JP5935769B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に用いられる車両用空調装置に関する。
例えば、特許文献1、2には、二つの吹出口からそれぞれ吹き出される空調風を衝突させ、当該空調風の風向きを変える車両用空調装置が開示されている。また、特許文献3には、車両用空調装置において、インストルメントパネルから吹き出された空調風を車両前後方向後方側へ誘導する技術が開示されている。さらに、特許文献4には、送風機において、コアンダ効果を利用して、ノズルから吹出された空気の量を超える空気を送風する技術が開示されている。
特開2007−050781号公報 特開2004−148965号公報 特開2005−035423号公報 特開2010−077969号公報
しかしながら、これらの先行技術では、吹出口から吹き出される空気流において、吹出方向が一定となっており、当該空気流を偏向させるためには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、流路に沿って形成された吹出口から吹き出される空気流の吹出方向を偏向させることができる車両用空調装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両用空調装置は、作動することにより空気流を生じさせるファンと、前記ファンによって生じた空気流を一方向に沿って案内し、前記一方向に沿って形成された吹出口を有する流路部材と、前記流路部材内で前記一方向と交差する姿勢で配置され、前記空気流の少なくとも一部を前記吹出口へ向けて案内する案内部材を有し、当該案内部材を変形させることで前記吹出口から吹き出される空気流を前記一方向に沿って偏向させる空気流偏向手段と、を備え、前記吹出口から吹き出される空気流は、装置本体の表面に沿って前記一方向と交差する方向へ流れるように設定されている。
請求項1に記載の発明に係る車両用空調装置では、ファンによって生じた空気流を一方向に沿って案内する流路部材を有している。この流路部材には、当該一方向に沿って吹出口が形成されている。また、流路部材内には空気流偏向手段が設けられている。この空気流偏向手段は、一方向(空気流の流れる方向)と交差する姿勢で配置された案内部材を有している。このため、流路部材内を案内される空気流は、案内部材により、当該空気流の流れる方向に対して交差する方向へ偏向されて吹出口へ向けて案内される。このとき、案内部材を変形させることにより、吹出口から吹き出される空気流を当該一方向に沿って偏向させることができる。
具体的に説明すると、例えば、流路部材が車両幅方向に沿って形成された場合、空気流は車両幅方向(一方向)に沿って案内される。この空気流の流れる方向に対して交差した状態で案内部材は配置されているため、当該案内部材は、車両前後方向かつ車両上下方向に沿って配置されることになる。このため、流路部材内を車両幅方向に沿って流れる空気流は、案内部材に当たって、車両前後方向かつ車両上下方向に偏向され吹出口側へ案内される。このとき、案内部材を変形させることにより、吹出口から吹き出される空気流は、案内部材の表面に沿って案内される過程で、車両幅方向に沿った方向へ偏向可能とされる。
さらに、本発明では、吹出口から吹き出される空気流は装置本体の表面に沿って流れるように設定される。このため、当該空気流が装置本体の表面を流動する過程で、いわゆるコアンダ効果を利用することができる。これにより、誘因現象によって周りの空気を引き込み、送風流量を増やすことができる。ここで、吹出口から吹き出される空気流は、装置本体の表面に沿って一方向(車両幅方向)と交差する方向(車両前後方向)へ流れるように設定されている。
請求項2に記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項1に記載の発明に係る車両用空調装置において、前記空気流偏向手段は、前記案内部材において、前記一方向と交差する方向に沿った一端部に設けられ、当該案内部材を支持する一方の軸部と、前記案内部材において、前記一方向と交差する方向に沿った他端部に設けられ、当該案内部材を支持する他方の軸部と、前記一方の軸部及び前記他方の軸部の少なくとも一方を前記一方向に沿って移動させ、前記案内部材の表面の曲率を変える移動手段と、を含んで構成されている。
請求項2に記載の発明に係る車両用空調装置では、空気流偏向手段は、案内部材を支持する一方の軸部及び他方の軸部と、当該一方の軸部及び他方の軸部の少なくとも一方を移動させる移動手段と、を含んで構成されている。一方の軸部は、案内部材において、一方向(空気流の流れる方向)と交差する方向に沿った一端部に設けられており、他方の軸部は、案内部材において、一方向と交差する方向に沿った他端部に設けられている。そして、一方の軸部及び他方の軸部の少なくとも一方は、移動手段によって当該一方向に沿って移動可能とされており、一方の軸部及び他方の軸部の少なくとも一方が移動することによって、一方の軸部と他方の軸部との距離が変わり、案内部材の表面の曲率が変わる。
