JP3823042B2 - 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物 - Google Patents

結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物 Download PDF

Info

Publication number
JP3823042B2
JP3823042B2 JP2001318298A JP2001318298A JP3823042B2 JP 3823042 B2 JP3823042 B2 JP 3823042B2 JP 2001318298 A JP2001318298 A JP 2001318298A JP 2001318298 A JP2001318298 A JP 2001318298A JP 3823042 B2 JP3823042 B2 JP 3823042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
insertion opening
ceiling
coupling
flange portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001318298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003119891A (ja
Inventor
賢治 上埜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2001318298A priority Critical patent/JP3823042B2/ja
Publication of JP2003119891A publication Critical patent/JP2003119891A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823042B2 publication Critical patent/JP3823042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は結合構造と、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物とに関している。
【0002】
【従来の技術】
ユニット建物を構成する建物ユニットにおいて、大梁と小梁とを結合する結合構造はたとえば特開平8−151689号公報に記載されている。
【0003】
この結合構造は建物ユニットの床となる床部や天井となる天井部を組み立てるのに使用される。
【0004】
天井部を構成するフレームは、図9に示すように、天井大梁Aと、天井小梁Bと、これらの梁を結合する結合片Cとからなっている。天井大梁Aは金属から、天井小梁Bは木材からなっている。結合片Cは、上フランジ部Dと上フランジ部Dと平行に配置された下フランジ部Eおよび上下フランジ部D,Eの端縁を接続する側面部Fとを備えている。側面部Fには一対のブラケット部Gが溶接されている。天井大梁Aと天井小梁Bとの結合は、天井大梁Aを結合片Cの上フランジ部D,下フランジ部Eおよび側面部Fによって形成される空間に嵌合し、かつ天井大梁Aに結合し、天井小梁Bを結合片のブラケット部Gの間に入れ、天井小梁Bとブラケット部GとをボルトHなどによって締結することでなされている。
【0005】
また、床部を構成するフレームは、図10に示すように、床大梁A’と、床小梁B’と、これらの梁を結合する結合片C’とからなっている。床大梁A’および床小梁B’は金属からなっている。結合片は、上フランジ部D’と上フランジ部D’の端縁から斜め下方に延びる側面部F’とを備えている。床大梁A’と床小梁B’との結合は、結合片C’の上フランジ部D’を床大梁A’の上面部J’に,側面部F’の自由端あるいは下端を床大梁A’の下面部K’に溶接し、床小梁B’の端部を結合片C’の側面部F’に溶接することによってなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者のフレームの結合構造は、天井小梁Aが結合片Cのブラケット部Gにボルト締結されているため、天井小梁Bの高さがつねに一定である。また、後者のフレームの結合構造は、床小梁B’が結合片C’のみならず、床大梁A’の下面部K’によっても支持されているため、床小梁B’の上面の高さが一定している。このため、設計目的に応じて、床小梁Bあるいは天井小梁B’の高さを変えようとすると、たとえば、隣接する二つの建物ユニットの片方に洋室に、他方を和室に構成し、これらの床をバリアフリーなものとするために、和室となる建物ユニットの小梁の高さを低くしようとすると、特別な結合片を設計し、製造しなければならない。
【0007】
本発明の目的は、床や天井の高さを任意に設定することができ、しかも、これを簡単におこなえる結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の結合構造は、梁に結合片を介して小梁、根太、野縁などの横架材が結合され、結合片が梁に結合される上フランジ部、下フランジ部および側面部を備え、側面部が横架材の端部を嵌合させ、かつ横架材を支持する縁部をもつ挿入開口を備えている。
【0009】
また、請求項2の結合構造は、請求項1に記載の結合構造において、結合片の挿入開口が上部を外部に開放されている。
【0010】
そして、請求項3の結合構造は、請求項1あるいは請求項2に記載の結合構造において、結合片の側面部が、挿入開口に沿って配置された、横架材に結合されるブラケット部を備えている。
【0011】
さらに、上記目的を達成するために、請求項4の床構造は、請求項1、請求項2あるいは請求項3に記載の結合構造を備えた床構造であって、床の一部において上記結合片の挿入開口高さを変えることによって、上記横架材の高さが変えられている。
【0012】
さらにまた、上記目的を達成するために、請求項5のユニット建物は、請求項1、請求項2あるいは請求項3に記載の結合構造を床部に備えた建物ユニットが複数並設されたユニット建物であって、一部の建物ユニットにおいて、上記結合片の挿入開口高さを変えることによって上記横架材の高さが変えられている。
【0013】
【作用】
このように構成された請求項1の結合構造では、挿入開口の高さを変えることによって、横架材の高さが変化するため、この結合構造をたとえばユニット建物を構成する建物ユニットの床部や天井部に用いたときに、挿入開口の高さが異なる結合片を用意しておくことによって、設計目的に応じた高さをもつ床や天井を得られる。そして、横架材が結合片の挿入開口を形成する縁部によって位置決めをなされ、横架材の位置決め作業を特に必要としないため、横架材と結合片との接合作業も簡単におこなえる。
【0014】
これにおいて、請求項2のように、結合片の挿入開口が上部を外部に開放されていると、上部から横架材を結合片の挿入開口に落とすだけで、横架材が挿入開口に嵌合され、同時に挿入開口の下縁部に当たって位置決めをなされるため、結合作業がより簡単におこなえる。
【0015】
また、請求項3のように、結合片の側面部が、挿入開口に沿って配置された、横架材に結合されるブラケット部を備えていると、横架材が木材からなっていても、ボルトや釘などによってブラケット部に固定することによって、梁との結合をおこなえる。このときにも、横架材は挿入開口の縁部によって位置決めされ、横架材の位置決め作業を特別に必要としないため、ボルト締結や釘うちを容易におこなえる。
さらに、前述のように構成された請求項4の床構造では、各部屋の仕様および装着される住宅設備機器に応じた高さをもつ床を容易に得られ、床面の段差の解消もおこなえる。
【0016】
さらにまた、前述のように構成された請求項5のユニット建物は、高さの異なる床および天井を得られるばかりか、たとえば、隣接配置される建物ユニット間の床面の高さを合わせて、段差の解消をおこなうなどすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態1】
本発明の実施の形態1の結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物を、図を参照して説明する。
【0018】
図1〜図3は本発明の実施の形態1の結合構造における結合片を示している。結合片はこれらの図において全体を参照符号10によって示されている。
【0019】
この結合片10は、たとえば、金属のみぞ形部材、たとえばみぞ形鋼からなる梁21と、金属の角パイプからなる横架材あるいは小梁22とを直角に結合するためのものである。
【0020】
結合片自体は梁21に固定される本体を有している。本体は上フランジ部11、下フランジ部12および側面部13からなっている。上フランジ部11および下フランジ部12は梁21の上面部21aと下フランジ部12との間の距離に関連する間隔を形成して互いに平行配置されている。側面部13は上フランジ部11と下フランジ部12の一側縁部を接続するように配置されている。
【0021】
側面部13には挿入開口14が設けられている。挿入開口14は、図3に示すように、小梁22の幅に対応する幅をもつもので、上フランジ部11から下フランジ部12に向かって本体に垂直に配置されている。挿入開口14の上部は、上フランジ部11に位置し、上フランジ部11において開放されている。挿入開口14の残余は、側面部13の上に位置し、下端が閉じている。この挿入開口14は図3によく示されているように全体として矩形をなし、下縁部14aは上縁部14bと平行であり、両側縁部14cも互いに平行となっている。そして、この結合片において、挿入開口14における上フランジ部11から挿入開口下縁部14aまでの距離Lは、たとえば小梁22の高さHよりも小さくなっている。
【0022】
梁21に対する結合片10の結合は、上フランジ部11の内面が梁21の上面部21aの外面に、下フランジ部12の外面が梁21の下面部21bの内面にそれぞれ接触するように、結合片10を梁21に嵌め、上フランジ部11および下フランジ部12を梁21の上下面部21a,21bにたとえば溶接することによってなされている。
【0023】
結合片10に対する小梁22の結合は、小梁22の端部を、結合片10の挿入開口14における上フランジ部11に位置する部分の上方から挿入開口14の内部に落とし、上フランジ部11と側面部13とに溶接することによってなされている。このときに、挿入開口14は下縁部14aによって小梁22を支持し、小梁22の位置決めがなされるため、小梁22を上部から挿入開口14に落とすだけで、小梁22を結合片10に取り付けることができることと相俟って、接合作業を容易におこなえる。
【0024】
この結合構造は、たとえば、ユニット建物を構成する建物ユニットの床部において床大梁と床小梁との結合に、天井部において天井大梁と天井小梁との結合などに使用される。
【0025】
図4はこの結合構造をもつ建物ユニットの一例を示している。
【0026】
この建物ユニットは床部120、天井部130、それに一対の壁部140,150を備えている。
【0027】
床部120は二本の床大梁121と複数の横架材である床小梁122とからなる床フレームを備えている。床大梁121はみぞ形鋼から、床小梁122は金属の角パイプからそれぞれなっている。床大梁121は互いに平行に配置されている。床小梁122は、床大梁121の間に、床大梁121と直角に、かつ等間隔に配置されていると共に、両端を結合片110によって床大梁121に結合されている。
【0028】
天井部130は、二本の天井大梁131と複数の天井小梁132とからなる床フレームを備えている。天井大梁131はみぞ形鋼からなっている。天井大梁131は互いに平行に配置されている。天井小梁132は矩形断面をもつ木材からなっている。天井小梁132は、天井大梁131の間に、天井大梁131と直角に、かつ等間隔に配置されていると共に、両端にある段状切り欠きを天井大梁131の下面部に嵌合され、かつ天井大梁131にボルトなどによって固定されている。
【0029】
壁部140は柱141、天井梁142および床梁143からなる壁フレームを備えている。柱141は金属の角パイプからなっており、上下端をキャップによって覆われている。天井梁142および床梁143はみぞ形鋼からなっている。柱141は互いに平行に配置され、天井梁142は柱141の上部に掛け渡され、床梁143は柱141の下部に掛け渡され、ぞれぞれジョイントプレート147,157によって結合されている。
【0030】
壁部150は柱151、天井梁152および床梁153からなる壁フレームを備えている。柱151は金属の角パイプからなっており、上下端をキャップによって覆われている。天井梁152および床梁153はみぞ形鋼からなっている。柱151は互いに平行に配置されている。天井梁152は柱151の上部の間に掛け渡され、床梁153は柱151の下部の間に掛け渡され、ぞれぞれジョイントプレート154,155によって結合されている。
【0031】
なお、図示していないが、各部120,130,140,150は、各々のフレームに下地板、仕上げ板などを取り付けることによって形成されている。
【0032】
建物ユニットは、たとえば、壁部140,150を平行に配置し、天井部130を壁部140の上部に配置し、壁部140,150にあるジョイントプレート146,156を壁部140の天井大梁131に嵌合し、かつボルト締結すると共に、床部120を壁部140,150の下部に配置し、壁部140,150にあるジョイントプレート148,158を床部120の床大梁121に嵌合し、かつボルト締結することによって、組み立てられる。
【0033】
この建物ユニットは、ひとつあるいは複数でもって洋室、和室、サニタリーなどを構成する。ユニット建物は、これらの建物ユニットを積み上げたあと、建物ユニット同士を結合することによって構築される。
【0034】
【実施例1】
図5は、この発明の実施の形態1の実施例を示すもので、前記実施の形態1と同一あるいは均等な部分については、下二桁が同じ符号を付して説明する。
【0035】
まず構成を説明すると、この実施例1は、ひとつの建物ユニットの仕様を洋室としたときの、床部120の床大梁121と床小梁122との結合部分に、前記結合構造を適用したものである。
【0036】
結合片110は、図1〜図3に関連して説明した結合片10と同様に、上フランジ部111、下フランジ部112および側面部113からなる本体を備えている。挿入開口114が上フランジ部111と側面部113とをまたがって設けられている。挿入開口114の高さL1は床小梁122の高さH1よりも低い。
【0037】
床大梁121に対する結合片110の結合は、上フランジ部111の内面を床大梁121の上面部121aの外面に、下フランジ部112の外面を床大梁121の下面部121bの内面にそれぞれ接触するように床大梁121に嵌め、上フランジ部111および下フランジ部112を床大梁121の上面部121aおよび下面部121bに溶接することによってなされている。床小梁122は、端部を、結合片110の挿入開口114における上フランジ部111に位置する部分の上方から挿入開口114の中に落とし込み、上フランジ部111と側面部113とに溶接することによって、床大梁121に結合されている。下地板161は床小梁122の上に敷かれ、床小梁122に固定されている。フローリング162が下地板122の上に配置され、かつ下地板122に固定されている。
【0038】
次に、この実施例1の作用を説明する。この実施例1の床構造では、前記実施の形態1の作用効果に加えて、さらに、床大梁121と床小梁122とを結合したときに、床小梁122の上面部122aが床大梁121の上面部121aよりも高くなるため、下地板161およびフローリング162を床小梁122に直接に張ることができ、床根太などを必要としない。
【0039】
なお、他の構成および作用効果については、前記実施の形態1と略同じであるので、説明を省略する。
【0040】
【実施例2】
本発明において、結合片10,110は、挿入開口14,114における上フランジ部11,111から挿入開口下縁部14a,114aまでの高さL,L1が異なるものを準備しておくことによって、設計目的に応じて、任意の高さの床を得られる。
【0041】
図6は、この発明の実施の形態1の実施例2を示すもので、前記実施の形態1と同一あるいは均等な部分については、下二桁が同じ符号を付して説明する。
【0042】
構成を説明すると、この実施例2は、隣接する二つの建物ユニットの一方の仕様を洋室に、他方のそれを和室に構成したときの、床部の床大梁221と床小梁222との結合部分に、前記結合構造を適用したものである。
【0043】
洋室を構成する建物ユニットの床大梁221はもうひとつの床大梁と平行に配置されている。和室を構成する建物ユニットの床大梁221’ももうひとつの床大梁と平行に配置されている。
【0044】
床小梁222は、床大梁221ともう片方の床大梁との間に配置され、両端を結合片210によってこれらの床大梁に結合されている。また、床小梁222’も、梁大梁221’ともう片方の床大梁との間に配置され、両端を結合片210’によってこれらの床大梁に結合されている。
【0045】
床小梁222には下地板261が敷設されてる。下地板261の上には仕上げ板、たとえばフローリング262が敷設されている。また、床小梁222’にも下地板261’が敷設されてる。畳262’が下地板261’の上に敷設されている。敷居263はフローリング262と畳262’との間に配置されていると共に、下地板261に固定されている。
【0046】
結合片のうち、洋室となる建物ユニットの床部を構成する結合片210は、図1〜3に関連して説明した結合片と同じに構成されている。和室となる建物ユニットの床部を構成する結合片210’は、図1〜3に関連して説明した結合片と同じに構成された本体をもつが、挿入開口214’が異なっている。挿入開口214’は、上フランジ部211’から挿入開口214’の下縁部214a’との間の高さL2が床小梁222’の高さとほぼ同じになるように結合片本体に設けられている。
【0047】
次に、この実施例2の作用を説明する。前記実施の形態1の作用効果に加えて、さらに、床小梁222’と梁部材223’とを結合片210’によって結合すると、床小梁222’の上面は床小梁222のそれよりも低くなり、下地板261’および畳262’を床小梁222’に敷設したときに、畳262’がフローリング262の表面と同一平面になる。そして、敷居263がフローリング262と畳262’との間に配置されても、ほぼ同一平面となるため、バリアフリーの建物を簡単に得られる。
【0048】
なお、他の構成および作用効果については、前記実施の形態1と略同じであるので、説明を省略する。
【0049】
【実施例3】
図7は、この発明の実施の形態1の実施例3を示すもので、前記実施の形態1と同一あるいは均等な部分については、下二桁が同じ符号を付して説明する。
【0050】
構成を説明すると、この実施例3は、隣接する二つの建物ユニットの一方の仕様を洗面室として、他方のそれを浴室として構成したときの、床部の床大梁321と床小梁322との結合部分に、前記結合構造を適用したものである。
【0051】
構成を説明する。この実施例3の図7において、洗面室を構成する建物ユニットの床部を構成する床大梁は参照符号321によって,浴室を構成する建物ユニットの床部を構成する床大梁は参照符号321’によってそれぞれ示されている。図示していないが、各々の建物ユニットには洗面台、風呂桶、シャワーなどの各々の使用に応じた住宅設備機器を組み付けられている。
【0052】
洗面室を構成している建物ユニットの床部は、床大梁321とこれと平行に配置されたもうひとつの床大梁とを備えている。浴室を構成している建物ユニットの床は、床大梁321’とこれと平行に配置されたもうひとつの床大梁とを備えている。
【0053】
床小梁322は、床大梁321ともう片方の床大梁との間に配置され、結合片310によって、両端をこれらの床大梁に結合されている。床小梁322’も、梁大梁321’と外側の片方の床大梁との間に配置され、結合片310’によって、両端をこれらの床大梁に結合されている。
【0054】
床小梁322には下地板361が敷設され、フローリング362が下地板361の上に敷設されている。
【0055】
床小梁322’には下地板361’が敷設されている。トラップ365’は浴室の基板361’に固定されている。図示されていないが、トラップ365’の底壁は浴室配管に接続されている。防水版371’は根太369’と束373’とを介して基板361’に固定されている。基板371’は高さ調整器364’によって下地板361’に支持されていて、高さ調整器361’によってトラップ365’、防水版372’、根太369’および束373’と一緒に昇降することができる。
【0056】
また、トラップ365’の内部にはレール366’およびすのこ368’が平行に配置され、かつトラップ365’に固定されている。引き戸367’は、三枚からなり、下側縁部にあるガイドはレール366’にはめ込まれ、上側縁部にあるガイドは天井部130にあるレールにはめ込まれ、図面の紙面の前後方向にスライドすることができる。
【0057】
洗面室となる建物ユニットにある結合片310は、図1〜3に関連して説明した結合片10と同じに構成されている。しかし、浴室となる建物ユニットにある結合片310’は、挿入開口314’のみが異なっている。挿入開口314’は、上フランジ部311’から挿入開口314’の下縁部314a’との間の高さL3が、床小梁322’の高さH3よりも長い。床小梁322’は下面部322b’を挿入開口314’の下縁部314a’あるいは下フランジ部312’の内面に接触させて、挿入開口314’に嵌合され、側面部313’および下フランジ部312’に溶接などによって結合されている。
【0058】
次に、この実施例3の作用を説明する。前記実施の形態1の作用効果に加えて、さらに、浴室側の床小梁322’は洗面室側の床小梁322よりも低くなるため、下地板361’、トラップ365’などを床小梁322’に設置しても、浴室の床となる防水版372’と洗面室の床362とを同一平面にすることができる。
【0059】
なお、他の構成および作用効果については、前記実施の形態1と略同じであるので、説明を省略する。
【0060】
【発明の実施の形態2】
図8はこれらの結合構造、床構造およびユニット建物において用いられる結合構造の実施の形態2を示している。
【0061】
この梁結合措置は実施形態1の結合構造に対しては結合片の構成のみが異なっている。
【0062】
図8において、結合片は全体を参照符号410によって、大梁は421によって、小梁は422によってそれぞれ示されている。
【0063】
結合片410は、図1に関連して実施形態1として説明した結合片と同様に、上フランジ部411と、上フランジ部411と平行に配置された下フランジ部412と、上フランジ部411と下フランジ部412とを接続する側面部413とを備え、上フランジ部411と側面部413とに挿入開口414を設けられている。しかし、この結合片410では、側面部413には一対のブラケット部415が設けられている。これらのブラケット部415は挿入開口414の両側縁部に沿って側面部413に配置され、かつこれに溶接などによって結合されている。
【0064】
梁421に対する結合片410の結合は上フランジ部411、下フランジ部412および側面部413によって形成される空間に大梁421をはめ、これらを溶接することによってなされる。また、梁422は、結合片410の挿入開口414における上フランジ部411に位置する部分の上方から挿入開口414の中に落とし、ボルト423およびナット424などによってブラケット部415に固定することによって、結合片410に結合されている。
【0065】
次に、この実施の形態2の作用を説明する。前記実施の形態1の作用効果に加えて、さらに、実施の形態1の結合構造よりも、梁422と結合片410の結合を強固におこなえる。そして、この結合片410は、梁422が木材からなっていても結合をおこなえる。すなわち、結合片410の挿入開口414における上フランジ部411に位置する部分の上方から、木材梁を挿入開口414の中に落とし、木材梁とブラケット部415とをボルト423およびナット424や釘などによって締結する。
【0066】
なお、他の構成および作用効果については、前記実施の形態1と略同じであるので、説明を省略する。
【0067】
以上説明した実施形態において、結合片10,210,310,410は片方の梁21,221,321,421に結合される部分が、上フランジ部11,211,311,411と、これと平行配置された下フランジ部12,212,312,412と、上下フランジ部の端縁を接続する側面部13,213,313,413とからなっているが、たとえば、上フランジ部と上フランジ部の端から斜め下方に延びる側面部とのみによって構成して、上フランジ部を梁の上面部に接合し、側面部の自由端縁を梁の下面部に接合した構成として、図4に示す天井部130を構成する天井大梁131と天井小梁132とを結合するなど、本発明を逸脱しない範囲での変更をなしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
請求項1の結合構造では、挿入開口の高さを変えることによって、横架材の高さが変わり、横架材の高さが変化するため、この結合構造をたとえばユニット建物を構成する建物ユニットの床部や天井部に用いたときに、挿入開口の高さが異なる結合片を用意しておくことによって、設計目的に応じた高さをもつ床や天井を得られる。そして、横架材が結合片の挿入開口を形成する縁部によって位置決めをなされ、横架材の位置決め作業を特に必要としないため、横架材と結合片との接合作業も簡単におこなうことができる。
【0069】
請求項2の結合構造は、上部から横架材を結合片の挿入開口に落とすだけで、横架材が挿入開口に嵌合され、同時に挿入開口の下縁部に当たって位置決めをなされるため、結合作業をより簡単におこなうことができる。
【0070】
請求項3の結合構造は、横架材が木材からなっていても、ボルトや釘などによってブラケット部に固定することによって、梁との結合をおこなうことができる。
【0071】
請求項4の床構造は、各部屋の仕様および装着される住宅設備機器に応じた高さをもつ床を容易に得られ、床面の段差の解消をおこなうことができる。
【0072】
請求項5のユニット建物は、一部の建物ユニットにおいて床あるいは天井もしくはこれらの双方の高さを異ならせることができるばかりか、隣接配置された建物ユニットと床面の高さを合わせて、段差の解消もおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の結合構造の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示す結合構造の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1のユニット建物を構成する建物ユニットの分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態1の実施例1の床構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1の実施例2の床構造を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1の実施例3の床構造を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2の結合構造を示す斜視図である。
【図9】従来の天井梁結合構造を示す説明図である。
【図10】従来の床梁結合構造を示す説明図である。
【符号の説明】
10,110,210,310,410…結合片
11,111,211,311,411…上フランジ部
12,112,212,312,412…下フランジ部
13,113,213,313,413…側面部
14,114,214,314,414…挿入開口
14a,114a,214a,314a…挿入開口の端縁
21,22,421,422…梁
120…床部
121,221,321,421…床大梁(梁)
122,222,322,422…床小梁(横架材)
130…天井部
131…天井大梁
132…天井小梁
415…ブラケット部
L,L1,L2,L3…挿入開口の高さ

Claims (5)

  1. 梁に結合片を介して小梁、根太、野縁などの横架材が結合され、結合片が梁に結合される上フランジ部、下フランジ部および側面部を備え、側面部が横架材の端部を嵌合させ、かつ横架材を支持する縁部をもつ挿入開口を備えていること、を特徴とする結合構造。
  2. 結合片の挿入開口が上部を外部に開放されている請求項1に記載の結合構造。
