JP5872993B2 - 燃料噴射特性検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一回の燃焼サイクルにおける燃料噴射弁からの燃料噴射を複数回に分けて行う多段噴射を実行する内燃機関にあって圧力センサにより検出される燃料圧力に基づいて燃料噴射弁の作動特性を検出する燃料噴射特性検出装置に関するものである。
内燃機関には、昇圧された状態の燃料が供給される蓄圧容器や、燃料噴射弁、それら蓄圧容器および燃料噴射弁を接続する接続通路などにより構成される燃料供給系が取り付けられている。近年、そうした燃料供給系の内部の燃料圧力を検出するための圧力センサを設けるとともに、燃料噴射弁からの燃料噴射の実行時において圧力センサにより検出される燃料圧力の変動態様に基づいて燃料噴射弁の作動特性を学習する装置が提案されている(特許文献1参照)。また内燃機関の運転制御において、一回の燃焼サイクルにおける燃料噴射弁からの燃料噴射を複数回に分けて実行する、いわゆる多段噴射を実行することが多用されている。
ここで、燃料噴射弁から燃料を噴射すると、これに起因して燃料供給系の内部において圧力脈動が発生するようになる。そして、多段噴射の実行時には、燃料噴射弁からの燃料噴射の実行間隔がごく短いため、前段の燃料噴射の実行に伴って圧力脈動が発生した場合にその圧力脈動が収まる前に後段の燃料噴射の実行が開始されることがある。そうした場合には、燃料圧力が変動している状態で後段噴射が開始されるため、後段噴射の実行時において圧力センサによって検出される燃料圧力の変動成分に、後段噴射による変動分に加えて、前段噴射による圧力脈動分が含まれてしまう。これは、後段噴射の実行時における燃料圧力の変動態様に基づいて燃料噴射弁の作動特性を検出する際に、その検出の精度を低下させる一因になる。
特許文献1の装置では、後段噴射の実行時における燃料噴射弁の作動特性の検出に際して、機関運転状態(燃料噴射量や機関回転速度)に基づいて前段噴射の実行に起因する燃料圧力の変動成分が推定されるとともに、その推定された圧力脈動成分が、後段噴射の実行時に検出された燃料圧力の変動波形から除去されるようになっている。
特開2011−190725号公報
ところで、燃料供給系内における圧力波の伝播態様(伝播速度や振幅など)は燃料の温度に応じて異なる。そのため仮に、同一の態様で燃料噴射弁を駆動したとしても、それに起因して生じる燃料供給系内の燃料圧力の脈動態様は、同燃料供給系内の燃料の温度に応じて異なったものになる。こうした燃料温度の相違による燃料圧力の脈動態様の相異は、燃料圧力の変動波形に基づいて後段噴射の実行時における燃料噴射弁の作動特性を検出する際に、その検出誤差を生じさせる一因になる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料供給系内の燃料圧力に基づく燃焼噴射弁の作動特性の検出を精度良く行うことのできる燃料噴射特性学習装置を提供することにある。
上記課題を解決するための燃料噴射特性学習装置は、気筒内に燃料を噴射する直噴式の燃料噴射弁と昇圧された状態の燃料が供給される蓄圧容器とそれら前記燃料噴射弁および前記蓄圧容器を接続する接続通路とを有する燃料供給系が設けられるとともに、間隔を置いて実行される前段噴射および後段噴射を少なくとも含む多段噴射によって一回の燃焼サイクルにおける前記燃料噴射弁からの燃料噴射を行う内燃機関に適用され、前記燃料供給系の内部の燃料圧力を検出する圧力センサを備えるとともに同圧力センサによって検出した燃料圧力の変動態様に基づいて燃料圧力の変動波形を形成し、同変動波形に基づいて燃料噴射率の時間波形を形成するとともに前記燃料噴射弁の作動特性を検出する燃料噴射特性検出装置において、前記後段噴射の実行時には、前記変動波形を前記燃料噴射弁内部の燃料温度と前記燃料供給系内部の前記燃料噴射弁より前記蓄圧容器側の部分の燃料温度とに基づき補正し、その補正した変動波形に基づいて前記後段噴射の実行時の前記時間波形を形成するとともに前記作動特性を検出するものである。
前述した燃料温度の相異に起因する検出精度の低下を抑えるためには、後段噴射の実行時における燃料噴射弁の作動特性の検出に際して、燃料供給系内の燃料温度に基づいて前段噴射の実行に起因する燃料圧力の脈動成分を推定するとともに、その推定した脈動成分を、後段噴射の実行時に検出された燃料圧力の変動波形から除去することが考えられる。
ただし上記装置では、直噴式の燃料噴射弁が内燃機関に直接取り付けられるため、高温になる内燃機関からの受熱によって燃料噴射弁の温度が高くなり易く、燃料噴射弁内部の燃料温度も高くなり易い。その一方で上記接続通路や蓄圧容器は、その大部分あるいは全てが内燃機関から離間した位置に配設されるために機関温度の影響を受け難く、内部の燃料温度が高くなり難い。このように上記装置は、燃料供給系内における燃料噴射弁の内部と同燃料噴射弁より蓄圧容器側の部分(外部)との間に燃料温度の差が生じ易い構造であると云える。そして、燃料供給系内における燃料噴射弁の内部と外部との燃料温度の関係は一定ではなく、内燃機関の運転状態や運転環境に応じて変化する。そのため、単に燃料供給系内の一部位の燃料温度に基づき燃料圧力の脈動成分を推定してその脈動成分を燃料圧力の変動波形から除去するようにしても、圧力センサによって後段噴射の実行時に検出された燃料圧力の変動波形から上記前段噴射の実行に起因する燃料圧力の脈動成分を適正に除去することは難しいと云える。
上記装置によれば、後段噴射の実行時における燃料噴射弁の作動特性の検出に際して、後段噴射の実行時に検出された燃料圧力の変動波形が、燃料噴射弁内部の燃料温度と燃料供給系内部の上記燃料噴射弁より蓄圧容器側の部分の燃料温度とに基づき補正される。これにより、共に前段噴射の実行に起因する燃料圧力の脈動成分である燃料噴射弁内部での脈動成分と上記燃料噴射弁より蓄圧容器側の部分での脈動成分とを、各別に精度良く推定して、後段噴射の実行時に検出された燃料圧力の変動波形から除去することができる。したがって上記装置によれば、補正後の燃料圧力の変動波形に基づいて後段噴射の実行時における燃焼噴射弁の作動特性を精度良く検出することができる。
上記装置では、前記燃料噴射弁内部の燃料温度を検出する弁内部温度センサを設け、前記部分の燃料温度を同部分の雰囲気の温度と前記弁内部温度センサによって検出した燃料温度とに基づき推定することができる。
前述したように燃料噴射弁内部の燃料温度は内燃機関からの受熱によって高くなる。そのため、燃料噴射弁内部の燃料温度は内燃機関からの受熱の度合いと相関を有する温度であると云える。また燃料供給系内の燃料の温度は、高温になる内燃機関からの受熱の度合いや比較的低温である雰囲気への放熱の度合いに応じて定まる。
上記装置によれば、前記作動特性を検出する際に、燃料噴射弁内部の燃料温度として、弁内部温度センサによって検出される燃料温度を用いることができる。しかも、燃料供給系内における燃料噴射弁より蓄圧容器側の部分の燃料温度としては、内燃機関からの受熱度合いの相関温度である燃料噴射弁内部の燃料温度と燃料からの放熱度合いの相関温度である上記部分の雰囲気の温度とに基づいて、同部分における燃料温度を精度良く推定して用いることができる。
上記装置において、前記燃料噴射弁内部の燃料温度を検出する弁内部温度センサと前記部分の燃料温度を検出する弁外部温度センサとを設けることができる。
こうした装置によれば、前記作動特性を検出する際に、燃料噴射弁内部の燃料温度と燃料供給系内における燃料噴射弁より蓄圧容器側の部分の燃料温度として、専用の温度センサによって各別に精度良く検出した燃料温度をそれぞれ用いることができる。
上記装置において、前記内燃機関の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサを設け、前記弁内部温度センサの検出異常時に、同センサにより検出される燃料温度に代えて前記冷却水温度センサにより検出される冷却水温度を用いることができる。
内燃機関の冷却水の温度は、内燃機関そのものの温度と相関を有する温度であるために、内燃機関に直接取り付けられる燃料噴射弁の温度や同燃料噴射弁内部の燃料温度とも相関を有する温度であると云える。
上記装置によれば、弁内部温度センサの異常などによって同センサにより検出される燃料温度が異常な値になる検出異常時に、弁内部温度センサにより検出される燃料温度に代えて、燃料噴射弁内部の燃料温度の相関温度の一つである冷却水温度を冷却水温度センサにより検出して用いることができる。そのため、弁内部温度センサの検出異常時であっても、燃料噴射弁の作動特性の高精度の検出を継続して実行することができる。
上記装置において、燃料噴射弁内部の燃料温度に基づいて前段噴射の実行に伴い燃料噴射弁内部のみにおいて伝播する圧力脈動波形を推定するとともに、前記部分の燃料温度に基づいて前段噴射の実行に伴い燃料供給系内における燃料噴射弁の内部および外部において伝播する圧力脈動波形を推定し、それら推定した圧力脈動波形の変動分をそれぞれ前記形成した変動波形から除去した波形を前記補正した変動波形として用いることができる。
燃料噴射特性学習装置の一実施形態の概略構成を示す略図。 燃料噴射弁の断面構造を示す断面図。 (a)〜(c)燃料圧力の時間波形と燃料噴射率の検出時間波形との関係を示すタイミングチャート。 多段噴射の実行時における燃料圧力の変動波形を示すタイムチャート。 補正後の燃料圧力の変動波形を示すタイムチャート。 算出処理の実行手順を示すフローチャート。 補正処理の実行態様を示すブロック図。 燃料噴射特性学習装置の他の実施形態の概略構成を示す略図。 他の実施形態の算出処理の実行手順を示すフローチャート。 その他の実施形態の算出処理の実行手順を示すフローチャート。
以下、燃料噴射特性学習装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、内燃機関10の気筒11には吸気通路12が接続されている。内燃機関10の気筒11内には吸気通路12を介して空気が吸入される。なお、この内燃機関10は駆動源として車両に搭載されるものであり、同内燃機関10としては複数(本実施形態では4つ[♯1,♯2,♯3,♯4])の気筒11を有するディーゼル機関が採用されている。内燃機関10には、気筒11(♯1〜♯4)毎に、同気筒11内に燃料を直接噴射する直噴式の燃料噴射弁20が取り付けられている。この燃料噴射弁20の開弁駆動によって噴射された燃料は内燃機関10の気筒11内において圧縮加熱された吸入空気に触れて着火および燃焼する。そして内燃機関10では、気筒11内における燃料の燃焼に伴い発生するエネルギによってピストン13が押し下げられてクランクシャフト14が強制回転するようになる。内燃機関10の気筒11において燃焼した燃焼ガスは排気として内燃機関10の排気通路15に排出される。
各燃料噴射弁20は分岐通路31aを介してコモンレール34に各別に接続されている。コモンレール34は供給通路31bを介して燃料タンク32に接続されている。この供給通路31bには、燃料を圧送する燃料ポンプ33が設けられている。本実施形態では、燃料ポンプ33による圧送によって昇圧された燃料が蓄圧容器としてのコモンレール34に蓄えられるとともに各燃料噴射弁20の内部に供給される。なお本実施形態では、各燃料噴射弁20、分岐通路31a、供給通路31b、燃料ポンプ33、およびコモンレール34が燃料供給系として機能する。
また、各燃料噴射弁20にはリターン通路35が接続されている。リターン通路35はそれぞれ燃料タンク32に接続されている。このリターン通路35を介して燃料噴射弁20の内部の燃料の一部が燃料タンク32に戻される。
以下、燃料噴射弁20の内部構造について説明する。
図2に示すように、燃料噴射弁20のハウジング21の内部にはニードル弁22が設けられている。このニードル弁22はハウジング21内において往復移動(同図の上下方向に移動)することの可能な状態で設けられている。ハウジング21の内部には上記ニードル弁22を噴射孔23側(同図の下方側)に常時付勢するスプリング24が設けられている。またハウジング21の内部には、上記ニードル弁22を間に挟んで一方側(同図の下方側)の位置にノズル室25が形成されるとともに、他方側(同図の上方側)の位置に圧力室26が形成されている。
ノズル室25には、その内部とハウジング21の外部とを連通する噴射孔23が形成されるとともに、導入通路27を介して上記分岐通路31a(コモンレール34)から燃料が供給されている。圧力室26には連通路28を介して上記ノズル室25および分岐通路31a(コモンレール34)が接続されている。また圧力室26は排出路30を介してリターン通路35(燃料タンク32)に接続されている。
上記燃料噴射弁20としては電気駆動式のものが採用されている。詳しくは、燃料噴射弁20のハウジング21の内部に駆動パルス(開弁信号または閉弁信号)の入力によって伸縮する圧電素子(例えばピエゾ素子)が積層された圧電アクチュエータ29が設けられている。この圧電アクチュエータ29には弁体29aが取り付けられている。この弁体29aは圧力室26の内部に設けられている。そして、圧電アクチュエータ29の作動による弁体29aの移動を通じて、連通路28(ノズル室25)と排出路30(リターン通路35)とのうちの一方が選択的に圧力室26に連通されるようになっている。
この燃料噴射弁20では、圧電アクチュエータ29に閉弁信号が入力されると、圧電アクチュエータ29が収縮して弁体29aが移動することによって、連通路28と圧力室26とが連通された状態になるとともに、リターン通路35と圧力室26との連通が遮断された状態になる。これにより、圧力室26内の燃料のリターン通路35(燃料タンク32)への排出が禁止された状態でノズル室25と圧力室26とが連通されるようになる。その結果、ノズル室25と圧力室26との圧力差がごく小さくなって、ニードル弁22がスプリング24の付勢力によって噴射孔23を塞ぐ位置に移動するために、このとき燃料噴射弁20は燃料が噴射されない状態(閉弁状態)になる。
一方、圧電アクチュエータ29に開弁信号が入力されると、圧電アクチュエータ29が伸長して弁体29aが移動することによって、連通路28と圧力室26との連通が遮断された状態になるとともに、リターン通路35と圧力室26とが連通された状態になる。これにより、ノズル室25から圧力室26への燃料の流出が禁止された状態で圧力室26内の燃料の一部がリターン通路35を介して燃料タンク32に戻されるようになる。その結果、圧力室26内の燃料の圧力が低下して同圧力室26とノズル室25との圧力差が大きくなって、同圧力差によってニードル弁22がスプリング24の付勢力に抗して移動して噴射孔23から離れるために、このとき燃料噴射弁20は燃料が噴射される状態(開弁状態)になる。
燃料噴射弁20には、上記導入通路27の内部の燃料圧力PQおよび燃料温度THQinを検出するための燃料センサ51が一体に取り付けられている。そのため、例えばコモンレール34(図1参照)内の燃料圧力などの燃料噴射弁20から離れた位置の燃料圧力が検出される装置と比較して、燃料噴射弁20の噴射孔23に近い部位の燃料圧力を検出することができ、燃料噴射弁20の開弁に伴う同燃料噴射弁20の内部の燃料圧力の変化を精度良く検出することができる。この燃料センサ51は、燃料圧力に応じた信号と燃料温度に応じた信号とを出力するセンサ本体51Aと同センサ本体51Aの検出値を記憶するメモリ51Bとにより構成されて、各燃料噴射弁20に一つずつ、すなわち内燃機関10の気筒11(♯1〜♯4)毎に設けられている。本実施形態では、上記燃料センサ51が、燃料供給系の内部の燃料圧力を検出する圧力センサおよび燃料噴射弁内部の燃料温度を検出する弁内部温度センサとして機能する。
図1に示すように、内燃機関10には、その周辺機器として、運転状態を検出するための各種センサが設けられている。それらセンサとしては、上記燃料センサ51の他、例えば吸気通路12を通過する空気の量(通路空気量GA)を検出するための吸気量センサ52や、吸入空気の温度(吸気温度THA)を検出するための吸気温センサ53、クランクシャフト14の回転速度(機関回転速度NE)を検出するためのクランクセンサ54が設けられている。その他、内燃機関10の冷却水温度THWを検出するための冷却水温度センサ55や、アクセル操作部材(例えばアクセルペダル)の操作量(アクセル操作量ACC)を検出するためのアクセルセンサ56、車両の走行速度(車速SPD)を検出するための車速センサ57なども設けられている。
また内燃機関10の周辺機器としては、演算処理装置を備えて構成された電子制御ユニット40なども設けられている。この電子制御ユニット40は各種センサの出力信号を取り込むとともにそれら出力信号に基づき各種の演算を行い、その演算結果をもとに燃料噴射弁20の作動制御(噴射量制御)や燃料ポンプ33の作動制御(噴射圧制御)などの内燃機関10の運転にかかる各種制御を実行する。
本実施形態では噴射圧制御が次のように実行される。すなわち先ず、通路空気量GAおよび機関回転速度NEに基づいてコモンレール34内の燃料圧力についての制御目標値(目標燃料圧力)が算出されるとともに、実際の燃料圧力が目標燃料圧力になるように燃料ポンプ33の作動量(燃料圧送量または燃料戻し量)が調節される。こうした燃料ポンプ33の作動量の調節を通じて、コモンレール34内の燃料圧力、換言すれば、燃料噴射弁20の燃料噴射圧が機関運転状態に応じた圧力に調節されるようになる。
また本実施形態では噴射量制御が次のように実行される。すなわち先ず、通路空気量GAや機関回転速度NE、アクセル操作量ACCなどといった内燃機関10の運転状態と相関のある値(いわゆる機関パラメータ)に基づいて、噴射パターンが選択されるとともに同噴射パターンの各噴射についての各種制御目標値が算出される。本実施形態では、プレ噴射とメイン噴射との組み合わせからなる噴射パターンが予め設定されており、噴射量制御の実行に際してはそれら噴射パターンのいずれかが選択される。また各種の制御目標値としては、プレ噴射やメイン噴射の燃料噴射量についての目標値(目標噴射量)や、メイン噴射の噴射時期についての目標値(目標噴射時期)、プレ噴射とメイン噴射との間隔(噴射インターバル)が算出される。本実施形態では、上記機関パラメータにより定まる機関運転状態と同運転状態に適した各制御目標値との関係や、上記機関運転状態と同運転状態に適した噴射パターンとの関係が実験やシミュレーションの結果に基づき予め求められて電子制御ユニット40に記憶されている。そして、電子制御ユニット40はそのときどきの機関パラメータに基づいて上記関係から各種の制御目標値や噴射パターンを各別に設定する。
そして、燃料噴射弁20の開弁期間についての制御目標値(目標噴射期間TAU)が、上記目標噴射量および燃料圧力PQに基づきモデル式から設定される。本実施形態では、コモンレール34、各分岐通路31a、各燃料噴射弁20等からなる燃料供給系をモデル化した物理モデルが構築されており、同物理モデルを通じて上記目標噴射期間TAUが算出される。詳しくは、目標噴射量、燃料圧力PQなどを変数とするモデル式が定められて電子制御ユニット40に予め記憶されており、同モデル式を通じて目標噴射期間TAUが算出される。
そして、目標噴射時期や噴射インターバル、並びに目標噴射期間TAUに応じたかたちで電子制御ユニット40から駆動信号が出力され、この駆動信号の入力に基づき各燃料噴射弁20が各別に開弁駆動される。これにより、そのときどきの機関運転状態に適した噴射パターンで同機関運転状態に見合う量の燃料が各燃料噴射弁20から噴射されて内燃機関10の各気筒11内に供給されるようになるため、機関運転状態に見合う回転トルクがクランクシャフト14に付与されるようになる。
本実施形態では、燃料センサ51により検出される燃料圧力PQに基づいて燃料噴射弁20の作動特性(本実施形態では、実際に噴射された燃料の量)を検出する検出処理が実行される。
図3に、上記検出処理において検出される各種パラメータの一例を示す。
図3に示すように、本実施形態では上記パラメータとして、開弁遅れ時間τd、噴射率上昇速度Qup、最大噴射率Qmax、閉弁遅れ時間τe、噴射率低下速度Qdnが採用されている。詳しくは、開弁遅れ時間τdは電子制御ユニット40から燃料噴射弁20に開弁信号(図3(a))が出力されてから同燃料噴射弁20からの燃料噴射が実際に開始されるまでの時間であり、噴射率上昇速度Qupは燃料噴射弁20の開弁動作が開始された後の燃料噴射率(図3(b))の上昇速度である。また、最大噴射率Qmaxは燃料噴射率の最大値であり、閉弁遅れ時間τeは電子制御ユニット40から燃料噴射弁20に閉弁信号が出力されてから同燃料噴射弁20の閉弁動作(詳しくはニードル弁22の閉弁側への移動)が開始されるまでの時間である。さらに、噴射率低下速度Qdnは、燃料噴射弁20の閉弁動作が開始された後の燃料噴射率の下降速度である。
本実施形態の検出処理では先ず、燃料センサ51により検出される燃料圧力PQに基づいて実際の燃料噴射率の時間波形(検出時間波形)が形成される。
燃料噴射弁20の内部(詳しくは、ノズル室25)の燃料圧力は、同燃料噴射弁20が開弁駆動されるとリフト量の増加に伴って低下し、その後において閉弁駆動されるとリフト量の減少に伴って上昇するようになる。本実施形態では、そうした燃料噴射弁20内部の燃料圧力(詳しくは、燃料圧力PQ)の推移をもとに、上記開弁遅れ時間τd、噴射率上昇速度Qup、最大噴射率Qmax、閉弁遅れ時間τe、および噴射率低下速度Qdnが特定される。そして、それら特定した値によって実際の燃料噴射率の時間波形(検出時間波形)が形成される。
詳しくは先ず、燃料噴射弁20の開弁動作が開始される直前の所定期間T1における燃料圧力PQ(図3(c))の平均値が算出されるとともに、同平均値が基準圧力Pbsとして記憶される。この基準圧力Pbsは、閉弁時における燃料噴射弁20内部の燃料圧力に相当する圧力として用いられる。
次に、この基準圧力Pbsから所定圧力P1を減算した値が動作圧力Pac(=Pbse−P1)として算出される。この所定圧力P1は、燃料噴射弁20の開弁駆動あるいは閉弁駆動に際してニードル弁22が閉弁位置にある状態であるにも関わらず燃料圧力PQが変化する分、すなわちニードル弁22の移動に寄与しない燃料圧力PQの変化分に相当する圧力である。
その後、燃料噴射の実行開始直後に燃料圧力PQが降下する期間において、同燃料圧力PQとの差が最も小さくなる直線L1(図3では、直交座標の縦軸を燃料噴射率とし横軸を時間とする一次関数)が最小二乗法を用いて求められるとともに、この直線L1と上記動作圧力Pacとの交点Aが算出される。そして、この交点Aを燃料圧力PQの検出遅れ分だけ過去の時期に戻した点AAに対応する時期が、燃料噴射弁20による燃料噴射が開始された時期(噴射開始時期Tos)として特定される。なお上記検出遅れ分は、燃料噴射弁20のノズル室25(図2参照)の圧力変化タイミングに対する燃料圧力PQの変化タイミングの遅れに相当する期間であり、ノズル室25と燃料センサ51との距離などに起因して生じる遅れ分である。本実施形態では、電子制御ユニット40から燃料噴射弁20に開弁信号が出力された時期から上記噴射開始時期Tosまでの時間が開弁遅れ時間τdとして特定される。
また、燃料噴射の実行開始に伴い燃料圧力PQが一旦降下した後に上昇する上昇期間において、同燃料圧力PQとの差が最も小さくなる直線L2(図3では、直交座標の縦軸を燃料噴射率とし横軸を時間とする一次関数)が最小二乗法を用いて求められるとともに、この直線L2と上記動作圧力Pacとの交点Bが算出される。そして、この交点Bを検出遅れ分だけ過去の時期に戻した点BBに対応する時期が、燃料噴射弁20による燃料噴射が停止された時期(噴射停止時期Tce)として特定される。
さらに、直線L1と直線L2との交点Cが算出されるとともに同交点Cにおける燃料圧力PQと動作圧力Pacとの差(仮想圧力低下分ΔP[=Pac−PQ])が求められる。また、この仮想圧力低下分ΔPに目標噴射量および目標燃料圧力に基づき設定されるゲインG1を乗算した値が仮想最大燃料噴射率VRt(=ΔP×G1)として算出される。さらに、この仮想最大燃料噴射率VRtに目標噴射量および目標燃料圧力に基づき設定されるゲインG2を乗算した値が最大噴射率Qmax(=VRt×G2)として算出される。なお本実施形態では、各ゲインG1,G2の設定に用いる目標噴射量および目標燃料圧力として、検出時間波形の形成に用いる燃料圧力PQの燃料センサ51による検出時において設定されていた値が採用される。
その後、上記交点Cを検出遅れ分だけ過去の時期に戻した時期CCが算出されるとともに、同時期CCにおいて仮想最大燃料噴射率VRtになる点Dが特定される。
そして、この点Dに対応する時期が、燃料噴射弁20の閉弁動作が開始された時期(閉弁開始時期Tcs)として特定される。本実施形態では、電子制御ユニット40から燃料噴射弁20に閉弁信号が出力された時期から上記閉弁開始時期Tcsまでの時間が閉弁遅れ時間τeとして特定される。
また、上記点Dおよび噴射開始時期Tos(詳しくは、同時期Tosにおいて燃料噴射率が「0」になる点)を繋ぐ直線L3が求められるとともに、同直線L3の傾き(具体的には、単位時間当たりの燃料噴射率の増加量)が噴射率上昇速度Qupとして特定される。
さらに、点Dおよび噴射停止時期Tce(詳しくは、同時期Tceにおいて燃料噴射率が「0」になる点)を繋ぐ直線L4が求められるとともに、同直線L4の傾き(具体的には、単位時間当たりの燃料噴射率の低下量)が噴射率低下速度Qdnとして特定される。
本実施形態では、このようにして特定された開弁遅れ時間τd、噴射率上昇速度Qup、最大噴射率Qmax、噴射率低下速度Qdn、および閉弁遅れ時間τeによって形成される台形形状の時間波形が燃料噴射率についての検出時間波形として用いられる。そして、この台形形状の時間波形の面積に相当する値が実際の燃料噴射量(実燃料噴射量)として検出される。
ここで燃料噴射弁20を開閉駆動すると、その閉弁直後に燃料供給系の内部において一時的に圧力脈動が発生するようになる。本実施形態の内燃機関10では、一回の燃焼サイクルにおける燃料噴射弁20からの燃料噴射を複数回に分けて実行する多段噴射(詳しくは、前段噴射としてのプレ噴射と後段噴射としてのメイン噴射とからなる燃料噴射)が実行される。この多段噴射の実行時には、燃料噴射弁20からの燃料噴射の実行間隔がごく短いため、プレ噴射の実行に伴って圧力脈動が発生した場合にその圧力脈動が収まる前にメイン噴射の実行が開始されることがある。
図4に示すように、そうした場合には燃料圧力が変動している状態でメイン噴射が開始されるため、メイン噴射の実行時において燃料センサ51によって検出される燃料圧力PQの変動成分に、メイン噴射による圧力変動分に加えて、プレ噴射による圧力脈動分が含まれてしまう。これは、メイン噴射の実行時における燃料圧力PQの変動態様に基づいて実燃料噴射量を検出する際に、その検出の精度を低下させる一因になる。
そのため、本実施形態の装置では、メイン噴射の実行時における実燃料噴射量の検出に際して、目標噴射量や目標噴射圧に基づいてプレ噴射の実行に起因する燃料圧力PQの変動成分が推定されるとともに、その推定された圧力脈動成分が、メイン噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から除去される。そして、図5に一例を示すように、そうした変動成分の除去を行った後の変動波形をもとにメイン噴射の実行時における検出時間波形が形成されるとともに実燃料噴射量が検出される。
ところで、燃料供給系内における圧力波の伝播態様(伝播速度や振幅など)は燃料の温度に応じて異なる。そのため仮に、同一の態様で燃料噴射弁20を開閉駆動したとしても、それに起因して生じる燃料供給系内の燃料圧力の脈動態様は、同燃料供給系内の燃料の温度に応じて異なったものになる。こうした燃料温度の相違による燃料圧力の脈動態様の相異は、燃料センサ51により検出された燃料圧力PQの変動波形に基づいてメイン噴射の実行時における実燃料噴射量を検出する際に、その検出誤差を生じさせる一因になる。
燃料温度の相異に起因する検出精度の低下を抑えるためには、メイン噴射の実行時における実燃料噴射量の検出に際して、燃料供給系内の燃料温度に基づいてプレ噴射の実行に起因する燃料圧力PQの脈動成分を推定するとともに、その推定した脈動成分を、メイン噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から除去することが考えられる。
ただし本実施形態の装置では、燃料噴射弁20が内燃機関10に直接取り付けられているため、高温になる内燃機関10からの受熱によって燃料噴射弁20の温度が高くなり易く、燃料噴射弁20内部の燃料温度も高くなり易い。その一方で上記分岐通路31aやコモンレール34は、その全てが内燃機関10から離間した位置に配設されているために機関温度の影響を比較的受け難く、内部の燃料温度が高くなり難い。このように本実施形態の装置は、燃料供給系内における燃料噴射弁20の内部と同燃料噴射弁20よりコモンレール34側の部分(以下、燃料噴射弁20外部)との間に燃料温度の差が生じ易い構造であると云える。
そして、燃料供給系内における燃料噴射弁20の内部と外部との燃料温度の関係は一定ではなく、内燃機関10の運転状態や運転環境に応じて変化する。そのため、単に燃料供給系内の一部位の燃料温度に基づき燃料圧力の脈動成分を推定してその脈動成分を燃料圧力PQの変動波形から除去するようにしても、メイン噴射の実行時に燃料センサ51によって検出された燃料圧力PQの変動波形から上記プレ噴射の実行に起因する燃料圧力の脈動成分を適正に除去することは難しいと云える。
この点を踏まえて、本実施形態の装置では、メイン噴射の実行時における実燃料噴射量の検出が次のように実行される。すなわち先ず、メイン噴射の実行時に燃料センサ51によって検出された燃料圧力PQの変動波形が形成される(図4参照)。その後、上記変動波形が、燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinと燃料供給系内部における燃料噴射弁20外部の燃料温度THQoutとに基づき補正される。そして、その補正した変動波形をもとにメイン噴射の実行時における検出時間波形が形成されるとともに、同検出時間波形に基づき実燃料噴射量が検出される。
これにより、共にプレ噴射の実行に起因する燃料圧力の脈動成分である燃料噴射弁20内部での脈動成分と同燃料噴射弁20外部での脈動成分とを、各別に精度良く推定して、メイン噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から除去することができる。したがって、補正後の燃料圧力PQの変動波形に基づいてメイン噴射の実行時における実燃料噴射量を精度良く検出することができる。
本実施形態では、燃料噴射弁20内部の燃料温度として、燃料センサ51により検出される実測値(燃料温度THQin)が用いられる。また燃料噴射弁20外部の燃料温度THQoutとしては、車速SPD、吸気温度THA、および燃料温度THQinに基づいて推定される燃料温度が用いられる。以下、燃料温度THQoutの推定態様について説明する。
前述したように燃料噴射弁20内部の燃料温度は内燃機関10からの受熱によって高くなる。そのため、燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinは内燃機関10からの受熱の度合いと相関を有する温度であると云える。また燃料供給系内の燃料の温度は、高温になる内燃機関10からの受熱の度合いや比較的低温である雰囲気への放熱の度合いに応じて定まる。そして、車速SPDや吸気温度THAは、燃料供給系内部における燃料噴射弁20より前記コモンレール34側の部分(燃料噴射弁20外部)の雰囲気の温度の指標となる値であるため、同部分の燃料からの放熱の度合いと相関を有する値であると云える。
本実施形態では、そうした内燃機関10からの受熱度合いの相関温度である燃料温度THQinや上記燃料噴射弁20外部における燃料からの放熱度合いの相関値である車速SPDおよび吸気温度THAに基づいて同燃料噴射弁20外部における燃料温度が精度良く推定されて、燃料温度THQoutとして用いられる。
図2に示すように、燃料噴射弁20は、その内部において噴射孔23(詳しくは、ノズル室25)から延びる導入通路27が二股に分岐されており、その分岐部分の一方が燃料センサ51に連通されるとともに他方が燃料噴射弁20の外部(コモンレール34)に連通されている。
上記燃料噴射弁20が設けられた燃料供給系内において圧力脈動が発生する経路としては主に、燃料噴射弁20内部における噴射孔23から燃料センサ51までの経路(第1経路)と燃料噴射弁20内部における噴射孔23からコモンレール34までの経路(第2経路)との二つの経路がある。
そして、第1経路では、燃料噴射弁20の閉弁に伴い噴射孔23付近において発生した圧力波が同経路の両端部(詳しくは、噴射孔23の形成部分と燃料センサ51の接続部分)において反射するとともにその反射波と干渉することによって圧力脈動が発生する。このようにして第1経路内において発生する圧力脈動の脈動態様は燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinに応じて変化する。
一方、第2経路では、燃料噴射弁20の閉弁に伴い噴射孔23付近において発生した圧力波が同経路の両端部(詳しくは、噴射孔23の形成部分と、コモンレール34内における上記分岐通路31aが接続された部分)において反射するとともにその反射波と干渉することによって圧力脈動が発生する。このようにして第2経路内において発生する圧力脈動の脈動態様は、各燃料温度THQin,THQoutに応じて変化するが、そのうちの燃料噴射弁20外部の燃料温度THQoutによる影響がごく大きい。
この点を踏まえて本実施形態では、燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinに基づいてプレ噴射の実行に伴い燃料噴射弁20内部(詳しくは、第1経路内)のみにおいて伝播する圧力脈動波形が推定される。また、上記燃料噴射弁20外部の燃料温度THQoutに基づいてプレ噴射の実行に伴い燃料供給系内における燃料噴射弁20の内部および外部(詳しくは、第2経路内)において伝播する圧力脈動波形が推定される。そして、それら推定した圧力脈動波形の変動分がそれぞれ、メイン噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から除去される。
これにより、プレ噴射の実行に起因して第1経路内において発生する圧力脈動の波形と同プレ噴射の実行に起因して第2経路内において発生する圧力脈動の波形とをそれぞれ精度良く推定することができ、それら圧力脈動波形の変動分を除去した燃料圧力PQの変動波形に基づいてメイン噴射の実燃料噴射量を精度良く検出することができる。
以下、多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形を燃料温度THQin,THQoutに基づいて補正する補正処理の実行手順について説明する。
図6は多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形を燃料温度THQin,THQoutに応じて補正するために用いられる圧力波形(後述する合成圧力脈動波形)を算出するための算出処理の具体的な実行手順を示すフローチャートであり、図7は上記補正処理の実行態様を示すブロック図である。なお図6のフローチャートに示される一連の処理は、所定周期毎の割り込み処理として、多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQに基づいて燃料噴射率の検出時間波形を形成する際に電子制御ユニット40により実行される処理である。
図6および図7に示すように、上記算出処理では先ず、プレ噴射の実行時における燃料温度THQin、目標燃料圧力、および同プレ噴射の目標噴射量が読み込まれるとともに(図6のステップS11)、それら燃料温度THQin、目標燃料圧力、および目標噴射量に基づいて前記第1経路内における圧力脈動波形が算出される(同ステップS12)。本実施形態では、燃料温度THQin、目標燃料圧力および目標噴射量により定まる内燃機関10の状態と同状態に見合う上記第1経路内における圧力脈動波形との関係が実験やシミュレーションの結果に基づき予め求められて電子制御ユニット40に記憶されている。そして、ステップS12の処理では、上記関係に基づいて第1経路内における圧力脈動波形が算出される。
また、車速SPD、吸気温度THA、および上記燃料温度THQinに基づいて燃料供給系内における燃料噴射弁20外部の燃料温度THQoutが算出される(同ステップS13)。そして、その燃料温度THQoutと、プレ噴射の実行時における目標燃料圧力と、同プレ噴射の目標噴射量とに基づいて前記第2経路内における圧力脈動波形が算出される(同ステップS14)。本実施形態では、燃料温度THQout、目標燃料圧力および目標噴射量により定まる内燃機関10の状態と同状態に見合う上記第2経路内における圧力脈動波形との関係が実験やシミュレーションの結果に基づき予め求められて電子制御ユニット40に記憶されている。そして、ステップS14の処理では、上記関係に基づいて第2経路内における圧力脈動波形が算出される。
そして、それら算出された上記第1経路内の圧力脈動波形と第2経路内の圧力脈動波形とが合成されて合成圧力脈動波形が形成された後(同ステップS15)、本処理は一旦終了される。
図7に示すように、本実施形態の装置では、多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQに基づき実燃料噴射量を検出する際に、前述したように燃料噴射率の検出時間波形を形成するのに先立って、多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から上記合成圧力脈動波形が除去される。
これにより、検出時間波形の検出に用いる燃料圧力PQの変動波形を、プレ噴射の実行に起因する圧力脈動の影響を好適に排除した波形(図5参照)とすることができる。そのため、この燃料圧力PQの変動波形をもとに形成されるプレ噴射の実行時における燃料噴射率の検出時間波形とメイン噴射の実行時における燃料噴射率の検出時間波形とに基づいて、プレ噴射における実燃料噴射量とメイン噴射における実燃料噴射量とをそれぞれ精度良く検出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)メイン噴射の実行時に燃料センサ51によって検出された燃料圧力PQの変動波形を形成するとともに同変動波形を燃料温度THQin,THQoutに基づき補正し、その補正した変動波形をもとにメイン噴射の実行時における検出時間波形を形成して実燃料噴射量を検出するようにした。そのため、共にプレ噴射の実行に起因する燃料圧力の脈動成分である燃料噴射弁20内部での脈動成分と同燃料噴射弁20外部での脈動成分とを、各別に精度良く推定して、メイン噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から除去することができる。したがって、補正後の燃料圧力PQの変動波形に基づいてメイン噴射の実燃料噴射量を精度良く検出することができる。
(2)燃料温度THQoutとして、車速SPD、吸気温度THA、および燃料温度THQinに基づいて推定される燃料温度を用いるようにした。そのため内燃機関10からの受熱度合いの相関温度である燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinや、燃料供給系内における燃料噴射弁20外部の燃料からの放熱度合いの相関値である車速SPDおよび吸気温度THAに基づいて、同燃料噴射弁20外部における燃料温度を精度良く推定してこれを燃料温度THQoutとして用いることができる。
(3)燃料温度THQinに基づいてプレ噴射の実行に伴い燃料噴射弁20内部(第1経路内)のみにおいて伝播する圧力脈動波形を推定するとともに、燃料温度THQoutに基づいてプレ噴射の実行に伴い燃料供給系における燃料噴射弁20内部および外部(第2経路内)において伝播する圧力脈動波形を推定するようにした。そして、それら推定した圧力脈動波形の変動分をそれぞれ、メイン噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から除去するようにした。そのため、プレ噴射の実行に起因して第1経路内において発生する圧力脈動の波形と同プレ噴射の実行に起因して第2経路内において発生する圧力脈動の波形とをそれぞれ精度良く推定することができ、それら圧力脈動波形の変動分を除去した燃料圧力PQの変動波形に基づいてメイン噴射の実燃料噴射量を精度良く検出することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・補正処理において、多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形から、第1経路内の圧力脈動波形と第2経路内の圧力脈動波形とを合成した合成圧力脈動波形の変動分を除去することに代えて、第1経路内の圧力脈動波形の変動分と第2経路内の圧力脈動波形の変動分とを各別に除去するようにしてもよい。
・第2経路内の圧力脈動波形の算出に用いる算出パラメータとして、燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinを用いるようにしてもよい。こうした装置によれば、第2経路の一部を構成する燃料噴射弁20の内部の燃料温度による影響分を反映させることが可能になるため、第2経路内の圧力脈動波形として、実際の波形に見合う波形を精度良く算出することが可能になる。
・燃料温度THQoutの算出に用いる算出パラメータとしては、燃料供給系内部における燃料噴射弁20外部の雰囲気の温度の指標となる値であれば、例えば車両外部の温度など、車速SPDや吸気温度THA以外のパラメータを採用することができる。また、燃料供給系における燃料噴射弁20よりコモンレール34側の部分の近傍に同部分の雰囲気の温度を検出するための温度センサを新たに設けるとともに、同センサにより検出される雰囲気温度を上記算出パラメータとして用いることなども可能である。
・燃料温度THQoutとして、燃料温度THQin、車速SPD、および吸気温度THAに基づき推定した温度を用いることに代えて、燃料供給系内部における燃料噴射弁20より前記コモンレール34側の部分の燃料温度を検出するための弁外部温度センサを新たに設けるとともに同センサにより検出される燃料温度を用いるようにしてもよい。こうした装置によれば、実燃料噴射量を検出する際に、燃料供給系内における燃料噴射弁20よりコモンレール34側の部分の燃料温度THQoutとして、専用の温度センサによって精度良く検出した燃料温度を用いることができる。なお上記弁外部温度センサはコモンレール34に取り付けることが可能であり、図8に示すように各供給通路31bにそれぞれ弁外部温度センサ58を取り付けることもできる。上記装置では、前記第2経路内における圧力脈動波形の算出を次のように実行すればよい。図9に示すように、プレ噴射の実行時に弁外部温度センサにより検出された燃料温度THQoutrを読み込むとともに(ステップS23)、同燃料温度THQoutrと、プレ噴射の実行時における目標燃料圧力と、同プレ噴射の目標噴射量とに基づいて第2経路内における圧力脈動波形を算出する(ステップS24)。
・図10に示すように、算出処理において、燃料センサ51の検出異常時に(ステップS32:YES)、圧力脈動波形の検出に用いる同燃料温度THQinとして、冷却水温度センサ55により検出される冷却水温度THWを代用するようにしてもよい(ステップS33)。内燃機関10の冷却水の温度は、内燃機関10そのものの温度と相関を有する温度であるために、内燃機関10に直接取り付けられる燃料噴射弁20の温度や同燃料噴射弁20内部の燃料温度とも相関を有する温度であると云える。上記装置によれば、燃料センサ51の異常などによって同センサ51により検出される燃料温度THQinが異常な値になる検出異常時に、燃料センサ51により検出される燃料温度THQinに代えて、燃料噴射弁20内部の燃料温度の相関温度の一つである冷却水温度THWを冷却水温度センサ55により検出して用いることができる。そのため、燃料センサ51の検出異常時であっても、実燃料噴射量の高精度の検出を継続して実行することができる。なお燃料センサ51の検出異常時に、燃料温度THQinに代えて冷却水温度THWそのものを用いることに限らず、冷却水温度THWに基づいて燃料温度THQinについての推定値を算出するとともに同推定値を用いることなども可能である。
・プレ噴射とメイン噴射とからなる多段噴射が実行される装置に限らず、メイン噴射とアフター噴射とからなる多段噴射が実行される装置にも、上記実施形態の装置はその構成を適宜変更したうえで適用することができる。この装置では、メイン噴射が前段噴射になるとともに、アフター噴射が後段噴射になる。また上記実施形態の装置は、例えばプレ噴射とメイン噴射とアフター噴射とからなる燃料噴射など、三段以上の燃料噴射からなる多段噴射が実行される装置にも、その構成を適宜変更したうえで適用可能である。
・多段噴射の実行時に検出された燃料圧力PQの変動波形に基づいて燃料噴射弁20の作動特性を検出する装置であれば、実燃料噴射量以外の作動特性を検出する装置にも、上記実施形態の装置は適用することができる。そうした装置としては、例えば開弁遅れ時間τdや、噴射率上昇速度Qup、最大噴射率Qmax、噴射率低下速度Qdn、閉弁遅れ時間τe、燃料噴射率が最大噴射率に到達した時期、燃料噴射率が最大噴射率から低下し始める時期、燃料噴射率が「0」になる時期などを作動特性として検出する装置を挙げることができる。
・燃料センサ51に代えて、燃料噴射弁20内部の燃料温度THQinを検出するための弁内部温度センサと同燃料噴射弁20内部の燃料圧力PQを検出するための圧力センサとをそれぞれ設けるようにしてもよい。こうした装置では、燃料噴射弁20の内部(詳しくは、ノズル室25内)の燃料圧力の指標となる圧力、言い換えれば同燃料圧力の変化に伴って変化する燃料圧力を適正に検出することができるのであれば、圧力センサを燃料噴射弁20に直接取り付けることに限らず、同圧力センサの取り付け位置は任意に設定することができる。具体的には、圧力センサを分岐通路31aに取り付けたり、コモンレール34に取り付けたりしてもよい。
・圧電アクチュエータ29により駆動されるタイプの燃料噴射弁20に代えて、例えばソレノイドコイルなどを備えた電磁アクチュエータによって駆動されるタイプの燃料噴射弁を採用することもできる。
・4つの気筒を有する内燃機関に限らず、1つ〜3つの気筒を有する内燃機関、あるいは5つ以上の気筒を有する内燃機関にも、上記燃料噴射特性学習装置は適用することができる。
・上記燃料噴射特性学習装置は、ディーゼル機関に限らず、ガソリン燃料を用いるガソリン機関や天然ガス燃料を用いる天然ガス機関にも適用することができる。
10…内燃機関、11…気筒、12…吸気通路、13…ピストン、14…クランクシャフト、15…排気通路、20…燃料噴射弁、21…ハウジング、22…ニードル弁、23…噴射孔、24…スプリング、25…ノズル室、26…圧力室、27…導入通路、28…連通路、29…圧電アクチュエータ、29a…弁体、30…排出路、31a…分岐通路(接続通路)、31b…供給通路、32…燃料タンク、33…燃料ポンプ、34…コモンレール、35…リターン通路、40…電子制御ユニット、51…燃料センサ、51A…センサ本体、51B…メモリ、52…吸気量センサ、53…吸気温センサ、54…クランクセンサ、55…冷却水温度センサ、56…アクセルセンサ、57…車速センサ、58…弁外部温度センサ。

Claims (5)

  1. 気筒内に燃料を噴射する直噴式の燃料噴射弁と昇圧された状態の燃料が供給される蓄圧容器とそれら前記燃料噴射弁および前記蓄圧容器を接続する接続通路とを有する燃料供給系が設けられるとともに、間隔を置いて実行される前段噴射および後段噴射を少なくとも含む多段噴射によって一回の燃焼サイクルにおける前記燃料噴射弁からの燃料噴射を行う内燃機関に適用され、前記燃料供給系の内部の燃料圧力を検出する圧力センサを備えるとともに同圧力センサによって検出した燃料圧力の変動態様に基づいて燃料圧力の変動波形を形成し、同変動波形に基づいて燃料噴射率の時間波形を形成するとともに前記燃料噴射弁の作動特性を検出する燃料噴射特性検出装置において、
    前記後段噴射の実行時には、前記変動波形を前記燃料噴射弁内部の燃料温度と前記燃料供給系内部の前記燃料噴射弁より前記蓄圧容器側の部分の燃料温度とに基づき補正し、その補正した変動波形に基づいて前記後段噴射の実行時の前記時間波形を形成するとともに前記作動特性を検出する
    ことを特徴とする燃料噴射特性検出装置。
  2. 請求項1に記載の燃料噴射特性検出装置において、
    当該装置は、前記燃料噴射弁内部の燃料温度を検出する弁内部温度センサを備え、前記部分の燃料温度を同部分の雰囲気の温度と前記弁内部温度センサによって検出した燃料温度とに基づき推定する
    ことを特徴とする燃料噴射特性検出装置。
  3. 請求項1に記載の燃料噴射特性検出装置において、
    当該装置は、前記燃料噴射弁内部の燃料温度を検出する弁内部温度センサと前記部分の燃料温度を検出する弁外部温度センサとを備える
    ことを特徴とする燃料噴射特性検出装置。
  4. 請求項2または3に記載の燃料噴射特性検出装置において、
    当該装置は、前記内燃機関の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサを備え、前記弁内部温度センサの検出異常時に、同センサにより検出される燃料温度に代えて前記冷却水温度センサにより検出される冷却水温度を用いる
    ことを特徴とする燃料噴射特性検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射特性検出装置において、
    当該装置は、前記燃料噴射弁内部の燃料温度に基づいて前記前段噴射の実行に伴い前記燃料噴射弁内部のみにおいて伝播する圧力脈動波形を推定するとともに、前記部分の燃料温度に基づいて前記前段噴射の実行に伴い前記燃料供給系内における前記燃料噴射弁の内部および外部において伝播する圧力脈動波形を推定し、それら推定した圧力脈動波形の変動分をそれぞれ前記形成した変動波形から除去した波形を前記補正した変動波形とする
    ことを特徴とする燃料噴射特性検出装置。
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