JP5919103B2 - 高圧ガスシステム - Google Patents

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Description

この発明は、高圧ガスシステムに関する。
従来、例えば、高圧ガスを利用するシステムとして、燃料電池に並列に接続された複数の燃料タンクと、各燃料タンクの開閉弁の開閉を制御する制御装置とを備え、制御装置によって各燃料タンクの開閉弁をタンク圧の小さい順に開弁することによって、閉弁状態の開閉弁に逆圧が作用することを防止する燃料供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−223784号公報
ところで、上記従来技術に係る燃料供給装置によれば、各燃料タンクのタンク圧を検出するために複数の圧力センサを設ける必要があり、装置構成に要する費用が嵩むとともに、装置の重量が増大するという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、システム構成に要する費用および重量の増大を防止しつつ、ガス供給対象に対して接続された複数の高圧ガスタンクの遮断弁の開閉を適切に制御することが可能な高圧ガスシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1の発明に係る高圧ガスシステムは、複数の高圧ガスタンク(例えば、実施の形態でのガスタンク12)と、前記複数の高圧ガスタンクから供給されるガスを合流させて通流させる高圧ガス流路(例えば、実施の形態での高圧ガス流路14)と、各前記高圧ガスタンク毎に設けられ、各前記高圧ガスタンクと前記高圧ガス流路との間での前記ガスの流れを許容および遮断する遮断弁(例えば、実施の形態での主止弁13)と、各前記高圧ガスタンク毎に設けられ、前記ガスの温度を検出して検出結果の温度信号を出力する温度センサ(例えば、実施の形態での温度センサ19)と、各前記温度センサから出力される前記温度信号を受けて各前記遮断弁の開閉を制御可能な制御手段(例えば、実施の形態での電子制御装置20)と、を備え、前記制御手段は、開弁要求に応じて複数の前記遮断弁を開弁した後、何れかの前記温度信号の前記温度が所定温度を超えた場合又は何れかの前記温度信号の前記温度の上昇率が所定値を超えた場合に、該温度信号を出力する前記温度センサが設けられた前記高圧ガスタンク以外の別の前記高圧ガスタンク全ての前記遮断弁を閉じる。
本発明の第2の発明に係る高圧ガスシステムでは、前記制御手段は、何れかの前記温度信号の前記温度に応じて前記遮断弁を閉弁した後、再度、開弁要求を受けた場合に、該遮断弁の開弁を禁止する。
本発明の第3の発明に係る高圧ガスシステムは、複数の高圧ガスタンク(例えば、実施の形態でのガスタンク12)と、前記複数の高圧ガスタンクから供給されるガスを合流させて通流させる高圧ガス流路(例えば、実施の形態での高圧ガス流路14)と、各前記高圧ガスタンク毎に設けられ、各前記高圧ガスタンクと前記高圧ガス流路との間での前記ガスの流れを許容および遮断する遮断弁(例えば、実施の形態での主止弁13)と、前記高圧ガス流路に設けられ、前記ガスの圧力を検出して検出結果の圧力信号を出力する圧力センサ(例えば、実施の形態での高圧センサ(P1)17と、中圧センサ(P2)18)と、前記高圧ガス流路を流通した前記ガスの流量を把握する流量把握手段(例えば、実施の形態での電子制御装置20)と、前記圧力信号および前記流量把握手段により把握された前記流量の把握結果を受けて各前記遮断弁の開閉を制御可能な制御手段(例えば、実施の形態での電子制御装置20が兼ねる)と、を備え、前記制御手段は、開弁要求に応じて複数の前記遮断弁を開弁した後、前記圧力信号の前記圧力と、前記把握結果の前記流量から得られる圧力との差が所定値を超える場合には、再度、開弁要求を受けたとしても全ての前記遮断弁の開弁を禁止する。
本発明の第1の発明に係る高圧ガスシステムによれば、高圧ガスシステムの起動時などにおいて、複数の高圧ガスタンク間に圧力差がある状態で遮断弁が開弁されると、高圧側から低圧側へとガスが通流する状態となる。この状態でガスが流入する低圧側の高圧ガスタンク内のガスの温度または温度上昇率が所定値を超えた場合には、遮断弁を閉じることによってガスの流入を停止させる。
これによって、高圧ガスタンク内のガスの温度の過度の上昇を防止し、ガスの温度を所定の保障温度範囲内に収め、高圧ガスシステムの所望の信頼性を確保することができる。
しかも、各高圧ガスタンクに温度センサを備えるだけの簡便な構成によって、例えば各高圧ガスタンクに圧力センサを備えることを不要とし、装置構成に要する費用が嵩むことを防止し、装置の重量が増大することを防ぐことができる。
本発明の第2の発明に係る高圧ガスシステムによれば、温度が所定温度を超えた場合又は温度の上昇率が所定値を超えたことに起因して遮断弁を閉弁した以後、再度の開弁要求に応じて一部の遮断弁のみ開弁を禁止することで、他の開弁禁止されない遮断弁を通じたガス供給により、高圧ガスシステムの稼動を継続させることができる。
すなわち、今回の開弁要求に対して高圧側の高圧ガスタンクから低圧側の高圧ガスタンクへとガスが通流し、低圧側の高圧ガスタンクにおいてガスの温度が上昇した場合には、この低圧側の高圧ガスタンクに対してのみ次回の開弁要求に応じて遮断弁の開弁を許可し、高圧側の高圧ガスタンクに対しては遮断弁の開弁を禁止する。
これによって、次回の開弁要求に対して、再び低圧側の高圧ガスタンクにおいてガスの温度が上昇することを防止しつつ、この低圧側の高圧ガスタンクからガスを供給することができる。
本発明の第3の発明に係る高圧ガスシステムによれば、圧力信号による圧力の指示値と、流量に応じた圧力の推定値との差が所定値を超える場合には、何れかの遮断弁が異常であり、複数の高圧ガスタンク間に圧力差が生じていると判断する。そして、次回の開弁要求に対して遮断弁の開弁を禁止することによって、高圧側から低圧側へとガスが通流して低圧側の高圧ガスタンク内のガスの温度が過度に上昇することを防止する。
これによって、ガスの温度を所定の保障温度範囲内に収め、高圧ガスシステムの所望の信頼性を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る高圧ガスシステムの構成図である。 本発明の実施の形態に係る高圧ガスシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る高圧ガスシステムにおける各ガスタンクのガス温度の変化を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態に係る高圧ガスシステムにおける2つのガスタンク間のガス温度差の変化を示すグラフ図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る高圧ガスシステムの動作を示すフロー チャートである。 本発明の実施の形態の変形例に係る高圧ガスシステムにおける圧力の指示値と推定値との変化を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態に係る高圧ガスシステムについて添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態による高圧ガスシステム10は、例えば図1に示すように、燃料電池スタック11と、複数の高圧のガスタンク12と、各ガスタンク12に設けられた主止弁13と、高圧ガス流路14と、1次減圧弁15と、中圧デバイス16と、高圧センサ(P1)17と、中圧センサ(P2)18と、各ガスタンク12内のガス温度を検出する温度センサ19と、電子制御装置(ECU)20と、を備えて構成されている。
複数の高圧のガスタンク12(例えば、第1ガスタンク12aおよび第2ガスタンク12b)は、燃料電池スタック11に供給する反応ガスを貯留している。
高圧ガス流路14は、例えば、各主止弁13に接続された流路14a,…,14aを合流させる合流部14bを備え、全てのガスタンク12から供給される反応ガスを合流させて燃料電池スタック11へと通流させる。
そして、各ガスタンク12毎に設けられた主止弁13は、各ガスタンク12と流路14aとの間での反応ガスの流れを許容および遮断する。
1次減圧弁15は、例えば、高圧ガス流路14において合流部14bと燃料電池スタック11との間に設けられている。
中圧デバイス16は、例えば、高圧ガス流路14において1次減圧弁15と燃料電池スタック11との間に設けられている。
高圧センサ(P1)17は、例えば、高圧ガス流路14において合流部14bと1次減圧弁15との間に設けられ、高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの圧力を検出して検出結果の圧力信号を出力する。
中圧センサ(P2)18は、例えば、高圧ガス流路14において1次減圧弁15と中圧デバイス16との間に設けられ、高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの圧力を検出して検出結果の圧力信号を出力する。
温度センサ19(例えば、第1温度センサ19aおよび第2温度センサ19b)は、例えば、サーミスタなどを備えて構成され、各ガスタンク12内のガス温度を検出して検出結果の温度信号を出力する。
ECU20は、例えば、各ガスタンク12の温度センサ19から出力される温度信号を受けて各主止弁13の開閉を制御する。
本実施の形態による高圧ガスシステム10は上記構成を備えており、次に、高圧ガスシステム10の動作について説明する。
先ず、以下に、各ガスタンク12の温度センサ19から出力される温度信号を受けて各主止弁13の開閉を制御する処理について説明する。
例えば図2に示すステップS01においては、高圧ガスシステム10の起動時などにおいて発生する開弁要求に応じて各ガスタンク12の主止弁13を開弁し、この開弁後に各温度センサ19から逐次出力される温度信号に基づいて、各ガスタンク12内のガス温度を取得する。
次に、ステップS02においては、少なくとも何れかのガスタンク12内のガス温度の温度上昇率は所定上昇率(例えば、5℃/minなど)よりも大きいか否か、あるいは、少なくとも何れかのガスタンク12内のガス温度は所定温度(例えば、85℃など)よりも高いか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
そして、ステップS03においては、全てのガスタンク12の主止弁13を閉弁する。
次に、ステップS04においては、上述したステップS02の判定処理においてガス温度の温度上昇率が所定上昇率よりも大きい、あるいはガス温度が所定温度よりも高いと判定されたガスタンク12を高温側のガスタンク12とし、これら以外のガスタンク12を低温側のガスタンク12とする。そして、高圧ガスシステム10の次回の起動時などにおいて発生する開弁要求に対して、温側のガスタンク12の主止弁13の開弁を許可し、温側のガスタンク12の主止弁13の開弁を禁止し、エンドに進む。
例えば、高圧ガスシステム10の起動時などにおいて発生する開弁要求に応じて、各ガスタンク12の主止弁13の開弁が指示された時刻t0以降において、適宜のガスタンク12の主止弁13(例えば、第2温度センサ19bを備える第2ガスタンク12bの主止弁13)の開弁遅れまたは開弁不良が発生すると、このガスタンク12と、主止弁13の開弁が正常である他のガスタンク12(例えば、第1温度センサ19aを備える第1ガスタンク12aの主止弁13)との間に圧力差が生じる。
そして、この圧力差に応じて、高圧側から低圧側へと反応ガスが通流し、例えば図3に示すように、第1温度センサ19aから出力されるガス温度T1が低下傾向に変化することに伴い、第2温度センサ19bから出力されるガス温度T2が増大傾向に変化する。
この状態において、上述したステップS01〜ステップS04の処理により、ガス温度T2が所定温度を超えた場合、あるいはガス温度T2の上昇率が所定上昇率を超えた場合には、全てのガスタンク12の主止弁13が閉弁される。
そして、高圧ガスシステム10の次回の起動時などにおいて発生する開弁要求に対して、第1温度センサ19aを備える第1ガスタンク12aの主止弁13の開弁は禁止され、第2温度センサ19bを備える第2ガスタンク12bの主止弁13の開弁は許可される。
なお、上述したステップS03においては、少なくとも何れかのガスタンク12内のガス温度の温度上昇率は所定上昇率よりも大きいか否か、あるいは、少なくとも何れかのガスタンク12内のガス温度は所定温度よりも高いか否かを判定するとしたが、これに限定されず、例えば、複数のガスタンク12のうち、少なくとも何れか1対の組み合わせにおいて、ガス温度の温度差の上昇率は所定上昇率(例えば、5℃/minなど)よりも大きいか否かを判定してもよい。
この場合には、例えば図4に示すように、各ガスタンク12の主止弁13が開弁された時刻t0以降において、第1温度センサ19aから出力されるガス温度T1と第2温度センサ19bから出力されるガス温度T2との温度差(例えば、温度差T2−T1)が増大傾向に変化し、この温度差が所定温度差を超えた場合には、全てのガスタンク12の主止弁13は閉弁される。
そして、高圧ガスシステム10の次回の起動時などにおいて発生する開弁要求に対して、相対的にガス温度が上昇した第1温度センサ19aを備える第1ガスタンク12aの主止弁13の開弁は許可され、相対的にガス温度が低下した第2温度センサ19bを備える第2ガスタンク12bの主止弁13の開弁は禁止される。
上述したように、本実施の形態による高圧ガスシステム10によれば、各ガスタンク12に温度センサ19を備えるだけの簡便な構成によって、システム構成に要する費用および重量の増大を防止しつつ、燃料電池スタック11に接続された複数のガスタンク12の主止弁13の開閉を適切に制御することができる。
すなわち、何れかのガスタンク12内のガス温度が所定温度を超えた場合、あるいはガス温度の上昇率が所定上昇率を超えた場合に、全てのガスタンク12の主止弁13を閉弁することによって、ガスタンク12内のガス温度の過度の上昇を防止し、ガス温度を所定の保障温度範囲内に収め、高圧ガスシステム10の所望の信頼性を確保することができる。
さらに、次回の開弁要求に対しては、今回の開弁要求によってガス温度が上昇したガスタンク12の主止弁13、つまり開弁遅れまたは開弁不良が発生せず正常であった主止弁13の開弁を許可する。一方、開弁遅れまたは開弁不良が発生した主止弁13の開弁は禁止する。
これにより、再びガスタンク12においてガス温度が過度に上昇することを防止しつつ、このガスタンク12から反応ガスを燃料電池スタック11へと供給することができる。または、次回の開弁要求に対して、すべての主止弁13の開弁を許可しないよう制御し、高圧ガスシステム10の利用者にメンテナンスを促すように動作させてもよい。
なお、上述した実施の形態において、ECU20は、各ガスタンク12の温度センサ19から出力される温度信号を受けて各主止弁13の開閉を制御するとしたが、これに限定されず、例えば上述した実施の形態の変形例のように、高圧センサ(P1)17または中圧センサ(P2)18から出力される圧力信号を受けて各主止弁13の開閉を制御してもよい。
この変形例において、ECU20は、例えば、各ガスタンク12から燃料電池スタック11へと向かい高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの流量を検出する流量センサ(図示略)から出力される流量の検出結果の流量信号を受けて、あるいは、燃料電池スタック11の出力電流および出力電圧を検出する各センサ(図示略)から出力される検出結果の信号を受けて、燃料電池スタック11の発電量に関連する反応ガスの流量を把握する。
そして、把握した反応ガスの流量に基づいて高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの圧力を推定して、圧力の推定値を生成するとともに、高圧センサ(P1)17または中圧センサ(P2)18から出力される圧力信号を受けて、圧力の指示値を取得し、圧力の推定値と指示値との差に応じて各主止弁13の開閉を制御する。
例えば、ECU20は、ガスタンク12の圧力の推定値P(MPa)と、圧力の変数xによる密度の関数F(x)(kg/m)と、ガスタンク12の容量V(リットル)と、高圧ガスシステム10の起動時のガスタンク12の圧力P0(MPa)と、燃料電池スタック11の発電量(kWh)と、発電量を反応ガスの消費量に換算する係数B(kg)と、高圧ガスシステム10から外部への反応ガスのパージ量C(kg)と、による下記数式(1)に基づいて、圧力の推定値を算出する。
Figure 0005919103
以下に、この変形例に係る高圧ガスシステム10の動作について説明する。
例えば図5に示すステップS11においては、高圧ガスシステム10の起動時などにおいて発生する開弁要求に応じて各ガスタンク12の主止弁13を開弁し、この開弁後に高圧センサ(P1)17または中圧センサ(P2)18から逐次出力される圧力信号に基づいて、高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの圧力の指示値を取得する。
さらに、高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの流量を検出する流量センサ(図示略)から逐次出力される流量の検出結果の流量信号を受けて、あるいは、燃料電池スタック11の出力電流および出力電圧を検出する各センサ(図示略)から逐次出力される検出結果の信号を受けて、燃料電池スタック11の発電量を把握する。
次に、ステップS12においては、把握した燃料電池スタック11の発電量に係る反応ガスの流量に応じて高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの圧力を推定し、圧力の推定値を生成する。
次に、ステップS13においては、圧力の推定値と指示値との差(推定値−指示値)は所定値(例えば、5MPaなど)よりも大きいか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS14に進み、このステップS14においては、各主止弁13は正常であると判定し、エンドに進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS15に進み、このステップS15においては、少なくとも何れかの主止弁13は異常、例えば意図されない閉弁状態となる閉弁不良であると判定し、ステップS16に進む。
そして、ステップS16においては、高圧ガスシステム10の次回の起動時などにおいて発生する開弁要求に対して、全てのガスタンク12の主止弁13の開弁を禁止し、エンドに進む。
この変形例によれば、高圧ガスシステム10の次回の起動時などにおいて発生する開弁要求に対して、高圧側のガスタンク12から低圧側のガスタンク12へと反応ガスが通流して低圧側のガスタンク12内のガス温度が過度に上昇することを防止する。
これによって、ガス温度を所定の保障温度範囲内に収め、高圧ガスシステム10の所望の信頼性を確保することができる。
例えば、高圧ガスシステム10の起動時などにおいて発生する開弁要求に応じて、あるいは高圧ガスシステム10の稼働中において、適宜のガスタンク12の主止弁13に意図されない閉弁状態の閉弁不良が発生すると、燃料電池スタック11による反応ガスの消費に伴い、主止弁13が閉弁不良のガスタンク12と、主止弁13が開弁状態の正常なガスタンク12との間で圧力差が発生する。
一方、燃料電池スタック11においては所望の発電量が確保されることから、高圧ガス流路14内を流通する反応ガスに対して、燃料電池スタック11の発電量に応じた所望の流量が維持される。
これらによって、例えば図6に示すように、高圧ガス流路14内を流通する反応ガスの圧力の指示値は、燃料電池スタック11の発電量に応じた反応ガスの流量から推定される圧力の推定値に比べて低下する。
この状態において、上述したステップS11〜ステップS16の処理により、圧力の推定値と指示値との差が所定値を超えた場合には、何れかのガスタンク12の主止弁13が異常であると判定される。そして、高圧ガスシステム10の次回の起動時などにおいて発生する開弁要求に対して、全てのガスタンク12の主止弁13の開弁は禁止される。
この変形例によれば、複数のガスタンク12間に圧力差が生じている場合であっても、次回の開弁要求に対して主止弁13の開弁を禁止することによって、高圧側から低圧側へと反応ガスが通流して低圧側のガスタンク12内のガス温度が過度に上昇することを防止する。
これによって、ガス温度を所定の保障温度範囲内に収め、高圧ガスシステム10の所望の信頼性を確保することができる。
なお、上述した実施の形態において、例えば、各ガスタンク12内の圧力を検出する圧力センサを備える場合には、各ガスタンク12の温度センサ19の代わりに、これらの圧力センサから出力される各ガスタンク12内の圧力の検出結果の信号を用いて、各主止弁13の開閉を制御してもよい。
この場合には、例えば、上述したステップS02において、少なくとも何れかのガスタンク12内の圧力の圧力上昇率は所定上昇率よりも大きいか否か、あるいは、少なくとも何れかのガスタンク12内の圧力は所定圧力よりも高いか否かを判定する。
また、上述した実施の形態の変形例において、例えば、各ガスタンク12内の圧力を検出する圧力センサを備える場合には、高圧センサ(P1)17または中圧センサ(P2)18の代わりに、これらの圧力センサから出力される各ガスタンク12内の圧力の検出結果の信号を用いて、各主止弁13の開閉を制御してもよい。
この場合には、例えば、上述したステップS11〜S13において、少なくとも何れかの組み合わせのガスタンク12同士の圧力差は所定値(例えば、5MPaなど)よりも大きいか否かを判定する。
なお、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態の構成はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、ガスが流入する各ガスタンク12のうち、いずれかのガスタンク12内のガス温度の低下幅または温度低下率が所定値を超えた場合には、ガス温度が最も高いガスタンク12の主止弁13を閉鎖するようにしてもよい。この場合でも、ガス温度の過度の上昇を防止し、ガスの温度を所定の保障温度範囲内に収め、高圧ガスシステム10の所望の信頼性を確保することができる。
10 高圧ガスシステム
11 燃料電池スタック
12 ガスタンク
13 主止弁
14 高圧ガス流路
15 1次減圧弁
16 中圧デバイス
17 高圧センサ(P1)
18 中圧センサ(P2)
19 温度センサ
20 電子制御装置(ECU)

Claims (3)

  1. 複数の高圧ガスタンクと、
    前記複数の高圧ガスタンクから供給されるガスを合流させて通流させる高圧ガス流路と、
    各前記高圧ガスタンク毎に設けられ、各前記高圧ガスタンクと前記高圧ガス流路との間での前記ガスの流れを許容および遮断する遮断弁と、
    各前記高圧ガスタンク毎に設けられ、前記ガスの温度を検出して検出結果の温度信号を出力する温度センサと、
    各前記温度センサから出力される前記温度信号を受けて各前記遮断弁の開閉を制御可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    開弁要求に応じて複数の前記遮断弁を開弁した後、何れかの前記温度信号の前記温度が所定温度を超えた場合又は何れかの前記温度信号の前記温度の上昇率が所定値を超えた場合に、該温度信号を出力する前記温度センサが設けられた前記高圧ガスタンク以外の別の前記高圧ガスタンク全ての前記遮断弁を閉じることを特徴とする高圧ガスシステム。
  2. 前記制御手段は、何れかの前記温度信号の前記温度に応じて前記遮断弁を閉弁した後、再度、開弁要求を受けた場合に、該遮断弁の開弁を禁止することを特徴とする請求項1に記載の高圧ガスシステム。
  3. 複数の高圧ガスタンクと、
    前記複数の高圧ガスタンクから供給されるガスを合流させて通流させる高圧ガス流路と、
    各前記高圧ガスタンク毎に設けられ、各前記高圧ガスタンクと前記高圧ガス流路との間での前記ガスの流れを許容および遮断する遮断弁と、
    前記高圧ガス流路に設けられ、前記ガスの圧力を検出して検出結果の圧力信号を出力する圧力センサと、
    前記高圧ガス流路を流通した前記ガスの流量を把握する流量把握手段と、
    前記圧力信号および前記流量把握手段により把握された前記流量の把握結果を受けて各前記遮断弁の開閉を制御可能な制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    開弁要求に応じて複数の前記遮断弁を開弁した後、前記圧力信号の前記圧力と、前記把握結果の前記流量から得られる圧力との差が所定値を超える場合には、再度、開弁要求を受けたとしても全ての前記遮断弁の開弁を禁止することを特徴とする高圧ガスシステム。
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