JP5867072B2 - 液滴射出装置及び液滴射出装置の駆動方法 - Google Patents

液滴射出装置及び液滴射出装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は液滴射出装置及び液滴射出装置の駆動方法に関し、詳しくは、隣接するノズルの射出の影響を受けることなく低粘度のインクを安定して射出することができる液滴射出装置及び液滴射出装置の駆動方法に関する。
圧力発生室であるチャネル内のインクをノズルから微小なインク滴として射出する記録ヘッドを有する液滴射出装置は、インク滴を記録紙等の記録媒体上に着弾させることによって所望のインクジェット画像を記録形成するインクジェット記録装置として広く利用されている。このようなインクジェット記録装置の分野においては、産業用途のインクジェットインクのニーズが高まり、様々な物性のインクの射出が望まれている。特に、近年、環境への配慮から水を主溶媒とした水系インクへの関心は非常に高くなっている。水系インクは水の物性に起因し、インク粘度が低いことが多い。
しかし、粘度が5.0×10−3Pa・sec(パスカル秒)未満である低粘度インクは、記録ヘッドのチャネル内部での粘性抵抗が小さくなるためノズル内におけるメニスカスの振動が大きくなってしまうことにより、アクチュエータを駆動してチャネル内のインクをノズルから射出していくと、射出中にノズル内部に空気を巻き込んでしまう問題が発生することがある。
特に、このような問題は、隣接するチャネルで共有される隔壁をアクチュエータとし、並設されるチャネルに対応する隔壁をそれぞれ時分割で駆動させることによって、各チャネル内のインクを順次にノズルから射出するせん断モードタイプの記録ヘッドを使用する場合、より顕著に発生する。
すなわち、このようなせん断モードタイプの記録ヘッドでは、隣接するチャネルで同時にインク滴を射出させることはできないため、一つのチャネル内のインクをノズルから射出させると、これに隣接するチャネルは同時には射出しないが、実際には、隣接するチャネル内のインクにも、チャネルの隔壁がインク滴の射出のために変形駆動する影響で圧力が発生し、射出チャネルの隣のノズル内のメニスカスを押出してしまう問題がある。メニスカスの押出量が大きいと、メニスカスが再びノズル内に引き込まれた際に空気を巻き込んでしまい、以降の安定射出が不可能になる。
このメニスカスの押出しは、インク滴を射出するチャネルに隣接するチャネルからも引き続いてインク滴を射出する場合には、インク滴の射出動作によってキャンセルされてしまうために問題とはならないが、インク滴を射出するチャネルに隣接するチャネルがインク滴を射出しないチャネルである場合により顕著である。特に、1チャネルおきに射出チャネルと非射出チャネルが並んだ駆動パターンでは、非射出のチャネルは両隣の射出チャネルの駆動圧力の影響を受けるため、このような駆動パターンでの安定射出の実現が最も難しい。
図9に、粘度3.8×10−3Pa・sec(=3.8cp)のインクと粘度5.7×10−3Pa・sec(=5.7cp)のインクの2種類を使用して、せん断モードタイプの記録ヘッドでそれぞれ3サイクル駆動(1チャネルおき駆動)を行った際の、非射出のチャネルにおけるノズル内のメニスカス押出量の時間変化を示す。
3サイクル駆動は、図5に示すように、2つおきのチャネル31を組として全てのチャネル31をA組、B組、C組の3つの組に分け、チャネル31を組毎に時分割で駆動するせん断モードタイプの記録ヘッドの駆動法の一つである。図9では、各チャネル31のうちの偶数チャネルをインク射出を行う射出チャネルとしてA組→B組→C組の順(A cycle→B cycle→C cycle)で駆動させたときの、A組の特定の非射出のチャネル(奇数チャネル)に着目し、そのメニスカス押出量の時間変化を示している。ここでは偶数チャネルを射出チャネルとしているため、A組のチャネルにおける奇数チャネル自身は非射出のチャネルであるが、その両隣のB組、C組のチャネルはいずれも偶数チャネルであって射出チャネルとなるため、この射出チャネルの影響を受け易い。
同図から明らかなようにインクの粘度が低い方がメニスカス押出量が増大していることがわかる。メニスカス押出量が増大すると、メニスカスがノズル内に復帰する際に空気を巻き込むリスクが増える。実際のプリントでは、常に全てのチャネルが駆動しているわけではなく、3サイクル駆動であっても印字データによっては上述のように射出チャネルに挟まれた非射出チャネルが発生し得るため、当該非射出チャネルにおけるノズル内のメニスカス押出量の増大による空気巻き込み発生の問題は無視できない。
従来、特許文献1には、インクを射出するチャネルに隣接するチャネルへの射出の影響を低減するため、射出を行うチャネルと射出を行わないダミーチャネルとを交互に設けることが開示されている。しかし、この方法だとチャネルの密度(ノズル密度)を高めることが困難であり、プリント生産性の向上や、高画質化が実現されにくい。
また、特許文献2には、高速駆動時のメニスカスの安定を図るため、第1のパルスと第2のパルスの電圧比を1.2以上5.0以下に設定することが開示されている。しかし、この技術はノズルからインクを射出した後の当該ノズルにおけるメニスカス振動を抑えることに着目したものであり、特に粘度が5.0×10−3Pa・sec未満の低粘度インクを使用して駆動したときの隣接チャネルのメニスカスの影響については考慮されていない。この技術では、上述したように、せん断モードタイプの記録ヘッドで3サイクル駆動で時分割駆動を行った場合に、射出チャネルに隣接する非射出のメニスカスの押出しによって空気を巻き込んでしまう問題は何ら解決できなかった。
特開2000−15802号公報 特開2001−310461号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、隣接するチャネルで共有される隔壁をアクチュエータとしてせん断変形させるせん断モードタイプの記録ヘッドから低粘度インクを用いて時分割駆動によってインク滴の射出を行う際に、射出を行うノズルに隣接する非射出となるノズルのメニスカスの振動を安定化させることで、記録ヘッドから安定したインク滴の射出を行うことができる液滴射出装置及び液滴射出装置の駆動方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.
インク滴を射出する複数のノズルと、前記ノズルにそれぞれ連通して複数並設されたチャネルと、隣接する前記チャネルで共有される圧電材料からなる隔壁によって構成され、駆動信号の印加によってせん断変形して前記チャネルの容積を変化させることによって該チャネル内のインクを前記ノズルから射出させるアクチュエータとを有する記録ヘッドと、
前記アクチュエータを駆動させるための複数の駆動パルスを含んでなる前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを有し、
互いに1本以上の前記チャネルを挟んで離れている前記チャネルをまとめて1つの組となすようにして、全ての前記チャネルを2つ以上の組に分割し、各組毎に前記駆動信号を印加してインク射出動作を時分割で順次行うように前記記録ヘッドを駆動制御する液滴射出装置であって、
前記インクは、粘度が5.0×10−3Pa・sec未満であり、
前記ノズルからインク滴を1回射出させるための前記複数の駆動パルスは、前記チャネルの容積を膨張させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、前記チャネルの容積を収縮させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとからなり
前記第1のパルスの電圧Vonと前記第2のパルスの電圧Voffの比が、0.5≦│Von/Voff│≦0.8であることを特徴とする液滴射出装置。
2.
前記第1のパルスのパルス幅は、0.7AL以上1.3AL以下であり、前記第1のパルスのパルス幅PWonと前記第2のパルスのパルス幅PWoffとの比は、0.45≦│PWon/PWoff│≦0.55であることを特徴とする前記1記載の液滴射出装置。
3.
インク滴を射出する複数のノズルと、前記ノズルにそれぞれ連通して複数並設されたチャネルと、隣接する前記チャネルで共有される圧電材料からなる隔壁によって構成され、駆動信号の印加によってせん断変形して前記チャネルの容積を変化させることによって該チャネル内のインクを前記ノズルから射出させるアクチュエータとを有する記録ヘッドと、
前記アクチュエータを駆動させるための複数の駆動パルスを含んでなる前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを有し、
互いに1本以上の前記チャネルを挟んで離れている前記チャネルをまとめて1つの組となすようにして、全ての前記チャネルを2つ以上の組に分割し、各組毎に前記駆動信号を印加してインク射出動作を時分割で順次行うように前記記録ヘッドを駆動制御する液滴射出装置の駆動方法であって、
前記インクは、粘度が5.0×10−3Pa・sec未満であり、
前記ノズルからインク滴を1回射出させるための前記複数の駆動パルスは、前記チャネルの容積を膨張させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、前記チャネルの容積を収縮させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとからなり
第1のパルスの電圧Vonと第2のパルスの電圧Voffの比が、0.5≦│Von/Voff│≦0.8であることを特徴とする液滴射出装置の駆動方法。
4.
前記第1のパルスのパルス幅は、0.7AL以上1.3AL以下であり、前記第1のパルスのパルス幅PWonと前記第2のパルスのパルス幅PWoffとの比は、0.45≦│PWon/PWoff│≦0.55であることを特徴とする前記3記載の液滴射出装置の駆動方法。
本発明によれば、隣接するチャネルで共有される隔壁をアクチュエータとしてせん断変形させるせん断モードタイプの記録ヘッドから低粘度インクを用いて時分割駆動によってインク滴の射出を行う際に、射出を行うノズルに隣接する非射出となるノズルのメニスカスの振動を安定化させることで、記録ヘッドから安定したインク滴の射出を行うことができる液滴射出装置及び液滴射出装置の駆動方法を提供することができる。
本発明に係る液滴射出装置の適用例であるインクジェット記録装置の概略構成を示す図 本発明における液滴射出装置を構成する記録ヘッドの一例を示す図であり、(a)は外観を断面で示す斜視図、(b)は側面から見た断面図 本発明における駆動信号の一例を示す図 記録ヘッドのインク射出時の動作を説明する図 3サイクル駆動を説明する図 3サイクル駆動時の駆動信号のタイミングチャート 3サイクル駆動時の駆動信号のタイミングチャート │Von/Voff│を異ならせた場合の3サイクル駆動(1チャネルおき駆動)時のメニスカス押出量を示すグラフ インク粘度を異ならせた場合の3サイクル駆動(1チャネルおき駆動)時のメニスカス押出量を示すグラフ
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る液滴射出装置の適用例であるインクジェット記録装置の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1において、記録媒体10は、搬送機構2の搬送ローラー対22に挟持され、更に、搬送モーター23によって回転駆動される搬送ローラー21により図示Y方向(副走査方向)に搬送されるようになっている。
搬送ローラー21と搬送ローラー対22の間には、記録媒体10の記録面10aと対向するように記録ヘッド3が設けられている。この記録ヘッド3は、記録媒体10の幅方向に亘って掛け渡されたガイドレール4に沿って、不図示の駆動手段によって、記録媒体Pの搬送方向(副走査方向)と略直交する図示X−X’方向(主走査方向)に沿って往復移動可能に設けられたキャリッジ5に、ノズル面側が記録媒体10の記録面10aと対向するように配置されて搭載されており、フレキシブルケーブル6を介して、駆動回路に設けられる駆動信号生成手段である駆動信号生成部100(図4参照)に電気的に接続されている。
記録ヘッド3は、キャリッジ5の主走査方向の移動に伴って記録媒体10の記録面10aを図示X−X’方向に走査移動し、この走査移動の過程でノズルからインク滴を射出することによって所望のインクジェット画像を記録するようになっている。
図2は、本発明における液滴射出装置を構成する記録ヘッド3の一例を示す図であり、(a)は外観を断面で示す斜視図、(b)は側面から見た断面図である。
記録ヘッド3において、30はチャネル基板である。チャネル基板30には、細溝状の多数のチャネル31と隔壁32とが交互となるように並設されている。チャネル基板30の上面には、全てのチャネル31の上方を塞ぐようにカバー基板33が設けられている。チャネル基板30とカバー基板33の端面にはノズルプレート34が接合され、このノズルプレート34の表面によってノズル面が形成される。各チャネル31の一端は、このノズルプレート34に形成されたノズル34aを介して外部と連通している。
各チャネル31の他端は、チャネル基板30に対して徐々に浅溝となり、カバー基板33に開口形成された各チャネル31に共通の共通流路33aに連通している。共通流路33aは更にプレート35によって閉塞され、該プレート35に形成されたインク供給口35aを介して、インク供給管35bから共通流路33a及び各チャネル31内にインクが供給される。
各隔壁32は、電気・機械変換手段であるPZT等の圧電材料からなり、本発明のアクチュエータとして機能する。ここでは上壁部32aと下壁部32bが共に分極処理された圧電材料によって形成され、該上壁部32aと下壁部32bとで分極方向(図2(b)中の矢印で示す。)を互いに反対方向としたものを例示しているが、分極処理された圧電材料によって形成される部分は例えば符号32aの部分のみであってもよく、隔壁32の少なくとも一部にあればよい。隔壁32はチャネル31と交互に並設されている。従って、一つの隔壁32はその両隣のチャネル31、31で共用される。
各チャネル31内には、両隔壁32の壁面からチャネル31の底面に亘って、それぞれ駆動電極(図2おいては不図示)が形成されており、隔壁32を挟んだ両駆動電極に、後述する駆動回路に設けられた駆動信号生成部100からそれぞれ所定電圧の駆動信号を印加すると、隔壁32は、上壁部32aと下壁部32bとの接合面を境にしてせん断変形する。この隔壁32のせん断変形によってチャネル31内の容積が変化することで圧力波が発生し、該チャネル31内のインクにノズル34aから射出するための圧力が付与される。従って、この記録ヘッド3は、チャネル基板30、カバー基板33、ノズルプレート34に囲まれるチャネル31の内部が圧力発生室を構成し、隔壁32のせん断変形によってチャネル31内のインクをノズル34aから射出するせん断モードタイプの記録ヘッドである。
本発明において記録ヘッド3のチャネル31内のインクは、粘度が5.0×10−3Pa・sec未満の低粘度のインクである。インクの粘度は通常は常温(25℃)における粘度とするが、インクの粘度は温度依存性があることが知られており、場合によっては、インクの供給手段もしくは記録ヘッド3に不図示の加温装置を設けて、インクの温度を高めて粘度を下げて使用する場合もある。この場合は、インクの粘度は、射出に供するインクを加温するその設定温度において測定される粘度である。
記録ヘッド3とフレキシブルケーブル6を介して電気的に接続される駆動回路に設けられた駆動信号生成部100は、インク滴を射出させるための複数の駆動パルスを含む駆動信号を生成するものである。
本発明において用いられる駆動信号の一例を図3に示す。
同図に示す駆動信号は、駆動周期T内において、チャネルの容積を膨張させ、一定時間後に元の容積に戻す正電圧(+Von)の矩形波からなる第1のパルスPaと、チャネルの容積を収縮させ、一定時間後に元の容積に戻す負電圧(−Voff)の矩形波からなる第2のパルスPbとを含んでいる。
なお、チャネルの容積を膨張又は収縮させる継続時間である一定時間は、AL(Acoustic Length)で表される。ALとは、チャネルにおける圧力波の音響的共振周期の1/2のことである。ALは、駆動電極に矩形波の駆動パルスを印加した際に射出されるインク滴の速度を測定し、矩形波の電圧値を一定にして矩形波のパルス幅を変化させたときに、インク滴の飛翔速度が最大になるパルス幅として求められる。
また、パルスとは、一定電圧波高値の矩形波であり、0Vを0%、波高値電圧を100%とした場合に、パルス幅とは、電圧の0Vからの立ち上がり10%と波高値電圧からの立ち下がり10%との間の時間として定義する。
更に、矩形波とは、電圧の10%と90%との間の立ち上がり時間、立ち下がり時間のいずれもがALの1/2以内、好ましくは1/4以内であるような波形を指す。
特にせん断モードタイプの記録ヘッド3では、チャネル31内に発生した圧力波の共振を利用してインク滴をノズル34aから射出するので、矩形波を用いることでより効率良くインク滴を射出させることができる。
また、せん断モードタイプの記録ヘッド3は、矩形波からなる駆動信号の印加に対してメニスカスの応答が速いため、駆動電圧を低く抑えることが可能である。一般に射出、非射出を問わず記録ヘッド3には常に電圧が掛かるので、低い駆動電圧はヘッドの発熱を抑え、インク滴を安定的に射出させる上で重要である。
更に、矩形波は、簡単なデジタル回路を用いることで容易に生成可能であるため、傾斜波を有する台形波を用いる場合に比べ、回路構成も簡素化できる利点がある。
次に、図3に示す駆動信号を用いて記録ヘッド3を駆動させた場合のインク射出動作について図4を用いて説明する。図4は記録ヘッド3をチャネル31の長さ方向と直交する方向に切断した断面の一部を示している。
図4では多数のチャネル31の一部である隣接する3本(31A、31B、31C)が示されている。チャネル31の一端は、図2に示すノズルプレート34に形成されたノズル34aにつながり、他端はインク供給口35aを経て、インクチューブ35bによって図示されていないインクタンクにつながっている。そして、各チャネル31内に臨む隔壁32の表面には、該チャネル31内の底面に亘って繋がる駆動電極36A、36B、36Cが密着形成されている。各駆動電極36A、36B、36Cは駆動信号生成部100に電気的に接続している。
各隔壁32A、32B、32C、32Dの表面に密着形成された駆動電極36A、36B、36Cに駆動信号生成部100の制御により、図3に示す駆動信号が印加されると、以下に例示する動作によってインク滴をノズル34aから射出する。
まず、駆動電極36A、36B、36Cのいずれにも駆動信号が印加されない時は、隔壁36A、36B、36Cのいずれも変形しない。図4(a)に示す状態において、駆動電極36A及び36Cを接地すると共に駆動電極36Bに図3に示す駆動信号を印加すると、第1のパルスPaにより、隔壁32B、32Cを構成する圧電材料の分極方向に直角な方向の電界が生じる。これにより、各隔壁32B、32C共に、それぞれ隔壁32a、32bの接合面にズリ変形を生じ、図4(b)に示すように隔壁32B、32Cは互いに外側に向けて変形し、チャネル31Bの容積を膨張させる。これによりチャネル31B内に負の圧力が生じてインクが流れ込む(Draw)。
チャネル31B内の圧力は1AL毎に反転するため、この状態を1AL保つと、圧力が正圧に反転するので、このタイミングで接地すると、隔壁32B、32Cは図4(b)に示す膨張位置から図4(a)に示す中立位置に戻り、チャネル31B内のインクに高い圧力が掛かる(Release)。
そして、この第1のパルスPaの立ち下がりから間を置かずに連続して駆動電極36Bに第2のパルスPbが印加されると、図4(c)に示すように、隔壁32B、32Cは互いに逆方向に変形して、チャネル32Bの容積を収縮させる。この第2のパルスPbは、第1のパルスPaの印加の後にチャネル31B内の圧力が正圧に反転したタイミングで印加されるため、チャネル32Bの容積の収縮による正の圧力波を足し合わせる形となり、インク滴の射出圧力(射出速度)が高まり、最も効率の良い射出力が得られる。このことにより駆動電圧を下げることができるので、消費電力を低減できる。
この第2のパルスPbの印加によってチャネル31Bが収縮することにより、チャネル31Bを満たしているインクに更に高い圧力が掛かり(Reinforce)、ノズルからインク柱が押し出される。第2のパルスPbの印加から2AL後、第2のパルスPbの電位が0に戻されると、チャネル31Bは図4(a)の中立位置に復帰する。
以上の説明では、第1のパルスPaのパルス幅PWonを1ALとしたが、本発明における第1のパルスPaのパルス幅PWonは、1ALの近傍である0.7AL以上1.3AL以下の範囲であればよい。また、PWonとPWoffの比(PWon/PWoff)は、0.45≦│PWon/PWoff│≦0.55であると、射出後のメニスカス面を効率的に安定化することができる。
このように少なくとも一部が圧電材料で構成された隔壁32によって隔てられた複数のチャネル31を有する記録ヘッド3を駆動する場合、一つのチャネル31の隔壁32が射出の動作をすると、これに隣接するチャネル31が影響を受けるため、通常、複数のチャネル31のうち、互いに1本以上のチャネル31を挟んで離れているチャネル31をまとめて1つの組となすようにして、全てのチャネル31を2つ以上の組に分割し、各組毎に駆動信号生成部100から駆動信号を印加してインク射出動作を時分割で順次行うように駆動制御される。特に、全チャネル31を駆動してベタ画像を出力する場合には、チャネル31を2チャネルおきに選んで3相に分けて射出する、いわゆる3サイクル駆動法が行われる。
かかる3サイクル駆動による射出動作について図5を用いて更に説明する。図5に示す例では、記録ヘッドはチャネルがA1、B1、C1、A2、B2、C2、A3、B3、C3の9つのチャネル31で構成されているとして説明する。ここではノズルを図示省略している。また、このときのA、B、Cの各組のチャネル31を駆動するために印加される駆動信号のタイミングチャートを図6に示す。
まずA組(A1、A2、A3)の各チャネルの駆動電極に図3に示す駆動信号を掛け、その両隣のチャネルの駆動電極を接地する。すると、インク滴を射出すべきA組のチャネルの両隔壁のみが図4を用いて説明したようにせん断変形して、A組の各チャネル31のノズルからインク滴を射出する(A cycle)。
次いで、B組(B1、B2、B3)の各チャネルの駆動電極に図3に示す駆動信号を掛け、その両隣のチャネルの駆動電極を接地する。すると、インク滴を射出すべきB組のチャネルの両隔壁のみが図4を用いて説明したようにせん断変形して、B組の各チャネルのノズルからインク滴を射出する(B cycle)。
更に、C組(C1、C2、C3)の各チャネルの駆動電極に図3に示す駆動信号を掛け、その両隣のチャネルの駆動電極を接地する。すると、インク滴を射出すべきC組のチャネルの両隔壁のみが図4を用いて説明したようにせん断変形して、C組の各チャネルのノズルからインク滴を射出する(C cycle)。
以上の説明は、例えばベタ画像を印字する場合のように、各組の全てのチャネル31からインク滴を射出する例であるが、印字データによっては、A組の駆動時でも例えば図5(a)中のA2のチャネルは非射出チャネルとなる場合があり、その両隣のC1、B2の各チャネル31が射出チャネルであると、当該A2のチャネル31のノズル内におけるメニスカス押出量の増大が問題となる。
かかるせん断モードタイプの記録ヘッド3では、隔壁32の変形は、該隔壁32を挟むようにその両側に設けられる駆動電極に掛かる電圧差で起こる。従って、図3に示す駆動信号の場合、インク滴の射出を行うチャネル31内の駆動電極に負電圧(−Voff)となる第2のパルスPbを掛ける代わりに、図7に示すように、インク滴の射出を行うチャネル31内の駆動電極を接地して、その両隣のチャネル31内の駆動電極に、第2のパルスPbを正電圧(+Voff)のパルスとして掛けるようにしても同様に動作させることができる。
例えば、A組のチャネル31を射出チャネルとする場合、A組の各チャネル31内の駆動電極に第1のパルスPa(+Von)を印加した後、該第1のパルスPaの立ち下がりに連続するタイミングで、A組のチャネル31内の駆動電極を接地すると同時に、A組のチャネル31と隔壁を共有する両隣のB組、C組のチャネル31内の駆動電極に第2のパルスPb(+Voff)をそれぞれ印加すればよい。この方法によれば、正電圧だけで駆動させることができるために好ましい態様である。
本発明において第1のパルスPaの電圧Vonと第2のパルスPbの電圧Voffの比(Von/Voff)は、0.5≦│Von/Voff│≦0.8の関係を満たすようにすることが重要である。
このように│Von/Voff│を0.8以下にすることで、ノズルからのメニスカス押出量が低減され、空気を巻き込むリスクを低減することができる。その理由は、インク滴を射出する駆動チャネルの引き込み(Draw)が相対的に少なくなるため、Drawによる隣接チャネルのメニスカス押出量が低減されることによるものと考えられる。
図8は、粘度3.8×10−3Pa・secのインクを使用して3サイクル駆動(1チャネルおき駆動)を行った際の、A組中の特定の非駆動のチャネルに着目し、そのメニスカスの押出量の時間変化を示している。ここでも図9の場合と同様、各チャネルのうちの偶数チャネルをインク射出を行う射出チャネルとしてA組→B組→C組の順(A cycle→B cycle→C cycle)で駆動させたときの、A組の特定の非射出のチャネル(奇数チャネル)に着目している。その結果、隣接するB組の偶数チャネル(偶数ch)が射出駆動した時、│Von/Voff│=2である場合に比べ、│Von/Voff│=0.67とした場合のメニスカスの押出量が低減していることがわかる。
また、│Von/Voff│は0.5以上とすることで、駆動効率の低下による発熱やIC負荷を低減することができる。
以下、本発明の効果を実施例によって例証する。
図2で示したせん断モードタイプの記録ヘッドに、以下に述べる2種類のインクを使用して、図3に示す駆動信号における第1のパルスの電圧Vonと第2のパルスの電圧Voffの比(|Von/Voff|)を変化させて3サイクル駆動を行ったときの安定速度上限とサテライト発生量を評価した。
なお、記録ヘッドは256ノズルで、ノズル径は30μm、AL=5.6μsであり、駆動信号の第1のパルスのパルス幅PWon=5.6μs(1AL)、第2のパルスのパルス幅PWoff=11.2μs(2AL)とし、駆動周期Tを28μs(5AL)とした。
安定速度上限は、|Von/Voff|の各電圧比において、|Von/Voff|を変化させずに電圧を上昇させて飛翔速度を増加させ、ノズルから空気を巻き込んでインク滴の噴射が不可能となる直前の噴射可能な最大飛翔速度(m/s)のことである。この安定速度上限は通常の全チャネル駆動に加え、偶数番号チャネル(2(B cycleチャネル)、4(A cycleチャネル)、6(C cycleチャネル)、8(B cycleチャネル)・・・)のみの駆動と、奇数番号チャネル(1(A cycleチャネル)、3(C cycleチャネル)、5(B cycleチャネル)、7(A cycleチャネル)・・・)のみの駆動を一定時間(1sec)ごとに切り替える駆動パターン(切替駆動)で測定し、双方の評価において低い方の速度を適用した。
なお、安定速度上限の値は大きい程インク滴の飛翔速度範囲が広く好ましい。射出欠は著しい画質の劣化を招くため、実際に利用する速度と安定速度上限には少なくとも1.5m/s程度の差があることが好ましい。ここでは6m/sの飛翔速度でインク滴を射出して画像を記録形成するものを想定しており、安定速度上限が7.5m/s以上であれば問題なく利用できること(本発明)を示している。
サテライト発生量は、インク滴の飛翔速度を6m/sとして記録紙上にインク滴を射出させ、上記の通りの切替駆動を含む評価用画像を描いた時の画質を10人で視認することで行った。
その評価基準を以下に示す。
少:10人中0〜1人がサテライトしぶきが目立つと判定
中:10人中2〜4人がサテライトしぶきが目立つと判定
多:10人中5人以上がサテライトしぶきが目立つと判定
<インク種類>
インク1:粘度3.8×10−3Pa・sec
表面張力38×10−3N・m−1
インク2:粘度4.3×10−3Pa・sec
表面張力56×10−3N・m−1
インク1を使用した場合の測定結果を表1に、インク2を使用した場合の測定結果を表2にそれぞれ示す。
Figure 0005867072
Figure 0005867072
表1、2から明らかなように、インク1、2のいずれにおいても、0.5≦|Von/Voff|≦0.8の範囲(実施例1〜6)で、安定速度上限7.5m/s以上、かつサテライト発生量が少となる好ましい結果が得られていることがわかる。
|Von/Voff|の値が0.8より大きい比較例2、3、5、6では安定速度上限は低い。これは、メニスカス振動が大きい理由により、切替駆動時に液滴速度を高めると射出欠が発生してしまうためである。
一方、比較例1、4のように|Von/Voff|の値が0.5未満になっても安定速度上限は低下する。これは、|Von/Voff|が低いほど、膨張パルスである第1のパルスにおけるインクの引き込みが小さくなるため、駆動効率が低下することに由来する。つまり、駆動効率が低いと高速での射出にはより多くの電圧が必要になるが、駆動ICの定格値と発熱の問題により安定速度上限は制限されてしまう。この問題は|Von/Voff|の値が0.5未満の際に顕著に発生する。
また、|Von/Voff|の値が0.5未満になると、サテライト発生量は、インク1、2のいずれにおいても多くなっている。|Von/Voff|の値を小さくすると、相対的にパルス電圧Voffは大きくなる。これは、圧力波のキャンセルが大きくなることを意味し、そのため、インク滴がちぎれる際の圧力の衝突は大きくなり、サテライトの発生量が増大することになる。
以上の結果から、0.5≦|Von/Voff|≦0.8の範囲で好ましいインク飛翔特性が得られるが、|Von/Voff|=0.67において、特に好ましいインク滴の飛翔特性が得られる。
(参考例)
参考として、以上の記録ヘッドと同一の記録ヘッド及び駆動方法を採用して、以下に述べるインク3、4を使用して、上記同様に安定速度上限の測定を行った。その測定結果を表3に示す。
インク3:粘度5.7×10−3Pa・sec、表面張力41×10−3N・m−1
インク4:粘度7.2×10−3Pa・sec、表面張力39×10−3N・m−1
Figure 0005867072
インク3、4では、粘度が高いことに由来し、切替駆動での顕著な不安定化は発生しない。そのため、|Von/Voff|の値に関わらず安定射出上限はほぼ同一である。
このことにより、切替駆動時の射出不安定化はインク粘度が5.0×10−3Pa・sec未満の際に顕著であり、その解決には第1のパルスの電圧Vonと第2のパルスの電圧Voffの比を0.5≦|Von/Voff|≦0.8に設定することが有効であることがわかる。
1:インクジェット記録装置
2:搬送機構
21:搬送ローラー
22:搬送ローラー対
23:搬送モーター
3:記録ヘッド
30:チャネル基板
31、31A、31B、31C:チャネル
32、32A、32B、32C、32D:隔壁
32a:上壁部
32b:下壁部
33:カバー基板
33a:共通流路
34:ノズルプレート
34a:ノズル
35:プレート
35a:インク供給口
35b:インク供給管
36A、36B、36C:駆動電極
4:ガイドレール
5:キャリッジ
6:フレキシブルケーブル
10:記録媒体
10a:記録面
100:駆動信号生成部
Pa:第1のパルス
Pb:第2のパルス

Claims (4)

  1. インク滴を射出する複数のノズルと、前記ノズルにそれぞれ連通して複数並設されたチャネルと、隣接する前記チャネルで共有される圧電材料からなる隔壁によって構成され、駆動信号の印加によってせん断変形して前記チャネルの容積を変化させることによって該チャネル内のインクを前記ノズルから射出させるアクチュエータとを有する記録ヘッドと、
    前記アクチュエータを駆動させるための複数の駆動パルスを含んでなる前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを有し、
    互いに1本以上の前記チャネルを挟んで離れている前記チャネルをまとめて1つの組となすようにして、全ての前記チャネルを2つ以上の組に分割し、各組毎に前記駆動信号を印加してインク射出動作を時分割で順次行うように前記記録ヘッドを駆動制御する液滴射出装置であって、
    前記インクは、粘度が5.0×10−3Pa・sec未満であり、
    前記ノズルからインク滴を1回射出させるための前記複数の駆動パルスは、前記チャネルの容積を膨張させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、前記チャネルの容積を収縮させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとからなり
    前記第1のパルスの電圧Vonと前記第2のパルスの電圧Voffの比が、0.5≦│Von/Voff│≦0.8であることを特徴とする液滴射出装置。
  2. 前記第1のパルスのパルス幅は、0.7AL以上1.3AL以下であり、前記第1のパルスのパルス幅PWonと前記第2のパルスのパルス幅PWoffとの比は、0.45≦│PWon/PWoff│≦0.55であることを特徴とする請求項1記載の液滴射出装置。
  3. インク滴を射出する複数のノズルと、前記ノズルにそれぞれ連通して複数並設されたチャネルと、隣接する前記チャネルで共有される圧電材料からなる隔壁によって構成され、駆動信号の印加によってせん断変形して前記チャネルの容積を変化させることによって該チャネル内のインクを前記ノズルから射出させるアクチュエータとを有する記録ヘッドと、
    前記アクチュエータを駆動させるための複数の駆動パルスを含んでなる前記駆動信号を生成する駆動信号生成手段とを有し、
    互いに1本以上の前記チャネルを挟んで離れている前記チャネルをまとめて1つの組となすようにして、全ての前記チャネルを2つ以上の組に分割し、各組毎に前記駆動信号を印加してインク射出動作を時分割で順次行うように前記記録ヘッドを駆動制御する液滴射出装置の駆動方法であって、
    前記インクは、粘度が5.0×10−3Pa・sec未満であり、
    前記ノズルからインク滴を1回射出させるための前記複数の駆動パルスは、前記チャネルの容積を膨張させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第1のパルスと、前記チャネルの容積を収縮させ、一定時間後に元の容積に戻す矩形波からなる第2のパルスとからなり
    第1のパルスの電圧Vonと第2のパルスの電圧Voffの比が、0.5≦│Von/Voff│≦0.8であることを特徴とする液滴射出装置の駆動方法。
  4. 前記第1のパルスのパルス幅は、0.7AL以上1.3AL以下であり、前記第1のパルスのパルス幅PWonと前記第2のパルスのパルス幅PWoffとの比は、0.45≦│PWon/PWoff│≦0.55であることを特徴とする請求項3記載の液滴射出装置の駆動方法。
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