JP5954456B1 - 不正使用検出システムおよびこれを備えた電力供給装置 - Google Patents

不正使用検出システムおよびこれを備えた電力供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力供給装置の不正使用を高い精度で検出できる不正使用検出システムおよびこれを備えた電力供給装置を提供する。【解決手段】セットコイル11およびリセットコイル12を有する電磁継電器10と、セット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52を有する駆動部50と、制御装置20とを備える電力供給装置100に設けられた不正使用検出システムであって、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の任意の位置における電位の変動を検出する検出部30と、制御装置20によるセット側スイッチング素子51へのセット信号の出力状態、および、検出部30により検出された電位の変動とに基づいて、電磁継電器10のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する不正判定部40と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、不正使用検出システム、および、これを備えた電力供給装置に関する。
従来、電磁継電器としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この電磁継電器は、電流の流れる方向により極性が反転する電磁石と、電磁石の極性に応じて固定接点および可動接点を接触または開離させて、固定接点および可動接点を接触または開離状態で保持する接点機構部とを備えている。
特開2013−222699号公報
ところで、従来の前記電磁継電器は、建物等に外部から電力を供給するための電力供給装置に用いられる場合がある。このような電力供給装置では、外部からの信号で電磁継電器をオンオフさせることにより、建物等への電力の供給を任意に停止または開始できるようになっている。
しかし、従来の前記電磁継電器は、外部から強力な磁界を加えて強制的にオンオフ状態の切り替えができたため、この従来の電磁継電器を用いた電力供給装置では、例えば、強力な磁石を用いた不正な操作により盗電されるおそれがある。このような不正な操作が行われているか否かは、電力供給装置を直接確認しなければ判断できないため、電力供給装置が不正に使用されたか否かを正確に把握することは困難である。
本発明は、前述の課題に鑑み、電力供給装置の不正使用を高い精度で検出できる不正使用検出システムおよびこれを備えた電力供給装置を提供することを課題とする。
本発明の不正使用検出システムは、前記課題を解決すべく、電流を供給することで相互に反対方向の磁界が発生する少なくとも1つのコイルを有し、前記コイルに所定のセット電流を供給したときにオフ状態からオン状態に切り替えられ、前記コイルに所定のリセット電流を供給したときにオン状態からオフ状態に切り替えられる電磁継電器と、前記コイルに電気的に接続され、前記コイルに前記セット電流または前記リセット電流を供給する駆動部と、前記駆動部に前記セット電流または前記リセット電流を供給させるための制御信号を出力する制御装置と、を備える電力供給装置の不正使用検出システムであって、前記コイルの誘導起電力の変動を検出する検出部と、前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された誘導起電力の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する不正判定部と、を有する。
本発明の不正使用検出システムによれば、駆動部にセット電流またはリセット電流を供給させるための制御信号の出力状態と、コイルの誘導起電力の変動とに基づいて、電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。これにより、電力供給装置を直接確認しなくても、電力供給装置が不正に使用された可能性があるか否かを判定できる。
本発明の一実施形態としては、前記駆動部が、前記コイルに接続され、前記コイルに前記セット電流を供給するか否かを切り替えると共に、前記コイルに前記リセット電流を供給するか否かを切り替えるスイッチ部を有し、前記制御装置が、前記スイッチ部に接続されると共に、前記制御信号によって前記スイッチ部を制御するよう構成されており、前記検出部が、前記コイルと前記スイッチ部との間の任意の位置、および、前記コイルと基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を検出し、前記不正判定部が、前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する構成としてもよい。
この実施形態によれば、スイッチ部を制御するための制御信号の出力状態と、コイルとスイッチ部との間の任意の位置、および、コイルと基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動とに基づいて、電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。これにより、電力供給装置を直接確認しなくても、電力供給装置が不正に使用された可能性があるか否かを判定できる。
なお、基準電位には、例えば、電源およびグランドが含まれる。
本発明の一実施形態としては、前記スイッチ部が、前記コイルに接続され、前記コイルに前記セット電流が供給されるか否かを切り替える少なくとも1つのセット側スイッチング素子と、前記コイルに接続され、前記コイルに前記所定のリセット電流が供給されるか否かを切り替える少なくとも1つのリセット側スイッチング素子と、を有し、前記制御装置が、前記セット側スイッチング素子およびリセット側スイッチング素子に接続されると共に、前記制御信号によって前記セット側スイッチング素子および前記リセット側スイッチング素子を制御するよう構成されており、前記検出部が、前記コイルと前記セット側スイッチング素子との間の任意の位置、前記コイルと前記リセット側スイッチング素子との間の任意の位置、および、前記コイルと前記基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を検出し、前記不正判定部が、前記セット側スイッチング素子または前記リセット側スイッチング素子を制御するための前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する構成としてもよい。
この実施形態によれば、セット側スイッチング素子またはリセット側スイッチング素子を制御するための制御信号の出力状態と、コイルとセット側スイッチング素子との間の任意の位置、コイルとリセット側スイッチング素子との間の任意の位置、および、コイルと基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動とに基づいて、電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。これにより、電力供給装置を直接確認しなくても、電力供給装置が不正に使用された可能性があるか否かを判定できる。
本発明の一実施形態としては、前記電磁継電器が、前記コイルとして、前記セット電流が供給されるセットコイルと、前記リセット電流が供給されるリセットコイルとを有し、前記セット側スイッチング素子が、前記セットコイルに接続されると共に、前記リセット側スイッチング素子が、前記リセットコイルに接続されており、前記検出部が、前記セットコイルと前記セット側スイッチング素子との間の任意の位置、前記リセットコイルと前記リセット側スイッチング素子との間の任意の位置、前記セットコイルと前記基準電位との間の任意の位置、および、前記リセットコイルと前記基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を検出し、前記不正判定部が、前記セット側スイッチング素子を制御するための前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する構成としてもよい。
この実施形態によれば、セット側スイッチング素子を制御するための制御信号の出力状態と、セットコイルとセット側スイッチング素子との間の任意の位置、リセットコイルとリセット側スイッチング素子との間の任意の位置、セットコイルと前記基準電位との間の任意の位置、および、リセットコイルと基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動とに基づいて、電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。これにより、電力供給装置を直接確認しなくても、電力供給装置が不正に使用された可能性があるか否かを判定できる。
本発明の一実施形態としては、前記不正判定部が、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があると判定された場合に、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があることを表す不正判定信号を外部に送信する送信部を有する構成としてもよい。
この実施形態によれば、電力供給装置が不正に使用された可能性があると判定された場合に、この情報を外部に送信できる。このため、不正に使用された可能性がある電力供給装置を容易に特定でき、電力供給装置の不正使用による被害を低減できる。
本発明の一実施形態としては、前記不正判定部が、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があると判定された場合に、前記検出部により検出された前記制御信号の出力および前記電位の変動を含む不正操作情報を記憶する記憶部を有し、前記送信部が、前記不正操作情報を前記不正判定信号に含めて外部に送信する構成としてもよい。
この実施形態によれば、外部に送信される情報に、検出部により検出されたセット側スイッチング素子への制御信号の出力の情報、および、コイルとセット側スイッチング素子との接続部分またはコイルとリセット側スイッチング素子との接続部分の電位の変動の情報を含めることができる。これにより、電力供給装置が不正に使用された可能性があるか否かを正確に判定できる。
本発明の一実施形態としては、前記制御装置が前記不正判定部を兼ねる構成としてもよい。
この実施形態によれば、前記制御装置が前記不正判定部を兼ねるので、構成を簡単にでき、不正使用検出システムの設計の幅を広げることができる。
本発明の電力供給装置は、前記不正使用検出システムを備えている。
本発明の電力供給装置によれば、電力供給装置の不正使用を高い精度で検出できる。
本発明の不正使用検出方法は、電流を供給することで相互に反対方向の磁界が発生する少なくとも1つのコイルを有し、前記コイルに所定のセット電流を供給したときにオフ状態からオン状態に切り替えられ、前記コイルに所定のリセット電流を供給したときにオン状態からオフ状態に切り替えられる電磁継電器と、前記コイルに電気的に接続され、前記コイルに前記セット電流または前記リセット電流を供給する駆動部と、前記駆動部に前記セット電流または前記リセット電流を供給させるための制御信号を出力する制御装置と、を備える電力供給装置の不正使用検出方法であって、前記コイルの誘導起電力の変動を検出し、前記制御信号の出力状態と、検出された前記誘導起電力の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。
本発明の不正使用検出方法によれば、電力供給装置の不正使用を高い精度で検出できる。
本発明の第1実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 図1の電力供給装置の電磁継電器のオン状態を示す概略図である。 図1の電力供給装置の電磁継電器のオフ状態を示す概略図である。 図1の電力供給装置の検出部および不正判定部の一例を示す電気回路図である。 図1の電力供給装置の正常動作時におけるセット信号とセットコイル電圧との関係、および、リセット信号とリセットコイル電圧との関係を示す図である。 図1の電力供給装置の不正動作時におけるセット信号,リセット信号,セットコイル電圧およびリセットコイル電圧の関係を示す図である。 図5のリセット信号とリセットコイル電圧との関係を示す部分の拡大図である。 図7を説明するための図である。 本発明の第2実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第3実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第4実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第5実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第6実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第7実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の第8実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置の構成を示す電気回路図である。 本発明の他の実施形態を説明するための図である。 本発明の他の実施形態を説明するための他の図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、図面に表された構成を説明するうえで、「上」、「下」、「左」、「右」等の方向を示す用語、及びそれらを含む別の用語を使用するが、それらの用語を使用する目的は図面を通じて実施形態の理解を容易にするためである。したがって、それらの用語は本発明の実施形態が実際に使用されるときの方向を示すものとは限らないし、それらの用語によって特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきでない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の不正使用検出システムを備えた電力供給装置100は、図1に示すように、電磁継電器10と、制御装置20と、検出部30と、不正判定部40と、駆動部50とを備えている。
電磁継電器10は、スイッチ部を有している駆動部50と電気的に接続されている。この駆動部50のスイッチ部は、セット側スイッチング素子51とリセット側スイッチング素子52とで構成されている。また、制御装置20は、駆動部50のセット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52の各々に接続されている。検出部30は、駆動部50の電磁継電器10およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置に接続されている。不正判定部40は、制御装置20およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置と、検出部30とに接続されている。なお、検出部30と不正判定部40とで、不正使用検出システムの一例を構成している。
電磁継電器10は、自己保持型の電磁継電器であり、図2,図3に示すように、電磁石ブロック60と、電磁石ブロック60のヨーク63の間に配置されたアーマチュア70と、アーマチュア70に連結されたカード80と、カード80に連結された接点機構部90とで構成されている。
電磁石ブロック60は、スプール61に巻回されたコイル62と、スプール61の両側から突出する鉄心(図示せず)の両端に設けられたヨーク63,64と、第1〜第3コイル端子65〜67を有している。この電磁石ブロック60では、図1に示すセットコイル11およびリセットコイル12が同じスプール61にコイル62として巻回されている。セットコイル11およびリセットコイル12は、電流を供給することで、相互に反対方向の磁界が発生するように巻回されており、その両端には、逆起電力を防止するためのダイオード(図示せず)が設けられている。また、第1,第2コイル端子65,66には、セットコイル11の引出線がそれぞれ接続され、第2,第3コイル端子66,67には、リセットコイル12の引出線がそれぞれ接続されている。すなわち、第1,第2コイル端子65,66でセットコイル端子を構成し、第2,第3コイル端子66,67でリセットコイル端子を構成している。
なお、第1コイル端子65は、セット側スイッチング素子51に接続されている。第2コイル端子66は、コイル62に電流を供給するための電源1に接続されている。また、第3コイル端子67は、リセット側スイッチング素子52に接続されている。
アーマチュア70は、永久磁石(図示せず)と、この永久磁石を挟持する一対の板状鉄片71,72とで構成され、中央部に設けた回動軸73を中心に回動可能に配置されている。このアーマチュア70は、永久磁石を挟持する一対の板状鉄片71,72をインサート成形している。また、アーマチュア70には、回動軸73から径方向に延びる腕部74が形成されている。
カード80は、アーマチュア70の腕部74の先端に連結され、アーマチュア70の回動によって、図2,図3に示すX方向にスライド移動可能に配置されている。
接点機構部90は、カード80の一端部に連結された可動接触片92をカシメ固定した可動接点端子91と、固定接点端子94とで構成されている。可動接触片92には、可動接点93が設けられ、固定接点端子94には、可動接点93に接触する固定接点95が設けられている。
図2に示すように、セットコイル端子に所定のセット電流が供給されると、アーマチュア70のY方向上側の板状鉄片72の一端がX方向右側のヨーク63に吸着される一方、Y方向下側の板状鉄片71の一端がX方向左側のヨーク64に吸着される。これにより、アーマチュア70が時計回りに回動し、カード80をX方向左側にスライド移動させる。このカード80の移動により可動接触片92がX方向左側に押圧され、可動接点93が固定接点95に接触し、電磁継電器10がオフ状態からオン状態に切り替えられる。その後、セット電流の供給が停止されても、電磁継電器10はオン状態を保持する。
一方、図3に示すように、リセットコイル端子に所定のリセット電流が供給されると、アーマチュア70のY方向下側の板状鉄片71の他端がX方向右側のヨーク63に吸着される一方、Y方向上側の板状鉄片72の他端がX方向左側のヨーク64に吸着される。これにより、アーマチュア70が反時計回りに回動し、カード80をX方向右側にスライド移動させる。このカード80の移動により可動接触片92がX方向右側に押圧され、可動接点93が固定接点95から開離され、電磁継電器10がオン状態からオフ状態に切り替えられる。その後、リセット電流の供給が停止されても、電磁継電器10はオフ状態を保持する。
制御装置20は、図1に示すように、スイッチング素子制御部21と、外部信号を受信するための受信部22と、制御信号を送信するための送信部23とで構成されている。
スイッチング素子制御部21は、図示しないマイクロコンピュータおよび入出力装置等からなり、受信部22で受信した外部信号に基づいて、電磁継電器10のオン状態オフ状態を切り替えるための制御信号を出力する。電磁継電器10をオフ状態からオン状態に切り替える場合、スイッチング素子制御部21は、セット側スイッチング素子51を制御するためのセット信号を制御信号として出力する。また、電磁継電器10をオン状態からオフ状態に切り替える場合、スイッチング素子制御部21は、リセット側スイッチング素子52を制御するためのセット信号を制御信号として出力する。スイッチング素子制御部21により出力された制御信号は、送信部23によって、セット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52にそれぞれ送信される。
検出部30は、図4に示すように、コンパレータ回路31と、電源33とグランド34に接続された可変抵抗32とで構成されている。このコンパレータ回路31は、電磁継電器10のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置に接続されている非反転入力端子と、可変抵抗32の可動端子に接続されている反転入力端子と、出力端子とを有している。
この検出部30では、コンパレータ回路31によって、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置における電位と、可変抵抗32により設定された所定の比較電位とを比較し、その高低を判定することにより、セットコイル11の誘導起電力の変動を検出する。セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置における電位が比較電位よりも低いと判定された場合、「Low」状態の信号が出力され、セットコイル11とセット側スイッチング素子51との間の所定の位置における電位が比較電位よりも高いと判定された場合、「High」状態の信号が出力される。コンパレータ回路31から出力された信号は、コンパレータ回路31から不正判定部40に送信される。
なお、コンパレータ回路31の非反転入力端子は、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の位置であれば、任意の位置に接続できる。
不正判定部40は、図1に示すように、判定部41と、受信部42と、記憶部43と、送信部44とを有している。
判定部41は、図4に示すように、OR素子で構成され、コンパレータ回路31と、制御装置20およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置とに接続されている。この判定部41は、セット信号の出力状態と、検出部30により検出されたセットコイル11とセット側スイッチング素子51との間の所定の位置における電位の変動とに基づいて、電磁継電器10がオン状態からオフ状態に不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。なお、図4では、説明の便宜のため、受信部42、記憶部43および送信部44を省略している。
具体的には、判定部41は、コンパレータ回路31から出力された信号を受信すると共に、制御装置20からセット側スイッチング素子51に出力された信号を検出し、セット信号の出力状態を判定する。制御装置20から出力される制御信号はパルス信号であるため、セット信号が出力されている場合、セット信号は「High」状態であると判定され、セット信号が出力されていない場合、セット信号は「Low」状態であると判定される。そして、コンパレータ回路31により出力された信号が「Low」状態であり、かつ、判定されたセット信号の出力状態が「Low」状態であった場合、すなわち、セット信号が出力されていないにもかかわらず、セットコイル11に誘導起電力が発生した場合、判定部41は、電磁継電器10がオン状態からオフ状態に不正に切り替えられた可能性があると判定する。
電磁継電器10がオン状態からオフ状態に不正に切り替えられた可能性があると判定された場合、判定部41は、電力供給装置100が不正に使用された可能性があることを表す不正判定信号を出力する。
なお、判定部41は、制御装置20およびセット側スイッチング素子51の間の位置であれば、任意の位置に接続できる。
受信部42は、電力供給装置100の外部から送信された外部信号を受信する。記憶部43は、判定部41により電磁継電器10がオン状態からオフ状態に不正に切り替えられた可能性があると判定された場合に、検出部30が検出したセットコイル11の誘導起電力の変動、および、判定部41により判定されたセット信号の出力状態を不正操作情報として記憶する。送信部44は、判定部41により不正判定信号が出力された場合に、この不正判定信号を電力供給装置100の外部に送信すると共に、受信部42により受信された外部信号に応じて、記憶部43に記憶されている不正操作情報を電力供給装置100の外部に送信する。
駆動部50は、セット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52を有するスイッチ部と、このスイッチ部と電磁継電器10のセットコイル11およびリセットコイル12とを電気的に接続する電線とで構成されている。
セット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52は、npn型のバイポーラトランジスタで構成されている。セット側スイッチング素子51は、図1に示すように、ベース端子が制御装置20に接続され、コレクタ端子が電磁継電器10のセットコイル端子を構成する第1コイル端子65に接続され、エミッタ端子がグランド2に接続されている。このセット側スイッチング素子51は、制御装置20から出力されるセット信号によって、電磁継電器10のセットコイルに所定のセット電流を供給するか否かを切り替える。また、リセット側スイッチング素子52は、図1に示すように、ベース端子が制御装置20に接続され、コレクタ端子が電磁継電器10のリセットコイル端子を構成する第3コイル端子67に接続され、エミッタ端子がグランド2に接続されている。このリセット側スイッチング素子52は、制御装置20から出力されるリセット信号によって、電磁継電器10のリセットコイルに所定のリセット電流を供給するか否かを切り替える。
次に、図5〜7を用いて、前記構成の不正使用検出システムを用いた不正使用検出方法を説明する。ここでは、電磁継電器10がオフ状態からオン状態に不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する。なお、図5〜7において、セットコイル電圧は、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置と、グランド2との間の電圧(電位差)であり、リセットコイル電圧は、リセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の所定の位置と、グランド2との間の電圧(電位差)である。
例えば、制御装置20からセット信号が出力されて電磁継電器10が正常にオフ状態からオン状態に切り替えられ、また、制御装置20からリセット信号が出力されて電磁継電器10が正常にオン状態からオフ状態に切り替えられたとする。この場合、図5に示すように、セット信号またはリセット信号が出力されたと略同時に、セットコイル11またはリセットコイル12の電圧がそれぞれ変化する。
一方、不正な操作によってアーマチュア70が強制的に回動させられ、制御装置20からセット信号が出力されていないにもかかわらず電磁継電器10がオフ状態からオン状態に切り替えられたとする。この場合、図6に示すように、アーマチュア70の回動に伴う誘導起電力により、セットコイル11の電圧がマイナス方向(図6の下側)に変動し、リセットコイル12の電圧がプラス方向(図6の上側)に変動する。すなわち、セット信号が出力されていないにもかかわらず、セットコイル11の電圧が変動する。
このように、セットコイル11の電圧を監視し、セット信号が出力されたと略同時に、セットコイル11の電圧が変動したか否かを判定することで、電力供給装置100を直接確認しなくても、電力供給装置100のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定できる。
なお、前記電磁継電器10には、セットコイル11およびリセットコイル12の両端に図示しないダイオードを設けて、逆起電力を吸収している。すなわち、電磁継電器10がオフ状態からオン状態に切り替えられた場合、図6に示すように、リセットコイル12の電圧がダイオードの順電圧よりも高くならないため、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の位置の方が、リセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の位置よりも電位の変動を検出し易い。このため、前記電磁継電器10のように、逆起電力防止用のダイオードを設けている場合は、セットコイル11とセット側スイッチング素子51との接続部分の電位の変動を検出することで、電力供給装置100が不正に使用された可能性があるか否かの判定の精度を高めることができる。
また、電磁継電器10がリセット信号に応じて正常にオフ状態された場合、リセットコイル12には、アーマチュア70の回動に伴う誘導起電力が発生する。すなわち、検出部30により検出される電位の波形は、図8に示すように、リセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の所定の位置における電位のパルス波形(図8の(a)の波形)と、誘導起電力の波形(図8の(b)の波形)とを組み合わせた波形(図8の(c)の波形)となり、図7に示すように、オーバーシュートが現れる。
一方、例えば、電磁継電器10の外部に強力な磁石を固定したままの状態で、電磁継電器10をオン状態からオフ状態に切り替えられないようにしているとする。この場合、制御装置20からリセット信号が出力されても、外部に固定した磁石の磁力によりアーマチュア70が回動できない。このため、検出部30により検出される電位の波形は、図8に示すように、リセットコイル12とリセット側スイッチング素子52との間の所定の位置における電位のパルス波形(図8の(a)の波形)となり、オーバーシュートは現れない。
このように、制御装置20からリセット信号が出力されたときのリセットコイル12とリセット側スイッチング素子52との接続部分の電位を監視し、その波形にオーバーシュートが現れているか否かを判定することで、電力供給装置100のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定することもできる。
(その他の実施形態)
第1実施形態では、検出部30を電磁継電器10のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置に接続し、セットコイル11のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置における電位の変動を検出しているが、これに限らない。例えば、図9に示すように、検出部30を電磁継電器10のリセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の任意の位置に接続し、リセットコイル12とリセット側スイッチング素子52との間の任意の位置における電位の変動を検出してもよい(第2実施形態)。なお、この場合、検出精度を維持するため、リセットコイル12の両端に逆起電力を防止するダイオードを設けないのが好ましい。
また、図10に示すように、検出部として、電磁継電器10のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の任意の位置と、電磁継電器10のリセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52との間の任意の位置とに接続された検出部130を設けてもよい(第3実施形態)。これにより、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の任意の位置における電位の変動と、リセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の任意の位置における電位の変動とから、電力供給装置100が不正に使用された可能性があるか否かを判定できる。すなわち、不正な操作によって電磁継電器をオフ状態からオン状態に切り替えられた可能性だけでなく、電磁継電器をオン状態からオフ状態に切り替えられた可能性をも判定できる。このため、電力供給装置の不正使用を確実に阻止できる。
第1実施形態では、制御装置20と不正判定部40とを別々に設けているが、これに限らない。例えば、図11〜図13の第4〜第6実施形態に示すように、制御装置120が不正判定部を兼ねてもよい。これにより、不正使用検出システムの構成を簡単にでき、不正使用検出システムの設計の自由度を広げることができる。この場合、制御装置120には、スイッチング素子制御部21、受信部22および送信部23に加え、判定部41と、記憶部43とが設けられる。
図11に示す第4実施形態では、検出部30が、電磁継電器10のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置に接続されている。また、図12に示す第5実施形態は、検出部30が、電磁継電器10のリセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の所定の位置に接続されている。さらに、図13に示す第6実施形態は、検出部130が、電磁継電器10のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51との間の所定の位置と、電磁継電器10のリセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の所定の位置とに接続されている。この検出部130は、例えば、2つのコンパレータ回路を備え、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置における電位と、可変抵抗32により設定された所定の比較電位とを比較すると共に、リセットコイル12およびリセット側スイッチング素子52の間の所定の位置における電位と、可変抵抗32により設定された所定の比較電位とを比較する。
なお、第4〜第6実施形態では、制御装置20の送信部23は、セット信号およびリセット信号をセット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52に送信するだけでなく、不正判定信号および不正操作情報を電力供給装置の外部に送信するように構成される。
また、第1〜第6実施形態では、2巻線のコイルを有する電磁継電器10を用いているが、これに限らない。図13,図14の第7,第8実施形態に示すように、1巻線のコイルを有する電磁継電器110を用いてもよい。
図14に示す第7実施形態には、Hブリッジ回路を用いており、電磁継電器110を挟むように対向配置された2つのセット側スイッチング素子51,151と、2つのリセット側スイッチング素子52,152とで構成されたスイッチ部を有する駆動部150が設けられている。
制御装置20のスイッチング素子制御部21からセット信号が出力されると、2つのセット側スイッチング素子51,151に同時にセット信号が出力され、スイッチング素子51側からスイッチング素子151側(図14の左側から右側)に電流が流れるようになっている。一方、制御装置20のスイッチング素子制御部21からリセット信号が出力されると、2つのリセット側スイッチング素子52,152に同時にリセット信号が出力され、スイッチング素子52側からスイッチング素子152側(図14の右側から左側)に電流が流れるようになっている。
図15に示す第8実施形態には、スイッチング素子51で構成されたスイッチ部を有する駆動部250が設けられている。すなわち、スイッチング素子51がセット側スイッチング素子とリセット側スイッチング素子とを兼ねている。また、検出部30は、電磁継電器110およびコンデンサ54の間の所定の位置に接続されており、不正判定部40は、検出部30と、制御装置20およびダイオード53の間の所定の位置に接続されている。なお、制御装置20のスイッチング素子制御部21は、制御信号として、基準電位(グランド2の電位)に対して正の信号を出力する。
制御装置20から制御信号が出力されると、ダイオード53、コンデンサ54の順に電流が流れ、電磁継電器110にセット電流が供給される。これにより、電磁継電器110がオフ状態からオン状態に切り替えられる。電磁継電器110への電流の供給は、コンデンサ54が充電されるまで行われる。このとき、スイッチング素子51は、エミッタ端子側の電位とベース端子側の電位が略同じであるため、オフ状態になっており、エミッタ端子側からコレクタ端子側に電流は流れない。
一方、制御装置20からの制御信号の出力を停止すると、制御装置20とダイオード53との間の所定の位置における電位が基準電位に戻り、スイッチング素子51のベース端子側の電位も基準電位に等しくなる。また、コンデンサ54は充電状態であるため、ダイオード53側の電位が基準電位よりも高くなっている。このため、スイッチング素子51は、エミッタ端子側の電位がベース端子側の電位より高くなり、オン状態となる。スイッチング素子51がオン状態になると、エミッタ端子側からコレクタ端子側に電流が流れ、電磁継電器110にセット電流とは逆方向に流れるリセット電流が供給される。これにより、電磁継電器110がオン状態からオフ状態に切り替えられる。
電磁継電器10のコイルとスイッチ部との間、および、電磁継電器10のコイルと基準電位との間の接続は、前記第1〜8実施形態に示すような直接的な接続に限らない。例えば、図16,図17に示すように、電磁継電器10およびスイッチ部の間(図16,図17では、セットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間)、あるいは、電磁継電器10および基準電位の間(図16では、電源1の位置を含まないセットコイル11および電源1の間、図17では、グランド2の位置を含まないセットコイル11およびグランド2の間)に、抵抗等の回路素子が接続されているような、間接的な接続であってもよい。
また、電磁継電器10のコイルとスイッチ部との間、および、電磁継電器10のコイルと基準電位との間の接続が、図16,図17に示すような間接的な接続であったとしても、検出部30,130が接続され電位の変動が検出される所定の位置は、電源1の位置およびグランド2の位置を除く、任意に設定できる。例えば、図16,図17に示すように、電磁継電器10のセットコイル11およびセット側スイッチング素子51の間の所定の位置は、図16のC1,D1,E1、あるいは、図17のA2,B2,C2のいずれの位置であってもよい。また、電磁継電器10のセットコイル11および電源1の間の所定の位置は、図16のA1,B1のいずれの位置であってもよいし、電磁継電器10のセットコイル11およびグランド2の間の所定の位置は、図17のD2,E2のいずれの位置であってもよい。検出部30,130が、A1〜E1およびA2〜E2のいずれの位置に接続されていても、電磁継電器10のコイルの誘電起電力の変動を検出できる。
電磁継電器10,110は、前記実施形態の構成に限らず、電流を供給することで相互に反対方向の磁界が発生する少なくとも1つのコイルを有し、コイルにセット電流を供給したときにオフ状態からオン状態に切り替えられ、コイルにリセット電流を供給したときにオン状態からオフ状態に切り替えられるものであれば、適宜変更できる。
制御装置20は、駆動部50にセット電流またはリセット電流を供給させるための制御信号を出力できるものであれば、適宜変更できる。
検出部30,130は、コンパレータ回路31に限らず、例えば、電位センサで構成することもできる。
不正判定部40の判定部41は、OR素子に限らず、他の同等の機能を有する素子を用いることもできる。また、判定部41は、回路等の物理的の構成に限らず、ソフトウェアで構成してもよい。
不正操作情報は、検出部30が検出したセットコイル11の誘導起電力の変動、および、判定部41により判定されたセット信号の出力状態に限らず、不正使用検出システムの設計等に応じて、任意の情報を含めることができる。例えば、リセットコイルの誘導起電力の変動、あるいは、リセット信号の出力状態を含んでいてもよい。
また、不正操作情報は、判定部41により出力される不正判定信号と共に電力供給装置100の外部に送信してもよいし、不正判定部40の受信部42が所定の外部信号を受信したときに、不正判定信号とは別々に電力供給装置100の外部に送信してもよい。なお、不正判定信号の電力供給装置100の外部への送信は、有線であっても無線であってもよい。
判定部41により不正判定信号が出力されたときに、光または音等で警報を発して、電力供給装置100が不正に使用された可能性があることを外部に知らせる報知部を設けてもよい。また、不正判定信号が所定の回数繰り返し出力された場合に、電力供給装置が不正に使用された可能性が著しく高いことを表す緊急信号が出力されるようにしてもよい。
駆動部50は、電磁継電器10,110のコイルに電気的に接続され、このコイルにセット電流またはリセット電流を供給できるものであれば、適宜変更できる。
また、スイッチ部は、電磁継電器10,110のコイルに接続され、かつ、電磁継電器10,110のコイルにセット電流を供給するか否かを切り替えると共に、電磁継電器10,110のコイルにリセット電流を供給するか否かを切り替えることができるものであればよい。スイッチ部は、例えば、第1〜第6実施形態のように、セット側スイッチング素子およびリセット側スイッチング素子を各々1つずつ設けてもよいし、第7実施形態のように、セット側スイッチング素子およびリセット側スイッチング素子を各々2つずつ設けてもよいし、第8実施形態のように、セット側スイッチング素子およびリセット側スイッチング素子を兼ねた1つのスイッチング素子を設けてもよい。
セット側スイッチング素子51およびリセット側スイッチング素子52は、npn型のトランジスタに限らず、例えば、pnp型のトランジスタ、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)、あるいは、サイリスタなどの同等の機能を有する任意のスイッチング素子を採用できる。
前記実施形態で述べた構成要素は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよいことは、勿論である。
本発明の不正使用検出システムおよび電力供給装置は、例えば、外部から任意に電力供給の開始および停止を遠隔操作するためのラッチングリレーを備えたスマートメーターに利用できる。
1 電源
2 グランド
10,110 電磁継電器
11 セットコイル
12 リセットコイル
20,120 制御装置
21 スイッチング素子制御部
22 受信部
23 送信部
30,130 検出部
31 コンパレータ回路
32 可変抵抗
33 電源
34 グランド
40 不正判定部
41 判定部
42 受信部
43 記憶部
44 送信部
50,150,250 駆動部
51,151 セット側スイッチング素子
52,152 リセット側スイッチング素子
53 ダイオード
54 コンデンサ
60 電磁石ブロック
61 スプール
62 コイル
63,64 ヨーク
65 第1コイル端子
66 第2コイル端子
67 第3コイル端子
70 アーマチュア
71,72 板状鉄片
73 回動軸
74 腕部
80 カード
90 接点機構部
91 可動接点端子
92 可動接触片
93 可動接点
94 固定接点端子
95 固定接点
100 電力供給装置

Claims (8)

  1. 電流を供給することで相互に反対方向の磁界が発生する少なくとも1つのコイルを有し、前記コイルに所定のセット電流を供給したときにオフ状態からオン状態に切り替えられ、前記コイルに所定のリセット電流を供給したときにオン状態からオフ状態に切り替えられる電磁継電器と、
    前記コイルに電気的に接続され、前記コイルに前記セット電流または前記リセット電流を供給する駆動部と、
    前記駆動部に前記セット電流または前記リセット電流を供給させるための制御信号を出力する制御装置と、
    を備える電力供給装置の不正使用検出システムであって、
    前記電磁継電器のオンオフ状態が切り替えられることにより前記コイルに発生する誘導起電力の変動を検出する検出部と、
    前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された誘導起電力の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する不正判定部と、
    を有し、
    前記駆動部が、前記コイルに接続され、前記コイルに前記セット電流を供給するか否かを切り替えると共に、前記コイルに前記リセット電流を供給するか否かを切り替えるスイッチ部を有し、
    前記制御装置が、前記スイッチ部に接続されると共に、前記制御信号によって前記スイッチ部を制御するよう構成されており、
    前記検出部が、前記コイルと前記スイッチ部との間の任意の位置、および、前記コイルと基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を前記誘導起電力の変動として検出し、
    前記不正判定部が、前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する、不正使用検出システム。
  2. 前記スイッチ部が、前記コイルに接続され、前記コイルに前記セット電流が供給されるか否かを切り替える少なくとも1つのセット側スイッチング素子と、前記コイルに接続され、前記コイルに前記所定のリセット電流が供給されるか否かを切り替える少なくとも1つのリセット側スイッチング素子と、を有し、
    前記制御装置が、前記セット側スイッチング素子およびリセット側スイッチング素子に接続されると共に、前記制御信号によって前記セット側スイッチング素子および前記リセット側スイッチング素子を制御するよう構成されており、
    前記検出部が、前記コイルと前記セット側スイッチング素子との間の任意の位置、前記コイルと前記リセット側スイッチング素子との間の任意の位置、および、前記コイルと前記基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を検出し、
    前記不正判定部が、前記セット側スイッチング素子または前記リセット側スイッチング素子を制御するための前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する、請求項に記載の不正使用検出システム。
  3. 前記電磁継電器が、前記コイルとして、前記セット電流が供給されるセットコイルと、前記リセット電流が供給されるリセットコイルとを有し、
    前記セット側スイッチング素子が、前記セットコイルに接続されると共に、前記リセット側スイッチング素子が、前記リセットコイルに接続されており、
    前記検出部が、前記セットコイルと前記セット側スイッチング素子との間の任意の位置、前記リセットコイルと前記リセット側スイッチング素子との間の任意の位置、前記セットコイルと前記基準電位との間の任意の位置、および、前記リセットコイルと前記基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を検出し、
    前記不正判定部が、前記セット側スイッチング素子を制御するための前記制御信号の出力状態と、前記検出部により検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する、請求項に記載の不正使用検出システム。
  4. 前記不正判定部が、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があると判定された場合に、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があることを表す不正判定信号を外部に送信する送信部を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の不正使用検出システム。
  5. 前記不正判定部が、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があると判定された場合に、前記検出部により検出された前記制御信号の出力および前記電位の変動を含む不正操作情報を記憶する記憶部を有し、前記送信部が、前記不正操作情報を前記不正判定信号に含めて外部に送信する、請求項に記載の不正使用検出システム。
  6. 前記制御装置が前記不正判定部を兼ねる、請求項1からのいずれか1項に記載の不正使用検出システム。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の不正使用検出システムを備えた電力供給装置。
  8. 電流を供給することで相互に反対方向の磁界が発生する少なくとも1つのコイルを有し、前記コイルに所定のセット電流を供給したときにオフ状態からオン状態に切り替えられ、前記コイルに所定のリセット電流を供給したときにオン状態からオフ状態に切り替えられる電磁継電器と、
    前記コイルに電気的に接続され、前記コイルに前記セット電流または前記リセット電流を供給する駆動部と、
    前記駆動部に前記セット電流または前記リセット電流を供給させるための制御信号を出力する制御装置と、
    を備え
    前記駆動部が、前記コイルに接続され、前記コイルに前記セット電流を供給するか否かを切り替えると共に、前記コイルに前記リセット電流を供給するか否かを切り替えるスイッチ部を有し、
    前記制御装置が、前記スイッチ部に接続されると共に、前記制御信号によって前記スイッチ部を制御するよう構成されている電力供給装置の不正使用検出方法であって、
    前記電磁継電器のオンオフ状態が切り替えられることにより前記コイルに発生する誘導起電力の変動として、前記コイルと前記スイッチ部との間の任意の位置、および、前記コイルと基準電位との間の任意の位置の少なくとも1つにおける電位の変動を検出し、
    前記制御信号の出力状態と、検出された前記電位の変動とに基づいて、前記電磁継電器のオンオフ状態が不正に切り替えられた可能性があるか否かを判定する、不正使用検出方法。
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