JP2017208216A - 放電ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】低電力で点灯させる放電ランプであっても、明るさの向上と、「白濁」の抑制とを図ることができる放電ランプを提供することである。【解決手段】実施形態に係る放電ランプは、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプである。放電ランプは、金属ハロゲン化物と不活性ガスとが封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。前記発光部の肉厚が最大となる部分の肉厚寸法は、1.0mm以上、1.5mm以下である。放電ランプは、前記放電空間に封入された前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をP(atm)、前記一対の電極の先端同士の間の距離をL(mm)とした場合に以下の式を満足する。401(mm・atm)≦8.8×L×P(mm・atm)≦500(mm・atm)【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
金属ハロゲン化物と不活性ガスとが封入された放電空間を内部に有する発光部と、放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極とを備えた放電ランプがある。
この様な放電ランプは、安定点灯時に35W(ワット)程度の電力で点灯させている。 しかしながら、近年においては、省電力化の要求から、安定点灯時に28W(ワット)以下(例えば、25W(ワット))の電力で点灯させる放電ランプが求められている。
この様な低電力で点灯させる放電ランプは、35W(ワット)程度の電力で点灯させる放電ランプに比べて明るさが暗くなるという問題がある。この場合、発光部の温度を高くすれば、明るさを明るくすることができる。
ところが、発光部の温度を高くすると、電極がスパッタリングされやすくなる。電極がスパッタリングされると、電極の成分からなる膜が発光部の内壁に形成されて「白濁」が生じる。「白濁」が生じると放電空間の内部において発生した光が遮光されるので、明るさが暗くなるという新たな問題が生じる。
そのため、低電力で点灯させる放電ランプであっても、明るさの向上と、「白濁」の抑制とを図ることができる放電ランプの開発が望まれていた。
特許第5428957号公報
本発明が解決しようとする課題は、低電力で点灯させる放電ランプであっても、明るさの向上と、「白濁」の抑制とを図ることができる放電ランプを提供することである。
実施形態に係る放電ランプは、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプである。放電ランプは、金属ハロゲン化物と不活性ガスとが封入された放電空間を内部に有する発光部と;前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;を具備している。前記発光部の肉厚が最大となる部分の肉厚寸法は、1.0mm以上、1.5mm以下である。
放電ランプは、前記放電空間に封入された前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をP(atm)、前記一対の電極の先端同士の間の距離をL(mm)とした場合に以下の式を満足する。
401(mm・atm)≦8.8×L×P(mm・atm)≦500(mm・atm)
本発明の実施形態によれば、低電力で点灯させる放電ランプであっても、明るさの向上と、「白濁」の抑制とを図ることができる放電ランプを提供することができる。
本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。
本発明の実施形態に係る放電ランプは、例えば、自動車の前照灯に用いられるHID(High Intensity Discharge)ランプとすることができる。また、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合には、放電ランプは、いわゆる水平点灯を行うものとすることができる。
本発明の実施形態に係る放電ランプの用途は、自動車の前照灯に限定されるわけではないが、ここでは一例として、放電ランプが自動車の前照灯に用いられるHIDランプである場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施の形態に係る放電ランプ100を例示するための模式図である。
