JP5911074B2 - 自動二輪車の車体フレームの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の車体フレームの製造方法に関する。
二輪車の車体フレームの多くは、パイプ材や筒状フレームを溶接することで製造される。
溶接法は、アーク溶接が主流であるが、近年、レーザ溶接が普及し、このレーザ溶接が車体フレームの製造に採用されるようになってきた(例えば、特許文献1(図5、図7)参照。)。
特許文献1の図5(A)に、車体フレームの一部が示されており、この車体フレームは、パイプ材(P1〜P4)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)を、突合わせ、突合わせ部をレーザ溶接してなる。
例えば、パイプ材(P1)にパイプ材(P2)を所定のギャップ(隙間)を保って、レーザ溶接する。レーザ熱でパイプ材(P1)端とパイプ材(P2)端が溶融し、凝固して接合される。この凝固の際に溶融金属が収縮するため、パイプ材(P1)とパイプ材(P2)の長手寸法(車長方向の長さ)が僅かであるが縮む。このときの縮み具合は、条件によって変化するため、ばらつきが大きい。溶接部位が3箇所(片側で)あるため、長手寸法の変動が大きい。
結果、特許文献1の図7に示される補強材(q)と、ヘッドパイプとの距離が車体フレーム毎に変化する。車体フレームを溶接するときに、車長方向の長さが変化しにくくなるような構造が望まれる。
さらには、二輪車や三輪車では、ヘッドパイプへステアリングシャフトを介して前輪からの大きな力(路面反力や転舵力)が加わる。ヘッドパイプは、いわゆる強度メンバーであって十分な強度が求められる。
このように強度が求められため、従来からヘッドパイプを分割構造にすることは、殆ど行われてこなかった。非分割構造のヘッドパイプを、鋳造や鍛造で製造する場合、ステアリングシャフトを挿入する中空部の形成が難しく、全体的に厚肉になり易く、ヘッドパイプの軽量化が困難であった。
ヘッドパイプを分割構造にして、ボルトで結合する構造も想定される。しかし、半割パイプからフランジを延ばし、フランジ同士をボルトで結合する必要があり、重量増加を招く。
寸法精度の向上と軽量化が求められる中、車長方向の寸法精度が良好で且つ軽量化が可能なヘッドパイプを含む車体フレームが、望まれる。
特開2000−6869公報
本発明は、車長方向の寸法精度が良好で且つ軽量化が可能なヘッドパイプを含む二輪車の車体フレームを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、前輪を転舵させるステアリングシャフトを回転可能に支えるヘッドパイプと、このヘッドパイプに前端が溶接され車両後方へ延びるメインフレームと、このメインフレームの後部に前端が連結され車両後方へ延びピボット軸を介して後輪を上下移動可能に支えるピボットフレームと、を備えている自動二輪車の車体フレームの製造方法において、
前記ヘッドパイプは、型成形された左ヘッド半体と、型成形された右ヘッド半体と、前記左ヘッド半体に前記右ヘッド半体をレーザ溶接で一体化するビードと、からなり、
前記左・右ヘッド半体にそれぞれ一体形成された前記メインフレームの先端を差し込むことができる左・右メインフレーム支持部及び前記ステアリングシャフトを支える左・右ステアリング支持部を備え
前記左・右ヘッド半体は、鍛造品であり、
前記メインフレームは、左メインフレームと右メインフレームとからなり、
前記左ヘッド半体に設けた前記左メインフレーム支持部は、前記左メイフレームの先端を車両後方から差し込むことができる左挿入口を備え、
前記左ヘッド半体と前記左メインフレームとが前記左メインフレームの外周に沿って重ね合わせ溶接され、
前記右ヘッド半体に設けた前記右メインフレーム支持部は、前記右メインフレームの先端を車両後方から差し込むことができる右挿入口を備え、
