JP2005139422A - 樹脂硬化物が混在する熱可塑性の廃プラスチック粉砕物から得られる再生樹脂及びその製造方法 - Google Patents

樹脂硬化物が混在する熱可塑性の廃プラスチック粉砕物から得られる再生樹脂及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、少量の樹脂硬化物が混在する廃プラスチックの粉砕物を用いて、廃プラスチックに混在する樹脂硬化物を除去することなく、外観の優れる成形物が得られる再生樹脂を提供することを目的とする。
【解決手段】 樹脂硬化物が0.001〜10重量%混在している熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物に、
光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合し加熱溶融して得られる再生樹脂であり、
熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物の配合量と、再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されることを特徴とする再生樹脂を提供すること。
【0001】
【数1】
Figure 2005139422

【選択図】 なし

Description

本発明は、少量の樹脂硬化物が混在する熱可塑性の廃プラスチック粉砕物より得られる黒色、白色又は有彩色の再生樹脂及びその製造方法に関する。
近年、環境への負担を減らすために、自動車部品や家電部品などによって代表される合成樹脂製品の合成樹脂材料への再利用が求められており、多くの企業が、そのような合成樹脂材料の有効な再利用を検討している。合成樹脂製品の合成樹脂材料への再利用は一般に、その合成樹脂製品の多くが熱可塑性樹脂から形成されていることから、合成樹脂製品を粉砕して粉砕物とし、加熱溶融した後、粒状物として利用されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、エチレン−プロピレン共重合ゴムの割合が10乃至40重量%で変性されたポリプロピレン樹脂からなる塗装廃プラスチック部品に、高密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂及び低密度ポリエチレン樹脂を配合して行うことを特徴とする塗装済樹脂の再利用方法が開示されている。
特許文献3には、(A)基板が芳香族ポリカーボネート樹脂である不用の光学式情報記録媒体から回収された芳香族ポリカーボネート樹脂であり、且つ本文中に規定する方法で測定された該回収芳香族ポリカーボネート樹脂中の異物が0.01〜0.1重量%である回収芳香族ポリカーボネート樹脂90〜30重量%(a成分)及び(B)無機顔料10〜70重量%(b成分)の合計100重量%よりなる着色マスター用樹脂組成物が開示されている。
特開2000−281846号公報 特開2000−281846号公報 特開2000−327896号公報
近年、環境への負担を減らすために、自動車部品や家電部品などによって代表される合成樹脂製品の合成樹脂材料の再利用が求められており、多くの企業が、そのような合成樹脂材料の有効な再利用を検討している。
上記のような合成樹脂製品は一般に廃プラスチックとよばれている。自動車用バンパーの塗膜などの樹脂硬化物を含む廃プラスチックを再利用する場合、廃プラスチックに混在する樹脂硬化物は、加熱溶融後の成形物表面に現れるために、成形物の外観が不良になり、再利用の用途が限定されるか又は再利用ができない。
そのため、種々の方法で樹脂硬化物を除去して再利用することが検討されている。また、樹脂硬化物を含む廃プラスチックを少量、新しい樹脂に配合して利用する方法が検討されている。
本発明は、少量の樹脂硬化物が混在する廃プラスチックの粉砕物を用いて、廃プラスチックに混在する樹脂硬化物を除去することなく、外観の優れる成形物が得られる再生樹脂を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、少量の樹脂硬化物が混在している再生対象の廃プラスチックの粉砕物に、光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合して加熱溶融して得られる再生樹脂が、再生対象の廃プラスチックの粉砕物の配合割合と、再生樹脂の明度と光透過度の関係に着目し、優れた外観を示す黒色、白色又は有彩色の再生樹脂が得られることを見いだした。
本発明の第一は、樹脂硬化物が0.001〜10重量%混在している熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物に、
光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合し加熱溶融して得られる再生樹脂であり、
熱可塑性の廃プラスチック粉砕物の配合量と、再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されることを特徴とする再生樹脂を提供すること。
Figure 2005139422
本発明の第二は、樹脂硬化物が0.001〜10重量%混在している熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物に、
光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合し加熱溶融して得られる再生樹脂の製造方法であり、
熱可塑性の廃プラスチック粉砕物の配合量と、得られる再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されるように熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物の配合量と光遮蔽性成分の添加量を調整することを特徴とする再生樹脂の製造方法を提供すること。
Figure 2005139422
本発明の再生樹脂及び本発明の再生樹脂製造方法の好ましい実施の態様を次に記載する。以下に示す本発明の再生樹脂及び本発明の再生樹脂製造方法の好ましい実施の態様は複数組み合わせることが出来る。
1:光遮蔽性成分は、白色顔料、黒色顔料及び有彩色顔料から選ばれる光遮敵性顔料を少なくとも1種含む。
2:再生樹脂が、黒色、白色又は有彩色である。
3:加熱溶融において、熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーを混合する。
4:熱可塑性の廃プラスチック粉砕物が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ABS樹脂、及びポリアミドからなる群より選ばれる熱可塑性樹脂を含む。
5:熱可塑性の廃プラスチック粉砕物が、エラストマー及びフィラーから選ばれる成分を含む。
6:熱可塑性の廃プラスチック粉砕物が、自動車用バンパーである。
本発明の再生樹脂より、射出成形などの成形物を得ることができる。
本発明の再生樹脂の製造方法より得られる再生樹脂は、射出成形などの成形物を得ることができる。
本発明の再生樹脂は、得られる成形物の外観に優れる。
本発明の再生樹脂は、黒色、白色又は有彩色の再生樹脂である。
本発明は、用いる廃プラスチックの色を新たに調色して再生することができる。
本発明の再生樹脂の製造方法は、得られる成形物の外観が優れる再生樹脂を製造することができる。
本発明の再生樹脂の製造方法は、黒色、白色又は有彩色の再生樹脂を製造することができる。
本発明の再生樹脂の製造方法は、用いる廃プラスチックの色を新たに調色して再生した再生樹脂を製造することが出来る。
本発明の再生樹脂は、少量の樹脂硬化物が混在している廃プラスチックの粉砕物に、新たに光遮敵性を有する顔料やフィラーを配合し、そしてまた必要により熱可塑性樹脂やエラストマーなどを配合した樹脂である。
本発明の再生樹脂は、廃プラスチックの粉砕物1〜100重量%に、熱可塑性樹脂0〜99重量%及びエラストマー0〜40重量%(粉砕物と、熱可塑性樹脂及びエラストマーの合計は100重量%)を添加し、光遮蔽性の顔料(黒色顔料、白色顔料、有彩色顔料などを一種以上)又は光遮蔽性のフィラーを配合し、
熱可塑性の廃プラスチック粉砕物の配合量と、再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されることを特徴とする再生樹脂である。
下記数式(1)における廃プラスチックの粉砕物の配合割合(重量%)は、
下記数式(2)で示す。
Figure 2005139422
Figure 2005139422
本発明において、廃プラスチックの粉砕物に、さらに新しい熱可塑性樹脂及びエラストマーから選択される少なくとも一以上の成分を加えることは、得られる再生樹脂成形物の機械特性などの物性が向上するため好ましい。
本発明における再生対象となる廃プラスチックの粉砕物の例としては、樹脂の成形(成型)時や加工時に発生する不要部分、使用済のインストルメントパネル、バンパー、モールなどの車内外装部材などの自動車部品、家電製品、工業用部材、住宅などの建材部材などから回収された使用済みの樹脂材料の粉砕物を挙げることができる。特に使用済の黒色、有彩色などの自動車製品、家電製品、工業用部材、住宅などの建材部材などから回収された樹脂材料の粉砕物が再生対象となる。
本発明における再生対象となる廃プラスチックの粉砕物は、熱可塑性樹脂からなる合成樹脂製品の表面に付設されている硬化樹脂成形物被膜(例、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキッドメラミン樹脂、アクリルメラミン樹脂などの塗膜を、熱、光(紫外線を含む)、硬化触媒などを用いて硬化性樹脂を硬化させた硬化樹脂成形物)を含む樹脂製品廃棄物の粉砕物である。
再利用技術の主要な対象となる廃プラスチックの代表例としては、自動車から回収された使用済みのバンパー、及びバンパー生産工程での不具合により使用できなくなった工程ロスによる回収バンパーなどを挙げることができる。使用済みのバンパー及び回収バンパーであれば特に制限されることはないが、好ましくは、結晶性プロピレン系樹脂、エラストマー及び顔料を含むものである。例えば、結晶性プロピレン系樹脂40〜90重量%及びエラストマー10〜60重量%と、結晶性プロピレン系樹脂及びエラストマーを除く他の樹脂成分0〜20重量%の樹脂成分を含む回収バンバーを用いることが出来る。回収バンパーは、カーボンブラックなど黒色顔料を含む廃プラスチック粉砕物を再生処理対象とすることができ、プラスチック成分(樹脂成分+エラストマー成分)100重量部に対し、カーボンブラックを2重量部以下、さらに好ましくは1.5重量部以下、より好ましくは1重量部以下、特に好ましくは0.6重量部以下の量で含有する物を用いることが出来る。また、回収バンパーは、プラスチック成分(樹脂成分+エラストマー成分)100重量部に対し、カーボンブラックを除く顔料を1.5重量部以下、さらに好ましくは1重量部以下、より好ましくは0.5重量部以下、特に好ましくは0.3重量部以下含む物を用いることが出来る。回収バンパーは、プラスチック成分(樹脂成分+エラストマー成分)100重量部に対し、タルクなどのフィラーを50重量部以下、さらに好ましくは40重量部以下、より好ましくは30重量部以下、特に好ましくは20重量部以下含む物を用いることが出来る。回収バンパーは、ASTM・D1238(温度230℃、比重2.16kg)で測定したメルトフローレート(MFR)が、好ましくは1〜100g/10分、さらに好ましくは3〜70g/10分、特に好ましくは5〜50g/10分の熱可塑性樹脂を樹脂材料とするものを用いることが出来る。
本発明の再利用対象となる黒色顔料を含む廃プラスチックの粉砕物とは、その溶融成形物のL*が20.00〜37.00、a*が−1.00〜0.40、b*が−1.50〜0.60となる粉砕物であり、さらに好ましいのは、溶融成形物のL*が23.00〜36.00、a*が−0.70〜0.10、b*が−1.20〜0.20となる粉砕物であり、さらに好ましいのは、溶融成形物のL*が23.00〜33.00、a*が−0.70〜0.10、b*が−1.20〜0.20となる粉砕物、特に好ましいのは、溶融成形物のL*が23.00〜28.00、a*が−0.70〜0.10、b*が−1.20〜0.20となる粉砕物である。
廃プラスチックの粉砕物に含まれる塗膜などの樹脂硬化物は、樹脂硬化物の70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量%以上、特に好ましくは95重量%以上が、塗膜などの樹脂硬化物の長辺の大きさが7mm以下、好ましくは5mm以下、さらに好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下、特に好ましくは1.3mm下であることが、再生樹脂の生産性に優れ、外観に優れた成形物を得られるために好ましい。
本発明により得られる再生樹脂又はこの再生樹脂より得られる成形物に含まれる塗膜などの樹脂硬化物は、樹脂硬化物の70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重量%以上、特に好ましくは95重量%以上が、その樹脂硬化物の長辺の大きさ3mm以下、さらに好ましくは2mm以下、より好ましくは1.3mm以下、特に好ましくは1.0mm以下であることが衝撃強度など機械的特性に優れ、外観に優れた成形物を得られるために好ましい。
本発明における再生対象となる廃プラスチックの粉砕物は、樹脂硬化物のほかに、長片が1.5mm以下の砂などの無機粒状物、植物片、金属片、樹脂分解物、金属酸化物などの不溶物を混在しているものも用いることができる。
廃プラスチックの粉砕物に添加配合することのできる光遮蔽性成分としては、光遮蔽性を有する顔料及び光遮蔽性を有するフィラーから選ばれる光遮蔽性成分を用いることができる。
光遮蔽性成分としては、光遮蔽性顔料が好ましい。
光遮蔽性を有する顔料としては、白色顔料、有彩色顔料、黒色顔料などを用いることができる。これらの顔料は2種以上配合することができる。光遮敵性顔料として特に、カーボンブラック及び二酸化チタンから選ばれる顔料を少なくとも1種配合することが、色調を変えた有彩色の樹脂を得るために好ましい。
白色顔料の例としては、二酸化チタン(酸化チタン)、鉛白、酸化亜鉛をあげることができる。特に好ましいのは二酸化チタンである。
二酸化チタンとしては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができ、例えば塩素法や硫酸法で製造したものを用いることが出来る。塩素法で製造した物が好ましい。粒子形状は特に制限されないが、正方晶系、ルチル型、アナターゼ型などを用いることが出来、特に正方晶系及びルチル型が好ましい。平均粒子径は特に制限されないが、好ましくは0.01〜0.5μm、さらに好ましくは0.05〜0.5μm、より好ましくは0.1〜0.4μm、特に好ましくは0.2〜0.3μmが、分散性、取扱性及び作業性に優れるため好ましい。二酸化チタンのDOP吸油量は、特に制限されないが、好ましくは5〜40(cc/100g)、さらに好ましくは8〜30(cc/100g)、より好ましくは10〜20(cc/100g)、特に好ましくは12〜18(cc/100g)である。
有彩色顔料は、公知のものが制限なく使用でき、例えば金属の酸化物、水酸化物、硫化物、クロム酸塩、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩などの無機顔料;アゾ系、ジフェニルメタン系、トリフェニルメタン系、フタロシアニン系、ニトロ系、ニトロソ系、アントラキノン系、キナクリドンレッド系、ベンジジン系、縮合多環系等の有機顔料などを挙げることが出来る。また、着色繊維や光沢を有する金属粒子などであってもよい。有彩色顔料の色相については特に制限がなく、黄、青、赤、緑などのいずれのものでも使用することができる。これらの顔料は二種類以上を併用することができる。
本発明で用いることのできる有彩色顔料の具体例としては、弁柄、群青、コバルトブルー、チタンイエロー、紺青、硫化亜鉛、バリウム黄、コバルト青、コバルト緑等の無機顔料;キナクリドンレッド、ポリアゾイエロー、アンスラキノンレッド、アンスラキノンイエロー、ポリアゾレッド、アゾレーキイエロー、ベリレン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、イソインドリノンイエロー、ウォッチングレッド、パーマネントレッド、パラレッド、トルイジンマルーン、ベンジジンイエロー、ファーストスカイブルー、ブリリアントカーミン6B等の有機顔料、着色繊維、光沢を有する金属粒子などが挙げられ、これらの顔料は二種類以上を併用して使用することができる。
チタンイエローの平均粒子径は特に制限されないが、好ましくは0.1〜1.5μm、さらに好ましくは0.5〜1.3μm、より好ましくは0,7〜1.1μm、特に0.8〜1μmのものが、分散性、取扱性、そして作業性に優れるため好ましい。チタンイエローのDOP吸油量は、特に制限されないが、好ましくは15〜40(cc/100g)、さらに好ましくは20〜35(cc/100g)、特に好ましいのは20〜30(cc/100g)の範囲である。チタンイエローのpHは、特に制限されないが、好ましくは6〜10、特に好ましくは7〜9の範囲である。
群青としては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができる。群青の平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜5μm、さらに好ましくは0.5〜4μm、より好ましくは0.8〜3.5μm、そして特に好ましいのは1〜3μmである。これらは、分散性、取扱性及び作業性に優れるため好ましい。群青のDOP吸油量は、特に制限されないが、好ましくは20〜50(cc/100g)、さらに好ましくは25〜40(cc/100g)、特に30〜35(cc/100g)が好ましい。群青のPHは、特に制限されないが、好ましくは5〜11、さらに好ましくは5.5〜11、特に好ましくは7〜11の範囲である。
フタロシアニンブルーとしては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができ、例えばワーラー法やフタロニトリル法で製造したものを用いることが出来る。フタロシアニンブルーの粒子形状は特に制限されないが、α型、β型などを用いることが出来る。フタロシアニンブルーの平均粒子径は特に制限されないが、好ましくは0.01〜2μm、さらに好ましくは0.05〜1.5μm、より好ましくは0.1〜0.4μm、特に好ましくは0.1〜1μmの範囲である。
フタロシアニングリーンとしては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができ、例えばワーラー法やフタロエトリル法で製造したものを用いることが出来る。フタロシアエングリーンの粒子形状は、特に制限されないが、α型、β型などを用いることが出来る。フタロシアニングリーンの平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜2μm、さらに好ましくは0.05〜1.5μm、より好ましくは0.1〜0.4μm、特に好ましくは0.1〜1μmの範囲である。フタロシアニングリーンのpHは、特に制限されないが、好ましくは4〜9、さらに好ましくは4〜8の範囲である。
弁柄としては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができる。弁柄の粒子形状は、特に制限されないが、等軸晶系などを用いることが出来る。弁柄の平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜1μm、さらに好ましくは0.05〜0.5μm、より好ましくは0.08〜0.4μm、特に好ましくは0.1〜0.3μmの範囲である。弁柄のDOP吸油量は、特に制限されないが、好ましくは10〜50(cc/100g)、さらに好ましくは12〜40(cc/100g)、特に好ましくは15〜30(cc/100g)の範囲である。弁柄のpHは、特に制限されないが、好ましくは4〜8、さらに好ましくは5〜7の範囲である。
キナクリドンレッドとしては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができる。キナクリドンレッドの粒子形状は、特に制限されないが、α聖、β型、γ型などを用いることが出来る。キナクリドンレッドの平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜2μm、さらに好ましくは0.05〜1.5μm、特に好ましくは0.1〜1μmの範囲である。
アンスラキノンレッドとしては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができる。アンスラキノンレッドの平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.01〜2μm、さらに好ましくは0.05〜1.5μm、特に好ましくは0.1〜1μmが好ましい。アンスラキノンレッドのpHに制限されないが、好ましくは4〜9の範囲である。
黒色顔料としては、カーボンブラック、鉄黒などを挙げることができる。黒色顔料は、再生樹脂成形物に高い光遮蔽性を付与することができる。黒色顔料は二種類以上を併用して使用することができる。
カーボンブラックとしては、従来より顔料用として用いられているものを制限なく使用することができ、例えばファーネス法やチャンネル法で製造したカーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、チャネルブラック、ケッチェンブラックなどを用いることが出来る。また、カーボンブラックは酸化処理した物を用いることが出来る。カーボンブラックとしては、特にファーネス法で製造したファーネスブラックを用いることが、外観の均一性に優れ、分散性に優れ、得られる戊形物の黒色度、光沢向上の効果も大きなものとなるので好ましい。カーボンブラックの平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.001〜0.3μm、さらに好ましくは0.005〜0.2μm、より好ましくは0.01〜0.1μm、特に好ましくは0.01〜0.03μmのものが、分散性、取扱性及び作業性に優れ、黒色度、光沢の向上にも高い効果を発揮するため好ましい。
鉄黒としては、焼成法により得られる黒色の酸化鉄を用いることが出来る。鉄黒の粒子形状は、特に制限されないが、八面体などの多面体形、球状などを用いることが出来、特に八面体が好ましい。鉄黒の平均粒子径は、特に制限されないが、好ましくは0.05〜0.4μm、さらに好ましくは0.15〜0.35μm、特に好ましくは0.2〜0.35μmが好ましい。鉄黒のDOP吸油量は、特に制限されないが、好ましくは10〜80(cc/100g)、さらに好ましくは15〜50(cc/100g)、より好ましくは20〜40(cc/100g)、特に好ましいのは25〜35(cc/100g)の範囲である。鉄黒のpHは、制限されないが、好ましくは9〜11であり、特に9〜10が好ましい。
白色顔料、黒色顔料、及び/又は有彩色顔料は、そのまま直接添加してもよく、あるいは顔料をマスターバッチ化して添加してもよい。顔料と樹脂成分を用いるマスターバッチ化技術は既に知られている。
樹脂製品粉砕物には、所望により、フィラーを添加配合することもでき、再生樹脂成形物の物性を向上させるためには、その添加が好ましい。フィラーは二種類以上を併用して使用することができる。
光遮敵性フィラーは、樹脂に配合して光を遮敵するものであればよく、有機系フィラー及び無機系フィラーを用いることができる。
無機系フィラーとしては、タルク、クレー、マイカ、シリカ、ケイソウ上、モスハイジ、ティスモ、ワラストナイト、モンモリロナイト、ベントナイト、ドロマイト、ドーソナイト、ケイ酸塩類、炭素繊維、ガラス(ガラス繊維を含む)、バリウムフェライト、酸化ベリリウム、水酸化アルミニウム(水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム、蛙酸カルシウム、硫化モリブテン、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウムなど、あるいは亜鉛、銅、鉄、鉛、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、マンガン、スズ、白金、タングステン、金、マグネシウム、コバルト、ストロンチウムなどの金属及びこれらの金属酸化物、ステンレス鋼、ハンダ、真鍮などの合金、炭化珪素、窒化珪素、ジルコニア、窒化アルミニウム、炭化チタンなどの金属系セラミックスなどの粉末、繊維状ウィスカ及び繊維などを用いることが出来る。
光遮敵性フィラーは、無機フィラーが好ましく、タルク、マイカ、炭酸カルシュウムなどが好ましい。
本発明の廃プラスチックの紛砕物の再生に際しては、必要に応して、滑剤、帯電防止剤、界面活性剤、造核剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤などの添加剤や分散剤などを加えることが出来る。
分散剤としては、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、金属石鹸、グリセリンエステル、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどを挙げることが出来る。
添加剤としては、フェノール系、リン系、イオウ系等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤、HALS等の光安定剤、リン系、ハロゲン系等の難燃剤などを挙げることが出来る。
本発明の廃プラスチックの粉砕物の再生に際しては、前述のように、必要に応じて、熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーを添加配合することができる。添加配合する熱可塑性樹脂やエラストマーは、合成樹脂製品の樹脂材料と同じ樹脂、もしくは均等の樹脂を用いることが望ましい。従って、廃プラスチックの粉砕物の再利用に利用できる熱可塑性樹脂材料の例としては、オレフィン系樹脂(例、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、結晶性ポリプロピレン)、ポリカーボネート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、変性ポリフェエレンエーテル、ポリフェエレンスルフィドなどのポリフェニルエーテル系樹脂、ポリメタクリル酸メチルのようなポリアクリル酸系樹脂、6−ナイロン、66−ナイロン、12−ナイロン、6・12−ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリスルホンなどを挙げることができる。
本発明の再生樹脂の製造方法は、樹脂硬化物が0.001〜10重量%混在している熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物に、
光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合し加熱溶融して得られる再生樹脂の製造方法であり、
熱可塑性の廃プラスチック粉砕物の配合割合と、得られる再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されるように熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物の配合量と光遮蔽性成分の添加量の添加量を、さらに必要に応じて熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーの添加量を調整することを特徴とする再生樹脂の製造方法である。
Figure 2005139422
本発明の再生樹脂を製造方法の一例を示すと、
(1)原料の樹脂硬化物が混在する廃プラスチックの粉砕物に、適量の顔料やフィラーなどの光遮蔽性成分、あるいはそれらの光遮蔽性成分の任意な組み合わせ、そして必要に応して、熱可塑性樹脂やエラストマー等を添加する。
このとき原料の廃プラスチック粉砕物の重量と、熱可塑性樹脂やエラストマーの重量を測定する。
(2)(1)を溶融混練し、次いで、直接あるいは粒状物を介して試験片を製造する。
(3)試験片の明度と光透過度を測定し、その測定結果を数式(1)により適否を判断する。試験片のLog10(M)値が、(−0.0146×S+1.65)を越えている場合には、上記(1)の工程に戻り、主として光遮蔽性成分を添加する。試験片のLog10(M)値が、(−0.0146×S+1.65)以下の場合には、再生樹脂として再利用する。
(4)再生樹脂は、溶融して成形物を製造する。
上記の操作を行うことにより、所望の色調、外観そして物性を有する成形に用いることのできる再生樹脂を製造することが出来る。
本発明の再生樹脂を製造方法の(1)において、原料の樹脂硬化物を有する廃プラスチックの粉砕物、適量の顔料やフィラーなどの光遮蔽性成分、あるいはそれらの光遮蔽性成分の任意な組み合わせ、そして必要に応して、熱可塑性樹脂やエラストマー等の添加順序は、適宜選択することができる。
また、本発明の再生樹脂を製造方法の(1)において、
(i)原料の不溶物を有する廃プラスチックの粉砕物と光遮蔽性成分とを予め溶融混練し、さらに必要に応じて熱可塑性樹脂やエラストマー等を添加してもよく、
(ii)原料の不溶物を有する廃プラスチックの粉砕物と熱可塑性樹脂やエラストマー等を予め溶融混練し、光遮蔽性成分を添加してもよく、
(iii)光遮蔽性成分と熱可塑性樹脂やエラストマー等を予め溶融混練し、原料の不溶物を有する廃プラスチックの粉砕物を添加してもよく、
これらの各成分の添加順序及び溶融は、適宜選択することができる。
本発明では、廃プラスチックの粉砕物と、各成分との混合方法、混合装置、混合設備については特に制限はなく、公知の単軸押出機(混練機)、二軸押出機(混練機)、二軸押出機と単軸押出機(混練機)を直列に接続したタンデム型混練装置、カレンダー、バンバリーミキサー、混練ロール、ブラベンダー、プラストグラフ、ニーダーなどの混合及び/叉は混練装置などを用いることが出来る。
本発明で得られた再生樹脂は、押出成形、シート成形、射出成形、射出圧縮成形、ガス注入射出成形、プロー成形、真空成型など公知の成形や成型方法を用いて、バンパー、モール、ドアトリム、インストルメントパネル、トリム、コンソールボックスなどの車用内外装部品、バッテリー、ファンシュラウドなどのエンジンルーム内部品などの自動車部材、家電製品の内外装部材、住宅建材の内外装部材、緩衝部材、包業部材などに用いられる成形物として再使用することができる。本発明の廃プラスチックの再利用方法において、得られる成形物は、光沢面を有する成形物、絞などの凹凸や模様を有する成形物や滑らかな凹凸や模様を有する成形物などを得ることが出来る。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)明度及び色相の測定:
二軸混練機で作成した再生ペレットを型締力130トンの射出成形機を用い、金型:角板(100×100×3mmt;片面:皮紋形状、片面:鏡面)、成形温度:C1−C2−C3−C4=180−190−200−210℃、射出圧力:P1−P2−P3−P4=108−98−88−78MPa、射出速度:V1−V2−V3−V4=30−30−20−20%、スクリュウ背圧:フリー、スクリュウ回転数:60%、金型温度:40℃、サイクル:射出10秒、冷却20秒、の射出条件で25ショット連続成形し、6〜20ショットの射出成形品(試験片A)を採取した。得られた10ショット目の試験片Aの絞面側を倉敷紡績株式会社製の分光光度計(光源:D−6510度視野)を用いて、明度L*、色相a*、色相b*(CIE1976)を測定した。明度L*(%)を明度(%)とした。
(2)光透過度の測定:
型締め力40トンのホットプレス成形機を用い、2軸混練機で作成した再生ペレットを写真用フェロタイプ板に挟み(スペーサー70×50×0.05mmt)加熱板温度230℃、余熱時間2分、脱泡処理時間1分、加圧時間1分(圧力:100kg/cm)、冷却温度20℃、冷却時間2分の成形条件で50±3μmのフィルムを作成し、全光線透過率測定用試験片Bとした。
この試験片Bを濁度計(日本電色工業社製 濁度計NDH2000)を用い全光線透過率を測定し、全光線透過率(%)を光透過度(%)とした。光源は定格5V9Wのハロゲンランプ、入光部開口径は20mmφを用い、フィルムの5点の個所を測定、平均した。
(2)試験片Aの絞面の外観評価方法:
射出成形品表面の塗膜存在による外観不良発生割合を評価した。6〜20ショットの試験片Aの紋面を目視観察し、以下の評価を行った。
1:全成形品が、塗膜が目立ち難い又は塗膜が日立つ、
2:50%の成形品が、塗膜が目立ち難い、
3:10%の成形品が、塗膜が目立ち難い、
4:5%以下の成形品が、塗膜が目立ち難い、
5:全成形品が、塗膜が日立たない、
6:全成形品の絞面及び鏡面が、塗膜が日立たない。
[実施例1〜4、比較例1〜3]
・使用材料
(1)再生処理対象の塗膜が混在する廃プラスチック(回収粉砕樹脂)
再生処理対象の塗膜が混在する廃プラスチックの粉砕物として、市場より回収されたポリプロピレン製の自動車バンパーの洗浄品を5〜16mmに粉砕したものを用いた。
この再生処理対象の廃プラスチック粉砕物を二軸混練機(宇部興産社製UME40−48T)を用いて、バレル温度:220℃、処理量:60Kg/hの条件で溶融混練し、廃プラスチック製ペレットを得た。この廃プラスチック製ペレットは、約10重量%のタルクを含有するMFRが26g/10分のポリプロピレン系樹脂であった。
再生処理対象の廃プラスチック粉砕物中の塗膜量は、廃プラスチック製ペレット10gを500ccのナス形フラスコに入れ、500ccのp−キシレンを注入後、30分間沸騰・攪拌し、付着樹脂を溶解した後、直ちにアスピレーター式濾過器を用い、5A濾紙で熱濾過し濾過残渣を測定して得たところ約1.4重量%であった。
廃プラスチック製ペレットは、L*が25.55であり、a*が−0.19であり、b*が−0.52であった。
(2)顔料:
1)弁柄:平均粒子径0.16μm、DOP吸油量23(CC/100g)、pH5〜7。
2)二酸化チタン:平均粒子径0.22μm、DOP吸油量14(CC/100g)、pH5.5〜7.5。
3)チタンイエロー:平均粒子径0.91μm、DOP吸油量25(CC/100g)、pH7.8。
4)カーボンブラック:平均粒子径0.017μm(ファーネス法)。
5)キナクリドンレッドは、β型のpH8.5〜9.5である。
6)フタロシアニンブルーは、α型のものである。
7)フタロシアニングリーンは、α型のDOP吸油量39.3(cc/100g)、pH7のものである。
(3)無機フィラー
1)タルクは、平均粒子径(レーザー回折法)が2.7μmのもの。
(4)熱可塑性樹脂
1)ポリプロピレン(H−PP)は、結晶性ポリプロピレン(ホモ)[メルトフローレート(MFR):30g/10分、ペンダント分率:96.0%]である。
(5)その他添加成分:
1)分散剤:ステアリン酸カルシウム。
2)酸化防止剤:Irgafos168、Irganox1010。
・再生樹脂の製造:
表1に示す割合の再生処理対象の廃プラスチック粉砕物、熱可塑性樹脂及び顔料と、分散剤及び酸化防止剤とを、プラテック社製のブレンダーを用いてドライブレンドを行った後、二軸混練機(宇部興産社製:UME40−48T)を用いて、バレル温度:220℃、処理量:60Kg/時の条件で、溶融混練し、再生ペレットを得た。
得られた再生ペレットを成形後、試験片Aの明度、a*及びb*と、試験片Bの光透過度を測定し、結果を表2に示す。再生ペレットより試験片Aを製造し、外観を評価し、結果を表2に示す。
Figure 2005139422
Figure 2005139422


Claims (10)

  1. 樹脂硬化物が0.001〜10重量%混在している熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物に、
    光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合し加熱溶融して得られる再生樹脂であり、
    熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物の配合割合と、再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されることを特徴とする再生樹脂。
    Figure 2005139422
  2. 光遮蔽性成分は、白色顔料、黒色顔料及び有彩色顔料から選ばれる光遮敵性顔料を少なくとも1種含むことを特徴とする請求項1に記載の再生樹脂。
  3. 再生樹脂が、黒色、白色又は有彩色であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の再生樹脂。
  4. 加熱溶融において、熱可塑性樹脂及び/又はエラストマーを混合することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の再生樹脂。
  5. 熱可塑性の廃プラスチック粉砕物が、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ABS樹脂、及びポリアミドからなる群より選ばれる熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の再生樹脂。
  6. 熱可塑性の廃プラスチック粉砕物が、エラストマー及びフィラーから選ばれる成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の再生樹脂。
  7. 請求項1〜6に記載の再生樹脂の成形物。
  8. 樹脂硬化物が0.001〜10重量%混在している熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物に、
    光遮蔽性顔料及び光遮蔽性フィラーから選ばれる光遮蔽性成分を混合し加熱溶融して得られる再生樹脂の製造方法であり、
    熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物の配合割合と、得られる再生樹脂の明度と光透過度との関係が下記数式(1)で表されるように熱可塑性の廃プラスチックの粉砕物の配合量と光遮蔽性成分の添加量を調整することを特徴とする再生樹脂の製造方法。
    Figure 2005139422
  9. 光遮蔽性成分は、白色顔料、黒色顔料及び有彩色顔料から選ばれる光遮敵性顔料を少なくとも1種含むことを特徴とする請求項8に記載の再生樹脂の製造方法。
  10. 再生樹脂が、黒色、白色又は有彩色であることを特徴とする請求項8又は請求項9のいずれか1項に記載の再生樹脂の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012025856A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Daihatsu Motor Co Ltd 自動車シート部材および該シート部材製造用樹脂組成物
US20220119624A1 (en) * 2019-01-24 2022-04-21 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e. V. Method of stabilizing halogen-free thermoplastic recyclates, plastics composition, stabilizer composition and use of the stabilizer composition

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