JP5884352B2 - 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 - Google Patents
車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5884352B2 JP5884352B2 JP2011201798A JP2011201798A JP5884352B2 JP 5884352 B2 JP5884352 B2 JP 5884352B2 JP 2011201798 A JP2011201798 A JP 2011201798A JP 2011201798 A JP2011201798 A JP 2011201798A JP 5884352 B2 JP5884352 B2 JP 5884352B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- wheel motor
- motor unit
- oil pump
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
電動モータからの回転動力を減速歯車機構による減速下に車輪に伝達して、当該車輪を駆動するものである。
しかしそのための潤滑を、インホイールモータユニット内の回転体による掻き上げ油に頼るのでは、オイル攪拌抵抗がインホイールモータユニット(電動モータ)の消費電力を増大させ、電気自動車にとって最重要課題である電費の大幅な悪化を招く。
インホイールモータユニットの径方向寸法をできるだけ小さくして、要求される搭載性を確保する必要があることを考えると、電動モータとインホイールモータユニットケースとの間に大きな隙間を設定することができない。
これらの理由から、大径の電動モータ(回転ロータ)がインホイールモータユニット内下部のオイル中に浸漬されるのは必至である。
オイルレベルよりも下方に位置している電動モータ(回転ロータ)のオイル浸漬量が左右インホイールモータユニット間で相違することを意味する。
先ず、本発明の前提となるインホイールモータ駆動車両、および、これに用いられるインホイールモータユニットの潤滑制御装置を説明するに、
インホイールモータ駆動車両は、少なくとも左右一対の車輪を、個々のインホイールモータユニットにより駆動して走行可能なものであり、また、
この車両に用いられるインホイールモータユニットの潤滑制御装置は、左右で対をなす上記インホイールモータユニット内を、個々のオイルポンプがインホイールモータユニットケース内下部から吸送したオイルにより潤滑するものである。
上記インホイールモータユニットケース内下部のオイルによる攪拌抵抗が許容レベルを超える高車速領域で、上記オイルポンプを、該オイルポンプからのオイル吸送量が上記左右インホイールモータユニットのケース内下部におけるオイルレベルを同じとなす一定量に保たれるよう駆動制御するオイルポンプ駆動制御手段を設けた構成に特徴づけられる。
従って、左右輪間に駆動力差を発生させることがなく、インホイールモータ駆動車両の走行安定性が悪化するという前記の問題を解消することができる。
<実施例の構成>
図1は、本発明の一実施例になる潤滑制御装置を具えたインホイールモータユニットを示す縦断側面図である。
この図において、1は、インホイールモータユニットのケース本体、2は、該ケース本体1のリヤカバーで、これらケース本体1およびリヤカバー2の相互合体により、インホイールモータユニットのユニットケース3を構成する。
電動モータ4は、ケース本体1の内周に嵌合して固設した円環状のステータ6と、かかる円環状ステータ6の内周にラジアルギャップを持たせて同心に配したロータ7とで構成する。
サンギヤ11と、このサンギヤ11に対し出力軸9に接近する軸線方向へずらせて同心配置した固定のリングギヤ12と、これらサンギヤ11およびリングギヤ12に噛合する段付きプラネタリピニオン(段付きピニオン)13と、かかる段付きプラネタリピニオン13を回転自在に支持するピニオンシャフト14と、該ピニオンシャフト14を支持したキャリア15a,15bとにより構成する。
出力軸9は、減速歯車組5から反対方向(前方)に延在させて、ケース本体1の前端(図の右側)開口より突出させ、この突出箇所において出力軸9に後述のごとく車輪16を結合する。
このベアリング17から軸線方向に離間した入力軸8および出力軸9の箇所をそれぞれ、ボールベアリングを可とするベアリング18および複列アンギュラベアリングを可とするベアリング19でユニットケース3に軸受する。
シールアダプタ22はボルト22aによりケース本体1の前端に取着し、このシールアダプタ22に対し端蓋20をボルト20aで取着する。
この段付きプラネタリピニオン13は、大径ギヤ部13aが出力軸9から遠い側に位置し、小径ギヤ部13bが出力軸9に近い側に位置するような向きに配置する。
キャリア15a,15b は、減速歯車組5の出力回転メンバとして機能させ、入力軸8に近い出力軸9の内端に設けてこれに一体化するよう結着する。
このため、キャリア15a,15bおよび段付きプラネタリピニオン13(ピニオンシャフト14)は、出力軸9から入力軸8側へ張り出して出力軸9に取り付けられることとなる。
ホイールハブ21に同心に、ブレーキドラム25を一体結合して設け、これらホイールハブ21およびブレーキドラム25を貫通して軸線方向に突出するよう複数個のホイールボルト26を植設する。
車輪16の取り付けに際しては、そのホイールディスクに穿ったボルト孔にホイールボルト26が貫通するよう当該ホイールディスクをブレーキドラム25の底面に密接させ、この状態でホイールボルト26にホイールナット27を緊締螺合することにより、出力軸9に対する車輪16の取り付けを行う。
電動モータ4のステータ6に通電すると、これからの電磁力で電動モータ4のロータ7が回転駆動され、その回転駆動力は入力軸8を介して減速歯車組5のサンギヤ11に伝達される。
これによりサンギヤ11は、大径ギヤ部13aを介して段付きプラネタリピニオン13を回転させるが、このとき固定のリングギヤ12が反力受けとして機能するため、段付きプラネタリピニオン13は、小径ギヤ部13bがリングギヤ12に沿って転動するような遊星運動を行う。
かかる段付きプラネタリピニオン13の遊星運動はキャリア15a,15bを介して出力軸9に伝達され、出力軸9を入力軸8と同方向に回転させる。
出力軸9への回転は、これに結合したホイールハブ21およびホイールボルト26を介して車輪16に伝達され、この車輪16を回転駆動させることができる。
車両の制動に際しては、ブレーキドラム25のドラム内周面にブレーキシュー27を押し付けることにより車輪16を摩擦制動させる。
上記したインホイールモータユニットにおいては、入力軸8および出力軸9間における減速歯車組5の潤滑が必要である。
この場合、電動モータ4および減速歯車組5を図1に示すごとく径方向へオーバーラップするよう相互に接近させて配置することができなくなり、インホイールモータユニットがその軸線方向長大化により搭載性が低下する。
オイルポンプ32は吸入ポート32aおよび吐出ポート32bを有し、吸入ポート32aはオイルフィルタ33を経てユニットケース3内の下部におけるオイル31の貯留部に開口させる。
全てのインホイールモータ駆動車輪についてオイル31の貯留量は、インホイールモータユニット内下部の静的オイルレベル31aが同じになるようなものとする。
オイルギャラリ34は、出力軸9から遠い入力軸8の端面およびベアリング18の端面と、これら両端面に対向するようリヤカバー2に嵌着したオイルキャップ35との間に画成して、リヤカバー2に形成する。
このオイルガイド38は、図2(a),(b)に明示するごとく全体を円板状とし、その中心部にガイド筒38aを突設し、周辺部にガイド孔38bを穿設する。
キャリア15aに設けた径方向油孔42の径方向外端は、ピニオンシャフト14の中心における中空孔43に通じさせる。
ピニオンシャフト14には更に、その中空孔43から径方向外方に延在するオイル噴出孔44を設け、該オイル噴出孔44から遠心力によりオイルを減速歯車組5の潤滑要求箇所へ供給し得るようになす。
インホイールモータユニットの作動中、ベアリング17,18および減速歯車組5の潤滑が必要である場合は、オイルポンプ32を駆動させる。
オイルポンプ32を駆動させると、インホイールモータユニットケース3内の下部における潤滑オイル31が図1の矢印で示すように、ポート32aを経て吸入され、ポート32bから吐出され、その後この吐出オイルはオイルギャラリ34に至る。
かかる噴出孔44からのオイル噴出分は、図1に矢印で示すごとく、オイルギャラリ34からオイルガイド38のガイド筒38a、入力軸8の中空孔8a、径方向油孔8b、および径方向油孔42を経てピニオンシャフト中空孔43に向かうオイルにより補充され、減速歯車組5へのオイル供給を継続的に行うことができる。
オイルギャラリ34からオイルガイド38のガイド筒38aを経て入力軸8の中空孔8aに達したオイルは同時に、図1に矢印で示すごとく径方向油孔8cを経て、入出力軸8,9間のベアリング17に達し、当該ベアリング17の潤滑にも供される。
かように金属粉が混入したオイルは、ポンプ32から入力軸中空孔8a、減速歯車組5、電動モータ4を経てハウジング3内の下部オイル溜まりに至り、再びポンプ32により吸入されて循環する。
かように電動モータ4への金属粉付着量が増大すると、電動モータ4の性能低下を招き、インホイールモータ式電気自動車の動力性能が低下する。
オイル溜まりに浸漬したステータ6の下部6aが嵌合するハウジング内周面3aに軸線方向溝47を設け、軸線方向溝47の両端47a,47bをそれぞれ、電動モータ4の軸線方向両側における空間45,46に開口させ、
減速歯車組5が位置する側のハウジング空間45と反対側におけるハウジング空間46との間におけるオイル31の往来が、ほとんど軸線方向溝47を経て行われるようにする。
なおステータ6は、少なくとも下部6aを、オイルが浸透しないようモールド成形するのが良い。
これにより、電動モータ4に金属粉が付着するのを防止することができ、金属粉の付着で電動モータ4が性能を低下されて、インホイールモータ式電気自動車の動力性能が低下するという上記の問題を回避することができる。
インホイールモータユニット(減速歯車組5およびベアリング17,18)の前記潤滑に際し、図1のオイルポンプコントローラ51はオイルポンプ32の駆動制御を介し、以下のごとくに当該潤滑を制御する。
また走行距離計55は、停車時に0にリセットされ、オイルポンプ停止状態での車両走行距離を積算して上記の走行距離Lを計測することができる。
この設定車速VSP1は、ロータ7が大径であるため図1にDで示すごとくオイル31中に浸漬しているロータ7へのオイル攪拌抵抗が許容レベル(殆ど無視できるようなレベル)を超える高車速域の下限車速(例えば30km/h)である。
この高車速域においては、左右輪間でインホイールモータユニットケース内下部のオイルレベル31aが異なっていると、左右輪間でロータ7のオイル浸漬量D、つまりロータ7へのオイル攪拌抵抗が大きく違って、左右輪間に大きな駆動力差を発生させ、車両の走行安定性が悪化するという問題を生ずる。
ロータ7のオイル浸漬量Dが大きいほど、油温Tempの時間変化割合が急であり、このことは、ロータ7のオイル浸漬量Dが大きいほど、ロータ7へのオイル攪拌抵抗が大きくなって、動力損失による車輪駆動力低下が激しいことを意味する。
従ってステップS12は、本発明におけるオイルポンプ駆動制御手段に相当する。
かかる駆動制御によれば、如何なる油温Tempのもとでも、オイルポンプ32はオイルポンプ吸送量Qを、高車速域(VSP≧VSP1)での図4に示す一定流量Qconstに制御することができる。
前記した通り左右インホイールモータユニット内下部の静的オイルレベル31aが同じであることによって、オイルポンプ32の作動中も左右インホイールモータユニット内下部のオイルレベル31aが同じにされ続けることとなる。
その理由は、低車速域(VSP<VSP1)である場合、ロータ7の回転速度が遅く、オイル攪拌抵抗が許容レベル以下であって、上記の走行安定性に関する問題を生ずることがないと共に、潤滑要求度が低くて、電費の節約およびオイルポンプ騒音の観点からもオイルポンプ32の作動をできるだけ避けたいためである。
特に、インホイールモータ駆動車両が無音走行状態となる低車速域(VSP<VSP1)では、オイルポンプ32の作動音が、乗員はもとより車外周辺の人にも、違和感のある騒音となるため、オイルポンプ32の回転数を可能な限り低くしたり、オイルポンプ32を可能な限り非作動状態にするのが好ましく、電費節約の観点からも、そのようにするのが良い。
要求駆動トルクTdが0であり、且つ、オイルポンプ停止状態での走行距離Lが0である場合、図4の低車速域(VSP<VSP1)における実線特性(基本特性)で示すように、車速VSPがオイルポンプ起動車速VSP0に上昇するまでは、オイルポンプ32によるオイル吸送量Qを0にしてオイルポンプ32を停止状態にしておき、
車速VSPがオイルポンプ起動車速VSP0から上昇して前記の設定車速VSP1に達するまでの間に、オイルポンプ32を、オイル吸送量Qが0から前記の一定流量Qconstまで二次曲線的に増大するよう駆動制御する。
かかる駆動制御によれば、如何なる油温Tempのもとでも、オイルポンプ32はオイルポンプ吸送量Qを、低車速域(VSP<VSP1)での図4に実線で示す特性に沿うよう制御することができる。
その理由は、このように定めたオイルポンプ起動車速VSP0に達した後もオイルポンプ32を停止させたままにすると、減速歯車組5へ潤滑オイルが一時的に供給されないこととなり、減速歯車組5が一時的な潤滑不良により損傷されるためである。
例えば登坂路で電動モータ4のトルクにより停車させておく所謂「ヒルホールド」時は、車速VSPが0であっても、減速歯車組5がトルク伝達状態であるため、これを潤滑する必要があり、車速VSPが0の停車状態であっても減速歯車組5の要求潤滑油量は図4にQoで例示するごときものとなる。
なお、オイルポンプ起動車速VSP0の低下代ΔVSP0は、最大値αが図4から明らかなようにVSP0であり、図7のマップは、要求駆動トルクTdの積分値ΣTdが或る値ΣTdm以上であるとき、ΔVSP0=αによりオイルポンプ起動車速VSP0を0となし、停車状態からオイルポンプ32を駆動して、例えば上記したヒルホールド時の要求を満足させ得ることを意味する。
要求駆動トルクTdの積分値ΣTdが0である場合は、前記した制御によりオイルポンプ32を、オイル吸送量Qが図4の実線特性によって変化するよう駆動制御するが、
要求駆動トルクTdの積分値ΣTdが0を超えたら、図7のマップから要求駆動トルクTdの積分値ΣTdに応じたオイルポンプ起動車速VSP0の低下代ΔVSP0を求め、(VSP0−ΔVSP0)をオイルポンプ起動車速とする、図4に波線で例示したようなオイル吸送量Qの変化特性が達成されるようにオイルポンプ32を駆動制御する。
なお図8のマップは、オイルポンプ停止状態での走行距離Lが或る値Lm以上であるとき、ΔVSP0=αによりオイルポンプ起動車速VSP0を0となし、停車状態からオイルポンプ32を駆動して、L≧Lmにより前記の残留オイルが無くなっていたり、所定量未満であるのにもかかわらず、オイルポンプ32の非作動期間が発生して潤滑不良の事態が発生することのないようにする。
オイルポンプ停止状態での走行距離Lが0である場合は、前記した制御によりオイルポンプ32を、オイル吸送量Qが図4の実線特性によって変化するよう駆動制御するが、
オイルポンプ停止状態での走行距離Lが0を超えたら、図8のマップからオイルポンプ停止状態での走行距離Lに応じたオイルポンプ起動車速VSP0の低下代ΔVSP0を求め、(VSP0−ΔVSP0)をオイルポンプ起動車速とするがごとき、図4に波線で例示したようなオイル吸送量Qの変化特性が達成されるようオイルポンプ32を駆動制御する。
上記した本実施例の構成になるインホイールモータユニットの潤滑制御にあっては、
ロータ7へのオイル攪拌抵抗が許容レベルを超える高車速域(VSP≧VSP1)で、左右インホイールモータユニットのオイルポンプ32をそれぞれ、オイル吸送量Qがともに図4の一定流量Qconstに保たれるよう駆動制御するため、
左右インホイールモータユニット内下部の静的オイルレベル31aが同じであることによって、オイルポンプ32の作動中も左右インホイールモータユニット内下部のオイルレベル31aが同じにされ続けることとなる。
そしてこの効果を、オイルポンプ32の単純な一定流量制御により達成するため、コスト上も益するところ大なるものである。
如何なる油温Tempのもとでも、オイルポンプ32はオイルポンプ吸送量Qを、高車速域(VSP≧VSP1)での図4に示す一定流量Qconstに制御することができ、上記の効果を確実に奏し得る。
ロータ7へのオイル攪拌抵抗が許容レベル未満であって、「走行安定性の問題」を生ずることのないと共に減速歯車組5の潤滑要求度が低い低車速域(VSP<VSP1)においては、オイルポンプ32を、オイル吸送量Qが図4に示すごとく一定流量Qconstよりも少なく、且つ車速VSPが低いほど少ないオイル吸送量となるよう、可変流量制御するため、以下の効果を得ることができる。
特に停車を含むVSP<VSP0の極車速領域においては、潤滑の観点から作動が不要である間、オイルポンプ32を停止させるようにしたため、オイルポンプ32の作動音が「騒音」となるのを防止することができると共に、オイルポンプ32の消費電力が不要な作動で多くなるのを防止することができる。
2 リヤカバー
3 インホイールモータユニットケース
4 電動モータ
5 減速歯車組
6 ステータ
7 ロータ
8 入力軸
9 出力軸
11 サンギヤ
12 リングギヤ
13 段付きプラネタリピニオン
14 ピニオンシャフト
15a,15b キャリア
16 車輪
17,18,19 ベアリング
20 端蓋
21 ホイールハブ
22 シールアダプタ
26 ホイールボルト
27 ホイールナット
31 潤滑オイル
31a オイルレベル
32 オイルポンプ
32a 吸入ポート
32b 吐出ポート
33 オイルフィルタ
34 オイルギャラリ
35 オイルキャップ
38 オイルガイド
38a ガイド筒
38b ガイド孔
42 径方向油孔
43 中空孔
44 オイル噴出孔
51 オイルポンプコントローラ
52 油温センサ
53 車速センサ
54 要求駆動トルク演算部
55 走行距離計
Claims (6)
- 少なくとも左右一対の車輪を、個々のインホイールモータユニットにより駆動して走行可能なインホイールモータ駆動車両に用いられ、
左右で対をなす前記インホイールモータユニット内を、個々のオイルポンプがインホイールモータユニットケース内下部から吸送したオイルにより潤滑するインホイールモータユニットの潤滑制御装置において、
前記インホイールモータユニットケース内下部のオイルによる攪拌抵抗が許容レベルを超える高車速領域で、前記オイルポンプを、該オイルポンプからのオイル吸送量が前記左右インホイールモータユニットのケース内下部におけるオイルレベルを同じとなす一定量に保たれるよう駆動制御するオイルポンプ駆動制御手段を設けたことを特徴とする車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置。 - 請求項1に記載された車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置において、
前記オイル吸送量に関した一定量は、前記インホイールモータユニット内の潤滑に必要な最小限のオイル量であることを特徴とする車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置。 - 請求項1または2に記載された車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置において、
前記オイルポンプ駆動制御手段は前記オイルポンプを、オイル吸送量が温度変化に係わらず前記一定量に保たれるよう、オイル温度に応じて駆動制御するものであることを特徴とする車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置。 - 前記左右インホイールモータユニットのケース内下部にそれぞれ、同じオイルレベルのオイルが貯留されたインホイールモータ駆動車両に用いられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載された車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置において、
前記オイルポンプ駆動制御手段は、左右で対をなす前記オイルポンプによるオイル吸送量が同じになるよう、これらオイルポンプを駆動制御するものであることを特徴とする車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置。 - 請求項1〜4に記載された車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置において、
前記オイルポンプ駆動制御手段は、前記高車速領域よりも低車速領域において、前記オイル吸送量が前記一定量よりも少なくなるよう前記オイルポンプを駆動制御するものであることを特徴とする車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置。 - 請求項5に記載された車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置において、
前記オイルポンプ駆動制御手段は、前記低車速領域において低車速ほど前記オイル吸送量が少なくなるよう、前記オイルポンプを駆動制御するものであることを特徴とする車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201798A JP5884352B2 (ja) | 2011-04-13 | 2011-09-15 | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 |
CN201280002819.0A CN103109112B (zh) | 2011-04-13 | 2012-02-28 | 车辆用轮内马达单元的润滑控制装置 |
US13/819,105 US9726057B2 (en) | 2011-04-13 | 2012-02-28 | Lubrication control device for in-wheel motor unit for vehicle |
EP12771495.4A EP2698565B1 (en) | 2011-04-13 | 2012-02-28 | Lubrication control device for in-wheel motor unit for vehicle |
PCT/JP2012/054866 WO2012140963A1 (ja) | 2011-04-13 | 2012-02-28 | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011088790 | 2011-04-13 | ||
JP2011088790 | 2011-04-13 | ||
JP2011201798A JP5884352B2 (ja) | 2011-04-13 | 2011-09-15 | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012229795A JP2012229795A (ja) | 2012-11-22 |
JP5884352B2 true JP5884352B2 (ja) | 2016-03-15 |
Family
ID=47431501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011201798A Active JP5884352B2 (ja) | 2011-04-13 | 2011-09-15 | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5884352B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021008248A (ja) * | 2019-07-03 | 2021-01-28 | アイシン精機株式会社 | インホイールモータ型の車両駆動装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0681929A (ja) * | 1992-09-07 | 1994-03-22 | Aisin Aw Co Ltd | 電気自動車用ドライブユニット |
JP2008195233A (ja) * | 2007-02-13 | 2008-08-28 | Mazda Motor Corp | インホイールモータを搭載する車両 |
JP5176656B2 (ja) * | 2008-04-01 | 2013-04-03 | トヨタ自動車株式会社 | インホイールモータの冷却構造 |
JP5338399B2 (ja) * | 2009-03-13 | 2013-11-13 | 日産自動車株式会社 | 回転電機の冷媒流量制御装置 |
JP5272867B2 (ja) * | 2009-04-15 | 2013-08-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
JP5282639B2 (ja) * | 2009-04-15 | 2013-09-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の駆動装置 |
-
2011
- 2011-09-15 JP JP2011201798A patent/JP5884352B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012229795A (ja) | 2012-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012140963A1 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
WO2012147407A1 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
JP5079431B2 (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
US10011261B2 (en) | Control apparatus for hybrid vehicle | |
EP2627529A2 (en) | Electric vehicle drive system | |
JP2009216190A (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP5032382B2 (ja) | モータ駆動装置およびインホイールモータ駆動装置 | |
JP2009219271A (ja) | モータ駆動装置およびインホイールモータ駆動装置 | |
JP2008184111A (ja) | 車輪駆動装置 | |
JP2017063542A (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP2014240667A (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP2009262616A (ja) | モータ駆動装置およびインホイールモータ駆動装置 | |
JP2014121941A (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP5806133B2 (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP2016176501A (ja) | 車輪駆動装置 | |
JP5765158B2 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
WO2015016058A1 (ja) | インホイールモータ駆動装置の潤滑装置 | |
JP5176183B2 (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP5884352B2 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
JP5794065B2 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
JP5845758B2 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
JP5786581B2 (ja) | 車両用インホイールモータユニットの潤滑制御装置 | |
JP2008275094A (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP2009058005A (ja) | インホイールモータ駆動装置 | |
JP2015074325A (ja) | インホイールモータ駆動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150623 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160125 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5884352 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |