JP5906891B2 - 人工肺の保護カバー - Google Patents

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Description

本発明は、人工肺の人工肺本体に装着される保護カバー、特に、異なる厚さの人工肺本体に対してそれぞれ適合させることが可能な構成を有する保護カバーに関する。
心臓手術においては、患者の心臓を停止させ、その間の呼吸及び循環機能を代行するために、人工心肺装置が用いられる。人工肺は、患者の肺に代わって血液に酸素を供給し、二酸化炭素を排出させる機能を提供して、体外血液循環を可能とする。
人工肺はガス交換部を有し、ハウジング内にガス交換のための要素(例えば中空糸束)が内蔵されている。一般的には、ガス交換部に対して熱交換部が併設された構造が採用される場合も多い。熱交換部には、熱交換用のパイプが配置される。熱交換部及びガス交換部を横切って貫通する血液流路が形成され、血液が熱交換部及びガス交換部の順に流される。熱交換用のパイプを通して冷温水が流され、中空糸束を通して酸素含有ガスが流される。従って、血液流路を通る血液は、熱交換部で温度が調整され、ガス交換部ではガス交換により酸素を吸収し炭酸ガスを排出する。
このような人工肺において、ガス交換部及び熱交換部は、構造上、衝撃に弱く、衝撃により内部のシールが破壊されると、シール漏れが生じる場合がある。この場合、熱交換部またはガス交換部での血液漏出により、血液汚染が発生する惧れがある。
そのような事態を回避するため、人工肺に、ガス交換部及び熱交換部を衝撃から守る保護カバーを取り付けることが、例えば特許文献1に開示されている。保護カバーは、ガス交換部及び熱交換部を覆うように構成され、取り付けを容易にするために分割可能となっている。すなわち、保護カバーは、人工肺本体の前面側に装着される第1枠体と、後面側に装着される第2枠体とからなる。第1枠体には、係合爪が設けられ、第2枠体には係合穴が設けられて、人工肺本体に装着されたときに、係合爪と係合穴が係合し両枠体が一体化して、人工肺本体に対して、衝撃が直接及ぶことのないように保護する。
また、体外血液循環を行うための血液回路には、人工肺とともに、回路内の血液量を調整し、返血量を一定に保つための緩衝機能が必要である。さらに、術野から血液を吸引し異物を瀘別除去した後、返血するラインも設けられる。そのため、脱血した血液を一時的に貯留し、また術野から吸引された血液を瀘過し一時的に貯留しておくための貯血槽が用いられる。従って、体外血液循環回路においては、人工肺とともに貯血槽が用いられるのが一般的であり、以下の記載における体外循環処理装置とは、人工肺と貯血槽とを組み合わせた装置を意味する。
一方、手術室内の各種機器の配置スペースを確保するために、体外循環処理装置の構成要素である人工肺と貯血槽間の距離を短くすることが望ましい。装置間の距離を短くするため、また、体外血液循環回路を構成する際の取扱いの簡便性のためにも、貯血槽と人工肺を連結して一体化することが可能であることが望ましい。
そのように、貯血槽と人工肺を連結するために、保護カバーの第1枠体には連結部材と結合させるための結合部が設けられる。結合部は第1枠体の上部に設けられ、連結部材と人工肺は、結合部での嵌合を介して相互に回動可能となっている。このように、保護カバーは、人工肺本体を衝撃から防護するための機能、及び貯血槽と連結するための連結部材と結合する機能を兼備している。
特開2010−284201号公報
人工肺は、患者の年齢、体格等に併せたサイズのものを用いる必要がある。そのため、複数のサイズの人工肺が作製され、従来例のような保護カバーも、人工肺本体のサイズ毎に複数種類のサイズのものを作製する必要があった。
異なるサイズの人工肺本体に適合させるために必要な保護カバーの形態の変更は、人工肺本体の厚み方向の寸法のみである。それにも拘わらず、それぞれのサイズに応じた種類の保護カバーを作製するためには、それぞれの金型を作製し、また、それぞれ別の製造工程が必要である。従って、製造コストを低減するため、異なるサイズの人工肺本体に対して各々適合させることが可能なように、保護カバーを共用化することが望まれていた。
