JP5933865B1 - 医療用拡張器 - Google Patents

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Abstract

医療用拡張器は、維持部と補助部材とを有する。補助部材は、開口部に挿入可能な挿入部と、挿入部に配設されることによって挿入部と共に開口部に挿入され、開口部への処置具の挿入方向に対して交差して配設され、開口部に挿入される処置具を支持する支持部とを有する。

Description

本発明は、口腔などの開口部を拡張する医療用拡張器に関する。
一般的に、例えば声帯に対して実施される経口的喉頭微細手術は、開口部である口腔を拡張させると共に、口腔が拡張する状態を維持する枠状の医療用拡張器を用いる。医療用拡張器が口腔を拡張させると共に拡張状態を維持する際、術者は、例えば、吊り下げられている内視鏡において、内視鏡の先端部に配設される挿入部を口腔から管腔に挿入する。そして術者は、内視鏡の基端部に配設され且つ口腔の外部に露出している表示部に表示される患部を目視する。術者は、例えば、術者が患部を目視している状態で、右手で一方の処置具の基端部を把持し、左手で他方の処置具の基端部を把持する。そして、一方の処置具の先端部と挿入部と他方の処置具の先端部とが例えば口腔の右側から左側に向かってこの順で並ぶ状態で、術者はこれら処置具の先端部を挿入部の左右両側から口腔を介して管腔に挿入する。術者は、口腔に連続する管腔である喉頭における声帯を処置具によって処置する。このような処置具は、例えば、把持鉗子及び電気メスなどを含む。
このような医療用拡張器は、例えば、特許文献1において、口腔を拡張状態に維持する口腔拡張具として開示されている。
特開2012−254212号公報
術者は術中において1以上の処置具を把持し続ける必要があり、術者の腕に負担がかかる。負担を減らすためには、処置時間が短いことが好ましい。
一般的に、経口的喉頭微細手術において、管腔は狭く、術者には微細な手技が要求される。このため、処置具を患部へアプローチさせることは術者にとって容易ではない。結果として、処置時間は、増加してしまう。
このため、術者にかかる負担を軽減しさらに処置時間が短縮するように、処置具を補助する医療用拡張器が求められている。
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたものであり、術者にかかる負担を軽減しさらに処置時間が短縮するように、処置具を補助する医療用拡張器を提供することを目的とする。
本発明の医療用拡張器の一態様は、被検体の開口部に挿入され、前記開口部を拡張させると共に、拡張状態を維持する維持部と、前記開口部に挿入可能な挿入部と、前記挿入部に配設されることによって前記挿入部と共に前記開口部に挿入され、前記開口部への処置具の挿入方向に対して交差して配設され、前記開口部に挿入される前記処置具を支持する支持部とを有し、前記維持部に配設され、前記開口部及び前記開口部に連通する管腔を処置する前記処置具の処置動作を補助する補助部材と、を具備し、前記挿入部は、前記挿入方向に沿って延出する一対の腕部を有し、前記一対の腕部は、前記維持部の幅方向において互いに対して並んでおり、前記一対の腕部は、それぞれ、前記開口部に挿入される挿入部位と、前記開口部の外部に配設され、前記維持部に対して相対的に位置決め固定される位置決め固定部位と、を有する
本発明によれば、術者にかかる負担を軽減しさらに処置時間が短縮するように、処置具を補助する医療用拡張器を提供することができる。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る医療用拡張器が患者に装着された際における維持部周辺の斜視図である。 図1Bは、医療用拡張器が患者に装着された際における支持ユニット周辺の斜視図である。 図1Cは、補助部材を含む維持部の正面図である。 図1Dは、第1拡張維持部材と第2拡張維持部材と補助部材とが取り外された状態の医療用拡張器の斜視図である。 図2Aは、補助部材の斜視図である。 図2Bは、補助部材の上面図である。 図2Cは、補助部材の側面図である。 図2Dは、支持部の一例であり、支持部の正面図である。 図2Eは、支持部の一例であり、支持部の正面図である。 図2Fは、支持部の一例であり、支持部の正面図である。 図3Aは、位置決め固定部材の構成を示す図である。 図3Bは、位置決め固定部材の構成を示す図である。 図4Aは、処置具が支持面に支持された状態で支点を中心に支持面に対して傾斜することを示す図であり、詳細には処置具が枠部の高さ方向周りに支点を中心に回動することを示す図であり、処置具が支持面に支持された状態で処置具の軸方向と枠部の幅方向とにおいて支持面を摺動することを示す図である。 図4Bは、処置具が支持面に支持された状態で支点を中心に支持面に対して傾斜することを示す図であり、処置具が枠部の幅方向周りに支点を中心に回動することを示す図である。 図5Aは、処置具の参考例を示し、処置具の側面図である。 図5Bは、図5Aに示す処置具の挿入部の構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
[一実施形態]
[構成]
図1Aと図1Bと図1Cと図1Dと図2Aと図2Bと図2Cと図2Dと図2Eと図2Fと図3Aと図3Bと図4Aと図4Bとを参照して一実施形態について説明する。一部の図面では、図示の明瞭化のために、一部の部材の図示を省略している。
[医療用拡張器10]
図1Aに示すように、医療用拡張器10は、被検体300の開口部301に挿入され、開口部301を拡張させると共に、拡張状態を維持する維持部20を有する。維持部20が挿入される開口部301は、例えば、口腔となっており、開閉可能となっている。
図1Bに示すように、医療用拡張器10は、維持部20が被検体300に対して相対的に位置決め固定される状態で、維持部20を支持する支持ユニット100をさらに有する。
[維持部20]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、維持部20は、例えば下辺部30aと右辺部30bと左辺部30cと上辺部30dとを有する矩形形状の枠部30と、枠部30の高さ方向に移動可能な状態で右辺部30bと左辺部30cとに配設される一対の位置決め固定部40とを有する。維持部20は、枠部30の高さ方向に移動可能に上辺部30dに配設される保持ユニット50と、調整ユニット60とをさらに有する。このような維持部20は、例えば、金属によって形成される。
[枠部30]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、枠部30において、右辺部30bと左辺部30cとは枠部30の高さ方向に沿って配設されており、下辺部30aと上辺部30dとは高さ方向に対して直交する枠部30の幅方向に沿って配設される。右辺部30bは、左辺部30cと枠部30の幅方向において対向する。下辺部30aは、枠部30の高さ方向において上辺部30dと対向する。
右辺部30bの一端部は下辺部30aの一端部と連続しており、左辺部30cの一端部は下辺部30aの他端部と連続する。このように、下辺部30aと右辺部30bと左辺部30cとは、一体物である。
上辺部30dの一端部は右辺部30bの他端部と例えばビスなどによって連結され、上辺部30dの他端部は左辺部30cの他端部と例えばビスなどによって連結される。