なお、図1においては、放電ランプ100を自動車に取り付けた場合に、前方となる方向を前端側、後方となる方向を後端側、上方となる方向を上端側、下方となる方向を下端側としている。
図1に示すように、放電ランプ100には、バーナー101およびソケット102が設けられている。
バーナー101には、外管5、内管1、電極マウント3、サポートワイヤ35、スリーブ4、および金属バンド71が設けられている。
外管5は、内管1の外側に内管1と同芯に設けられている。すなわち、バーナー101は、外管5と内管1とによる二重管構造を有している。外管5は、内管1の円筒部14付近に接合(溶着)されている。
内管1と外管5との間に形成された閉空間には、ガスが封入されている。封入されるガスは、誘電体バリア放電が可能なガスとすることができる。封入されるガスは、例えば、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガス、またはこれらの混合ガスとすることができる。ガスの封入圧力は、例えば、常温(25℃)で0.3atm以下とすることができる。なお、ガスの封入圧力は、常温(25℃)で0.1atm以下とすることがより好ましい。
外管5は、内管1の材料の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有し、且つ、紫外線遮断性を有する材料から形成することが好ましい。外管5は、例えば、チタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物が添加された石英ガラスから形成することができる。
内管1は、発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14を有する。発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14は、一体に形成することができる。
内管1(発光部11、封止部12、境界部13、および円筒部14)は、透光性と耐熱性を有する材料から形成されている。内管1は、例えば、石英ガラスなどから形成することができる。
発光部11は、ほぼ楕円体状の外形形状を有している。発光部11は、内管1の中央付近に設けられている。内管1の軸方向における発光部11の寸法(球体長)は、例えば、8mm程度とすることができる。
なお、発光部11の肉厚寸法に関する詳細は後述する。
発光部11の内部には、放電空間111が設けられている。放電空間111の中央部分は、ほぼ円柱状を呈している。放電空間111の両端部分は、ほぼ円錐状を呈している。 ここで、内管1の軸方向に直交する方向における放電空間111の中央部分の寸法を小さくすると、電極32の先端同士の間に生じた放電と発光部11の内壁11aとの間の距離が短くなるので、放電による損傷が発光部11の内壁11aに発生しやすくなる。一方、放電空間111の中央部分の寸法を大きくすると、発光部11の温度が低くなるので明るさが低下するおそれがある。
そのため、内管1の軸方向に直交する方向における放電空間111の中央部分の寸法は、2.0mm以上、2.4mm以下とすることが好ましい。
放電空間111には、放電媒体が封入されている。放電媒体は、金属ハロゲン化物2と、不活性ガスとを含む。
また、本実施の形態に係る放電ランプ100においては、環境保護の観点から、放電媒体は、実質的に水銀を含まないものとしている。なお、本明細書において、「実質的に水銀を含まない」とは、水銀を全く含まないだけではなく、水銀が不純物程度に含まれる場合も許容される。例えば、放電媒体は、放電空間111中において、2mg/cc未満となるのであれば水銀を含むことができる。
金属ハロゲン化物2は、例えば、スカンジウムのハロゲン化物、インジウムのハロゲン化物、ナトリウムのハロゲン化物、亜鉛のハロゲン化物などを含むものとすることができる。
ハロゲンとしては、例えば、ヨウ素を例示することができる。ただし、ヨウ素の代わりに臭素や塩素などを用いることもできる。
放電空間111に封入される不活性ガスは、例えば、キセノンとすることができる。また、キセノンの他に、ネオン、アルゴン、クリプトンなどを用いたり、これらを組み合わせた混合ガスを用いることもできる。
ただし、不活性ガスは、キセノンとすることがより好ましい。
なお、放電空間111に封入された不活性ガスの常温(25℃)における圧力(封入圧力)Pに関する詳細は後述する。
封止部12は、板状を呈し、発光部11の両端部のそれぞれに接合されている。封止部12は、例えば、ピンチシール法を用いて形成することができる。なお、封止部12は、シュリンクシール法により形成され、円柱状を呈したものであってもよい。一方の封止部12には、境界部13を介して円筒部14が接合されている。
境界部13および円筒部14は、封止部12の、発光部11側とは反対側の端部に接合されている。
電極マウント3は、封止部12の内部に設けられている。
電極マウント3は、金属箔31、電極32、コイル33、およびリード線34を有する。
金属箔31は、封止部12の内部に設けられている。金属箔31は、電極32の、放電空間111側とは反対側の端部の近傍に接合されている。
金属箔31は、薄板状を呈し、例えば、モリブデン、レニウムモリブテン、タングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。
電極32は、線状を呈している。電極32の断面形状は、例えば、円形とすることができる。
ここで、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で放電ランプ100を点灯させると、ちらつきが生じ易くなる。本発明者の得た知見によれば、電極32の太さ寸法を小さくして電流密度を高めれば、ちらつきの発生を抑制することができる。そのため、電極32の太さ寸法(断面形状が円形の場合には直径寸法)は、0.20mm以上、0.33mm以下とすることが好ましい。
なお、電極32の太さ寸法は、電極32が延びる方向において一定でなくてもよい。例えば、電極32の太さ寸法は、先端部側が基端部側よりも大きくなっていてもよい。また、電極32の先端部が球形となっていてもよい。また、直流点灯タイプのように、一方の電極の太さ寸法と、他方の電極の太さ寸法が異なるものであってもよい。
なお、前述した「0.20mm以上、0.33mm以下」は、電極32の太さ寸法がほぼ一定の場合である。
一対の電極32は、所定の距離を置いて互いに対向するように設けられている。
なお、一対の電極32の先端同士の間の距離(電極間距離)Lに関する詳細は後述する。
電極32の一方の端部は、放電空間111内に突出している。すなわち、電極32の一端は放電空間111の内部に設けられ、他端は封止部12の内部に設けられている。電極32の他方の端部は、金属箔31の、発光部11側の端部近傍に接合されている。電極32と金属箔31の接合は、例えば、レーザ溶接により行うことができる。
電極32は、例えば、純タングステン、ドープタングステン、レニウムタングステンなどから形成することができる。なお、電極32は、トリウムを含有していてもよいし、トリウムを含有していなくてもよい。
コイル33は、封止部12にクラックが発生するのを抑制するために設けられている。 コイル33は、例えば、ドープタングステンからなる金属線から形成することができる。コイル33は、封止部12の内部に設けられている。コイル33は、電極32の外側に巻きつけられている。例えば、コイル33の線径は30μm〜100μm程度、コイルピッチは600%以下とすることができる。
リード線34は、線状を呈している。リード線34の断面形状は、例えば、円形とすることができる。リード線34は、例えば、モリブデンなどから形成することができる。リード線34の一方の端部側は、金属箔31の、発光部11側とは反対側の端部近傍に接合されている。リード線34と金属箔31の接合は、例えば、レーザ溶接により行うことができる。リード線34の他方の端部側は、内管1の外部にまで延びている。
サポートワイヤ35は、L字状を呈し、放電ランプ100の前端側から出ているリード線34の端部に接合されている。サポートワイヤ35とリード線34との接合は、例えば、レーザ溶接により行うことができる。サポートワイヤ35は、例えば、ニッケルから形成することができる。
スリーブ4は、サポートワイヤ35の、内管1と平行に延びる部分を覆っている。スリーブ4は、例えば、円筒状を呈している。スリーブ4は、例えば、セラミックスから形成することができる。
金属バンド71は、外管5の後端側の端部近傍に固定されている。
ソケット102は、本体部61、取り付け金具72、底部端子81、および側部端子82を有する。
本体部61は、樹脂などの絶縁性材料から形成されている。本体部61の内部には、リード線34の後端側、サポートワイヤ35の後端側、およびスリーブ4の後端側が設けられている。
取り付け金具72は、本体部61の端部に設けられている。取り付け金具72は、本体部61の前端側に設けられている。取り付け金具72は、本体部61から突出している。取り付け金具72は、金属バンド71を保持する。取り付け金具72により金属バンド71を保持することで、バーナー101がソケット102に保持される。
底部端子81は、本体部61の内部に設けられている。底部端子81は、本体部61の後端側に設けられている。底部端子81は、導電性材料から形成されている。底部端子81は、リード線34と電気的に接続されている。
側部端子82は、本体部61の側壁に設けられている。側部端子82は、本体部61の後端側に設けられている。側部端子82は、導電性材料から形成されている。側部端子82は、サポートワイヤ35と電気的に接続されている。
底部端子81と側部端子82は、図示しない点灯回路と電気的に接続される。この場合、底部端子81は、点灯回路の高圧側と電気的に接続される。側部端子82は、点灯回路の低圧側と電気的に接続される。
放電ランプ100が自動車の前照灯に用いられるものである場合には、放電ランプ100は、中心軸(管軸)がほぼ水平の状態で、且つ、サポートワイヤ35がほぼ下端側(下方)に位置するように取り付けられる。なお、この様な方向に取り付けられた放電ランプ100を点灯することは、水平点灯と称される。
また、本実施の形態に係る放電ランプ100は、低電力仕様の放電ランプである。
そのため、点灯回路は、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で放電ランプ100を点灯させる。
ここで、放電ランプ100に供給される電力が小さくなると、光束の低下や発光効率の低下が生じる。そのため、放電ランプ100に供給される電力が小さくなると、明るさが暗くなる。この場合、発光部11の肉厚寸法を小さくすれば、明るさが暗くなるのを抑制することができる。
このことは、以下のように説明することができる。つまり、発光部11の肉厚寸法を小さくすれば、発光部11の温度、ひいては放電空間111の温度が高くなり、金属ハロゲン化物2の蒸気圧が高くなる。
金属ハロゲン化物2の蒸気圧が高くなれば、電極32から放出された電子と、金属ハロゲン化物2の分子とが衝突する割合が増える。電子と金属ハロゲン化物2の分子とが衝突する割合が増えると、全光束が増加し、発光効率も高くなる。
そのため、放電ランプ100に供給される電力が小さい場合であっても、発光部11の肉厚寸法を小さくすれば、明るさが暗くなるのを抑制することができる。
この場合、発光部11の肉厚寸法を小さくしすぎると発光部11の強度が不足するおそれがある。発光部11の肉厚寸法を大きくしすぎると発光部11の温度が低くなり、規定の明るさが得られなくなるおそれがある。
本発明者の得た知見によれば、発光部11の、肉厚が最大となる部分の肉厚寸法Tは、1.0mm以上、1.5mm以下とすることが好ましい。この様にすれば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で放電ランプ100を点灯させる場合であっても、74 lm/W(ルーメン/ワット)程度の明るさを得ることが可能となる。
なお、発光部11の、肉厚が最大となる部分は、一般的には、内管1の軸方向における発光部11の中央部分である。
ところが、放電空間111の温度が高くなると、電極32がスパッタリングされやすくなる。電極32がスパッタリングされると、電極32の成分からなる膜が発光部11の内壁11aに形成されて「白濁」が生じる。「白濁」が生じると放電空間111の内部において発生した光が遮光されるので、明るさが暗くなる。また、「白濁」が生じると放熱がし難くなるので放電空間111の温度がさらに上昇して、「白濁」がさらに進むようになる。そのため、明るさの低下が急激に進むおそれがある。
すなわち、発光部11の肉厚寸法を小さくすることで規定の明るさを得ることができたとしても、得られた明るさを維持することが困難となるおそれがある。
また、本発明者の得た知見によれば、低電力で点灯させる放電ランプ100の場合には、始動時に「白濁」が生じ易くなる。
このことは、以下のように説明することができる。
低電力で点灯させる放電ランプ100は、点灯させにくい。そのため、始動時に放電ランプ100に印加する電力が大きくなる。例えば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプ100の場合には、始動時に印加する電力は55W(ワット)程度となる。そのため、低電力で点灯させる放電ランプ100の場合には、始動時に放電空間111の温度が上昇し易くなる。
その結果、低電力で点灯させる放電ランプ100の場合には、始動時に「白濁」が生じ易くなる。
本発明者は更なる検討の結果、放電空間111に封入される不活性ガスの圧力Pと、一対の電極32の先端同士の間の距離Lとは、放電ランプ100の始動性に影響を及ぼすとの知見を得た。
そのため、不活性ガスの圧力Pと、一対の電極32の先端同士の間の距離Lとにより始動時に印加する電力を低減させることができれば、始動時に放電空間111の温度が上昇するのを抑制することができる。始動時に放電空間111の温度が上昇するのを抑制することができれば、始動時に「白濁」が生じるのを抑制することができる。
この場合、本発明者の得た知見によれば、以下の式を満足するようにすれば、「白濁」の発生を効果的に抑制することができる。
401(mm・atm)≦8.8×L×P(mm・atm)≦500(mm・atm) なお、Pは放電空間111に封入された不活性ガスの常温(25℃)における圧力(封入圧力)、Lは一対の電極32の先端同士の間の距離である。
表1は、不活性ガスの封入圧力P(atm)、および、一対の電極32の先端同士の間の距離L(mm)と、「白濁」の発生との関係を例示するための表である。
Figure 2017208216

なお、「白濁」の評価においては、発光部11から出射した光の発光効率が74 lm/W(ルーメン/ワット)以上を「○」とし、74 lm/W(ルーメン/ワット)未満を「×」としている。
また、「白濁」の評価は、EU120分モードの点滅サイクルで点滅させるとともに、放電ランプ100を2000時間点灯させた後に行った。
発光効率は、「全光束/ランプ電力(安定点灯時における印加電力)」である。
また、一対の電極32の先端同士の間の距離Lが長くなりすぎると、ランプ電圧(安定点灯時における印加電圧)が高くなりすぎるおそれがある。
そのため、ランプ電圧の評価においては、点灯回路に設けられた安全装置が誤作動するほどランプ電圧が高くなった場合を「×」とし、安全装置が誤作動しなかった場合を「○」としている。
総合判定においては、「白濁」の評価およびランプ電圧の評価がともに「○」の場合を「○」とし、「白濁」の評価およびランプ電圧の評価の少なくともいずれかが「×」の場合を「×」としている。
また、安定点灯時の印加電力は25W(ワット)程度、始動時の印加電力は55W(ワット)程度とした。
金属ハロゲン化物2の組成は、以下のようにした。
ScI:NaI:ZnI:InBr=1.00:1.5:0.3:0.007
金属ハロゲン化物2の封入量は0.4mg程度とした。
内管1の軸方向に直交する方向における放電空間111の中央部分の寸法は、2.0mm以上、2.4mm以下とした。
発光部11の肉厚が最大となる部分(例えば、発光部11の中央部分)の肉厚寸法Tは、1.0mm以上、1.5mm以下とした。
発光部11の材料は、石英ガラスとした。
なお、放電空間111の中央部分の寸法、発光部11の肉厚が最大となる部分の肉厚寸法T、および、一対の電極32の先端同士の間の距離Lは、例えば、発光部11のX線写真を撮影し、撮影されたX線写真における寸法から計算することができる。
また、放電空間111に封入した不活性ガスは、キセノンとした。
表1から分かるように、401(mm・atm)≦8.8×L×P(mm・atm)≦500(mm・atm)とすれば、安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプ100であっても、発光効率が74 lm/W(ルーメン/ワット)以上となるようにすることができる。すなわち、低電力で点灯させる放電ランプであっても、明るさの向上と、「白濁」の抑制とを図ることができる。
またさらに、ランプ電圧が適切な値となるようにすることができる。
この場合、表1から分かるように、12atm≦P≦15.0atmとすることが好ましい。
また、表1から分かるように、3.4mm≦L≦3.8mmとすることが好ましい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 内管、2 金属ハロゲン化物、5 外管、11 発光部、11a 内壁、12 封止部、32 電極、100 放電ランプ、101 バーナー、102 ソケット、111 放電空間

Claims (3)

  1. 安定点灯時に22W(ワット)以上、28W(ワット)以下の電力で点灯させる放電ランプであって、
    金属ハロゲン化物と不活性ガスとが封入された放電空間を内部に有する発光部と;
    前記放電空間の内部に突出し、所定の距離を置いて対向配置させた一対の電極と;
    を具備し、
    前記発光部の肉厚が最大となる部分の肉厚寸法は、1.0mm以上、1.5mm以下であり、
    前記放電空間に封入された前記不活性ガスの常温(25℃)における圧力をP(atm)、前記一対の電極の先端同士の間の距離をL(mm)とした場合に以下の式を満足する放電ランプ。
    401(mm・atm)≦8.8×L×P(mm・atm)≦500(mm・atm)
  2. 前記圧力は、以下の式を満足する請求項1記載の放電ランプ。
    12atm≦P≦15.0atm
  3. 前記距離は、以下の式を満足する請求項1または2に記載の放電ランプ。
    3.4mm≦L≦3.8mm
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