従って本発明は、厚さの異なる複数種類のサイズの人工肺本体に対して容易に適合させることが可能な人工肺の保護カバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の人工肺の保護カバーは、内部にガス交換室が形成された人工肺本体の少なくとも一部を覆うように装着され、前記人工肺本体に対して、いずれか一方が前面側に他方が後面側にそれぞれ配置される第1及び第2枠体を備え、前記第1枠体は、上下端部に各々、前記人工肺本体への装着状態において前記第2枠体に向かって延びる左右一対の係合片を有し、前記係合片の先端には係合爪が設けられ、前記第2枠体は、上下端部に各々、前記人工肺本体への装着状態において前記第1枠体に向かって延びる肩部を有し、前記肩部には、前記係合爪に対応させて配置され前記係合爪の各々が嵌合可能なように設けられた左右一対の係合穴を有し、前記第2枠体の係合穴は、前記第1枠体からの距離が異なる複数列の前記左右一対の係合穴を含み、前記第2枠体は、左右の側壁部に前記第1枠体に向かって張り出した調整側壁を有し、前記調整側壁と前記側壁部との境界には、前記調整側壁の除去を容易にする分離境界部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1枠体に設けられた係合片の先端の係合爪と、第2枠体に設けられた係合爪の係合により両枠体が合体し、第1枠体からの距離が異なる複数列の左右一対の係合穴を含むことにより、厚さの異なる複数種類のサイズの人工肺本体に対して容易に適合させることが可能である。
本発明の実施の形態における保護カバーが装着された人工肺を含む体外循環処理装置の側面図 体外循環処理装置の要素である人工肺と連結部材を結合させた構造体の正面側から見た状態を示す斜視図 図2の状態から連結部材を取り外した人工肺のみを示す斜視図 同人工肺の背面側から見た状態を示す斜視図 図4に示した人工肺について人工肺本体と保護カバーとに分解した状態を示す斜視図 厚みの異なる2種類の人工肺本体の形態を示す側面図 保護カバーを第1枠体と第2枠体に分解して背面側から見た状態を示す斜視図 図7の分解した状態の保護カバーの平面形状を示す上面図 保護カバーの第2枠体の2種類の状態を示す側面図 図6に示した厚みの薄い方の人工肺本体を用いた人工肺について、保護カバーを分解した状態を示す斜視図 本発明の実施の形態における保護カバーの第1枠体の要部について説明するための斜視図 同保護カバーの第2枠体の要部について説明するための斜視図
本発明の人工肺の保護カバーは、上記構成を基本として、以下のような態様をとることができる。
すなわち、前記第2枠体は、左右の側壁部に前記第1枠体に向かって張り出した調整側壁を有し、前記調整側壁と前記側壁部との境界には、前記調整側壁の除去を容易にする分離境界部が形成された構成とすることができる。
前記係合爪は、前記係合片の面と交差する方向に突出する縦方向凸部を形成しており、前記係合穴の内周の端縁のうち左右方向に伸びる部分である横方向内端縁に前記係合爪の前記縦方向凸部が当接することにより、前記係合爪と前記係合穴が係合する構成とすることができる。
また、前記係合爪は、前記縦方向凸部に加えて、前記係合片の側端の一方から突出する横方向凸部を備え、前記係合穴の前記横方向内端縁の一方の側部から上下方向に伸びる縦方向端縁が形成され、前記係合爪と前記係合穴の係合時には、前記係合爪の前記横方向凸部が前記縦方向端縁に当接するように構成され、前記係合爪と前記係合穴の係合を解放するためには、前記縦方向凸部と前記横方向端縁の当接を上下方向に外すとともに、前記横方向凸部と前記縦方向端縁の当接を左右方向に外すことが必要である構成とすることができる。
また、前記第1または第2枠体には、他の医療用装置と人工肺とを連結するための結合部が設けられている構成とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。下記の実施の形態では、体外循環処理装置に組み込まれる人工肺を例として、その保護カバーが開示される。但し、この保護カバーは、このような態様での人工肺への適用に限定されることなく、種々の態様における人工肺に適用可能である。
<実施の形態>
図1は、本発明の一実施の形態における保護カバーが装着された人工肺を含む体外循環処理装置を示す側面図である。この体外循環処理装置は、体外血液循環回路中に組み込んで用いられ、貯血槽1と人工肺2を連結部材3により連結して構成されている。人工肺2と連結部材3が結合された構造体の正面側から見た斜視図を、図2に示す。図2の状態から連結部材3を取り外した人工肺2のみの構造を、図3に斜視図で示す。図4は、人工肺の背面側から見た状態を示す斜視図である。図5は、図4に示した人工肺について、人工肺本体と保護カバーとに分解した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、貯血槽1は、本体部4と、本体部4の上部に載置された蓋体(不図示)とを有する。本体部4は、その底面の中心から外れた一部が下方に突出して形成された貯血室5を有し、貯血室5の下端には、血液が流出する血液流出ポート6が設けられている。本体部4の底面の貯血室5から隔たった位置に、下方に突出させて支持部7が設けられている。この支持部7における下側部分は、円筒状の結合部8を形成している。結合部8の下端側には、連結部材3の一端側に設けられた第1嵌合部9が嵌合している。連結部材3の他端側には第2嵌合部10が設けられ、人工肺2に設けられた結合部11と嵌合する。これにより、貯血槽1と人工肺2が連結部材3により連結される。
貯血槽1の支持部7は、さらに、貯血槽1を支持するための支持装置の一部を構成するホルダ12と結合させる部位を有する。ホルダ12により、貯血槽1を所望の状態に支持することができる。貯血槽1は、周知の構成と同様、静脈血流入ポートから流入する血液を濾過する静脈血濾過網が槽内に保持され、また、心内血流入ポートから流入する血液から除泡するためのカーディオトミー部が配置された構成とすることができる。
図2に示すように、連結部材3の第1嵌合部9は、円筒状内周面9aを有する。図1に示す貯血槽1の結合部8には、円筒状外周面8aを形成する領域が設けられ、この領域に、円筒状内周面9aが嵌合している。この嵌合を介して、連結部材3は、貯血槽1に対して回動自在である。貯血槽1の結合部8と連結部材3の第1嵌合部9の嵌合構造には、図示は省略するが、例えば、結合部8に設けられ、円筒状外周面8aと円筒状内周面9aの嵌合を保持するための機構が含まれる。
また、人工肺2の結合部11は、図3等に示されるように、円筒状の外周面を有し、その外側に連結部材3の第2嵌合部10が嵌合する。これにより、連結部材3と人工肺2は、結合部11での嵌合を介して相互に回動可能である。第2嵌合部10の上部の側部には、図1、図2に示されるように、係止レバー13が設けられ、詳細についての説明は省略するが、第2嵌合部10と人工肺2の結合部11の嵌合の脱離を規制するように構成されている。
図1、図2に示されるように、連結部材3は、第1、第2嵌合部9、10を一体化させた構造を有し、第1嵌合部9の回動の中心軸と第2嵌合部10の回動の中心軸は、互いに平行であって、相互間に間隔を設けて配置された構成となっている。このような連結部材3を介した連結構造により、連結部材3と貯血槽1は互いに、第1嵌合部9の上下方向に延びる中心軸の周りに回動可能である。また、人工肺2と連結部材3は互いに、第2嵌合部10の上下方向に延びる中心軸の周りに回動可能である。従って、人工肺2は、第2嵌合部10の中心軸の周りに自転可能、かつ貯血槽1の結合部8の周りに公転可能であり、貯血槽1に対する人工肺2の位置及び姿勢について、高い調整の自由度が得られる。
図1に示すように、人工肺2は、熱交換部14及びガス交換部15を有し、ハウジング内にそれぞれ熱交換及びガス交換のための周知の構成を有する要素が収納されている。すなわち、図示は省略するが、熱交換部14の内腔には、熱交換のためのステンレスパイプ束が配置されている。ガス交換部15の内腔には中空糸膜の束である中空糸束が配置されている。ステンレスパイプ束及び中空糸束の外周領域には、両端は露出させてシール部材が充填され、その内腔が、ステンレスパイプ束及び中空糸束を水平方向に横断して延在する円筒状の血液流路を形成している。