前記右ヘッド半体と前記右メインフレームとが前記右メインフレームの外周に沿って重ね合わせ溶接されることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、左メインフレームは、左ヘッド半体に軽圧入され、右メインフレームは、右ヘッド半体に軽圧入されることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、重ね合わせ溶接の溶接ビードの位置は、左・右メインフレームの前端より後方であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、左・右ヘッド半体は、合わせ面側に肉抜き部が形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明では、左・右ヘッド半体は、下部に左・右コ字断面部を各々備え、左コ字断面部に右コ字断面部を合わせてレーザ溶接で接合することで、ダウンフレームの先端を差し込み支持させることができるダウンフレーム支持部を形成できるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ヘッドパイプは、型成形された左・右ヘッドパイプ半体をレーザ溶接で一体化する。溶接で一体化するため、ボルト結合でのフランジが不要となり、ヘッドパイプの軽量化が図れる。半体を型成形するため、半体は適正な厚さにすることができ、厚肉にする必要が無く、ヘッドパイプの軽量化が図れる。
加えて、溶接時に溶融金属が凝固・収縮するが、左・右ヘッドパイプ半体を接合するため、車幅方向での収縮は起こるものの、車長方向での収縮は起こらない。結果、車体フレームの車長方向の寸法精度を高めることができる。
さらに加えて、左・右ヘッド半体は鍛造品であり、鋳造品に比較して形状に限定があるものの、鋳造品より高強度が得られ、肉厚の減少を図ることができると共に肉抜き部を形成することができ、ヘッドパイプの軽量化を促すことができる。
さらに加えて、メインフレームは、左・右メインフレームとからなり、左・右メインフレーム支持部は、左・右メインフレームの先端の各々を車両後方から差し込むことができる左・右挿入口を備えている。左・右挿入口に左・右メインフレームに差し込み溶接できるため、製造が容易になり、製造時間の短縮が図れる。
さらに加えて、左・右ヘッド半体と左・右メインフレームとが左・右メインフレームの外周に沿って重ね合わせ溶接されるが、この方向の重ね溶接であれば、凝固時に車両方向の収縮は発生しない。
なお、レーザ溶接はアーク溶接(TIG溶接やMIG溶接を含む。)に比較してエネルギー密度が極めて高く、ビード(溶着金属)のアスペクト比(深さ/幅)が格段に大きくなる。ビードの深さが大きいため、十分な接合強度を確保することができる。ビードの幅が小さいため、凝固・収縮が比較的小さくなる。
よって、溶接接合されたヘッドパイプであるにも拘わらず、十分な剛性が確保される。
請求項2に係る発明では、左・右メインフレームは、左・右ヘッド半体に軽圧入される。
請求項3に係る発明では、重ね合わせ溶接の溶接ビードの位置は、左・右メインフレームの前端より後方である。
請求項4に係る発明では、左・右ヘッド半体は、合わせ面側に肉抜き部が形成されている。肉抜き部が外観部位に現れないため、ヘッドパイプの外観性を高めることができる。
請求項に係る発明では、左・右ヘッド半体は、下部に左・右コ字断面部を各々備え、左コ字断面部に右コ字断面部を合わせてレーザ溶接で接合することで、ダウンフレームの先端を差し込み支持させることができるダウンフレーム支持部を形成できるようにした。
