JP5903343B2 - 吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置、及び加工方法 - Google Patents

吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置、及び加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工装置、及び加工方法に関する。
従来、吸収性物品の一例たる使い捨ておむつには、着用時の密着性を高める等の目的で種々の伸縮性シートが使用されている。
ここで、かかる伸縮性シートの伸縮性を部分的に低下させたい場合がある。例えば、伸縮性シートが、着用者の腰回りを全周に亘って覆いながら締めるウエストギャザー部材に使用される場合には、主に股下部の主材となる吸収体の腹側端部及び背側端部がそれぞれ伸縮性シートに重ね合わせられて接合されることになるが、このとき、伸縮性シートに重ね合わせられた腹側端部及び背側端部を介して伸縮性シートの収縮力が吸収体に伝達されて同吸収体はおむつの幅方向に縮められて皺を生じ、吸液性が阻害される虞がある。そのため、伸縮性シートのうちで腹側端部及び背側端部が重ね合わせられる部分の伸縮性を選択的に低下したい要望がある。
この点につき、特許文献1には、製造ラインの搬送方向に沿って連続する連続シートであって、伸縮方向が搬送方向に沿った連続シートに対して所定部分の伸縮性を選択的に低下させる方法が開示されている。
特表2008−69280号
しかし、製造ラインの配置によっては、単票状シートの状態で伸縮性を低下する方が他工程で扱い易くなる場合があり、また、伸縮方向を、製造ラインの搬送方向と交差する交差方向(所謂CD方向)に揃えた方が他工程で扱い易くなる場合があるが、特許文献1の方法は、かかる場合に対応できていない。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、搬送方向と交差する方向に伸縮性を有した単票状シートの同方向の伸縮性を所定部分以外については維持させつつ、当該所定部分については確実に低下させることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送方向に搬送される伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工装置であって、
前記搬送方向と交差する交差方向に伸長された伸長状態で前記搬送方向に沿って搬送される前記単票状シートを、外周面の吸着部にて、前記交差方向に沿った回転軸周りに回転しながら吸着して受け取る第1ロールと、
前記第1ロールの前記外周面に、加熱部を具備した外周面を対向させながら前記第1ロールと連動して回転する第2ロールと、を有し、
前記第1ロールの前記吸着部に伸長状態で保持された前記単票状シートにおける前記所定部分を、前記第2ロールの前記加熱部で加熱することにより、前記所定部分の伸縮性を低下させることを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置である。
また、
搬送方向に搬送される伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工方法であって、
前記搬送方向と交差する交差方向に伸長された伸長状態で前記搬送方向に沿って搬送される前記単票状シートを、前記交差方向に沿った回転軸周りに第1ロールを回転しながら該第1ロールの外周面の吸着部で吸着して受け取ることと、
前記第1ロールの前記外周面に外周面を対向させながら前記第1ロールと連動して回転する第2ロールの前記外周面の加熱部で、前記吸着部によって伸長状態に保持された前記単票状シートにおける前記所定部分を加熱することと、を有することを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工方法である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、搬送方向と交差する方向に伸縮性を有した単票状シートの同方向の伸縮性を所定部分以外については維持させつつ、当該所定部分については確実に低下させることができる。
図1Aは、オープン型の使い捨ておむつ1の概略平面図であり、図1Bは、単票状シート3の一例の伸縮性フィルム3の概略側面図である。 図2Aは、本実施形態の加工装置40たる伸縮性低下処理装置40が組み込まれた装置群G10の概略側面図であり、図2Bは、当該装置群G10が行う一連の加工処理の説明図である。 図3Aは、図2A中のIII−III矢視図(CD方向伸長装置30を上方から見た概略図)であり、図3Bは、CD方向伸長装置30によって単票状フィルム3が伸長される様子を示すイメージ図である。 伸縮性低下処理に関与する上ロール42の吸着部43及び下ロール46の加熱部47を示すための上下ロール42,46の外周面42a,46aの概略正面図である。 接合装置50が有する回転ドラム52の外周面52aの概略正面図である。 予熱装置12の概略側面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
搬送方向に搬送される伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工装置であって、
前記搬送方向と交差する交差方向に伸長された伸長状態で前記搬送方向に沿って搬送される前記単票状シートを、外周面の吸着部にて、前記交差方向に沿った回転軸周りに回転しながら吸着して受け取る第1ロールと、
前記第1ロールの前記外周面に、加熱部を具備した外周面を対向させながら前記第1ロールと連動して回転する第2ロールと、を有し、
前記第1ロールの前記吸着部に伸長状態で保持された前記単票状シートにおける前記所定部分を、前記第2ロールの前記加熱部で加熱することにより、前記所定部分の伸縮性を低下させることを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、交差方向に伸長状態の単票状シートを第1ロールの外周面の吸着部で吸着して受け取り、当該伸長状態を概ね維持しながら、第2ロールの加熱部で単票状シートにおける所定部分を加熱して同部分の伸縮性を低下させる。よって、単票状シートにおける所定部分の伸縮性を確実に低下させることができる。
また、交差方向に伸長状態で受け取った単票状シートを、第1ロールは外周面の吸着部で吸着してほぼそのまま交差方向に伸長した状態に維持するので、第2ロールの加熱部による加熱処理中も伸長状態に保たれる。よって、単票状シートの交差方向の伸縮性を全体的に確保しつつ、所定部分の伸縮性のみを確実に低下することができる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記吸着部は、前記第1ロールの前記外周面に設けられて、前記単票状シートを面接触状態で当接して保持する保持面と、前記保持面に形成されて前記単票状シートを吸着する複数の吸気孔と、を有し、
前記保持面は、その表面にゴム製又は樹脂製の被覆層を有し、
前記外周面において前記単票状シートの前記所定部分が対向する部分は、前記保持面よりもへこんだ凹部に形成されており、
前記第1ロールの前記凹部の底面は、前記第1ロールの内部から加熱されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、第2ロールの加熱部に加えて、第1ロールの凹部の底面も加熱されている。よって、単票状シートの所定部分は、第2ロールの加熱部と第1ロールの凹部の底面との両者によって厚さ方向の両側から加熱処理され、これにより、所定部分の伸縮性を厚さ方向に亘って略均等に低下させることができる。
また、単票状シートのうちで所定部分以外の部分、つまり伸縮性低下処理の対象外部分は、加熱される凹部の底面よりも第1ロールの半径方向の外方に突出した保持面に、ゴム製又は樹脂製の被覆層を介して保持されている。よって、単票状シートのうちで伸縮性を維持すべき部分に対する入熱起因の伸縮性低下や熱損傷を有効に防ぐことができる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記凹部の底面は、その表面に、前記保持面の前記被覆層よりも厚さの薄いゴム製又は樹脂製の被覆層を有するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、凹部の底面の表面にもゴム製又は樹脂製の被覆層が設けられているので、単票状シートが凹部の底面に強固に付着して破損等することを有効に防止することができる。
また、凹部の底面の被覆層の厚さは、保持面の被覆層の厚さよりも薄いので、保持面での単票状シートへの入熱を抑制しつつ、所定部分への入熱を大きくすることができて、このことも、単票状シートのうちで所定部分の伸縮性を選択的に低下することに有効に寄与する。
更に、凹部の底面は、ゴム製又は樹脂製の被覆層を有している。よって、何らかの原因で第1ロールの温度変動が大きくなった場合でも、その温度変動の影響は、当該ゴム製又は樹脂製の被覆層を通して緩和されて単票状シートにおける所定部分へ伝えられ、これにより、当該所定部分の伸縮性低下処理を安定して行うことができる。
また、上記の被覆層はゴム製又は樹脂製であるので、単票状シートの伸縮性低下処理時に生じる接触圧を、当該被覆層の弾性変形でもって緩和して安定化することができる。よって、接触圧の緩和を通して、上述した凹部の底面への強固な付着を軽減することができ、また接触圧の安定化を通して伸縮性低下処理の安定化も図ることができる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記所定部分を前記加熱部によって加熱する際には、当該加熱部が前記第1ロールの前記凹部に入り込んで該凹部の前記底面とで前記所定部分を挟圧し、
前記第2ロールにおける前記加熱部の周囲部分は、前記所定部分の挟圧時に、前記単票状シートにおける前記所定部分以外の部分に接触しないように凹形状に形成されているのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、第2ロールにおける加熱部の周囲部分は、所定部分の挟圧時に、単票状シートにおける上記所定部分以外の部分に接触しないように凹形状に形成されている。よって、単票状シートのうちで所定部分以外の部分、つまり伸縮性低下処理の対象外部分への第2ロールからの直接の入熱を有効に防止できて、これにより、当該対象外部分の伸縮性を確実に維持することができる。
また、所定部分を加熱部で加熱する際には、第2ロールの加熱部が第1ロールの凹部に入り込んでその底面とで所定部分を挟圧するので、当該所定部分の伸縮性を確実に低下させることができる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記第1ロールの前記凹部の前記底面の温度は、前記第2ロールの前記加熱部の温度よりも低いのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、第1ロールの凹部の底面の温度を第2ロールの加熱部の温度よりも低くしている。よって、第2ロールよりも単票状シートに長時間接触する第1ロールからの単票状シートへの入熱を軽減できて、その結果、単票状シートにおける所定部分以外の部分の伸縮性の低下や熱損傷をより確実に防ぐことができる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記搬送方向において前記第1ロールよりも上流側の位置には、カッター装置が配置され、
前記カッター装置の下流側に隣接してCD方向伸長装置が配置され、
前記CD方向伸長装置の下流側に隣接して前記第1ロールが配置され、
前記第1ロールの下流側に隣接して接合装置が配置され、
前記カッター装置は、前記伸長状態にする前の未伸長状態の前記単票状シートを、前記搬送方向に沿って搬送される第1連続シートから分断して生成し、
前記CD方向伸長装置は、前記カッター装置から前記未伸長状態の前記単票状シートを受け取って該単票状シートを前記交差方向に伸長して、伸長状態で前記第1ロールに引き渡し、
前記接合装置は、前記第1ロールによって前記所定部分が加熱された前記単票状シートを伸長状態で前記第1ロールから受け取って、搬送中の第2連続シートに接合するのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、交差方向に伸縮性を有し所定部分については伸縮性が低下した単票状シートと第2連続シートとを接合してなる連続シートの複合体を、第1及び第2連続シートという二つの連続シートを原反として速やかに製造可能となる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記カッター装置は、前記第1連続シートから分断して生成した前記単票状シートを、円形の周回軌道に沿って搬送する間に、前記単票状シートの上流側に隣り合うべき後行の単票状シートとの間に間隔を形成して、前記周回軌道上の引き渡し位置において前記CD方向伸長装置の円形の周回軌道を移動する保持部へ前記単票状シートを引き渡し、
前記CD方向伸長装置の前記保持部は、前記円形の周回軌道に沿って前記単票状シートを搬送する間に、前記単票状シートを前記交差方向に伸長して、前記周回軌道上の引き渡し位置において、前記第1ロールの前記外周面の前記吸着部へ引き渡すのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、カッター装置とCD方向伸長装置との間、及び、CD方向伸長装置と第1ロールとの間といった装置同士の間の単票状シートの受け渡しを、円形の周回軌道上で行うので、当該受け渡しを円滑に行うことができる。
かかる吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
前記単票状シートは、熱可塑性で且つ非弾性的に伸長可能な伸長性樹脂シートと、弾性的に伸縮可能な伸縮性樹脂シートと、を接合したラミネートシートであり、
前記未伸長状態の前記単票状シートを、前記CD方向伸長装置で前記交差方向に伸長することにより、前記交差方向の伸縮性を前記単票状シートに発現させるのが望ましい。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置によれば、CD方向伸長装置での伸長処理を、単票状シートの伸縮性の発現のための伸長処理に兼用することができる。よって、予め、第1連続シートに対して交差方向の伸長処理を行って伸縮性を発現せずに済み、少なくともその分の工程省略を図れる。
