JP5935447B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録が行われて排出される被搬送媒体を受ける媒体受けトレイを備えた記録装置に関する。
本発明において「記録装置」には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとし、用紙(単票紙)、光ディスク、光ディスクがセットされたトレイ、ボード紙、ボール紙等の種類が含まれるものとする。
従来、インクジェットプリンター等の記録装置には、被搬送媒体の一例である用紙を用紙収容部である用紙カセットから1枚ずつ搬送し記録部で記録するだけでなく、被搬送媒体の一例である光ディスクやボード紙等を搬送経路に搬送し、記録部で記録することが可能なものがある(例えば、特許文献1、2)。
この記録装置において、普通紙等の可撓性が或る程度高い用紙を記録する場合、用紙は用紙カセットから記録部へ給送され、該記録部で記録され、その後排出手段により媒体受けトレイへ送り出される。一方、光ディスクやボード紙等は可撓性が低く(剛性が高く)、湾曲した搬送経路を搬送できない為、普通紙等の用紙とは異なり、排出手段より下流側から搬送経路内に向けて水平に(直線的に)供給され、そして記録部で記録された後は、装置前方に向けて水平に(直線的に)排出される様になっている。
尚、光ディスクはサイズが小さく、そのままでは記録装置の搬送経路内を搬送できない為、多くの場合、平板状のトレイ(以下「ディスクトレイ」と言う)にセットされた状態で搬送経路内に供給される。尚、以下では説明の便宜上、可撓性の低い被搬送媒体についてはディスクトレイを例にして説明する。
ディスクトレイを搬送可能な記録装置では、装置前方側(排出手段より下流側)に、ディスクトレイを水平に供給する為のガイド(以下「トレイガイド」と言う)が設けられている。尚このトレイガイドは、特許文献1に示される様に専用の部材として設けられる場合や、或いは特許文献2に示される様に普通紙等を受ける媒体受けトレイにその機能を持たせる場合もある。
特開2003−104590号公報 特開2011−51347号公報
ここで、特許文献2に示される様に普通紙等を受ける媒体受けトレイに上記トレイガイドの機能を持たせる場合であって、且つ、媒体受けトレイを記録装置本体から突出する位置と収納された位置との間を変位可能に設ける場合には、以下の様な課題が生じる。即ち、普通紙等とディスクトレイとでは送り制御が異なる為、制御上、ディスクトレイが媒体受けトレイにセットされた(支持された)ことを検出する必要があり、その為媒体受けトレイにはディスクトレイを検出する為の検出手段(センサー)を設ける必要がある。
しかし、変位可能な媒体受けトレイにセンサーを設けると、信号線の取り回しについて配慮しなければならず、また配慮した場合でも、媒体受けトレイの変位動作時に信号線の引っ掛かりや、ひいては断線などを招く虞がある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、普通紙等の可撓性の高い被搬送媒体を受けることができ、且つディスクトレイ等の可撓性の低い被搬送媒体を搬送経路に向けてガイド可能であり、更に変位動作を行うことのできる媒体受けトレイを備えた記録装置において、被搬送媒体がセットされたことを検出する為の検出手段を安全に設けることにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、被搬送媒体が搬送される搬送経路及び前記搬送経路において記録を行う記録手段を有する装置本体と、被搬送媒体を前記装置本体の外側に排出する方向に送る送り手段と、前記送り手段により前記装置本体の外側に向けて排出される被搬送媒体を受ける媒体受けトレイと、を備え、前記装置本体には、ディスク状の媒体をセット可能な前記被搬送媒体であるディスクトレイを、前記媒体受けトレイを介して検出する検出手段が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ディスクトレイを検出する検出手段は、前記媒体受けトレイを介して前記ディスクトレイを検出するので、装置本体と媒体受けトレイとの間に信号線を設ける必要がなくなり、装置本体と媒体受けトレイとの間に信号線を設けることに伴い、信号線の引っ掛かりや断線などの問題が生じる虞がない。
尚、本明細書において「被搬送媒体」とは、普通紙や専用紙などの比較的高い可撓性を有する被記録媒体、ボード紙や光ディスクなどの可撓性の低い(撓み難い)被記録媒体など、記録が行われる媒体(被記録媒体)に加え、直接は記録がされないものの、光ディスクなどのそれ単独では搬送が困難な被記録媒体をセットするディスクトレイなど、記録装置の搬送経路を搬送される媒体をも含む意味で用いる。そして媒体受けトレイの上記ガイド面によってガイドされる被搬送媒体は、専ら上記ディスクトレイやボード紙など、可撓性が低い(撓み難い)プレート状の被搬送媒体となる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記検出手段は、前記媒体受けトレイに設けられた検出レバーと、前記装置本体の側に設けられた検出部とを備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記検出手段は、前記媒体受けトレイに設けられた検出レバーと、前記装置本体の側に設けられた検出部とを備えるので、装置本体と媒体受けトレイとの間に信号線を設ける必要がなくなる構成を、構造簡単にして低コストに得ることができる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記媒体受けトレイは、被搬送媒体の排出方向下流側に、高さ方向に***する***状部が形成され、前記***状部には、前記送り手段より前記排出方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記ディスクトレイを前記搬送経路に案内するガイド面が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、被搬送媒体の排出方向下流側に、高さ方向に***する***状部が形成され、前記***状部には、前記送り手段より前記排出方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される前記ディスクトレイを前記搬送経路に案内するガイド面が設けられているので、一の媒体受けトレイにより、シート状の被搬送媒体を受ける機能と、ディスクトレイをガイドする機能とを実現することができる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記媒体受けトレイにおいて前記***状部は、前記被搬送媒体であるシート材を支持する領域内に設けられており、前記***状部には、前記ガイド面が前記***状部の上面より下側に設けられるとともに、前記送り手段によって排出される前記シート材の先端が前記***状部を乗り越える様に案内する傾斜状案内面が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記***状部の内部に前記レバー部材が設けられているので、前記レバー部材を効率的に配置することができるとともに、前記***状部には前記シート材の先端が前記***状部を乗り越える様に案内する傾斜状案内面が形成されているので、排出される前記シート材の先端が前記***状部に引っ掛かることを防止できる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記レバー部材は、前記***状部の上面に形成された開口から前記検出部に向けて突出する被検出部を有し、前記開口の上部には、前記開口の周縁に沿って凸条が形成されているとともに、当該凸条に、前記シート材の先端が前記凸条を乗り越える様に案内する斜面が形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記レバー部材は、前記***状部の上面に形成された開口から前記検出部に向けて突出する被検出部を有するので、排出される前記シート材の先端、特に角部が前記開口に引っ掛かる虞があるが、前記開口の周縁に沿って凸条が形成されているとともに、当該凸条に、前記シート材の先端が前記凸条を乗り越える様に案内する斜面が形成されていることから、排出される前記シート材の先端角部が前記開口に引っ掛かることを防止できる。
本発明の第6の態様は、第3から第5の態様のいずれかにおいて、前記ガイド面は、前記ディスクトレイを案内可能な幅を有し、前記ディスクトレイの側縁には、前記レバー部材によって検出可能な切り欠き部が形成され、前記ディスクトレイの搬送を制御する制御部は、前記ディスクトレイにセットされたディスク状の被搬送媒体に記録を行う前に前記ディスクトレイの搬送動作を介して前記切り欠き部を検出する検出動作を行うことを特徴とする。
本態様によれば、前記被搬送媒体の一例であるディスクトレイの側縁には切り欠き部が形成され、ディスクトレイの搬送を制御する制御部は、前記ディスクトレイにセットされたディスク状の被搬送媒体に記録を行う前に前記ディスクトレイの搬送動作を介して前記切り欠き部を検出する検出動作を行うので、前記検出手段を利用してディスクトレイの有無に加えてディスクトレイの位置も検出でき、構造の簡素化とスループットの向上に資する。
本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記ディスクトレイの推奨セット位置は、前記レバー部材による前記切り欠き部の検出位置が前記切り欠き部より前記排出方向上流側に位置する場所であり、前記制御部は、前記ディスクトレイを前記排出方向上流側に搬送することにより前記検出動作を行い、その際予め定められた搬送量搬送しても前記切り欠き部が検出されない場合には、前記ディスクトレイを前記排出方向下流側に搬送することにより前記検出動作を行うことを特徴とする。
本態様によれば、前記ディスクトレイが推奨セット位置から大きく外れた位置にセットされた場合であっても、前記切り欠き部を検出することができる。
本発明の第8の態様は、第6のまたは第7の態様において、前記制御部は、前記検出動作を行う前に前記検出手段が前記ディスクトレイの無し状態を検出した場合には、前記ディスクトレイを前記排出方向上流側に予め定められた搬送量搬送し、その際前記ディスクトレイの有り状態を検出した場合には、前記ディスクトレイを前記排出方向上流に搬送して前記切り欠き部を検出する検出動作を行うことを特徴とする。
前記切り欠き部の検出動作は前記ディスクトレイがセットされていることが前提であるが、ユーザーが前記ディスクトレイをセットした際に前記レバー部材が前記切り欠き部に望む位置にあると、前記ディスクトレイがセットされているにも拘わらず、前記ディスクトレイの無し状態が検出されてしまう。そこで、前記制御部は、前記検出動作を行う前に前記検出手段が前記ディスクトレイの無し状態を検出した場合には、前記ディスクトレイを前記排出方向上流側に予め定められた搬送量搬送し、前記ディスクトレイの有無を検出する。
その際、前記ディスクトレイの無し状態から有り状態に変化した場合には、ディスクトレイがセットされていると判断できるので、この様にレバー部材が前記切り欠き部に望んでいるのか或いはディスクトレイ自体がセットされていないのかを切り分けることで、その後に適切な制御を行うことができる。
本発明の第9の態様は、第1の態様において、前記検出手段は、前記ディスクトレイに設けられた反射板及び前記装置本体または前記媒体受けトレイに設けられた光学センサーとを備えてなることを特徴とする。
本発明の第10の態様は、被搬送媒体が搬送される搬送経路及び前記搬送経路において記録を行う記録手段を有する装置本体と、被搬送媒体を前記装置本体の外側に排出する方向に送る送り手段と、前記装置本体の外側に突出する方向に変位した第1の位置と、前記装置本体の内側に引き込まれる方向に変位した第2の位置と、の間で変位可能に設けられた、前記送り手段により前記装置本体の外側に向けて排出される被搬送媒体を受ける媒体受けトレイと、を備え、前記媒体受けトレイにおいて被搬送媒体の排出方向下流側には、高さ方向に***する***状部が形成され、前記***状部には、前記送り手段より前記排出方向下流側から前記装置本体内部に向けて供給される被搬送媒体を前記搬送経路に案内するガイド面と、前記ガイド面によってガイドされる被搬送媒体と接して揺動する、被搬送媒体を検出する検出手段を構成するレバー部材と、が設けられ、前記装置本体には、前記レバー部材の揺動を検出する、前記検出手段を構成する検出部が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、被搬送媒体を検出する検出手段は、媒体受けトレイに設けられたレバー部材と、装置本体に設けられた検出部とを備えて成る。即ち、媒体受けトレイが、媒体受けトレイに設けられたレバー部材が装置本体に設けられた検出部によって検出可能な位置にあるときに、被搬送媒体を検出する検出手段が構成された状態となる。従って装置本体と媒体受けトレイとの間に信号線を設ける必要がなくなり、装置本体と媒体受けトレイとの間に信号線を設けることに伴い、信号線の引っ掛かりや断線などの問題が生じる虞がない。
本発明の第11の態様は、第1から第10の態様のいずれかにおいて、第1位置検出センサーと、第2位置検出センサーとを備えて構成される位置検出手段を備え、前記媒体受けトレイは、前記装置本体の外側に突出する方向に変位した第1の位置と、前記装置本体の内側に引き込まれる方向に変位した第2の位置と、の間で変位可能であることを特徴とする。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 排紙受けトレイを駆動する駆動手段及び排紙受けトレイの斜視図。 装置本体を構成するフレームから排紙受けトレイが突出した状態を示す斜視図。 排紙受けトレイの部分拡大斜視図。 検出レバーの斜視図。 ディスクトレイの平面図。 排紙受けトレイ、トレイ位置検出手段、ディスクトレイ検出手段、のこれらの位置関係を示す平面図。 排紙受けトレイの要部側断面図。 排紙受けトレイの要部側断面図。 ディスクトレイの切り欠き部、ディスクトレイ検出手段による切り欠き部の検出位置、ディスクトレイの推奨セット位置、のこれらの位置関係を示す平面図。 ディスクトレイの切り欠き部、ディスクトレイ検出手段による切り欠き部の検出位置、ディスクトレイの推奨セット位置、のこれらの位置関係を示す平面図。 ディスクトレイの切り欠き部、ディスクトレイ検出手段による切り欠き部の検出位置、ディスクトレイの推奨セット位置、のこれらの位置関係を示す平面図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、以下説明する実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることを前提として、以下本発明の一実施形態を説明するものとする。
図1〜図3は本発明に係る「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」と言う)1の外観斜視図、図4〜図6はプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図、図7は排紙受けトレイ8を駆動する駆動手段42及び排紙受けトレイ8の斜視図、図8はプリンター1の装置本体2を構成するフレーム34から排紙受けトレイ8が突出した状態を示す斜視図、図9は排紙受けトレイ8の部分拡大斜視図である。
また、図10は検出レバー56bの斜視図、図11はディスクトレイ60の平面図、図12は排紙受けトレイ8、トレイ位置検出手段41、ディスクトレイ検出手段55、のこれらの位置関係を示す平面図である。更に、図13及び図14は排紙受けトレイ8の要部側断面図、図15〜図17はディスクトレイ60の切り欠き部60c、ディスクトレイ検出手段55による切り欠き部60cの検出位置Ys、ディスクトレイ60の推奨セット位置Yn、のこれらの位置関係を示す平面図である。
尚、各図において同一の構成や位置等を示すものには同一符号を付してあり、重複する説明は適宜省略するものとする。
また、本明細書において被搬送媒体の排出方向とは図4〜図6において右方向であり、排出方向下流側と言うときは同図右方向を指し、排出方向上流側と言うときは同図左方向を指す。
■■■1.プリンターの全体構成■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
以下、図1〜図8を参照しつつプリンター1の全体構成について概説する。プリンター1は、被搬送媒体或いは被記録媒体の一例としての記録用紙(本実施形態では更に被搬送媒体或いは被記録媒体の一例としての光ディスク)にインクジェット記録を行う装置本体(記録部)2の上部にスキャナユニット3(図4〜図6)を備えており、即ちインクジェット記録機能に加えてスキャナ機能を備える複合機として構成されている。
スキャナユニット3は、装置本体2に対して回動可能に設けられており、回動することにより、閉じた状態(図1)と開いた状態(不図示)とをとり得る。
スキャナユニット3において上部のカバー4は開閉可能なカバーであり、当該カバー4を開放することにより、スキャナユニット3の原稿台3a(図4〜図6)が表れる様になっている。
装置前面において符号5は、電源ボタンや各種印刷設定・記録実行を行う操作ボタン、印刷設定内容や印刷画像のプレビュー表示などを行う表示部、等を備えて成る操作パネルである。この操作パネル5はチルト可能に構成されており、図1は全閉状態を、図2は半開き状態を、図3は全開状態を、それぞれ示している。操作パネル5の開き角は、図示しない角度保持手段により保持され、またボタン操作の為に閉方向の外力を受けた場合であってもその角度が保持される様になっている。操作パネル5は、後述する排紙受けトレイ8のスライド領域と干渉する位置に設けられており、排紙受けトレイ8を装置本体から突出させる場合には、図2或いは図3に示す様に操作パネル5を或る程度開く。その操作は、図示を省略する駆動機構により自動的に行われる。
装置前面において符号51は下段側トレイ50に設けられた開閉可能なカバーであり、図1はカバー51が閉じた状態を、図2及び図3はカバー51が開いた状態を、それぞれ示している。そしてこのカバー51を開くことにより、下段側トレイ50、上段側トレイ53、排紙受けトレイ8、のこれらが露呈可能となり、下段側トレイ50や上段側トレイ53の着脱作業や、排紙受けトレイ8のスライド動作が実行可能となる。
媒体受けトレイとしての排紙受けトレイ8は、駆動手段42(図7)によって装置本体2に収納された収納位置(第2位置:図1、図3、図4、図5)と、装置本体2の前方側に最も突出した最突出位置(第1位置:図2、図6)と、の間でスライド変位可能に設けられている。そして装置本体2の前方側に突出することで、記録が行われて排出される、被搬送媒体及びシート材の一例である記録用紙を受けることができる。
また本実施形態において、排紙受けトレイ8は、被搬送媒体の一例である光ディスクDをセットした、被搬送媒体の一例であるディスクトレイ60をガイドする(図3)。ディスクトレイ60を利用して光ディスクDのラベル面にインクジェット記録を行う場合、排紙受けトレイ8は収納位置に切り換えられる。この操作は、ユーザー自身が排紙受けトレイ8を押し込むことで可能であるし、或いは操作パネル5を操作することによりモーター43(図7)の駆動力を得て切り換えることも可能である。尚、排紙受けトレイ8や、これを駆動する駆動手段42については後に詳説する。
下段側トレイ50と、その上部に設けられる上段側トレイ53は、複数枚の記録用紙を収容可能であり、装置本体2(より詳しくは装置本体2の基体を構成するフレーム34(図8))に対して着脱可能となっている。
続いて、装置本体2の後方上部において符号6は開閉可能な手差しカバーであり、この手差しカバー6を開くことにより、手差しトレイ7(図4〜図6)を利用した記録用紙の手差しでの給紙が行える様になっている。
続いて、主として図4〜図6を参照しつつプリンター1の用紙搬送経路について説明する。本実施形態に係るプリンター1は、装置底部に下段側トレイ50及び上段側トレイ53を備え、当該下段側トレイ50或いは上段側トレイ53から記録用紙を1枚ずつ給送する。
上段側トレイ53は、給送可能位置(不図示)と退避位置(図4〜図6)との間をスライド変位可能に設けられており、そして図示しないモーターの動力を受けて、給送可能位置と退避位置との間を変位する。尚、図4〜図6においては、下段側トレイ50に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ53に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下、特に区別する必要がない場合は「用紙P」と言う)。また、下段側トレイ50から送り出される用紙P1の通過軌跡を破線T1で示す(図6)。
図示しないモーターによって回転駆動される給送ローラー(ピックアップローラーとも呼ばれる)10は、回動軸12を中心に揺動する揺動部材11に設けられており、下段側トレイ50に収容された用紙P1の最上位のもの、或いは上段側トレイ53に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、これら最上位の用紙Pを各トレイから送り出す。
尚、本実施形態では回動軸12は揺動部材11の揺動軸を構成するとともに、図示しないモーターの動力を受けて回転することで、図示を省略する歯車輪列を介して回動軸12から給送ローラー10へと動力が伝達される様になっている。また本実施形態において揺動部材11と給送ローラー10は、用紙Pを給送する給送部9を構成する。
続いて装置本体2において下段側トレイ50及び上段側トレイ53の先端と対向する位置には、分離斜面16が設けられており、各トレイから送り出される用紙Pは、その先端が分離斜面16に接しながら下流側に進むことで、給送されるべき最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離が行われる。
分離手段14の先には、図示しないモーターによって回転駆動される中間ローラー17が設けられており、この中間ローラー17によって用紙Pは湾曲反転させられ、装置前方側へと向かう。尚、符号19、20、21は従動回転可能な従動ローラーであり、少なくとも用紙Pは、従動ローラー19と中間ローラー17とによってニップされ、また従動ローラー20と中間ローラー17とによってニップされて、下流側へと送られる。
中間ローラー17の先には、図示しないモーターによって回転駆動される搬送駆動ローラー24と、該搬送駆動ローラー24に接して従動回転する搬送従動ローラー25とが設けられており、これらローラーによって用紙Pが記録ヘッド30の下へと送られる。
続いてインクを吐出する記録ヘッド30はキャリッジ29の底部に設けられ、当該キャリッジ29は図示しないモーターによって主走査方向(図4〜図6の紙面表裏方向)に往復動する様に駆動される。
記録ヘッド30と対向する位置には支持部材28が設けられ、当該支持部材28によって、用紙Pと記録ヘッド30との間の間隔が規定される。そして支持部材28の下流側には、図示しないモーターによって回転駆動される排出駆動ローラー31と、当該排出駆動ローラー31に接して従動回転する排出従動ローラー32とを備えた排出手段(送り手段)が設けられている。記録ヘッド30によって記録の行われた用紙Pは、これらローラーにより、上述した排紙受けトレイ8へ向けて排出される。
以上は、下段側トレイ50或いは上段側トレイ53から送り出された用紙Pの給送経路の説明であるが、上述したようにプリンター1は光ディスクDをセットしたディスクトレイ60を装置前方側から差し入れ、そして光ディスクDに直接インクジェット記録が可能に構成されている。装置前方側からディスクトレイ60が差し入れられると、当該ディスクトレイ60の先端がレリースローラー38に接する。
このレリースローラー38は揺動部材37により軸支されており、この揺動部材37は、排出従動ローラー32を支持するフレームAssy36に、揺動軸37aを介して図4〜図6の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能に設けられている。ここで、揺動部材37は、図6に示す様に媒体排出方向上流側から下流側に向けて進む用紙Pと接する場合には、当該用紙Pによって押し上げられることが許容されているが、媒体排出方向下流側から上流側に向けて差し入れられるディスクトレイ60と接する場合には、揺動が規制されている。
一方、フレームAssy36は上下方向に変位可能に設けられており、従ってディスクトレイ60が差し入れられると、揺動部材37の揺動が規制されている為にディスクトレイ60が揺動部材37を介してフレームAssy36を上方に押し上げる(図5)。これにより、排出従動ローラー32が排出駆動ローラー31から離間し、ディスクトレイ60にセットされた光ディスクDに、排出従動ローラー32が接触しない状態となる。この状態において、レリースローラー38はフレームAssy36の自重を受けるので、ディスクトレイ60はレリースローラー38により排出駆動ローラー31に向けて押圧され、これにより排出駆動ローラー31が、ディスクトレイ60に搬送力を付与する。
また、排出駆動ローラー31より上流側の搬送従動ローラー25を支持するローラー支持部材26は、揺動軸26aを中心に揺動可能に設けられているとともに、図示しない付勢手段により搬送従動ローラー25を搬送駆動ローラー24に圧接させる方向に付勢されている。そしてディスクトレイ60が上流側に送られると、ローラー支持部材26の揺動を介してディスクトレイ60の先端が搬送駆動ローラー24と搬送従動ローラー25との間に入り込み、これによりディスクトレイ60が搬送駆動ローラー24から搬送力を受ける状態となる。
ディスクトレイ60にセットされた光ディスクDに記録が行われる際は、ディスクトレイ60は搬送駆動ローラー24と排出駆動ローラー31の双方から搬送力を受け、光ディスクDへの記録が終了したディスクトレイ60が装置前方に吐き出される際は、当該ディスクトレイ60は排出駆動ローラー31から搬送力を受ける。
■■■2.排紙受けトレイ8の詳細■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
以上がプリンター1の全体構成であり、以下、媒体受けトレイとしての排紙受けトレイ8について更に詳説する。
図7において排紙受けトレイ8は、本実施形態ではシート材としての用紙Pを受ける用紙受け面8aの全領域が一の部材により形成されており、即ち多段式(引き出し式)ではなく一段式のトレイとして構成されている。より具体的には、本実施形態では排紙受けトレイ8の全体が樹脂材料によって一体的に形成されている。これにより排紙受けトレイとして全体的な剛性の向上が図られているとともに、構造の簡素化により低コスト化が図られている。
排紙受けトレイ8は、その側端部(用紙排出方向と交差する方向(用紙幅方向)の端部)8eが、装置本体2の基体を構成するフレーム34(図8)に対してスライド可能に支持されている。この排紙トレイ8の両端部(用紙排出方向と交差する方向の両端部)には用紙排出方向に沿ってラック部8fが形成されている。
ラック部8fはラック&ピニオン機構を構成するラックであり、駆動手段42を構成するピニオン歯車44が噛合している。ピニオン歯車44は回転軸45の軸線方向に所定間隔を空けて2つ設けられており、この回転軸45は駆動手段42を構成する歯車輪列46を介してモーター43の動力を受け、従ってモーター43の回転によって排紙受けトレイ8が変位(スライド)動作する様になっている。尚、本実施形態ではラック部8fは両端部に形成されているが、いずれか一端側にのみ形成されていても良い。
駆動手段42を構成するモーター43は制御部40により制御され、従って排紙受けトレイ8は制御部40の制御のもと、収納位置(第2位置:図1、図3、図4、図5)と最突出位置(第1位置:図2、図6)との間を変位する。また、制御部40はトレイ位置検出手段41から受信する信号に基づき、排紙受けトレイ8が現在どの位置にあるかを把握することが可能となっている。加えて制御部40は、ディスクトレイ検出手段55から受信する信号に基づき、排紙受けトレイ8にディスクトレイ60がセットされているかを把握することが可能となっている(詳細は後述)。
尚、本実施形態に係るトレイ位置検出手段41は、排紙受けトレイ8が最突出位置にあるのか、或いは収納位置にあるのか、或いはそのいずれの位置にもないか、の3状態のいずれかを示す信号を制御部41に返す。
このトレイ位置検出手段41は、図8に示す様に第1位置検出センサー41bと、第2位置検出センサー41aと、を備えて構成されている。これらセンサーは、本実施形態では排紙受けトレイ8と接触する接触式のセンサーであるが、光学式などの排紙受けトレイ8と接触しない非接触式のセンサーであっても構わない。
図12は第1位置検出センサー41b、第2位置検出センサー41a、のこれらの位置関係(装置本体2に設けられた状態における位置関係)を示している(加えて後述するディスクトレイ検出手段55の位置も示す)。S1、S2はそれぞれ排紙受けトレイ8の移動動作に伴い第1位置検出センサー41b及び第2位置検出センサー41aのそれぞれがセンシングするラインを示しており、図示する様にセンシングラインS1、S2が排紙受けトレイ8の幅方向(図12において左右方向)において位置が一致しない様に、各センサーが配置されている。
図12は排紙受けトレイ8が収納位置(第2位置)にある状態であり、この状態では各センサーが排紙受けトレイ8の上面と対向する位置にあり、これにより排紙受けトレイ8が収納位置(第2位置)にあることが検出される。また、排紙受けトレイ8において排出方向上流側にはセンシングラインS1上に被検出溝8qが形成されており、排紙受けトレイ8が最突出位置(第1位置)に変位すると、第1位置検出センサー41bが被検出溝8qと対向する。従って排紙受けトレイ8が最突出位置(第1位置)にあるときは、各センサーが排紙受けトレイ8の上面と対向せず、これにより排紙受けトレイ8が最突出位置(第1位置)にあることが検出される。尚、符号41b’は、排紙受けトレイ8が最突出位置にあるときの、当該排紙受けトレイ8に対する第1位置検出センサーの位置を示している。
以上のように本実施形態では2つのセンサーにより排紙受けトレイ8の位置検出手段を構成するが、このような形態に限られず、例えばモーター43の回転量を検出するロータリーエンコーダにより位置検出手段を構成しても良いし、或いは上述した2つのセンサーと上記ロータリーエンコーダを組み合わせても良い。制御部40は、トレイ位置検出手段41による排紙受けトレイ8の位置検出情報、モーター43の回転方向、回転量をもとにして、排紙受けトレイ8の位置を収納位置と最突出位置との間で調整することができる。
次に、図7に戻って排紙受けトレイ8において用紙Pを受ける用紙受け面8aの下流側両サイドには、用紙幅方向の両端部が乗り上がる***状部8dが形成されている。この***状部8dに両端部が乗り上がるサイズの用紙については、用紙先端が乗り上がることで排紙受けトレイ8からの落下が防止させる。また、用紙両端が乗り上がることにより、用紙にはカールが形成される。これにより、用紙先端が排紙受けトレイ8の先端からはみ出して垂れ下がり、ひいては落下してしまうことを防止することができる。尚、***状部8dの上流側には、傾斜状案内面8cが形成されており、用紙先端が***状部8dに引っ掛かることなく円滑に***状部8dを乗り越えられる様になっている。
一方、両端部が***状部8dに乗り上がらない幅をもつ用紙については、殆どの場合用紙先端が排紙受けトレイ8の先端から突出することはないので、排紙受けトレイ8から落下する虞はない。しかも、用紙受け面8aの中央領域下流(2つの***状部8dの間)には傾斜状案内面8bが形成され、用紙受け面8aよりも一段高い高位置支持面8jに接続しているので、両端部が***状部8dに乗り上がらない幅をもつ用紙については、傾斜状案内面8b及び高位置支持面8jによって排紙受けトレイ8からの落下が防止される。
続いて、***状部8dにはディスクトレイ60を支持し且つガイドするトレイガイド面8hが形成されている。トレイガイド面8hは、図9に示す様に高位置支持面8jよりやや高い位置に形成されており、またその高さ位置は、ディスクトレイ60を装置本体2の搬送経路に向けて水平に供給できる位置に設定されている。
排紙受けトレイ8の幅方向両端に設けられたトレイガイド面8hは、その配置間隔及び幅がディスクトレイ60を支持(案内)可能な間隔及び幅に形成されており、そしてディスクトレイ60は、両端部がトレイガイド面8hによって支持された状態で、排出駆動ローラー31より排出方向下流側から装置本体2内に差し入れられる。
尚、トレイガイド面8hの上部には庇部8kが形成されており、この庇部8kによってディスクトレイ60の両端部はトレイガイド面8hから極端に浮き上がらない様に、その姿勢が規制される様になっている。尚、トレイガイド面8hよりやや内側にはトレイ支持突起8gが形成されており、ディスクトレイ60が搬送経路に供給された後は、ディスクトレイ60は排出駆動ローラー31とトレイ支持突起8gとによって支持され、水平姿勢が維持される様になっている。
次に、装置前方側から見て右側の***状部8dの内部には、図9、図13、図14に示す様にディスクトレイ検出手段55を構成するレバー部材としての検出レバー56が設けられている。検出レバー56は、用紙排出経路(ディスクトレイ60の進行経路)を側視して揺動軸56dを中心に時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能に設けられている。
検出レバー56は、図10に示す様に揺動軸56aと、揺動軸56aから延びる検出側延設部56bと、これと反対側に延びる当接側延接部56dとを有し、全体が樹脂材料で一体的に形成されている。
検出側延接部56bはL字状に上方に折れ曲がる形状を成し、検出レバー56dが***状部8dに設けられた際、検出側延接部56bの上端(以下「レバー接触部56c」と言う)が、図9に示す様に***状部8dに形成された開口8mから露呈できる様になっている。また、当接側延接部56dは、上方に立ち上がる形状を成しており、検出レバー56dが***状部8dに設けられた際、上方に立ち上がる部分(以下「トレイ接触部56e」と言う)が、***状部8dに形成された開口8rから上方に突出できる様になっている。即ち、トレイ接触部56eは、トレイガイド面8hから上方に突出し、これによりディスクトレイ60と接触できる様になっている。
検出レバー56は、図示を省略する付勢手段によって、トレイ接触部56eが上方に突出し且つレバー接触部56cが開口8mの内側に潜った状態となる揺動方向に付勢されている(図13及び図14において時計回り方向)。尚この状態では、トレイ接触部56eの上端が、庇部8kの下面に当接し、検出レバー56の姿勢が維持されている。
この様な状態(図9及び図13の状態)から、ディスクトレイ60がトレイガイド面8hと庇部8kとの間に通されると、当該ディスクトレイ60がトレイ接触部56eを下方に押し退け、検出レバー56を図13の反時計回り方向に揺動させる。すると、図14に示す様にレバー接触部56cが、開口8mから上方に突出した状態となる。
ここで、装置本体2には、ディスクトレイ検出手段55の「検出部」を構成する検出器本体57と検出子58が設けられており(検出器本体57の位置は図8参照)、排紙受けトレイ8が収納位置にあるときに、当該排紙受けトレイ8に形成された上記開口8mの上部に検出器本体57と検出子58が位置する位置関係となっている。従ってレバー接触部56cが開口8mから上方に突出すると、検出子58を上方に押し上げる(図14)。検出子58は、ディスクトレイ検出手段55を構成する検出器本体57に揺動可能に設けられており、開口8mの上方において検出器本体57から垂れ下がっている。
図13の状態では、ディスクトレイ検出手段55はディスクトレイ60の「無し状態」を検出するが、図14の様にレバー接触部56cが検出子58を上方に押し上げることで、ディスクトレイ検出手段55はディスクトレイ60の「有り状態」を検出する。ディスクトレイ検出手段55は、その検出信号を制御部40(図7)へと返し、これにより制御部40は、その検出信号に対応した制御を実行可能となっている。
尚、開口8mの上部には、開口8mの周縁に沿って凸条8nが形成されており(図9、図13、図14)、これにより開口8mの上方を通過する用紙Pの先端角部が開口8mに入り込み難い様になっている。また、凸条8nには、用紙Pの先端角部が凸条8nを乗り越える様に案内する斜面8pが形成されており、用紙Pの先端角部が凸条8nに引っ掛からない様に構成されている。
以上の様に、被搬送媒体としてのディスクトレイ60を検出するディスクトレイ検出手段55は、排紙受けトレイ8に設けられた検出レバー56と、装置本体2の側に設けられた検出器本体57及び検出子58とを備えてなる。即ち排紙受けトレイ8が、検出レバー56が検出器本体57及び検出子58によって検出可能な位置(即ち収納位置)にあるときに、ディスクトレイ検出手段55が構成された状態となる。
即ち、排紙受けトレイ8の***部8dに検出手段を設ける場合、装置本体2と***部8dとの間に信号線を配設する必要があるが、排紙受けトレイ8は進退動作を行うことから、排紙受けトレイ8の進退動作に伴う信号線の引っかかりや断線などが生じる虞がある。しかしながら上述の通り、ディスクトレイ検出手段55は、排紙受けトレイ8に設けられた検出レバー56と、装置本体2の側に設けられた検出器本体57及び検出子58とを備えてなるので、装置本体2と排紙受けトレイ8との間に信号線を設ける必要がなくなり、上記信号線の引っ掛かりや断線などの問題が生じる虞がない。
尚、本実施形態では、***状部8dは用紙Pを支持する領域内に設けられており、検出レバー56が、***状部8dの内部に設けられ、***状部8dには、トレイガイド面8hが***状部8dの上面より下側に設けられるとともに、排出される用紙Pの先端が***状部8dを乗り越える様に案内する傾斜状案内面8cが形成されている。
即ち、用紙Pの排出領域内に***状部8dが配置されており、これにより排紙受けトレイ8dの幅寸法が大きくならず、且つ、傾斜状案内面8cによって用紙Pの円滑な排出を阻害することがない。しかも、***状部8dの内部に検出レバー56が設けられているので、検出レバー56を効率的に配置することができる。
尚、ディスクトレイ検出手段55を構成する検出器本体57及び検出子58に代えて光学センサーを用い、上記検出レバー56は廃止し、そしてディスクトレイ60に光学センサーによって検出可能な反射板を設ける構成としても良い。
■■■3.ディスクトレイ60及びその検出動作■■■■■■■■■■■■■■■■■
続いて、ディスクトレイ60及びその検出動作について説明する。先ず、ディスクトレイ60の構造について図11を参照しつつ説明する。尚、図11ではディスクトレイ60、搬送駆動ローラー24、搬送従動ローラー25、排出駆動ローラー31、のこれらの位置関係を示す為にこれら各ローラーも図示している。
ディスクトレイ60は全体が樹脂材料により形成された板状体であり、ディスク収容凹部60aに光ディスクDを収容可能に形成されている。ディスク収容凹部60aの中心部には光ディスクDの中心穴と勘合する凸部60bが形成されている。
ディスクトレイ60の先端(図11において上側:ディスクトレイ60の挿入側)は、最も先端部を構成する第1先端部60hと、これより後端側に位置する第2先端部60jと、これより後端側に位置する第3先端部60kと、更にこれより後端側に位置する第4先端部60mと、によって構成されている。
これら先端部は、先端側に向かって厚みが減少する形状(先細り形状)を成しており、これにより搬送駆動ローラー24と搬送従動ローラー25との間に入り込む際に円滑に入り込める様になっている。ここで、本実施形態において複数設けられたローラー支持部材26(図11では符号26A〜26Dを付して区別する)は、中央の2つのローラー支持部材26B、26Cが、その両脇のローラー支持部材26A、26Dよりも、搬送従動ローラー25を搬送駆動ローラー24に圧接させる際の圧接力が小さく様に設定されている(そのような付勢手段により付勢されている)。
従ってディスクトレイ60の先端が、幅方向に沿って複数設けられた搬送従動ローラー5の下側に一度に入り込むと、ディスクトレイ60の挿入に際して大きな抵抗力が発生することとなる。従ってディスクトレイ60の先端は、相対的に小さな荷重で付勢された中央の4つの搬送従動ローラー25(ローラー支持部材26B、26Cによって支持されたもの)のうち、外側の2つの搬送従動ローラー25の下側に、最初に第1先端部60hが入り込む様になっている。次いで、第2先端部60jが内側の2つの搬送従動ローラー25の下側に入り込む。
そして次に、相対的に大きい荷重で付勢された両脇の4つの搬送従動ローラー25(ローラー支持部材26A、26Dによって支持されたもの)のうち、内側の2つの搬送従動ローラー25の下側に第3先端部60kが入り込む。次いで、第4先端部60mが最も外側の2つの搬送従動ローラー25の下側に入り込む。
以上により、ディスクトレイ60を搬送従動ローラー25と搬送駆動ローラー24との間に入り込ませる際に、過大な負荷が発生しない様になっている。
次に、ディスクトレイ60の上面には位置決めライン60fが付されている。ユーザーがディスクトレイ60を排紙受けトレイ8にセットする際、この位置決めライン60fを、装置本体2の基体を構成するフレーム34の前面側縁部34b(図8)に合わせる様になっている。この位置が、ディスクトレイ60の推奨セット位置であり、図15〜図17において位置Ytが、フレーム34の前面側縁部34bの位置となる。尚、この位置Ytは、概ね排紙受けトレイ8の前方側端部位置となる。
図15はディスクトレイ60が推奨セット位置にセットされた状態を示しており、この状態では図示する様にディスクトレイ60の先端は搬送駆動ローラー25と搬送従動ローラー24との間には入り込んでいない。
そして図15〜図17において、位置Ysは、上述したトレイ位置検出手段55によるディスクトレイ60の検出位置(以下「トレイ検出位置Ys」と言う)であり、即ち排紙受けトレイ8において検出レバー56が設けられた位置(より詳しくはトレイ接触部56eの位置)である。また、位置Ynは、推奨セット位置にディスクトレイ60がセットされた際の、当該ディスクトレイ60の後端位置を示している。
制御部40は、ディスクトレイ60がセットされた後に光ディスクDへの印刷実行指令を受けると、印刷開始前に、ディスクトレイ60の引き込み動作(図15において上方への搬送動作)を実行する。
ここで、ディスクトレイ60の一方の側端部には、ディスクトレイ検出手段55によって検出可能な切り欠き部60cが形成されていて、符号k1はトレイ検出位置Ysから、切り欠き部60cの上部位置までの距離を示している。ディスクトレイ60が推奨セット位置にセットされた場合、トレイ検出位置Ysは切り欠き部60cより排出方向上流側(図15において上側)に位置している。尚、具体的には、上記の切り欠き部60cの「上部位置」は、図15の状態からディスクトレイ60を引き込んでいった際に、トレイ検出手段55がディスクトレイ60の「有り状態」から「無し状態」への変化を検出する位置である。
即ち、ディスクトレイ60が推奨セット位置にセットされた場合、制御部40は、ディスクトレイ検出手段55の検出信号が「有り状態」を示すことでディスクトレイ60が実際にセットされていることを把握できる。そしてその上でディスクトレイ60を引き込み、その際にトレイ検出手段55がディスクトレイ60の「有り状態」から「無し状態」への変化を検出することで、ディスクトレイ60の有無のみならずディスクトレイ60の位置を検出することができる。これにより、ディスクトレイ60の位置を検出する手段を別途設ける必要がなく、構造の簡素化が図れるとともに、ディスクトレイ60の僅かな引き込み動作で位置を検出できるのでスループットの向上に資することができる。
但し、ユーザーがディスクトレイ60を推奨セット位置から大きく外れた位置にセットする場合もある。例えば、図16はディスクトレイ60の後端が位置Ytに一致するまで差し込まれた状態を示しており、ユーザーが可能な限りディスクトレイ60を押し込んだ状態である。制御部40がこの状態から切り欠き部60cを検出する為にディスクトレイ60を引き込むと、ディスクトレイ60の後端がトレイ検出位置Ysから外れ、制御部40は「切り欠き部60cがトレイ検出位置Ysに到達した」と誤検出する虞がある。
ここで、切り欠き部60cを最初に検出する為のディスクトレイ60の引き込み量は、図15の距離k1に所定のマージンαを加えた値(k1+α)とするが、上記誤検出は、予め定められた距離(搬送量)である(k1+α)が図16の距離k2より小さければ生じない。即ち、切り欠き部60cを検出する為にディスクトレイ60を引き込んでも、ディスクトレイ60後端はトレイ検出位置Ysより上流には行かない為、これにより上記誤検出を防止できる。
しかしながら、この場合はディスクトレイ60を引き込んでも、トレイ検出手段55がディスクトレイ60の「有り状態」から「無し状態」への変化を検出しない。そこでこの様な場合、制御部40は、ディスクトレイ60を排出方向下流側、即ち吐き出し方向(図16において下方向)に搬送することで、切り欠き部60cの検出動作を行う。この吐き出し動作により、トレイ検出手段55がディスクトレイ60の「有り状態」から「無し状態」への変化を検出すれば、それが切り欠き部60cであると判断できる。尚、それが切り欠き部60cであることを確定する為に、更にディスクトレイ60を引き込み方向及び吐き出し方向に所定量動かし、切り欠き部60cの検出を行っても良い。
また、ユーザーがディスクトレイ60を推奨セット位置から外れた位置にセットする場合の他の例として、図17に示す様にトレイ検出位置Ysに切り欠き部60cが望む様な例もある。この場合、トレイ検出手段55はディスクトレイ60の「無し状態」を検出するので、制御部40は、トレイ検出位置Ysに切り欠き部60cが位置するのか、或いはディスクトレイ60そのものがセットされていないのか、いずれであるかを把握できない。
そこでこの様な場合、制御部40は、ディスクトレイ60を排出方向上流側、即ち引き込み側に予め定められた量搬送する。その際、トレイ検出手段55がディスクトレイ60の「無し状態」から「有り状態」への変化を検出すれば、トレイ引き込み前の「無し状態」は切り欠き部60cを検出していたと判断できる。これにより、トレイ引き込み前の「無し状態」をディスクトレイ60そのものがセットされていないと誤検出することがなく、その後に適切な制御動作、即ち印刷動作を実行することができる。
以上説明した実施形態や制御例は一例であり、本発明がこれら実施形態や制御例に限定されないことは言うまでもない。
1 インクジェットプリンター、2 記録部(装置本体)、3 スキャナ部、4 原稿カバー、5 操作パネル、6 手差しカバー、7 手差しトレイ、8 排紙受けトレイ、8a 用紙受け面、8b 傾斜状案内面、8c 傾斜状案内面、8d ***状部、8e 端部、8f ラック部、8g トレイ支持突起、8h トレイガイド面、8j 高位置支持面、8k 庇部、8m 開口、8n ***リブ、8p 斜面、8q 被検出溝、8r 開口、9 給送手段、10 給送ローラー、11 揺動部材、12 回動軸、16 分離斜面、17 中間ローラー、18〜21 従動ローラー、24 搬送駆動ローラー、25 搬送従動ローラー、26 ローラー支持部材、28 支持部材、29 キャリッジ、30 記録ヘッド、31 排出駆動ローラー、32 排出従動ローラー、34 フレーム、34b 前面側縁部、34c 凹溝、36 フレームAssy、37 揺動部材、37a 揺動軸、38 レリースローラー、40 制御部、41 トレイ位置検出手段、41a 第2位置検出センサー、41b 第1位置検出センサー、42 駆動手段、43 モーター、44 ピニオン歯車、45 回転軸、46 歯車輪列、50 下段側トレイ、51 カバー、53 上段側トレイ、55 ディスクトレイ検出手段、56 検出レバー、56a 揺動軸、56b 検出側延設部、56c レバー接触部、56d 当接側延設部、56e トレイ接触部、57 検出器本体、58 検出子、60 ディスクトレイ、60a ディスク収容凹部、60b 凸部、60c 切り欠き部、60f 位置決めライン、60h 第1先端部、60j 第2先端部、60k 第3先端部、60m 第4先端部、D 光ディスク、P、P1、P2 記録用紙

Claims (2)

  1. 被搬送媒体が搬送される搬送経路及び前記搬送経路において記録を行う記録手段を有する装置本体と、
    被搬送媒体を前記装置本体の外側に排出する方向に送る送り手段と、
    前記装置本体に収納する位置と、前記装置本体より突出する位置とに移動可能で、前記前記装置本体より突出する位置において、前記送り手段により前記装置本体の外側に向けて排出される被搬送媒体を受ける媒体受けトレイと、
    前記媒体受けトレイに設けられ、ディスク状の媒体をセット可能なディスクトレイをガイドするガイド面と、
    前記媒体受けトレイに設けられ、前記ガイド面に前記ディスクトレイがセットされることで変位する検出レバーと、
    前記装置本体に設けられ、前記媒体受けトレイが前記装置本体に収納する位置において、前記検出レバーの変位を検出する検出部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置において、前記媒体受けトレイは、被搬送媒体の排出方向下流側に、高さ方向に***する***状部が形成され、
    前記***状部には、前記ガイド面が設けられ、前記ディスクトレイを前記送り手段に向けて案内することを特徴とする記録装置。
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