JP5900621B2 - システムおよびシステムの制御方法 - Google Patents

システムおよびシステムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5900621B2
JP5900621B2 JP2014524580A JP2014524580A JP5900621B2 JP 5900621 B2 JP5900621 B2 JP 5900621B2 JP 2014524580 A JP2014524580 A JP 2014524580A JP 2014524580 A JP2014524580 A JP 2014524580A JP 5900621 B2 JP5900621 B2 JP 5900621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
control unit
controlled
power supply
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014524580A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014010089A1 (ja
Inventor
幸子 小山
幸子 小山
岡本 浩一
浩一 岡本
浩通 千葉
浩通 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5900621B2 publication Critical patent/JP5900621B2/ja
Publication of JPWO2014010089A1 publication Critical patent/JPWO2014010089A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
    • G06F13/4247Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation on a daisy chain bus

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、システムおよびシステムの制御方法に関する。
複数の制御単位により構成される計算機システムがある。このような、計算機システムは、システム内に1台だけ電源制御部を有する。そして、電源制御部は、システム内に複数存在する制御単位の電源オンまたは電源オフを制御する。
このような計算機システムにおいて、電源制御部と制御単位とを接続する場合、スター型に接続をする事が多い。図15Aを用いて、電源制御部と制御単位とをスター型に接続する計算機システムの一例を説明する。図15Aは、電源制御部と制御単位とをスター型に接続する計算機システムの一例を示す図である。
図15Aに示すように、計算機システム900は、電源制御部901と、被制御単位902と、被制御単位903と、被制御単位904と、被制御単位905とを有する。ここで、被制御単位とは、電源制御部901により電源制御を受ける制御単位のことを示す。なお、電源制御部901は、例えば、SVP(Service Processor)などであり、また、被制御単位は、例えば、CPU(Central Processing Unit)ユニットや、IO(Input Output)ユニットなどである。
図15Aに示すように、電源制御部901と、被制御単位902〜905とをスター型に接続する場合、電源制御部901は、複数の被制御単位902〜905それぞれと、1:1で接続する。このため、電源制御部901は、コネクタやケーブルなどを含んだ複数のインタフェース部901a〜901dを備える。電源制御部901において、このインタフェース部901a〜901dは、電源制御部901内のスペースを占有する。
このようなことから、計算機システムでは、電源制御部内のスペースを確保するため、電源制御信号を中継する機能を備えた制御単位と、電源制御部とを数珠つなぎに接続するデイジーチェーン型の接続に関する技術が知られている。
図15Bを用いて、電源制御部と制御単位とを数珠つなぎに接続する計算機システムの一例を説明する。図15Bは、電源制御部と制御単位とを数珠つなぎに接続する計算機システムの一例を示す図である。図15Bに示すように、計算機システム900は、電源制御部901と、被制御単位902と、被制御単位903と、被制御単位904と、被制御単位905とを有する。
図15Bに示すように、計算機システム900において、電源制御部901は、被制御単位902と接続し、被制御単位902は、被制御単位903と接続する。また、被制御単位903は、被制御単位904と接続し、被制御単位904は、被制御単位905と接続する。
特開2010−257964号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、制御装置内のスペースを確保する一方で、制御信号の途切れを回避することができないという課題がある。
具体的には、ある被制御単位の中継機能が電源断もしくは故障となった場合、この被制御単位から下位に位置する被制御単位に電源制御信号が伝わらない場合がある。図15Bに示す例において、被制御単位903に異常が生じた場合、電源制御部901により送信される制御信号は、被制御単位903の下位に位置する被制御単位904および被制御単位905に伝わらない。
1つの側面では、本発明は、制御信号の途切れを回避することができるシステムおよびシステムの制御方法を提供することを目的とする。
本願の開示するシステムは、一つの態様において、複数の被制御装置と、第1の経路と、第2の経路と、制御装置とを有する。第1の経路は、制御装置と複数の被制御装置とを所定の順で接続し、制御信号を上位の装置から下位の装置へ転送可能にするとともに当該制御信号に対する応答信号を下位の装置から上位の装置に転送可能にする。第2の経路は、制御装置と複数の被制御装置とを第1の経路における所定の順とは逆順で接続し、制御信号を上位の装置から下位の装置へ転送可能にするとともに当該制御信号に対する応答信号を下位の装置から上位の装置に転送可能にする。制御装置は、第1の経路または第2の経路のいずれか一方を用いて被制御装置に送信する制御信号が途切れた場合、該制御信号が途切れた先の被制御装置に他方の経路を用いて該制御信号を送信する。
1実施形態におけるシステムによれば、制御信号の途切れを回避することができる。
図1は、実施例1に係る計算機システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施例1に係る計算機システムによる処理動作の一例を示す図である。 図3は、実施例2に係る計算機システムの構成の一例を示すブロック図である。 図4は、電源制御部の構成の一例を示すブロック図である。 図5は、被制御単位の構成の一例を示すブロック図である。 図6は、中継部およびボックス内電源制御部の詳細な構成の一例を示すブロック図である。 図7は、システム構成テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図8は、計算機システムにおいて送受信されるパケットの一例を示す図である。 図9は、計算機システムにおける各装置の接続状態の一例を示す図である。 図10は、電源オンのシーケンス処理の処理動作の一例を示すシーケンス図である。 図11Aは、電源制御部による電源オンのシーケンス処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11Bは、電源制御部による電源オンのシーケンス処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11Cは、電源制御部による電源オンのシーケンス処理の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、電源制御部による被制御単位からの応答受信時の処理の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、実施例2に係る被制御単位によるパケット受信時の処理の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、被制御単位による制御信号に対する応答処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15Aは、電源制御部と制御単位とをスター型に接続する計算機システムの一例を示す図である。 図15Bは、電源制御部と制御単位とを数珠つなぎに接続する計算機システムの一例を示す図である。
以下に、本願の開示するシステムおよびシステムの制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
実施例1では、制御信号の一例として、電源のオンまたは電源のオフを指示する電源制御信号を示す。図1および図2を用いて、システムの構成、処理動作などについて説明する。
[実施例1に係る計算機システムの構成]
図1を用いて、実施例1に係る計算機システム1の構成について説明する。図1は、実施例1に係る計算機システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、実施例1に係る計算機システム1は、電源制御部10と、被制御単位20aと、被制御単位20bと、被制御単位20cと、被制御単位20dとを有する。なお、各被制御単位20a〜20dを区別しない場合には、被制御単位20と記載する。また、計算機システム1が有する被制御単位20の数は、図1に示す数に限定されるものではない。
電源制御部10は、被制御単位20との通信を制御する通信部11と通信部12とを有し、電源制御信号を送信することで被制御単位20の電源オンまたは電源オフを指示する制御装置である。ここで、電源制御信号とは、被制御単位20の電源オンまたは電源オフを指示する信号である。なお、以下の説明では、電源制御信号のことを「制御信号」と記載する。
被制御単位20aは、電源制御部10および他の被制御単位20との通信を制御する中継部21aと中継部22aとを有し、電源制御部10から受信した制御信号に基づいて、自身の電源オンまたは電源オフを制御する。また、被制御単位20bは、電源制御部10および他の被制御単位20との通信を制御する中継部21bと中継部22bとを有し、電源制御部10から受信した制御信号に基づいて、自身の電源オンまたは電源オフを制御する。
同様に、被制御単位20cは、電源制御部10および他の被制御単位20との通信を制御する中継部21cと中継部22cとを有し、電源制御部10から受信した制御信号に基づいて、自身の電源オンまたは電源オフを制御する。また、被制御単位20dは、電源制御部10および他の被制御単位20との通信を制御する中継部21dと中継部22dとを有し、電源制御部10から受信した制御信号に基づいて、自身の電源オンまたは電源オフを制御する。なお、中継部21a〜21dを区別しない場合には、中継部21と記載し、中継部22a〜22dを区別しない場合には、中継部22と記載する。
そして、計算機システム1では、電源制御部10が有する通信部11と各被制御単位20が有する中継部21とが第1のパス2により数珠繋ぎに接続される。例えば、計算機システム1において、電源制御部10が有する通信部11は、被制御単位20aが有する中継部21aと接続し、被制御単位20aが有する中継部21aは、被制御単位20bが有する中継部21bと接続する。また、被制御単位20bが有する中継部21bは、被制御単位20cが有する中継部21cと接続し、被制御単位20cが有する中継部21cは、被制御単位20dが有する中継部21dと接続する。
また、計算機システム1において、電源制御部10が有する通信部12と各被制御単位20が有する中継部22とが、第2のパス3により第1のパス2とは逆順に数珠繋ぎに接続される。例えば、計算機システム1において、電源制御部10が有する通信部12は、被制御単位20dが有する中継部22dと接続し、被制御単位20dが有する中継部22dは、被制御単位20cが有する中継部22cと接続する。また、被制御単位20cが有する中継部22cは、被制御単位20bが有する中継部22bと接続し、被制御単位20bが有する中継部22bは、被制御単位20aが有する中継部22aと接続する。なお、第2のパス3と第1のパス2とを区別するため、図中では第2のパス3を破線で示す。
そして、電源制御部10は、第1のパス2または第2のパス3のいずれか一方を用いて被制御単位20に送信する制御信号が途切れる場合、他方の経路を用いて制御信号を送信する。
[実施例1に係る計算機システム1による処理動作]
次に、図2を用いて、実施例1に係る計算機システム1による処理動作を説明する。図2は、実施例1に係る計算機システム1による処理動作の一例を示す図である。なお、図2は、被制御単位20bに異常が生じた場合を示す。また、図2は、電源制御部10が、被制御単位20a、被制御単位20b、被制御単位20c、被制御単位20dの順で制御信号を第1のパス2から送信しようとする場合を示す。
電源制御部10は、第1のパス2を介して、被制御単位20aに制御信号を送信する。そして、制御信号を受信した被制御単位20aは、制御信号に対する応答を第1のパス2を介して電源制御部10に送信する。続いて、電源制御部10は、第1のパス2を介して、被制御単位20bに制御信号を送信する。
ここで、電源制御部10は、被制御単位20bが計算機システム1から取り外されているため、制御信号に対する応答を所定の期間経過後も得られない。そして、電源制御部10は、第2のパス3を介して、被制御単位20bに制御信号を送信する。ここで、電源制御部10は、被制御単位20bが計算機システム1から取り外されているため、制御信号に対する応答は所定の期間経過後も得られない。そこで、電源制御部10は、被制御単位20bへの制御信号送信を諦めて、次の被制御単位20cの制御に移行する。
以降、電源制御部10は、第2のパス3を介して、被制御単位20c、被制御単位20dの順で制御信号を送信する。このようして、計算機システム1は、制御信号の途切れを回避することができる。
次に、実施例2に係る計算機システムについて説明する。実施例2では、電源制御部10として、CPU(Central Processing Unit)ボックスが有するSVP(Service Processor)を一例にあげる。また、実施例2では、被制御単位20として、SS(System Storage)ボックスと、MVボックスと、IO(Input Output)ボックスとを一例にあげる。
[実施例2に係る計算機システム1の構成]
図3を用いて、実施例2に係る計算機システム1の構成について説明する。図3は、実施例2に係る計算機システム1の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、計算機システム1は、CPUボックス10aと、SSボックス20aと、MVボックス20bと、IOボックス20cと、IOボックス20dとを有する。
CPUボックス10aは、SVP(電源制御部)10を有する。このCPUボックス10aは、図示しないCPUやシステムボードを有し、計算機システム1において、各種演算処理を実行するユニットである。なお、以下の説明では、SVP10を電源制御部10と記載する。また、電源制御部10は、通信部11および通信部12を有する。
SSボックス20aは、中継部21aおよび中継部22aを有し、計算機システム1内で利用される各種のデータやプログラムを記憶するユニットである。MVボックス20bは、中継部21bおよび中継部22bを有し、データの転送を実行するユニットである。
IOボックス20cは、中継部21cおよび中継部22cを有し、また図示しないPCIカードなどを含みデータの入出力を実行するユニットである。IOボックス20dは、中継部21dおよび中継部22dを有し、また図示しないPCIカードなどを含みデータの入出力を実行するユニットである。
なお、計算機システム1において、SSボックス20aと、MVボックス20bと、IOボックス20cと、IOボックス20dとを区別しない場合には、「被制御単位20」と記載する。また、中継部21a〜21dを区別しない場合には、中継部21と記載し、中継部22a〜22dを区別しない場合には、中継部22と記載する。
このような、計算機システム1において、通信部11には、配下の装置である被制御単位20の中継部21のポートが、デイジーチェーン型の接続で順次数珠繋ぎに接続される。デイジーチェーンの末端の装置では、その先に繋げられるものは無く、デイジーチェーン型の接続はその装置で終わる。ここでは、これを第1のパス2と呼ぶ。なお、第1のパス2において、電源制御部10側に位置する装置を上位の装置と呼び、第1のパス2の末端側に位置する装置を下位の装置と呼ぶものとする。
また、計算機システム1において、通信部12には、配下の装置被制御単位20の中継部22のポートが、デイジーチェーン型の接続で順次数珠繋ぎに接続される。ここで、接続順序は第1のパス2と逆順に接続していく。これを第2のパス3と呼ぶ。逆順の接続のため、第2のパス3では、第1のパス2の先頭装置が末端、第1のパス2の末端装置が先頭の装置となる。なお、第2のパス3において、電源制御部10側に位置する装置を上位の装置と呼び、第2のパス3の末端側に位置する装置を下位の装置と呼ぶものとする。
電源制御部10は、システムを構成する単位毎に、予め決められた順番に従って、電源オンまたは電源オフを指示する制御信号などのコマンドを順次発行する。ここで、この制御信号および制御信号に対する応答は、パケットにより実現される。なお、以下の説明では、この電源オンの制御信号を順次発行し、被制御単位の電源をオンに制御する処理のことを「電源オンのシーケンス処理」と記載する。
そして、電源制御部10は、第1のパス2または第2のパス3のいずれか一方を用いて被制御単位20に送信する制御信号が途切れる場合、他方の経路を用いて制御信号を送信する。
なお、電源制御部10と各被制御単位20とを接続するインタフェースは、双方向の通信ができるインタフェースであれば、パラレルでもシリアルでもよい。なお、ここでは、電源制御部10と各被制御単位20とを接続するインタフェースは、シリアルインタフェースの例を示す。そして、シリアルインタフェースで送られるコマンドのひとまとまりをパケットと呼ぶ。
被制御単位20は、自装置宛てのパケットを電源制御部10から受信した場合、パケットに指定される動作を実行する。例えば、被制御単位20は、図示しない電源コンバータを有しており、電源制御部10の制御により、予め決められる所定の順序で電源コンバータをオンまたはオフに制御する。一例をあげると、被制御単位20は、電源のオンを指示する自装置宛てのパケットを電源制御部10から受信した場合、自身の電源をオンに制御する。
また、被制御単位20は、自装置充てでないパケットを電源制御部10から受信した場合には、下位の被制御単位20宛てであると判定し、そのパケットを下位の装置に転送する。
また、各被制御単位20は、下位の被制御単位20からパケットを受信した場合には、電源制御部10宛てであると判定し、受信したパケットを上位の装置に転送する。
[電源制御部10の構成]
次に、図4を用いて、電源制御部10の構成を説明する。図4は、電源制御部10の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、電源制御部10は、通信部11と、通信部12と、システム構成テーブル105と、リンク状態レジスタ部106と、リンク状態レジスタ部107と、パケット記憶部108と、デコード部110とを有する。また、電源制御部10は、パケット生成部111と、ファーム制御部112とを有する。
通信部11は、送受信部101と、リンク制御部102とを有し、第1のパス2により被制御装置20aの中継部21aと接続する。
送受信部101は、パケット生成部111により生成されるパケットをパケット記憶部108から受付けて、中継部21aに送信する。また、送受信部101は、中継部21aから受信するパケットをパケット記憶部108に出力する。
リンク制御部102は、送受信部101と中継部21aとの間がリンクアップしているか否かを判定し、判定結果をリンク状態レジスタ部106に格納する。
通信部12は、送受信部103と、リンク制御部104とを有し、第2のパス3により被制御装置20dの中継部22dと接続する。
送受信部103は、パケット生成部111により生成されるパケットをパケット記憶部108から受付けて、中継部22dに送信する。また、送受信部103は、中継部22dから受信するパケットをパケット記憶部108に出力する。
リンク制御部104は、送受信部103と中継部22dとの間がリンクアップしているか否かを判定し、判定結果をリンク状態レジスタ部107に格納する。
システム構成テーブル105は、計算機システム1を構成する各装置に関する情報を記憶する。このシステム構成テーブル105には、装置の種類、装置のインストール情報、電源投入順序、物理的な接続順序を示すアドレス情報が含まれる。なお、システム構成テーブル105が記憶するデータ構造については、図7を用いて後述する。
リンク状態レジスタ部106は、送受信部101と中継部21aとの間がリンクアップしているか否かを示す情報を記憶する。例えば、リンク状態レジスタ部106は、送受信部101と中継部21aとの間がリンクアップしていることを示す「1」あるいは、送受信部101と中継部21aとの間がリンクアップしていないことを示す「0」を記憶する。なお、リンク状態レジスタ部107は、送受信部103と中継部22dとの間がリンクアップしているか否かを示す情報を記憶する。
パケット記憶部108は、送受信部101、送受信部103、デコード部110およびパケット生成部111間で入出力されるパケットを記憶する。
デコード部110は、受信したパケットが含む制御内容を示すオペレーションコード(以下、オペコードと呼ぶ)を抽出し、受信したパケットが指示する処理動作を判定する。デコード部110は、判定した処理動作をファーム制御部112に出力する。
パケット生成部111は、ファーム制御部112により決定された処理動作を指示するパケットを生成する。例えば、パケット生成部111は、宛て先アドレス、指示する動作を表すオペコード、送り元アドレス、動作のオプションを示すサブコードなどを含んだパケットを生成する。なお、パケット生成部111が生成するパケットについては、図8を用いて後述する。
ファーム制御部112は、被制御単位20の電源オンまたは電源オフを指示するパケットや被制御単位に応答パケットなどを送信する場合、システム構成テーブル105を参照し、第1のパス2または第2のパス3のいずれを介して送信するかを決定する。
そして、ファーム制御部112は、パケットの種別や宛て先などに関する情報と、決定したパスとをパケット生成部111に出力する。この結果、パケット生成部111がパケットを生成し、生成したパケットをパケット記憶部108に出力する。そして、パケット記憶部108は、決定されたパスと接続する送受信部101または送受信部103にパケットを出力する。
また、ファーム制御部112は、第1のパス2または第2のパス3のいずれか一方を用いて被制御単位20に送信するパケットが途切れた場合、他方の経路を用いてパケットを被制御単位20に送信する。
例えば、ファーム制御部112は、被制御単位20からパケットに対する応答を所定の期間経過後も得られない場合、被制御単位20に送信するパケットが途切れたと判定し、他方の経路を介して、このパケットを被制御単位20に送信する。
また、例えば、ファーム制御部112は、いずれかの被制御単位20からパケットが途切れたことを示す通知を受信する場合、他方の経路を介して、パケットを被制御装置単位20に送信する。
[被制御単位20の構成]
次に、図5を用いて、被制御単位20の構成を説明する。図5は、被制御単位20の構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、被制御単位20は、中継部21と、中継部22と、ボックス内電源制御部23と、電源コンバータ24と、電源コンバータ25とを有する。
中継部21は、第1のパス2を介して、電源制御部10や他の被制御単位20と接続する。中継部22は、第2のパス3を介して、電源制御部10や他の被制御単位20と接続する。
ボックス内電源制御部23は、第1のパス2または第2のパス3のいずれか一方から電源のオンまたは電源オフを指示する自身宛のパケットを受信した場合、電源コンバータ24または電源コンバータ25に動作を指示する。
そして、ボックス内電源制御部23は、パケットを受信したことを示す通知を電源制御部10に送信する。ここで、ボックス内電源制御部23は、電源のオンを指示する自身宛のパケットを受信した場合、電源を正常にオンできたか否かを示す情報を応答に含めて電源制御部10に送信する。
また、ボックス内電源制御部23は、上位の被制御単位20から中継転送不可の通知を受け取った場合には、他方の経路を介して、通知を電源制御部10に送信する。
また、ボックス内電源制御部23は、他装置宛のパケットを上位の装置から受信して下位の被制御単位20に転送するとき、下位の被制御単位20とのリンクアップを確認できない場合、パケットが途切れたことを示す通知を電源制御部10に送信する。
電源コンバータ24は、スタンバイ電源供給部24aを有する。このスタンバイ電源供給部24aは、外部から電源供給を受け、中継部21、中継部22およびボックス内電源制御部23に常時小電力の電源を供給し、動作させる。そして、電源コンバータ24は、ボックス内電源制御部23から電源オンを指示された場合、被制御単位20全体への電源供給を開始する。また、電源コンバータ24は、ボックス内電源制御部23から電源オフを指示された場合、電源供給を停止する。ここで、電源コンバータ24は、電源オンまたは電源オフを正常に実行できたか否かを示す情報をボックス内電源制御部23に出力する。
また、電源コンバータ25は、スタンバイ電源供給部25aを有する。このスタンバイ電源供給部25aは、外部から電源供給を受け、中継部21、中継部22およびボックス内電源制御部23に常時小電力の電源を供給し、動作させる。そして、電源コンバータ25は、ボックス内電源制御部23から電源オンを指示された場合、被制御単位20全体への電源供給を開始する。また、電源コンバータ25は、ボックス内電源制御部23から電源オフを指示された場合、電源供給を停止する。ここで、電源コンバータ25は、電源オンまたは電源オフを正常に実行できたか否かを示す情報をボックス内電源制御部23に出力する。
なお、ここでは、電源コンバータ25は、電源コンバータ24に異常が発生した場合の予備として設けられるものとする。また、なお、被制御単位20は、電源コンバータ24のみを有し、電源コンバータ25を有さないように構成されてもよい。
[中継部21、中継部22およびボックス内電源制御部23の詳細な構成]
次に、図6を用いて、中継部21、中継部22およびボックス内電源制御部23の詳細な構成を説明する。図6は、中継部21、22およびボックス内電源制御部23の詳細な構成の一例を示すブロック図である。
図6に示すように、中継部21は、送受信部201と、送受信部202と、リンク制御部203と、リンク制御部204とを有し、第1のパス2を介して、電源制御部10や他の被制御単位20と接続する。
送受信部201は、第1のパス2において自身より上位の装置との間のパケットの送受信を制御する。例えば、送受信部201は、第1のパス2において自身より上位の装置から受信したパケットをパケット記憶部212に出力する。また、パケット記憶部212からパケットを受付けて、第1のパス2において自身より上位の装置に受付けたパケットを送信する。
送受信部202は、第1のパス2において自身より下位の装置との間のパケットの送受信を制御する。例えば、送受信部202は、第1のパス2において自身より下位の装置から受信したパケットをパケット記憶部212に出力する。また、パケット記憶部212からパケットを受付けて、第1のパス2において自身より下位の装置に受付けたパケットを送信する。
リンク制御部203は、送受信部201と、対向する送受信部との間がリンクアップしているか否かを判定し、判定結果を後述するリンク状態レジスタ部209に格納する。リンク制御部204は、送受信部202と、対向する送受信部との間がリンクアップしているか否かを判定し、判定結果を後述するリンク状態レジスタ部209に格納する。
また、中継部22は、送受信部205と、送受信部206と、リンク制御部207と、リンク制御部208とを有し、第2のパス3を介して、電源制御部10や他の被制御単位20と接続する。
送受信部205は、第2のパス3において自身より上位の装置との間のパケットの送受信を制御する。例えば、送受信部205は、第2のパス3において自身より上位の装置から受信したパケットをパケット記憶部212に出力する。また、パケット記憶部212からパケットを受付けて、第2のパス3において自身より上位の装置に受付けたパケットを送信する。
送受信部206は、第2のパス3において自身より下位の装置との間のパケットの送受信を制御する。例えば、送受信部206は、第2のパス3において自身より下位の装置から受信したパケットをパケット記憶部212に出力する。また、パケット記憶部212からパケットを受付けて、第2のパス3において自身より下位の装置に受付けたパケットを送信する。
リンク制御部207は、送受信部205と、対向する送受信部との間がリンクアップしているか否かを判定し、判定結果を後述する後述するリンク状態レジスタ部210に格納する。リンク制御部208は、送受信部206と、対向する送受信部との間がリンクアップしているか否かを判定し、判定結果を後述するリンク状態レジスタ部210に格納する。
また、ボックス内電源制御部23は、リンク状態レジスタ部209と、リンク状態レジスタ部210と、自アドレス記憶部211と、パケット記憶部212とを有する。また、ボックス内電源制御部23は、デコード部214と、報告パケット生成部215と、ファーム制御部216とを有する。
リンク状態レジスタ部209は、送受信部201と対向する送受信部との間、および、送受信部202と対向する送受信部との間がリンクアップしているか否かを示す情報を記憶する。例えば、リンク状態レジスタ部209は、リンクアップしていることを示す「1」あるいは、リンクアップしていないことを示す「0」を記憶する。なお、リンク状態レジスタ部210は、送受信部205と対向する送受信部との間、および、送受信部206と対向する送受信部との間がリンクアップしているか否かを示す情報を記憶する。
自アドレス記憶部211は、自身に付与されるアドレスを記憶する。
パケット記憶部212は、送受信部201、送受信部202、送受信部205、送受信部206、デコード部214および報告パケット生成部215、ファーム制御部216間で入出力されるパケットを記憶する。
ファーム制御部216は、送受信部201または送受信部205からパケットを受信した場合、すなわち、上位に位置する装置からパケットを受信した場合、パケット記憶部212からアドレス情報を読み出して、パケットの宛て先と自アドレス記憶部211が記憶するアドレスとが一致するか否かを判定する。
ファーム制御部216は、アドレスが一致する場合、後述するデコード部214にオペコードを抽出させ、受信したパケットが指示する処理動作を判定させる。そして、ファーム制御部216は、受信したパケットに対する電源制御部10宛ての応答パケットを報告パケット生成部215に生成させる。パケット記憶部212は、報告パケット生成部215から受け付けた応答パケットを、受信したパスにおいて上位に位置する装置と接続する送受信部201または送受信部205に出力する。
また、ファーム制御部216は、アドレスが一致しない場合、下位に位置する装置と接続する送受信部202または送受信部206に受信したパケットの中継転送を指示する。
また、ファーム制御部216は、送受信部202からパケットを受信した場合、すなわち、下位に位置する装置からパケットを受信した場合、受信したパケットを上位の装置に中継転送するように送受信部201に指示する。同様に、ファーム制御部216は、送受信部206からパケットを受信した場合、すなわち、下位に位置する装置からパケットを受信した場合、受信したパケットを上位の装置に中継転送するように送受信部205に指示する。
デコード部214は、受信したパケットのオペコードを抽出し、受信したパケットが指示する処理動作を判定する。デコード部214は、判定した処理動作をファーム制御部216に出力する。
報告パケット生成部215は、ファーム制御部216により生成された状態を報告するパケットを生成する。例えば、報告パケット生成部215は、宛て先アドレス、状態報告を表すオペコード、送り元アドレス、状態の詳細を示すサブコードなどを含んだパケットを生成する。なお、報告パケット生成部215が生成するパケットについては、図8を用いて後述する。
ファーム制御部216は、電源制御部10から自装置宛のパケットを受信した場合、デコード部214により判定された処理動作を実行する。例えば、ファーム制御部216は、電源のオンを指示する自身宛のパケットを受信した場合、電源コンバータ24または電源コンバータ25の電源をオンにするように指示する。
そして、ファーム制御部216は、電源コンバータ24または電源コンバータ25から電源オンまたは電源オフを正常に実行できたか否かを示す情報を受付け、電源を正常にオンまたはオフできたか否かを示す情報を応答に含めて電源制御部10に送信する。
また、ファーム制御部216は、電源制御部10から、通知に対する応答を受信できない場合、他方の経路を介して、通知を電源制御部10に送信する。
また、例えば、ファーム制御部216は、他装置宛のパケットを上位の装置から受信して下位の被制御単位20に転送するとき、下位の被制御単位20とのリンクアップを確認できない場合、パケットが途切れたことを示す通知を電源制御部10に送信する。
[システム構成テーブル105のデータ構造の一例]
次に、図7を用いて、システム構成テーブル105のデータ構造について説明する。図7は、システム構成テーブル105のデータ構造の一例を示す図である。図7に示すように、システム構成テーブル105は、「エントリ」と「インストール」と「アドレス」と「装置タイプ」と「装置略称」と「第1のパス優先ビット」とを対応付けた情報を記憶する。
ここで、システム構成テーブル105が記憶する「エントリ」は、計算機システム1における各装置の接続順を示す。なお、接続順は、第1のパス2において、上位の装置から下位の装置の順である。例えば、「エントリ」には、第1のパス2の先頭であることを示す「1」、第1のパス2の2番目であることを示す「2」などの値が格納される。
また、システム構成テーブル105が記憶する「インストール」は、計算機システム1において、装置が定義されているか否かを示す情報である。ここでいう定義とは、計算機システム1において、装置が第1のパス2および第2のパス3で接続されていることを示す。例えば、「インストール」には、装置が定義されていることを示す「1」あるいは、装置が定義されていないことを示す「0」が格納される。
また、システム構成テーブル105が記憶する「アドレス」は、装置の物理的な接続順序を示すアドレス情報が利用されるものとして説明する。例えば、「エントリ」が「1」に対応する「アドレス」には、「b0001」が格納される。また、「エントリ」が「2」に対応する「アドレス」には、「b0010」が格納される。
また、システム構成テーブル105が記憶する「装置タイプ」は、装置の種類を示す。例えば、「装置タイプ」には、「SSボックス」、「MVボックス」、「IOボックス」などが格納される。
また、システム構成テーブル105が記憶する「装置略称」は、「エントリ」に対応する装置の略称である。例えば、「エントリ」が「1」に対応する「装置略称」には、「A」が格納される。この場合、「エントリ」が「1」に対応する装置のことを装置Aと呼ぶ。また、「エントリ」が「2」に対応する「装置略称」には、「B」が格納される。この場合、「エントリ」が「2」に対応する装置のことを装置Bと呼ぶ。なお、システム構成テーブル105は、この「装置略称」を保持しないようにしてもよい。
また、システム構成テーブル105が記憶する「第1のパス優先ビット」は、電源制御部10がパケットを送信する場合、まず第1のパス2を介して送信するか否かを示す情報である。言い換えると、「第1のパス優先ビット」は、第1のパス2が、第2のパス3に対して優先するか否かを示す情報である。例えば、「第1のパス優先ビット」には、第1のパス2が、第2のパス3に対して優先することを示す「1」、第2のパス3が、第1のパス2に対して優先することを示す「0」が格納される。
図7に示すシステム構成テーブル105は、計算機システム1には、装置Aから装置Dの順で接続される4台の装置が定義されており、各装置は、第1のパス2を優先してパケットを送信することを示す。
[計算機システム1において送受信されるパケット]
次に、図8を用いて、計算機システム1において送受信されるパケットについて説明する。図8は、計算機システム1において送受信されるパケットの一例を示す図である。図8に示すように、計算機システム1において送受信されるパケットは、「宛て先」と「送り元」と「オペコード」と「サブコード」とを対応付けた情報を含む。
ここで、パケットに含まれる「宛て先」は、パケットの宛て先である装置のアドレスを示す。例えば、「宛て先」には、電源制御部10が宛て先であることを示す「b0000」、装置Aが宛て先であることを示す「b0001」などが格納される。
また、パケットに含まれる「送り元」は、パケットの送り元である装置のアドレスを示す。例えば、「送り元」には、電源制御部10が送り元であることを示す「b0000」、装置Aが送り元であることを示す「b0001」などが格納される。
また、パケットに含まれる「オペコード」は、指示する処理動作を示す。例えば、「オペコード」には、電源オフの制御を指示する「b0101_0000」、電源オンの制御を指示する「b0101_0001」などが格納される。また、「オペコード」には、正常に電源をオンしたことを応答する「b0101_0010」、電源異常などの電源アラームを応答する「b0101_0011」などが格納される。
また、パケットに含まれる「サブコード」は、動作のオプションを示す。例えば、「サブコード」には、動作のオプションを指定しないことを示す「b0000_0000」などが格納される。また、「サブコード」は、試験用途の機能としても利用される。例えば、「サブコード」には、例えば、電圧のマージンが所定電圧に対して+5%から−10%のいずれかであることを示す情報が格納される。
図8に示す例のパケットは、電源制御部10が装置Aを宛先として送信する電源オンの制御を指示するパケットであることを示す。この場合、動作のオプションは指定されない。また、パケットに格納される各値の「b」は、情報がバイナリであることを示す。
[計算機システムにおける電源オンのシーケンス処理動作]
次に、図9および図10を用いて、計算機システム1における電源オンのシーケンス処理動作を説明する。ここでは、図9を用いて、計算機システム1における各装置の接続状態を説明し、図10を用いて、電源オンのシーケンス処理動作について説明する。
図9は、計算機システム1における各装置の接続状態の一例を示す図である。なお、図9において、図3と同じ構成については、同一の符号を付与し、詳細な説明は省略する。図9に示すように、計算機システム1において、MVボックス20bが外されている。このため、第1のパス2上にある中継部21aと、中継部21cとの間のケーブルが未接続である。また、第2のパス3上にある中継部22cと、中継部22aとの間のケーブルが未接続である。
図10は、電源オンのシーケンス処理の処理動作の一例を示すシーケンス図である。なお、図10は、電源制御部10が、図9に示す接続状態において、装置C宛てに制御信号を送信する場合を示す。
図10に示すように、電源制御部10は、通信部11のリンクアップを確認する(ステップS1)。ここで、電源制御部10は、通信部11のリンクアップが正常であることを確認する(ステップS2)。
電源制御部10は、第1のパス2を経由して装置C宛てのパケット送信を通信部11に指示する(ステップS3)。そして、通信部11は、装置C宛てのパケットを第1のパス2を介して装置Aの中継部21aに送信する(ステップS4)。
装置Aの中継部21aは、装置Bの中継部21bとリンクアップしているか否かを確認する。なお、ここでは、装置Aの中継部21aと装置Bの中継部21bとがリンクアップしていない場合を示す。そして、装置Aの中継部21aは、通信部11に中継不可を応答する(ステップS5)。すなわち、装置Aは、制御信号が途切れたことを通信部11に通知する。
そして通信部11は、装置C宛の制御信号を送信できなかったことを電源制御部10に報告する(ステップS6)。この結果、電源制御部10は、第1のパス2から第2のパス3に切替えて制御信号を装置Cに送信すると決定する。そして、電源制御部10は、通信部12のリンクアップを確認する(ステップS7)。ここで、電源制御部10は、通信部12のリンクアップが正常であることを確認する(ステップS8)。
続いて、電源制御部10は、第2のパス3を経由して装置C宛てのパケット送信を通信部12に指示する(ステップS9)。そして、通信部12は、装置C宛てのパケットを第2のパス3を介して装置Dの中継部22dに送信する(ステップS10)。
装置Dの中継部22dは、装置Cの中継部22cに装置C宛てのパケットを中継する(ステップS11)。そして、装置Cは、パケットを受信して、装置Cの電源をオンに制御する。続いて、装置Cの中継部22cは、電源制御部10宛ての正常応答を第2のパス3を介して装置Dの中継部22dに送信する(ステップS12)。
装置Dの中継部22dは、電源制御部10宛てのパケットを中継する(ステップS13)。そして、通信部12は、装置Dの中継部22dからパケットを受信し、装置Cの電源オン処理が正常に終了したことを電源制御部10に報告する(ステップS14)。
[電源制御部10による処理の処理手順]
次に、図11A〜図11Cおよび図12を用いて、実施例2に係るサーバシステムによる処理の処理手順を説明する。ここでは、図11A〜図11Cを用いて電源制御部10による電源オンのシーケンス処理の処理手順を説明し、図12を用いて電源制御部10による被制御単位からの応答受信時の処理の処理手順を説明する。
(電源オンのシーケンス処理)
図11A〜図11Cは、電源制御部10による電源オンのシーケンス処理の処理手順を示すフローチャートである。図11Aに示すように、電源制御部10は、変数iに初期値1を代入する(ステップS101)そして、電源制御部10は、第1のパス優先ビットを初期化する(ステップS102)。すなわち、電源制御部10は、各エントリに対応する第1のパス優先ビットに、第1のパスが優先であることを示す「1」をセットする。
続いて、電源制御部10は、システム構成テーブル105のエントリiを読込む(ステップS103)。そして、電源制御部10は、読込んだエントリに対応するインストールビットが「1」であるか否かを判定する(ステップS104)。ここで、電源制御部10は、インストールビットが「1」ではないと判定する場合(ステップS104、No)、電源オンのシーケンス処理を完了する。
一方、電源制御部10は、インストールビットが「1」であると判定する場合(ステップS104、Yes)、エントリiに対応する装置の電源オン処理を開始する(ステップS105)。なお、以下の説明では、エントリiに対応する装置のことを「装置i」と記す。電源制御部10は、パケットの宛先アドレス欄に装置iのアドレスをセットする(ステップS106)。そして、電源制御部10は、装置iに対して第1のパス優先ビットをチェックする(ステップS107)。
続いて、電源制御部10は、第1のパス優先ビットが「1」であるか否かを判定する(ステップS108)。ここで、電源制御部10は、第1のパス優先ビットが「1」であると判定する場合(ステップS108、Yes)、通信部11のリンクアップ状態をチェックする(ステップS109)。なお、電源制御部10は、第1のパス優先ビットが「1」ではないと判定する場合(ステップS108、No)、ステップS201に移行する。
続いて、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしているか否かを判定する(ステップS110)。ここで、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしていると判定する場合(ステップS110、Yes)、通信部11に、第1のパス経由の電源オンパケットの発行を指示する(ステップS111)。なお、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしていないと判定する場合(ステップS110、No)、ステップS118に移行する。
そして、電源制御部10は、所定の時間待機し、応答を受信したか否かを判定する(ステップS112)。なお、ここでは所定の時間が10秒である場合を例にする。電源制御部10は、10秒以内に応答を受信したと判定する場合(ステップS112、Yes)、装置iからの応答であるか否かを判定する(ステップS113)。なお、電源制御部10は、10秒以内に応答を受信していないと判定する場合(ステップS112、No)、すなわちタイムアウトした場合、ステップS119に移行する。
そして、電源制御部10は、装置iからの応答であると判定する場合(ステップS113、Yes)、正常応答であるか否かを判定する(ステップS114)。なお、ここでいう正常応答とは、正常に電源をオンにできたことを示す。なお、電源制御部10は、装置iからの応答ではないと判定する場合(ステップS113、No)、ステップS119に移行する。
電源制御部10は、正常応答であると判定する場合(ステップS114、Yes)、ステップS116に移行する。一方、電源制御部10は、正常応答ではないと判定する場合(ステップS114、No)、異常応答処理を実行し(ステップS115)、ステップS116に移行する。
ステップS116では、電源制御部10は、装置iの電源オン処理を終了する(ステップS116)。続いて、電源制御部10は、変数iにi+1を代入し(ステップS117)、ステップS103に移行する。
また、ステップS118において、電源制御部10は、システム構成テーブル105において、装置iと装置i以降の装置に対応する第1のパス優先ビットを「0」に変更する(ステップS118)。
続いて、電源制御部10は、通信部12のリンクアップ状態をチェックする(ステップS119)。続いて、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしているか否かを判定する(ステップS120)。ここで、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしていると判定する場合(ステップS120、Yes)、通信部12に、第2のパス経由の電源オンパケットの発行を指示する(ステップS121)。なお、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしていないと判定する場合(ステップS120、No)、ステップS301に移行する。
そして、電源制御部10は、所定の時間待機し、応答を受信したか否かを判定する(ステップS122)。なお、ここでは所定の時間が10秒である場合を例にする。電源制御部10は、10秒以内に応答を受信したと判定する場合(ステップS122、Yes)、装置iからの応答であるか否かを判定する(ステップS123)。なお、電源制御部10は、10秒以内に応答を受信していないと判定する場合(ステップS122、No)、すなわちタイムアウトした場合、ステップS301に移行する。
そして、電源制御部10は、装置iからの応答であると判定する場合(ステップS123、Yes)、ステップS114に移行する。一方、電源制御部10は、装置iからの応答ではないと判定する場合(ステップS123、No)、ステップS301に移行する。
続いて、図11Bに示すように、ステップS201において、電源制御部10は、通信部12のリンクアップ状態をチェックする(ステップS201)。続いて、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしているか否かを判定する(ステップS202)。ここで、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしていると判定する場合(ステップS202、Yes)、通信部12に、第2のパス経由の電源オンパケットの発行を指示する(ステップS203)。なお、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしていないと判定する場合(ステップS202、No)、ステップS206に移行する。
そして、電源制御部10は、所定の時間待機し、応答を受信したか否かを判定する(ステップS204)。なお、ここでは所定の時間が10秒である場合を例にする。電源制御部10は、10秒以内に応答を受信したと判定する場合(ステップS204、Yes)、装置iからの応答であるか否かを判定する(ステップS205)。なお、電源制御部10は、10秒以内に応答を受信していないと判定する場合(ステップS204、No)、すなわちタイムアウトした場合、ステップS206に移行する。
そして、電源制御部10は、装置iからの応答であると判定する場合(ステップS205、Yes)、ステップS114に移行する。一方、電源制御部10は、装置iからの応答ではないと判定する場合(ステップS205、No)、ステップS206に移行する。
ステップS206において、電源制御部10は、通信部11のリンクアップ状態をチェックする(ステップS206)。続いて、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしているか否かを判定する(ステップS207)。ここで、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしていると判定する場合(ステップS207、Yes)、通信部11に、第1のパス経由の電源オンパケットの発行を指示する(ステップS208)。なお、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしていないと判定する場合(ステップS207、No)、ステップS301に移行する。
そして、電源制御部10は、所定の時間待機し、応答を受信したか否かを判定する(ステップS209)。なお、ここでは所定の時間が10秒である場合を例にする。電源制御部10は、10秒以内に応答を受信したと判定する場合(ステップS209、Yes)、装置iからの応答であるか否かを判定する(ステップS210)。なお、電源制御部10は、10秒以内に応答を受信していないと判定する場合(ステップS209、No)、すなわちタイムアウトした場合、ステップS301に移行する。
そして、電源制御部10は、装置iからの応答であると判定する場合(ステップS210、Yes)、ステップS114に移行する。なお、電源制御部10は、装置iからの応答ではないと判定する場合(ステップS210、No)、ステップS301に移行する。
続いて、図11Cに示すように、ステップS301において、電源制御部10は、リトライ処理を開始する(ステップS301)。そして、電源制御部10は、通信部11のリンクアップ状態をチェックする(ステップS302)。そして、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしているか否かを判定する(ステップS303)。ここで、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしていると判定する場合(ステップS303、Yes)、通信部11に、第1のパス経由の電源オンパケットの発行を指示する(ステップS304)。なお、電源制御部10は、通信部11がリンクアップしていないと判定する場合(ステップS303、No)、ステップS309に移行する。
そして、電源制御部10は、所定の時間待機し、応答を受信したか否かを判定する(ステップS305)。なお、ここでは所定の時間が10秒である場合を例にする。電源制御部10は、10秒以内に応答を受信したと判定する場合(ステップS305、Yes)、装置iからの応答であるか否かを判定する(ステップS306)。なお、電源制御部10は、10秒以内に応答を受信していないと判定する場合(ステップS305、No)、すなわちタイムアウトした場合、ステップS309に移行する。
そして、電源制御部10は、装置iからの応答であると判定する場合(ステップS306、Yes)、正常応答であるか否かを判定する(ステップS307)。なお、電源制御部10は、装置iからの応答ではないと判定する場合(ステップS306、No)、ステップS309に移行する。
電源制御部10は、正常応答であると判定する場合(ステップS307、Yes)、ステップS315に移行する。一方、電源制御部10は、正常応答ではないと判定する場合(ステップS307、No)、異常応答処理を実行し(ステップS308)、ステップS315に移行する。
ステップS309において、電源制御部10は、通信部12のリンクアップ状態をチェックする(ステップS309)。続いて、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしているか否かを判定する(ステップS310)。ここで、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしていると判定する場合(ステップS310、Yes)、通信部12に、第2のパス経由の電源オンパケットの発行を指示する(ステップS311)。なお、電源制御部10は、通信部12がリンクアップしていないと判定する場合(ステップS310、No)、ステップS314に移行する。
そして、電源制御部10は、所定の時間待機し、応答を受信したか否かを判定する(ステップS312)。なお、ここでは所定の時間が10秒である場合を例にする。電源制御部10は、10秒以内に応答を受信したと判定する場合(ステップS312、Yes)、装置iからの応答であるか否かを判定する(ステップS313)。なお、電源制御部10は、10秒以内に応答を受信していないと判定する場合(ステップS312、No)、すなわちタイムアウトした場合、ステップS314に移行する。
ステップS313において、電源制御部10は、装置iからの応答であると判定する場合(ステップS313、Yes)、ステップS307に移行する。なお、電源制御部10は、装置iからの応答ではないと判定する場合(ステップS313、No)、ステップS314に移行する。
ステップS314において、電源制御部10は、通信不可のエラー処理を実行する(ステップS314)。例えば、電源制御部10は、エラー報告、ログアウト処理などを実行する。ステップS314の処理の終了後、電源制御部10は、ステップS315に移行する。ステップS315において、電源制御部10は、リトライ処理を終了し(ステップS315)、ステップS116に移行する。
(被制御単位20からの応答受信時の処理)
図12は、電源制御部10による被制御単位20からの応答受信時の処理の処理手順を示すフローチャートである。図12に示すように、電源制御部10は、第1のパス2または第2のパス3からパケットを受信する(ステップS401)。そして、電源制御部10は、パケットの送信元に対して、受領したことを応答する(ステップS402)。続いて、電源制御部10は、受信したパケットが示す内容をログとして記録し、所定の処理を実行する(ステップS403)。
[被制御単位20による処理の処理手順]
次に、図13および図14を用いて、実施例2に係る被制御単位20による処理の処理手順を説明する。ここでは、図13を用いて被制御単位20によるパケット受信時の処理の処理手順を説明し、図14を用いて被制御単位20による制御信号に対する応答処理の処理手順を説明する。
(パケット受信時の処理)
図13は、実施例2に係る被制御単位20によるパケット受信時の処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図13は、被制御単位20が、第1のパス2を介して上位の装置または下位の装置とパケットを送受信する場合を示す。
図13に示すように、被制御単位20は、上位の装置からパケットを受信したか否かを判定する(ステップS501)。被制御単位20は、上位の装置からパケットを受信していないと判定する場合、すなわち下位の装置からパケットを受信したと判定する場合(ステップS501、No)、上位の装置と接続する送受信部201から受信パケットをそのまま中継転送する(ステップS502)。
被制御単位20は、上位の装置からパケットを受信したと判定する場合、(ステップS501、Yes)、パケットの宛先が自アドレスと一致するか否かを判定する(ステップS503)。ここで、被制御単位20は、パケットの宛先が自アドレスと一致しないと判定する場合(ステップS503、No)、下位の装置と接続する送受信部202からパケットを転送する(ステップS504)。
また、被制御単位20は、パケットの宛先が自アドレスと一致すると判定する場合(ステップS503、Yes)、オペコードが電源オンであるか否かを判定する(ステップS505)。ここで、被制御単位20は、オペコードが電源オンではないと判定する場合(ステップS505、No)、オペコードが電源オフであるか否かを判定する(ステップS506)。
被制御単位20は、オペコードが電源オフではないと判定する場合(ステップS506、No)、オペコードが電源その他であるか否かを判定する(ステップS507)。そして、被制御単位20は、オペコードが電源その他ではないと判定する場合(ステップS507、No)、パケットに異常フラグをセットし(ステップS508)、上位の装置と接続する送受信部201から応答パケットを送信する(ステップS509)。
また、被制御単位20は、ステップS505において、オペコードが電源オンであると判定する場合(ステップS505、Yes)、自装置の電源コンバータ24または25のオン処理を実行する(ステップS510)。そして、被制御単位20は、アラーム信号が有りであるか否かを判定する(ステップS511)。
被制御単位20は、アラーム信号が有りであると判定する場合(ステップS511、Yes)、異常終了フラグをセットし(ステップS512)、ステップS514に移行する。また、被制御単位20は、アラーム信号が有りではないと判定する場合(ステップS511、No)、正常終了フラグをセットし(ステップS513)、ステップS514に移行する。そして、被制御単位20は、ステップS514において、上位の装置と接続する送受信部201から応答パケットを送信する(ステップS514)。
また、被制御単位20は、ステップS506において、オペコードが電源オフであると判定する場合(ステップS506、Yes)、自装置の電源コンバータ24または25のオフ処理を実行する(ステップS515)。また、被制御単位20は、ステップS507において、オペコードが電源その他であると判定する場合(ステップS507、Yes)、その他の処理を実行する(ステップS516)。なお、ステップS515とステップS516の後には、前述したステップS511〜S514と同じ処理、正常フラグまたは異常フラグを報告するための応答パケット送信処理が入るが、この図では省略している。また、被制御単位20は、ステップS502、504、514、515、516の処理の終了後、パケット受信時の処理を終了する。
(制御信号に対する応答処理)
図14は、被制御単位20による制御信号に対する応答処理の処理手順を示すフローチャートである。なお、図14は、電源アラームを報告する場合を例として説明する。図14に示すように、被制御単位20は、パケットのオペコードに電源アラームをセットし、パケットのサブコードに、例えば、電圧異常を示すフラグなどをセットする(ステップS601)。そして、被制御単位20は、電源アラームを発行し、中継部21から第1のパス2を介して電源制御部10に送信する(ステップS602)。
続いて、被制御単位20は、電源制御部10から応答を受信したか否かを判定する(ステップS603)。ここで、被制御単位20は、電源制御部10から応答を受信したと判定する場合(ステップS603、Yes)、正常応答であるか否かを判定する(ステップS604)。被制御単位20は、正常応答ではないと判定する場合(ステップS604、No)、異常応答処理を実行し(ステップS605)、応答処理を終了する。なお、被制御単位20は、正常応答であると判定する場合(ステップS604、Yes)、応答処理を終了する。
また、被制御単位20は、ステップS603において、電源制御部10から応答を受信していないと判定する場合(ステップS603、No)、電源アラームを発行し、中継部22から第2のパス3を介して電源制御部10に送信する(ステップS606)。
続いて、被制御単位20は、電源制御部10から応答を受信したか否かを判定する(ステップS607)。ここで、被制御単位20は、電源制御部10から応答を受信していないと判定する場合(ステップS607、No)、報告保留処理を実行し(ステップS608)、応答処理を終了する。
また、被制御単位20は、電源制御部10から応答を受信したと判定する場合(ステップS607、Yes)、正常応答であるか否かを判定する(ステップS609)。被制御単位20は、正常応答ではないと判定する場合(ステップS609、No)、異常応答処理を実行し(ステップS610)、応答処理を終了する。なお、被制御単位20は、正常応答であると判定する場合(ステップS609、Yes)、応答処理を終了する。
[実施例2に係る計算機システム1による効果]
上述してきたように、実施例2に係る計算機システム1は、電源制御部10から第1のパス2および第2のパス3の2系統の制御信号を出力する。これにより、実施例2に係る計算機システム1は、中継機能を有する被制御単位20のいずれかの電源断もしくは故障の場合でも、複数の被制御単位20の電源制御が可能となる。
また、実施例2に係る計算機システム1は、被制御単位20が増えた場合でも、電源制御部10の通信部11および通信部12を追加する必要がなく、部品配置スペースを縮小する事ができる。
また、実施例2に係る計算機システム1は、1:1のスター型接続をした場合と同様に、被制御単位の電源断を伴う交換作業時に、2系統のうちのいずれかの電源制御信号により電源制御の接続が確保できる。このため、計算機システム1では、他の被制御単位20を動作させたまま交換を行う事が出来る。
ところで、本発明は、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例3では、本発明に含まれる他の実施例について説明する。
(システム構成等)
本実施例において説明した各処理のうち自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、パケットのオペコードには、電源のオンまたは電源のオフ、あるいは正常応答または異常応答を指示する情報が格納されるものとして説明したが、オペコードには、電圧値や温度など各装置の状態を問い合わせる動作を指示する情報が格納されてもよい。また、制御信号や応答は、パケットにより行われるものとして説明した。しかし、応答については、専用の信号線を設け、専用の信号線を介してやり取りされる信号に対するACK(ACKnowledge)信号などで代替してもよい。
また、本願発明は、計算機システムに限定されるものではない。例えば、本願発明は、制御装置と複数の被制御装置とを有するシステムであれば、他のシステムに適用可能である。
また、図示した各構成部は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のごとく構成されていることを要しない。例えば、電源制御部10では、デコード部110とパケット生成部111とが統合されてもよい。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
1 計算機システム
2 第1のパス
3 第2のパス
10 電源制御部
11 通信部
12 通信部
20、20a、20b、20c、20d 被制御単位
21、21a、21b、21c、21d、22、22a、22b、22c、22d 中継部
23 ボックス内電源制御部
24、25 電源コンバータ
24a、25a スタンバイ電源供給部
101、103、201、202、205、206 送受信部
102、104、203、204、207、208 リンク制御部
105 システム構成テーブル
106、107、209、210 リンク状態レジスタ部
108、212 パケット記憶部
110、214 デコード部
111 パケット生成部
112、216 ファーム制御部
211 自アドレス記憶部
215 報告パケット生成部

Claims (6)

  1. 制御装置と、該制御装置から制御信号を受信する被制御装置とを有するシステムにおいて、
    前記制御装置と複数の被制御装置とを所定の順で接続し、前記制御信号を上位の装置から下位の装置へ転送可能にするとともに当該制御信号に対する応答信号を下位の装置から上位の装置に転送可能にする第1の経路と、
    前記制御装置と前記複数の被制御装置とを前記第1の経路における前記所定の順とは逆順で接続し、前記制御信号を上位の装置から下位の装置へ転送可能にするとともに当該制御信号に対する応答信号を下位の装置から上位の装置に転送可能にする第2の経路とを有し
    前記制御装置は、前記第1の経路または前記第2の経路のいずれか一方を用いて前記被制御装置に送信する制御信号が途切れた場合、該制御信号が途切れた先の被制御装置に他方の経路を用いて該制御信号を送信することを特徴とするシステム。
  2. 前記制御装置は、
    前記被制御装置から前記制御信号に対する応答を所定の期間経過後も得られない場合、該被制御装置に送信する制御信号が途切れたと判定し、該制御信号が途切れた先の被制御装置に他方の経路を用いて該制御信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 各被制御装置は、
    他装置宛の制御信号を上位の装置から受信して下位の被制御装置に転送するとき、該下位の被制御装置との接続を確認できない場合、該制御信号が途切れたことを示す通知を前記制御装置に送信し、
    前記制御装置は、
    いずれかの被制御装置から前記制御信号が途切れたことを示す通知を受信する場合、該制御信号が途切れた先の被制御装置に他方の経路を用いて該制御信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記被制御装置は、更に、
    前記第1の経路または前記第2の経路のいずれか一方から自身宛の制御信号を受信した場合、該制御信号を受信したことを示す通知を前記制御装置に送信し、該制御装置から、該通知に対する応答を受信できない場合、他方の経路を介して、該通知を該制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のシステム。
  5. 前記被制御装置は、更に、
    電源のオンまたは電源のオフを指示する自身宛の制御信号を受信した場合、正常に電源をオンまたは電源をオフできたか否かを示す情報を前記応答に含めて前記制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
  6. 制御装置と、該制御装置から制御信号を受信する被制御装置とを有するシステムの制御方法において、
    前記制御装置が、
    前記制御装置と複数の被制御装置とを所定の順で接続し、前記制御信号を上位の装置から下位の装置へ転送可能にするとともに当該制御信号に対する応答信号を下位の装置から上位の装置に転送可能にする第1の経路または前記制御装置と前記複数の被制御装置とを前記第1の経路における前記所定の順とは逆順で接続し、前記制御信号を上位の装置から下位の装置へ転送可能にするとともに当該制御信号に対する応答信号を下位の装置から上位の装置に転送可能にする第2の経路のいずれか一方を用いて前記被制御装置に送信する制御信号が途切れた場合、該制御信号が途切れた先の被制御装置に他方の経路を用いて該制御信号を送信する
    処理を含んだことを特徴とするシステムの制御方法。
JP2014524580A 2012-07-13 2012-07-13 システムおよびシステムの制御方法 Active JP5900621B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2012/068019 WO2014010089A1 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 システムおよびシステムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5900621B2 true JP5900621B2 (ja) 2016-04-06
JPWO2014010089A1 JPWO2014010089A1 (ja) 2016-06-20

Family

ID=49915590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014524580A Active JP5900621B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 システムおよびシステムの制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5900621B2 (ja)
WO (1) WO2014010089A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6731602B1 (ja) * 2019-02-28 2020-07-29 株式会社安川電機 スレーブ機器及び通信システム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077876A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Nec Eng Ltd 電源制御システム
JP2006325121A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Mitsubishi Electric Corp プログラマブルコントロール装置
JP2010504011A (ja) * 2006-11-27 2010-02-04 ベックホフ オートメーション ゲーエムベーハー マスター/スレーブ構造を有する通信システム
JP2010103788A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Fujitsu Telecom Networks Ltd パケット伝送制御システム及びパケット伝送制御方法
JP2010206471A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fuji Electric Systems Co Ltd リング型ネットワークシステム及びリング型ネットワークシステムの復旧方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001077876A (ja) * 1999-09-03 2001-03-23 Nec Eng Ltd 電源制御システム
JP2006325121A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Mitsubishi Electric Corp プログラマブルコントロール装置
JP2010504011A (ja) * 2006-11-27 2010-02-04 ベックホフ オートメーション ゲーエムベーハー マスター/スレーブ構造を有する通信システム
JP2010103788A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Fujitsu Telecom Networks Ltd パケット伝送制御システム及びパケット伝送制御方法
JP2010206471A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fuji Electric Systems Co Ltd リング型ネットワークシステム及びリング型ネットワークシステムの復旧方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014010089A1 (ja) 2014-01-16
JPWO2014010089A1 (ja) 2016-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3925660B2 (ja) 通信マスタ局の起動時制御方法
KR100938738B1 (ko) 전자 패치 장치, 네트워크 시스템 및 네트워크 시스템에서의 동작 방법
US9432244B2 (en) Management device, information processing device and control method that use updated flags to configure network switches
US10581633B2 (en) Automation device for the redundant control of a bus subscriber
US10268484B2 (en) Redundant PC system
NO338821B1 (no) Rutingsanlegg for en undersjøisk elektronisk modul
JP5900621B2 (ja) システムおよびシステムの制御方法
WO2013018183A1 (ja) システム制御装置、電力制御方法及び電子システム
JP6830608B2 (ja) 通信システム、被制御機器、及び、通信システムの制御方法
JP2006318394A (ja) ネットワークシステムの無停電電源装置の管理方法
JPH06269068A (ja) 遠隔監視制御システム
JP2008227558A (ja) ネットワークアダプタ、通信端末、通信経路分配方法およびそのプログラム
JP2009223418A (ja) 二重化コントローラ
JP2006277733A (ja) プログラマブル・コントローラ・システム
JP2006260072A (ja) システム管理装置、情報処理装置およびシステム管理装置冗長化方法
JP6762032B2 (ja) 受電装置および制御方法
KR101335615B1 (ko) 네트워크 제어 장치
TWI423638B (zh) 通訊系統、測試裝置、通訊裝置、通訊方法以及測試方法
JP2010146363A (ja) 二重化プログラマブルコントローラの系切替方式
JP4217734B2 (ja) 分散型電源用転送遮断システム
KR101344393B1 (ko) 링 구조를 갖는 필드버스 네트워크 시스템
KR20160028250A (ko) 소프트웨어 정의 네트워크에서 컨트롤러의 이중화 제어 시스템 및 그 방법
JP5755352B1 (ja) 監視制御装置及び通信システム及び系切り替え方法
TWI769717B (zh) 增設基座單元、控制裝置、控制系統及控制方法
JP6286259B2 (ja) ネットワーク機器、ネットワーク機器の制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5900621

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150