コ字断面部は鋳造及び鍛造で製造が可能である。2個のコ字断面部を合わせてレーザ溶接すると矩形断面のダウンフレーム支持部が得られるが、接合法がレーザ溶接であるため、溶接歪みが少なく、仕上がり形状が良好なダウンフレーム支持部が容易に得られる。結果、ダウンフレームの位置精度が良好となる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る自動二輪車の車体フレームを示す図である。 ヘッドパイプの断面図である。 ヘッドパイプの分解斜視図である。 鋳造による製造方法を説明する図である。 鍛造による製造方法を説明する図である。 溶接前のヘッドパイプの正面図である。 図7の8−8線断面図である。 レーザ溶接を説明する図である。 溶接後のヘッドパイプの正面図である。 車体フレーム前部の平面図である。 ヘッドパイプの変更例を示す左側面図である。 変更例に係るヘッドパイプの分解図である。 図12の14−14線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「左」と「右」は後述するシートに座った乗員を基準に定めるものとする。
図1に示すように、自動二輪車10は、前輪11を転舵させるステアリングシャフト12を回転可能に支えるヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31に前端が溶接され車両後方へ延びるメインフレーム32と、このメインフレーム32の後部に前端が連結され車両後方へ延びピボットフレーム34とからなる車体フレーム30を、要部とする車両である。
ピボットフレーム34には、ピボット軸33が設けられており、このピボット軸33にスイングアーム14が上下移動可能に取付けられ、このスイングアーム14に後輪13が取付けられる。
本実施例では、メインフレーム32は、左メインフレーム32L(Lは左を示す添え字。以下同じ)と右メインフレーム32R(Rは右を示す添え字。以下同じ)で構成する。左・右メインフレーム32L、32Rの後部に左・右ピボットフレーム34L、34Rが接続される。なお、メインフレーム32は、いわゆるセンターフレームと呼ばれ、車幅中心に1本の長手フレームを延ばす構造の物であってもよい。
好ましくは、ヘッドパイプ31からダウンフレーム35を下へ延ばし、このダウンフレーム35の下部から車体後方へ左・右ロアフレーム36L、36Rを延ばし、左・右ロアフレーム36L、36Rを左・右ピボットフレーム34L、34Rに各々接続してエンジン15を収納する空間を形成する。
エンジン15を車体フレーム30に形成された空間に収納しつつ支持し、エンジン15から排気管16を延ばす。この排気管16はエンジン15の側方(この例では右側方)を通るようにして車両後方へ延ばされる。排気管16の後部に消音器17が取付けられる。
また、ヘッドパイプ31の後方で且つ左・右メインフレーム32間に燃料タンク18が取付けられる。メインフレーム32L、32Rの後部又はピボットフレーム34L、34Rの上部からシートフレーム19L、19Rが延ばされ、シートフレーム19L、19Rに乗員が座るシート21が載せられ、シートフレーム19L、19Rに支持される。
車体フレーム30は、図2に示すように、ヘッドパイプ31と、このヘッドパイプ31から車両後方へ延びる左・右メインフレーム32L、32Rと、メインフレーム32L、32Rの後部から下へ延びる左・右ピボットフレーム34L、34Rと、ヘッドパイプ31から斜め下へ延びるダウンフレーム35と、このダウンフレーム35の後部から延びてピボットフレーム34L、34Rに接続されるロアフレーム36L、36Rと、スティフナーガセット37を介してダウンフレーム35に接続され車体中心を車体後方へ延びるスティフナーパイプ38とを備えている。
図3に示すように、左・右ステアリング支持部47L、47R間には、上軸受41と下軸受42が嵌められており、これらの軸受41、42を介してステアリングシャフト12が回転(旋回)可能に取付けられる。
上軸受41は上から上シール部材43で覆われ、下軸受42は下から下シール部材44で覆われるため、軸受41、42に外からゴミや水などの異物が侵入する心配はない。
ステアリングシャフト12の上部にステアリングハンドル22が取付けられ、乗員が操作することでステアリングシャフト12が回される。ステアリングシャフト12には、図1に示す前輪11が取付けられ、前輪11が路面から反力(上向き力など)を受けるため、ヘッドパイプ31に十分な強度が求められる。
図4に示すように、ヘッドパイプ31は、型成形された左ヘッド半体45Lと、型成形された右ヘッド半体45Rとからなる。
