JP5912490B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、子供のいたずらなどによってファスニングテープを外せないようにした使い捨ておむつに関する。
従来より、市販されているテープ式の使い捨ておむつは、例えば図8に示すように、装着のために紙おむつの後身頃の両側に、おむつ装着用のファスニングテープ50,50を備えるもので、使用に際しては紙おむつの前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ50,50を腹側に持ち込み、紙おむつ外面のポリエチレンシートなどの不透液性シートの表面に粘着剤により固定されているポリエチレン等のプラスチック材料よりなるフロントターゲットテープ51に止着して紙おむつを固定するようにしている(例えば、下記特許文献1〜2等参照)。
かかるテープ式の使い捨ておむつにおいては、子供が自分のおむつをいたずらして、止着テープ(ファスニングテープ)の端部を摘み、剥がしてしまうということが親の悩みの一つであった。このことが原因でおむつのズレや***物の漏れが生じる場合があった。
このような子供のいたずらによって止着テープを剥がすという行為自体は、特に6ヶ月以後から1歳未満の子供に多く見られ、更に月齢が上がり1歳3ヶ月から2歳頃になると、おむつそのものを(時には洋服も含めて)脱いでしまうことが多い。6ヶ月から1歳程度の子供では、止着テープを剥がす感覚や親の反応を見ているなど、手遊び感覚でいたずらしていると思われる。一方、1歳3ヶ月から2歳程度の子供では、成長過程のひとつとして、自分で服を脱げることを見せたがったり、***が不快でおむつを脱いでしまう場合が多い。このように、子供のいたずらによって止着テープを剥がす行為は、6ヶ月から1歳程度の子供に多く見られる。
このような着用者の誤操作やいたずらによっては容易に外れることがないようにするため、下記特許文献3では、所定幅を有する凸部材(止着要素)がテープ本体の一面側に複数個配された使い捨ておむつが開示されている。
特開平7−328069号公報 特開平7−313552号公報 特開平10−28703号公報
上記特許文献3記載の使い捨ておむつにおいては、所定幅の凸部材を複数個備えることによって、各凸部材のテープ先端側の端部において高いせん断力がかかるため、乳幼児の誤操作やいたずら程度の力では外しにくいものになる結果、装着者の誤操作などにより緩んだり外れたりすることがないとするものであるが、通常のテープ式の使い捨ておむつと比較してやや強い力で引っ張らないと止着テープを取り外せないことになるので、おむつを交換する親にとっても通常より強い力が必要とされ、親の負担となる可能性がある。
また、7〜9ヶ月の乳幼児はお腹を床につけたまま腕の力で這って移動するようになり、テープ式おむつの止着部分が床の凹凸で擦れて、おむつが弛んだり外れたりする場合がある。
一方、子供のいたずらによって止着テープを剥がしてしまう場合の解決策として、(1)パンツ式おむつに代える、(2)おむつ外しを意図したトイレトレーニングに誘導する、(3)おむつの上にロンパースなどの上着をすぐに着せてテープ部分に子供が触れないようにする、などの方法が考えられる。しかし、特に6ヶ月から1歳程度の子供の場合、便の処理が比較的容易であることや体型に合わせてフィットさせられるという点や1枚あたりの値段が安いという点で、上記(1)のパンツ式に代えるのは敬遠されるケースが多く、テープ式のおむつを使いたいという親が多数を占めるのが現状である。また、1歳未満の赤ちゃんでは、上記(2)のおむつ外しに誘導するのは困難である。さらにロンパースなどの上着をすぐに着せるのも面倒な場合がある。
そこで本発明の主たる課題は、特に6ヶ月から1歳程度の子供に使用する場合、子供のいたずらなどによって止着テープを外せないようにするとともに、親にとっては止着テープの着脱を容易にした使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側両側部に側方に突出して取り付けられた止着テープと、腹側外面に設けられ前記止着テープが止め付けられる被止着部とを備える使い捨ておむつにおいて、
前記止着テープは、基部がおむつに固設されたテープ基材と、前記テープ基材の突出片部分のおむつ内面側に設けられた止着要素とからなるとともに、前記止着要素より先端側に前記テープ基材を延在させたテープ基材の延在部を有し、
前記被止着部は、おむつ幅方向に間隔をおいておむつ前後方向に沿って複数の切れ込みを有するとともに、前記切れ込みを開口端とし該被止着部を構成するシート材の内面側に連通するポケット空間を有し、
装着時に、前記止着テープの止着要素を前記被止着部に止着した状態で、前記延在部を前記切れ込みから前記ポケット空間に挿入可能としてあり、
前記延在部のおむつ外面側及び/又はおむつ内面側に、前記延在部を前記切れ込みから前記ポケット空間に挿入した状態で、前記ポケット空間内で止着させるための第2止着要素が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1記載の発明では、止着テープとして、テープ基材に止着要素が設けられ、止着要素より先端側にテープ基材の延在部が形成されたものを用い、この止着テープを止め付ける被止着部として、おむつ幅方向に間隔をおいておむつ前後方向に沿って複数の切れ込みを有するとともに、この切れ込みを開口端とし該被止着部を構成するシート材の内面側に連通するポケット空間を有する構造としている。このような止着テープ及び被止着部を有する使い捨ておむつは、装着時に、止着テープの止着要素を被止着部に止着した状態で、止着テープの延在部を切れ込みからポケット空間に挿入可能としてあるため、子供が止着テープの端部を摘むことができなくなり、いたずらによって止着テープを外すということが防止できる。また、お腹を床につけたまま腕の力で這って移動する乳幼児にたいしても、止着部分が床の凹凸で擦れて、おむつが弛んだり外れたりすることがなくなり、止着テープが外れることが防止できる。さらに、止着要素の係合力は通常のおむつと変わらないものを用いることができるので、上記従来例で問題となるような親にとって通常より強い力を必要とせず、止着テープの着脱に際して親の負担となることがなくなる。
また、前記延在部のおむつ外面側及び/又はおむつ内面側に、延在部を切れ込みからポケット空間に挿入した状態で、ポケット空間内で止着させるための第2止着要素を設けてあるため、子供のいたずらによって延在部がポケット空間から抜け出ることが防止できる。
請求項2に係る本発明として、前記止着テープの延在部に、おむつ外面側であっておむつ幅方向中心側に開口する指挿入用ポケットが形成されている請求項1記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項2記載の発明では、止着テープの延在部に、おむつ外面側であっておむつ幅方向中心側に開口する指挿入用ポケットを形成することによって、指挿入用ポケットに指を挿入しながら止着テープの延在部をポケット空間に挿入できるので、装着作業がしやすくなる。
請求項に係る本発明として、前記第2止着要素の係合力は前記止着要素の係合力より小さく設定されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、第2止着要素と被止着部に止め付ける止着要素との係合力の相対的関係を示したもので、第2止着要素の係合力を止着要素の係合力より小さく設定することによって、止着テープの着脱が容易になる。
以上詳説のとおり本発明によれば、子供のいたずらなどによって止着テープが外せないようになるとともに、親にとっては止着テープの着脱が容易になる。
本発明に係る使い捨ておむつ1のおむつ内面側から見た一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図である。 おむつ外面側から見た展開図である。 フロントターゲットテープ11の他の形態例を示す図である。 装着状態を示す使い捨ておむつ1の斜視図である。 (A)、(B)はファスニングテープ10の装着要領を示す図である。 ファスニングテープ10の他の形態例を示す図である。 従来の使い捨ておむつの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。なお、本発明において、「おむつ外面側」とは、外面バックシート2側のことであって非肌当接面側のことであり、「おむつ内面側」とは、透液性トップシート3側のことであって肌当接面側(使用面側)のことである。
〔使い捨ておむつの基本的構造〕
図1において、テープ式の使い捨ておむつ1(単に、おむつ1ともいう。)は、綿状パルプ等からなり、たとえば長方形状(または砂時計形状等)のある程度の剛性を有するとともに、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4と、該吸収体4のおむつ内面側を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性トップシート3と、前記吸収体4のおむつ外面側に配設され、少なくとも吸収体4の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防漏シート6と、この防漏シート6のおむつ外面側に設けられた不織布からなるとともに、おむつ外形を画成する外面バックシート2と、おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記防漏シート6及びバックシート2と共にサイドフラップ部SFを構成するためのサイド不織布7、7と、おむつ背側両側部に設けられたファスニングテープ10,10と、前記ファスニングテープ10、10を止め付けるためのフロントターゲットテープ11とから主に構成されている。また、おむつの腹部ウエスト部および背側ウエスト部では、前記外面バックシート2、防漏シート6および透液性トップシート3が共に延在し、吸収体4の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
以下、更に各構成部材について具体的に詳述すると、
前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成され、平面形状は、脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とすることも可能であるが、図示例では矩形としてある。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。
前記防漏シート6は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられ、漏れを防止するために少なくとも吸収体4の全面積を覆う範囲に設置される。近年は、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。
前記サイド不織布7としては、撥水処理不織布を使用することができる。前記撥水性不織布としては、たとえば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることができ、体液等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能が付与できるようになる。
前記透液性トップシート3は、吸収体4側縁よりも若干外方に突出し、前記防漏シート6及びサイド不織布7の中央部分と接合されている。前記サイド不織布7は、前記吸収体4の側縁部近傍よりも外側部分が外縁まで延び、前記防漏シート6及び外面バックシート2と接合され、この積層シート部分によってサイドフラップSFを構成している。
このサイドフラップ部SFにおいては、おむつ長手方向に複数本、図示の例では2本の弾性伸縮部材8,8が配設され、平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーは、着用した際におむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させおむつがずれるのを防止する。
他方、前記サイド不織布7の前記固着部よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収体4の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端がおむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に1本の弾性伸縮部材9を、または必要により複数本の弾性伸縮部材を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。
前記弾性伸縮部材8,9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
前記外面バックシート2としては不織布が用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。
本使い捨ておむつ1では、着用者への密着性を向上させるため、おむつ背側の胴回りには外面バックシート2の内面側に、複数の弾性伸縮部材13、13…が伸長状態で接着され、胴回り方向に沿って弾性伸縮力が与えられている。
〔止着テープによる止着構造〕
次に、止着テープ(ファスニングテープ10)による止着構造について説明する。前記ファスニングテープ10は、テープ基材15と止着要素16とから構成されている。前記テープ基材15は、プラスチック、ポリラミ不織布、不織布、紙等からなり、基部15Aが背側のサイド不織布7と外面バックシート2との間に固定されるとともに、突出片部分15Bが外面バックシート2及びサイド不織布7の側縁より側方に突出している。止着要素16は、前記テープ基材15の突出片部分15Bのおむつ内面側に剥離不能に固着され、表面に多数の雄/雌型機械的ファスナー機能を有するフック要素を備えている。また、ファスニングテープ10は、前記テープ基材15を前記止着要素16より先端側に延在させたテープ基材15の延在部17を有している。
前記止着要素16のフック要素としては、例えば、レ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状などいずれの形状であっても良いが、好ましいのは差し込むときに摩擦が少なく引き抜く力が強いレ字状またはJ字状のものである。また、本形態例ではフック要素からなる雄/雌型機械的ファスナー機能を備えるファスニングテープとしているが、これに代えて粘着式のものなど公知の止着要素を備えた止着テープを使用することができる。
一方、おむつ1の前身頃の外面(外面バックシート2の外面)には、雌/雄型機械的ファスナー機能を備えるフロントターゲットテープ11がホットメルトなどの接着剤を所定領域に塗布することによって剥離不能に接着され、前記ファスニングテープ10の止着要素16を止め付けることによっておむつ1を身体に装着するようになっている。前記フロントターゲットテープ11は、止着テープの止着要素16が粘着式のものである場合には、それに対応した止着機能を有する被止着部によって構成される。
前記フロントターゲットテープ11は、おむつ前後方向長さが300〜600mmの製品に対して、腹側端部からフロントターゲットテープ11の腹側端部までのおむつ長手方向の長さは20〜60mmが好ましく、フロントターゲットテープ11のおむつ前後方向の長さは30〜60mmが好ましい。前記フロントターゲットテープ11は、おむつ幅方向に間隔をおいておむつ前後方向に沿って複数の、図示例では、幅方向中心線に対して左右にそれぞれ3本ずつの切れ込み18、18…が形成されている。この切れ込み18は、フロントターゲットテープ11の幅方向(おむつ前後方向)縁部にまで達しない中間部に形成され、少なくともファスニングテープ10の延在部17の幅以上の長さで形成されている。切れ込み18は、子供が指を入れるなどのいたずらを防止するため、カッター装置で切断したほとんど隙間がない構造のものが好ましいが、子供の指が入らない程度の若干の隙間を有するスリット状に形成することもできる。
切れ込み18は、フロントターゲットテープ11のおむつ前後方向の中央部にほぼおむつ前後方向に沿って設けることが好ましく、切れ込み18の端部からフロントターゲットテープ11の端部までの長さは3〜10mmが好ましい。切れ込み18の形状としては、例えばI字状、くの字状、逆くの字状、波形状などのいずれの形状であっても良い。指を入れることで、切れ込み18が広がってフロントターゲットテープ11の端部までちぎれてしまわないように、切れ込み18の端部はおむつ幅方向に平行になるような形であっても良い。
また、前記フロントターゲットテープ11には、各切れ込み18に対応して、この切れ込み18を開口端とし、該フロントターゲットテープ11の内面側(フロントターゲットテープ11と外面バックシート2との間)に連通するポケット空間19が形成されている。
前記ポケット空間19を形成するには、図3に示されるように、フロントターゲットテープ11を外面バックシート2にホットメルトなどの接着剤によって接着する際、ポケット空間19の形成領域だけ接着剤を塗布しない領域とすることによって形成できる。なお、図3において、フロントターゲットテープ11の点線のクロスハッチング部分が接着剤を塗布する領域で、白抜き部分が接着剤を塗布しない領域(ポケット空間19)である。
ポケット空間19は、各切れ込み18を開口端として、この切れ込み18よりおむつ幅方向中心側に形成されている。言い換えると、ポケット空間19の開口端(切れ込み18)がおむつ幅方向外側に向けて形成されている。図3に示される例では、ポケット空間19は、各切れ込み18の長さとほぼ同等の幅を有し所定深さで形成されるとともに、各切れ込み18に対して独立的に形成されている。他の形態例としては、図4(A)に示されるように、フロントターゲットテープ11の幅方向に亘って非接着領域のポケット空間19を形成することもできる。また、図4(B)に示されるように、幅方向中心線に対して同じ側に形成される複数のポケット空間19…が連通するように形成することもできる。
このポケット空間19を設けることによって、フロントターゲットテープ11が外面バックシート2に接着されない非接着領域が形成されるため、全面接着した場合と比べ、腹回りのフィット性及び柔軟性が向上するという利点がある。
ポケット空間19の切れ込み18からの深さ(おむつ幅方向長さ)は、前記延在部17のおむつ幅方向長さ以上に形成され、延在部17が十分に挿入できる深さで形成されている。
かかるファスニングテープ10及びフロントターゲットテープ11を備えた本おむつ1の装着に際しては、図5及び図6に示されるように、ファスニングテープ10の止着要素16をフロントターゲットテープ11に止着した状態で、延在部17を切れ込み18からポケット空間19に挿入する。これによって、子供がファスニングテープ10の端部を摘むことができなくなるので、いたずらによってファスニングテープ10を外すことが防止できる。また、ファスニングテープ10の外れが防止できるので、装着中のおむつのズレや漏れも防止できるようになる。さらに、止着要素16の係合力は通常のおむつと変わらないので、親にとって通常のおむつと同じ力でファスニングテープ10を剥がすことができ、ファスニングテープ10の着脱に際して親の負担となることもなくなる。
次に、ファスニングテープ10の変形例について説明すると、図6に示されるように、ファスニングテープ10の延在部17に、おむつ外面側であっておむつ幅方向中心側に開口する指挿入用ポケット20を形成することができる。この指挿入用ポケット20を形成することによって、指挿入用ポケット20に指を挿入しながら延在部17を切れ込み18からポケット空間19に挿入できるので、作業がしやすくなる。指挿入用ポケット20は、延在部17をポケット空間19に挿入する際に利用されるものであるので、延在部17の範囲に形成されるようにし、延在部17より内側の止着要素16にかかる範囲まで延在して形成するのは好ましくない。
指挿入用ポケット20は、テープ基材15の先端部をおむつ外面側に折り返し、両端を熱圧着等によって接合することによって、おむつ幅方向中心側に開口する袋状に形成したものである。またこれに代えてテープ基材15の先端部のおむつ外面側に別部材を積層し、3辺の周縁部を接合することによって形成してもよい。別部材を積層した場合には、テープ基材15より伸縮性の大きな素材を用いるなど、指を挿入しやすい構造とすることもできる。
図6及び図7に示されるように、延在部17のおむつ外面側及び/又はおむつ内面側には、延在部17を切れ込み18からポケット空間19に挿入した状態で、ポケット空間19内で止着させるための第2止着要素21を設けることが好ましい。図6(A)は延在部17のおむつ外面側(二重シートとされた指挿入用ポケット20のおむつ外面側)に第2止着要素21を形成した場合で、図7は延在部17のおむつ内面側に第2止着要素21を形成した場合である。また、図示しないがこれら両面に設けてもよい。指挿入用ポケット20を形成した場合、この指挿入用ポケット20に指を挿入し、この挿入した指でポケット空間19のフロントターゲットテープ11をおむつ外面側に引き上げながら指挿入用ポケット20の外面側を滑らせてポケット空間19の奥まで挿入する都合上、第2止着要素21をおむつ外面側には設けずに、図7のおむつ内面側にのみ設けたものの方が装着作業がし易くなる。一方、ポケット空間19のフロントターゲットテープ11を反対側の指で摘み上げて延在部17を挿入する場合などにおいては図6に示されるおむつ外面側にのみ設けたものの方が装着作業がし易くなる。
第2止着要素21のポケット空間19内に対する係合力は、前記止着要素16の被止着部(フロントターゲットテープ11)に対する係合力より小さく設定することが好ましい。これによって、延在部17をポケット空間19に挿入する際に第2止着要素21が挿入の妨げになることが軽減されるとともに、ファスニングテープ10を剥がす際にも容易に剥がすことができるようになる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、フロントターゲットテープ11を設けることによって被止着部を形成しているが、フロントターゲットテープ11を有さず、ファスニングテープ10を直接外面バックシート2の外面に止着する使い捨ておむつにも同様にして適用できる。この場合、被止着部はファスニングテープ10が止め付けられる所定の領域を指し、切れ込み18は外面バックシート2に直接設けて、ポケット空間19を外面バックシート2と防漏シート6との間に形成することができる。
(2)前記第2止着要素21は、表面に多数の雄/雌型機械的ファスナー機能を備えたフック要素を有する機械接合式のものが好ましいが、ポケット空間19内がプラスチックシートで構成される場合、その面に対向する面に配設される第2止着要素21を粘着式のものとすることが好ましい。例えば、止着テープの止着要素16が粘着式のものからなり、フロントターゲットテープ11がプラスチックシートで構成される場合、延在部17のおむつ外面側に配設される第2止着要素21を粘着式のものとすることが好ましい。また、上記他の形態例(1)のように外面バックシート2に直接切れ込み18を設け、ポケット空間19を外面バックシート2と防漏シート6との間に形成することによって、ポケット空間19内の一方面がプラスチックシート(防漏シート6)で構成される場合、延在部17のおむつ内面側に配設される第2止着要素21を粘着式のものとすることが好ましい。
1…使い捨ておむつ(おむつ)、2…外面バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…防漏シート、7…サイド不織布、8…・9・13…弾性伸縮部材、10…ファスニングテープ、11…フロントターゲットテープ、15…テープ基材、16…止着要素、17…延在部、18…切れ込み、19…ポケット空間、20…指挿入用ポケット、21…第2止着要素

Claims (3)

  1. 透液性トップシートとバックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側両側部に側方に突出して取り付けられた止着テープと、腹側外面に設けられ前記止着テープが止め付けられる被止着部とを備える使い捨ておむつにおいて、
    前記止着テープは、基部がおむつに固設されたテープ基材と、前記テープ基材の突出片部分のおむつ内面側に設けられた止着要素とからなるとともに、前記止着要素より先端側に前記テープ基材を延在させたテープ基材の延在部を有し、
    前記被止着部は、おむつ幅方向に間隔をおいておむつ前後方向に沿って複数の切れ込みを有するとともに、前記切れ込みを開口端とし該被止着部を構成するシート材の内面側に連通するポケット空間を有し、
    装着時に、前記止着テープの止着要素を前記被止着部に止着した状態で、前記延在部を前記切れ込みから前記ポケット空間に挿入可能としてあり、
    前記延在部のおむつ外面側及び/又はおむつ内面側に、前記延在部を前記切れ込みから前記ポケット空間に挿入した状態で、前記ポケット空間内で止着させるための第2止着要素が設けられていることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記止着テープの延在部に、おむつ外面側であっておむつ幅方向中心側に開口する指挿入用ポケットが形成されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記第2止着要素の係合力は前記止着要素の係合力より小さく設定されている請求項1、2いずれかに記載の使い捨ておむつ。
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