JP5930983B2 - 再生熱可塑性樹脂組成物、その製造方法およびそれを用いた成形品 - Google Patents

再生熱可塑性樹脂組成物、その製造方法およびそれを用いた成形品 Download PDF

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Description

この発明は、熱可塑性樹脂組成物の再生と製造方法に関するものであり、特に使用済みポリオレフィン系、ポリスチレン系およびポリアクリロニトリル系樹脂組成物の再生に関するものである。
現在、家電製品、複写機などのOA機器やコンピュータの筐体や部品として、オレフィン系、スチレン系、アクリロニトリル系およびポリカーボネート系樹脂などの熱可塑性樹脂組成物が一般的に用いられている。これら製品が役目を終えて捨てられる段になると、廃棄物として取り扱われ、その多くは焼却や埋め立てや燃料として処理されてきた。しかしながら、近年、焼却、埋め立てによる環境汚染や埋め立ての処分場の不足が社会的問題となっている状況を受けて、家電業界やOA機器業界では、環境負荷低減や資源の有効活用の観点から、そのまま粉砕して再溶融して各種成形品に加工するマテリアルリサイクルが推進されて、マテリアルリサイクル材の製品への適用が進められている。
なお、使用済み家電製品を構成する樹脂組成物の大半は、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)系、ポリスチレン(HIPS:High Impact Polystyrene、GPPS:General Purpose Polystyrene、ABS:Acrylonitrile−Butadiene−Styrene、AS:Acrylonitrile−Styrene)樹脂組成物であり、使用済みOA機器やコンピュータを構成する樹脂組成物の大半は、アクリロニトリル系(ABS、AS)、ポリカーボネート(PC:Polycarbonate)系、ポリカーボネート/アクリロニトリル系、難燃系樹脂組成物である。
使用済み家電製品やOA機器から回収される廃プラスチックの中で、手解体により回収できないプラスチック残さ(シュレッダーダスト)は、ゴムや金属類の異物、異種樹脂の混合物であり、物性やゴミ等の異物の問題により、そのまま使用することはできない。これらプラスチック残さは、比重差による分別回収が進められており、水に浮くポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)系樹脂は、他の樹脂に比べて、分別回収しやすい。しかし、異物により、新材に比べて、衝撃特性(例えば、シャルピー衝撃強度)や伸び特性(例えば、引張破断伸び率)等の靭性面の物性低下が著しいことがわかっている。
これら異物の除去方法としては、洗浄することが有効であるが、製品破砕時にこびり付いた異物は、洗浄で取りきるのは困難である。そこで、樹脂を溶融状態にして異物を除去する方法として、押出機のスクリーンメッシュによる異物の除去方法が挙げられる。この方法では、スクリーンメッシュを細かくすることにより、異物除去効果が高くなり、樹脂組成物の衝撃特性や伸び特性等の靭性面の物性が大幅に改善される。しかし、この場合、異物がメッシュに目詰まりすることにより、押出機がベンドアップして生産性が大きく低下することがあり、異物除去レベルと生産性がトレードオフの関係にある。これらの異物は、樹脂の溶融温度領域(150〜300℃)では固形分であるが、押出機のスクリーンメッシュにより異物を除去する方法でも細かい異物を完全に取りきることは困難である。
固形分である異物が成形品の表面に露出してしまうと、成形品の外観検査により不良品として扱われるため、固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物を再利用して家電製品等の成形品を作製する場合、これらの使用済み熱可塑性樹脂組成物は、外観でもあまり問題にならない濃色成形品や内装部品に限定的に再利用されていた。このように、使用済み熱可塑性樹脂組成物を淡色成形品や外装部品に適用するためには、使用済み熱可塑性樹脂組成物に残存する固形異物による外観意匠性の悪化が課題となるため、固形異物を除去もくしは隠蔽する方法が必要である。
使用済み熱可塑性樹脂組成物に残存する固形異物を隠蔽する方法として、特許文献1(特開2011−012282号公報)では、主要量の熱可塑性樹脂と少量の植物片、金属片、金属酸化物などの不溶性の固形異物である非熱可塑性固形異物とを含む廃プラスチック材料粉砕物に、光遮蔽性成分を混合し、この混合物を加熱溶融して得られた再生樹脂組成物であって、該再生樹脂組成物から作成したシートの明度と光透過度との関係が[(A×B)≦4000、A:樹脂組成物から作成した厚み3mmのシートの明度(%)、B:樹脂組成物から作成した厚み50μmのシートの全光線透過率(%)]で表される樹脂組成物が提案されている。ここでは、再生樹脂組成物に一般的な光遮蔽性成分である二酸化チタン、チタンイエロー、カーボンブラック等を混合することにより、外観意匠性を確保しているとされている。
しかし、ここでの外観意匠性は、外観評価で目立たないという程度の評価であると考えられる。実際には、100μm角以上の濃色系固形異物を粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタンで隠蔽しようとしても、色の明度差から、より目立つことが予想されるため、特許文献1に記載の方法で固形異物を十分に隠蔽することは困難であり、外装部品へ適用可能な再生樹脂組成物を得ることは難しいと考えられる。
また、得られた再生樹脂組成物におけるシートの明度と光透過度との積が4000以下であり、淡色系樹脂において、例えば明度が80%である場合、光透過度は50%以下になり、外観意匠性を確保するためには多量の顔料添加が必要となる。このため、再生樹脂組成物の機械的物性に及ぼす影響が大きいという問題がある。
再生樹脂の成形品への適用事例として、特許文献2(特開2006−078060号公報)では、本体外郭と、本体内板と、その内部に充填発泡されている断熱材と、扉と、再生樹脂製部材とからなる冷蔵庫において、この再生樹脂部材がプロピレン樹脂であり、これに光反射性顔料と光吸収性顔料を添加することで、異物をマスキングし、異物の存在を隠ぺいして目立ちにくくする方法が提案されている。この方法により、外観意匠部品への再生樹脂の適用が可能となるため、製品中の再生樹脂使用率を高め、環境に配慮した冷蔵庫を提供することができる。しかし、特許文献2に記載された方法においては、光吸収性顔料としてカーボンブラックが挙げられており、光反射性顔料として具体的な顔料は提示されていない。
特開2011−012282号公報 特開2006−078060号公報
本発明は、固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物を、淡色成形品や外装部品などの外観意匠性が重要視される成形品に適用する場合において、固形異物が成形品表面に露出することによる成形品の外観不良の発生を抑制することができる、淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物を得ることを目的とする。
本発明は、固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部と、異物隠蔽顔料0.1〜5重量部と、耐熱安定剤0.05〜10重量部とを含有する淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物である。
本発明の再生熱可塑性樹脂組成物は、所定量の異物隠蔽顔料および耐熱安定剤を含有することにより、淡色成形品や外装部品などの外観意匠性が重要視される成形品に適用する場合において、固形異物が成形品表面に露出することによる成形品の外観不良の発生を抑制することができる。本発明の再生熱可塑性樹脂組成物を用いて得られた成形品は、厚さ2mmの平板試験片の明度が75%以上であり、かつ、光沢が60%以上であり、成形品表面の外観意匠性に優れたものである。
また、本発明に用いられる異物隠蔽顔料は、効率よく固形異物を隠蔽することができるため、多量の顔料を添加することによる再生樹脂組成物およびそれを用いた成形品の物性低下を生じにくい。
顔料粒子径と隠蔽力および着色力の関係を説明する図である。 比較例12の成形品断面を示す模式図である。 比較例5の成形品断面を示す模式図である。 (a)、(b)は、比較例12の成形品作製時の金型内部を説明するための模式図である。 (a)、(b)は、実施例1の成形品作製時の金型内部を説明するための模式図である。 実施例1の成形品断面を示す模式図である。 淡色顔料の屈折率と明度の関係を説明する図である。
以下、本発明の淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表すものである。また、長さ、幅、厚さ、深さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
本発明の淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物は、固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部と、異物隠蔽顔料を0.1〜5重量部と、耐熱安定剤を0.05〜10重量部とを含有する淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物であって、厚さ2mmの平板試験片の明度が75%以上かつ光沢が60%以上であることを特徴とする。
[使用済み熱可塑性樹脂組成物]
本発明の使用済み熱可塑性樹脂組成物は、使用済み家電製品やOA機器から回収される廃プラスチックに含まれている熱可塑性樹脂組成物であれば、特に限定されないが、使用済み家電製品やOA機器から回収される廃プラスチックであるポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)系、ポリスチレン(HIPS、GPPS)系、アクリロニトリル系(ABS、AS)系、ポリカーボネート系、ポリカーボネート/アクリロニトリル系、または、アクリル酸系の樹脂組成物であることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂組成物を構成するポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ホモポリプロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−ブテンブロック共重合体、プロピレン−α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィングラフト共重合体等が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂組成物は、これらのポリプロピレン系樹脂以外に、エチレン−α−オレフィン共重合体、スチレン系エラストマー等の公知の樹脂やタルク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、クレー、アルミナ、シリカ、硫酸カルシウム、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、けい砂、けし石、カーボンブラック、ニ酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸ソーダ、ベントナイト、カオリナイト、黒鉛等の無機充填材を含有していてもよい。
ポリスチレン系樹脂組成物を構成するポリスチレン系樹脂としては、スチレン、α−メチルスチレンp−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレンなどのモノビニル系芳香族単量体からなる単量体を重合して得られる重合体が挙げられ、代表的にはポリスチレン(GPPS)が挙げられる。また、ポリブタジエン(PBD)、スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)等のゴム状物質をスチレン系モノマーに溶解し、塊状重合法又は塊状懸濁重合法などにより製造したゴム変性スチレン系重合体が挙げられ、代表的には、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)、ミドルインパクトポリスチレン(MIPS)等が挙げられる。また、シアノ基を有するアクリロニトリルのシアン化ビニル系単量体からなる単量体を重合して得られる重合体が挙げられ、代表的にはアクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)やポリブタジエンにアクリロニトリルとスチレンとが重合したABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂組成物が挙げられる。また、ポリブタジエンにメタクリル酸メチルとスチレンが重合して得られる重合体であるMBS樹脂組成物が挙げられる。
ポリスチレン系樹脂組成物は、これらのポリスチレン系樹脂以外に、スチレン系エラストマー等の公知の樹脂やタルク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、クレー、アルミナ、シリカ、硫酸カルシウム、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、けい砂、けし石、カーボンブラック、ニ酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸ソーダ、ベントナイト、カオリナイト、黒鉛等の無機充填材を含有していてもよい。
ポリカーボネート樹脂組成物としては、特に制限はなく種々のものが挙げられる。通常、2価フェノールとカーボネート前駆体との反応により製造される芳香族ポリカーボネートを用いることができる。すなわち、2価フェノールとカーボネート前駆体とを、溶液法あるいは溶融法(すなわち、2価フェノールとホスゲンの反応、あるいは、2価フェノールとジフェニルカーボネートなどとのエステル交換法)により反応させて製造されたものを使用することができる。
2価フェノールとしては、様々なものが挙げられるが、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〔ビスフェノールA〕、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)オキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトンなど、あるいはこれらのハロゲン置換体などが挙げられる。2価フェノールは、好ましくはビス(ヒドロキシフェニル)アルカン系であり、より好ましくはビスフェノールAを主原料としたものである。この他の2価フェノールとしては、ハイドロキノン、レゾルシン、カテコール等が挙げられる。これらの2価フェノールは、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
カーボネート前駆体としては、カルボニルハライド、カルボニルエステル、またはハロホルメートなどが挙げられる。具体的にはホスゲン、2価フェノールのジハロホーメート、ジフェニルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどが挙げられる。
ポリカーボネート樹脂組成物は、これらのポリカーボネート系樹脂以外に、アクリルニトリル系エラストマーやスチレン系エラストマー等の公知の樹脂やタルク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、クレー、アルミナ、シリカ、硫酸カルシウム、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、けい砂、けし石、カーボンブラック、ニ酸化チタン、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、アスベスト、ゼオライト、モリブデン、珪藻土、セリサイト、シラス、水酸化カルシウム、亜硫酸カルシウム、硫酸ソーダ、ベントナイト、カオリナイト、黒鉛等の無機充填材を含有していてもよい。
その他の使用済み熱可塑性樹脂組成物としては、例えば、アルキド樹脂、アミノ樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、塩素化ポリエーテル、アリル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、ニトリル樹脂、ポリエステル、オレフィンビニルアルコール共重合体、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアクリレート、ポリアリルスルフォン、ポリベンゾイミダゾール、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリエーテルスルフォン、ポリエチレンテレフタレート、ポリケトン、メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルフォン、ポリウレタン、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン樹脂、ポリ酢酸ビニル、キシレン樹脂、熱可塑性エラストマー、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴムが挙げられる。
使用済み熱可塑性樹脂組成物中に残存する固形異物は、炭化水素系ゴム、シリコーンゴム、ウレタン、金属屑、金属酸化物等の濃色系のものが多く、大きさは100μm角以上であることが多い。図2に成形品(比較例12に相当)の断面図を示す。図2に示されるように、固形異物11は、淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物の成形品1の表面1aに露出し、視覚的に異物として認識される。
[異物隠蔽顔料]
<実施の形態1>
本実施の形態の異物隠蔽顔料は、好ましくは二酸化チタンおよび/またはチタンイエローを含む淡色系顔料であり、より好ましくは二酸化チタンおよび/またはチタンイエローからなる淡色系顔料である。異物隠蔽顔料の添加量は、使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは0.1〜5重量部である。
二酸化チタンは、従来から顔料用として用いられているものであり、製造方法としては、塩化チタンから高温で酸素と反応させて製造する塩素法や硫酸チタンを加水分解した後に焼成して製造する硫酸法がある。結晶構造には、アナターゼ型(正方晶)、ルチル型(正方晶)、ブルサイト型(斜方晶)があり、樹脂組成物の酸化劣化を考慮して、ルチル型を用いることが好ましい。
二酸化チタンの粒子径は、最も隠蔽性、取扱性に優れている0.1〜1.0μmだけでなく、0.01〜0.1μm、1.0μm〜50μmの3種類のものを使用することが好ましい。前記異物隠蔽顔料が二酸化チタンからなる淡色系顔料である場合、使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して、粒子径が0.01〜0.1μmである二酸化チタン0.1〜1.0重量部と、粒子径が0.1〜1.0μmである二酸化チタン0.1〜2.0重量部と、粒子径が1.0μm〜50μmである二酸化チタン0.1〜2.0重量部とから構成されることが好ましい。
二酸化チタンのフタル酸ジオクチル吸油量は、特に制限はないが、10〜40cc/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
チタンイエローとは、チタンニッケルアンチモンイエロー、チタンニッケルバリウムイエロー、チタンクロムアンチモンイエロー等があり、従来から顔料用として用いられているものである。それぞれの製造方法は、チタンニッケルアンチモンイエローは、ルチル型二酸化チタンの結晶格子の中にニッケルおよびアンチモンを熱拡散させ、黄色に発色させた固溶体であり、チタンニッケルバリウムイエローは、ルチル型二酸化チタンの結晶格子の中にニッケルおよびバリウムを熱拡散させ、黄色に発色させた固溶体であり、チタンクロムアンチモンイエローは、ルチル型二酸化チタンの結晶格子の中にクロムおよびアンチモンを熱拡散させ、黄色に発色させた固溶体である。
チタンイエローの粒子径は、最も隠蔽性、取扱性に優れている0.5〜2.0μmだけでなく、0.01〜0.5μm、2.0μm〜50μmの3種類のものを使用することが好ましい。異物隠蔽顔料がチタンイエローからなる淡色系顔料である場合、使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して、粒子径が0.01〜0.5μmであるチタンイエロー0.1〜1.0重量部と、粒子径が0.5〜2.0μmであるチタンイエロー0.1〜2.0重量部と、粒子径が2.0μm〜50μmであるチタンイエロー0.1〜2.0重量部とから構成されることが好ましい。
チタンイエローのフタル酸ジオクチル吸油量は、特に制限はないが、10〜20cc/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
なお、図1に示すように、顔料の着色力は、粒子径の低下と共に増大するため、顔料の粒子径は小さい方が良い。しかし、顔料の隠蔽力は、粒子径が光の半波長より大きい場合は粒子径の低下と共に増大するが、粒子径が光の半波長より小さくなると急激に低下してしまう。したがって、隠蔽力と着色力を両立させるためには、小さすぎない実用的な範囲の粒子径を有する顔料が用いられている。例えば、二酸化チタンの場合、隠蔽力および着色力が最も優れている粒子径は、0.2〜0.3μmである。
また、顔料に可視光(360〜800nm)が照射されると、一部は反射され、一部は吸収される。この反射、吸収の波長は顔料の色に依存する。例えば、二酸化チタンでは、ほとんどの波長領域の光が反射されるため白色を呈する。一方、カーボンブラックでは、ほとんどの波長領域の光が吸収されるため、黒色を呈する。
このような固形異物が残存した使用済み熱可塑性樹脂組成物に、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタンや粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエローなどの比較的粒子径の小さな顔料を添加して固形異物を隠蔽しようとしても、図3に示されるように、顔料12に比べて、大きな固形異物11を隠蔽することは困難であると考えられる。
次に、図4を参照して、固形異物の成形品表面への露出現象について説明する。まず、ファウンテンフローして成形品の金型2の内面に接した熱可塑性樹脂組成物は、金型2により急冷され、成形品の表層(スキン層)1bを形成する(図4(a))。次に、成形時に固形異物11は熱可塑性樹脂の流動先端に位置していることが確認されており、この固形異物11がファウンテンフローして、熱可塑性樹脂とともに表層1bに押し出されることにより、成形品の表面1aに固形異物11が露出することになる(図4(b))。
このような成形時における樹脂中での固形異物11の挙動を利用して、固形異物11に流動時の挙動特性がより近い粒子径の顔料(二酸化チタンで1.0〜50μm、チタンイエローで2.0〜50μm)を異物隠蔽顔料13として添加し、意図的に、異物隠蔽顔料13が熱可塑性樹脂の流動先端に配置され(図5(a)参照)、固形異物11より先に成形品の表層1bに押し出されるようにすることで、固形異物11の成形品表面への露出を妨害することが可能となり(図5(b)参照)、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物の成形品を得ることができる。
しかし、使用済み熱可塑性樹脂組成物に通常より粒子径が大きい顔料のみを添加した場合、成形品表面の平面度が悪くなり、光沢が低下し、着色力が弱くなり、明度が低下する場合がある。そこで、顔料が二酸化チタンの場合、隠蔽力および着色力が最も優れている粒子径である0.1〜1.0μmおよびそれより小さい粒子径である0.01〜0.1μm、チタンイエローの場合、隠蔽力および着色力が最も優れている粒子径0.5〜2.0μmの粒子、および、それより小さな粒子(粒子径0.01〜0.5μm)を添加することが好ましい。これにより、成形品表面の平面度が改善されて、光沢が高くなり、着色力が強くなり、明度が高くなる(図6参照)。
よって、二酸化チタンおよび/またはチタンイエローを含む淡色系顔料であり、二酸化チタンの粒子径が0.01〜0.1μm、0.1〜1.0μm、1.0μm〜50μmの3種類であり、チタンイエローの粒子径が0.01〜0.5μm、0.5〜2.0μm、2.0〜50μmの3種類である異物隠蔽顔料を、使用済み熱可塑性樹脂組成物に添加することで、成形品表面に露出した固形異物が隠蔽され、厚さ2mmの平板試験片の明度が75%以上かつ光沢が60%以上の条件を満たす成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物が得られる。
<実施の形態2>
本実施の形態の異物隠蔽顔料は、好ましくは二酸化チタン、三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛および炭酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種を含む淡色系顔料であり、より好ましくは二酸化チタン、三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛および炭酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも1種からなる淡色系顔料である。異物隠蔽顔料の添加量は、使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは0.1〜5重量部である。
二酸化チタンは、従来から顔料用として用いられているものであり、製造方法としては、塩化チタンから高温で酸素と反応させて製造する塩素法や硫酸チタンを加水分解した後に焼成して製造する硫酸法がある。結晶構造には、アナターゼ型(正方晶)、ルチル型(正方晶)、ブルサイト型(斜方晶)があり、樹脂組成物の酸化劣化を考慮して、ルチル型を用いることが好ましい。
二酸化チタンの粒子径は、最も隠蔽性、取扱性に優れている0.1〜1.0μmだけでなく、0.01〜0.1μm、1.0μm〜50μmの3種類のものを使用することが好ましい。二酸化チタンのフタル酸ジオクチル吸油量は、特に制限はないが、10〜40mL/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
三酸化アンチモンは、アンチモンの酸化物の一種で、主に難燃剤、顔料、ガラスの助剤、触媒等に用いられる。別名アンチモンホワイトとして白色顔料とする他、黄色など他の顔料と合わせても用いられる。製造方法は、主にアンチモン地金を加熱し、熔融・蒸散させ、空気中の酸素と反応したものを回収して得る。三酸化アンチモンの粒子径は、最も取扱性に優れている0.1〜1.0μmだけでなく、1.0μm〜50μmの2種類のものを使用することが好ましい。三酸化アンチモンの吸油量は、特に制限はないが、10〜40mL/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
カオリナイトは、鉱物(ケイ酸塩鉱物)の一種で、結晶系は三斜晶系であり、その名は、粘土の産地である中国の高嶺(カオリン)に由来する。カオリナイトは、製造方法の違いにより、湿式と焼成がある。湿式カオリナイトは、水を利用して精製および漂白することにより、不純物が除去したものであり、白色度が高い。焼成カオリナイトは、湿式カオリナイトを焼成処理して、結晶水を除去したものであり、焼成処理により有機物が分解されるために、さらに白色度が高いことから、隠蔽力、耐候性に優れており、塗料、顔料、ゴム、プラスチック、化粧品などに使用されている。カオリナイトの粒子径は、最も取扱性に優れている0.1〜1.0μmおよび1.0μm〜50μmの2種類のものを使用することが好ましい。カオリナイトの吸油量は、特に制限はないが、20〜80mL/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
酸化亜鉛は、亜鉛の酸化物であり、亜鉛華とも呼ばれる。軽い白色の粉末で、高純度のものは透明で水には不溶である。約300℃に熱すると黄色になるが冷やすと元へ戻る。鉛白より隠蔽力は劣るが毒性がなく、硫化水素で黒変しないことから白色顔料として用いられる。製造方法は、金属亜鉛を熱して気化させ、空気で燃焼させるか、硫酸亜鉛または硝酸亜鉛を焼いて作られる。酸化亜鉛の粒子径は、最も取扱性に優れている0.1〜1.0μmおよび1.0μm〜50μmの2種類のものを使用することが好ましい。酸化亜鉛の吸油量は、特に制限はないが、10〜40mL/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
炭酸カルシウムとは、カルシウムの炭酸塩であり、貝殻や珊瑚の骨格、鶏卵の殻、石灰岩、大理石、鍾乳石、白亜(チョーク)の主成分である。無色結晶または白色粉末であり、中性の水にほとんど溶けないが、塩酸などの強酸と反応して、二酸化炭素を放出する。製造方法は、水酸化カルシウムに二酸化炭素を反応させて、合成する方法が一般的である。固体結晶には菱面体、三方晶系のもの(方解石として産出)および斜方晶系(霰石として産出)の多形が存在し、常温常圧では三方晶系の方がやや安定である。他に、六方晶系のヴァテライトが知られているが非常に不安定である。室温で水溶液から炭酸カルシウムを沈殿させると三方晶系の結晶が生じるが、溶液を煮沸させながら沈殿させると斜方晶系のものが析出するが、この沈殿は放置により三方晶系に変化しやすい。炭酸カルシウムの粒子径は、比較的大きい0.1〜1.0μmおよび1.0μm〜50μmの2種類のものを使用することが好ましい。炭酸カルシウムの吸油量は、特に制限はないが、10〜80mL/100gである。それ以上、吸油量が大きいと、凝集性が高くなり、隠蔽力が低下するからである。
なお、図1に示すように、顔料の着色力は、粒子径の低下と共に増大するため、顔料の粒子径は小さい方が良い。しかし、顔料の隠蔽力は、粒子径が光の半波長より大きい場合は粒子径の低下と共に増大するが、粒子径が光の半波長より小さくなると急激に低下してしまう。したがって、隠蔽力と着色力を両立させるためには、小さすぎない実用的な範囲の粒子径を有する顔料が用いられている。例えば、二酸化チタンの場合、隠蔽力および着色力が最も優れている粒子径は、0.2〜0.3μmである。
また、顔料に可視光(360〜800nm)が照射されると、一部は反射され、一部は吸収される。この反射、吸収の波長は顔料の色に依存する。例えば、二酸化チタンでは、ほとんどの波長領域の光が反射されるため白色を呈する。一方、カーボンブラックでは、ほとんどの波長領域の光が吸収されるため、黒色を呈する。
さらに、図7に示す淡色顔料の屈折率と明度の関係から、屈折率と明度はほぼ比例関係にあり、淡色顔料は、屈折率が高いほど、明度、すなわち、着色力が高いことが分かる。よって、二酸化チタンは、高い屈折率により、高い着色力が得られているが、三酸化アンチモン、酸化亜鉛、カオリナイト、炭酸カルシウムは、二酸化チタンに比べて、屈折率が低いため、明度が低く、着色力も低い。しかし、このような固形異物が残存した使用済み熱可塑性樹脂組成物に、二酸化チタンのように着色力が高いが、比較的粒子径の小さい(粒子径0.2〜0.3μm)顔料を添加して固形異物を隠蔽しようとしても、図3に示されるように、顔料に比べて、大きな固形異物を隠蔽することは困難であると考えられる。
次に、図4を参照して、固形異物の成形品表面への露出現象について説明する。まず、ファウンテンフローして成形品の金型2の内面に接した熱可塑性樹脂組成物は、金型2により急冷され、成形品の表層(スキン層)1bを形成する(図4(a))。次に、成形時に固形異物11は熱可塑性樹脂の流動先端に位置していることが確認されており、この固形異物11がファウンテンフローして、熱可塑性樹脂とともに表層1bに押し出されることにより、成形品の表面1aに固形異物11が露出することになる(図4(b))。
このような成形時における樹脂中での固形異物11の挙動を利用して、固形異物11に流動時の挙動特性がより近い粒子径の顔料(二酸化チタンで1.0〜50μm、チタンイエローで2.0〜50μm)を異物隠蔽顔料13として添加し、意図的に、異物隠蔽顔料13が熱可塑性樹脂の流動先端に配置され(図5(a)参照)、固形異物11より先に成形品の表層1bに押し出されるようにすることで、固形異物11の成形品表面への露出を妨害することが可能となり(図5(b)参照)、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物の成形品を得ることができる。
ここで、添加する淡色顔料は、屈折率が高く、着色力の高い二酸化チタンだけでなく、屈折率の低い三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛、炭酸カルシウムにおいても、粒子径1.0〜50μmのものを添加することにより、固形異物11の隠蔽効果が認められ、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物の成形品を得ることができる。その他の淡色顔料である硫酸バリウム、タルク、ベーマイト、ケイ酸カルシウム、シリカ等を用いても、同様の効果が得られる。
使用済み熱可塑性樹脂組成物に通常より粒子径が大きい顔料のみを添加した場合、成形品表面の平面度が悪くなり、光沢が低下する場合においては、淡色顔料が二酸化チタンの場合、隠蔽力および着色力が最も優れている粒子径である0.1〜1.0μmおよびそれより小さい粒子径である0.01〜0.1μmを添加することが好ましい。これにより、成形品表面の平面度が改善されて、光沢が高くなり、着色力が強くなり、明度が高くなる。
よって、二酸化チタン、三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛および炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも1種を含む淡色系顔料であり、二酸化チタンの粒子径が、0.01〜0.1μm、0.1〜1.0μm、1.0μm〜50μmの3種類であり、三酸化アンチモンの粒子径が、0.1〜1.0μm、1.0μm〜50μmの2種類であり、カオリナイトの粒子径が、0.1〜1.0μm、1.0μm〜50μmの2種類であり、酸化亜鉛の粒子径が、0.1〜1.0μm、1.0μm〜50μmの2種類であり、炭酸カルシウムの粒子径が、0.1〜1.0μm、1.0μm〜50μmの2種類である異物隠蔽顔料を、使用済み熱可塑性樹脂組成物に添加することで、成形品表面に露出した固形異物が隠蔽され、厚さ2mmの平板試験片の明度が75%以上かつ光沢が60%以上の条件を満たす成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物が得られる。
[耐熱安定剤]
異物隠蔽顔料として例示した上記の二酸化チタン、チタンイエローは、全て二酸化チタンのルチル型であるが、二酸化チタンは、光触媒作用により強い酸化力を有することが知られており、樹脂組成物に添加した場合は、樹脂組成物を分解する可能性がある。また、固形異物である金属屑、金属酸化物、異種樹脂等の樹脂組成物に対して、酸化劣化を加速する化合物が多く含まれていることから、ポリオレフィン系樹脂組成物における銅害による成形品表面の外観不良が発生する可能性がある。したがって、異物隠蔽顔料の添加に伴う熱可塑性樹脂や固形異物の劣化による物性低下を防ぎ、成形品表面の外観意匠性を優れたものとすることのできる淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物を得るためには、耐熱安定剤を添加する必要がある。
耐熱安定剤は、金属不活性剤およびヒンダードフェノール系の酸化防止剤を含み、さらに前記ヒンダードフェノール系の酸化防止剤と同量のリン系の酸化防止剤またはイオウ系の酸化防止剤のいずれかを含むことが好ましい。このような耐熱安定剤を添加することにより、異物隠蔽顔料の添加に伴う熱可塑性樹脂や固形異物の劣化による物性低下を防ぎ、成形品表面の外観意匠性を優れたものとすることができる。
耐熱安定剤の構成比率は、特に制限されるものではないが、必要となる物性によりその都度調整することが望ましい。耐熱安定剤の添加量は、使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部に対して、好ましくは、0.05〜10重量部である。
金属不活性剤としては、2’,3−ビス[[3−[3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニル]]プロピオノヒドラジド、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド、N−フォーミイルサリチロイルヒドラジン、ベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾール、メチルベンゾトリアゾールカリウム塩、N,N−ジベンザール(オキザリルヒドラジド)、N,N−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ハイドロキシハイドロシンナメート)等の公知ものが用いられる。これらの中でも、耐熱安定性の点で、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジドが好ましい。
ヒンダードフェノール系の酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリエチレングリコールビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]等の公知ものが用いられる。これらの中で、耐熱安定性の点で、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが望ましい。リン系の酸化防止剤としては、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスフォナイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルエステル亜リン酸、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリアリルホスファイト、トリ(モノノニルフェニル)ホスファイト等の公知ものが用いられる。これらの中で、耐熱安定性の点で、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトが望ましい。イオウ系の酸化防止剤としては、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート等の公知ものが用いられる。これらの中で、耐熱安定性の点で、イオウ系等の公知のものが用いられる。これらの中でも、耐熱安定性の点で、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネートが好ましい。
[その他の添加剤]
本発明の再生熱可塑性樹脂組成物には、本発明の目的を阻害しない限り、可塑剤、離型剤、難燃剤、難燃助剤、染料、顔料、帯電防止剤等の添加剤を配合することができる。なお、これらのそれぞれについてはその一種のみを単独で、又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
可塑剤としては、ポリエチレングリコール、ポリアミドオリゴマー、エチレンビスステアロアマイド、フタル酸エステル、アジピン酸エステル、ポリスチレンオリゴマー、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、ミネラルオイル等の公知のものから任意に選択して用いることができる。
離型剤としては、ポリエチレンワックス、シリコーンオイル、長鎖カルボン酸、長鎖カルボン酸金属塩等公知のものから任意に選択して用いることができる。
難燃剤としては、トリクレジルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリス−3−クロロプロピルホスフェート等のリン系難燃剤、2,2−ビス[4−(2,3−ジブロモプロポキシル)−3,5−ジブロモフェニル]プロパン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ジブロモプロピルオキシフェニル)スルホン、エチレンビスペンタブロモベンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン等の臭素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウム等の水酸化物系難燃剤等の公知のものから任意に選択して用いることができる。
難燃助剤としては、三酸化アンチモン等のアンチモン化合物、その他のものから任意に選択して用いることができる。
<再生熱可塑性樹脂組成物の製造方法>
[使用済み熱可塑性樹脂組成物の前処理]
本発明の固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物は、異物隠蔽顔料および耐熱安定剤を添加する前に、前処理として、表面色の濃淡選別や表面研磨を施すことにより、より一層、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物が得られる。
(濃淡選別)
使用済み熱可塑性樹脂組成物の濃淡選別とは、樹脂組成物表面の濃淡度合を指標として使用済み熱可塑性樹脂組成物から所望の成分を選別する方法である。例えば、高い明度や光沢を有する淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物を得るためには、光吸収性顔料であるカーボンブラックを含む濃色系樹脂組成物や濃色系異物の除去が必要であり、使用済み熱可塑性樹脂組成物の表面色をCCD(Charge Couple Device)カメラ等で検知することにより、濃色系樹脂組成物や濃色系異物を除去できる。より具体的には、例えば、表面の明度75%を閾値にして選別を行い、光吸収性顔料であるカーボンブラックを含む濃色系樹脂組成物や濃色系異物を除去して、明度75%以上の使用済み熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。なお、濃色系樹脂組成物や濃色系異物の除去方法は、ベルトコンベア等の搬送装置を用いて、使用済み熱可塑性樹脂組成物を測定エリアまで搬送し、CCDカメラ等により使用済み熱可塑性樹脂組成物の濃淡を検知し、検知した濃色系樹脂組成物や濃色系異物を空気銃(エジェクター)ノズルで撃ち落すことにより実施することができる。
(表面研磨)
使用済み熱可塑性樹脂組成物の表面研磨とは、樹脂組成物表面を研磨することにより、樹脂組成物の表面に付着している濃色系異物等を除去することであり、樹脂組成物の表面を刃物で切削することや、樹脂組成物同士を相互に摩擦させることにより行われる。使用済み熱可塑性樹脂組成物の表面研磨を施すことにより、高い明度や光沢を有する成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
[異物隠蔽顔料および耐熱安定剤の添加]
本発明の異物隠蔽顔料および耐熱安定剤は、通常粉末状あるいは粒状で使用される。本発明の再生熱可塑性樹脂組成物は、使用済み熱可塑性樹脂組成物に異物隠蔽顔料および耐熱安定剤を添加し、必要に応じて他の上記添加剤を添加して、混練することで得られる。
混練の方法としては、溶融混練、溶媒キャストブレンド、ラテックスブレンド、ポリマーコンプレックス等の物理的ブレンドを用いる方法が挙げられるが、特に溶融混練法が好ましい。上記材料を混練するための装置としては、タンブラ、ヘンシェルミキサ、ロータリーミキサ、スーパーミキサ、リボンタンブラ、Vブレンダ等が挙げられる。このような混練装置によって上記各材料を均一に分散させ、次いで、溶融混練した上で、ペレット化することが好ましい。溶融混練ペレット化には単軸、または多軸押出機を用いるのが一般的であるが、これらの押出機以外に、バンバリーミキサ、ローラ、コ・ニーダ、ブラストミル、プラベンダーブラウトグラフ等を用いることもでき、これらは回分的、または連続的に運転される。また、溶融混練はせずに、樹脂ペレット、異物隠蔽顔料、耐熱安定剤、その他の添加剤をそれぞれを混ぜ合わせ、前記混合材を成形用樹脂として使用し成形機加熱筒内で溶融混練する、いわゆるモールドブレンドでの実施も可能である。
本発明にかかる成形品の製造方法は、特に制限はなく、公知の成形方法により成形することができるが、例えば、射出成形で行う方法が挙げられる。
<成形品>
本発明の淡色系の熱可塑性樹脂組成物を用いた成形品は、厚さ2mmの平板試験片の明度が、75%以上であり、より好ましくは、明度80〜95%の範囲にあり、光沢は、60%以上であり、より好ましくは、60〜95%の範囲にある。
また、固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物に対して、異物隠蔽顔料による隠蔽効果を定量化するために、隠蔽度を定義した。隠蔽度とは、厚さ2mmの平板試験片を作製し、平板試験片表面に露出した固形異物について、きょう雑物測定図表(国立印刷局製造)により、異物の占有面積を数値化することで、異物隠蔽顔料無添加時(比較例1に相当)の固形異物の占有面積に対する異物隠蔽顔料添加時の固形異物の占有面積の減少度合を表したのである。よって、隠蔽度は、数値が高いほど、隠蔽度合が高くなり、異物隠蔽顔料の効果が検証できる。本発明の淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物は、隠蔽度がj好ましくは80%以上である。
次に、本発明を実施例および比較例により詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例について、得られた再生熱可塑性樹脂組成物が、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物であることを確認するために、外観評価および物性評価を行い、総合判断することにした。
(外観評価)
外観評価には、射出成形機により作製した平板試験片(100mm×100mm×厚さ2mm)を用いた。該平板試験片について、分光測色計(視野10°)を用いて、φ3mmの範囲で、L*a*b*表色系による明度L*、色相a*、色相b*を測定し、明度L*を明度とした。今回は目視に近い色評価を行うため、正反射光を除去して色を測るSCE(Specular Component Exclude)方式を採用した。測色用光源は、D65光源を使用した。この光源は、紫外域を含む昼光で照らされている物体色の測定用光源で、CIE(国際照明委員会:Commission Internationale de L’eclairage、1976)、ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)の基準光である。光沢は、JIS Z8741「鏡面光沢度−測定方法」に準拠し、測定範囲をφ8mmとし、変角光沢計により、入射角60°−受光角60°で測定を行った。
また、固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物に対して、異物隠蔽顔料による隠蔽効果を定量化するために、隠蔽度を定義した。隠蔽度とは、厚さ2mmの平板試験片を作製し、該平板試験片の表面に露出した固形異物について、きょう雑物測定図表(国立印刷局製造)により、異物の占有面積を数値化したとき、異物隠蔽顔料無添加時(比較例1に相当)の固形異物の占有面積に対する異物隠蔽顔料添加時の固形異物の占有面積の減少度合である。よって、隠蔽度の数値が高いほど、隠蔽度合は高く、異物隠蔽顔料の効果が高いといえる。外観判断基準は、明度75%以上かつ光沢が60%以上であり、隠蔽度が80%以上のものを淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物として、合格とした。なお、以下の表において、合格をA、不合格をBで示した。
(物性評価)
物性評価として、再生熱可塑性樹脂組成物の熱酸化劣化度合を評価するために、まず、射出成形機により、JIS K7139に準拠した樹脂組成物の多目的試験片A形を作製した。この多目的試験片A形を用いて熱酸化安定性試験を行い、安定性試験により劣化させた試験片の引張試験による引張破断伸びを測定し、安定性試験前の引張破断伸び値(初期値)と比較した。
引張試験は、JIS K7161に準ずる方法で行った。試験は、万能試験機を用いて、試験速度50mm/minで行い、引張破断伸びを求めた。求めた引張破断伸びについて、初期の引張破断伸びに対する引張破断伸び保持率(%)を求めた。ここで、再生熱可塑性樹脂組成物の劣化の判定基準として、引張破断伸び保持率が50%以下に低下した場合を不合格(表ではB)とし、50%以上の場合を合格(表ではA)とした。
熱酸化安定性試験はJIS K7368に準拠する方法で行い、ポリプロピレン樹脂組成物については140℃で5000時間を行った。また、ポリエチレン樹脂組成物については100℃で5000時間、ポリスチレン樹脂およびABS組成物については80℃で5000時間、ポリカーボネート樹脂組成物については160℃で5000時間の試験を行った。
以上の外観評価および物性評価結果により、総合判断を行い、両者とも合格(A)の時に、総合判断を合格とし、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物であるとした。なお、以下の表において、合格をA、不合格をBで示した。
(実施例1)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン0.15重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.20重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.15重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度82%、光沢60%、隠蔽度80%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例3に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例2)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン0.30重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.30重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.40重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度86%、光沢65%、隠蔽度85%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が62%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例4に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例3)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン2.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン2.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度95%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が55%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例5に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例4)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.5μmのチタンイエロー0.20重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー0.20重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー0.60重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度84%、光沢66%、隠蔽度84%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例4に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例5)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度93%、光沢72%、隠蔽度97%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が57%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例5に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例6)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.5μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー2.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度95%、光沢73%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が54%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例7に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例7)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.5μmのチタンイエロー0.15重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー0.20重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー0.15重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度80%、光沢60%、隠蔽度81%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が70%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリエチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例8)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度96%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例8に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリエチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例9)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン0.15重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.15重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.20重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度85%、光沢80%、隠蔽度82%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が71%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリスチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例10)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.5μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー1.0重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度93%、光沢90%、隠蔽度83%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が64%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例9に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリスチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例11)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン0.10重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.10重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.10重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー0.10重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー0.10重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、明度85%、光沢82%、隠蔽度85%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が73%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ABS樹脂組成物であることがわかった。
(実施例12)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.5μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー2.0重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、明度92%、光沢93%、隠蔽度95%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が68%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例10に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ABS樹脂組成物であることがわかった。
(実施例13)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.5〜2.0μmのチタンイエロー1.0重量部、粒子径2.0〜50μmのチタンイエロー1.0重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表1に示す。この結果、本発明の再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度93%、光沢95%、隠蔽度96%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が70%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例11に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系の再生ポリカーボネート樹脂組成物であることがわかった。
Figure 0005930983
(比較例1)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度53%、光沢50%、隠蔽度0%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が0%で、引張破断伸び保持率が50%以下であった。
(比較例2)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度53%、光沢50%、隠蔽度0%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例3)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン0.5重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度55%、光沢52%、隠蔽度0%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が63%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例4)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン1.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度57%、光沢55%、隠蔽度10%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が55%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例5)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン5.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度70%、光沢59%、隠蔽度75%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が50%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例6)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン10.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度75%、光沢60%、隠蔽度80%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好であるが、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が30%で、引張破断伸び保持率が50%以下であった。
(比較例7)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.7〜1.1μmのチタンイエロー5.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度71%、光沢57%、隠蔽度78%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が50%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例8)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン5.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度68%、光沢55%、隠蔽度60%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が55%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例9)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.7〜1.1μmのチタンイエロー5.0重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度74%、光沢80%、隠蔽度72%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例10)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン5.0重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ABS樹脂組成物は、明度74%、光沢85%、隠蔽度70%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が69%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例11)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン5.0重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表2に示す。この結果、再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度80%、光沢85%、隠蔽度74%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が70%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
Figure 0005930983
(実施例14)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度81%、光沢60%、隠蔽度83%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が66%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例14に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例15)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度80%、光沢60%、隠蔽度82%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例15に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例16)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.2重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度88%、光沢65%、隠蔽度90%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が62%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例16に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例17)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.2重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.2重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度87%、光沢65%、隠蔽度86%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が61%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例17に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例18)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度97%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が57%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例19)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.5重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.5重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度93%、光沢70%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が56%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例20)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度82%、光沢60%、隠蔽度84%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例14に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例21)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.3重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.3重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム0.2重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度86%、光沢65%、隠蔽度86%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例17に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例22)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度94%、光沢70%、隠蔽度99%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が55%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例23)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.2重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.2重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度86%、光沢64%、隠蔽度88%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が63%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例17に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例24)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度82%、光沢60%、隠蔽度85%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が63%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例15に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例25)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度94%、光沢70%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が61%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例26)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.2重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.2重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表3に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度87%、光沢65%、隠蔽度91%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が64%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例16に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
Figure 0005930983
(実施例27)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が62%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例19に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例28)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン2.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト2.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度99%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例29)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度93%、光沢70%、隠蔽度99%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例30)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.5重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン1.5重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度91%、光沢68%、隠蔽度92%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が63%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例13に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例31)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.25重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.25重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度81%、光沢60%、隠蔽度83%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例14に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例32)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.5重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.5重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度90%、光沢67%、隠蔽度91%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例13に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例33)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.05重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.05重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度77%、光沢60%、隠蔽度80%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が80%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例12に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例34)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.3重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛0.2重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度81%、光沢60%、隠蔽度82%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が66%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例14に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例35)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン2重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム3重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度90%、光沢68%、隠蔽度93%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が64%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例36)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン2.0重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、ジオクタデシル−3,3’−チオジプロピオネート0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度99%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例18に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリプロピレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例37)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度80%、光沢60%、隠蔽度82%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が72%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例22に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリエチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例38)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度81%、光沢60%、隠蔽度83%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が75%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例22に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリエチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例39)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛1.0重量部および耐熱安定剤として、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表4に示す。この結果、本発明の再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度92%、光沢70%、隠蔽度97%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が61%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例23に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリエチレン樹脂組成物であることがわかった。
Figure 0005930983
(実施例40)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度87%、光沢80%、隠蔽度85%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が75%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例24に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリスチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例41)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度86%、光沢80%、隠蔽度86%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が77%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例24に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリスチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例42)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム1.0重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度94%、光沢90%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が70%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例25に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリスチレン樹脂組成物であることがわかった。
(実施例43)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛0.1重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、明度85%、光沢85%、隠蔽度86%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が75%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例26に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ABS樹脂組成物であることがわかった。
(実施例44)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、明度84%、光沢84%、隠蔽度87%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が77%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例26に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ABS樹脂組成物であることがわかった。
(実施例45)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム1.0重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ABS樹脂組成物は、明度91%、光沢92%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が73%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例27に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ABS樹脂組成物であることがわかった。
(実施例46)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度86%、光沢80%、隠蔽度85%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が80%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例28に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリカーボネート樹脂組成物であることがわかった。
(実施例47)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径1.0〜50μmのカオリナイト0.1重量部、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛0.1重量部、粒子径1.0〜50μmの炭酸カルシウム0.1重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度85%、光沢75%、隠蔽度87%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が83%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例28に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリカーボネート樹脂組成物であることがわかった。
(実施例48)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、異物隠蔽顔料として、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.01〜0.1μmの二酸化チタン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン1.0重量部、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、粒子径1.0〜50μmの酸化亜鉛1.0重量部および耐熱安定剤として、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表5に示す。この結果、本発明の再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度94%、光沢95%、隠蔽度98%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が72%で、引張破断伸び保持率が50%以上であり、比較例29に比べて、成形品表面の外観意匠性に優れた淡色系再生ポリカーボネート樹脂組成物であることがわかった。
Figure 0005930983
(比較例12)
使用済み家電製品より選別回収し、濃淡選別や表面研磨を施していないポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度53%、光沢50%、隠蔽度0%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が0%で、引張破断伸び保持率が50%以下であった。
(比較例13)
使用済み家電製品より選別回収し、濃淡選別や表面研磨を施していないポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン3重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度67%、光沢60%、隠蔽度70%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例14)
比較例3以降は、濃淡選別や表面研磨を施した再生熱可塑性樹脂組成物を使用した。使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.5重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度80%、光沢60%、隠蔽度10%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が62%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例15)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの三酸化アンチモン0.5重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度75%、光沢57%、隠蔽度0%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例16)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン1.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度86%、光沢63%、隠蔽度45%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が53%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例17)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmのカオリナイト1.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度80%、光沢57%、隠蔽度10%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が59%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例18)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン5.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度90%、光沢69%、隠蔽度78%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が50%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例19)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの酸化亜鉛5.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度84%、光沢65%、隠蔽度50%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が60%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例20)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの炭酸カルシウム5.0重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度83%、光沢64%、隠蔽度40%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が65%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例21)
使用済み家電製品より選別回収したポリプロピレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.2〜0.3μmの二酸化チタン10重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、140℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリプロピレン樹脂組成物は、明度95%、光沢67%、隠蔽度80%により、露出した固形異物が少なく、外観が良好であるが、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が25%で、引張破断伸び保持率が50%以下であった。
(比較例22)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.5重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度82%、光沢62%、隠蔽度5%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が70%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例23)
使用済み家電製品より選別回収したポリエチレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン5重量部、デカメチレンジカルボン酸ジサリチロイルヒドラジド0.10重量部、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、200℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)200℃、金型温度50℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、100℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表6に示す。この結果、再生ポリエチレン樹脂組成物は、明度93%、光沢70%、隠蔽度70%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が54%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
Figure 0005930983
(比較例24)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.5重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表7に示す。この結果、再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度88%、光沢82%、隠蔽度10%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が75%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例25)
使用済み家電製品より選別回収したポリスチレン樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン5重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、220℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)220℃、金型温度55℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表7に示す。この結果、再生ポリスチレン樹脂組成物は、明度95%、光沢90%、隠蔽度79%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が66%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例26)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.5重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表7に示す。この結果、再生ABS樹脂組成物は、明度87%、光沢84%、隠蔽度10%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が75%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例27)
使用済み家電製品より選別回収したABS樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン5重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、240℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)240℃、金型温度60℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、80℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表7に示す。この結果、再生ABS樹脂組成物は、明度92%、光沢90%、隠蔽度75%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が69%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例28)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン0.5重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表7に示す。この結果、再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度87%、光沢80%、隠蔽度20%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が80%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
(比較例29)
使用済み家電製品より選別回収したポリカーボネート樹脂組成物100重量部に対して、粒子径0.1〜1.0μmの二酸化チタン5重量部、ステアリルβ−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート0.05重量部、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト0.50重量部を添加して混合したものを、260℃で、加熱溶融しながら押出機の中で混練して、3〜5mmのペレットを作製した。次いで、射出成形機により、樹脂温度(成形温度)260℃、金型温度90℃の条件で、平板試験片および多目的試験片A形を成形した。
得られた試験片を用いて、明度、光沢、隠蔽度を測定し、160℃で熱酸化劣化試験を0、5000時間行い、引張試験による引張破断伸び保持率(%)を測定した結果を表7に示す。この結果、再生ポリカーボネート樹脂組成物は、明度94%、光沢90%、隠蔽度77%により、露出した固形異物が多く、外観が不良で、熱酸化劣化試験後の引張破断伸び率が、5000時間後が69%で、引張破断伸び保持率が50%以上であった。
Figure 0005930983
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 再生熱可塑性樹脂組成(成形品)、1a 表面、1b 表層(スキン層)、11 固形異物、12 顔料、13 異物隠蔽顔料、2 金型。

Claims (7)

  1. 固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部と、異物隠蔽顔料0.1〜5重量部と、耐熱安定剤0.05〜10重量部とを含有し、
    前記異物隠蔽顔料は、
    粒子径が0.01〜0.1μmである二酸化チタン0.1〜1.0重量部と、
    粒子径が0.1〜1.0μmである二酸化チタン0.1〜2.0重量部と、
    粒子径が1.0μm〜50μmである二酸化チタン0.1〜2.0重量部とを配合してなる、
    淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物。
  2. 固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部と、異物隠蔽顔料0.1〜5重量部と、耐熱安定剤0.05〜10重量部とを含有し、
    前記異物隠蔽顔料は、
    粒子径が0.01〜0.5μmであるチタンイエロー0.1〜1.0重量部と、
    粒子径が0.5〜2.0μmであるチタンイエロー0.1〜2.0重量部と、
    粒子径が2.0μm〜50μmであるチタンイエロー0.1〜2.0重量部とを配合してなる、
    淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物。
  3. 固形異物が残存する使用済み熱可塑性樹脂組成物100重量部と、
    異物隠蔽顔料0.1〜5重量部と、
    耐熱安定剤0.05〜10重量部とを含有し、
    前記異物隠蔽顔料は、二酸化チタン、三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛および炭酸カルシウムからなる群から選択される少なくとも2種を含む淡色系顔料であり、
    前記淡色系顔料は、
    粒子径が0.01〜0.1μmである二酸化チタン0〜1.0重量部と、
    粒子径が0.1〜1.0μmである二酸化チタン、三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛または炭酸カルシウム0.05〜4.0重量部と、
    粒子径が1.0〜50μmである二酸化チタン、三酸化アンチモン、カオリナイト、酸化亜鉛または炭酸カルシウム0.05〜3.0重量部とを配合してなる、
    淡色系の再生熱可塑性樹脂組成物。
  4. 前記耐熱安定剤が、金属不活性剤およびヒンダードフェノール系の酸化防止剤を含み、
    さらに前記ヒンダードフェノール系の酸化防止剤と同量のリン系の酸化防止剤またはイオウ系の酸化防止剤を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生熱可塑性樹脂組成物。
  5. 加熱溶融以前に、前記使用済み熱可塑性樹脂組成物の表面色の濃淡選別が行われ、明度75%以下の表面色の前記使用済み熱可塑性樹脂組成物を除去した残りの前記使用済み熱可塑性樹脂組成物を用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
  6. 加熱溶融以前に、前記使用済み熱可塑性樹脂組成物同士を相互に摩擦させ、表面の濃色系異物を除去した前記使用済み熱可塑性樹脂組成物を用いる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生熱可塑性樹脂組成物を用いた成形品であって、
    厚さ2mmの平板試験片の明度が75%以上かつ光沢が60%以上である、成形品。
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