JP5915021B2 - 情報提供システム、情報提供装置、及び情報提供方法 - Google Patents
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Description
このVICSは、各種の路側センサ(車両感知器やループコイル等)から収集した車両台数や車両速度等よりなる定点観測情報に基づいて、各路線での渋滞やリンク旅行時間を含む交通情報を集計し、その交通情報を、光ビーコンによる狭域通信やFM放送等の広域通信によってドライバーに提供するものである。
このプローブシステムは、例えば特許文献1及び2に示すように、実際に道路を走行する車両(プローブ車両)を移動体センサとして利用するものであり、現時点の車両位置や時刻を含むプローブ情報を無線通信によって各プローブ車両から収集し、中央装置等の交通制御装置にて交通情報を生成するものである。
また、周辺車両の全てに配信すれば、イベントの通知情報をそれほど必要としない車両にも配信されることになり、この点において無駄が生じることになる。
この場合、順次走行軌跡に沿う車両を特定することで、イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を容易に特定することができる。
その理由は、通知情報の伝搬範囲を何らかの基準で制限しないと、通知情報がほぼ無限に伝搬され続け、イベントの発生地点から遠すぎて通知情報が不要な車両にも、通知情報が通知される恐れがあるからである。
このようにすれば、イベントによる通行阻害の影響が重大となる場合には、通知情報の伝搬範囲を広げ、それほど重大でない場合にはその伝搬範囲を比較的絞るなど、実情に即した柔軟な運用を行うことができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用した情報提供システムの全体構成図である。
本実施形態の情報提供システムは、情報提供装置1、車載装置2を搭載したプローブ車両(以下、単に「車両」ともいう。)5、路側センサ3、中央装置4、車載装置2と無線通信する路側通信機6などを含む。
情報提供装置1は、本実施の形態において、中央装置4の管轄エリア内の交差点のそれぞれに設置された交通信号制御機のうちの1つに組み込まれている。路側通信機6は、ITS無線機などの広域無通信機よりなり、中央装置4の管轄エリア内の適所に設置されている。
車載装置2は、プローブ車両5の移動観測情報としてのプローブ情報(走行軌跡)を生成し、その情報を路側通信機6にアップリンク送信する。プローブ情報には、車両位置、通過時刻、車両速度、方位及び車両IDなどが含まれる。
車載装置2は、車両5に搭載されたCAN(Controller Area Network )バスモニタから取得した電子機器の制御信号や、車載カメラの画像データに基づいて、例えば次のようなイベントを検出可能である。
車載装置2は、これらのイベントを検出すると、そのイベント種別、発生地点(例えば絶対位置)及び発生時刻などをプローブ情報に含め、その情報を路側通信機6にアップリンク送信する。
また、路側通信機6は、情報提供装置1や中央装置4が生成した交通情報を各装置1,4から受信すると、その交通情報を車載装置2にダウンリンク送信する。
この路側センサ3は、交差点等に流入する車両台数や車両速度を計測する目的で、高速道路や主要な幹線道路に設置されている。
なお、図1において、仮想線で囲まれた範囲Aは、1つの情報提供装置1に割り当てられた「通知エリア」を示している。すなわち、通知エリアAは、1つの情報提供装置1からの指令により1又は複数の路側通信機6がダウンリンク送信可能な通信エリアを示している。
また、各端末1には、各種アプリケーションプログラムの動作基盤となるソフトウェアエージェント(以下、単に「エージェント」ともいう。)1Aがインストールされている。エージェント1Aは、他の端末1のエージェント1Aと通信を行いつつ協調動作することで、後述の各種機能を端末1に実行させる。
図2は、複数のエージェント1Aの通知エリアAの配置例を示す道路平面図である。
図2の例では、所定範囲のエリアが合計9個の通知エリアA1〜A9(たとえば10km四方のエリア)に分割されており、それらの通知エリアA1〜A9の各々が1つのエージェントAg1〜Ag9が担当する通知エリア(本実施形態では、イベント発生の監視範囲でもある。)とされている。
図3は、情報提供装置1のエージェント1Aの機能ブロック図である。この図3に示すエージェント1Aの各機能は、当該エージェント1Aが各端末1の演算処理装置(CPU)において実行されることで発揮される。
図3に示すように、エージェント1Aは、機能部として、通信制御部101、情報生成部102、車両特定部103及び転送判定部104を備えている。
通信制御部101は、路側通信機6からプローブ情報を受信すると、それを中央装置4に転送するとともに情報生成部102に送る。通信制御部101は、自身の通知エリアAに送信すべきイベントの通知情報がある場合には、それを路側通信機6にユニキャストでダウンリンク送信させる。
また、通信制御部101は、他のエージェント1Aからイベントの通知情報を受信すると、それを転送判定部104に送る。転送判定部104は、送られた通知情報を他のエージェント1Aに転送すべきか否かを、自端末1の記憶装置105に格納された「転送ポリシーPL1」(図4)に基づいて判定し、その判定結果を通信制御部101に返す。
逆に、通信制御部101は、転送判定部104の判定結果が否定的である場合には、上記ダウンリンク送信を行うが、他のエージェント1Aに対する通知情報の転送は行わない。
(b) イベントの発生時刻
(c) イベントの危険レベル
上記(c)の危険レベルは、プローブ情報に記されたイベント種別に応じて情報生成部102が判定するものである。例えば、イベントが交通事故の場合、大規模道路で発生したなら「大」、中規模道路なら「中」、小規模道路なら「小」などと判定される。
この車両情報は、車両特定部103が特定した特定車両の車両IDを含んでおり、上記通知情報とともに、通信制御部101により選択された他のエージェント1Aに転送される。
次に、エージェント1Aの車両特定部103が行う、通知情報を提供すべき車両を特定するための特定処理について説明する。
車両特定部103は、通知エリアA内において発生したイベントに遭遇したプローブ車両5を特定し、その車両5が当該通知エリアA内において走行した走行軌跡を自端末1の記憶装置105から取得する。
エージェント1Aは、この車両IDと関連付けて記憶された位置情報を車両5の走行軌跡を示す走行軌跡データDとして、記憶装置105に記憶する。また、エージェント1Aは、記憶した走行軌跡データDを予め定めた所定の期間の間、保持する。
車両特定部103は、イベントに遭遇した車両5の走行軌跡を取得すると、イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を特定するために、自装置の通知エリアA内において、この走行軌跡に沿う位置に存在するプローブ車両5を探索し特定する。
車両特定部103は、さらに、特定したプローブ車両5の走行軌跡を取得し、この走行軌跡に沿う位置に存在するプローブ車両5を探索し特定する。
車両特定部103は、以下、順次同様に、特定したプローブ車両5の走行軌跡に沿う車両を特定する。
このように、車両特定部103は、自装置が形成する通信エリアA内において、イベントに遭遇したプローブ車両5の走行軌跡に沿う車両を特定するとともに、特定したプローブ車両5の走行軌跡に沿う車両を特定することで、イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を特定する特定手段を構成している。
通信制御部101は、路側通信機6を介して、その車両IDを有する車載装置2に対してのみ、情報生成部102が生成した通知情報をダウンリンク送信する。
前述の通り、本実施形態では、特定のエージェント1Aの通知エリアAにおいてイベントが発生した場合に、通信制御部101が、イベントに遭遇した車両の走行軌跡、及び/又は、車両特定部103が特定した特定車両の走行軌跡に基づいて、通知情報を通知すべき他のエージェント1Aを選択する。さらに、転送判定部104が、いかなる範囲の他のエージェント1Aまで通知情報を伝搬させるかを、所定の転送ポリシーに基づいて判定している。
各エージェント1Aの通信制御部101は、転送判定部104が肯定的な判定を行った通知情報に限り、選択した他のエージェント1Aに対する情報転送を行う。
図4に示すポリシー内容のうち、「固定範囲」とは、転送する範囲を固定的に定めるものであり、図例では、ホップ数が所定回数以下の通知情報、或いは、イベントの発生地点から所定距離以下の通知情報に限り、他のエージェント1Aに通知情報を通知するものである。
従って、かかるホップ数を用いて転送する範囲を限定するには、エージェント1A間で送受信する通知情報にホップ数の格納フィールドを定義し、他のエージェント1Aに転送した場合にそのフィールド値をインクリメントする処理が必要である。
このため、イベントの規模が大きくて通行阻害の影響が重大なほど、通知情報の伝搬範囲が広がるようになっている。
このため、後続車両への影響が大きい高速道路ほど、通知情報の伝搬範囲が広がるようになっている。なお、変動範囲1と変動範囲2とは重畳適用することもできる。
図2に戻り、本実施形態のエージェント1A間で行われる協調処理の例を説明する。
ここでは、エージェントAg6の通知エリアA6にある車両C8が交通事故に遭遇したと仮定している。
この場合、エージェントAg6は、自エリアA6の事故車両C8をその車両C8からのプローブ情報によって検出し、自エリアA6で通知する通知情報を生成する。
本図例の場合、エージェントAg6は、自エリアA6の範囲における車両C8の走行軌跡Kを取得する。エージェントAg6は、自エリアA6内において、走行軌跡Kに沿う車両C7を特定車両として特定する。
車両C7を特定したエージェントAg6は、さらに、自エリアA6の範囲における車両C7の走行軌跡を取得し、その走行軌跡(図示せず)に沿う車両を特定する。
図例では、車両C7,C8のみが特定されるので、エージェントAg6は、イベントに遭遇した車両C8のIDと、車両C7の車両IDとを含む車両情報を生成する。
また、エージェントAg6は、選択した、他の情報提供装置としてのエージェントAg5に、通知情報及び車両情報を転送する。
この場合、エージェントAg5は、イベントに遭遇した車両C8と、特定車両である車両C7の走行軌跡を取得する。
通知エリアA5内において、車両C8の走行軌跡Kに沿う車両としては、車両C5と車両C3が存在している。ここで、車両C3は、進行方向が走行軌跡Kに沿って溯る別方向のため、対象車両として特定されない。
エージェントAg5は、車両C8の走行軌跡Kに沿う車両として車両C5を特定する。さらに、エージェントAg5は、さらに、車両C5の走行軌跡を取得し、車両C5,C7それぞれの走行軌跡に沿う車両の特定を行う。
次いで、エージェントAg5は、車両C8や特定車両の走行軌跡に基づいて、通知情報を通知すべき他のエージェントを選択する。
その後、エージェントAg5は、特定車両宛に通知情報をダウンリンク送信するとともに、選択した、他のエージェントに通知情報及び車両情報を転送する。
古いイベントの通知情報を何時までも車両に通知すると、却ってドライバーに混乱が生じる恐れがあるからである。
また、通知情報の生成元でない場合においても、通信制御部101は、通知された車両情報に基づいて、イベントに遭遇した車両の走行軌跡、及び特定車両の走行軌跡を取得して特定車両をさらに特定し、イベントに遭遇した車両の走行軌跡、及び特定車両の走行軌跡に沿って上流側に溯る方向の経路が進入する通知エリアAを形成している他のエージェントを選択し、通知情報と、車両情報とを転送する。
図5に示す例における各方路は、通知エリアA10,A11,A12の3つのエリアに亘っており、各エリアはそれぞれ、エージェントAg10,Ag11,Ag12によって監視されている。
また、車両C2と車両C3は、事故車両C0の走行軌跡K0に沿って走行中であり、車両C4は、車両C2の走行軌跡K2に沿って走行中であるものとする。
この場合、エージェントAg10は、車両C2を特定する。一方、車両C6は、走行軌跡K0から外れた位置を走行しているので、エージェントAg10は、特定しない。
また、エージェントAg10は、特定した車両C2(以下、特定車両C2ともいう)の走行軌跡K2を自装置の記憶装置105から取得し、走行軌跡K2に沿って走行する車両を探索し、特定する。本例では、通知エリアA10内において、走行軌跡K2に沿って走行する車両は存在しないので、走行軌跡K2に沿う車両については特定されない。
そして、エージェントAg10は、イベントに遭遇した事故車両C0の走行軌跡K0、及び特定車両C2の走行軌跡K2に沿って上流側に溯る方向の経路が進入する通知エリアA11を形成しているエージェントAg11を、通知情報を通知すべき他のエージェントとして選択する。
次いで、エージェントAg10は、特定車両C2に対して通知情報を送信するとともに、選択したエージェントAg11に、通知情報と、車両情報とを転送する。
エージェントAg11は、走行軌跡K0,K2に沿って走行する車両を探索、特定する。本例では、通知エリアA11内において、走行軌跡K2に沿って走行する車両は存在しないので、エージェントAg11は、走行軌跡K0に沿って走行する車両C3のみを特定する。
エージェントAg11は、特定した車両C3(以下特定車両C3ともいう)の走行軌跡K3を自装置の記憶装置105から取得し、走行軌跡K3に沿って走行する車両についても探索、特定する。
そして、エージェントAg11は、走行軌跡K0,K2に基づいて、通知情報を通知すべき他のエージェントを選択する。図例では、走行軌跡K2は、通知エリアA10に溯って進入しているので、エージェントAg11は、走行軌跡K2に基づいて、エージェントAg12を選択する。
次いで、エージェントAg11は、自装置が特定した車両C3に対して通知情報を送信するとともに、選択したエージェント(エージェントAg12等)に、通知情報と、更新した車両情報とを転送する。
そして、車両C4に通知情報を送信するとともに、車両C2の走行軌跡K2、及び車両C4の走行軌跡K4に基づいて選択した他のエージェントに、通知情報と、車両情報とを転送する。
以上の通り、本実施形態の情報提供システムによれば、各エージェントが、イベントの発生地点から上流側に溯る方向の経路に基づいて、通知情報を通知すべき他のエージェントを選択するので、イベントの発生地点に進行する可能性がある車両を通知エリアAに含むエージェントに通知情報を伝搬させることができる。これにより、各エージェントが互いに協調しつつ、イベントの発生地点に進行する可能性がある車両に通知情報を提供することができる。この結果、無駄に通知情報を提供するのが抑制され、通知情報を効率的に提供することができる。
この場合、順次走行軌跡に沿う車両を特定することで、イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を容易に特定することができる。
さらに、本実施形態では、前記経路が進入する通知エリアAを形成しているエージェントを他のエージェントとして選択するので、より確実に、イベントの発生地点に進行する可能性がある車両を通知エリアAに含むエージェントを特定することができる。
なおここで、上記幹線道路とは、国道等、比較的交通量が多い主要な道筋となる道路を示している。例えば、幹線道路でイベントが発生したとすると、イベントの発生地点から幹線道路の上流側に位置する車両は、その大半が当該イベントの発生地点を通過すると推定できる。また、幹線道路に繋がる支線でイベントが発生したとしても、多くの車両は、通常、イベントの発生地点から上流側に溯って繋がる交通量の多い幹線道路から当該支線に進入すると考えられる。
このため、幹線道路に沿う車両を特定することで、イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を容易にかつ効率よく特定することができる。
図6は、通知エリアAの変形例を示す道路平面図である。
上述の実施形態では、図2に示すように、各エージェントAg1〜Ag9の通知エリアA1〜A9がメッシュエリアとなっていたが、通知エリアは、例えば図6に示すように、丸形の平面形状でかつ互いに重複する部分があってもよい。
1) 2次メッシュ(10km四方)のエリアをエージェントで監視させる。
2) 高速道路と一般道路を別エリアとして別のエージェントで監視させる。
3) 所定のリンク番号の範囲のリンクを1つのエージェントで監視させる。
また、日別や時間帯別で通知エリアAに対する監視の仕方を変化させることもできる。例えば、同じ範囲の1つの通知エリアAを、混雑時には複数のエージェント1Aにて監視させ、それ以外の通常時は1つのエージェント1Aにて監視させることにしてもよい。
例えば、エージェント1Aは中央装置4のコンピュータに実装することにしてもよい。この場合、中央装置4が本発明の情報提供装置を構成することになる。実装するコンピュータは、1または複数であってもよい。
上述の実施形態では、プローブ車両5を利用したセンシングによって交通事故や道路障害などのイベントを検出しているが、その検出情報に代えて或いはそれに加えて、道路に設置した路側センサ(例えば、画像センサ)によって得られた検出情報を情報提供装置1に送信するようにしてもよい。
なお、この場合、プローブ情報には車両5の出発地と目的地とを含めることにし、走行予定経路の探索を情報提供装置1(エージェント1A)側で行うことにしてもよい。
2 車載装置
3 路側センサ
4 中央装置
5 プローブ車両
6 路側通信機
101 通信制御部(通知手段、取得手段、選択手段)
102 情報生成部(生成手段)
103 車両特定部(特定手段)
Claims (11)
- 車両通行に支障が生じるイベントに関する通知情報の通知エリアを各々が形成するとともに、互いに通信可能とされた複数の情報提供装置を備えた情報提供システムであって、
各々の前記情報提供装置は、
プローブ情報を取得する手段と、
前記イベントの発生を検出して前記通知情報を生成する生成手段と、
前記プローブ情報により特定した車両のうちから、前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した車両の走行軌跡に基づいて、前記通知情報を通知すべき他の情報提供装置を選択する選択手段と、
前記特定した車両、及び選択した他の情報提供装置に対して前記通知情報を通知する通知手段と、
を備えていることを特徴とする情報提供システム。 - 車両通行に支障が生じるイベントに関する通知情報の通知エリアを各々が形成するとともに、互いに通信可能とされた複数の情報提供装置を備えた情報提供システムであって、
各々の前記情報提供装置は、
プローブ情報を取得する手段と、
前記イベントの発生を検出して前記通知情報を生成する生成手段と、
前記プローブ情報により特定した車両のうちから、前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を特定する特定手段と、
前記イベントの発生地点から上流側に溯る方向の経路に基づいて、前記通知情報を通知すべき他の情報提供装置を選択する選択手段と、
前記特定した車両、及び選択した他の情報提供装置に対して前記通知情報を通知する通知手段と、
を備え、
前記特定手段は、自装置が形成する前記通知エリア内において、前記イベントに遭遇した車両の走行軌跡に沿う車両を、前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両として特定する情報提供システム。 - 前記特定手段は、自装置が形成する前記通知エリア内において、前記特定した車両の走行軌跡に沿う車両をさらに特定し、以下、順次同様に、特定した車両の走行軌跡に沿う車両を特定する請求項2に記載の情報提供システム。
- 前記選択手段は、自装置が形成する前記通知エリア内において、前記イベントに遭遇した車両の走行軌跡、及び、前記特定した車両の走行軌跡を用いて前記イベントの発生地点から上流側に溯る方向の経路を特定する請求項3に記載の情報提供システム。
- 前記選択手段は、前記経路が進入する通知エリアを形成している情報提供装置を前記他の情報提供装置として選択する請求項4に記載の情報提供システム。
- 前記選択手段は、ホップ数が所定回数以下の前記通知情報、或いは、前記イベントの発生地点から所定距離以下の前記通知情報に限り、前記他の情報提供装置に前記通知情報を通知する請求項4又は5に記載の情報提供システム。
- 前記選択手段は、前記イベントの規模や前記イベントが発生した道路種別に応じて、前記所定回数又は前記所定距離を変動させる請求項6に記載の情報提供システム。
- 前記特定手段は、自装置が形成する前記通知エリア内において、前記イベントの発生地点から上流側に溯る幹線道路に沿う車両を、前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両として特定する請求項1に記載の情報提供システム。
- 前記選択手段は、自装置が形成する前記通知エリア内において、前記イベントの発生地点から上流側に溯る方向の幹線道路を前記経路として特定する請求項2に記載の情報提供システム。
- 車両通行に支障が生じるイベントに関する通知情報を車両に提供する情報提供装置であって、
プローブ情報を取得する手段と、
前記イベントの発生を検出して前記通知情報を生成する生成手段と、
前記プローブ情報により特定した車両のうちから、前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した車両の走行軌跡に基づいて、前記通知情報を通知すべき自装置以外の他の情報提供装置を選択する選択手段と、
前記特定した車両、及び選択した他の情報提供装置に対して前記通知情報を通知する通知手段と、
を備えていることを特徴とする情報提供装置。 - 車両通行に支障が生じるイベントに関する通知情報を車両に提供する情報提供方法であって、
情報提供装置がプローブ情報を取得するステップと、
前記情報提供装置が前記イベントの発生を検出して前記通知情報を生成するステップと、
前記プローブ情報により前記情報提供装置が特定した車両のうちから、前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両を前記情報提供装置が特定するステップと、
前記イベントの発生地点に進行する可能性のある車両の走行軌跡に基づいて、前記情報提供装置が前記通知情報を通知すべき他の情報提供装置を選択するステップと、
前記特定した車両、及び、選択した前記他の情報提供装置に対して前記通知情報を前記情報提供装置が通知するステップと、を含むことを特徴とする情報提供方法。
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