JP5939131B2 - 燃料ガス供給装置と車両 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料ガス供給装置とこれを搭載した車両に関する。
ガス消費機器に燃料ガスを供給する際には、継続したガス供給を図るべく、複数の燃料ガスタンクが用いられており、ガス消費機器の一例である燃料電池へのガス供給も同様である。そして、タンク間においては、ガス圧のバラツキが起き得ることから、ガスの逆流防止を図りつつ、複数の燃料ガスタンクから燃料電池にガス供給を図る手法が提案されている(例えば、特許文献1)。この手法によれば、車両前後方向のタンク搭載位置の関係により車両停止時にタンク間で温度差が生じ、この停止時の温度差により次回起動時のタンク圧に高低が起きるとし、こうした状況下での起動時のガスの逆流防止を図っている。
特開2008−223784号公報
しかしながら、次のような問題点が指摘されるに到った。仮に、複数のタンクが車両前後方向で等価な位置、例えば、車両幅方向に複数のタンクを横置き搭載した場合には、車両停止時にタンク間で車両前後方向のタンク搭載位置関係に起因した温度差は生じないので、次回起動時のタンク圧に高低が起きるとは言えない。このため、タンクごとに圧力センサーを設けて、当該センサーにてタンクごとの圧力を測定せざるを得ない。これに伴い、タンクごとの圧力センサーの設置が不可欠であり、コストアップの要因となり得る。
また、上記した手法では、タンクごとに設けた温度センサーにて、停止時と次回起動時のタンク温度を求め、両タンク温度で次回起動時のタンクごとの圧力を推定することもなされている。ところが、車両停止時にタンク間で車両前後方向のタンク搭載位置関係に起因した温度差は生じないタンク横置き搭載の場合には、上記の両タンク温度はタンクごとにほぼ等価となり、温度センサーの検出温度に基づいてタンク圧力の高低を判別できないことになる。このため、起動時におけるタンク選定には、タンクごとに圧力センサーを設けて、当該センサーにてタンクごとの圧力を測定せざるを得ないのが実情である。この場合、タンクごとの温度センサーは、ガス充填時の温度上昇の測定に不可欠であることから、温度センサーと圧力センサーをタンクごとに設けざるを得ないことになる。こうしたことから、タンク搭載の自由度を高めること、或いは、起動時のタンクごとの圧力高低の判定精度を、タンクごとの圧力センサーを用いないで高めることが要請されるに到った。また、圧力高低の判定を簡便に行うことや、コストアップを招かないことも要請されている。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明は、以下の形態として実施することができる。
(1)本発明の一形態によれば、ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置が提供される。この燃料ガス供給装置は、前記ガス消費機器に対して並列に接続された複数の燃料ガスタンクと、該燃料ガスタンクごとに設けられ、前記ガス消費機器へのタンク内ガスの放出と遮蔽を図る開閉バルブと、前記ガス消費機器の起動運転の開始前に、前記複数の燃料ガスタンクごとの前記開閉バルブを一旦開弁するプレバルブ制御を行って、前記複数の燃料ガスタンクからの前記タンク内ガスのガス放出を図るプレバルブ制御部と、前記起動運転を図る上で前記ガス消費機器に燃料ガスを供給する起動時供給タンクを、前記ガス放出の状況に基づいて前記複数の燃料ガスタンクから決定する起動時タンク決定部と、前記決定した前記起動時供給タンクについての前記開閉バルブの開弁制御を実行した上で、前記ガス消費機器に到るガス供給経路のガス供給機器を駆動制御して、前記ガス消費機器の起動運転を開始する起動制御部とを備える。プレバルブ制御に伴う複数の燃料ガスタンクからのタンク内ガスのガス放出は、燃料ガスタンクの設置箇所の影響をほぼ受けることなく、複数の燃料ガスタンクにおけるタンク圧の高低の影響が反映される。このため、プレバルブ制御に伴うガス放出により、複数の燃料ガスタンクにおけるタンク圧の高低を高い精度で判定でき、これに伴い低ガス圧の燃料ガスタンクの選定も、燃料ガスタンクの設置箇所の影響を受けることなく可能となる。しかも、プレバルブ制御に伴うガス放出を、ガス流路のガス供給機器の駆動制御を経たガス消費機器の起動運転の開始前に行うことから、ガス消費機器の起動運転については、これを、ガス放出の状況に基づいて決定した起動時供給タンクからのガス供給により開始できる。これらの結果、本発明の上記形態の燃料ガス供給装置によれば、複数の燃料ガスタンクの設置位置について、例えば車両であれば車両前後方向に制約されないので、タンク設置やタンク搭載の自由度を高めることが可能となる。また、ガス消費機器の起動運転の開始前という限られた時間において、プレバルブ制御により燃料ガスタンクごとの開閉バルブを一旦開弁するに過ぎないことから、ガス消費機器の起動運転をガス流路のガス供給機器の駆動制御を経て開始するに際して、特段の支障を及ぼさないようにできる。
(2)上記形態の燃料ガス供給装置において、前記起動時タンク決定部は、前記ガス放出の状況に基づいて、前記複数の燃料ガスタンクの内の低ガス圧の燃料ガスタンクを選定し、該選定した燃料ガスタンクを前記起動時供給タンクに決定するようにできる。こうすれば、低ガス圧の燃料ガスタンクの開閉バルブの開弁制御を経て、当該タンクからの燃料ガス供給により起動運転を開始できる。よって、上記形態のガス供給装置によれば、低ガス圧の燃料ガスタンクより高いガス圧の燃料ガスタンクからのガス供給を起こさないので、タンク設置やタンク搭載の自由度を高めた上で、起動運転におけるガスの逆流を抑制できる。なお、低ガス圧の燃料ガスタンクの選定に当たっては、最高ガス圧の燃料ガスタンクを対象外とし、それ以外の燃料ガスタンクを選定したり、最低ガス圧の燃料ガスタンクを選定したりできる。
(3)上記形態の燃料ガス供給装置において、前記複数の燃料ガスタンクごとに、タンク内温度を検出する温度センサーを備え、前記起動時タンク決定部は、前記プレバルブ制御によりタンク内温度の上昇を起こした燃料ガスタンクを前記温度センサーの検出温度から選定し、該選定した燃料ガスタンクを前記低ガス圧の燃料ガスタンクとして前記起動時供給タンクに決定するようにできる。プレバルブ制御に伴うタンク内温度の上昇は、複数の燃料ガスタンクからのガス放出により起きたタンク内への燃料ガスの流入、即ちタンクガス圧が高い燃料ガスタンクからタンクガス圧が低い燃料ガスタンクへの燃料ガス流入に伴うものとなり、燃料ガスタンクの設置箇所の影響を受けない。そして、タンク内温度の上昇を起こした燃料ガスタンクは、低ガス圧の燃料ガスタンクとなるので、低ガス圧の燃料ガスタンクをより確実に起動時供給タンクとできると共に、当該タンクの開閉バルブの開弁制御を経た燃料ガス供給により起動運転を開始できる。よって、上記形態のガス供給装置によれば、低ガス圧の燃料ガスタンクより高いガス圧の燃料ガスタンクからのガス供給を、起動運転時において、より確実に起きないようにできるので、タンク設置やタンク搭載の自由度を高めた上で、起動運転におけるガスの逆流をより確実に抑制できる。しかも、低ガス圧の燃料ガスタンクの選定に際して、燃料ガスタンクごとの温度センサーを用いるに過ぎないので、燃料ガスタンクごとの圧力高低の判定精度を、燃料ガスタンクごとの圧力センサーを用いないで高めることが可能となる。加えて、燃料ガスタンクごとの圧力センサーが不要となることから、コスト削減を図ることもできる。
(4)上記形態の燃料ガス供給装置において、前記起動時タンク決定部は、前記タンク内温度の上昇が予め定めた上昇程度を越えると、該上昇程度を越える温度上昇を起こした燃料ガスタンクを前記起動時供給タンクに決定し、前記タンク内温度の上昇が前記上昇程度の範囲内であれば、前記複数の燃料ガスタンクを全て前記起動時供給タンクに決定するようにできる。こうすれば、既述したタンク設置やタンク搭載の自由度の向上や、燃料ガスタンクごとの圧力センサーを用いないで燃料ガスタンクごとの圧力高低の判定精度を高めることに加え、次の利点がある。つまり、タンク内温度の上昇が予め定めた上昇程度を越えた燃料ガスタンクは、他の燃料ガスタンクに比べて大きくガス圧が低下しているので、この燃料ガスタンクを起動時供給タンクに決定することで、ガス圧が高い他の燃料ガスタンクからのガス供給を、起動運転時において、より確実に起きないようにして、起動運転におけるガスの逆流抑制の実効性をより高めることが可能となる。また、タンク内温度の上昇に伴う燃料ガスタンクごとのガス圧の差が小さければ、起動運転を、逆流を抑制した上で、全ての燃料ガスタンクから支障なく開始できる。
(5)上記形態の燃料ガス供給装置において、前記プレバルブ制御部は、前記複数の燃料ガスタンクごとの前記開閉バルブを、順次、一旦開弁することで、前記複数の燃料ガスタンクからの前記ガス放出を順次実行し、前記起動時タンク決定部は、燃料ガスタンクごとのタンクガス圧を前記ガス供給経路に設けた圧力センサーにて把握し、該把握したタンクガス圧の内の低ガス圧の燃料ガスタンクを前記起動時供給タンクに決定するようにできる。こうすれば、燃料ガスタンクごとのタンクガス圧の把握や低ガス圧の燃料ガスタンクの決定に際して、ガス供給経路に設けた圧力センサーを用いるに過ぎないので、燃料ガスタンクごとの圧力高低の判定精度を、燃料ガスタンクごとの圧力センサーを用いないで高めることが可能となる。加えて、燃料ガスタンクごとの圧力センサーが不要となることから、コスト削減を図ることもできる。また、ガス圧が高い燃料ガスタンクからのガス供給を、起動運転時において、より確実に起きないようにして、起動運転におけるガスの逆流抑制の実効性をより高めることが可能となる。
(6)上記形態の燃料ガス供給装置において、前記起動時タンク決定部は、前記把握した燃料ガスタンクごとの前記タンクガス圧の差圧が予め定めた圧力範囲内であれば、前記複数の燃料ガスタンクを全て前記起動時供給タンクに決定するようにできる。こうすれば、起動運転を、逆流を抑制した上で、全ての燃料ガスタンクから支障なく開始できる。
(7)上記したいずれかの形態の燃料ガス供給装置において、前記ガス消費機器を燃料電池とできる。こうすれば、燃料電池の起動運転を開始するに当たり、上記した効果を奏することができる。
(8)本発明の他の形態によれば、燃料電池を搭載した車両が提供される。この車両は、ガス消費機器としての前記燃料電池に燃料ガスを供給する上記のいずれかの形態の燃料ガス供給装置を搭載する。よって、この形態の車両によれば、タンク搭載の自由度を高めた上での起動運転におけるガスの逆流抑制に加え、燃料ガスタンクごとの圧力センサーによらない燃料ガスタンクごとの圧力高低の判定精度の向上やコスト削減等の上記効果を奏することができる。また、車両に搭載した燃料電池の起動運転の際には、車両は停止状態にあることから、種々の異音が発生すると、これがノイズとして車室内の運転者に感知され、違和感を抱かせる。ところが、本発明の一形態の車両では、車両停止時の燃料電池起動運転に際して、既述したガスの逆流抑制により、逆流に伴う気流音についてもこれを抑制するので、車室の静寂性を向上できるほか、運転者に違和感を及ぼさないようにできる。
本発明は、ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給方法や、燃料電池に複数の燃料ガスタンクから燃料ガスを供給して電力を得る燃料電池システム或いは発電システムとしても適用できる。
本発明の第1実施形態としての燃料電池システム10を概略的に示す説明図である。 起動関連制御を示すフローチャートである。 図1のタンク回りの管路構成とバルブ構成を再現したテストシステムTSの概略構成を示す説明図である。 テストシステムにおいて実測したタンク温度推移とタンクガス圧推移とを示すグラフである。 第2実施形態としての燃料電池システム10Aを概略的に示す説明図である。 この第2実施形態における起動関連制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施形態としての燃料電池システム10を概略的に示す説明図である。
図示するように、この燃料電池システム10は、燃料電池搭載車両20に、燃料電池100と、水素ガス供給系120と、モータ駆動のコンプレッサ150を含む空気供給系160と、図示しない冷却系と、制御装置200とを備える。燃料電池100は、電解質膜の両側にアノードとカソードの両電極を接合させた図示しない膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を備える発電モジュールを積層して構成され、前輪FWと後輪RWの間において車両床下に位置する。そして、この燃料電池100は、後述の水素ガス供給系120と空気供給系160から供給された水素ガス中の水素と空気中の酸素との電気化学反応を起こして発電し、その発電電力にて前後輪の図示しない駆動用モータ等の負荷を駆動する。
水素ガス供給系120は、燃料電池100に供給する燃料ガスとしての水素ガスを高圧貯留する二つの水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rと、燃料電池100に到る燃料ガス供給管路120Fと、当該流路末端の供給側マニホールド121と、レセプタクル122から充填側マニホールド123に到る水素充填管路120Rと、未消費の水素ガス(アノードオフガス)を大気放出する放出管路124とを備える他、燃料ガス供給管路120Fには、燃料電池100の側からインジェクター125と減圧バルブ126を備え、放出管路124には排出流量調整バルブ127を備える。減圧バルブ126は、後述の制御装置200の制御を受けて駆動し、減圧後の水素ガスをインジェクター125に流す。インジェクター125は、後述の制御装置200の制御を受けて駆動し、水素ガスの流量を調整した上で、燃料電池100に水素ガスを噴出供給する。
水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、樹脂製ライナーの外周に熱硬化性樹脂含有の繊維を巻回した繊維強化層を有する樹脂製タンクである。そして、水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、この順に車両前後に燃料電池搭載車両20に搭載されて、図示しない水素ガスステーションから高圧で充填供給された水素ガスをそれぞれ貯留する。また、水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、タンクごとにタンク口金111f、111rを備え、それぞれのタンク口金に、メインバルブ112f、112rと、開閉バルブ113f、113rと、逆止弁114f、114rと、タンク内温度を検出する温度センサー115f、115rを備え、上記の開閉バルブと逆止弁をメインバルブに分岐して内蔵する。
メインバルブ112f、112rは、車両搭載前の状態において流路開放側に手動操作され、流路開放を維持する。開閉バルブ113f、113rは、後述の制御装置200の制御下で開閉駆動し、供給側タンク管路116f、116rにて、供給側マニホールド121に接続される。逆止弁114f、114rは、充填側タンク配管117f、117rにて、充填側マニホールド123と接続され、ガス通過を充填側マニホールド123の側からのみに規制する。こうした管路構成により、水素ガスタンク110fおよび水素ガスタンク110rは、燃料ガス供給管路120Fの供給側マニホールド121から分岐した供給側タンク管路116f、116rを介して燃料電池100に接続され、この燃料電池100に対して並列に接続されることになる。この場合、供給側および充填側の上記の各タンク管路は、タンク交換に際して、供給側マニホールド121、充填側マニホールド123の側、或いはタンク口金111f、111rの側において着脱される。温度センサー115f、115rは、タンク交換に際して、図示しない信号線にて後述の制御装置200と接続され、タンク搭載後には、検出したタンク内温度を制御装置200に出力する。開閉バルブ113f、113rにあっても、タンク交換に際して、図示しない信号線にて後述の制御装置200と接続され、タンク搭載後には、制御装置200の制御下で開閉駆動する。
上記管路構成を備える水素ガス供給系120は、後述の制御装置200にて供給タンクとして選択された水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rのいずれか、もしくは両者の水素ガスタンクからの水素ガスを、制御装置200の制御下でなされるインジェクター125での流量調整と減圧バルブ126での減圧(調圧)とを経た上で、燃料電池100のアノードに供給しつつ、放出管路124の排出流量調整バルブ127で調整された流量で、アノードオフガスを後述の放出管路162から大気放出する。インジェクター125は、ガス流量を流量ゼロから調整可能であり、流量ゼロとすることで燃料ガス供給管路120Fの閉塞を図る。なお、インジェクター125の上流側に、流量調整バルブを設けることもでき、インジェクター125を水素ガスの噴出供給用とすることもできる。
また、水素ガス供給系120におけるレセプタクル122は、既存のガソリン車両における車両側方の燃料給油箇所に相当するガス充填箇所に位置し、車両外装側カバーで覆われている。そして、図示しない水素ガスステーションでの水素ガス充填に際しては、レセプタクル122は、当該ステーションのガス充填ノズルGsに装着され、高圧で充填供給された水素ガスを、充填側マニホールド123および充填側タンク配管117f、117rを経て、水素ガスタンク110f、110rに導く。こうしたガス充填に際して、水素ガスタンク110f、110rごとの温度センサー115f、115rは、タンク内温度を制御装置200およびステーション内制御装置に出力し、充填ガス量や充填圧の確認に用いられ、各タンクに不可欠である。
空気供給系160は、コンプレッサ150を経て燃料電池100に到る酸素供給管路161と、未消費の空気(カソードオフガス)を大気放出する放出管路162と、当該管路の排出流量調整バルブ163とを備える。この空気供給系160は、酸素供給管路161の開口端から取り込んだ空気を、コンプレッサ150にて流量調整した上で燃料電池100のカソードに供給しつつ、放出管路162の排出流量調整バルブ163で調整された流量でカソードオフガスを放出管路162を経て大気放出する。
制御装置200は、論理演算を実行するCPUやROM、RAM等を備えたいわゆるマイクロコンピュータで構成され、アクセル等のセンサー入力やガス充填に伴うセンサー入力、温度センサー115f、115rのセンサー入力等を受けて、インジェクター125や上記の各種のバルブの開閉制御を含む燃料電池100の種々の制御を司る。
次に、本実施形態の燃料電池システム10にてなされる起動関連制御について説明する。図2は起動関連制御を示すフローチャートである。なお、以下の説明に際しては、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rを、便宜上、タンク1、タンク2と、適宜称することとし、図1との関連等でタンクの区別称呼が必要な場合には、両タンクを水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rに区別して記すこととする。
図2の起動関連制御は、燃料電池搭載車両20における図示しないイグニッションスイッチが操作される度に制御装置200にて実行され、ステップS105〜S180までの一連のプレ起動処理(ステップS100)とこれに続く起動運転処理(ステップS200)を実行する。制御装置200は、まず、ステップS100のプレ起動処理において、ガス充填報知フラグFgjのセット状態を判定する(ステップS105)。このガス充填報知フラグFgjは、プレ起動処理における後述のステップS150、170でセット・リセットされて、制御装置200の不揮発的な記憶領域にそのセット状態が記憶される。
ガス充填報知フラグFgjは、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rのいずれかが他方に比して所定範囲を超えて低ガス圧である場合に、後述のステップS170にてセットされる。また、このガス充填報知フラグFgjは、タンクへの水素ガス充填を行うよう燃料電池搭載車両20の運転者に促す旨の報知を伴う。このガス充填報知は、燃料電池搭載車両20のインストルメントパネルにおける燃料残量報知ランプの点灯もしくは点滅報知とできるほか、タンクガス圧に高低差があるために速やかなガス充填を促す旨の音声報知とすることもできる。こうした報知を受けて、本起動関連制御の後に、水素ガスステーションでのレセプタクル122(図1参照)を介したガス充填が行われると、制御装置200は、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rのタンクガス圧の高低が是正されて、両タンクのタンクガス圧はほぼ均等のガス圧になったとして、ガス充填報知フラグFgjに値0を与えてリセットする。これにより、ガス充填後の少なくとも最初の本起動関連制御では、ステップS105にて否定判定され、タンクガス圧の高低判定を伴うステップS110以降の処理に進む。その一方、ガス充填がなされなければ、ガス充填報知フラグFgjはその値が1のセット状態のままであるので、ガス充填がないままの次回以降の起動関連制御では、ステップS105にて肯定判定され、起動運転処理に用いるタンクに制限を課した後述のステップS180に進む。なお、ガス充填後のこうした処理については、該当する上記ステップの説明と合わせて後述する。
制御装置200は、ステップS105での否定判定に続き、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110r、即ちタンク1とタンク2の両タンクごとの開閉バルブ113f、113rを一旦開弁制御(プレバルブ制御)する(ステップS110)。この場合、燃料電池100の手前のインジェクター125は、駆動していないことから、燃料ガス供給管路120Fは、インジェクター125にて閉鎖されていることになる。こうした管路状況と上記した開閉バルブの開閉制御により、タンク1とタンク2の両タンクからは、タンク内の水素ガスが、そのタンクガス圧に基づいて供給側マニホールド121の側に放出される。制御装置200は、タンク1とタンク2の両タンク内において温度センサー115f、115rのセンサー信号を時系列的に連続して読み込み(ステップS120)、各センサーのセンサー信号により、タンク1についてのタンク内温度T1とタンク2についてのタンク内温度T2を温度推移を把握する(ステップS130〜140)。
次いで、制御装置200は、タンク内温度T1とタンク内温度T2のいずれかに温度の上昇推移が起きたか否かの判定と、その温度上昇推移代(上昇程度)が1℃以上であたったか否かの判定とを行う(ステップS145)。今、タンク1とタンク2において、タンクガス圧に高低の差があるとすると、ステップS110での両タンクについての開閉バルブの開弁制御により、高ガス圧のタンクから、そのタンク内ガス(水素ガス)が供給側マニホールド121および供給側タンク管路116f、116rを経て低ガス圧のタンクに流入する。こうしてガスの流入を受けたタンクでは、自身のタンクガス圧より高い圧力でのガス流入に伴い、タンク内温度の上昇を起こし、その温度上昇は、タンクガス圧の差圧の大きさに依存する。つまり、タンク1とタンク2の両タンクにおいて、タンクガス圧に高低の差がない、もしくはその差圧が小さければ、自身より高圧のガス流入に伴うタンク内温度の上昇、即ちタンク内温度T1とタンク内温度T2のいずれかに温度の上昇推移は起きない、もしくはその程度は小さく、温度上昇推移代(上昇程度)は1℃を下回ることになる。よって、制御装置200は、両タンクのタンクガス圧に高低の差がない、もしくはその差圧が小さいと、ステップS145にて否定判定を下す。その一方、タンク1とタンク2のタンクガス圧の差圧が大きいと、低ガス圧のタンクについてのタンク内温度(タンク内温度T1とタンク内温度T2のいずれかの温度)は大きく上昇推移し、その温度上昇推移代(上昇程度)は所定の経過時間において1℃以上となるので、制御装置200は、ステップS145にて肯定判定を下す。本実施例では、図1に示す水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rのタンク容量、定常充填圧等を考慮して、両タンクに5MPa以上の差圧が生じていると、上記したタンク内温度の上昇推移が起きることから、ステップS145にて肯定判定することになる。なお、温度上昇推移代を判定する際の経過時間については、後述する。
ここで、上記したタンクガス圧の差圧に伴うタンク温度推移について、その実証結果を用いて説明する。図3は図1のタンク回りの管路構成とバルブ構成を再現したテストシステムTSの概略構成を示す説明図、図4はテストシステムにおいて実測したタンク温度推移とタンクガス圧推移とを示すグラフである。
図3に示すテストシステムTSは、燃料ガス供給管路120Fに図1の燃料電池100に代わる供給先設備機器Meを備え、水素充填管路120Rにはレセプタクル122に代わる閉塞設備機器Msを備える。供給先設備機器Meは、インジェクター125の噴出した水素ガスを、燃料電池100と等価に受け取る。閉塞設備機器Msは、ガス充填時以外には管路を閉塞するレセプタクル122と等価となるよう、テスト状態において水素充填管路120Rを閉塞状態とする。この他、テストシステムTSは、燃料ガス供給管路120Fにおけるガス圧検出のための供給ガス圧センサー121Pと、燃料電池搭載車両20においては用いないタンクガス圧センサーSpl、Sphを、ガス放出の際のタンクガス圧測定のために備え、タンク口金111f、111rには、予めタンクガス圧を調整済みの高圧調整タンクHPT(21MPa)と、低圧調整タンクLPT(1MPa)を装着する。或いは、タンク口金の装着済みの高圧調整タンクHPTと低圧調整タンクLPTを、供給側マニホールド121と充填側マニホールド123に、供給側タンク管路116f、116r、充填側タンク配管117f、117rにて接続する。
上記したテストシステムTSについて、図2に示した起動関連制御のステップS110を実行し、これに続くステップS120〜140にて、高圧調整タンクHPTおよび低圧調整タンクLPTについてのタンク内温度とタンクガス圧を、温度センサー115f、115rおよびタンクガス圧センサーSpl、Sphにて経時的に測定し、図4のグラフを得た。既述したように、高圧調整タンクHPTと低圧調整タンクLPTとの間には、タンクガス圧に20(=21−1)MPaの差圧があることから、ステップS110におけるバルブ制御より、高圧調整タンクHPTからの放出ガスは低圧調整タンクLPTに流入する。こうしたガス放出の状況に基づいて、低圧調整タンクLPTでは、図4に示すように、タンク内温度は、上昇推移し、ステップS110の実行タイミングから1秒経過後には4℃ほど上昇する。本実施形態では、既述したステップS145での温度上昇推移代の判定経過時間を、上記の低圧調整タンクLPTにおける温度上昇推移の挙動から、1秒と定めた。高圧調整タンクHPTでは、そのタンク内温度は低下するものの、低下推移は低圧調整タンクLPTほど顕著とはならない。なお、当然ではあるものの、タンク内ガス圧は、低圧調整タンクLPTで上昇し、高圧調整タンクHPTで降下し、燃料ガス供給管路120Fにおける供給ガス圧は、ステップS110の実行タイミングから急上昇し、その後、収束する。
図2に戻り、起動関連制御について説明する。制御装置200は、ステップS145にて否定判定すると、タンク1とタンク2の両タンク(図1:水素ガスタンク110f、110r)において、タンクガス圧に高低の差がない、もしくはその差圧は小さいとして、ガス充填報知フラグFgjに値0を与えてリセットする(ステップS150)。次いで、制御装置200は、タンク1とタンク2の両タンクについての開閉バルブ113f、113rの開弁を継続して(ステップS160)、ステップS100のプレ起動処理を抜け、ステップS200の起動運転処理に移行する。つまり、ステップS160では、続くステップS200での起動運転処理を実行する上で燃料電池100に水素ガスを供給するタンクを、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンク、即ち燃料電池システム10が備える全てのタンクと決定することになる。そして、ステップS200では、制御装置200は、タンクガス圧に高低の差がない、もしくはその差圧が小さい水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンクから供給される水素ガスを燃料電池100に供給すべく、インジェクター125や空気供給系160のコンプレッサ150等を駆動制御して、燃料電池100を起動運転させる。制御装置200は、ステップS200の起動運転の開始後には、車両運転者のアクセル操作やギヤシフトを検知することで、起動運転に続く負荷対応制御を実行する。
その一方、制御装置200は、ステップS145にて肯定判定すると、タンク1とタンク2の両タンク(図1:水素ガスタンク110f、110r)において、タンクガス圧の差圧が大きいとして、ガス充填報知フラグFgjに値1を与えてセットする(ステップS170)。制御装置200は、ガス充填報知フラグFgjのセットを受けて、燃料電池搭載車両20のインストルメントパネルにおける燃料残量報知ランプの点灯もしくは点滅、或いはタンクガス圧に高低差があるために速やかなガス充填を促す旨の音声等により、タンクへの水素ガス充填を行うよう燃料電池搭載車両20の運転者に促す旨の報知を行う。
次いで、制御装置200は、タンク1とタンク2の両タンクのうちのタンク内温度が低下した側のタンク、例えば水素ガスタンク110fについてのみ、開閉バルブ113fを閉弁制御して(ステップS180)、ステップS100のプレ起動処理を抜け、ステップS200の起動運転処理に移行する。つまり、ステップS180では、タンク内温度が低下した側の水素ガスタンク110fについては、その開閉バルブ113fを閉弁制御して、タンク内温度が低下しないで上昇推移した低ガス圧の水素ガスタンク110rについては、当該タンクの開閉バルブ113rの開弁を継続するので、続くステップS200での起動運転処理を実行する上で燃料電池100に水素ガスを供給するタンクを、タンク内温度が上昇推移した低ガス圧の水素ガスタンク110rと決定することになる。そして、ステップS200では、制御装置200は、低ガス圧の水素ガスタンク110rから供給される水素ガスを燃料電池100に供給すべく、インジェクター125や空気供給系160のコンプレッサ150等を駆動制御して、燃料電池100を起動運転させる。制御装置200は、ステップS200の起動運転の開始後には、車両運転者のアクセル操作やギヤシフトを検知することで、起動運転に続く負荷対応制御を実行する。なお、アクセル操作等に基づく負荷対応制御では、低ガス圧の水素ガスタンク110rから供給される水素ガスだけでは足りないことが有り得る。よって、負荷対応制御では、起動運転処理ではガス供給に用いられなかった高ガス圧の水素ガスタンク110fについても、これをガス供給に併用する。負荷対応制御では、燃料電池搭載車両20は走行中であることから、高ガス圧の水素ガスタンク110fの併用によりタンク間でガスの逆流が起きても、これに伴う異音は、運転者に認知されがたくなる。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池システム10では、インジェクター125の駆動を伴う起動運転処理(ステップS200)に先立って、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンクごとの開閉バルブ113f、113rを一旦開弁制御(プレバルブ制御:ステップS110)し、このプレバルブ制御に伴う上記の両タンクのタンク内温度T1、T2の推移を把握する(ステップS120〜140)。そして、タンク内温度T1とタンク内温度T2のいずれかに温度の上昇推移が起き、その温度上昇推移代(上昇程度)が1℃以上であると(ステップS145:肯定判定)、こうした温度上昇推移を起こした低ガス圧のタンク、例えば水素ガスタンク110rを、起動運転処理を実行する上で燃料電池100に水素ガスを供給するタンクに決定する(ステップS180)。
こうしたタンク決定を下す際の上記したタンク内温度の上昇は、高タンクガス圧の水素ガスタンク110fからのガス放出および当該ガスの低タンクガス圧の水素ガスタンク110rへのガス流入に伴うものとなり、上記の両ガスタンクの設置箇所の影響、具体的には車両前後方向位置の影響を受けない。つまり、本実施形態の燃料電池搭載車両20では、図1の概略構成に示すようにタンクを車両前後方向に搭載しているが、車両幅方向にタンク搭載を図っても、高タンクガス圧の水素ガスタンク110fからのガス放出および当該ガスの低タンクガス圧の水素ガスタンク110rへのガス流入は起き、これに伴って、低タンクガス圧の水素ガスタンク110rではタンク内温度が上昇する。このため、本実施形態の燃料電池システム10、延いては燃料電池搭載車両20によれば、タンク内温度の上昇を起こした低ガス圧の水素ガスタンク110rを、確実に、しかも、水素ガスタンクの設置箇所の影響を受けることなく起動運転処理用のタンクに選定できる。
これに加え、低ガス圧の水素ガスタンク110rの開閉バルブ113rの開弁継続制御(ステップS180)を経た水素ガス供給により起動運転処理(ステップS200)を開始できるので、高ガス圧の燃料ガスタンク(例えば、水素ガスタンク110f)からの水素ガス供給を起動運転処理に際して確実に起こさないようにできる。この結果、本実施形態の燃料電池システム10、延いては燃料電池搭載車両20によれば、タンク搭載の自由度を高めた上で、起動運転におけるガスの逆流をより確実に抑制できる。しかも、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rから低ガス圧の水素ガスタンクを選定するに際して、水素ガスタンクごとの温度センサー115f、115rを用いるに過ぎない。よって、本実施形態の燃料電池システム10、延いては燃料電池搭載車両20によれば、水素ガスタンクごとの圧力高低の判定精度を、タンクごとの圧力センサーを用いないで高めることができると共に、タンクごとの圧力センサーの省略に伴うコスト削減を図ることもできる。
また、本実施形態の燃料電池システム10では、低ガス圧のタンク選定に際して、所定時間内(例えば、1秒)での温度上昇推移代をも考慮するので(ステップS145)、低ガス圧のタンクを水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rのうちからより確実に選定する。このため、本実施形態の燃料電池システム10、延いては燃料電池搭載車両20によれば、選定した低ガス圧の水素ガスタンクを起動運転処理(ステップS200)に用い、この起動運転処理には、ガス圧が高い他の水素ガスタンクからのガス供給をより確実に行わないようにするので、起動運転におけるガスの逆流抑制の実効性をより高めることができる。
また、本実施形態の燃料電池システム10では、タンク内温度の上昇が起きてもその上昇代が小さければ(ステップS145:否定判定)、タンクガス圧の相違は小さいとして、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンクを起動運転処理(ステップS200)に用いる。よって、本実施形態の燃料電池システム10、延いては燃料電池搭載車両20によれば、逆流を抑制した上で、全ての水素ガスタンクからの水素ガス供給により、起動運転処理(ステップS200)を支障なく開始できる。
また、本実施形態の燃料電池システム10では、起動運転処理(ステップS200)に用いるタンクを選定するに当たり、ステップS145での温度上昇推移代の考慮を1秒という短時間で行うに過ぎない。よって、その後の起動運転処理(ステップS200)を速やかに行うことができ、燃料電池搭載車両20の運転者に違和感を与えないようにできる。これに加え、本実施形態の燃料電池搭載車両20によれば、次の利点がある。ステップS100のプレ起動処理とステップS200の起動運転処理は、燃料電池搭載車両20の停止時に行われる。ところが、起動運転処理に先立つプレ起動処理における既述したガスの逆流抑制により、ガスの逆流に伴う気流音も抑制できるので、本実施形態の燃料電池搭載車両20によれば、車室の静寂性を向上できるほか、運転者に違和感を及ぼさないようにできる。
ここで、起動運転に続く負荷対応制御と、上記したガス充填報知を受けた後のガス充填、並びに、図2のプレ起動処理におけるステップS105との関係について説明する。通常、車両運転手は、ガス充填の報知を受けると、早期のうちに水素ガスステーションにてガス充填を行う。しかしながら、車両走行地域や走行状況によっては、上記の報知後において、ガス充填を行う前に、車両の停止とその後の起動が行われることが有り得る。この場合には、車両停止前の図2の起動関連制御におけるステップS170にてガス充填報知フラグFgjが既にセット済みである。よって、ガス充填実行前における車両の停止を経た起動の際には、図2のステップS105にて肯定判定されてステップS180に進み、低ガス圧の水素ガスタンク110rからの水素ガスにて、ステップS200の起動運転処理が支障なくなされる。
ところで、上記の報知後においてガス充填がないまま負荷対応制御が継続されて車両走行距離が延びると、この負荷対応制御では高ガス圧の水素ガスタンク110fを併用したとしても、ガス消費は増えるので、低ガス圧の水素ガスタンク110rのガス残量がゼロに近くなり得る。その上で、ガス充填を行う前に、車両の停止とその後の起動が行われることになると、低ガス残量の水素ガスタンク110rが既述したようにステップS200の起動運転処理に用いられることが起き得る。こうした事態を回避するには、次のようにすればよい。まず、図2の起動関連制御におけるステップS170にてガス充填報知フラグFgjが既にセット済みの状態で、ガス充填がないまま負荷対応制御に基づく車両走行距離が所定の走行距離(例えば50km程度)を超えると、負荷対応制御においてもガス充填報知フラグFgjをリセットする。その上で、ガス充填を行う前に、車両の停止とその後の起動が行われた場合には、図2のステップS105の否定判定に続いて、ガス充填がないまま負荷対応制御に基づく車両走行距離が所定の走行距離(例えば50km程度)を超えたか否かを判定し、肯定判定すれば、高ガス圧であった水素ガスタンク110fを、緊急避難的にステップS200の起動運転処理に用いる。こうすれば、ガス充填を行う前の車両走行によって低ガス残量となった水素ガスタンク110rに代えて、高ガス圧であった水素ガスタンク110fを起動運転処理に用いることができる。
また、上記したガス充填報知を受けた後にガス充填がなされた場合には、このガス充填に伴いガス充填報知フラグFgjは既述したようにリセットされる。そして、ガス充填後にあっては、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rは、ほぼ同圧のタンクガス圧の状態となる。よって、ガス充填後の最初の図2に示す起動関連制御では、ステップS105での否定判定に続いて、ステップS160に移行したガス供給を行うようにすることもできる。こうすることで、ガス充填後の最初の起動関連制御では、ステップS110〜145をスキップすることができる。この場合、ガス充填後の最初の起動関連制御の他、ガス充填後の車両走行が上記両タンクにタンクガス圧の高低差がさほど生じない範囲における起動関連制御についても、ガス充填後の最初の起動関連制御と同様に、ステップS105での否定判定に続いて、ステップS160に移行して、ステップS110〜145をスキップするようにしてもよい。
次に、他の実施形態について説明する。図5は第2実施形態としての燃料電池システム10Aを概略的に示す説明図、図6はこの第2実施形態における起動関連制御を示すフローチャートである。
図5に示す燃料電池システム10Aは、燃料ガス供給管路120Fにおけるガス圧検出のための供給ガス圧センサー130を備える点でのみ、機器構成が相違する。そして、燃料電池システム10Aの起動関連制御は、図6に示すように、一連のプレ起動処理(ステップS100)とこれに続く起動運転処理(ステップS200)を実行する点で同じであり、制御装置200は、まず、ステップS100のプレ起動処理において、ガス充填報知フラグFgjのセット状態を判定する(ステップS105)。ここで、肯定判定すると、後述のステップS410に移行する。
制御装置200は、ステップS105で否定判定すると、既述したようにインジェクター125の非駆動状況下で、タンク1(例えば、水素ガスタンク110f)の開閉バルブ113fを開弁制御し(ステップS300)、水素ガスタンク110fから、タンク内の水素ガスを、そのタンクガス圧に基づいて供給側マニホールド121の側に放出する。制御装置200は、このガス放出に伴う燃料ガス供給管路120Fの供給ガス圧、即ち水素ガスタンク110fのタンクガス圧P1を、供給ガス圧センサー130のセンサー信号に基づき算出する(ステップS310)。次いで、制御装置200は、水素ガスタンク110fの開閉バルブ113fを閉弁制御した上で(ステップS320)、インジェクター125を一時的に噴出駆動する(ステップS330)。これにより、水素ガスタンク110fから放出された水素ガスは、水素ガスタンク110rに流入することなく燃料電池100に供給されて、燃料ガス供給管路120Fにはほぼ残らない。なお、ステップS310〜320までの開閉バルブ113fの開弁時間は、燃料ガス供給管路120Fを水素ガスにて満たすだけの短時間であるため、ステップS330でインジェクター125から燃料電池100に噴出される水素ガス量は微量に過ぎず、燃料電池100の運転、具体的にはその後のステップS200の起動運転処理には影響を及ぼさない。
次いで、制御装置200は、タンク2(水素ガスタンク110r)についての開閉バルブ113rの開弁制御(ステップS340)、供給ガス圧センサー130からセンサー信号に基づいた水素ガスタンク110rのタンクガス圧P2の算出(ステップS350)、開閉バルブ113rの閉弁制御(ステップS360)を順次行う。こうしたタンクガス圧算出に続き、制御装置200は、タンクガス圧P1とタンクガス圧P2の差分の絶対値を予め定めた定数Aと比較する(ステップS370)。このステップS370は、既述した実施形態のステップS145と技術的に等価であり、制御装置200は、ステップS370にて、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rとのタンクガス圧の大小を判定する。つまり、この実施形態では、上記の両水素ガスタンクごとの開閉バルブ113f、113rを、順次、一旦開弁することで、それぞれの水素ガスタンクからのガス放出を順次図り、その上で、タンクごとのタンクガス圧を供給ガス圧センサー130にて算出して比較する(ステップS300〜370)。本実施形態における上記の定数Aは、既述した実施形態と同様、5MPa程度に規定されている。
制御装置200は、ステップS370にて肯定判定すると、タンク1とタンク2の両タンク(図1:水素ガスタンク110f、110r)において、タンクガス圧に高低の差がない、もしくはその差圧は小さいとして、ガス充填報知フラグFgjに値0を与えてリセットする(ステップS380)。次いで、制御装置200は、タンク1とタンク2の両タンクについての開閉バルブ113f、113rを改めて開弁してその開弁を継続して(ステップS390)、ステップS100のプレ起動処理を抜け、ステップS200の起動運転処理に移行する。つまり、ステップS390では、続くステップS200での起動運転処理を実行する上で燃料電池100に水素ガスを供給するタンクを、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンク、即ち燃料電池システム10が備える全てのタンクと決定することになる。そして、ステップS200では、制御装置200は、タンクガス圧に高低の差がない、もしくはその差圧が小さい水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンクから供給される水素ガスを燃料電池100に供給すべく、インジェクター125や空気供給系160のコンプレッサ150等を駆動制御して、燃料電池100を起動運転させる。制御装置200は、ステップS200の起動運転の開始後には、車両運転者のアクセル操作やギヤシフトを検知することで、起動運転に続く負荷対応制御を実行する。
その一方、制御装置200は、ステップS370にて否定判定すると、タンク1とタンク2の両タンク(図1:水素ガスタンク110f、110r)において、タンクガス圧の差圧が大きいとして、ガス充填報知フラグFgjに値1を与えてセットする(ステップS400)。制御装置200は、ガス充填報知フラグFgjのセットを受けて、既述したようにタンクへの水素ガス充填を行うよう燃料電池搭載車両20の運転者に促す旨の報知を行う。
次いで、制御装置200は、タンク1とタンク2の両タンクのうちの低ガス圧の側のタンク、例えば水素ガスタンク110fについてのみ、開閉バルブ113fを改めて開弁してその開弁を継続して(ステップS410)、ステップS100のプレ起動処理を抜け、ステップS200の起動運転処理に移行する。つまり、ステップS410では、ステップS370にて低ガス圧と選定済みの水素ガスタンク110fを、続くステップS200での起動運転処理を実行する上で燃料電池100に水素ガスを供給するタンクに決定することになる。そして、ステップS200では、制御装置200は、低ガス圧の水素ガスタンク110fから供給される水素ガスを燃料電池100に供給すべく、インジェクター125や空気供給系160のコンプレッサ150等を駆動制御して、燃料電池100を起動運転させる。制御装置200は、ステップS200の起動運転の開始後には、車両運転者のアクセル操作やギヤシフトを検知することで、起動運転に続く負荷対応制御を実行する。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池システム10Aでは、インジェクター125の駆動を伴う起動運転処理(ステップS200)に先立つプレ起動処理において、水素ガスタンク110f、110rの両水素ガスタンクごとの開閉バルブ113f、113rを、順次、一旦開弁することで、それぞれの水素ガスタンクからのガス放出を順次図り、その上で、タンクごとに供給ガス圧センサー130にて算出したタンクガス圧にて、低ガス圧の水素ガスタンク(例えば、水素ガスタンク110f)を起動運転処理を実行する上で燃料電池100に水素ガスを供給するタンクに決定する。従って、本実施形態の燃料電池システム10A、延いては燃料電池搭載車両20によれば、タンクごとのタンクガス圧算出や低ガス圧のタンクの決定に際して、燃料ガス供給管路120Fに設けた供給ガス圧センサー130を用いるに過ぎないので、水素ガスタンク110f、110rの両水素ガスタンクごとの圧力高低の判定精度を、タンクごとの圧力センサーを用いないで高めることができると共に、タンクごとの圧力センサーの省略に伴うコスト削減を図ることもできる。また、ガス圧が高い水素ガスタンクからのガス供給をより確実に起きないようにして、起動運転におけるガスの逆流を高い実効性で抑制できる。
また、本実施形態の燃料電池システム10Aでは、水素ガスタンク110f、110rの両水素ガスタンクのタンクガス圧が予め定めた圧力範囲内であれば(ステップS370:肯定判定)、タンクガス圧の相違は小さいとして、水素ガスタンク110fと水素ガスタンク110rの両タンクを起動運転処理(ステップS200)に用いる。よって、本実施形態の燃料電池システム10A、延いては燃料電池搭載車両20によっても、逆流を抑制した上で、全ての水素ガスタンクからの水素ガス供給により、起動運転処理(ステップS200)を支障なく開始できる。
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
また、上記の実施形態では、二つの水素ガスタンクを車両前後方向に搭載したが、これらタンクを車両幅方向に搭載することもできる。これに加え、三つ以上の水素ガスタンクを搭載した形態とすることもできる。
この他、燃料電池100への水素ガス供給を図る燃料電池システム10として説明したが、天然ガスの燃焼エネルギーにて駆動する内燃機関への天然ガス供給を図るガス供給装置や供給システム、或いはいわゆる天然ガス車両等にも適用できる。また、燃料電池100を施設内に定置して発電を図る発電システムとしても適用できる。
10…燃料電池システム
10A…燃料電池システム
20…燃料電池搭載車両
100…燃料電池
110f、110r…水素ガスタンク
111f、111r…タンク口金
112f、112r…メインバルブ
113f、113r…開閉バルブ
114f、114r…逆止弁
115f、115r…温度センサー
116f、116r…供給側タンク管路
117f、117r…充填側タンク配管
120…水素ガス供給系
120F…燃料ガス供給管路
120R…水素充填管路
121…供給側マニホールド
121P…供給ガス圧センサー
122…レセプタクル
123…充填側マニホールド
124…放出管路
125…インジェクター
126…減圧バルブ
127…排出流量調整バルブ
130…供給ガス圧センサー
150…コンプレッサ
160…空気供給系
161…酸素供給管路
162…放出管路
163…排出流量調整バルブ
200…制御装置
TS…テストシステム
RW…後輪
Me…供給先設備機器
Ms…閉塞設備機器
Gs…ガス充填ノズル
HPT…高圧調整タンク
LPT…低圧調整タンク
Sph、Spl…タンクガス圧センサー

Claims (5)

  1. ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、
    前記ガス消費機器に対して並列に接続された複数の燃料ガスタンクと、
    該燃料ガスタンクごとに設けられ、前記ガス消費機器へのタンク内ガスの放出と遮蔽を図る開閉バルブと、
    前記ガス消費機器の起動運転の開始前に、前記複数の燃料ガスタンクごとの前記開閉バルブを一旦開弁するプレバルブ制御を行って、前記複数の燃料ガスタンクからの前記タンク内ガスのガス放出を図るプレバルブ制御部と、
    前記起動運転を図る上で前記ガス消費機器に燃料ガスを供給する起動時供給タンクを、前記ガス放出の状況に基づいて前記複数の燃料ガスタンクから決定する起動時タンク決定部と、
    前記決定した前記起動時供給タンクについての前記開閉バルブの開弁制御を実行した上で、前記ガス消費機器に到るガス供給経路のガス供給機器を駆動制御して、前記ガス消費機器の起動運転を開始する起動制御部と、
    前記複数の燃料ガスタンクごとに、タンク内温度を検出する温度センサーとを備え、
    前記起動時タンク決定部は、
    前記プレバルブ制御によりタンク内温度の上昇を起こした燃料ガスタンクを前記温度センサーの検出温度から選定し、該選定した燃料ガスタンクを低ガス圧の燃料ガスタンクとして前記起動時供給タンクに決定するに当たり、
    前記タンク内温度の上昇が予め定めた上昇程度を越えると、該上昇程度を越える温度上昇を起こした燃料ガスタンクを前記起動時供給タンクに決定し、前記タンク内温度の上昇が前記上昇程度の範囲内であれば、前記複数の燃料ガスタンクを全て前記起動時供給タンクに決定する
    燃料ガス供給装置。
  2. ガス消費機器に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置であって、
    前記ガス消費機器に対して並列に接続された複数の燃料ガスタンクと、
    該燃料ガスタンクごとに設けられ、前記ガス消費機器へのタンク内ガスの放出と遮蔽を図る開閉バルブと、
    前記ガス消費機器の起動運転の開始前に、前記複数の燃料ガスタンクごとの前記開閉バルブを一旦開弁するプレバルブ制御を行って、前記複数の燃料ガスタンクからの前記タンク内ガスのガス放出を図るプレバルブ制御部と、
    前記起動運転を図る上で前記ガス消費機器に燃料ガスを供給する起動時供給タンクを、前記ガス放出の状況に基づいて前記複数の燃料ガスタンクから決定する起動時タンク決定部と、
    前記決定した前記起動時供給タンクについての前記開閉バルブの開弁制御を実行した上で、前記ガス消費機器に到るガス供給経路のガス供給機器を駆動制御して、前記ガス消費機器の起動運転を開始する起動制御部とを備え、
    前記プレバルブ制御部は、前記複数の燃料ガスタンクごとの前記開閉バルブを、順次、一旦開弁することで、前記複数の燃料ガスタンクからの前記ガス放出を前記複数の燃料ガスタンクごとに順次実行し、
    前記起動時タンク決定部は、前記ガス放出の状況に基づいて、前記複数の燃料ガスタンクの内の低ガス圧の燃料ガスタンクを選定し、該選定した燃料ガスタンクを前記起動時供給タンクに決定するに当たり、燃料ガスタンクごとのタンクガス圧を前記ガス供給経路に設けた圧力センサーにて把握し、該把握したタンクガス圧の内の低ガス圧の燃料ガスタンクを前記起動時供給タンクに決定する
    燃料ガス供給装置。
  3. 前記起動時タンク決定部は、前記把握した燃料ガスタンクごとの前記タンクガス圧の差圧が予め定めた圧力範囲内であれば、前記複数の燃料ガスタンクを全て前記起動時供給タンクに決定する請求項2に記載の燃料ガス供給装置。
  4. 前記ガス消費機器は、燃料電池である請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の燃料ガス供給装置。
  5. 燃料電池を搭載した車両であって、
    ガス消費機器としての前記燃料電池に燃料ガスを供給する請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の燃料ガス供給装置を搭載する
    車両。
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