JP3925660B2 - 通信マスタ局の起動時制御方法 - Google Patents

通信マスタ局の起動時制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3925660B2
JP3925660B2 JP2006132469A JP2006132469A JP3925660B2 JP 3925660 B2 JP3925660 B2 JP 3925660B2 JP 2006132469 A JP2006132469 A JP 2006132469A JP 2006132469 A JP2006132469 A JP 2006132469A JP 3925660 B2 JP3925660 B2 JP 3925660B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
master
station
master station
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006132469A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007020150A (ja
Inventor
憲男 古石
雅規 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2006132469A priority Critical patent/JP3925660B2/ja
Priority to CN2006100842096A priority patent/CN1881120B/zh
Priority to US11/446,590 priority patent/US7852790B2/en
Priority to AT06011750T priority patent/ATE504867T1/de
Priority to EP10170848A priority patent/EP2241951A1/en
Priority to EP10170845A priority patent/EP2241950B1/en
Priority to AT10170845T priority patent/ATE523824T1/de
Priority to DE602006021097T priority patent/DE602006021097D1/de
Priority to EP06011750A priority patent/EP1731977B1/en
Publication of JP2007020150A publication Critical patent/JP2007020150A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3925660B2 publication Critical patent/JP3925660B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/403Bus networks with centralised control, e.g. polling
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/05Programmable logic controllers, e.g. simulating logic interconnections of signals according to ladder diagrams or function charts
    • G05B19/052Linking several PLC's
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/10Plc systems
    • G05B2219/12Plc mp multi processor system
    • G05B2219/1208Communication, exchange of control, I-O data between different plc
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/10Plc systems
    • G05B2219/12Plc mp multi processor system
    • G05B2219/1215Master slave system

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

この発明は、通信マスタ局と通信スレーブ局とをバス型ネットワークで結んだPLCシステムに適用される通信マスタ局の起動時制御方法に関する。
通信機能を有する1のプログラマブルロジックコントローラ装置(PLC装置)と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのポーリングフレームの一斉同報送信に対して、該当する通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りを行うようにしたPLCシステムは、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、ここで言う「I/Oターミナル装置」とは、入力ターミナル装置、出力ターミナル装置、及び入出力ターミナル装置を総称するものである。
通信マスタ局となるべき「通信機能を有するPLC装置」としては、様々な実現形態が存在する。それらの実現形態としては、例えば、(1)ユニット単位で様々な機能の増設が可能なビルディングブロック型PLCにおいて、通信マスタユニットを装着したもの、(2)ユニット単位で様々な機能の増設が可能なビルディングブロック型PLCにおいて、CPUユニット自体に通信機能を内蔵したもの、(3)演算処理部や入出力部等のPLCとして必要な基本機能を1つのハウジングに全て収容したオールインワン型PLCにおいて、通信機能をさらに内蔵したもの、(4)演算処理部や入出力部等のPLCとして必要な基本機能を1つのハウジングに全て収容したオールインワン型PLCにおいて、通信マスタユニットを外付けしたもの、等々が想定される。なお、ビルディングブロック型PLCには、ベースボードに各ユニットを取り付けるタイプと、各ユニットがDINレールに取り付けられ、各ユニット同士を各ユニットに設けられた貫通コネクタによりつなぐタイプとがある。
通信スレーブ局となるべき「通信機能を有するI/Oターミナル装置」についても、同様に、様々な実現形態が存在する。それらの実現形態としては、例えば、(1)端子台や入出力回路等のI/Oターミナル装置として必要な基本機能を1つのハウジングに全て収容したオールインワン型I/Oターミナル装置において、通信機能をさらに内蔵したもの、(2)端子台や入出力回路等のI/Oターミナル装置として必要な基本機能を1つのハウジングに全て収容したオールインワン型I/Oターミナル装置において、通信スレーブユニットをケーブルを介して外付けしたもの、(3)端子台や入出力回路等のI/Oターミナル装置として必要な基本機能をユニット単位で増設可能なビルディングブロック型のI/Oターミナル装置において、通信スレーブユニットを装着したもの、等々が想定されるほか、(4)ネットワーク上に存在するリピータ等もノードアドレスを有する限り、I/Oターミナルとして含めることもできる。
特開平9−128019号公報
この種のPLCシステムにおける通信マスタ局においては、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行すると言った起動時制御方法が採用されている。リンク確立処理においては、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを一括して又は幾つかのスレーブ局グループに分けて送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無に基づいて接続フレームの確認が行われる。通信スレーブ局のそれぞれは、ポーリングフレームに付された宛先アドレスと自己の設定アドレスとの照合一致に基づいて、自己に対するレスポンスフレーム送信要求を認識し、必要なレスポンスフレームをそのスレーブ局に固有のタイミングで返信する。
通信スレーブ局のアドレスは、DIPスイッチ等により現場で手動設定されるのが一般的である。また、自動車生産ラインや液晶製造ラインに代表される大規模製造ラインになると、通信スレーブ局は膨大な台数となり、60台近くの通信スレーブ局が1台の通信マスタ局に対してネットワークを介して接続される場合も想定される。そのため、アドレスの誤設定に基づく通信スレーブ局の重複は比較的に起こり易く、従来より様々なスレーブ重複対策が提案されている。
これに対して、図11(a)に示されるように、通信スレーブ局(S1,S2,・・・Sn)はネットワーク上に多数存在するのに対して、通信マスタ局(M1)は基本的にネットワーク上に1台しか存在せず(1対N)、しかもマスタ局アドレスは現場で手動設定されると言った性格のものではないので、通信マスタ局の重複対策が論ぜられることはなかった。
ところが、昨今、自動車生産ラインや液晶製造ラインに代表される大規模製造ラインになると、ネットワークの敷設距離は数十メートルにも及ぶことがあり、しかもネットワークを構成するネットワークケーブルは工場内を複雑に錯綜して引き回され、通信マスタ局とネットワークケーブルとの対応関係が分かり難くなったことから、工場内において物理的に隣接する2つのネットワーク間において、一方のネットワークの通信マスタ局を他方のネットワークのネットワークケーブルに誤って接続してしまったり、あるいは、工場内の見通しの悪さを原因として、既に通信マスタ局が接続済みであるにも拘わらず、誤ってもう一台の通信マスタ局を同一のネットワークのネットワークケーブルに接続してしまう等の誤接続により、図11(b)に示されるように、同一のネットワークに2台以上の通信マスタ局(M1,M2)が同時に存在する状態(以下、「マスタ重複」と言う)が発生する虞が論じられるに至っている。
加えて、昨今、ネットワーク上に1台しか通信マスタ局の存在を許容しない従前のPLCシステムに代えて、ネットワーク上に2台以上の通信マスタ局の存在を許容するPLCシステム製品も市場に出現したため、ユーザの側ではネットワーク上に2台以上の通信マスタ局の存在を許容するPLCシステム製品と誤認して、同一のネットワークに対応するネットワークケーブルに2以上の通信マスタ局を意識して接続する虞も論ぜられるに至っている。
このようなマスタ重複が発生すると、ネットワーク上において双方の通信マスタ局からのフレームが混在乃至衝突して、いずれかの通信スレーブ局が動作不能に陥ったり、その時々の状況により定まる通信マスタ局が発行したポーリングフレームに応答して予期せぬ動作をする虞も危惧される。
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ネットワーク上に1台しか通信マスタ局を許容しないPLCシステムに対して2台以上の通信マスタ局が接続されると言った事態が生じた場合にも、当該PLCシステムの誤動作を確実に防止することができる通信マスタ局の起動時制御方法を提供することにある。
この発明のさらに他の目的並びに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
この発明の通信マスタ局の起動時制御方法は、通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのポーリングフレームの一斉同報送信に対して、該当する通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りを行うようにしたPLCシステムに適用される。
ここでいう、「一斉同報」の意味は、通常のバス通信回線や、マルチドロップ回線においてフレームを送信する場合であって、すべてのスレーブ局が受信処理しないもので、特定のスレーブ局だけが受信するようなフレームを送信するものも含む。また、「通信スレーブ局がそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送する」の意味は、一般的なポーリングセレクション方式や、トークパッシング方式によりスレーブ局がフレームを返信する場合を含む。例えば、通信マスタ局が通信スレーブ局1台を特定してポーリングフレームを送信し、それを受信した1台の通信スレーブ局がデータを返信し、通信マスタ局がそのデータを受信するようなものを含む。通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で1対1通信を順番に繰り返すものも含む。
また、各通信スレーブがトークンを順番に渡し、トークンを獲得したスレーブ局が順番にレスポンスフレームをマスタ局に対して送信するものも含む。以下に説明する各発明においても、「一斉同報」および「通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する」の意味は、同様である。
より具体的には、本発明方法の基本的な構成は、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定処理を実行し、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するように構成される。
このような構成によれば、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するため、ネットワーク上に1台しか通信マスタ局を許容しないPLCシステムに対して2台以上の通信マスタ局が接続されると言った事態が生じた場合にも、当該PLCシステムの誤動作を確実に防止することができる。
本発明の1つの実施の態様においては、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、いずれの通信スレーブ局からもレスポンスフレームの受信確認がとれないことに基づいてマスタ重複と判定するものであってもよい。
このような構成によれば、PLCシステムの新設時やメンテナンス後の運転再開時等において、1のネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って、あるいは、2台以上の通信マスタ局を許容するシステムと誤認して、当初から2台以上の通信マスタ局が接続されてしまったような場合にあっても、リンク確立処理と並行して、マスタ重複を確実に判定することができる。
すなわち、このようにシステム立ち上げ時から2台以上の通信マスタ局がネットワークに接続されていると、それらの通信マスタ局は電源投入或いはリセットスイッチの作動等により同時に起動される可能性が高く、その場合、起動直後のリンク確立処理においては、各通信マスタ局からほぼ同一のタイミングでポーリングフレームが送信されるため、それらのポーリングフレームはネットワーク上で衝突して無効化されてしまい、各通信スレーブ局からレスポンスフレームが送信されない可能性が高い。したがって、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信したにも拘わらず、いずれの通信スレーブ局からもレスポンスフレームの受信確認がとれないと言うことは、2台以上の通信マスタ局が存在すること(マスタ重複)をかなりの確立で推定することができ、これに基づいてマスタ重複と判定できるのである。
しかも、この判定方法にあっては、マスタ重複判定のために別途専用のポーリングフレーム送信処理を設けるのではなく、リンク確立処理において実行されるポーリングフレーム送信処理を流用しているため、電源投入又はリセットから運用状態へ移行する所要期間を徒に増大させることがないと言う利点もある。
本発明の他の1つの実施の態様においては、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局を少なくとも2つ以上のグループに分けて、各グループ毎にポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したことに基づいてマスタ重複と判定するものであり、かつポーリングフレームの送信間隔を各グループ毎にランダムに変更する、ものであってもよい。
このような構成によっても、PLCシステムの新設時やメンテナンス後の運転再開時等において、1のネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って、あるいは、2台以上の通信マスタ局を許容するシステムと誤認して、当初から2台以上の通信マスタ局が接続されてしまったような場合にあっても、リンク確立処理と並行して、マスタ重複を確実に判定することができる。
すなわち、先に述べたように、システム立ち上げ時から2台以上の通信マスタ局がネットワークに接続されていると、それらの通信マスタ局は電源投入或いはリセットスイッチの作動等により同時に起動される可能性が高いのではあるが、それでも個々の通信マスタユニットは非同期で動作するのであるから、各通信マスタ局からのポーリングフレーム送信タイミングが僅かにずれて、個々の通信マスタ局が他の通信マスタ局が送信したポーリングフレームを受信することもあり得る。このとき、ポーリングフレームの送信間隔を各グループ毎にランダムに変更してやると、2以上の通信マスタ局のそれぞれから送信されるポーリングフレームの衝突確立が低減されて、個々の通信マスタ局が他の通信マスタ局のポーリングフレームを受信する確立が高まる。このため、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したことに基づいてマスタ重複と判定する処理がより一層有効に作用して、マスタ重複をより確実に判定できることになる。
本発明の上記2つの実施の態様においては、所定のマスタ重複回避処理が、ネットワークから離脱する処理であってもよい。ここで、「ネットワークからの離脱処理」とは、スイッチを介して回線の接続を物理的に絶つ場合と、物理的には回線と接続されているものの、ポーリングフレーム等のフレームについては一切送信しない休止状態の場合との双方を含んでいる。
このような構成によれば、電源投入後、リンク確立処理中に、マスタ重複と判定された場合には、全ての通信マスタ局がネットワークから離脱されるため、マスタ重複のまま運用状態へと移行することによる危険を回避することができる。
先に述べように、本発明の目的とするところは、ネットワーク上に1台しか通信マスタ局を許容しないPLCシステムに対して2台以上の通信マスタ局が接続されると言った事態が生じた場合にも、当該PLCシステムの誤動作を確実に防止することであることは、先に述べたとおりである。斯かる目的を考慮すれば、「所定のマスタ重複回避処理」については、「ネットワークからの離脱処理」以外にも様々な形態を採用することができる。
「所定のマスタ重複回避処理」の他の形態としては、例えば、リンク確立処理中に、マスタ重複と判定された場合には、その後、運用状態へと移行することなく、通信マスタ局はランダムなタイミングで全ての通信スレーブ局に対して所定のエラーコードを送信して、最初に届いたエラーコードにより、全ての通信スレーブ局の動作を休止させること、等を挙げることができる。
別の一面から見た本発明は、PLCシステムとして捉えることもできる。すなわち、このPLCは、通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのポーリングフレームの一斉同報送信に対して、該当する通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りを行うようになされている。ここでいう「一斉同報」および「通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送する」の意味は、前述と同様である。
そして、前記通信マスタ局には、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するマスタ重複回避手段と、が具備されている。
さらに、別の一面から見た本発明は、PLCシステムのマスタ局として捉えることもできる。すなわち、このマスタ局は、通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのポーリングフレームの一斉同報送信に対して、該当する通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りを行うようにしたPLCシステムに適用される。ここでいう「一斉同報」および「通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送する」の意味は、前述と同様である。
そして、このマスタ局には、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するマスタ重複回避手段と、が具備されている。
また、本発明は、通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りを行うようにしたPLCシステムに適用される通信マスタ局の起動時制御方法であって、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定処理を実行し、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行する、ことを特徴とするものである。