熱交換部14及びガス交換部15を水平方向に貫通する血液流路の両端に対応するハウジングの外殻壁に、血液の流入、流出用の血液ポート16、17が設けられている。熱交換部14の左右端部には各々、熱交換液である冷水または温水を流入出させるための冷温水ポート18(図2参照)、19が設けられている。ガス交換部15の上下端部には各々、酸素含有ガスを導入、導出するためのガスポート20、21が設けられている。
冷温水ポート18から流入する熱交換液である冷水または温水は、各ステンレスパイプの一端から進入し、各ステンレスパイプの他端を経由して冷温水ポート19から流出する。その間に、血液流路を流れる血液との間で熱交換が行われる。一方、ガスポート20から流入する酸素含有ガスは、各中空糸膜の一端から進入し、各中空糸膜の他端を経由してガスポート21から流出する。その間に、血液流路を流れる血液との間でガス交換が行われる。
なお、この人工肺2の構成は一例であり、他の構成であっても、本実施の形態の貯血槽との連結構造を適用することができる。人工肺2は、熱交換部14及びガス交換部15から構成されているものに限らず、ガス交換部15のみで構成されていても、本実施の形態の連結構造を適用可能である。
図5に示すように、人工肺2は、人工肺本体22のハウジングの外側に、保護カバー23が装着された構造を有する。保護カバー23は、人工肺本体22の前面側に装着される第1枠体24と、後面側に装着される第2枠体25とを組み合わせた構造体である。第1枠体24の上部には、連結部材3と結合する上述の結合部11が設けられている。第1、第2枠体24、25にはそれぞれ、円孔24a、25aが設けられており、血液ポート16、17を突出させている。
第1枠体24の上下端部には、第2枠体25に向かって延在する係合片26が設けられ、その先端に係合爪27が形成されている。第2枠体25の上下端部には、第1枠体24に向かって延在する肩部28が設けられ、係合穴29、30が形成されている。第1、第2枠体24、25が人工肺本体22に装着されたときに、係合爪27が係合穴29または30に係合する。この係合により第1、第2枠体24、25が一体化して、人工肺本体22に固定される。
上記構成を有する本実施の形態の保護カバー23は、図6(a)及び(b)に示すような、2種類の人工肺本体22A及び22Bに対して装着可能なように構成されている。なお、以下の記載において、人工肺本体22A、22Bに共通の事項を説明する場合は、総括して人工肺本体22と記述する。人工肺本体22A、22Bは、基本的には同様に上述のとおりの構成を有する。相違点は、人工肺本体22Aの血液流路方向における厚さが、人工肺本体22Bの厚さよりも厚いことである。
このように、厚さの異なる2種類の人工肺本体22A、22Bに対してそれぞれ適合させることを可能とするための保護カバー23の構成について、図7〜図9を参照して説明する。なお、本実施の形態の説明では、人工肺本体22A、22Bの前面側に第1枠体24が配置され、後面側に第2枠体25が配置されるが、以下に説明する効果を得るためには、逆の配置であってもよい。
まず、基本的な構成としては、図7に示すように、第1枠体24の係合片26は、上下端部に各々、左右一対で設けられており、人工肺本体22への装着状態において第2枠体25に向かって延在する。係合爪27は、係合片26の面と交差する方向(概ね直交する方向)に突出している。図では、上端の係合片26では係合爪27は上方に突出し、下端の係合片26では係合爪27は下方に突出している。
第2枠体25の上下の肩部28には各々、係合爪27に対応させて配置され係合爪27の各々が嵌合可能なように設けられた左右一対で2列の係合穴29、30が設けられている。第1列の左右一対の係合穴29は、第1枠体24からの距離が近い位置に配置されている。第2列の左右一対の係合穴30は、第1列の係合穴29よりも第1枠体24からの距離が遠い位置に配置されている。
第1枠体24の係合爪27は、第1列の係合穴29、または第2列の係合穴30に対して、選択的に係合可能である。係合爪27を第1列の係合穴29に係合させた状態では、第1枠体24と第2枠体25の間隔が大きく、図6(a)に示した厚い方の人工肺本体22Aに適切に装着することができる。一方、係合爪27を第2列の係合穴30に係合させた状態では、第1枠体24と第2枠体25の間隔が狭くなり、図6(b)に示した薄い方の人工肺本体22Bに適切に装着することができる。このようにして、本実施の形態の保護カバー23は、厚さの異なる2種類の人工肺本体22A及び22Bのいずれに対しても、適切に装着可能である。
また、図7等に示すように、第2枠体25の左右の側壁部31には、第1枠体24に向かって張り出した調整側壁32が設けられている。調整側壁32と側壁部31との境界部には、分離境界部33が形成されている。分離境界部33は、例えば浅い溝、複数の孔の列等からなり、この部分で調整側壁32を容易に折取ることができる。あるいは、調整側壁32を、脆弱な素材で形成することにより、容易に折取ることができるようにしてもよい。図9(a)に、調整側壁32が除去されていない状態を、図9(b)に、調整側壁32が除去された状態を示す。
このように、調整側壁32の有無によって、第1枠体24と第2枠体25の側部領域の間隔を調整することができる。図6(a)の厚い人工肺本体22Aに装着する場合は、図5に示したように、保護カバー23は図9(a)の調整側壁32が除去されていない状態で用いられる。図6(b)の薄い人工肺本体22Bに装着する場合は、図10に示すように、保護カバー23は図9(b)の調整側壁32が除去された状態で用いられる。これにより、厚い人工肺本体22Aに装着されるときには、ガス交換部15aを適切に保護し、かつ、薄い人工肺本体22Bに対しても支障なく装着可能とすることができる。
なお、人工肺本体の厚さは、2種類に限られることはない。すなわち、第2枠体に設ける係合穴の列を3列以上にすれば、より多種類の厚さの人工肺本体に対しても、容易に適合可能である。
次に、第1枠体24の係合爪27、及び第2枠体25の係合穴29、30の構造の詳細について、図11及び図12を参照して説明する。図11(a)に示す第1枠体24における丸Aで囲った範囲で、係合爪27の特徴部分を拡大して図11(b)に示す。また、図12(a)における丸Bで囲った範囲で、係合穴30の特徴部分を拡大して図12(b)に示す。なお、係合穴29の特徴部分も、係合穴30の場合と同様である。
図11(b)に示すように、係合爪27は基本的な係合部として、係合片26の面と交差する方向、すなわち垂直方向の上方に突出する縦方向凸部27aを形成している。更に、係合片26の一方の側縁から横方向に突出する横方向凸部27bも形成されている。図では、横方向凸部27bは外側に向かって突出している。
一方、図12(b)に示す横方向内端縁30aが、係合穴30の基本的な係合部を構成する。横方向内端縁30aは、係合穴30の内周の端縁(内端縁)のうち左右方向に伸びる部分である。係合穴30にはさらに、横方向内端縁30aの一方の側部から上下方向に伸びる縦方向端縁30bが形成されている。係合爪27と係合穴30の係合時には、横方向凸部27bが縦方向端縁30bに当接するように構成されている。
以上のように、縦方向凸部27aと横方向内端縁30aの当接と同時に、横方向凸部27bと縦方向端縁30bの当接を併せて、係合爪27と係合穴30の係合が形成される。従って、係合爪27と係合穴30の係合の解放するためには、縦方向凸部27aと横方向内端縁30の当接を上下方向に外すとともに、横方向凸部27bと縦方向端縁30bの当接を左右方向に外すことが必要である。
例えば、縦方向凸部27aと横方向内端縁30aのみの当接により係合が形成される構造の場合、第1枠体24と第2枠体25に対して、上下方向に相対的に変位する力が作用したときに、容易に係合が外れる恐れがある。これに対して、上記構成であれば、上下方向と左右方向に同時に力を作用させた場合にのみ係合が外れるので、係合が維持される確実性が高い。この効果は、上述のような、本実施の形態の基本的な目的を達成するための構造との組みあわせにおいて、特に利点がある。
すなわち、厚さの異なる2種類の人工肺本体22A、22Bに対してそれぞれ適合可能なように保護カバー23が構成されると、係合穴29または係合穴30のいずれか一方に対する係合爪27の係合が、若干甘くなる可能性を回避することは困難である。これに対して、係合爪27及び係合穴29、30が上述の係合構造を持つことにより、いずれの場合であっても、係合を確実に維持することが可能となる。
但し、係合爪27及び係合穴29、30の上述のような係合構造は、必須ではない。すなわち、例えば製造上の精度を十分に管理すれば、一方の係合構造だけ、例えば、縦方向凸部27aと横方向内端縁30aのみの当接であっても、実用上、十分な係合を得ることができる。
本発明の人工肺の保護カバーによれば、厚さの異なる複数種類のサイズの人工肺本体に対して容易に適合させることが可能であり、体外血液循環等に用いる人工肺に有用である。
1 貯血槽
2 人工肺
3 連結部材
4 本体部
5 貯血室
6 血液流出ポート
7 支持部
8、11 結合部
8a 円筒状外周面
9 第1嵌合部
9a 円筒状内周面
10 第2嵌合部
12 ホルダ
13 係止レバー
14 熱交換部
15 ガス交換部
16、17 血液ポート
18、19 冷温水ポート
20、21 ガスポート
22 人工肺本体
23 保護カバー
24 第1枠体
24a、25a 円孔
25 第2枠体
26 係合片
27 係合爪
27a 縦方向凸部
27b 横方向凸部
28 肩部
29、30 係合穴
30a 横方向内端縁
30b 縦方向端縁
31 側壁部
32 調整側壁
33 分離境界部

Claims (4)

  1. 内部にガス交換室が形成された人工肺本体の少なくとも一部を覆うように装着される保護カバーであって、
    前記人工肺本体に対して、いずれか一方が前面側に他方が後面側にそれぞれ配置される第1及び第2枠体を備え、
    前記第1枠体は、上下端部に各々、前記人工肺本体への装着状態において前記第2枠体に向かって延びる左右一対の係合片を有し、前記係合片の先端には係合爪が設けられ、
    前記第2枠体は、上下端部に各々、前記人工肺本体への装着状態において前記第1枠体に向かって延びる肩部を有し、前記肩部には、前記係合爪に対応させて配置され前記係合爪の各々が嵌合可能なように設けられた左右一対の係合穴を有し、
    前記第2枠体の係合穴は、前記第1枠体からの距離が異なる複数列の前記左右一対の係合穴を含み、
    前記第2枠体は、左右の側壁部に前記第1枠体に向かって張り出した調整側壁を有し、前記調整側壁と前記側壁部との境界には、前記調整側壁の除去を容易にする分離境界部が形成されていることを特徴とする人工肺の保護カバー。
  2. 前記係合爪は、前記係合片の面と交差する方向に突出する縦方向凸部を形成しており、
    前記係合穴の内周の端縁のうち左右方向に伸びる部分である横方向内端縁に前記係合爪の前記縦方向凸部が当接することにより、前記係合爪と前記係合穴が係合するように構成された請求項1に記載の人工肺の保護カバー。
  3. 前記係合爪は、前記縦方向凸部に加えて、前記係合片の側端の一方から突出する横方向凸部を備え、
    前記係合穴の前記横方向内端縁の一方の側部から上下方向に伸びる縦方向端縁が形成され、前記係合爪と前記係合穴の係合時には、前記係合爪の前記横方向凸部が前記縦方向端縁に当接するように構成され、
    前記係合爪と前記係合穴の係合を解放するためには、前記縦方向凸部と前記横方向内端縁の当接を上下方向に外すとともに、前記横方向凸部と前記縦方向端縁の当接を左右方向に外すことが必要である請求項に記載の人工肺の保護カバー。
  4. 前記第1または第2枠体には、他の医療用装置と人工肺とを連結するための結合部が設けられている請求項1に記載の人工肺の保護カバー。
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