JP5935046B2 - 蓄電池集合体制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電池集合体制御システムに係り、特に、並列接続された蓄電池制御単位間の電圧差をなくす処理が行われる蓄電池集合体制御システムに関する。
負荷の電力消費が変動する場合、蓄電装置を用いて電力需給を平均化することができる。蓄電装置としては、リチウムイオン二次電池のような二次電池を用いることができる。リチウムイオン二次電池等の二次電池は、単位セルと呼ばれる単位蓄電池の端子間電圧が1Vから4V程度で、その充放電電流容量も小さい。そこで、単位セルを複数個用いる組電池である蓄電池パックが用いられるが、負荷の電力消費によっては、その蓄電池パックの多数を直列接続あるいは並列接続して用いることが必要になる。
ところで、蓄電池パックを互いに並列接続するときに、それぞれの蓄電池パックの電圧が異なっていると、電圧の高いほうから低い方へ電流が流れ、場合によっては過大な電流となることが生じる。
例えば、特許文献1は、電圧均等化回路に関して、従来の鉛蓄電池よりも内部インピーダンスが低いリチウムイオン二次電池等を直接並列接続すると、製造のばらつきに起因するインピーダンスや接触抵抗の僅かな違いによって、並列接続された一方の電池に過大電流が流れる可能性を指摘している。そこで、複数の二次電池が接続される列電池を並列に接続した電力貯蔵装置において、各列電池の列電池情報に基づいて電圧調整を行うか否かが判定され、電圧調整が必要であるとされると、電圧調整手段から電圧調整のためのオフセット指令が出力されて、列電池のそれぞれに接続される電力変換器による充放電制御が行われることが開示されている。
特開2010−141970号公報
二次電池を並列接続するときの電圧差を解消するには、電圧均等化回路を用いればよいが、システム構成が複雑になる。しかし、並列接続される二次電池間における過大電流抑制を行わなければ、何かの理由で、並列接続された出力端子が接地に対して短絡すると、瞬時に過大電流が流れてしまう。
本発明の目的は、複数の蓄電池制御単位を並列接続する際の電圧差をなくす処理を適切に行うとともに、並列接続された蓄電池制御単位の出力端子が接地に対し短絡しても、過大電流が流れることを抑制できる蓄電池集合体制御システムを提供することである。
本発明に係る蓄電池集合体制御システムは、充放電メインバスと、充放電メインバスに第1保護抵抗を介して接続されるサブバスと、サブバスに第2保護抵抗を介して接続される蓄電池制御単位と、を備え、第1保護抵抗の抵抗値は、常時または一時的に第2保護抵抗の抵抗値と同等以上の抵抗値を有することを特徴とする。
上記構成により、蓄電池集合体制御システムは、充放電メインバスと、充放電メインバスに第1保護抵抗を介して接続されるサブバスと、サブバスに第2保護抵抗を介して接続される蓄電池制御単位とを備える。第1保護抵抗は、充放電メインバスとサブバスとの間に設けられ、蓄電池制御単位は直列に接続された第1保護抵抗と第2保護抵抗を介して充放電メインバスに接続される。第1保護抵抗は第2保護抵抗と同等以上の抵抗値を有するため、充放電メインバスが何らかの理由で短絡した場合等であっても、蓄電池制御単位に過大電流が流れることを抑制できる。
本発明に係る実施の形態の蓄電池集合体制御システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態において、第2保護抵抗の正温度係数を説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、複数の蓄電池制御単位間の電圧差を少なくする第2保護抵抗の作用を説明する図である。 比較のため、第1保護抵抗を用いないときに第2保護抵抗を介して過大電流が流れることを説明する図である。 本発明に係る実施の形態において、第1保護抵抗の作用を説明する図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、蓄電池としてリチウムイオン二次電池を説明するが、これ以外の二次電池であってもよい。例えばニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等であってもよい。蓄電池集合体とするのは、負荷の必要電力に対応するための電圧と電流とを得るためであるので、蓄電池集合体を構成する単位蓄電池の数、単位蓄電池を組み合わせた蓄電池パックの数、蓄電池パックを組み合わせた蓄電池ユニットの数等は、蓄電池集合体制御システムの仕様に応じ適宜なものとできる。