また、本発明のPLCシステムは、通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して、該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りを行うようにしたPLCシステムであって、前記通信マスタ局には、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するマスタ重複回避手段と、を具備したものである。
本発明によれば、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するため、ネットワーク上に1台しか通信マスタ局を許容しないPLCシステムに対して2台以上の通信マスタ局が接続されると言った事態が生じた場合にも、当該PLCシステムの誤動作を確実に防止することができる。
以下に、マスタ重複回避機能を有する通信マスタ局の起動時制御方法の幾つかの例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
通信マスタ局及び通信スレーブ局を含むPLCシステム全体の構成図が図1に示されている。同図に示されるように、このPLCシステムは、通信マスタ局となる通信機能を有するPLC装置1と、通信スレーブ局となる複数台の通信機能を有するI/Oターミナル装置2,2・・・とを、バス型ネットワークであるフィールドバス6により繋いで構成されている。なお、図において、4は中継装置として機能するリピータ、5はフィールドバスの終端における反射を低減する終端装置である。
図示のPLC装置1としては、パラレルバスの敷設された図示しないバックプレーン上に多数のコネクタを配置し、それらのコネクタに対して、CPUユニット、I/Oユニット、その他各種の高機能ユニット等々を任意に装着可能とした所謂ビルディングブロック型のPLC装置が採用されている。そして、特に、この例では、バックプレーン上の1のコネクタに対して通信マスタユニットを装着することにより、「通信機能を有するPLC装置」が構成されている。図では、それらのユニットのうちで、CPUユニット20及び通信マスタユニット10のみに参照符号が付されている。
通信マスタユニット10の内部構成を示すハードウェア構成図が図2に示されている。同図に示されるように、通信マスタユニット10は、通信物理層として機能する通信インタフェース(通信I/F)101と、所望の通信機能を実現するための回路をLSI化してなるマスタ用ASIC102と、CPUユニット20との間で受け渡される送受信データのバッファエリアや、後述するCPU104の演算用ワークエリア等として機能するRAM103と、マイクロプロセッサを主体として構成されて装置全体を統括制御するためのCPU104と、各種の設定データが格納される不揮発性メモリ(EEPROM)105と、各種の動作表示等を行うためのLED表示器106と、各種の設定操作等に使用される設定スイッチ107と、CPUユニット20へ通ずる内部バスへのインタフェースとして機能する内部バスインタフェース(内部バスI/F)108とを含んでいる。
当業者にはよく知られているように、この種のPLCシステムにおいては、CPUユニット20は、共通処理、I/Oリフレッシュ処理、ユーザプログラム実行処理、周辺サービス処理等を繰り返し一巡実行しており、I/Oリフレッシュ処理の実行の際には、バックプレーン上に装着されたローカルI/Oユニットとの間のみならず、通信マスタユニット10内のRAM103との間においても、I/Oリフレッシュ処理を実行する。
具体的には、CPUユニット20のI/Oメモリ(図示せず)内のOUTデータは、通信マスタユニット10のRAM103内のOUTエリアに書き込まれ、同RAM103のINデータは、CPUユニット20のI/Oメモリ内のINエリアに書き込まれる。
一方、後に詳細に説明するように、通信マスタユニット10と各I/Oターミナル装置2との間では、CPUユニット20のI/Oリフレッシュ動作とは非同期にフィールドバス6を介する通信が行われており、これにより各I/Oターミナル装置2と通信マスタユニット10内のRAM103との間においても、一種のI/Oリフレッシュ処理が実行される。
具体的には、I/Oターミナル装置2から受信されたINデータは、通信マスタユニット10内のRAM103のINエリアに書き込まれ、同RAM103のOUTエリアのOUTデータは、該当するI/Oターミナル装置2へと送信される。
このようにして、CPUユニット20内のI/Oメモリと各I/Oターミナル装置2,2・・との間において、通信マスタユニット10を経由してI/Oリフレッシュ処理が実行され、その結果として、リモート設置された各I/Oターミナル装置2,2・・・に接続されたI/O機器をCPUユニット20で取り扱うことが可能となるのである。
次に、I/Oターミナル装置(通信スレーブユニットとも称する)内部のハードウェア構成図が図3に示されている。同図に示されるように、I/Oターミナル装置2は、通信物理層として機能する通信インタフェース(通信I/F)201と、所望の通信機能を実現するための回路をLSI化してなるスレーブ用ASIC202と、マイクロプロセッサを主体として構成されて装置全体を統括制御するためのCPU203と、各種の設定データが格納される不揮発性メモリ(EEPROM)204と、各種の動作表示等を行うためのLED表示器205と、各種の設定操作等に使用される設定スイッチ206と、I/O機器7との間でデータをやり取りするためのI/F部207と、装置全体に安定化直流電源を供給するための変圧機能を有する直流電源部208とを含んでいる。
そして、後に詳細に説明するように、通信マスタユニット10と各I/Oターミナル装置2との間では、通信マスタユニット10を通信マスタ局、各I/Oターミナル装置2を通信スレーブ局とする1対Nのマスタ・スレーブ通信を通じて、I/Oデータのやり取りが行われる。
具体的には、通信マスタユニット10から送信されるOUTデータは、I/Oターミナル装置2のI/F部207を介してI/O機器7のうちの出力機器へと送り出される。そして、I/O機器7のうちの入力機器からI/F部207を介してI/Oターミナル装置2に取り込まれたINデータは、通信マスタユニット10へ宛てて送信される。出力機器の具体例は駆動系のアクチュエータなどであり、入力機器の具体例はセンサやスイッチなどである。
次に、本発明の要部を含むポーリング・セレクティング方式による1対Nのマスタ・スレーブ通信の詳細を図4〜図10を参照して説明する。
通信フレームのフォーマットの構成図が図4に示されている。同図に示されるように、フィールドバス6を流れる通信フレームには、フレームの先頭を示すスタートコードが格納されるスタートコード部401と、フレームの種別を判定するためのフレームコードが格納されるフレームコード部402と、データ等が格納されるデータ部403と、CRCコードやパリティビット等のチェックコードが格納されるチェックコード部404とが少なくとも用意されている。
フィールドバス6上には様々な通信フレームが流れるが、それらのフレームには、通信マスタ局のみが送信できるフレームと、通信スレーブ局のみが送信できるフレームとが存在する。それらのフレームの識別は、フレームコード部402の内容に基づいて行うことができる。
この例にあっては、通信マスタ局のみが送信できるフレームとしては、(1)通信スレーブ局の存在確認、通信スレーブ局へのデータ送信、及び通信スレーブ局からのデータ送信許可を同時に行い、ネットワークの同期、接続確認、出力データの送信と3つの役割を持っているネットワーク同期兼出力用データフレーム(OUT_Frame)、(2)通信スレーブ局の存在確認、及び通信スレーブ局からのデータ送信許可を同時に行い、ネットワークの同期、接続確認の役割を持っているネットワーク同期フレーム(TRG_Frame)、(3)通信スレーブ局へのデータ送信を行い、出力データ送信の役割を持つ出力用データフレーム(OUT_NT_Frame)、(4)通信スレーブ局に対して、現在の伝送速度を通知するための探索フレーム(BEACON_Frame)の4種類のフレームが存在する。
また、通信スレーブ局のみが送信できるフレームとしては、(1)通信マスタ局から通信スレーブ局に対する存在確認(OUT_Frame又はTRG_Frame)に対する応答を行うための存在応答フレーム(CN_Frame)、(2)マスタ局へのデータ送信を行うための入力用データフレーム(IN_Frame)の2種類のフレームが存在する。そして、この6種類のフレームを区別できるようにコードを予め決めておき、フレームコード部402にコード情報を格納する。なお、コード情報の決め方には代替もあり、例えば、送信元が通信マスタ局なのか通信スレーブ局なのかを示す局種別コードと、そのフレーム内容を示す内容コードとの2つをあわせてフレームコード部402に格納してもよい。
このPLCシステムにおける運用状態においては、通信マスタ局からのポーリングフレームの一斉同報送信に対して、該当する通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りが行われる。
具体的には、通信マスタ局が第1〜第4スレーブ局の全てに宛ててポーリングフレーム(先に説明したネットワーク同期兼出力用データフレーム(OUT_Frame)やネットワーク同期フレーム(TRG_Frame)等に相当)を一斉同報送信すると、第1スレーブ局、第2スレーブ局、第3スレーブ局、第4スレーブ局の順に、各スレーブ局からレスポンスフレーム(先に説明した存在応答フレーム(CN_Frame)や入力用データフレーム(IN_Frame)等に相当)が返信される。このとき、各通信スレーブの返信タイミングをどのように決めるかについては、例えば、特開平9−128019号公報に見られるように、ネットワーク同期兼出力用データフレーム(OUT_Frame)内の自己宛データの受信タイミングに、フレーム長および物理的遅延を考慮した基本アイドル時間を加えて返信タイミングを決定する方法等が従来より知られている。
なお、一斉同報送信されるポーリングフレームには、宛先を指定することも可能となっている。例えば、上の例において、第3フレームを宛先指定から除外すれば、これを受信する第3スレーブ局は自己宛のポーリングフレームでないと認識して、レスポンスフレームを返送することはない。
このように、通信マスタ局からは全ての通信スレーブ局へとポーリングフレームの一斉同報送信が行われるものの、各通信スレーブ局の側ではその一斉同報送信されるポーリングフレームに自己宛の宛先指定が存在しない限り、レスポンスフレームを返信することはないから、このデータ伝送手順は、実質的に、ポーリング・セレクティング方式であると言って差し支えないものである。
次に、通信マスタ局の起動時制御方法について説明する。先に説明したように、通信マスタ局の起動時制御方法は、起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理に先立って、及び/又は、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定処理を実行し、リンク確立処理に先立って実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、リンク確立処理へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行すると共に、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行する、ことを特徴とするものである。
リンク確立処理に先立って実行されるマスタ局の処理を示すフローチャート(その1)が図6に示されている。なお、このフローチャートに示される処理は、図2に示される通信マスタユニット10内のCPU104により実行される。
同図において、電源投入により処理が開始されると、先ず、初期化処理(ステップ601)が実行されて、フラグやレジスタ類の初期設定が行われた後、監視時間を決定するためのタイマがセットされて監視時間の計時が開始される(ステップ602)。ここでセットされるタイマの監視時間は、システムの運用状態におけるポーリングフレームの送信周期(送信時間間隔)よりも十分に長めに決められている。
その後、タイマがタイムアップするまでの間(ステップ604NO)、何らかのフレームが正常に受信されたか否かの判定が繰り返し実行される(ステップ603NO)。ここで、何らかのフレームが受信されたか否かの判定は、当該フレームのチェックコード部404に格納されたCRCコードやパリティビット等のチェックコードの存在有無の検知により行うことができる。
タイマがタイムアップするまでの間に(ステップ604NO)、何らかのフレームが受信されたと判定されると(ステップ603YES)、マスタ局重複検出処理が実行されて(ステップ605)、所定のマスタ重複検出フラグF1が“1”にセットされた後、マスタ重複回避のためにネットワーク離脱処理への移行が行われる(ステップ606)。
このような処理を採用したのは、通信マスタ局が接続されたネットワークに、既に、他の通信マスタ局が接続されて運転されていれば、監視時間が終了してタイマがタイムアップするまでには、既に存在する通信マスタ局から送信されたポーリングフレームか又はそれに応答して各通信スレーブ局から送信されるレスポンスフレームが受信される筈だからである。
なお、ネットワーク離脱処理においては、スイッチを介して回線の接続を物理的に絶つようにしてもよいし、物理的には回線と接続されているものの、ポーリングフレーム等のフレームについては一切送信しない休止状態としてもよい。
これに対して、なんらのフレームも正常受信することなく(ステップ603NO)、タイマがタイムアップすると(ステップ604YES)、フレーム送信許可処理が実行されて(ステップ607)、所定のフレーム送信許可フラグF2が“1”にセットされた後、リンク確立処理への移行が行われる(ステップ608)。
このような処理を採用したのは、通信マスタ局が接続されたネットワークに、他の通信マスタ局が接続されていなければ、監視時間が終了してタイマがタイムアップするまでに、ポーリングフレームやレスポンスフレームが受信される筈はないからである。
以上の例によれば、既に稼働中のPLCシステムのネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って通信マスタ局を接続してしまってような場合には、その追加接続された通信マスタ局の電源を投入して起動すると、その後、運用状態におけるポーリングフレームの一斉同報送信周期よりも十分に長い監視期間内には、ネットワーク上を流れる何らかの通信フレームが受信されることとなるため、これに基づいてマスタ重複を判定し、ネットワークからの離脱を成し遂げることができる。
なお、ここでいう「一斉同報送信周期」は、例えば、通信マスタ局が通信スレーブ局1台を特定してポーリングフレームを送信し、それを受信した1台の通信スレーブ局がデータを返信し、通信マスタ局がそのデータを受信するようなもので、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で1対1通信を順番に繰り返すものである場合には、その1対1通信を行う通信周期の意味も含む。以下に説明する実施形態においても、「一斉同報送信周期」の意味は、同様である。
このようなマスタ局の処理によれば、通信フレームのすべてに付されている筈の例えばチェックコード(CRCコードやパリティビット等に相当)の存在を検知するだけで、マスタ重複を判定できるため、判定アルゴリズムが簡単で既存のシステムに即座に導入できると言う利点がある。
次に、リンク確立処理に先立って実行されるマスタ局の処理を示すフローチャート(その2)が図7に示されている。なお、このフローチャートに示される処理も、図2に示される通信マスタユニット10内のCPU104により実行される。
図7のフローチャートにおいて、図6のフローチャートとの相違点は、フレームを正常に受信したか否かの判定処理(ステップ603)とマスタ局重複検出処理(ステップ605)との間に、送信元がマスタであるか否かを判定する処理(ステップ609)を新たに追加した点にある。
すなわち、この例にあっては、タイマがタイムアップするまでの間に(ステップ604NO)、何らかのフレームが受信されたと判定されたとしても(ステップ603YES)、直ちにマスタ局重複検出処理(ステップ605)へと移行するのではなくて、さらに送信元がマスタであるか否かの判定を行い(ステップ609)、送信元がマスタであると判定された場合に限り(ステップ609YES)、マスタ重複検出処理へと移行して(ステップ605)、所定のマスタ重複検出フラグF1が“1”にセットされた後、マスタ重複回避のためにネットワーク離脱処理へと移行するのである(ステップ606)。
ここで、送信元がマスタであるか否かの判定は、通信フレームのフォーマットにおいて、通信フレームの種別を示すフレームコード部の内容を示すコードが、通信マスタ局のみが送信する既知の複数種のコード((1)通信スレーブ局の存在確認、通信スレーブ局へのデータ送信、及び通信スレーブ局からのデータ送信許可を同時に行うためのネットワーク同期兼出力用データフレーム(OUT_Frame)、(2)通信スレーブ局の存在確認、及び通信スレーブ局からのデータ送信許可を同時に行うためのネットワーク同期フレーム(TRG_Frame)、(3)通信スレーブ局へのデータ送信を行うための出力用データフレーム(OUT_NT_Frame)、(4)通信スレーブ局に対して、現在の伝送速度を通知するための探索フレーム(BEACON_Frame)の4種類のフレームに相当)のいずれかに該当することを判別することにより実現することができる。なお、コードを、送信元が通信マスタ局なのか通信スレーブ局なのかを示す局種類コードと、そのフレーム内容を示す内容コードとからなるものとした場合には、フレームコード部の局種類コードから判別することでも実現することができる。
なお、たまたま受信されたフレームの送信元がマスタではない(送信元がスレーブ)としても(ステップ609NO)、タイマにより決定される監視時間は、ポーリングフレームの送信周期よりも十分に長めに設定されているから、マスタ重複が生じている限り、タイマがタイムアップするまでの間には(ステップ604NO)、他のマスタから送信されるポーリングフレームが必ず検出されて(ステップ609YES)、マスタ重複検出処理の実行を経て(ステップ605)、ネットワーク離脱処理への移行が行われる(ステップ606)。
これに対して、マスタ重複が生じていなければ、マスタから送信されるポーリングフレームが受信されないまま(ステップ609NO)、タイマがタイムアップすることとなり(ステップ604YES)、この場合には、フレーム送信許可処理(ステップ607)を経て、リンク確立処理への移行が行われる(ステップ608)。
以上の例によっても、既に稼働中のPLCシステムのネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って通信マスタ局を接続してしまってような場合には、その通信マスタ局の電源を投入して起動すると、その後、運用状態におけるポーリングフレームの一斉同報送信周期よりも十分に長い監視期間内には、通信マスタ局のみが送信する通信フレームが受信されるため、これに基づいてマスタ重複を判定し、ネットワークからの離脱を成し遂げることができる。
このようなマスタ局の処理によれば、既に稼働中のPLCシステムのネットワークを構成するネットワークケーブルには、所定の送信周期をもって、通信マスタ局からのポーリングフレームが繰り返し流れているから、運用状態におけるポーリングフレームの一斉同報送信周期よりも十分に長い監視期間内に、通信マスタ局のみが送信する通信フレーム(ポーリングフレーム等)が受信されると言うことは、既に他の通信マスタ局が存在すること(マスタ重複)を直接的に意味することとなり、これに基づいてマスタ重複判定をより確実に行うことができると言う利点がある。
次に、リンク確立処理に先立って実行されるマスタ局の処理を示すフローチャート(その3)が図8に示されている。なお、このフローチャートに示される処理も、図2に示される通信マスタユニット10内のCPU104により実行される。
図8のフローチャートにおいて、図6のフローチャートとの相違点は、フレームを正常に受信したか否かの判定処理(ステップ603)とマスタ局重複検出処理(ステップ605)との間に、送信元がスレーブであるか否かを判定する処理(ステップ610)を新たに追加した点にある。
すなわち、この例にあっては、タイマがタイムアップするまでの間に(ステップ604NO)、何らかのフレームが受信されたと判定されたとしても(ステップ603YES)、直ちにマスタ局重複検出処理(ステップ605)へと移行するのではなくて、さらに送信元がスレーブであるか否かの判定を行い(ステップ610)、送信元がスレーブであると判定された場合に限り(ステップ610YES)、マスタ重複検出処理へと移行して(ステップ605)、所定のマスタ重複検出フラグF1が“1”にセットされた後、マスタ重複回避のためにネットワーク離脱処理へと移行するのである(ステップ606)。
ここで、送信元がスレーブであるか否かの判定は、通信フレームのフォーマットにおいて、通信フレームの種別を示すフレームコード部の内容を示すコードが、通信スレーブ局のみが送信する既知の複数種のコード((1)通信マスタ局から通信スレーブ局に対する存在確認(OUT_Frame又はTRG_Frame)に対する応答を行うための存在応答フレーム(CN_Frame)、(2)マスタ局へのデータ送信を行うための入力用データフレーム(IN_Frame)の2種類のフレームに相当)のいずれかに該当することを判別することにより実現することができる。なお、コードを、送信元が通信マスタ局なのか通信スレーブ局なのかを示す局種類コードと、そのフレーム内容を示す内容コードとからなるものとした場合には、フレームコード部の局種類コードから判別することでも実現することができる。
なお、たまたま受信されたフレームの送信元がスレーブではない(送信元がマスタ)としても(ステップ610NO)、タイマにより決定される監視時間は、ポーリングフレームの送信周期よりも十分に長めに設定されているから、マスタ重複が生じている限り、タイマがタイムアップするまでの間には(ステップ604NO)、スレーブから送信されるレスポンスフレームが必ず検出されて(ステップ610YES)、マスタ重複検出処理の実行を経て(ステップ605)、ネットワーク離脱処理への移行が行われる(ステップ606)。
これに対して、マスタ重複が生じていなければ、スレーブから送信されるレスポンスフレームが受信されないまま(ステップ610NO)、タイマがタイムアップすることとなり(ステップ604YES)、この場合には、フレーム送信許可処理(ステップ607)を経て、リンク確立処理への移行が行われる(ステップ608)。
以上の例によっても、既に稼働中のPLCシステムのネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って通信マスタ局を接続してしまってような場合には、その通信マスタ局の電源を投入して起動すると、その後、運用状態におけるポーリングフレームの一斉同報送信周期よりも十分に長い監視期間内には、通信スレーブ局のみが送信する通信フレームが受信されるため、これに基づいてマスタ重複を判定し、ネットワークからの離脱を成し遂げることができる。
しかもこのようなマスタ局の処理によれば、ポーリングフレームの周期内には、最大、通信スレーブ局の接続台数分のレスポンスフレームが存在する上、それらの1つを受信しさえすればよいのであるから、間接的な判定であるとはいえ、判定アルゴリズムの点からは、信頼性の高い判定結果が得られる利点もある。
次に、リンク確立処理中のマスタ局の処理を示すフローチャートが図9(前半)及び図10(後半)にかけて示されている。図5に示されるように、リンク確立処理中のマスタ局は、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを個別に送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続スレーブ確認処理を実行しつつ、マスタ重複判定処理を実行する。
図9において、リンク確立処理が開始されると、先ず、リンク確立処理に必要な各種の前処理を実行したのち(ステップ701)、ポーリングフレーム送信処理(ステップ702)及び監視時間を設定するためにタイマセット処理(ステップ703)を実行する。
しかるのち、タイマがタイムアップするまでの間(ステップ708NO)、なんらかのフレームを正常受信したか否かを待機する状態となる(ステップ704NO)。ここで、何らかのフレームが受信されたか否かの判定は、当該フレームのチェックコード部404に格納されたCRCコードやパリティビット等のチェックコードの存在有無の検知により行うことができる。
ところで、ポーリングフレーム送信処理(ステップ702)により一斉同報送信されるポーリングフレームには、宛先指定が可能とされている一方、各通信スレーブ局は互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを送信する機能が組み込まれている。そのため、接続スレーブ確認処理のためのポーリングのかけ方は一通りではない。
1台の通信マスタ局に対して4台の通信スレーブ局が存在する場合であれば、(1)第1スレーブ局〜第4スレーブ局を全て宛先指定する1個のポーリングフレームを一斉同報送信することで全ての通信スレーブ局にポーリングをかける場合、(2)ポーリング対象とするスレーブ局を、第1及び第2スレーブ局を含むグループと第3スレーブ局及び第4スレーブ局を含むグループとの2つのグループに分け、各グループのそれぞれに含まれるスレーブ局を宛先指定する2個のポーリングフレームを2回に分けて一斉同報送信することで全ての通信スレーブ局にポーリングをかける場合、(3)ポーリング対象となる4つのスレーブ局を1局毎に宛先指定する4個のポーリングフレームを4回に分けて一斉同報送信することで全ての通信スレーブ局にポーリングをかける場合、等々が想定される。なお、先に図5を参照して説明した通信シーケンス説明図の例は、上記の(3)の場合に相当する。
この図5からわかるように、マスタ局は通信スレーブ局1台を特定してポーリングフレームを送信し、それを受信した1台の通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無に基づいて接続フレームの確認を行う。次に別の通信スレーブ局1台にポーリングフレームを送信し、それを受信した当該通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無に基づいて接続フレームの確認を行う。
それを順番に繰り返すことにより、リンク確立処理をする。この一斉同報の意味は、すべてのスレーブ局が受信処理しないもので、特定のスレーブ局だけが受信するようなポーリングフレームを送信する場合も含む意味である。通常のバス通信回線や、マルチドロップ回線において送信されるフレームであっても、ここでいう「一斉同報」の意味に含まれる。
ここで、説明の便宜のために、図9のフローチャートに示す例においては、図5に示されるように、上記の(3)の場合に沿って、ポーリングフレーム送信処理(ステップ703)が実行されるものと想定する。
このような前提の上に、ポーリングフレーム送信処理(ステップ702)が実行されて、第1スレーブ局を宛先指定するポーリングフレームが送信されると、マスタ重複が生じていない正常な状態であれば、タイマがタイムアップする以前に(ステップ708NO)、第1スレーブ局からのレスポンスフレームが受信され(ステップ704YES、ステップ705NO、ステップ706YES)、レスポンス受信処理(ステップ707)が実行されて、第1スレーブ局に対応する接続確認フラグF11は“1”にセットされる。
以後、第2スレーブ局〜第4スレーブ局に至るまで(図10、ステップ701NO)、宛先を変更してはポーリングフレームの送信処理が繰り返され(ステップ702)、この例では第2〜第4スレーブ局の全てが接続されているため、その都度、レスポンス受信処理が実行されて(ステップ707)、第2〜第4スレーブ局に対応する接続確認フラグF12,F13,F14は順次に“1”にセットされる。
なお、第1〜第4スレーブ局のいずれかが接続されていなければ、そのスレーブ局に対応するレスポンスフレーム受信待機中にタイマがタイムアップするため(ステップ708YES)、その第nスレーブ局に関する接続確認フラグF1nは“0”の状態のままに維持される。
このようにして、全てのスレーブ局に対するポーリングフレームの送信が完了すると(ステップ709YES)、接続確認フラグF11〜F14の内容に基づいて、1つ以上のスレーブ局からレスポンスフレームを受信したか否かの判定が行われ(ステップ710)、ここで肯定判定が得られれば(ステップ710YES)、リンク確立処理は終了されて、運用状態への移行が行われる。
この運用状態においては、先に説明したように、通信マスタ局からのポーリングフレームの一斉同報送信に対して、該当する通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する一連の動作を繰り返すことにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りが行われる。
なお、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやり取りは、一般的なポーリングセレクション方式や、トークンパッシング方式であってもよい。例えば、通信マスタ局が通信スレーブ局1台を特定してポーリングフレームを送信し、それを受信した1台の通信スレーブ局がデータを返信し、通信マスタ局がそのデータを受信するものようなもので、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で1対1通信を順番にしてゆくものであってもよい。各通信スレーブがトークンを順番に渡し、トークンを獲得したスレーブ局が順番にレスポンスフレームをマスタ局に対して送信するものであってもよい。「通信スレーブ局のそれぞれが互いにタイミングをずらせてレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送する」の意味は、そのような方式も含んでいる。
次に、以上のリンク確立処理と並行して行われるマスタ重複回避のためのマスタ重複判定処理について説明する。
PLCシステムの新設時やメンテナンス後の運転再開時等において、1のネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って、あるいは、2台以上の通信マスタ局を許容するシステムと誤認して、当初から2台以上の通信マスタ局が接続されてしまったような場合が想定される。
このようにシステム立ち上げ時から2台以上の通信マスタ局がネットワークに接続されていると、それらの通信マスタ局は電源投入或いはリセットスイッチの作動等により同時に起動される可能性が高く、その場合、起動直後のリンク確立処理においては、各通信マスタ局からほぼ同一のタイミングでポーリングフレームが送信されるため、それらのポーリングフレームはネットワーク上で衝突して無効化されてしまい、各通信スレーブ局からレスポンスフレームが送信されない可能性が高い。したがって、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信したにも拘わらず、いずれの通信スレーブ局からもレスポンスフレームの受信確認がとれないと言うことは、2台以上の通信マスタ局が存在すること(マスタ重複)をかなりの確立で推定することができ、これに基づいてマスタ重複と判定できるのである。
すなわち、図9及び図10のフローチャートにおいて、全てのスレーブにポーリングフレームを送信したにも拘わらず(ステップ709YES)、いずれのスレーブ局からもレスポンスフレームを受信しないと判定されると(ステップ710NO)、回線異常またはマスタ重複を検出する処理(ステップ712)が実行されて、回線異常またはマスタ重複検出を示す所定のフラグF3は“1”にセットされ、しかるのち、ネットワーク離脱処理への移行が行われる(第1処理)。
このような構成によれば、PLCシステムの新設時やメンテナンス後の運転再開時等において、1のネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って、あるいは、2台以上の通信マスタ局を許容するシステムと誤認して、当初から2台以上の通信マスタ局が接続されてしまったような場合にあっても、リンク確立処理と並行して、マスタ重複を確実に判定し、重複する全ての通信マスタ局を自発的に回線から離脱させ、マスタ重複によるPLCシステムの誤動作を未然に防止することができる。
一方、システム立ち上げ時から2台以上の通信マスタ局がネットワークに接続されていると、それらの通信マスタ局は電源投入或いはリセットスイッチの作動等により同時に起動される可能性が高いのではあるが、それでも個々の通信マスタユニットは非同期で動作するのであるから、各通信マスタ局からのポーリングフレーム送信タイミングが僅かにずれて、個々の通信マスタ局が他の通信マスタ局が送信したポーリングフレームを受信することもあり得る。したがって、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したと言うことも、2台以上の通信マスタ局が存在すること(マスタ重複)をかなりの確立で推定することができ、これに基づいてマスタ重複と判定できる。
すなわち、図9及び図10のフローチャートにおいて、いずれかのスレーブ局からのレスポンスフレーム受信待機中に、マスタ局からのフレームが受信されたと判定されると(ステップ705YES)、マスタ局重複検出処理(ステップ711)が実行されて、マスタ局重複検出を示すフラグF4が“1”にセットされたのち、ネットワーク離脱処理への移行が行われる(第2処理)。
このような構成によっても、PLCシステムの新設時やメンテナンス後の運転再開時等において、1のネットワークを構成するネットワークケーブルに誤って、あるいは、2台以上の通信マスタ局を許容するシステムと誤認して、当初から2台以上の通信マスタ局が接続されてしまったような場合にあっても、リンク確立処理と並行して、マスタ重複を確実に判定し、重複する全ての通信マスタ局を自発的に回線から離脱させ、マスタ重複によるPLCシステムの誤動作を未然に防止することができる。
加えて、以上の第1処理並びに第2処理によれば、マスタ重複判定のために別途専用のポーリングフレーム送信処理を設けるのではなく、リンク確立処理において実行されるポーリングフレーム送信処理を流用しているため、電源投入又はリセットから運用状態へ移行する所要期間を徒に増大させることがないと言う利点もある。
なお、以上述べた第2処理においては、重複する2台の通信マスタ局のそれぞれから送信されるポーリングフレームの偶然的な送信タイミングのずれを利用して、互いに他の通信マスタ局が他のマスタ局のポーリングフレームの受信を検知するようにしたが、予め各マスタ局毎にリンク確立処理におけるポーリングフレームの送信周期を異ならせておいたり、あるいはタイマセット処理(ステップ703)において、タイマにセットされる監視時間データを乱数発生器を利用してランダムな値に設定すれば、重複する2台の通信マスタ局のそれぞれから送信されるポーリングフレームの送信タイミングを積極的にずらすこともでき、これによりマスタ重複時におけるポーリングフレーム受信可能性を高め、マスタ重複判定の信頼性を高めることができる。
すなわち、このような構成を採用すると、2以上の通信マスタ局のそれぞれから送信されるポーリングフレームの衝突確立が低減されて、個々の通信マスタ局が他の通信マスタ局のポーリングフレームを受信する確立が高まり、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したことに基づいてマスタ重複と判定する処理がより一層有効に作用して、マスタ重複をより確実に判定できることになる。
本発明によれば、リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するため、ネットワーク上に1台しか通信マスタ局を許容しないPLCシステムに対して2台以上の通信マスタ局が接続されると言った事態が生じた場合にも、当該PLCシステムの誤動作を確実に防止することができる。
通信マスタ局および通信スレーブ局を含むPLCシステムの構成図である。 通信マスタユニットのハードウェア構成図である。 I/Oターミナル装置のハードウェア構成図である。 通信フレームのフォーマットの構成図である。 基本的な通信シーケンスの一例を示す説明図である。 リンク確立処理に先立って実行されるマスタ局の処理を示すフローチャート(その1)である。 リンク確立処理に先立って実行されるマスタ局の処理を示すフローチャート(その2)である。 リンク確立処理に先立って実行されるマスタ局の処理を示すフローチャート(その3)である。 リンク確立処理中のマスタ局の処理を示すフローチャート(前半)である。 リンク確立処理中のマスタ局の処理を示すフローチャート(後半)である。 従来技術の問題点を説明するための図である。
符号の説明
M1 本来の通信マスタ局
M2 誤って追加されたマスタ局
1 通信機能を有するPLC装置
2 通信機能を有するI/Oターミナル装置
3 パソコン
4 リピータ
5 終端装置
6 フィールドバス
7 I/O機器
10 通信マスタユニット
20 CPUユニット
101 通信インタフェース
102 マスタ用ASIC
103 RAM
104 CPU
105 EEPROM
106 LED表示器
107 設定スイッチ
108 内部バズインタフェース
201 通信インタフェース
202 スレーブ用ASIC
203 CPU
204 EEPROM
205 LED表示器
206 設定スイッチ
207 I/F部

Claims (9)

  1. 通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送することにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやりとりを行うようにしたPLCシステムに適用される通信マスタ局の起動時制御方法であって、
    起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定処理を実行し、
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定の重複回避処理へと移行するものであり、かつ
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、いずれの通信スレーブ局からもレスポンスフレームの受信確認がとれないことに基づいてマスタ重複と判定するものである、ことを特徴とする通信マスタ局の起動時制御方法。
  2. 通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へと返送することにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやりとりを行うようにしたPLCシステムに適用される通信マスタ局の起動時制御方法であって、
    起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定処理を実行し、
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定の重複回避処理へと移行するものであり、かつ
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局を少なくとも2つ以上のグループに分けて、各グループ毎にポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したことに基づいてマスタ重複と判定するものであり、かつポーリングフレームの送信間隔を各グループ毎にランダムに変更する、ことを特徴とする通信マスタ局の起動時制御方法。
  3. 所定のマスタ重複回避処理が、ネットワークから離脱する処理である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信マスタ局の起動時制御方法。
  4. 通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して、該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送することにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやりとりを行うようにしたPLCシステムであって、
    前記通信マスタ局には、
    起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するマスタ重複回避手段と、が具備されており、かつ
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、いずれの通信スレーブ局からもレスポンスフレームの受信確認がとれないことに基づいてマスタ重複と判定するものである、ことを特徴とするPLCシステム。
  5. 通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して、該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送することにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやりとりを行うようにしたPLCシステムであって、
    前記通信マスタ局には、
    起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するマスタ重複回避手段と、が具備されており、かつ
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局を少なくとも2つ以上のグループに分けて、各グループ毎にポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したことに基づいてマスタ重複と判定するものであり、かつポーリングフレームの送信間隔を各グループ毎にランダムに変更する、ことを特徴とするPLCシステム。
  6. 所定のマスタ重複回避処理が、ネットワークから離脱する処理である、ことを特徴とする請求項4又は5に記載のPLCシステム。
  7. 通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して、該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送することにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやりとりを行うようにしたPLCシステムに適用される通信マスタ局であって、
    起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行する第2のマスタ重複回避手段と、が具備されており、かつ
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局のそれぞれに宛ててポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、いずれの通信スレーブ局からもレスポンスフレームの受信確認がとれないことに基づいてマスタ重複と判定するものである、ことを特徴とするPLCシステムの通信マスタ局。
  8. 通信機能を有する1のPLC装置と通信機能を有する1若しくは2以上のI/Oターミナル装置とをバス型ネットワークで結ぶと共に、通信機能を有するPLC装置を通信マスタ局としかつ通信機能を有するI/Oターミナル装置のそれぞれを通信スレーブ局とし、運用状態においては、通信マスタ局からのフレーム送信に対して、該当する通信スレーブ局がレスポンスフレームを通信マスタ局へ返送することにより、通信マスタ局と各通信スレーブ局との間で様々なデータのやりとりを行うようにしたPLCシステムに適用される通信マスタ局であって、
    起動後、リンク確立処理を経て、運用状態へと移行する過程で、リンク確立処理と並行して、ネットワーク上に通信マスタ局が重複して存在することを検知するためのマスタ重複判定手段と、
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理によって通信マスタ局が重複して存在すると判定されるときには、運用状態へと移行することなく、所定のマスタ重複回避処理へと移行するマスタ重複回避手段と、が具備されており、かつ
    リンク確立処理と並行して実行するマスタ重複判定処理が、接続可能な全通信スレーブ局を少なくとも2つ以上のグループに分けて、各グループ毎にポーリングフレームを送信し、通信スレーブ局からのレスポンスフレームの受信有無を記憶するリンク確立のための接続フレーム確認処理において、通信マスタ局のみが送信するフレームを受信したことに基づいてマスタ重複と判定するものであり、かつポーリングフレームの送信間隔を各グループ毎にランダムに変更する、ことを特徴とするPLCシステムの通信マスタ局。
  9. 所定のマスタ重複回避処理が、ネットワークから離脱する処理である、ことを特徴とする請求項7又は8に記載のPLCシステムの通信マスタ局。
JP2006132469A 2005-06-09 2006-05-11 通信マスタ局の起動時制御方法 Expired - Fee Related JP3925660B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006132469A JP3925660B2 (ja) 2005-06-09 2006-05-11 通信マスタ局の起動時制御方法
CN2006100842096A CN1881120B (zh) 2005-06-09 2006-05-29 通信主机站的起动时控制方法
US11/446,590 US7852790B2 (en) 2005-06-09 2006-06-05 Communication master station startup period control method
EP10170848A EP2241951A1 (en) 2005-06-09 2006-06-07 Communication master station startup period control method
AT06011750T ATE504867T1 (de) 2005-06-09 2006-06-07 Verfahren zur steuerung der startphase einer kommunikationszentralstation
EP10170845A EP2241950B1 (en) 2005-06-09 2006-06-07 Communication master station startup period control method
AT10170845T ATE523824T1 (de) 2005-06-09 2006-06-07 Verfahren zur steuerung der startphase einer kommunikationszentralstation
DE602006021097T DE602006021097D1 (de) 2005-06-09 2006-06-07 Verfahren zur Steuerung der Startphase einer Kommunikationszentralstation
EP06011750A EP1731977B1 (en) 2005-06-09 2006-06-07 Communication master station startup period control method

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169243 2005-06-09
JP2006132469A JP3925660B2 (ja) 2005-06-09 2006-05-11 通信マスタ局の起動時制御方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006335235A Division JP4407838B2 (ja) 2005-06-09 2006-12-13 通信マスタ局の起動時制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007020150A JP2007020150A (ja) 2007-01-25
JP3925660B2 true JP3925660B2 (ja) 2007-06-06

Family

ID=37027773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006132469A Expired - Fee Related JP3925660B2 (ja) 2005-06-09 2006-05-11 通信マスタ局の起動時制御方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7852790B2 (ja)
EP (3) EP2241951A1 (ja)
JP (1) JP3925660B2 (ja)
CN (1) CN1881120B (ja)
AT (2) ATE523824T1 (ja)
DE (1) DE602006021097D1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009223398A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Omron Corp 産業用コントローラ
US8908566B2 (en) 2008-12-25 2014-12-09 Mitsubishi Electric Corporation Communication management device, communication device, and communication method

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1931076A3 (en) * 2006-12-06 2008-11-26 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for processing control information included in data unit a mobile commucation system
US8165154B2 (en) * 2007-03-12 2012-04-24 Conexant Systems, Inc. Systems and methods for reliable broadcast and multicast transmission over wireless local area network
US8170002B2 (en) * 2007-05-31 2012-05-01 Conexant Systems, Inc. Systems and methods for indicating buffered data at an access point with efficient beacon handling
US8089908B2 (en) 2007-03-13 2012-01-03 Conexant Systems, Inc. Systems and methods for indicating buffered data at an access point using a traffic indication map broadcast
US8233414B2 (en) * 2007-07-05 2012-07-31 Conexant Systems, Inc. Systems and methods for indicating buffered data at an access point using an embedded traffic indication map
CN101377673B (zh) * 2007-08-31 2011-12-21 上海慧桥电气自动化有限公司 一种控制物料输送的***
KR20120115596A (ko) * 2008-06-02 2012-10-18 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 데이터 통신 시스템 및 데이터 통신 장치
KR101314992B1 (ko) * 2008-12-25 2013-10-04 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 데이터 통신 시스템 및 데이터 통신 장치
JP5408445B2 (ja) 2010-03-15 2014-02-05 オムロン株式会社 プログラマブルコントローラおよびマスタ通信回路
JP5588820B2 (ja) * 2010-10-20 2014-09-10 株式会社日立製作所 データ伝送方法および制御システム
CN104115451A (zh) * 2012-02-27 2014-10-22 松下电器产业株式会社 主机装置、通信***以及通信方法
CN104737513B (zh) * 2012-09-13 2018-11-16 西门子公司 具有用于安全网络通信的内部生成的工业控制***
JP6246036B2 (ja) * 2014-03-19 2017-12-13 三菱電機株式会社 中継装置
CN103941628A (zh) * 2014-03-31 2014-07-23 衡水英利新能源有限公司 一种铸锭炉plc故障移动式应急控制器
JP2016057788A (ja) * 2014-09-08 2016-04-21 株式会社リコー 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法
KR101590272B1 (ko) * 2014-12-31 2016-01-29 엘에스산전 주식회사 Plc 시스템의 메시지 처리장치
CN105007209B (zh) * 2015-06-04 2018-07-31 烟台东方威思顿电气有限公司 一种基于rs485的轮询通讯方法
CN106444602A (zh) * 2016-08-31 2017-02-22 北京龙鼎源科技股份有限公司 安全可编程逻辑控制器通信***和通信方法
CN106453012B (zh) * 2016-09-22 2019-10-22 南京创瑞达电力技术有限公司 一种串行总线通信方法及装置
JP7066486B2 (ja) * 2018-03-30 2022-05-13 キヤノン株式会社 電子機器、電子機器の制御方法、及びプログラム
CN108954702B (zh) * 2018-06-13 2021-03-30 深圳创维空调科技有限公司 一种空调的控制方法、装置、空调和存储介质
CN114144736B (zh) * 2019-07-25 2023-05-30 三菱电机株式会社 生产辅助装置、生产***及记录介质
CN111159089B (zh) * 2019-12-30 2022-03-29 北京和利时***集成有限公司 一种冗余主机链路冲突模式下设备通信方法和***
CN113162778B (zh) * 2020-01-07 2023-09-19 中国科学院沈阳自动化研究所 一种用于高速工业以太网主站冗余的方法
JP7403433B2 (ja) 2020-12-03 2023-12-22 株式会社日立製作所 プラント制御システムの通信装置及び通信方法
CN112445536B (zh) * 2020-12-10 2024-06-14 深圳市英威腾电气股份有限公司 Profibus DP主站通讯卡、通讯方法及***
KR102543841B1 (ko) * 2021-04-06 2023-06-14 엘에스일렉트릭(주) 통신 기반 제어 시스템의 효율적 슬레이브 파라미터 관리 방법 및 그 장치

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4484273A (en) * 1982-09-03 1984-11-20 Sequoia Systems, Inc. Modular computer system
JPS60117848A (ja) 1983-11-29 1985-06-25 Oki Electric Ind Co Ltd 伝送方式
JPH0248841A (ja) 1988-08-10 1990-02-19 Omron Tateisi Electron Co バス型lanにおける送信権制御方式
US5367695A (en) * 1991-09-27 1994-11-22 Sun Microsystems, Inc. Bus-to-bus interface for preventing data incoherence in a multiple processor computer system
US5946317A (en) * 1993-06-30 1999-08-31 Harris Corporation Multi-master supervisory system
US5708962A (en) * 1995-01-26 1998-01-13 Motorola, Inc. Method of reconfiguring a distributed communication system using allocation loading level
JP3293089B2 (ja) 1995-11-02 2002-06-17 オムロン株式会社 Plcのリモートi/oシステム及びplcのリモートi/oシステムの実行方法
US5793946A (en) * 1996-03-12 1998-08-11 Varis Corporation Run-time diagnostic system
JPH1093575A (ja) 1996-09-17 1998-04-10 Hitachi Ltd プログラマブルコントローラ
US5915102A (en) * 1996-11-06 1999-06-22 International Business Machines Corporation Common arbiter interface device with arbitration configuration for centralized common bus arbitration
JP2000059372A (ja) 1998-08-06 2000-02-25 Hitachi Ltd 無線lanシステム
US7000049B1 (en) * 2000-12-28 2006-02-14 Juniper Networks, Inc. Systems and methods for reliably selecting bus mastership in a fault tolerant manner
US7206882B2 (en) * 2001-10-26 2007-04-17 Schneider Automation Inc. Triggered communication network for CANOpen networks
JP3988559B2 (ja) * 2002-07-18 2007-10-10 オムロン株式会社 通信システム、通信装置及び通信制御方法
JP3818450B2 (ja) 2003-01-14 2006-09-06 オムロン株式会社 ネットワークシステムの通信安定性の判定方法及びネットワークシステム
JP2005174306A (ja) * 2003-11-20 2005-06-30 Omron Corp 通信インタフェースおよびネットワークシステムならびにプログラマブルコントローラ
JP4369326B2 (ja) * 2004-08-19 2009-11-18 株式会社日立製作所 施設内情報提供システム及び施設内情報提供方法
JP4250611B2 (ja) * 2005-04-27 2009-04-08 キヤノン株式会社 通信装置、通信パラメータ設定方法及び通信方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009223398A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Omron Corp 産業用コントローラ
US8908566B2 (en) 2008-12-25 2014-12-09 Mitsubishi Electric Corporation Communication management device, communication device, and communication method

Also Published As

Publication number Publication date
US7852790B2 (en) 2010-12-14
CN1881120A (zh) 2006-12-20
EP2241951A1 (en) 2010-10-20
US20060282506A1 (en) 2006-12-14
EP1731977A3 (en) 2009-01-07
ATE504867T1 (de) 2011-04-15
CN1881120B (zh) 2010-05-26
ATE523824T1 (de) 2011-09-15
EP1731977A2 (en) 2006-12-13
EP2241950A1 (en) 2010-10-20
DE602006021097D1 (de) 2011-05-19
JP2007020150A (ja) 2007-01-25
EP2241950B1 (en) 2011-09-07
EP1731977B1 (en) 2011-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3925660B2 (ja) 通信マスタ局の起動時制御方法
WO2019196483A1 (zh) 空调***及空调***中机组间的通信方法
JP2014230097A (ja) マスタスレーブシステムおよびそのノード制御方法
KR101179431B1 (ko) 이더캣 네트워크 시스템 및 이의 운용 방법
JP4407838B2 (ja) 通信マスタ局の起動時制御方法
CN113039546A (zh) 主从设备通信***及方法
JP4458279B2 (ja) プログラマブル・コントローラ・システムの通信方法
JP4623291B2 (ja) Plcシステムにおけるネットワーク構成情報教示方法
JP5088490B2 (ja) 二重化コントローラ
CN102347878A (zh) 一种多点通信***、方法及设备
JP2008009794A (ja) プログラマブル電子制御装置及びプログラマブル電子装置の通信制御方法
JPH1041964A (ja) プログラマブルコントローラのネットワークシステム
JP4458278B2 (ja) 通信サイクル制御方法
JP2006243988A (ja) Usbデバイス、usbシステム及びusb制御プログラム
JP4458281B2 (ja) プログラマブル・コントローラ・システム
JP4636257B2 (ja) フィルタリングリピート機能
JP4006605B2 (ja) リピータ遅延影響の低減化
JPH09114507A (ja) プログラマブルロジックコントローラの二重化装置
JP5900621B2 (ja) システムおよびシステムの制御方法
JP4182450B2 (ja) リピータ遅延影響の低減化
JP5042064B2 (ja) 防犯システム
JP2010068210A (ja) 通信システム
CN117527762A (zh) 一种基于串口modbus通讯协议的自识别方法及***
JP2007304826A (ja) 複数の端末によるシステムの稼動状況の監視プログラム
JP2009199415A (ja) 防犯システム用通信コンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3925660

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140309

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees