JP2007309604A - 冷凍装置の蒸発器及び冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝熱管への伝熱が効果的に行える冷凍装置の蒸発器及び冷凍装置を提供すること。
【解決手段】凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器30である。蒸発器30に冷媒を供給する冷媒配管11に冷媒を気液分離する気液分離器60を設置する。気液分離器60で分離された蒸気を主とする冷媒を蒸発器30の伝熱管31の下部に導入するとともに、気液分離器60で分離された液体を主とする冷媒を蒸発器30の伝熱管31の上部に導入する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ターボ冷凍機等の満液式蒸発器に適用して好適な冷凍装置の蒸発器及び冷凍装置に関するものである。
図1は冷凍装置(圧縮式冷凍装置)1−1の基本構成図である。同図に示す冷凍装置1−1は、冷媒を封入したクローズドシステムで構成され、具体的に言えば冷水(被冷却流体)から熱を奪って冷媒が蒸発して冷凍効果を発揮する蒸発器3と、前記冷媒蒸気を圧縮して高圧蒸気にする圧縮機5と、高圧蒸気を冷却水(冷却流体)で冷却して凝縮させる凝縮器7と、前記凝縮した冷媒を減圧して膨張させる絞り機構(膨張弁)9とを、冷媒配管11によって連結して構成されている。
図2はエコノマイザー付きの冷凍装置(圧縮式冷凍装置)1−2の基本構成図であり、前記冷凍装置1−1と同一部分には同一符号を付す。この冷凍装置1−2において、前記冷凍装置1−1と相違する点は、冷凍装置1−1に比べて高効率化を図るために、凝縮器7から蒸発器3に向かう冷媒配管11中にエコノマイザー(気液分離器)13を設置し、圧縮機5の中間にエコノマイザー13からの冷媒蒸気を吸引させた点である。エコノマイザー13は単数でも良いし、複数でも良い。
ところで上記図1,図2に示す蒸発器3は、蒸発器缶胴15内に水平方向に向かう伝熱管17を設置し、蒸発器缶胴15の底面に凝縮器7(又はエコノマイザー13)からの冷媒配管11を接続し、伝熱管17と蒸発器缶胴15の底面との間に冷媒分配用の多孔板19を取り付け、多孔板19の下部を冷媒通路21として構成されている。
以上のように構成された蒸発器3において、凝縮器7(又はエコノマイザー13)から絞り機構9を経由してきた冷媒は、気液二相状態となって蒸発器3の下部に供給され、冷媒通路21で長手方向(水平方向)に分配される。ところで絞り機構9を経由した冷媒は、前述のように気液二相になっており、二相の冷媒を伝熱管17の各部に均等分配することは重要である。特に体積流量が多くなる冷媒蒸気は、伝熱管17下部から冷媒を攪拌して伝熱管17への伝熱を良くする効果を発揮するので、この冷媒蒸気を伝熱管17の各部に均等配分することは伝熱管17の長手方向全体の伝熱を改良するために重要となる。
しかしながら気液二相の冷媒全部を蒸発器3の多孔板19下部の冷媒通路21に供給してその長手方向に分配しようとすると、多孔板19下部の冷媒通路21として大きな通路を設ける必要がある。このためこの冷媒通路21の周りに、通路として役立たない無効領域ができて、その無効領域に冷媒液が溜まることになり、その分、冷凍装置1−1(1−2)に充填すべき冷媒量が多くなってしまうという問題があった。
一方図3(a)は前記図1に示す蒸発器3のような、伝熱管17の内部を流れる冷水が蒸発器3の缶胴15内を1往復して流れる、冷水の流路の数が2パス構造の場合の温度分布を示す図、図3(b)は下記する図4(b)に示す蒸発器3´のような、伝熱管17の内部を流れる冷水が蒸発器3´の缶胴15内をその一端から他端に向けて流れる、冷水の流路の数が1パス構造の場合の温度分布を示す図である。一方図4(a)は蒸発器3が図3(a)の2パス構造の場合の蒸発器内冷媒液面を示す図であり、図4(b)は蒸発器3´が図3(b)の1パス構造の場合の蒸発器内冷媒液面を示す図である。さらに図4(c)は多孔板19下部の冷媒通路21が小さい場合の蒸発器3″内の冷媒液面を示す図である。
図3(a)に示すように、2パス構造の伝熱管を有する蒸発器においては、冷水入口側の冷水と冷媒間の温度差が、冷水折り返し側の温度差に比べて大きく、従って冷水入口側の沸騰伝熱が激しく、気泡含有率が多くなり、見かけ比重が小さく、図4(a)に示すように冷媒の液面が上昇する。一方図3(b)に示すように、1パス構造の伝熱管を有する蒸発器においては、冷水入口側と出口側とでの温度差の違いが大きく、両側における沸騰伝熱に差が生じ、図4(b)に示すように冷媒の液面の違いが非常に大きくなる。そしてこれら冷媒液面の違いにより、伝熱管17の一部が冷媒液面から露出し、露出部分が伝熱に殆ど寄与しなくなる。一方前記露出を防止するため、充填する冷媒量を増やすことも考えられるが、必要冷媒量の増加、液高増加による液面部蒸発温度の低下などの悪影響が出てしまう。
一方図4(c)に示すように冷媒通路21の断面積が小さい場合、気液二相の冷媒の長手方向への流れ抵抗が大きく、その分配が長手方向で均等にならず、冷媒配管11を接続した冷媒導入部の上部の液面が異常に上昇する。これによって伝熱管17の一部が冷媒液面から露出する恐れが生じるばかりか、この上昇部分から多量の液滴が発生し、圧縮機5に液滴が吸い込まれる恐れがあった。
特開2002−340444号公報
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、伝熱管への伝熱が効果的に行える冷凍装置の蒸発器及び冷凍装置を提供することにある。
本願請求項1に記載の発明は、凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器において、前記蒸発器に冷媒を供給する系統に冷媒を気液分離する気液分離手段を設置し、前記気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒を蒸発器の伝熱管の下部に導入するとともに、前記分離された液体を主とする冷媒を蒸発器の伝熱管の上部に導入することを特徴とする冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項2に記載の発明は、前記気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒を、蒸発器の伝熱管の長手方向に分配する分配管を設け、この分配管で分配した後の蒸気を主とする冷媒をそれぞれ前記伝熱管下部に導入することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項3に記載の発明は、前記気液分離手段で分離された液体を主とする冷媒を、前記蒸発器内の冷媒液の液面が低下する部分に他の部分よりも多く供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項4に記載の発明は、前記蒸発器は、前記冷凍装置が有する二系統の冷凍サイクルにそれぞれ用いる二系統の蒸発器で構成され、これら二系統の蒸発器は、1つの缶胴内に二重隔壁で分離して設置されるとともに、それぞれの冷凍サイクルの気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒をそれぞれ蒸発器の伝熱管の下部に導く蒸気通路を、前記二重隔壁内に設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項5に記載の発明は、前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を1パス構造にすると共に、前記伝熱管の下部に導入される蒸気を主とする冷媒の導入量を、前記伝熱管の被冷却流体出口側で多くするか、或いは前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を2パス構造にすると共に、前記伝熱管の下部に導入される蒸気を主とする冷媒の導入量を、前記伝熱管の被冷却流体折り返し側で多くすることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項6に記載の発明は、凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器において、前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を1パス構造にすると共に、前記冷媒の蒸発器への導入位置を、前記伝熱管の下部の被冷却流体出口側とするか、或いは前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を2パス構造にすると共に、前記冷媒の蒸発器への導入位置を、前記伝熱管の下部の被冷却流体折り返し側とすることを特徴とする冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項7に記載の発明は、凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器において、前記蒸発器の缶胴内の伝熱管と前記冷媒の前記伝熱管下部への導入位置との間を多孔板で仕切り、前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を1パス構造にすると共に、前記伝熱管の被冷却流体出口側に対向する部分の多孔板の単位面積当たりの開口面積を多孔板の他の部分の開口面積に比べて大きくするか、或いは前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を2パス構造にすると共に、前記伝熱管の被冷却流体折り返し側に対向する部分の多孔板の単位面積当たりの開口面積を多孔板の他の部分の開口面積に比べて大きくすることを特徴とする冷凍装置の蒸発器にある。
本願請求項8に記載の発明は、少なくとも、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、前記冷媒蒸気を圧縮して高圧蒸気にする圧縮機と、高圧蒸気を冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを有する冷凍装置において、前記蒸発器として、請求項1乃至7の内の何れかに記載の蒸発器を用いたことを特徴とする冷凍装置にある。
請求項1に記載の発明によれば、気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒が蒸発器の伝熱管の下部に導入されるので、気泡の攪拌効果によって伝熱管下部から冷媒を攪拌でき伝熱管への伝熱を良好にする効果が発揮される。一方気液分離手段で分離された液体を主とする冷媒は蒸発器の伝熱管の上部から導入されるので、例え伝熱管に冷媒液の液面から露出している部分があってもこれに散布することでこの露出部においても伝熱効果を発揮させることができる。さらに伝熱管の下部から導入されるのは蒸気を主とする冷媒のみなので、蒸発器下部に導入される冷媒の冷媒通路として大きな通路を設ける必要がなく、このため冷媒通路の周りにできる、通路として役立たない無効領域が小さくなり、その分、冷凍装置に充填すべき冷媒量を少なくすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、分配管によって伝熱管下部に導入される前に予め冷媒を分配したので、蒸発器の伝熱管下部の冷媒通路の断面積を小さくすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、伝熱管の冷媒液面から露出しやすい部分に優先的に液体を主とする冷媒を散布できるので、より効果的な伝熱効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、蒸発器のコンパクト化と、缶胴の補強とが図れる。
請求項5に記載の発明によれば、蒸発器内の冷媒液面が低下すると予想される部分への冷媒蒸気の供給量割合を多くでき、伝熱の改良を図ることができ、また液面の平均化を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、蒸発器内の冷媒液面が低下して伝熱が悪くなると予想される部分における冷媒蒸気量が増え、液面の平均化と伝熱の改良が図れる。
請求項7に記載の発明によれば、蒸発器内の冷媒液面が低下して伝熱が悪くなると予想される部分における冷媒蒸気の多孔板からの噴出し量が増え、液面の平均化と伝熱の改良が図れる。
請求項8に記載の発明によれば、伝熱効果の高い蒸発器を用いたので、冷凍機の冷凍性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図5は本発明の第1実施形態にかかる蒸発器30の構成図である。この蒸発器30は、前記図1に示す基本構成の冷凍装置1−1の蒸発器や図2に示すエコノマイザー付きの冷凍装置1−2の蒸発器等として利用される。即ち蒸発器30は、図1,図2に示す蒸発器3に代えて設置されるものであり、図1,図2に示す凝縮器7からの冷媒を直接或いはエコノマイザー13経由で供給される蒸発器である。従ってこの蒸発器30を適用する冷凍装置の他の各部の基本構成は、前記図1,図2に示す冷凍装置1−1,1−2の基本構成と同一である。
蒸発器30は図5に示すように、この蒸発器30に冷媒を供給する系統、即ち凝縮器7(又はエコノマイザー13)から蒸発器30への冷媒配管11中に、この冷媒を気液分離する気液分離器(気液分離手段)60を設置し、この気液分離器60で分離された蒸気を主とする冷媒を蒸発器30の伝熱管31の下部に導入するとともに、気液分離器60で分離された液体を主とする冷媒を蒸発器30の伝熱管31の上部に導入するように構成されている。
気液分離器60には、凝縮器7(又はエコノマイザー13)から導入される冷媒配管11と、分離された蒸気を主とする冷媒を取り出す冷媒配管61と、分離された液体を主とする冷媒を取り出す冷媒配管63とが取り付けられている。なおこの気液分離器60による気液分離は、完全な気液分離でなくても良い。
蒸発器30は、蒸発器缶胴33内に水平方向(図5では紙面手前・奥方向)に向かう複数本の伝熱管31を並列に設置し、伝熱管31と蒸発器缶胴33の底面33aとの間に冷媒分配用の多孔板(冷媒蒸気分配板)35を取り付け、多孔板35の下部を冷媒通路37とし、前記冷媒配管61を蒸発器缶胴33の底面33aに接続し、前記冷媒配管63を前記蒸発器缶胴33の側壁33bから伝熱管31の上部に導入して構成されている。さらに蒸発器缶胴33内の上部の蒸気空間には、冷媒液滴が圧縮機5側の冷媒配管11に吸い込まれるのを防止するバッフル板37,37が設置されている。多孔板35は蒸発器缶胴33の伝熱管31と底面33aとの間をほぼ水平に仕切るように設置され、その全面に渡って孔35aが設けられている。
以上のように構成された気液分離器60付きの蒸発器30において、凝縮器7(又はエコノマイザー13)側から気液分離器60に導入された冷媒は、蒸気を主とする冷媒と、液体を主とする冷媒とに分離され、蒸気を主とする冷媒は冷媒配管61によって蒸発器30の下部の冷媒通路37に導入され、多孔板35に設けた多数の孔35aによってほぼ均一に分配された状態で伝熱管31に供給される。供給される冷媒の多くは蒸気なので、気泡による攪拌作用、即ち気泡によって伝熱管31の下部から冷媒が攪拌されて、冷媒から伝熱管31内の冷水(被冷却流体)への伝熱効率が向上する。一方液体を主とする冷媒は冷媒配管63によって伝熱管31の上部の蒸気空間内に導入され、スプレーノズル63aによって伝熱管31の冷媒液面から露出している部分に散布される。つまり伝熱管31の冷媒液面からの露出部も伝熱に寄与できる。なお蒸気空間内の冷媒液滴(ミスト状の冷媒)はバッフル板37,37に衝突し捕集されることで圧縮機5への吸い込みが防止される。
またこの気液分離器60付きの蒸発器30においては、伝熱管31の下部から導入されるのは蒸気を主とする冷媒のみなので、蒸発器30下部の冷媒通路37として大きな通路を設ける必要がなく、このため冷媒通路37の周りにできる、通路として役立たない無効領域を小さくすることができ、その分、冷凍装置1−1又は1−2に充填すべき冷媒量を少なくすることができる。
〔第2実施形態〕
図6は本発明の第2実施形態にかかる蒸発器30−2の構成図であり、図6(a)は側面側から見た図、図6(b)は正面側から見た図である。この蒸発器30−2においても第1実施形態と同様に、図1に示す基本構成の冷凍装置1−1の蒸発器や図2に示すエコノマイザー付きの冷凍装置1−2の蒸発器等として利用される。即ち蒸発器30−2は、図1,図2に示す蒸発器3に代えて設置するものであり、図1,図2に示す凝縮器7からの冷媒を直接或いはエコノマイザー13経由で供給される蒸発器である。従ってこの蒸発器30−2を適用する冷凍装置の他の各部の基本構成は、前記図1,図2に示す冷凍装置1−1,1−2の基本構成と同一である。またこの実施形態において、前記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
即ちこの蒸発器30−2においても図6に示すように、この蒸発器30−2に冷媒を供給する系統、即ち凝縮器7(又はエコノマイザー13)から蒸発器30−2への冷媒配管11中に、この冷媒を気液分離する気液分離器(気液分離手段)60を設置し、この気液分離器60で分離された蒸気を主とする冷媒を蒸発器30−2の伝熱管31の下部に導入するとともに、分離された液体を主とする冷媒を蒸発器30−2の伝熱管31の上部に導入するように構成している。
またこの気液分離器60においても、分離された蒸気を主とする冷媒を取り出す冷媒配管61と、分離された液体を主とする冷媒を取り出す冷媒配管63とが取り付けられているが、この実施形態において第1実施形態と相違する点はさらに、気液分離器60で分離された直後の冷媒配管61の根元部分に、蒸発器缶胴33の上部(即ち冷媒液面よりも上部)で伝熱管31の長手方向に沿って蒸発器缶胴33内を伝熱管31の長さとほぼ同一の長さ延びる管状の分配器(蒸気分配器)65を設置している点である。前記気液分離器60は図6(b)に示すように分配器65の中央に設置される。分配器65には所定間隔毎に開口67が設けられ、これら開口67からそれぞれ水平に冷媒配管61が延び、さらに冷媒配管61の先端をそれぞれ下方向に向かう管状の蒸気通路69に接続し、これら蒸気通路69の下端を多孔板35の下部の冷媒通路37に接続している。
以上のように構成された気液分離器60付きの蒸発器30−2において、気液分離器60に導入された冷媒は、蒸気を主とする冷媒と、液体を主とする冷媒とに分離され、蒸気を主とする冷媒は分配器65によって予め蒸発器缶胴33内の冷媒液面よりも上部において伝熱管31の長手方向に分配された後に各蒸気通路69から蒸発器30の下部の冷媒通路37に導入され、多孔板35に設けた多数の孔35aからほぼ均一に伝熱管31に供給される。この実施形態では気液分離後の冷媒蒸気の分配を冷媒液面よりも上部で行なっているので、前記分配を冷媒液面の下部で行う場合のように、冷媒液溜まりが分配器65の周囲に生じることはない。また多孔板35下部の冷媒通路37の断面積は、伝熱管31の長手方向の冷媒蒸気の分配が分配器65によって既に終了しているので、さらに小さくすることができる。
なお図6に示す蒸発器30−2において、気液分離器60で分離された液体を主とする冷媒のスプレーノズル63aからの散布量を伝熱管31の長手方向で変えて、蒸発器30−2(蒸発器缶胴33)内の冷媒液面の低下する部分に、他の部分よりも冷媒液の散布量を多くすると好適である。例えば冷媒液の散布量を増加したい部分のスプレーノズル63aの数を他の部分よりも多くしたり、他の部分よりもノズル径の大きいスプレーノズル63aを用いたりすれば良い。具体的にこの蒸発器30−2の場合、図6(b)に示すように、1パス構造なので、前記図4(b)に示すように、冷媒液面は伝熱管31の冷水出口側で低下するので、この伝熱管31の冷水出口側の部分に他の部分よりも多くの冷媒液を散布すれば良い。また蒸発器30−2の構造が2パス構造の場合は、伝熱管31の冷水の折り返し側に他の部分よりも多く冷媒液を散布すれば良い。
〔第3実施形態〕
図7は本発明の第3実施形態にかかる蒸発器30−3の構成図であり、図7(a)は側面側から見た図、図7(b)は上面側から見た図である。図8はこの蒸発器30−3を用いて構成される二重冷凍サイクルの冷凍装置(圧縮式冷凍装置)1−3の一例を示す構成図である。まず冷凍装置1−3の構成から説明する。図8に示す冷凍装置1−3は、前記図1に示す冷凍装置1−1と同じ構成の冷凍装置1a,1bを2台具備しており、上述のように各冷凍装置1a,1bは何れも冷媒を封入したクローズドシステムから構成され、蒸発器30−3a,30−3bと、圧縮機5a,5bと、凝縮器7a,7bと、絞り機構9a,9bとを、冷媒配管11a,11bによって連結して構成されている。この冷凍装置1−3の場合、2台の圧縮機5a,5bを駆動する電動機Mを共用している。蒸発器30−3は、2台の冷凍装置1a,1bのそれぞれの蒸発器30−3a,30−3bを、1つの蒸発器缶胴33を複数(2つ)に区画し、区画された部分にそれぞれの伝熱管17を設置して構成されている。またそれぞれの凝縮器7a,7bも、1つの凝縮器缶胴41を複数(2つ)に区画し、区画された部分にそれぞれ伝熱管を設置して構成されている。
図7に示す蒸発器30−3は、左右に互いに独立した蒸発器30−3a,30−3bを設け、両蒸発器30−3a,30−3bを二重隔壁45で区画(分離)している。そしてこの蒸発器30−3a,30−3bにそれぞれ冷媒を供給する系統、即ち凝縮器7a,7bから蒸発器30−3a,30−3bへの冷媒配管11a,11b中に、この冷媒を気液分離する気液分離器(気液分離手段)60,60を設置し、この気液分離器60,60で分離された蒸気を主とする冷媒を蒸発器30−3a,30−3bの伝熱管31,31の下部に導入するとともに、分離された液体を主とする冷媒を蒸発器30−3a,30−3bの伝熱管31,31の上部に導入するように構成している。これらの気液分離器60,60においても、分離された蒸気を主とする冷媒を取り出す冷媒配管61,61と、分離された液体を主とする冷媒を取り出す冷媒配管63,63とが取り付けられているが、第2実施形態と同様に、気液分離器60,60で分離された直後の冷媒配管61,61の根元部分に、蒸発器缶胴33の上部(即ち冷媒液面よりも上部)で伝熱管31,31の長手方向に沿って蒸発器缶胴33内を伝熱管31,31の長さとほぼ同一の長さ寸法延びる管状の分配器65,65を設置している。そして気液分離器60,60は図7(b)に示すように分配器65,65の中央に設置され、分配器65,65には所定間隔毎に開口67,67が設けられ、これら開口67,67にそれぞれ水平に二重隔壁45に向かう冷媒配管61が接続され、冷媒配管61の先端には二重隔壁45内で下方向に向かう管状の蒸気通路69,69が接続され、これら蒸気通路69,69の下端には多孔板35,35の下部の冷媒通路37,37が接続されている。つまり二重隔壁45内に、冷媒蒸気の下降通路である管状の蒸気通路69,69を設け、これらによって冷媒蒸気を多孔板35,35の下部に導入している。二重隔壁45内の蒸気通路69,69はこの実施形態では交互に設けられている。この実施形態のように気液分離後の冷媒蒸気の分配を冷媒液面よりも上部で行なえば、前記第2実施形態と同様に、冷媒液溜まりが分配器65,65の周囲に生じることはなく、また多孔板35,35下部の冷媒通路37,37の断面積は、伝熱管31,31の長手方向の冷媒蒸気の分配が既に終了しているので、さらに小さくすることができる。
またこの実施形態に用いる伝熱管31,31は、両蒸発器30−3a,30−3bの全体に対しては2パス構造となっているが、各蒸発器30−3a,30−3bに対しては1パス構造となっている。従ってこれら両蒸発器30−3a,30−3bにおいて、気液分離器60,60で分離された液体を主とする冷媒のスプレーノズル63a,63からの散布量を伝熱管31,31の長手方向で変える場合は、1個の蒸発器30−3a又は30−3bに対する冷水出入口及びパス数で考え、この実施形態の場合はそれぞれ1パス構造なので、各蒸発器30−3a,30−3b内の伝熱管31,31の冷水出口側の部分に他の部分よりも多くの冷媒液を散布すれば良い。具体的に図7(b)で言えば、図の上側の蒸発器30−3aでは右側、下側の蒸発器30−3bでは左側の部分の冷媒液を多くする。
この蒸発器30−3a,30−3bは、蒸発器全体のコンパクト化とともに、蒸発器缶胴33の補強に有効である。即ちこの実施形態においては、分配器65,65を蒸発器缶胴33を利用してその上部内面側に設置したので蒸発器缶胴33の補強に役立つ。また二重隔壁45に設ける蒸気通路69,69は、二重隔壁45の補強に供することができるとともに、蒸発器30−3a,30−3b全体のコンパクト化が図れる。
なお上記各実施形態において、蒸発器30,30−2,30−3内での冷媒液面が低下すると予想される部分の伝熱改良を図るため、伝熱管31が1パス構造の場合は、伝熱管31の下部に導入された蒸気を主とする冷媒を、伝熱管31の冷媒出口側に他の部分よりも多く導入するか、或いは伝熱管31が2パス構造の場合は、伝熱管31の下部に導入された蒸気を主とする冷媒を、伝熱管31の冷水折り返し側に他の部分よりも多く導入するように構成することが好ましい。このように構成すれば、蒸発器30,30−2,30−3内の冷媒液面が低下すると予想される部分の前記冷媒液面を多量の冷媒蒸気によって上昇でき、冷媒液面の平均化を図ることができ、伝熱管31の一部が冷媒液面から露出することがなくなって伝熱の改良を図ることができる。
〔第4実施形態〕
図9,図10は本発明の第4実施形態にかかる蒸発器30−4,30−5を用いて構成された冷凍装置1−4,1−5の構成図である。これらの図において蒸発器30−4,30−5以外の各部の基本構成は、前記図1,図2に示す冷凍装置1−1,1−2の基本構成と同一なので、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。即ち蒸発器30−4,30−5は、図1,図2に示す蒸発器3に代えて設置するものであり、図1,図2に示す凝縮器7からの冷媒を直接或いはエコノマイザー13経由で供給される蒸発器である。
図9,図10に示す蒸発器30−4,30−5は、何れも気液分離手段を有さない蒸発器であり、何れも蒸発器缶胴33内に水平方向に向かう伝熱管31を設置し、蒸発器缶胴33の底面に凝縮器7(又はエコノマイザー13)からの冷媒配管11を接続し、伝熱管31と蒸発器缶胴33の底面との間に冷媒分配用の多孔板35を取り付け、多孔板35の下部を冷媒通路37として構成されており、何れの蒸発器30−4,30−5も伝熱管31が2パス構造のものである。
そして蒸発器30−4,30−5への冷媒の導入位置は、伝熱管31の下部の中央よりも冷水折り返し側としている。
以上のように構成された蒸発器30−4,30−5において、凝縮器7側からの冷媒は、気液二相状態となって蒸発器30−4,30−5の下部に供給され、冷媒通路37で長手方向(水平方向)に分配されるが、前記気液二相状態の冷媒は伝熱管31の下部の中央よりも冷水折り返し側に導入されるので、冷水折り返し側の冷媒液面が他の部分に比べて押し上げられる。これによって前記図4(a),(b)で述べた、冷媒液面が低下すると予想される部分が押し上げられ、蒸発器30−4,30−5内の冷媒液面が低下して伝熱が悪くなると予想される部分における冷媒蒸気量が増え、液面の平均化と伝熱の改良が図れる。
特に多孔板35下部の冷媒通路37の断面積が小さいと、この実施形態では気液二相状態の冷媒が冷媒通路37に供給されているので、前記図4(c)でも説明したが、気液二相状態の冷媒の分配が長手方向で均等にならず、冷媒配管11を接続した冷媒導入部付近で冷媒蒸気の多孔板35からの噴き出し量が多くなってその上部の液面が大きく上昇する。本実施形態ではこの現象を逆に積極的に利用することで、冷媒液面が低下して伝熱が悪くなると予想される部分への冷媒導入量を積極的に多くしてその冷媒液面を上昇させることで冷媒液面の均一化を図り、伝熱の改良を図っている。なおこの実施形態では伝熱管31が2パス構造なので、冷媒の導入位置を冷水折り返し側としたが、1パス構造の場合は、冷媒の蒸発器への導入位置を、伝熱管の下部の冷水出口側とする。
〔第5実施形態〕
図11,図12は本発明の第5実施形態にかかる蒸発器30−6,30−7を用いて構成された冷凍装置1−5,1−7の構成図である。これらの図において蒸発器30−6,30−7以外の各部の基本構成は前記図1,図2に示す冷凍装置1−1,1−2の基本構成と同一なので、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11,図12に示す蒸発器30−6,30−7も、前記第4実施形態に示す蒸発器30−4,30−5と同様に、気液分離手段を有さない蒸発器であり、何れも蒸発器缶胴33内に水平方向に向かう伝熱管31を設置し、蒸発器缶胴33の底面に凝縮器7(又はエコノマイザー13)からの冷媒配管11を接続し、伝熱管31と蒸発器缶胴33の底面との間に冷媒分配用の多孔板35を取り付け、多孔板35の下部を冷媒通路37として構成されている。また蒸発器30−6,30−7の伝熱管31は何れも2パス構造である。
そしてこれら蒸発器30−6,30−7においては、伝熱管31の冷媒折り返し側に対向する部分の多孔板35の単位面積当たりの開口面積を多孔板35の他の部分の開口面積に比べて大きくしている。ここで単位面積当たりの開口面積が大きいとは、孔の径は同一であるが単位面積当たりの孔の数が多い場合、又は単位面積当たりの孔の数は同一であるが孔の径自体が大きい場合等を言う。
以上のように構成された蒸発器30−6,30−7においても、これら蒸発器30−6,30−7の下部に供給された凝縮器7側からの冷媒は気液二相状態であり、冷媒通路37で長手方向(水平方向)に分配されるが、前記気液二相状態の冷媒は多孔板35の単位面積当たりの開口面積が大きい部分からの噴き出し量が多くなり、冷水折り返し側の冷媒液面が押し上げられる。これによって前記図4(a)で述べた、冷媒液面が低下すると予想される部分が押し上げられ、蒸発器30−6,30−7内の冷媒液面が低下して伝熱が悪くなると予想される部分における冷媒蒸気量が増え、冷媒液面の平均化と伝熱の改良が図れる。なおこの実施形態においても、第4実施形態と同様に、伝熱管31が1パス構造の場合は、伝熱管の冷水出口側に対向する部分の多孔板の単位面積当たりの開口面積を多孔板の他の部分の開口面積に比べて大きくすれば良く、これによって同様の効果が生じる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、本発明を適用できる冷凍装置の構成は、前記図1,図2に示す構造の冷凍装置に限定されず、例えば凝縮器から蒸発器に向かう冷媒配管中に、膨張弁の代わりに動力回収膨張機(凝縮液を膨張させて蒸発器に送ると共に動力回収機(発電機)によって動力を回収するもの)が設けられている構成の冷凍装置など、他の各種構造の冷凍装置でもよい。
冷凍装置1−1の基本構成図である。 エコノマイザー付きの冷凍装置1−2の基本構成図である。 図3(a)は伝熱管17が2パス構造の場合の温度分布を示す図、図3(b)は伝熱管17が1パス構造の場合の温度分布を示す図である。 図4(a)は蒸発器3が2パス構造の場合の冷媒液面を示す図、図4(b)は蒸発器3が1パス構造の場合の冷媒液面を示す図、図4(c)は多孔板19下部の冷媒通路21が小さい場合の冷媒液面を示す図である。 蒸発器30の構成図である。 蒸発器30−2の構成図であり、図6(a)は側面側から見た図、図6(b)は正面側から見た図である。 蒸発器30−3の構成図であり、図7(a)は側面側から見た図、図7(b)は上面側から見た図である。 蒸発器30−3を用いて構成される二重冷凍サイクルの冷凍装置1−3の一例を示す構成図である。 蒸発器30−4の構成図である。 蒸発器30−5の構成図である。 蒸発器30−6の構成図である。 蒸発器30−7の構成図である。
符号の説明
1−1,1−2,1−3,1−4,1−5,1−6,1−7 冷凍装置
5 圧縮機
7 凝縮器
9 絞り機構(膨張弁)
11 冷媒配管
13 エコノマイザー(気液分離器)
30 蒸発器
31 伝熱管
33 蒸発器缶胴
35 多孔板
35a 孔
37 冷媒通路
60 気液分離器(気液分離手段)
30−2 蒸発器
65 分配器(蒸気分配器)
69 蒸気通路
30−3(30−3a,30−3b) 蒸発器
45 二重隔壁
30−4,30−5,30−6,30−7 蒸発器

Claims (8)

  1. 凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器において、
    前記蒸発器に冷媒を供給する系統に冷媒を気液分離する気液分離手段を設置し、
    前記気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒を蒸発器の伝熱管の下部に導入するとともに、前記分離された液体を主とする冷媒を蒸発器の伝熱管の上部に導入することを特徴とする冷凍装置の蒸発器。
  2. 前記気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒を、蒸発器の伝熱管の長手方向に分配する分配管を設け、この分配管で分配した後の蒸気を主とする冷媒をそれぞれ前記伝熱管下部に導入することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置の蒸発器。
  3. 前記気液分離手段で分離された液体を主とする冷媒を、前記蒸発器内の冷媒液の液面が低下する部分に他の部分よりも多く供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍装置の蒸発器。
  4. 前記蒸発器は、前記冷凍装置が有する二系統の冷凍サイクルにそれぞれ用いる二系統の蒸発器で構成され、
    これら二系統の蒸発器は、1つの缶胴内に二重隔壁で分離して設置されるとともに、それぞれの冷凍サイクルの気液分離手段で分離された蒸気を主とする冷媒をそれぞれ蒸発器の伝熱管の下部に導く蒸気通路を、前記二重隔壁内に設けたことを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の冷凍装置の蒸発器。
  5. 前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を1パス構造にすると共に、前記伝熱管の下部に導入される蒸気を主とする冷媒の導入量を、前記伝熱管の被冷却流体出口側で多くするか、
    或いは前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を2パス構造にすると共に、前記伝熱管の下部に導入される蒸気を主とする冷媒の導入量を、前記伝熱管の被冷却流体折り返し側で多くすることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の冷凍装置の蒸発器。
  6. 凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器において、
    前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を1パス構造にすると共に、前記冷媒の蒸発器への導入位置を、前記伝熱管の下部の被冷却流体出口側とするか、
    或いは前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を2パス構造にすると共に、前記冷媒の蒸発器への導入位置を、前記伝熱管の下部の被冷却流体折り返し側とすることを特徴とする冷凍装置の蒸発器。
  7. 凝縮器からの冷媒が供給される冷凍装置の蒸発器において、
    前記蒸発器の缶胴内の伝熱管と前記冷媒の前記伝熱管下部への導入位置との間を多孔板で仕切り、
    前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を1パス構造にすると共に、前記伝熱管の被冷却流体出口側に対向する部分の多孔板の単位面積当たりの開口面積を多孔板の他の部分の開口面積に比べて大きくするか、
    或いは前記蒸発器の伝熱管の内部を流れる被冷却流体を2パス構造にすると共に、前記伝熱管の被冷却流体折り返し側に対向する部分の多孔板の単位面積当たりの開口面積を多孔板の他の部分の開口面積に比べて大きくすることを特徴とする冷凍装置の蒸発器。
  8. 少なくとも、被冷却流体から熱を奪って冷媒が蒸発し冷凍効果を発揮する蒸発器と、前記冷媒蒸気を圧縮して高圧蒸気にする圧縮機と、高圧蒸気を冷却流体で冷却して凝縮させる凝縮器とを有する冷凍装置において、
    前記蒸発器として、請求項1乃至7の内の何れかに記載の蒸発器を用いたことを特徴とする冷凍装置。
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