また、以下で、蓄電池集合体と接続される電力源として、太陽光発電電力と外部商用電力を説明するが、これ以外の電力源、例えば風力発電電力等であってもよい。また、以下で述べる抵抗値、電圧値等は、説明のための例示であり、蓄電池集合体制御システムの電力仕様等に応じ適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、蓄電池集合体制御システム10の構成を示す図である。蓄電池集合体制御システム10は、複数の蓄電池を組み合わせた蓄電池集合体と、電力源と、負荷との間の電力管理を通して、蓄電池集合体の最適な充放電制御を行うシステムである。
電力源として、外部商用電源12と、太陽光発電システム14を含む。外部商用電源12は、単相または三相の交流電力源であり、電力需給の変動に合わせて、水力発電、原子力発電、火力発電等の様々な発電方式で発電された電力を組み合わせて、外部の電力会社から供給される。太陽光発電システム14は、例えば、数MWの大規模なシステムである。負荷16は、ここでは工場の負荷が図示されている。工場の負荷としては、機械設備の他、一般照明、一般空調、厨房器具、サーバやPC等の事務機器、工場内空調等を含む。
蓄電池集合体制御システム10において、蓄電池集合体の最適な充放電制御を行うため、図示されていないシステムコントローラによって、電力源側の供給電力情報データと、負荷側の負荷電力情報データと、蓄電池集合体側の蓄電池電力情報データとに基づいて、これらの電力管理全体に対する1つの充放電制御指令である全体充放電制御指令が生成される。全体充放電制御指令は、例えば「X(kW)でY秒間充電すること」、「電圧がZ(V)になるまで充電すること」等の指令である。
マスタコントローラ20は、図示されていないシステムコントローラから受け取った1つの全体充放電制御指令に基づいて、HUB22を介して、電力変換器管理部24に集合体充放電制御指令を送信する機能を有する制御装置である。
電力変換器管理部24は、8つの電力変換器26の動作状態を管理する管理装置である。電力変換器26は、外部商用電源12の交流電力と蓄電池の直流電力との間の電力変換、あるいは太陽光発電システム14の電圧と蓄電池の電圧との間の電圧変換、あるいは蓄電池の電圧と負荷16の電圧との間の電圧変換を行う機能を有し、双方向AC/DCコンバータ、双方向DC/DCコンバータ等のコンバータである。具体的には、実際に行われる変換の内容に応じて、用いられるコンバータの種類が選択される。
電力変換器管理部24は、マスタコントローラ20からの集合体充放電指令に合わせるように、蓄電池集合体の全体を8つに分けて、その8つのそれぞれに1つの電力変換器26を割り当てて電力管理を行う管理装置である。図1では、蓄電池集合体の全体の中で、1つの電力変換器26に接続される蓄電池集合体が図示されている。1つの電力変換器26には、5つの蓄電池ユニット40が接続される。
充放電メインバス28は、1つの電力変換器26と5つの蓄電池ユニット40を接続する電力バスで、5つの蓄電池ユニット40は、この充放電メインバス28に互いに並列接続される。具体的には、各蓄電池ユニット40は、スイッチ基板50を介して充放電メインバス28に接続される。ここで、スイッチ基板50は、サブコントローラ30によって制御される。このように、1つの蓄電池ユニット40には、スイッチ基板50とサブコントローラ30が付属するので、これらは、1つのラックにまとめられる。
蓄電池ユニット40は、予め定められた個数の蓄電池パック42を直列接続した蓄電池パック列44を、予め定めた列数で並列に接続して構成される。図1の例では、5つの蓄電池パック42を直列接続して1つの蓄電池パック列44を形成し、その蓄電池パック列44を4列並列接続して、1つの蓄電池ユニット40が構成される。すなわち、1つの蓄電池ユニット40は、20個の蓄電池パック42から構成されることになる。なお、1つの蓄電池パック42は、セルと呼ばれる単位蓄電池を直並列に接続して構成される。各単位蓄電池は、端子電圧が最大4V程度のリチウムイオン二次電池を用いることができる。