図1Aに示すように、下辺部30aは、被検体300(患者)の上歯歯列303側及び上顎305側に配設される。右辺部30bと左辺部30cとは、口角307側にそれぞれ配設される。上辺部30dは、下顎309側に配設される。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、枠部30は、下辺部30aに配設され、開口部301に挿入されて、上歯歯列303を覆うことによって上歯歯列303を保護する保護部31を有する。保護部31は、プロテクタとして機能する。保護部31は、下辺部30aと一体である。例えば、保護部31は、下辺部30aの中央部に配設される。保護部31は、枠部30の高さ方向と枠部30の幅方向とに直交する後述する処置具500の挿入方向に沿って配設されており、開口部301に挿入される。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、枠部30は、上顎305に装着されて、上顎305に固定される上顎固定部33を有する。上顎固定部33は、下辺部30aの一部が上辺部30dに向かって凸設される(折り曲げられる)ことによって、形成される。上顎固定部33は、下辺部30aにおいて保護部31が配設される部位周辺に配設される。上顎固定部33は、保護部31と一体となっている。
図1Aと図1Bと図1Cと図1Dとに示すように、枠部30は、枠部30の高さ方向に沿って配設され、上辺部30dの中央に配設される筒状部35を有する。筒状部35は、枠部30の高さ方向において下辺部30aに向かって開口し、上辺部30dと一体となっている先端部と、枠部30の高さ方向において先端部とは逆向きに向かって開口し、枠部30よりも外側に向かって延設される基端部とを有する。
[位置決め固定部40]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、位置決め固定部40は、第1拡張維持部材401を、枠部30に対して相対的に位置決め固定する。図1Aに示すように、第1拡張維持部材401は、開口部301に挿入されて、口角307を拡張させると共に、拡張状態を維持する。図1Cに示すように、例えば、第1拡張維持部材401は、金属製の細長い板状部材である。第1拡張維持部材401の先端部は、右辺部30bから枠部30の中心に向かって窪んでおり、カーブ状に形成される。これにより凹部401aが形成される。凹部401aの底面は、第1拡張維持部材401の基端部401bの平面よりも枠部30の中心側に配設される。このような第1拡張維持部材401は、開創器(リトラクタ)として機能する。第1拡張維持部材401は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、医療用拡張器10に対して交換可能となっている。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、位置決め固定部40は、開口部301への第1拡張維持部材401の挿入量を調整する第1挿入量調整部41を有する。第1挿入量調整部41は、枠部30の内側に配設され、第1拡張維持部材401が着脱自在に嵌め込まれる溝部41aを有する。第1拡張維持部材401が溝部41aに嵌め込まれることによって、第1拡張維持部材401は位置決め固定部40に取り付けられる。このように第1拡張維持部材401は、他の第1拡張維持部材401と交換可能となっている。
第1拡張維持部材401の軸方向において溝部41aに対する第1拡張維持部材401の取付位置は、第1拡張維持部材401毎に所望に予め決められている。このように、溝部41aに嵌め込まれる第1拡張維持部材401自体の長さによって、開口部301への第1拡張維持部材401の挿入量は所望に設定される。
なお、取付位置は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、第1拡張維持部材401の軸方向において自在に設定されてもよい。このように、溝部41aに対する第1拡張維持部材401の取付位置によって、開口部301への第1拡張維持部材401の挿入量は所望に設定されてもよい。
位置決め固定部40は、例えば、枠部30の高さ方向において右辺部30bに沿って右辺部30bに対して摺動可能に配設される。そして位置決め固定部40は、例えばねじ43によって右辺部30bに対して相対的に位置決め固定される。よって第1拡張維持部材401が溝部41aに嵌め込まれた状態で、位置決め固定部40が右辺部30bに沿って摺動し、位置決め固定部40が例えばねじ43によって右辺部30bに対して相対的に位置決め固定される。これにより、位置決め固定部40は、枠部30の高さ方向において右辺部30bにおける第1拡張維持部材401の位置を調整した状態で、枠部30の高さ方向において右辺部30bに対して第1拡張維持部材401を相対的に位置決め固定する。位置決め固定部40は、位置決め固定部40が右辺部30bにおける第1拡張維持部材401の位置を調整することによって、口角307に対して第1拡張維持部材401の位置を調整することとなる。なお前記については、左辺部30cについても同様である。
位置決め固定部40は、ねじ43によって、右辺部30bに対して着脱自在となっており、他の位置決め固定部40と交換可能となっている。なお前記については、左辺部30cについても同様である。
[保持ユニット50]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、保持ユニット50は、第2拡張維持部材403を、保持する。第2拡張維持部材403は、開口部301に挿入されて、開口部301の下顎309側を拡張させると共に、拡張状態を維持する。第2拡張維持部材403の先端部は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、例えば、喉頭、または舌根部、または下咽頭と食道上部とに当接する。図1Cと図1Dとに示すように、例えば、第2拡張維持部材403は、金属製の細長い板状部材である。このような第2拡張維持部材403は、へら状のブレードとして機能する。第2拡張維持部材403は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、医療用拡張器10(保持ユニット50)に対して交換可能となっている。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、保持ユニット50は、第2拡張維持部材403が挿抜自在となっており、保持部51に挿入された第2拡張維持部材403を保持する保持部51と、上辺部30dに対して保持部51を吊設する筒状の吊設部53とを有する。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、保持部51は、例えば第2拡張維持部材403の先端部が第2拡張維持部材403の軸方向において開口部301に挿入可能となるように、第2拡張維持部材403の基端部を保持する。保持部51は、第2拡張維持部材403が挿抜自在な溝部51aを有する。溝部51aは、保持部51の軸方向である処置具500の挿入方向に沿って配設される。第2拡張維持部材403が保持部51に挿抜自在であるため、前記したように、第2拡張維持部材403は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、医療用拡張器10(保持ユニット50)に対して交換可能となっている。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、吊設部53は、保持部51に連結されており枠部30の内部に配設される先端部と、筒状部35に挿抜される基端部とを有する。吊設部53は筒状部35に挿入され、吊設部53の軸方向は枠部30の高さ方向に沿う。吊設部53は、吊設部53の軸方向において筒状部35に対して摺動可能となっている。この場合、吊設部53は内側筒部として形成され、筒状部35は外側筒部として形成される。
[調整ユニット60]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、調整ユニット60は、開口部301への第2拡張維持部材403の挿入量と、開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入方向と、開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入位置とを調整する。
このため調整ユニット60は、図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、保持部51に配設され、開口部301への第2拡張維持部材403の挿入量が調整された状態で第2拡張維持部材403を保持部51に固定する調整側固定部61を有する。調整ユニット60は、吊設部53の一端部に配設され、開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入方向を調整する挿入方向調整部63を有する。調整ユニット60は、筒状部35及び吊設部53に配設され、開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入位置を調整する位置調整機構65を有する。調整ユニット60は、筒状部35と吊設部53と上辺部30dに配設され、位置調整機構65によって調整された第2拡張維持部材403の挿入位置を固定する位置固定機構67を有する。
[調整側固定部61]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、第2拡張維持部材403の軸方向において溝部51aに対する第2拡張維持部材403の取付位置は、第2拡張維持部材403毎に所望に予め決められている。このように、溝部51aに挿入される第2拡張維持部材403自体の長さによって、開口部301への第2拡張維持部材403の挿入量は所望に設定される。この場合、調整側固定部61は、挿入量が調整されることなく、第2拡張維持部材403の基端部の所定部分を保持部51に固定する。
なお取付位置は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、第2拡張維持部材403の軸方向において自在に設定されてもよい。このように、溝部51aに対する第2拡張維持部材403の取付位置によって、開口部301への第2拡張維持部材403の挿入量は所望に設定されてもよい。この場合、調整側固定部61は、第2拡張維持部材403の挿入量が調整された状態で、第2拡張維持部材403の基端部を保持部51に固定する。
調整側固定部61は、溝部51aに挿入された第2拡張維持部材403を保持部51に固定する調整ねじを有する。
[挿入方向調整部63]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すような挿入方向調整部63は、吊設部53に対する保持部51の向き及び傾きを調整することによって開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入方向を調整し、挿入方向を固定する。挿入方向調整部63は、吊設部53に対する保持部51の向き及び傾きを調整する調整ねじを有する。
[位置調整機構65]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すような位置調整機構65は、筒状部35の厚み方向に沿って筒状部35の周面に配設される筒側調整孔部65aと、筒側調整孔部65aと重なり吊設部53の軸方向に沿って吊設部53の周面に配設される図示しない吊設側調整長溝部とを有する。筒側調整孔部65aは、筒状部35を貫通しており、吊設側調整長溝部と連通する。位置調整機構65は、吊設部53の内周面に配設される凸部と凹部とを有する図示しないラック部と、筒側調整孔部65aと吊設側調整長溝部とを挿通して筒状部35に軸支される調整部材65dとをさらに有する。
例えば、筒側調整孔部65aは、筒状部35の厚み方向において筒状部35を貫通しており、吊設側調整長溝部と連通する。例えば、筒側調整孔部65aは、筒状部35の軸周り方向において筒状部35の右側に配設される。
例えば、吊設側調整長溝部は、吊設部53の厚み方向において吊設部53を貫通しており、吊設部53の軸周り方向において吊設部53の右側に配設される。
ラック部は、吊設部53の軸周り方向において吊設部53の下側に配設される。ラック部は、吊設部53に固定される。ラック部において、凸部と凹部とが吊設部53の軸方向において交互に配設される。ラック部は、吊設部53と一体であっても別体であってもよい。
調整部材65dは、調整部材65dの先端部に配設され、吊設部53の内部に配設され、ラック部に噛み合う歯車を有する図示しないピニオン部を有する。ピニオン部は、調整部材65dが軸周りに回転することによって、調整部材65dの軸周りに回転する。すると、ピニオン部は、ラック部に噛み合い、ラック部を下辺部30aに向かって押し出す、またはラック部を支持ユニット100側に押し戻す。これにより、ラック部が配設される吊設部53は、吊設部53の軸方向に沿って筒状部35内を摺動する。よって、吊設部53によって吊設される保持部51において、保持部51に保持される第2拡張維持部材403は、開口部301に対する挿入位置を調整される。
[位置固定機構67]
図1Aと図1Cと図1Dとに示すような位置固定機構67は、筒状部35の軸方向に沿って筒状部35の周面に配設される筒側固定長溝部67aと、筒側固定長溝部67aと重なり吊設部53の軸方向に沿って吊設部53の周面に配設される吊設側固定長溝部67bとを有する。位置固定機構67は、上辺部30d及び筒側固定長溝部67aを挿通しており、吊設側固定長溝部67bに係合する固定部材67cをさらに有する。
例えば、筒側固定長溝部67aは、筒状部35の厚み方向において筒状部35を貫通しており、筒状部35の軸周り方向において筒状部35の上側に配設されており、筒側調整孔部65aに対して90度ずれて配設される。
例えば、吊設側固定長溝部67bは、吊設部53の厚み方向において吊設部53に凹設されており、吊設部53の軸周り方向において吊設部53の上側に配設されており、吊設側調整長溝部に対して90度ずれて配設される。
固定部材67cは、例えばねじを有する。固定部材67cが固定部材67cの軸周りに回転することによって、固定部材67cは吊設側固定長溝部67bに係合し、吊設側調整長溝部を有する吊設部53は、筒状部35に対して吊設部53の軸方向に沿って位置決め固定される。これにより、吊設部53によって吊設される保持部51において、保持部51に保持される第2拡張維持部材403は、開口部301に対する挿入位置を位置決め固定される。
[支持ユニット100]
図1Bと図1Dとに示すように、支持ユニット100は、被検体300(患者)の胸部に載置されるリング状の支持本体部101と、支持本体部101から延設される棒状の支柱部103とを有する。支持ユニット100は、筒状部35の基端部と支柱部103とを連結する連結部107と、連結部107に対する支柱部103の角度を調整する角度調整部109とを有する。
連結部107は、アダプタとして機能する。連結部107は、筒状部35に着脱自在に嵌め込まれる。
角度調整部109は、支柱部103に取り付けられる。角度調整部109は連結部107に嵌め込まれ、角度調整部109は連結部107に対して着脱自在となっている。角度調整部109は、角度調整ねじとして機能する。
[補助部材200]
