JP5923462B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5923462B2
JP5923462B2 JP2013129458A JP2013129458A JP5923462B2 JP 5923462 B2 JP5923462 B2 JP 5923462B2 JP 2013129458 A JP2013129458 A JP 2013129458A JP 2013129458 A JP2013129458 A JP 2013129458A JP 5923462 B2 JP5923462 B2 JP 5923462B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing belt
fixing
rotation
drive transmission
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013129458A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015004784A (ja
Inventor
江木 誠
誠 江木
靖人 岡島
靖人 岡島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2013129458A priority Critical patent/JP5923462B2/ja
Priority to US14/309,064 priority patent/US9229390B2/en
Publication of JP2015004784A publication Critical patent/JP2015004784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5923462B2 publication Critical patent/JP5923462B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/55Self-diagnostics; Malfunction or lifetime display
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/205Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the mode of operation, e.g. standby, warming-up, error
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、プリンターや複写機などの電子写真方式の画像形成装置は、用紙などの記録媒体の表面にトナー像を形成した後、定着装置によって記録媒体とトナー像を加熱及び加圧することで、トナー像を記録媒体に定着させている。
上記の定着装置の方式としては、記録媒体とトナー像を加熱及び加圧するための定着ニップを定着ローラーと加圧ローラーによって形成する方式が知られている。上記の定着ローラーは、例えば、金属製の芯金の外周面をトナー離型性の高い樹脂で被覆することによって形成されている。また、上記の定着ローラーを加熱するための熱源としては、例えばハロゲンヒーターが用いられている。このハロゲンヒーターは、例えば、定着ローラーの芯金の内部に配置される。
一方で、ハロゲンヒーターの代わりにIHコイルを熱源として用いる方式(所謂「IH(Induction Heating)方式」)が知られている。上記のIHコイルは、通電により磁界を発生させるようになっている。
このようなIH方式の定着装置の中には、定着ローラーと加圧ローラーによって定着ニップを形成するのではなく、定着ベルトと加圧ローラーによって定着ニップを形成するものが存在する。上記定着ベルトは、回転可能な無端状のベルトによって構成されている。そして、上記IHコイルが発生させる磁界の作用によって定着ベルトにうず電流が発生し、定着ベルトが発熱するようになっている。
また、定着ベルトの回転方式としては、定着ベルトの内径側に配置される一又は複数のローラーと共に定着ベルトを回転させる方式が知られている。一方で、定着ベルトの内径側に押圧部材を配置し、この押圧部材に対して定着ベルトを摺動させる方式(所謂「摺動ベルト方式」)も知られている。
このような摺動ベルト方式の定着装置においては、定着ベルトの昇温速度が速く、定着ベルトが停止状態で加熱されると、定着ベルトの一部が過昇温して、この過昇温した部分がダメージを受ける恐れがある。そこで、摺動ベルト方式の定着装置では、定着ベルトを確実に回転させることと、定着ベルトの回転を検知することが重要な課題となっている。
定着ベルトを確実に回転させるための方策として、特許文献1及び2では、定着ベルトに補助的な駆動を伝達するための駆動伝達部材を定着ベルトの端部に接着固定する構成が提案されている(駆動伝達部材について、特許文献1の「ギア部材20F」及び特許文献2の「駆動伝達部品10」参照)。
また、定着ベルトの回転を検知するための方策として、特許文献3では、定着ベルトの端部に寄り止めリングを装着し、この寄り止めリングに接続された回転検知羽根の回転をセンサーによって検知する構成が提案されている。この従来技術では、定着ベルトの端部に設けられた歯型形状と寄り止めリングの外周部に設けられた歯型形状を噛み合わせることで、定着ベルトの回転に従動して寄り止めリングを回転させている(特許文献3の図5参照)。
特開2008−176285号公報 特開2011−002710号公報 特開2011−191590号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載された構成のように定着ベルトの端部に駆動伝達部材を接着固定すると、定着ベルトの端部が駆動伝達部材によって略正円形に補正されることになる。そのため、定着ベルトの定着ニップ周辺部分の形状(非正円形)と定着ベルトの端部の形状(略正円形)に違いが発生し、これに伴って定着ベルトに過度の応力が掛かり、定着ベルトが破損する恐れがある。
また、特許文献3に記載された構成では、定着ベルトの回転に従動して寄り止めリングを回転させるために定着ベルトの端部と寄り止めリングの外周部にそれぞれ歯型形状を設けなくてはならず、定着装置の製造工程の複雑化を招く恐れがある。
また、定着ベルトを用いた定着装置においては、定着ベルトが何らかの理由で破れた後も、定着ベルトが回転し続けるような事態が起こりうる。この点、従来の定着装置においては、定着ベルトの破れを温度センサーによって検知する場合がほとんどである。しかしながら、このような構成では、破れの発生箇所と温度センサーの位置関係によっては、定着ベルトの破れを検知できない可能性がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、定着ベルトに過度の応力を掛けることなく、定着ベルトを確実に回転させ、定着ベルトの回転を検知することを目的とする。
本発明の定着装置は、回転軸を中心に回転する定着ベルトと、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧回転体と、前記定着ベルトの一端部に保持される駆動伝達部材と、前記定着ベルトの他端部に保持される被検知部材と、前記被検知部材の回転を検知する回転検知部と、を備え、前記定着ベルトは、前記定着ベルトの前記一端部と前記駆動伝達部材の間の摩擦力によって前記駆動伝達部材の回転に従動して回転するように構成され、前記被検知部材は、前記定着ベルトの前記他端部と前記被検知部材の間の摩擦力によって前記定着ベルトの回転に従動して回転するように構成されることを特徴とする。
このような構成を採用することで、定着ベルトの一端部と駆動伝達部材を接着固定しなくても駆動伝達部材の回転に従動して定着ベルトを回転させることができ、定着ベルトの他端部と被検知部材を接着固定しなくても定着ベルトの回転に従動して被検知部材を回転させることができる。そのため、定着ニップ周辺部の形状と対応する形状に定着ベルトの両端部を変形させやすくなり、これに伴って、定着ベルトに掛かる応力を減少させ、定着ベルトの破損を防止することができる。また、定着ベルト、駆動伝達部材及び被検知部材に歯型形状等の特殊な加工を施す必要が無いため、定着装置の製造工程の簡易化を図ることが可能となる。
また、駆動伝達部材から定着ベルトに補助的な駆動を伝達することで、定着ベルトを確実に回転させることができる。また、定着ベルトの回転に従動して回転する被検知部材の回転を検知することで、定着ベルトの回転を間接的に検知することが可能となる。このように、定着ベルトの確実な回転と定着ベルトの回転検知を両立させることが可能となる。
また、駆動伝達部材を回転させた時には、駆動伝達部材→定着ベルト→被検知部材の順に回転が伝達されることになり、定着ベルトが回転しなければ被検知部材が回転しない構成になっている。そのため、定着ベルトが回転していないのにも関わらず被検知部材が回転するのを防止することができ、回転検知部の誤検知を防止することが可能となる。
前記駆動伝達部材は、前記定着ベルトの前記一端部に装着される第1キャップ部材と、前記定着ベルトの前記一端部と前記第1キャップ部材の間に介装され、前記定着ベルト又は前記第1キャップ部材の少なくとも一方に対して非接着で設けられる第1弾性部材と、を備えていても良い。
このように定着ベルトの一端部と第1キャップ部材の間に第1弾性部材を介装することにより、定着ベルトの一端部と第1キャップ部材が摺擦するのを防止することが可能となる。そのため、定着ベルトの一端部に割れが発生したり、第1キャップ部材が削れてしまったりするのを防止することができる。更に、第1キャップ部材に対する定着ベルトの従動性を第1弾性部材によって高めることができる。また、前記定着ベルト又は前記第1キャップ部材の少なくとも一方に対して第1弾性部材を非接着とすることで、第1弾性部材を変形させやすくなる。
前記第1キャップ部材は、前記定着ベルトの前記一端部の前記回転軸方向外側を覆う第1本体部と、前記第1本体部から前記回転軸方向内側に向かって延出し、前記定着ベルトの前記一端部の外径側を覆う第1フランジ部と、を備えていても良い。
このような構成を採用することで、定着ベルトの内径側への変形が第1フランジ部の存在によって制限されることがなく、定着ベルトの内径側への変形量を十分に確保することが可能となる。これに伴って、定着ベルトを内径側に大きく変形させたい場合(定着ニップの幅を大きくしたい場合)に対応することが可能となる。
前記被検知部材は、前記定着ベルトの前記他端部に装着される第2キャップ部材と、前記定着ベルトの前記他端部と前記第2キャップ部材の間に介装され、前記定着ベルト又は前記第2キャップ部材の少なくとも一方に対して非接着で設けられる第2弾性部材と、を備えていても良い。
このように定着ベルトの他端部と第2キャップ部材の間に第2弾性部材を介装することにより、定着ベルトの他端部と第2キャップ部材が摺擦するのを防止することが可能となる。そのため、定着ベルトの他端部に割れが発生したり、第2キャップ部材が削れてしまったりするのを防止することができる。更に、定着ベルトに対する第2キャップ部材の従動性を第2弾性部材によって高めることができる。また、前記定着ベルト又は前記第2キャップ部材の少なくとも一方に対して第2弾性部材を非接着とすることで、第2弾性部材を変形させやすくなる。
前記第2キャップ部材は、前記定着ベルトの前記他端部の前記回転軸方向外側を覆う第2本体部と、前記第2本体部から前記回転軸方向内側に向かって延出し、前記定着ベルトの前記他端部の外径側を覆う第2フランジ部と、を備えていても良い。
このような構成を採用することで、定着ベルトの内径側への変形が第2フランジ部の存在によって制限されることがなく、定着ベルトの内径側への変形量を十分に確保することが可能となる。これに伴って、定着ベルトを内径側に大きく変形させたい場合(定着ニップの幅を大きくしたい場合)に対応することが可能となる。
前記定着装置は、前記駆動伝達部材及び前記被検知部材の前記回転軸方向外側の面に当接する寄り止め部材を更に備えていても良い。
このような構成を採用することで、定着ベルトが回転軸方向片側に寄るのを確実に規制することが可能となる。
前記回転検知部に接続される制御部を更に備え、前記加圧回転体は、前記定着ベルトに対して接離可能に設けられ、前記制御部は、前記加圧回転体が前記定着ベルトから離間した状態で前記駆動伝達部材が回転しても前記回転検知部が所定時間内に前記被検知部材の回転を検知しない場合に、前記定着ベルトに異常があると判定しても良い。
このような構成を採用することで、定着ベルトの破れを確実に検知することが可能となる。
前記定着装置は、前記定着ベルトを前記加圧回転体側に向かって押圧する押圧部材と、前記押圧部材を支持する支持部材と、を更に備えていても良い。
このような構成を採用することで、定着装置の熱容量を小さくし、定着ベルトを迅速に昇温させることが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトに過度の応力を掛けることなく、定着ベルトを確実に回転させ、定着ベルトの回転を検知することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの構成の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、定着ベルトの前端部周辺を示す側断面図である。 図4のV−V断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置において、定着ベルトの後端部周辺を示す側断面図である。 図6のVII−VII断面図である。 本発明の一実施形態に係るプリンターの定着装置の制御システムを示すブロック図である。
まず、図1を用いて、プリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には、用紙(記録媒体)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の側方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方にはトナーコンテナ6が収納されている。
プリンター本体2の上部には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が排紙トレイ4の下方に配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部19が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路20が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、現像器12がトナーによりトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部19から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、図2〜図7を用いて定着装置18について説明する。
以下、説明の便宜上、図2における紙面手前側を、定着装置18の前側(正面側)とする。図3、図4、図6の矢印Frは、定着装置18の前側(正面側)を示している。図4、図6の矢印Iは前後方向内側を示し、図4、図6の矢印Oは前後方向外側を示している。
図2、図3に示されるように、定着装置18は、定着ベルト21と、定着ベルト21の下方に配置される加圧ローラー22(加圧回転体)と、定着ベルト21の上方に配置されるIH定着ユニット23(図3では図示せず)と、定着ベルト21の内径側に配置される支持部材24と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の左側に配置される補強部材25と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の下側に配置される押圧パッド26(押圧部材)と、定着ベルト21の内径側において支持部材24及び押圧パッド26の左側から下側に亘って配置される摺接部材27と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の上側に配置される磁気遮蔽部材28と、定着ベルト21の内径側において磁気遮蔽部材28の上側に配置されるガイド部材30と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の左側に配置される一対のサーミスター31a、31b(温度検知部)と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の左上側に配置されるサーモカット32と、定着ベルト21の前端部21a(一端部)に保持される駆動伝達部材33と、定着ベルト21の後端部21b(他端部)に保持される被検知部材34と、被検知部材34の上方に配置される回転検知部35と、を備えている。
定着ベルト21は、可撓性を有する無端状の薄肉ベルトであり、前後方向に長い円筒状を成している。定着ベルト21は、前後方向に延びる回転軸Aを中心に回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、前後方向が定着ベルト21の回転軸方向である。
定着ベルト21は、例えば、基材層と、この基材層を被覆する離型層と、によって構成されている。定着ベルト21の基材層は、例えばニッケルやステンレス等の金属やPI(ポリイミド)等の樹脂によって形成されている。定着ベルト21の離型層は、例えば、PFA等のフッ素系樹脂によって形成されている。定着ベルト21は、基材層と離型層の間に弾性層を備えていても良い。この弾性層は、例えばシリコンゴムによって形成されている。
加圧ローラー22は、前後方向に長い円筒状を成している。図2に示されるように、加圧ローラー22は、定着ベルト21に圧接しており、定着ベルト21と加圧ローラー22の間には定着ニップ37が形成されている。そして、この定着ニップ37を用紙が通過することで、用紙とトナー像が加熱及び加圧され、用紙にトナー像が定着されるように構成されている。加圧ローラー22は、定着ベルト21に圧接する位置(図3の実線参照)と定着ベルト21から離間する位置(図3の二点鎖線参照)との間で上下に移動可能となっている。つまり、加圧ローラー22は、定着ベルト21に対して接離可能に設けられている。
加圧ローラー22は、定着フレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。加圧ローラー22は、例えば、円筒状の芯金38と、この芯金38に周設される弾性層39と、この弾性層39を被覆する離型層(図示せず)と、によって構成されている。加圧ローラー22の芯金38は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属によって形成されている。加圧ローラー22の芯金38の後端部には、駆動ギア40(図3参照)が固定されている。加圧ローラー22の弾性層39は、例えばシリコンゴムやシリコンスポンジによって形成されている。加圧ローラー22の離型層は、例えばPFA等のフッ素系樹脂によって形成されている。なお、加圧ローラー22は、図4、図6において記載が省略されている。
図2に示されるように、IH定着ユニット23は、ケース部材41と、ケース部材41内に収納されるIHコイル42(熱源)と、を備えている。IHコイル42は、定着ベルト21の外径側に配置されており、定着ベルト21の外周に沿って円弧状に設けられている。
支持部材24は、前後方向に延びており、定着ベルト21を貫通している。支持部材24は、例えば一対のL字状の板金を組み合わせて形成されており、矩形の断面形状を有している。支持部材24の右下隅部には、下方に向かって突出する支持突起43が設けられている。
図3に示されるように、支持部材24の前後両端部は、定着ベルト21の前方と後方にそれぞれ配置された固定部材44に固定されている。固定部材44は、例えば、定着フレーム(図示せず)に固定されているか、又は、定着フレームの一部を成している。支持部材24の前後両端部には、リング状の寄り止め部材45が固定されている。寄り止め部材45は、固定部材44よりも前後方向内側に配置されている。図4、図6等に示されるように、寄り止め部材45の前後方向内側の面には、円環状の突起部46が設けられている。
図2に示されるように、補強部材25は、上下方向に延びる第1補強部47と、第1補強部47の下端から右側に向かって屈曲される第2補強部48と、を備えており、断面略L字状を成している。
押圧パッド26は、前後方向に延びている。押圧パッド26の上面は、支持部材24の下面に固定されている。これにより、押圧パッド26が支持部材24に支持されている。押圧パッド26の下面は、定着ベルト21を下側(加圧ローラー22側)に向かって内径側から押圧している。押圧パッド26は、支持部材24の支持突起43と補強部材25の第2補強部48の間に挟み込まれている。
摺接部材27は、例えばシート状を成している。摺接部材27は、上下方向に延びる第1接触部50と、第1接触部50の下端から右側に向かって屈曲される第2接触部51と、を備えている。第1接触部50は、支持部材24の左側部と補強部材25の第1補強部47の間に挟み込まれている。第2接触部51は、押圧パッド26の下面と定着ベルト21の間に挟み込まれている。そして、定着ベルト21が回転すると、定着ベルト21が押圧パッド26及び第2接触部51に対して摺動するように構成されている。つまり、本実施形態の定着装置18は、所謂「摺動ベルト方式」である。
磁気遮蔽部材28は、上側に向かって円弧状に湾曲する湾曲板部52と、湾曲板部52の左右両端部から下方に向かって延びる平板部53と、を備えている。磁気遮蔽部材28は、例えば、無酸素銅等の非磁性で導電性の良い材料から形成されている。磁気遮蔽部材28は、IHコイル42が発生させる磁界が支持部材24を貫くのを防止している。
ガイド部材30は、磁気遮蔽部材28の上側を覆うように設けられている。ガイド部材30は、例えば、磁性体によって形成されており、IHコイル42が発生させる磁界の作用によって発熱し、定着ベルト21を加熱する機能を有している。ガイド部材30は、磁気遮蔽部材28の各平板部53に取り付けられる取付部54と、各取付部54を接続し、上側に向かって円弧状に湾曲する接続部55と、を備えている。接続部55は、定着ベルト21を内径側からガイド(張架)している。
図3に示されるように、サーミスター31a、31bは、前後に間隔をおいて設けられている。サーミスター31aは、定着ベルト21の通紙領域L1(最大サイズの用紙が通過する領域)の中央に配置され、サーミスター31bは、定着ベルト21の非通紙領域L2(最大サイズの用紙が通過しない領域)に配置されている。
図2に示されるように、サーミスター31a、31b(図2では、サーミスター31aのみ表示)は、磁気遮蔽部材28の湾曲板部52に固定されるハウジング56と、ハウジング56に一端部が取り付けられる板バネ57と、板バネ57の他端部に固定される端子58と、を備えている。端子58は、板バネ57によって定着ベルト21の内周面に一定の圧力で押し当てられている。つまり、本実施形態のサーミスター31a、31bは、接触式である。端子58は、シート60によって覆われている。
サーモカット32は、磁気遮蔽部材28の湾曲板部52に固定されている。サーモカット32は、定着ベルト21と間隔を介して対向している。図3に示されるように、サーモカット32は、定着ベルト21の通紙領域L1の中央に配置されている。サーモカット32は、定着ベルト21の通紙領域L1の温度が所定値以上になった場合に、IHコイル42からの磁界の発生を停止させ、定着ベルト21の過昇温を防止する機能を有している。
図4に示されるように、駆動伝達部材33は、定着ベルト21の前端部21aに装着される第1キャップ部材61と、定着ベルト21の前端部21aと第1キャップ部材61の間に介装される第1弾性部材62と、を備えている。
第1キャップ部材61は、例えば、液晶ポリマーやPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂によって形成されている。第1キャップ部材61は、定着ベルト21の前端部21aの前後方向外側を覆う第1本体部63と、第1本体部63の外径側の端部から前後方向内側に向かって延出し、定着ベルト21の前端部21aの外径側を覆う円筒状の第1フランジ部64と、を備えている。
第1キャップ部材61の第1本体部63は、定着ベルト21の回転軸Aと略垂直に設けられている。第1本体部63には、円形の連通穴65が前後方向に設けられており、この連通穴65を支持部材24が貫通している。第1本体部63の前後方向外側の面66には、寄り止め部材45の突起部46が当接している。これにより、第1キャップ部材61の前後方向外側への移動が規制されている。第1本体部63の前後方向内側の面には、複数個のリブ67が突設されている。複数個のリブ67は、定着ベルト21の回転軸Aを中心とする放射状に設けられている。
第1キャップ部材61の第1フランジ部64は、定着ベルト21の回転軸Aと略平行に設けられている。第1フランジ部64は、定着ベルト21の外周面と間隔を介して設けられている。第1本体部63及び第1フランジ部64の外周部(第1キャップ部材61全体の外周部にも相当する)には、従動ギア68が設けられている。従動ギア68は、第1キャップ部材61の上方に設けられた補助駆動ギア69に噛合している(図5参照)。
第1弾性部材62は、定着ベルト21及び第1キャップ部材61に対して非接着である。第1弾性部材62は、例えば、シリコンゴム等の耐熱性ゴムによって構成されている。第1弾性部材62には、円形の貫通穴70が前後方向に設けられており、この貫通穴70を支持部材24が貫通している。第1弾性部材62には、円環状のベルト挿入部71が形成されている。ベルト挿入部71は、凹部状を成しており、前後方向内側に向かって開口されている。ベルト挿入部71には、定着ベルト21の前端部21aが挿入されている。
図6に示されるように、被検知部材34は、定着ベルト21の後端部21bに装着される第2キャップ部材72と、定着ベルト21の後端部21bと第2キャップ部材72の間に介装される第2弾性部材73と、を備えている。
第2キャップ部材72は、例えば、液晶ポリマーやPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂によって形成されている。第2キャップ部材72は、定着ベルト21の後端部21bの前後方向外側を覆う第2本体部74と、第2本体部74の外径側の端部から前後方向内側に向かって延出し、定着ベルト21の後端部21bの外径側を覆う円筒状の第2フランジ部75と、を備えている。
第2キャップ部材72の第2本体部74の構成は、駆動伝達部材33の第1キャップ部材61の第1本体部63の構成と同様である。そのため、第2キャップ部材72の第2本体部74の各部に駆動伝達部材33の第1キャップ部材61の第1本体部63の各部と同一の番号を付し、説明を省略する。
第2キャップ部材72の第2フランジ部75の外周部(第2キャップ部材72全体の外周部にも相当する)には、被検知片76が突設されている。図7に示されるように、被検知片76は、等角度間隔で複数個(本実施形態では60度間隔で6個)設けられている。第2キャップ部材72の第2フランジ部75のその他の構成は、駆動伝達部材33の第1キャップ部材61の第1フランジ部64の構成と同様である。そのため、第2キャップ部材72の第2フランジ部75の各部に駆動伝達部材33の第1キャップ部材61の第1フランジ部64の各部と同一の番号を付し、説明を省略する。
被検知部材34の第2弾性部材73の構成は、駆動伝達部材33の第1弾性部材62の構成と同様である。そのため、被検知部材34の第2弾性部材73の各部に駆動伝達部材33の第1弾性部材62の各部と同一の番号を付し、説明を省略する。
回転検知部35は、例えばPIセンサー(Photo Interrupter Sensor)である。図6等に示されるように、回転検知部35は、被検知部材34の第2キャップ部材72に設けられた被検知片76に向かって発光する発光部77と、発光部77からの光を受光する受光部78と、を備えている。
次に、定着装置18の制御システムについて説明する。
図8に示されるように、定着装置18には、制御部81(CPU)が設けられている。制御部81は、ROM、RAM等の記憶装置で構成される記憶部82と接続されており、記憶部82に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部81が定着装置18の各部の制御を行うように構成されている。
制御部81は、各サーミスター31a、31bに接続されており、各サーミスター31a、31bが検知した定着ベルト21の温度が、制御部81に出力されるようになっている。
制御部81は、回転検知部35に接続されており、回転検知部35が被検知部材34の回転を検知すると、検知信号が制御部81に出力されるようになっている。
制御部81は、IHコイル42に接続されている。そして、制御部81からの駆動指令信号に基づいてIHコイル42に電流が流れることで、IHコイル42が磁界を発生させ、この磁界の作用によって定着ベルト21に渦電流が発生し、定着ベルト21が発熱するように構成されている。つまり,IHコイル42によって定着ベルト21を加熱できるようになっている。
制御部81は、離間機構83に接続されている。離間機構83は、加圧ローラー22に接続されている。離間機構83は、定着ベルト21に圧接する位置と定着ベルト21から離間する位置との間で加圧ローラー22を上下に移動させる機能を有している。
制御部81は、駆動モーター等によって構成される駆動源84に接続されており、駆動源84は、駆動ギア40に接続されている。そして、駆動源84が駆動ギア40を回転させると、加圧ローラー22が駆動ギア40と一体に回転するように構成されている。つまり、駆動源84によって加圧ローラー22を回転させることができるようになっている。
制御部81は、駆動モーター等によって構成される補助駆動源85に接続されており、補助駆動源85は、補助駆動ギア69に接続されている。そして、補助駆動源85が補助駆動ギア69を回転させると、補助駆動ギア69に従動ギア68を噛合させる駆動伝達部材33が回転するようになっている。つまり、補助駆動源85によって駆動伝達部材33を回転させることができるようになっている。
上記のように構成されたものにおいて、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動源84によって駆動ギア40を回転させる。これに伴って、加圧ローラー22が駆動ギア40と一体に回転し(図2の矢印B参照)、加圧ローラー22に圧接する定着ベルト21が加圧ローラー22の回転に従動して回転する(図2の矢印C参照)。
また、上記のように駆動源84によって駆動ギア40を回転させるのと同時に、補助駆動源85によって補助駆動ギア69を回転させる。このように補助駆動ギア69が回転すると、補助駆動ギア69に従動ギア68を噛合させる駆動伝達部材33が回転する。これに伴って、定着ベルト21の前端部21aと駆動伝達部材33の間の摩擦力によって、定着ベルト21が駆動伝達部材33の回転に従動して回転する。つまり、定着ベルト21は、加圧ローラー22の回転に従動して回転するのと同時に、駆動伝達部材33の回転に従動して回転する。
このように定着ベルト21が回転すると、定着ベルト21の後端部21bと被検知部材34の間の摩擦力によって、定着ベルト21の回転に従動して被検知部材34が回転する。このように被検知部材34が回転すると、回転検知部35の発光部77から受光部78に至る光路が被検知部材34の被検知片76によって連続的に開閉され、受光部78の受光量がHighとLowの間で連続的に切り替わり、被検知部材34の回転を回転検知部35が検知する。これに伴って、定着ベルト21の回転を間接的に検知することができる。なお、定着ベルト21が回転しても、支持部材24、押圧パッド26及び摺接部材27は停止状態を保持する。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、IHコイル42に電流を流す。これに伴って、IHコイル42が磁界を発生させ、この磁界の作用によって定着ベルト21に渦電流が発生し、定着ベルト21が発熱する。この状態で、用紙が定着ニップ37を通過すると、用紙及びトナー像が加熱及び加圧されて、用紙にトナー像が定着される。
本実施形態では上記のように、定着ベルト21の前端部21aと駆動伝達部材33の間の摩擦力によって定着ベルト21が駆動伝達部材33の回転に従動して回転し、定着ベルト21の後端部21bと被検知部材34の間の摩擦力によって被検知部材34が定着ベルト21の回転に従動して回転するように構成されている。このような構成を採用することで、定着ベルト21の前端部21aと駆動伝達部材33を接着固定しなくても駆動伝達部材33の回転に従動して定着ベルト21を回転させることができ、定着ベルト21の後端部21bと被検知部材34を接着固定しなくても定着ベルト21の回転に従動して被検知部材34を回転させることができる。そのため、定着ニップ37の周辺部の形状と対応する形状に定着ベルト21の両端部21a、21bを変形させやすくなり、これに伴って、定着ベルト21に掛かる応力を減少させ、定着ベルト21の破損を防止することができる。また、定着ベルト21、駆動伝達部材33及び被検知部材34に歯型形状等の特殊な加工を施す必要が無いため、定着装置18の製造工程の簡易化を図ることが可能となる。
また、駆動伝達部材33から定着ベルト21に補助的な駆動を伝達することで、定着ベルト21を確実に回転させることができる。また、定着ベルト21の回転に従動して回転する被検知部材34の回転を検知することで、定着ベルト21の回転を間接的に検知することが可能となる。このように、定着ベルト21の確実な回転と定着ベルト21の回転検知を両立させることが可能となる。
また、駆動伝達部材33を回転させた時には、駆動伝達部材33→定着ベルト21→被検知部材34の順に回転が伝達されることになり、定着ベルト21が回転しなければ被検知部材34が回転しない構成になっている。そのため、定着ベルト21が回転していないのにも関わらず被検知部材34が回転するのを防止することができ、回転検知部35の誤検知を防止することが可能となる。
また、駆動伝達部材33は、定着ベルト21の前端部21aと第1キャップ部材61の間に介装される第1弾性部材62を備えている。そのため、定着ベルト21の前端部21aと第1キャップ部材61が摺擦するのを防止することが可能となり、定着ベルト21の前端部21aに割れが発生したり、第1キャップ部材61が削れてしまったりするのを防止することができる。更に、第1弾性部材62によって第1キャップ部材61に対する定着ベルト21の従動性を高めることができる。また、定着ベルト21及び第1キャップ部材61に対して第1弾性部材62が非接着であるため、第1弾性部材62を変形させやすくなる。なお、以上の効果は、被検知部材34の第2弾性部材73についても同様に発揮される。
また、駆動伝達部材33の第1キャップ部材61の第1フランジ部64が定着ベルト21の前端部21aの外径側を覆うように設けられているため、定着ベルト21の内径側への変形が第1キャップ部材61の第1フランジ部64の存在によって制限されることがなく、定着ベルト21の内径側への変形量を十分に確保することが可能となる。これに伴って、定着ベルト21を内径側に大きく変形させたい場合(定着ニップ37の幅を大きくしたい場合)に対応することが可能となる。なお、以上の効果は、被検知部材34の第2キャップ部材72の第2フランジ部75についても同様に発揮される。
また、第1キャップ部材61の第1本体部63の前後方向外側の面66及び第2キャップ部材72の第2本体部74の前後方向外側の面66には、寄り止め部材45の突起部46が当接している。このような構成を採用することで、定着ベルト21が前後方向片側に寄るのを確実に規制することが可能となる。
また、定着装置18は、所謂「摺動ベルト方式」を採用しており、定着ベルト21を下側(加圧ローラー22)側に向かって押圧する押圧パッド26と、押圧パッド26を支持する支持部材24と、を備えている。そのため、定着装置18の熱容量を小さくし、定着ベルト21を迅速に昇温させることが可能となる。
次に、定着ベルト21の破れを検知する方法について説明する。
まず、離間機構83によって加圧ローラー22を定着ベルト21から離間させる。この状態で、補助駆動源85によって補助駆動ギア69を回転させる。このように補助駆動ギア69が回転すると、補助駆動ギア69に従動ギア68を噛合させる駆動伝達部材33が回転する。このように駆動伝達部材33が回転すると、定着ベルト21の前端部21aと駆動伝達部材33の間の摩擦力によって、定着ベルト21が駆動伝達部材33の回転に従動して回転する。
定着ベルト21が正常である場合(定着ベルト21が破れていない場合)には、上記のように定着ベルト21が回転すると、定着ベルト21の後端部21bと被検知部材34の間の摩擦力によって、定着ベルト21の回転に従動して被検知部材34が回転する。そのため、被検知部材34の回転が回転検知部35によって検知される。この場合、制御部81は、定着ベルト21が正常であると判定する。
一方で、定着ベルト21に異常がある場合(定着ベルト21の一部が破れている場合)には、たとえ定着ベルト21の前端部21aが回転していたとしても、定着ベルト21の破れた部分で回転の伝達が遮断されるため、定着ベルト21の後端部21bは回転しない。そのため、被検知部材34も回転せず、回転検知部35が所定時間内に被検知部材34の回転を検知しない。この場合、制御部81は、定着ベルト21に異常があると判定する。このような構成を採用することで、定着ベルト21の破れを確実に検知することが可能となる。
本実施形態では、駆動伝達部材33及び被検知部材34の両方がキャップ部材と弾性部材を備えている場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、駆動伝達部材33又は被検知部材34のいずれか一方のみがキャップ部材と弾性部材を備えていても良い。この場合、駆動伝達部材33又は被検知部材34のいずれか他方は、例えば、キャップ部材のみを備えていても良い。
本実施形態では、加圧ローラー22を回転させる駆動源84と駆動伝達部材33を回転させる補助駆動源85を別個に設けたが、他の異なる実施形態では、加圧ローラー22を回転させる駆動源84を用いて駆動伝達部材33を回転させても良い。
本実施形態では、被検知部材34の第2キャップ部材72に被検知片76が設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、被検知部材34の第2弾性部材73に被検知片76を設けても良い。
本実施形態では、所謂「摺動ベルト方式」の定着装置18に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、定着ベルト21の内径側に配置される一又は複数のローラーと共に定着ベルト21を回転させる方式の定着装置18に本発明の構成を適用しても良い。
本実施形態では、IHコイル42を熱源として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、ハロゲンヒーターやセラミックヒーター等のヒーターを熱源として用いても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
1 プリンター(画像形成装置)
18 定着装置
21 定着ベルト
21a (定着ベルトの)前端部(一端部)
21b (定着ベルトの)後端部(他端部)
22 加圧ローラー(加圧回転体)
24 支持部材
26 押圧パッド(押圧部材)
33 駆動伝達部材
34 被検知部材
35 回転検知部
37 定着ニップ
45 寄り止め部材
61 第1キャップ部材
62 第1弾性部材
63 第1本体部
64 第1フランジ部
66 回転軸方向外側の面
72 第2キャップ部材
73 第2弾性部材
74 第2本体部
75 第2フランジ部
A (定着ベルトの)回転軸

Claims (8)

  1. 回転軸を中心に回転する定着ベルトと、
    前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧回転体と、
    前記定着ベルトの一端部に保持される駆動伝達部材と、
    前記定着ベルトの他端部に保持される被検知部材と、
    前記被検知部材の回転を検知する回転検知部と、を備え、
    前記定着ベルトは、前記定着ベルトの前記一端部と前記駆動伝達部材の間の摩擦力によって前記駆動伝達部材の回転に従動して回転するように構成され、
    前記被検知部材は、前記定着ベルトの前記他端部と前記被検知部材の間の摩擦力によって前記定着ベルトの回転に従動して回転するように構成され
    前記被検知部材は、
    前記定着ベルトの前記他端部に装着される第2キャップ部材と、
    前記定着ベルトの前記他端部と前記第2キャップ部材の間に介装され、前記定着ベルト又は前記第2キャップ部材の少なくとも一方に対して非接着で設けられる第2弾性部材と、を備えていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記駆動伝達部材は、
    前記定着ベルトの前記一端部に装着される第1キャップ部材と、
    前記定着ベルトの前記一端部と前記第1キャップ部材の間に介装され、前記定着ベルト又は前記第1キャップ部材の少なくとも一方に対して非接着で設けられる第1弾性部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記第1キャップ部材は、
    前記定着ベルトの前記一端部の前記回転軸方向外側を覆う第1本体部と、
    前記第1本体部から前記回転軸方向内側に向かって延出し、前記定着ベルトの前記一端部の外径側を覆う第1フランジ部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第2キャップ部材は、
    前記定着ベルトの前記他端部の前記回転軸方向外側を覆う第2本体部と、
    前記第2本体部から前記回転軸方向内側に向かって延出し、前記定着ベルトの前記他端部の外径側を覆う第2フランジ部と、を備えていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  5. 前記駆動伝達部材及び前記被検知部材の前記回転軸方向外側の面に当接する寄り止め部材を更に備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記回転検知部に接続される制御部を更に備え、
    前記加圧回転体は、前記定着ベルトに対して接離可能に設けられ、
    前記制御部は、前記加圧回転体が前記定着ベルトから離間した状態で前記駆動伝達部材が回転しても前記回転検知部が所定時間内に前記被検知部材の回転を検知しない場合に、前記定着ベルトに異常があると判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記定着ベルトを前記加圧回転体側に向かって押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を支持する支持部材と、を更に備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2013129458A 2013-06-20 2013-06-20 定着装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5923462B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129458A JP5923462B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 定着装置及び画像形成装置
US14/309,064 US9229390B2 (en) 2013-06-20 2014-06-19 Fixing device and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013129458A JP5923462B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 定着装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015004784A JP2015004784A (ja) 2015-01-08
JP5923462B2 true JP5923462B2 (ja) 2016-05-24

Family

ID=52111025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013129458A Expired - Fee Related JP5923462B2 (ja) 2013-06-20 2013-06-20 定着装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9229390B2 (ja)
JP (1) JP5923462B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5873824B2 (ja) * 2013-02-28 2016-03-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6134275B2 (ja) * 2014-02-28 2017-05-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6170885B2 (ja) * 2014-07-28 2017-07-26 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6222073B2 (ja) * 2014-12-22 2017-11-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6050844B2 (ja) * 2015-01-30 2016-12-21 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置
JP6586741B2 (ja) * 2015-03-09 2019-10-09 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6365466B2 (ja) * 2015-08-26 2018-08-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置、及び画像形成装置
JP6358202B2 (ja) * 2015-09-04 2018-07-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6638268B2 (ja) * 2015-09-10 2020-01-29 富士ゼロックス株式会社 搬送装置及び画像形成装置
JP6380357B2 (ja) * 2015-12-03 2018-08-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6565832B2 (ja) * 2016-08-26 2019-08-28 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP6625073B2 (ja) * 2017-01-20 2019-12-25 キヤノン株式会社 像加熱装置
US11669709B2 (en) * 2020-03-02 2023-06-06 Avery Dennison Retail Information Services Llc Controlled energy adsorption by self-limiting heating for curing processes

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3689522B2 (ja) * 1996-05-31 2005-08-31 キヤノン株式会社 像加熱装置
US6014539A (en) * 1996-04-05 2000-01-11 Canon Kabushiki Kaisha Image heating device
JP2000200006A (ja) * 1999-01-07 2000-07-18 Canon Inc 加熱装置
JP2003316181A (ja) * 2002-04-19 2003-11-06 Canon Inc 加熱装置および画像形成装置
JP4803962B2 (ja) * 2004-03-02 2011-10-26 富士ゼロックス株式会社 定着装置
JP4413759B2 (ja) * 2004-12-02 2010-02-10 株式会社沖データ ベルト駆動装置及びそれを有する画像形成装置
US8099007B2 (en) * 2006-11-21 2012-01-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Fixing apparatus for image forming apparatus
US7528859B2 (en) * 2006-12-05 2009-05-05 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic image forming apparatus
JP5076814B2 (ja) 2006-12-22 2012-11-21 富士ゼロックス株式会社 定着部材、それを用いた定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置
JP5194900B2 (ja) * 2008-03-11 2013-05-08 富士ゼロックス株式会社 定着装置、画像形成装置及びプログラム
JP4790828B2 (ja) * 2009-04-20 2011-10-12 シャープ株式会社 定着装置の製造方法
JP4957754B2 (ja) 2009-06-19 2012-06-20 富士ゼロックス株式会社 駆動伝達部品及びこれを用いた駆動伝達機構、被駆動装置、駆動処理装置
JP5375397B2 (ja) * 2009-07-17 2013-12-25 富士ゼロックス株式会社 回転駆動部材の製造方法
JP5560791B2 (ja) 2010-03-16 2014-07-30 株式会社リコー 熱定着装置及び画像形成装置
JP5312417B2 (ja) * 2010-09-17 2013-10-09 株式会社沖データ ベルト駆動装置及びそれを有する画像形成装置
US8831497B2 (en) * 2011-04-14 2014-09-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuser to prevent fluttering of fixing belt
JP5910110B2 (ja) * 2012-01-26 2016-04-27 富士ゼロックス株式会社 定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20140376935A1 (en) 2014-12-25
US9229390B2 (en) 2016-01-05
JP2015004784A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5923462B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5828433B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5836297B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5923461B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5936333B2 (ja) 像加熱装置および画像形成装置
US9026023B2 (en) Fixing device and image forming apparatus having the same
JP5923488B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6140650B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5873824B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6221997B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2017062392A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5961144B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2018087844A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6252452B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6358202B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6035222B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6555963B2 (ja) 画像加熱装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2018185459A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6182128B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6170886B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6082411B2 (ja) 定着装置及び該定着装置を備えた画像形成装置
JP6287692B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015200731A (ja) 加熱装置
JP6170885B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6131235B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151029

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5923462

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees