JP5880019B2 - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

空気調和装置の室外機 Download PDF

Info

Publication number
JP5880019B2
JP5880019B2 JP2011279650A JP2011279650A JP5880019B2 JP 5880019 B2 JP5880019 B2 JP 5880019B2 JP 2011279650 A JP2011279650 A JP 2011279650A JP 2011279650 A JP2011279650 A JP 2011279650A JP 5880019 B2 JP5880019 B2 JP 5880019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
air
heat exchanger
spray
outdoor unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011279650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013130326A (ja
Inventor
柴田 豊
豊 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2011279650A priority Critical patent/JP5880019B2/ja
Publication of JP2013130326A publication Critical patent/JP2013130326A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5880019B2 publication Critical patent/JP5880019B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

本発明は、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う空気調和装置の室外機に関する。
従来、熱交換器に水を噴霧することにより冷却効率を向上させた、空気調和装置の室外機として、特許文献1に記載のものが知られている。
この室外機は、図10に示されるように、熱交換器102と、この熱交換器102に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する噴霧ノズル104と、を備える。この室外機100では、前記空気の流れに対して噴霧ノズル104が水を噴霧することにより、この噴霧水の蒸発潜熱によって熱交換器102に導かれる空気が冷却され、これにより、熱交換器102における凝縮能力が向上して冷媒の冷却効率が向上する。
特許第3707737号公報
しかしながら、上記の室外機100では、熱交換器102に導かれる空気の流れに風速のバラツキ(非均一な風速分布)がある場合、熱交換器102の各部位に導かれる空気に対して水が一様に噴霧されると、前記各部位に導かれる空気の温度にバラツキ(非均一な温度分布)が生じる。このため、熱交換器102の各部位における凝縮能力にバラツキが生じ、熱交換器102に対して水を噴霧することによる十分な効果(冷媒の冷却効率の向上)が得られない。
そこで、熱交換器に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する噴霧ノズルを備えた室外機であって、前記空気の流れに非均一な風速分布があっても前記熱交換器における冷媒の冷却効率を十分に向上させることができる空気調和装置の室外機を提供することを課題とする。
上記課題を解消すべく、本発明は、空気調和装置(1)の室外機(10)であって、熱交換器(12)と、前記熱交換器(12)に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する複数の噴霧ノズル(22)と、を備える。そして、各噴霧ノズル(22)は、前記空気の流れにおける風速の大きい領域ほど、より多くの水を噴霧する。
本発明によれば、熱交換器(12)に導かれる空気の流れにおいて、複数の噴霧ノズルによって風速の大きい領域(即ち、風量が大きい領域)ほどより多くの水が噴霧されるため、風速の大きい領域を流れる空気も噴霧水の蒸発潜熱によって十分に冷却される。このため、熱交換器(12)の各部位に導かれる空気全体が十分に冷却されて当該空気全体(風速の大きい領域から風速の小さい領域まで)の温度が略均一に下がり、これにより、熱交換器(12)全体が前記空気によって十分に冷却されて熱交換器(12)全体の凝縮能力が好適に向上する。その結果、前記空気の流れに非均一な風速分布があっても熱交換器(12)における冷媒の冷却効率を十分に向上させることができる。
また、前記複数の噴霧ノズル(22)は、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど、噴霧した水の前記空気の流れ中での蒸発時間が短くなる設定とされている。具体的には、例えば、前記複数の噴霧ノズル(22)において、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど噴霧する水の液滴の径を小さくすることによって、噴霧した水の前記蒸発時間を短くする。このように、風速の大きい領域に対して噴霧する水(液滴)ほどその径を小さくして噴霧水の蒸発時間を短くする(即ち、蒸発し易くする)ことにより、噴霧される水の量が多くても当該水の噴霧された空気の流れが熱交換器(12)に到達する前に完全に噴霧水を蒸発させることができる。これにより、熱交換器(12)が噴霧水によって濡れるのを防ぐことができる。
本発明に係る空気調和装置(1)の室外機(10)における前記複数の噴霧ノズル(22)では、前記空気の流れにおける略同じ風速の領域において、前記熱交換器(12)の過冷却領域(SB1、SB2、SB3)に導かれる空気に対する水の噴霧量が当該熱交換器(12)の他の領域に導かれる空気に対する水の噴霧量より多いことが好ましい。
かかる構成によれば、熱交換器(12)の過冷却領域(SB1、SB2、SB3)に導かれる空気の温度をより低くすることができるため、熱交換器(12)の他の領域を流れる冷媒よりも低温の冷媒が流れる過冷却領域(SB1、SB2、SB3)と、この過冷却領域(SB1、SB2、SB3)を冷却する空気と、の温度差が十分に確保される。これにより、過冷却領域(SB1、SB2、SB3)における凝縮能力を効果的に向上させることができる。
本発明の他の態様は、空気調和装置(1)の室外機(10)であって、熱交換器(12)と、前記熱交換器(12)に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する複数の噴霧ノズル(22)と、を備える。そして、各噴霧ノズル(22)は、前記空気の流れにおける風速の大きい領域ほど、より多くの水を噴霧する。また、前記複数の噴霧ノズル(22)は、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど、噴霧した水の前記空気の流れにおける滞空時間が長くなる設定とされている。具体的には、前記複数の噴霧ノズル(22)において、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど前記空気の流れ方向に対する水の噴霧軸方向の角度を大きくすることによって、噴霧した水の前記滞空時間を長くするこのように、噴霧量の多い噴霧ノズル22ほど、前記空気の流れ方向に対する前記噴霧軸方向の角度を大きくすることによって、噴霧量の多い噴霧ノズル(22)から噴霧された水ほど熱交換器(12)に到達するまでの滞空時間が延び、これにより、噴霧水の量が多くても当該水の噴霧された空気が熱交換器(12)に到達するまでの間に当該空気に含まれる噴霧水が完全に蒸発する。
本発明の他の態様に係る空気調和装置(1)の室外機(10)における前記複数の噴霧ノズル(22)では、前記空気の流れにおける略同じ風速の領域において、前記熱交換器(12)の過冷却領域(SB1、SB2、SB3)に導かれる空気に対する水の噴霧量が当該熱交換器(12)の他の領域に導かれる空気に対する水の噴霧量より多いことが好ましい。かかる構成によれば、熱交換器(12)の過冷却領域(SB1、SB2、SB3)に導かれる空気の温度をより低くすることができるため、熱交換器(12)の他の領域を流れる冷媒よりも低温の冷媒が流れる過冷却領域(SB1、SB2、SB3)と、この過冷却領域(SB1、SB2、SB3)を冷却する空気と、の温度差が十分に確保される。これにより、過冷却領域(SB1、SB2、SB3)における凝縮能力を効果的に向上させることができる。
以上より、本発明によれば、熱交換器に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する噴霧ノズルを備えた室外機であって、前記空気の流れに非均一な風速分布があっても前記熱交換器における冷媒の冷却効率を十分に向上させることができる空気調和装置の室外機を提供することができる。
本実施形態に係る空気調和装置の概略構成図である。 前記空気調和装置の室外機の概略構成図である。 前記室外機の斜視図である。 前記室外機の熱交換器を説明するための図である。 前記熱交換器の平面図である。 前記室外機のケーシング内に吸引される吸込み空気の風速及び噴霧ノズルの配置位置を説明するための図である。 他実施形態に係る室外機における噴霧ノズルの配置状態を説明するための図である。 本実施形態に係る室外機の噴霧装置における噴霧ノズルの拡大断面図である。 (A)は、冷媒の温度と熱交換器の伝熱管における位置との関係を示す図であり、(B)は熱交換器の能力と過冷却領域におけるパス数との関係を示す図である。 熱交換器に水を噴霧する方式の従来の室外機を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
本実施形態に係る室外機は、例えば、図1に示される空気調和装置1に用いられる。この空気調和装置1は、室外機10と、室内機2と、これらを接続する冷媒配管3、3とを備える。
室外機10は、図2及び図3にも示されるように、熱交換器12と、膨張機13と、空気吸込み用ファン14と、四方切換弁15と、圧縮機16と、温度センサ18と、噴霧装置20と、室外機制御部30と、を備える。尚、図1及び図2では、説明の便宜のため、噴霧装置20の一部が省略され、また、図3では、噴霧装置20の噴霧ノズル22に接続される水用流路部240等が省略されている。
熱交換器12は、図4及び図5にも示されるように、内部を冷媒が流れる3つの伝熱管P1、P2、P3と、これらの伝熱管P1、P2、P3が貫通する多数のプレートフィン(図示省略)と、を備える。この熱交換器12では、伝熱管P1、P2、P3の管壁とプレートフィンとを介して伝熱管P1、P2、P3内を流れる冷媒とプレートフィン同士の間を流れる外気(空気)との間で熱交換が行われる。本実施形態の熱交換器12は、例えば、クロスフィンコイル式の熱交換器であるが、これに限定されない。
熱交換器12は、ケーシング11の1又は複数の側面板11bに沿うように、ケーシング11の底板11aに立設される。本実施形態の熱交換器12は、隣接する3つの側面板11b、11b、11bと対向するように、平面視においてコ字状に配置される。この熱交換器12では、空気調和装置1が冷房運転をしているときに、各伝熱管P1、P2、P3の冷媒出口付近の領域SB1、SB2、SB3が所謂過冷却領域となる。各伝熱管P1、P2、P3の一方の端部(冷房運転時における入口側の端部)はヘッダー17に接続され、他方の端部(冷房運転時における出口側の端部)は分流器(図示省略)に接続されている。
尚、図4は、説明の便宜上、平面視がコ字状の熱交換器12を真っ直ぐに延ばして水平方向から見た図である。また、熱交換器12は、平面視においてコ字状の配置に限定されず、L字状や、U字状、ロ字状等に配置されてもよい。また、ケーシング11の各側面板11bにおける熱交換器12と対向する領域には、外気がケーシング11内部に流入できるように開口(図示省略)がそれぞれ設けられている。
空気吸込み用ファン14は、熱交換器12に外気(吸込み空気)を導くものであり、羽根車14aと、この羽根車14aを回転させるモータ(図示省略)とを備える。本実施形態の空気吸込み用ファン14は、ケーシング11の天板11cに配置される。この空気吸込み用ファン14が駆動されると、各側面板11bの熱交換器12と対向する領域に設けられた前記開口からケーシング11内に外気が吸気され、この吸気した外気は、天板11c側から外部に排出される(図2の矢印参照)。尚、天板11cにおける空気吸込み用ファン14(羽根車14a)が配置された位置には、ケーシング11の内部と外部とを連通する開口(図示省略)が設けられている。
圧縮機16は、当該圧縮機16の駆動によって室外機10と室内機2との間において冷媒を循環させる。
温度センサ18は、室外機制御部30に接続され、ケーシング11内に吸気される吸込み空気の温度を測定し、測定結果に応じた空気温度信号を出力する。
噴霧装置20は、空気調和装置1の冷房運転時において水を噴霧する。このように水が噴霧されると、熱交換器12に導かれる外気(吸込み空気)が冷却される。この吸込み空気の流れは、上記の空気吸込み用ファン14の駆動によって形成される。このように、噴霧装置20は、水を霧状に噴霧し、その蒸発潜熱を利用して熱交換器12を補助的(間接的)に冷却することによって熱交換器12の凝縮能力を向上させ、これにより、熱交換器12における冷媒の冷却効率の向上を図る(即ち、空気調和装置1の冷房能力の向上を図る)。
具体的に、噴霧装置20は、複数の噴霧ノズル22と、水供給機構24と、エア供給機構26と、を備える。本実施形態の室外機10では、各噴霧ノズル22に対して水供給機構24と、エア供給機構26とがそれぞれ接続されている。図2においては、一つの噴霧ノズル22と、この噴霧ノズル22に接続された水供給機構24及びエア供給機構26とを示しており、他の噴霧ノズル22及びこれに接続される水供給機構24及びエア供給機構26の図示を省略している。これら他の噴霧ノズル22と、これに接続される水供給機構24及びエア供給機構26との構成は、図2に示されるものと同様であるため説明を省略する。
各噴霧ノズル22は、熱交換器12を冷却するための水を噴霧するノズルであり、ケーシング11に設けられた誘導板110によって支持される。尚、図2における誘導板110は、噴霧装置20の説明の便宜上、模式的に記載されているため、ケーシング11に対する寸法の比率が実際のものと異なっている。
誘導板110は、ケーシング11における熱交換器12と対向する各側面板11bの外面側において、前記開口が設けられた領域(熱交換器12と対向する領域)を囲うように設けられる(図3参照)。この誘導板110は、噴霧ノズル22から噴霧された水(液滴)が熱交換器12以外に散逸するのを防いで前記水を噴霧された吸込み空気が熱交換器12に到達するように空気の流れを誘導するためのものである。この誘導板110における、側面板11bとは反対側の端部には、誘導板110に囲まれた領域を覆うように金網111が配置されている。そして、誘導板110の対向する部位間に架橋された固定部材(本実施形態では、水平方向に架橋された部材)112に各噴霧ノズル22が固定されている。尚、誘導板110は、設けられなくてもよい。この場合、各噴霧ノズル22は、支持部材等によってケーシング11等に固定される。
複数の噴霧ノズル22は、噴霧装置20による冷却効果が熱交換器12のほぼ全体に及ぼされるように、側面板11bに沿って互いに間隔をあけて配置される。具体的には、熱交換器12と対向する各側面板11bにおいて噴霧ノズル22が9個(横に3列×縦に3段)ずつ設けられる。各噴霧ノズル22は、熱交換器12に向けて水を噴霧する姿勢(噴霧孔229が熱交換器12を向く姿勢)となるように誘導板110の固定部材112によって支持されている。
尚、前記各側面板11bに配置される噴霧ノズル22の数は、9個に限定されない。また、前記各側面板11bにおける噴霧ノズル22の配置も格子状の配置に限定されない。即ち、噴霧水の蒸発潜熱によって冷却された吸込み空気によって、熱交換器12全体が効果的に冷却される噴霧ノズル22の配置及び数であればよい。
上下方向に並ぶ噴霧ノズル22の列において、上の段(上方側)に配置される噴霧ノズル22ほど、噴霧する水の量が多い。具体的には、下段の噴霧ノズル22cから噴霧される水(噴霧水)の量よりも中段の噴霧ノズル22bから噴霧される水の量の方が多く、中段の噴霧ノズル22bから噴霧される水の量よりも上段の噴霧ノズル22aから噴霧される水の量の方が多い。即ち、「上段の噴霧ノズル22aの水の噴霧量>中段の噴霧ノズル22bの水の噴霧量>下段の噴霧ノズル22cの水の噴霧量」である。
また、同じ段(同じ高さ位置)に配置された複数の噴霧ノズル22においては、過冷却領域SB1、SB2、SB3に対応する位置(過冷却領域SB1、SB2、SB3に導かれる吸込み空気に対して水を噴霧可能な位置)に配置された噴霧ノズル22A、22B、22Cから噴霧される水の量が、他の噴霧ノズル22a、22b、22cから噴霧される水の量よりも多い。即ち、同じ段に配置された噴霧ノズル22では、「過冷却領域(例えばSB1)に対応する噴霧ノズル(例えば22A)の水の噴霧量>熱交換器12の他の領域に対応する噴霧ノズル(例えば22a)の水の噴霧量」である。これにより、過冷却領域SB1、SB2、SB3を冷却する吸込み空気が噴霧水の蒸発潜熱によって十分に冷却され、この吸込み空気と、熱交換器12の他の領域(過冷却領域SB1、SB2、SB3以外の領域)を流れる冷媒よりも低温の冷媒が流れる過冷却領SB1、SB2、SB3域と、の温度差を十分に確保することができる。
さらに、図6に示されるように、上下方向に並ぶ複数の噴霧ノズル22の列において、上の段の噴霧ノズル22ほど熱交換器12から離れた位置に配置される。具体的には、下段の噴霧ノズル22cから側面板11bまでの距離L3よりも中段の噴霧ノズル22bから側面板11bまでの距離L2の方が長く、中段の噴霧ノズル22bから側面板11bまでの距離L2よりも上段の噴霧ノズル22aから側面板11bまでの距離L1の方が長い。即ち、「上段の噴霧ノズル22aの側面板11bまでの距離L1>中段の噴霧ノズル22bの側面板11bまでの距離L2>下段の噴霧ノズル22cの側面板11bまでの距離L3」である。
このような噴霧ノズル22の配置位置による噴霧量の違いや熱交換器12までの距離L1、L2、L3の違いは、以下の理由による。
本実施形態のような、ケーシング11の天板11cに空気吸込み用ファン14が設けられ、側面板11bからケーシング11内に空気を吸気する室外機10においては、側面板11bから吸い込まれる吸込み空気(熱交換器12に導かれる空気の流れ)の速度(風速)が、空気吸込み用ファン14に近い上方側ほど大きくなる(図6の矢印参照)。そこで、本実施形態の室外機10では、より多くの吸込み空気が吸気される上方側ほど当該吸込み空気の流れに対して噴霧する水の量を多くすることによって噴霧水の蒸発潜熱によりこの風速の大きな上方側を流れる吸込み空気をより冷却し、これにより、側面板11bの位置における温度分布を均一にして熱交換器12全体を効果的に冷却する。その結果、熱交換器12全体の凝縮能力が十分に向上する。
具体的には、上下方向において、上方側に配置された噴霧ノズル22ほど噴霧する水の量を多くすることにより、この噴霧水の蒸発潜熱によって上方側を流れる吸込み空気をより冷却する。このように、上方側を流れる吸い込み空気ほど前記蒸発潜熱によってより冷却されることにより、上記の非均一な温度分布(上方側ほど温度が高くなる温度分布)が上下方向において均一になる(即ち、全体が前記非均一な温度分布における低い側の温度となる)。これにより、熱交換器12全体に十分に冷却された吸込み空気が導かれ、その結果、熱交換器12全体の凝縮能力が効果的に向上する。
一方、従来の空気調和装置の室外機のように、上記の非均一な風速分布の吸込み空気の流れに対して一様に水が噴霧されると、熱交換器12の各部位に導かれる吸込み空気の温度にバラツキ(非均一な温度分布)が生じる。具体的には、吸込み空気の側面板11bの位置における温度分布は、上方側ほど温度が高くなる。これは、上方側ほど吸込み空気の流量が多いにもかかわらず、この流量の大きな上方側の吸込み空気の流れと、流量の小さな下方側の吸込み空気の流れと、に対して同じ量の水が噴霧されるため、噴霧水の蒸発潜熱によって冷却されて下がる温度の大きさ(詳しくは、水が噴霧される前の吸込み空気の温度と、噴霧された水が蒸発した後の吸込み空気の温度との温度差)が、下方側を流れる吸込み空気の方が大きくなるからである。このため、従来の室外機では、吸込み空気の流れが非均一な温度分布を有していると、熱交換器12の上部側が十分に冷却されず、熱交換器12全体における凝縮能力の十分な向上を図ることができない。
本実施形態の室外機10のように、上方側(上の段)の噴霧ノズル22ほどより多くの水を噴霧する場合、上下方向に並ぶ各噴霧ノズル22が、熱交換器12までの距離が等しくなるようにそれぞれ配置されると、噴霧水が完全に蒸発する前に吸込み空気が熱交換器12に到達し、熱交換器12が濡れる場合がある。このように、噴霧された水が完全に蒸発せずに熱交換器12に到達すると、噴霧水の蒸発潜熱による吸込み空気の冷却が十分に行われない。そこで、本実施形態の室外機10では、水の噴霧量の多い上方側の噴霧ノズル22ほど熱交換器12までの距離が大きくなるように配置し、噴霧された水が完全に蒸発してから吸込み空気が熱交換器12に到達するようにした。即ち、各噴霧ノズル22から最大噴霧量の水が噴霧された場合に、吸込み空気中の噴霧水が完全に蒸発してから当該吸込み空気が熱交換器12に到達するような位置に各噴霧ノズル22がそれぞれ配置される。また、当該室外機10のように、噴霧された水が全部蒸発してから吸込み空気が熱交換器12に到達するように噴霧ノズル22を配置することにより、熱交換器12が濡れて腐食するのを好適に防止することができる。
尚、複数の噴霧ノズル22の配置及び各噴霧ノズル22の水の噴霧量は、上記に限定されない。即ち、複数の噴霧ノズル22は、吸込み空気の流れにおける風速の大きい領域ほど噴霧される水の量が多くなるような配置及び噴霧量であればよい。例えば、各噴霧ノズルから噴霧される水の量が同じであれば、吸込み空気の風速に応じて噴霧ノズルの数を調節してもよい。即ち、吸込み空気の流れにおける風速の大きい領域に水を噴霧する噴霧ノズルの数を多く、風速の小さい領域に水を噴霧する噴霧ノズルの数を少なくしてもよい。具体的には、本実施形態の室外機10の各側面板11bにおいて、噴霧ノズルが上段に4個、中段に3個、下段に2個ずつ配置されてもよい。
また、上下方向に並び、上方側ほど噴霧する水の量の多い各噴霧ノズルが、熱交換器12までの距離がそれぞれ等しくなるようにそれぞれ配置されてもよい。この場合、例えば、上方側の噴霧ノズルほど、噴霧される水の液滴の径が小さな噴霧ノズルが配置される。このように、風速の大きな吸込み空気に対して噴霧する水の液滴ほどその径を小さくして噴霧水の蒸発時間を短くする(即ち、蒸発し易くする)ことにより、噴霧される水の量が多くても吸込み空気が熱交換器12に到達する前に完全に噴霧水を蒸発させることができる。また、吸込み空気の速さに応じ、この吸込み空気の流れ方向に対する水の噴霧方向が異なるように各噴霧ノズル22が配置されてもよい。具体的には、図7に示されるように、下段の噴霧ノズル22は噴霧孔229を上(吸込み空気の流れに対して直交する方向)に向けた姿勢、中段の噴霧ノズル22は噴霧孔229を吸込み空気の流れと反対側の斜め上に向けた姿勢、上段の噴霧ノズル22は噴霧孔229を吸込み空気の流れと反対側(熱交換器12と反対側)に向けた姿勢となるようにそれぞれ配置される。即ち、各噴霧ノズル22は、水の噴霧量が多い噴霧ノズル22ほど吸込み空気の流れ方向に対する水の噴霧軸方向の角度が大きくなるように、それぞれ配置される。これにより、上方側の噴霧ノズル22から噴霧された水ほど熱交換器12に到達するまでの滞空時間が延び、これにより、噴霧水の量が多くても吸込み空気が熱交換器12に到達するまでの間に当該吸込み空気に含まれる噴霧水が完全に蒸発する。即ち、複数の噴霧ノズル22は、風速の大きな吸込み空気の流れに対して水を噴霧する噴霧ノズル22ほど、当該噴霧ノズル22から噴霧される水の蒸発時間が短くなるような構成、又は噴霧水が熱交換器12に到達するまでの滞空時間が長くなるような構成及び配置であればよい。
各噴霧ノズル22は、図8にも示されるように、胴部220と、この胴部220の先端(水の流れ方向における下流側)に設けられるオリフィス部221と、を有する。また、胴部220は、水供給機構24から供給された水に気体(本実施形態では空気)を供給し、この水の中に多数の気泡を形成する気泡形成部220Bと、多数の気泡を含んだ状態の水をオリフィス部221まで案内する案内部220Aと、を有する。このように構成されることによって、気泡形成部220Bにおいて水の中に多数の気泡が形成され、この状態の水が案内部220Aによってオリフィス部221まで案内されることにより多数の気泡と水とが十分に混ざり、これら各気泡がオリフィス部221から外部に噴出されるときの圧力差によってそれぞれはじけ、噴霧ノズル22(オリフィス部221)から噴出される水が微細な霧状となる。即ち、当該噴霧ノズル22によれば、水中に多数の気泡を形成してこの気泡を圧力差によってはじけさせて水を霧状にすることにより、従来のいわゆる2流体ノズルのように高圧の空気の流れによるせん断力を利用して水を霧状にする場合に比べ、使用空気量を少なくすることができると共に液滴の大きさも小さくすることができる。
胴部220は、水供給機構24から供給される水をオリフィス部221まで案内すると共に、エア供給機構26から供給される空気によって水の中に多数の気泡を形成する。この胴部220は、水案内配管222と、空気案内配管224と、を有する。
水案内配管222は、水供給機構24から供給された水をオリフィス部221まで案内する水流路を形成する管である。この水案内配管222は、所定の内径を有する管であり、その基端(水の流れ方向における上流端)222bが後述の水用流路部240の下流端に接続されると共にその先端(水の流れ方向における下流端)222aがオリフィス部221に接続される。水案内配管222は、先端部に設けられた混和領域222Aと、その上流側に設けられた気泡形成領域222Bとを有する。
気泡形成領域222Bは、エア供給機構26から供給された空気を水案内配管222内を流れる水の中に導入(供給)して多数の気泡を水中に形成する領域である。この気泡形成領域222Bの管壁には、水案内配管222の内側と外側とを連通する複数の孔223が形成され、この孔223を通じて水案内配管222内を流れる水の中に空気が供給される。
混和領域222Aは、多数の気泡が内部に形成された状態の水を所定の距離流すことにより、水の中に形成された多数の気泡を水と十分に混ぜあわせるための領域である。即ち、気泡形成領域222Bでは、管壁に形成された孔223を通じて水の中に空気が供給されるために管壁近傍に気泡が形成され易いが、この状態の水が混和領域222Aにおいて所定の距離流れることによって気泡と水とが十分に混ざる。これにより、オリフィス部221から噴出される霧状の水(液滴)の大きさのむらを抑えることができる。この混和領域222Aは、気泡を含む水を流したときに、気泡と水とが十分に混ざる長さ(水案内配管222の軸方向の長さ)寸法に設定されている。
空気案内配管224は、水案内配管222の外側に配置される管である。具体的に、空気案内配管224は、水案内配管222の外径よりも大きな内径を有し、水案内配管222の軸と当該空気案内配管224の軸とが一致するように配置される。この空気案内配管224は、水案内配管222よりも軸方向の長さ寸法が小さい。空気案内配管224の先端224aは、水案内配管222の先端222a同様にオリフィス部221(オリフィス部221の裏面221b)に接続され、水案内配管222の基端222bは、空気案内配管224の基端224bから軸方向に突出している。空気案内配管224の基端部224bでは、その内周面と水案内配管222の外周面との間が閉塞部材225によって塞がれている。
胴部220において、閉塞部材225、水案内配管222の外周面、空気案内配管224の内周面、及びオリフィス部221によって囲まれた空間が、エア供給機構26から供給された空気を水案内配管222の気泡形成領域222Bに設けられた孔223まで案内する空気流路となる。
また、空気案内配管224には、エア供給機構26(詳しくは第3流路部264)が接続される接続部226が設けられ、この接続部226に接続されたエア供給機構26から供給された空気が当該接続部226を介して空気流路に導入される。
以上のように構成される本実施形態の胴部220では、軸方向において、混和領域222Aに対応する部位が案内部220Aであり、気泡形成領域222Bに対応する部位が気泡形成部220Bである。
オリフィス部221は、胴部220によって案内された気泡を含む水を外部(噴霧ノズル22の外部)に噴出させる。本実施形態のオリフィス部221は、胴部220の軸方向と直交する方向に拡がる円板形状を有する。このオリフィス部221は、水案内配管222と空気案内配管224との先端222a、224aに接続されている。オリフィス部221は、軸方向に水流路と噴霧ノズル22の外部とを連通する噴霧孔229を有する。この噴霧孔229は、オリフィス部221の裏面221bから先端面(水の流れ方向の下流側の面)221aに向かって径が漸減するテーパ面229Aと、テーパ面229Aの先端から延びる円筒面229Bと、によって規定される。
尚、噴霧ノズル22は、以上の構成に限定されず、水と空気とが供給されることにより前記水を噴霧可能なノズルであればよい。例えば、噴霧ノズルは、水と高圧の空気とが供給され、前記空気の流れによる剪断力を利用して水を噴霧する所謂2流体ノズルであってもよい。
図2に戻り、水供給機構24は、例えば水道やタンク等の水供給源(図示省略)から噴霧ノズル22まで水を案内する流路を形成する水用流路部240と、流路内を流れる水を噴霧ノズル22に向けて加圧する水用ポンプ242と、を有する。この水用ポンプ242は、室外機制御部30に接続され、室外機制御部30からの制御信号に基づいて駆動する。具体的に、室外機制御部30は、温度センサ18によって測定された吸込み空気の温度が所定の温度以上に達すると、冷房運転の負荷が所定のレベルを超えた状態となるため、水用ポンプ242を駆動させ、噴霧装置20から水を噴霧させる。
本実施形態の水供給機構24は、上方側(上の段)の噴霧ノズル22ほどより多くの水を供給する。これにより、上の段の噴霧ノズル22ほどより多くの水を噴霧することができる。また、本実施形態の水供給機構24は、同じ段の複数の噴霧ノズル(例えば、上段の噴霧ノズル22A、22A、22a、22a、…、22a)に対しては、過冷却領域(例えば、SB1)に対応する噴霧ノズル(例えば、22A、22A)により多くの水を供給する。これにより、過冷却領域SB1、SB2、SB3に対応する噴霧ノズル22A、22B、22Cからより多くの水が噴霧される。
エア供給機構26は、外気(空気)を噴霧ノズル22まで案内する流路を形成するエア用流路部260と、外気をエア用流路部260内に引き込んで噴霧ノズル22まで送り出すエア用ポンプ262と、を有する。エア用流路部260の先端は、噴霧ノズル22の胴部220における接続部226に接続される。
本実施形態の水供給機構24によって上方側(上の段)の噴霧ノズル22ほどより多くの水が供給されるため、これに合わせて本実施形態のエア供給機構26は上の段の噴霧ノズル22ほどより多くの空気を供給する。また、本実施形態の水供給機構24によって、同じ段の複数の噴霧ノズル(例えば、上段の噴霧ノズル22A、22A、22a、22a、…、22a)においては、過冷却領域(例えば、SB1)に対応する噴霧ノズル(例えば、22A、22A)により多くの水が供給されるため、これに合わせて本実施形態のエア供給機構26は過冷却領域(例えば、SB1)に対応する噴霧ノズル(例えば、22A、22A)により多くの空気を供給する。
以上の水供給機構24及びエア供給機構26における水用ポンプ242とエア用ポンプ262は、室外機制御部30に接続され、室外機制御部30からの制御信号に基づいて駆動する。例えば、室外機制御部30は、温度センサ18によって検出された外気温度が所定の温度以上に達したことを検知すると、冷房運転の負荷が所定のレベルを超えたと判断し、水用ポンプ242とエア用ポンプ262とを駆動させ、噴霧装置20から水を噴霧させる。このとき、室外機制御部30は、所定時間の間、各噴霧ノズル22から連続的又は間欠的に水が噴霧されるように各ポンプ242、262を駆動させる。
室外機制御部30は、上記のようなエア用ポンプ262及び水用ポンプ242の駆動制御の他に、室外機10の各構成要素の制御も行う。例えば、空気調和装置1の運転時に、室外機制御部30は、圧縮機16を駆動させる制御を行うと共に、空気吸込み用ファン14を駆動する制御を行う。これにより、空気調和装置1において、室外機10と室内機2との間を冷媒が循環すると共に、外気がケーシング11内に引き込まれて熱交換器12が冷却される。
以上の空気調和装置1の室外機10によれば、熱交換器12に導かれる吸込み空気の流れにおいて、複数の噴霧ノズル22によって風速の大きい領域(即ち、風量が大きい領域)ほどより多くの水が噴霧されるため、風速の大きい領域を流れる吸込み空気も噴霧水の蒸発潜熱によって十分に冷却される。このため、熱交換器12の各部位に導かれる吸込み空気全体が十分に冷却されて当該吸込み空気全体(風速の大きい領域から風速の小さい領域まで)の温度が略均一に下がり、これにより、熱交換器12全体が前記吸込み空気によって十分に冷却されて熱交換器12全体の凝縮能力が好適に向上する。その結果、吸込み空気の流れに非均一な風速分布があっても熱交換器12における冷媒の冷却効率を十分に向上させることができる。
また、本実施形態の室外機10では、熱交換器12の過冷却領域SB1、SB2、SB3に導かれる吸込み空気の温度をより低くすることができるため、熱交換器12の他の領域を流れる冷媒よりも低温の冷媒が流れる過冷却領SB1、SB2、SB3域と、この過冷却領域SB1、SB2、SB3を冷却する吸込み空気と、の温度差が十分に確保される(図9(A)参照)。これにより、過冷却領域SB1、SB2、SB3における凝縮能力を好適に向上させることができる。
また、前記温度差が十分に確保されることにより、冷房及び暖房運転可能な空気調和機1に用いられる室外機10におけるパス設計の自由度が向上する。
詳しくは、以下の通りである。
図9(B)に示されるように、一般に、冷房及び暖房運転可能な室外機10において、暖房運転時には(即ち、熱交換器12が蒸発器として用いられる時には)、蒸発能力に対する熱交換器12での冷媒の圧損の影響が大きいため、過冷却領域におけるパス数(伝熱管の数)を多くして当該領域での冷媒の圧損を少なくすることによって熱交換器12の蒸発能力を高くすることができる。一方、冷房運転時には(即ち、熱交換器12が冷房運転時に凝縮器として用いられる時には)、凝縮能力に対する熱交換器12での冷媒の流速の影響が大きいため、過冷却領域におけるパス数(伝熱管の数)を少なくして当該領域での冷媒の流速を上げることによって熱交換器12の凝縮能力を高くすることができる。
従来の室外機では、熱交換器の過冷却領域において暖房運転に有利なパス数にすると冷房運転時の凝縮能力が不足するため、冷房運転時の凝縮能力に基づくパス設計(パス数の設定等)が行われていた。しかし、本実施形態の室外機10では、過冷却領域SB1、SB2、SB3に噴霧される水の量を他の領域に噴霧される水の量よりも多くして当該領域SB1、SB2、SB3に供給される吸込み空気の温度を十分に下げることによって過冷却領域SB1、SB2、SB3と前記吸込み空気との十分な温度差を確保し(図9(A)参照)、これにより、熱交換器12の凝縮能力を効果的に向上させている(図9(B)参照)。このため、当該室外機10では、過冷却領域SB1、SB2、SB3のパス数が暖房運転に有利なパス数に設定されても、冷房運転時において十分な凝縮能力を確保することができる。
このように、過冷却領域SB1、SB2、SB3に対してより多くの水が噴霧される当該室外機10では、従来の室外機のように冷房運転に有利なパス設計にしてもよく、また、凝縮能力を十分に確保することができるため暖房運転に有利なパス設計にしてもよい。
尚、本発明の空気調和装置の室外機は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
熱交換器12に設けられる伝熱管(パス)の具体的な数は、限定されない。例えば、上記実施形態の熱交換器12の伝熱管(パス)P1、P2、P3の数は3個であるが、1個又は2個であってもよく、また、4個以上であってもよい。
また、空気吸込み用ファン14の配置位置は限定されない。例えば、上記実施形態の室外機10では、空気吸込み用ファン14は、ケーシング11の天壁11cに設けられているが、この位置に限定されず、所謂トランク型の室外機(ケーシング内に水平方向に空気を吸気すると共にこの吸気した空気をケーシング外に水平方向に排気する室外機)のように、回転軸が水平方向を向くようにケーシング内に配置されてもよい。この場合、吸込み空気の風速分布が上記実施形態と異なるが、吸込み空気の流れにおける風速の大きい領域ほど多くの水を噴霧できるように各噴霧ノズル22が配置されていればよい。
また、上記実施形態の室外機10では、1個の空気吸込み用ファン14が設けられているが、この数に限定されず、複数の空気吸込み用ファン14、14、…が設けられてもよい。
また、上記実施形態の室外機10は、冷房運転と暖房運転とを切り換え可能な空気調和装置1に用いられているが、冷房専用の空気調和装置に用いられてもよい。この場合、室外機10に四方切換弁15がなくてもよい。
1 空気調和装置
10 室外機
12 熱交換器
22、22A、22a、22b、22c 噴霧ノズル
SB1、SB2、SB3 過冷却領

Claims (5)

  1. 空気調和装置(1)の室外機(10)であって、
    熱交換器(12)と、
    前記熱交換器(12)に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する複数の噴霧ノズル(22)と、を備え、
    各噴霧ノズル(22)は、前記空気の流れにおける風速の大きい領域ほど、より多くの水を噴霧し、
    前記複数の噴霧ノズル(22)は、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど、噴霧した水の前記空気の流れ中での蒸発時間が短くなる設定とされている、空気調和装置の室外機。
  2. 前記複数の噴霧ノズル(22)では、前記空気の流れにおける略同じ風速の領域において、前記熱交換器(12)の過冷却領域(SB1、SB2、SB3)に導かれる空気に対する水の噴霧量が当該熱交換器(12)の他の領域に導かれる空気に対する水の噴霧量より多い、請求項1に記載の空気調和装置の室外機。
  3. 空気調和装置(1)の室外機(10)であって、
    熱交換器(12)と、
    前記熱交換器(12)に導かれる空気の流れに対して水を噴霧する複数の噴霧ノズル(22)と、を備え、
    各噴霧ノズル(22)は、前記空気の流れにおける風速の大きい領域ほど、より多くの水を噴霧し、
    前記複数の噴霧ノズル(22)は、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど、噴霧した水の前記空気の流れにおける滞空時間が長くなる設定とされており、
    前記複数の噴霧ノズル(22)において、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど前記空気の流れ方向に対する水の噴霧軸方向の角度が大きい、空気調和装置の室外機。
  4. 前記複数の噴霧ノズル(22)では、前記空気の流れにおける略同じ風速の領域において、前記熱交換器(12)の過冷却領域(SB1、SB2、SB3)に導かれる空気に対する水の噴霧量が当該熱交換器(12)の他の領域に導かれる空気に対する水の噴霧量より多い、請求項3に記載の空気調和装置の室外機。
  5. 前記複数の噴霧ノズル(22)において、水の噴霧量が多い噴霧ノズル(22)ほど噴霧する水の液滴の径が小さい請求項1又は2に記載の空気調和装置の室外機。
JP2011279650A 2011-12-21 2011-12-21 空気調和装置の室外機 Active JP5880019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011279650A JP5880019B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 空気調和装置の室外機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011279650A JP5880019B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 空気調和装置の室外機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013130326A JP2013130326A (ja) 2013-07-04
JP5880019B2 true JP5880019B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=48908021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011279650A Active JP5880019B2 (ja) 2011-12-21 2011-12-21 空気調和装置の室外機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5880019B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188009A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
WO2023188010A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017110677A1 (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 日本電気株式会社 熱交換器、及び冷却塔
JP6500790B2 (ja) * 2016-01-19 2019-04-17 トヨタ自動車株式会社 車両用ラジエータ装置
CN107131684B (zh) * 2017-06-16 2023-05-16 海信(广东)空调有限公司 一种空调室外机及空调

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54150760A (en) * 1978-05-19 1979-11-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd Air conditioner
US5701748A (en) * 1995-06-12 1997-12-30 Phelps; Jack Leroy Evaporative cooler for air conditioning condensing unit
JP2006071162A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機
JP5250954B2 (ja) * 2006-10-05 2013-07-31 ダイキン工業株式会社 空気調和装置
JP2008128500A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Hitachi Plant Technologies Ltd 微細ミストを用いた凝縮器及びその制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188009A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置
WO2023188010A1 (ja) * 2022-03-29 2023-10-05 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013130326A (ja) 2013-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11365912B2 (en) Suction duct and multiple suction ducts inside a shell of a flooded evaporator
JP5880019B2 (ja) 空気調和装置の室外機
JP5616986B2 (ja) 蒸気圧縮システム
US10132537B1 (en) Heat exchanger
EP2853843A1 (en) Coolant distributor, and heat exchanger equipped with coolant distributor
JP6716227B2 (ja) 蒸発器、これを備えたターボ冷凍装置
WO2017179630A1 (ja) 蒸発器、これを備えたターボ冷凍装置
CN105283729A (zh) 具有间接热交换器的冷却塔
JP2010515006A (ja) 流下液膜式蒸発器
JP7364930B2 (ja) 熱交換器
CN107270590A (zh) 蒸发器及具有该蒸发器的制冷***
KR20110110428A (ko) 냉매응축장치와 이를 이용한 이동식 에어컨
JP2007309604A (ja) 冷凍装置の蒸発器及び冷凍装置
JP2014122728A (ja) 空気調和装置の室外機
US10132569B2 (en) Hybrid fluid cooler with extended intermediate basin nozzles
JP2007327736A (ja) 空冷式熱交換器
JP2016023925A (ja) 蒸発空調システム
JP5998476B2 (ja) 空気調和機
JP7260822B2 (ja) 液冷媒散布装置及び流下液膜式蒸発器
JP2017040459A (ja) 冷凍装置の熱源ユニット
CN112840174B (zh) 竖直热交换器
JP6094646B2 (ja) 冷凍装置の熱源ユニット
JP2022521365A (ja) 熱交換器
JP2013108670A (ja) 空気調和装置の室外機
JP2015127596A (ja) 空気調和装置の室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160118

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5880019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151