図1Aと図1Cと図1Dと図2Aとに示すように、医療用拡張器10は、維持部20に配設され、開口部301及び開口部301に連通する管腔を処置する処置具500の処置動作を補助する補助部材200をさらに有する。補助部材200は、開口部301に挿入可能な挿入部210を有する。補助部材200は、挿入部210に配設されることによって挿入部210と共に開口部301に挿入され、開口部301への処置具500の挿入方向に対して交差して配設され、開口部301に挿入される処置具500の例えば先端部を支持する支持部220を有する。
本実施形態では、処置具500の処置動作に対する補助部材200の補助とは、図4Aと図4Bとに示すように、例えば、処置具500が支持部220に支持された際、支持部220によって支持される支持部分が処置具500に形成され、処置具500がこの支持部分を処置具500の支点501として利用して患部に向かってさらに移動して患部の手前を含む患部の周辺にまで到達可能となるように、患部への処置具500のアプローチを補助することをいう。補助とは、処置具500が患部を処置する際に、支点501によって、患部に対する処置具500のずれが防止されることで、処置具500の処置動作を補助することをいう。
図2Aに示すように、補助部材200は、1本の線状部材が折り曲げられることによって、形成される。補助部材200は、例えば、均一の細さを有する。図2Bに示すように、補助部材200は、補助部材200を上方から見た際に、例えば略コ字形状の枠部として形成される。図2Cに示すように、補助部材200は、補助部材200を側方から見た際に、例えば略L字形状の枠部30として形成される。図2Aと図2Bとに示すように、補助部材200は、左右対称である。
後述する支持部220の支持面221が処置具500を押し付けられた際、補助部材200が処置具500の押し付けによって撓まず、さらに補助部材200が処置具500の押し付けによって折れ曲がらずに処置具500を支持するような、剛性を補助部材200は有する。このように補助部材200は、補助部材200が処置具500の処置動作を補助する際に、処置に関わらず補助部材200が押し付けによって折れ曲がらず予め形成された形状を維持するような剛性を有する。
なお前記が達成できるのであれば、補助部材200が処置具500を押し付けられる前に処置具500の押し付け力以上の外力によって処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて所望の形状に補助部材200が折れ曲がることができ、補助部材200が処置具500を押し付けられた際及び補助部材200が処置具500を押し付けられた後に前記した折れ曲がった形状を補助部材200が維持できるような、剛性を補助部材200は有していてもよい。
このように補助部材200は、補助部材200が処置具500を押し付けられる前に処置具500の押し付け力以上の外力が補助部材200に作用した際に補助部材200が所望の形状に変形し、処置具500の押し付け力と押し付け力よりも小さい力とが補助部材200に作用する際に補助部材200が形状を維持し、外力が補助部材200に作用していない際に補助部材200が形状を維持するような、剛性を有する。外力が補助部材200に作用していない際に補助部材200が形状を維持するとは、例えば、補助部材200が処置具500に対して使用されず、補助部材200が例えば自重または重力によって折れ曲がらない状況下を示す。このように補助部材は、可変してもよい。
[挿入部210]
図1Aと図1Cと図1Dと図2Aと図2Bと図2Cとに示すように、挿入部210は、挿入方向に延出する一対の棒状の腕部210aを有する。挿入方向は、枠部30の高さ方向と幅方向とに直交する方向を示し、挿入部210が枠部30の開口部を挿通する方向を示す。図2Bに示すように、一対の腕部210aは、それぞれ、枠部30の幅方向において互いに対して離れて並んでいる。図2Cに示すように、腕部210aは、枠部30の高さ方向において、折れ曲がらずに、直線状に配設される。腕部210a同士は、同じ長さを有する。
図1Aと図1Cと図1Dと図2Aと図2Bと図2Cとに示すように、一対の腕部210aは、それぞれ、開口部301に挿入される挿入部位211と、開口部301の外部に配設され、後述する位置決め固定部材250によって維持部20の枠部30に対して相対的に位置決め固定される位置決め固定部位213とを有する。挿入部位211は、位置決め固定部位213と連続しており、挿入方向において位置決め固定部位213よりも前方に配設される。前方とは、挿抜方向における挿入方向側であることを示す。
図1Aと図1Cと図1Dと図2Aと図2Bと図2Cとに示すように、本実施形態では、例えば、挿入部位211は、腕部210aの先端部と、先端部と腕部210aの基端部との間の中間部とを含む。本実施形態では、例えば、位置決め固定部位213は、腕部210aの基端部を含む。
なお挿入部位211の挿入量は用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて異なり、枠部30における位置決め固定部位213の位置は挿入部位211の挿入量に応じて異なる。これに対応して、挿入部位211が含む部位と位置決め固定部位213が含む部位とは、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて異なっていてもよい。例えば、挿入量が長い場合、挿入部位211は先端部と中間部とを含み、位置決め固定部位213は基端部を含む。例えば、挿入量が短い場合、挿入部位211は先端部を含み、位置決め固定部位213は中間部と基端部とを含む。
図2Bに示すように、挿入部位211は、それぞれ、補助部材200を上方から見た際に、補助部材200の内側に向かって腕部210aの基端部に対して折れ曲がっている。このため、挿入部位211同士は、補助部材200を上方から見た際に、先端部(挿入方向)に向かうに従って、枠部30の幅方向において互いに近づいている。そして、枠部30の幅方向において、一方の挿入部位211の基端部と他方の挿入部位211の基端部との間の距離は、一方の挿入部位211の先端部と他方の挿入部位211の先端部との間の距離よりも広くなっている。このため補助部材200は、挿入方向に向かうに従って先細となっている。
位置決め固定部位213は、維持部20の枠部30に着脱自在に取り付けられる。
[支持部220]
図1Aと図1Cと図1Dと図2Aと図2Bと図2Cと図4Aと図4Bとに示すように、支持部220は、開口部301に挿入される処置具500の例えば先端部が載置されることによって処置具500を支持する支持面221を有する。図4Aと図4Bとに示すように、支持面221は、支持面221に載置される処置具500が支点501を中心に挿入方向に対して傾斜可能となるように、処置具500を支持する。支点501は、支持面221によって支持される処置具500の一部分をいう。図4Aに示すように、傾斜は、例えば、処置具500が枠部30の高さ方向周りに支点501を中心に回動することをいう。また図4Bに示すように、この傾斜は、例えば、処置具500が枠部30の幅方向周りに支点501を中心に回動することをいう。このように、支持面221は、処置具500が支点501を中心に支持部220に対して上下左右に傾斜可能となるように、処置具500を支持する。上下は枠部30の高さ方向をいい、左右は枠部30の幅方向をいう。図4Aに示すように、支持面221は、支持面221に載置される処置具500が処置具500の軸方向と処置具500の軸方向に直交する直交方向である枠部30の幅方向とにおいて支持面221に対して摺動可能となるように、処置具500を支持する。前記した支持において、支持面221は、処置具500を押し付けられることが可能となっている。
