JP5942123B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント基板がケース内に収容されてなる電気接続箱に係り、特に、ケースの側方から電気部品が接続される電気接続箱に関するものである。
従来から、プリント基板をケース内に収容して、プリント基板に設けられた基板端子をヒューズ等の電気部品と接続可能にした電気接続箱が知られている。特に、近年では、電気接続箱のスペース効率化や高密度化の要求に伴い、電気接続箱の側面に、側方に開口する複数の電気部品装着部を有する側方部品接続部を備えたものが知られている。例えば、特開2010−187458号公報(特許文献1)に記載のものがそれである。
このような電気接続箱においては、特許文献1の図5に示されているように、プリント基板に対して一端部が半田付けされて立設された複数の基板端子が中間部分で屈曲されることにより、他端部に設けられた接続部が、側方部品接続部の幅方向で並列配置されると共に、側方部品接続部の高さ方向で隙間を隔てて複数段に積層配置された状態で、側方部品接続部の電気部品装着部に収容配置されるようになっている。これにより、電気接続箱の側方から、ヒューズ等の電気部品を側方部品接続部の電気部品装着部に装着することができ、かかる電気部品が基板端子を介してプリント基板に導通されるようになっている。
ところで、ケースの側方から、電気部品装着部に電気部品を装着したり抜き去る際には、プリント基板に立設された基板端子に対して、基板端子の立設方向に直交する方向に大きな挿抜力が加えられる。そこで、本出願人は、特許文献1において、各基板端子の屈曲部から接続部に至る領域の両側縁に凹状又は凸状の係合部を設ける一方、隣接する基板端子間に配設される複数の支持ピンを、側方部品接続部の下方に配設された端子保持部材に突設し、各基板端子の係合部が、挿抜力の入力方向で支持ピンに係合する構造を提案した。これによれば、電気部品装着部への電気部品の挿抜時に基板端子に及ぼされる挿抜力が、支持ピンによって支持されることから、挿抜力が基板端子の半田付け部に直接及ぼされて半田クラック等が発生する不具合を有利に防止することができる。
ところが、このような従来構造の電気接続箱では、側方部品接続部に設けられる電気部品装着部の数を増大させたい場合に、製造性や耐久性が悪化するおそれがあった。即ち、より多くの電気部品を側方に開口する電気部品装着部に装着可能とするための一策として、複数の基板端子の接続部を複数段に積層配置する際の段数を増やす方法が考えられる。しかしながら、積層配置される基板端子の段数が増加すると、支持ピンの端子保持部材からの突出高さも増大させる必要がある。その場合、細長形状の支持ピンの成形時の寸法精度を十分に確保することが難しく、支持ピンが基板端子に設けられた凹状又は凸状の係合部に係合できなくなるおそれがあった。
また、支持ピンの突出高さが高くなりすぎると、多段に積層された複数の基板端子に対して、各支持ピンを隣接する基板端子間に順次挿し入れて、各基板端子の凹状又は凸状の係合部に係合させる作業が、非常に困難となり製造性が悪化する。加えて、突出高さが高くなりすぎると、輸送中や作業中に支持ピンが折れて破損してしまう可能性も増大する。さらに、支持ピンに挿抜力が入力される際に、支持ピンの基端部に大きな回転モーメントが発生して支持ピンの耐久性が悪化するという問題もあった。
特開2010−187458号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、寸法精度の悪化や作業の困難性を伴うことなく、接続安定性や耐久性を有利に向上させつつ、側面に開口する電気部品装着部の数を増大させることができる、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、ケース内に収容されたプリント基板と、前記ケースの側面に設けられて側方に開口する複数の電気部品装着部を備えた側方部品接続部を有しており、前記側方部品接続部が、前記プリント基板に一端部が半田付けされて立設されていると共に他端部に接続部が設けられている複数の基板端子を含んで構成されている一方、前記複数の基板端子の前記接続部が、前記基板端子の立設方向に隙間を隔てて複数段に積層配置された状態で、前記電気部品装着部に収容配置されている電気接続箱であって、前記側方部品接続部には、前記立設方向における一端から他端に向かって延出して、前記基板端子に設けられた係合部に係合する第1支持ピンと、該第1支持ピンとは逆方向に向かって延出して、前記係合部に係合する第2支持ピンとが収容配置され、前記基板端子に設けられた前記係合部が、前記第1支持ピンと前記第2支持ピンの少なくとも一方に係合することにより、前記基板端子に加えられる電気部品の前記接続部への挿抜方向の荷重が支持されるようになっており、前記立設方向において前記第1支持ピンの突出端と前記第2支持ピンの突出端が相互に離隔される構成と、前記第1支持ピン及び前記第2支持ピンの何れか一方のみが形成される構成の、少なくとも一方の構成が採用されることにより、前記第1支持ピン及び前記第2支持ピンの何れにも係合されていない少なくとも1つの接続端子が前記側方部品接続部に配設されていることを、特徴とする。
本発明に従う構造とされた電気接続箱においては、積層配置された複数の基板端子の係合部が、第1支持ピンと第2支持ピンの何れか一方と係合することにより、電気部品から基板端子に及ぼされる挿抜力に対して、第1支持ピンまたは第2支持ピンによって、基板端子を支持することが出来る。そして、本発明によれば、基板端子に係合する支持ピンが、基板端子の立設方向で側方部品接続部の一方に配設される第1支持ピンと、他方に配設される第2支持ピンとして、側方部品接続部の両側で分割されている。これにより、極数の増大により側方部品接続部の高さが増大した場合でも、第1支持ピンの延出寸法と、第2支持ピンの延出寸法を小さく抑えることが出来、第1支持ピンおよび第2支持ピンの寸法精度を向上することが出来る。その結果、第1支持ピンおよび第2支持ピンを基板端子に対して精度良く位置決めして、基板端子の係合部に位置合わせする組立作業をより容易にすることが出来る。また、基板端子をより安定的に支持して、基板端子の半田付け部における接続安定性を図ることができる。
さらに、第1支持ピンと第2支持ピンの突出寸法が小さく抑えられることから、両支持ピンの強度を確保することが出来る。これにより、輸送中や組立作業中に支持ピンが折損するおそれを低減することが出来る。また、支持ピンに電気部品の挿抜力が及ぼされた際に支持ピンの基端部に加わる回転モーメントを小さくすることが出来、支持ピンの耐久性を向上することが出来る。
しかも、第1支持ピンと第2支持ピンの延出寸法は任意に設定することが可能である。従って、例えば側方部品接続部に、第1支持ピンと第2支持ピンが配設されない電気部品装着部を形成することも可能であり、側方部品接続部における電気部品装着部のレイアウトの設計自由度を向上することが出来る。
さらに、本態様では、例えば、多段に積層配置されて、第1支持ピンまたは第2支持ピンが配設される複数のヒューズ装着部の間に、第1支持ピンおよび第2支持ピンが配設されずに、それらヒューズ装着部と独立した回路系統のヒューズ装着部やコネクタ装着部を設けることが可能であり、側方部品接続部内での電気部品装着部のレイアウトの設計自由度を向上することが出来る。
本発明の第の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記側方部品接続部が、前記複数の電気部品装着部を備えた電気部品ハウジングと、前記立設方向で前記電気部品ハウジングの一方に配設される第1端子保持部材と、前記電気部品ハウジングの他方に配設される第2端子保持部材とを、さらに備えており、前記第1端子保持部材に前記第1支持ピンが突設されている一方、前記第2端子保持部材に前記第2支持ピンが突設されているものである。
本態様によれば、第1支持ピンおよび第2支持ピンを台座となる第1端子保持部材と第2端子保持部材に突設して固定的に支持させることができる。それ故、両支持ピンの剛性を有利に確保できると共に、電気部品装着部を備えた電気部品ハウジングに対して、第1支持ピンおよび第2支持ピンを収容配置させる作業を効率的に行うことができる。
本発明においては、側方部品接続部において、基板端子の立設方向の一方から他方に向かって延出する第1支持ピンと、第1支持ピンと逆方向に延出する第2支持ピンを収容配置し、側方部品接続部に収容配置された基板端子の係合部を、第1支持ピンおよび第2支持ピンの少なくとも一方に係合するようにした。これにより、第1支持ピンおよび第2支持ピンの延出寸法を抑えることが出来、第1支持ピンおよび第2支持ピンの寸法精度を向上することが出来る。その結果、側方部品接続部における電気部品装着部の数を増大した場合でも、優れた組立作業性を確保することが出来ると共に、基板端子に対する位置決めの精度を確保出来る。従って、第1支持ピンおよび第2支持ピンを安定的に基板端子と係合させて有効な支持力を得ることが出来る。更に、第1支持ピンおよび第2支持ピンの延出寸法を抑えられることから、両支持ピンの耐久性を向上することが出来る。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の分解斜視図。 図1に示した電気接続箱を構成するヒューズモジュールの分解斜視図。 図2に示したヒューズモジュールの、図2と異なる方向の分解斜視図。 図2に示したヒューズモジュールの上面図。 図4におけるV−V断面図。 図4におけるVI−VI断面図。 図4におけるVII−VII断面図。 図3に示したヒューズモジュールを構成する基板端子の斜視図。 本発明の異なる態様を説明するための断面説明図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、アッパケース12とロアケース14からなるケース16の内部に、第一プリント基板18、第二プリント基板20、側方部品接続部としてのヒューズモジュール22を収容した構造とされている。なお、以下の説明において、上方とは、アッパケース12側を言い、下方とは、ロアケース14側を言うものとする。
アッパケース12は、合成樹脂から形成された、ロアケース14側に開口する略矩形の箱体形状とされている。アッパケース12には、適宜の複数箇所に、車体への取付部24が形成されている。また、アッパケース12の外面における適宜の複数箇所には、係合突起26が形成されている。一方、ロアケース14は、合成樹脂から形成された、アッパケース12側に開口する略矩形の箱体形状とされている。ロアケース14において、アッパケース12の係合突起26と対応する位置には、係合片28が形成されている。これらアッパケース12とロアケース14が相互に重ね合わされて、係合突起26と係合片28が相互に係合されることにより、中空のケース16が形成されるようになっている。
第一プリント基板18および第二プリント基板20は、略矩形の板形状とされている。第一プリント基板18は、ロアケース14の開口の略全体を覆う大きさとされている。第一プリント基板18には、アッパケース12とロアケース14が対向する上下方向と直交する側方に開口する側方コネクタ装着部30が設けられている。一方、第二プリント基板20は、第一プリント基板18よりも小さな大きさとされている。第二プリント基板20には、上方に突出する外部接続コネクタ32が設けられている。外部接続コネクタ32は、アッパケース12に形成された図示しない貫通孔を通じてケース16の外部に突出されると共に、アッパケース12の外面に形成された凹所状のモジュール取付部34に取り付けられる図示しない例えばECUユニット等の電気部品と接続されるようになっている。第二プリント基板20は、合成樹脂製の中間台座36を介して、第一プリント基板18の上方に隙間を隔てて配設されると共に、図示しない例えば基板間接続端子やバスバー等を用いて第一プリント基板18と電気的に接続されている。但し、第一プリント基板18と第二プリント基板20は、相互に電気的に接続されるものに限定されない。
第一プリント基板18には、ヒューズモジュール22が設けられている。図2〜図7に、ヒューズモジュール22を示す。ヒューズモジュール22は、電気部品ハウジング38、複数の基板端子40およびバスバー42、第1端子保持部材44、第2端子保持部材46等を含んで構成されている。
電気部品ハウジング38は、合成樹脂から形成された略長手矩形のブロック形状とされている。電気部品ハウジング38には、電気部品装着部としてのヒューズ装着部48やヒュージブルリンク装着部50等が形成されている。これらヒューズ装着部48やヒュージブルリンク装着部50は、電気部品ハウジング38の側面に開口する凹形状とされている。また、ヒューズ装着部48やヒュージブルリンク装着部50は、電気部品ハウジング38の幅方向(図4における上下方向)および高さ方向(図5における上下方向)で整列して形成されており、本実施形態においては、ヒューズ装着部48が、電気部品ハウジング38の高さ方向で最大4段に積層して形成されている。
さらに、電気部品ハウジング38には、第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54が形成されている。第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54は、電気部品ハウジング38を高さ方向に貫通して形成されており、電気部品ハウジング38の幅方向(図4中、上下方向)で隣接するヒューズ装着部48,48の間や、ヒュージブルリンク装着部50の中央部分を貫いて形成されている。なお、電気部品ハウジング38の高さ方向における、第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54の長さ寸法は0を含んで任意に設定することが可能であり、例えば図5および図7に示す位置では、第1支持ピン挿通孔52と第2支持ピン挿通孔54が同一直線上に形成されていると共に、第1支持ピン挿通孔52が、2段のヒューズ装着部48とその上段のヒューズ装着部48の下半分に亘る寸法とされている一方、第2支持ピン挿通孔54が、1段のヒューズ装着部48とその下段のヒューズ装着部48の上半分に亘る寸法をもって形成されている。一方、図6に示す位置では、第1支持ピン挿通孔52の長さ寸法が0とされて、第2支持ピン挿通孔54のみが形成されており、該第2支持ピン挿通孔54が、最上段のヒューズ装着部48のみに亘る寸法をもって形成されている。また、図6から明らかなように、第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54は、電気部品ハウジング38の幅方向の同位置に形成されている必要は無く、電気部品ハウジング38の幅方向の所定の位置に何れか一方のみが形成されていても良い。また、電気部品ハウジング38の幅方向の所定の位置に第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54の両方が形成される場合でも、第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54が互いに同一直線上に形成されている必要はない。
電気部品ハウジング38には、複数の基板端子40が組み付けられる。図8に示すように、基板端子40は、金属板が打ち抜かれて直角に屈曲された屈曲部56を有するL字形状とされている。基板端子40の一方の端部には、第一プリント基板18のスルーホールに挿通されて半田付けされる半田付け部58が形成されていると共に、他方の端部には、図示しないヒューズの基板端子を挟む一対の圧接刃60,60が対向して形成された接続部としての音叉端子62が形成されている。更に、音叉端子62と屈曲部56の間の両端縁部には、基板端子40の内側に入り込む切欠状の係合部64,64が形成されている。このような基板端子40は、屈曲部56から半田付け部58までの長さ寸法が互いに異ならされた複数種類が用いられている。
また、電気部品ハウジング38には、複数のバスバー42が組み付けられる。バスバー42は、金属板が打ち抜かれて形成されている。詳細な図示は省略するが、これらバスバー42の端部には、例えば図5に示すように、ヒューズ装着部48の内部に配設される位置に、前記基板端子40と同様の形状とされた音叉端子62等のように、電気部品装着部に装着される電気部品に対応する形状の接続部が形成されている。また、図3に示すように、電気部品ハウジング38の幅方向一方の端部には、電気部品装着部としてのコネクタ装着部66が形成されており、該コネクタ装着部66内に配設されるバスバー42の端部には、平板形状のタブ端子68が形成されている。なお、バスバー42における音叉端子62の形成部位には、基板端子40と同様の係合部64,64が形成されている。
一方、第1端子保持部材44は、合成樹脂から形成されており、電気部品ハウジング38と略等しい最大幅寸法(図4中、上下方向寸法)と、所定の長さ寸法(図4中、左右方向寸法)を有する全体として略矩形状を有している。図2および図3から明らかなように、第1端子保持部材44の端縁部には、上方に向けて突出する複数の第1支持ピン70が、電気部品ハウジング38の第1支持ピン挿通孔52に対応して、第1端子保持部材44の幅方向(図4中、上下方向)で適当な間隔を隔てて形成されている。第1支持ピン70は、略矩形断面をもって上方に延出されており、複数の第1支持ピン70の並列方向と直交して対向する両面には、第1支持ピン70の延出方向に延びる一対の仕切リブ72,72が形成されている。また、第1端子保持部材44には、複数の端子挿通孔74が貫設されている。更に、第1端子保持部材44には、必要に応じて、リレー装着部76や、バスバー載置部78等が適宜に形成され得る。
また、第2端子保持部材46は合成樹脂から形成されており、電気部品ハウジング38の上面と略等しい大きさで略長手矩形の板形状を有している。第2端子保持部材46には、下方に突出する複数の第2支持ピン80が、電気部品ハウジング38の第2支持ピン挿通孔54に対応して、第2端子保持部材46の長さ方向(図4中、上下方向)に適当な間隔を隔てて形成されている。なお、第2支持ピン80にも、第1支持ピン70と同様の仕切リブ72が形成されている。
そして、ヒューズモジュール22を組み立てる場合には、先ず、電気部品ハウジング38の後方(図5中、左方)から基板端子40およびバスバー42を差し込んで、基板端子40およびバスバー42に形成された音叉端子62やタブ端子68等を、対応するヒューズ装着部48やヒュージブルリンク装着部50、コネクタ装着部66等に収容配置する。これにより、基板端子40やバスバー42の音叉端子62やタブ端子68が、電気部品ハウジング38の幅方向(図4中、上下方向)で並列配置されると共に、電気部品ハウジング38の高さ方向(図5中、上下方向)で積層配置される。次に、図3に示したように、基板端子40やバスバー42が差し込まれた電気部品ハウジング38を第1端子保持部材44の上方から接近させて、電気部品ハウジング38の各第1支持ピン挿通孔52に、第1端子保持部材44の対応する第1支持ピン70を挿通する。この際、複数の第1支持ピン70が第1端子保持部材44に一体的に突設されていることから、第1支持ピン70の電気部品ハウジング38への装着作業を効率的に行うことができる。なお、電気部品ハウジング38の後方に突出された基板端子40やバスバー42の半田付け部58は、第1端子保持部材44の端子挿通孔74に挿通されて第1端子保持部材44の下方に突出される。続いて、電気部品ハウジング38の上方から、第2端子保持部材46を重ね合わせて、電気部品ハウジング38の各第2支持ピン挿通孔54に、第2端子保持部材46の対応する第2支持ピン80を挿通する。この際、複数の第2支持ピン80が第2端子保持部材46に一体的に突設されていることから、第2支持ピン80の電気部品ハウジング38への装着作業を効率的に行うことができる。なお、第1端子保持部材44および第2端子保持部材46は、電気部品ハウジング38に対して固定されることが好ましく、例えば適当な係合機構を設けて相互にロック係合したり、凹凸嵌合部を形成して凹凸嵌合したり、或いはビス止めや接着等で固定されることが好ましい。このようにすれば、第1端子保持部材44および第2端子保持部材46の強度を向上することが出来て、後述する第1支持ピン70および第2支持ピン80による基板端子40の支持強度を向上することが出来る。
これにより、例えば図5に示されているように、基板端子40の後述する第一プリント基板18での立設方向である上下方向(図5中、上下方向)で、電気部品ハウジング38の下方に第1端子保持部材44が配設されると共に、上方に第2端子保持部材46が配設される。そして、第1支持ピン70が、ヒューズモジュール22の下方から上方に向かって延出されると共に、第2支持ピン80がヒューズモジュール22の上方から下方に向かって延出される。更に、第1支持ピン70および第2支持ピン80が、電気部品ハウジング38の幅方向で隣接する音叉端子62,62の係合部64,64(図5では一方のみ図示)の間に配設されて、係合部64,64と係合されることにより、基板端子40やバスバー42が位置決め保持される。特に本実施形態においては、第1支持ピン70および第2支持ピン80に仕切リブ72,72が形成されており、仕切リブ72,72が隣接する音叉端子62,62の間に介在することによって、隣接する音叉端子62,62が短絡するおそれが軽減されている。
このようなヒューズモジュール22は、図1に示したように、第一プリント基板18の外周部分に重ね合わされると共に、各基板端子40やバスバー42の半田付け部58が第一プリント基板18のスルーホールに挿通されて半田付けされる。更に、第1端子保持部材44が、図示しない適当な箇所で第一プリント基板18に対してボルト固定される。これにより、基板端子40が第一プリント基板18に上下方向で立設されると共に、ヒューズモジュール22が、電気部品ハウジング38の高さ方向を基板端子40の立設方向となる上下方向として第一プリント基板18に固定される。
そして、第一プリント基板18に中間台座36を介して第二プリント基板20が配設されて、必要に応じて、図示しない基板間接続端子やバスバーが半田付けされることで相互に固定される。続いて、第一プリント基板18と第二プリント基板20がロアケース14とアッパケース12の間に収容されて、ロアケース14とアッパケース12が相互に組み付けられることにより、側方部品接続部としてのヒューズモジュール22が、ケース16内に収容される。ケース16への収容状態で、ヒューズモジュール22の電気部品ハウジング38はケース16の側面に配設されて、電気部品ハウジング38に設けられたヒューズ装着部48やヒュージブルリンク装着部50、コネクタ装着部66等の電気部品装着部が、ケース16の側方に開口される。
このような電気接続箱10は、例えば自動車の車体パネルに取付部24を介して取り付けられて、エンジンルーム内等に配設される。そして、ケース16の側方に開口されたヒューズ装着部48やヒュージブルリンク装着部50、コネクタ装着部66等に図示しない電気部品としてのヒューズやヒュージブルリンク、コネクタがそれぞれ接続される。
そして、本実施形態の電気接続箱10によれば、例えばヒューズがヒューズ装着部48に挿抜されるに際して、ヒューズ装着部48の基板端子40にヒューズから押込方向の力や引張方向の力が及ぼされた場合には、基板端子40の係合部64に第1支持ピン70および第2支持ピン80の少なくとも一方が係合することにより、基板端子40が支持される。これにより、ヒューズの挿抜をより容易且つ安定的に行なうことが出来る。
特に本実施形態においては、基板端子40を支持する支持ピンが、第1支持ピン70と第2支持ピン80の上下に分割されている。これにより、第1支持ピン70の第1端子保持部材44からの延出寸法および第2支持ピン80の第2端子保持部材46からの延出寸法をそれぞれ小さく抑えることが出来て、寸法精度を向上することが出来る。その結果、電気部品ハウジング38に設けられるヒューズ装着部48等の積層数が増加した場合でも、第1支持ピン70および第2支持ピン80の第1支持ピン挿通孔52および第2支持ピン挿通孔54への挿通作業を円滑にすることが出来て、組立作業性を向上することが出来ると共に、第1支持ピン70および第2支持ピン80を基板端子40に対して精度良く位置決めして、基板端子40を安定的に支持することが出来る。更に、第1支持ピン70および第2支持ピン80の長さ寸法を抑えて強度を確保出来ることから、搬送時や組立時に折損するおそれを低減することが出来て、取り扱い性を向上することが出来る。更にまた、第1支持ピン70および第2支持ピン80の長さ寸法を抑えたことにより、ヒューズ等の挿抜力によって第1支持ピン70および第2支持ピン80に生じる回転モーメントを小さくすることが出来、第1支持ピン70および第2支持ピン80の耐久性を向上することも出来る。
また、第1支持ピン70および第2支持ピン80の長さ寸法は0を含んで任意に設定することが可能であり、例えば本実施形態の図6に示したように、第1支持ピン70の長さ寸法を0として、第2支持ピン80のみを形成すると共に、第2支持ピン80の長さ寸法を、最上段のヒューズ装着部48のみに亘る寸法に設定することによって、第1支持ピン70および第2支持ピン80の何れもが配設されていないヒュージブルリンク装着部50を電気部品ハウジング38の積層方向の中間部分に形成して、第1支持ピン70および第2支持ピン80の何れにも係合されない接続端子82をヒュージブルリンク装着部50に設けることも可能となり、電気部品ハウジング38のレイアウトの設計自由度を向上することが出来る。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、ケースを構成するロアケースを第1端子保持部材として、ロアケースに第1支持ピンを形成したり、アッパケースを第2端子保持部材として、アッパケースに第2支持ピンを形成する等しても良い。また、前述のように、第1支持ピンと第2支持ピンの長さ寸法は任意に設定可能である。従って、図9に、前記実施形態における図5に示した部位の異なる態様を示すように、例えば第1支持ピン70と第2支持ピン80の長さ寸法を図5に示したものよりも短くして、第1支持ピン70の突出端と第2支持ピン80の突出端をヒューズモジュール22の上下方向で相互に離隔させることにより、第1支持ピン70および第2支持ピン80の何れもが配設されていないヒューズ装着部48aを形成することも可能であり、第1支持ピン70および第2支持ピン80の何れにも係合されない接続端子82を該ヒューズ装着部48aに配設することも可能である。
さらに、前記実施形態においては、基板端子40が上下方向に立設されて、第1支持ピン70と第2支持ピン80が基板端子40の立設方向となる上下方向に延出されていたが、第1支持ピンと第2支持ピンの延出方向は、電気接続箱の配設方向に応じて適宜に変更され得るものであり、例えば第1支持ピンと第2支持ピンが水平方向に延出される等しても良い。
また、側方部品接続部に形成される電気部品装着部は、各種の電気部品に対応した各種の形状が適宜に採用可能であるし、電気部品装着部の積層数は、前記実施形態の如き4段に限定されない。更にまた、前記実施形態においては、中間台座36で支持された第二プリント基板20が設けられていたが、第二プリント基板20は本発明において必須のものではない。
10:電気接続箱、16:ケース、18:第一プリント基板、22:ヒューズモジュール(側方部品接続部)、38:電気部品ハウジング、40:基板端子、42:バスバー、44:第1端子保持部材、46:第2端子保持部材、48:ヒューズ装着部(電気部品装着部)、50:ヒュージブルリンク装着部(電気部品装着部)、52:第1支持ピン挿通孔、54:第2支持ピン挿通孔、56:屈曲部、58:半田付け部、62:音叉端子(接続部)、64:係合部、66:コネクタ装着部(電気部品装着部)、68:タブ端子(接続部)、70:第1支持ピン、80:第2支持ピン、82:接続端子

Claims (2)

  1. ケース内に収容されたプリント基板と、
    前記ケースの側面に設けられて側方に開口する複数の電気部品装着部を備えた側方部品接続部を有しており、
    前記側方部品接続部が、前記プリント基板に一端部が半田付けされて立設されていると共に他端部に接続部が設けられている複数の基板端子を含んで構成されている一方、
    前記複数の基板端子の前記接続部が、前記基板端子の立設方向に隙間を隔てて複数段に積層配置された状態で、前記電気部品装着部に収容配置されている電気接続箱であって、
    前記側方部品接続部には、前記立設方向における一端から他端に向かって延出して、前記基板端子に設けられた係合部に係合する第1支持ピンと、該第1支持ピンとは逆方向に向かって延出して、前記係合部に係合する第2支持ピンとが収容配置され、
    前記基板端子に設けられた前記係合部が、前記第1支持ピンと前記第2支持ピンの少なくとも一方に係合することにより、前記基板端子に加えられる電気部品の前記接続部への挿抜方向の荷重が支持されるようになっており、
    前記立設方向において前記第1支持ピンの突出端と前記第2支持ピンの突出端が相互に離隔される構成と、前記第1支持ピン及び前記第2支持ピンの何れか一方のみが形成される構成の、少なくとも一方の構成が採用されることにより、前記第1支持ピン及び前記第2支持ピンの何れにも係合されていない少なくとも1つの接続端子が前記側方部品接続部に配設されている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記側方部品接続部が、前記複数の電気部品装着部を備えた電気部品ハウジングと、前記立設方向で前記電気部品ハウジングの一方に配設される第1端子保持部材と、前記電気部品ハウジングの他方に配設される第2端子保持部材とを、さらに備えており、
    前記第1端子保持部材に前記第1支持ピンが突設されている一方、前記第2端子保持部材に前記第2支持ピンが突設されている請求項1に記載の電気接続箱。
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