このように、案内部材の表面の曲率を変えることによって、空気流の流れる方向(一方向)に対して交差する方向へ偏向される空気流を一方向に沿ってさらに偏向可能とすることができる。ここで、一方の軸部及び他方の軸部の少なくとも一方は、一方向に沿って移動するため、空気流の流れる方向から見た場合において、軸部の移動によって案内部材の一部が他の一部とラップすることはなく、偏向させる空気流の流量を案内部材の変形量に拘わらず略一定にすることができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項2に記載の発明に係る車両用空調装置において、前記一方の軸部が前記吹出口側に配置された固定軸であり、前記他方の軸部が前記固定軸に対して移動可能な可動軸である。
請求項3に記載の発明に係る車両用空調装置では、偏向された空気流の出口となる吹出口側に固定軸が配置されるため、当該吹出口側に可動軸が配置された場合と比較して吹出し音の発生を抑制することができる。ここで、「吹出し音」とは、例えば、吹出口が狭くなったり、広くなったりすることで、吹出される風の強弱差や乱流によって発生する音のことである。
請求項4に記載の発明に係る車両用空調装置は、請求項3に記載の発明に係る車両用空調装置において、前記移動手段は、前記流路部材の一部を構成する壁面において前記一方向に沿って形成され、前記可動軸の端部が係合されるガイド部と、前記可動軸と接続され、装置本体に設けられて前記ガイド部に沿って当該可動軸を移動させる操作部と、を含んで構成されている。
請求項4に記載の発明に係る車両用空調装置では、移動手段は、可動軸をガイドするガイド部と、可動軸を移動させる操作部と、を含んで構成されている。ガイド部は、流路部材の一部を構成する壁面において空気流の流れる方向(一方向)に沿って形成され、当該可動軸の端部が係合されるようになっている。また、操作部は、可動軸と接続され、装置本体に設けられてガイド部に沿って当該可動軸を移動させるようになっている。
このため、操作部を操作すると、可動軸がガイド部を介して一方向に沿って移動する。これにより、固定軸に対する可動軸の距離が変わり、案内部材の曲率が変わることになる。なお、ここでの「接続」では、可動軸と操作部とが直接接続された場合以外に、間接的に接続された場合も含まれる。
請求項に記載の車両用空調装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用空調装置において、前記装置本体において前記吹出口と対向して配置され、前記吹出口から吹き出された空気流と交差させる空気流を吹き出させる他の吹出口を有している。
請求項に記載の車両用空調装置では、装置本体において吹出口と対向して他の吹出口が設けられている。当該他の吹出口は、吹出口から吹き出されて装置本体の表面に沿って流れた空気流と交差させる空気流を吹き出すように設定されている。このように、吹出口から吹き出された空気流が他の吹出口から吹出された空気流と交差(合流)することによって、吹出口から吹き出された空気流の風向きが変わる。このため、別途風向き調節を行なうためのフィン等が不要となる。
以上説明したように、請求項1記載の発明に係る車両用空調装置は、流路に沿って形成された吹出口から吹き出される空気流の吹出方向を偏向させ、コアンダ効果を利用することで送風流量を増やすことができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明に係る車両用空調装置は、簡単な構成で、案内部材の表面の曲率を変えることができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の発明に係る車両用空調装置は、吹出口側に固定軸を配置することで、吹出し音の発生を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の発明に係る車両用空調装置は、操作部を操作して可動軸を空気流の流れる方向に沿って移動させることによって、案内部材の表面の曲率を容易に変えることができる、という優れた効果を有する。
請求項記載の発明に係る車両用空調装置は、吹出口から吹出された空気流の風向きを他の吹出口から吹出された空気流との合流によって変えることができる、という優れた効果を有する。
本実施形態の車両用空調装置を車両下方側から見た平面図である。 図1の2−2線に沿って切断された車両用空調装置の断面を示す拡大断面図である。 本実施形態の車両用空調装置の要部を示す車両斜め下方側から見た拡大斜視断面図である。 本実施形態の車両用空調装置の要部を示す部分拡大斜視図である。 本実施形態の車両用空調装置の要部を示す車両下方側から見た平面図である。 本実施形態の車両用空調装置の変形例を示す部分拡大斜視図である。 本実施形態の車両用空調装置が適用された車両を車両側方から見た状態を示す部分断面図である。 (A)〜(C)は、図5に対応する比較例である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係る車両用空調装置について説明する。なお、以下の説明において前後左右上下の方向を用いて説明するときは、車両用シートに着座した乗員から見た前後左右上下の方向を示すものとし、また各図に適宜示す矢印FRは前方向、矢印UPは上方向、矢印RHは右方向、矢印LHは左方向をそれぞれ示すものとする。
(車両用空調装置の構成)
図7に示されるように、本実施形態の車両用空調装置10を備えた車両12は、例えば、3列シートの所謂ミニバンタイプの車両であり、この車両12のキャビン14には、1列目、2列目、3列目の順番でシート16、18、20がそれぞれ設けられている。1列目のシート16は運転席及び助手席とされており、2列目シート18、3列目シート20は、例えば、それぞれ3人の乗員が着座可能とされたベンチタイプのシートとされている。
車両用空調装置10は、車両天井部(以下、単に「天井部」という)22において、1列目シート16と2列目シート18との間に取り付けられている。天井部22を構成するルーフヘッドライニング24には下方側(キャビン14側)から見てT字状を成す開口部24A(図1参照) が形成されており、当該開口部24Aの内縁部にファンカバー26が取り付けられるようになっている。つまり、このファンカバー26は開口部24Aを通じてキャビン14側へ露出するようになっている。
ここで、車両用空調装置10には、例えば、モータ28及び当該モータ28の作動により回転して空気流を生じさせるファン30が設けられており、モータ28及びファン30は、ファンカバー26によって覆われている。このため、モータ28及びファン30は、キャビン14側には露出しないようになっている。
ファン30は、車両幅方向中央部に配設されており、ファンカバー26におけるファン30の車両前後方向前方側に位置する前壁部26Aには、ファン30の回転によって空気が導入される導入口32が設けられている。この導入口32とファン30との間は、ファンカバー26によって構成された流路34によって繋がっている。
図1に示されるように、ファンカバー26には、ファン30の車両前後方向後方側において、ファン30を中心にして車両幅方向外側へ向かって流路部材としての吹出部36、38がそれぞれ延在されている。ファン30はシュラウド40によって覆われている。当該シュラウド40にはフランジ部40Aが設けられており、フランジ部40Aには、車両幅方向の左右へ分岐する第1ダクト部42Aと第2ダクト部42Bとを含んで構成されたY字状のダクト42の基部が連結されている。
第1ダクト部42Aは車両幅方向左側へ湾曲して吹出部36と連結されており、第2ダクト部42Bは車両幅方向右側へ湾曲して吹出部38と連結されている。なお、吹出部38の構成は吹出部36の構成と略同じであるため、ここでは吹出部36の構成について説明し、吹出部38についての説明は省略する。
吹出部36は、車両幅方向内側に開口した略U字状の流路44を備えている。この流路44は、車両幅方向外側へ向けて延びる第1流路44Aと、第1流路44Aの車両幅方向外側の端部から車両後方側かつ車両幅方向内側へ向けて略U字状に折り返された第2流路44Bと、第2流路44Bの車両幅方向内側の端部から車両幅方向内側へ向けて延びる第3流路44Cと、を含んで構成されている。
流路44の始端部に位置する第1流路44Aの車両幅方向内側の端部45には、第2ダクト部42Bが連結されており、ファン30から空気流F0が導入されるようになっている。また、流路44の終端部に位置する第3流路44Cの車両幅方向内側の端部47は閉止端とされている。さらに、この吹出部36には、第1流路44Aから第2流路44Bを介して第3流路44Cに流入する空気流F3の流量を調節するダンパ48が設けられている。
吹出部36の構成についてより詳しく説明すると、図2に示されるように、吹出部36は樹脂材料を用いて形成された上部構成体50と装置本体としての下部構成体52とによる上下2分割構造とされている。上部構成体50は下方側を開口とされ、下部構成体52は上方側を開口とされて、上部構成体50が下部構成体52に被さるようにして配置されている。
吹出部36の上部を構成する上部構成体50には、車両前後方向及び車両幅方向に延びる上壁部50Aが備わっており、上壁部50Aの前端部には、下方側へ向けて屈曲された前壁部50Bが設けられている。前壁部50Bの下端部からは、車両後方側へ向けて傾斜するようにして傾斜壁部50Cが延出されている。この傾斜壁部50Cの下端部からは、車両前後方向前方側かつ上方側へ向かって屈曲する当接片50Dが延出されており、ルーフヘッドライニング24に形成された開口部24Aの周辺部に当接可能とされている。
また、上壁部50Aの後端部には、下方側へ向けて屈曲された後壁部50Eが設けられている。この後壁部50Eの下端部からは、車両前後方向後方側かつ上方側へ向かって屈曲する当接片50Fが延出されており、ルーフヘッドライニング24に形成された開口部24Aの周辺部に当接可能とされている。さらに、上壁部50Aの車両前後方向の中央部には、下方側へ向けて突出しかつ車両幅方向に延びるリブ50Gが設けられている。
一方、吹出部36の下部を構成する下部構成体52には、車両前後方向及び車両幅方向に延びる下壁部52Aが備わっており、下壁部52Aの前端部には、上方側へ向けて屈曲された傾斜壁部52Bが設けられている。傾斜壁部52Bの前端部からは、上方側へ向けて屈曲され、かつ上部構成体50の傾斜壁部50Cと車両前後方向に対向し、傾斜壁部50Cとの間で重なり部を成す傾斜壁部52Cが延出されている。この傾斜壁部52Cにおける車両前後方向前方側の前壁面52C1と傾斜壁部50Cにおける車両前後方向後方側の後壁面50C1との間には、所定の距離C1が設けられている(後述する)。
