JP5942596B2 - 歯間清掃具 - Google Patents

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本発明は、1対のアーム部間にデンタルフロスを架け渡して設けてなる歯間清掃具に関するものである。
歯間清掃具として、ハンドルの先端部と先端近傍部とに側方へ突出する1対のアーム部を設け、ハンドルの軸方向に沿って、該アーム部の先端部にデンタルフロスを張設したF型歯間清掃具(例えば、特許文献1参照。)や、ハンドルの先端部を二股に分岐させて1対のアーム部を形成し、ハンドルの軸方向と直交するように、該アーム部の先端部にデンタルフロスを張設したY型歯間清掃具(例えば、特許文献2参照。)が提案され、実用化されている。
通常、前記歯間清掃具では、デンタルフロスをアーム部間にゆるみなく張設することが一般に行われており、デンタルフロスを緩ませて張り、そのゆるみ度合いを適正に設定するという技術は提案されていなかった。
特開平07−136193号公報 特開2003−93413号公報
前記歯間清掃具では、歯間へのデンタルフロスの挿入時や抜き取り時に隣接する歯の接触部分を清掃できるという利点を有するとともに、デンタルフロスを歯の周面に沿って摺接させることで歯の周面や歯肉溝を清掃できるという利点を有している。しかし、デンタルフロスをアーム部間にゆるみなく張設しているので、次のような問題があった。即ち、歯間への挿入時に、ハンドルに対して力が入りすぎて、歯間を通過した後、デンタルフロスが勢い余って歯肉に強く当たり、歯肉を傷つけるという問題があった。また、歯間清掃時、デンタルフロスを歯の周面に沿って摺接させるときに、歯の周面や歯肉溝とデンタルフロスとの接触長さを十分に確保できず、清掃効率が低下するという問題があった。
本発明の目的は、デンタルフロスのゆるみを適正に設定することで、歯間への挿入性を十分に確保しつつ、歯間挿入時に歯肉を傷つけることを効果的に低減でき、しかも歯の周面や歯肉溝とデンタルフロスとの接触長さを十分に確保することで効率良く清掃可能な歯間清掃具を提供することである。
本発明は、以下の発明を包含する。
(1)1対のアーム部を有するハンドルと、前記1対のアーム部のフロス保持部間に架け渡して設けたデンタルフロスとを備えた歯間清掃具であって、下記数式[1]で求めたゆるみ率δが5〜19%になるように、前記デンタルフロスを両フロス保持部間にゆるませた状態で架け渡して設けたことを特徴とする歯間清掃具。
δ(%)=(H/W)×100・・・・[1]
ここで、Wは、両フロス保持部間の保持間距離、Hは、デンタルフロスの中央部を側方へ引っ張った後測定した、デンタルフロスの中央部から両フロス保持部を結ぶ線分までのゆるみ距離である。
この歯間清掃具では、歯間への挿入時や抜き取り時に、隣接する歯の接触部分を効果的に清掃できる。また、デンタルフロスのゆるみ率を5%以上に設定しているので、歯間への挿入時に、ハンドルに対して力が入りすぎて、歯間への挿入後、勢い余ってデンタルフロスの中央部が歯肉に当たった場合でも、デンタルフロスと歯肉との接触長さが大きくなるので、デンタルフロスにより歯肉を傷つけるという不具合を効果的に低減でき、歯間への挿入時における歯肉への為害性を低減できる。しかも、デンタルフロスのゆるみ率を5%以上に設定することで、歯間清掃時に、歯の周面に対するデンタルフロスの接触長さを大きく設定して、デンタルフロスにより歯の周面や歯肉溝を効率良く清掃できる。更に、デンタルフロスのゆるみ率が大きくなり過ぎると、歯間への挿入性が低下するが、本発明では、ゆるみ率を19%以下に設定しているので、挿入性も十分に確保できる。
(2)前記ゆるみ率δは7〜19%である(1)記載の歯間清掃具。このように、ゆるみ率δを7%〜19%にすると、歯間への挿入性を十分に確保しつつ、歯肉への為害性を一層効果的に低減でき、しかも歯の周面や歯肉溝を一層効率的に清掃できる。