このような支持部220は、図2Dに示すように、例えば、波形状を有する。詳細には、例えば、支持部220は、挿入部210に対して凹設される一対の凹部223aと、枠部30の幅方向において一方の凹部223aと他方の凹部223aとの間に配設され、一方の凹部223aと他方の凹部223aとに連続する凸部223bとを有する。凹部223aは、凸部223bと隣り合っている。この場合、支持面221は、凹部223aの内周面と、内周面に連続する凸部223bの外周面とに配設されることとなる。この場合、凹部223aの内周面に配設される支持面221の幅は、処置具500の直径と略同一となっている。凹部223aの内周面と凸部223bの外周面とは、支持面221の上面として機能する。
そして、図1Aと図1Cと図4Aと図4Bとに示すように、処置具500は、凹部223aに載置可能となっている。凹部223aの内径は処置具500の外径と略同一であり、凹部223aの内形は処置具500の外形と相似する。処置具500が載置される凹部223aの内周面は、曲面となっている。凹部223aの内周面と凸部223bの外周面とは、平滑である。凸部223bの外周面は、凸部223bの頂点を有する。凸部223bの頂点は、枠部30の高さ方向において挿入部位211と同じ位置または挿入部位211よりも低い位置に配設される。
図2Cと図2Dとに示すように、このような支持部220は、枠部30の高さ方向において、挿入部位211に対して窪んでいる。詳細には、枠部30の高さ方向において、凹部223aの高さが処置具500の直径と略同一か処置具500の直径よりも大きくなり、凸部223bの頂点が支持部220の幅方向における両端部に比べて低くなっている。凹部223aと両端部との間には段差部が形成されるのではなく、支持部220は両端部から凹部223aに向かってなだらかに傾斜する。
なお図2Eに示すように、凹部223aの内周面に配設される支持面221の幅は、処置具500の直径よりも大きくてもよい。凹部223aは、平面となっている。
図2Fに示すように、支持部220は、挿入部210に対して凹設される凹部223aのみを有していてもよい。この場合、支持面221は、凹部223aの内周面に配設されることとなる。この場合、支持面221の幅は、処置具500の直径よりも大きい。凹部223aは平面となっている。
なお凹部223aが少なくとも1つ配設されていれば、凹部223aの数と凸部223bの数と凹部223aのサイズと凸部223bのサイズとは、特に限定される必要はなく、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて設定される。
図2Aと図2Bとに示すように、支持部220は、補助部材200の挿入部210に配設される。詳細には、本実施形態では、例えば、支持部220は、挿入部位211の軸方向に対して交差するように、補助部材200の先端であり挿入部210の先端である挿入部位211の先端に配設される。この交差とは、例えば、処置具500の挿入方向に対して略直交することが好適である。挿入方向と支持部220の軸方向(枠部30の幅方向に相当)との間に形成される角度が90度に近いことが好適である。
図2Aと図2Bとに示すように、支持部220は、一方の挿入部位211の先端と連続する一端部と、他方の挿入部位211の先端と連続する他端部とを有する。支持部220は、2つの挿入部位211と同体であり、挿入部位211同士を連結する連結部位として機能する。互いに連続する挿入部位211の先端と支持部220の一端部とにおいて、及び、互いに連続する挿入部位211の先端と支持部220の他端部とにおいて、連続部分は滑らかに折れ曲がっている。支持部220は、例えば枠部30の幅方向に略沿って配設される。そして、支持部220は、補助部材200の幅方向において、補助部材200の中央に配設される。
[位置決め固定部材250]
図1Aと図1Cと図1Dと図3Aと図3Bとに示すように、医療用拡張器10は、補助部材200に配設される2つの腕部210aのそれぞれの位置決め固定部位213を、維持部20の枠部30に対して、相対的に位置決め固定する2つの位置決め固定部材250をさらに有する。位置決め固定部材250は、腕部210a同士が枠部30の幅方向において並び、挿入部210が開口部301に挿入されるように、挿入部210を枠部30に取り付けると共に、枠部30に対して挿入部210を相対的に位置決め固定する。位置決め固定部材250は、それぞれ、位置決め固定部位213を枠部30に着脱自在に取り付けることが可能となっている。
図1Aと図1Cと図1Dとに示すように、2つの位置決め固定部材250が配設される。位置決め固定部材250同士は、互いに別体である。一方の位置決め固定部材250は、一方の腕部210aを右辺部30bに取り付けると共に、右辺部30bに対して一方の腕部210aを相対的に位置決め固定する。他方の位置決め固定部材250は、他方の腕部210aを左辺部30cに取り付けると共に、左辺部30cに対して他方の腕部210aを相対的に位置決め固定する。そして2つの位置決め固定部材250は、枠部30の高さ方向において、位置決め固定部40と下辺部30aとの間に位置する右辺部30bと左辺部30cとに、挿入部210を取り付けると共に、右辺部30bと左辺部30cとに対して挿入部210を相対的に位置決め固定する。位置決め固定部材250同士は、腕部210a同士が互いに対して同じ高さ位置に位置決め固定される状態に、腕部210a同士を枠部30に位置決め固定する。
なお枠部30に対する位置決め固定部材250の取付位置は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて異なる。このため、位置決め固定部材250は、支持部220が患部の手前を含む患部の周辺に配設される状態に、挿入部210を枠部30に取り付けると共に、枠部30に対して挿入部210を相対的に位置決め固定する。
詳細については後述するが、位置決め固定部材250は、挿入部210と枠部30とに対して別体となっており、挿入部210と枠部30とに対して交換可能となっている。
左辺部30cに取り付けられる位置決め固定部材250は、右辺部30bに取り付けられる位置決め固定部材250と同じ構成である。このため、以下において、左辺部30cに取り付けられる位置決め固定部材250を一例にして説明する。
図3Aと図3Bとに示すように、位置決め固定部材250は、左辺部30cが挿抜される枠用溝部251aと挿入部210の位置決め固定部位213が挿抜される補助用孔部251bとを有する本体部251を有する。位置決め固定部材250は、枠用溝部251aに挿入される左辺部30cを本体部251に押し付けて左辺部30cを本体部251に位置決め固定する枠用固定部材253と、補助用孔部251bに挿入される位置決め固定部位213を本体部251に押し付けて位置決め固定部位213を本体部251に位置決め固定する補助用固定部材255とを有する。
図3Aと図3Bとに示すように、枠用溝部251aは、枠部30の高さ方向に沿って配設される。枠用溝部251aは、本体部251が枠用溝部251aを介して枠部30の高さ方向に沿って左辺部30cを摺動可能となるように、形成される。このような枠用溝部251aは凹形状を有しており、枠用溝部251aのサイズは左辺部30cのサイズと略同一となっており、枠用溝部251aの内形は左辺部30cの外形と略同一となっている。
図3Aと図3Bとに示すように、補助用孔部251bは、開口部301に対する処置具500(補助部材200)の挿入方向に沿って配設される。補助用孔部251bは、本体部251が補助用孔部251bを介して挿入方向に沿って位置決め固定部位213を摺動可能となるように、形成される。このような補助用孔部251bは中空形状を有しており、補助用孔部251bのサイズは位置決め固定部位213のサイズと略同一となっており、補助用孔部251bの内形は位置決め固定部位213の外形と略同一となっている。
図3Aと図3Bとに示すように、補助用孔部251bは、枠用溝部251aよりも枠部30の内側に配設される。
前記したように、位置決め固定部材250は、支持部220が患部の手前を含む患部の周辺に配設されるように、開口部301への挿入部210の挿入量が調整された状態で、挿入部210を枠部30に取り付けると共に、枠部30に対して挿入部210を相対的に位置決め固定する。
詳細には、図3Aと図3Bとに示すように、枠用固定部材253は、枠部30の幅方向において枠部30の外側から内側に向かって左辺部30cを本体部251に押し付けて、左辺部30cを本体部251に位置決め固定する。
図3Aと図3Bとに示すように、補助用固定部材255は、枠部30の幅方向において枠部30の内側から外側に向かって位置決め固定部位213を本体部251に押し付けて、位置決め固定部位213を本体部251に位置決め固定する。
前記した位置決め固定によって、位置決め固定部材250は、挿入部210を枠部30に取り付けると共に、枠部30に対して挿入部210を相対的に位置決め固定する。
なお本体部251が枠用溝部251aを介して左辺部30cに対して枠部30の幅方向周りに傾斜した状態で位置決め固定されることによって、補助部材200は挿入方向に対して傾斜した状態で位置決め固定される。
位置決め固定部材250は、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて交換される。
枠用固定部材253は例えばねじを有しており、補助用固定部材255は例えばねじを有する。枠用固定部材253は、補助用固定部材255と同軸上に配設される。
[作用]
[医療用拡張器10の組み立て]
第1拡張維持部材401の基端部は、溝部41aに嵌め込まれる。
第2拡張維持部材403の基端部は、溝部51aに挿入されて、調整側固定部61によって保持部51に固定される。これにより、第2拡張維持部材403は、保持部51に取り付けられる。
連結部107は、筒状部35と角度調整部109とに嵌め込まれる。
補助部材200は、位置決め固定部材250によって枠部30に位置決め固定される。
[医療用拡張器10の装着]
保護部31が上歯歯列303を覆い、上顎固定部33が上顎305に固定され、2つの第1拡張維持部材401が口角307側にそれぞれ配設され、第2拡張維持部材403が下顎309側に配設され、保護部31と第1拡張維持部材401と第2拡張維持部材403とは開口部301に挿入される。
同時に、挿入部位211と支持部220とは開口部301に挿入され、支持部220は患部の手前を含む患部の周辺に配設される。
角度調整部109は連結部107に対して支柱部103を角度調整し、支持本体部101はこの調整によって胸部に載置される。
[調整及び固定]
位置決め固定部40は、それぞれ、枠部30を摺動することによって、口角307に対して第1拡張維持部材401を位置調整する。
挿入方向調整部63は、開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入方向を調整し、挿入方向を固定する。
位置調整機構65は開口部301に対する第2拡張維持部材403の挿入位置を調整する。第2拡張維持部材403は、この調整によって、例えば喉頭に当接しつつ開口部301を拡張する。
位置固定機構67は、開口部301に対して位置調整機構65によって調整された第2拡張維持部材403の挿入位置を固定する。
支持部220が患部の手前を含む患部の周辺に配設されれば、開口部301への挿入部210の挿入量が調整された状態で、補助部材200が位置決め固定部材250によって枠部30に再び位置決め固定されてもよい。
角度調整部109は、連結部107に対して支柱部103を角度調整する。支持本体部101は、この調整によって胸部に密着する。
前記によって、医療用拡張器10は、被検体300に対して固定された状態で、被検体300に対して取り付けられる。同時に、医療用拡張器10は、第1拡張維持部材401と第2拡張維持部材403とによって開口部301を拡張させるとともに、拡張状態を維持する。
[補助及び補助の効果]
図1Aと図1Cと図4Aと図4Bとに示すように、処置具500は、医療用拡張器10によって拡張された開口部301に挿入される。挿入された処置具500は、支持部220の支持面221に載置されることによって支持面221に支持される。
よって、術者は術中において処置具500を把持し続けていても、処置具500が支持面221に載置されるために、術者の腕にかかる負担を軽減できる。これにより、処置時間を短縮できる。
処置具500が補助部材200の支持部220に支持された際、支持部220によって支持される支持部分が処置部500に形成され、支持部分は処置具500の支点501として機能する。そして図4Aと図4Bとに示すように、処置具500は、支点501を利用して患部に向かってさらに移動することで、患部の手前を含む患部の周辺にまで到達する。よって管腔が狭くても、術者は微細な手技を要求されない。このため処置具500を、支点501によって、患部へ容易にアプローチできる。これにより、処置時間を、短縮できる。
喉頭は狭いため、例えば手振れが引き起こされてしまうと、処置具500は患部以外の部位を処置してしまう虞がある。本実施形態では、術者が手振れを引き起こしても、処置具500は支持面221に支持されるため、患部以外の部位を処置することを防止できる。前記によって、術者は、手振れを抑制するような修練を不要にでき、手振れを抑制する高いスキルを有していなくても、経口的喉頭微細手術を実施できる。
処置具500が患部を処置する際に、処置具500は、支点501によって、患部に対するずれを防止できる。これにより、患部以外の部位が処置されることを防止できる。
支持部220は、処置具500の挿入方向に対して交差して配設される。このため、支持部220は、確実に処置具500を支持できる。
支持部220は、支持面221を有する。このため、支持部220は、処置具500と面接触でき、確実に処置具500を支持できる。そして、支点501を確実に形成できる。
図4Aと図4Bとに示すように、支持面221は、支持面221に載置される処置具500が支点501を中心に挿入方向に対して傾斜可能となるように、処置具500を支持する。このため処置具500は、支持面221に支持された状態で支点501を中心に支持面221に対して傾斜でき、支持面221に支持された状態で患部を広範囲にわたって処置できる。このように、手振れを抑制でき、処置の自由度を向上できる。
図4Aに示すように、支持面221は、支持面221に載置される処置具500が処置具500の軸方向と枠部30の幅方向とにおいて支持面221に対して摺動可能となるように、処置具500を支持する。このため処置具500が支持面221に支持された状態で、処置具500を患部へ容易にアプローチできる。処置具500を、支持面221によって、患部にガイドできる。
支持部220は、凹部223aと凸部223bとを有する。
処置具500が凹部223aに挿入されることで、手振れに伴う処置具500の動きをさらに抑制できる。この抑制された状態で、図4Aと図4Bとに示すように、処置具500は、前記したように、支持面221に支持された状態で支点501を中心に支持面221に対して傾斜できる、支持面221に支持された状態で患部を広範囲にわたって処置できる。凹部223aの内周面に配設される支持面221の幅が処置具500の直径と略同一である場合、手振れをさらに抑制でき、処置の自由度を向上できる。凹部223aの内周面に配設される支持面221の幅が処置具500の直径よりも大きい場合、処置具500は、より広範囲に傾斜できる。
図4Aに示すように、処置具500が凹部223aに挿入される際、処置具500は、処置具500が凹部223aの内周面に配設される支持面221に支持された状態で処置具500が処置具500の軸方向において支持面221を摺動するように、処置具500の軸方向において凹部223aを挿抜可能となっている。よって処置具500を、支持面221に支持された状態で患部へさらに容易にアプローチできる。処置具500を、支持面221の凹部223aによって、患部にガイドできる。このように凹部223aは、処置具500を患部に向けてガイドするガイド溝として機能できる。凹部223aの内周面に配設される支持面221の幅が処置具500の直径と略同一である場合、処置具500を、支持面221に支持された状態でずれることなく患部へさらに容易にアプローチできる。凹部223aの内周面に配設される支持面221の幅が処置具500の直径よりも大きい場合、前記したように、処置具500は、支持面221に支持された状態で支点501を中心に支持面221に対して摺動でき、支持面221に支持された状態で患部を広範囲にわたって処置できる。このように、処置の自由度を向上できる。
図4Aに示すように、処置具500は、支持面221の幅方向において、一対の凹部223aの内部において支持面221を摺動可能となっている。処置具500は、一対の凹部223aから凸部223bを介して他方の凹部223aに向かって、支持面221の幅方向において支持面221を摺動可能となっている。このように、処置具500は、支持面221に支持された状態で支点501を中心に支持面221に対して摺動でき、支持面221に支持された状態で患部を広範囲にわたって処置できる。
複数の凹部223aが配設される場合、一方の処置具500が一方の凹部223aに挿入され、他方の処置具500が他方の凹部223aに挿入される。このため、1つの補助部材200によって、複数の処置具500を同時に補助できる。この場合、処置具500の機能は互いに異なっていてもよい。
この場合、術者は右手で一方の処置具500を把持し、術者は左手で他方の処置具500を把持する。このような状況下において、術者は術中において2つの処置具500を把持し続けていても、処置具500が支持面221に支持されるために、術者の両腕にかかる負担を軽減できる。
挿入部210は一対の棒状の腕部210aを有し、腕部210a同士は互いに対して離れて並んでいる。このため、挿入部210が開口部301を塞ぐことを防止でき、開口部301における処置具500の挿入領域を確保できる。位置決め固定部位213は開口部301の外部に配設されるため、補助部材200を枠部30に対して容易に位置決め固定できる。そして位置決め固定部位213は枠部30に着脱自在に取り付けられるため、補助部材200を枠部30に対して容易に交換できる。
支持部220は挿入部位211の先端に配設されるため、支持部220を患部の手前にまでアプローチできる。よって、処置具500を、患部へ素早くアプローチできる。
補助部材200は1本の線状部材が折り曲げられることによって形成され、支持部220は2つの挿入部位211と連続する。このため、補助部材200の構成を、簡素且つ安価にできる。
一対の腕部210aのそれぞれの挿入部位211と支持部220との連続部分は、滑らかに折れ曲がっている。このため、連続部分が患部周辺に当接しても、連続部分が患部周辺を傷つけることを防止できる。
支持面221が処置具500を押し付けられた際、補助部材200が処置具500の押し付けによって撓まず、さらに補助部材200が処置具500の押し付けによって折れ曲がらずに処置具500を支持するような、剛性を補助部材200は有する。このため、処置具500が処置する際に、補助部材200が不意に折れ曲がることを防止でき、処置具500が折れ曲がりによって患部以外の部位を処置することを防止できる。
位置決め固定部材250は、位置決め固定部位213を、枠部30に対して相対的に位置決め固定する。これにより、患部に対する支持部220の位置を自在に調整できる。
詳細には、位置決め固定部材250は、枠用固定部材253によって、枠部30の高さ方向において、位置決め固定部位213を枠部30に対して相対的に位置決め固定する。これにより、枠部30の高さ方向において、患部に対する支持部220の位置を自在に調整できる。つまり患部に対する支持部220の高さ位置を調整できる。
位置決め固定部材250が、補助用固定部材255によって、挿入部210の軸方向において、位置決め固定部位213を枠部30に対して相対的に位置決め固定する。これにより、挿入方向において、患部に対する支持部220の位置を自在に調整できる。つまり、患部に対する支持部220の遠近を調整できる。
補助部材200は、位置決め固定部材250によって、枠部30に着脱自在となっている。これにより、用いられる処置具500と手技と患部の位置と被検体300とに応じて、用途を広がることができる。
[参考例]
以下に、参考例として、本実施形態における処置具500の一例を説明する。
[処置具500]
図5Aに示すような処置具500は、例えば高周波などのエネルギーによって患部を処置する。この処置は、例えば、切開などを含む。処置具500は、例えば、ペンシル型となっている。図5Aに示すように、処置具500は、長手軸Cを有する。処置具500は、長手軸C方向に沿って延設され、口腔及び口腔を介して管腔に挿入される挿入部510と、挿入部510に挿入され、図示しないエネルギー供給部から供給されたエネルギーによって患部を処置する処置部材520とをさらに有する。処置具500は、挿入部510の基端部に配設され、挿入部510と処置部材520とを操作する操作部530をさらに有する。
[挿入部510]
図5Bに示すように、挿入部510は、硬質筒部材511と、硬質筒部材511を覆う軟質筒部材513とを有する。硬質筒部材511の基端部と軟質筒部材513の基端部とは、操作部530に連結される。
図5Bに示すように、硬質筒部材511は、硬質筒部材511の外周面が軟質筒部材513の内周面に当接する状態で、軟質筒部材513に挿入される。なお硬質筒部材511が軟質筒部材513を覆っていてもよい。この場合、軟質筒部材513は、軟質筒部材513の外周面が硬質筒部材511の内周面に当接する状態で、硬質筒部材511に挿入される。
硬質筒部材511は、例えば金属のような硬い部材によって形成される。この金属は、例えばステンレスである。図5Bに示すように、硬質筒部材511は軟質筒部材513よりも短く、硬質筒部材511の先端部は軟質筒部材513の内側に配設される。硬質筒部材511は、直線状に形成される。
図5Bに示すように、軟質筒部材513は、術者の手によって自在に曲げられると共に、曲げられた状態を維持できるように、形成される。曲げられた状態の維持とは、例えばすでに曲げられている軟質筒部材513が管腔の内周面に押し当てられた際、軟質筒部材513が押し当てによってさらに曲がらずに曲がった状態を維持できるような所望する硬さを、軟質筒部材513が有することをいう。つまり、軟質筒部材513が処置前に曲げられた状態を維持し、軟質筒部材513が処置中に意図せずにさらに曲げられることが防止されるような硬さを、軟質筒部材513は有する。このような軟質筒部材513は、例えば金属のような硬い部材が焼鈍されることによって形成される。この金属は、例えばステンレスである。これにより軟質筒部材513は、例えば、硬質筒部材511よりも柔らかく形成される。
図5Aと図5Bとに示すように、前記したように配設及び形成される硬質筒部材511と軟質筒部材513とにおいて、軟質筒部材513は、硬質筒部材511の先端部よりも前方に延設される延設部位513aを有する。つまり、軟質筒部材513は硬質筒部材511よりも長く、延設部位513aの内側には硬質筒部材511が配設されていないため、軟質筒部材513の一部として形成される延設部位513aは、前記したように術者の手によって自在に曲げられると共に、曲げられた状態を維持される。延設部位513aは、手技に応じて曲げの曲率及び形状を自在に調整可能となっている。このような延設部位513aの長さは、手技に応じて所望に調整される。延設部位513aは、少なくとも処置部材520の先端部に配設される。
図5Bに示すように、挿入部510において、硬質筒部材511が配設される部位は、硬質筒部材511と軟質筒部材513の一部とによって二重の筒部として形成される。この部位は、硬質筒部材511によって湾曲せず、硬質筒部材511によって直線状に配設される。この部位の強度は、硬質筒部材511によって確保される。この部位(硬質筒部材511)の長さは、手技に応じて所望に調整される。この部位は、少なくとも処置部材520の基端部に配設される。
このように、図5Aと図5Bとに示すように、挿入部510は、硬質筒部材511と軟質筒部材513の一部とを有し、硬質筒部材511によって直線状に形成される直線部515と、軟質筒部材513の他の一部である延設部位513aを有し、硬質筒部材511によって湾曲及び湾曲状態を維持可能な湾曲可能部517とを有することとなる。
[処置部材520]
図5Bに示すように、処置部材520は、例えば、細い線状部材によって形成される。処置部材520の基端部は、操作部530に連結される。処置部材520は、電気的にエネルギー供給部に接続される。処置部材520は、例えばフットスイッチが操作されることによって、図示しないエネルギー供給部からエネルギーを供給され、または供給を停止される。
図5Bに示すように、硬質筒部材511が軟質筒部材513に挿入される場合、処置部材520は、硬質筒部材511と延設部位513aに挿入される。軟質筒部材513が硬質筒部材511に挿入される場合、処置部材520は、延設部位513aを含む軟質筒部材513に挿入される。このように処置部材520は、硬質筒部材511と軟質筒部材513とにおいて内側に配設される側と延設部位513aとに挿入される。処置部材520は、硬質筒部材511と軟質筒部材513と対して、接触していない。このように処置部材520は、シースとして機能する挿入部510によって保護される。
図5Aに示すように、処置部材520は挿入部510に対して相対的に進退移動可能となっている。これにより、処置部材520が患部を処置する際に処置部材520の先端部は挿入部510(延設部位513a)の先端部から外側に突出し、処置部材520が処置を終了した際に突出する処置部材520の先端部は挿入部510(延設部位513a)の先端部に収納される。処置部材520は、操作部530に配設される切換部531の進退移動に連動して、進退移動を制御される。このように、挿入部510に対する処置部材520の出し入れは、切換部531によって切り換えられる。突出量及び収納位置は、手技に応じて所望に調整される。突出量は、挿入部510の長さより短い。例えば、処置部材520は、挿入部510よりも長く形成される。
図5Aと図5Bとに示すように、処置部材520は、延設部位513aの曲げに従って曲げられると共に、曲げられた状態を維持できるように、形成される。処置部材520は、延設部位513aが曲がった状態であっても、挿入部510に対して相対的に進退移動可能となっている。
[操作部530]
図5Bに示すような操作部530は、術者によって把持される。切換部531は、術者がペンシルを持つように操作部530を持つ際に、人差し指で操作可能な位置に配設される。このため切換部531は、例えば操作部530の先端部の外周面に配設される。
本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記実施形態に開示される複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。

Claims (14)

  1. 被検体の開口部に挿入され、前記開口部を拡張させると共に、拡張状態を維持する維持部と、
    前記開口部に挿入可能な挿入部と、前記挿入部に配設されることによって前記挿入部と共に前記開口部に挿入され、前記開口部への処置具の挿入方向に対して交差して配設され、前記開口部に挿入される前記処置具を支持する支持部とを有し、前記維持部に配設され、前記開口部及び前記開口部に連通する管腔を処置する前記処置具の処置動作を補助する補助部材と、
    を具備し、
    前記挿入部は、前記挿入方向に沿って延出する一対の腕部を有し、
    前記一対の腕部は、前記維持部の幅方向において互いに対して並んでおり、
    前記一対の腕部は、それぞれ、
    前記開口部に挿入される挿入部位と、
    前記開口部の外部に配設され、前記維持部に対して相対的に位置決め固定される位置決め固定部位と、
    を有する医療用拡張器。
  2. 前記支持部は、前記開口部に挿入される前記処置具が載置されることによって前記処置具を支持する支持面を有する請求項1に記載の医療用拡張器。
  3. 前記支持面は、前記支持面に載置される前記処置具が前記挿入方向に対して傾斜可能となるように、前記処置具を支持する請求項2に記載の医療用拡張器。
  4. 前記支持面は、前記支持面に載置される前記処置具が前記処置具の軸方向と前記処置具の前記軸方向に直交する直交方向とにおいて前記支持面に対して摺動可能となるように、前記処置具を支持する請求項3に記載の医療用拡張器。
  5. 前記支持部は、前記挿入部に対して凹設される一対の凹部と、前記支持部の幅方向において一方の前記凹部と他方の前記凹部との間に配設され、一方の前記凹部と他方の前記凹部とに連続する凸部とを有し、
    前記支持面は、前記凹部の内周面と、前記内周面に連続する前記凸部の外周面とに配設される請求項4に記載の医療用拡張器。
  6. 前記凹部の前記内周面に配設される前記支持面の幅は、前記処置具の直径と略同一、または前記直径よりも大きい請求項5に記載の医療用拡張器。
  7. 前記支持部は、前記挿入部に対して凹設される凹部を有し、
    前記支持面は、前記凹部の内周面に配設される請求項4に記載の医療用拡張器。
  8. 前記支持面の幅は、前記処置具の直径よりも大きい請求項7に記載の医療用拡張器。
  9. 前記位置決め固定部位は、前記維持部に着脱自在に取り付けられる請求項に記載の医療用拡張器。
  10. 前記支持部は、前記挿入部位の軸方向に対して交差するように、前記挿入部位の先端に配設される請求項に記載の医療用拡張器。
  11. 前記支持部は、
    前記一対の腕部のうちの一方の腕部に配設される前記挿入部位の先端と連続する一端部と、
    前記一対の腕部のうちの他方の腕部に配設される前記挿入部位の先端と連続する他端部と、
    を有する請求項10に記載の医療用拡張器。
  12. 前記支持部が前記処置具を押し付けられた際、前記補助部材が前記処置具の押し付けによって撓まず、さらに前記補助部材が前記処置具の押し付けによって折れ曲がらずに前記処置具を支持するような、剛性を前記補助部材は有する請求項11に記載の医療用拡張器。
  13. 前記位置決め固定部位を、前記維持部に対して、相対的に位置決め固定する位置決め固定部材をさらに有する請求項12に記載の医療用拡張器。
  14. 前記位置決め固定部材は、前記位置決め固定部位を前記維持部に着脱自在に取り付ける請求項13に記載の医療用拡張器。
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