  3. 結合片の側面部が、挿入開口に沿って配置された、横架材に結合されるブラケット部を備えている請求項1あるいは請求項2に記載の結合構造。
  4. 請求項1、請求項2あるいは請求項3に記載の結合構造を備えた床構造であって、床の一部において上記結合片の挿入開口高さを変えることによって、上記横架材の高さが変えられていること、を特徴とする床構造。
  5. 請求項1、請求項2あるいは請求項3に記載の結合構造を床部に備えた建物ユニットが複数並設されたユニット建物であって、一部の建物ユニットにおいて、上記結合片の挿入開口高さを変えることによって上記横架材の高さが変えられていること、を特徴とするユニット建物。
JP2001318298A 2001-10-16 2001-10-16 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物 Expired - Fee Related JP3823042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318298A JP3823042B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001318298A JP3823042B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003119891A JP2003119891A (ja) 2003-04-23
JP3823042B2 true JP3823042B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=19136022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001318298A Expired - Fee Related JP3823042B2 (ja) 2001-10-16 2001-10-16 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823042B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5001775B2 (ja) * 2007-10-02 2012-08-15 積水化学工業株式会社 建物ユニット
JP7352477B2 (ja) * 2020-01-20 2023-09-28 積水化学工業株式会社 建物ユニット及びユニット建物
JP7410810B2 (ja) * 2020-06-23 2024-01-10 トヨタホーム株式会社 閉断面構造部材及び建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003119891A (ja) 2003-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3823042B2 (ja) 結合構造、該結合構造をもつ床構造およびユニット建物
JP7071802B2 (ja) 耐震シェルター設置構造の調整方法
JP5873369B2 (ja) 建物の張出構造
JP3887217B2 (ja) ユニット式建物
JP6188308B2 (ja) バルコニー排水樋付建物
JPH0722402Y2 (ja) プレファブルームの入隅部の建付構造
JP3887222B2 (ja) ユニット式建物
JP7361320B2 (ja) 衛生ユニット構造体およびその施工方法
JP2003027587A (ja) 住宅のピロティ壁
JPS6217527Y2 (ja)
JP3448397B2 (ja) ユニット建物
JPH0326804Y2 (ja)
JPH0620809Y2 (ja) 切欠壁パネル
JPH1025847A (ja) ユニット式建物の壁パネル取付構造
JPH067145Y2 (ja) 壁パネル
JP4176916B2 (ja) 勝手口の構造
JP2544985Y2 (ja) 建物ユニット
JP3953354B2 (ja) ユニット式建物およびユニット式建物の施工方法
JP2958274B2 (ja) 家屋付属部の構造
JP6433285B2 (ja) 屋根パネルの取付構造
JP2892987B2 (ja) バルコニーの構造
JP2022046032A (ja) 乾式床受け梁と、梁と床の納まり構造
JPH065449Y2 (ja) 壁パネル
JP2997462B1 (ja) 梁及びそれを用いた玄関下部架構体
JP2014109155A (ja) バルコニー付建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060626

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees