JP5916107B2 - 複合糸およびその織編物 - Google Patents

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Description

本発明は、複合糸およびその織編物に関し、詳細には防護衣料に好適に用いることができる複合糸およびその織編物に関する。
弾性糸を芯糸としアラミド捲縮糸を鞘糸とするカバーリング糸(以下、「被覆糸」と称する。)は、伸縮性、耐熱性、機械的強度および外観に優れ、手などの身体によくフィットして作業性がよく、毛羽や埃が発生しにくいと言う点で、バランスのとれた高機能の糸であることが知られている(特許文献1、2参照)。
しかしながら、上記の被覆糸では、カバーリング工程において芯糸となる弾性糸の周りに鞘糸となるアラミド捲縮糸をらせん状に巻き付ける際、実質的にカバーリング撚りが入り、鞘糸が集束した状態になっている。そのため、この撚りによって、捲縮糸が持っている、縮もうとする特性(縮みパワー)が阻害され、同時に弾性糸が持っている、縮もうとする特性(縮みパワー)も阻害されてしまうことから、上記の被覆糸では、目付が小さくなりやすく、耐切創性に優れる織編物(JIS T 8052における切創力:8.5N以上、あるいはEN388の切創成績レベル:安定して3相当以上)を得ることは難しかった。
さらに、鞘糸に撚りが入ると繊維が一方向に揃ってしまうため、編成した織編物の肌触りが生糸ライクになり、例えば手袋を編成した場合にフィット感(締め付け具合、伸び具合)や風合い、柔軟性などの点で課題があった。
特開2003−193345号公報 特開2003−193314号公報
本発明は、かかる従来技術の背景に鑑み、フィット感、風合い、柔軟性ならびに耐切創性を織編物に付与し得る複合糸、ならびに該複合糸を含むことで上述の特性が付与される織編物を提供することを課題とする。
本発明者等は、かかる課題を解決するために鋭意検討を行った結果、下記の複合糸を用いることによって上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)少なくともアラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分と弾性糸で構成され、0.08826cN/dtexの荷重下で糸表面にループおよび/またはタルミを有さず、0.0008826cN/dtexの荷重下では糸表面にタルミを有し、かつ、アラミドマルチフィラメント糸A成分の伸縮復元率E(A)とアラミドマルチフィラメント糸B成分の伸縮復元率E(B)が下記式を満たすことを特徴とする複合糸。
5%≦E(A)≦20%、5%≦E(B)≦20%
(2)複合糸の伸縮伸長率が50%以上200%以下であることを特徴とする上記(1)に記載の複合糸。
(3)アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分はトルクヤーンであり、トルクが互いに逆向きであることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の複合糸。
(4)アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分は無撚りであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の複合糸。
(5)複合糸がノントルクヤーンであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の複合糸。
(6)弾性糸がポリウレタン弾性糸であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の複合糸。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の複合糸を含むことを特徴とする織編物。
(8)上記(7)に記載の織編物からなることを特徴とする防護衣料。
(9)防護衣料が手袋である上記(8)に記載の防護衣料。
本発明によれば、従来では得られなかった高レベルの耐切創性、ソフトな風合い、柔軟性およびフィット感を織編物に付与することができる。該織編物は、手袋、衣服、インナー素材、帽子などの耐切創性を要する防護衣料に好適である。
本発明の複合糸の一例を示す拡大側面図である。 本発明の複合糸の製造方法の一例を示す概略図である。
以下、本発明について詳細を説明する。
本発明の複合糸は、少なくともアラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分と弾性糸で構成され、0.08826cN/dtexの荷重下で糸表面にループおよび/またはタルミを有さず、0.0008826cN/dtexの荷重下では糸表面にタルミを有することが必要である。
0.08826cN/dtexの荷重下で糸表面にループおよび/またはタルミが存在すると、製織時に隣り合う糸のタルミやループ同士がひっかかり糸切れする場合があり好ましくない。あるいは、編立時に編機の給糸口にタルミやループが引っかかり、タルミやループがずれることにより、編地の品位が悪くなり好ましくない。
0.0008826cN/dtexの荷重下で、糸表面にタルミが存在することで、製織後、または、編立後に複合糸にかかっていた張力が緩和することで、織物、または、編地がふくらみ、衣料にした場合、生地にふくらみ感があるため、着用時に肌触りが良い。
かかる複合糸には伸縮性のある弾性糸が含まれることが必要である。弾性糸は、その破断伸度が300%以上であることが好ましく、300%未満であると織編物にした時に十分な伸縮性を得ることができなくなる恐れがある。また、伸縮性のある弾性糸が含まれることで、本発明の複合糸の伸縮伸長率を50%以上200%以下にすることができる。伸縮伸張率が50%に満たないと、織編物にした時に十分な伸縮性が得られない。また、伸縮伸張率が200%を超えると、織編物にした時に伸縮性が強すぎて、衣料にした場合、締め付けが強すぎて、着用快適性に劣る。
弾性糸としては、公知の弾性糸を用いることができるが、高い伸縮性を持つポリウレタン弾性糸が好ましく使用される。
弾性糸の繊度は、11〜940dtexの範囲が好ましく、22〜350dtexの範囲がより好ましい。11dtex以上であれば、複合糸製造時および織編物製造工程で糸切れの原因となりにくく、また、防護衣料着用時のフィット感が十分なものを得ることができる。一方、940dtex以下であれば、複合糸の伸び縮みのパワーが強すぎず防護衣料とした際、着用時のフィット感および柔軟性が悪化することが少ない。
弾性糸は、その断面形状は特に限定されるものではなく、円形であっても扁平であってもよく、またその糸はモノフィラメントであっても溶着されたマルチフィラメントであっても良い。
本発明の複合糸において、引張強さ、耐摩耗性、耐熱性、難燃性および耐切創性に優れている点から、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分が含まれることが必要である。
アラミドマルチフィラメント糸A成分の伸縮復元率E(A)と、アラミドマルチフィラメント糸B成分の伸縮復元率E(B)が、下記式を満たすことが必要である。
5%≦E(A)≦20%、5%≦E(B)≦20%
E(A)およびE(B)が5%に満たないと、アラミドマルチフィラメント糸A成分の伸縮性とアラミドマルチフィラメント糸B成分の伸縮性が小さいため、本発明の複合糸において、0.0008826cN/dtexの荷重下で存在する糸表面のタルミが大きくなりすぎて、織編物にしたときに表面品位が悪くなる傾向にある。また、織編物の風合いは生糸ライクになり、ソフト感、柔軟性が悪くなる。E(A)およびE(B)が20%を超えると、アラミドマルチフィラメント糸A成分の伸縮性とアラミドマルチフィラメント糸B成分の伸縮性が大きいため、本発明の複合糸において、0.08826cN/dtexの荷重下で糸表面にループおよび/またはタルミが発生する傾向にあり、前述の点で好ましくない。
タルミを有する状態とは図1で示すようなものであり、弾性糸およびアラミドマルチフィラメント糸A成分およびアラミドマルチフィラメント糸B成分が基本線(A−Z)を形成しているが、さらに一部前記A成分および/または前記B成分が基本線(A−Z)から離脱し、バイパス線(例えばB−C−D、D−E−F、G−H−I)を有している状況であり、これらのバイパス線をタルミという。タルミがループを形成することもある。タルミは基本線とバイパス線との交点間の長さ(例えばB−Dの距離、D−Fの距離、G−Iの距離)はいずれかが1.0mm以上となることが好ましい。さらに好ましくは2.0mm以上、10mm以下が好ましい。また、基本線(A−Z)とバイパス線の距離は0.5mm以上、10mm以下が好ましい。タルミは、アラミドマルチフィラメント糸A成分およびアラミドマルチフィラメント糸B成分であることが好ましい。タルミを有することにより、織編物にしたときに、タルミすなわちアラミドマルチフィラメント糸A成分およびアラミドマルチフィラメント糸B成分が織編物の表面に現れることになる。織編物を手で触ったときに、ソフト感が主に手に伝わる。
アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分は、トルクヤーンであることが好ましい。織編物にしたときに、トルクヤーンは拘束されているので、自由によじれることが出来ない。しかし、トルクヤーンはトルクを緩和するように糸の構造がらせん形になるように縮もうとするので、トルクヤーンは嵩高になる。すなわち、織編物が嵩高になる。トルクヤーンとは、JIS L0205−1972繊維用語(糸部門)で自由状態につるしたとき、いずれかの方向によじれるストレッチヤーンと定義されている。トルクヤーンとしては、後述の製造方法で製造するアラミド捲縮糸が挙げられる。
また、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分のトルクが互いに逆向きであることが好ましい。トルクが互いに逆向きであると、本発明の複合糸において、0.0008826cN/dtexの荷重下で存在する糸表面のタルミは、フィラメントがばらけた状態で存在することが出来る。これはA成分のフィラメントがよじれようとするときに、B成分のフィラメントがA成分のフィラメントと逆の方向によじれようとするので、A成分のフィラメントはよじれることが出来ず、マルチフィラメントが収束することが出来ないためである。
また、フィラメントがばらけた状態で存在することで、織編物にしたときにふくらみ感が増し、着用快適性に優れる。織編物に刃物があたったときに、フィラメントが収束していると、フィラメントにすぐに張力がかかり、切れ易い状態になるが、フィラメントがばらけているとフィラメントが収束して、張力がかかるまでに時間がかかる(すなわち、刃物の運動エネルギーが消費される)ために、フィラメントが切れにくくなる。
一方、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分のトルクが同じ向きであると、本発明の複合糸において、0.0008826cN/dtexの荷重下で存在する糸表面のタルミは、すべてのフィラメントが同じ向きに動こうとするので、マルチフィラメントが収束してしまう。マルチフィラメントが収束してしまうと、上述の理由から織編物の耐切創性が悪くなってしまう。
また、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分のトルクが逆向きで、かつ、同程度であると、複合糸はノントルクヤーンになる。ノントルクヤーンであると、編地にした場合、編地が斜行することがない。
アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分は、無撚りであることが好ましい。無撚りであることで、前述のトルクの効果で、マルチフィラメントが収束せず、ばらけた状態を保つことができる。反対に撚りが入っていると、撚りによりマルチフィラメントがすでに収束しているので、織編物の風合いは硬くなる傾向にあり、好ましくない。また、織編物の耐切創性が悪くなる。
アラミド捲縮糸は、種々の製造方法により製造されたものを使用できるが、アラミドマルチフィラメント糸に撚りを加える加撚工程と、次いで、高温高圧水蒸気や高温高圧水を用いない加熱処理、すなわち乾熱処理工程と、さらに、前記撚りを解く解撚工程とを実施することにより、好ましく製造される。乾熱処理を採用することにより、捲縮糸の伸縮伸長率を高めることができる利点がある。
捲縮糸の製造方法としては、連続式仮撚加工法、バッチ(非連続)式製造方法が挙げられるが、この中でも、伸縮伸長率が高い捲縮糸が得られる点、および、捲縮糸の繊維がバラケていて解撚状態が良く、複合糸に加工する際に捲縮糸が弾性糸を包み込むような形状に出来る点より、連続式仮撚加工法が好ましい。
アラミド繊維としては、ポリパラフェニレンテレフタールアミド繊維(東レ・デュポン社製、商品名「ケブラー」)、コポリパラフェニレン−3,4'−ジフェニルエーテルテレフタルアミド繊維(帝人テクノプロダクツ社製、商品名「テクノーラ」)等がある。この中でも、高強度および高弾性率で、耐熱性、耐切創性に優れている点から、ポリパラフェニレンテレフタールアミド繊維が好ましい。
アラミドマルチフィラメント糸の繊度、フィラメント数は、用途目的に応じて織編物の風合い、柔軟性、フィット感などを考慮して適宜選択すればよく、繊度(総繊度)は、20〜1,600dtexの範囲が好ましい。単繊維繊度は、0.1〜10dtexの範囲が好ましく、さらに好ましくは0.4〜5dtexの範囲である。
上記の連続式仮撚加工法を用いた仮撚加工法では、送り出しローラーによって供給糸条チーズから引き出された糸は、ヒーター、仮撚り装置、デリベリーローラーを経て、巻き取りローラーで巻き取りボビンに巻き上げられる。仮撚り装置には、例えば仮撚りスピンドルではスピナーを装着でき、該スピナーのピンに糸を巻いて装着し、スピンドルを回転させると、送り出しローラーと仮撚りスピンドルの間の糸は、例えばS撚りが加えられる(加撚工程)。この撚りが加えられている糸を、ヒーターで熱セット(乾熱処理)し、仮撚りスピンドルとデリベリーローラーの間で、前記と反対の例えばZ撚りが加えられることによって撚りが解かれ(解撚工程)て、捲縮糸となる。ヒーター出口と仮撚り装置の間は冷却ゾーンであり、空気冷却に任せるのが好ましい。仮撚りを与える方法には上述の仮撚りスピンドルのほか、糸を高速回転する円筒の内壁や円盤の外周あるいは高速走行するベルトの表面と接触させ、摩擦によって仮撚りを与える方法、すなわちニップベルトやフリクションディスクなどが用いられる。
仮撚りスピンドルによる仮撚り数は、糸を適度に捲縮させるとともに撚りをかけすぎることによる繊維の切断を防ぐため、下記式で表わされる撚り係数(K)の値が約4,500〜9,000程度であるのが好適である。仮撚りスピンドルで撚りを加える場合には、1本ピン、2本ピン、4本ピンのスピナーを用いることができる。
=t×D1/2 〔但し、tは仮撚り数(回/m)、Dは繊度(tex)を表す。〕
上記の乾熱処理における熱セットの温度条件としては、糸が通過するヒーター内部の雰囲気温度、すなわちヒーター温度を300〜650℃、より好ましくは350〜600℃にすることが望ましい。乾熱処理におけるヒーターは、接触ヒーターでも、非接触ヒーターでもよく、公知の手段によって行われて良い。加熱時間は、繊維の種類、糸条の太さまたは加熱温度などにより異なるため一概には言えないが、通常は0.1〜2秒程度が望ましい。好ましくは約0.3〜1.5秒程度の範囲である。乾熱処理は、加圧下、減圧下、常圧下のいずれで行われても良いが、通常の連続式仮撚加工では常圧下で行われるのが好ましい。
上記の製造方法においては、仮撚り加工前のアラミド繊維として、水分率が好ましくは20%以下、より好ましくは15%以下、特に好ましくは1〜10%のものを使用することが望ましい。この場合、上記式におけるDは水分を含む繊度(tex)を表す。撚りを加える前の水分率が20%を超えると、乾熱処理において熱が糸へ効率よく伝わらなくなり熱セット効果が得られないために良好な捲縮糸になり難く、一方、撚りを加える前の水分率が1%未満であると、糸道ガイドなどの擦れにより糸がフィブリル化を起こす恐れがある。
アラミド捲縮糸は、仮撚加工法によるアラミド繊維の強度の低下がないことの目安として、その強度保持率が25%以上であることが好ましく、より好ましくは30%以上、さらに好ましくは40%以上である。なお、強度保持率は下記式から算出できる。
強度保持率(%)={捲縮糸の強度(N/tex)/原糸の強度(N/tex)}×100
本発明の複合糸において、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分と弾性糸を複合する方法は次のとおりである。図2は本発明の複合糸の製造方法の一例を示す概略図である。
例えば、アラミドマルチフィラメント糸A成分YAとアラミドマルチフィラメントB成分YBはフィードローラー1を通じて、弾性糸YCは弾性糸用送り出しローラー7とフィードローラー2の間でドラフトされ、フィードローラー2を通じて、これらを混繊ノズル3に供給し、混繊ノズル3から出た糸をデリベリーローラー4で送り出し、巻き取りローラー5でパッケージ6に巻き取れば良い。
弾性糸YCのドラフト倍率は、1.5〜5.0倍の範囲にあることが好ましく、より好ましくは2.0〜4.0倍である。ドラフト倍率が高すぎる場合には、複合糸の伸び縮みのパワーが強すぎるため、衣料着用時のフィット感および柔軟性が悪くなってしまう。
0.08826cN/dtexの荷重下で糸表面にループやタルミを有さず、0.0008826cN/dtexの荷重下では糸表面にタルミを有する複合糸にするためには、デリベリーローラー4の速度に対して、フィードローラー1の速度とフィードローラー2の速度を早くすれば良い。早くする割合をオーバーフィードという。このことにより、混繊ノズルを出たときに、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分が絡み合って、弾性糸を保持する部分と、アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分と弾性糸が絡み合わない部分が交互に形成される。
オーバーフィードは0.5〜2%の範囲であることが好ましい。フィードローラー1のオーバーフィードとフィードローラー2のオーバーフィードは同じでも良いし、異なっても良い。オーバーフィードは複合糸のタルミの状態により適宜調節する。
ここで、混繊ノズル3は、整流交絡ノズル、乱流交絡ノズルなどを使用することができる。中でもより好ましくはタルミが発生しない整流交絡ノズルを使用することである。
混繊ノズル3に供給する圧縮空気の圧力は、特に限定されるものではないが、本発明者らの知見によれば、0.1〜1.0MPaが好ましく、より好ましくは0.3〜0.6MPaである。圧力は加工安定性を考慮して、適宜調節すれば良い。
本発明の複合糸は、弾性糸を約30%以下、好ましくは約3〜10%の範囲で含むことが好ましい。また、複合糸は、本発明による効果を阻害しない範囲で、ナイロン、ポリエステルなどの公知の繊維を含んでいても良い。
本発明の複合糸を含む織編物は、高目付の織編物となり得ることより、耐切創性を要する防護衣料に特に有用である。織編物の目付は特に限定されるものではないが、切創力を十分に発揮させるには、380g/m以上が好ましく、より好ましくは400g/m以上である。
織編物を構成する糸は、本発明の複合糸のみで構成してもよいし、耐切創性を阻害しない範囲で他繊維との交編や交織していてもよい。また、織編物を構成する糸は、本発明の複合糸1本でもよいし、製編性を阻害しない範囲で複数本にしてもよい。複数本で編成する場合は、他方の糸に、ナイロン、ポリエステル、弾性糸などの公知の繊維を含む糸であってもよい。
本発明の織編物は、次のような防護衣料に有用である。たとえば、炎や火花、溶けた金属など高温に曝される場面で用いられる耐熱作業服、突起物や鋭利な破片などから人体を防護する作業用衣料、各種スポーツやアウトドア活動用の衣料素材として適しており、これらの衣料の表地および/または裏地、中地、あるいは下着として用いることができる。具体的には、消防用衣服、溶鉱炉における作業衣、溶接作業衣、自動車レーサー用衣服、各種手袋や靴下、前掛け、腕カバー、スパッツ、目出し帽などがある。
また、本発明の織編物は、フィラメント糸条から成る複合糸で構成されているため、毛羽やほこりを発生する紡績糸製品と異なり、毛羽やほこりが問題となるクリーンルームや、精密機器の組み立て作業などにおける作業衣や、手袋、腕カバーなどの防護衣料にも有用である。
さらに、作製した手袋を手型などに装着し、該手袋にコーティング材を含浸させた後、乾燥することにより、あるいは、該手袋にゴムまたは樹脂を貼り合わせ接着させることにより、手袋の表面にゴムまたは樹脂の被覆層を設けることにより、耐熱性、耐切創性などの特性に加え、耐摩耗性、防水性などを併せ持ち、物をつかんだとき滑りにくい手袋を作製することができる。
被覆層としては、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ラテックス、合成ゴム、天然ゴムなどが挙げられる。特に、コーティング材とした場合のポリウレタン樹脂は、ポリウレタン弾性糸との接着性がよく、かつ、コーティング後の手袋の柔軟性および防水性に優れ、被覆層の耐摩耗性に優れる点より好ましい。ポリウレタン樹脂のコーティング材としては、水系ディスパージョン、溶剤系ポリウレタン樹脂などが挙げられるが、よりも強靭な皮膜が形成できる点からは、溶剤系ポリウレタン樹脂が好ましい。
コーティング材は、従来公知の方法で用いられ、例えばDMF(N,N−ジメチルホルムアミド)溶媒に溶解した湿式成膜性ポリウレタン樹脂、キシレン/IPA混合溶媒に溶解した乾式加工用ポリウレタン樹脂などを用いることができる。
被覆層は、手袋表面の少なくとも一部に被着させれば良い。掌部側の略全面および指先部に被着させても、甲部側も含めた全面に被着させてもよく、あるいは、指部だけに被着させても、所定の指先だけに被着させてもよく、その他の形態であっても良い。
その他、本発明の織編物は樹脂補強材としても有用であり、該織編物にエラストマーを含浸させ、あるいはエラストマーと張り合わせ接着することにより、耐熱性あるいは耐熱性と高強度を併せ持った膜材が得られる。例えば、難燃性の要求される車両、すなわち列車や自動車などのエラストマーを用いた膜材の補強材として有用である。具体的には列車の車両と車両の連結幌、自動車の取り外し可能な幌などが挙げられる。
また、本発明の織編物は、伸縮性があって凹凸面に添い易いことから、タイミングベルトの歯の表面の摩耗を防止するために歯の表面に配置される補強布(カバリングクロス)など、産業用ゴム製品の補強材としても有用である。建築物や構造物などの補強材としても有用である。例えば列車の高架橋の柱、建築物の柱、道路床盤などを樹脂と高強度繊維を用いて補強することが行われている。補強面に凹凸がある場合、従来は伸縮性のない高機能フィラメント織物が用いられてきたが、凹凸面に密着しないために空気層や樹脂だまりが形成され補強効果を低減する原因となっていた。本発明の織編物をこのような補強における繊維補強材料として用いると、建築物や構造物などの補強部分の凹凸面に良く追随密着するので、空気層や樹脂だまりを生じることが無い。
以下実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。また、各物性などの評価方法は、次の方法に依拠した。
[糸のループ、タルミ]
糸(約30cm)の上端をクランプで固定し、荷重0.08826cN/dtexをかけて垂下し、30秒後に目視でループおよびタルミの有無を判定する。
次に荷重0.08826cN/dtexをはずして、荷重0.0008826cN/dtexをかけて、垂下し、30秒後に目視でループおよびタルミの有無を判定する。
[伸縮伸長率]
JIS L 1013:2010 化学繊維フィラメント糸試験方法8.11.A法により伸縮伸長率を測定した。測定前の前処理として、測定試料をかせ状にしてガーゼに包んだまま、90℃20分間の温水処理を行い、室温で自然乾燥させた。
[伸縮復元率]
JIS L 1013:2010 化学繊維フィラメント糸試験方法8.12法により伸縮復元率を測定した。測定前の前処理として、測定試料をかせ状にしてガーゼに包んだまま、90℃20分間の温水処理を行い、室温で自然乾燥させた。
[トルク]
糸の一端に定加重(0.08826cN/dtex)を吊し、糸長1mを測る。その両端を合わせ、他方(両端の中央部)に荷重(0.00176cN/dtex)を吊してフリーにする。一方の糸端を結び、荷重を吊したまま放置箱に糸の回転が停止するまで放置する。糸の回転が停止したら、糸の両端を持ちながら荷重を外し検撚機のクランプにセットして糸の回転数と撚り方向を調べる。糸の回転数をトルク数(回/0.5m)とする。
[切創力(切れ難さ;Cut resistance )]
JIS T 8052:2005 防護服−機械的特性−鋭利物に対する切創抵抗性試験方法により測定した。刃物は、フェザー安全剃刀社製のものを使用した。
[手袋の着用評価]
5名の被験者による着用試験を実施した。評価項目としては、手袋を装着した時の締付け具合に関するフィット感、肌触りに関する風合い、握り具合に関する柔軟性、製品の外観に関する表面品位とし、評価レベルとしては、非常に良い(◎)、良い(○)、やや悪い(△)、悪い(×)の4段階で官能評価を実施し、5名の平均評価とした。
(実施例1)
総繊度444dtex、単繊維繊度1.66dtex、フィラメント本数267本、引張強さ2.03N/tex、水分率7%のポリパラフェニレンテレフタールアミド繊維(以下「PPTA」と記す)(東レ・デュポン(株)製、商品名「ケブラー」(登録商標))のマルチフィラメント糸を用いて、以下の加工条件にて連続仮撚り加工を行い、強度保持率40%のパラ系アラミド捲縮糸(撚り係数(K)=7,663)を得た。
仮撚り加工速度:60m/min
仮撚り加工温度(乾熱):500℃
仮撚り数t:1,150回/m
仮撚り加撚方向:S撚りまたはZ撚り
スピンドル回転数:69,000rpm
繊度117dtex、破断伸度530%のポリウレタン系弾性糸(東レ・オペロンテックス(株)製、商品名「ライクラ」(登録商標))と、上記で得たパラ系アラミド捲縮糸2本(S、Z加撚糸を各1本)を用いて、前述の製造法により複合糸を得た。整流交絡ノズルへの供給に先立ち、ポリウレタン系弾性糸を3倍にドラフトした。フィードローラー1のオーバーフィードは1.2%とした。フィードローラー2のオーバーフィードは1.2%とした。エアジェット圧は0.4MPaであった。
得られた複合糸において、アラミド捲縮糸は無撚りの状態でフィラメントがばらけて存在した。
得られた複合糸を1本、10ゲージタイプの手袋編み機(株式会社島精機製作所)に供給して、重さ13.8g/枚、掌部の目付453g/mの手袋を編みあげた。
(実施例2)
総繊度222dtex、単繊維繊度1.66dtex、フィラメント本数134本、引張強さ2.03N/tex、水分率7%のポリパラフェニレンテレフタールアミド繊維(以下「PPTA」と記す)(東レ・デュポン(株)製、商品名「ケブラー」(登録商標))のマルチフィラメント糸を用いて、以下の加工条件にて連続仮撚り加工を行い、強度保持率45%のパラ系アラミド捲縮糸(撚り係数(K)=6,832)を得た。
仮撚り加工速度:80m/min
仮撚り加工温度(乾熱):480℃
仮撚り数t:1,450回/m
仮撚り加撚方向:S撚りまたはZ撚り
スピンドル回転数:116,000rpm
繊度78dtex、破断伸度530%のポリウレタン系弾性糸(東レ・オペロンテックス(株)製、商品名「ライクラ」(登録商標))と、上記で得たパラ系アラミド捲縮糸2本(S、Z加撚糸を各1本)を用いて、前述の製造法により複合糸を得た。整流交絡ノズルへの供給に先立ち、ポリウレタン系弾性糸を3倍にドラフトした。フィードローラー1のオーバーフィードは1.3%のとした。フィードローラー2のオーバーフィードは1.3%とした。エアジェット圧は0.4MPaであった。
得られた複合糸において、アラミド捲縮糸は無撚りの状態でフィラメントがばらけて存在した。
得られた複合糸を1本、10ゲージタイプの手袋編み機(株式会社島精機製作所)に供給して、重さ13.2g/枚、掌部の目付490g/mの手袋を編みあげた。
(実施例3)
実施例1において、ポリウレタン系弾性糸を2倍にドラフトした。
(実施例4)
実施例1において、ポリウレタン系弾性糸を4倍にドラフトした。
(実施例5)
実施例1において、仮撚り数t:700回/m、スピンドル回転数:42,000rpmとした。強度保持率45%のパラ系アラミド捲縮糸(撚り係数(K)=4,664)を得た。
(実施例6)
実施例1において、仮撚り数t:1,350回/mスピンドル回転数:81,000rpmとした。強度保持率40%のパラ系アラミド捲縮糸(撚り係数(K)=8,995)を得た。
(実施例7)
実施例1において、ポリウレタン系弾性糸を1.9倍にドラフトした。
(実施例8)
実施例1において、ポリウレタン系弾性糸を4.2倍にドラフトした。
(実施例9)
実施例1の複合糸を使用して、10ゲージの丸編機を使用して、天竺組織の丸編地を編成した。目付460g/m、切創力10.5Nであった。
得られた丸編地を裁断、縫製して、ズボンを作製した。着用時のフィット感および柔軟性が良く、耐切創衣料として価値のあるものが得られた。
(実施例10)
実施例1の複合糸をタテ糸およびヨコ糸に使用して、斜文織物を製織した。タテ糸密度64本/インチ、ヨコ糸密度50本/インチ、目付450g/m、切創力9.5Nであった。
得られた織物を裁断、縫製して、作業用ジャンパーを作製した。着用時のフィット感および柔軟性が良く、耐切創衣料として価値のあるものが得られた。
(比較例1)
繊度117dtex、破断伸度530%のポリウレタン系弾性糸(東レ・オペロンテックス(株)製、商品名「ライクラ」(登録商標))からなる芯糸に、鞘糸の下撚り糸として、実施例1で得られたパラ系アラミド捲縮糸(加撚方向:S撚り)をらせん状に巻き付け、さらに鞘糸の上撚り糸として、実施例1で得られたパラ系アラミド捲縮糸(加撚方向:Z撚り)を、下撚り糸と反対方向にらせん状に巻き付けて、以下の加工条件にてダブルカバーリング糸(DCY)を得た。
スピンドル回転数:5,000rpm
芯糸のドラフト:3.0倍
鞘糸下撚り糸のカバーリング撚り数Tとその撚り方向:400回/m、S方向
鞘糸上撚り糸のカバーリング撚り数Tとその撚り方向:400回/m、Z方向
得られた被覆糸を1本、10ゲージタイプの手袋編み機(株式会社島精機製作所)に供給して、重さ13.9g/枚、掌部の目付360g/mの手袋を編みあげた。
(比較例2)
実施例1で得たパラ系アラミド捲縮糸2本(S、Z加撚糸を各1本)を前述の製造方法において弾性糸を使用せずに、アラミド捲縮糸2本のみを整流交絡ノズルに供給して、複合糸を得た。フィードローラー1のオーバーフィードは1.2%とした。エアジェット圧は0.4MPaであった。
得られた複合糸において、アラミド捲縮糸は無撚りの状態でフィラメントがばらけて存在した。
得られた複合糸を1本、10ゲージタイプの手袋編み機(株式会社島精機製作所)に供給して、重さ13.1g/枚、掌部の目付282g/mの手袋を編みあげた。
(比較例3)
実施例1において、仮撚り数t:650回/m、スピンドル回転数:39,000rpmとした。強度保持率45%のパラ系アラミド捲縮糸(撚り係数(K)=4,331)を得た。
(比較例4)
実施例1において、仮撚り数t:1,400回/m、スピンドル回転数:84,000rpmとした。強度保持率38%のパラ系アラミド捲縮糸(撚り係数(K)=9,329)を得た。
得られた複合糸は0.08826cN/dtexの荷重下の糸表面にタルミがあった。手袋編立時に編機の給糸口にタルミが引っかかり、タルミがずれることにより、編地の表面品位がやや悪かった。
(比較例5)
実施例1において、複合糸を製造する工程で、パラ系アラミド捲縮糸はS、Z加撚糸を各1本の替わりに、Z加撚糸2本を使用した。
得られた複合糸において、アラミド捲縮糸は無撚りの状態であるが収束して存在した。
得られた手袋は斜行が発生し、商品価値がないので評価をしなかった。
(比較例6)
実施例1において、連続仮撚り加工を行わずに、複合糸を製造した。
得られた複合糸は0.0008826cN/dtexの荷重下の糸表面のタルミが大きすぎて、手袋の表面品位が非常に悪いので、評価しなかった。
実施例および比較例で得られた手袋について、上記の方法で評価した結果を表1及び表2に示す。
Figure 0005916107
Figure 0005916107
表1より、本発明の複合糸から構成される手袋(実施例1)は、被覆糸で作製した手袋(比較例1)に比べて、切創力が著しく向上しており、従来では得られなかった、高い切創力の手袋を得ることができた。しかも、手の締め付け具合(伸び具合)が良く、柔軟性に優れていて握りやすく、風合い(肌触り)、表面品位が良いものであった。弾性糸を交絡していない複合糸(比較例2)は、柔軟性、風合い、表面品位は良かったが、手袋のフィット感が悪かった。
フィラメント糸の伸縮復元率が5%≦E(A)≦20%、5%≦E(B)≦20%の範囲のアラミド捲縮糸を使用した複合糸(伸縮伸長率は100%)から構成される手袋(実施例1、5、6)は、フィット感、風合いが良い。これに対し、フィラメント糸の伸縮復元率が5%≦E(A)≦20%、5%≦E(B)≦20%の範囲を外れたアラミド捲縮糸を使用した複合糸(伸縮伸長率は100%)から構成される手袋(比較例3、4)は、風合い、表面品位が悪くなる。
また、伸縮伸長率が50%以上200%以下の範囲の複合糸(E(A)=15.6%、E(B)=15.1%)から構成される手袋(実施例1、3、4)はフィット感が良く、伸縮伸長率が前記の範囲を外れた複合糸から構成される手袋(実施例7、8)ではフィット感が悪くなる。
本発明の織編物は、防護衣料、補強材料、補強布などとして有用である。
YA アラミドマルチフィラメント糸A成分
YB アラミドマルチフィラメント糸B成分
YC 弾性糸
1 フィードローラー
2 フィードローラー
3 混繊ノズル
4 デリベリーローラー
5 巻き取りローラー
6 パッケージ
7 送り出しローラー

Claims (9)

  1. 少なくともアラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分と弾性糸で構成され、0.08826cN/dtexの荷重下で糸表面にループおよび/またはタルミを有さず、0.0008826cN/dtexの荷重下では糸表面にタルミを有し、かつ、アラミドマルチフィラメント糸A成分の伸縮復元率E(A)とアラミドマルチフィラメント糸B成分の伸縮復元率E(B)が下記式を満たすことを特徴とする複合糸。
    5%≦E(A)≦20%、5%≦E(B)≦20%
  2. 複合糸の伸縮伸長率が50%以上200%以下であることを特徴とする請求項1に記載の複合糸。
  3. アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分はトルクヤーンであり、トルクが互いに逆向きであることを特徴とする請求項1または2に記載の複合糸。
  4. アラミドマルチフィラメント糸A成分とアラミドマルチフィラメント糸B成分は無撚りであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の複合糸。
  5. 複合糸がノントルクヤーンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の複合糸。
  6. 弾性糸がポリウレタン弾性糸であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の複合糸。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の複合糸を含むことを特徴とする織編物。
  8. 請求項7に記載の織編物からなる防護衣料。
  9. 防護衣料が手袋である請求項8に記載の防護衣料。
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