝463を形成する。溝463は、第2カバー42のガイド部424が挿入される部位であり、X方向に沿って形成されている。
また、案内部46は、第1カバー41および第2カバー42がガタツキ無くスライドするように、ベース部430との距離、および溝463の幅が設定されている。
駆動部5は、前述したように、また、図6に示すように、フレーム44の駆動取付部4431に取り付けられている。
図8は、駆動取付部4431に取り付けられた状態の駆動部5の斜視図である。
駆動部5は、図8に示すように、モーター51に加え、減速歯車52および伝達部53を備える。
モーター51は、回転軸であるスピンドル(図示省略)の先端に設けられたピニオン511を備えている。モーター51は、ピニオン511がモーター取付部4431bから+X側に飛び出すように、モーター取付部4431bにネジ固定される。
減速歯車52は、同軸上に積層された大歯車521および小歯車522を有し、輪列取付部4431aの−Z側に配置されている。減速歯車52は、小歯車522が大歯車521の+Z側に位置し、輪列取付部4431aに設けられたZ方向を中心とする軸に回転可能に支持される。そして、減速歯車52は、大歯車521がピニオン511に噛合され、ピニオン511の回転を減速してモーター51から出力された駆動力を伝達部53に伝達する。
伝達部53は、小歯車522に螺合する中間歯車531、中間歯車531の+Z側に位置する伝達歯車532、および中間歯車531の−Z側に配置されるコイルバネ524等を備える。伝達部53は、輪列取付部4431aの−Z側に配置され、輪列取付部4431aに設けられたZ方向を中心とする軸に回転可能に支持される。
コイルバネ524は、中間歯車531を伝達歯車532側に付勢する。
伝達歯車532は、第1カバー41のラック41G(図6参照)に噛合し、コイルバネ524によって付勢された中間歯車531と共に回転する。このように、伝達歯車532は、減速歯車52および中間歯車531を介して伝達されたモーター51の駆動力を第1カバー41に伝達する。
また、伝達部53は、第1カバー41に所定以上の力が加えられると、伝達歯車532と中間歯車531との間で滑りが生じるように構成され、モーター51に過度な負荷を与えることを防止する。これによって、開閉機構4は、手動によって第1カバー41および第2カバー42をスライドさせることができるように構成されている。
ここで、第1カバー41のラック41Gの位置について、本実施形態のラック41Gとは異なる位置にラックが形成された構成と比較してさらに説明する。
図9は、本実施形態の開閉機構4における第1カバー41および伝達歯車532を示す断面図であり、ラック41G近傍の図である。図10は、本実施形態のラック41Gとは異なる位置に形成されたラック141Gを有するカバー141、および伝達歯車532を示す断面図であり、ラック141G近傍の図である。
本実施形態のラック41Gは、図9に示すように、支持軸45の近傍に支持軸45より−Y側に突出して設けられ、前述したように、このラック41Gの−Y側(投写レンズ36側)に配置された伝達歯車532と噛合するように形成されている。本実施形態のラック41Gは、回転の中心軸532jがZ方向に沿う姿勢の伝達歯車532と噛合するように形成されている。このように、伝達歯車532とラック41Gとは、伝達歯車532がラック41Gの−Y側(投写レンズ36側)に噛合されるように配置されている。
また、図9に示すように、ラック41Gと伝達歯車532とは、支持軸45の中心軸を中心とするラック41Gの先端の回転軌跡Maが伝達歯車532の歯底に交差するように配置されている。すなわち、プロジェクター1外部から第1カバー41に外力Fが加えられると、第1カバー41は、支持軸45の中心軸を中心として回転しようとするため、ラック41Gも回転しようとするが、ラック41Gと伝達歯車532とが上述したように配置されているので、ラック41Gと伝達歯車532との噛み合いが維持される。
一方、図10に示すように、本実施形態とは異なるカバー141のラック141Gは、伝達歯車532がラック141Gの−Z側に噛合されるように形成されている。伝達歯車532は、中心軸532jがY方向に沿う姿勢でラック141Gに噛合している。
また、ラック141Gと伝達歯車532とは、支持軸45の中心軸を中心とするラック141Gの先端の回転軌跡Mbが伝達歯車532の歯底から離間するように配置されている。すなわち、プロジェクター1外部からカバー141に外力Fが加えられると、ラック141Gと伝達歯車532との噛み合いが解除される恐れがある。
このように、本実施形態の開閉機構4は、プロジェクター1外部から第1カバー41に外力Fが加えられた場合であっても、駆動部5の駆動力を第1カバー41に伝えることが可能に構成されている。なお、ラック41Gの−Y側に配置された伝達歯車532と噛合するように、ラック41Gが形成され、回転軌跡Maが伝達歯車532の歯底に略交差するように、伝達歯車532とラック41Gとが配置されていれば、中心軸532jがZ方向に対して傾斜するように伝達歯車532が配置される構成であってもよい。
次に、検出スイッチ6a,6bについて説明する。
検出スイッチ6a,6bは、開閉機構4の開放状態、および閉塞状態を検出する。
図5に戻って、検出スイッチ6aは、支持部444a近傍の上壁部443に配置され、検出スイッチ6bは、支持部444b近傍の上壁部443に配置され、それぞれが図示しないケーブルを介して制御部に接続されている。
検出スイッチ6a,6bは、可動部を有し、この可動部が第1カバー41に押圧されることにより接続状態が変わり、投写用開口部211の開放状態および閉塞状態を検出する。
具体的に、検出スイッチ6aは、図4に示すように、開放状態において、可動部が第1カバー41の第1軸受部413aに押圧されて開放状態を検出する。検出スイッチ6bは、閉塞状態において、可動部が第1カバー41の第2軸受部413bに押圧されて、閉塞状態(図12参照)を検出する。
〔開閉機構の動作〕
ここで、開閉機構4の動作について説明する。
開閉機構4は、操作パネルやリモコンによる操作によって制御部の指示の基、駆動部5が駆動され、第1カバー41および第2カバー42がスライドして、投写用開口部211を開閉する。
図4に戻って、第1カバー41および第2カバー42は、開放状態において、開口部431の−X側に積層して収納される。
第1カバー41は、図4に示すように、開放状態において、第1軸受部413aが検出スイッチ6aの可動部を押圧した状態となり、検出スイッチ6aは、開放状態であることを検出する。
第2カバー42は、開放状態において、フレーム44の突起部445aによって−X方向への移動が規制され、第1カバー41の第2軸受部413bによって+X方向への移動が規制される。
また、第1カバー41は、開放状態において、+X側の端部が第2カバー42の+X側の端部より+X側に位置するように配置され、窪み部411aが露出する。図示は省略するが、窪み部411aは、開放状態において、投写用開口部211に対しても露出する。
開放状態から閉塞状態となるように操作パネルやリモコンが操作されると、制御部の指示の基、モーター51が駆動し、減速歯車52および伝達部53を介して駆動力が第1カバー41のラック41Gに伝導される。第1カバー41は、支持軸45および案内部46に案内されて+X方向にスライドする。
第1カバー41は、開放状態からスライドされると、検出スイッチ6aから離間し、所定の位置(第1の中間状態)で第2カバー42に当接して第2カバー42をスライドさせる。
図11は、開閉機構4の斜視図であり、第1の中間状態を示す図である。
具体的に、第1カバー41は、図11に示すように、第1の中間状態において、第1軸受部413aが第2カバー42の軸受部423aに当接し、第2カバー42を+X方向にスライドさせる。
そして、第1カバー41は、第1の中間状態から第2カバー42と共にスライドし、検出スイッチ6bの可動部を押圧する位置まで移動すると、図2に示すように、投写用開口部211を閉塞する閉塞状態となる。
図12は、開閉機構4の閉塞状態を示す斜視図である。
図12に示すように、第1カバー41は、閉塞状態において、第2軸受部413bが検出スイッチ6bの可動部を押圧する。制御部は、検出スイッチ6bの検出結果に基づいてモーター51を停止させる。
第2カバー42は、閉塞状態において、フレーム44の突起部445bによって+X方向への移動が規制され、第1カバー41の第1軸受部413aによって−X方向への移動が規制される。
なお、フロントケース21には、図2に示すように、閉塞状態における第1カバー41に対向する凸部212が設けられている。凸部212は、閉塞状態における第2カバー42と第1カバー41との段差を埋めるように形成されている。これによって、閉塞状態における第1カバー41および第2カバー42と、投写用開口部211との隙間が詰められている。
一方、閉塞状態から開放状態となるように操作パネルやリモコンが操作されると、モーター51が駆動し、第1カバー41を−X方向にスライドさせる。第1カバー41は、閉塞状態からスライドされると、検出スイッチ6bから離間し、所定の位置(第2の中間状態)で第2カバー42に当接して第2カバー42を−X方向にスライドさせる。
第1カバー41は、図示は省略するが、第2の中間状態において、第2軸受部413bが第2カバー42の軸受部423bに当接し、第2カバー42をスライドさせる。
そして、第1カバー41は、第2の中間状態から第2カバー42と共にスライドし、検出スイッチ6aの可動部を押圧する位置まで移動すると、図4に示すように、開放状態となる。制御部は、検出スイッチ6aの検出結果に基づいてモーター51を停止させる。
また、開閉機構4には、凹部432(図4参照)が設けられているので、第1カバー41を手動でスライドさせる場合には、窪み部411aへの指掛けに限らず、凹部432に指を挿入して第1カバー41を把持しての操作が可能である。また、凹部432は、第1カバー41と、第1カバー41内部の部材との間に指が挟まれないためのスペースとしての機能も有している。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクター1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)開閉機構4は、互いに重なる状態を有し、共通の支持軸45に支持された第1カバー41および第2カバー42を備える。そして、投写用開口部211は、第1カバー41および第2カバー42のスライドによって開閉される。これによって、スライドするX方向(第1方向)における第1カバー41および第2カバー42の収納スペースを小さくできると共に、構成部材を高精度で加工する必要がなく、また簡素な構造で第1カバー41および第2カバー42が確実にスライドする開閉機構4を備えたプロジェクター1を提供することが可能となる。
(2)Z方向(第2方向)において、第1カバー41および第2カバー42の一方の端部側には、支持軸45が配置され、他方の端部側には案内部46が配置される。そして、支持軸45は、第1カバー41および第2カバー42を回転可能に支持し、案内部46は、第1カバー41および第2カバー42の回転を規制し、第1カバー41および第2カバー42のスライドを案内する。これによって、開閉機構4は、第1カバー41および第2カバー42を軽負荷でスライドさせることが可能となる。
(3)第1カバー41は、第1軸受部413a、第2軸受部413bが所定の位置で第2カバー42に当接して第2カバー42をスライドさせる。これによって、第1カバー41をスライドさせることで投写用開口部211を開閉することができる。
また、第1軸受部413a、第2軸受部413bが第2カバー42に当接する構成なので、支持軸45を支点として第1カバー41および第2カバー42に作用するモーメントを小さなものとすることができる。
したがって、開閉機構4の簡素化を図りつつ、第1カバー41および第2カバー42を軽負荷でスライドさせる構成が可能となる。
(4)第1カバー41は、2箇所(第1軸受部413aおよび第2軸受部413b)で支持軸45に支持されるので、より滑らかなスライドが可能となる。
また、第1カバー41は、開放状態から閉塞状態にスライドされる際に、第1軸受部413aが第2カバー42に当接し、閉塞状態から開放状態にスライドされる際に、第2軸受部413bが第2カバー42に当接する。これによって、第1カバー41の開放状態と閉塞状態との間の双方向のスライドで第2カバー42を確実にスライドさせ、投写用開口部211を開閉することができる。
(5)第1カバー41は、第2カバー42の投写レンズ36側に配置され、フロントケース21には、凸部212が設けられている。これによって、閉塞状態における第1カバー41および第2カバー42と投写用開口部211との隙間を小さなものとすることが可能となる。よって、閉塞状態における投写用開口部211からプロジェクター1外部の塵埃の侵入を抑制すると共に、投写用開口部211周囲の外観性を向上させることが可能となる。
(6)開閉機構4は、電動式の駆動部5を備えているので、プロジェクター1に設けられた操作ボタンによる操作や、プロジェクター1が天井等に天吊りされた状態でも、リモコンの遠隔操作によって開閉機構4を動作させ、投写用開口部211を容易に開閉できる。
(7)第1カバー41のラック41Gは、支持軸45近傍に設けられている。これによって、支持軸45を支点とする第1カバー41へのモーメントを小さくしてモーター51からの駆動力を第1カバー41に伝えることが可能となる。よって、モーター51からの駆動力を効率良く第1カバー41に伝えて第1カバー41を滑らかにスライドさせることが可能となる。
(8)ラック41Gは、このラック41Gの−Y側(投写レンズ36側)に配置された伝達歯車532と噛合するように形成されている。これによって、プロジェクター1外部から第1カバー41に外力が加えられても、伝達歯車532とラック41Gとの噛合を維持することが可能となる。
さらに、伝達歯車532とラック41Gとは、回転軌跡Maが伝達歯車532の歯底に交差するように配置されている。これによって、プロジェクター1外部から第1カバー41に外力が加えられても、伝達歯車532とラック41Gとの噛合を確実に維持することが可能となる。
よって、開閉機構4は、第1カバー41に外力が加えられるような取扱いが行われた場合であっても、投写用開口部211の開閉が可能となる。
(9)開閉機構4は、伝達歯車532と中間歯車531との間で滑りが生じ、手動によって第1カバー41および第2カバー42をスライドさせることができるように構成されている。これによって、例えば、プロジェクター1を使用しない際に閉塞状態となっている第1カバー41をスライドさせ、投写レンズ36のメンテナンス等(表面に付着した塵埃の除去等)の作業が可能となる。
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態の支持軸45は、断面が円形に形成されているが、円形に限らず、例えば矩形状であってもよい。
前記実施形態の駆動部5は、出力部としてモーター51を用いているが、モーター51に限らず、例えば、ソレノイド等を用いてもよい。そして、このソレノイドとソレノイドの移動量を拡大して移動するレバー部材とを備えた構成を駆動部としてもよい。
前記実施形態の開閉機構4は、駆動部5の駆動によって投写用開口部211を開閉するように構成されているが、駆動部5を廃止し、手動のみで開閉するように構成してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、光変調装置351として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型液晶パネルを利用したものであってもよい。
光源311は放電型のランプに限らず、その他の方式のランプや発光ダイオード、レーザー等の固体光源で構成してもよい。
1…プロジェクター、2…外装筐体、4…開閉機構、5…駆動部、36…投写レンズ(投写光学装置)、36Ax…光軸、41…第1カバー、41G…ラック、42…第2カバー、45…支持軸、46…案内部、51…モーター(出力部)、211…投写用開口部、311…光源、351,351B,351G,351R…光変調装置、413a…第1軸受部、413b…第2軸受部、532…伝達歯車。

Claims (7)

  1. 光源と、前記光源から射出された光を変調する光変調装置と、前記光変調装置で変調された光を投写する投写光学装置とを備えたプロジェクターであって、
    前記投写光学装置を収納し、前記投写光学装置から投写された光が通過する投写用開口部を有する外装筐体と、
    前記投写用開口部を開閉する開閉機構と、
    を備え、
    前記開閉機構は、
    前記投写光学装置の光軸に沿う方向に互いに重なる状態を有し、前記光軸に交差する第1方向のスライドにより前記投写用開口部を開閉する第1カバーおよび第2カバーと、
    前記光軸および前記第1方向に交差する第2方向において、前記投写用開口部の外側に配置され、前記第1カバーおよび前記第2カバーを前記第1方向にスライド可能に支持する支持軸と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記支持軸は、前記第1カバーおよび前記第2カバーを回転可能に支持し、
    前記開閉機構は、前記第2方向において、前記投写用開口部を挟んで前記支持軸の反対側に設けられた案内部を有し、
    前記案内部は、前記第1カバーおよび前記第2カバーの前記支持軸に対する回転を規制し、前記第1カバーおよび前記第2カバーの前記第1方向におけるスライドを案内することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記第1カバーは、前記支持軸が挿入される軸受部を有し、前記第1方向へのスライドにより、所定の位置で前記軸受部が前記第2カバーに当接して前記第2カバーをスライドさせることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターであって、
    前記開閉機構は、
    前記投写用開口部を開放する開放状態、および前記投写用開口部を閉塞する閉塞状態を有し、
    前記軸受部は、
    前記第1カバーが前記開放状態から前記閉塞状態にスライドさせる際に前記第2カバーに当接する第1軸受部、および前記第1カバーが前記閉塞状態から前記開放状態にスライドされる際に前記第2カバーに当接する第2軸受部を有していることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1カバーは、前記第2カバーの前記投写光学装置側に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記開閉機構は、
    前記第1カバーを電動でスライドさせる駆動部をさらに備えることを特徴とするプロジェクター。
  7. 請求項6に記載のプロジェクターであって、
    前記駆動部は、
    駆動力を出力する出力部と、
    前記駆動力を前記第1カバーに伝達する伝達歯車と、
    を備え、
    前記第1カバーは、前記第2方向における前記支持軸側に設けられたラックを有し、
    前記ラックは、前記第1方向に沿って設けられ、当該ラックの前記投写光学装置側に配置された前記伝達歯車と噛合するように形成されていることを特徴とするプロジェクター。
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