JP5888607B2 - メタルハライドランプ - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、自動車等の車両の前照灯等に使用されるメタルハライドランプに関するものである。
メタルハライドランプは、発光管に金属ハロゲン化物や希ガスが封入されてなるものであり、自動車の前照灯などに使用される。この種のランプは、従来は、35Wの安定点灯時の電力で点灯されるのが一般的であったが、最近では25Wで点灯されるランプが開発されている。また、ランプを始動するイグナイタやランプを安定点灯するバラストと一体化された、いわゆるD5タイプのランプも開発されている。
イグナイタ・バラスト一体型のD5タイプのようなメタルハライドランプは、非常にコンパクトであるため、発光管と回路との距離が短くなる。その結果、熱負荷が増え、放熱スペースが減ることにより、温度的に厳しい設計になる。車両用のメタルハライドランプでは、始動時に安定点灯時よりも高い電力を供給することで立ち上がりを早める点灯方法が採用されているが、その始動時に投入できる電流値が制限されたことで、所定の電力が供給されず、ランプの光束立ち上がりが遅くなるという問題が生じている。
特表2010−521771号公報
本発明が解決しようとする課題は、光束立ち上がりの早いメタルハライドランプを提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態のメタルハライドランプは、内部に放電空間を有する発光部、前記発光部の両端に形成された一対のシール部を備える発光管と、前記放電空間に封入された金属ハロゲン化物および希ガスと、一端側は前記シール部内に封着され、他端側は前記放電空間内で対向するように配設された一対の電極と、を具備し、安定点灯時に、前記一対の電極間に23〜27Wの電力が供給される水銀不含の車両用のメタルハライドランプであって、前記放電空間は、円筒状部と、前記円筒状部の両端部に形成され、前記円筒状部から前記シール部の方向に向かって縮径してなる一対の円錐状部と、を備えており、前記発光部の最大外径部の肉厚をd1、前記発光部と前記シール部との境界点から、前記円錐状部に対して垂線を引いたときの前記円錐状部上の点と前記境界点との間の前記発光部の肉厚をd2としたとき、1.6mm≦d1≦1.8mm、かつ0.75≦d2/d1≦0.95を満たす。
第1の実施形態のメタルハライドランプについて説明するための図である。 第1の実施形態のメタルハライドランプの断面について説明するための図である。 図2のメタルハライドランプの発光部付近について説明するための図である。 第1の実施形態のメタルハライドランプの発光部付近について説明するための外観図である。 第1の実施形態のメタルハライドランプの始動直後のランプ電圧について説明するための図である。 発光部の肉厚d1、d2を変化させたときの始動直後のランプ電圧、光束立ち上がり、寿命について説明するための図である。 メタルハライドランプの他の実施形態について説明するための図である。
以下、発明を実施するための実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態のメタルハライドランプについて、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態のメタルハライドランプについて説明するための図、図2は、第1の実施形態のメタルハライドランプの断面について説明するための図、図3は、図2のメタルハライドランプの発光部付近について説明するための図である。なお、本発明においては、便宜上、車両に配置した場合に前方となる、図2に示した矢印Fの方向を前端、矢印Bの方向を後端と称して説明する。
図1のメタルハライドランプは、自動車などの前照灯用の光源として用いることができるHIDランプであり、バーナーBNとフランジFLとを備えている。
バーナーBNは、二重管構造であり、その内部には内管として発光管1が設けられている。発光管1は細長い形状であり、その長手方向の中央付近には点灯中に発光する部分となる発光部11が形成されている。発光部11は略楕円状であり、その両端にはピンチシールにより形成された板状のシール部12、そのさらに両端には境界部13を介して円筒部14が連続形成されている。この発光管1は前述のとおり、発光する部分を含んでいるとともに点灯中に高温になるため、石英ガラスなどの透光性と耐熱性を具備した材料で構成されるのが望ましい。