(3)前記保持間距離Wを14〜17mmに設定した(1)又は(2)記載の歯間清掃具。冠厚のもっとも大きい上顎の第1大臼歯においても、その冠厚は、例えば「歯の解剖学」(第22版 藤田恒太郎 金原出版株式会社)によると、11.8mmなので、保持間距離Wを14〜17mmに設定することで、全ての歯間を無理なく円滑に挿入し清掃することができる。
(4)前記ハンドルはポリプロピレンで構成した(1)〜(3)のいずれかに記載の歯間清掃具。ポリプロピレンは弾力性を有する素材なので、ハンドルをポリプロピレンで構成すると、歯間への挿入時における歯肉への為害性を一層効果的に低減できる。
(5)前記1対のアーム部のフロス保持部を結ぶ線分が、前記ハンドルの軸方向と直交するように、前記ハンドルの先端部を二股に分岐させて1対のアーム部を形成した(1)〜(4)のいずれかに記載の歯間清掃具。このような所謂Y型の歯間清掃具は、隣接する奥歯間を清掃するのに好適な形状の歯間清掃具であるが、隣接する奥歯間へのデンタルフロスの挿入抵抗は他の歯間へのデンタルフロスの挿入抵抗よりも格段に大きく、デンタルフロスの挿入時に歯肉を傷つけるなどの為害性が発生し易いので、歯肉への為害性を低減可能な本発明の歯間清掃具を好適に適用できる。
本発明に係る歯間清掃具によれば、歯間への挿入時や抜き取り時に、隣接する歯の接触部分を効果的に清掃できる。また、デンタルフロスのゆるみ率を5%以上に設定しているので、歯間への挿入時に、ハンドルに対して力が入りすぎて、歯間への挿入後、勢い余ってデンタルフロスの中央部が歯肉に当たった場合でも、デンタルフロスと歯肉との接触長さが大きくなるので、デンタルフロスにより歯肉を傷つけるという不具合を効果的に低減でき、歯間への挿入時における歯肉への為害性を低減できる。しかも、デンタルフロスのゆるみ率を5%以上に設定することで、歯間清掃時に、歯の周面に対するデンタルフロスの接触長さが大きくなり、デンタルフロスにより歯の周面や歯肉溝の清掃を効率良く行うことができる。更に、デンタルフロスのゆるみ率が大きくなり過ぎると、歯間への挿入性が低下するが、本発明では、ゆるみ率を19%以下に設定しているので、挿入性も十分に確保できる。
歯間清掃具の斜視図 歯間清掃具の正面図 歯間清掃具の側面図 歯肉への為害性の測定方法の説明図 歯間の清掃性の測定方法の説明図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、図1に記載の前後左右を基準に前後左右を定義して説明する。
図1〜図3に示すように、歯間清掃具1は、1対のアーム部11を有するハンドル10と、この1対のアーム部11のフロス保持部12間に架け渡して設けたデンタルフロス2とを備えている。
ハンドル10の下半部には細長い棒状の持ち手としてのグリップ部13が形成され、グリップ部13は下側へ行くにしたがって断面積が小さくなるように構成され、グリップ部13の下端部には歯間清掃用の先鋭部14が形成され、グリップ部13の上部には後方へ突出する第1摘まみ部15が形成されている。グリップ部13の上端部には上方へ行くにしたがって左右方向に幅広となる三角形状の扁平な第2摘まみ部16が連設され、第2摘まみ部16の上端部の左部及び右部には上方へ延びる左右1対のアーム部11が略平行に形成され、両アーム部11の上端側部分は後方へ緩やかに湾曲されている。両アーム部11の上端部にはフロス保持部12が形成され、デンタルフロス2の両端部はインサート成形によりフロス保持部12に埋設状に保持されている。ただし、先鋭部14は省略することも可能である。また、ハンドル10としては、1対のアーム部11のフロス保持部12を結ぶ線分が、ハンドル10の軸方向と直交するように、ハンドル10の先端部を二股に分岐させて1対のアーム部11を形成した、所謂Y型のハンドル10であれば、図1〜図3に図示した以外の任意の構成のものを採用することが可能である。また、Y型のハンドル10以外に、ハンドルの先端部と先端近傍部とに側方へ突出する1対のアーム部を設け、該アーム部の先端部に、ハンドルの軸方向に沿ってデンタルフロスを張設した、所謂F型のハンドルを備えた歯間清掃具に対しても本発明を同様に適用できる。
ハンドル10の素材としては、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、アセテートポリマー、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等を採用することができる。特に、ポリプロピレンで構成すると、ハンドル10に弾力性を付与して、歯間への挿入時におけるデンタルフロス2による歯肉への為害性を低減できるので好ましい。
デンタルフロス2の素材としては、マルチフィラメントの場合には、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、熱可塑性エラストマーが好ましく、繊度が495〜1530デニール(550〜1700デシテックス)、マルチフィラメントを構成する単糸一本あたりの太さは0.9〜10.8デニール(1〜12デシテックス)であることが好ましい。また、モノフィラメントの場合には、ポリテトラフルオロエチレンが好ましく、繊度540〜1440デニール(600〜1600デシテックス)であることが好ましい。
デンタルフロス2は、下記数式(1)で求めたゆるみ率δが5〜19%、好ましくは7〜19%、更に好ましくは9〜15%になるように、両フロス保持部12間にゆるませた状態で架け渡して設けられている。ゆるみ率は、大きすぎると、歯間への挿入性が低下し、小さすぎると、歯間への挿入性は確保できるものの、清掃性が低下するとともに、歯肉への為害性が大きくなるので、5〜19%、好ましくは7〜19%、更に好ましくは9〜15%に設定することになる。
δ(%)=(H/W)×100・・・・(1)
ここで、Wは、両フロス保持部12間の保持間距離、Hは、デンタルフロス2の中央部を側方へ引っ張った後測定した、デンタルフロス2の中央部から両フロス保持部12を結ぶ線分までのゆるみ距離である。
保持間距離Wは、冠厚のもっとも大きい上顎の第1大臼歯においても、その冠厚は、例えば「歯の解剖学」(第22版 藤田恒太郎 金原出版株式会社)によると、11.8mmなので、全ての歯間を無理なく円滑に挿入し、清掃できるように、14〜17mmに設定されている。
この歯間清掃具1では、通常の歯間清掃具と同様に、グリップ部13を指で保持して、デンタルフロス2を歯間へ挿入し、デンタルフロス2を歯の周面や歯肉に圧接させながらスライドさせて、歯の周面や歯肉溝を清掃することになる。また、デンタルフロス2の歯間への挿入時や抜き取り時に、隣接する歯の接触部分を効果的に清掃でき、接触部分に発生するう蝕を防止できる。加えて、デンタルフロスをゆるみなく張設している従来の歯間清掃具では、歯間への挿入時に、アーム部が弾性変形してデンタルフロスに大きな張力が作用した状態で、デンタルフロスが歯間を通過し、デンタルフロスに作用している張力が一気に開放されたときに、デンタルフロスが強く跳ね返って歯肉を傷つけるという不具合があったが、この歯間清掃具1では、デンタルフロス2のゆるみ率δを5%以上に設定しているので、デンタルフロス2が歯間を通過して、デンタルフロス2に作用している張力が一気に開放された場合でも、デンタルフロス2の跳ね返りは格段に弱くなるので、歯肉を傷つけるという不具合を防止できる。しかも、ハンドル10に対して力が入りすぎて、歯間への挿入後、勢い余ってデンタルフロス2の中央部が歯肉に当たった場合でも、デンタルフロス2と歯肉との接触長さが大きくなるので、デンタルフロス2により歯肉を傷つけるという不具合を効果的に低減でき、歯間への挿入時における歯肉への為害性を低減できる。しかも、デンタルフロス2のゆるみ率δを5%以上に設定することで、歯間清掃時に、歯の周面に対するデンタルフロス2の接触長さを大きく設定して、デンタルフロス2により歯の周面や歯肉溝を効率良く清掃できる。更に、デンタルフロス2のゆるみ率δが大きくなり過ぎると、歯間への挿入性が低下するが、本発明では、ゆるみ率δを19%以下に設定しているので、挿入性も十分に確保できることになる。
次に、最適なゆるみ率δを求めるために行った試験について説明する。
歯間清掃具1のデンタルフロス2として、ポリエチレン製の太さ660デニールのデンタルフロスを用いた。ハンドル10として、保持間距離Wが16mmになるように、合成樹脂材料としてポリプロピレンを用いて、図1〜図3に示す形状のハンドル10を製作した。また、ハンドル10の成形時に、デンタルフロス2のゆるみ率δが表1に記載のような値になるように、金型にセットした状態でハンドル10を成形し、ゆるみ率δの異なる9種類の歯間清掃具1を製作した。
そして、ゆるみ率δの異なる9種類の歯間清掃具1に対して、次のような要領で、歯間に対してデンタルフロス2を挿入したときにおける歯肉への為害性と、清掃性と、歯間への挿入性を評価した。
(歯肉への為害性)
歯肉への為害性とは、歯間清掃具1のデンタルフロス2を歯間へ挿入するときに、ハンドル10に対して力が入りすぎて、歯間への挿入後、勢い余ってデンタルフロス2の中央部が歯肉に当たって、歯肉を傷つける場合の為害性のことである。本評価試験では、試験片24の上方に歯間清掃具1を倒立状に支持して、歯間清掃具1に一定の荷重を作用させながら、歯間清掃具1を自然落下させたときにおける、デンタルフロス2による試験片への損傷度合い、具体的には試験片への切込みの深さで歯肉への為害性を評価した。
先ず、歯肉への為害性を評価するために用いた試験機について説明する。
図4に示すように、試験機20は、設置部材21と、設置部材21の後部に立設した案内ロッド22と、案内ロッド22に対して上下移動自在に設けた重さ7.5gの支持ブロック23と、幅7mmの板状の発泡フェノール樹脂製の試験片24と、試験片24の上部10mmを残して試験片10の下部を保持し、試験片24を設置部材21の前部に縦向きに保持する1対の保持板25とを備えている。
この試験機20を用いて為害性を評価する際には、支持ブロック23に対して歯間清掃具1を、デンタルフロス2が下側に位置し且つデンタルフロス2の長さ方向が試験片24の幅方向となるように取付けて、試験片24の上面からフロス保持部12に保持されたデンタルフロス2の端部までの高さが44mmとなるように、歯間清掃具1を支持ブロック23とともに案内ロッド22に沿って上方へ移動させてから、歯間清掃具1を支持ブロック23とともに自然落下させて、デンタルフロス2により試験片24に形成される切込みの深さをマイクロスコープにて測定した。その結果を表1に示す。なお、「歯肉への為害性」の評価では、差込深さD(単位:mm)が、D>3.5の場合を、為害性を有するものとして「×」で評価し、3.5≧D>3.0の場合を、為害性を殆ど有しないものとして「○」で評価し、3.0≧D>2.5の場合を、為害性を全く有しないものとして「◎」で評価した。
(清掃性)
清掃性の試験方法について説明すると、図5に示すように、擬似汚れ(米国パスカル社製咬合チェック用スプレー「オクルード」)を塗布した、直径10mmのアクリル製の丸棒30を用い、該丸棒30及び歯間清掃具1を図示外の試験機にセットして、丸棒30に対して歯間清掃具1のデンタルフロス2を150gの荷重Fで圧接させながら、丸棒30の長さ方向に20mmのストロークで50rpmの速度で、矢印Aで示すように往復摺接させた。そして、デンタルフロス2の摺接部分を含む丸棒30の表面の周方向に5mm、長さ方向に20mmの領域における擬似汚れの除去面積を画像解析にて求めた。その結果を表1に示す。なお、「清掃性」の評価では、5mm×20mm領域における擬似汚れの除去面積の割合S(単位:%)が、70>Sの場合を、清掃性があまり良くないものとして「×」で評価し、75>S≧70の場合を、清掃性が良好であるものとして「○」で評価し、S>75の場合を、清掃性が大変良好であるものとして「◎」で評価した。
(歯間への挿入性)
顎模型(D15−500H,ニッシン社製)を用い、該顎模型と歯間清掃具1とを図示外の試験機にセットして、顎模型の第1大臼歯と第2大臼歯間に対して、歯間清掃具1をデンタルフロス2の長さ方向に2.5mmのストロークで、50rpmの速度で往復運動させながら、デンタルフロス2を1.5mm/秒の速度で挿入し、その時の荷重K(単位:N)を測定した。その結果を表1に示す。なお、「挿入性」の評価では、歯間に対してデンタルフロスが通過したときの荷重Kが、3.0≧Kの場合を、大変良好な挿入性であるとして「◎」で評価し、4.5≧K>3.0の場合を、良好な挿入性であるとして「○」で評価し、K>4.5の場合を、挿入性があまり良くないとして「×」で評価した。
Figure 0005942596
表1から、ゆるみ率δが小さくなると、挿入性に関しては良好に維持できるが、歯肉への為害性はゆるみ率δが9%よりも小さくなると顕在化し始め、5%よりも小さくなると明らかに高くなる。清掃性に関しては、ゆるみ率δが7%よりも小さくなると低下し、5%よりも小さくなると大きく低下することが分かる。このため、ゆるみ率δは、5%以上、好ましくは7%以上、より好ましくは9%以上に設定することが望ましいことが分かる。
また、ゆるみ率δが大きくなっても、歯肉への為害性及び清掃性は良好に維持できるが、歯間への挿入性は、15%以下では良好であるが、17%、19%では低下し、21%以上になると使用に耐えないものとなる。このため、ゆるみ率δは、19%以下、好ましくは17%以下、より好ましくは15%以下に設定することが望ましいことが分かる。
つまり、ゆるみ率δは、5%以上19%以下、好ましくは7%以上19%以下、より好ましくは9%以上15%以下に設定することが望ましいことが分かる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 歯間清掃具 2 デンタルフロス
10 ハンドル 11 アーム部
12 フロス保持部 13 グリップ部
14 先鋭部 15 第1摘まみ部
16 第2摘まみ部
20 試験機 21 設置部材
22 案内ロッド 23 支持ブロック
24 試験片 25 保持板
30 丸棒
W 保持間距離 H ゆるみ距離

Claims (6)

  1. 1対のアーム部を有するハンドルと、前記1対のアーム部のフロス保持部間に架け渡して設けたデンタルフロスとを備えた歯間清掃具であって、
    下記数式(1)で求めたゆるみ率δが〜1%になるように、前記デンタルフロスを両フロス保持部間にゆるませた状態で架け渡して設けた、
    ことを特徴とする歯間清掃具。
    δ(%)=(H/W)×100・・・・(1)
    ここで、Wは、両フロス保持部間の保持間距離、Hは、デンタルフロスの中央部を側方へ引っ張った後測定した、デンタルフロスの中央部から両フロス保持部を結ぶ線分までのゆるみ距離である。
  2. 前記保持間距離Wを14〜17mmに設定した請求項項記載の歯間清掃具。
  3. 前記ハンドルをポリプロピレンで構成した請求項1又は2記載の歯間清掃具。
  4. 前記1対のアーム部のフロス保持部を結ぶ線分が、前記ハンドルの軸方向と直交するように、前記ハンドルの先端部を二股に分岐させて1対のアーム部を形成した請求項1〜のいずれか1項記載の歯間清掃具。
  5. 前記デンタルフロスが、0.9〜10.0デニールの単糸を用いた、繊度が495〜1530デニールのマルチフィラメントからなる請求項1〜4のいずれか1項記載の歯間清掃具。
  6. 前記ハンドルが、持ち手としてのグリップ部と、縦向き姿勢での前記グリップ部の上部に後方へ突出状に設けた第1摘まみ部と、前記グリップ部の上端部に連設した、上方へ行くにしたがって左右両側へ幅広となる三角形状の扁平な第2摘まみ部と、前記第2摘み部の上端部の左部及び右部から上方へ延びて、上端側部分が後方へ湾曲された前記1対のアーム部とを備えた請求項1〜5のいずれか1項記載の歯間清掃具。
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