JP5880386B2 - 画像処理装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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本発明は、画像処理装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
縞模様状に並んだ複数の線によって数値などの情報を表す符号画像(いわゆるバーコード)が知られている。このような符号画像を紙などの記録媒体上に形成する場合、意図した幅、及び間隔で線を形成できないと、後に符号画像から情報を読み取る際に、読み取りに失敗したり誤検出を引き起こしたりするおそれがある。しかしながら、インクジェット方式の画像形成装置を用いてこのような符号画像を形成する場合、インク吐出時に発生する副次的なインク液滴やインクの滲みにより、線の向きによっては線の太さを精度よく制御できないことがある。そこで、符号画像の配列方向を制御する画像形成装置や、配列方向によって線の太さを狭くする画像形成装置が提案されている(特許文献1及び2参照)。
特開平6−44393号公報 特開2005−22383号公報
本発明は、インクジェット方式により符号画像を形成する場合に、インクの吐出が行われた後に次の吐出の開始が遅延する現象(イナータンス)が発生しても、精度よく読み取り可能な符号画像を形成することのできる画像処理装置、画像形成システム及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の線を含み、当該複数の線の幅によって情報を示す符号画像を取得する画像取得手段と、画像形成装置が画像を形成する場合に発生する、インクを吐出した後における次の吐出開始の遅延に応じて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する補正量決定手段と、前記補正量に応じて前記複数の線それぞれの幅を補正した前記符号画像を前記画像形成装置に形成させる形成手段と、を含むことを特徴とする画像処理装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、前記遅延に起因する印刷位置のずれの測定結果を取得する測定結果取得手段をさらに含み、前記補正量決定手段は、前記測定結果に応じて前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像処理装置であって、前記符号画像は互いに幅の異なる複数の線を含み、前記補正量決定手段は、補正対象となる線の幅に応じて補正量を変化させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置であって、前記補正量決定手段は、前記画像形成装置の印刷特性に関する情報を用いて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像処理装置であって、前記画像形成装置の印刷特性に関する情報は、前記画像形成装置が備えるインク吐出ヘッドの数の情報を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、インクを吐出して画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に形成対象画像を形成させる画像処理装置と、を含み、前記画像処理装置は、前記形成対象画像として、複数の線を含み、当該複数の線の幅によって情報を示す符号画像を含む画像を取得する画像取得手段と、前記画像形成装置が画像を形成する場合に発生する、インクを吐出した後における次の吐出開始の遅延に応じて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する補正量決定手段と、前記補正量に応じて前記複数の線それぞれの幅を補正した前記符号画像を含む前記形成対象画像を前記画像形成装置に形成させる形成手段と、を含むことを特徴とする画像形成システムである。
請求項7に記載の発明は、複数の線を含み、当該複数の線の幅によって情報を示す符号画像を取得する画像取得手段、画像形成装置が画像を形成する場合に発生する、インクを吐出した後における次の吐出開始の遅延に応じて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する補正量決定手段、及び、前記補正量に応じて前記複数の線それぞれの幅を補正した前記符号画像を前記画像形成装置に形成させる形成手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
請求項1、6及び7に記載の発明によれば、イナータンスが発生しても、精度よく読み取り可能な符号画像を形成できる。
請求項2に記載の発明によれば、個々の画像形成装置で実際に生じているイナータンスの程度に応じて、符号画像を補正できる。
請求項3に記載の発明によれば、補正対象となる線のそれぞれについて、その幅に応じてイナータンスが生じるか否かを考慮した補正を行うことができる。
請求項4及び5に記載の発明によれば、画像形成装置の印刷特性から想定されるイナータンスの程度に応じて、符号画像を補正できる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの概略構成を表す構成図である。 バーコード画像の一例を示す図である。 バーコード画像を補正なしで印刷した場合の例を示す図である。 バーコード画像を補正して印刷した場合の例を示す図である。 デュアルヘッドの画像形成装置によりバーコード画像を補正なしで印刷した場合の例を示す図である。 デュアルヘッドの画像形成装置によりバーコード画像を補正して印刷した場合の例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が実現する機能を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が実行する処理の流れの一例を示すフロー図である。 補正量決定テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像処理装置が実行する処理の流れの別の例を示すフロー図である。 補正量決定テーブルの別の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム1の概略構成を表す構成図である。画像形成システム1は、紙などの記録媒体P上に画像を形成する画像形成装置3と、当該画像形成装置3が形成対象とする画像のデータを出力する画像処理装置2と、を含んで構成されている。図1に示すように、画像処理装置2は、制御部11と、記憶部12と、出力部13と、を含んで構成される。
制御部11は、CPU等であって、記憶部12に格納されているプログラムに従って各種の情報処理を行う。記憶部12は、RAM等のメモリ素子を含み、制御部11が実行するプログラム、及び当該プログラムが処理対象とするデータを格納する。特に本実施形態において記憶部12は、画像形成装置3が形成対象とする形成対象画像の画像データを格納する。
出力部13は、画像形成装置3に対するインタフェースであって、制御部11からの指示に従って画像形成装置3に対して形成対象画像のデータを送信する。
画像形成装置3は、インク吐出ヘッドからインク液滴を吐出するインクジェット方式によって、記録媒体P(ここでは紙であるものとする)に画像を形成する。本実施形態において画像形成装置3は、バーコード画像Bを含んだ形成対象画像を記録媒体P上に形成する。
バーコード画像Bは、互いに平行に配置された複数の直線(バー)によって構成され、これら複数のバーそれぞれの幅によって数値などの情報を表す一次元の符号画像である。バーコード画像Bを読み取って元の情報を精度よく再構成するためには、各バーの幅w、並びに各バーの両エッジから隣接するバーの対応するエッジまでの距離(エッジ間距離)dx及びdyを正確に記録媒体P上に再現する必要がある。例えば図2は、バーコード画像Bに含まれる3本のバーB1,B2及びB3を模式的に示している。この図において、バーB1の幅w1及びバーB3の幅w3は画像形成装置3の印刷単位(ドット)で4ドット分、バーB2の幅w2は8ドット分になっている。このバーコード画像Bを精度よく読み取るためには、3本のバーB1,B2及びB3それぞれの幅w1,w2及びw3、バーB1とバーB2との間のエッジ間距離dx1及びdy1、並びにバーB2とバーB3との間のエッジ間距離dx2及びdy2が理想値に近い値で記録媒体P上に印刷される必要がある。
一方で、インクジェット方式の画像形成装置3は、インクの滲みや副次的なインク液滴(サテライト)、さらにイナータンスと呼ばれる現象に起因して画像を構成するドットの印刷位置や印刷範囲が目標とする位置からずれる場合がある。このような画像形成装置3を用いてバーコード画像Bの印刷を行うと、バーの幅wやエッジ間距離dx,dyが本来の理想値からずれてしまい、後にバーコード画像Bを読み取る際に読み取りエラーや誤検出を引き起こすおそれがある。そこで本実施形態では、このようなずれの発生を想定して予め各バーの幅wを補正しておく。これにより、理想値に近い幅w及びエッジ間距離dx,dyで記録媒体P上にバーコード画像Bが形成されるようになる。特に画像形成装置3が連続帳票に対して高速で印刷を行うタイプの印刷機である場合、イナータンスによる影響を考慮して補正量を決定する必要がある。ここでイナータンスとは、インクジェット方式の画像形成装置3において、インク吐出ヘッドがインクを吐出した後すぐに次の吐出を行おうとした場合に、この次の吐出の開始が遅延してしまう現象である。
図3A及び図3Bは、図2に示すバーコード画像Bを実際に印刷した場合の例を示している。図3Aは、図2に示すバーコード画像Bを補正なしで印刷した場合の例を示しており、図3BはバーB1,B2及びB3それぞれの幅wを補正してから印刷した場合の例を示している。また、図3A及び図3Bにおいて、斜線のハッチングが付された直線領域は画像形成装置3のインク吐出ヘッドによって直接印刷されたラインを示しており、薄いハッチングが付された直線領域はインクの滲み等によって直接印刷されたラインの周囲に生じたライン(線太りにより生じたライン)を示している。ここでは、印刷されたラインの上下に1ドット分の滲みが生じるものと想定している。また、ここではバーコード画像Bを構成するバーの配列方向(図の上下方向)が記録媒体Pの送り方向に一致しているものとし、イナータンスによって各バーの2ライン目以降に1ドット分に相当する印刷位置のずれが生じるものと想定している。例えばバーB1の幅w1の理想値は4ドットなので、バーB1をそのまま補正なしで印刷する場合、画像形成装置3は4本のラインL1〜L4を連続して形成する。ところが、イナータンスにより、2本目以降のラインL2〜L4は本来の印刷位置よりも1ドット分下方にずれて形成され、ラインL1とラインL2の間には1ドット分の隙間が生じる。ただし、インクの滲みによってこの隙間は埋められており、1本のバーが2本に分離してしまうわけではない。
図3Aに示すように補正なしで印刷を行った場合、滲みやイナータンスの発生によって各バーB1〜B3の幅wは理想値よりも3ドット分大きくなってしまう。そこで本実施形態に係る画像処理装置2は、予め各バーの幅wを2ドット分縮める補正を行ってからバーコード画像Bの画像データを画像形成装置3に対して出力する。これにより、図3Bに示すように、各バーの幅wの理想値からのずれが1ドット分以内に収まることになる。
画像形成装置3が複数のインク吐出ヘッドを用いて印刷を行うタイプの場合、イナータンスの発生の仕方も異なることになる。例えば図3A及び図3Bに示したようにイナータンスによる遅延が1ドット分に収まる場合、2個のインク吐出ヘッドが交互に印刷を行うデュアルヘッドの方式であれば、イナータンスの影響による印刷位置のずれは生じない。そもそも各ヘッドは1ラインおきにしか印刷を行わないからである。しかしながら、イナータンスによって2ドット分以上の遅延が生じる場合、デュアルヘッドの画像形成装置3においてもイナータンスの影響による印刷位置のずれが生じることになる。このような場合の補正について、以下に説明する。
図4A及び図4Bは、画像形成装置3が第1ヘッド及び第2ヘッドという2個のインク吐出ヘッドを備える場合における、バーコード画像Bの印刷例を示しており、図4Aが補正なしの場合を、図4Bが補正ありの場合を示している。これらの図の例では、第1ヘッドと第2ヘッドが1ラインずつ交互に印刷を行っている。図4A及び図4Bにおいて、斜線のハッチングが付された直線領域は第1ヘッドによって印刷されたラインを示しており、縦線のハッチングが付された直線領域は第2ヘッドによって印刷されたラインを示している。また、図3A及び図3Bの場合と同様に、インク吐出ヘッドによるドットの印刷位置の周囲に1ドット分の滲みが生じると想定しており、この滲みによって生じたラインは図3A及び図3Bと同様に薄いハッチングによって表されている。一方、図3A及び図3Bとは異なり、イナータンスによって各ヘッドが1ライン分の印刷を行った後には、次の印刷が行われるまでに2ドット分の遅延が生じるものとしている。そのため、各ヘッドが1ライン目の印刷を行った後、同じインク吐出ヘッドが印刷する次のラインの位置は本来1ライン目から2ドット分下方の位置になるべきであるが、イナータンスによって1ライン目の3ドット分下方の位置になってしまう。具体例として、図4Aにおいて、バーB1を構成するラインL1〜L4のうち、ラインL1及びL3は第1ヘッドにより、ラインL2及びL4は第2ヘッドにより、それぞれ印刷されている。このうちラインL3は、本来ラインL2の直下に印刷されるべきであるが、イナータンスによってそこからさらに1ドット分下方の位置に印刷され、ラインL2とラインL3との間に1ドット分の隙間が生じている。このようなイナータンスによって生じる1ドット分の隙間と線太りによって生じる両端のラインによって、図4Aにおいて各バーの幅wは理想値よりも3ドット分大きくなっている。
これに対して図4Bは、各バーの幅wを縮める補正を行ってから印刷を行っているので、印刷された各バーの幅wが理想値に一致している。ただし、図4Bの例では、図3Bの場合と異なり、バーごとに補正量が変更されている。具体的に、本来の幅wが4ドットであるバーB1及びB3については、幅wを2ドット分縮める補正を行っている。その結果、形成対象のラインは2ラインになり、第1ヘッド及び第2ヘッドがそれぞれ1ラインずつ印刷を行うことによってバーが形成される。各ヘッドが1ライン分しか印刷を行わないので、イナータンスは生じない。一方、バーB2については、他のバーと異なり幅wを3ドット分縮める補正を行っている。その結果、第1ヘッドが3ライン、第2ヘッドが2ライン、計5ラインの印刷が行われ、イナータンスによる隙間とインクの滲みによりバーの両端に生じるラインも含めて、理想値に一致する8ドット分の幅wのバーが形成される。このように、印刷条件、及び発生するイナータンスの程度によっては、バーごとに最適な補正量が異なる場合があり得る。このような場合、補正対象となるバーの幅に応じて当該バーの幅に対する補正量を変化させることによって、各バーが理想値に近い幅で印刷される。より具体的に、バーの幅があらかじめ定められた値より小さい場合、印刷条件によっては各ヘッドが複数ラインを印刷する必要がなくなり、イナータンスの影響を考慮する必要がなくなる。逆にバーの幅があらかじめ定められた値より大きければ、各ヘッドが複数ラインを印刷するので、イナータンスの影響に応じた補正値により補正を行う必要が生じる。
以下、以上説明したような制御を実現する画像処理装置1の機能について説明する。画像処理装置1は、機能的に、図5に示すように、画像取得部21と、補正量決定部22と、形成制御部23と、を含んで構成されている。これらの機能は、制御部11が記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、実現される。このプログラムは、インターネット等の通信ネットワークを介して画像処理装置1に提供されてもよいし、光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されて画像処理装置1に提供されてもよい。
画像取得部21は、画像形成装置3が形成対象とする画像(形成対象画像)を取得する。この形成対象画像には、バーコード画像Bが含まれているものとする。
補正量決定部22は、画像取得部21が取得した形成対象画像内のバーコード画像Bに含まれる各バーの幅wに対する補正量を決定する。例えば補正量決定部22は、画像形成装置3の印刷特性に関する情報を用いて、想定されるイナータンスによる印刷位置のずれを見積もり、これに応じて補正量を決定する。また、補正量決定部22は、過去に実験等を行って測定されたイナータンスの程度に応じて、補正量を決定してもよい。あるいは補正量決定部22は、バーコード画像Bの形成に使用する画像形成装置3において実際に発生しているイナータンスの程度を測定し、その測定結果に応じて、各バーの幅wに対する補正量を決定してもよい。この測定結果は、実際に予め定められた幅のバーを含んだ測定用画像(テストパターン)を画像形成装置3に印刷させ、その印刷結果の画像をスキャナ等で読み取り、読み取られたバーの幅を理想値と比較することによって取得される。このような方法を用いることにより、実際に使用する画像形成装置3で発生しているイナータンスの程度(イナータンスレベル)に応じた補正量が決定される。補正量決定部22が補正量を決定する方法の具体例については、後に詳しく説明する。
形成制御部23は、補正量決定部22が決定した補正量で各バーの幅wを補正して得られる形成対象画像を、出力部13を介して画像形成装置3に対して出力し、画像形成装置3に対して形成対象画像を形成させる。これにより、各バーの幅w及びエッジ間距離dx,dyが理想値に近いバーコード画像Bが印刷される。
以下、本実施形態においてバーコード画像Bを含む形成対象画像を印刷する際に制御部11が実行する処理の流れの具体例について、図6のフロー図を用いて説明する。この図の例においては、実際のイナータンスの測定は行わず、画像形成装置3の既知の印刷特性に関する情報を用いて各バーの幅wを補正するものとする。
まず制御部11は、画像形成装置3の印刷特性に関する情報を取得する(S1)。具体例として、制御部11は、画像形成装置3の印刷速度、インク適量、及びヘッド数に関する情報を取得する。印刷速度は、例えば画像形成装置3が連続帳票に対する印刷を行う場合、1分間あたりに印刷可能な記録媒体Pの長さで表される。本実施形態において印刷速度は、画像形成装置3の種類によって200m/分、100m/分、及び50m/分のいずれかであるものとする。また、インク滴量は、インク吐出ヘッドが吐出するインク液滴の大きさである。本実施形態では、インク滴量はユーザの設定等により多・中・少の3段階で切り替え可能になっているものとする。また、ヘッド数は、画像形成装置3が備えるインク吐出ヘッドの数である。ここでは画像形成装置3は、インク吐出ヘッドを1個しか備えていないシングルヘッド、及び2個備えているデュアルヘッドのいずれかであるものとする。制御部11は、これらの情報を画像形成装置3に対する問い合わせによって取得してもよいし、ユーザが入力する情報に基づいて取得してもよい。
次に制御部11は、形成対象画像を取得する(S2)。そして、S2で取得した形成対象画像に含まれるバーコード画像Bの配置方向が縦配置か横配置を特定する(S3)。具体的に制御部11は、バーコード画像Bの延伸方向が、記録媒体Pの送り方向と一致するか否かを判定する。バーコード画像Bが縦配置されている場合、バーコード画像Bの延伸方向(バーコード画像B内における各バーの配列方向)は記録媒体Pの送り方向と一致するので、各バーの幅wに対するイナータンスの影響が生じる。そのため、イナータンスを考慮した補正量を用いて各バーの幅wを補正する必要がある。一方、バーコード画像Bが横配置されている場合、バーコード画像Bの延伸方向は記録媒体Pの送り方向と直交するので、各バーの幅wはイナータンスの影響によっては変化しない。そのため、インクの滲み等だけを考慮した補正量で補正を行えばよいことになる。
続いて制御部11は、バーコード画像B内に含まれる複数のバーのそれぞれに対して、その幅wの補正量を決定し、決定した補正量で当該バーの幅wを補正する。具体的に制御部11は、S1及びS3で得られた情報と、補正対象となるバーの幅wの情報とを用いて、補正量決定テーブルを参照して補正量を決定する(S4)。
図7は、補正量決定テーブルの一例を示している。この図の例では、S1で取得した印刷速度、インク滴量、及びヘッド数の情報と、S3で取得したバーコード画像Bの配置方向の情報と、補正対象となるバーの幅wの情報と、の組み合わせに対して、補正量が関連づけられている。なお、図7の例では印字速度200m/分はデュアルヘッド(ヘッド数2)でのみ実現されるものとしており、シングルヘッドの欄は存在していない。図中、横配置に対応する欄はイナータンスを考慮しない補正量となっており、縦配置に対応する欄がイナータンスを考慮した補正量となっている。この場合のイナータンスを考慮した補正量は、該当する印刷特性において標準的に発生するイナータンスレベルを想定して決定されている。例えば印刷特性が印刷速度200m/分、インク滴量多、デュアルヘッドの場合、一般的にイナータンスによる遅延が2ドット分生じるとの想定の下に補正量が決定されている。なお、図中において補正量0は補正が不要であることを示している。また、印字速度100m/分、インク滴量多、シングルヘッドの場合、イナータンスが発生する縦配置では補正量の欄が補正不可となっている。これは、当該印刷条件の下では、補正量決定部22によるバーの幅wの補正を行っても理想値に近い幅wでの印刷が不可能なことを示している。このような条件に該当する場合、画像処理装置2は例えば警告メッセージを出力するなどして、印刷を中止してもよい。
さらに制御部11は、S4で決定した補正量で補正対象となるバーの幅wを補正する(S5)。その後、全てのバーについて必要な補正を行ったか否か判定する(S6)。未処理のバーが残っていれば、S4に戻って未処理のバーについても補正量の決定、及び補正を行う。全てのバーについて必要な補正が行われると、補正後の形成対象画像を画像形成装置3に対して出力し、画像の形成を行う(S7)。
次に、実際に発生しているイナータンスのレベルを測定し、その測定結果を用いて補正量を決定する場合の処理の流れの具体例について、図8のフロー図を用いて説明する。
まず制御部11は、イナータンスレベル測定のために予め用意されたテストパターンを出力し、画像形成装置3に印刷させる(S11)。そして、その印刷されたテストパターンを測定して得られる測定結果を取得する(S12)。
このテストパターンは、例えば予め定められた幅のバーを縦方向(記録媒体Pの送り方向と一致する方向)及び横方向(記録媒体Pの送り方向と直交する方向)のそれぞれに配置した画像であってよい。縦方向に配置したバーはイナータンスの影響を受けず、横方向に配置したバーはイナータンスの影響を受ける。そのため、印刷された二つのバーそれぞれの幅を測定すれば、両者の差がイナータンスによって生じる幅のずれを示していることになる。テストパターンに対する測定は、ユーザがスキャナ等を用いて行い、その結果を画像処理装置2に対して入力してもよい。あるいは、画像形成装置3に内蔵されたセンサーが、画像形成装置3内で印刷されたテストパターンをそのまま読み取って、その読み取り結果を画像処理装置2に対して出力してもよい。
続いて制御部11は、前述したS1〜S3の処理と同様にして、画像形成装置3の印刷特性に関する情報の取得(S13)、形成対象画像の取得(S14)、及びバーコード画像Bの配置方向の特定(S15)を行う。その後、制御部11は、バーコード画像B内に含まれる複数のバーのそれぞれを補正対象として、その幅wの補正量を決定する(S16)。具体的に制御部11は、S12で得られたイナータンスレベルの情報と、S13及びS15で得られた情報と、補正対象となるバーの幅wの情報とを用いて、補正量決定テーブルを参照して補正量を決定する。
図9は、この場合に用いられる補正量決定テーブルの一例を示している。なお、この図の例においては、イナータンスの影響を受けない横配置に対応する欄の記載は省略されている。テーブルの縦の欄は図7と同様に印刷特性に関する情報、バーコード画像Bの配置方向、及び補正対象となるバーの幅wになっており、さらに横の欄としてイナータンスレベルが設けられている。これらの情報の組み合わせによって、各バーに対して補正量が決定される。
補正量が決定されると、制御部11は、S5と同様に決定された補正量でバーに対する補正を行う(S17)。そして、全てのバーについて必要な補正を行ったか否か判定し(S18)、補正が行われていないバーがあればS16に戻って新たなバーについて補正量の決定、及び補正を行う。全てのバーについて必要な補正が行われると、補正後の形成対象画像を画像形成装置3に対して出力し、画像の形成を行う(S19)。
以上により、実際に画像形成装置3において生じているイナータンスの程度に応じた補正が行われる。
なお、本発明の実施の形態は以上説明したものに限られない。例えば画像処理装置2は、以上説明した以外の画像形成装置3の印刷特性に関する情報や各種の印刷条件に関する情報をさらに用いて補正量を決定してもよい。
1 画像形成システム、2 画像処理装置、3 画像形成装置、11 制御部、12 記憶部、13 出力部、21 画像取得部、22 補正量決定部、23 形成制御部。

Claims (7)

  1. 複数の線を含み、当該複数の線の幅によって情報を示す符号画像を取得する画像取得手段と、
    画像形成装置が画像を形成する場合に発生する、インクを吐出した後における次の吐出開始の遅延に応じて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する補正量決定手段と、
    前記補正量に応じて前記複数の線それぞれの幅を補正した前記符号画像を前記画像形成装置に形成させる形成手段と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記遅延に起因する印刷位置のずれの測定結果を取得する測定結果取得手段をさらに含み、
    前記補正量決定手段は、前記測定結果に応じて前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記符号画像は互いに幅の異なる複数の線を含み、
    前記補正量決定手段は、補正対象となる線の幅に応じて補正量を変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正量決定手段は、前記画像形成装置の印刷特性に関する情報を用いて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像形成装置の印刷特性に関する情報は、前記画像形成装置が備えるインク吐出ヘッドの数の情報を含む
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. インクを吐出して画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置に形成対象画像を形成させる画像処理装置と、
    を含み、
    前記画像処理装置は、
    前記形成対象画像として、複数の線を含み、当該複数の線の幅によって情報を示す符号画像を含む画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像形成装置が画像を形成する場合に発生する、インクを吐出した後における次の吐出開始の遅延に応じて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する補正量決定手段と、
    前記補正量に応じて前記複数の線それぞれの幅を補正した前記符号画像を含む前記形成対象画像を前記画像形成装置に形成させる形成手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成システム。
  7. 複数の線を含み、当該複数の線の幅によって情報を示す符号画像を取得する画像取得手段、
    画像形成装置が画像を形成する場合に発生する、インクを吐出した後における次の吐出開始の遅延に応じて、前記複数の線それぞれの幅に対する補正量を決定する補正量決定手段、及び、
    前記補正量に応じて前記複数の線それぞれの幅を補正した前記符号画像を前記画像形成装置に形成させる形成手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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