また、下壁部52Aの後端部からは、上方側へ向けて屈曲され、かつ上部構成体50の後壁部50Eと車両前後方向に対向する後壁部52Eが延出されている。この後壁部52Eにおける車両前後方向後方側の後壁面52E1と後壁部50Eにおける車両前後方向前方側の前壁面50E1との間には、所定の距離C2が設けられている(後述する)。さらに、下壁部52Aの車両前後方向の中央部には、上方側へ向けて突出しかつ先端部が上部構成体50のリブ50Gに沿って延びる隔壁部52Dが設けられている。
以上説明した上部構成体50の上壁部50A、前壁部50B及び傾斜壁部50C、並びに下部構成体52の隔壁部52D、下壁部52A、傾斜壁部52B及び前壁部52Cによって第1流路44Aが形成されている。また、上部構成体50の上壁部50A及び後壁部50E、並びに下部構成体52の隔壁部52D、下壁部52A及び後壁部52Eによって第3流路44Cが形成されている。さらに、上部構成体50の上壁部50A及び下部構成体52の下壁部52A等によって第2流路44B(図1参照)が形成されている。
ここで、吹出部36において、前述のように、上部構成体50に設けられた傾斜壁部50Cの後壁面50C1と下部構成体52に設けられた傾斜壁部52Cの前壁面52C1との間には、所定の距離C1が設けられている。これにより、吹出口としての主流吹出口56が形成され、当該主流吹出口56は車両斜め後方側へ向けて開口すると共に車両幅方向を長手方向とする長孔状に形成されている(図1参照)。
また、上部構成体50に設けられた後壁部50Eの前壁面50E1と下部構成体52に設けられた後壁部52Eの後壁面52E1との間には、所定の距離C2が設けられている。これにより、他の吹出口としての風向調節流吹出口58が形成され、当該風向調節流吹出口58は下方側へ向けて開口すると共に車両幅方向を長手方向とする長孔状に形成されている(図1参照)。
このように、吹出部36において、図1に示されるように、主流吹出口56と風向調節流吹出口58とは車両前後方向に対向して配置されている。具体的には、主流吹出口56は吹出部36における車両前後方向前部に設けられ、風向調節流吹出口58は吹出部36における車両前後方向後部に設けられている。そして、ファン30からダクト42Bを介して吹出部36へ流入された空気流F0は、主流吹出口56及び風向調節流吹出口58からそれぞれ吹出されるようになっている。
さらに、本実施形態では、図2に示されるように、主流吹出口56から吹出された空気流F1は、下部構成体52における傾斜壁部52Cの前壁面52C1から下壁部52Aの表面に沿って流れるようになっており、風向調節流吹出口58から下方側へ吹き出された空気流F3と交差するように設定されている。また、風向調節流吹出口58は、下部構成体52の下壁部52Aにおける車両上下方向の高さ位置から距離D1分上方側へ離間するように配置されている。さらに、風向調節流吹出口58が、下部構成体52の下壁部52Aから距離D1分上方側へ離間して配置されている。
ところで、本実施形態では、図1に示されるように、下部構成体52の下壁部52Aにおける第1流路44A側には、吹出部36へ流入された空気流F0を、主流吹出口56へ導くための空気流偏向手段の一部を構成する案内部材60が空気流F0の流れる方向に沿って複数設けられている。また、下部構成体52の下壁部52Aにおける第3流路44C側には、風向調節流吹出口58へ導くためのガイドリブ62、64が空気流F3の流れる方向に沿って複数設けられている。
ここで、図3に示されるように、案内部材60は、図示はしないが、空気流F0の流れる方向に沿って見た場合において、当該空気流F0と直交する方向を長手とする矩形状を成す薄板状とされており、例えば、ゴム部材、合成樹脂等の弾性部材によって形成され、弾性変形可能とされている。
図4に示されるように、案内部材60の長手方向の一端部には、空気流偏向手段の一部を構成する固定軸66が取り付けられており、当該固定軸66は主流吹出口56の近傍に固定されている。また、案内部材60の長手方向の他端部には、空気流偏向手段の一部を構成する可動軸68が取り付けられている。
当該可動軸68は固定軸66の車両前後方向後方側に配置され、案内部材60は、第1流路44Aにおける空気流F0の流れる方向(一方向)に対して交差する方向に沿って配置されている。下部構成体52の下壁部52A及び上部構成体50の上壁部50Aには、車両幅方向に沿ってガイド部としてのガイド溝70がそれぞれ形成されており、当該ガイド溝70には、可動軸68の両端部がそれぞれ係合可能とされている。これにより、当該可動軸68は、空気流F0の流れる方向に沿って移動可能とされている。なお、下壁部52A側におけるガイド溝については、図示を省略している。
図5に示されるように、第1流路44Aにおける車両前後方向後部には、空気流F0の流動方向上流側及び下流側に移動手段の一部を構成する定滑車72、74がそれぞれ配設されている。可動軸68の下端部にはそれぞれ無端状の紐76が取り付けられており、当該紐76はこの定滑車72、74に巻き掛けられている。定滑車72の回転軸72Aには、下部構成体52に配設されキャビン14側に露出するレバー78が連結されており、当該レバー78を回動移動させることによって、回転軸72Aを介して定滑車72が回転移動するようになっている。
当該定滑車72の回転移動により、紐76を介して定滑車74が回転移動する。このとき、定滑車72と定滑車74間では紐76はスライド移動するため、当該紐76を介して可動軸68がガイド溝70に沿ってそれぞれスライド移動することになる。つまり、レバー78及び定滑車72、74による回転移動を、紐76を介して可動軸68による直線(スライド)移動へ変換させるようにしている。そして、可動軸68のスライド移動によって、当該可動軸68と固定軸66との距離が変わり、案内部材60の表面60Aの曲率が変わることになる。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
まず、車両用空調装置10における空気の流れについて説明する。図7に示すモータ28が作動しファン30が回転することによって空気流が生じる。つまり、キャビン14内の空気が、ファンカバー26の車両前後方向前端部に形成された導入口32から取り入れられる。次いで、当該導入口32から取り入れられた空気は、ファンカバー26によって構成された流路34内を流動し、シュラウド40の下部に形成された開口部34A(図1参照)からファン30の軸芯部へ導入される。次に、図1に示されるように、ファン30の軸芯部に導入された空気は、ダクト42から第1ダクト部42A及び第2ダクト部42Bへ分岐された後、吹出部38、22へそれぞれ流入される。
前述のように、吹出部36(吹出部38も同じ)は、当該吹出部36における車両前後方向前部に設けられた主流吹出口56と、当該主流吹出口56に対して車両前後方向に対向して形成され、吹出部36における車両前後方向後部に設けられた風向調節流吹出口58と、を含んで構成されている。
図2に示されるように、主流吹出口56から吹出された空気流F1は、装置本体としての下部構成体52における傾斜壁部52Cの前壁面52C1から下壁部52Aの表面に沿って流れるようになっており、風向調節流吹出口58から下方側へ吹き出された空気流F3と交差するように設定されている。
風向調節流吹出口58は、下部構成体52の下壁部52Aにおける車両上下方向の高さ位置から距離D1分上方側へ離間するように配置されており、風向調節流吹出口58から後壁部52Eの前壁面50E1に沿って下方側へ吹き出す空気流F3の流れが確保されている。さらに、風向調節流吹出口58が、下部構成体52の下壁部52Aから距離D1分上方側へ離間して配置されており、空気流F3が主流吹出口56から吹出された空気流F1と合流することによる渦流の発生が抑制されるようになっている。
ここで、吹出部36の第1流路44Aへ流入された空気の一部は、主流吹出口56から吹出される(後述する)。そして、上述のように、主流吹出口56から吹出された空気流F1は、下部構成体52の下壁部52Aの表面に沿って車両前後方向後方側へ向かって流れる。このとき、この空気流F1によって、当該空気流F1の下方側の空気が誘引される、いわゆるコアンダ効果を得ることができる(以下、この誘引された空気の空気流を「空気流F2」という)。
つまり、本実施形態では、このコアンダ効果による誘因現象によって、周りの空気を引き込み送風流量を増やすことができる。その結果、主流吹出口56から吹出された流量を超える空気流(空気流F1に空気流F2を足し合わせた量の空気流)が同方向へ向けて流れることになる。
このように、本実施形態では、主流吹出口56及び風向調節流吹出口58から吹き出される空気流を利用することで、図7に示されるように、2列目シート18及び3列目シート20に着座する乗員P1、P2に対してそれぞれ空気を送風することができる。
具体的には、図1に示すダンパ48が全開の状態では、吹出部36の第1流路44Aへ流入された空気の他の一部は、第2流路44Bを通じて第3流路44Cへ流入される。そして、吹出部36の第3流路44Cへ流入された空気は、ガイドリブ62、64に沿って流動した後、風向調節流吹出口58から吹出される。
図2に示されるように、この風向調節流吹出口58から吹出された空気流F3は、下方側へ向けて吹出される。すると、風向調節流吹出口58から吹出された空気流F3は、主流吹出口56から吹出された空気流F1及び当該空気流F1によって生じる誘引現象による空気流F2の側方から合流する。
その結果、主流吹出口56から吹出される空気流F1及び誘引現象による空気流F2の風向きが変わる(以下、風向きが偏向された空気流を「空気流F4」という)。つまり、ダンパ48が全開の状態とされた際には、2列目のシート18に着座した乗員P1(図7参照)へ向けて空気流F4が生じるようになっている。
また、図1に示すダンパ48が全閉の状態では、第1流路44Aに流入した空気流は、第2流路44Bを通じて第3流路44Cへ流入し難くなる。このため、図2に示す主流吹出口56から吹出される空気流F1の流量は増加し、反対に風向調節流吹出口58から吹出される空気流F3の流量は減少する。
その結果、主流吹出口56から吹出される空気流F1及び空気流F2は、風向調節流吹出口58から吹出される空気流F3の影響をそれほど受けることなく、車両後方側へ向けて流れる。したがって、3列目のシート20に着座した乗員P2(図7参照)へ向けて空気流F4’が流れる。したがって、本実施形態では、別途風向調節を行なうためのフィン等が不要となる。
ところで、本実施形態では、図1に示されるように、第1流路44A側には、案内部材60が複数(ここでは2つ)設けられている。この案内部材60は、固定軸66及び可動軸68によって支持されており、当該固定軸66は主流吹出口56の近傍に固定されている。案内部材60は第1流路44Aにおいて空気流F0の流れる方向に対して交差する方向に配置されている。
このため、車両幅方向に沿って流れる空気流F0は、この案内部材60によってその風向きが偏向され、車両前後方向前方側へ案内され、主流吹出口56から吹き出される。そして、図2に示されるように、主流吹出口56から吹出された空気流F1は、車両幅方向に沿って偏向された状態で、下部構成体52の下壁部52Aの表面に沿って車両前後方向後方側へ向かって流れることになる。
ここで、図5に示されるように、案内部材60の長手方向の他端部を支持する可動軸68は、空気流F0の流れる方向に沿って移動可能とされている。このため、キャビン14側に露出する下部構成体52に設けられたレバー78を回動移動させることにとって、可動軸68がガイド溝70を介して車両幅方向に沿ってスライド移動する。これにより、可動軸68と固定軸66との距離が変わり、案内部材60の表面60Aの曲率が変化する。
具体的に説明すると、レバー78が車両前後方向に沿って配置された状態(標準位置P)では、空気流F0は、案内部材60を介して、吹出口から吹き出される空気流としての空気流F1は車両前後方向後方側へ向かって誘導される(空気流F1a)。なお、この場合、案内部材60の表面60Aの曲率は曲線60A0で示す。この状態で、案内部材60の表面60Aは弛んだ状態となっている。
次に、標準位置Pにあるレバー78を車両幅方向中央側(L位置側)へ向かって回動移動させると、定滑車72を介して、紐76及び定滑車74が矢印A方向へ回転移動する。これに伴って、可動軸68がガイド溝70内を車両幅方向外側(矢印A方向)へスライド移動する。これにより、可動軸68は固定軸66に対して近接し、案内部材60の表面60Aは大きく弛み、曲率が大きくなる(曲線60A1)。この状態では、空気流F0は、案内部材60を介して、空気流F1は車両幅方向中央側へ向かって誘導(偏向)される(空気流F1b)。
一方、標準位置Pにあるレバー78を車両幅方向外側(R位置側)へ向かって回動移動させると、定滑車72を介して、紐76及び定滑車74が矢印B方向へ回転移動する。これに伴って、可動軸68がガイド溝70内を車両幅方向中央側(矢印B方向)へスライド移動する。これにより、可動軸68は固定軸66に対して離間し、案内部材60の表面60Aは伸長し、曲率が小さくなる(曲線60A2)。この状態では、空気流F0は、案内部材60を介して、空気流F1は車両幅方向外側へ向かって誘導(偏向)される(空気流F1c)。
このように、レバー78を車両幅方向に沿って回動移動させることによって、主流吹出口56から吹き出される空気流F1を車両幅方向に沿って偏向(F1b〜F1cの範囲)させることができる。つまり、案内部材60の表面60Aの曲率を変化させることによって、当該案内部材60の表面60Aに沿って空気流F0の流動方向に対して略直交する方向(車両前後方向前方側)へ偏向される空気流F1を空気流F0の流れる方向に沿って(車両幅方向に沿って)さらに偏向させることが可能となる。
このように、本実施形態では、主流吹出口56から吹き出される空気流F1を車両前後方向後方側かつ車両幅方向へ偏向させることができる。すわなち、案内部材60を変形させるだけで、いわゆるフィンの性能を得ることができる。ここで、空気流F0について、より詳細に説明すると、当該空気流F0は、案内部材60によって、一旦車両前後方向前方側へ偏向される。図2に示されるように、主流吹出口56が車両上下方向下方側へ向けて開口されているため、車両前後方向前方側へ向かって偏向された後、車両上下方向下方側へ向かって誘導(偏向)され、さらに、ファンカバー26の表面に沿って車両前後方向後方側へ誘導される(空気流F1)ことになる。
以上のように、本実施形態では、図5に示されるように、可動軸68を空気流F0の流れる方向(一方向)に沿って移動させることで固定軸66との距離を変え、案内部材60の表面60Aの曲率を変えることによって、空気流F0を車両前後方向後方側かつ車両幅方向へ偏向させるようにしている。
これに対して、例えば、図8(A)に示されるように、変形不能な案内部材100によって空気流F’を偏向させようとした場合、固定軸102を中心に案内部材100を回動させることになる。空気流F’の流動方向に沿って見た場合、空気流F’を矢印F1’方向へ偏向させようとすると、領域Aにおいて、案内部材100の一部が他の一部とラップした状態となっている。このため、空気流F’の一部は、案内部材100の裏面100A側に沿って案内され、偏向させたい方向とは異なる方向へ誘導されてしまう。
また、図8(B)に示されるように、空気流F’を矢印F2’方向へ偏向させようとすると、案内部材100の端部が固定軸102よりも空気流F’の流動方向下流側(矢印B側)に位置することになり、固定軸102と干渉して空気流F’を偏向させたい方向へ上手く誘導できない。
一方、図8(C)に示されるように、変形不能な案内部材100の長手方向の中央部に固定軸102を設けた場合、空気流F’を矢印F1’方向へ偏向させようとすると、案内部材100の長手方向の一端部が主流吐出口104から離間(L)してしまい、空気流F’を偏向させたい方向へ上手く誘導できない。また、領域Cにおいて、案内部材100の一部が他の一部とラップした状態となってしまう。このため、空気流F’の一部は、偏向させたい方向とは異なる方向へ誘導されてしまう。
つまり、以上のような構成では、主流吹出口104へ案内される空気流F’において、圧力損失が高くなると共に風量が減少してしまう可能性がある。
本実施形態では、図5に示されるように、案内部材60の長手方向の一端部を固定軸66とし、長手方向の他端部を可動軸68として、当該可動軸68を空気流F0の流れる方向に沿って移動させるようにしている。これにより、案内部材60の表面60Aの曲率を変え(60A1、60A0、60A2)、車両幅方向に沿って流動する空気流F0を車両前後方向前方側へ偏向(空気流F1)させると共に、車両幅方向に沿って偏向(空気流F1c、F1a、F1b)させることができるようにしている。
これによると、案内部材60の一部が他の一部とラップすることはなく、以上のような問題は生じない。したがって、偏向させる空気流F1c、F1a、F1bの流量を案内部材60の変形量(60A1、60A0、60A2の曲率)に拘わらず略一定にすることができる。
また、本実施形態では、案内部材60を支持する可動軸68が、キャビン14側に設けられたレバー78と接続され、レバー78の回動移動によって、空気流F0の流れる方向に沿って移動するようになっている。このため、当該レバー78を操作すると、可動軸68がスライド移動する。これにより、可動軸68と共に案内部材60を支持する固定軸66に対して可動軸68の距離が変わり、案内部材60の曲率を容易に変えることができる。
さらに、本実施形態では、偏向された空気流F1の出口となる主流吹出口56側に固定軸66が配置されている。このため、当該主流吹出口56側に可動軸68が配置された場合と比較して、軸部の移動による吹出し音の発生を抑制することができる。ここで、「吹出し音」とは、例えば、吹出口が狭くなったり、広くなったりすることで、吹出される風の強弱差や乱流によって発生する音のことである。なお、主流吹出口56側に可動軸68が配置されても良いのは勿論のことである。
(本実施形態の変形例)
本実施形態では、可動軸68をスライド移動させるに当たって、図5に示されるように、定滑車72、74及び紐76が用いられ、定滑車72にはレバー78を接続され、当該レバー78を手動で回動移動させるようにしている。しかし、可動軸68を空気流F0の流れる方向に沿って移動させることができれば良いため、これに限るものではない。
例えば、図6に示されるように、セクタギヤ80及びラック82によって回動移動を直線移動へ変換させるようにしても良い。具体的には、ガイド溝70内にラック82をスライド可能に収容させ、当該ラック82に複数形成された嵌合孔82Aに可動軸68の端部をそれぞれ嵌合させる。これにより、ラック82がスライド移動すると当該可動軸68がスライド移動可能となる。また、ラック82のギヤ部82Bにセクタギヤ80を噛合させる。当該セクタギヤ80とレバー78とは連結されており、レバー78を回動移動させることによって、セクタギヤ80が回動移動する。これに伴って、ギヤ部82Bを介してラック82及び可動軸68がスライド移動することになる。
なお、図示はしないが、レバー78には正逆転可能なパルスモータを接続させ、下部構成体52等に配設されたスイッチによって、当該パルスモータを介して、レバー78を所定の角度回動移動させるようにしても良い。
また、以上の構成では、レバー78と可動軸68とが間接的に接続されている。しかし、図示はしないが、可動軸68の下端部にレバーを直接接続させ、当該レバーをスライドさせることで、可動軸68をスライド移動させるようにしても良い。なお、この場合、隣接する可動軸68同士はロッドにより互いに連結されるようにしておく。
また、本実施形態では、図1に示されるように、吹出部36は、第1流路44Aと第2流路44Bと第3流路44Cとを含んで構成された流路44を備えているが、本発明では、空気流偏向手段によって偏向された空気流が吹き出す吹出口が少なくとも1つあれば良い。このため、例えば、流路44において、第2流路44B及び第3流路44Cは必ずしも必要ではない。
また、本実施形態では、車両用空調装置10として天井用空調装置に適用された例について説明したが、これに限るものではない。例えば、インストルメントパネル84やサイドドア(図示省略)等に配設されたレジスタに代えて本発明に係る車両用空調装置を適用させても良いのは勿論のことである。当該車両用空調装置がインストルメントパネル84やサイドドア等に適用された場合、いわゆるフィンの性能を省スペースで確保することができるため、意匠性も向上し、特に効果的である。
ここで、天井用空調装置の場合、車両幅方向に沿って案内部材60を複数配設させるため、複数の案内部材60を略同時に移動させる必要がある。このため、定滑車72、74等を用いて動力を伝達する構成が必要となるが、本発明の車両用空調装置をレジスタに代えて適用させる場合において、案内部材60は1つで良い場合、このような動力伝達機構は不要となる。
また、本実施形態では、図5に示されるように、案内部材60の長手方向の一端部が固定軸66によって支持され、他端部が可動軸68によって支持されている。しかし、案内部材60を支持する二つの軸部が相対移動可能な構成となっていれば良い。このため、一方の軸部が必ずしも固定軸である必要はない。図示はしないが、二つの軸部が互いに移動することで、案内部材60において同じ変形量を得るに当たって、これらの軸部の移動量を小さくすることができる。
また、本実施形態では、案内部材60として、ゴム部材、合成樹脂等の弾性部材を例に挙げたが、空気流により湾曲、変形する部材であれば良いためこれに限るものではない。例えば、帆布等の布部材であっても良い。案内部材として布部材を用いた場合、布部材がはためくことによって、当該布部材によって誘導される空気流をファジーな空気流として形成することができる。
また、以上の実施形態では、図7に示されるように、車両用空調装置10を備えた車両12として3列シートの所謂ミニバンタイプの車両を例に挙げて説明したが、2列シートのセダンタイプの車両であっても勿論良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用空調装置
12 車両
30 ファン
36 吹出部(流路部材)
38 吹出部(流路部材)
52 下部構成体(装置本体)
52A 下壁部(装置本体の表面)
56 主流吹出口(吹出口)
58 風向調節流吹出口(他の吹出口)
60 案内部材(空気流偏向手段)
60A 表面(案内部材の表面)
66 固定軸(一方の軸部、空気流偏向手段)
68 可動軸(他方の軸部、空気流偏向手段)
70 ガイド溝(ガイド部、移動手段、空気流偏向手段)
72 定滑車(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
74 定滑車(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
76 紐(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
78 レバー(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
80 セクタギヤ(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
82B ギヤ部(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
82 ラック(操作部、移動手段、空気流偏向手段)
F0 空気流(ファンによって生じた空気流)
F1 空気流(吹出口から吹き出される空気流)
F1a 空気流(吹出口から吹き出される空気流)
F1b 空気流(吹出口から吹き出される空気流)
F1c 空気流(吹出口から吹き出される空気流)
F3 空気流(吹出口から吹き出された空気流と交差させる空気流)

Claims (5)

  1. 作動することにより空気流を生じさせるファンと、
    前記ファンによって生じた空気流を一方向に沿って案内し、前記一方向に沿って形成された吹出口を有する流路部材と、
    前記流路部材内で前記一方向と交差する姿勢で配置され、前記空気流の少なくとも一部を前記吹出口へ向けて案内する案内部材を有し、当該案内部材を変形させることで前記吹出口から吹き出される空気流を前記一方向に沿って偏向させる空気流偏向手段と、
    を備え、
    前記吹出口から吹き出される空気流は、装置本体の表面に沿って前記一方向と交差する方向へ流れるように設定された車両用空調装置。
  2. 前記空気流偏向手段は、
    前記案内部材において、前記一方向と交差する方向に沿った一端部に設けられ、当該案内部材を支持する一方の軸部と、
    前記案内部材において、前記一方向と交差する方向に沿った他端部に設けられ、当該案内部材を支持する他方の軸部と、
    前記一方の軸部及び前記他方の軸部の少なくとも一方を前記一方向に沿って移動させ、前記案内部材の表面の曲率を変える移動手段と、
    を含んで構成されている請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記一方の軸部が前記吹出口側に配置された固定軸であり、前記他方の軸部が前記固定軸に対して移動可能な可動軸である請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記移動手段は、
    前記流路部材の一部を構成する壁面において前記一方向に沿って形成され、前記可動軸の端部が係合されるガイド部と、
    前記可動軸と接続され、装置本体に設けられて前記ガイド部に沿って当該可動軸を移動させる操作部と、
    を含んで構成されている請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記装置本体において前記吹出口と対向して配置され、前記吹出口から吹き出された空気流と交差させる空気流を吹き出させる他の吹出口を有する請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両用空調装置。
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