JP4804388B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ
パンツ型使い捨ておむつは、一般に吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置して該吸収性本体を固定している外装体とを備えて構成されている(例えば特許文献1参照)。このような使い捨ておむつにおいては、ウエスト開口部の周縁部に、糸ゴムや平ゴムなどからなる弾性部材を伸長状態で固定し、該弾性部材が存在する部位によっておむつを着用者の身体に固定している。
このような構成のおむつとは別に、着用者に対するおむつのフィット性を向上させることを目的に、外装体に伸縮性シートを用いたものも知られている(例えば特許文献2参照)。また、外装体を、積層された2枚の伸縮性シートから構成すると共に、ウエスト開口部やレッグ開口部には、弾性部材を配する技術も提案されている(特許文献3参照)。
特開2002−65733号公報 特開昭62−162001号公報 特開2003−290284号公報
外装体に伸縮性シートを用いた使い捨ておむつにおけるウエスト部に、糸ゴムや平ゴムなどからなる弾性部材を固定すれば、ウエスト部(ウエスト開口部の周縁部)の伸縮特性を、伸縮性シートの伸縮特性の制約を受けることなく高めることができる。
しかし、伸縮性シートからなる外装体は、おむつ製造時に、伸縮性シートに幅縮みが生じる等の理由から、弾性部材を挟み込むように折り返すことが難しく、また、おむつ使用時に外包体が伸び縮みすると、伸縮性シートを折り返して固定した部分が該部分を接合した部分から剥離し易く、露出した接着剤が肌について不快感を与える恐れがある。
従って、本発明の目的は、伸縮性シートにより良好なフィット性が得られると共に、ウエスト部弾性部材によりウエスト部の伸縮特性を高めることができ、該ウエスト部弾性部材を所定位置に保持するウエスト端部形成シートのおむつ内面側の端部が剥離しにくい使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、吸収性コアを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置して該吸収性本体を固定している外装体とを備えた使い捨ておむつであって、前記外装体は、伸縮性シートを用いて形成され、おむつ幅方向に伸縮性を有しており、おむつのウエスト部において、非伸縮性シートからなるウエスト端部形成シートが、ウエスト部弾性部材を包むように折り返されており、該ウエスト端部形成シートの、ウエスト端部よりおむつ内面側に位置する肌側端部が、該肌側端部に対向する非伸縮性シートに接着剤を介して接合されている、使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつによれば、伸縮性シートにより良好なフィット性が得られると共に、ウエスト部弾性部材によりウエスト部の伸縮特性を高めることができ、該ウエスト部弾性部材を所定位置に保持するウエスト端部形成シートのおむつ内面側の端部が剥離しにくい。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1(以下、おむつ1ともいう)について、図1〜図5を参照して説明する。
第1実施形態のおむつ1は、図1〜図5に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性又は液難透過性(撥水性等)の裏面シート3及び両シート2、3間に介在配置された液保持性の吸収性コア4を有する実質的に縦長の吸収性本体10と、該吸収性本体10の裏面シート3側(非肌当接面側)に位置して該吸収性本体10を固定している外装体11とを備えている。
外装体11は、その両側縁が、長手方向中央部において内方に括れた砂時計形の形状を有しており、おむつの輪郭を画成している。外装体11は、その長手方向において、着用者の腹側に配される腹側部Aと背側に配される背側部Bとその間に位置する股下部Cとに区分される。腹側部A及び背側部Bは、外装体11の長手方向前後端部に相当し、股下部Cは外装体11の長手方向中央部に相当する。外装体11は、その腹側部Aの両側縁部A1,A2と背側部Bの両側縁部B1,B2とが互いに接合され、使い捨ておむつ1にはウエスト開口部5及び一対のレッグ開口部6が形成されている。この接合によって、使い捨ておむつ1の左右両側縁には一対のサイドシール部S,Sが形成され、パンツ型を形成している。これらの接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール等が用いられる。
表面シート2、裏面シート3及び吸収性コア4は一体化されて縦長の吸収性本体10を形成している。表面シート2、裏面シート3及び吸収性コア4としては、それぞれ、この種の物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シートとしては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シートとしては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収性コア4としては、高吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成され、ティッシュペーパ(図示せず)によって被覆されているもの等を用いることができる。