発光部11の内部には、放電空間111が形成されている。放電空間111は、管軸A−A’に沿って細長い形状をしており、その長手方向の中央部に円柱状部1111、両端部に一対の円錐状部1112を備えている。円錐状部1112は、円柱状部1111の端部からシール部12の方向に向かって、具体的には円筒状部1111から後述する電極の軸表面に向かって縮径してなる形状である。放電空間111の内径r1は1.9〜2.3mm、容積は、16〜21mm、好適には17〜20mmである。
放電空間111には、金属ハロゲン化物15と希ガスが封入されている。金属ハロゲン化物15は、ナトリウムのハロゲン化物、スカンジウムのハロゲン化物、亜鉛のハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物で構成されている。具体的には、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化スカンジウム、ヨウ化亜鉛、臭化インジウムである。これら金属ハロゲン化物15の総封入量は、0.1〜0.3mgあるのが望ましい。
希ガスは、キセノンが使用されている。希ガスは、目的によってその封入圧力を調整することができる。例えば、全光束等の特性を高めるためには、封入圧力を常温(25℃)において12atm以上、好適には13atm以上に設定するのがよい。ただし、上限は製造上、現状で20atm程度である。
ここで、本実施形態のランプは、水銀不含のメタルハライドランプである。この「水銀不含」とは、水銀を実質的に含んでいないという意味である。本明細書における「水銀を実質的に含んでいない」とは、水銀の封入量が0mgである場合に限らず、従来の水銀入りの放電ランプと比較してほとんど封入されていないに等しい程度の量、例えば1mlあたり2mg未満、好ましくは1mg以下の水銀量を封入している場合を含む意味に解釈すべきである。
シール部12には、電極マウント2が封着されている。電極マウント2は、金属箔21、電極22、コイル23およびリード線24により構成されている。
金属箔21は、例えば、モリブデンからなる薄い金属板であり、その板状の面がシール部12の板状の面と平行するように配置されている。
電極22は、例えば、タングステンに酸化トリウムをドープした、いわゆるトリエーテッドタングステンにより構成された棒状の部材である。その直径Rは、0.23〜0.33mm、特には0.26〜0.31mmである。その一端は金属箔21の発光部11側の端部に載置された状態で溶接されており、他端は放電空間111内に突出され、所定の距離を保って互いの先端部同士が対向するように配設されている。この所定の距離とは、外管5を通して観察したときに3.7〜4.2mmの範囲である。なお、電極22の形状は、径が管軸方向に略一定の直棒状に限らず、先端部の径を基端部の径よりも大きくした非直棒状のもの、先端が球体であるもの、直流点灯タイプのように一方の電極径と他方の電極径が異なる形状であってもよい。また、電極材料は、純タングステン、ドープタングステン、レニウムタングステンなどであってもよい。
コイル23は、例えば、ドープタングステンからなる金属線であって、シール部12に封着される電極22の軸部の軸周りに螺旋状に巻装されている。
リード線24は、例えば、モリブデンからなる金属線である。リード線24の一端は、発光部11から遠方側の金属箔21の端部に載置された状態で接続されており、他端は発光管1の外部まで管軸に略平行に延出されている。ランプの前端側に延出されたリード線24には、例えば、ニッケルからなるL字状のサポートワイヤ25の一端がレーザ溶接により接続されている。このサポートワイヤ25には、発光管1と平行に延在する部位に、例えば、セラミックからなるスリーブ3が装着されている。
上記で構成された発光管1の外側には、発光管1と同心状に筒状の外管4が設けられている。これら内外管の接続は、発光管1の円筒部14付近に外管4を溶着することにより行なわれている。すなわち、バーナーBNの両端部には、溶着部41が形成されており、発光管1と外管4との間には気密に保たれた空間が形成されている。この空間には、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガスまたは混合ガスが1atm以下、望ましくは0.2atm以下の圧力で封入されている。なお、外管4としては、チタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物を添加した石英ガラスなど、発光管1に熱膨張係数が近く、かつ紫外線遮断性を有する材料を使用するのが望ましい。
これらで構成されたバーナーBNの後端側には、金属バンド5が設けられている。この金属バンド5は、例えばステンレスからなる金属板を外管4の外周面に沿うように成形したものであり、重なり合う金属部分を溶接することで、バーナーBNに固定されている。
金属バンド5付近には、直径が約31mm、厚みが約2.5mmである円盤状のフランジFLが配置されている。このフランジFLは、樹脂部6と金属部7とで構成されている。
樹脂部6は、PPS、PEIなどの樹脂により成形されてなるものであり、フランジFLの周縁に位置している。このフランジFLの前端側の表面には、ポッチ部61が3つ形成されている。ポッチ部61は、寸法を測定する際の基点となる部分である。例えば、ポッチ部61の先端から発光部11内の電極間中心までの距離D1は、ランプのLCL(Light Center Length)として規定されている。距離D1は、例えば18.0mmである。従来は27.1mmであるので、短く設定されている。
金属部7は、ステンレスなどからなる金属板であり、樹脂部6に埋め込み形成されている。金属部7には、突片部71、スリーブ保持部72が形成されている。突片部71は、金属部7の中央に設けられた空間の方向に突出形成された突片であり、等間隔で4つ形成されている。この突片部71は、後端方向に斜めに折り曲げられており、その先端部において金属バンド5と溶接される。つまり、バーナーBNは突片部71を介してフランジFLに保持されることになる。スリーブ保持部72は、金属部7の中央方向に突出形成された金属板であり、その中央には円形の穴が形成されていて、その穴にはスリーブ3が挿通されている。
フランジFLの後端側にはベース8が配置されている。ベース8は、例えばステンレス、鉄、ニッケル、アルミニウムなどからなる中空の筐体であり、その前端側にはフランジFLが接続されている。その接続は、ベース8の前端側に突出するように設けられたリング81とフランジFLの金属部7とを、例えばレーザ溶接することで行われている。ベース8の内部には、イグナイタと呼ばれる始動点灯回路とバラストと呼ばれる安定点灯回路が配置される(図示なし)。始動点灯回路や安定点灯回路は、放電ランプの始動および放電ランプの安定点灯に必要なトランスやコンデンサなどの回路素子や金属端子を内部に備えた公知の回路である。
このように構成されたメタルハライドランプは、ランプの管軸A−A’が略水平になるように、またサポートワイヤ25が下方に位置するように灯具(図示なし)に取り付けられて、始動時は安定点灯時の2倍以上の電力、安定時は電力は23〜27W、特に25Wで点灯される。
ここで、本実施形態では、発光部11の最大外径部の肉厚をd1、端部の肉厚をd2としたとき、1.6mm≦d1≦1.8mm、かつ0.75≦d2/d1≦0.95を満たす構造になっている。この構造により、発光部11によるレンズ効果を低減することができる。レンズ効果とは、例えば、図3に示す実際の電極間距離(以下、実質ギャップ)G1を3.7mmとしたときに、図4に示す外観の電極間距離(以下、外観ギャップ)G2は4.2mmになるような効果のことである。つまり、本実施形態では、実質ギャップG1と外観ギャップG2の長さの差を小さくすることで、外観ギャップH2を規格上限内の長さにしながら、実質ギャップG1をできる限り広げることができる。なお、肉厚d2は、発光部11とシール部12との境界点をP1、境界点P1から円錐状部1112に対して垂線を引いたときの円錐状部1112上の点をP2としたとき、その境界点P1と点P2との間の発光部11の肉厚であり、例えばX線写真から測定することができる。
以下に、本実施形態の一実施例を示す。
(実施例)
発光部11;石英ガラス製、放電空間111の内容積=18.4mm、最大内径r1=2.2mm、最大外径=5.5mm、肉厚d1=1.65mm、肉厚d2=1.24mm(∴d2/d1=0.75)、長手方向の球体長=7.8mm、円筒状部1111の長さL3=3.95mm、円錐状部1112の長さL4=1.85mm(∴L4/L3=0.47)、円錐状部1112の角度α=18°、
シール部12;肉厚=2.8mm、幅=4.1mm、
金属ハロゲン化物15;ScI、NaI、ZnI、InBr(=47.5:47.5:4.75:0.25)、合計=0.2mg、
希ガス;キセノン、ガス圧=13atm、
水銀;0mg、
金属箔31;モリブデン製、長さ×幅=6.5mm×1.5mm、厚さ=0.02mm、
電極32;トリエーテッドタングステン製、直径R=0.30mm、実質ギャップG1=3.75mm、外観ギャップG2=4.2mm、(∴G2/G1=1.12)
コイル33;ドープタングステン製、線径=0.09mm、ピッチ=200%、電極軸におけるコイル巻装長=3.5mm、
リード線34;モリブデン製、直径=0.4mm、
外管5;内径=7.0mm、肉厚=1.0mm、
外管5の内部に封入されたガス=窒素、封入圧力=0.1atm。
上記構成のメタルハライドランプ(以下、実施例)を点灯したところ、始動直後のランプ電圧Vは24V、始動時電力は60Wが供給され、始動4秒後の光束は1000lmを超えており、光束立ち上がりが早いことが確認された。なお、始動直後のランプ電圧Vとは、図5に示すように、絶縁破壊直後のランプ電圧が最も低くなったときの電圧である。
この実施例のランプのように、始動時におけるランプの光束立ち上がりを早めるには、発光部温度を速やかに上昇させるべく、高電力を供給することが重要である。しかし、発光管と回路との距離が短いメタルハライドランプは、温度的に厳しい設計になるため、大電流を流すことが困難になる。電流値が制限されると、始動時に高電力を供給できなくなり、光束立ち上がりが遅くなる。このような電流値が制限されたランプにおいて、高電力を供給するには、そのときのランプ電圧、特に始動直後のランプ電圧Vを高くすればよい。
始動直後のランプ電圧を高くする方法の一つとして、実質ギャップG1を広げる方法がある。例えば、実質ギャップG1を0.5mm広げると、始動直後のランプ電圧Vを0.5V程度上昇させることができる。しかし、外観ギャップG2は、規格で上限が決まっているため、実質ギャップG1もその範囲内でしか設計することはできない。そこで、発光部11のレンズ効果を変化させるべく、発光部11の中央の肉厚d1と端部の肉厚d2の比(d2/d1)の異なるランプを作成し、試験を行った。その結果を図6に示す。
まず、発光部11の中央の肉厚d1と端部の肉厚d2の比(d2/d1)に着目した場合、d2/d1が0.65以下では、始動直後のランプ電圧Vが低くなる傾向がみられる。これは、レンズ効果の低減効果が低いために、実質ギャップG1を広くできず、外観ギャップG2/実質ギャップG1が大きいためである。始動直後のランプ電圧Vが低いと、始動時に高電力を供給するには、高電流を供給する必要がある。その電流値がランプに供給可能な電流値の制限を超える場合には、所定の電力を供給できなくなり、光束立ち上がり等に影響を及ぼす可能性がある。
一方、d2/d1が1.05以上では、光束立ち上がりが遅くなる傾向がみられる。これは、発光部11全体の肉量が多くなり、始動時の発光部11の温度上昇が遅くなるためである。なお、肉厚d1が1.9mm以上では、d2/d1に関係なく、光束立ち上がりが遅い。また、発光部11の肉厚d1に着目した場合、肉厚d1が1.5mm以下であると、短寿命の傾向がみられる。これは、当該肉厚部分は点灯中に最も高温となる箇所であり、肉厚d1が1.5mm以下であると、温度が上がりすぎるためである。
以上から、発光部11の最大外径部の肉厚をd1、端部の肉厚をd2としたとき、1.6mm≦d1≦1.8mm、かつ0.75≦d2/d1≦0.95を満たすことが重要である。この関係を満たすことで、始動直後のランプ電圧Vを高め、光束立ち上がりを早めつつ、寿命を長くすることができる。
なお、本実施形態の発明においては、次のような構成と組み合わせるとさらに良い。
円錐状部1112の角度αは、16°≦α≦35°、特には16°≦α≦21°であるのが望ましい。これは、一般的に角度αが小さいほどレンズ効果が大きくなる傾向があり、よって角度αはレンズ効果に影響を与えるためである。なお、同様の理由から、円筒状部1111と円錐状部1112の長さの比であるL4/L3は、0.4≦L4/L3≦0.6であるのが望ましい。また、電極12の先端部は、円筒状部1111と円錐状部1112の境界部分と同等の位置、具体的にはその境界部分に対して±1.0mmに配置するのが望ましい。
発光部11の肉厚d2は、1.0mm≦d2≦1.4mmであるのが望ましい。また、放電空間111の内径r1は1.9〜2.3mm、容積は16〜21mmであり、希ガスであるキセノンの圧力は12〜20atmであり、発光部11と一対のシール部12との境界間における発光部11の長さL1は、7.5〜8.2mmであるのが望ましい。これらの構成も発光部11の肉厚d1と同様、光束立ち上がりや寿命に影響を与えるためである。
この実施形態では、放電空間は、円筒状部1111と、円筒状部1111の両端部に形成され、円筒状部1111からシール部12の方向に向かって縮径してなる一対の円錐状部1112と、を備えており、発光部11の最大外径部の肉厚をd1、発光部11とシール部12との境界点P1から円錐状部1112に対して垂線を引いたときの円錐状部1112上の点P2と、境界点P1との間の発光部11の肉厚をd2としたとき、1.6mm≦d1≦1.8mm、かつ0.75≦d2/d1≦0.95を満たすことで、光束立ち上がりが早く、かつ点灯直後のランプ電圧Vが高く、長寿命なメタルハライドランプを提供することができる。その際、円錐状部1112の角度αは、16°≦α≦35°、発光部11の肉厚d2は、1.0mm≦d2≦1.4mmを満たすのが望ましい。
本発明は上記実施態様に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、メタルハライドランプは、イグナイタのみを備えるタイプのランプであったり、図7のように、点灯回路を含まないタイプのランプであったりしてもよい。また、フランジFLは、実質的に金属のみからなるものであったり、実質的に樹脂のみからなるものであったりしてもよい。
円錐状部1112は、完全な円錐状である必要はなく、弧状であったり、段階的に数回曲がるような形状であったり、多少凸凹があるような形状であってもよい。要は、境界点P1から垂線を引くことが可能な程度に、縮径する形状であればよい。
金属ハロゲン化物15の組合せは実施例のものに限らず、さらにスズ、セシウムのハロゲン化物等を追加してもよいし、亜鉛のハロゲン化物を削除するなどしてもよい。また、金属ハロゲン化物に結合されるハロゲンとしてはヨウ素や臭素に限らず、塩素などを組み合わせてもよい。また、希ガスとしては、キセノンに限らず、ネオン、アルゴン、クリプトンなどを使用したり、それらを組み合わせて使用したりしてもよい。
この発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
BN バーナー
11 発光部
111 放電空間
1111 円筒状部
1112 円錐状部
12 シール部
15 金属ハロゲン化物
22 電極

Claims (4)

  1. 内部に放電空間を有する発光部、前記発光部の両端に形成された一対のシール部を備える発光管と、前記放電空間に封入された金属ハロゲン化物および希ガスと、一端側は前記シール部内に封着され、他端側は前記放電空間内で対向するように配設された一対の電極と、を具備し、安定点灯時に、前記一対の電極間に23〜27Wの電力が供給される水銀不含の車両用のメタルハライドランプであって、
    前記放電空間は、円筒状部と、前記円筒状部の両端部に形成され、前記円筒状部から前記シール部の方向に向かって縮径してなる一対の円錐状部と、を備えており、
    前記発光部の最大外径部の肉厚をd1、前記発光部と前記シール部との境界点から前記円錐状部に対して垂線を引いたときの前記円錐状部上の点と、前記境界点との間の前記発光部の肉厚をd2としたとき、1.6mm≦d1≦1.8mm、かつ0.75≦d2/d1≦0.95を満たすメタルハライドランプ。
  2. 前記電極軸に対する前記円錐状部の母線の角度をαとしたとき、16°≦α≦35°を満たす請求項1に記載のメタルハライドランプ。
  3. 前記発光部の肉厚2は、1.0mm≦d2≦1.4mmである請求項1または請求項2に記載のメタルハライドランプ。
  4. 前記放電空間の円筒状部の内径r1は1.9〜2.3mm、前記放電空間の容積は16〜21mmであり、前記希ガスの圧力は12〜20atmであり、前記発光部と前記一対のシール部との境界間における前記発光部の長さL1は、7.5〜8.2mmである請求項1〜3の何れか一に記載のメタルハライドランプ。



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