JP2016072002A - 放電ランプ - Google Patents

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Atsushi Yamada
淳 山田
和也 相原
Kazuya Aihara
和也 相原
誠二 羽藤
Seiji Hato
誠二 羽藤
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Abstract

【課題】定常時に必要な発光効率を満たし、且つ長時間経過後も必要な光束維持率を満たす放電ランプを提供する。
【解決手段】実施形態の放電ランプ1は、発光部10と、一対の封止部20,20と、一対の電極30,30とを具備する。一対の電極30,30は、一端が放電空間13内で対向させて配置される。また、発光部10,10の内周面は、一対の電極が延びる方向における発光部10の中央部に向かうにつれて両端部12,12各々から内径を広げる一対のテーパ面10a,10aと、一対のテーパ面10a,10aに連続し一対の電極30,30が延びる方向に沿う円筒状の側周面10bとからなる。また、側周面10bの一対の電極30,30が延びる方向の長さIL(mm)、発光部10の側周面10bにおける内径ID(mm)、及び発光部10の最大肉厚t(mm)が、下記数式1を満たす。
[数式1]
5.8≦(IL×ID)/t≦9.8
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、自動車の前照灯等に使用される放電ランプに関する。
従来、自動車の前照灯として用いられる放電ランプは、定常時に必要な発光効率を満たし、且つ長時間経過後も必要な光束維持率を満たすことが要求されている。特に、放電ランプは、定常時に25Wの電力で安定点灯する場合、発光効率が78lm/W以上であることと、寿命3000時間での光束維持率が90%以上であることが要求されている。
特許第5406929号公報
しかしながら、上述のような定常時に25Wの電力で安定点灯する場合、発光効率が78lm/W以上であることと、寿命3000時間での光束維持率が90%以上であることの両方を満たす所望の放電ランプがこれまでに得られていなかった。
本発明は、定常時に必要な発光効率を満たし、且つ長時間経過後も必要な光束維持率を満たす放電ランプを提供することを目的とする。
本実施形態の放電ランプは、発光部と、一対の封止部と、一対の電極とを具備する。発光部は、放電空間を内部に有する。一対の封止部は、発光部の両端部に設けられる。一対の電極は、一端が封止部の内部に配置され、他端が放電空間内で対向させて配置される。また、発光部は、一対の電極が延びる方向の中央部において肉厚が最大となる。また、発光部の内周面は、一対の電極が延びる方向における発光部の中央部に向かうにつれて両端部各々から内径を広げる一対のテーパ面と、一対のテーパ面に連続し一対の電極が延びる方向に沿う円筒状の側周面とからなり、側周面の一対の電極が延びる方向の長さIL(mm)、発光部の側周面における内径ID(mm)、及び発光部の最大肉厚t(mm)が、下記数式1を満たす。
[数式1]
5.8≦(IL×ID)/t≦9.8
本発明によれば、定常時に必要な発光効率を満たし、且つ長時間経過後も必要な光束維持率を満たす放電ランプを提供することができる。
図1は、実施形態に係る放電ランプの発光部近傍を示す断面図である。 図2は、実施形態に係る放電ランプを示す断面図である。 図3は、実施形態に係る放電ランプを示す図である。 図4は、実施形態に係る放電ランプの発光効率及び光束維持率の測定結果を示す図である。 図5は、実施形態に係る放電ランプの発光効率及び光束維持率の測定結果を示す図である。 図6は、実施形態に係る放電ランプの発光効率及び光束維持率の測定結果を示す図である。 図7は、実施形態に係る図2に示す放電ランプの一点鎖線A−Aの断面A−A矢視図である。 図8は、実施形態に係る図2に示す放電ランプの一点鎖線A−Aの断面A−A矢視図である。
以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、放電空間13を内部に有する発光部10と、発光部10の両端部12に設けられた一対の封止部20と、一端が封止部20の内部に配置され、他端が放電空間13内で対向させて配置された一対の電極30とを具備する。発光部10は、一対の電極30が延びる方向の中央部11において肉厚が最大となる。また、発光部10の内周面は、一対の電極30が延びる方向における発光部10の中央部11に向かうにつれて両端部12各々から内径を広げる一対のテーパ面10aと、一対のテーパ面10aに連続し一対の電極30が延びる方向に沿う円筒状の側周面10bとからなる。また、側周面10bの一対の電極30が延びる方向の長さIL(mm)、発光部10の側周面10bにおける内径ID(mm)、及び発光部10の最大肉厚t(mm)が、上記数式1を満たす。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、18〜30Wの電力で安定点灯する。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、下記数式2を満たす。
[数式2]
6.2≦(IL×ID)/t≦9.4
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、側周面10bの一対の電極30が延びる方向の長さILは、2.5mm以上6.0mm以下である。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、発光部10の側周面10bにおける内径IDは、2.0mm以上2.6mm以下である。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、発光部10の最大肉厚tは、1.0mm以上2.0mm以下である。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1は、放電空間13の容積は、15mm以上30mm以下である。
[実施形態]
まず、本発明の実施形態に係る放電ランプ1を図面に基いて説明する。図1及び図2は、実施形態に係る放電ランプ1を示す断面図である。
本実施形態に係る放電ランプ1は、例えば、図3に示すような放電ランプであって自動車の前照灯用光源として用いることができる。図3に示すように、放電ランプ1は、ソケット60に装着された細長い略円筒形状の外管50内に発光部10を有する。外管50のソケット60への装着は、例えば、外管50の外周面に金属バンド61を装着し、その金属バンド61をソケット60から4本突出形成させた金属製の舌片62で把持することで行なっている。なお、放電ランプ1は、自動車前照灯として使用される場合は、外管50の管軸が略水平の状態で取り付けられて点灯される。
発光部10は、管軸方向から見た場合の外形が略楕円状であって、長手方向の中央部に肉厚が最大になる凸状の中央部11を有する。すなわち、発光部10は、長手方向の中央部が凸型の略楕円体状の外形を有する。ここに、発光部10は、中央部11において発光部10中の最大の肉厚である最大肉厚tを有する。また、発光部10は、長手方向の長さが長さD1(以下、「球体長D1」とする)であり、長手方向の両端部12,12に向かうにつれて外径を狭める形状を有する。また、発光部10は、内部に放電空間13を有する。なお、放電空間13には、金属ハロゲン化物と、不活性ガス(希ガス)とを含む放電媒体が封入されているが、詳細は後述する。
図1に示すように、一対の封止部20,20は、発光部10の長手方向の両端部12,12にそれぞれ連続する。例えば、発光部10及び封止部20,20は、石英ガラスなどの耐熱性と透光性を具備した材料で一体に形成され、内管と称される。このような、一対の封止部20,20は、ピンチシール法を用いて形成することができる。また、封止部20は、発光部10の長手方向に沿って延びる棒状に形成される。具体的には、封止部20は、長手方向に沿って略同じ幅と略同じ厚みとを有する水平部21と、水平部21から発光部10の端部12に向かうにつれて幅と厚みとを狭めるテーパ部22とを有する。そして、封止部20は、テーパ部22により発光部10の端部12に連続する。
一対の電極30,30は、一端が各封止部20,20にそれぞれ封着され、他端が発光部10の放電空間13内で対向させて配置される。つまり、一対の電極30,30は、一端が各封止部20,20内に配置され、他端が各封止部20,20のテーパ部22,22内及び発光部10の端部12,12内を通過し放電空間13へ突出して配置される。一対の電極30,30は、発光部10の放電空間13内において両他端を距離D2(以下、「電極間距離D2」とする)だけ離間し、当該両他端を対向させて配置される。電極30は、例えば、タングステンに酸化トリウムをドープした、いわゆるトリエーテッドタングステンから構成された棒状の部材である。なお、電極30の形状は、径が管軸方向に略一定の直棒状に限らず、先端部の径を基端部の径よりも大きくした非直棒状のもの、先端が球体であるもの、直流点灯タイプのように一方の電極径と他方の電極径が異なる形状であってもよい。また、電極材料は、純タングステン、ドープタングステン、レニウムタングステンなどであってもよい。
図2に示すように、発光部10及び封止部20,20は、一対の電極30,30が延びる方向が外管50の管軸方向に沿うように、外管50内に配置される。具体的には、発光部10及び封止部20,20は、境界部23,23を介して外管50に接続されることにより、外管50内において位置固定されて、外管50内に配置される。外管50と封止部20との接続は、例えば、封止部20の付近に外管50を溶着することにより行う。また、発光部10及び封止部20,20と外管50との間に形成された閉空間(以下、「外管50内の空間」とする)には、ガスが封入されている。外管50内の空間に封入されるガスは、例えば、ネオン、アルゴン、キセノン、窒素から選択された一種のガス、またはこれらの混合ガスとすることができる。なお、外管50としては、発光部10及び封止部20,20に熱膨張係数が近く、かつ紫外線遮断性を有する材料で構成するのが望ましく、例えば、チタン、セリウム、アルミニウム等の酸化物を添加した石英ガラスを用いてもよい。
一対の金属箔40,40は、各封止部20,20の水平部21,21内に設けられる。金属箔40,40の発光部10側の端部には、電極30,30の一端が載置される形態で溶接される。また、金属箔40は、例えば、モリブデンからなる薄板状の部材である。
また、一対のリード線60,60の一端は、金属箔40,40の発光部10側とは反対側の端部に載置されている。一方(図2中の右側)のリード線60の他端は、封止部20内を通過し外管50外まで延びている。当該リード線60には、例えば、ニッケルからなるL字状のサポートワイヤ63の一端がレーザ溶接により接続される。なお、サポートワイヤ63は、ソケット60に設けられた図示しない側部端子等に電気的に接続される。他方(図2中の左側)のリード線60の他端は、封止部20から突出し、ソケット60の底部に設けられた図示しない底部端子等に電気的に接続される。
ここで、発光部10は、一対の電極30,30が延びる方向における発光部10の中央部に向かうにつれて、両端部12,12各々から内径を広げる内周面である一対のテーパ面10a,10aと、一対のテーパ面10a,10aに連続し一対の電極30,30が延びる方向に沿う略円筒状の内周面である側周面10bとを有する。つまり、発光部10は、一対のテーパ面10a,10aと側周面10bとにより形成される放電空間13を有する。以下、発光部10の側周面10bの一対の電極30,30が延びる方向の長さをストレート長IL(mm)とし、発光部10の側周面10bにおける内径を発光部内径ID(mm)とする。
ここから、図4〜図6を参照して、ストレート長IL(mm)、発光部内径ID(mm)、及び最大肉厚t(mm)と、発光効率(lm/W)及び光束維持率(%)との関係について説明する。図4は、ランプを25Wで点灯させた場合において、ストレート長IL、発光部内径ID、及び最大肉厚tを変化させた場合における発光効率及び光束維持率の測定結果を示す。なお、今回の測定では、分光放射計SR−3(トプコン社製)を用いて放電ランプ1の光束を測定し、デジタルパワーメータWT−210(横河メータ&インスツルメンツ社製)を用いて放電ランプ1に供給される電力を測定した。
ここで、発光効率及び光束維持率について説明する。発光効率は、放電ランプ1を直径1mの積分球内にセットし、放電ランプ1を点灯することにより測定する。発光効率は、放電ランプ1の点灯が定常時における放電ランプ1の全光束(lm)から放電ランプ1に供給した電力(W)を除した下記数式3から導出される。
[数式3]
発光効率(lm/W) = 全光束(lm)/電力(W)
また、発光効率と同様に放電ランプ1の点灯が定常時における放電ランプ1の全光束(lm)を測定し、点灯開始からx時間経過後(つまり、寿命x時間)の全光束(lm)から点灯開始時(つまり、寿命0時間)の全光束(lm)を除したものに100を乗じた下記数式4から導出される。
[数式4]
寿命x時間の光束維持率(%) = 寿命x時間の全光束(lm)/寿命0時間の全光束(lm)× 100
また、今回の測定における他の項目について以下説明する。まず、発光部10の放電空間13に封入する金属ハロゲン化物は、ヨウ化スカンジウム(ScI)、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ヨウ化亜鉛(ZnI)、臭化インジウム(InBr)の混合物で構成される。各金属ハロゲン化物の封入量比は、重量比でScI:NaI:ZnI:InBr=1.00:1.10:0.11:0.003とした。また、発光部10の放電空間13に封入する金属ハロゲン化物の総量は、0.2mgとした。また、発光部10の放電空間13に封入する希ガスは、キセノンを用い、室温(25℃)において13.0atmで封入した。
今回の測定における電極30の形状は、径(以下、「電極径D3」とする)が管軸方向に略一定の直棒状の電極を用いた。電極30の電極径D3は、0.28mmとした。また、一対の電極30,30の電極間距離D2は、3.9mmとした。また、発光部10の球体長D1は、7.75mmとした。また、外管50内の空間に封入されるガスは、アルゴンを用いた。外管50内の空間のガス圧は、室温(25℃)において0.1atm以下とした。
ここで、今回の測定における封止部20における水平部21とテーパ部22との関係について説明する。図7は、一対の電極30が延びる方向の水平部21の長さL2(mm)とテーパ部22の長さL1(mm)とを示す図である。今回の測定における封止部20は、L1/L2=2.3となるように水平部21の長さL2とテーパ部22の長さL1を設定した。また、図8は、水平部21の幅W1(mm)とテーパ部22の幅W2(mm)とを示す図である。なお、テーパ部22の幅W2は、発光部10の端部12と連続する箇所から一対の電極30が延びる方向に距離DNだけ離れた部分のテーパ部22の幅を基準とした。なお、本実施形態では距離DNは、2.0mmとした。今回の測定における封止部20は、W2/W1=0.93となるように水平部21の幅W1とテーパ部22の幅W2を設定した。
上記の仕様の基に測定を行った結果、図4〜図6に示すような測定結果を得た。ここで、放電ランプ1は、一般に、発光部10の温度が高くなるにつれて発光効率が良くなるが、発光部10の温度が高くなりすぎると光束維持率が低下するという傾向を示す。一方、
発光部10の温度が低くなるにつれて光束維持率が高くなるが、発光部10の温度が低くなりすぎると発光効率が低下する傾向を示す。また、放電ランプ1を点灯すると発光部10の温度が上昇する。まず、放電ランプ1を点灯すると、発光部10の放電空間13にアークが発生する。そして、アークは、放電空間13において発光部10の短手方向の一方に偏在する。例えば、図2に示す放電ランプ1が発光部10の上端側が上を向く状態で取り付けられている場合、電極30,30間にアークが上側に反るようにして発生するので、図2に示す発光部10の上端側の温度が、発光部10の中で最も高くなる。したがって、放電ランプ1の発光効率と光束維持率の両方を改善する為には、発光部10は、管軸方向から見た場合の外形が略楕円形状であって、長手方向の中央部に肉厚が最大になる形状が望ましいと考えられる。
そして、ストレート長IL(mm)と発光部内径ID(mm)とを乗じて得られる値は、図1における発光部10の側周面10b部分の面積を示す(以下では、IL×IDを発光面積IL×IDとする)。発光面積IL×IDが小さくなることは、放電空間13の容積が小さくなることにつながる。そして、放電空間13の容積が小さくなると、発光部10の温度が高くなる。これは、発光部内径IDまたはストレート長ILが小さくなると電極30,30間に発生するアークとの発光部10の内周面との距離が短くなるため、発光部10の温度が高くなると考えられる。
一方、発光面積IL×IDが大きくなることは、放電空間13の容積が大きくなることにつながる。そして、放電空間13の容積が大きくなると、発光部10の温度が低くなる。これは、発光部内径IDまたはストレート長ILが大きくなると電極30,30間に発生するアークとの発光部10の内周面との距離が長くなるため、発光部10の温度が低くなると考えられる。
また、最大肉厚tが小さくなると発光部10の温度が高くなる。一方、最大肉厚tが大きくなると発光部10の温度が低くなる。
図4に示す測定結果によれば、(IL×ID)/tの値が小さくなれば、発光効率が低下し、光束維持率が向上するという相関関係が認められた。一方、(IL×ID)/tの値が大きくなれば、発光効率が向上し、光束維持率が低下するという相関関係が認められた。したがって、(IL×ID)/tの数値を変動させることにより得た測定結果においては、発光効率と光束維持率とはトレードオフの関係にあることが認められる。
ここで、図4において、発光効率が78lm/W以上である場合、「発光効率」の「判定」の欄は「○」となり、発光効率が78lm/W未満である場合、「発光効率」の「判定」の欄は「×」となる。また、寿命3000時間の光束維持率が90%以上である場合、「光束維持率」の「判定」の欄は「○」となり、寿命3000時間の光束維持率が90%未満である場合、「光束維持率」の「判定」の欄は「×」となる。そして、発光効率が78lm/W以上であり、且つ寿命3000時間の光束維持率が90%以上である場合、「総合判定」の欄は「○」又は「◎」となり、それ以外の場合、「総合判定」の欄は「×」となる。すなわち、「総合判定」の項目の「×」が良好でない特性を示したランプを意味し、「○」が良好な特性を示したランプを意味し、「◎」が良好な特性を示したランプの中でもより好適な特性を示したランプを意味する。
図4に示すように、(IL×ID)/tが、5.8以上9.8以下である場合に、放電ランプ1は、発光効率が78lm/W以上であり、且つ寿命3000時間の光束維持率が90%以上であるという条件を満たすという測定結果が得られた。つまり、(IL×ID)/tが、5.8以上9.8以下である放電ランプ1は、定常時に必要な発光効率を満たし、且つ長時間経過後も必要な光束維持率を満たすことが示された。なお、図4に示す例においては、製造バラつき等を考慮して、発光効率の目標値(78lm/W)又は光束維持率の目標値(90%)に等しい範囲を「○」とし、それ以外の条件を満たす範囲を「◎」とした。
その結果、図4に示す測定結果により、放電ランプ1が、定常時に必要な発光効率を満たし、且つ長時間経過後も必要な光束維持率を満たすには、(IL×ID)/tは、6.2以上9.4以下であることが好適であることが示された。つまり、(IL×ID)/tは、6.2以上9.4以下を満たす放電ランプ1において、点灯時の発光部10の温度が、78lm/W以上の発光効率及び寿命3000時間での90%以上の光束維持率の両方を満たす好適な温度になると認められる。
また、図5は、最大肉厚tが変動することにより発光効率及び光束維持率が変化することを示すために、ストレート長IL及び発光部内径IDを一定(つまり、発光面積IL×IDを一定)にした測定結果を示す。なお、図5に示す測定結果は、最大肉厚tのみを変動させた場合の影響を示すための測定結果であるので、発光効率が78lm/W以上であり、且つ寿命3000時間の光束維持率が90%以上であるという条件を満たすという場合、総合判定では全て「○」として示す。
図5に示すように、最大肉厚tが小さくなると、発光効率が向上し、光束維持率が低下する。一方、最大肉厚tが大きくなると、発光効率が低下し、光束維持率が向上する。図5に示す測定結果により、最大肉厚tが変動することにより発光効率及び光束維持率が変化することが認められる。また、図5に示す測定結果により、ストレート長IL及び発光部内径IDを一定にし、最大肉厚tを変化させた場合であっても、(IL×ID)/tが、5.8以上9.8以下である場合に、放電ランプ1は、発光効率が78lm/W以上であり、且つ寿命3000時間の光束維持率が90%以上であるという条件を満たすことが示された。
また、図6は、発光面積IL×IDが変動することにより発光効率及び光束維持率が変化することを示すために、最大肉厚tを一定にした測定結果を示す。なお、図6に示す測定結果は、発光面積IL×IDのみを変動させた場合の影響を示すための測定結果であるので、発光効率が78lm/W以上であり、且つ寿命3000時間の光束維持率が90%以上であるという条件を満たすという場合、総合判定では全て「○」として示す。
図6に示すように、発光面積IL×IDが小さくなると、発光効率が向上し、光束維持率が低下する。一方、発光面積IL×IDが大きくなると、発光効率が低下し、光束維持率が向上する。図6に示す測定結果により、発光面積IL×IDが変動することにより発光効率及び光束維持率が変化することが認められる。また、図6に示す測定結果により、最大肉厚tを一定にし、発光面積IL×IDを変化させた場合であっても、(IL×ID)/tが、5.8以上9.8以下である場合に、放電ランプ1は、発光効率が78lm/W以上であり、且つ寿命3000時間の光束維持率が90%以上であるという条件を満たすことが示された。
なお、放電ランプ1は、上記数式1を満たし、且つ18〜30Wの低電力で安定点灯することが好適である。また、ストレート長ILは、上記数式1を満たし、且つ2.5mm以上6.0mm以下であることが好適である。また、発光部内径IDは、上記数式1を満たし、且つ2.0mm以上2.6mm以下であることが好適である。また、発光部10の放電空間13の容積は、上記数式1を満たし、且つ15mm以上30mm以下であることが好適である。
図4〜5に示す測定において、封止部20は、L1/L2=2.3となるように水平部21の長さL2とテーパ部22の長さL1を設定した。ここで、封止部20において、水平部21の長さL2とテーパ部22の長さL1とは、L1/L2が0.6以上4.0以下であることが好適である。これにより、封止部12においてクラックリークが発生することを抑制することができる。
また、図4〜5に示す測定において、封止部20は、W2/W1=0.93となるように水平部21の幅W1とテーパ部22の幅W2を設定した。ここで、封止部20において、水平部21の幅W1とテーパ部22の幅W2とは、W2/W1は0.70以上0.95以下であることが好適である。これにより、封止部12においてクラックリークが発生することを抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 放電ランプ
10 発光部
10a,10a テーパ面
10b 側周面
11 中央部
12,12 端部
20,20 封止部
21 水平部
22 テーパ部
30,30 電極
IL ストレート長
ID 発光部内径
t 最大肉厚

Claims (7)

  1. 放電空間を内部に有する発光部と;
    前記発光部の両端部に設けられた一対の封止部と;
    一端が前記封止部の内部に配置され、他端が前記放電空間内で対向させて配置された一対の電極と;
    を具備し、
    前記発光部は、前記一対の電極が延びる方向の中央部において肉厚が最大となり、
    前記発光部の内周面は、前記一対の電極が延びる方向における前記発光部の前記中央部に向かうにつれて前記両端部各々から内径を広げる一対のテーパ面と、前記一対のテーパ面に連続し前記一対の電極が延びる方向に沿う円筒状の側周面とからなり、
    前記側周面の前記一対の電極が延びる方向の長さIL(mm)、前記発光部の前記側周面における内径ID(mm)、及び前記発光部の最大肉厚t(mm)が、
    下記数式1を満たす放電ランプ。
    [数式1]
    5.8≦(IL×ID)/t≦9.8
  2. 18〜30Wの電力で安定点灯する
    請求項1に記載の放電ランプ。
  3. 下記数式2を満たす請求項1又は請求項2に記載の放電ランプ。
    [数式2]
    6.2≦(IL×ID)/t≦9.4
  4. 前記側周面の前記一対の電極が延びる方向の長さILは、2.5mm以上6.0mm以下である
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の放電ランプ。
  5. 前記発光部の前記側周面における内径IDは、2.0mm以上2.6mm以下である
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の放電ランプ。
  6. 前記発光部の最大肉厚tは、1.0mm以上2.0mm以下である
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の放電ランプ。
  7. 前記放電空間の容積は、15mm以上30mm以下である
    請求項1〜6のいずれか1つに記載の放電ランプ。
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