JP5953213B2 - バルコニー付建物 - Google Patents
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Description
[建物ユニットU11〜U16,U21〜U26]
建物ユニットU11〜U16,U21〜U26は同じ骨組構造を有しているので、建物ユニットU23を骨組構造の代表例として説明する。
[バルコニーユニット3]
このバルコニーユニット3は、図1の(a),(b)に示したように、2階の建物ユニットU22上に配設されるバルコニーユニット部3aと、2階の建物ユニットU23上に配設されるバルコニーユニット部3bを有する。
<バルコニーユニット部3a>
・手摺壁3w1,3w2
この手摺壁3w1は、図2,図3に示したように、一対の手摺柱(隅角手摺柱)3P,3Pと、手摺柱3P,3Pの上端部間に掛け渡された手摺兼用の上側面材取付梁31と、手摺柱3P,3Pの下部間に架け渡された下側面材取付梁32を有する。
(手摺壁3w1,3w2の手摺面材)
しかも、手摺壁3w1,3W2は同じ構成要素を備える手摺壁ユニット33を有する。この手摺壁ユニット33は、図20に示したように手摺内壁W33aと手摺外壁W33bを手摺面材として有する(図20では手摺壁3w2のみを図示)。この手摺壁ユニット33の手摺内壁W33aと手摺外壁W33bは、上側面材取付梁31と下側面材取付梁32とに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられている。尚、手摺壁3w2も手摺壁3w1と同様な構成を有する。
・短手摺壁3w3
また、短手摺壁3w3は、手摺壁3w1,3w2の一端側(ペントハウス2側)の手摺柱3P,3P間の中間に配設された中間手摺柱3apと、手摺壁3w2の一端側(ペントハウス2側)の手摺柱3P(位置(i)で示した部分)を有する。
(短手摺壁3w3の手摺面材)
しかも、短手摺壁3w3は、中間手摺柱3aPの上端部とこれに対応する位置(i)で示した部分の手摺柱3Pの上端部間に掛け渡された上側面材取付梁31aと、中間手摺柱3apの下端部とこれに対応する位置(i)で示した部分の手摺柱3Pの下端部間に掛け渡された下側面材取付梁32aを有する。
(中間手摺柱3ap)
また、中間手摺柱3apには、図14(a),図14(b)に示したように下端部近傍の部分から上端部近傍の部分まで延びるコーナスタッド20が溶接固定されている。
<バルコニーユニット部3b>
・手摺壁3w4,3w5
この手摺壁3w4,3w5は、手摺壁3w1と同様に、一対の手摺柱3P,3Pと、手摺柱3P,3Pの上端部間に掛け渡された手摺兼用の上側面材取付梁31と、手摺柱3P,3Pの下部間に架け渡された下側面材取付梁32と、上側面材取付梁31と下側面材取付梁32とに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられた手摺壁ユニット33を有する(図3,図5参照)。
(手摺壁3w4,3w5の手摺面材)
しかも、手摺壁3w4,3w5の手摺壁ユニット33は、図20に示した手摺壁3w2の手摺内壁W33aと手摺外壁W33bと同様な手摺内壁(符号省略)と手摺外壁(符号省略)を手摺面材として有する。
・手摺壁3w6
また、手摺壁3w6は、手摺柱3P,3P(手摺壁3w4,3w5と共通の手摺柱)と、この手摺柱3P,3Pの上端部間および下端部間に掛け渡された上側面材取付梁31および下側面材取付梁32と、上側面材取付梁31と下側面材取付梁32とに上縁部および下縁部がそれぞれ取り付けられた手摺壁ユニット33を有する。
(手摺壁3w6の手摺面材)
しかも、手摺壁3w6の手摺壁ユニット33は、図20に示した手摺壁3w2の手摺内壁W33aと手摺外壁W33bと同様な手摺内壁(符号省略)と手摺外壁(符号省略)を手摺面材として有する。
<バルコニーユニット部3a,3bの手摺柱3Pの構造>
各手摺柱3Pは、図5に示したように、建物ユニットU22,U23の隅角に設けられたコーナ支柱4上にそれぞれ配設される。この手摺柱3Pには軸方向(上下)に延びる貫通孔10が形成され、手摺壁3Pの下端部には点検孔11が形成されている。また、手摺柱3Pの下端には図15(a),図15(b),図17,図18に示したように底壁3P1が設けられ、底壁3P1の中央には取付孔3P2が設けられている。
<バルコニー床部3F1(3F2)の構造>
このバルコニー床部3F1(3F2)は、図4〜図7に示した床フレーム34と、床フレーム34上に取り付ける図4の床部材35を有する。尚、図5,図7では、手摺柱3Pおよび手摺中柱3aPの取付位置を示す便宜上、床板5の図示を省略している。
(床フレーム34)
この床フレーム34は、図4、図5,図6(a),図7に示したように互いに平行に設けられ且つ第1,第2の上梁5,6に沿って配設された第1,第2の根太支持梁34a,34bと、第1,第2の根太支持梁34a,34bに掛け渡された複数の根太34c、図18の床端部支持29(図4、図5,図7では図示の便宜上、図示を省略)を有する。この床フレーム34は、工場等で予め建物ユニット22,23等に組み付ける。
・第1の根太支持梁34aの構造
「下水平部36,垂直部37,上水平部38」
第1の根太支持梁34aは、図11,図12(a),図12(b),図13に示したように、下水平部36と、この下水平部36の一側縁から垂直に連設された垂直部37と、この垂直部37の上縁から下水平部36側とは反対側に垂直に連設された上水平部38を有する。この下水平部36,垂直部37,上水平部38は、板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成されている。
「補強フランジ39」
この上水平部38の垂直部37とは反対側の縁部には、図12(a),図12(b)に示したように、上方に垂直に突出する補強フランジ39が長手方向に間隔をおいて複数設けられている。この補強フランジ39は第1の根太支持梁34aの一端部側,中央部,および他端部側に設けられていて、他端部側の補強フランジ39の端部には端まで切欠39f(図12,図16,図17,図19参照)が設けられている。
「端部取付部材34e」
また、図12に示したように、第1の根太支持梁34aの一端部には端部取付部材34dが溶接固定されている。第1の根太支持梁34aの他端部には端部取付部材34eが溶接固定されている。この端部取付部材34d,34eは、図4,図5,図7では図示の便宜上、図示を省略している。
・第1,第2の根太支持梁34a,34bの対称性
尚、第1,第2の根太支持梁34a,34b間の中央にこれらと平行な仮想線O(図4,図6(a)参照)を想定したとき、第1,第2の根太支持梁34a,34bは図6(a)に示したように仮想線Oを中心に対称形状を有している。
・根太34c
そして、図6(a)に示したように、第1の根太支持梁34aの下水平部36と第2の根太支持梁34bの下水平部36上には、第1,第2の根太支持梁34a,34bの長手方向に等間隔で配設した複数の根太34cの両端部が配設されている。
・床端部支持枠29
図18の床端部支持枠29は、図4,図5,図7では図示および他の部分の説明の便宜上、図示を省略したが、第4の上梁8側に位置させて端の根太34cと平行に配設される。この床端部支持枠29は、バルコニー床部3F1,3F2の排水構造を設けることが可能に床部材35を取り付けるのに用いられる。
<第1,第2の根太支持梁34a,34bの第1,第2の上梁5,6への取付>
この第1の根太支持梁34aの上水平部38は、図6(a)に示したように第1の上梁5の上フランジ5a上に配設されていると共に、図示しないネジ又はボルト等により上フランジ5aに固定されている。尚、第2の根太支持梁34bの上水平部38は、図6(a)に示したように第2の上梁6の上フランジ6a上に配設されていると共に、図示しないネジ又はボルト等により上フランジ6aに固定されている。
(第1,第2の根太支持梁34a,34bの一端部の柱材4への取付)
しかも、第1の根太支持梁34aの一端部の端部取付部材34dは、第3の上梁7側において第1の根太支持梁34aに対応する柱材4に設けたジョイントピース41のジョイント部41a上に、図示を省略したボルト等で固定されている(取付状態の図示は省略)。また、第2の根太支持梁34bの一端部にも同様な端部取付部材34dが設けられている。
(第1,第2の根太支持梁34a,34bの他端部の柱材4への取付)
この第1,第2の根太支持梁34a,34bの他端部には、図16に示したように、端部取付部材34e,34eが設けられている。
<床端部支持枠29の取付>
このようにして、建物ユニット22,23の第4の上梁8,8側の隣接する柱材4,4には、隣接する第1,第2の根太支持梁34a,34bの他端部側の端部取付部材34e,34eが取り付けられている。
<バルコニー床部3F1,3F2の排水構造>
この床端部支持枠29は、上述したように、バルコニー床部3F1,3F2の排水構造を設けることが可能に床部材35を取り付ける際に用いられる。この排水構造には、排水樋16と、二次排水樋16aが用いられている。
(床板15)
また、床フレーム34上には上述した床部材35が図6(a)〜図6(c)に示したように取り付けられている。この床部材35は、図4に示したように、野地板12,ルーフィング材13,発砲材料製の床板支持部材14,床板15を有する。また、図4に示したように、野地板12は、長手方向縁部が主野地板部12a,縁野地板部12bに分割され、ルーフィング材13は縁部が主ルーフィング部材13a,縁ルーフィング部材13bに分割されていて、床板支持部材14が主支持部材14a,縁支持部材14bに分割され、床板15が主床板部15a,縁床板部15bに分割されている。
<床板15の取付>
そして、床板15の主野地板部12aは根太34c上に図6(a)〜図6(c)に示したように根太34c上に取り付ける。この主野地板部12aの縁野地板部12b側の端部は図6(c)および図19,図20に示したように、床端部支持枠29の根太29aおよび床支持駒29d上に木ネジ等で固定される。また、縁野地板部12bは、床支持駒29e,29d上に木ネジ等で固定され、中間部が図19上に示したように支持梁取付板26の起立板部26bの上端に当接させる。
(手摺中間柱3aPの取付構造)
図1,図2に示したペントハウス2は、図5の建物ユニットU22の第1の上梁5側に位置し、且つ、第1の上梁5の長手方向の中間に対応する位置に居室柱2aを有する。この第1の上梁5には居室柱2aに近接して上述した手摺中間柱3aPの下端部が第2の取付手段(符号省略)により取り付けられる。
(補足説明1)
以上説明したように、この発明の実施の形態のバルコニー付建物は、隅角にそれぞれ設けられた複数の柱材4、及び、前記複数の柱材4の隣接するものの上端部間および下端部間をそれぞれ連結する複数の上梁(5〜8)および下梁を有する骨組構造の建物ユニット(U11〜U16、U12〜U26)と、前記上梁(5〜8)にバルコニー床(3F1,3F2)が支持されたバルコニーユニット3を備えている。しかも、前記バルコニーユニット3は、前記柱材4の上に取り付けられた隅角手摺柱(3P)と、前記上梁(5,6)の長手方向の中間に位置して前記上梁(5,6)に設けた取付手段(凸状固定金具18)に取り付けられた中間手摺柱3aPを備えている。
(補足説明2)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記バルコニーユニット3は、前記複数の上梁(5〜8)のうち対向する一対の上梁(5,6)に沿って該一対の上梁にそれぞれ取り付けられた根太支持梁(34a,34b)と、前記一対の根太支持梁間に架設された複数の根太34cを備え、前記取付手段(凸状固定金具18)を前記根太支持梁(34a、34b)の少なくとも一方に固定することにより、前記上梁(5,6)に前記取付手段(凸状固定金具18)を設けている。
(補足説明3)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記取付手段は前記根太支持梁(34a)の上面に固定した凸状固定金具18である。この構成によれば、凸状固定金具18を介して中間手摺柱3aPの取付位置を容易に設定できる。
(補足説明4)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記中間手摺柱3aPの下部には、凸状固定金具18の外周に嵌合する嵌合凹部17dが設けられた柱側固定金具17を固定している。
(補足説明5)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記根太支持梁(34a,34b)は板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成した下水平部36,垂直部37,上水平部38を備えている。
(補足説明6)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記根太支持梁(34a)は、前記垂直部37が前記上梁(5,6)の内側に下方に延出している。
(補足説明7)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記根太支持梁(34a)の前記上水平部38が前記建物ユニットU22,U23の前記第1対向上梁(上梁5)の上に固定されている。
(補足説明8)
また、この発明の実施の形態のバルコニー付建物において、前記根太支持梁(34a,34b)の前記下水平部36上に前記根太34cの端部が支持されている。
3F1,3F2 バルコニー床
3P 手摺柱(隅角手摺柱)
3aP 中間手摺柱
3w1,3w2,3w4〜3w6 手摺壁
3w3 短手摺壁(手摺壁)
4 柱材
4a 接合ボルト(第1の取付手段)
5 第1の上梁(第1対向上梁)
6 第2の上梁(第2対向上梁)
7 第3の上梁
8 第4の上梁
17 柱側固定金具(第2の取付手段)
17d 嵌合凹部
18 凸状固定金具(第2の取付手段)
19 固定ボルト(第2の取付手段)
31 上側面材取付梁
31a 上側面材取付梁
32 下側面材取付梁
32a 下側面材取付梁
33a1 手摺内壁(手摺面材)
33a2 手摺外壁(手摺面材)
34a 第1の根太支持梁
34b 第2の根太支持梁
34c 根太
36 下水平部
37 垂直部
38 上水平部
U11〜U16 建物ユニット
U21〜U26 建物ユニット
Claims (8)
- 隅角にそれぞれ設けられた複数の柱材、及び、前記複数の柱材の隣接するものの上端部間および下端部間をそれぞれ連結する複数の上梁および下梁を有する骨組構造の建物ユニットと、
前記上梁にバルコニー床が支持されたバルコニーユニットを備えるバルコニー付建物において、
前記バルコニーユニットは、前記柱材の上に取り付けられた隅角手摺柱と、前記上梁の長手方向の中間に位置して前記上梁に設けた取付手段に取り付けられた中間手摺柱を備えることを特徴とするバルコニー付建物。 - 前記バルコニーユニットは、前記複数の上梁のうち対向する一対の上梁に沿って該一対の上梁にそれぞれ取り付けられた根太支持梁と、前記一対の根太支持梁間に架設された複数の根太を備え、
前記取付手段を前記根太支持梁の少なくとも一方に固定することにより、前記上梁に前記取付手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のバルコニー付建物。 - 前記取付手段は前記根太支持梁の上面に固定した凸状固定金具であることを特徴とする請求項1又は2記載のバルコニー付建物。
- 前記中間手摺柱の下部には、凸状固定金具の外周に嵌合する嵌合凹部が設けられた柱側固定金具を前記取付手段で固定したことを特徴とする請求項2記載のバルコニー付建物。
- 前記根太支持梁は板材をZ字に近い形状に垂直に折り曲げることにより形成した下水平部,垂直部,上水平部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のバルコニー付建物。
- 前記根太支持梁は、前記垂直部が前記上梁の内側に下方に延出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のバルコニー付建物。
- 前記根太支持梁の前記上水平部が前記建物ユニットの前記上梁の上に固定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のバルコニー付建物。
- 前記根太支持梁の上前記下水平部上に前記根太の端部が支持されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のバルコニー付建物。
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