また、
搬送方向に搬送される伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工方法であって、
前記搬送方向と交差する交差方向に伸長された伸長状態で前記搬送方向に沿って搬送される前記単票状シートを、前記交差方向に沿った回転軸周りに第1ロールを回転しながら該第1ロールの外周面の吸着部で吸着して受け取ることと、
前記第1ロールの前記外周面に外周面を対向させながら前記第1ロールと連動して回転する第2ロールの前記外周面の加熱部で、前記吸着部によって伸長状態に保持された前記単票状シートにおける前記所定部分を加熱することと、を有することを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工方法。
このような吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工方法によれば、交差方向に伸長状態の単票状シートを第1ロールの外周面の吸着部で吸着して受け取り、当該伸長状態を概ね維持しながら、第2ロールの加熱部で単票状シートにおける所定部分を加熱して同部分の伸縮性を低下させる。よって、単票状シートにおける所定部分の伸縮性を確実に低下させることができる。
また、交差方向に伸長状態で受け取った単票状シートを、第1ロールは外周面の吸着部で吸着してほぼそのまま交差方向に伸長した状態に維持するので、第2ロールの加熱部による加熱処理中も伸長状態に保たれる。よって、単票状シートの交差方向の伸縮性を全体的に確保しつつ、所定部分の伸縮性のみを確実に低下することができる。
===本実施形態===
本実施形態の伸縮性の単票状シート3の加工装置40は、例えば使い捨ておむつ1の製造に使用される。図1Aは、オープン型の使い捨ておむつ1の概略平面図であり、図1Bは、単票状シート3の一例の伸縮性フィルム3の概略側面図である。
図1Aに示すように、おむつ1は、長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する。また、おむつ1は、その外形をなす不織布等の外装シート2を有し、外装シート2には長手方向に沿って腹側部2fと股下部2mと背側部2bとが設定されている。外装シート2における腹側部2fと背側部2bとの両者には、それぞれおむつ1の幅方向に伸縮性を付与する目的で、伸縮性フィルム3,3がおむつ1の幅方向に伸長された状態で重ね合わせられて接合一体化されている。また、外装シート2の腹側部2fと股下部2mと背側部2bとの三者に跨って吸収体5が厚さ方向から重ね合わせられて接合一体化されている。吸収体5は、所定形状に成形されたパルプ繊維等の液体吸収性繊維を液透過性シート等で被覆した部材である。
ここで、吸収体5は、長手方向の各端部5ef,5ebにて、それぞれ対応する伸縮性フィルム3,3に重なっている。そのため、当該端部5ef,5ebを介して、伸縮性フィルム3の収縮力が吸収体5に伝達されて吸収体5が幅方向に収縮されて吸収体5に皺が寄り、これにより吸収体5の吸液性が損なわれる虞がある。
そこで、伸縮性シート3のうちで吸収体5の各端部5ef,5ebが重なる部分3k,3k(図1A中、ドットで示す部分)の伸縮性を選択的に低下させている。図1Aの例では、外装シート2における背側部2bに接合される伸縮性シート3には、吸収体5の端部5ebの形状に対応させて、伸縮性を低下させてなる伸縮性低下部分3kが、ウサギの耳型に形成されている。ちなみに、この耳型の各耳部には、それぞれ着用者の左右の臀部が位置するようになっている。また、外装シート2における腹側部2fに接合される伸縮性フィルム3についても、耳型以外の形状の伸縮性低下部分3kが形成されているが、上述の背側部2bの伸縮性低下部分3kとは形状が異なる点でのみ相違し、それ以外は上述と概ね変わらないので、その説明については省略する。そして、このことは、以下で説明する加工装置40についても同様であり、つまり、以下では、背側部2bの伸縮性フィルム3に伸縮性低下部分3kを形成する加工装置40についてのみ説明し、腹側部2fの加工装置については説明を省略する。
ところで、図1Bに概略側面視で示すように、この例では、この伸縮性フィルム3は三層構造のラミネートフィルムである。そして、厚さ方向の上層3Lu及び下層3Ldには、熱可塑性で且つ非弾性的に(つまり塑性的に)伸長可能な伸長性樹脂フィルム(伸長性樹脂シートに相当)が使用される一方、これら上層3Lu及び下層3Ldの間の中間層3Lmには、弾性的に伸縮可能な伸縮性樹脂フィルム(伸縮性樹脂シートに相当)が使用されている。よって、かかる三層構造の伸縮性フィルム3を少なくとも一度だけ所定方向に伸長すれば、以降、当該伸縮性フィルム3には所定方向の伸縮性が発現する。詳しくは、一度所定方向に所定倍率(例えば2倍〜4倍)まで伸長すると、それ以降に所定倍率未満で伸長する際には、最初に伸長した際の引っ張り荷重よりも格段に小さな引っ張り荷重で伸長可能になるとともに、この引っ張り荷重を除荷すると、概ね元の長さまで収縮して戻るようになる。
この理由は、一度目の伸長時に中間層3Lmは弾性変形するのみであるが、上下層3Lu,3Ldについては塑性変形などして所定方向に伸びきってしまうためである。つまり、二度目以降の伸長時には、もはや上下層3Lu,3Ldは伸長時に抵抗力を生じ得ず、結果、中間層3Lmの伸縮性樹脂フィルムの弾性力のみで伸縮変形するようになるためである。そのため、外観上の変化としては、一度目の伸長変形を行って除荷した後には、上層3Lu及び下層3Ldには例えば多数の皺状のたるみ部が生じている。そして、二度目以降の伸長変形では、上層3Lu及び下層3Ldでは単に当該たるみ部が延びるのみであって、これら上層3Lu及び下層3Ldは、伸長変形に係る引っ張り荷重の抵抗力としては概ね寄与しなくなっており、つまり概ね中間層3Lmの弾性力だけで対抗するようになり、以上のようにして、所定方向の一度の伸長処理によって、伸縮性フィルム3に伸縮性が発現されるのである。
そして、このように伸縮性が発現した状態で且つ所定部分3kp(図1Aの伸縮性低下部分3kに相当する部分3kp)に伸縮性低下処理が施された状態で伸縮性フィルム3は、上記おむつ1に使用されている。そして、この伸縮性低下処理は、本実施形態の加工装置40が行う。なお、以下では、伸縮性フィルム3において伸縮性低下処理が施される上記所定部分3kpのことを、「伸縮性低下処理の対象部分3kp」とも言い、同伸縮性フィルム3において伸縮性低下処理が施されない部分3nのことを、「伸縮性低下処理の対象外部分3n」とも言う。
図2Aは、本実施形態の加工装置40たる伸縮性低下処理装置40が組み込まれた装置群G10の概略側面図であり、図2Bは、当該装置群G10が行う一連の加工処理の説明図である。
図2A及び図2Bに示すように、この装置群G10では、先ず、カッター装置20が、伸縮性が未発現の連続フィルム3aをその連続方向に沿って搬送しながら、同連続フィルム3aから単票状フィルム3を分断して生成する。次に、CD方向伸長装置30が、単票状フィルム3を上記連続方向と交差するCD方向に伸長してCD方向の伸縮性を発現する。そうしたら、伸縮性低下処理装置40が、この伸長状態をほぼ維持したまま単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象部分3kpを加熱することによって単票状フィルム3に伸縮性低下処理を施し、これにより単票状フィルム3に伸縮性低下部分3kを形成する。そして、最後に、接合装置50が、伸長状態をほぼ維持したまま単票状フィルム3を外装シート2に係る連続シート2aに製品ピッチP3で接合する。ちなみに、この単票状フィルム3が、前述の伸縮性フィルム3である。
以下、各装置20,30,40,50について詳細に説明するが、その前にCD方向等の各種方向や用語の説明をしておく。上述中の「CD方向」とは、連続フィルム3aの幅方向のことであり、同CD方向は、外装シート2に係る連続シート2aの幅方向とも平行である。この例では、CD方向は水平方向を向いており、図2A中では、紙面を貫通する方向を向いている。また、連続フィルム3aの連続方向を、搬送方向として搬送していることから、このCD方向は搬送方向と直交している。
そして、以下では、かかるCD方向と直交する方向のことを「MD方向」とも言う。つまり、このMD方向とは、図2A中の紙面と平行な任意の方向のことであり、更に換言すると、図2A中に示すような互いに直交する上下方向と前後方向とで規定される任意の方向のことである。なお、上下方向は鉛直方向であり、前後方向は水平方向を向いている。
また、「連続フィルム3a」及び「単票状フィルム3」が、それぞれ請求項に係る「第1連続シート」及び「単票状シート」に相当し、また「外装シート2に係る連続シート2a」が、請求項に係る「第2連続シート」に相当する。
<<<カッター装置20>>>
図2Aに示すように、カッター装置20は、連続フィルム3aをMD方向に沿って搬送する連続フィルム搬送機構22と、CD方向に沿った回転軸C24回りに駆動回転するカッターロール24と、CD方向に沿った回転軸C26回りに駆動回転するアンビルロール26と、を有する。
連続フィルム搬送機構22は、例えばサクションベルトコンベア22であり、その無端ベルト23の外周面に連続フィルム3aを吸着させながら同無端ベルト23を駆動周回することにより、MD方向に沿って連続フィルム3aを第1搬送速度値V3aで搬送する。
アンビルロール26は、回転方向Dc26の所定位置P26rに設定された受け取り位置P26rにて、連続フィルム搬送機構22から搬送された連続フィルム3aを外周面26aで受け取る。そして、第1搬送速度値V3aよりも大きい周速値V26でアンビルロール26が回転することにより、連続フィルム搬送機構22から搬送される連続フィルム3aを、アンビルロール26の外周面26aに対して遅れる側に相対滑りさせながら保持し、これにより、当該外周面26aで規定される円形の周回軌道に沿って回転方向Dc26の下流側へと徐々に搬送する。なお、外周面26aへの保持は、例えば外周面26aに複数形成された不図示の吸気孔によって連続フィルム3aを吸着することで行われる。
また、アンビルロール26の外周面26aには、カッターロール24のカッター刃24cを受ける受け刃26cが設けられている。よって、この受け刃26cが、カッターロール24の設置位置P24を通過する際には、カッターロール24のカッター刃24cと受け刃26cとで外周面26a上の連続フィルム3aを挟むことにより連続フィルム3aを分断してその先端側の部分3eを切り離す。そして、この切り離された先端側の部分3eが、単票状フィルム3となり、以降、当該単票状フィルム3は、アンビルロール26の外周面26aに相対滑りしない状態で保持され、これにより当該外周面26aと一体となってアンビルロール26の周速値V26で回転方向Dc26の下流へと搬送される。
なお、このときには、この周速値V26と上記連続フィルム3aの第1搬送速度値V3aとの速度差に基づいて、この後に分断生成される単票状フィルム3との間に間隔D3が形成される。そして、この間隔D3の大きさは、上述の単票状フィルム3がMD方向に沿って並ぶべき前述の製品ピッチP3(図2B)に対応した大きさに予め設定されている。よって、このアンビルロール26の外周面26aと一体となって搬送される各単票状フィルム3,3…は、回転方向Dc26におけるCD方向伸長装置30への引き渡し位置P26dを順次通過する際に、CD方向伸長装置30に製品ピッチP3で引き渡される。
<<<CD方向伸長装置30>>>
図3Aは、図2A中のIII−III矢視図であり、つまりCD方向伸長装置30を上方から見た概略図である。また、図3Bは、CD方向伸長装置30によって単票状フィルム3が伸長される様子を示すイメージ図である。
図2A及び図3Aに示すように、CD方向伸長装置30は、CD方向に間隔L32を隔てて配置された一対の円盤部材32,32を本体とする。各円盤部材32,32は互いに同径の略円板であり、それぞれ円心に設けられた水平軸C32回りに、互いに連動して同じ周速値V32で回転する。また、図3Aに示すように、一対の円盤部材32,32同士の間の間隔L32は、カッター装置20に近接する側が狭く、伸縮性低下処理装置40に近接する側が広くなるように設定されている。よって、一対の円盤部材32,32を上から見ると、これら円盤部材32,32は、日本語のカタカナの「ハ」の字状に配置されている。更に、各円盤部材32の外周縁部には、それぞれ、単票状フィルム3のCD方向の各端部3e1,3e1を吸着して保持する保持部34が、回転方向Dc32に沿って製品ピッチP3で複数(図2Aの例では三つ)配されている。そして、一方の円盤部材32の保持部34,34…の回転方向Dc32の配置位置と他方の円盤部材32の保持部34,34…の回転方向Dc32の配置位置とは互いに対応させて揃えられている。
よって、図2Aに示すように、一対の円盤部材32,32の駆動回転によって各保持部34が円形の周回軌道を移動して、同周回軌道上において最もカッター装置20に接近した位置P34rを通過する際には、当該位置P34rを、カッター装置20からの単票状フィルム3の受け取り位置P34rとして各保持部34は単票状フィルム3を受け取って、各保持部34は、それぞれ対応する単票状フィルム3のCD方向の各端部3e1,3e1を吸着して保持する(図3A)。そして、一対の円盤部材32,32の更なる駆動回転により各保持部34が周回軌道に沿って移動して、周回軌道上において最も伸縮性低下処理装置40に接近した位置P34dを通過する際には、当該位置P34dを、伸縮性低下処理装置40への単票状フィルム3の引き渡し位置P34dとして、伸縮性低下処理装置40に単票状フィルム3を引き渡す。
ここで、既述のように、この引き渡し位置P34dでの一対の円盤部材32,32同士の間の間隔L32は、受け取り位置P34rでの同間隔L32よりも拡大している(図3A)。よって、図3Bに示すように、この引き渡し時点の単票状フィルム3は、受け取り時点よりも、この間隔L32の拡大分だけCD方向に伸長されており、これにより、引き渡し位置P34dでは、CD方向に伸長状態の単票状フィルム3を伸縮性低下処理装置40に引き渡すことになる。
ちなみに、この伸長状態に係る伸長倍率(伸長状態の寸法を伸長前の寸法を除算した値)は、例えば2〜4倍の範囲から選択されて設定される。そして、この選択された値に応じて、円盤部材32,32同士の間隔L32に係る受け取り位置P34rから引き渡し位置P34dへの拡大率が調整される。
また、この例では、既述のように、カッター装置20において伸縮性が未発現の連続フィルム3aから単票状フィルム3を分断生成していたので、この単票状フィルム3には、上述の一対の円盤部材32,32によるCD方向の伸長によって、CD方向の伸縮性が発現されることになる。
ところで、この例では、円盤部材32の保持部34による単票状フィルム3の端部3e1の保持を、基本的に既述のような吸着で実現している。すなわち、保持部34において単票状フィルム3の端部3e1を面接触状態で保持する保持面34aには、複数の吸気孔34h,34h…が設けられており、これら吸気孔34h,34h…からの吸気によって保持面34aは吸着力たる保持力を帯びている。そして、この例では、保持対象が比較的通気性の低いフィルム3であるため、吸着により十分な保持力が確保されている。
しかし、保持対象の材種によっては、保持力が不足することもあり得る。例えば、保持対象が通気性の高い不織布などの場合には保持力不足となって、保持面34aに対して相対移動不能に単票状不織布3を保持できない虞がある。そのような場合には、吸着に代えて、或いは吸着に更に加えて、保持面34aからニードル(不図示)を出没させる機構を設けると良い。そして、この機構によれば、受け取り位置P34rにおいてニードルを突出状態にして単票状不織布3の端部3e1を突き刺して保持面34aに保持し、そして引き渡し位置P34dに到着するまでこの突出状態を維持する一方、引き渡し位置P34dに到着したら、ニードルを保持部34内に引っ込めて保持面34aから突出しない没状態にすることにより、単票状不織布3の保持状態を解除することができる。なお、上述のように周回軌道上の保持部34の位置に応じて、ニードルを出没させる作動機構の一例としては、平面カムや溝カムなどのカムを用いた機構等を例示できる。
<<<伸縮性低下処理装置40>>>
図2Aに示すように、伸縮性低下処理装置40は、互いに外周面42a,46aを対向させつつCD方向に沿った回転軸C42,C46回りに駆動回転する上下一対の鋼製等の金属製のロール42,46を有する。上ロール42(第1ロールに相当)は、その外周面42aを前述のCD方向伸長装置30の一対の円盤部材32,32の各外周縁部に対向させて配置されている。また、同外周面42aには、単票状フィルム3を吸着して保持する吸着部43が回転方向Dc42に製品ピッチP3で複数(図2Aの例では二つ)設けられており、各吸着部43は、上ロール42の駆動回転によって円形の周回軌道を周回する。そして、この周回軌道には、既述のCD方向伸長装置30の引き渡し位置P34dに対応させて、同装置30から単票状フィルム3を受け取る受け取り位置P42rが設置されている。
よって、上ロール42の各吸着部43は、それぞれ上記受け取り位置P42rを通過する際に、CD方向伸長装置30の一対の円盤部材32,32から製品ピッチP3で搬送される伸長状態の単票状フィルム3を順次受け取って保持し、そのまま単票状フィルム3を伸長状態に維持しながら、回転軸C42回りの駆動回転によって単票状フィルム3を周回軌道に沿って接合装置50への引き渡し位置P42dまで搬送する。
一方、下ロール46(第2ロールに相当)は、上述の上ロール42の吸着部43の周回軌道における上記受け取り位置P42rから引き渡し位置P42dまでの範囲の所定位置P42wに設置されている。そして、この下ロール46の外周面46aには、単票状フィルム3に形成されるべき伸縮性低下部分3kに対応させてウサギの耳型形状の加熱面47aを有した加熱部47が設けられている。よって、上ロール42の吸着部43に保持された単票状フィルム3が、当該下ロール46と対向する上記位置P42wたる下ロール46の設置位置P42wを通過する際には、上ロール42と共同して単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象部分3kpを若干挟圧しながら、下ロール46の加熱部47で単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象部分3kpを加熱し、これにより、単票状フィルム3に伸縮性低下部分3kを形成する。
なお、加熱によって当該対象部分3kpのCD方向の伸縮性が低下するメカニズムについては、次のように推察される。先ず、CD方向に伸長状態の単票状フィルム3の所定部分3kp(伸縮性低下処理の対象部分3kp)が加熱されると、加熱された所定部分3kp(対象部分3kp)における上層3Luの伸長性樹脂フィルム及び下層3Ldの伸長性樹脂フィルムの両者は熱可塑性であるため、軟化や一部溶融をするが、そのまま伸長状態を維持しながら冷えると、当該所定部分3kpにおける上層3Lu及び下層3Ldの各伸長性樹脂フィルムは、伸長状態で樹脂が配向されたまま固定化されて、つまり変形に対する大きな抵抗力を備えるようになる。よって、その後に伸長状態を解除しても、当該所定部分3kp(3k)は、中間層3Lmの伸縮性樹脂フィルムの収縮力に抗って変形し難くなる。つまり、前述の如き伸縮性樹脂フィルムの収縮力で上下層3Lu,3Ldが皺状に縮むことは概ね無くなって、当該部分3kp(3k)は略伸長状態に固定され、これにより、加熱された所定部分3kp(対象部分3kp)の伸縮性のみが低下されることとなる。ちなみに、この加熱時には、上記所定部分3kpにおける中間層3Lmの伸縮性樹脂フィルムの方も伸長状態で加熱され、伸長したまま冷却されることになる。よって、かかる伸縮性樹脂フィルムの方でも対象部分3kpは伸長状態で固定化されて、当該所定部分3kpでは伸縮性樹脂フィルム自体の伸縮性も低下する。そして、このことも、上記単票状フィルム3の所定部分3kpの伸縮性の低下に寄与する。
図4は、かかる加熱処理に関与する上ロール42の吸着部43及び下ロール46の加熱部47を示すための上下ロール42,46の外周面42a,46aの概略正面図である。
図4に示すように上ロール42の吸着部43は、単票状フィルム3を面接触状態で当接して保持する保持面43aと、保持面43aに形成されて単票状フィルム3を吸着する複数の吸気孔43h,43h…と、を有している。
保持面43aの外形寸法は、伸長状態の単票状フィルム3よりも若干大きい平面サイズに概ね設定されており、詳しくは、保持面43aの周縁部は、一部44を除いて単票状フィルム3よりも外方に飛び出している。なお、この一部44とは、上ロール42の外周面42aのうちで伸縮性低下処理の対象部分3kpに対応する部分44のことである。すなわち、単票状フィルム3が保持面43aに保持された際に、上ロール42の外周面42aのうちで伸縮性低下処理の対象部分3kpが対向する部分44には、保持面43aよりもへこんだ凹部44がウサギの耳型に形成されている。そして、この凹部44は、加熱時に下ロール46の加熱部47を受け止める受け部44として機能する。
一方、下ロール46の外周面46aにおける加熱部47の周囲部分48は、当該周囲部分48よりも加熱部47が下ロール46の半径方向の外方に突出するように、加熱部47よりもへこんだ凹形状に形成されている。そして、単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象部分3kpを加熱部47によって加熱する際には、この加熱部47が上ロール42の上記凹部44に入り込んで当該凹部44の底面44aとで、上記対象部分3kpを若干挟圧しながら、当該対象部分3kpを加熱する。よって、当該対象部分3kpの伸縮性を確実に低下させることができる。ちなみに、下ロール46の内部には電気ヒーター等の不図示のヒーター部材が内蔵されており、このヒーター部材を温度制御することにより、加熱部47は加熱されて所定温度に維持される。なお、この所定温度については後述する。
また、上述のように、下ロール46の加熱部47の周囲部分48は凹状に形成されているとともに、当該周囲部分48の平面サイズは、上ロール42の保持面43aよりも大きいサイズに設定されている。よって、上述の挟圧しながら加熱する際には、当該周囲部分48と単票状フィルム3との接触は有効に回避され、これにより、単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象外部分3nへの下ロール46からの直接の入熱を有効に防止できる。その結果、当該対象外部分3nの伸縮性については確実に維持することができる。
ここで望ましくは、下ロール46だけでなく上ロール42も、伸縮性低下処理の対象部分3kpを加熱可能に構成されていると良く、この例でも、そのように構成されている。すなわち、上ロール46の内部には電気ヒーター等の不図示のヒーター部材が内蔵されており、このヒーター部材を温度制御することにより、内部から上記凹部44の底面44aが加熱されるようになっている。そして、このようにすれば、凹部44の底面44aと加熱部47との両者で挟圧した際に、単票状フィルム3の厚さ方向の両側から加熱することができて、これにより伸縮性低下処理の対象部分3kpの厚さ方向の均熱化を図れ、その結果として、厚さ方向に亘って偏り無く略均等に伸縮性を低下させることができる。
但し、その場合には、上ロール42の保持面43aからの入熱により、単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象外部分3nの伸縮性も低下してしまう虞がある。そこで、これを防ぐべく、保持面43aは、その表面にシリコンゴム等のゴム製の被覆層43Lを有している。また、単票状フィルム3の材種によっては、凹部44の底面44aに強固に付着して剥がれずに破れてしまう場合もある。そのため、これを防ぐべく、上述と同様に凹部44の底面44aにも、前者と同素材の被覆層44Lを、同底面44aの表面として設けても良く、この例ではそのようにしている。但し、その場合には、凹部44の底面44aの被覆層44Lの厚さは、保持面43aの被覆層43Lの厚さよりも薄くすると良く、そうすれば、保持面43aでの単票状フィルム3への入熱を抑制しながらも、伸縮性低下処理の対象部分3kpへの入熱を大きく確保することができて、これにより、単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象部分3kpのみの伸縮性を選択的且つ確実に低下させることができる。また、仮に何らかの原因で上ロール42の温度変動が大きくなった場合でも、その温度変動の影響は被覆層44Lを通して緩和されて伸縮性低下処理の対象部分3kpへ伝えられるので、伸縮性低下処理の安定化も図ることができる。なお、被覆層43L,44Lには、上記のシリコンゴム等のゴム以外にフッ素樹脂等の樹脂を用いることもできる。
更に、同様のシリコンゴム等のゴム製の被覆層47L,48Lを、下ロール46の外周面46aに設けても良い。すなわち、下ロール46の加熱部47が表面47aに被覆層47Lを有しても良いし、加熱部47の周囲部分48が表面48aに被覆層48Lを有していても良い。そして、前者によれば、加熱部47に単票状フィルム3が強固に付着して剥がれずに破れてしまうことを有効に防ぎ得て、また、後者によれば、単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象外部分3nへの入熱をより確実に防ぐことができる。更に、上述の上ロール42の場合と同様に、仮に何らかの原因で下ロール46の温度変動が大きくなった場合でも、その温度変動の影響は被覆層47Lを通して緩和されて伸縮性低下処理の対象部分3kpへ伝えられるので、伸縮性低下処理の安定化を図ることができる。なお、下ロール46の被覆層47L,48Lについても、上記のシリコンゴム等のゴム以外にフッ素樹脂等の樹脂を用いることもできる。
ちなみに、かかるゴム製又は樹脂製の被覆層44L,47Lを有していれば、単票状フィルム3の伸縮性低下処理の対象部分3kpの挟圧時に生じる接触圧を、これら被覆層44L,47Lの弾性変形でもって緩和し安定化することもできる。よって、接触圧の緩和を通して、上述の凹部44の底面44aや加熱部47の表面47aへの単票状フィルム3の強固な付着を軽減することができ、また、接触圧の安定化を通して伸縮性低下処理の安定化も図ることができる。
かかる下ロール46の加熱部47の温度、及び上ロール42の凹部44の底面44aの温度は、単票状フィルム3の材種に応じて所定温度に決定されて設定される。つまり、単票状フィルム3において上下層3Lu,3Ldをなす各伸長性樹脂フィルムの伸長状態の変形が、加熱で確実に固定化されるような温度に設定される。例えば、この例では、単票状フィルム3の上下層3Lu,3Ldの各伸長性樹脂フィルムの材料として、ポリエチレン(PE)或いはポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂を用いており、中間層3Lmの伸縮性樹脂フィルムの材料には、スチレンーイソプレンーブタジエン共重合体やSBS共重合体、SIBS共重合体等のゴム系樹脂を用いている。そのため、それぞれの融点(PE:約120℃、PP:約160℃、スチレンーイソプレンーブタジエン共重合体:約190℃)等を勘案しながら、下ロール46の加熱部47の温度は150℃に設定され、上ロール42の凹部44の底面44aの温度は140℃に設定されている。
ちなみに、上述のように上ロール42の方の温度を下ロール46よりも低く設定すれば、下ロール46よりも単票状フィルム3に長時間接触する上ロール42から単票状フィルム3への入熱を軽減できるので、単票状フィルム3における伸縮性低下処理の対象外部分3nの伸縮性の低下や熱損傷をより確実に防ぐことができる。
なお、上ロール42の保持面43aの各吸気孔43h,43h…から吸気する機構については、例えば次のような機構を用いることができる。上ロール42の内部には、各吸気孔43h,43h…に連通する空気の流路(不図示)が穿孔されており、また、当該流路は、上ロール42のCD方向の端面42eaに連通している。また、かかる端面42eaには、不図示の負圧室を区画する区画部材(不図示)が当該端面42eaに対向して設けられている。よって、この負圧室の負圧に基づいて、上記吸気孔43h,43h…から吸気が行われる。
<<<接合装置50>>>
図2Aに示すように、接合装置50は、伸縮性低下処理装置40から製品ピッチP3で搬送されるCD方向に伸長状態の各単票状フィルム3,3…を受け取って、MD方向に走行する外装シート2に係る連続シート2aに製品ピッチP3で接合する装置である。かかる接合装置50は、CD方向に沿った回転軸C52回りに駆動回転する回転ドラム52を本体とする。そして、回転ドラム52は、その外周面52aを、前述の伸縮性低下処理装置40の上ロール42の外周面42aに対向させて配置されている。また、外周面52aは吸着機能を有し、この吸着機能によって外周面52aに所定の巻き付き角度で上記連続シート2aを巻き付けながら、回転ドラム52が駆動回転することにより、同連続シート2aをMD方向に搬送している。
ここで、この連続シート2aにおいて単票状フィルム3が接合されるべき部分2a3には、予め接着剤塗布装置58によって接着剤が塗布されている。また、外周面52aにおいて上記巻き付き角度で連続シート2aが巻き付いている範囲には、伸縮性低下処理装置40の上ロール42の外周面42aと最も接近する位置P52rが含まれており、この位置P52rは、前述の伸縮性低下処理装置40の引き渡し位置P42dと対向している。更に、この引き渡し位置P42dを上ロール42の吸着部43に保持された単票状フィルム3が通過する際には、連続シート2aにおける接着剤の塗布部分2a3も上記位置P52rを通過するように連続シート2aの搬送は制御されている。よって、同位置P52rを連続シート2aにおける接着剤の塗布部分2a3が通過する際には、当該塗布部分2a3に対して、伸縮性低下処理装置40の吸着部43の単票状フィルム3がCD方向に伸長状態のまま重ね合わせられて接合され、これにより、伸縮性低下処理装置40から連続シート2aへと単票状フィルム3が引き渡される。そして、以上をもって、図2Bの左部に示すおむつ1の中間製品1aが完成する。
ちなみに、この例では、回転ドラム52の外周面52aの吸着機能は、回転方向Dc52の全周に亘って設けられた複数の吸気孔52h,52h…からの吸気によって実現されている。そして、図5の回転ドラム52の外周面52aの概略正面図を示すように、当該吸気孔52h,52h…は、CD方向の伸長状態の単票状フィルム3よりも外側の部分52apにも設けられている。よって、単票状フィルム3を連続シート2aに接合した後に生じ得る連続シート2aの皺も有効に防ぐことができる。詳しくは、次の通りである。
先ず、単票状フィルム3を連続シート2aに接合した後には、CD方向に伸長状態の単票状フィルム3の収縮力が連続シート2aに作用する。そのため、この収縮力に起因して、連続シート2aにおけるCD方向の所定位置に、MD方向に沿った皺が生じる虞があるが、この点につき、上述のように、回転ドラム52の外周面52aのうちで単票状フィルム3からCD方向の外側にはみ出す部分52apにも吸気孔52h,52h…を設けておけば、連続シート2aのうちで単票状フィルム3からCD方向の外側にはみ出す部分2apを、上記吸気孔52hからの吸気によって外周面52aに保持することができる。そして、これにより、CD方向に伸長状態の単票状フィルム3から連続シート2aに付与されるCD方向の収縮力に連続シート2aは有効に対抗することができて、結果、単票状フィルム3の接合後に連続シート2aに生じ得る皺を有効に防ぐことができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、単票状シート3として単票状フィルム3を例示し、更に、単票状フィルム3の一例として三層構造のラミネートフィルムを示していたが、伸長性樹脂フィルムと伸縮性樹脂フィルムとを有しこれらが接合一体化されていれば、何等三層に限らない。例えば、伸長性樹脂フィルムと伸縮性樹脂フィルムとの二層構造でも良いし、三層構造よりも層数が多くても構わない。また、単票状シート3としては、伸長性樹脂繊維を有する不織布と、伸縮性樹脂繊維を有する不織布とが接合一体化されたラミネートシートでも良く、この場合も、二層構造に限らず、二層構造よりも層数が多くても良い。更には、伸長性樹脂繊維を有する不織布と伸縮性樹脂フィルムとが接合一体化されたラミネートシートでも良いし、逆に、伸縮性樹脂繊維を有する不織布と伸長性樹脂フィルムとが接合一体化されたラミネートシートでも良い。また、ラミネートシートでなくても良く、つまり、複数の伸長性樹脂繊維と複数の伸縮性樹脂繊維とが混合されてなる単層の不織布でも良い。そして、このような単票状シート3についても、一度だけ所定方向に所定倍率で伸長すれば、当該単票状シート3には、伸長した方向の伸縮性が発現し、以降は、これを、使い捨ておむつ1等の吸収性物品用の伸縮性シート3として使用可能となる。
上述の実施形態では、カッター装置20で分断生成した時点の単票状フィルム3は、未伸長状態であって、伸縮性が発現しておらず、この伸縮性をCD方向伸長装置30でCD方向に伸長することによって発現させていたが、何等これに限らない。つまり、CD方向の伸縮性を発現済みの連続フィルム3をカッター装置20に供給しても良い。但し、その場合には、連続フィルム3aをCD方向に伸長する工程や装置が別途必要となって、工程数や装置数の増加を来すので、工程数や装置数削減の観点からは、上述の実施形態のようにすると良い。
上述の実施形態では、カッター装置20の前に、連続フィルム3aを予め加熱しておく予熱装置12を設けていなかったが、図6の概略側面図に示すように予熱装置12を設けても良い。この予熱装置12は、上下一対の加熱ロール14,16を有し、どちらの加熱ロール14,16も、CD方向に沿った回転軸C14,C16回りに、互いに同期しつつほぼ前述のカッター装置20の連続フィルム搬送機構22の第1搬送速度値V3aと同じ周速値V14,V16で駆動回転する。そして、これら一対の加熱ロール14,16の外周面14a,16aに、連続フィルム3aはS字状に掛け回されている。よって、加熱ロール14,16の駆動回転によって連続フィルム3aはMD方向に搬送され、そして、この搬送に伴って加熱ロール14,16の外周面14a,16aに接触している間に、連続フィルム3aは加熱ロール14,16によって加熱される。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例として使い捨ておむつ1を例示したが、着用者の***液を吸収する物品であれば、何等これに限るものではなく、例えば吸収性物品が生理用ナプキンであっても良い。
上述の実施形態では、カッター装置20のアンビルロール26での単票状フィルム3の搬送速度(mpm)、CD方向伸長装置30の一対の円盤部材32,32での単票状フィルム3の搬送速度(mpm)、伸縮性低下処理装置40の上ロール42での単票状フィルム3の搬送速度(mpm)、及び接合装置50の回転ドラム52での単票状フィルム3の搬送速度(mpm)の大小関係について詳しく述べていなかったが、これら速度は、互いに概ね同じ速度に揃えられている。そして、これにより、互いの間の単票状フィルム3の受け渡し時に同フィルム3に新たな皺が生じることを有効に防いでいる。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)、1a 中間製品、
2 外装シート、2a 外装シートに係る連続シート、2a3 塗布部分、
2ap 部分、
2f 腹側部、2m 股下部、2b 背側部、
3 単票状フィルム(単票状シート)、
3Ld 下層、3Lm 中間層、3Lu 上層、
3a 連続フィルム(第1連続シート)、3e 部分、
3e1 端部、
3k 伸縮性低下部分、
3kp 伸縮性低下処理の対象部分(所定部分)、
3n 伸縮性低下処理の対象外部分、
5 吸収体、5eb 端部、5ef 端部、
12 予熱装置、14 加熱ロール、14a 外周面、
16 加熱ロール、16a 外周面、
20 カッター装置、
22 連続フィルム搬送機構(サクションベルトコンベア)、23 無端ベルト、
24 カッターロール、24c カッター刃、
26 アンビルロール、26a 外周面、26c 受け刃、
30 CD方向伸長装置、32 円盤部材、
34 保持部、34a 保持面、34h 吸気孔、
40 伸縮性低下処理装置(加工装置)、
42 上ロール(第1ロール)、
42a 外周面、42ea 端面、
43 吸着部、43a 保持面、43h 吸気孔、43L 被覆層、
44 凹部、44L 被覆層、44a 底面、
46 下ロール(第2ロール)、46a 外周面
47 加熱部、47a 加熱面、47L 被覆層、
48 周囲部分、48a 表面、48L 被覆層、
50 接合装置、52 回転ドラム、52a 外周面、52ap 部分、
52h 吸気孔、
58 接着剤塗布装置、
C14 回転軸、C16 回転軸、C24 回転軸、C26 回転軸、
C32 水平軸、C42 回転軸、C52 回転軸、
G10 装置群、
P26r 受け取り位置、P26d 引き渡し位置、P24 設置位置、
P34r 受け取り位置、P34d 引き渡し位置、
P42r 受け取り位置、P42d 引き渡し位置、P42w 設置位置、
P52r 受け取り位置、

Claims (9)

  1. 搬送方向に搬送される伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工装置であって、
    前記搬送方向と交差する交差方向に伸長された伸長状態で前記搬送方向に沿って搬送される前記単票状シートを、外周面の吸着部にて、前記交差方向に沿った回転軸周りに回転しながら吸着して受け取る第1ロールと、
    前記第1ロールの前記外周面に、加熱部を具備した外周面を対向させながら前記第1ロールと連動して回転する第2ロールと、を有し、
    前記第1ロールの前記吸着部に伸長状態で保持された前記単票状シートにおける前記所定部分を、前記第2ロールの前記加熱部で加熱することにより、前記所定部分の伸縮性を低下させることを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記吸着部は、前記第1ロールの前記外周面に設けられて、前記単票状シートを面接触状態で当接して保持する保持面と、前記保持面に形成されて前記単票状シートを吸着する複数の吸気孔と、を有し、
    前記保持面は、その表面にゴム製又は樹脂製の被覆層を有し、
    前記外周面において前記単票状シートの前記所定部分が対向する部分は、前記保持面よりもへこんだ凹部に形成されており、
    前記第1ロールの前記凹部の底面は、前記第1ロールの内部から加熱されていることを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記凹部の底面は、その表面に、前記保持面の前記被覆層よりも厚さの薄いゴム製又は樹脂製の被覆層を有することを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  4. 請求項2又は3に記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記所定部分を前記加熱部によって加熱する際には、当該加熱部が前記第1ロールの前記凹部に入り込んで該凹部の前記底面とで前記所定部分を挟圧し、
    前記第2ロールにおける前記加熱部の周囲部分は、前記所定部分の挟圧時に、前記単票状シートにおける前記所定部分以外の部分に接触しないように凹形状に形成されていることを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記第1ロールの前記凹部の前記底面の温度は、前記第2ロールの前記加熱部の温度よりも低いことを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記搬送方向において前記第1ロールよりも上流側の位置には、カッター装置が配置され、
    前記カッター装置の下流側に隣接してCD方向伸長装置が配置され、
    前記CD方向伸長装置の下流側に隣接して前記第1ロールが配置され、
    前記第1ロールの下流側に隣接して接合装置が配置され、
    前記カッター装置は、前記伸長状態にする前の未伸長状態の前記単票状シートを、前記搬送方向に沿って搬送される第1連続シートから分断して生成し、
    前記CD方向伸長装置は、前記カッター装置から前記未伸長状態の前記単票状シートを受け取って該単票状シートを前記交差方向に伸長して、伸長状態で前記第1ロールに引き渡し、
    前記接合装置は、前記第1ロールによって前記所定部分が加熱された前記単票状シートを伸長状態で前記第1ロールから受け取って、搬送中の第2連続シートに接合することを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  7. 請求項6に記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記カッター装置は、前記第1連続シートから分断して生成した前記単票状シートを、円形の周回軌道に沿って搬送する間に、前記単票状シートの上流側に隣り合うべき後行の単票状シートとの間に間隔を形成して、前記周回軌道上の引き渡し位置において前記CD方向伸長装置の円形の周回軌道を移動する保持部へ前記単票状シートを引き渡し、
    前記CD方向伸長装置の前記保持部は、前記円形の周回軌道に沿って前記単票状シートを搬送する間に、前記単票状シートを前記交差方向に伸長して、前記周回軌道上の引き渡し位置において、前記第1ロールの前記外周面の前記吸着部へ引き渡すことを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  8. 請求項6又は7に記載の吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置であって、
    前記単票状シートは、熱可塑性で且つ非弾性的に伸長可能な伸長性樹脂シートと、弾性的に伸縮可能な伸縮性樹脂シートと、を接合したラミネートシートであり、
    前記未伸長状態の前記単票状シートを、前記CD方向伸長装置で前記交差方向に伸長することにより、前記交差方向の伸縮性を前記単票状シートに発現させることを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工装置。
  9. 搬送方向に搬送される伸縮性の単票状シートにおいて所定部分の伸縮性を低下させる加工方法であって、
    前記搬送方向と交差する交差方向に伸長された伸長状態で前記搬送方向に沿って搬送される前記単票状シートを、前記交差方向に沿った回転軸周りに第1ロールを回転しながら該第1ロールの外周面の吸着部で吸着して受け取ることと、
    前記第1ロールの前記外周面に外周面を対向させながら前記第1ロールと連動して回転する第2ロールの前記外周面の加熱部で、前記吸着部によって伸長状態に保持された前記単票状シートにおける前記所定部分を加熱することと、を有することを特徴とする吸収性物品に係る伸縮性の単票状シートの加工方法。
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