JP5928099B2 - 濃度ムラ抑制方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットヘッドによって被記録媒体に形成される、パターンの濃度ムラを抑制する方法に関する。
複数のノズルを有するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタを用いて、被記録媒体に文字や画像等の各種パターンを記録する際に、被記録媒体に形成されたパターンに濃度ムラが発生することがある。
上記の濃度ムラは、主に、複数のノズルの吐出特性(吐出される液滴の量や速度)にばらつきが存在することに起因する。そこで、従来から、各ノズルのデューティ(被記録媒体の単位面積に対するインク吐出量)を調整することによって上記の濃度ムラを抑制することが行われていた。より詳細には、全てのノズルから所定のデューティでインクを吐出させて被記録媒体にテストパターンを形成し、このテストパターンに生じている濃度ムラをスキャナ等で検出した後、その濃度ムラが抑制されるように各ノズルのデューティ(インク吐出量)を補正する。しかしながら、従来では、テストパターンの濃度ムラからデューティをどの程度補正すればよいかの判断を、人が官能評価によって行っていたため、評価を行う人によって補正値がばらつくという問題があった。
特許文献1には、上記の濃度ムラを補正する方法が開示されている。まず、複数のノズルを有するインクジェットヘッドによって、ノズルの指定階調値(前記デューティに相当する)の異なる5種類の帯状パターンを被記録媒体に印刷する。次に、これら5種類の帯状パターンをスキャナで読み取る。読み取られた帯状パターンの画像データから、1つのノズルが形成したパターンの一部領域(列領域)について、指定階調値の異なる5種類の帯状パターンのそれぞれの濃度を取得する。
ここで、複数のノズルの間に吐出特性のばらつきが存在すると、複数のノズルにそれぞれ対応する複数の列領域の間では、同じ指定階調値の帯状パターンであっても濃度差が生じる。これが濃度ムラの原因となる。そこで、全ての列領域について、同じ帯状パターンの中では濃度がある目標値で均一となるように、各ノズルの階調値を指定階調値に対して補正する。具体的には、まず、複数の列領域の各々について、指定階調値と濃度測定値の関係を取得する。そして、ある列領域の濃度測定値が所定の目標値(例えば、複数の列領域の濃度平均値)からずれている場合には、先に取得した指定階調値と濃度測定値との関係を用いて、その列領域の濃度が前記目標値となるように指定階調値を補正する。
特開2006−305963号公報(特に、図11〜図20)
前記特許文献1では、被記録媒体に形成された5種類の帯状パターンをスキャナで読み取って、複数の列領域(複数のノズル)の各々についての、指定階調値と濃度測定値の関係を取得している。しかし、スキャナの撮像素子にはある一定の読み取り誤差が存在している。そのため、この撮像素子の読み取り誤差によって、取得された指定階調値と濃度測定値の関係が、実際の関係からずれているということも考えられる。
また、一般的なスキャナは、一方向に配列された複数の撮像素子を有し、これら複数の撮像素子を前記配列方向と直交(又は交差)する方向に走査することによって、原稿(ここでは被記録媒体に形成されたパターン)を読み取る。しかし、素子自体の特性差などにより、複数の撮像素子間で読み取り誤差がばらついていることも考えられる。この場合、どの撮像素子でパターンを読み取ったかによって、取得されるパターンの濃度情報が変わってくるという問題が十分に起こり得る。
上記のように、スキャナの読み取り誤差に起因して、指定階調値(デューティ)と濃度測定値との関係が精度よく取得できないと、階調値の補正精度が悪くなるため、パターンの濃度ムラを十分に抑制することができなくなる。
本発明の目的は、パターンの濃度ムラ抑制のためのデューティ補正に使用する、パターン濃度とデューティの関係を取得する上で、スキャナ(読み取り手段)の撮像素子の読み取り誤差の影響を排除することである。
第1の発明の濃度ムラ抑制方法は、複数のノズルを有するインクジェットヘッドにより被記録媒体に形成される、パターンの濃度ムラを抑制する方法であって、
前記インクジェットヘッドの前記ノズルから、被記録媒体に所定デューティでインクを吐出させることにより、前記被記録媒体に第1パターンを形成する第1パターン形成工程と、前記インクジェットヘッドの前記ノズルから、前記被記録媒体に前記第1パターンとは異なるデューティでインクを吐出させることにより、前記被記録媒体に第2パターンを形成する第2パターン形成工程と、前記被記録媒体に形成された前記第1パターンと前記第2パターンを、複数の撮像素子を有し、且つ、前記被記録媒体に対して相対移動する読み取り手段で読み取ってそれぞれのパターンの濃度を取得する読み取り工程と、前記第1パターンの濃度と前記第2パターンの濃度に基づいて、前記インクジェットヘッドにより前記被記録媒体に形成されるパターンの濃度と、そのパターンを形成する際に指定した前記デューティとの関係を算出する算出工程と、前記パターンの濃度とデューティとの関係に基づいて、前記被記録媒体に形成されるパターンの濃度ムラが小さくなるように、前記複数のノズルのデューティを補正する補正工程と、を備え、
前記読み取り工程において、前記第1パターンと前記第2パターンとを、前記読み取り手段の同じ撮像素子で読み取り、前記算出工程において、同じ前記撮像素子で読み取った前記第1パターンと前記第2パターンの濃度差を求め、前記パターンの濃度とデューティとの関係として、前記濃度差とデューティ差との関係を算出することを特徴とするものである。
本発明においては、被記録媒体に、インクジェットヘッドのノズルから所定デューティでインクを吐出させて第1パターンを形成し、また、これとは異なるデューティでノズルからインクを吐出させて第2パターンを形成する。そして、第1パターンと第2パターンとを、読み取り手段の同じ撮像素子で読み取ってそれぞれのパターンの濃度を取得する。ここで、同じ撮像素子で読み取った第1パターンと第2パターンとでは、それぞれの濃度情報に含まれる撮像素子の読み取り誤差はほぼ等しくなると考えられる。そこで、第1パターンと第2パターンの濃度差をとることで、それぞれのパターンの濃度情報に含まれていた撮像素子の読み取り誤差が相殺され、得られた濃度差とデューティ差との関係には、撮像素子の読み取り誤差が含まれないこととなる。従って、このようにして算出した濃度差とデューティ差との関係に基づいてノズルのデューティを補正することにより、スキャナの撮像素子の読み取り誤差を排除したデューティ補正が可能となり、被記録媒体に形成される様々なパターンの濃度ムラを確実に抑制できる。
第2の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第1の発明において、前記第2パターン形成工程において、前記デューティが異なる複数の前記第2パターンを形成し、前記読み取り工程において、前記複数の第2パターンの各々と前記第1パターンとを、前記読み取り手段の同じ撮像素子で読み取り、前記算出工程において、前記複数の第2パターンの各々について、これと同じ前記撮像素子で読み取った前記第1パターンとの濃度差を求め、前記濃度差と前記デューティ差との関係を算出することを特徴とするものである。
本発明では、第2パターン形成工程においてデューティの異なる第2パターンを複数形成する。そして、これら複数の第2パターンの各々と、同じ撮像素子で読み取った第1パターンとの濃度差をそれぞれ求めることで、算出工程で濃度差とデューティ差との関係を算出するための測定点が増える。従って、濃度差とデューティ差との関係をより精度よく算出することができる。
第3の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第1又は第2の発明において、前記第1パターン形成工程において、前記複数のノズルに含まれる2以上のノズルによって、前記被記録媒体に前記第1パターンを形成し、前記第2パターン形成工程において、前記複数のノズルに含まれる2以上のノズルによって、前記被記録媒体に前記第2パターンを形成し、
前記算出工程において、前記第1パターンの濃度を、前記第1パターンの、前記2以上のノズルによりそれぞれ形成された部分の濃度平均値とし、前記第2パターンの濃度を、前記第2パターンの、前記2以上のノズルによりそれぞれ形成された部分の濃度平均値とすることを特徴とするものである。
本発明では、第1パターン及び第2パターンの、2以上のノズルによってそれぞれ形成された部分について、濃度を平均化した値を、それぞれのパターンの濃度として採用する。これにより、仮に、一部のノズルの吐出特性が他のノズルと比べてかなり大きくずれており、局所的に濃度が特異な箇所が存在する場合であっても、パターンの複数箇所の濃度を平均化することによって、前記濃度差とデューティ差との関係に及ぼす影響を抑えることができる。
第4の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記第1パターン形成工程及び前記第2パターン形成工程において、前記被記録媒体に、前記第1パターンと前記第2パターンを所定方向に並べて形成し、前記読み取り工程において、前記所定方向に対して交差する方向に配列された前記複数の撮像素子を有する前記読み取り手段を、前記被記録媒体に対して前記所定方向に相対移動させることにより、前記第1パターンと前記第2パターンを同じ撮像素子で読み取ることを特徴とするものである。
本発明によれば、複数の撮像素子を有する読み取り手段を、第1パターンと第2パターンとが並ぶ方向に移動させることで、同じ撮像素子で2つのパターンを簡単に読み取ることができる。
第5の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第4の発明において、前記インクジェットヘッドは、所定の配列方向に沿って配列された前記複数のノズルを有し、且つ、前記被記録媒体に対して前記配列方向と交差するヘッド走査方向に移動しつつ、前記複数のノズルから前記被記録媒体にそれぞれインクを吐出するものであり、前記インクジェットヘッドの前記ヘッド走査方向における1回の移動の途中に前記デューティを変更することによって、前記第1パターンと前記第2パターンを、前記ヘッド走査方向に並べて形成することを特徴とするものである。
本発明では、第1パターンと第2パターンとをインクジェットヘッドのヘッド走査方向に並べて形成する。また、インクジェットヘッドの1回の移動の途中にデューティを変更することにより、インクジェットヘッドの1回の移動で、被記録媒体に第1パターンと第2パターンとを一度に形成することができる。
第6の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第4の発明において、前記インクジェットヘッドは、所定の配列方向に沿って配列された前記複数のノズルを有し、且つ、前記被記録媒体に対して前記配列方向と交差するヘッド走査方向に移動しつつ、前記複数のノズルから前記被記録媒体にそれぞれインクを吐出するものであり、前記第1パターンと前記第2パターンを、前記配列方向に並べて形成することを特徴とするものである。
本発明では、第1パターンと第2パターンとをノズルの配列方向に並べて形成する。
第7の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第6の発明において、前記インクジェットヘッドを前記ヘッド走査方向に移動させながら、前記複数のノズルのうちの前記配列方向一方側の第1ノズル群と前記搬送方向他方側の第2ノズル群とから、それぞれ異なるデューティでインクを吐出させることにより、前記インクジェットヘッドの前記ヘッド走査方向における1回の移動で、前記配列方向に並ぶ前記第1パターンと前記第2パターンを形成することを特徴とするものである。
本発明では、ノズルの配列方向に並ぶ第1パターンと第2パターンを、インクジェットヘッドのヘッド走査方向における1回の移動で形成することができる。
第8の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第4〜第7の何れかの発明において、前記第1パターンと前記第2パターンが並ぶ方向を示す方向識別マークを、前記被記録媒体に形成する、マーク形成工程をさらに備えることを特徴とするものである。
第1パターンと第2パターンが並ぶ方向とは、即ち、2つのパターンを同じ撮像素子で読み取るために、読み取り手段を、被記録媒体に対して相対移動させる方向のことである。この方向を示すマークを記録用紙に付しておくことで、後の読み取り工程において、読み取り方向を間違えにくくなる。
第9の発明の濃度ムラ抑制方法は、前記第1〜第8の何れかの発明において、前記算出工程において、前記第1パターンの縁部を除く部分の濃度情報、及び、前記第2パターンの縁部を除く部分の濃度情報を用いて、前記濃度差と前記デューティとの関係を算出することを特徴とするものである。
各パターンの縁部は、他の別のパターンやパターンが何も形成されていない領域と隣接する部分であり、各パターンの中央部と比べて、光の反射等の条件が大きく異なるため、撮像素子の読み取り誤差が生じやすい。そこで、このようなパターンの縁部の濃度情報は、算出工程で使用しないことが好ましい。
本発明では、異なるデューティで形成した第1パターンと第2パターンとを同じ撮像素子で読み取り、これら第1パターンと第2パターンとの濃度差をとる。これにより、それぞれのパターンの濃度情報に含まれていた撮像素子の読み取り誤差が相殺され、得られた濃度差とデューティ差との関係には、撮像素子の読み取り誤差が含まれないこととなる。この関係に基づいてノズルのデューティを補正することにより、スキャナの読み取り誤差を排除した補正が可能となり、濃度ムラを確実に抑制できる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 図1のインクジェットプリンタとこれに接続された検査装置とを含む、プリンタ検査システムの概略ブロック図である。 濃度ムラ抑制方法の手順を示す工程図である。 検査パターン形成工程の説明図である。 スキャナの平面図である。 第1検査パターン(デューティ100%)と第2検査パターン(デューティ40%)の、濃度情報を示す。 6つの第2検査パターンについての取得された濃度差のデータを、横軸にデューティ差をとってプロットしたグラフである。 濃度ムラ検出パターンを示す図である。 (a)は濃度ムラが生じている濃度ムラ検出パターンの例、(b)は(a)の濃度ムラ検出パターンの濃度分布である。 変更形態の検査パターン形成工程の説明図である。 別の変更形態の検査パターン形成工程の説明図である。 さらに別の変更形態の検査パターン形成工程の説明図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略平面図である。また、図2は、図1のインクジェットプリンタとこれに接続された検査装置とを含む、プリンタ検査システムの概略ブロック図である。
(インクジェットプリンタの概略構成)
まず、図1、図2を参照して、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成について説明する。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、搬送機構5と、制御装置8等を備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙Pが載置される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10,11に沿ってヘッド走査方向(図1の左右方向)に往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ3には、無端ベルト12が連結されており、キャリッジ駆動モータ13によって無端ベルト12が走行駆動されたときに、キャリッジ3は、無端ベルト12の走行に伴ってヘッド走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4はキャリッジ3に取り付けられており、キャリッジ3とともにヘッド走査方向に移動する。このインクジェットヘッド4の下面(図1の紙面向こう側の面)には、ブラック、イエロー、シアン及びマゼンタの、4色のインクをそれぞれ吐出する、4種類のノズル14が形成されている。4種類のノズル14は、それぞれ、ヘッド走査方向と直交する、記録用紙Pの搬送方向に配列されている。また、プリンタ1にはホルダ9が設けられ、このホルダ9には、ブラック、イエロー、シアン及びマゼンタの、4色のインクがそれぞれ貯留された4つのインクカートリッジ15が装着される。図示は省略するが、キャリッジ3に搭載されたインクジェットヘッド4とホルダ9は4本のチューブ(図示省略)で接続されており、4つのインクカートリッジ15の4色のインクが、4本のチューブを介してインクジェットヘッド4にそれぞれ供給される。
搬送機構5は、搬送方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ16、17を有する。2つの搬送ローラ16、17は、搬送モータ18(図2参照)によって回転駆動される。搬送機構5は、2つの搬送ローラ16、17によって、プラテン2に載置された記録用紙Pを搬送方向に搬送する。尚、図1では、ヘッド走査方向と搬送方向が直交しているが、これら2つの方向が90度とは異なる角度で交差していてもよい。
図2に示すように、制御装置8は、中央処理装置であるCPU(Central Processing Unit)20と、プリンタ1の全体動作を制御する為の各種プログラムやデータ等が格納されたROM(Read Only Memory)21と、CPU20で処理されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)22等を含むマイクロコンピュータと、プリンタ1の各構成を制御するための各種制御回路を備える。
特に、制御装置8は、インクジェットヘッド4、キャリッジ駆動モータ13、及び、搬送モータ18等を制御して、記録用紙Pへの印刷動作を行わせる印刷制御回路23を有する。この印刷制御回路23は、インクジェットプリンタ1と接続された外部装置から入力される印刷データに基づき、インクジェットプリンタ1の各部を制御することにより、インクジェットプリンタ1に以下の印刷動作を行わせる。即ち、インクジェットプリンタ1は、プラテン2上に載置された記録用紙Pに対してキャリッジ3をヘッド走査方向に移動させながら、インクジェットヘッド4のノズル14からインクを吐出させる。これとともに、2つの搬送ローラ16、17によって記録用紙Pを搬送方向に搬送する。以上の動作によって記録用紙Pに画像や文字等の所望のパターンが印刷される。
印刷制御回路23は、インクジェットヘッド4の各ノズル14の吐出タイミングや吐出量等を制御するヘッド制御部24と、外部装置から入力された印刷データに基づいて各ノズル14のデューティを設定するデューティ設定部25と、デューティ設定部25で設定されたデューティを補正するデューティ補正部26を有する。
尚、「デューティ」とは、各ノズル14について設定されるものであって、記録用紙Pの単位領域に向けて各ノズル14から吐出させるインク量の、ある最大値に対する比(%)のことである。デューティが最大(以下、100%デューティともいう)とは、各ノズル14から吐出させるインク量が最大の場合であるが、より具体的には、各ノズル14の全ての吐出タイミングにおいて、1回の吐出で吐出可能な最大体積の液滴をそれぞれ吐出させる場合のことである。そして、各ノズル14のデューティを最大(100%)に設定して記録用紙Pにパターンを形成したときにはパターンの濃度は最も高くなり、各ノズル14のデューティが低く設定されるほどパターンの濃度は低くなる。尚、上記のデューティは、100%デューティに対して、適当な間隔で液滴の吐出を間引いて吐出回数を減らすことによって下げることができる。即ち、本実施形態では、最大デューティに対する吐出の間引き率を調整することによって、デューティを、前記最大デューティよりも低い値に調整する。
尚、デューティ補正部26は、デューティ設定部25で設定されたデューティで各ノズル14から液滴を吐出させて記録用紙Pにパターンを形成したときに、そのパターンに発生する濃度ムラを抑制するために、デューティの設定値を補正するものである。このデューティの補正については後で詳述する。
(インクジェットプリンタの検査)
図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、例えば工場出荷前に、検査装置30に接続されて、プリンタ1の各種性能に関する様々な設定及び検査が行われる。検査装置30は、少なくとも、PC31とスキャナ32とを備えている。PC31には、後述のデューティの補正値を決定するためのプログラムを含む、各種のプログラムがインストールされており、これらのプログラムを実行することによって、プリンタ1の各種設定及び検査を行う。
以下では、検査装置30が行う検査及び設定のうち、特に、インクジェットヘッド4によって記録用紙Pに形成されるパターンの濃度ムラを抑制するための、各ノズル14のデューティ補正について説明する。
インクジェットヘッド4の複数のノズル14について、同じデューティでそれぞれインクを吐出させたときに、全てのノズル14の吐出特性(吐出される液滴の量や液滴の速度)にばらつきがなければ、記録用紙Pに形成されるパターンの濃度は均一となり濃度ムラは生じない。しかし、実際には、製造公差等によって、ノズル14やこのノズルに連なるインク流路の形状のばらつき、あるいは、ノズル14内のインクに圧力を付与する駆動素子の特性ばらつきが存在し、そのために複数のノズル14間で吐出特性がばらつくことはある程度避けられない。複数のノズル14の間で液滴の吐出量がばらつくと、それぞれのノズル14によって形成されるドットの濃さが異なってくるために形成されたパターンに濃度ムラが生じる。また、複数のノズル14の間で液滴速度がばらついた場合には液滴の着弾位置がばらつくため、記録用紙P上のドットの密度が均一にならず、やはり濃度ムラが生じる。
そこで、本実施形態では、複数のノズル14からそれぞれ同じデューティで吐出させて記録用紙Pに濃度ムラ検出パターンを形成し、この濃度ムラ検出パターンの濃度ムラを検出して、濃度ムラが小さくなるように各ノズル14のデューティを補正する。図3は、濃度ムラ抑制方法の手順を示す工程図である。
図3に示すように、本実施形態の濃度ムラ抑制方法は、大きくは、濃度−デューティ関係取得工程と、補正工程に分かれている。濃度−デューティ関係取得工程では、記録用紙Pに形成されるパターンの濃度と、このパターンを形成する際に指定されたデューティとの関係を示す、濃度−デューティ関係を取得する。即ち、「濃度−デューティ関係」とは、各ノズル14のデューティを所定値に設定してパターンを形成したときに、そのパターンがどのような濃度になるかを示す情報である。補正工程では、記録用紙Pに濃度ムラ検出パターン70(図8参照)を形成してその濃度ムラを検出し、前記の濃度−デューティ関係を用いて、濃度ムラ検出パターン70に生じている濃度ムラが小さくなるように、各ノズル14のデューティを補正する。
[濃度−デューティ関係取得工程]
濃度−デューティ関係取得工程は、さらに、検査パターン形成工程、読み取り工程、及び、算出工程に分かれている。
(検査パターン形成工程)
検査パターン形成工程では、濃度−デューティ関係を取得するための検査パターン50を形成する。図4は、検査パターン形成工程の説明図である。尚、以下の説明では、図4に示されるインクジェットヘッド4の、搬送方向に平行な1列のノズル列40によって検査パターン50を形成する。
図4に示すように、インクジェットヘッド4のノズル列40を構成する複数のノズル14は、搬送方向上流側の第1ノズル群41aと、搬送方向下流側の第2ノズル群41bに分けられている。そして、インクジェットヘッド4を図4の右方に移動させながら、第1ノズル群41aと第2ノズル群41bからそれぞれインクを吐出させて、記録用紙Pに用紙幅方向(ヘッド走査方向)に延びる帯状の検査パターン50を形成する。
ここで、第1ノズル群41aに属する複数のノズル14については、最大デューティ(100%)で全てのノズル14からインクを吐出させる。一方、第2ノズル群41bに属する複数のノズル14については、インクジェットヘッド4の移動途中でデューティを100%から0%まで段階的に変化させる。これにより、インクジェットヘッド4の1回の右方への移動により、デューティが100%の第1検査パターン51と、デューティが100%、80%、60%、40%、20%、0%(インク着弾なし)の、6種類の第2検査パターン52a〜52fを一度に形成する。また、第1検査パターン51と6種類の第2検査パターン52a〜52fは、搬送方向(ノズル14の配列方向)に並んで形成される。
尚、上述の検査パターン形成工程が、本願発明の第1パターン形成工程と第2パターン形成工程に相当する。但し、本実施形態の6つの第2検査パターン52a〜52fのうち、図4の左端の第2検査パターン52aは、第1検査パターン51とデューティが同じ(100%)であるので、厳密には、本願の特許請求の範囲における「第2パターン」には該当しない。また、右端の第2検査パターン52fは実際にはインクが吐出されていないので、これも、厳密には、本願の特許請求の範囲における「第2パターン」には該当しない。つまり、本実施形態において、本願の特許請求の範囲における「第2パターン」に該当するのは、残り4つの第2検査パターン52b〜52eということになる。
さらに、第1検査パターン51と第2検査パターン52の形成前、あるいは、形成後に、記録用紙Pの所定の領域に第1検査パターン51と第2検査パターン52とが並ぶ方向を示す方向識別マーク53を印刷しておく(マーク形成工程)。
(読み取り工程)
読み取り工程では、検査装置30のスキャナ32により、記録用紙Pに形成された第1検査パターン51と第2検査パターン52を読み取り、それぞれの濃度情報を取得する。
図5はスキャナ32の平面図である。図5に示すように、スキャナ32は、透明なガラスからなる矩形状の原稿載置台60と、原稿載置台60の裏側(図5の紙面向こう側)に配置されたラインセンサ61(読み取り手段)を有する。原稿載置台60の表側(図5の紙面手前側)は、図示しない原稿カバーによって覆われる。ラインセンサ61は、原稿載置台60の短手方向(以下、主走査方向という)に配列された複数の撮像素子62(CCDあるいはCIS)を有し、前記主走査方向と直交する原稿載置台60の長手方向(以下、副走査方向という)に移動可能である。スキャナ32は、図示しない光源から原稿載置台60に載置された原稿(ここでは記録用紙P)へ光を照射しながら、ラインセンサ61を副走査方向に移動させる。その際に、原稿載置台60に載置された原稿で反射した光が、複数の撮像素子62でそれぞれ受光されることにより、原稿の画像や文字等の検査パターンを読み取る。尚、図5では、スキャナ32の主走査方向(撮像素子62の配列方向)と副走査方向(ラインセンサ61の移動方向)が直交しているが、これら2つの方向が90度とは異なる角度で交差していてもよい。
読み取り工程においては、前記検査パターン形成工程で検査パターン50が印刷された記録用紙Pを原稿載置台60に載せる。その際、方向識別マーク53で示された、第1検査パターン51と第2検査パターン52とが並ぶ方向が、副走査方向と平行になるようにする。この状態で、ラインセンサ61を副走査方向に移動させて読み取りを行う。これにより、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々と、その第2検査パターン52と副走査方向に並ぶ第1検査パターン51の部分51a〜51fとを、同じ撮像素子62で読み取って濃度情報を取得する。例えば、図5に破線で示されるように、デューティ40%の第2検査パターン52dと、これと副走査方向に並ぶ第1検査パターン51の部分51dとを、同じ撮像素子62によってそれぞれ読み取る。
そして、スキャナ32で読み取った検査パターン50の画像データを、PC31で処理することによって、同じ撮像素子62で読み取られた第1検査パターン51と第2検査パターン52の、副走査方向位置に対する濃度情報を取得する。図6は、第1検査パターン51と第2検査パターン52d(デューティ40%)の濃度を示すグラフである。図6から明らかなように、デューティ40%の第2検査パターン52dでは、デューティ100%の第1検査パターン51と比べて濃度が低くなっている。この図6のような濃度情報を、6つの第2検査パターン52a〜52fのそれぞれについて取得する。当然ながら、6つの第2検査パターン52a〜52fのうち、デューティが高いものほど第1検査パターン51との濃度差は小さくなり、デューティが低いものほど第1検査パターン51との濃度差は大きくなる。
(算出工程)
算出工程では、第1検査パターン51の濃度情報と第2検査パターン52の濃度情報に基づいて、記録用紙Pに形成されるパターンについての、濃度とデューティとの一般的な関係を、PC31で算出する。より詳細には、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々について、これと同じ撮像素子62で読み取った第1検査パターン51の部分51a〜51fとの間の濃度差を求め、濃度差とデューティ差との関係を算出する。
前記の濃度差を求める際には、まず、6つの第2検査パターン52a〜52fと、これら6つの第2検査パターン52a〜52fの各々と同じ撮像素子62で読み取られる、第1検査パターン51の6つの部分51a〜51fについて、それぞれの濃度の代表値を求める。例えば、図6の例で説明すると、第1検査パターン51の濃度の、副走査方向における平均値C1dと、第2検査パターン52dの濃度の、副走査方向における平均値C2dを求める。尚、この「副走査方向における濃度の平均値」とは、第1ノズル群41a又は第2ノズル群41bを構成する複数のノズル14によってそれぞれ形成された複数の帯状部分についての濃度平均値と表現することもできる。仮に、一部のノズル14の吐出特性が他のノズル14と比べてかなり大きくずれており、局所的に濃度が特異な箇所が存在する場合であっても、検査パターン51(52)の複数箇所の濃度を平均化することによって、前記濃度差とデューティ差との関係に及ぼす影響を抑えることができる。
そして、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々について、第1検査パターン51との濃度差(図6では、C1d−C2d)を算出する。図7に、6つの第2検査パターン52a〜52fについての取得された濃度差のデータを、横軸にデューティ差をとってプロットし、直線補間したグラフを示す。図7の(a)〜(f)は、6つの第2検査パターン52a〜52fのそれぞれについての第1検査パターン51との濃度差(測定点)を示す。また、図7の「デューティ差」とは、第1検査パターン51のデューティ(100%)に対して、どれだけデューティを落として第2検査パターン52を形成したかということである。また、上述したように、本実施形態では吐出回数を間引くことによってデューティを調整する。従って、結局、「デューティ差」とは、100%デューティに対する、吐出(ドット)の間引き率と言い換えることもできる。
ここで、上記のようにわざわざ濃度差をとらなくても、デューティが互いに異なる6つの第2検査パターン52a〜52fの濃度情報のみから、パターン濃度とデューティとの関係を導き出すことは可能である。しかしながら、スキャナ32で取得された濃度情報には、撮像素子62の読み取り誤差が含まれている。さらに、複数の撮像素子62の特性差等から、撮像素子62毎に読み取り誤差は異なる。従って、異なる撮像素子62で読み取られる6つの第2検査パターン52a〜52fの濃度情報にはそれぞれ異なる読み取り誤差が含まれていることになり、濃度とデューティとの関係を正確に把握できるとは言い難い。
この点、本実施形態では、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々と第1検査パターン51の6つの部分51a〜51fとを、スキャナ32の同じ撮像素子62で読み取る。そして、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々について、これと同じ撮像素子62で読み取った第1検査パターン51の部分との濃度差をとることで、それぞれのパターン51,52の濃度情報に含まれていた撮像素子62の読み取り誤差が相殺される。そのため、得られた濃度差とデューティ差との関係には、撮像素子62の読み取り誤差が含まれないこととなる。
尚、図4に示す第1検査パターン51、及び、6つの第2検査パターン52a〜52fの、それぞれの縁部(主走査方向及び副走査方向の縁部、即ち、パターン51,52a〜52fの外周部)は、パターンが全く形成されていない領域や他の別のパターンと隣接する部分である。このような縁部においては、各パターンの中央部と比べて、撮像素子62の読み取り条件(例えば、光源からの光の反射条件等)が大きく異なり、撮像素子62の読み取り誤差が大きくなりやすい。そこで、算出工程では、第1検査パターン51、及び、6つの第2検査パターン52a〜52fのそれぞれの縁部を除く部分の濃度情報を用いて、濃度差と前記デューティとの関係を算出することが好ましい。
[補正工程]
次に、上記のようにして取得した、濃度差とデューティ差との関係を用いて、実際に記録用紙Pに形成されるパターンの濃度ムラが小さくなるように、各ノズル14のデューティを補正する。図3に示すように、補正工程は、濃度ムラ検出パターン形成工程、濃度ムラ検出工程、及び、デューティ補正工程に分かれている。
(濃度ムラ検出パターン形成工程)
図8は、濃度ムラ検出パターンを説明する図である。濃度ムラ検出パターン形成工程では、インクジェットヘッド4を走査方向に移動させながら、複数のノズル14から、所定の基準デューティ(ここでは、100%デューティ)でそれぞれインクを吐出させて、記録用紙Pに濃度ムラ検出パターン70を形成する。
(濃度ムラ検出工程)
濃度ムラ検出工程においては、上記のようにして記録用紙Pに形成された濃度ムラ検出パターン70をスキャナ32で読み取る。そして、濃度ムラ検出パターン70の、複数のノズル14のそれぞれによって形成された複数の帯状のパターン部分71の濃度を個別に検出する。尚、図8の上下方向が、図5のスキャナ32の副走査方向(ラインセンサ61の移動方向)となるように、記録用紙Pをスキャナ32の原稿載置台60に載せて、複数の帯状のパターン部分71を同じ撮像素子62で読み取る。
ところで、複数のノズル14の吐出特性が均一であれば、濃度ムラ検出パターン70は図8のように濃度が一様のパターンとなるのであるが、複数のノズル14の吐出特性がばらついていると、濃度ムラ検出パターン70には、図9(a)に示すような濃度ムラが発生する。図9(a)の例では、ノズル列40の中央側に位置するノズル14と端側に位置するノズル14とで、吐出特性が異なるために、搬送方向中央部のパターン部分71の濃度が、両端側のパターン部分71の濃度よりも低くなっている。従って、図9(a)の濃度ムラ検出パターン70の複数のパターン部分の濃度は、図9(b)のような分布となる。
(デューティ補正工程)
図9(a)のような濃度ムラを生じさせないようにするには、図9(b)の濃度差が小さくなるように、各ノズル14のデューティを基準デューティ(ここでは100%デューティ)に対して調整すればよい。デューティ補正工程では、図9(b)に示される複数のパターン部分71の濃度分布と、先の算出工程で算出された、図7に示す濃度差とデューティ差との関係から、各ノズル14のデューティの補正値を決定する。
具体的には、図9(b)において、全てのパターン部分71の濃度が、濃度が最も低い中央部に位置するパターン部分71の濃度に近づくように、各ノズル14のデューティを基準デューティ(ここでは100%)よりも下げる。例えば、図9(a)の下端のパターン部分71と、濃度が最も低い中央部のパターン部分71との間には、図9(b)に示す濃度差が存在している。尚、先の濃度ムラ検出工程において、複数のパターン部分71は、同じ撮像素子62で読み取られていることから、各パターン部分71の濃度情報にそれぞれ読み取り誤差が含まれていたとしても、2つのパターン部分71の間で濃度差をとることにより読み取り誤差は排除される。
そして、上記の濃度差が解消されるように、図7の関係を参照してPC31で処理を行い、下端のパターン部分71に対応するノズル14のデューティをどのくらい下げればよいかを決定する。別の言い方をすれば、下端のパターン部分71に対応するノズル14の、100%デューティに対する吐出の間引き率を決定する。これを全てのノズル14について行うことで、印刷時に100%デューティが設定された場合における、各ノズル14のデューティ補正値を決定する。
尚、上の説明は、100%デューティの場合のデューティ補正値決定についてであるが、実際の印刷時には、印刷データに応じて各ノズル14について様々な値のデューティが設定される。そこで、100%以外のデューティが設定されたときの、各ノズル14のデューティ補正は、以下のようにすることができる。例えば、100%以外の他のデューティに対しても上記の補正工程を行うことで、各ノズル14について、複数の基準デューティ(例えば、20%、40%、60%、80%、100%の5種類)に対する補正値をそれぞれ取得してもよい。あるいは、他のデューティに対する補正値を、100%デューティの補正値を基に算出してもよい。
このデューティ補正工程で決定された各ノズル14のデューティ補正量が、図2に示す、制御装置8内の、デューティ補正部26に設定される。そして、制御装置8(印刷制御回路23)は、デューティ設定部25において印刷データに基づいて決定された各ノズル14のデューティに対して、デューティ補正部26で補正をかけて最終的なデューティを決定する。この決定されたデューティに応じて、ヘッド制御部24がインクジェットヘッド4を制御し、印刷データに応じた所望のパターンを記録用紙Pに印刷することになる。
以上説明した本実施形態においては、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々と第1検査パターン51とを、スキャナ32の同じ撮像素子62で読み取る。そして、6つの第2検査パターン52a〜52fの各々について、これと同じ撮像素子62で読み取った第1検査パターン51の部分51a〜51fとの濃度差をとることで、それぞれのパターン51,52の濃度情報に含まれていた撮像素子62の読み取り誤差が相殺される。そのため、得られた濃度差とデューティ差との関係には、撮像素子62の読み取り誤差が含まれないこととなる。従って、この関係に基づいて、濃度ムラが小さくなるようにデューティを補正することで、スキャナ32の読み取り誤差を排除した補正が可能となり、濃度ムラを確実に抑制できる。
また、検査パターン形成工程において、第1検査パターン51と第2検査パターン52を搬送方向(ノズル14の配列方向)に並べて形成し、スキャナ32のラインセンサ61を2つのパターン51,52が並ぶ方向に移動させることで、第1検査パターン51と第2検査パターン52と同じ撮像素子62で簡単に読み取ることができる。また、記録用紙Pに、第1検査パターン51と第2検査パターン52が並ぶ方向を示す方向識別マーク53を印刷しておくことで、後の読み取り工程において、原稿載置台60に載置する記録用紙Pの向き、即ち、スキャナ32の読み取り方向を間違えにくい。従って、第1検査パターン51と第2検査パターン52とを同じ撮像素子62で確実に読み取ることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]各ノズル14のデューティの調整(減少)は、前記実施形態で述べた、吐出回数を間引くという手法の他に、1回の吐出で吐出する液滴量を減らすという手法も採用できる。また、吐出回数を間引きつつ、液滴量を減らすというように、両手法を併用してデューティを調整することも可能である。
2]前記実施形態では、図4に示すように、1列のノズル列40を2つのノズル群41a,41bに分け、インクジェットヘッド4の1回の移動の間に、2つのノズル群41a,41bによって第1検査パターン51と第2検査パターン52を一度に形成していた。これに対してインクジェットヘッド4の2回の移動で、第1検査パターン51と第2検査パターン52をそれぞれ形成してもよい。即ち、図10に示すように、インクジェットヘッド4が図中右方へ移動する際に、1列のノズル列40によって第1検査パターン51を形成し、インクジェットヘッド4が図中左方へ移動する際に、1列のノズル列40によってデューティを途中で変えながら6つの第2検査パターン52a〜52fを形成してもよい。
3]第2検査パターン52を複数形成する必要は必ずしもなく、図11に示すように、第1検査パターン51とは異なるデューティで、1つの第2検査パターン52のみが形成されてもよい。尚、この場合、濃度差とデューティ差との関係(図7参照)を算出するための濃度差のデータが、1つしか取得されないようにも思える。しかし、実際は、濃度差が0である場合はデューティ差が0になるはずなので、濃度差とデューティ差との関係を示す関数は、必ず、図7の原点を通る。従って、測定データが1点であっても、この点と原点を結ぶ直線を引くことで、濃度差とデューティ差との関係(図7参照)を算出することができる。但し、濃度差とデューティ差の関係を精度よく算出するという観点では、デューティの異なる複数の第2検査パターン52を形成する方がよいことは言うまでもない。
4]デューティの異なる第1検査パターン51と第2検査パターン52が並ぶ方向は、特定の方向には限られない。例えば、図12に示すように、インクジェットヘッド4の図中右方への1回の移動の間に、各ノズル14のデューティを途中で変更することにより、第1検査パターン51(デューティ:100%)と、この第1検査パターン51とデューティが異なる5つの第2検査パターン52b〜52f(デューティ:80%、60%、40%、20%、0%)を、走査方向に並べて形成することができる。この場合は、図12に方向識別マーク53が示すように、読み取り工程でのスキャナ32の副走査方向(ラインセンサ61の移動方向)を、図12の左右方向とすることで、第1検査パターン51と5つの第2検査パターン52b〜52fを同じ撮像素子62で読み取る。
図12の形態からも分かるように、本発明において、第1検査パターン51と第2検査パターン52がどのような方向に並んでいるかは特に問題ではなく、デューティの異なる2つのパターン51,52が並ぶ方向にラインセンサ61を移動させて、第1検査パターン51と第2検査パターン52とを同じ撮像素子62で読み取ることが本発明の大きな特徴である。
5]前記実施形態では、図6のように、第1検査パターン51と第2検査パターン52の副走査方向(ラインセンサ61の移動方向)位置に対する濃度情報を取得した後、第1検査パターン51と第2検査パターン52のそれぞれについて代表値(平均値)を1つ算出し、この濃度代表値から、図7に示す濃度差とデューティ差との関係を1つ算出していた。
これに対し、複数のノズル14のそれぞれについて、図7のような濃度差とデューティ差との関係を算出してもよい。例えば、上述した図10や図12の形態では、第1検査パターン51と第2検査パターン52が、ともに、1列のノズル列40の全てのノズル14で形成されている。つまり、1つのノズル14によって第1検査パターン51の一部分と、第2検査パターン52の一部分がそれぞれ形成される。そこで、あるノズル14によって形成された第1検査パターン51の一部分と第2検査パターン52の一部分を同じ撮像素子62によってそれぞれ読み取り、両者の濃度差を求めることによって、ノズル14毎に、濃度差とデューティ差との関係を算出することが可能である。この場合、その後の補正工程において、濃度ムラ検出パターン70における図9(b)の濃度差を小さくするように、各ノズル14のデューティを補正する際に、ノズル14毎に算出した濃度差−デューティ差の関係を用いることができ、前記の濃度代表値から算出した濃度差−デューティ差の関係を用いるよりも精度の高い補正ができる。
6]第1検査パターン51と第2検査パターン52を、同じ記録用紙Pに形成する必要はなく、2枚の記録用紙Pに別々に形成してもよい。この場合、読み取り工程において、第1検査パターン51と第2検査パターン52をスキャナ32の同じ撮像素子62で読み取るには、以下のようにすればよい。例えば、2枚の記録用紙Pの読み取りを一度に行う場合には、第1検査パターン51と第2検査パターン52とがスキャナ32の副走査方向に並ぶように、原稿載置台60上に2枚の記録用紙Pを並べて載置すればよい。また、2枚の記録用紙Pの読み取りを別々に行う場合には、第1検査パターン51と第2検査パターン52が同じ撮像素子62で読み取られるような、原稿載置台60上の所定位置に、記録用紙Pを正確に位置決めしてから読み取りを行う。
7]前記実施形態では、算出工程において濃度差とデューティ差との関係を算出した後に、別の記録用紙Pに改めて濃度ムラ検出パターン70を印刷していたが、濃度ムラ検出パターン70を印刷しなくとも、濃度ムラの検出及びデューティの補正を行うことは可能である。例えば、前記実施形態の図4では、6つの第2検査パターン52a〜52fのうちの、1つの第2検査パターン52aを、第1検査パターン51と同じデューティ(100%)で形成している。その結果、検査パターン50の図中左端部が、1列のノズル列40によって100%デューティで形成されたパターンとなっている。このパターンを、図8の濃度ムラ検出パターン70の代わりとして使用すれば、図8の濃度ムラ検出パターン70を、別の記録用紙Pに改めて印刷する必要はない。
8]前記実施形態のスキャナ32は、原稿載置台60に載置した原稿に対して、ラインセンサ61を移動させて原稿を読み取る、いわゆる、フラットベッドタイプのスキャナであったが、自動原稿送り機能を有し、位置が固定されたラインセンサに対して原稿の方を移動させるタイプのスキャナであってもよい。
9]前記実施形態のインクジェットヘッド4は、キャリッジ3に搭載されて走査方向に往復移動する、いわゆるシリアルタイプのインクジェットヘッドであったが、記録用紙の用紙幅以上のノズル列を有し、固定された状態でインクを吐出する、いわゆるラインタイプのインクジェットヘッドであってもよい。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
14 ノズル
32 スキャナ
41a 第1ノズル群
41b 第2ノズル群
50 第1検査パターン
52 第2検査パターン
53 方向識別マーク
61 ラインセンサ
62 撮像素子

Claims (10)

  1. 複数のノズルを有するインクジェットヘッドにより被記録媒体に形成される、パターンの濃度ムラを抑制する方法であって、
    前記インクジェットヘッドの前記ノズルから、被記録媒体に所定デューティでインクを吐出させることにより、前記被記録媒体に第1パターンを形成する第1パターン形成工程と、
    前記インクジェットヘッドの前記ノズルから、前記被記録媒体に前記第1パターンとは異なるデューティでインクを吐出させることにより、前記被記録媒体に第2パターンを形成する第2パターン形成工程と、
    前記被記録媒体に形成された前記第1パターンと前記第2パターンを、複数の撮像素子を有し、且つ、前記被記録媒体に対して相対移動する読み取り手段で読み取ってそれぞれのパターンの濃度を取得する読み取り工程と、
    前記第1パターンの濃度と前記第2パターンの濃度に基づいて、前記インクジェットヘッドにより前記被記録媒体に形成されるパターンの濃度と、そのパターンを形成する際に指定した前記デューティとの関係を算出する算出工程と、
    前記パターンの濃度とデューティとの関係に基づいて、前記複数のノズルのデューティを補正する補正工程と、を備え、
    前記読み取り工程において、前記第1パターンと前記第2パターンとを、前記読み取り手段の同じ撮像素子で読み取り、
    前記算出工程において、同じ前記撮像素子で読み取った前記第1パターンと前記第2パターンの濃度差を求め、前記パターンの濃度とデューティとの関係として、前記濃度差とデューティ差との関係を算出し、
    さらに、前記補正工程は、
    前記複数のノズルから、前記被記録媒体に所定の基準デューティでそれぞれインクを吐出させることにより、前記被記録媒体に、前記複数のノズルにそれぞれ対応する複数の帯状パターンを形成する濃度ムラ検出パターン形成工程と、
    前記被記録媒体に形成された前記複数の帯状パターンを、前記読み取り手段の同じ撮像素子で読み取り、前記複数の帯状パターンのそれぞれの濃度を検出する濃度ムラ検出工程と、
    前記濃度ムラ検出工程において検出された前記複数の帯状パターンの濃度分布と、前記算出工程において算出された前記濃度差とデューティ差との関係とから、前記複数の帯状パターン間の濃度差が小さくなるように、前記複数のノズルのそれぞれのデューティを前記基準デューティに対して調整するデューティ補正工程と、
    を備えることを特徴とする濃度ムラ抑制方法。
  2. 前記デューティ補正工程では、前記複数の帯状パターンの全ての濃度が、濃度が最も低い前記帯状パターンの濃度に近づくように、前記複数のノズルのそれぞれのデューティを前記基準デューティよりも下げることを特徴とする請求項1に記載の濃度ムラ抑制方法。
  3. 前記第2パターン形成工程において、前記デューティが異なる複数の前記第2パターンを形成し、
    前記読み取り工程において、前記複数の第2パターンの各々と前記第1パターンとを、前記読み取り手段の同じ撮像素子で読み取り、
    前記算出工程において、前記複数の第2パターンの各々について、これと同じ前記撮像素子で読み取った前記第1パターンとの濃度差を求め、前記濃度差と前記デューティ差との関係を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の濃度ムラ抑制方法。
  4. 前記第1パターン形成工程において、前記複数のノズルに含まれる2以上のノズルによって、前記被記録媒体に前記第1パターンを形成し、
    前記第2パターン形成工程において、前記複数のノズルに含まれる2以上のノズルによって、前記被記録媒体に前記第2パターンを形成し、
    前記算出工程において、
    前記第1パターンの濃度を、前記第1パターンの、前記2以上のノズルによりそれぞれ形成された部分の濃度平均値とし、
    前記第2パターンの濃度を、前記第2パターンの、前記2以上のノズルによりそれぞれ形成された部分の濃度平均値とすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の濃度ムラ抑制方法。
  5. 前記第1パターン形成工程及び前記第2パターン形成工程において、前記被記録媒体に、前記第1パターンと前記第2パターンを所定方向に並べて形成し、
    前記読み取り工程において、前記所定方向に対して交差する方向に配列された前記複数の撮像素子を有する前記読み取り手段を、前記被記録媒体に対して前記所定方向に相対移動させることにより、前記第1パターンと前記第2パターンを同じ撮像素子で読み取ることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の濃度ムラ抑制方法。
  6. 前記インクジェットヘッドは、所定の配列方向に沿って配列された前記複数のノズルを有し、且つ、前記被記録媒体に対して前記配列方向と交差するヘッド走査方向に移動しつつ、前記複数のノズルから前記被記録媒体にそれぞれインクを吐出するものであり、
    前記インクジェットヘッドの前記ヘッド走査方向における1回の移動の途中に前記デューティを変更することによって、前記第1パターンと前記第2パターンを、前記ヘッド走査方向に並べて形成することを特徴とする請求項に記載の濃度ムラ抑制方法。
  7. 前記インクジェットヘッドは、所定の配列方向に沿って配列された前記複数のノズルを有し、且つ、前記被記録媒体に対して前記配列方向と交差するヘッド走査方向に移動しつつ、前記複数のノズルから前記被記録媒体にそれぞれインクを吐出するものであり、
    前記第1パターンと前記第2パターンを、前記配列方向に並べて形成することを特徴とする請求項に記載の濃度ムラ抑制方法。
  8. 前記インクジェットヘッドを前記ヘッド走査方向に移動させながら、前記複数のノズルのうちの前記配列方向一方側の第1ノズル群と前記搬送方向他方側の第2ノズル群とから、それぞれ異なるデューティでインクを吐出させることにより、前記インクジェットヘッドの前記ヘッド走査方向における1回の移動で、前記配列方向に並ぶ前記第1パターンと前記第2パターンを形成することを特徴とする請求項に記載の濃度ムラ抑制方法。
  9. 前記第1パターンと前記第2パターンが並ぶ方向を示す方向識別マークを、前記被記録媒体に形成する、マーク形成工程をさらに備えることを特徴とする請求項5〜8の何れかに記載の濃度ムラ抑制方法。
  10. 前記算出工程において、前記第1パターンの縁部を除く部分の濃度情報、及び、前記第2パターンの縁部を除く部分の濃度情報を用いて、前記濃度差と前記デューティ差との関係を算出することを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の濃度ムラ抑制方法。
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