JP2524409B2 - 軸組、パネル工法の家屋 - Google Patents

軸組、パネル工法の家屋

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JP2524409B2
JP2524409B2 JP1209156A JP20915689A JP2524409B2 JP 2524409 B2 JP2524409 B2 JP 2524409B2 JP 1209156 A JP1209156 A JP 1209156A JP 20915689 A JP20915689 A JP 20915689A JP 2524409 B2 JP2524409 B2 JP 2524409B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、軸組工法の家屋で用いる柱、梁などの家屋
の構築部材と、パネル工法の家屋で用いる大型壁パネル
などの家屋の構築部材とを統合化することによって、そ
れらの部材を含んで形成した軸組、パネル工法の家屋に
関する。
〔従来の技術〕
従来、家屋、特に工場等で構築部材が予め生産される
プレハブ家屋を構築する工法として軸組工法、パネル工
法がある。
軸組工法とは、例えば二階建家屋の場合を第33図に示
すように、通し柱a間に、胴差をな床梁b、屋根梁cな
どを用いて骨組構造体dを組み立てたうえ、この骨組構
造体dに壁パネルe…を取付ける。この軸組工法の家屋
においては、柱a、梁b、cなどは、鋼製の部材であっ
て、前記骨組構造体dの強度は大かつ剛性に優れるた
め、該骨組構造体dに取付く壁パネルeは、強度に耐え
ることが一般に必要でなく、従って、軽量化を計りつつ
施工等の取扱い性の向上のために、例えば木製の枠材を
組み合わせた枠組を用いるとともに、その幅も、基準モ
ジュールMの1乃至3倍程度の小幅の小型壁パネルとし
て形成される。
又この軸組工法の骨組構造体d自体も、ラーメン構造
のもの、ピン構造のものに大別される。
ラーメン構造とは、第35図に示すように、柱a、梁b
等を剛に接合するものであり、従って水平力が作用した
場合の変形を一点鎖線で示すように、この構造において
は、柱aの剛性を大とする必要がある一方、梁bの剛性
は比較的小になしうるという特徴がある。
又ピン構造とは、第36図に示すように、柱a、梁bを
ピン接合したうえ、水平方向の力を、垂直面、水平面に
斜めに架け渡したブレースfによって補強するものであ
り、水平力をブレースfによって担持させうるため、柱
aの剛性を小としうる特徴がある。
このブレースfは、垂直な壁面においては、第33図に
示すように、ブレースfを壁パネルeに組み込んだ耐力
パネルgとして形成され、梁b、c、基礎hなどに剛に
接合させる。なおこの耐力パネルgは、前記ラーメン構
造の骨組構造体dにも使用することによって、該骨組構
造体dを補強し、全体としてのコスト低下にも役立たせ
る。
他方、パネル工法は、第34図に示すように、壁パネル
eを連結金具iによって連結することにより家屋を組立
てる。又このパネル工法においては、階下の壁パネルe1
には、胴差状の床梁bを、又階上の壁パネルe2には屋根
梁cを載置することによって夫々補強される。
又このパネル工法においては、柱を用いないことを前
提としているため、壁パネルeは、鋼製の枠材を矩形に
配した枠組が用いられ、その縦枠材によって垂直な軸力
を負担させる。又水平力に関しては、枠組の表裏に添設
する面材によって担持させるストレススキン工法の他、
破線で示すブレースfを組み込んだ壁パネルを用いる方
法とがある。なおこのストレススキン方法によるパネル
は、製作が容易であるとはいえ、該壁パネルeに設ける
開口部の位置、寸法に制約を受ける。
なおこのパネル工法は、組立が極めて能率的でき、施
工コストを低減しうるとはいえ、壁パネルの重量が大で
あることにより、クレーン等を使用した機械組施工が前
提となる。他方、この工法では、機械組施工が前提とな
る以上、壁パネルeとして、基準モジュールMの3倍〜
6倍程度の極めて広巾の大型壁パネルが採用される。
従って、軸組工法では、手組施工が可能であり、敷地
条件を問わないのに比して、パネル工法では、クレーン
等の使用が必要であり、従ってクレーン等の進入が困難
又はクレーン等を使用しえない敷地ではこのパネル工法
を採用しえないこと、さらに軸組工法の家屋では増改築
が容易、パネル工法では増改築を困難にするなどの相違
点も生じることとなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来、前記した軸組工法、パネル工法
は、夫々独立した系列としてシステム化されており、各
工法の家屋の構築部材を1つの家屋に利用し複合化家屋
を構成することは意図されてはいない。
その結果、 軸組工法におけるバルコニー、ベランダ等を含む各
部の家屋の構築部材と、パネル工法における家屋の構築
部材とは共通性に欠け、夫々別個に設計、生産等をする
ことが必要であり、物流、在庫管理等にも手間取るな
ど、生産性に劣ることとなる。
各工法において、施工主の希望により、基準と異な
る大重量の屋根、階上に重量の大なるコンクリートパネ
ルなどの壁パネルを夫々採用するとき、さらには積雪地
等に建設される家屋などにおいて、基準荷重よりも大な
る荷重が作用するときなど、各工法ごとに夫々内容の異
なる補強施工が必要となり、設計、施工等の一連の作業
を煩雑とすること。
等の解決すべき問題がある。
本発明は、軸組工法の家屋の構築部材と、大型壁パネ
ルを用いるパネル工法における家屋の構築部材との統合
化を計り両工法で用いる柱、梁、大型壁パネルを含んで
建築され、しかもいわゆる軸組工法、パネル工法の家屋
をも、同じ家屋の構築部材を利用して建築することも可
能とすることによって、作用荷重に応じて又はクレーン
等の使用の可否等についての敷地条件に応じて工法の使
い分けをもなしうる複合化された軸組、パネル工法の家
屋の提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、柱、梁を組み立てた骨組構造体に巾狭の枠
組を有する小型壁パネルを配することにより軸組工法の
家屋を形成する前記梁の長さと、鋼製かつ巾広の枠組を
有する大型壁パネル間を連結金具を用いて結合しかつ該
大型壁パネルの上面に梁を配するパネル工法の家屋を形
成する前記梁の長さとを共通とし、前記大型壁パネルの
枠組は、上下の水平な上枠材、下枠材間に、両端側の鋼
製の垂直な外側の縦枠材、又はこの垂直な外側の縦枠材
と補強用の斜材を取付ける垂直な内側の縦枠材とを有
し、かつ該梁、前記柱、大型壁パネルを含んで形成され
るとともに、前記外側の縦枠材、内側の縦枠材の上端部
と前記梁とを、前記上枠材にボルト結合される下片と前
記梁にボルト結合される上材とを有する継ぎ金具を用い
て固定してなる軸組、パネル工法の家屋である。
〔作用〕
軸組工法で用いる梁の長さと、パネル工法で用いる梁
の長さとを共通としている。
一般に、プレハブ工法の家屋においては、寸法設計の
基準として、一定長さのピッチ、即ち基準モジュールM
が採用される。又この基準モジュールMの設定方法とし
て、第37図に示すように、柱a、aの中心間の長さLc
を、前記基準モジュールの整数倍とするいわゆるシング
ルグリッド方式の他、柱a、aの向き合う側面間の長さ
Lを基準モジュールMの整数倍とするダブルグリッド方
式がある。この長さLは、柱a、a間に架け渡す梁長さ
に相当し、従って軸組工法、パネル工法において梁長さ
を共通にするとは、それらをともにダブルグリッド方式
に基づき設定することを意味する。
さらに、本発明の軸組、パネル工法の家屋は、前記軸
組工法、パネル工法の家屋において用いる梁、柱、大型
壁パネルを含んで形成され、又大型壁パネル間に柱を取
付けることにより、強度が大巾に向上することによっ
て、例えば重量の大なる屋根、重量の大なる壁パネルを
採用し、又積雪地に建設される家屋等を好適に構築しう
ることとなる。又この軸組、パネル工法の家屋で用いる
前記梁、柱等の家屋の構築部材をそのまま用いて、軸組
工法の家屋、パネル工法の家屋をもそのまま構築するこ
とも可能となる。又軸組工法、パネル工法の家屋をも構
築可能としたときには、家屋に作用する荷重の他、クレ
ーン等の使用による機械組施工の可否等の敷地条件に応
じて、統合化された部材を用いて前記各工法を選択しう
ることともなる。
これによって家屋の構築部材の共通化、統合化が可能
となり、設計、製作等の手間を大巾に省略し、部材のシ
ステム化、複合化を可能とすることによって家屋建築の
生産性を高めうる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図は、本発明の軸組、パネル工法の家屋Hの一実
施例を、建込み中の状態で示す。
軸組、パネル工法の家屋Hは、柱3と、梁4と、大型
壁パネルPLとを含んでいる。
前記大型壁パネルPLは、第2図に示すパネル工法の家
屋HAに使用でき、又柱3は、第3図に示す軸組工法の家
屋HBと共用して使用される。
又梁4も、前記軸組工法、パネル工法の家屋HA、HBに
おいて共通に使用され、そのために本発明の軸組、パネ
ル工法の家屋Mにおいても、第2、3図のパネル工法、
軸組工法の各家屋HA、HBと同様に、第37図に示した柱a
の向き合う側面間を基準モジュールMの整数倍としたダ
ブルグリッド方式が採用される。
前記柱3は、本実施例では、基礎Dのコーナ部及びそ
の間に立設され階上にのびる通し柱3Aを用いており、又
階下、階上には、前記基準モジュールの3倍長さの広巾
の大型壁パネルPL3と、基準モジュールMの4倍長さの
大型壁パネルPL4が配される。なお大型壁パネルPLに
は、出入り口、窓などの開口部を有するもの、開口部を
有しない盲状のものが適宜選択使用される。
又前記梁4は、階下の大型壁パネルPLの上面に配さ
れ、ラチス梁からなる胴差状の床梁4Aと、階上の大型壁
パネルPL上面に位置する断面I字状の屋根梁4Bとを含
み、夫々該梁4が取付く大型壁パネルPLの巾寸法と同一
長さを有する。
前記したごとく、柱3は軸組工法の家屋HBと共用され
る柱であり、又大型壁パネルPLは、パネル工法の家屋HA
で使用され、又梁4は、軸組工法、パネル工法の家屋H
A、HBでともに共通して採用されうる。
ここで、複合化された家屋の構築部材を用いて形成さ
れるパネル工法、軸組工法の家屋HA、HBについて説明す
る(なお、第1〜4図においては、図面の簡略化のため
に、壁パネルを基礎D、梁4に取付けるための各部材を
省略しかつ壁パネルが基礎D、梁4に接するとして図示
している)。
〔パネル工法について〕
パネル工法の家屋HAは、第2図に示すように、大型壁
パネルPLを連結金具6…を用いて接合するとともに、階
下の大型壁パネルPLの上面には、胴差状のラチス梁から
なる床梁4Aを取付け、又階上の大型壁パネルPLには屋根
梁4Bを取付ける。
床梁4Aは、第5図(a)に示すように、溝部を向き合
わせた溝形材からなる上弦材41、下弦材42間を、両端に
位置する端板43、43、該端板43から基準モジュールMを
隔てて該床梁4Aの側面と面一な向き合う各一対の取付板
44、44及び端板43と取付板44との間、取付板44、44間を
V字に結ぶラチス45により連結している。なお向き合う
取付板44、44間には、両者を結ぶ補強板47を固着してい
る。
なお上弦材41、下弦材42の水平なウエブは取付片47
A、47Bを形成している。
前記屋根梁4Bは、第5図(b)に示すように、溝形鋼
のウエブを背中合わせに溶着した綴り合わせ梁からなる
基体の両端に垂直な端板43を取付けており、その上、下
のフランジによって、取付片47A、47Bを形成している。
なお端板43、43の端面間の長さは、基準モジュールM
の整数倍に設定される。
前記大型壁パネルPLは、第5図(a)に示すように、
斜材24を有する枠組pLAを有する大型壁パネルPLAと、第
7図に示す斜材を有しない枠組pLBを有する大型壁パネ
ルPLBとを含む。
前記枠組pLAは、溝部を向き合わせた溝形鋼からなる
上下の水平な上枠材21a、下枠材21bの両側端に、角鋼管
からなる軸力負担用の垂直な外側の縦枠材21c、21c(以
下縦枠材21cという)を架け渡した外フレーム22を具え
るとともに、この外フレーム22内に、溝部を対向した垂
直な内側の縦枠材23、23(以下縦枠材23という)を配
し、該縦枠材23、23と、前記上、下枠材21a、21bとに、
補強用の斜材24を菱形形状に取付けている。
これによって大型壁パネルPLAは、前記縦枠材21c、21
c、23、23が、垂直方向の軸力を負担するとともに、斜
材24によって水平力を担持させる。又第5図(a)に示
す枠組pLAの場合には、一方の縦枠材23を、一端部の縦
枠材21cに接して配するとともに、他端部の開口部形成
用の空間を残して木質材からなる中桟25を設けている。
なお下枠材21bの下方には、該下枠材21bと同長の脚材26
を、両者の縦枠材21c、21c、内方の縦枠材23下方に位置
する継ぎ片27…を介して取付ける。
又この枠組pLAには、第6図に略示するごとく、上枠
材21a、下枠材21bの間において、内装材28A、外装材28B
を添設することにより大型壁パネルPLAを形成する。
なお第7図に示す枠組pLBは、前記脚材26を有する外
フレーム22間に、中桟25…を適宜ピッチを隔てて架け渡
し、かつ図示しない前記内装材28A、外装材28Bを添設す
ることにより、開口部のない盲の大型壁パネルPLBを形
成できる。
梁4と、大型壁パネルPLとは継ぎ金具5を用いて結合
される。
継ぎ金具5は、第5図(a)に示すように、上片51、
下片52の両端を側片53、53により結合しかつ一縁に背片
を設けた有奥角筒状をなす。又継ぎ金具5は、前記上片
51を、前記梁4の前記下の取付片47B下面にボルト止め
し、又下片52を、大型壁パネルPLの上枠材21aの上面に
ボルト結合する。
又該継ぎ金具5は、大型壁パネルPLにおいて、縦枠材
21c、23を通る略垂直線上に夫々位置させる。従って、
第5図(a)に示す大型壁パネルPLAの場合には、両端
の縦枠材21c、21cの上方と、内側の縦枠材23の上方に配
される。又第7図に示す大型壁パネルPLBの場合には両
端の縦枠材21c、21cの上方にのみ配される。すなわち前
記縦枠材21c、縦枠材23の上端部と前記梁4とは、上枠
材21aを介して継ぎ金具5により固定される。
この結果、大型壁パネルPLの上面と、その上方に配さ
れる梁4の下面との間に、第6図に示すように間隙G
が、前記継ぎ金具5、5間に夫々形成される。なお継ぎ
金具5は、階下、階上の大型壁パネルPLと床梁4A、屋根
梁4Bとの間において夫々縦枠材21c、23の垂直線上に位
置する。
このように、軸力負担用の縦枠材21c、23の垂直線上
に継ぎ金具5を配することによって、梁4に作用する垂
直の軸力を、該縦枠材21c、23により担持できかつ下方
に円滑に伝達する。
又継ぎ金具5、5間に間隙Gを形成することによっ
て、該継ぎ金具5、5間の梁4の撓みを吸収して、撓み
が大型壁パネルPLに伝達されるのを防ぐ。これにより、
梁4の下面と大型壁パネルPLの上面とが接した場合の大
型壁パネルPLに生じる曲げ、撓みを防ぎ、内装材28A、
外装材28Bに生じる変形、割れ等の損傷を効果的に防止
する。
従って大型壁パネルPLは、軸力を縦枠材21c、23によ
り担持し、又水平力は適宜に配した前記斜材4によって
負担させることとなる。
隣り合う大型壁パネルPL、PLを連結金具6によって結
合する。
大型壁パネルPLは、第2図に示すように、間隔K1を隔
てて横に並列され、又コーナ部に間隙K2を有して直角に
配される。又間隙K1、K2はともに同一(以下間隙Kとい
う)に設定するとともに、前記連結金具6は間隙Kに配
される。
連結金具6は、第2図、第8図に示す横に並列された
大型壁パネルPL、PL間を継ぐ並列接続用の連結金具6A
と、コーナ部連結用の、第2図、第9図に示すコーナ接
続用の連結金具6Bとを含む。さらに後記するごとく、25
〜27図に示す、斜めに交わる壁パネルを連結する傾斜接
続用の連結金具7を含ませうる。
連結金具6Aは、水平かつ前記間隙Kと平面同形である
ことにより該間隙Kに挿入しうる水平な基片61の両側
に、前記大型壁パネルPLの側端面に設ける取付孔29aに
位置合わせられる孔部62aを有する固定片62を、前記基
片61と直角に対設するとともにその一側縁を背片63によ
り結合しており、又前記基片61にも孔部61aを設けてい
る。前記固定片62は、取付孔29aと位置合わせされる孔
部62aを具えることにより、該固定片62は大型壁パネルP
Lの側端面に取付くパネル取付部Jを構成する。
従って該連結金具6Aは、第10図に示すように、前記固
定片62の孔部62aと、前記大型壁パネルPLの側端面の取
付孔29aとを通るボルト、ナットを用いて両者を結合で
きる。
なお階下の大型壁パネルPL間を、下方で結ぶ連結金具
6Aの基片61は、基礎Dに設けるアンカーボルトDaにボル
ト結合する。
なお上方に位置する連結金具6Aは、基片61を上向けと
し、前記床梁4Aの下の取付孔48aによってその間を下方
で継ぐ、同構成の連結金具6Aの基片61にボルト結合され
る。
なお階上の大型壁パネルPL間を下端継ぐ連結金具6Aの
基片61は、床梁4Aの上端の取付孔48aを用いて取付く連
結金具6Aの基片61にボルト接合する。
さらにコーナ部接続用の連結金具6Bは、第9図に詳示
するように、連結金具6Aの基片61と同一形状の基片61
に、孔部62aを有しかつ直角に交わり前記パネル取付部
Jをなす固定片62、62を形成しており、コーナ部の前記
間隙Kにおいて前記連結金具6Aと同様に大型壁パネルPL
間を接続できる。
パネル工法においては、例えばこのような家屋の構築
部材を用いて家屋HAの主に壁体が形成される。
なお建込みに際しては、第6図に示すように、大型壁
パネルPLと梁4とを、前記継ぎ金具5によって予め連結
しておく。又梁4の上の取付片47Aの両端部近傍に設け
る取付孔48bを通るアイボルト49を用いてクレーン等に
より吊上げつつ建込む。
又階下の大型壁パネルPLは、脚材26に設ける前記取付
孔を、基礎DのアンカーボルトDaに挿入させボルト止め
する(第10図、11図に示す)。又連結金具6A、6Bを用い
て階下の大型壁パネルPL、床梁4Aを接続したうえ、階上
の大型壁パネルPLを同様に建込む。
これにより順次家屋HAの壁を組み立てるとともに、
床、屋根材等を設けることにより、家屋HAを形成しう
る。
〔軸組工法について〕
次ぎに軸組工法の家屋HBについて説明する。
第3図に示すように、柱3、梁4を組み立てた骨組構
造体Fに小型壁パネルPSを配することを基本とし、又前
記小型壁パネルPSに加えて、水平力、軸力を負担し家屋
剛性を高める耐力パネルPFが併用される。
前記小型壁パネルPSは、第15図(a)に示すように、
ともに木質材からなる上枠材21a、下枠材21bの両端を建
枠材21c、21cで連結した外フレーム22に、前記上、下枠
材21a、21b間を継ぐ中桟25を架け渡した枠組pSを具え、
又その表裏に内装材28A、外装材28Bを添設している。又
基準モジュールMの1乃至2倍程度の小幅に設定される
ことにより、軽量化でき、人手による搬送、組立を可能
としている。
又上枠材21aには、梁4への取付用の取付金具8をボ
ルト止めする。又下枠材21bの下面には、土台金具9が
嵌入する条溝29bを凹設している。
前記取付金具8は、第16図に示すように、静止部8Aと
可動部8Bとからなる。静止部8Aは、前記上枠材21aにボ
ルト止めされる底片81に立片82を介して、内端に狭持片
83を有する内向きの張出し片84を設けている。又可動部
8Bは、前記立片82に沿う垂下片86の上端に、外端に狭持
片88を有する外向きの張出し片87を設けており、前記立
片82、垂下片86を通るボルト89及びナットの締着にによ
って、第23、24図に示すごとく梁4の前記取付片47B
を、前記狭持片83、88により狭着することにより上端が
取付けられる。
又土台金具9は、第17図に示すように、前記アンカー
ボルトDaを挿通しうる孔部92を有する底片91の内縁に、
L字の折曲げ片93を介して前記孔部92の中央で上向きに
立上る支持片94を設けており、該支持片94を、前記条溝
29bに嵌着させる。なお土台金具9は、前記床梁4Aの上
面の取付片47Aにもボルト止めされることにより、階上
の小型壁パネルPSを取付けうるとともに、L字の折曲げ
片93を具えることによって、基礎Dの上面Dbの中央に植
設された前記アンカーボルトDaによっても固定されう
る。
さらに耐力パネルPFは、第15図(b)に示すように、
ともに溝形鋼からなりかつ溝部を内向きに矩形に配する
上枠材21a、21b、21cからなる外フレーム22内に、斜材2
4を菱形に配し、又その下方には、脚材26を、継ぎ片2
7、27を介して設けた枠組pFを具える。
耐力パネルPFは、前記継ぎ金具5、5を用いて梁4
に、その両端部をボルト接続でき、又脚片26に設ける取
付孔によって、基礎D、床梁4a上端の取付片47Aに固定
できる。
又柱3は、第18図(a)に示す、複数階建の家屋形成
用の通し柱3Aと、第18図(b)に示す。平屋建て部分形
成用の一階柱3Bとを含む。
通し柱3Aは、基礎D上面から前記屋根梁4Bの上端に至
る長さかつ前記連結金具6の基片61と外周面同形の角鋼
管からなる基体31の上下端に水平な固定板32、32を設け
ている。
さらに該柱3Aには、上下の固定板32に設ける孔部32
a、32aに通じる切欠孔33、33を上下に設けるとともに、
パネル工法の家屋HAにも共通して使用するべく、前記大
型壁パネルPLの側端面上下の取付孔29a、梁4側面の孔
部48aに位置合わせしうる孔部31a…を、少なくとも3面
に穿設している。このように、柱3AはパネルPLの取付孔
29aに位置合わせされる孔部31aを設けることによって、
前記連結金具6のパネル取付部Jと同じパネル取付部J
を具えることとなり、該連結金具6と置換して前記間隙
Kに配して使用しうることとなる。
なお一階柱3Bは、平屋建の場合には、階下の壁パネル
PS上端には、前記屋根梁4Bが直接載置されるため、該屋
根梁4Bの上端に達する高さに設定され、又同様にパネル
取付部Jを形成する。
又柱3には、第7図に示す管柱3Cを含ませうる。
管柱3Cはその高さが大型壁パネルPLとほぼ同高さであ
る以外は、前記通し柱3Aと同構成を有し、基体31の上下
に切欠孔33、33を設けるとともに、基体31上端の固定板
32には孔部32aを設け、又基体31には大型壁パネルPLの
側端面に設ける取付孔29aと位置合わせしうる孔部31aを
有するパネル取付部Jが設けられる。従って管柱3Cも連
結金具6にかえて使用でき、その取付H状態を第12図に
示している。又第13図において、上下階に連結金具6…
を使用したときを、第14図において上下階に管柱3Cを用
いたときを、夫々対比して示している。
〔柱強度の説明〕
このように、柱3、軸組工法の家屋HBと、本発明にか
かる軸組、パネル工法の家屋Hにおいて共用される。
他方、前記連結金具6を用いて形成したパネル工法の
家屋HAと、柱3を用いる軸組工法HBとの建て剛さはほぼ
同一とすることが必要となる。
従って、第19図(a)に示すように、パネル工法にお
いて大型壁パネルPL、PLが間隙Kを隔てて並置された場
合において、該間隙Kを挟む縦枠材21c、21cにより得ら
れるパネル工法の家屋HAの縦剛さEは、第19図(b)に
示す軸組工法において柱3が負担する縦剛性Ebと略等し
くするためには、柱3の縦剛性Eaと、前記縦枠材21cの
縦剛性Ebとの比Ea/Ebを1.5以上とする。これによって、
2本の縦枠材21c、21cによる縦剛さEと、1本の柱3の
縦剛さEaとがほぼバランスでき、各工法の家屋の構築部
材をするときにおいて、柱3の共用化を可能とする。
なお前記比Ea/Ebは1.8以上6以下が好ましく、さらに
好ましくは、2以上かつ4以下の範囲である。なお柱3
の縦剛性Eaを向上するためには、該柱3の板厚を大とす
るか、内部に適宜のステー(図示せず)を配するのがよ
い。
前記比Ea/Ebが6をこえるときには、柱3が過剰品質
となり、又1.5よりも小であるときには、パネル工法の
家屋HAに比して軸組工法の家屋HBの剛さを減じる。なお
軸組工法の家屋HBにおいて、前記耐力パネルPFを適宜散
在することによって、前記比Ea/Ebを1.5以上、2以下の
範囲における剛さの均等化を計ることが可能となる。
〔高さの共通化〕
さらに軸組、パネル工法の家屋Hにおいては、大型壁
パネルPL、小型壁パネルPSの混用を可能とし、増改築を
便宜とするべく、第21〜24図に示すように、基礎Dの上
面Dbと床梁4Aの下面との間の高さH1及び床梁4Aの上面と
屋根梁4Bの下面との間の高さH2を、大型壁パネルPL、小
型壁パネルPSを用いる場合において、ともに同一とす
る。なお基礎Dの上面Dbには、第21図、第23図に示すよ
うに、床パネルPL取付用の取付金具13が固定され、従っ
て前記高さH1は、該取付金具13の板厚H3分、高さH2より
も高く設定する。これによって、階下、階上に寸法同一
の大型壁パネルPLを用いることができ、又小型壁パネル
PSをも共通して取付けうる。
〔第1図の家屋についてのまとめ〕 このように、パネル工法の家屋HAの形成のためには、
前記大型壁パネルPL、連結金具6、梁4などが特に壁体
形成用の主な家屋の構築部材として使用され、又軸組工
法の家屋HBにおいては、小型壁パネルPS、耐力パネルP
F、柱3、梁4などが壁形成用の主な家屋の構築部材と
して利用される。又本発明の軸組、パネル工法の家屋H
の構成のために、柱3には前記管柱3Cが新たに規格化さ
れる。
第1図に本発明の一実施例として示される軸組、パネ
ル工法の家屋Hは、前記家屋の構築部材のうち、前記通
し柱3A、床梁4A、屋根梁4B、大型壁パネルPLを用いて形
成されている。
さらに、第1図に示す家屋Hの場合において、大型壁
パネルPLに通し柱3Aを併用することによって、家屋の剛
性を大巾に向上でき、積雪地の家屋、さらには階上の壁
パネルPとしてコンクリートパネルを用いるとき、又重
量の大なる屋根を用いるとき、三階建家屋などに利用さ
れることとなる。
〔第4図の家屋Hの説明〕 第4図は、前記したパネル工法、軸組工法の家屋HA、
HBの形成に使用しうる前記のごとくシステム化、統合化
された前記家屋の構築部材を、第1図の家屋Hに比して
さらに多種類使用して建築した本発明の家屋Hの他の実
施例を示している。
第4図に示す家屋Hは、く字状に斜めに傾く複数枚の
壁パネルPを有する膨出部Haを家屋本体Hbに突出させ
る。又家屋本体Hbには、平屋建部分Hcを形成している。
又家屋本体Hbの階下には、図において右方は前記管柱
3C間に、梁4Aを上面を有する大型壁パネルPLを配するこ
とによって、外壁を形成している。又階上部分は、図の
左方に示すように、通し柱3A、3Aの上端に屋根梁4Bを架
け渡した骨組構造体F間に、小型壁パネルPS、PSを配す
ることにより外壁が形成される。又平屋建部分Hcは、柱
3B、屋根梁4Bからなる骨組構造体Fに小型壁パネルPS…
を配している。
又家屋内部においては、耐力パネルPFを使用してい
る。さらに通し柱3Aにかえて、上下階に夫々管柱3C、3C
を用いることにより、第4図に一点鎖線で示すごとく、
上階部分において、柱を位置ずれさせることもできる。
なお位置ずれは、床梁4A上において、取付板44、補強板
47が存在する基準モジュールMごとになしうる。
〔第4図の家屋の膨出部Haの説明〕 又前記膨出部HAは、基準モジュールMの整数倍の巾の
壁パネルPを用いて形成され、又壁パネルPには、基準
モジュールの3〜5倍の前記大型壁パネルPL、1〜2倍
の小型壁パネルPSを用いうる。
又壁パネルPは、く字状に斜めに順次傾きかつ折曲げ
部の間隙Nを隔ててその側端面は向き合うとともに向き
合う側端面間を、斜め接続用の前記連続金具7を用いて
接続する。
第4図に示す膨出部Haは、第30図に示す家屋本体Hbの
基準モジュールMの6倍長さの開口部に形成される。又
壁パネルPは、前記開口部の両側に、基準モジュールM
の1倍長さの小型壁パネルPS1、2倍長さの小型壁パネ
ルPS2を壁面と直角に配するとともに、その先端を2枚
の2倍長さの小型壁パネルPS2、PS2と、3倍長さの大型
壁パネルPL3を用いて継いでいる。又各壁パネルPの上
面には、各壁パネルPの巾と同寸法かつ端面を該壁パネ
ルPの側端面に整一させて、前記梁4…が固定される。
大型壁パネルPL3の場合には、前記継ぎ金具5を用い
て、又小型壁パネルPS1、PS2の場合には、前記取付金具
8土台金具9を用いうる他、前記継ぎ金具5と同厚さの
適宜の継ぎ部材を用いて、該壁パネルPと梁4とを固着
するのもよい。なお梁4として、前記ラチス梁からなる
床梁4Aの他、断面I字の前記屋根梁4Bをも利用しうる。
又正面の小型壁パネルPS2には家屋本体Hbからのびる
継ぎ梁4aがその内面にかつ直角に接続される。
又前記継ぎ梁4aには、該継ぎ梁4aと直交し、前記開口
部に内端が連なる小型壁パネルPS1、PS2の外側の側端面
に形成される前記間隙Nの端面が臨む他の継ぎ梁4b、4c
が接続される。
又該梁4b、4cは、各壁パネルP上端の各梁4の端面と
ともに、連結金具7を用いて連結する。
連結金具7は、第25図(a)に示すように、梁4、4
と継ぎ梁4b又は梁4、4と継ぎ梁4cの端面上方部を継ぐ
上の連結金具7aと、下方部を継ぎかつ上の連結金具7aと
上下勝手違いの下の連結金具7bとを含むとともに、本例
では、前記連結金具7a、7bを共用して壁パネルPの上下
を取付孔29aにより連結している。
連結金具7a、7bは、一方の壁パネルP上面の梁4の前
記間隙Nに向く端面をなす前記端板43を取付孔48aによ
りボルト止めする第1の固定片71と、他方の壁パネルP
上面の梁4の前記間隙Nに向く端面をなす端板43にボル
ト止めされる第2の固定片72を継ぎ片73により連結して
いる。該継ぎ片73は、第1の固定片71と直交するととも
に、その巾lを、前記継ぎ梁4b、4cの巾よりも大とする
ことによって、前記継ぎ梁4b、4cの端面をなす端板43を
取付孔48aによって固定する梁取付部74を形成しうる。
なお継ぎ片73は、梁取付部74の端部で、前記壁パネルP
のく字状の折曲り角度にあわせて屈曲する。又第1、第
2の固定片71、72及び継ぎ片73は、水平な基片76によっ
て結合される。
なお壁パネルP間を結ぶ前記連結金具7aはその上方の
連結金具7bと基片76、76によってボルト結合する。なお
一体なものとして形成するのもよい。
なお連結金具7は、第26図に示すように、第1、第2
の固定片71、72間を、第1の固定片71と直角かつ梁4b、
4cよりも広巾であることにより梁取付部74を具える継ぎ
片73より連結することによって形成することもできる。
又膨出部Haは、第28図に示すように、基準モジュール
Mの4倍長さの開口部に形成することもできる。このと
き、基準モジュールMの1倍長さ、2倍長さの小型壁パ
ネルPS1、PS2を用いうる。又第29図は、基準モジュール
Mの5倍長さの開口部に設ける場合であり、2倍長さの
小型壁パネルPS2、PS2の両端を、2枚の3倍巾の大型壁
パネルPL3、PL3により連結することにより、三角部を有
する膨出部Haを形成する。
又この3倍長さの大型壁パネルPL3、PL3を継ぐ連結金
具7は、第27図に示すように、ハ字に傾斜する第1、第
2の固定片71、72に、梁4a固定用の梁取付部74を有する
継ぎ片73によって結合した、線対称形状に形成される。
又第31図は、基準モジュールMの7倍長さの開口部に
設ける場合であり、開口部の両側には、2倍長さの小型
壁パネルPS2、PS2を配するとともに、その外端は、2枚
の3倍長さの大型壁パネルPL3、1枚の2倍長さの小型
壁パネルPS2により結合している。又第32図は8倍長さ
の開口部に取付く場合を示す。
このように、基準寸法の壁パネルを利用して、その上
面の梁4を連結することによって、非矩形の種々な形状
の膨出部Haを、連結金具7のみを間隙Nの形状と合わせ
ることにより形成できる。又連結金具7の継ぎ片74の長
さを調節し、前記間隙Nの巾を変化させることによっ
て、膨出部Haの設計の自由度を増大しうる。
〔まとめ〕
このように、本発明の軸組、パネル工法の家屋Hは、
パネル工法、軸組工法の家屋HA、HBにも共通に使用され
る家屋の構築部材を用いて形成している。従って、それ
らの家屋の構築部材の内の柱3、梁4、大型壁パネルPL
を用いることによって第1図に示す一実施例の家屋を形
成しうる。さらに他の家屋の構築部材を利用したときに
は、第4図に示す、一階の各部において大型壁パネルP
L、小型壁パネルPSを混用した家屋を建築することも可
能となる。
さらに第1表に示すような、用途に応じた使い分けし
た家屋を構築しうる。
第1表において、「大パ」は、大型壁パネルPLを示
し、「小パ」は小型壁パネルPSを示す。さらに「1階柱
有」、「2階柱有」とは、階下、階上に管柱3Cを用いる
ことを意味している。又「通し柱」とは階下から階上に
のびる通し柱3Aを用いることを意味している。なお第1
表の上から第2段は、1階に用いる壁パネルの種類を示
し、又左から第2行は、2階に用いる壁パネルの種類を
示している。
従って第1表において、(i)は通し柱3Aを用いると
ともに階上、階下に大型壁パネルPLを用いた、第1図に
示す軸組、パネル工法の家屋Hを意味している。又例え
ば第1表における(a)とは、1階、2階に管柱3Cを用
いるとともに階上、階下に大型壁パネルPLを用いて形成
した第14図に示す場合を意味し、又(b)−1〜(k)
は、夫々同様 に内容を示している。
前記したごとく、統合化された前記家屋の構築部材を
利用することによって、これらの種類の家屋の構築が可
能となる。
第1表において、 (a)の構造は、3階建など、低層階、上層階ともに
大きな軸力が作用する積雪地のとき、屋根重量が大のと
き、さらには3階建て場合に使用される構成であり、大
型壁パネルを用いるため、他の大型壁パネルを用いるも
のと同様に、機械組施工が前提となる。
(b)−1の構造は、低層階に大きな軸力が作用する
一方、上層階には、軽量の屋根材を用いるなど、大きな
軸力が作用しない場合であり、特に2階の増改築が必要
となる場合に使用される。
(b)−2の構造は、階下の増改築が必要となる場合
に好適に利用できる。
(c)の構造は、低層階に作用する軸力が大であり、
上層階の荷重は小である場合に採用しうる。
(d)の構造は、1階の増改築が必要となる場合に好
適に使用できる。
(f)の構造は、上層階の軸力が大の場合であって、
上層階の増改築に適する。
(g)の構造は、第2図、第13図に示すパネル工法を
意味する。
(h)の構造は、上層階、低層階を管柱3Cで接続する
ことにより、建築の融通性を向上でき、軸力が小である
ときに利用しうる。
(i)の構造は、前記したごとく、第1図に示す家屋
Hに相当し、最も大なる軸力を担持できる。
(j)−1の構造は、上層階の増改築が必要なときに
利用できる。
(j)−2は低層階の増改築が必要なときに利用でき
る。
(k)の構造は、第3図に示す軸組工法の家屋であっ
て、階上、階下とも増改築が必要なとき又機械上棟が困
難なときに使用できる。
〔発明の効果〕
軸組工法で用いる梁と、パネル工法で用いる梁との長
さを共通とし、かつ軸組工法、パネル家屋の屋根におい
て用いうる前記梁、柱、大型壁パネルを含んで建築して
いるため、大型壁パネル間に柱を取付けたときには、例
えば重量の大なる屋根、重量の大なる壁パネルをも採用
でき、又積雪地に建設される家屋等をも構築しうること
となる。又梁、柱等の構築部材の統合化によって、これ
らの構築部材を用いて軸組工法の家屋、パネル工法の家
屋を構築しうるようにも構成でき、このときには前記家
屋の作用荷重の他、敷地又はその近傍におけるクレーン
等の使用の可否など機械組施工が可能であるか否かに応
じて、前記各工法の選択、使い分けもなしうることにな
るなど、家屋の構築部材を共通化でき、設計、製作等の
手間を大巾に省略し、多様な家屋を、能率よく生産性よ
く建築しうることとなる。又大型壁パネル梁とは、鋼製
の縦枠材上端で上枠材に下片がボルト結合される継ぎ金
具を用いて結合されるため、梁からの垂直な荷重を縦枠
材により効果的に担持でき、かつ円滑に下方に伝達しう
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例を示す斜視図、第2図は、パ
ネル工法の家屋を例示する斜視図、第3図は軸組工法の
家屋を例示する斜視図、第4図は他の実施例を示す斜視
図、第5図(a)は、床梁と大型壁パネルの枠組を例示
する斜視図、第5図(b)は屋根梁を例示する斜視図、
第6図は床梁と接合した大型壁パネルを例示する斜視
図、第7図は斜材を有しない大型壁パネルを、管柱、連
結金具、床梁とともに示す斜視図、第8、9図は連結金
具を例示する斜視図、第10図は連結金具を用いた大型壁
パネルの連結状態を例示する正面図、第11図はその断面
図、第12図は管柱を用いた大型壁パネルの連結状態を例
示する正面図、第13図はパネル工法の家屋を簡略化して
例示する正面図、第14図は管柱を用いた家屋を例示する
正面図、第15図(a)は小型壁パネルを例示する斜視
図、第15図(b)は耐力パネルを例示する斜視図、第16
図は小型壁パネルに用いる取付金具を例示する斜視図、
第17図は小型壁パネルに用いる土台金具を例示する斜視
図、第18図(a)は通し柱を例示する斜視図、第18図
(b)は1階柱を例示する斜視図、第19図(a)は大型
壁パネルの取付状態を例示する断面図、第19図(b)は
小型壁パネルの取付け状態を例示する横断面図、第20図
は大型壁パネルにより形成される入隅部を例示する横断
面図、第21、22図は大型壁パネルの取付状態を例示する
縦断面図、第23、24図は、小型壁パネルの取付状態を例
示する縦断面図、第25図(a)は家屋の膨出部を形成す
る梁、連結金具を例示する斜視図、第25図(b)はその
組立状態を例示する横断面図、第26、27図は他の連結金
具を例示する平面図、第28〜32図は家屋の膨出部の壁パ
ネル配置を例示する平面図、第33図は軸組工法の家屋を
略示する正面図、第34図はパネル工法の家屋を略示する
正面図、第35図はラーメン構造を略示する正面図、第36
図はブレース構造を略示する正面図、第37図はダブルグ
リッド方式を説明する断面図である。 3……柱、3A……通し柱、3C……管柱 4……梁、4A……床梁、4B……屋根梁、 4a、4b……継ぎ梁、5……継ぎ金具、 6、6A、6B、7、7a、7b……連結金具、 8……取付金具、9……土台金具、 21a……上枠材、21b……下枠材、 21c……外側の縦枠材、23……内側の縦枠材、24……斜
材 29a……取付孔、31a……柱の孔部、51……上片、52……
下片、 61……基片、62……固定片、 62a……固定片の孔部、71……第1の固定片、 72……第2の固定片、73……継ぎ片、 74……梁取付部、D……基礎、 F……骨組構造体、G……間隙、H……家屋、 HA……パネル工法の家屋、 HB……軸組工法の家屋、Ha……膨出部、 Hb……家屋本体、J……パネル取付部、 K、K1、K2……間隙、N……間隙、 P……壁パネル、PL……大型壁パネル、 PS……小型壁パネル、 pL、pLA、pLB……大型壁パネルの枠組、 pS……小型壁パネルの枠組
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 603 E04B 2/56 603A 605 605B 605E 605J 605D 611 611C 621 621A 621J 632 632J 642 642F 643 643A 651 651A 651M 651N

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱、梁を組み立てた骨組構造体に巾狭の枠
    組を有する小型壁パネルを配することにより軸組工法の
    家屋を形成する前記梁の長さと、鋼製かつ巾広の枠組を
    有する大型壁パネル間を連結金具を用いて結合しかつ該
    大型壁パネルの上面に梁を配するパネル工法の家屋を形
    成する前記梁の長さとを共通とし、前記大型壁パネルの
    枠組は、上下の水平な上枠材、下枠材間に、両端側の鋼
    製の垂直な外側の縦枠材、又はこの垂直な外側の縦枠材
    と補強用の斜材を取付ける垂直な内側の縦枠材とを有
    し、かつ該梁、前記柱、大型壁パネルを含んで形成され
    るとともに、前記外側の縦枠材、内側の縦枠材の上端部
    と前記梁とを、前記上枠材にボルト結合される下片と前
    記梁にボルト結合される上材とを有する継ぎ金具を用い
    て固定してなる軸組、パネル工法の家屋。
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