JP5936579B2 - 電流印加装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体に電流を印加する電流印加装置に関する。特に、大電流を印加する必要があるパワー半導体の検査に用いられる電流印加装置に関する。
従来、プローブヘッドの先端を半導体に当接させて通電する大電流用プローブピンに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術では、プローブピンは、電気通電用の接触部が複数形成されて分散配置されている当接部材と、棒状の導電体からなり先端に当接部材が取り付けられると共に後端に電線端部を接続されるプランジャと、半導体に当接部材を当接させるようプランジャを付勢するコイルバネと、を備える。そして、当接部材の周縁部が放射状に分岐して接触部をなし、当接部材の中央部がプランジャの先端面の凹みの中で留具挿通孔に差し込んだ留め具にてプランジャに固定され、接触部が凹みの内周縁より外周側へ延びている。
この特許文献1の技術によると、当接部材の接触部は、半導体に当接すると凹みの内周縁を支承点にしてシーソーのように揺動する。そして、揺動時には、当接部材の接触部の中央部寄り部分の変形によって接触圧力の変動が緩和され、半導体の表面のプローブピン当接部位に多少の凹凸やうねりがあっても、当接部材の多数の接触部と半導体の表面との接触状態が揃って安定するとされている。
特開2011−137791号公報
ところで、プローブ装置において半導体の表面に接触するコンタクト電極を使い捨てにすることが考えられている。このプローブ装置に異常時の大電流が印加された場合に、コンタクト電極がプローブ装置よりも先に破壊され、破壊されたコンタクト電極が電流を遮断し、プローブ装置が大電流から保護されることが望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、異常時の大電流が印加された場合にコンタクト電極が先に破壊される電流印加装置を提供することにある。
(1) 半導体(例えば、後述のパワー半導体100)の表面と接触して電流を印加するコンタクト電極(例えば、後述の接触体2)と、前記コンタクト電極を押圧する押圧体(例えば、後述の押圧体アッセンブリ3)と、を直列に接続して前記半導体に電流を印加する電流印加装置(例えば、後述のプローブ装置1)であって、前記コンタクト電極は、前記半導体の表面(例えば、後述の表面100f)と面接触する表面(例えば、後述の表面21f)を有し、前記コンタクト電極の表面は、前記半導体の表層に差し込まれる複数の微小突起(例えば、後述の微小突起25)を有し、前記押圧体に印加される押圧体電力(例えば、後述の押圧体電力I・R)が前記押圧体の耐電力(例えば、後述の耐電力W)よりも小さいときに、前記コンタクト電極に印加されるコンタクト電極電力(例えば、後述の接触体電力I・R)が前記コンタクト電極の耐電力(例えば、後述の耐電力W)よりも大きくなるように構成され、前記複数の微小突起の各々は、等しい形状であり、異常電流が印加された場合に1個の微小突起に印加される突起電力が1個の微小突起の耐電力よりも大きくなる関係が成立するように同様に構成されたことを特徴とする電流印加装置。
(1)の発明によれば、コンタクト電極と押圧体とを直列に接続して半導体に電流を印加する電流印加装置に異常時の大電流が印加された場合に、押圧体電力が押圧体の耐電力よりも小さく、コンタクト電極の半導体と接触する表面に印加されるコンタクト電極電力が当該表面の耐電力よりも大きい。
ここで、コンタクト電極は、安価かつ製造容易であり、使い捨てに適したものである。一方、押圧体は、高価かつ製造困難であり、耐久性を確保し、異常時の大電流が印加されてジュール熱によって破壊される場合に修理を必要とする。
本発明は、電流印加装置に異常時の大電流が印加された場合に、コンタクト電極が押圧体よりも先に破壊される。そして、破壊されたコンタクト電極は、異常時の大電流を遮断し、押圧体を大電流から保護する。これによって、押圧体を修理することなく寿命まで使用することができる。
(2) 前記押圧体電力は、前記押圧体自体の抵抗(例えば、後述のR11)と、前記押圧体と前記コンタクト電極との間の接触抵抗(例えば、後述のR12)と、に基づき算出され、前記コンタクト電極電力は、前記コンタクト電極自体の抵抗(例えば、後述のR21)と、前記コンタクト電極と前記半導体との間の接触抵抗(例えば、後述のR22)と、に基づき算出され、前記押圧体に印加される押圧体電力が前記押圧体の耐電力よりも小さいときに、前記コンタクト電極に印加されるコンタクト電極電力が前記コンタクト電極の耐電力よりも大きくなるように構成されたことを特徴とする(1)に記載の電流印加装置。
(2)の発明によれば、押圧体電力は、押圧体自体の抵抗と、押圧体とコンタクト電極との間の接触抵抗と、に基づき算出され、コンタクト電極電力は、コンタクト電極自体の抵抗と、コンタクト電極と半導体との間の接触抵抗と、に基づき算出される。そして、押圧体の耐電力よりも小さい押圧体電力と、コンタクト電極の表面の耐電力よりも大きいコンタクト電極電力を算出できる。これによって、電流印加装置に異常時の大電流が印加された場合に、押圧体電力が押圧体の耐電力よりも小さく、半導体と接触する側のコンタクト電極の表面に印加されるコンタクト電極電力が当該表面の耐電力よりも大きい関係を構成することができる。
(3) 前記押圧体は、複数の弾性体(例えば、後述の押圧ピン31)を有し、前記押圧体に印加される押圧体電力(例えば、後述の押圧体電力I・R)が前記押圧体の耐電力(例えば、後述の耐電力W)よりも小さい関係は、複数の前記弾性体の全部における前記弾性体の1本に印加される弾性体電力(例えば、後述の押圧ピン電力(I/N・(R11+R12)が前記弾性体の1本の耐電力(例えば、後述の耐電力W11)よりも小さい関係であることを特徴とする(1)または(2)に記載の電流印加装置。
(3)の発明によれば、押圧体の押圧体電力と耐電力との関係を、複数の弾性体の全部における1本の弾性体の弾性体電力と耐電力との関係に置き換え、当該関係を1本の弾性体という構成要素の単位に合わせて容易に設計することができる。
本発明によれば、異常時の大電流が印加された場合にコンタクト電極が先に破壊される電流印加装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るプローブ装置の概略構成を示す斜視図であり、図1(a)が分解図であり、図1(b)が全体図である。 上記実施形態に係るプローブ装置の図1(b)のAA断面図である。 上記実施形態に係るプローブ装置の各構成と対応する抵抗値を示す図であり、図3(a)が構成図であり、図3(b)が回路図である。 上記実施形態に係るプローブ装置に異常時の大電流が印加された場合(ケース1)を示す図であり、図4(a)が状態図であり、図4(b)が回路図である。 上記実施形態に係るプローブ装置に異常時の大電流が印加された場合(ケース2)を示す図であり、図5(a)が状態図であり、図5(b)が回路図である。
以下に、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電流印加装置としてのプローブ装置1の概略構成を示す斜視図であり、図1(a)が分解図であり、図1(b)が全体図である。図2は、本実施形態に係るプローブ装置1の図1(a)のAA断面図である。図1(b)のAA断面は、プローブ装置1の断面構成を分かり易くするために途中で断面位置を変更している。
図1に示されたプローブ装置1は、400〜2000Aの大電流のスイッチングに用いられるパワー半導体(IGBT,MOS,ダイオードなど)100を検査するための半導体検査装置に適用され、パワー半導体Hに圧接して大電流を印加する。
プローブ装置1は、接触体2と、押圧体アッセンブリ3と、絶縁プレート4と、固定カバー5と、基体6と、を備える。
図1に示すように接触体2は、円盤状であり、中央に四角形状のパワー半導体100よりも一回り小さい四角形状の接触部21をパワー半導体100側に突出させて有する。接触体2は、ニッケルから構成される。接触体2は、安価かつ製造容易であり、使い捨てに適したものである。
接触体2は、接触部21の隣に、位置決め棒71が挿通されるためにその厚み方向に貫通する1つの位置決め用孔22を有する。なお、接触体2の位置決め用孔22の口径は位置決め棒71の外径よりも所定隙間を有する程大きく、後述する接触体2の接触部21の表面21fとパワー半導体100の表面100fとの平行度の調整を規制するものではない。
接触体2は、位置決め用孔22とは接触部21に対して反対側に、第1信号ピン32および第2信号ピン33の各々が挿通されるためにその厚み方向に貫通する2つの第1信号ピン用孔23および第2信号ピン用孔24を有する。
接触部21は、パワー半導体100と面接触する表面21fを有する。表面21fは、パワー半導体100の表層の表面電極層のみに差し込まれる複数の微小突起25を有する。複数の微小突起25は、同構成である。接触部21は、複数の微小突起25を有しても、表面21fが複数の微小突起25に比して広大な平坦面となっている。
複数の微小突起25は、パワー半導体100の表面電極層の層厚である約10μmよりも小さく、かつ、表面電極層の表面に形成された酸化膜の膜厚である約0.1μmよりも大きな高さに電鋳によって形成される。複数の微小突起25は、等しい形状である。
図3は、本実施形態に係るプローブ装置1の各構成と対応する抵抗値を示す図であり、図3(a)が構成図であり、図3(b)が回路図である。
図3に示すように、接触体2は、耐電力W21と、内部の抵抗として抵抗値R21と、を有する。そして、電流値Iをプローブ装置1に異常時に流れる電流値としたときに、接触体内部電力I・R21が耐電力W21よりも小さい関係(I・R21<W21)が成立するよう構成されている。
複数の微小突起25の各々は、耐電力W22と、パワー半導体100の表面100fとの接触抵抗として抵抗値R22と、を有する。微小突起25は、N=100個設けられる。そして、複数の微小突起25の各々は、電流値Iをプローブ装置1に異常時に流れる電流値としたときに、1個の微小突起25に印加される突起電力(I/N・R22が1個の微小突起25の耐電力W22よりも大きくなる関係((I/N・R22>W22)が成立するよう同様に構成されている。つまり、複数の微小突起25の各々は、電流値I/Nが微小突起25の1個に流れると、微小突起25およびそれに接触するパワー半導体100の表面100fがジュール熱によって破壊されるように構成されている。
上記(I/N・R22>W22の関係を成立させるため、本実施形態では、複数の微小突起25の各々の耐電力W22を減少させるようにしている。すなわち、接触体2に形成される微小突起25の個数を減らし、1個の微小突起25への電流量を増加させている。また、複数の微小突起25の各々の材質またはメッキを高抵抗材料に変更して接触抵抗を増加させたり、複数の微小突起25の各々の先端を丸め、接触を不安定化させたりして、複数の微小突起25の各々の接触抵抗を増加させている。
接触体2全体は、接触体2自体の耐電力W21および複数の微小突起25の耐電力N×W22を含む耐電力Wと、接触体2自体の抵抗値R21および複数の微小突起25とパワー半導体100の表面100fとの接触抵抗としての抵抗値R22/Nを含む抵抗値Rと、を有する。すなわち、抵抗値Rは、R=R21+R22/Nである。そして、接触体2全体は、電流値Iをプローブ装置1に異常時に流れる電流値としたときに、接触体2に印加される接触体電力I・Rが接触体2の耐電力Wよりも大きくなる関係(I・R>W)に構成されている。つまり、接触体2全体のI・R>Wの関係は、複数の微小突起25の各々の(I/N・R22>W22の関係と置き換え可能になっている。これにより、接触体2全体のI・R>Wの関係を1個の微小突起25という構成要素の単位に合わせて容易に設計することができる。
ここで、接触体電力I・Rは、接触体2自体の抵抗値R21および複数の微小突起25とパワー半導体100の表面100fとの接触抵抗としての抵抗値R22/Nに基づき、接触体内部電力I・R21と、1個の微小突起25に印加される突起電力(I/N・R22を微小突起25の数Nだけ乗算した電力との総和から算出される。
なお、R21は、およそ0.1〜1mΩの抵抗値である。R22は、およそ80mΩの抵抗値である。W22は、およそ20Wの耐電力である。Nは、100個である。
図2に示すように、押圧体アッセンブリ3は、複数の押圧ピン31と、第1信号ピン32と、第2信号ピン33と、ケース34と、を有する。押圧体アッセンブリ3は、高価かつ製造困難であり、耐久性を確保し、異常時の大電流が印加されてジュール熱によって破壊される場合に修理を必要とする。
複数の押圧ピン31の各々は、棒状であり、導電性を有する。複数の押圧ピン31の各々の先端31tおよび後端31bは、半球状に形成され、摩擦抵抗を低下させてある。複数の押圧ピン31の各々の中央部は、弾性反発するバネ部31cを有する。押圧ピン31のバネ部31cの外径は、押圧ピン31のバネ部31c以外の棒状の先端部31sおよび後端部の外径よりも大きい。複数の押圧ピン31は、同構成である。
押圧ピン31は、ケース34から突出させた先端31tによって接触体2の背面2bと接触し、その接触位置が移動可能である。押圧ピン31は、接触体2の背面2bに平面方向に等間隔に配列され、接触体2の複数の区分の各々に押圧力Fを付与する。
押圧ピン31は、ケース34から突出させた後端31bによって基体6の押圧ピン用電極61の表面61fと接触し、基体6の押圧ピン用電極61から第2電流が流入可能である。
図3に示すように、複数の押圧ピン31の各々は、耐電力W11と、内部の抵抗として抵抗値R11と、先端31tと接触体2の背面2bとの接触抵抗として抵抗値R12と、を有する。押圧ピン31は、N=330本設けられる。そして、複数の押圧ピン31の各々は、電流値Iをプローブ装置1に異常時に流れる電流値としたときに、押圧ピン電力(I/N・(R11+R12)が耐電力W11よりも小さい関係((I/N・(R11+R12)<W11)が成立するように同様に構成されている。つまり、複数の押圧ピン31の各々は、電流値I/Nが1個の押圧ピン31に流れても、押圧ピン31がジュール熱によって破壊されないように構成されている。
上記(I/N・(R11+R12)<W11の関係を成立させるため、本実施形態では、押圧ピン31の耐電力W11を増加させるようにしている。すなわち、押圧ピン31の個数を多くし、1個の押圧ピンへの電流量を減少させている。また、押圧ピン31の材質または先端31tのメッキを低抵抗材料に変更して接触抵抗を減少させたり、押圧ピン31の先端31tの半球状を先鋭化し、接触を安定化させたりして、押圧ピン31と接触体2との接触抵抗を減少させている。
複数の押圧ピン31を有する押圧体アッセンブリ3は、複数の押圧ピン31の耐電力N×W11を含む耐電力Wと、複数の押圧ピン31の抵抗値R11/Nおよび複数の押圧ピン31の先端31tと接触体2の背面2bとの接触抵抗としての抵抗値R12/Nを含む抵抗値Rと、を有する。すなわち、抵抗値Rは、R=(R11+R12)/Nである。そして、押圧体アッセンブリ3は、電流値Iをプローブ装置1に異常時に流れる電流値としたときに、押圧体アッセンブリ3に印加される押圧体電力I・Rが押圧体アッセンブリ3の耐電力Wよりも小さくなる関係(I・R<W)に構成されている。つまり、押圧体アッセンブリ3のI・R<Wの関係は、複数の押圧ピン31の各々の(I/N・(R11+R12)<W11の関係と置き換え可能になっている。これにより、押圧体アッセンブリ3のI・R<Wの関係を1本の押圧ピン31という構成要素の単位に合わせて容易に設計することができる。
ここで、押圧体電力I・Rは、複数の押圧ピン31の抵抗値R11/Nおよび複数の押圧ピン31の先端31tと接触体2の背面2bとの接触抵抗としての抵抗値R12/Nに基づき、押圧ピン電力(I/N・(R11+R12)を押圧ピンの数Nだけ乗算した電力から算出される。
なお、R11+R12は、およそ40mΩの抵抗値である。W11は、およそ4Wの耐電力である。Nは、330本である。
図2に示すように、第1信号ピン32は、棒状であり、導電性を有する。第1信号ピン32の先端32tおよび後端32bは、半球状に形成され、摩擦抵抗を低下させてある。第1信号ピン32の中央部は、弾性反発するバネ部32cを有する。第1信号ピン32のバネ部32cの外径は、第1信号ピン32のバネ部32c以外の棒状の先端部32sおよび後端部の外径よりも大きい。第1信号ピン32は、バネ部32cの先端側の棒状の先端部32sの長さが押圧ピン31の棒状の先端部31sの長さよりも長い。
第1信号ピン32は、パワー半導体100のエミッタに対する第1電流をパワー半導体100に入力する。
第1信号ピン32は、ケース34から突出させた先端32tによってパワー半導体100の表面100fと接触し、その接触位置が移動可能である。
第1信号ピン32は、ケース34から突出させた後端32bによって基体6の第1信号ピン用電極62の表面62fと接触し、基体6の第1信号ピン用電極62の電気信号を受け渡し可能である。
第2信号ピン33は、第1信号ピン32と同構成である。第2信号ピン33は、バネ部33cの先端側の棒状の先端部33sの長さが押圧ピン31の棒状の先端部31sの長さよりも長く、第1信号ピン32の棒状の先端部32sの長さよりも短い。
第2信号ピン33は、パワー半導体100のゲートに対するパワー半導体100のオンオフを制御する制御信号をパワー半導体100に入力する。
第2信号ピン33は、ケース34から突出させた先端33tによってパワー半導体100の表面100fと接触し、その接触位置が移動可能である。
第2信号ピン33は、ケース34から突出させた後端33bによって基体6の第2信号ピン用電極63の表面63fと接触し、基体6の第2信号ピン用電極63の電気信号を受け渡し可能である。
図2に示すように、プローブ装置1は、第1信号ピン32の先端32tが最も突出し、第2信号ピン33の先端33tが第1信号ピン32の先端32tの次に突出し、接触体2の接触部21の表面21fがこれらの次に突出する。
ケース34は、図2に示された一対の円板材である2つのケース部材34a,34bから構成され、複数の押圧ピン用孔341と、第1信号ピン用孔342と、第2信号ピン用孔343と、を有する。
複数の押圧ピン31、第1信号ピン32および第2信号ピン33は、ケース34を2分割した一方のケース部材34a上で、各ピン31,32,33のバネ部31c,32c,33cを各孔341,342,343のバネ部用の空洞部に収容することでケース部材34aに配置され、その後に2つのケース部材34a,34bを合わせて一体化させることで、押圧体アッセンブリ3を構成する。
図1に示すように、ケース34は、複数の押圧ピン用孔341の周りに、位置決め棒71が挿通されるためにその厚み方向に貫通する1つの位置決め用孔344と、固定ボルト72が挿通されるためにその厚み方向に貫通する2つの固定用孔345と、を有する。固定用孔345は、固定ボルト72の頭部を収容する収容部を有し、2つの固定用孔345がケース34の中心点を通る直線上で複数の押圧ピン用孔341を介して離間して配置される。
ケース34は、先端側の表面に、接触体2の外周をガイドするためにパワー半導体100側に突出する環状凸部34cを有する。環状凸部34cは、内側に接触体2を収容でき、内周面が接触体2の移動を緩やかに規制する。
ケース34は、外周面にねじ部34dを有する。
図2に示すように、複数の押圧ピン用孔341は、接触体2の接触部21と同範囲において平面方向に等間隔に配列される。複数の押圧ピン用孔341の各々は、ケース34の厚み方向に貫通し、押圧ピン31が配置される。すなわち、押圧ピン用孔341の中央部が押圧ピン31のバネ部31cの大きさに合わせた他の部分よりも内径の大きい空洞部に形成され、この空洞部に押圧ピン31のバネ部31cを収容することで、押圧ピン用孔341に押圧ピン31が配置される。押圧ピン用孔341に収容された押圧ピン31は、押圧ピン用孔341に挿通された棒状の先端部31sおよび後端部を介して先端31tおよび後端31bをケース34の外側に突出させる。複数の押圧ピン用孔341の各々は、押圧ピン31が押圧ピン用孔341内をスムーズに移動できるようその内面が平滑に形成されていることが好ましい。
第1信号ピン用孔342は、複数の押圧ピン用孔341の隣接領域に1箇所形成される。第1信号ピン用孔342は、ケース34の厚み方向に貫通し、第1信号ピン32が配置される。すなわち、第1信号ピン用孔342の中央部が第1信号ピン32のバネ部32cの大きさに合わせた他の部分よりも内径の大きい空洞部に形成され、この空洞部に第1信号ピン32のバネ部32cを収容することで、第1信号ピン用孔342に第1信号ピン32が配置される。第1信号ピン用孔342に収容された第1信号ピン32は、第1信号ピン用孔342に挿通された棒状の先端部32sおよび後端部を介して先端32tおよび後端32bをケース34の外側に突出させる。複数の第1信号ピン用孔342の各々は、第1信号ピン32が第1信号ピン用孔342内をスムーズに移動できるようその内面が平滑に形成されていることが好ましい。
第2信号ピン用孔343は、複数の押圧ピン用孔341の隣接領域に第1信号ピン用孔342と並んで1箇所形成される。第2信号ピン用孔343は、第1信号ピン342と同構成である。
図1に示すように、絶縁プレート4は、円盤状であり、絶縁部材で構成され、プローブ装置1が組み付けられると、プローブ装置1の先端に位置する。
絶縁プレート4は、中央に開口41を有する。絶縁プレート4は、接触体2の接触部21の周りの表面2fを覆う一方、開口41を通過させて接触体2の接触部21をパワー半導体100側に突出させる。
絶縁プレート4は、開口41の隣に、第1信号ピン32および第2信号ピン33の各々が挿通される第1信号ピン用孔42および第2信号ピン用孔43を有する。
図1に示すように、固定カバー5は、環状部材であり、円環部5aと、円筒部5bと、を有する。円環部5aは、内側に絶縁プレート4の外径よりも小径かつ絶縁プレート4の開口41よりも大きい孔51を有する。円筒部5bは、円環部5aから基体6方向に延出し、内周面にねじ部5cを有する。固定カバー5の円筒部5bの内周面に形成されたねじ部5cは、押圧体アッセンブリ3のケース34の外周面に形成されたねじ部34dと螺合する。
図2に示すように、基体6は、固定カバー5と同径の円盤状である。基体6は、押圧ピン用電極61と、第1信号ピン用電極62と、第2信号ピン用電極63と、を有する。
押圧ピン用電極61は、複数の押圧ピン31の後端31bが突出した範囲に形成され、第2電流の電流供給源64に接続される。押圧ピン用電極61の表面61fは、平滑に形成され、プローブ装置1が組み付けられると、複数の押圧ピン31の後端31bに接触する。
第1信号ピン用電極62は、第1信号ピン32の後端32bが突出した位置に形成され、第1電流を供給すると共に接地された第1信号回路65に接続される。第1信号ピン用電極62の表面62fは、平滑に形成され、プローブ装置1が組み付けられると、第1信号ピン32の後端32bに接触する。
第2信号ピン用電極63は、第2信号ピン33の後端33bが突出した位置に形成され、制御信号を供給する第2信号回路66に接続される。第2信号ピン用電極63の表面63fは、平滑に形成され、プローブ装置1が組み付けられると、第2信号ピン33の後端33bに接触する。
押圧ピン用電極61、第1信号ピン用電極62および第2信号ピン用電極63の各々は、互いに導通しないように基体6の内部において絶縁部材67を介在させて分断してある。
図1に示すように、基体6は、位置決め棒71が挿通される1つの位置決め用穴68と、固定ボルト72が固定される2つの固定用穴69と、を有する。固定用穴69は、固定ボルト72のねじ部と螺合するねじ穴に構成されている。
プローブ装置1は、1本の位置決め棒71と2本の固定ボルト72とを用い、固定カバー5を取り付けることで組み付けられる。
具体的には、基体6上に押圧体アッセンブリ3を位置させ、位置決め棒71を押圧体アッセンブリ3の位置決め用孔344に挿通して基体6の位置決め用穴68にも挿通する。また、固定ボルト72を押圧体アッセンブリ3の固定用孔345に挿通して基体6の固定用穴69にも挿通する。これにより、基体6と押圧体アッセンブリ3との位置関係を規定する。
次に、固定ボルト72を基体6の固定用穴69に螺合し、押圧体アッセンブリ3を基体6に固定する。この状態では、位置決め棒71の先端が押圧体アッセンブリ3の表面から突出する。この突出した位置決め棒71の先端を接触体2の位置決め用孔22に挿通し、接触体2をケース34の環状凸部34cの内側に配置することで、接触体2を緩やかに位置決めする。このとき、接触体2の背面2bは、押圧体アッセンブリ3の突出した押圧ピン31の先端31tに接触する。接触体2は、位置決めされた状態であっても、移動可能である。
そして、絶縁プレート4を接触体2に被せ、この状態で固定カバー5の円筒部5bの内周面に形成されたねじ部5cを押圧体アッセンブリ3の外周面に形成されたねじ部34dに螺合し、固定カバー5を押圧体アッセンブリ3に固定する。このとき、接触体2の表面2fが固定カバー5の円環部5aに基体6の方向に押圧されると共に、接触体2の背面2bが押圧ピン31の先端31tから固定カバー5による押圧方向とは逆方向に押圧される。
なお、接触体2は、半導体検査においてパワー半導体100の異常を検出した際に破壊される。このため、接触体2は、他の部品と交換頻度が異なる。プローブ装置1では、上記に説明したプローブ装置1の組み付けと反対に、固定カバー5の円筒部5bの内周面に形成されたねじ部5cを押圧体アッセンブリ3の外周面に形成されたねじ部34dに対し緩め、固定カバー5を取り外すことだけで、接触体2を交換可能である。
次に、パワー半導体100について説明する。
パワー半導体100は、400〜2000Aの大電流のスイッチングに用いられるIGBT,MOS,ダイオードなどである。パワー半導体100は、図示しない載置台上に配置される。載置台は、図示しないシリンダに接続されており、シリンダが載置台上のパワー半導体100をプローブ装置1に押し付ける。
次に、プローブ装置1を用いたパワー半導体100の検査について説明する。
プローブ装置1は、当初、パワー半導体100から離間した待機状態である。
パワー半導体100を載置した載置台は、検査が開始されると、まず、シリンダによってプローブ装置1の方向に前進する。
載置台の前進に伴い第1信号ピン32の先端32tがパワー半導体100に接触する。
次に、載置台の前進に伴い第2信号ピン33の先端33tがパワー半導体100に接触する。
そして、載置台の前進に伴い接触体2の接触部21の表面21fがパワー半導体100に接触する。
具体的には、まず複数の微小突起25がパワー半導体100の表層の表面電極層のみに差し込まれる。これにより、複数の微小突起25がスパイクの役割を果たし、パワー半導体100に対する接触体2の位置が位置決めされる。
さらに載置台がシリンダによってプローブ装置1に押し付けられると、接触体2が固定カバーから離間し、フローティング状態になる。そして、接触体2は、パワー半導体100の表面100fの傾斜に倣って傾斜し、強く押圧している押圧ピン31が収縮し、弱く押圧している押圧ピン31が押圧力Fを発揮し、各押圧ピン31が押圧力Fと収縮とのバランスをとる。これにより、複数の押圧ピン31は、接触体2の接触部21の表面21fとパワー半導体100の表面100fとの平行度を調整して接触面圧を均一にする。そして、接触体2の接触部21の表面21fが、パワー半導体100の表面100fに均一に接触して押圧する。
特に、接触体2は、背面2b全体が複数の押圧ピン31に押圧される一部材であり、複数の押圧ピン31の挙動が反映されて俊敏に揺動し、パワー半導体100の表面100fとの平行度が調整される。
このとき、載置台には、シリンダによってプローブ装置1に押し付けられる際の横ずれ、捻れおよび振動などが生じる場合がある。これに対し、複数の押圧ピン31は、先端31tが半球形状のため摩擦抵抗が小さく、載置台に生じる横ずれ、捻れおよび振動などを、接触体2の背面2bに接触する先端31tの接触位置のずれで吸収することができる。これにより、接触体2のパワー半導体100の表面100fに対する接触状態は、横ずれ、捻れおよび振動などの影響を受けないため、複数の微小突起25が接触体2の位置ずれを要因としてパワー半導体100の表面100fを削ることはない。
そして、接触体2の接触部21の表面21fは、複数の微小突起25に比して広大な平坦面であって複数の微小突起25による表面電極層への差し込みを規制する規制面となっている。このため、表面21fは、複数の微小突起25がパワー半導体100の表面電極層に差し込まれた後に更に圧力が加わった場合であっても、パワー半導体100に対する当接状態を維持し、複数の微小突起25による表面電極層への過剰な差し込みを規制する。
その後、基体6の後方の電流供給源64が複数の押圧ピン31を介して接触体2に大電流である第2電流を供給し、基体6の後方の第1信号回路65が第1信号ピン32に第1電流を供給し、基体6の後方の第2信号回路66が第2信号ピン33にパワー半導体100のオンオフを制御する制御信号を入力し、パワー半導体100の検査を実行する。
載置台は、検査実行後、シリンダによってプローブ装置1とは反対方向に後退する。
載置台の後退に伴い接触体2の接触部21の表面21fがパワー半導体100から離間する。
次に、載置台の後退に伴い第2信号ピン33の先端33tがパワー半導体100から離間する。
さらに、載置台の後退に伴い第1信号ピン32の先端32tがパワー半導体100から離間する。
そして、プローブ装置1は、待機状態に戻る。
次に、プローブ装置1およびパワー半導体100に異常時の大電流が印加された場合を説明する。
(ケース1)
図4は、本記実施形態に係るプローブ装置1に異常時の大電流が印加された場合(ケース1)を示す図であり、図4(a)が状態図であり、図4(b)が回路図である。
ケース1は、パワー半導体100の星印の1箇所(一部)に不具合がある場合である。この場合には、パワー半導体100に接触する直上の接触体2の1箇所(微小突起1個)に局所的に電流値I(=30A)の電流が集中する。
=330本の押圧ピン31における押圧ピン1本あたりの電流値は、I/N=30/330≒0.1Aである。押圧ピン1本の抵抗値は、R11+R12=40mΩ=0.04Ωである。押圧ピン1本あたりの押圧ピン電力は、(I/N・(R11+R12)≒0.1×0.1×0.04=0.0004Wである。一方、押圧ピン1本あたりの耐電力は、設定された4Wである。
また、電路であるN=1個の微小突起25の電流値は、I/N=30/1=30Aである。微小突起1個のR22は、80mΩ=0.08Ωである。微小突起1個の突起電力は、(I/N・R22=30×30×0.08=72Wである。一方、微小突起1個の耐電力は、設定された20Wである。
その結果、押圧ピン電力0.0004W<押圧ピンの耐電力4Wとなり、(I/N・(R11+R12)<W11の関係を満たす。また、突起電力72W>微小突起の耐電力20Wとなり、(I/N・R22>W22の関係を満たす。そして、電路である1個の微小突起25とパワー半導体100の表面100fとが最初に破壊される。そして、破壊された接触体2は、異常時の大電流を遮断し、押圧体アッセンブリ3を大電流から保護する。これによって、押圧体アッセンブリ3を修理することなく寿命まで使用することができる。
(ケース2)
図5は、本記実施形態に係るプローブ装置1に異常時の大電流が印加された場合(ケース2)を示す図であり、図5(a)が状態図であり、図5(b)が回路図である。
ケース2は、パワー半導体100の全体(大部分)に不具合がある場合である。この場合には、パワー半導体100に接触する直上の接触体2の全体(星印の複数の微小突起全部)に電流値I(=2000A)の電流が分流する。
=330本の押圧ピン31における押圧ピン1本あたりの電流値は、I/N=2000/330≒6Aである。押圧ピン1本の抵抗値は、R11+R12=40mΩ=0.04Ωのである。押圧ピン1本あたりの押圧ピン電力は、(I/N・(R11+R12)≒6×6×0.04=1.6Wである。一方、押圧ピン1本あたりの耐電力は、設定された4Wである。
また、電路であるN=100個の全部の微小突起25における微小突起1個の電流値は、I/N=2000/100=20Aである。微小突起1個のR22は、80mΩ=0.08Ωである。微小突起1個の突起電力は、(I/N・R22=20×20×0.08=32Wである。一方、微小突起1個の耐電力は、設定された20Wである。
その結果、押圧ピン電力1.6W<押圧ピンの耐電力4Wとなり、(I/N・(R11+R12)<W11の関係を満たす。また、突起電力32W>微小突起の耐電力20Wとなり、(I/N・R22>W22の関係を満たす。そして、電路である100個の微小突起25とパワー半導体100の表面100fとの各々が最初に破壊される。そして、破壊された接触体2は、異常時の大電流を遮断し、押圧体アッセンブリ3を大電流から保護する。これによって、押圧体アッセンブリ3を修理することなく寿命まで使用することができる。
以上の本実施形態に係るプローブ装置1によれば、以下の効果を奏する。
(1)接触体2と押圧体アッセンブリ3とを直列に接続してパワー半導体100に電流を印加するプローブ装置1に異常時の大電流(電流値I)が印加された場合に、押圧体アッセンブリ3の押圧体電力I・Rが押圧体アッセンブリ3の耐電力Wよりも小さく、接触体2のパワー半導体100と接触する表面21fに印加される接触体電力I・Rが当該表面21fの耐電力Wよりも大きい。
ここで、接触体2は、安価かつ製造容易であり、使い捨てに適したものである。一方、押圧体アッセンブリ3は、高価かつ製造困難であり、耐久性を確保し、異常時の大電流が印加されてジュール熱によって破壊される場合に修理を必要とする。
本実施形態は、プローブ装置1に異常時の大電流が印加された場合に、接触体2が押圧体アッセンブリ3よりも先に破壊される。そして、破壊された接触体2は、異常時の大電流を遮断し、押圧体アッセンブリ3を大電流から保護する。これによって、押圧体アッセンブリ3を修理することなく寿命まで使用することができる。
(2)押圧体アッセンブリ3の押圧体電力I・Rは、押圧体アッセンブリ3を構成する複数の押圧ピン31の抵抗R11と、押圧体アッセンブリ3を構成する複数の押圧ピン31の先端31tと接触体2の背面2bとの間の接触抵抗R12と、に基づき算出され、接触体電力I・Rは、接触体2自体の抵抗R21と、接触体2の複数の微小突起25とパワー半導体100の表面100fとの間の接触抵抗R22と、に基づき算出される。そして、押圧体アッセンブリ3の耐電力Wよりも小さい押圧体電力I・Rと、接触体2の表面21fの耐電力Wよりも大きい接触体電力I・Rを算出できる。これによって、プローブ装置1に異常時の大電流(電流値I)が印加された場合に、押圧体アッセンブリ3の押圧体電力I・Rが押圧体アッセンブリ3の耐電力Wよりも小さく、パワー半導体100と接触する側の接触体2の表面21fに印加される接触体電力I・Rが当該表面21fの耐電力Wよりも大きい関係を構成することができる。
(3)押圧体アッセンブリ3の押圧体電力I・Rが押圧体アッセンブリ3の耐電力Wよりも小さくなる関係は、押圧ピン31の押圧ピン電力(I/N・(R11+R12)が押圧ピン31の耐電力W11よりも小さくなる関係である。これにより、押圧体アッセンブリ3の押圧体電力I・Rと耐電力Wとの関係を、1本の押圧ピン31の押圧ピン電力(I/N・(R11+R12)と耐電力W11との関係に置き換え、当該関係を1本の押圧ピン31という構成要素の単位に合わせて容易に設計することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の目的を達成できる範囲で変形、改良などを行っても、本発明の範囲に包含される。
1…プローブ装置(電流印加装置)
2…接触体(コンタクト電極)
3…押圧体アッセンブリ(押圧体)
31…押圧ピン(弾性体)

Claims (3)

  1. 半導体の表面と接触して電流を印加するコンタクト電極と、前記コンタクト電極を押圧する押圧体と、を直列に接続して前記半導体に電流を印加する電流印加装置であって、
    前記コンタクト電極は、前記半導体の表面と面接触する表面を有し、
    前記コンタクト電極の表面は、前記半導体の表層に差し込まれる複数の微小突起を有し、
    前記押圧体に印加される押圧体電力が前記押圧体の耐電力よりも小さいときに、前記コンタクト電極に印加されるコンタクト電極電力が前記コンタクト電極の耐電力よりも大きくなるように構成され
    前記複数の微小突起の各々は、等しい形状であり、異常電流が印加された場合に1個の微小突起に印加される突起電力が1個の微小突起の耐電力よりも大きくなる関係が成立するように同様に構成されたことを特徴とする電流印加装置。
  2. 前記押圧体電力は、前記押圧体自体の抵抗と、前記押圧体と前記コンタクト電極との間の接触抵抗と、に基づき算出され、
    前記コンタクト電極電力は、前記コンタクト電極自体の抵抗と、前記コンタクト電極と前記半導体との間の接触抵抗と、に基づき算出され、
    前記押圧体に印加される押圧体電力が前記押圧体の耐電力よりも小さいときに、前記コンタクト電極に印加されるコンタクト電極電力が前記コンタクト電極の耐電力よりも大きくなるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の電流印加装置。
  3. 前記押圧体は、複数の弾性体を有し、
    前記押圧体に印加される押圧体電力が前記押圧体の耐電力よりも小さい関係は、複数の前記弾性体の全部における前記弾性体の1本に印加される弾性体電力が前記弾性体の1本の耐電力よりも小さい関係であることを特徴とする請求項1または2に記載の電流印加装置。
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