左ヘッド半体45Lは、左合わせ面46Lで分割された半体であり、左ステアリング支持部47Lと、この左ステアリング支持部47Lから車両後方へ延びる左メインフレーム支持部48Lと、左ステアリング支持部47Lの下部から斜め下に且つ車両後方へ延びる左ダウンフレームガセット49Lとを備えている。
同様に右ヘッド半体45Rは、右合わせ面46Rで分割された半体であり、右ステアリング支持部47Rと、この右ステアリング支持部47Rから車両後方へ延びる右メインフレーム支持部48Rと、右ステアリング支持部47Rの下部から斜め下に且つ車両後方へ延びる右ダウンフレームガセット49Rとを備えている。
さらに、右合わせ面46Rに開口するように、右ステアリング支持部47Rに右第1肉抜き部51Rが凹設され、右メインフレーム支持部48Rに右第2肉抜き部52R及び右第3肉抜き部53Rが凹設され、右ダウンフレームガセット49Rに右第4肉抜き部54Rが凹設されている。右第1〜第4肉抜き部51R〜54Rの形成部位及び数は任意である。
右第1〜第4肉抜き部51R〜54Rは、右合わせ面46Rに開口しているため、次の工程で右ヘッド半体45Rに左ヘッド半体45Lを合わせると、外から見えなくなる。外観性が高まる上に、右第1〜第4肉抜き部51R〜54Rに泥や汚れが溜まる心配がない。
作図の都合で、図示は省いたが、左ヘッド半体45Lにも左第1〜第4肉抜き部が凹設されている。よって、外観性を維持しつつ、左・右ヘッド半体45L、46Rの大幅な軽量化が図れる。
左・右ヘッド半体46L、45Rの型成形を図面に基づいて具体的に説明する。
図5に示すように、キャビティ用凹部56を有する下鋳型57と、半円柱状突起58及び肉抜き形成用突起59を有する上鋳型60とを準備する。下鋳型57に上鋳型60を重ね(型組みし)、キャビティ61へ溶融金属(溶湯)を鋳込む。溶融金属が凝固したら、下鋳型57から上鋳型60を分離し、鋳造品を取り出す。結果、鋳物製の左・右ヘッド半体(図4、45L、45R)が得られる。鋳造法であれば、複雑な形状の左・右ヘッド半体(図4、45L、45R)が製造可能である。
または、図6に示すように、成形凹部62を有するダイ63と、半円柱状突起64及び肉抜き形成用突起65を有するパンチ66とを準備する。金属素材67をダイ63に載せ(投入し)、パンチ66を下げて塑性加工を実施する。パンチ66を上げて鍛造品を取り出す。結果、鍛造製の左・右ヘッド半体(図4、45L、45R)が得られる。
なお、冷間鍛造法では金属素材67は常温で投入するが、熱間鍛造法では金属素材67を熱間鍛造温度まで加熱してから投入する。本発明の左・右ヘッド半体(図4、45L、45R)は、形状がやや複雑であるため、熱間鍛造が推奨される。
図4(正面図であるため、Lが右、Rが左に見える。)にて、左ヘッド半体45Lに右ヘッド半体45Rを合わせると、図7に示すようなヘッドパイプ31の半製品(溶接前のヘッドパイプ31)が得られる。正面視で、左合わせ面46Lと右合わせ面46Rとの間に隙間(ギャップ)69が見える。
図7の8−8線断面図である、図8に示すように、隙間69が不可避的に発生するが、この隙間69は可及的に小さく(例えば0.01mm以下に)する。鋳造又は鍛造後に、左合わせ面46L及び/又は右合わせ面46Rに反りや凹凸が残っている場合は、研削するなどして平坦化することが推奨される。平坦化により、隙間69を可及的に小さく(例えば0.01mm以下に)する。
次に、図9(a)に示すように、レーザ溶接トーチ70によりレーザビーム71を隙間69に照射する。レーザビーム71は、アーク熱よりエネルギー密度が格段に高いために、隙間69近傍が融点を超える温度に加熱される。
結果、図9(b)に示すように、アスペクト比(深さ/幅)が大きな第1ビード73が形成でき、この第1ビード73で左ヘッド半体45Lと右ヘッド半体45Rが強固に接合される。
以上により、図10に示すように、第1ビード73で左ヘッド半体45Lと右ヘッド半体45Rが一体化された。この第1ビード73は上述した通りにレーザ溶接ビードである。
図11に示すように、左・右メインフレーム支持部48L、48Rは第2ビード74で接合される。この第2ビード74もレーザ溶接ビードである。
レーザ溶接ビードである第1・第2ビード73、74で左ヘッド半体45Lと右ヘッド半体45Rが接合されて、ヘッドパイプ31ができあがる。レーザ溶接ビードは、アーク溶接ビードに比較して、ビード幅が格段に小さい。そのため、凝固後の収縮が格段に小さい。結果、寸法精度がよい、ヘッドパイプ31が得られる。
図3に示す軸受41、42の収納部は、左・右ステアリング支持部47L、47Rに機械加工を施すことにより形成するが、溶接後のヘッドパイプ31の寸法精度がよいため、削り代を少なくすることができ、材料歩留まりを上げつつ加工工数の低減を図ることができる。
ただし、凝固後の収縮はゼロではない。しかし、収縮は車幅方向(図11では上下方向)に発生し、車長方向には発生しない。結果、図2において、ヘッドパイプ31とピボット軸33の距離が変化する心配は無い。
次に、左・右メインフレーム支持部48L、48Rに左・右メインフレーム32L、32Rの先端を各々当て、第3ビード75、75で接合する。この第3ビード75は、必ずしもレーザ溶接ビードである必要はなく、TIG、MIG等のアーク溶接ビードであってもよい。アーク溶接であれば、隙間が0.01mmを大きく超えても施工可能であり、溶接工数を下げることができる。
図2にて、左・右ダウンフレームガセット49L、49Rに角筒状のダウンフレーム35を載せ、第4ビード76で接合する。この第4ビード76も、レーザ溶接ビード、TIG、MIG等のアーク溶接ビードの何れであってもよい。
次に、ヘッドパイプ31の変更例を説明する。
図12に示すヘッドパイプ31に備えられる左・右メインフレーム支持部48L、48Rは、図13で説明するように各々筒状を呈し、ダウンフレーム支持部78は、図14で説明するように筒状を呈している。
図13に示すように、左・右ヘッド半体45L、45Rは、左・右メインフレーム32L、32Rを車両後方から差し込むことができる左・右挿入口79L、79Rを備えている。
矢印80は、型抜き方向兼パンチ移動方向を示す。すなわち、左メインフレーム支持部48Lが筒状を呈するものの、矢印80に沿って型抜き又はパンチを移動させることで、鋳造及び鍛造が可能となる。右メインフレーム支持部48Rに付いても同様である。
左・右挿入口79L、79Rから左・右メインフレーム32L、32Rを挿入(好ましくは軽圧入)し、第5ビード81、81で固定する。第5ビード81はレーザ溶接ビームが好適である。レーザ溶接ビームであれば、エネルギー密度が極めて高いため、外側の左・右メインフレーム支持部48L、48Rを貫通し、内側の左・右メインフレーム32L、32Rを溶かすことができ、左・右メインフレーム支持部48L、48Rに左・右メインフレーム32L、32Rを重ね溶接することができる。この方向の重ね溶接であれば、凝固時に車両方向の収縮は発生しない。
図12に示すヘッドパイプ31は、下部に図14に示すような左コ字断面部82Lと右コ字断面部82Rを備えている。左・右コ字断面部82L、82Rを合わせて矩形断面とし、そこにダウンフレーム35を差し込み、レーザビームで隙間を溶融する。すると、第6ビード83、83で左・右コ字断面部82L、82Rを接合しつつ、これらにダウンフレーム35を固定することができる。この時の溶接も収縮は車幅方向に発生するが、車長方向には発生しない。
尚、本発明は、自動二輪車に好適であるが、ヘッドパイプを有する三輪バギーや四輪バギーに適用可能である。
本発明は、自動二輪車の車体フレームに好適である。
10…自動二輪車、11…前輪、12…ステアリングシャフト、13…後輪、14…スイングアーム、15…エンジン、30…車体フレーム、31…ヘッドパイプ、32…メインフレーム、32L…左メインフレーム、32R…右メインフレーム、33…ピボット軸、34…ピボットフレーム、34L…左ピボットフレーム、34R…右ピボットフレーム、35…ダウンフレーム、45L…左ヘッド半体、45R…右ヘッド半体、46L…左合わせ面、46R…右合わせ面、47L…左ステアリング支持部、47R…右ステアリング支持部、48L…左メインフレーム支持部、48R…右メインフレーム支持部、51R〜54R…右肉抜き部、73…ビード(第1ビード)、74…ビード(第2ビード)、78…ダウンフレーム支持部、79L…左挿入口、79R…右挿入口、82L…左コ字断面部、82R…右コ字断面部。

Claims (5)

  1. 前輪(11)を転舵させるステアリングシャフト(12)を回転可能に支えるヘッドパイプ(31)と、このヘッドパイプ(31)に前端が溶接され車両後方へ延びるメインフレーム(32)と、このメインフレーム(32)の後部に前端が連結され車両後方へ延びピボット軸(33)を介して後輪(13)を上下移動可能に支えるピボットフレーム(34)と、を備えている自動二輪車の車体フレーム(30)の製造方法において、
    前記ヘッドパイプ(31)は、型成形された左ヘッド半体(45L)と、型成形された右ヘッド半体(45R)と、前記左ヘッド半体(45L)に前記右ヘッド半体(45R)をレーザ溶接で一体化するビード(73、74)と、からなり、
    前記左・右ヘッド半体(45L、45R)にそれぞれ一体成形された前記メインフレーム(32)の先端を差し込むことができる左・右メインフレーム支持部(48L、48R)及び前記ステアリングシャフト(12)を支える左・右ステアリング支持部(47L、47R)を備え
    前記左・右ヘッド半体(45L、45R)は、鍛造品であり、
    前記メインフレーム(32)は、左メインフレーム(32L)と右メインフレーム(32R)とからなり、
    前記左ヘッド半体(45L)に設けた前記左メインフレーム支持部(48L)は、前記左メイフレーム(32L)の先端を車両後方から差し込むことができる左挿入口(79L)を備え、
    前記左ヘッド半体(45L)と前記左メインフレーム(32L)とが前記左メインフレーム(32L)の外周に沿って重ね合わせ溶接され、
    前記右ヘッド半体(45R)に設けた前記右メインフレーム支持部(48R)は、前記右メインフレーム(32R)の先端を車両後方から差し込むことができる右挿入口(79R)を備え、
    前記右ヘッド半体(45R)と前記右メインフレーム(32R)とが前記右メインフレーム(32R)の外周に沿って重ね合わせ溶接されることを特徴とする自動二輪車の車体フレームの製造方法
  2. 前記左メインフレーム(32L)は、前記左ヘッド半体(45L)に軽圧入され、
    前記右メインフレーム(32R)は、前記右ヘッド半体(45R)に軽圧入されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車の車体フレームの製造方法
  3. 前記重ね合わせ溶接の溶接ビード(81)の位置は、前記左・右メインフレーム(32L、32R)の前端より後方であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車の車体フレームの製造方法
  4. 前記左・右ヘッド半体(45L、45R)は、合わせ面(46R)側に肉抜き部(51R〜54R)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の自動二輪車の車体フレームの製造方法。
  5. 前記左・右ヘッド半体(45L、45R)は、下部に左・右コ字断面部(82L、82R)を各々備え、
    前記左コ字断面部(82L)に前記右コ字断面部(82R)を合わせてレーザ溶接で接合することで、ダウンフレーム(35)の先端を差し込み支持させることができるダウンフレーム支持部(78)を形成できるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車の車体フレームの製造方法
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