なお、蓄電池パック列44を構成する5つの蓄電池パック42のそれぞれの端子間電圧はパック電圧として、図示されていない電圧検出器によって検出される。また、蓄電池パック42の温度はパック温度として図示されていない温度検出器によって検出される。また、各蓄電池パック列44に流れる電流はパック列電流として、図示されていない電流検出器によって検出される。これらのデータは、その蓄電池ユニット40を管理するサブコントローラ30に伝送される。
スイッチ基板50は、蓄電池ユニット40と、充放電メインバス28との間に配置される回路基板で、複数の第2保護抵抗54、複数のスイッチ56、第1保護抵抗58を含む。
第2保護抵抗54は、蓄電池ユニット40において4つ並列接続される蓄電池パック列44の間の電圧差を少なくするために設けられる抵抗素子である。具体的には、4つの蓄電池パック列44の間に電圧差があるときに、その電圧差に応じた電流が流れることで、各蓄電池パック列44の間の電圧差を少なくするために、各蓄電池パック列44の間に設けられる抵抗素子である。ここでは、サブバス52に対し、各蓄電池パック列44の充放電端子がそれぞれ第2保護抵抗54を介して並列接続されるので、隣接する各蓄電池パック列44の間は、2つの第2保護抵抗54が直列に接続されていることになる。したがって、隣接する各蓄電池パック列44の間に電圧差があるときは、この2つの直列接続された第2保護抵抗54を介して電流が流れることになる。
第2保護抵抗54の抵抗値は、第2保護抵抗54が接続される蓄電池パック列44の最大電圧差と最大充電電流に基づいて設定することができる。これにより、第2保護抵抗54は、蓄電池パック列44間に電圧差があるときに、その電圧差に応じた電流を流せるので、蓄電池パック列44間の電圧差を少なくできる。一例を示すと、5つの蓄電池パック42が直列に接続された蓄電池パック列44の最大電圧差を65Vとし、最大充電電流を11Aとすると、これらから求められる蓄電池パック列44の抵抗値は約6Ωである。ここで、蓄電池パック列44は、直列に接続された2つの第2保護抵抗54を介して、他の蓄電池パック列44と並列に接続される。このため、約3Ω以上の抵抗値を有する第2保護抵抗54を用いれば、最大電流11A以下の状態で蓄電池パック列44に電流を流すことで、並列に接続された各蓄電池パック列44の間の電圧差を小さくすることができる。
第2保護抵抗54は、一般的な抵抗素子を用いることもできるが、ここでは、正温度係数を有する抵抗素子が用いられる。正温度係数を有する抵抗素子とは、温度が上昇すると、抵抗値が増加する抵抗素子である。例えば、各蓄電池パック列44の間の電圧差が大きいときは、第2保護抵抗54に大きな電流が流れ発熱するが、その発熱による温度上昇で抵抗値が増加し、電流が減少することになる。このような性質のため、第2保護抵抗54における発熱量は、抵抗素子両端子間の電圧差によらずほぼ一定にすることができる。このように、第2保護抵抗54に正温度係数を有する抵抗素子を用いると、発熱量を制御しやすいので、電圧差が大きくても、大きな抵抗値を有する抵抗素子を用いなくて済む。
図2に、第2保護抵抗54の抵抗値の温度特性を示す。ここでは、常温で抵抗値を3Ωとして、100℃近辺で約4Ω、130℃近辺で約35Ω、135℃近辺で約100Ωの特性のものを用いる。勿論、各蓄電池パック列44の電圧差の想定、電圧差があるときにこれを均等化するまでの時間の設定等によって、正温度係数をこれ以外のものとすることができる。
スイッチ56は、並列に接続された蓄電池パック列44の間の電圧差が予め定めた閾値電圧差以下になったときに、その蓄電池パック列44を充放電メインバス28に接続するための素子である。スイッチ56は、各蓄電池パック列44の充放電端子と充放電メインバス28との間にそれぞれ1ずつ設けられる。場合によっては、充電と放電とを区別して、1つの蓄電池パック列44に対して2つずつスイッチを設けるものとしてもよい。なお、閾値電圧差は、スイッチ56の内部抵抗等を加味して決定できるものであり、例えば±1Vとすることができる。
このように、蓄電池ユニット40においては、各蓄電池パック列44を単位として、第2保護抵抗54の機能を用いてそれぞれの蓄電池パック列44の充放電端子の電圧を揃え、閾値電圧差に収まったところでその蓄電池パック列44についてのスイッチ56をオンする制御が行われる。この観点から、各蓄電池パック列44を、蓄電池ユニット40における蓄電池制御単位と呼ぶことができる。
蓄電池パック列44は、スイッチ56を介して充放電メインバス28に接続されるのに対し、第1保護抵抗54を介してサブバス52に接続される。サブバス52は、スイッチ51を介して充放電メインバス28に接続される電力バスラインである。スイッチ51は、通常の場合オン状態であるが、何かの緊急時の理由等のために、サブバス52と充放電メインバス28との間の接続を開放する必要のあるときのみオフとされる。
第1保護抵抗58は、充放電メインバス28とサブバス52との間に設けられる。第1保護抵抗58は、仮に、充放電メインバス28が何かの原因で接地に短絡する等のことがあるときに、蓄電池パック列44に過大電流が流れることを抑制するために設けられる抵抗素子である。第1保護抵抗58を設けないときは、充放電メインバス28とサブバス52とが直接接続される。この状態で充放電メインバス28が接地に短絡する等のことが生じると、蓄電池パック列44は、第2保護抵抗54を介して接地に接続されることになる。
つまり、充放電メインバス28の電圧は、蓄電池パック列44の最大電圧差に対応するので、短絡等の場合には蓄電池パック列44の最大電圧分の電圧になる。この電圧は、隣接する蓄電池パック列44の想定される電圧差、すなわち満充電時の電圧と完全放電時の電圧(>0)との差に比べてかなり大きな値である。したがって、第2保護抵抗54に充放電メインバス28の電圧が直接かかると、隣接する蓄電池パック列44の間の電圧差を解消するために想定した電流値よりも大きな過大電流が流れることになる。
なお、充放電メインバス28の短絡は、電力変換器26との接続が何らかの原因で筐体と接触する場合等の接地による短絡だけでなく、例えば、電力変換器26に設けられたコンデンサに電荷が保持されていない場合も含む。つまり、充放電メインバス28の短絡とは、蓄電池ユニット40自体の電池電圧がほとんど抵抗成分を無視できる状態で、短絡部あるいはコンデンサ等に電圧が印加される場合等である。なお、蓄電池ユニット40自体の電池電圧の最大電圧は、例えば、満充電時52Vの蓄電池パック42を5つ直列で接続した場合に、260Vとなる。
この過大電流が蓄電池パック列44に流れるのを抑制するために、第1保護抵抗58が用いられる。第1保護抵抗58は、常時または一時的に第2保護抵抗54の抵抗値と同等以上の抵抗値を有する。
つまり、充放電メインバス28の短絡時に蓄電池パック列44の最大電圧が印加されても、蓄電池パック列44にとって過電流とならないように、第1保護抵抗58の抵抗値が設定される。一例を上げると、蓄電池パック列44の最大電圧が260Vの場合に、電流を11Aに抑制するために、第2保護抵抗54の抵抗値を3Ωとすると、第1保護抵抗58の抵抗値は少なくとも21Ωにする必要がある。これに発熱量等を加味すると、第1保護抵抗58の抵抗値を、例えば30Ωに設定する。また、誤動作でスイッチ51およびスイッチ56が同時に閉じた場合を考慮すると、第2保護抵抗54と同様に3Ωとすることもできる。
以上のように、第1保護抵抗58を備えることにより、仮に、充放電メインバス28が何かの理由で接地に短絡する等のことが生じても、各蓄電池パック列44は、直列に接続される第2保護抵抗54と第1保護抵抗58とを介して接地にむけて電流が流れる。その結果、蓄電池パック列44に過大電流が流れることを効果的に抑制できる。
なお、第2保護抵抗54は正方向温度係数を有するので、過大電流が流れると大きな発熱をし、抵抗値が増加する。上記の例で、常温で6Ωが、135℃では約200Ωになる。しかし、その抵抗変化にはある程度の時間を要するので、過大電流を抑制するには間に合わず、抵抗増加の前に、瞬時的に過大電流が第2保護抵抗54を通して蓄電池パック列44に流れる。そのため、第2保護抵抗54として正温度係数を有する抵抗素子を用いた場合であっても、充放電メインバス28が短絡したときの過大電流を抑制し得るだけの抵抗値を有する第1保護抵抗58が設けられている。
サブコントローラ30は、蓄電池ユニット40を構成する4つの蓄電池パック列44のパック列電流データと、各蓄電池パック列44を構成する5つの蓄電池パック42のセル電圧とパック温度データを取得し、適当な伝送タイミングでマスタコントローラ20に伝送する機能を有する。また、各蓄電池パック列44を構成する5つの蓄電池パック42のセル電圧から、各蓄電池パック列44の電圧を算出して監視する機能を有する。
サブコントローラ30は、さらに、スイッチ56の動作を制御する機能を有する。すなわち、上記のように、第2保護抵抗54の作用によって、各蓄電池パック列44の間の電圧差が少なくなって、予め定められた閾値電圧差以下となるときに、電圧の高い蓄電池パック列44から順に、該当するスイッチ56をオンさせる。これによって、該当する蓄電池パック列44は、第2保護抵抗54、第1保護抵抗58を介さずに、直接充放電メインバス28に接続され、電力変換器26の充放電に寄与することができるようになる。閾値電圧差としては、上記のように、±1Vとすることができる。
上記構成の作用を図3から図5を用いて詳細に説明する。図3は、第2保護抵抗54の作用で蓄電池パック列44の間の電圧差が少なくなることを説明する図である。図4,5は、第1保護抵抗58の作用で、充放電メインバス28が接地に短絡したときに過大電流が抑制されることを説明する図である。
図3は、1つの蓄電池ユニット40に関する部分を拡大して示す図である。ここでは、充放電メインバス28に最初に接続された蓄電池ユニット40を例にして説明する。蓄電池ユニット40が充放電メインバス28に接続されて、サブコントローラ30が作動すると、4つの蓄電池パック列44の充放電端子の電圧が比較されて、最も高い電圧の蓄電池パック列44が特定される。図2の例では、各蓄電池パック列44の充放電端子電圧は、一番左側から右側に順に、250V,245V,243V,247Vである。充放電端子電圧は、蓄電池パック42が5つ直列接続される蓄電池パック列44のサブバス52の側の電圧である。このように、蓄電池パック列44ごとに充放電端子電圧が異なるのは、各蓄電池パック42の充電状態が異なるためである。
ここでは、図3の最も左側の蓄電池パック列44の充放電端子電圧が最も高い電圧であるので、サブコントローラ30は、図3で示される4つのスイッチ56の中で、最も左側のスイッチ56のみがオンされる。これによって、充放電メインバス28の電圧が250Vとなる。
他のスイッチ56はオフのままであるので、各蓄電池パック列44の間では、充放電端子の電圧の差に応じて、第2保護抵抗54を介して電流が流れる。電流は、充放電端子の電圧の高いほうから低い方に流れ、電圧差が解消される。電圧差が閾値電圧差以下になると、その時点で最も電圧の高い順で、蓄電池パック列44に対応するスイッチ56がオンされる。
図4は、充放電メインバス28が接地に短絡したときを示す図である。ここでは、5つの蓄電池ユニット40の1つが抜き出されて示されている。充放電メインバス28が接地に短絡すると、蓄電池パック列44の充放電端子が第2保護抵抗54を介して接地に接続されることになる。したがって、蓄電池パック列44から第2保護抵抗54を介して接地に放電電流が流れる。
図5も、図4と同様に、充放電メインバス28が接地に短絡したときを示す図であるが、第1保護抵抗58が充放電メインバス28とサブバス52との間に設けられている。第1保護抵抗58の抵抗値を第2保護抵抗54の抵抗値以上の値に設定し、第1保護抵抗58と第2保護抵抗54とを直列接続することにより、放電電流が過大となることを抑制することができる。
このように、第2保護抵抗54と、スイッチ56とを用いることで、並列接続される複数の蓄電池パック列44の間の電圧差を少なくする処理を適切に行うことができる。また、第2保護抵抗54の抵抗値以上の抵抗値を有する第1保護抵抗58を用いることで、蓄電池パック列44の出力端子が接地に対し短絡しても、過大電流が流れることを抑制できる。
なお、上記では、第2保護抵抗54として正温度係数を有する抵抗素子を用いたが、第2保護抵抗54は、これに限定されるものではない。例えば、抵抗とスイッチとを直列に接続した回路単位を複数個用意し、これを並列に接続したような抵抗回路を第2保護抵抗54として用いることができる。このような抵抗回路であっても、スイッチのオンオフ制御に時間がかかることから、第1保護抵抗58を用いる意義がある。この抵抗回路では、電圧差に応じて抵抗と直列に接続されたスイッチの一部をオンオフすることで第2保護抵抗58の抵抗値を制御する。
また、第2保護抵抗54としては、抵抗値が変動するものに限られるものでなく、蓄電池パック列44の最大想定電圧差における過電流を抑制できるだけの抵抗値であれば、常時一定の抵抗値を有するものであってもよい。なお、常時一定の抵抗値を有する第2保護抵抗54を用いる場合であっても、第1保護抵抗58として、第2保護抵抗54の抵抗値以上の抵抗値を有することができる。
上記のように、第1保護抵抗58に正方向の温度係数を有する抵抗素子を用いることで、初期の過電流を抑制できると共に発熱量を抑制しやすくなる。これに加えて、初期の過電流を抑制するための常時一定の抵抗値を有する抵抗素子を直列に接続して、これらを第1保護抵抗58としてもよい。この場合にも、第1保護抵抗58としては、第2保護抵抗54の抵抗値以上の抵抗値を有することができる。
本発明に係る蓄電池集合体制御システムは、複数の蓄電池を並列接続する蓄電池集合体の充放電制御に利用できる。
10 蓄電池集合体制御システム、12 外部商用電源、14 太陽光発電システム、16 負荷、20 マスタコントローラ、22 HUB、24 電力変換器管理部、26 電力変換器、28 充放電メインバス、30 サブコントローラ、40 蓄電池ユニット、42 蓄電池パック、44 蓄電池パック列(蓄電池制御単位)、50 スイッチ基板、51 (緊急用)スイッチ、52 サブバス、54 第2保護抵抗、56 スイッチ、58 第1保護抵抗。

Claims (5)

  1. 充放電メインバスと、
    充放電メインバスに第1保護抵抗を介して接続されるサブバスと、
    サブバスに第2保護抵抗を介して接続される蓄電池制御単位と、
    を備え、
    第1保護抵抗の抵抗値は、常時または一時的に第2保護抵抗の抵抗値と同等以上の抵抗値を有することを特徴とする蓄電池集合体制御システム。
  2. 請求項1に記載の蓄電池集合体制御システムにおいて、
    前記第2保護抵抗として、抵抗値が変動する抵抗素子を用いることを特徴とする蓄電池集合体制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の蓄電池集合体制御システムにおいて、
    前記第2保護抵抗のそれぞれは、前記複数の蓄電池制御単位間に電圧差があるときに、その電圧差に応じた電流が流れることで温度が上昇すると、抵抗値が増加する正温度係数を有する抵抗素子であることを特徴とする蓄電池集合体制御システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の蓄電池集合体制御システムにおいて、
    前記複数の蓄電池制御単位のそれぞれと前記充放電メインバスとの間に設けられる複数のスイッチと、
    前記第2保護抵抗の前記蓄電池制御単位間電圧調整の作用によって、前記複数の蓄電池制御単位間の電圧差が予め定められた閾値電圧差以下となるときに、電圧の高い前記蓄電池制御単位から順に、該当する前記スイッチをオンするサブコントローラと、
    を備えることを特徴とする蓄電池集合体制御システム。
  5. 請求項4に記載の蓄電池集合体制御システムにおいて、
    前記複数の蓄電池制御単位のそれぞれは、複数の蓄電池パックを直列に接続した蓄電池パック列であり、前記閾値電圧差は、前記複数の蓄電池パック列のそれぞれの直列接続端子間電圧の間の電圧差に対して予め設定されることを特徴とする蓄電池集合体制御システム。
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