吸収性本体10の長手方向の左右両側には、図2及び図5に示すように、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス8、8が形成されている。各側方カフス8の自由端部の近傍には、側方カフス弾性部材81が伸長状態で配されている。これにより、図1のように組み立てられた使い捨ておむつ1を着用させる際に、側方カフス弾性部材81が収縮することにより側方カフス8が起立して、吸収性本体10の幅方向への液の流出が阻止される。図3及び図5に示すように、側方カフス8、8の形成用のシート材82は、吸収性本体10の幅方向外側の所定幅の部分82Sが、裏面シート3の肌当接面側に巻き下げられ、吸収性コア4と裏面シート3との間に固定されているが、裏面シート3と外包体11との間に固定されていても良い。
外装体11は、図3〜図5に示すように、伸縮性シートからなる外層シート12と非伸縮性シートからなる内層シート13とが積層された構造を有している。外層シート12はおむつの外面をなし、内層シート13は外層シート12の内面側に配されている。外層シート12を形成する伸縮性シートは、おむつを展開状態としたときに(図2参照)、少なくともおむつ幅方向(図2の左右方向)に伸縮性を有していればよい。内層シート13を形成する非伸縮性シートは、おむつを展開状態としたときに、少なくともおむつ幅方向に伸縮性を有していない。外層シート12及び内層シート13の詳細については後述する。
本実施形態のおむつ1における腹側部A及び背側部Bそれぞれのウエスト開口部5の周縁部(ウエスト部)50には、ウエスト開口部5の開口周縁端(ウエスト端部)5a,5bに沿って複数本のウエスト部弾性部材51,51・が配されている。
また、おむつ1における腹側部A及び背側部Bそれぞれのウエスト開口部5の周縁部(ウエスト部)50においては、図4に示すように、非伸縮性シートからなるウエスト端部形成シート16が、ウエスト部弾性部材51,51・を包むように折り返されており、ウエスト端部形成シート16によって、ウエスト部弾性部材51,51・が、ウエスト部50の所定位置に保持ないし固定されている。
本実施形態のおむつ1におけるウエスト部50においては、図4に示すように、二つ折りされたウエスト端部形成シート16の相対向する2面間に、ウエスト部弾性部材51が接着剤17によって固定されている。また、外装体11を構成する外層シート12及び内層シート13並びに後述する補助シート7の各端部12e,13e,7eが、二つ折りされたウエスト端部形成シート16の対向面間に、接着剤17を介して固定されている。
より具体的に説明すると、ウエスト端部形成シート16は、図3に示すように、おむつ幅方向に長い形状の長方形状を有しており、腹側部A及び背側部Bの全幅に亘って配されている。また、ウエスト端部形成シート16は、図4に示すように、ウエスト開口部5の開口周縁端(ウエスト端部)5a,5bの位置を折り線として二つ折りされており、ウエスト端部5a,5bよりおむつ内面側(図4中のP側)に位置する肌側端部16aが、該肌側端部16aに対向する、補助シート7の端部7eと接着剤17を介して接合されている。
図4に示すように、おむつ長手方向(図4中のX方向)における、肌側端部16aと同じ位置には、伸縮性シートからなる外層シート12の端部12eが位置しているが、肌側端部16aと外層シート12の端部12eとの間に補助シート7の端部7eが位置しており、肌側端部16aは、非伸縮性シートからなる補助シート7の端部7eに接合されている。
これにより、肌側端部16aがおむつ内面側(図4中のP側)に向かって剥離することが防止される。
これに対して、ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aを、外層シート12に直接固定した場合には、外層シート12がおむつ幅方向に伸縮する伸縮性シートからなることに起因して、おむつの製造時に、肌側端部16aを該外層シート12に強固に固定できなかったり、おむつ着用中に、肌側端部16aが該外層シート12から剥離し、露出した接着剤が着用者の肌に接触してべたつく等の不都合を生じやすい。
特に、本実施形態のおむつ1においては、外層シート12は、おむつ幅方向に伸長させた状態で、内層シート13と貼り合わされている。従って、おむつ1の自然状態においては、外層シート12は、図5に示すように収縮している一方、おむつ着用中には、外層シート12はその状態から引き伸ばされ、更に着用中、着用者のウエスト部の周長の変化に追随して伸縮を繰り返す。そのため、腹側部A及び背側部Bに優れたフィット性が得られる一方、そのような伸縮性シートに肌側端部16aを固定した場合には、該肌側端部16aの剥離が起こりやすいが、本実施形態のおむつ1におけるように、肌側端部16aを非伸縮性シートに接合することで、そのような不都合を防止することができる。
ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aが、それに対向する非伸縮性シートに接着剤を介して固定されている長さ(おむつ幅方向の長さ)は、腹側部A及び背側部Bそれぞれの全幅La,Lb(図2参照)に対して50%以上であることが好ましく、より好ましくは80%以上であり、おむつ幅方向の略全長に亘って固定されていることが、該肌側端部16aの剥離を防止する点から更に好ましい。また、ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aが、それに対向する非伸縮性シートに接着剤を介して固定されている幅L2(おむつ長手方向の長さ,図4参照)は、10mm以上であることが好ましく、15〜130mmであることが好ましい。
本おむつ1における肌側端部16aの接合対象である補助シート7の端部7eは、肌側端部16aと接合された片面とは反対側の他面が、同じく接着剤17により、内層シート13の端部13eに接合されている。そして、内層シート13の端部13eは、更に接着剤17により、外層シート12の端部12eに接合され、外層シート12の端部12eの他面は、更に接着剤17により、ウエスト端部形成シート16の外側端部16bに接合されている。ウエスト端部形成シート16の外側端部16bは、ウエスト端部5a,5bよりおむつ外面側(図4中のQ側)に位置する端部である。
上述したように、本おむつ1において、前記肌側端部16aは、補助シート7の端部7eと接合してある。補助シート7は、図2及び図3に示すように、吸収性本体10の長手方向の端部の外装体11への固定を補強ないし補助し、且つ吸収性本体の端部が着用者の肌に直接接触することによる不都合を防ぐものであり、おむつの幅方向に長い長方形状を有している。また、補助シート7は、腹側部A及び背側部Bの全幅に亘って配されている。補助シート7は、おむつ幅方向の両端部がサイドシール部S,Sに固定されており、吸収性本体10の端部を覆う部分(図2の斜線部)は、図示しない接着剤により吸収性本体10に固定されている。
ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aの接合対象である非伸縮性シートは、吸収本体10の幅(おむつ幅方向の長さ)以上の幅(おむつ幅方向の長さ)を有していることが好ましく、外包体11の幅と略同等の幅(おむつ幅方向の長さ)を有していることがより好ましい。
前記非伸縮性シートは、外包体11又は外層シート12に接合(好ましくは接着剤による接着)されているか、若しくはウエスト端部形成シート16の、ウエスト端部5a,5bよりおむつ外面側(図4中のQ側)に位置する部分に接合(好ましくは接着剤による接着)されていることが好ましい。
また、ウエスト端部形成シート16の、ウエスト端部5a、5bよりおむつ外側面(図4中のQ側)に位置する部分が該非伸縮性シートとして機能しても良い。図10には、その一例が示されている。
また、前記肌側端部16aの接合対象である非伸縮性シートは、ウエスト部弾性部材51,51・の一部もしくは全てと接するように配置しても良いし、全く接しないように配置しても良い。前者は、ウエスト部50の強度を高めて、着用時にウエスト部50の破れなどの不都合を防止する点で有利であり、後者は、ウエスト部50を柔らかくできる点で有利である。
本おむつ1においては、腹側部A及び背側部Bのそれぞれにおいて、伸縮性シートからなる外層シートの端部12eが、ウエスト部弾性部材51の位置より股下部C側(図4中の下側)に位置している。おむつ長手方向(図4中のX方向)において、ウエスト部弾性部材51の位置と伸縮性シートとが重なっている場合、ウエスト開口部の直径を漸増させ、その際の応力の変化を観察すると、ある時点から急激に応力が高まる。これは、一つの寸法のおむつで対応可能な着用者のウエスト廻りの寸法範囲が狭いことを意味するが、ウエスト部弾性部材51と伸縮性シートとを重ねないことで、一つの寸法のおむつで対応可能なウエスト廻りの寸法範囲を広げることができる。
本おむつ1について更に説明する。
本おむつ1においては、腹側部A及び背側部Bのそれぞれにおける外層シート12と内層シート13との間は、サイドシール部A1,A2,B1,B2においては、ヒートシール、高周波シール又は超音波シールにより互いに接合されている。ヒートシール、高周波シール又は超音波シール等にホットメルト型接着剤等の接着剤を併用しても良い。ウエスト開口部5の周縁部50及び一対のレッグ開口部6それぞれの周縁部60においては、ホットメルト型接着剤等の接着剤により互いに接合されている。そして、腹側部A及び背側部Bのそれぞれにおける外層シート12と内層シート13との間は、これらの部分を除く部分の大部分において接合されていない。具体的には、外層シート12と内層シート13との間は、サイドシール部A1,A2,B1,B2、ウエスト開口部5の周縁部50、一対のレッグ開口部6それぞれの周縁部60に加えて、腹側部A及び背側部Bそれぞれのおむつ幅方向中央部において接合されており、それら以外の部分においては接合されていない。図5中の接着剤14は、腹側部Aのおむつ幅方向中央部を接合している接着剤である。
このように、腹側部A及び背側部Bにおける広い範囲において、外層シート12と内層シート13との間を接合しない構成とすることにより、外層シート12の伸縮性が接着剤で損なわれるのを最小限に抑えることができ、背側部B及び腹側部Aそれぞれの伸縮性が良好であり、着用時に、背側部B及び腹側部Aが着用者に良好にフィットする。また、接着剤で硬くなる部分を最小限に抑えることができることによって、おむつの外面や、外装体11の内面における吸収性本体10に覆われていない部分を、柔らかで肌触りの良いものとすることができる。また、外層シート12及び内層シート13として不織布などの通気性シートを用いる場合に、その通気性が良好に維持されるので、ムレにくいおむつを提供することができる。
また、腹側部A、股下部C及び背側部Bに亘って存在するレッグ開口部の周縁部60、60に、各開口部の周縁端に沿って、レッグ部弾性部材61a、61bが配されている。これらのレッグ部弾性部材61a、61bは、接着剤62を介して外層シート12と内層シート13との間に伸長状態で固定されている。
ウエスト開口部5の周縁部50においては、二つ折りしたウエスト端部形成シート16間にウエスト部弾性部材51を接着剤17を介して固定してある。また、一対のレッグ開口部6それぞれの周縁部60,60においては、外層シート12と内層シート13との間が接合されており、両シート間12,13にレッグ部弾性部材61a,61bを固定できる、そのため、レッグ開口部6の周縁部60,60及びウエスト開口部5の周縁部50のフィット性を、外層シート12を構成する伸縮性シートの伸縮特性の制約を受けることなく高めることができる。
ウエスト部弾性部材51及びレッグ部弾性部材61a,61bとしては、それぞれ、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したもの等が好ましく用いられる。
おむつ1の外層シート12に用いられる伸縮性シートについて説明する。
外層シート12は、先に述べた通り伸縮性を有している。「伸縮性」とは、少なくとも1方向の最大伸度が100%以上であり、その最大伸度が100%以上である1方向に伸度100%迄伸長させた後、収縮させたときの伸長回復率(100%伸長時の伸長回復率)が、少なくとも70%以上であることを意味する。最大伸度が100%以上である方向を複数有する伸縮性シートの場合、そのうちの何れか1方向のみにおいて伸長回復率が70%以上であればよい。
外層シート12は、おむつ幅方向において、おむつ長手方向(図2の上下方向)よりも大きく伸長可能である。より具体的には、おむつ幅方向においては、大きく伸長し且つ伸長後に収縮する(最大伸度100%以上且つ伸長回復率70%以上)が、おむつ長手方向においては、わずかにしか伸長しない(例えば、最大伸度50%以下)。
伸縮性シートの伸長回復率は、以下の測定方法により測定される。
〔伸長回復率の測定方法〕
長さ50mm、幅25mmの伸縮性シートのサンプル片を用意し、引っ張り試験機(株式会社オリエンテックの「テンシロン」RTC−1150A)を用いて、チャック間隔K
0にサンプル片を固定し、300mm/minの速度で100%伸長時の長さK2(K2=K0×2)まで伸長させた後、引張速度と同様の速度で戻し始めて応力が0になった時におけるサンプル片の長さを伸長回復後の長さK1とする。次式から100%伸長時の伸長回復率を算出する。
100%伸長時の伸長回復率(%)=〔(K2−K1)/(K2−K0)〕×100
外層シート12を形成する伸縮性シートとしては、伸縮性を有する各種のシートを用いることができる。例えば、外層シート12は、通気性を良好にする観点から、熱可塑性繊維からなる不織布から形成されているものが好ましい。また、外層シート12は、風合いを良好にする観点から、積層シートからなり、少なくともその非肌当接面側の層がエアスルー不織布から形成されているものも好ましい。伸縮性を有する弾性繊維(エラストマー)からなる伸縮性シートは、一般的に触ったときにぬめり感を与えるため、風合いの観点からは好ましくない。
更に具体的に説明すると、外層シート12を形成する伸縮性シートとしては、例えば(1)弾性繊維層の両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシート、(2)ネット状の弾性シートの両面又は片面に伸長可能な繊維層が一体化されているシート、(3)弾性フィルムからなる弾性シートの両面又は片面に伸張可能な繊維層が一体化されているシート、(4)互いに交差せずに一方向に延びるように配列した多数の弾性フィラメントが、実質的に非伸長状態で、それらの全長にわたり、伸長可能な不織布に接合されてなる伸縮シートを好ましく用いることができる。弾性繊維層と伸長可能な繊維層との一体化の方法としては、例えば、これらを積層して水流交絡したり、エアスルー等により繊維を交絡させる方法、ヒートエンボス、接着剤、超音波等によって接合させる方法が挙げられる。
前記(1)のシートとしては、例えば(a)弾性繊維層の少なくとも一面に、実質的に非弾性の非弾性繊維層が配され、両繊維層は、弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保った状態で、繊維交点の熱融着によって全面接合されており、非弾性繊維層の構成繊維の一部が弾性繊維層に入り込んだ状態、及び/又は弾性繊維層の構成繊維の一部が非弾性繊維層に入り込んだ状態になっている伸縮性不織布が挙げられる。また、前記(1)〜(3)のシートとしては、(b)弾性伸縮性を有する弾性層と実質的に非弾性の非弾性繊維層とを有し、前記両層が厚み方向に積層されて部分的に接合された積層シートを延伸させてなる伸縮性シート等を好ましく用いることができる。
前記(a)の伸縮性不織布について説明する。弾性繊維層と非弾性繊維層との界面及びその近傍においては、弾性繊維層の構成繊維と非弾性繊維層の構成繊維との交点が熱融着しており、実質的に全面で均一に接合されている。全面で接合されていることによって、両層が離間して空間が形成されることが防止され、あたかも一層の不織布ごとき一体感のある多層構造の伸縮性不織布となる。「弾性繊維層の構成繊維が繊維形態を保った状態」とは、弾性繊維層の構成繊維のほとんどが、熱や圧力等を付与された場合であっても、フィルム状又はフィルム−繊維構造に変形していない状態をいう。また、弾性繊維層は、その層内において構成繊維の交点が熱融着している。同様に、非弾性繊維層も、その層内において構成繊維の交点が熱融着している。
弾性繊維層の両面に非弾性繊維層が配されている場合、少なくとも何れか一方においては、その構成繊維の一部が弾性繊維層に入り込んだ状態、及び/又は弾性繊維層の構成繊維の一部が少なくとも一方の非弾性繊維層に入り込んだ状態になっている。非弾性繊維層の構成繊維を弾性繊維層に入り込ませる、及び/又は弾性繊維層の構成繊維を非弾性繊維層に入り込ませるには、弾性繊維層の構成繊維と非弾性繊維層の構成繊維を熱融着させる処理前において非弾性繊維又は弾性繊維の少なくともどちらかがウエブ状態(熱融着していない状態)であることが好ましい。構成繊維を他の層に入り込ませる観点から、ウエブ状態である繊維層は、短繊維の方が長繊維に比べ自由度が高いことから好ましい。
また、非弾性繊維層の構成繊維を弾性繊維層に入り込ませる、及び/又は弾性繊維層の構成繊維を非弾性繊維層に入り込ませるには、エアスルー法を用いることが好ましい。エアスルー法を用いることで、相対する繊維層に構成繊維を入り込ませ、また、相対する繊維層から構成繊維を入り込ませることが容易となる。またエアスルー法を用いることで、非弾性繊維層の嵩高さを維持しつつ、非弾性繊維層の構成繊維を弾性繊維層に入り込ませることが容易となる。特に、非弾性繊維層の構成繊維が弾性繊維層の構成繊維と交絡している場合には、エアスルー法のみによって交絡していることが好ましい。エアスルー法によって繊維を交絡させるためには、気体の吹き付け圧、吹き付け速度、繊維層の坪量や厚み、繊維層の搬送速度等を適切に調整すればよいが、特定の条件下でエアスルー法を行うことが好ましい。
熱風処理(特にエアスルー法)においては、非弾性繊維ウエブの構成繊維の一部が、弾性繊維ウエブに入り込むのと同時に、非弾性繊維ウエブの構成繊維及び/又は非弾性繊維ウエブの構成繊維と弾性繊維ウエブの構成繊維とが、それらの交点で熱融着する。この場合、熱風処理によって弾性繊維ウエブの構成繊維がフィルム状又はフィルム−繊維構造にならないように注意する。
弾性繊維層は、伸長させることができ且つ張力を解放したときに収縮する性質を有するものである。弾性繊維層は、少なくとも面と平行な一方向において、100%伸長後に収縮させたときの残留歪みが20%以下、特に10%以下であることが好ましい。この残留歪みの値は、少なくともおむつ幅方向において満足することが好ましく、おむつ幅方向及びおむつ長手方向の両方向において満足することがより好ましい。
弾性繊維層は、弾性を有する繊維の集合体である。弾性を有する繊維の成形方法としては、例えば、溶融した樹脂をノズル孔より押し出し、この押し出された溶融状態の樹脂を熱風により伸長させることによって繊維を細くするメルトブローン方法、半溶融状態の樹脂を冷風や機械的ドロー比によって延伸するスパンボンド法がある。また、メルトブローン法の特殊な方法として、メルトブローン法にスパンボンド法を組み合わせたスピニングブローン法がある。
また、弾性繊維層は、弾性を有する繊維からなるウエブや不織布の形態であり得る。例えば、スピニングブローン法、スパンボンド法、メルトブローン法等によって形成されたウエブや不織布であり得る。弾性繊維層の構成繊維としては、例えば熱可塑性エラストマー、ゴムなどを原料とする繊維を用いることができる。特に熱可塑性エラストマーを原料とする繊維は、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られた繊維は熱融着させやすいので、エアスルー不織布を基本構成とする伸縮性不織布に好適である。
熱可塑性エラストマーとしては、例えばSBS、SIS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマーを挙げることができる。これらは一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
非弾性繊維層は、伸長性を有するが、実質的に非弾性のものである。ここでいう、伸長性は、構成繊維自体が伸長する場合と、構成繊維自体は伸長しなくても繊維同士の交点において熱融着していた両繊維同士が離れたり、繊維同士の熱融着等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、繊維層全体として伸長する場合の何れであってもよい。
非弾性繊維層を構成する繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等からなる繊維が挙げられる。非弾性繊維層を構成する繊維は、短繊維でも長繊維でもよく、親水性でも撥水性でもよい。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイドの複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。非弾性繊維層は、連続フィラメント又は短繊維のウエブ又は不織布であり得る。
前記(b)の伸縮性シートについて説明する。この伸縮性シートは、弾性伸縮性を有する弾性層の両面又は片面に実質的に非弾性の非弾性繊維層が積層され、これらが規則的なパターンで部分的に接合されている積層シートに対して延伸加工を施すことにより得られる。
この積層シートは、例えば、以下のように製造される。カード機から供給される繊維ウエブ(第1の非弾性繊維層)上に、弾性繊維を供給して弾性層を形成し、更にその上に、他のカード機か繊維ウエブ(第2の非弾性繊維層)を供給する。得られた3層構造の積層シートに対して、エアスルー方式のドライヤーにより熱風処理を施す。熱風処理後の積層シートに対して、周面にエンボス用凸部が規則的に配置されたエンボスロール及びそれに対向配置されたアンビルロールを備えたエンボス装置により熱エンボス加工を施す。尚、弾性繊維と非弾性繊維との熱融着や繊維の入り込みを目的としてドライヤーによる熱風処理を行っているが、かかる熱風処理は省略することもできる。
弾性層は、弾性材料からなる弾性繊維を含むものが好ましい。弾性材料としては、熱可塑性エラストマー、ゴム、エチレン・プロピレン共重合体等が挙げられ、これらの中でも、比較的容易に繊維状の弾性体が成形できる点から、熱可塑性エラストマーが好ましい。熱可塑性エラストマーとしては、ポリウレタン、スチレン系(SBS,SIS,SEBS,SEPS等)、オレフィン系(エチレン、プロピレン、ブテン等の共重合体等)、塩化ビニル系、ポリエステル系等を挙げることができる。これらは一種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。弾性層中の、弾性材料からなる弾性繊維の含有率は、50〜100重量%、特に75〜100重量%であることが好ましい。弾性層としては、繊維層からなるものに代えて、フィルム状のもの、ネット状のもの等を用いることもできる。フィルムやネットの形成材料としては、上記各種の弾性材料を用いることができる。
前記(4)の伸縮シートについて説明する。
弾性フィラメントとしては、例えば、紡糸ノズルから紡出された弾性樹脂を、溶融又は軟化した状態で1.1〜400倍(より好ましくは4〜100倍)に延伸して得られたもの等を用いることができる。弾性樹脂としては、熱可塑性エラストマーやゴムなどが挙げられる。特に熱可塑性エラストマーを原料として用いると、通常の熱可塑性樹脂と同様に押出機を用いた溶融紡糸が可能であり、またそのようにして得られたフィラメントは不織布に熱融着させやすいので好適である。熱可塑性エラストマーとしては、上述した弾性繊維の材料として記載した各種のものを挙げることができ、それらは一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。またこれらの樹脂からなる芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維を用いることもできる。特にスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、又はそれらを組み合わせて用いることが、弾性フィラメントの成形性、伸縮特性、コストの面で好ましい。
弾性フィラメントは、実質的に非伸長状態で不織布に接合されている。弾性フィラメントと、不織布との接合の様式としては、例えば融着、接着剤による接着などが挙げられる。弾性フィラメントは不織布に融着により接合していることが好ましく、また、弾性フィラメントは、同一の又は異なる2枚の不織布間に挟持された状態でこれら不織布と接合されていることが好ましい。弾性フィラメントが接合される不織布は、弾性フィラメントの延びる方向と同方向に伸長可能である。伸長可能とは、不織布の構成繊維自体が伸長する場合と、構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたりして、不織布全体として伸長する場合とを包含する。尚、弾性フィラメントは、その直径が10〜200μm、特に20〜130μmであることが好ましい。弾性フィラメントが、その全長にわたって不織布に接合しているとは、弾性フィラメントと接触しているすべての繊維(不織布の構成繊維)が、該弾性フィラメントと接合していることを要せず、弾性フィラメントに、意図的に形成された非接合部が存在しないような態様で、弾性フィラメントと不織布の構成繊維とが接合されていることを言う。弾性フィラメントが不織布にその全長にわたって接合していることで、弾性ストランドと不織布との接合力を十分に高めることができる。その結果、伸縮シートを引き伸ばしても、弾性フィラメントが不織布から剥離しづらくなる。弾性フィラメントが不織布から剥離してしまうと、自然状態(弛緩状態)において、弾性フィラメントと不織布との間に浮きが生じて、伸縮シートに皺が発生しやすくなる。
次に、内層シート13、ウエスト端部形成シート16及び補助シート7を構成する非伸縮性シートについて説明する。非伸縮性シートとは、前記〔伸長回復率の測定方法〕により測定した伸長回復率(%)が20%以下のシート、もしくは100%伸長する前に破断するシートをいう。非伸縮性シートは、伸長性を有しても有していなくてもよいが、最大伸度が90%以下であることが好ましい。
非伸縮性シートとしては、不織布、不織布と樹脂フィルムとの積層材、多孔性フィルム等が好ましい。非伸縮性シートは、通気性、風合いを良好にする観点から、熱可塑性繊維からなる不織布から形成されているものが好ましく、また、***物の漏れ防止の観点から、撥水性の不織布から形成されているものが好ましい。
次に、本発明の他の第2〜6実施形態の使い捨ておむつについて説明する。
第2〜第6実施形態のおむつについては、第1実施形態のおむつ1との相違点を主に説明し、同様の点については同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点については、上述したおむつ1についての説明が適宜適用される。
第2実施形態のおむつ1Aにおける外装体11は、図6に示すように、伸縮性シートからなる一枚の外層シート12から構成されている。そして、おむつ1Aにおける腹側部及び背側部それぞれのウエスト部50においては、図6に示すように、外装体11を構成する外層シート12及び補助シート7の各端部12e,7eが、二つ折りされたウエスト端部形成シート16の相対向する2面間に接着剤17を介して固定されている。
そして、ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aは、該肌側端部16aに対向する補助シート7の端部7eと接合されており、その補助シート7の端部7eの他面は、同じく接着剤17により、外層シート12の端部12eに接合されている。更にその外層シート12の端部12eの他面は、更に接着剤17により、ウエスト端部形成シート16の外側端部16bに接合されている。
第3実施形態の使い捨ておむつ1Bにおける外装体11は、図7に示すように、伸縮性シートからなる外層シート12と非伸縮性シートからなる内層シート13とが積層された構造を有している。そして、おむつ1Bにおける腹側部及び背側部それぞれのウエスト部50においては、図7に示すように、外装体11を構成する外層シート12及び内層シート13の各端部12e,13eが、二つ折りされたウエスト端部形成シート16の相対向する2面間に接着剤17を介して固定されている。
そして、ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aは、該肌側端部16aに対向する内層シート13の端部13eと接合されており、その内層シート13の端部13eの他面は、同じく接着剤17により、外層シート12の端部12eに接合されている。更にその外層シート12の端部12eの他面は、更に接着剤17により、ウエスト端部形成シート16の外側端部16bに接合されている。
第4実施形態の使い捨ておむつ1Cにおける外装体11は、図8に示すように、伸縮性シートからなる外層シート12と非伸縮性シートからなる内層シート13とが積層された構造を有している。そして、おむつ1Cにおける腹側部及び背側部それぞれのウエスト部50においては、図8に示すように、二つ折りされたウエスト端部形成シート16の相対向する2面間に、外層シート12の端部12aが接着剤17を介して固定されている。
そして、ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aは、おむつの厚み方向において、該肌側端部16aよりおむつ内面側Pに位置する内層シート13の端部13aに接着剤18を介して接合されている。肌側端部16aの他面は、接着剤17により、外層シート12の端部12eに接合されており、その外層シート12の端部12eの他面は、更に接着剤17により、ウエスト端部形成シート16の外側端部16bに接合されている。
第2〜第4実施形態のおむつ1A〜1Cによれば、肌側端部16aが非伸縮性シートからなる補助シート7の端部7eや非伸縮性シートからなる内層シート13の端部13eに接合されていることによって、肌側端部16aの剥離が防止される等、第1実施形態のおむつ1と同様の効果が奏される。但し、第1、第3及び第4実施形態のおむつ1,1B,1Cのように、外装体11は、非伸縮性シートからなる内層シート13と伸縮性シートからなる外層シート12とが積層された構造を有していることが、吸収性本体10を固定し、且つ外層シート12の伸縮性を維持ないし向上させて良好なフィット性を得る観点等から好ましく、また、おむつ1Cのように、肌側端部16aが、おむつの厚み方向における該肌側端部16aよりもおむつ内面側に位置する非伸縮性シートに接合されていることが、おむつを引き上げる際に指が引っ掛かりにくくなるため、該接合部が剥がれてしまう不具合を防止する点から好ましい。
第5及び第6実施形態のおむつ1D,1Eにおいては、外装体11を構成する伸縮性シート12が、非伸縮化された延出部分16を有しており、該非伸縮化された該延出部分16が、ウエスト端部形成シート16を構成している。
第5及び第6実施形態のおむつ1D,1Eにおける腹側部及び背側部それぞれのウエスト部50においては、図9及び図10に示すように、二つ折りされたウエスト端部形成シート16の相対向する2面間に、ウエスト部弾性部材51が接着剤17によって固定されている。
第5実施形態のおむつ1Dにおけるウエスト端部形成シート16の肌側端部16aは、該肌側端部16aよりおむつ外面側Qに位置する補助シート7の端部7eに接着剤を介して固定されている。第6実施形態のおむつ1Eにおけるウエスト端部形成シート16の肌側端部16aは、二つ折りによって該端部16aと対向させた該ウエスト端部形成シート16の外側端部16bに対して、接着剤17を介して接合されている。
第5及び第6実施形態のおむつ1D、1Eによっても、肌側端部16aが、非伸縮性シートと同様に非伸縮化された部分に接合されているため、肌側端部16aの剥離が防止される等、第1実施形態のおむつ1と同様の効果が奏される。
伸縮性シートの一部を非伸縮性化するには、加熱した金属ロールや熱風、蒸気などで加熱したり、加熱と同時に加圧したりする方法、非伸縮性シートを略全面で貼り合せる方法、接着剤を適量塗布する方法等により、伸縮性を発現する弾性繊維等の機能を低下もしくは削除させれば良い。
また、ウエスト端部形成シート16の肌側端部16aを非伸縮性シートに接合する接着剤は、二つ折りしたウエスト端部形成シート16間にウエスト部弾性部材51を保持ないし固定するための接着剤と同一でも異なっていても良い。本発明で用いる接着剤は、使い捨ておむつ等に従来用いられている各種公知の接着剤を用いることができ、ホットメルト型接着剤であることが好ましい。本発明においては、塗工後数日を経過しても粘着性を示すような接着剤を用いた場合にであってもウエスト端部形成シート16の肌側端部16aが剥離しにくいので、該接着剤が露出して肌につく等の不都合を防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の各実施形態に制限されず、適宜変更可能である。
例えば、本発明の使い捨ておむつは、腹側部A及び背側部Bにおける外装体11が、非伸縮性シートからなる内層シート13と伸縮性シートからなる外層シート12が積層された構造を有する一方、股下部Cにおける外装体11が、一枚の非伸縮性シートのみから構成されているものであっても良い。
また、本発明の使い捨ておむつは、パンツ型の使い捨ておむつの他、背側部の両側部に設けられたファスニングテープを腹側部外面に設けられたランディングテープに止着するタイプのいわゆる展開型の使い捨ておむつであっても良い。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
図1は、本発明の第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつを示す一部破断斜視図である。 図2は、図1に示す使い捨ておむつの展開且つ伸長状態を示す展開平面図である。 図3は、図1に示す使い捨ておむつの分解斜視図である。 図4は、図2のII−II線模式断面図である。 図5は、おむつを収縮させた状態における図2のIII−III線断面面である。 図6は、第2実施形態の使い捨ておむつの断面図(図4相当図)である。。 図7は、第3実施形態の使い捨ておむつの断面図(図4相当図)である。。 図8は、第4実施形態の使い捨ておむつの断面図(図4相当図)である。。 図9は、第5実施形態の使い捨ておむつの断面図(図4相当図)である。。 図10は、第6実施形態の使い捨ておむつの断面図(図4相当図)である。。
符号の説明
1,1A〜1D パンツ型使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性コア
5 ウエスト開口部
6 レッグ開口部
10 吸収性本体
11 外装体
12 伸縮性シートからなる外層シート
13 非伸縮性シートからなる外層シート
16 ウエスト端部形成シート
16a ウエスト端部形成シートの肌側端部
16b ウエスト端部形成シートの外側端部
51 ウエスト部弾性部材

Claims (7)

  1. 吸収性コアを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置して該吸収性本体を固定している外装体とを備えた使い捨ておむつであって、
    前記外装体は、伸縮性シートを用いて形成され、おむつ幅方向に伸縮性を有しており、
    おむつのウエスト部において、非伸縮性シートからなるウエスト端部形成シートが、ウエスト部弾性部材を包むように折り返されており、該ウエスト端部形成シートの、ウエスト端部よりおむつ内面側に位置する肌側端部が、該肌側端部に対向する非伸縮性シートに接着剤を介して接合されている、使い捨ておむつ。
  2. 前記肌側端部は、おむつの厚み方向において、該肌側端部よりおむつ外面側に位置する非伸縮性シートに接合されている請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記吸収性本体の長手方向の端部を覆うように、非伸縮性シートからなる補助シートが配されており、該補助シートに、前記肌側端部が接合されている請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記伸縮性シートに、該伸縮性シートとは別体の前記ウエスト端部形成シートが連設されている、請求項1〜3の何れか記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記伸縮性シートは、非伸縮化された延出部分を有しており、該非伸縮化された該延出部分が、前記ウエスト端部形成シートを構成している、請求項1〜3の何れか記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記外装体は、非伸縮性シートからなる内層シートと前記伸縮性シートからなる外層シートとが積層された構造を有している、請求項1〜5の何れか記載の使い捨ておむつ。
  7. 腹側部及び背側部のそれぞれにおいて、前記伸縮性シートの端部が、前記ウエスト部弾性部材の位置より股下部側に位置している、請求項1〜6の何れか記載の使い捨ておむつ。
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